JP4924105B2 - 炭化珪素単結晶の製造装置および製造方法 - Google Patents

炭化珪素単結晶の製造装置および製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、炭化珪素(以下、SiCという)単結晶の製造装置およびそれを用いたSiC単結晶の製造方法に関するものである。
従来、SiC単結晶の製造方法として、高温に加熱された状態で、種結晶に対してSiCの原料ガスを外部から導入することによって、種結晶の表面上にSiC単結晶を成長させるガス成長法がある(例えば、特許文献1、2、3参照)。
このガス成長法では、種結晶の温度を結晶成長空間よりも低温にすることで、供給される原料ガスを種結晶近傍で過飽和状態として、種結晶上に結晶として析出させて、SiC単結晶を成長させる。
なお、このガス成長方法としては、さらに、特許文献2、3に記載される方法がある。特許文献2の方法は、種結晶に向かう原料ガス流れの周囲に別のガス流を配置して、これにより、原料ガスを効率よく種結晶に供給し、SiC単結晶の成長効率を向上させる方法である。また、特許文献3の方法は、種結晶に向かう原料ガスの周りに押圧ガスと称して別種のガス流れを生ぜしめることによって、種結晶に均一にかつ効率よく原料ガスを供給する方法である。
特許第3864696号公報 特開2001−210600号公報 特開2000−286201号公報
ところで、上記したガス成長法によって、SiC単結晶を長時間、すなわち、長尺成長させた場合では、以下に説明するように、SiC単結晶の成長時の結晶形状が原因で、良質なSiC単結晶インゴットが得られないという問題が生じることがわかった。
図6(a)、(b)に、SiC単結晶の成長初期と成長後期それぞれにおける成長結晶の形状、種結晶の温度分布および種結晶表面近傍での原料ガスの過飽和度を示す。
上記したガス成長法では、結晶成長の速度は、原料ガスの過飽和度、種結晶の面内温度分布に依存し、成長速度分布に依存して結晶の形状も決定される。
このため、図6(a)に示すように、成長初期は台座裏面からの放熱の影響で種結晶21の中心部21aの温度が種結晶21の周辺部21bよりもやや低くなり、中心部21a近傍での過飽和度も周辺部21b近傍での過飽和度よりも高くなるので、成長結晶22の形状は、成長表面23の中心部23aが外周部23bよりも突出した凸形状となる。
一方、成長後期では台座裏面の放熱の影響は弱められ、むしろ、種結晶21の周囲の部材からの輻射熱の影響で種結晶21の中心部21aの温度が高くなり、中心部21a近傍での過飽和度が周辺部21b近傍での過飽和度よりも低くなるので、成長結晶22の形状は、成長表面23の中心部23aが外周部23bよりもくぼんだ凹形状に変化する傾向がある。さらに、ガス流れも結晶周辺から排気されるため、周辺部でガス圧力が高くなる傾向があり、成長結晶23は、一層凹型成長となりやすい。
次に、図7(a)、(b)に、成長結晶の形状と結晶欠陥との関係を説明するための模式図を示す。
図7(a)に示すように、成長結晶22の形状が凸形状の場合では、成長表面23の原子ステップ24の流れ(ステップフロー)が中心部から外周方向に向かうことによって、貫通型の転位欠陥25は外周方向に掃き出されるので、成長結晶22の中心部は高品質化する。
これに対して、図7(b)に示すように、成長結晶22の形状が凹形状の場合は、逆に、成長表面23の原子ステップ24の流れが外周部から中心部に向かうことによって、転位欠陥25は中心部に集まり、さらに、中心部でステップフローがぶつかり合ってしまう。この結果、結晶多形や異方位結晶の発生など重大な品質劣化が引き起こされると推測される。
