JP4924918B2 - 給湯装置 - Google Patents

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本発明は、潜熱回収用の二次熱交換器を備えた高効率タイプの給湯装置を対象にして、非燃焼状態にあるときに外気温が低い場合に、上記二次熱交換器に対する凍結予防を確実に図りつつ、凍結予防に要する電力消費の低減化を図るための技術に関する。
従来、屋内設置型の給湯装置から屋外に延びる排気筒を通して外気が逆流し、燃焼不良や凍結等の不具合発生が予測されるため、これに対策すべく、上記排気筒からの外気の逆流を検出すれば、非燃焼状態であっても燃焼用空気を供給するための送風ファンを強制的に作動させ、かかる送風によって外気の逆流入を防止することが提案されている(例えば特許文献1参照)。
又、上記の送風ファンを強制作動させて外気の逆流入を防止することによって外気流入に起因する凍結発生を防止する対策技術において、送風ファンの回転数と電流値とから送風路の流路抵抗を判定し、これに基づいて適切な送風量に制御することも提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開平10−47655号公報 特開平11−311410号公報
ところで、近年、熱回収の高効率化を目指し、一次熱交換器を熱交換加熱した後の燃焼排ガスからその潜熱を回収するために二次熱交換器(潜熱回収熱交換器)を追加した高効率タイプの給湯装置が使用に供されている。かかる高効率タイプの給湯装置についての凍結予防対策も、通常通り、凍結予防ヒータ(電気ヒータ)を各部(例えば一次熱交換器、二次熱交換器等)に配設し、外気温が凍結発生のおそれのある温度まで低下すれば凍結予防ヒータに通電して加温するということが行われている。
しかしながら、二次熱交換器は一次熱交換器の下流側であって排気出口の手前側に配置されることになるため、一次熱交換器だけの通常タイプの給湯装置よりも排気出口からの冷気侵入の影響を受け易いものとなる。このため、二次熱交換器に対する凍結予防ヒータの数を増やしたり、その凍結予防ヒータの出力を増強したりする対策が採用されており、高効率タイプの給湯装置における冬場の凍結予防ヒータ作動のための消費電力は上記の通常タイプの給湯装置に比べ増大傾向にある。さらに、二次熱交換器は排ガスドレンの影響を受けることから、一次熱交換器の如く通常の銅製ではなくてステンレス製のもので形成されているため、伝熱効率が銅製の一次熱交換器よりも悪くなり、上記の凍結予防ヒータに対する消費電力の増大傾向はより強いものとなっている。このような消費電力の増大傾向は、高効率化により省エネルギー化を図るという高効率タイプの給湯装置が目指すものと相反するものであり、潜熱回収による省エネルギー化を損ねる結果を招くおそれもある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、潜熱回収のための二次熱交換器を備えた高効率タイプの給湯装置において、冬場等の凍結予防対策を有効に図りつつも、凍結予防のための電力消費の削減を図ることにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明では、送風ファンと、この送風ファンから燃焼用空気の供給を受けて燃焼する燃焼バーナと、この燃焼バーナの燃焼熱により熱交換加熱されて内部の通水を加熱する一次熱交換器と、この一次熱交換器の下流側であって燃焼排ガスの排気出口側において燃焼排ガスの潜熱回収により上記通水を予熱する二次熱交換器と、外気温を検出する外気温検出手段とを備えた給湯装置を対象にして、次の特定事項を備えることとした。すなわち、上記一次熱交換器の温度を検出する一次側温度検出手段と、上記燃焼バーナが非燃焼状態にあるときに上記二次熱交換器に対する凍結予防運転制御を実行する制御手段とを備える。