JP4923973B2 - 通信装置および通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は通信装置および通信方法に関し、特に、使用者による宛先の誤指定を抑制することができる通信装置および通信方法に関するものである。
従来より、宛先によって特定される相手側装置と通信を行う通信装置の一つとして、ファクシミリ装置が知られている。このファクシミリ装置に関連し、次の特許文献1には、ファクシミリ装置にファックスデータの本文部分を記憶させておき、そのファックスデータの本文部分を後で再利用できるようにする技術が開示されている。
特開2002−290658号公報(段落第0034〜0037、図7等)
しかしながら、特許文献1に記載されているファクシミリ装置を含め、従来のファクシミリ装置は、使用者が指定した宛先にファクシミリデータが送信される。そのため、指定された宛先が誤っていた場合には、正しい宛先に送信されないばかりでなく、かかる場合には、第3者に無用な情報が見られてしまうというセキュリティ上の問題にも繋がることになる。すなわち、宛先は正しく指定する必要がある。
ところで、使用者が正しい宛先を指定できるかは、使用者自身の注意力に依存する部分が大きい。なぜならば、宛先とは、使用者によってファクシミリ装置が記憶する電話帳から選択される宛先名として指定されたり、使用者によってファクシミリ装置に直接入力されるFAX番号として指定されるものだからである。ここで、宛先としての宛先名やFAX番号には、似通ったものが存在することはよくある。つまり、使用者がいかに注意していたとしても、似通った宛先名やFAX名の中から、常に、正しく宛先を指定するのは困難であった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、使用者による宛先の誤指定を抑制することができる通信装置および通信方法を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の通信装置は、宛先によって特定される相手側装置と通信を行うものであって、原稿を載置する載置台と、その載置台に載置されている原稿の載置台側とは反対側の読取面に記録されている情報を、前記送信手段によって送信するデータとして読取る読取手段と、使用者からの指示を入力する入力手段と、その入力手段を介して使用者から指示された宛先によって特定される相手側装置にデータを送信する送信手段と、その送信手段によって送信した送信済データと宛先とを対応付けて記憶すると共に、前記送信済データに対して、その送信済データを前記読取手段によって読取る際に前記載置台に載置させた原稿の向きを対応付けて記憶する送信済データ記憶手段と、所定情報を出力する出力手段と、前記出力手段に所定情報を出力させる出力制御手段とを備え、前記出力制御手段は、前記送信済データ記憶手段に記憶されている送信済データに基づいて、送信済データが示す送信済情報と、その送信済情報を送信した宛先とを対応つけて出力させる出力制御処理を行う手段であり、前記出力制御処理は、前記入力手段が使用者からの宛先の指示を受けられる状態で、且つ、前記読取手段によって前記読取面に記録されている情報を読取る前に、前記送信済データ記憶手段に記憶されている原稿の向きと同じ向きで前記送信済情報を出力させる
請求項2記載の通信装置は、宛先によって特定される相手側装置と通信を行うものであって、原稿を載置する載置台と、その載置台に載置されている原稿の載置台側とは反対側の読取面に記録されている情報を、前記送信手段によって送信するデータとして読取る読取手段と、前記載置台に載置された原稿の向きを検出する検出手段と、使用者からの指示を入力する入力手段と、その入力手段を介して使用者から指示された宛先によって特定される相手側装置にデータを送信する送信手段と、その送信手段によって送信した送信済データと宛先とを対応付けて記憶すると共に、前記送信済データに対して、その送信済データを前記読取手段によって読取る際に前記載置台に載置させた原稿の向きを対応付けて記憶する送信済データ記憶手段と、所定情報を出力する出力手段と、前記出力手段に所定情報を出力させる出力制御手段とを備え、前記出力制御手段は、前記送信済データ記憶手段に記憶されている送信済データに基づいて、送信済データが示す送信済情報と、その送信済情報を送信した宛先とを対応つけて出力させる出力制御処理を行う手段であり、前記出力制御処理は、前記入力手段が使用者からの宛先の指示を受けられる状態で、且つ、前記読取手段によって前記読取面に記録されている情報を読取る前に、前記送信済データ記憶手段に記憶されている原稿の向きが、これから送信するために前記載置台に載置されている原稿の向きと同じ向きになるように前記送信済情報を出力させる。
請求項3記載の通信装置は、宛先によって特定される相手側装置と通信を行うものであって、原稿を載置する載置台と、その載置台に載置されている原稿の載置台側とは反対側の読取面に記録されている情報を、前記送信手段によって送信するデータとして読取る読取手段と、前記載置台に載置されている原稿の読取面の少なくとも一部を覆う透明な被覆部材と、使用者からの指示を入力する入力手段と、その入力手段を介して使用者から指示された宛先によって特定される相手側装置にデータを送信する送信手段と、その送信手段によって送信した送信済データと宛先とを対応付けて記憶する送信済データ記憶手段と、所定情報を出力する出力手段と、前記出力手段に所定情報を出力させる出力制御手段とを備え、前記出力制御手段は、前記送信済データ記憶手段に記憶されている送信済データに基づいて、送信済データが示す送信済情報と、その送信済情報を送信した宛先とを対応つけて出力させる出力制御処理を行う手段であり、前記出力制御処理は、前記入力手段が使用者からの宛先の指示を受けられる状態で、且つ、前記読取手段によって前記読取面に記録されている情報を読取る前に、前記所定情報を出力させる
請求項4記載の通信装置は、宛先によって特定される相手側装置と通信を行うものであって、原稿を載置する載置台と、その載置台に載置されている原稿の載置台側とは反対側の読取面に記録されている情報を、前記送信手段によって送信するデータとして読取る読取手段と、前記載置台に載置されている原稿を搬送する搬送装置と、前記載置台に載置されている状態の原稿の上流側を露出させつつ、他の部分を覆う被覆部材と、前記読取手段によって読取った原稿の読取りデータの上流側と下流側とを180度回転させるデータ回転手段と、使用者からの指示を入力する入力手段と、その入力手段を介して使用者から指示された宛先によって特定される相手側装置にデータを送信する送信手段と、その送信手段によって送信した送信済データと宛先とを対応付けて記憶する送信済データ記憶手段と、所定情報を出力する出力手段と、前記出力手段に所定情報を出力させる出力制御手段とを備え、前記出力制御手段は、前記送信済データ記憶手段に記憶されている送信済データに基づいて、送信済データが示す送信済情報と、その送信済情報を送信した宛先とを対応つけて出力させる出力制御処理を行う手段であり、前記出力制御処理は、前記入力手段が使用者からの宛先の指示を受けられる状態で、且つ、前記読取手段によって前記読取面に記録されている情報を読取る前に、前記所定情報を出力させ、前記載置台に載置されている状態の原稿の上流側は、前記被覆部材に覆われておらず、前記送信手段は前記データ回転手段によって180度回転された読取面の読取りデータを送信する
請求項5記載の通信装置は、宛先によって特定される相手側装置と通信を行うものであって、原稿を載置する載置台と、その載置台に載置されている原稿の載置台側とは反対側の読取面に記録されている情報を、前記送信手段によって送信するデータとして読取る読取手段と、前記載置台に載置されている原稿を搬送する搬送装置と、前記載置台に載置されている状態の原稿を覆う被覆部材と、使用者からの指示を入力する入力手段と、その入力手段を介して使用者から指示された宛先によって特定される相手側装置にデータを送信する送信手段と、その送信手段によって送信した送信済データと宛先とを対応付けて記憶する送信済データ記憶手段と、所定情報を出力する出力手段と、前記出力手段に所定情報を出力させる出力制御手段とを備え、前記出力制御手段は、前記送信済データ記憶手段に記憶されている送信済データに基づいて、送信済データが示す送信済情報と、その送信済情報を送信した宛先とを対応つけて出力させる出力制御処理を行う手段であり、前記出力制御処理は、前記入力手段が使用者からの宛先の指示を受けられる状態で、且つ、前記読取手段によって前記読取面に記録されている情報を読取る前に、前記所定情報を出力させ、前記載置台に載置されている状態の原稿の上流側は、前記被覆部材に覆われておらず、前記搬送装置は、前記原稿が上流側から読み取られるように原稿を搬送する
請求項6記載の通信装置は、宛先によって特定される相手側装置と通信を行うものであって、原稿を載置する載置台と、その載置台に載置されている原稿の載置台側とは反対側の読取面に記録されている情報を、前記送信手段によって送信するデータとして読取る読取手段と、使用者からの指示を入力する入力手段と、その入力手段を介して使用者から指示された宛先によって特定される相手側装置にデータを送信する送信手段と、その送信手段によって送信した送信済データと宛先とを対応付けて記憶する送信済データ記憶手段と、所定情報を出力する出力手段と、前記出力手段に所定情報を出力させる出力制御手段とを備え、前記出力制御手段は、前記送信済データ記憶手段に記憶されている送信済データに基づいて、送信済データが示す送信済情報と、その送信済情報を送信した宛先とを対応つけて出力させる出力制御処理を行う手段であり、前記出力制御処理は、前記入力手段が使用者からの宛先の指示を受けられる状態で、且つ、前記読取手段によって前記読取面に記録されている情報を読取る前に、前記送信済情報のうち、前記被覆部材から露出した部分だけを出力させる