なお、特許文献2、3に記載の方法は、上記の通り、原料ガスを効率よく種結晶に供給することを目的としたものであり、上記した問題を解決するものではない。
本発明は、上記点に鑑み、SiC単結晶を長尺成長させても、良質なSiC単結晶インゴットが得られる製造方法およびその製造方法の実施に使用される製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の製造装置では、種結晶(7)の結晶成長面における中心部(7a)と中心部の周辺に位置する周辺部(7b)とのうち、中心部(7a)のみに混合ガスを導入するための中心部用ガス導入管(4a)と、中心部(7a)と周辺部(7b)のうち周辺部(7b)のみに混合ガスを導入するための周辺部用ガス導入管(4b)とを備え、中心部用ガス導入管(4a)は、そのガス噴出口が中心部に正対する位置に複数本配置されており、周辺部用ガス導入管(4b)は、そのガス噴出口が周辺部に正対する位置に複数本配置されており、中心部用ガス導入管(4a)を流れる混合ガスの流量と、周辺部用ガス導入管(4b)を流れる混合ガスの流量とが、それぞれ独立して調整されるようになっており、
種結晶(7)の結晶成長面は円形状であり、中心部用ガス導入管(4a)は、直径が種結晶の直径の1/2であって種結晶と同心の円(11)よりも内側の領域に配置されており、周辺部用ガス導入管(4b)は、円(11)よりも外側の領域に配置されており、
中心部用ガス導入管(4a)および周辺部用ガス導入管(4b)のガス噴出口(5c)と種結晶(7)との距離(L)は、5mm以上40mm以下であり、
中心部用ガス導入管(4a)と周辺部用ガス導入管(4b)は、横断面形状が同じ直径の円形状であり、種結晶(7)の直径のインチ数をNとした場合、中心部用ガス導入管(4a)は、1本以上5N本以下であって、周辺部用ガス導入管(4b)は2N本以上10N本以下であり、
中心部用ガス導入管(4a)および周辺部用ガス導入管(4b)は、それぞれのガス噴出口を構成する導入管の配管内径(d3、d4)が、2mm以上かつ種結晶(7)の直径(d2)の1/3以下の大きさであることを特徴としている。
そして、請求項に記載の製造方法は、この製造装置を用いて、炭化珪素単結晶(10)の成長時において、炭化珪素単結晶(10)の成長表面上での原料ガスの過飽和度が、成長表面の中央部で最も高い状態で維持されるように、炭化珪素単結晶の成長量の増大に伴って、中心部用ガス導入管(4a)および周辺部用ガス導入管(4b)を同時に流れる混合ガスの全流量に対しての中心部用ガス導入管(4a)を流れる混合ガスの流量割合を増大させながら、炭化珪素単結晶を成長させることを特徴としている。
このように、中心部用ガス導入管(4a)および周辺部用ガス導入管(4b)を流れる混合ガスの流量を制御することにより、結晶の形状を常に凸型形状に保ちながら、炭化珪素単結晶を長尺成長させることができ、良質な炭化珪素単結晶インゴットを得ることができる。
また、請求項1に記載の製造装置においては、例えば、請求項2に記載のように、中心部用ガス導入管(4a)および周辺部用ガス導入管(4b)のガス噴出口側を所定間隔で保持する保持部材(5)を備え、保持部材(5)は、中心部用ガス導入管(4a)および周辺部用ガス導入管(4b)の外径に応じた穴(5d)を複数有し、中心部用ガス導入管(4a)および周辺部用ガス導入管(4b)は、複数の穴(5d)にはめ込まれた状態で保持されており、炭化珪素単結晶の成長中に、保持部材(5)からの熱伝達によって、中心部用ガス導入管(4a)および周辺部用ガス導入管(4b)を加熱するようになっている構成を採用できる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態におけるSiC単結晶製造装置の断面図を示す。
