JP4923899B2 - プリンタ・ドライバ・プログラム - Google Patents

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本発明は、アプリケーションからの印刷要求データに印刷内容を示すデータ(以下、「印刷内容データ」という)として複数ページのデータ(以下、各ページのデータを「ページデータ」という)が含まれている場合において、印刷要求データ中のページデータごとに、それぞれに基づいて印刷データを生成し、生成した印刷データを印刷が実行されるプリンタに送信する際に、先行するページ(以下、「先行ページ」という)の印刷データに、それに後続するページ(以下、「後続ページ」という)が存在することを示す次ページ情報を付加する技術に関する。
複数ページにわたる印刷データをプリンタで印刷する際の印刷処理の高速化を図るために、例えば、特許文献1に記載の印刷システムでは、以下で説明する処理を実行している。すなわち、複数ページにわたる印刷データをプリンタで印刷する際に、印刷制御装置(プリンタ・ドライバ)では、アプリケーションからの印刷要求データに複数ページのページデータが含まれている場合において、複数ページにわたるページデータをページ単位で順に受け取って印刷データを生成し、生成した印刷データをプリンタに送信する際に、先行ページの印刷データに、後続ページが存在することを示す次ページ情報を付加する。そして、プリンタでは、受け取った先行ページの印刷データの次ページ情報を参照して後続ページの有無を判別し、後続ページが存在するときには先行ページについての印刷用紙の排紙制御処理に併せて後続ページの印刷用紙の給紙制御処理を行う。これにより、印刷用紙の給排処理時間の短縮化を図ることにより、全体としての印刷処理の高速化を図るものである。
特許第3575265号公報 特開2002−361985号公報
しかしながら、上記特許文献1における後続ページの存在の有無の判断は、印刷制御装置が、複数ページにわたるページデータをページ単位で順に受け取って中間コードに変換して保持するとともに、中間コードを読み出して印刷対象となる印刷データを順に生成する際に、個々の中間コードについて後続ページについての中間コードが存在するか否かを検出することによって行っている。すなわち、ある先行ページの印刷データに次ページ情報を付加するためには、先に、その先行ページの次ページである後続ページのページデータも受け取って中間コードに変換して保持している必要があり、そのための待ち時間が必要となる、という問題がある。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、印刷制御装置が先行ページのページデータを受け取って印刷データを生成し、生成した印刷データをプリンタに送信する際に、その先行ページに続く後続ページのページデータの受け取りを待たなくても、後続ページの存在の有無を判断し、先行ページの印刷データに、その先行ページに続く後続ページの存在の有無を示す次ページ情報を付加することが可能な技術を提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、コンピュータに備えられるアプリケーションから、スプーラを介して、印刷要求データをページ単位で順に受け取り、受け取った印刷要求データに基づいてドット形成有無による表現形式のドットデータを示す印刷データをページ単位で順に生成し、生成した印刷データを、印刷を実行するプリンタに送信するために、コンピュータで実行されるプリンタ・ドライバ・プログラムであって、
前記印刷要求データ中に含まれるページデータを、前記スプーラからページ単位で順に受け取る際に、ある先行ページに続く後続ページのページデータの受け取りを開始するまでに、前記スプーラに対して所定のコマンドを発行することにより、前記スプーラにスプールされているページデータの総ページ数を取得する機能と、
取得した総ページ数をnとし、前記先行ページがmページ目としたときに、nとmとの関係に基づいて、前記先行ページの次ページである後続ページの有無を判断する機能と、
前記後続ページの有無の判断結果に従って、前記後続ページの有無を示す次ページ情報を前記先行ページの印刷データに付加する機能と、
をコンピュータに実現させることを特徴とする。