請求項7記載の通信装置は、宛先によって特定される相手側装置と通信を行うものであって、使用者からの指示を入力する入力手段と、その入力手段を介して使用者から指示された宛先によって特定される相手側装置にデータを送信する送信手段と、その送信手段によって送信した送信済データと宛先とを対応付けて記憶すると共に、前記送信済データに、その送信済データを送信した際の送信条件を対応付けて記憶する送信済データ記憶手段と、少なくとも2以上の宛先を含む宛先データを記憶する宛先データ記憶手段と、その宛先データ記憶手段に記憶されている前記宛先データが示す宛先一覧と、前記送信済情報と、その送信済情報に対応する前記送信条件とが前記出力手段に並んで出力されている状態で、前記送信済情報を拡大して出力させるように指示する指示手段と、所定情報を出力する出力手段と、前記出力手段に所定情報を出力させる出力制御手段とを備え、前記出力制御手段は、前記送信済データ記憶手段に記憶されている送信済データに基づいて、送信済データが示す送信済情報と、その送信済情報を送信した宛先とを対応つけて出力させる出力制御処理を行う手段であり、前記出力制御処理は、前記入力手段が使用者からの宛先の指示を受けられる状態で、且つ、前記送信手段がデータを送信する前に実行され、前記送信済情報に対して、前記送信条件を対応つけて出力させ、前記出力制御手段は、前記指示手段からの指示に応じて、出力されている前記宛先一覧の大きさを維持しつつ、前記送信条件の大きさを小さく又は非出力として、前記送信済情報を拡大して出力させる
請求項8記載の通信装置は、宛先によって特定される相手側装置と通信を行うものであって、使用者からの指示を入力する入力手段と、その入力手段を介して使用者から指示された宛先によって特定される相手側装置にデータを送信する送信手段と、その送信手段によって送信するデータとして原稿に記録されている情報を読取る読取手段と、その送信手段によって送信した送信済データと宛先とを対応付けて記憶する送信済データ記憶手段と、所定情報を出力する出力手段と、前記出力手段に所定情報を出力させる出力制御手段とを備え、前記出力制御手段は、前記送信済データ記憶手段に記憶されている送信済データに基づいて、送信済データが示す送信済情報と、その送信済情報を送信した宛先とを対応つけて出力させる出力制御処理を行う手段であり、前記出力制御処理は、前記入力手段が使用者からの宛先の指示を受けられる状態で、且つ、前記送信手段がデータを送信する前に実行され、前記読取手段によって読取ったデータが示す送信予定情報を、前記送信情報のうち、前記送信予定情報を送信する宛先と同一の宛先に対応つけられている送信済情報と一緒に出力させる
請求項9記載の通信装置は、宛先によって特定される相手側装置と通信を行うものであって、使用者からの指示を入力する入力手段と、その入力手段を介して使用者から指示された宛先によって特定される相手側装置にデータを送信する送信手段と、少なくとも宛先を記憶する宛先記憶手段と、その送信手段によって送信した送信済データと宛先とを対応付けて記憶する送信済データ記憶手段と、所定情報を出力する出力手段と、前記出力手段に所定情報を出力させる出力制御手段とを備え、前記出力制御手段は、前記送信済データ記憶手段に記憶されている送信済データに基づいて、送信済データが示す送信済情報と、その送信済情報を送信した宛先とを対応つけて出力させる出力制御処理を行う手段であり、前記出力制御処理は、前記宛先記憶手段が記憶する宛先を選択可能に表示した状態で、且つ、前記送信手段がデータを送信する前に実行される。
請求項10記載の通信装置は、請求項に記載の通信装置において、前記出力制御手段は、前記出力手段に出力させる所定情報として、前記送信手段によってデータを送信する前に、前記宛先データ記憶手段に記憶されている宛先データに基づいて、その宛先データに含まれる少なくとも2以上の宛先を出力させるとともに、その出力された少なくとも2以上の宛先の中から前記入力手段を介して使用者が指示した宛先を示す指示情報と、その指示情報が示す宛先に対応する前記送信済情報とを、他の送信済情報よりも優先して出力させ、前記出力制御手段は、出力された少なくとも2以上の宛先の中から前記入力手段を介して使用者が所定の宛先を指示する毎に、前記指示情報と、その指示情報が示す宛先に対応する前記送信済情報とを切換えて出力させる。
請求項11記載の通信装置は、請求項から10のいずれかに記載の通信装置において、前記送信済データ記憶手段には、前記送信済データの送信順番を示す順番データが記憶され、前記出力制御手段は、同一の宛先について前記送信済情報が2以上あった場合に、その2以上の送信済情報のうち、最新の送信済情報を、他の送信済情報よりも優先して出力させる。
請求項12記載の通信装置は、請求項1から11のいずれかに記載の通信装置において、前記送信済データ記憶手段には、前記送信済データに、その送信済データを送信した際の送信条件が対応付けて記憶されており、前記出力制御手段によって出力される前記送信条件について変更がないかを判断する判断手段を備え、前記出力制御手段は、前記送信済情報に対して、前記送信条件を対応つけて出力させ、前記判断手段によって前記送信条件について変更がないと判断した場合、前記送信手段は、前記送信条件と同じ送信条件でデータを送信する。
請求項1記載の通信装置によれば、使用者が宛先を謝って選択することを未然に防ぐことができる、という効果がある。なぜならば、使用者が宛先の指示を入力しようとするときに、以前送信したデータを示す情報と、その送信済情報を送信した宛先とが対応つけて出力されるからである。つまり、使用者は、以前送信したデータを一目で認識できる。データを送信する宛先を指定する前の使用者は、これから送信しようとするデータがどのような内容のデータであるのかをだいたい認識している状態である(これから送信しようとするデータの原稿を手に持っていることもある)。このような状態で、使用者は、以前、どの宛先に、どのようなデータを送信したかを知りながら、今回の宛先を指定することができる。このことは、宛先が誤って指定されるのを抑制することにつながる。ここで、例えば、注文表や定期レポートなどは、同じ宛先に送信することが多い。このような文書は、似通ったフォーマットであることが多い。かかる場合には、特にこのような場合、使用者は、以前送信したデータと今回送信するデータとが似たフォーマットであるかを比較しつつ、今回の宛先を指定することができるので、宛先が誤って指定されるのを抑制することができるという第1の効果がある。
また、出力制御手段によって出力手段に出力される前記所定情報は、読取手段によって読取面に記録されている情報が読取られる前に出力される。よって、使用者は、載置台に原稿を載置させたままの状態で、原稿の読取面に記録されている情報と、送信済情報とを直接に見比べることができるので、見比べ易い、ひいては、宛先が誤って指定されるのを抑制することができるという第2の効果がある。
また、原稿の読取面に記録されている情報と、送信済情報とを同じ向きで、容易に見比べることができ、宛先が誤って指定されるのを抑制することができるという第3の効果がある。
請求項2記載の通信装置によれば、請求項1に記載の通信装置の奏する第1の効果と,第2の効果とに加え、原稿の読取面に記録されている情報と、送信済情報とを同じ向きで、容易に見比ることができ、宛先が誤って指定されるのを抑制することができるという効果がある。さらには、使用者は、載置台に載置させた原稿を視認した姿勢のまま、載置台に載置させた原稿と同じ向きで出力される送信済情報を無理なく視認できる。このため、使用者にストレスを極力かけずに済む。
請求項3記載の通信装置によれば、請求項1に記載の通信装置の奏する第1の効果と,第2の効果とに加え、その被覆部材に覆われている部分があったとしても、原稿の全情報を視認することができるので、送信済情報とを見比べ易く、宛先が誤って指定されるのを抑制することができるという効果がある。また、原稿の読取面に埃や塵が付着するのを抑制することができる。
請求項4記載の通信装置によれば、請求項1に記載の通信装置の奏する第1の効果と,第2の効果とに加え、原稿の宛先、原稿の特徴的部分等を外部から視認することができ、今回送信予定の原稿と送信済情報とを見比べ易く、宛先が誤って指定されるのを抑制することができる。また、原稿を本来の状態でセットした場合と同じ態様で相手側装置にデータを送信することができるという効果がある。また、載置台に載置されている状態で被覆部材によって覆われている原稿の他の部分に埃や塵が付着するのを抑制することができる。宛先や原稿の特徴的部分等は、原稿の先頭側に記録されているのが一般的である。また、一般的な送信側装置それぞれは、原稿の読取りデータを送信する場合に、相手側装置に原稿の先頭側と末尾側を認識させるために、標準的な手順でデータを送信する。例えば、送信側装置は原稿を読み取った側のデータから相手側装置に送信するなどである。このようにすることで、相手側装置は、データのうち受信を先に行った側を先頭側だと認識することができる。よって、この手順でデータを送信するならば、原稿の先頭側が先に読み取られるように原稿載置台おかれることになる。この状態では、原稿が被覆部材に覆われ外部から視認することはできない。しかし、本願発明の技術では、相手側装置には、データ回転手段によって180度回転された読取面の読取りデータが送信される。即ち、載置台に載置されている状態から180度回転させた状態のデータが送信される。よって、原稿を本来の状態とは180度回転させた状態でセットすることで、原稿を外部から視認させることができる。
請求項5記載の通信装置によれば、請求項1に記載の通信装置の奏する第1の効果と,第2の効果とに加え、原稿の宛先、原稿の特徴的部分等を外部から視認することができ、今回送信予定の原稿と送信済情報とを見比べ易く、宛先が誤って指定されるのを抑制することができる。また、原稿を本来の状態でセットした場合と同じ態様で相手側装置にデータを送信することができるという効果がある。また、載置台に載置されている状態で被覆部材によって覆われている原稿の他の部分に埃や塵が付着するのを抑制することができる。宛先や原稿の特徴的部分等は、原稿の先頭側に記録されているのが一般的である。また、一般的な送信側装置それぞれは、原稿の読取りデータを送信する場合に、相手側装置に原稿の先頭側と末尾側を認識させるために、標準的な手順でデータを送信する。例えば、送信側装置は原稿を読み取った側のデータから相手側装置に送信するなどである。このようにすることで、相手側装置は、データのうち受信を先に行った側を先頭側だと認識することができる。よって、この手順でデータを送信するならば、原稿の先頭側が先に読み取られるように原稿載置台おかれることになる。この状態では、原稿が被覆部材に覆われ外部から視認することはできない。しかし、本願発明の技術では、搬送装置よって原稿が上流側から読み取られるように搬送されるので、相手側装置には、載置台に載置されている状態から180度回転させた状態のデータが送信される。よって、原稿を本来の状態とは180度回転させた状態でセットすることで、原稿を外部から視認させることができる。
請求項6記載の通信装置によれば、請求項1に記載の通信装置の奏する第1の効果と,第2の効果とに加え、被覆部材と原稿に記録されている情報との位置関係からも載置台に載置されている原稿と送信済画像とを同一の形状で見比べることができるので、両者を見比べ易く、宛先が誤って指定されるのを抑制することができるという効果がある。