本実施形態のSiC単結晶製造装置は、ガス成長法によってSiC単結晶10を成長させるものであり、図1に示すように、水冷石英管1、加熱用誘導コイル2、断熱材3、ガス導入管4、伝熱ブロック5、坩堝6、種結晶7および引き上げシャフト8等を備えている。
水冷石英管1は、ガス導入管4、伝熱ブロック5、坩堝6等を収容する円筒状の容器であって、図示しない真空ポンプ等の排気手段によって、図示しない排気管から内部の気体が排出され、ガス導入管4から内部に原料ガスおよびキャリアガスの混合ガスが供給される。
加熱用誘導コイル2は、伝熱ブロック5、坩堝6等に誘導電流を生じさせて加熱するものであり、水冷石英管1の外周に巻回されている。
断熱材3としては、水冷石英管1の内部側面を覆う円筒状の側面断熱材3aと、水冷石英管1の下部を覆うように、側面断熱材3a内の下側に配置された下側断熱材3bとが用いられている。下側断熱材3bの上に伝熱ブロック5が配置されており、下側断熱材3bと伝熱ブロック5の内部にガス導入管4が配置されている。
ここで、図2に、図1中のSiC製造装置の部分拡大図を示し、図3に図2中のA−A矢視図を示す。
坩堝6は、図2に示すように、種結晶7が設置される台座6aと、種結晶12からSiC単結晶10が成長する空間を取り囲む筒状のガイド部材6bとが一体となった黒鉛製の容器である。種結晶7としては、例えば、円板形状であるSiC単結晶基板が用いられる。坩堝6は、引き上げシャフト8に固定されており、引き上げ機構としての引き上げシャフト8によって、図中の上方に引き上げられるようになっている。
なお、引き上げシャフト8の内部は、空洞となっており、この空洞部8aに、台座6aの裏面6cが面している。この空洞は、台座6aの裏面の温度を測定したり、台座6aから熱を放出させたりするためのものである。
ガス導入管4は、水冷石英管1の外部から坩堝6の内部に、混合ガスを導入するためのガス通路を構成するものである。ガス導入管4は、種結晶7の結晶成長面における中心部7aとその周辺に位置する周辺部7bのうち、中心部7aのみに原料ガス等を導入するための複数本の中心部用ガス導入管4aと、周辺部7bのみに混合ガスを導入するための複数本の周辺部用ガス導入管4bとから構成されている。中心部用ガス導入管4aは、そのガス噴出口が中心部7aのみに正対する位置に配置されており、周辺部用ガス導入管4bは、そのガス噴出口が周辺部7bのみに正対する位置に配置されている。
ここで、種結晶7の中心部7aは、種結晶7の結晶成長面のうち、種結晶7の口径d2の1/2の直径である種結晶7の同心円よりも中心側(内側)の領域であり、周辺部7bは、その同心円よりも外側の領域である。
中心部用ガス導入管4aと周辺部用ガス導入管4bのそれぞれのガス噴出口側は、所定間隔にて、保持部材としての伝熱ブロック5によって保持されている。
この伝熱ブロック5は、中心部用ガス導入管4aと周辺部用ガス導入管4bとを加熱して、その内部を流れる原料ガスの分解と反応、すなわち、結晶化前駆体と呼ばれるSiCやSiC等の分子の合成を促進させるためのものである。伝熱ブロック5は、加熱用誘導コイル1によって加熱された後、その熱を中心部用ガス導入管4aと周辺部用ガス導入管4bとに伝達する。
なお、伝熱ブロック5を省略することも可能であるが、この場合、中心部用ガス導入管4aと周辺部用ガス導入管4bは、加熱用誘導コイル2からの距離が異なるため、温度差が生じてしまうが、本実施形態のように、伝熱ブロック5を用いることで、中心部用ガス導入管4aと周辺部用ガス導入管4bとを同じ温度で加熱することができる。
この伝熱ブロック5は、例えば、円柱形状の上側部分5aと、上側部分5aよりも直径が大きい円柱形状の下側部分5bとを有する形状である。上側部分5aの外径は、ガイド部6bの内径よりも小さく、下側部分5bの外径は、ガイド部6bの外径よりも大きい。