上記プリンタ・ドライバ・プログラムによれば、プリンタ・ドライバが先行ページのページデータを受け取って印刷データを生成し、生成した印刷データをプリンタに送信する際に、その先行ページに続く後続ページのページデータの受け取りを待たなくても、後続ページの存在の有無を判断し、先行ページの印刷データに、その先行ページに続く後続ページの存在の有無を示す次ページ情報を付加することが可能である。
なお、前記後続ページの有無を判断する機能は、n=mならば次ページがないと判断し、n>mならば次ページがあると判断することにより実現可能である。
ここで、前記後続ページの有無を判断する機能は、単数部の印刷を実行する第1の印刷モードでは、前記後続ページの有無を判断する場合において、各ページのページデータの受け取りを開始するたびに、前記所定のコマンドを発行することにより、前記総ページ数を取得して前記各ページに対する前記後続ページの有無を判断することができる。
このようにすれば、単数部の印刷を実行する第1の印刷モードにおいて、先行ページの印刷データに次ページ情報を容易に付加することが可能である。
また、前記後続ページの有無を判断する機能は、複数部の印刷を部単位で実行する第2の印刷モードでは、最終部の最終ページを除く各ページについては後続ページ有りと判断し、最終部の最終ページについては後続ページなしと判断するようにしてもよい。
なお、前記後続ページの有無を判断する機能は、前記第2の印刷モードでは、最終部を除くいずれかの部の処理において、前記所定のコマンドを用いずに、1部あたりの印刷ページ数を求め、前記1部あたりの印刷ページ数に基づいて、処理対象のページが最終部の最終ページかどうかを判断することができる。
このようにすれば、複数部の印刷を部単位で実行する第2の印刷モードにおいて、所定のコマンドを発行することによる総ページ数の取得を行うことなく、先行ページの印刷データに次ページ情報を容易に付加することが可能である。
さらに、また、複数部の印刷をページ単位で実行する第3の印刷モードでは、前記後続ページの有無を判断する場合において、
前記後続ページの有無を判断する機能は、各ページの最終部を除く各部については後続ページ有りと判断し、各ページの最終部については、最終部に関する前記所定のコマンドを発行することにより、前記総ページ数を取得して前記後続ページの有無を判断するようにしてもよい。
このようにすれば、複数部の印刷をページ単位で実行する第3の印刷モードにおいて、先行ページの印刷データに次ページ情報を容易に付加することが可能である。
なお、本発明は、以下に示すような種々の態様で実現することが可能である。
(1)プリンタ・ドライバ・プログラム。
(2)上記プリンタ・ドライバ・プログラムを記録した記憶媒体。
(3)上記プリンタ・ドライバ・プログラムを含み搬送波内で具現化されたデータ信号。
(4)上記プリンタ・ドライバ・プログラムにより実現される印刷制御装置。
(5)印刷制御方法。
本発明のプリンタ・ドライバ・プログラムまたはそのプログラムを記録した記憶媒体等は、プログラム全体として構成するものとしてもよいし、本発明の機能を果たす部分のみを構成するものとしてもよい。また、記憶媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD−ROM/RAM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置などコンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.実施例:
A1.印刷システムの構成:
A2.次ページ判断処理:
A2.1.コピーなし印刷判断処理:
A2.2.部単位コピー印刷判断処理:
A2.3.非部単位コピー印刷判断処理:
B.変形例:
A.実施例:
A1.印刷システムの構成:
図1は、本発明の一実施例としての印刷システムの概略構成を示す説明図である。この印刷システム1000は、プリンタ100とコンピュータ200とを備えている。プリンタ100は、例えばインクジェット式カラープリンタにより構成され、コンピュータ200は、例えばパーソナルコンピュータにより構成されている。