そして、この制御手段として、上記外気温検出手段から出力される検出外気温が凍結予防運転制御を開始すべきものとして予め設定された設定温度よりも低いことを条件に、上記一次熱交換器の保有熱を送風により上記二次熱交換器に対し伝熱し得る程度の設定低回転数にて上記送風ファンを強制作動させ、かつ、上記送風ファンの強制作動を、さらに上記一次側温度検出手段から出力される検出温度が上記二次熱交換器を加温し得る程度の保有熱を備えているものとして予め設定された制御許容温度以上であることを条件に実行する一方、上記検出温度が設定下限温度を下回れば上記送風ファンの強制作動を停止させる構成とする。
この発明の場合、送風ファンの強制作動により、設定低回転数の微送風が一次熱交換器を通過して二次熱交換器に流れ、ついには排気出口から外部に排出されることになる。上記一次熱交換器を通過する際に一次熱交換器の保有熱が微送風に伝熱し、伝熱された微送風が二次熱交換器に流れるため、二次熱交換器が加温されて凍結予防を果たすことになる。しかも、送風内圧により排気出口からの冷気侵入が押し返されることになって冷気侵入が遮断されることになる。つまり、二次熱交換器に対する冷気侵入を遮断した上に、一次熱交換器の保有熱を活用して二次熱交換器の加温をも行い得ることになる。これにより、外気温が凍結予防を必要とする程度に低くなったとしても、特に排気出口からの冷気侵入の影響を受け易い二次熱交換器の凍結予防を十分に果たすことが可能になる。その上に、送風ファンの作動は設定低回転数に基づく微送風であり、送風ファンの作動に要する消費電力は微小なものに抑えることが可能である一方、二次熱交換器の凍結予防のために、この二次熱交換器に対し何らかの電気ヒータを設置する場合と比べ、その電気ヒータに要する消費電力を削減することが可能であるため、二次熱交換器の凍結予防のために必要となる電力消費を削減して省エネルギー化を図り得る。しかも、上記送風ファンの強制作動を、さらに上記一次側温度検出手段から出力される検出温度が上記二次熱交換器を加温し得る程度の保有熱を備えているものとして予め設定された制御許容温度以上であることを条件に実行する一方、上記検出温度が設定下限温度を下回れば上記送風ファンの強制作動を停止させる構成とすることで、一次熱交換器側の保有熱の如何に応じて送風ファンの作動を制御することが可能となり、一次熱交換器の保有熱を微送風により二次熱交換器に伝熱させて二次熱交換器の凍結予防を図るという本願発明の作用をより確実に実現させ得ることになる。なお、一次熱交換器の保有熱としては、前回の燃焼作動に基づく残留熱や、通電により一次熱交換器を加温する加温ヒータの作動による一次熱交換器に対する凍結予防制御に基づき一次熱交換器が加温される結果、一次熱交換器が保有するに至る保有熱がある。一次熱交換器に対する凍結予防制御は、二次熱交換器に対する凍結予防運転制御の場合と同様に、検出外気温が凍結予防運転制御を開始すべきものとして予め設定された設定温度よりも低いことを条件に開始させればよい。
請求項2に係る発明では、送風ファンと、この送風ファンから燃焼用空気の供給を受けて燃焼する燃焼バーナと、この燃焼バーナの燃焼熱により熱交換加熱されて内部の通水を加熱する一次熱交換器と、この一次熱交換器の下流側であって燃焼排ガスの排気出口側において燃焼排ガスの潜熱回収により上記通水を予熱する二次熱交換器と、外気温を検出する外気温検出手段と、通電により上記二次熱交換器を加温する加温ヒータとを備えた給湯装置を対象にして、次の特定事項を備えることとした。すなわち、上記一次熱交換器の温度を検出する一次側温度検出手段と、上記燃焼バーナが非燃焼状態にあるときに上記二次熱交換器に対する凍結予防運転制御を実行する制御手段とを備える。そして、上記制御手段として、上記外気温検出手段から出力される検出外気温が凍結予防運転制御を開始すべきものとして予め設定された設定温度よりも低いことを条件に、上記一次熱交換器の保有熱を送風により上記二次熱交換器に対し伝熱し得る程度の設定低回転数にて上記送風ファンを強制作動させると共に、上記二次熱交換器用の加温ヒータに通電させ、かつ、上記送風ファンの強制作動を、さらに上記一次側温度検出手段から出力される検出温度が上記二次熱交換器を加温し得る程度の保有熱を備えているものとして予め設定された制御許容温度以上であることを条件に実行する一方、上記検出温度が設定下限温度を下回れば上記送風ファンの強制作動を停止させる構成とする。