上側部分5aの上面(種結晶7側の面)5cに、混合ガスのガス噴出口が形成された状態となっている。
上側部分5aの上面5cの直径d1は、種結晶7の口径(直径)d2と同じ大きさであり、例えば、2インチである。
そして、図3に示すように、上側部分5aの上面5cの中に、断面円形状であって、内径d3の大きさが同一である4本の中心部用ガス導入管4aが円状に配置されており、断面円形状であって、内径d4の大きさが同一である8本の周辺部用ガス導入管4bが円状に配置されている。
伝熱ブロック5は、中心部用ガス導入管4aおよび周辺部用ガス導入管4bの外径に応じた穴5dを複数有しており、中心部用ガス導入管4aおよび周辺部用ガス導入管4bは、これらの複数の穴5dにはめ込まれた状態で保持されている。
また、中心部用ガス導入管4aの内径d3と周辺部用ガス導入管4bの内径d4は、同じ大きさであり、例えば、2mm以上であって種結晶7の口径d2の1/3以下の大きさである。
これは、ガス導入管4の内径d3、d4が、2mm以下の場合では、反応物により急速にガス導入管4が閉塞するためであり、また、種結晶7の口径d2の1/3以上の場合では、種結晶7の中心部7aに向かうガス流れと、周辺部7bに向かうガス流れを分離することができないためである。
また、中心部用ガス導入管4aは、種結晶7の口径d2の1/2の直径d5をもち、伝熱ブロック5のガス噴出し口5cの中心と同じ中心を有する図3中破線で示す円11の内側領域に配置されており、周辺部用ガス導入管4bは、図3中破線で示す円11と種結晶7と同じ直径d1をもつ円12の間の領域に配置されている。すなわち、中心部用ガス導入管4aは、直径が種結晶7の1/2であって、種結晶7と同心の円11よりも内側の領域に配置されており、周辺部用ガス導入管4bは、その円11よりも外側の領域に配置されている。
これは、種結晶7上の中心部7aと周辺部7bで原料の過飽和度を制御する上で必要な配置であり、これ以外のエリアからガス導入すると種結晶7の中心部7aと周辺部7bで原料ガスの過飽和度に差をつけることができないからである。
また、ガス導入管4の必要本数は、種結晶7の口径d2のインチ数をNとした場合、中心部用ガス導入管4aは1本以上5N本以下であり、周辺部用ガス導入管4bは2N本以上10N本以下である。
これは、中心部用ガス導入管4aおよび周辺部用ガス導入管4bを、断面円形状とした場合では、このような本数とすることで、種結晶7の中心部7aおよび周辺部7bのそれぞれに対して、過飽和度が均一な状態で原料ガスを供給することができるからであり、このような本数以外では、種結晶7の中心部7aでの原料ガスの過飽和度が不均一となるとともに、周辺部7bでの原料ガスの過飽和度が不均一となり、また、伝熱ブロック5の加工および各ガス導入管4の均熱化が困難になるため不適当である。
例えば、種結晶口径d2が2インチの場合、中心部側ガス導入管4aについては、1本以上10本以下とし、周辺部ガス導入管4bについては4本以上20本以下とすればよいことから、本実施形態では、中心部用ガス導入管4aを4本用い、周辺部用ガス導入管4bを8本用いている。
また、図2に示すように、ガス噴出口5cと成長結晶10の表面との距離Lは、常に20mmが保たれるようになっている。なお、このガス噴出口5cと成長結晶10の表面との距離Lは、5mm以上40mm以下の範囲内であれば良い。これは、5mm未満の場合、ガス導入管4で多結晶が急速に成長して穴が閉塞してしまい、また、40mmを超える場合では、中心部用ガス導入管4aおよび周辺部用ガス導入管4bからそれぞれ噴き出された原料ガスが、種結晶7もしくは成長結晶10に到達する前に混合され、種結晶7の中心部7aと周辺部7bとの間で、原料ガスの過飽和度に差がつかないためである。