請求項7記載の通信装置によれば、請求項1に記載の通信装置の奏する第1の効果に加え、送信済情報に加え、送信条件も一緒に確認することができるので、送信済情報の送信条件を容易に確認することができるという効果がある。また、限られた表示領域内で、宛先一覧と送信済情報とを表示させることができるという効果がある。
請求項8記載の通信装置によれば、請求項1に記載の通信装置の奏する第1の効果に加え、読取手段によって読取ったデータが示す送信予定情報と、その送信予定情報を送信する宛先と同一の宛先に対応つけられている送信済情報とを、同じレベルで見比べることができるので、見比べ易く、宛先が誤って指定されるのを抑制することができるという効果がある。
請求項9記載の通信装置によれば、請求項1に記載の通信装置の奏する第1の効果と同様の効果を奏する。
請求項10記載の通信装置によれば、請求項に記載の通信装置の奏する効果に加え、使用者に指示した宛先と、その宛先に対応する送信済情報とを対応させながら、今回の宛先を指定させることができ、ひいては、宛先が誤って指定されるのを抑制することができるという効果がある。特に、似通った宛先が複数表示される場合には、宛先が誤って指定される危険性が高く、似通った宛先が複数表示される場合であっても、宛先が誤って指定されるのを抑制することができるという効果がある。また、使用者が要求する送信済情報を簡単且つ速やかに出力させることができ、ひいては、宛先が誤って指定されるのを抑制することができるという効果がある。
請求項11記載の通信装置によれば、請求項1から10のいずれかに記載の通信装置の奏する効果に加え、使用者に最新の送信済情報を一目で認識させることができ、ひいては、宛先が誤って指定されるのを抑制することができるという効果がある。複数の送信済情報を一度に表示させた場合には、一つの送信済情報を小さく表示せざるを得ない。このため、使用者は、送信済情報を見ても、送信済み情報が小さすぎるがために、これから送信しようとするデータと類似するかを見比べられないかもしれない。複数の送信済み情報が、大きさが限られた表示装置に表示された場合、このことは特に顕著な問題となる。大きさが限られた表示装置とは、例えば複合機の表示パネルなどが該当する。一方、使用者は、最新の送信済データについて印象を強く持っている可能性が高い。ここで、最新の送信済情報が優先して出力されていると、使用者は、印象を強く持っている最新の送信済みデータを一見して認識することができる。これにより宛先が誤って指定されるのを抑制する効果が得られる。なお、例えば、最新の送信済み情報を他の送信済み情報よりも大きく表示させたり、最新の送信済み情報だけを表示させたりすることで、最新の送信済み情報を優先して出力することになる。また、最も最新の送信済情報が今回送信予定の原稿と似通った可能性も高いため、最も最新の送信済情報を他の送信済情報よりも優先して表示させることで、使用者にストレスを与えにくく、宛先が誤って指定されるのを抑制することができるという効果がある。
請求項12記載の通信装置によれば、請求項1から11のいずれかに記載の通信装置の奏する効果に加え、送信済情報に加え、送信条件も一緒に確認することができるので、送信済情報の送信条件を容易に確認することができるという効果がある。また、先に設定した送信条件を再利用することで、使用者が希望する送信条件を簡単に設定できるという効果がある。同じ宛先に、似通ったデータを送信することが多いため、先に送信した送信条件と同じ送信条件で送信できることは有効である。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明(通信装置)の実施例としての複合機1の外観構成を示す斜視図である。複合機1は、下部に設けられたプリンタ2と、上部に設けられたスキャナ3と、スキャナ3の正面側に設けられた操作パネル4とを一体的に備えたMFD(Multi Function Device)であり、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能を備えている。
また、複合機1は、USBメモリ、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ等の外部装置と接続されて外部装置から受け取ったデータを記録用紙に記録したりする機能をそなえる。また、外部装置から受け取ったデータを操作パネル4上の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)41に表示する機能をも有している。
スキャナ3は、FBS(Flatbed Scanner)として機能する原稿読取台6と、原稿読取り第6に対する原稿カバー8とを備える。原稿カバー8は、自動原稿搬送機構(ADF:Auto Document Feeder、以下「ADF」という。)7を備える。原稿読取台6の上面にはプラテンガラスが配設されている。原稿読取台6の内部には、図示しない画像読取ユニットが内蔵されている。このように構成されたスキャナ3では、FBSあるいはADFを用いて原稿の画像読取りが行われる。
ADF7の手前側には、原稿供排紙部9が位置している。原稿供排紙部9は、図示しない原稿載置台によって上下2段の空間に区画されている。原稿載置台の上段側が原稿供紙部、原稿載置台の下段側が原稿排紙部として割り当てられている。
また、原稿載置台上には、原稿載置台に載置された原稿の両側を挟むようにに構成された図示しない一対の原稿固定壁が備えられている。原稿固定壁は、矢印A方向と直交する方向にスライド可能に構成されている。原稿載置台に載置された原稿は、この一対の原稿固定壁によって固定される。また、この一対の原稿固定壁の位置によって、原稿載置台に載置された原稿の幅を検出するセンサが備えられている。さらには、原稿載置台に原稿が載置されているかを検出可能なセンサが備えられている。
更に、ADF7から原稿供排紙部9側に延びる一対の被覆部材10を備えている。被覆部材10は、原稿載置台に載置される原稿を覆っており、原稿供排紙部9に埃、塵等が貯まることを抑制している。
図1では、原稿載置台に載置されている原稿を図示している。原稿はスキャナ3によって読取らせる読取面を上側(原稿載置台側の反対側)にして原稿載置台に載置される。原稿載置台に載置された原稿は、ADF7によって矢印A方向に向けて搬送され、U字状の搬送路を経由して、原稿排紙部に排紙される。原稿排紙部に排紙された原稿は、読取面が下向きとなって排紙される。スキャナ3は、搬送途中の原稿の読取面に記録された画像を読み取る。
プリンタ2は、スキャナ3で読み取られた画像データ或いは外部から入力された画像データに基づいて、記録用紙上に画像を記録する。プリンタ2は、所謂インクジェット方式の画像記録装置(インクジェット記録装置)である。上記インクジェット方式はプリンタ2による画像記録方式の単なる一例である。プリンタ2による画像記録方式として、電子写真方式や熱転写方式などの種々の画像記録方式を採用することができるのはもちろんである。
複合機1の正面側、換言すれば、プリンタ2の正面側には開口11が形成されている。開口内は、給紙トレイ14及び排紙トレイ15を内包している。
複合機1の正面側には、操作パネル4が設けられている。操作パネル4は、プリンタ2やスキャナ3を操作するためのものであり、各種操作キー40(40a、40b、40c、40d)とLCD41とを備えている。
複合機1に所定の指令が入力されると、その入力された情報に基づいて該複合機1の動作が制御部20によって制御される。なお、複合機1は、操作パネル4から入力された指令のほか、コンピュータからプリンタドライバやスキャナドライバ等を介して送信される指令に基づいて動作するようにシステム構成されている。
プリンタ2の上記開口11の上側には、接続パネル70が設けられている。この接続パネル70には、その左端側にUSB端子71が配設されている。USB端子71は、外部機器とUSB接続することにより該外部機器と本複合機1とを通信可能に接続するコネクタ端子である。
接続パネル70の右端側にはスロット部72が配設されている。スロット部72はメモリカード(カード型メモリ)を装填可能な複数のカードスロットが設けられている。カードスロットにメモリカードが装填され、該装填されたメモリカードから画像データが後述の制御部20により読み出されると、その読み出された画像データや該画像データに関する情報が制御部20(図2参照)によってLCD41に表示される。或いは、選択された任意の画像がプリンタ2において記録用紙に記録される。
図2を参照して、複合機1の動作を制御する制御部20の概略構成について説明する。図2は、複合機1の制御部20の概略構成を示すブロック図である。制御部20は、プリンタ2、スキャナ3及び操作パネル4を含む複合機1の動作を統括的に制御するものである。
制御部20は、図に示すように、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)24を主とするマイクロコンピュータとして構成されており、バス25を介してASIC(Application Specific Integrated Circuit)26に接続されている。
CPU21は、この複合機1を総括的に制御する中央演算処理であり、ROM22に記憶されているプログラムに沿って動作する。ROM22には、複合機1の各種動作を制御するためのプログラムが格納されている。例えば、ファクシミリデータ送信プログラム22aが、図5等に示すFAX送信処理を実行させるためのプログラムとして、ROM22に記憶されている。
RAM23は、CPU21が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記録する記憶領域又は作業領域として使用される。EEPROM24は、電話帳メモリ24aと、送信済FAXデータメモリ24bとを備えている。電話帳メモリ24aには、FAXデータを送信する相手側装置の宛名と、FAX番号とが対応つけられた電話帳が記憶されている。また、本実施例では、ユーザーが使用する電話帳が、ユーザー毎に個別に記憶されているものとする。もちろん、複数のユーザーで1つの電話帳を共有して使用する構成としてもよい。送信済FAXデータメモリ24bには、相手側装置に送信済のFAXデータが記憶されている。また、この送信済FAXデータメモリ24bに記憶される送信済のFAXデータには、送信した宛先と、送信した日時と、送信した際のFAX送信設定と(例えば、白黒、カラーの別、濃度の濃さ、送信向き等)が各送信済のFAXデータに対応つけて記憶されている。