この発明の場合、上記の請求項1に係る発明の場合と同様の作用が得られる他、加温ヒータの通電に基づき二次熱交換器に対する直接的な加温による凍結予防をも得られることになる。これにより、二次熱交換器に対する凍結予防をより増強してより確実なものとなし得ることになる。しかも、この発明の場合も、上記送風ファンの強制作動を、さらに上記一次側温度検出手段から出力される検出温度が上記二次熱交換器を加温し得る程度の保有熱を備えているものとして予め設定された制御許容温度以上であることを条件に実行する一方、上記検出温度が設定下限温度を下回れば上記送風ファンの強制作動を停止させる構成とすることで、一次熱交換器側の保有熱の如何に応じて送風ファンの作動を制御することが可能となり、一次熱交換器の保有熱を微送風により二次熱交換器に伝熱させて二次熱交換器の凍結予防を図るという本願発明の作用をより確実に実現させ得ることになる。
さらに、上記発明の給湯装置において、上記制御手段として、送風ファンを作動させる設定低回転数の値として、上記制御許容温度と設定下限温度との間の範囲内において一次側温度検出手段から出力される検出温度の如何に応じて変更設定する構成にすることができる(請求項)。このように一次熱交換器の保有熱の如何に応じて送風ファンの作動による微送風の送風量を変更設定することで、よりきめの細かい凍結予防を図ることが可能になる。
以上、説明したように、請求項1〜請求項のいずれかの給湯装置によれば、送風ファンの強制作動に基づき排気出口まで流される微送風を介して、一次熱交換器の保有熱を二次熱交換器に対し積極的に伝熱させることができ、この伝熱により二次熱交換器の凍結予防を図ることができる上に、送風内圧により排気出口からの冷気侵入を遮断してかかる冷気侵入に起因する二次熱交換器の凍結発生のおそれを確実に回避させることができる。特に請求項1の場合には、二次熱交換器の凍結予防のために二次熱交換器を加熱する電気ヒータを設置する場合と比べ、二次熱交換器の凍結予防のために必要となる電力消費を削減して省エネルギー化を図ることができ、これにより、二次熱交換器に基づく熱回収の高効率化に基づく省エネルギー化を損なうことなく、より一層の省エネルギー化を実現させることができるようになる。又、請求項2の場合には、加温ヒータの通電に基づき二次熱交換器に対する直接的加温による凍結予防をも得ることができ、これにより、二次熱交換器に対する凍結予防をより増強してより確実なものとすることができる。特に伝熱性に劣るステンレス製の二次熱交換器にとって効果的なものとすることができる。
加えて、本発明に係る給湯装置によれば、一次熱交換器側の保有熱の如何に応じて送風ファンの作動を制御することができ、一次熱交換器の保有熱を微送風により二次熱交換器に伝熱させて二次熱交換器の凍結予防を図るという本願発明の効果をより確実に得ることができるようになる。そして、請求項によれば、一次熱交換器の保有熱の如何に応じて送風ファンの作動による微送風の送風量を変更設定することで、よりきめの細かい凍結予防を図ることができるようになる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る高効率タイプの給湯装置の一例として屋外設置型のものを示す。図例の給湯装置ではハウジング1内に缶体2が内蔵され、缶体2にはその最上流位置に送風ファン3が配設され、以下、最下流位置の排気出口21にかけて順に、送風ファン3からの燃焼用空気の供給を受けて燃料(ガス燃料又は石油燃料)を燃焼させる燃焼バーナ4と、この燃焼バーナ4による燃焼熱(顕熱)との熱交換により通水を加熱する一次熱交換器5と、一次熱交換器5を加熱した後の燃焼排ガスから潜熱回収して一次熱交換器5での加熱前に通水を予熱するための二次熱交換器6とが配設されている。