また、中心部用ガス導入管4aおよび周辺部用ガス導入管4bは、例えば、次のようにして製造される。すなわち、中心部用ガス導入管4aおよび周辺部用ガス導入管4bを構成するTa製の配管を、図1〜3に示されるように、予め穴加工がされたカーボン製の伝熱ブロック5に差し込んだ後、水冷石英管1にセットして、プロパンガス雰囲気中で2000℃以上に加熱することで、中心部用ガス導入管4aおよび周辺部用ガス導入管4bの炭化処理を施す。これにより、中心部用ガス導入管4aおよび周辺部用ガス導入管4bは、高融点材料であるTaCで構成されることとなり、2300℃程度の結晶成長温度でも変形や溶融することがない。
また、中心部用ガス導入管4aと周辺部用ガス導入管4bには、それぞれ、独立してガス流量を調整するための流量調整手段9a、9bが設けられている。本実施形態では、例えば、4本の中心部用ガス導入管4aに共通の流量調整バルブ9aが1つ設けられており、8本の周辺部用ガス導入管4bに共通の流量調整バルブ9bが1つ設けられている。また、本実施形態では、原料ガスとして、例えば、SiH(シランガス)とC(プロパンガス)の混合ガスが用いられ、キャリアガスとして、例えば、H(水素ガス)が用いられる。
以上説明したように、本実施形態のSiC単結晶製造装置は、種結晶7の中央部7aに供給する原料ガスの流量と、種結晶7の周辺部7bに供給する原料ガスの流量とを、それぞれ、独立して調整できる構成となっている。
次に、上記した構成のSiC単結晶製造装置を用いてのSiC単結晶の製造方法について説明する。
図1、2に示すように、坩堝6の台座6aに種結晶7を貼り付けた状態として、水冷石英管1の内部を真空状態とする。そして、加熱用誘導コイル2によって、種結晶7および坩堝6のガイド部6bに囲まれた結晶成長空間を所定温度(例えば、2000〜2500℃)まで加熱するとともに、伝熱ブロック5を介して、中心部用ガス導入管4aおよび周辺部用ガス導入管4bを所定温度(例えば、2200〜2800℃)まで加熱する。
このように加熱された状態で、原料ガスおよびキャリアガスを、中心部用ガス導入管4aと周辺部用ガス導入管4bに所定の流量で導入させる。 導入された原料ガスが伝熱ブロック5によって加熱されることで、熱的に分解、反応して、成長前駆体物質であるSiCやSiCが形成され、種結晶7の表面まで運ばれる。そして、種結晶7は、台座6aの裏面6cからの放熱により坩堝6より、やや低温に保持されるため、種結晶7の近傍では原料ガスの過飽和度が高くなり、種結晶7の表面にSiC単結晶10が析出する。
そして、SiC単結晶(成長結晶)10の成長速度と同じ速度にて、引き上げシャフト8によって坩堝6を図中上方、すなわち、結晶成長方向とは逆の方向に引き上げながら、SiC単結晶10を長尺成長させる。
このとき、本実施形態と異なり、中心部用ガス導入管4aと周辺部用ガス導入管4bに別れていないガス導入管を用いて、単に、原料ガスを種結晶7に供給した場合では、上記の発明が解決しようとする課題の欄で説明したように、成長初期では、成長結晶10の表面形状は凸形状であり、成長結晶10は高品質の状態であるが、結晶が成長するに従って、結晶中心部の原料ガスの過飽和度が減少するため、成長結晶10の表面形状が凹形状となり、品質が劣化してしまう。
そこで、本実施形態では、以下に説明するように、SiC単結晶の長尺成長時の形状変化を補正するためにガス流れを制御する。
すなわち、成長初期での凸形状を維持したまま成長結晶10を長尺化させるために、成長結晶10の成長表面の中央部での過飽和度がその周辺部よりも高い状態に保つように、成長結晶10の成長に伴って、中心部用ガス導入管4aと周辺部用導入管4bを同時に流れる混合ガスの全流量に対する中心部用ガス導入管4aを流れる混合ガスの流量割合を増大させる。