コンピュータ200は、コンピュータ・プログラムに従って種々の処理や制御を行うためのCPU210と、上記コンピュータ・プログラムを記憶したり、処理中に得られたデータなどを記憶したりするためのメモリ220と、各種周辺装置との間でデータなどのやり取りを行うためのI/O部230と、キーボードやポインティングデバイスなどから成り、ユーザからの指示などを入力するための入力装置240と、CRTや液晶ディスプレイなどから成り、画像やユーザ・インタフェースとしての各種設定画面などを表示するためのモニタ250と、画像データや印刷データなどを格納するためのハードディスク装置260と、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体RDに書き込まれた上記コンピュータ・プログラムや画像データなどを読み取るためのドライブ装置270と、を備えている。そして、メモリ220には、CPU210を本発明の一実施例としての印刷制御装置として機能させるためのプリンタ・ドライバ・プログラムが、アプリケーション・プログラム等と共に記憶されている。
CPU210は、メモリ220に記憶されたアプリケーション・プログラムを読み出して実行することにより、図示しないOS(オペレーティングシステム)の下で動作するアプリケーション222として機能する。また、OSの機能の一部であるシステム・スプーラ224として機能する。さらに、また、プリンタ・ドライバ・プログラムを読み出して実行することにより、OSに組み込まれて動作するプリンタ・ドライバ226として機能する。なお、このプリンタ・ドライバ226が本発明の印刷制御装置に相当する。
本実施例では、図1に示すように、メモリ220に記憶された上記コンピュータ・プログラムは、記録媒体RDに記録された形態で提供され、ドライブ装置270により読み取られることによって、コンピュータ内に取り込まれる。取り込まれたコンピュータ・プログラムは、ハードディスク装置260に転送され、その後、起動時などにメモリ220に転送される。あるいは、読み取られたコンピュータ・プログラムは、ハードディスク装置260を介さず、直接、メモリ220に転送するようにしても良い。
プリンタ100は、給紙トレイ110と排紙トレイ120とを備えている。給紙トレイ110にセットされている印刷用紙PSは、図示しない給紙機構によって給紙トレイ110からプリンタ100の内部に給紙される。プリンタ100の内部に給紙された印刷用紙PSには、図示しない印刷機構によって、コンピュータ200から送信される印刷データに基づく印刷が実行さる。印刷が終了した印刷用紙PSは、図示しない排紙機構によって排紙トレイ120に排出される。
図2は、図1に示した印刷システムを機能的に示すブロック図である。図示するように、印刷システム1000のコンピュータ200は、機能的には、アプリケーション222と、システム・スプーラ224と、プリンタ・ドライバ226とで表すことができる。
アプリケーション222は、ユーザが図示しない入力装置240(図1)を介して印刷対象を特定して印刷を指示すると、印刷対象の内容を示すデータ(印刷内容データ)を含む印刷要求データを出力する。
図3は、印刷要求データの構造例について示す説明図である。図に示すように、印刷要求データは、印刷環境を示す印刷環境データと、実際の印刷要求データと、で構成されている。
印刷環境データは、印刷環境パラメータDC(DC:Device Context)を定義するためのデータであり、「DC=CreateDC()」なる記述により定義される。図の例は、「DEVMODE」と呼ばれるデータ構造体(DEVMODE構造体)に設定されている、紙サイズ,用紙方向,コピー枚数,印刷モード等の印刷環境に関する種々のデータが、印刷環境パラメータDCとして利用されることを示している。
印刷要求データは、印刷要求データの開始端を示す「StartDoc()」コマンドと、印刷要求データの終了端を示す「EndDoc()」コマンドと、これら2つのコマンドの間に含まれるページ単位のページデータと、により構成される。ページデータは、データの開始端を示す「StartPage()」コマンドと、データの終了端を示す「EndPage()」と、これら2つのコマンドの間に含まれる印刷内容データと、により構成される。図の例では、4ページのページデータがページ単位で含まれている例を示している。