ASIC26は、CPU21からの指令に従い、プリンタ2、スキャナ3、操作パネル4、及びスロット部72などの動作制御を行なう(例えば、プリンタ2を駆動するモータやインクジェット記録ヘッド、スキャナ3のADF7を駆動するモータや画像読取ユニット等の動作を制御する)。プリンタ2、スキャナ3及びスロット部72などは、公知の構成であるので詳細な説明は省略する。
また、ASIC26には、複合機1に所望の指令を入力する操作キー40を制御するパネルゲートアレイ27(パネルGA27)、LCD41の画面表示を制御するLCDコントローラ28、コンピュータとパラレルケーブル又はUSBケーブルを介してデータの送受信を行なうためのパラレルインタフェース29(パラレルI/F29)、USB端子71、アンプ7を介してスピーカ74、時計専用のチップであるRTC(Real Time Clock )18が接続されている。尚、RTC18には、電源が切られている間も起動できるように電池18aが接続されている。
さらに、ASIC26には、NCU(Network Control Unit)31が接続され、そのNCUにはモデム32(MODEM32)が接続されている。NCU31は回線制御を行うためのものであり、電話回線に接続されている。NCU31は、交換機から送信される呼出信号や各種信号を受信するものである。また、NCU31は操作キー40の操作に応じた発信時のダイヤル信号を交換機へ送信したり、電話回線の閉結時において、アナログ音声信号の送受信などのデータ通信を行うものである。モデム20は、ファクシミリデータ(以下、「FAXデータ」と称す)や電子メールデータの変調および復調を実行するものである。また、モデム20は、伝送制御用の各種手順信号を送受信するものである。FAXデータは、このNCU31とMODEM32とによってファクシミリ手順に沿って送受信される。
次に、図3および図4を参照して、上述した複合機1において、FAXデータを送信する前に、LCD41に表示される情報について説明する。尚、図3および図4に示すLCD41は、長手方向を拡大して図示している。また、モード選択キー40aが押下され、FAXモードに設定されている状態にあるものとする。
FAXモードに設定されると、図3(a)に示す通り、LCD41の最左欄41aには、電話帳50が表示される。電話帳50には、ユーザー名50aと、グループ名50bと、宛先氏名50cとが表示される。ユーザー名50aには、複合機1を使用可能なユーザーの氏名一覧が表示され、例えば、「浅井、加藤、佐々木、原田」等と表示される。グループ名50bには、例えば、50音図における「あ」段が表示される。宛先氏名50cには、電話帳メモリ24aにFAX番号に対応つけて記憶されている宛名一覧が表示され、グループ名50bにおいて選択された行に応じて、例えば、「赤井商事、赤木商事、飯田電子、石田工業、上田工業、江田商事、大野電子」等と表示される。
電話帳50が表示されると、ユーザーは、ユーザー名50aの中から自分の氏名を選択する。次に、ユーザーは、50音図における「あ」段の中から、これからFAXを送信しようとしている宛名の先頭文字が含まれる行を選択する。尚、ユーザーが選択した部位は、背景色が変化する。これにより、ユーザは、自身が何を選択したかが一見して分かる。
先頭文字が含まれる行が選択されると、その行に該当する宛名それぞれが宛先氏名50cに表示され、ユーザーは、その宛名から、これからFAXを送信しようとする宛名を選択する。即ち、図3(a)では、ユーザー名として「加藤」、グループとして「あ」行、氏名として「赤井商事」が選択された状態を図示している。
宛先氏名50cから特定の宛名が選択されると、図3(b)に示すように、電話帳50が表示されている欄のの右隣の欄41bにFAX送信51と、そのFAX送信51の右隣の欄41cに前回のFAX送信画像52が表示される。前回のFAX送信画像52には送信済画像52aが表示される。この送信済画像52aは、宛先氏名50cで選択した宛名に前回送信した画像である。FAX送信51には、宛先氏名50cで選択した宛名に前回FAX送信した際のFAX送信設定が表示される。
FAX送信51に表示されるFAX送信設定としては、宛先情報51aと、送信モード情報51bと、画質設定情報51cとが表示される。宛先情報51aには、宛名と、その宛名のFAX番号とが表示される。送信モード情報51bには、白黒送信(black)か、カラー送信(Colo)か、画質がスタンダード(Std)か、ファイン(fine)か、スーパーファイン(S.fine)か、写真(Photo)かが表示される。画質設定情報51cには、濃度(コントラスト)が、薄い(LIGHT)か、普通(Normal)か、濃い(Dark)かが表示される。
該当部位は、背景色が変化し、設定状況が一見して分かるように構成されており、図3(b)では、送信モード情報51bとして白黒送信(black)、ファイン(fine)、画質設定情報51cとして濃度が濃く(Dark)が、送信済画像52aを送信した際のFAX送信設定として表示される。
これにより、ユーザーは、今回送信する宛先として指定した「赤井商事」に前回送信した送信済画像52aの内容を確認できると共に、その際のFAX送信設定も確認することができる。そして、図1に示す今回送信をしようとしている原稿の内容と、送信済画像52aとを比較する。ここで、送信済み画像52aの内容と、今回送信をしようとしている原稿の内容が全く異なる内容である場合、ユーザーは、自己が指定した宛名「赤井商事」が誤指定であったことを認識することになる。そして、改めて、今回送信したい宛先を宛名一覧から選択するのである。
次に、図4を参照して、選択した宛先が誤っていた事に気が付いた場合について説明する。この場合、ユーザーは、再度、電話帳50の宛名一覧から正しい宛名を選択する。例えば「赤井商事」から「赤木商事」に変更する。この変更が行われると、前回のFAX送信画像52の表示が、「赤井商事」宛に送信した送信済画像52a(図3(b)参照)から、「赤木商事」宛に送信した送信済画像52bに切り換わる。また、FAX送信欄51の表示が送信済画像52bをFAX送信した際のFAX送信設定に切り換わる。
そして、再び、ユーザーは、図1に示す今回送信をしようとしている原稿の内容と、送信済画像52bとを比較する。ここで、送信済み画像52aの内容と、今回送信をしようとしている原稿の内容が似通った内容である場合、ユーザーは、自己が指定した宛名「赤木商事」が正しいかったことを認識することになる。また、図3(b)から図4への表示の切り換えは、ユーザーが宛名を選択する度に切り換わる。すなわち、ユーザーは、宛名を選択するだけの簡単な操作で、ユーザーが所望する、選択した宛名に送信した送信済画像を確認することができ、ストレスを感じることがない。更に、送信済画像にFAX送信設定が対応つけて表示されるので、ユーザーは、送信済画像に加え、FAX送信設定も一緒に確認することができる。
次に、図3および図4で説明した送信済画像を表示させてFAXデータを送信する第1実施例のFAX送信処理について説明する。図5は、第1実施例のFAX送信処理を示すフローチャートである。この処理は、FAXデータ送信プログラム22aに従ってCPU21によって実行される処理である。尚、本処理では、ユーザーのモード選択キー40aの操作によってFAXモードが設定され、図1に示す状態で原稿載置台の上には送信予定の原稿が載置され、その原稿の幅が一対の原稿固定壁によって検出されているものとする。
この処理では、まず、LCD41に電話帳を表示する(S501)。電話帳とは、電話帳50に表示される情報であり、表示される情報は電話帳メモリ24aから読み出される。そして、宛先が選択されたか、具体的には、宛先氏名50cに表示された宛名一覧の中から、特定の宛名が選択されたかを判断する(S502)。尚、宛先が選択されたかは(S502)、宛名一覧から特定の宛名が選択されたかを判断するのに加え、テンキー40bを介してFAX番号が直接入力されたかをも判断している。
その結果、宛先が選択されていない場合には(S502:No)、S502の処理を繰り返し、宛先が選択された場合には(S502:Yes)、その宛先にFAX送信をしたことがあるかを判断する(S503)。この判断は、選択された宛先に対応つけられた送信済のFAXデータが送信済FAXデータメモリ24bに記憶されているかを検索し、検索されればFAX送信をしたことがあるとして判断する。
その結果、FAX送信したことがないと判断した場合には(S503:No)、ユーザーに宛先を再選択するかを通知し、ユーザーから宛先を再選択するという指示があった場合には(S506:Yes)、S502の処理に移行し、宛先を選択しないという指示があった場合には(S506:No)、後述するS508の処理に移行する。例えば、ユーザーに宛先を再選択するかの通知は、その旨をLCD41に表示し、ユーザーからの指示は指示キー40dを介して入力できる。
一方、FAX送信したことがあると判断した場合には(S503:Yes)、選択したした宛先に前回送信した送信済画像と、その送信済画像を送信した際のFAX送信設定とをLCD41に表示する(S504)。
ここで、選択した宛先に対応する送信済のFAXデータが複数あった場合には、一度に全部の送信済画像を表示させても良く、複数回に分けて送信済画像を表示させても良い。この場合には、ユーザーは、一度に全部あるいは複数の送信済画像を確認することができる。
また、全部または複数の送信済画像を一度に表示させることもできるが、かかる場合には一つの送信済画像を小さく表示せざるを得ない。そこで、各FAXデータに対応つけて記憶されている送信日時データを参照し、送信日時データが最も最新の送信済画像を最初に表示したり、又は他の送信済画像よりも大きく表示させても良い。この場合には、ユーザーに一見して最新の送信済画像を認識させることができる。尚、最も最新の送信済画像を最初に表示するのは、最も最新の送信済画像がユーザーの印象として残っている可能性が高いことから、送信予定の原稿との比較対照として最も適格性が高いためである。
また、送信日時データを参照することなく、送信済FAXデータメモリ24bに送信順番にFAXデータを記憶させ、その順番通りに1つずつ表示させるように構成しても良い。尚、複数回に分けて送信済画像を表示させる場合には、例えば、ユーザーがカーソルキー40cを操作した場合、あるいは、所定時間経過後に自動で、次の送信済画像を表示させるように構成できる。
また、この第1実施例では、送信済画像を表示させる向きは、その送信済画像のFAXデータをFAX送信した際に、そのFAXデータに対応つけて記憶される原稿の幅方向がLCD41の図中の縦方向と一致するように表示されるものとする。