図4に、結晶成長長さに対する中心部用ガス導入管4aのガス流量変化および周辺部用ガス導入管4bのガス流量変化を示す。図中の縦軸は混合ガスの導入量を示しており、中心部用ガス導入管4aと周辺部用ガス導入管4bの各々から導入されるガス量の全導入ガス量に対する割合(ガス導入量割合)を示している。従って、中心部用ガス導入管4aと周辺部用ガス導入管4bから導入するガス流量の和は常に100%となる。なお、原料ガスであるSiH(シランガス)およびC(プロパンガス)と、キャリアガスであるH(水素ガス)との混合比は、成長条件に応じて任意に設定される。また、結晶成長時では、中心部用ガス導入管4aと周辺部用ガス導入管4bを流れるガス流量の合計である総導入ガス流量を一定とする。
具体的には、図4に示すように、成長結晶10の成長量が10mmまでは、中心部用ガス導入管4aと周辺部用ガス導入管4bには混合ガスを同じ50%ずつ流す。次に、成長量が10〜20mmの間では、中心部用ガス導入管4aからのガス導入量を50%から70%に向けて連続して変化させ、周辺部用ガス導入管4bからのガス導入量を50%から30%に向けて連続して変化させるようにそれぞれ調整して、成長量が20〜30mmの間では、中心部用ガス導入管4aのガス導入量を70%、周辺部用ガス導入管4bのガス導入量を30%に維持する。
さらに、成長量が30〜40mmの間では、中心部用ガス導入管4aからのガス導入量を70%から90%に、周辺部用ガス導入管4bからのガス導入量を30%から10%に連続して変化するように、それぞれ調整し、成長量が40〜50mmの間では、中心部用ガス導入管4aのガス導入量を90%、周辺部用ガス導入管4bのガス導入量を10%に維持する。
このように、種結晶7の中心部7aに導入する混合ガスのガス流量と、種結晶7の周辺部7bに導入する混合ガスのガス流量とを制御なガス導入量の調整を行うことで、SiC単結晶の結晶長さが全体で50mm程度になるまで成長させた場合でも、成長結晶10の表面形状を中心部が膨らんだ凸形状に維持することができ、高品質なSiC単結晶インゴットが得られた。
なお、本実施形態では、成長結晶10の成長量が10mmを超えたときに、ガスの全流量に対する中心部用ガス導入管4aを流れるガスの流量割合を増大させ、30mmを超えたときに、さらに増大させているが、中心部用ガス導入管4aを流れるガスの流量割合を増大させる時期は、成長条件によって変動するので、予め、ガス導入量を変化させずに結晶成長させた場合での結晶の成長量と成長結晶表面の過飽和度、形状との関係を調査しておき、成長結晶10が凹形状となる前の時期に設定すればよい。
また、本実施形態では、図4に示すように、成長量が20〜30mmの間や、40〜50mmの間では、中心部用ガス導入管4aおよび周辺部用ガス導入管4bのガス導入量を、一定に維持していたが、これらの時期においても、連続して変化するように、調整することも可能である。すなわち、成長結晶10の形状を凸形状に維持できれば、成長量増大に伴って、中心部用ガス導入管4aのガス流量を増大させ、周辺部用ガス導入管4bのガス流量を減少させるという制御を、連続して行っても、段階的に行っても良い。
(第2実施形態)
図5に、本発明の第2実施形態におけるガス噴出口の平面図を示す。なお、図5は、図2中のA−A矢視図に相当する。
第1実施形態では、図3に示すように、中心部用ガス導入管4aと周辺部用ガス導入管4bの横断面形状が円形状であったが、他の形状に変更しても良く、例えば、図5に示すように、楕円状の横断面形状とすることもできる。なお、図5に示すSiC単結晶製造装置では、中心部用ガス導入管4aを2本用い、周辺部用ガス導入管4bを4本用いている。