上記二次熱交換器6の入口には給水接続口71から給水を受けた水道水等を入水させる入水路7の下流端が接続され、二次熱交換器6を通過後の給水がその出口から接続路72を通して一次熱交換器5の入口に送られるようになっている。そして、一次熱交換器5で熱交換加熱された湯が出湯路8に出湯され、この出湯が出湯接続口81から機外の給湯管を経て台所,洗面所,浴室シャワー等の給湯栓に給湯されるようになっている。
この給湯装置には非燃焼状態にあるときの凍結予防のために、上記入水路7や出湯路8に加えて一次熱交換器5や二次熱交換器6に対しそれぞれ加温ヒータとしての凍結予防ヒータ91,92.93,94が設置されている。これらの凍結予防ヒータ91〜94は、外気温を検出する外気温検出手段としての外気温センサ10や、缶体温度を検出する一次側温度検出手段としての缶体温度センサ11から出力される検出温度に基づき制御手段としてのコントローラ12により通電制御されるようになっている。なお、一次熱交換器5用の凍結予防ヒータ94は缶体2を構成する胴筒の外面位置に設置されて胴筒及び一次熱交換器5の一部を構成するパイプを加温するようになっている。又、外気温センサ10は図例ではハウジング1に設置しているが、これに限らず、ハウジング1外に設置してもよい。さらに、缶体温度センサ11は一次熱交換器5の出口近傍位置に配設され、缶体温度として、一次熱交換器5で加熱されて出湯直後の出湯温度を検出するようになっている。従って、非燃焼状態においては、この缶体温度センサ11で検出される缶体温度により一次熱交換器5が保有している熱量を把握することができる。
上記コントローラ12はCPUやメモリ等を備え、図示省略のリモコンに対しユーザが入力設定した温度値等に基づき燃焼バーナ4を燃焼させて所定温度の湯を給湯させる給湯運転制御を基本として、冬場等の凍結予防運転制御等の種々の運転制御を予め設定されたプログラム等に基づいて実行するようになっている。
本実施形態での上記コントローラ12による凍結予防運転制御について、図2のフローチャートを参照しつつ説明する。燃焼バーナ4が非燃焼状態にあれば、外気温センサ10から出力される検出外気温を監視し(ステップS1でNO)、検出外気温が凍結予防運転制御を開始すべきものとして予め定めた設定警戒温度T℃(凍結し始める手前の温度;例えば4℃,あるいは3℃でもよい)未満まで低下すれば凍結予防運転制御を開始する(ステップS1でYES)。
基本制御としては、凍結予防ヒータ91〜94に通電してそれぞれの対象を加温し(ステップS2)、これを検出外気温が設定解除温度T℃(上記設定警戒温度にヒステリシス分を加えた温度;例えば6℃)以上になるまで継続させ(ステップS3でNO,ステップS1・S2の繰り返し)、T3℃以上になれば上記凍結予防ヒータ91〜94に対する通電を停止する(ステップS4)。なお、凍結予防ヒータ91〜94の内、二次熱交換器6用の凍結予防ヒータ93を除く他の凍結予防ヒータ91,92,94は従来と同様に通常通りの通電(例えば100Wの通電)を行うものの、上記の二次熱交換器6用の凍結予防ヒータ93に対する通電は従来よりも低出力にする、又は、凍結予防ヒータ93自体は万一に備えて設置したままとするが単に設定警戒温度T℃未満になって凍結予防運転制御を開始しただけでは非通電のままにする等、従来よりも低能力運転又は非通電とする。あるいは、凍結予防ヒータ93自体をなくす、つまり二次熱交換器6に対する凍結予防ヒータ93は設置しないようにしてもよい。