こうして、送信済画像が表示されると、ユーザーは表示された送信済画像と、今回送信する予定の原稿とを比較し、送信する予定の原稿の宛先を選択した宛先で正しいかを判断する。ユーザーは、その結果を指示キー40cを介して入力する。ユーザーの入力が、正しくない(誤っていた)ことを示した場合には(S505:No)、上述したのと同様に、ユーザーに宛先を再選択するかを通知する。その後、ユーザーから宛先を選択するという指示があった場合には(S507:Yes)、S502の処理に移行する。その一方、ユーザーから宛先を再選択しないという指示があった場合には(S507:No)、後述するS508の処理に移行する。
一方、ユーザーの入力が、が選択した宛先が正しいことを示した場合には(S505:Yes)、前回と同じFAX送信設定で今回のFAX送信を行ってもOKかをユーザーに通知する。ユーザーは、その通知を受け、今回のFAX送信設定が、前回のFAX送信設定と同じでOKかを判断する(S508)。
ユーザーの判断結果は、例えば、指示キー40cを介して入力される。ユーザーからの入力がOKを示す入力であれば(S508:Yes)、S510の処理に移行する。一方、ユーザーからのOKを示す入力がない場合は、(S508:No)、前回のFAX送信設定に代えて、新たにユーザーから指定される今回のFAX送信設定を取得する(S509)。
こうして、今回の送信予定原稿の宛先およびFAX送信設定が決定すると、ADF7によって原稿載置台に載置されている原稿を1頁搬送し、その原稿の読取面に記録されている画像をスキャナ3によって読み取る(S510)。そして、原稿がまだあるかを判断し(S511)、原稿があれば(S511:Yes)、再びS510の処理に再移行し、原稿がなければ(S511:No)、周知のファクシミリ手順に沿って、読取った原稿の画像をFAXデータとしてFAX送信する(S512)。そして、FAX送信したFAXデータに、宛先データ、FAX送信設定データ、送信日時データ、原稿の幅データを対応つけた上で、送信済のFAXデータを送信済FAXデータメモリ24bに記憶し(S513)、本処理を終了する。
このように、第1実施例のFAX送信処理によれば、使用者が宛先を謝って選択することを未然に防ぐことができる。なぜならば、使用者が宛先の指示を入力しようとするときに、以前送信したデータを示す送信済画像と、その送信済画像を送信した宛先とが対応つけて出力されるからである。つまり、使用者は、以前送信したデータを一目で認識できる。データを送信する宛先を指定する前の使用者は、これから送信しようとするデータがどのような内容のデータであるのかをだいたい認識している状態である(これから送信しようとするデータの原稿を手に持っていることもある)。このような状態で、使用者は、以前、どの宛先に、どのようなデータを送信したかを知りながら、今回の宛先を指定することができ、宛先が誤って指定されるのを抑制することができる。
また、送信済画像は、今回送信予定の原稿を読取る前に表示される。このとき、今回送信する原稿は、原稿載置台に第1面を上にして載置されている。このため、ユーザーは、原稿載置台に原稿を載置させたままの状態で、今回送信予定の原稿と、送信済画像とを容易に見比べ易ながら、正しい宛先を指定することができる。
更に、FAX送信設定について変更がないと判断された場合には(S508)、そのFAX送信設定と同じ条件でデータが送信される。即ち、先に設定した送信条件を再利用することで、使用者が希望する送信条件を簡単に設定できる。同じ宛先に、似通ったデータを送信することが多いため、先に送信した送信条件と同じ送信条件で送信できることは有効である。
次に、図6を参照して、第2実施例の送信済画像の表示態様について説明する。尚、図6は、図3(b)あるいは図4に対応する図であり、重複部分には、同じ符号を付し、その説明は省略する。第2実施例の送信済画像の表示態様は、被覆部材10に覆われていなかった部分だけを送信済画像52cとして表示させるものである。
図1に示すように、送信する原稿を原稿載置台にセットすると、搬送方向(矢印A参考)下流側の原稿の両角部は、被覆部材10によって覆われて見えない状態となる。即ち、この第2実施例の送信済画像の表示態様は、原稿載置台に原稿をセットした状態で、実際に外部から見える部分だけを送信済画像52cとし表示させるものである。
このように、送信済画像52cを表示することで、被覆部材10と原稿に記録されている情報との位置関係からも原稿載置台に載置されている原稿と送信済画像52cとを同一の形状で見比べることができるので、両者を見比べ易く、宛先が誤って指定されるのを抑制することができる。
次に、上述した第2実施例の表示態様で送信済画像を表示させ、FAXデータを送信する第2実施例のFAX送信処理について説明する。図7は、第2実施例のFAX送信処理を示すフローチャートである。図7は、図5で説明した第1実施例のFAX送信処理に対応するフローチャートであり、第1実施例のFAX送信処理と重複するステップについては、簡略化して説明する。
この処理では、まず、LCD41に電話帳を表示する(S701)。表示された電話帳から所定の宛先が選択されたかを判断する(S702)。宛先が選択されない場合には(S702:No)、S702の処理を繰り返し、宛先が選択された場合には(S702:Yes)、その宛先にFAX送信をしたことがあるかを判断する(S703)。
FAX送信したことがないと判断した場合には(S703:No)、宛先を再選択するかを判断し(S706)、再選択する場合には(S706:Yes)、S702の処理に移行し、再選択しない場合には(S706:No)、後述するS708の処理に移行する。一方、S703において、FAX送信したことがあると判断した場合には(S703:Yes)、前回送信した送信済画像を加工し、前回送信した送信済画像のうち原稿セット状態で見えている部分、および、そのFAX設定をLCD41に表示する(S704)。
ユーザーは、表示された送信済画像と、今回送信する送信予定原稿とを比較し、比較結果を入力する。ユーザーの入力が、送信予定原稿の宛先が選択した宛先で正しくない(誤っていた)ことを示した場合には(S705:No)、宛先を再選択するかを判断し(S707)、宛先を再選択する場合には(S707:Yes)、S702の処理に移行し、宛先を再選択しない場合には(S707:No)、後述するS708の処理に移行する。
一方、S705の処理において、ユーザーの入力が選択した宛先が正しいことを示した場合は(S705:Yes)、前回と同じFAX送信設定でOKかをユーザーに通知し、ユーザーからの入力がOKかを判断し(S708)、OKを示す入力であれば(S708:Yes)、S510の処理に移行し、OKでないことを示す入力の場合(FAX送信設定を変更する場合)には(S708:No)、前回のFAX送信設定に代えて、新たにユーザーから指定される今回のFAX送信設定を取得する(S709)。
こうして、今回の送信予定原稿の宛先およびFAX送信設定が決定すると、原稿を1頁送信し、その原稿の画像をスキャナ3によって読み取る(S710)。そして、原稿がまだあるかを判断し(S711)、原稿があれば(S711:Yes)、再びS710の処理に再移行し、原稿がなければ(S711:No)、読取った原稿の画像をFAXデータとしてFAX送信する(S712)。そして、FAX送信したFAXデータに、宛先データ、FAX送信設定データ、送信日時データ、原稿の幅データを対応つけた上で、送信済のFAXデータを送信済FAXデータメモリ24bに記憶し(S713)、本処理を終了する。
上述した第2実施例のFAX送信処理では、S704において、前回送信した送信済画像を加工し、前回送信した送信済画像のうち原稿セット状態で見えている部分だけを表示する場合ついて説明したが、前回送信した送信済画像のうち原稿セット状態で見えている部分だけを表示するモードと、全部を表示するモードとを選択可能に構成することもできる。
また、S704において、前回送信した送信済画像を加工することなく、S712で送信したFAXデータを加工し、加工された状態でFAXデータを記憶するようにしても良い。かかる場合には、保存するFAXデータのデータ容量を軽減させることができる。
次に、図8を参照して、第3実施例の送信済画像の表示態様について説明する。尚、図8は、図3(b)あるいは図4に対応する図であり、重複部分には、同じ符号を付し、その説明は省略する。第3実施例の送信済画像の表示態様は、送信済画像52dの向きを、今回送信する予定として原稿記載置台に載置されている原稿の向きと同じ向きになるよう表示させるものである。
前回送信した原稿は、図1に示すように、原稿の長手方向が矢印A方向と平行になるようにセットされ送信されたが、今回送信する送信予定の原稿が、前回から90度回転し、原稿の長手方向が矢印A方向と直交するようにセットされる場合がある。
この場合、第1実施例の送信済画像の表示態様では、LCD41に表示される前回の送信済画像の向きと、今回送信する送信予定の原稿の向きとが異なることになり比較しにくくなる。そこで、この第3実施例の送信済画像の表示態様は、送信済画像52dの向きを、今回送信する予定として原稿記載置台に載置されている原稿の向きと同じ向きになるよう表示させるものである。
このように送信済画像52dを表示させることで、原稿載置台に載置させた原稿の向きと同じになるので、原稿の読取面に記録されている情報と、送信済画像とを見比べ易く、宛先が誤って指定されるのを抑制することができる。
次に、上述した第3実施例の表示態様で送信済画像を表示させ、FAXデータを送信する第3実施例のFAX送信処理について説明する。図9は、第3実施例のFAX送信処理を示すフローチャートである。図9は、図5で説明した第1実施例のFAX送信処理に対応するフローチャートであり、第1実施例のFAX送信処理と重複するステップについては、簡略化して説明する。
この処理では、まず、原稿載置台にセットされている原稿の幅を一対の原稿固定壁によって検出する(S901)。そして、LCD41に電話帳を表示する(S902)。表示された電話帳から所定の宛先が選択されたかを判断する(S903)。宛先が選択されない場合には(S903:No)、S903の処理を繰り返し、宛先が選択された場合には(S903:Yes)、その宛先にFAX送信をしたことがあるかを判断する(S904)。
FAX送信したことがないと判断した場合には(S904:No)、宛先を再選択するかを判断し(S909)、再選択する場合には(S909:Yes)、S903の処理に移行し、再選択しない場合には(S909:No)、後述するS911の処理に移行する。