(他の実施形態)
(1)上記した各実施形態では、中心部用ガス導入管4aと周辺部用ガス導入管4bは、それぞれ、複数でなくても良く、ガス導入管4を、1本の中心部用ガス導入管4aと、1本の周辺部用ガス導入管4bとによって構成しても良い。この場合、中心部用ガス導入管4aおよび周辺部用ガス導入管4bの横断面形状を、それぞれ、図3中の中心部用ガス導入管4a同士を連結させ、周辺部用ガス導入管4b同士を連結させた形状としたり、周辺部用ガス導入管4bの内部に中心部用ガス導入管4aを配置した同心円形状としたりできる。
(2)上記した各実施形態では、4本の中心部用ガス導入管4aに共通の流量調整バルブ9aを1つ設け、8本の周辺部用ガス導入管4bに共通の流量調整バルブ9bを1つ設けていたが、4本の中心部用ガス導入管4aおよび8本の周辺部用ガス導入管4bのそれぞれに流量調整手段を設け、4本の中心部用ガス導入管4aおよび8本の周辺部用ガス導入管4bのガス流量を1本ずつ独立して調整するようにしても良い。この場合、原料ガスの過飽和度の結晶成長面上で分布を細かく制御できる。
(3)上記した各実施形態では、ガス導入管4を高融点材料であるTaCで構成していたが、他の高融点材料で構成しても良い。
例えば、ガス導入管4を、W、Ta、Zr、Nb、Mo等の高融点金属材料や、SiCなどの炭化物系セラミックス、BNなどの窒化物系セラミックス等で構成しても良い。また、伝熱ブロック5から離れた比較的低温部であれば、SUSなどの汎用金属材料で構成し、伝熱ブロック5近傍の高融点材料で構成された部分と連結させた構成としても良い。
(4)上記した各実施形態では、伝熱ブロック5は、図2に示すように、円柱形状の上側部分5aと、上側部分5aよりも直径が大きい円柱形状の下側部分5bとを有する形状であったが、この形状に限られず、ガス導入管4を保持することができ、加熱用誘導コイル2によって加熱されやすく、ガス導入管4に伝熱可能な形状であれば、他の形状に変更しても良い。
(5)上記した実施形態では、結晶成長時において、中心部用ガス導入管4aと周辺部用ガス導入管4bの総導入ガス流量を一定としていたが、総導入ガス流量を変動させても良い。この場合であっても、中心部用ガス導入管4aと周辺部用導入管4bを同時に流れるガスの総導入ガス流量に対する中心部用ガス導入管4aを流れるガスの流量割合を増大させて、成長結晶10の成長表面の中央部での過飽和度を、その周辺部よりも高く保つことで、凸形状を維持したまま成長結晶10を長尺化させることができる。
(6)上記した各実施形態では、原料ガスとして、SiH(シランガス)およびC(プロパンガス)を用いていたが、他のSi含有ガス、C含有ガスを用いることもできる。すなわち、SiCの単結晶成長が可能なガスであれば、他のガスを用いても良い。
本発明の第1実施形態におけるSiC単結晶製造装置の断面図である。 図1中のSiC単結晶製造装置の部分拡大図である。 図2中のSiC単結晶製造装置のA−A矢視図である。 本発明の第1実施形態における結晶成長長さに対する中心部用ガス導入管4aのガス流量変化および周辺部用ガス導入管4bのガス流量変化を示す図である。 本発明の第2実施形態におけるガス噴出口の平面図である。 SiC単結晶の成長初期と成長後期それぞれにおける成長結晶の形状、種結晶の温度分布および種結晶表面近傍での原料ガスの過飽和度を示す図である。 成長結晶の形状と結晶欠陥との関係を説明するための模式図である。
符号の説明
1…水冷石英管、2…加熱用誘導コイル、3…断熱材、4…ガス導入管、
4a…中心部用ガス導入管、4b…周辺部用ガス導入管、
5…伝熱ブロック、6…坩堝、7…種結晶。

Claims (3)