上記基本制御に併せて、主に二次熱交換器6に対する凍結予防運転制御として、まず、缶体温度センサ11から出力される現在の検出缶体温度を監視し(ステップS5でNOならステップS1・S5を繰り返す)、検出缶体温度が制御許容温度T℃以上であれば送風ファン3を所定の設定低回転数で強制作動させる(ステップS5でYESならステップS6)。そして、この送風ファン3の作動を検出缶体温度が設定下限温度T℃以上の範囲内にある限り継続し(ステップS7でYESならステップS6を継続)、設定下限温度T℃以上の範囲を外れる、つまり設定下限温度T℃未満になれば上記の送風ファン3の作動を停止し(ステップS8)、ステップS1に戻って検出外気温のチェック(ステップS1)及び検出缶体温度の状況チェック(ステップS5)を繰り返す。
以上の二次熱交換器6の凍結予防運転制御により二次熱交換器6に対する凍結予防が次のように果たされることになる。すなわち、一次熱交換器5はそれまでに実行された給湯運転制御により内部滞留水が外気温よりも高温状態を維持しているか、あるいは、前回の給湯運転制御から時間が経過して内部滞留水の温度は常温まで降下しているものの凍結予防ヒータ94への通電により加温されているか、のいずれかにあり、二次熱交換器6の加温のために活用し得る熱量を保有している。このため、上記の如く送風ファン3が作動されると、その送風ファン3からの送風が例えばフィンアンドチューブ式の一次熱交換器5のフィン間を通過して二次熱交換器6の側(下流側)に流れることになる。上記送風が一次熱交換器5を通過する際に、この一次熱交換器5が保有する熱が送風に伝熱され、この送風により二次熱交換器6が加温されることになるため、従来の凍結予防ヒータ93に代わり、二次熱交換器6を有効に加温して凍結予防を図ることができるようになる。加えて、二次熱交換器6を加温した送風は排気出口21を通して外部に排出されるため、排気出口21から侵入しようとする冷気(外気)を缶体2内の送風内圧により押し返して、排気出口21からの冷気侵入を遮断・阻止することができるようになる。これにより、二次熱交換器6が排気出口21の近傍に位置することに起因して冷気侵入の影響を受け易いものであっても、上記の冷気侵入に起因する凍結発生を回避することができる。
その一方、一次熱交換器5に送風ファン3からの送風を当ててその保有熱量を活用するだけでは、一次熱交換器5の側に凍結のおそれが生じかねないことになる。すなわち、外気温の如何や、凍結予防ヒータ94による加温状況の如何等とのバランスにより一次熱交換器5の側からの奪熱量の方が上回れば、一次熱交換器5の側が凍結発生のおそれを生じるまで降温してしまうおそれがある。このため、検出缶体温度が上記の設定下限温度T℃未満になれば送風ファン3の作動を停止するようにし、この送風ファン3の停止により一次熱交換器5からの奪熱が停止すれば、一次熱交換器5の側は凍結予防ヒータ94からの加温により、二次熱交換器6の加温に活用し得る熱量を有する状態まで再び回復する。そして、回復すれば、二次熱交換器6の加温に活用すべく送風ファン3を再度作動させるのである(ステップS8でステップS1に戻り、ステップS5でYES、つまり検出缶体温度の回復を確認してステップS6で送風ファン3をONする)。
以上の送風ファン3の作動状況と缶体温度の推移との関係を図3の例示に基づいて見てみると、外気温が低下して凍結予防ヒータ94がONされると缶体温度は昇温し、この缶体温度が制御許容温度T℃以上になることで送風ファン3がONされる。この送風ファン3のONにより送風を受けて一次熱交換器5は徐々に熱を奪われて缶体温度も徐々に低下する。そして、設定下限温度T℃未満まで低下すると送風ファン3はOFFにされるため、一次熱交換器5は凍結予防ヒータ94に加温されているため、再び熱を蓄えていき、缶体温度も回復する。この缶体温度が再び制御許容温度T℃以上になることで送風ファン3が再びONされ、以後、これが繰り返される。