なお、上記印刷環境パラメータDCは、「StartDoc()」の引数として設定されており、DEVMODE構造体に保持されている印刷環境データが印刷処理に利用される。
図2のシステム・スプーラ224は、アプリケーション222から出力される印刷要求データを順に受け取ってスプールし、プリンタ・ドライバ226が受け取り可能なタイミングで順に出力する。
プリンタ・ドライバ226は、印刷要求データに含まれるページデータを順に受け取って、受け取ったページデータに基づいてプリンタ100で印刷を実行するために利用される印刷データを生成し、生成した印刷データをプリンタ100に転送する。
ここで、プリンタ・ドライバ226は、印刷データ生成部226aとページ情報管理部226bの2つの機能部に区分される。
印刷データ生成部226aは、上記プリンタ・ドライバ226における、印刷データを生成し、生成した印刷データをプリンタ100に転送する機能を実現するブロックである。図示は省略しているが、印刷データ生成部226aは、文字データやドローデータ等からRGBデータを生成するラスタライズ部、RGBデータをプリンタ100のインク色に対応したCMYKデータに変換する色変換部、多階調表現形式のCMYKデータをドット形成有無による表現形式のドットデータに変換するハーフトーンニング部、ドットデータをプリンタ100に転送すべき順序に並び替えるマイクロウィーブ部を有している。印刷データ生成部226aは、このマイクロウィーブ処理後のデータを印刷データとして所定のコマンド形態でプリンタ100に転送する。
ページ情報管理部226bは、印刷要求データに含まれる先行ページのページデータを受け取った時に、次ページがあるか否かを、これに続く次ページのページデータを受け取る前に判断する機能を実現するブロックである。ページ情報管理部226bの具体的な説明は後述するが、簡単に説明すると、以下に示す通りである。まず、ページ情報管理部226bは、システム・スプーラ224から、印刷要求データに含まれるページデータの開始端を示す「StartPage()」コマンドを受け取った時に、システム・スプーラ224に対して、「GetJob()」コマンドを発行することにより、その時点でシステム・スプーラ224にスプールされているページデータの総ページ数(以下、「仮総ページ数」という)を取得する。そして、取得した仮総ページ数と、システム・スプーラ224から受け取ったページデータのページ数とを比較することにより、次ページが存在するか否か判断する。
なお、印刷データ生成部226aは、上記次ページの判断結果に基づいて、印刷データ生成部226aにおいて生成した印刷データ(以下、「実印刷データ」ともいう)に対して次ページ情報を付加して、プリンタ100に転送する印刷データとする。
図4は、印刷データの構造例を示す説明図である。ページ情報管理部226bにおいて次ページが存在しないと判断された場合には、図4(A)に示すように、実印刷画像データの前に次ページなし情報が付加される。これに対して、ページ情報管理部226bにおいて次ページが存在すると判断された場合には、図4(B)に示すように、実印刷画像データの前に次ページあり情報が付加される。
コンピュータ200から転送された印刷データに次ページあり情報が付加されている場合には、プリンタ100では、この印刷データに基づく印刷を実行して、印刷済みの印刷用紙を排紙する際に、この給紙処理によって、印刷用紙の末端が送られていくのに続いて、新しい印刷用紙の給紙処理を実行する。なお、このような給排紙処理は、従来技術で説明した先行技術文献と同じであるので、ここではその説明を省略する。
ところで、本発明は、ページ情報管理部226bにおいて実行される次ページ判断処理に特徴を有している。そこで、以下では、ページ情報管理部226bにおいて実行される次ページ判断処理について説明を加え、その具体例について説明する。
A2.次ページ判断処理:
図5は、次ページ判断処理を示すフローチャートである。ページ情報管理部226bは、システム・スプーラ224から印刷要求データの受け取りを開始することにより、具体的には、例えば、印刷要求データの開始端を示す「StartDoc()」コマンドの受け取ることにより、以下で説明する次ページ判断処理を開始する。