  1. 原料ガスおよびキャリアガスの混合ガスを外部から導入して種結晶の表面上に炭化珪素単結晶を成長させる炭化珪素単結晶の製造装置において、
    種結晶(7)の結晶成長面における中心部(7a)と前記中心部の周辺に位置する周辺部(7b)とのうち、前記中心部(7a)のみに前記混合ガスを導入するための中心部用ガス導入管(4a)と、
    前記中心部(7a)と前記周辺部(7b)のうち前記周辺部(7b)のみに前記混合ガスを導入するための周辺部用ガス導入管(4b)とを備え、
    前記中心部用ガス導入管(4a)は、そのガス噴出口が前記中心部に正対する位置に複数本配置されており、
    前記周辺部用ガス導入管(4b)は、そのガス噴出口が前記周辺部に正対する位置に複数本配置されており、
    前記中心部用ガス導入管(4a)を流れる前記混合ガスの流量と、前記周辺部用ガス導入管(4b)を流れる前記混合ガスの流量とが、それぞれ独立して調整されるようになっており、
    前記種結晶(7)の前記結晶成長面は円形状であり、
    前記中心部用ガス導入管(4a)は、直径が前記種結晶の直径の1/2であって前記種結晶と同心の円(11)よりも内側の領域に配置されており、
    前記周辺部用ガス導入管(4b)は、前記円(11)よりも外側の領域に配置されており、
    前記中心部用ガス導入管(4a)および前記周辺部用ガス導入管(4b)のガス噴出口(5c)と前記種結晶(7)との距離(L)は、5mm以上40mm以下であり、
    前記中心部用ガス導入管(4a)と前記周辺部用ガス導入管(4b)は、横断面形状が同じ直径の円形状であり、
    前記種結晶(7)の直径のインチ数をNとした場合、前記中心部用ガス導入管(4a)は、1本以上5N本以下であって、前記周辺部用ガス導入管(4b)は2N本以上10N本以下であり、
    前記中心部用ガス導入管(4a)および前記周辺部用ガス導入管(4b)は、それぞれのガス噴出口を構成する導入管の配管内径(d3、d4)が、2mm以上かつ前記種結晶(7)の直径(d2)の1/3以下の大きさであることを特徴とする炭化珪素単結晶の製造装置。
  2. 前記中心部用ガス導入管(4a)および前記周辺部用ガス導入管(4b)のガス噴出口側を所定間隔で保持する保持部材(5)を備え、
    前記保持部材(5)は、前記中心部用ガス導入管(4a)および前記周辺部用ガス導入管(4b)の外径に応じた穴(5d)を複数有し、前記中心部用ガス導入管(4a)および前記周辺部用ガス導入管(4b)は、複数の前記穴(5d)にはめ込まれた状態で保持されており、
    前記炭化珪素単結晶の成長中に、前記保持部材(5)からの熱伝達によって、前記中心部用ガス導入管(4a)および前記周辺部用ガス導入管(4b)を加熱するようになっていることを特徴とする請求項に記載の炭化珪素単結晶製造装置。
  3. 請求項1または2に記載の炭化珪素単結晶製造装置を用いて、前記中心部用ガス導入管(4a)および前記周辺部用ガス導入管(4b)から前記混合ガスを前記種結晶(7)に導入して、前記種結晶(7)の表面上に炭化珪素単結晶(10)を成長させる炭化珪素単結晶の製造方法であって、
    前記炭化珪素単結晶(10)の成長時において、前記炭化珪素単結晶(10)の成長表面上での原料ガスの過飽和度が、前記成長表面の中央部で最も高い状態で維持されるように、前記炭化珪素単結晶の成長量の増大に伴って、前記中心部用ガス導入管(4a)および前記周辺部用ガス導入管(4b)を同時に流れる前記混合ガスの全流量に対しての前記中心部用ガス導入管(4a)を流れる前記混合ガスの流量割合を増大させながら、前記炭化珪素単結晶を成長させることを特徴とする炭化珪素単結晶の製造方法。
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