上記の制御許容温度T℃、設定下限温度T℃や、送風ファン3の設定低回転数は次の基準により定めればよい。すなわち、制御許容温度T℃としては、一次熱交換器5側の熱量(保有熱)が二次熱交換器6の加温のために活用できる程度の状態であると把握できる缶体温度を設定すればよく、例えば「4℃」を設定すればよい。つまり、凍結予防運転制御を開始する判断基準となる設定警戒温度T0℃未満の外気温よりも少しでも高い側に温度差があれば、二次熱交換器6の加温に利用できるため、外気温よりも少なくとも高い温度を設定すればよい。一方、設定下限温度T℃としては、これ以上、送風ファン3からの送風を一次熱交換器5に当てて熱を奪うと、一次熱交換器5に凍結が生じてしまう安全上許容し得る下限の温度を設定すればよく、例えば「1℃」を設定すればよい。そして、送風ファン3の設定低回転数としては、送風量があまり多いと二次熱交換器6を加温するための一次熱交換器5からの伝熱分よりも送風による冷却分の方が上回ってしまうため、そのようにならない程度の低回転数を設定すればよく、例えば1000回転(rpm)程度以下を設定して微送風程度の送風量となるようにすればよい。燃焼バーナ4の燃焼のための送風ファン3の作動は通常は4000〜5000rpmであり、そのときの送風ファン3の消費電力は大体100Wである。これに対し、上記の設定低回転数の1000rpmであれば、送風ファン3の消費電力は大体10Wにとどまるため、従来の場合のように二次熱交換器6に対する凍結予防ヒータ93を作動させ続けるときの消費電力(100W)よりも電力消費を削減することができる。
又、送風ファン3を作動させる設定低回転数を缶体温度の如何に応じて変更させるようにしてもよい。例えば缶体温度が上記の制御許容温度T℃よりも低くなれば、低いほど設定低回転数をより低く変更設定するのである。変更設定は連続的でも段階的でもよい。その際に、送風ファン3の作動を開始させる作動初期の回転数を低めに設定し、回転作動し始めれば設定低回転数での回転作動を行わせるようにしてもよい。例えば図4に示すように、缶体温度が制御許容温度T℃(4℃)のとき、つまり作動開始初期は回転数として凍結予防制御上の通常より低い制御開始初期の回転数(図4では500rpm)を設定し、缶体温度がより低くなれば凍結予防制御上の通常の回転数(同図では缶体温度4℃で1000rpm)を設定し、以後、缶体温度が低くなるほど回転数をより低く設定する(缶体温度3℃で500rpm)。そして、缶体温度が設定加減温度Tの1℃に低下した以降は送風ファン3の作動を停止させる(0rpm)。換言すれば、制御許容温度T℃から中間温度(上記の缶体温度3℃)までは設定低回転数の値をより高い側に徐々に又は段階的に変更し、中間温度から設定下限温度までは設定低回転数の値をより低い側に徐々に又は段階的に変更するのである。
なお、二次熱交換器6用の凍結予防ヒータ93を従来と同様に通電し、送風による一次熱交換器からの伝熱による加温に付加することで、ステンレス製で伝熱効率の悪い二次熱交換器6に対する凍結予防をより増強させて、凍結予防をより確実に実現させることもできる。その一方、二次熱交換器6用の凍結予防ヒータ93の設置自体を省略したり、又は、凍結予防ヒータ93を万一の非常時用のみに設置しておき通常の凍結予防制御時には作動させない(非通電状態に維持する)ようにしたりしたとしても、上記の如く、缶体温度との兼ね合いで送風ファン3を低回転数で作動させて一次熱交換器5の保有熱を活用して二次熱交換器6の加温を行うことで、二次熱交換器6の凍結予防を十分に果たしつつ、凍結予防のための電力消費を大幅に低減化させることができる。これにより、熱回収の高効率化に伴う省エネルギー化に併せて、凍結予防のための電力消費削減による省エネルギー化も得ることができるようになる。