まず、受け取りを開始した印刷要求データに基づく印刷がコピー印刷を実行するものであるか否か判断する(ステップS110)。コピー印刷でない場合には(ステップS110:NO)、コピーなし印刷判断処理(ステップS200)を実行し、コピー印刷である場合には(ステップS110:YES)、さらに、部単位印刷を実行するものであるか否か判断する(ステップS120)。部単位印刷である場合には(ステップS120:YES)、部単位コピー印刷判断処理(ステップS300)を実行し、非部単位印刷である場合には(ステップS120:NO)、非部単位コピー印刷判断処理(ステップS400)を実行する。
なお、コピー印刷および部単位印刷の判断は、印刷環境データに設定されているコピー枚数や印刷モードを参照することにより実行される。
A2.1.コピーなし印刷判断処理:
図6は、コピーなし印刷判断処理を示すフローチャートである。コピーなし印刷の場合には、印刷環境データとしてコピー枚数が「1枚」あるいは印刷部数が「1部」に設定され、ページ単位で順に通常の印刷処理を実行するものである。
コピーなし印刷判断処理を開始したプリンタ・ドライバ226のページ情報管理部226bは、例えば、図4に示した印刷要求データを上から順に受け取る(受信する)たびに(ステップS202:YES)、ページデータの受け取りを開始してページ単位の処理が開始されるタイミングであるか否か、すなわち、印刷データ生成部226aにおいてページ単位の印刷データの生成処理が開始されるタイミングであるか否か判断する(ステップS204)。ページ単位の処理が開始されるタイミングであると判断された場合には、ステップS208の処理を実行し、ページ単位の処理が開始されるタイミングでないと判断された場合には(ステップS204:NO)、全ページのページデータの受け取り(受信)を終了したか否か判断する(ステップS206)。
ここで、ページ単位の処理が開始されるタイミングであるか否かの判断は、受け取った印刷要求データがページデータの開始端を示す「StartPage()」コマンドであるか否か判断することにより実行される。すなわち、受け取った印刷要求データが「StartPage()」コマンドであった場合には、ページ単位の処理が開始されるタイミングと判断される。また、全ページのページデータの受け取りを終了したか否かの判断は、受け取った印刷要求データが印刷要求データの終了端を示す「EndDoc()」コマンドであるか否か判断することにより実行される。すなわち、受け取った印刷要求データが「EndDoc()」コマンドであった場合には、全ページのページデータの受け取りを終了したと判断される。
ステップS204において、ページ単位の処理が開始されるタイミングであると判断された場合には(ステップS204:YES))、「GetJob()」コマンドを発行して、システム・スプーラ224に対して、その時点でシステム・スプーラ224にスプールされているページデータの総ページ数(仮総ページ数)を取得する(ステップS208)。なお、総ページ数(仮総ページ数)には、受け取りを開始したページを含むこととしても含まないこととしてもよいが、本例では、含むこととする。そして、取得した仮総ページ数が、処理が開始されるページ(以下、「処理ページ」という)のページ数より大きいか否か判断する(ステップS210)。仮総ページ数が処理ページ数よりも大きい場合には(ステップS210:YES)、次ページありと判定し(ステップS212)、仮総ページ数が処理ページ数以下の場合には(ステップS210:NO)、次ページなしと判定して(ステップS214)、ステップS202に戻る。
ステップS206において、全ページのページデータの受け取りを終了したと判断されない場合には(ステップS206:NO)、ステップS202に戻って、印刷要求データを受信するたびに(ステップS202:YES)、ページ単位の印刷要求データの受信を開始してページ単位の処理が開始されるタイミングであるか否かの判断(ステップS204)や、全ページのページデータの受け取りを終了したか否かの判断(ステップS206)を繰り返す。一方、全ページのページデータの受け取りを終了したと判断された場合には(ステップS206:YES)、コピーなし印刷判断処理を終了する。