S904において、FAX送信したことがあると判断した場合には(S904:Yes)、送信予定原稿の幅と、選択した宛先に前回送信した送信済原稿の幅とが一致するかを判断する(S905)。
その結果、一致しないと判断すれば(S905:No)、送信済画像のデータを時計と反対回りに90度回転させた上で(S906)、前回送信した送信済画像と、その送信済画像を送信した際のFAX送信設定とをLCD41に表示する(S907)。一方、S905において、一致すると判断すれば(S905:Yes)、その状態のまま、前回送信した送信済画像と、その送信済画像を送信した際のFAX送信設定とをLCD41に表示する(S907)。
ユーザーは、表示された送信済画像と、今回送信する送信予定原稿とを比較する。比較した結果、送信予定原稿の宛先が選択した宛先で正しいかを判断する(S908)。尚、S908以降の処理は、図5、図7で説明した処理と同じなので、その説明は省略する。
次に、図10を参照して、第4実施例の送信済画像の表示態様について説明する。尚、図10は、図3(b)あるいは図4に対応する図であり、重複部分には、同じ符号を付し、その説明は省略する。第4実施例の送信済画像の表示態様は、図10(b)に示すように、送信済画像52eの左隣に、今回送信する予定の送信予定画像52fを並べて表示させるものである。
即ち、この第4実施例では、まずは、図10(a)に示すように、選択した宛先に前回送信した送信済画像52eを表示させる。その後、図10(b)に示すように、FAX送信欄51に表示されている情報に代えて、今回送信する予定の送信予定画像52fを表示させるものである。
このように、送信済画像52eと、送信予定画像52fとを並べて一緒にLCD41に表示することで、比較する位置、大きさは一緒にすることができ、見比べ易く、宛先が誤って指定されるのを抑制することができる。
次に、上述した第4実施例の表示態様で送信済画像を表示させ、FAXデータを送信する第4実施例のFAX送信処理について説明する。図11は、第4実施例のFAX送信処理を示すフローチャートである。図11は、図5で説明した第1実施例のFAX送信処理に対応するフローチャートであり、第1実施例のFAX送信処理と重複するステップについては、簡略化して説明する。
この処理では、まず、LCD41に電話帳を表示する(S1101)。表示された電話帳から所定の宛先が選択されたかを判断する(S1102)。宛先が選択されない場合には(S1102:No)、S1102の処理を繰り返し、宛先が選択された場合には(S1102:Yes)、前回送信した送信済画像と、その送信済画像を送信した際のFAX送信設定とをLCD41に表示する(S1103)。尚、本実施例では、選択された宛先に、FAX送信したことがある場合についてのみの説明とする。
次に、前回と同じFAX送信設定でOKかをユーザーに通知し、ユーザーからの入力がOKかを判断し(S1104)、ユーザーからの入力がOKを示す場合であれば(S1104:Yes)、S1106の処理に移行し、ユーザーからの入力がOKでないことを示す場合(FAX送信設定を変更する場合)には(S1104:No)、前回のFAX送信設定に代えて、新たにユーザーから指定される今回のFAX送信設定を取得する(S1105)。
こうして、今回の送信予定原稿の宛先およびFAX送信設定が決定すると、原稿を1頁送信し、その原稿の画像をスキャナ3によって読み取る(S1106)。そして、原稿がまだあるかを判断し(S1107)、原稿があれば(S1107:Yes)、再びS1106の処理に再移行し、原稿がなければ(S1107:No)、送信済画像の左隣に、S1106で読取った読取画像(今回送信予定の送信予定画像)を表示する(S1108)。
両画像は、一緒に並んでLCD41に表示されるので、両画像を比較し易くすることができる。そして、ユーザーが両画像を比較した結果を入力し、ユーザーの入力が送信予定原稿の宛先が選択した宛先で正しいことを示した場合には(S1109:Yes)、読取った原稿の画像をFAXデータとしてFAX送信する(S1111)。一方、ユーザーの入力が送信予定原稿の宛先が選択した宛先で正しくない(誤っていた)ことを示した場合には(S1109:No)、宛先を再選択するかを判断し(S1110)、宛先を再選択する場合には(S1110:Yes)、S1103の処理に移行し、宛先を再選択しない場合には(S1110:No)、読取った原稿の画像をFAXデータとしてFAX送信する(S1111)。
こうして、FAX送信が終了すると(S1111)、FAX送信したFAXデータに、宛先データ、FAX送信設定データ、送信日時データ、原稿の幅データを対応つけた上で、送信済のFAXデータを送信済FAXデータメモリ24bに記憶し(S1112)、本処理を終了する。
次に、図12を参照して、図1で説明した被覆部材10に関する変形例について説明する。図12は、図1に対応する図であり、重複する部材には同一符号を付し、その説明は省略する。
図12に示す変形例の被覆部材10は、図1に示す被覆部材10を透明な部材で構成したものである。図1に示す被覆部材10は、原稿載置台に載置されている原稿の一部を覆い、その被覆部材10に覆われている原稿の読取面部分は被覆部材10の上方からは視認することができない。
一方、図12に示す被覆部材10は、透明に構成されているので、被覆部材10によって覆われている原稿の読取面部分であっても、被覆部材10の上方から視認することができる。
即ち、原稿載置台に載置されている原稿の読取面の全部を視認することができる。よって、LCD41に表示される送信済画像と、原稿載置台に載置されている送信予定原稿の読取面とを比較しやすく、ひいては、誤宛先を指定するのを抑制することができる。
次に、図13を参照して、第5実施例のFAX送信処理について説明する。尚、図13は、図1に対応する図であり、重複部分には、同じ符号を付し、その説明は省略する。第5実施例のFAX送信処理は、原稿を原稿載置台に正規の状態(図1参照)から180度回転させた状態でセットし、その状態のまま原稿を読取り、その読取ったデータを180度回転させて相手側装置に送信させるものである。尚、本実施例でいう正規の状態とは、図1に示す通り、原稿の先頭側を矢印A方向の下流側にセットした状態をいう。
一般的に、原稿の先頭側には、宛先、原稿の特徴的部分等が記録されていることが多い。よって、正規の状態(図1参照)で原稿をセットした場合には、宛先、原稿の特徴的部分等は、被覆部材10によって覆われ、外部から視認できない可能性がある。そこで、原稿を正規の状態から180度回転させた状態で原稿載置台に載置させることで、宛先、原稿の特徴的部分等を外部から視認することができる。
一方、原稿を正規の状態から180度回転させた状態でセットした場合、相手側装置には、正規の向きから180度回転したデータが送信されることになる。相手側装置は、複数の装置から、正規の向きのデータを受信しているとが多いと考えられる。そこに、正規の向きから180度回転したデータが混じることは、相手側装置の使用者に多大な負担をかけることになる。そこで、原稿を正規の状態から180度回転させてセットした場合には、原稿をスキャナ3で読取った後で、その読取った読取画像のデータを180度回転して送信する。これにより、原稿載置台に原稿をセットした状態で宛先、原稿の特徴的部分等を外部から視認することができ、表示される送信済情報とを見比べ易く、宛先が誤って指定されるのを抑制することができる。また、相手側装置にも正規の向きで原稿を送信することができる。
図14は、第5実施例のFAX送信処理を示すフローチャートである。図14は、図5で説明した第1実施例のFAX送信処理に対応するフローチャートであり、図14に示すS1401〜S1411までの処理は、図5に示すS501〜S511までの処理と同じ処理なので、その説明は省略する。
S1410およびS1411によって、送信予定の全ての原稿の読取りが終了すると(S1411:No)、S1410で読取った読取データを180度回転させる(S1412)。この処理により、原稿載置台に原稿を、正規の向きとは180度回転させた状態で原稿をセットしたとしても、読取データを原稿載置台に原稿を、正規の向きでセットしたのと同じ状態にすることができる。
こうして、180度回転させた読取りデータをFAXデータとしてFAX送信する(S1413)。そして、FAX送信したFAXデータに、宛先データ、FAX送信設定データ、送信日時データ、原稿の幅データを対応つけた上で、送信済のFAXデータを送信済FAXデータメモリ24bに記憶し(S1414)、本処理を終了する。
尚、上述した説明では、原稿載置台に載置されている原稿の向きと、S1404でLCD41に表示する送信済画像との向きが逆になるため、送信済画像をLCD41表示する場合には、送信済画像を180度回転させて表示するように構成しても良い。かかる場合には、両者の向きが同一になり、両者を見比べ易くすることができる。
また、上述した説明では、S1412において読取データを180度回転させる場合について説明したが、原稿の画像をスキャナ3によって読取る前に(S1410)、ADF7によって搬送される原稿を、機械的な構成によって、180度回転させるように構成しても良い。
次に、図15を参照して、第6実施例の送信済画像の表示態様について説明する。尚、図15は、図3(b)あるいは図4に対応する図であり、重複部分には、同じ符号を付し、その説明は省略する。図6に示すLCD41の長手方向の長さは、図3(b)あるいは図4に示すLCD41の長手方向の長さよりも2/3短く、その縦横比は3:8に構成されているものとする。但し、図中では、この縮尺は無視して図示している。
図15(a)に示すLCD41のように、長手方向に所望の長さが確保できない場合、図3(a)と同じ情報を同じ大きさで表示した場合、送信済画像52fは、例えば、FAX送信欄51の空きスペースに収まるように表示する。
しかし、送信済画像52fが小さい場合には、今回送信する原稿と比較する場合に、比較しずらい。そこで、この第6実施例は、LCD41内に拡大キー52gを設け、この拡大キー52gがユーザーによって押下された場合には、図15(b)に示すように、電話帳50に表示されている情報の大きさは変えず、FAX送信欄51に表示される情報を非表示とし、送信済画像52fを拡大して表示するものである。
また、別な方法としては、、図15(c)に示すように、電話帳50に表示されている情報の大きさは変えず、FAX送信欄51に表示される情報を縮小表示し、送信済画像52fを拡大して表示するものである。