本発明の実施形態の給湯装置を示す模式図である。 実施形態の凍結予防運転制御のフローチャートである。 缶体温度の推移と、送風ファンの作動状況との関係図である。 缶体温度と、送風ファンの回転数と関係図である。
符号の説明
3 送風ファン
4 燃焼バーナ
5 一次熱交換器
6 二次熱交換器
10 外気温センサ(外気温検出手段)
11 缶体温度センサ(一次側温度検出手段)
12 コントローラ(制御手段)
93 凍結予防ヒータ(二次熱交換器用の加温ヒータ)
94 凍結予防ヒータ(一次熱交換器用の加温ヒータ)

Claims (3)

  1. 送風ファンと、この送風ファンから燃焼用空気の供給を受けて燃焼する燃焼バーナと、この燃焼バーナの燃焼熱により熱交換加熱されて内部の通水を加熱する一次熱交換器と、この一次熱交換器の下流側であって燃焼排ガスの排気出口側において燃焼排ガスの潜熱回収により上記通水を予熱する二次熱交換器と、外気温を検出する外気温検出手段とを備えた給湯装置であって、
    上記一次熱交換器の温度を検出する一次側温度検出手段と、上記燃焼バーナが非燃焼状態にあるときに上記二次熱交換器に対する凍結予防運転制御を実行する制御手段とを備え、
    上記制御手段は、上記外気温検出手段から出力される検出外気温が凍結予防運転制御を開始すべきものとして予め設定された設定温度よりも低いことを条件に、上記一次熱交換器の保有熱を送風により上記二次熱交換器に対し伝熱し得る程度の設定低回転数にて上記送風ファンを強制作動させるように構成され、かつ、上記送風ファンの強制作動を、さらに上記一次側温度検出手段から出力される検出温度が上記二次熱交換器を加温し得る程度の保有熱を備えているものとして予め設定された制御許容温度以上であることを条件に実行する一方、上記検出温度が設定下限温度を下回れば上記送風ファンの強制作動を停止させるように構成されている、
    ことを特徴とする給湯装置。
  2. 送風ファンと、この送風ファンから燃焼用空気の供給を受けて燃焼する燃焼バーナと、この燃焼バーナの燃焼熱により熱交換加熱されて内部の通水を加熱する一次熱交換器と、この一次熱交換器の下流側であって燃焼排ガスの排気出口側において燃焼排ガスの潜熱回収により上記通水を予熱する二次熱交換器と、外気温を検出する外気温検出手段と、通電により上記二次熱交換器を加温する加温ヒータとを備えた給湯装置であって、
    上記一次熱交換器の温度を検出する一次側温度検出手段と、上記燃焼バーナが非燃焼状態にあるときに上記二次熱交換器に対する凍結予防運転制御を実行する制御手段とを備え、
    上記制御手段は、上記外気温検出手段から出力される検出外気温が凍結予防運転制御を開始すべきものとして予め設定された設定温度よりも低いことを条件に、上記一次熱交換器の保有熱を送風により上記二次熱交換器に対し伝熱し得る程度の設定低回転数にて上記送風ファンを強制作動させると共に、上記二次熱交換器用の加温ヒータに通電させるように構成され、かつ、上記送風ファンの強制作動を、さらに上記一次側温度検出手段から出力される検出温度が上記二次熱交換器を加温し得る程度の保有熱を備えているものとして予め設定された制御許容温度以上であることを条件に実行する一方、上記検出温度が設定下限温度を下回れば上記送風ファンの強制作動を停止させるように構成されている、
    ことを特徴とする給湯装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の給湯装置であって、
    上記制御手段は、送風ファンを作動させる設定低回転数の値として、上記制御許容温度と設定下限温度との間の範囲内において一次側温度検出手段から出力される検出温度の如何に応じて変更設定するように構成されている、給湯装置。
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