図7は、コピーなし印刷判断処理の具体例を示す説明図である。図7は、図4に示すような、アプリケーションから供給される1つの印刷要求データに4ページのページデータが含まれている場合を例に説明する。なお、以下、図中では、「ページ」なる記述を「Page」と表す場合もある。
プリンタ・ドライバ226のページ情報管理部226bは、システム・スプーラ224から1ページ目のページデータの開始端を示す「StartPage()」コマンドを受け取ると(処理Sa001)、システム・スプーラ224に対して、「GetJob()」コマンドを発行して、仮総ページ数を取得する(処理Sa002)。ここで、「GetJob()」コマンド発行時において、システム・スプーラ224には、既に、2ページ目のページデータの開始端を示す「StartPage()」コマンドの受け取り(処理Sa003)がなされているので、仮総ページ数は「2ページ」となる。このとき、「処理ページ数」が「1ページ」であるのに対して、「仮総ページ数」は「2ページ」であるので、仮総ページ数>処理ページ数となり、1ページ目については、次ページありと判定する(処理Sa004)。そして、プリンタ・ドライバ226の印刷データ生成部226aからプリンタ100に対して、印刷データの送付の前に次ページあり情報を送付する(処理Sa005)。
以下、各ページについて、同様に、「StartPage()」コマンドを受け取った際に、システム・スプーラ224に対して、「GetJob()」コマンドを発行して、仮総ページ数を取得し、仮総ページ数>処理ページ数であるか否か判断することにより、次ページの有無を判断することができる。
なお、図7の例では、2ページ目および3ページ目についても、次ページありと判定し、次ページあり情報を送付するが、4ページ目については、「仮総ページ数」が「4ページ」で、「処理ページ数」も「4ページ」となって仮総ページ数=処理ページ数となるため、次ページなしと判定し(処理Sa006)、印刷データの送付の前に次ページなし情報を送付する(処理Sa007)。
図8は、コピーなし印刷判断処理の別の具体例を示す説明図である。図8も、図7と同様に、アプリケーションから供給される1つの印刷要求データに4ページのページデータが含まれている場合を例に説明する。
図7の例では、1ページ目において、プリンタ・ドライバ226のページ情報管理部226bが「GetJob()」コマンドを発行した時点において、システム・スプーラ224では、既に、2ページ目の開始端を示す「StartPage()」コマンドの受け取り(処理Sa003)がなされている場合を例に説明したが、図8の例に示すように、「GetJob()」コマンドを発行した時点(処理Sa011)において、まだ、2ページ目の開始端を示す「StartPage()」コマンドの受け取り(処理Sa012)がなされていない場合がある。この場合には、「仮総ページ数」は「1ページ」となり、「処理ページ数」も「1ページ」となって仮総ページ数=処理ページ数となるため、次ページなしと判定し(処理Sa013)、次ページなし情報を印刷データの送付前に送付する(処理Sa014)。
ただし、上記の場合においても、プリンタ・ドライバ226がシステム・スプーラ224から印刷要求データを受け取っている間に、アプリケーション222からシステム・スプーラ224への印刷要求データの受け取りが先行して進むので、いずれ、仮総ページ数>処理ページ数となる可能性が高い。例えば、図8に示すように、プリンタ・ドライバ226のページ情報管理部226bは、2ページ目の開始端を示す「SatarPage()」コマンドを受け取った際(処理Sa016)に、システム・スプーラ224に対して、「GetJob()」コマンドを発行する(処理Sa017)が、この時点において、既に、システム・スプーラ224は3ページ目の開始端を示す「StartPage()」コマンドの受け取り(処理Sa015)を行っている。従って、「仮総ページ数」は「3ページ」となり、ページ情報管理部226bは、2ページのページデータの受け取り時において次ページありと判定する(処理Sa018)。
以上説明したように、プリンタ・ドライバ226は、コピーなし印刷の場合に、ページ情報管理部226bにおいてコピーなし印刷判断処理を行うことにより、先行ページのページデータの受け取りを開始した際に、後続するページのページデータを受け取る前に、システム・スプーラ224に対して「GetJOb()」コマンドを発行することにより取得した仮総ページ数に基づいて、次ページの存在の有無を判断し、先行ページのページデータに基づいて生成した印刷データに、次ページの存在の有無を示す次ページ情報を付加してプリンタに送信することが可能となる。