この拡大キー52gを設け、ユーザーの指示に応じて、送信済画像52fを拡大して表示させることで、LCD41の長手方向に所望する長さが確保できない場合であっても、今回送信する原稿と送信済画像52fとを見やすい状態で比較させることができる。また、電話帳50に表示されている情報の大きさは変化させていないので、送信済画像52fを拡大させる前後において、宛名の変更、選択の作業性に影響を及ぼすこともない。
また、LCD41は、縦横比が3:8に構成されているので、例えば縦横比が3:2であるA4の原稿を原稿の短手方向がLCD41の短手方向と平行で且つ最大になるように表示させたとしても、LCD41の長手方向には、依然として空きスペースが残っているので、電話帳50やFAX送信欄51を表示させるスペースを確保することができる。
次に、上述した第6実施例の表示態様で送信済画像を表示させ、FAXデータを送信する第6実施例のFAX送信処理について説明する。図16は、第6実施例のFAX送信処理を示すフローチャートである。図16は、図5で説明した第1実施例のFAX送信処理に対応するフローチャートであり、第1実施例のFAX送信処理と重複するステップについては、簡略化して説明する。
この処理では、まず、LCD41に電話帳を表示する(S1601)。表示された電話帳から所定の宛先が選択されたかを判断する(S1602)。宛先が選択されない場合には(S1602:No)、S1602の処理を繰り返し、宛先が選択された場合には(S1602:Yes)、その宛先にFAX送信をしたことがあるかを判断する(S1603)。
FAX送信したことがないと判断した場合には(S1603:No)、宛先を再選択するかを判断し(S1608)、再選択する場合には(S1608:Yes)、S1602の処理に移行し、再選択しない場合には(S1608:No)、後述するS1610の処理に移行する。一方、S1603において、FAX送信したことがあると判断した場合には(S1603:Yes)、前回送信した送信済画像と、その送信済画像を送信した際のFAX送信設定とをLCD41に表示する(S1604)。
その後、ユーザーが拡大キー52gが押下げられたかを判断する(S1605)。押下げられなかったと判断した場合には(S1605:No)、S1607の処理に移行し、押下げられたと判断した場合には(S1605:Yes)、電話帳部分は、そのままの大きさにし、FAX送信設定を縮小し、送信済画像を拡大して表示し(S1606)、S1607の処理に以降する。
そして、上述した実施例と同様に、S1607では、ユーザーは、表示された送信済画像と、今回送信する送信予定原稿とを比較して、送信予定原稿の宛先が選択した宛先で正しいかを判断する。尚、S1607以降の処理は、図5、図7等で説明した処理と同じなので、その説明は省略する。
ユーザーが両画像を比較した結果を入力し、ユーザーの入力が送信予定原稿の宛先が選択した宛先で正しくない(誤っていた)ことを示した場合には(S1607:No)、宛先を再選択するかを判断し(S1609)、宛先を再選択する場合には(S1609:Yes)、S1602の処理に移行し、宛先を再選択しない場合には(S1609:No)、S1610の処理に移行する。一方、S1607の処理において、ユーザーの入力が選択した宛先が正しいことを示せば(S1607:Yes)、前回と同じFAX送信設定でOKかをユーザーに通知し、ユーザーからの入力を判断する(S1610)。これ以降のS1610〜S1615までの処理は、図5に示すS508〜S513までの処理と同じ処理なので、その説明は省略する。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
上述した実施例では、FAX送信したFAXデータの全てを宛先、日時データ等の所定の情報と対応付けた上で、送信済ファクシミリデータメモリ24bに記憶する場合について説明したが、送信したFAXデータの全部を送信済ファクシミリデータメモリ24bに記憶させる必要はない。例えば、送信したFAXデータを保存するかをユーザーに通知し、ユーザーが保存すると判断し、その旨を入力した場合にだけ、送信済のFAXデータを記憶するようにしても良い。また、ユーザーに保存の要否を問い合わせることなく、例えば、最も最新のFAXデータだけを保存、または、最も最新のFAXデータと合わせて合計5つのFAXデータだけを保存するように自動的に制御するように構成しても良い。かかる場合には、全部のFAXデータを保存する場合に比べ、送信済ファクシミリデータメモリ24bの必要記憶容量を抑制することができる。
また、上述した実施例では、送信済画像、宛先、FAX送信設定等をLCD41に表示して出力する場合について説明したが、LCD41に代えて、これらの送信済画像、宛先、FAX送信設定等を記録媒体に記録して出力させるようにしても良い。かかる場合には、LCD41に表示させて出力するよりも、大きく出力させることができる。
また、上述した実施例では、相手側装置に送信するデータをファクシミリ手順に沿って送信する場合について説明したが、相手側装置に送信するデータの手順としては、電子メール、SMB、FTP、HTTP等の通信手順に沿ってデータを送信するようにしても良い。
複合機の外観斜視図である。 複合機の電気的構成を示すブロック図である。 第1実施例の送信済画像の表示態様を説明するための図である。 第1実施例の送信済画像の表示態様を説明するための図である。 第1実施例のFAX送信処理を示すフローチャートである。 第2実施例の送信済画像の表示態様を説明するための図である。 第2実施例のFAX送信処理を示すフローチャートである。 第3実施例の送信済画像の表示態様を説明するための図である。 第3実施例のFAX送信処理を示すフローチャートである。 第4実施例の送信済画像の表示態様を説明するための図である。 第4実施例のFAX送信処理を示すフローチャートである。 被覆部材の変形例を説明するための複合機の外観斜視図である。 第5実施例のFAX送信処理を説明するための図である。 第5実施例のFAX送信処理を示すフローチャートである 第6実施例の送信済画像の表示態様を説明するための図である。 第6実施例のFAX送信処理を示すフローチャートである。
1 複合機(通信装置)
40 操作キー(入力手段の一部)
31 NCU(送信手段の一部)
24b 送信済FAXデータメモリ(送信済データ記憶手段)
41 LCD(出力手段)
S504 出力制御手段
S704 出力制御手段
S907 出力制御手段
S1108 出力制御手段
S1404 出力制御手段
S1606 出力制御手段
24a 電話帳メモリ(宛先データ記憶手段)
3スキャナ 読取手段
S901 検出手段
10 被覆部材
7 ADF(搬送装置)
S1412 回転手段
52g 拡大キー(指示手段)

Claims (12)

  1. 宛先によって特定される相手側装置と通信を行う通信装置において、
    原稿を載置する載置台と、
    その載置台に載置されている原稿の載置台側とは反対側の読取面に記録されている情報を、前記送信手段によって送信するデータとして読取る読取手段と、
    使用者からの指示を入力する入力手段と、
    その入力手段を介して使用者から指示された宛先によって特定される相手側装置にデータを送信する送信手段と、
    その送信手段によって送信した送信済データと宛先とを対応付けて記憶すると共に、前記送信済データに対して、その送信済データを前記読取手段によって読取る際に前記載置台に載置させた原稿の向きを対応付けて記憶する送信済データ記憶手段と、
    所定情報を出力する出力手段と、
    前記出力手段に所定情報を出力させる出力制御手段とを備え、
    前記出力制御手段は、前記送信済データ記憶手段に記憶されている送信済データに基づいて、送信済データが示す送信済情報と、その送信済情報を送信した宛先とを対応つけて出力させる出力制御処理を行う手段であり、
    前記出力制御処理は、前記入力手段が使用者からの宛先の指示を受けられる状態で、且つ、前記読取手段によって前記読取面に記録されている情報を読取る前に、前記送信済データ記憶手段に記憶されている原稿の向きと同じ向きで前記送信済情報を出力させることを特徴とする通信装置。
  2. 宛先によって特定される相手側装置と通信を行う通信装置において、
    原稿を載置する載置台と、
    その載置台に載置されている原稿の載置台側とは反対側の読取面に記録されている情報を、前記送信手段によって送信するデータとして読取る読取手段と、
    前記載置台に載置された原稿の向きを検出する検出手段と、
    使用者からの指示を入力する入力手段と、
    その入力手段を介して使用者から指示された宛先によって特定される相手側装置にデータを送信する送信手段と、
    その送信手段によって送信した送信済データと宛先とを対応付けて記憶すると共に、前記送信済データに対して、その送信済データを前記読取手段によって読取る際に前記載置台に載置させた原稿の向きを対応付けて記憶する送信済データ記憶手段と、
    所定情報を出力する出力手段と、
    前記出力手段に所定情報を出力させる出力制御手段とを備え、
    前記出力制御手段は、前記送信済データ記憶手段に記憶されている送信済データに基づいて、送信済データが示す送信済情報と、その送信済情報を送信した宛先とを対応つけて出力させる出力制御処理を行う手段であり、
    前記出力制御処理は、前記入力手段が使用者からの宛先の指示を受けられる状態で、且つ、前記読取手段によって前記読取面に記録されている情報を読取る前に、前記送信済データ記憶手段に記憶されている原稿の向きが、これから送信するために前記載置台に載置されている原稿の向きと同じ向きになるように前記送信済情報を出力させることを特徴とする記載の通信装置。
  3. 宛先によって特定される相手側装置と通信を行う通信装置において、
    原稿を載置する載置台と、
    その載置台に載置されている原稿の載置台側とは反対側の読取面に記録されている情報を、前記送信手段によって送信するデータとして読取る読取手段と、
    前記載置台に載置されている原稿の読取面の少なくとも一部を覆う透明な被覆部材と、
    使用者からの指示を入力する入力手段と、
    その入力手段を介して使用者から指示された宛先によって特定される相手側装置にデータを送信する送信手段と、
    その送信手段によって送信した送信済データと宛先とを対応付けて記憶する送信済データ記憶手段と、
    所定情報を出力する出力手段と、
    前記出力手段に所定情報を出力させる出力制御手段とを備え、
    前記出力制御手段は、前記送信済データ記憶手段に記憶されている送信済データに基づいて、送信済データが示す送信済情報と、その送信済情報を送信した宛先とを対応つけて出力させる出力制御処理を行う手段であり、
    前記出力制御処理は、前記入力手段が使用者からの宛先の指示を受けられる状態で、且つ、前記読取手段によって前記読取面に記録されている情報を読取る前に、前記所定情報を出力させることを特徴とする通信装置。
  4. 宛先によって特定される相手側装置と通信を行う通信装置において、
    原稿を載置する載置台と、
    その載置台に載置されている原稿の載置台側とは反対側の読取面に記録されている情報を、前記送信手段によって送信するデータとして読取る読取手段と、
    前記載置台に載置されている原稿を搬送する搬送装置と、
    前記載置台に載置されている状態の原稿の上流側を露出させつつ、他の部分を覆う被覆部材と、
    前記読取手段によって読取った原稿の読取りデータの上流側と下流側とを180度回転させるデータ回転手段と、
    使用者からの指示を入力する入力手段と、
    その入力手段を介して使用者から指示された宛先によって特定される相手側装置にデータを送信する送信手段と、
    その送信手段によって送信した送信済データと宛先とを対応付けて記憶する送信済データ記憶手段と、
    所定情報を出力する出力手段と、
    前記出力手段に所定情報を出力させる出力制御手段とを備え、
    前記出力制御手段は、前記送信済データ記憶手段に記憶されている送信済データに基づいて、送信済データが示す送信済情報と、その送信済情報を送信した宛先とを対応つけて出力させる出力制御処理を行う手段であり、
    前記出力制御処理は、前記入力手段が使用者からの宛先の指示を受けられる状態で、且つ、前記読取手段によって前記読取面に記録されている情報を読取る前に、前記所定情報を出力させ、
    前記載置台に載置されている状態の原稿の上流側は、前記被覆部材に覆われておらず、
    前記送信手段は前記データ回転手段によって180度回転された読取面の読取りデータを送信することを特徴とする通信装置。
  5. 宛先によって特定される相手側装置と通信を行う通信装置において、
    原稿を載置する載置台と、
    その載置台に載置されている原稿の載置台側とは反対側の読取面に記録されている情報を、前記送信手段によって送信するデータとして読取る読取手段と、
    前記載置台に載置されている原稿を搬送する搬送装置と、
    前記載置台に載置されている状態の原稿を覆う被覆部材と、
    使用者からの指示を入力する入力手段と、
    その入力手段を介して使用者から指示された宛先によって特定される相手側装置にデータを送信する送信手段と、
    その送信手段によって送信した送信済データと宛先とを対応付けて記憶する送信済データ記憶手段と、
    所定情報を出力する出力手段と、
    前記出力手段に所定情報を出力させる出力制御手段とを備え、
    前記出力制御手段は、前記送信済データ記憶手段に記憶されている送信済データに基づいて、送信済データが示す送信済情報と、その送信済情報を送信した宛先とを対応つけて出力させる出力制御処理を行う手段であり、
    前記出力制御処理は、前記入力手段が使用者からの宛先の指示を受けられる状態で、且つ、前記読取手段によって前記読取面に記録されている情報を読取る前に、前記所定情報を出力させ、
    前記載置台に載置されている状態の原稿の上流側は、前記被覆部材に覆われておらず、
    前記搬送装置は、前記原稿が上流側から読み取られるように原稿を搬送することを特徴とする通信装置。
  6. 宛先によって特定される相手側装置と通信を行う通信装置において、
    原稿を載置する載置台と、
    その載置台に載置されている原稿の載置台側とは反対側の読取面に記録されている情報を、前記送信手段によって送信するデータとして読取る読取手段と、
    使用者からの指示を入力する入力手段と、
    その入力手段を介して使用者から指示された宛先によって特定される相手側装置にデータを送信する送信手段と、
    その送信手段によって送信した送信済データと宛先とを対応付けて記憶する送信済データ記憶手段と、
    所定情報を出力する出力手段と、
    前記出力手段に所定情報を出力させる出力制御手段とを備え、
    前記出力制御手段は、前記送信済データ記憶手段に記憶されている送信済データに基づいて、送信済データが示す送信済情報と、その送信済情報を送信した宛先とを対応つけて出力させる出力制御処理を行う手段であり、
    前記出力制御処理は、前記入力手段が使用者からの宛先の指示を受けられる状態で、且つ、前記読取手段によって前記読取面に記録されている情報を読取る前に、前記送信済情報のうち、前記被覆部材から露出した部分だけを出力させることを特徴とする通信装置。
  7. 宛先によって特定される相手側装置と通信を行う通信装置において、
    使用者からの指示を入力する入力手段と、
    その入力手段を介して使用者から指示された宛先によって特定される相手側装置にデータを送信する送信手段と、
    その送信手段によって送信した送信済データと宛先とを対応付けて記憶すると共に、前記送信済データに、その送信済データを送信した際の送信条件を対応付けて記憶する送信済データ記憶手段と、
    少なくとも2以上の宛先を含む宛先データを記憶する宛先データ記憶手段と、
    その宛先データ記憶手段に記憶されている前記宛先データが示す宛先一覧と、前記送信済情報と、その送信済情報に対応する前記送信条件とが前記出力手段に並んで出力されている状態で、前記送信済情報を拡大して出力させるように指示する指示手段と、
    所定情報を出力する出力手段と、
    前記出力手段に所定情報を出力させる出力制御手段とを備え、
    前記出力制御手段は、前記送信済データ記憶手段に記憶されている送信済データに基づいて、送信済データが示す送信済情報と、その送信済情報を送信した宛先とを対応つけて出力させる出力制御処理を行う手段であり、
    前記出力制御処理は、前記入力手段が使用者からの宛先の指示を受けられる状態で、且つ、前記送信手段がデータを送信する前に実行され、前記送信済情報に対して、前記送信条件を対応つけて出力させ、
    前記出力制御手段は、前記指示手段からの指示に応じて、出力されている前記宛先一覧の大きさを維持しつつ、前記送信条件の大きさを小さく又は非出力として、前記送信済情報を拡大して出力させることを特徴とする通信装置。
  8. 宛先によって特定される相手側装置と通信を行う通信装置において、
    使用者からの指示を入力する入力手段と、
    その入力手段を介して使用者から指示された宛先によって特定される相手側装置にデータを送信する送信手段と、
    その送信手段によって送信するデータとして原稿に記録されている情報を読取る読取手段と、
    その送信手段によって送信した送信済データと宛先とを対応付けて記憶する送信済データ記憶手段と、
    所定情報を出力する出力手段と、
    前記出力手段に所定情報を出力させる出力制御手段とを備え、
    前記出力制御手段は、前記送信済データ記憶手段に記憶されている送信済データに基づいて、送信済データが示す送信済情報と、その送信済情報を送信した宛先とを対応つけて出力させる出力制御処理を行う手段であり、
    前記出力制御処理は、前記入力手段が使用者からの宛先の指示を受けられる状態で、且つ、前記送信手段がデータを送信する前に実行され、前記読取手段によって読取ったデータが示す送信予定情報を、前記送信情報のうち、前記送信予定情報を送信する宛先と同一の宛先に対応つけられている送信済情報と一緒に出力させることを特徴とする通信装置。
  9. 宛先によって特定される相手側装置と通信を行う通信装置において、
    使用者からの指示を入力する入力手段と、
    その入力手段を介して使用者から指示された宛先によって特定される相手側装置にデータを送信する送信手段と、
    少なくとも宛先を記憶する宛先記憶手段と、
    その送信手段によって送信した送信済データと宛先とを対応付けて記憶する送信済データ記憶手段と、
    所定情報を出力する出力手段と、
    前記出力手段に所定情報を出力させる出力制御手段とを備え、
    前記出力制御手段は、前記送信済データ記憶手段に記憶されている送信済データに基づいて、送信済データが示す送信済情報と、その送信済情報を送信した宛先とを対応つけて出力させる出力制御処理を行う手段であり、
    前記出力制御処理は、前記宛先記憶手段が記憶する宛先を選択可能に表示した状態で、且つ、前記送信手段がデータを送信する前に実行されることを特徴とする通信装置。
  10. 前記出力制御手段は、前記出力手段に出力させる所定情報として、前記送信手段によってデータを送信する前に、前記宛先データ記憶手段に記憶されている宛先データに基づいて、その宛先データに含まれる少なくとも2以上の宛先を出力させるとともに、その出力された少なくとも2以上の宛先の中から前記入力手段を介して使用者が指示した宛先を示す指示情報と、その指示情報が示す宛先に対応する前記送信済情報とを、他の送信済情報よりも優先して出力させ、
    前記出力制御手段は、出力された少なくとも2以上の宛先の中から前記入力手段を介して使用者が所定の宛先を指示する毎に、前記指示情報と、その指示情報が示す宛先に対応する前記送信済情報とを切換えて出力させることを特徴とする請求項に記載の通信装置。
  11. 前記送信済データ記憶手段には、前記送信済データの送信順番を示す順番データが記憶され、
    前記出力制御手段は、同一の宛先について前記送信済情報が2以上あった場合に、その2以上の送信済情報のうち、最新の送信済情報を、他の送信済情報よりも優先して出力させることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の通信装置。
  12. 前記送信済データ記憶手段には、前記送信済データに、その送信済データを送信した際の送信条件が対応付けて記憶されており、
    前記出力制御手段によって出力される前記送信条件について変更がないかを判断する判断手段を備え、
    前記出力制御手段は、前記送信済情報に対して、前記送信条件を対応つけて出力させ、
    前記判断手段によって前記送信条件について変更がないと判断した場合、前記送信手段は、前記送信条件と同じ送信条件でデータを送信することを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の通信装置。
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