ただし、上記判断処理の場合には、ページ情報管理部226bがシステム・スプーラ224に対して「GetJOb()」コマンドを発行した時点において、アプリケーションから出力された印刷要求データのシステム・スプーラ224における受け取り状況によっては、次ページあり/なしの判断が正確に行えない場合もありうる。しかしながら、通常、ページ単位の処理が進むにつれて、システム・スプーラ224がプリンタ・ドライバ226へ出力するデータ量に比べて、システム・スプーラ224がページ単位でスプールするデータ量の方が多くなる傾向にあるため、次ページあり/なしの判断精度は、比較的高いと考えられる。
A2.2.部単位コピー印刷判断処理:
図9および図10は、部単位コピー印刷判断処理を示すフローチャートである。部単位コピー印刷は複数部の印刷を部単位で実行するものであり、印刷環境データとして印刷部数が「n部(nは2以上の整数)」に設定され、1部目についてはページ単位で順にページデータに基づいて印刷データを生成し、生成した印刷データを用いて印刷を実行し、2部目以降については1部目で生成したページ単位の印刷データを利用して印刷を実行するものである。
部単位コピー印刷判断処理を開始したプリンタ・ドライバ226のページ情報管理部226bは、まず、1部目か否か判断し(ステップS302)、1部目であるならば(ステップS302:YES)、以下のステップS304〜S316の処理を実行し、1部目でないならば(ステップS302:NO)、ステップS320〜S334の処理を実行する。
なお、1部目である場合に実行するステップS304〜S316の処理は、ステップS308における全ページのページデータの受け取りを終了したか否かの判断において、全ページのページデータの受け取りを終了したと判断した場合(ステップS308:YES)における処理の移動先がステップS302となる点を除いて、図6に示したステップS202〜S216の処理と同じであるので、ここでは、1部目の処理については説明を省略し、2部目以降の処理について以下で説明する。
上記したように、1部目でない場合、すなわち、2部目以降の場合には、以下で説明するように、ステップS320〜S334(図10)の処理を実行する。なお、2部目以降の場合には、1部目において印刷データ生成部226aが生成した印刷データをハードディスク装置260(図1)に保存しておき、ハードディスク装置260に保存されている印刷データを読み出して利用することにより、印刷データ生成部226aにおける処理の短縮化を図っている。そこで、以下では、2部目以降のページ単位処理を1部目の処理と区別するために、「ページ単位コピー処理」ということとする。
ステップS320〜S334の処理のうち、ステップS320およびステップS334は、ステップS322〜S332の処理を、ステップS334の終了条件(コピー処理部数=最終部数)が成立するまで、部単位で繰り返すための処理ループ(「部単位コピー処理ループ」と呼ぶ)であることを示している。また、ステップS322およびステップS332は、ステップS324〜S330の処理を、ステップS332の終了条件(コピー処理ページ=最終ページ)が成立するまで、ページ単位で繰り返すための処理ループ(「ページ単位コピー処理ループ」と呼ぶ)であることを示している。最終部数は、印刷環境パラメータ中に含まれている印刷部数を参照することにより設定される。最終ページ数は、1部目においてシステム・スプーラ224から受け取ったページデータの数、すなわち、ページ数をカウントすることにより決定される。
ステップS324〜S330では、ページ単位でコピー処理を開始するたびに(ステップS324:YES)、ページ単位コピー処理を行っている現処理ページが最終部の最終ページであるか否か判断する(ステップS326)。ここで、最終部の最終ページでない場合には(ステップS326:NO)、次ページありと判定し(ステップS328)、最終部の最終ページである場合には(ステップS326:YES)、次ページなしと判定する。
そして、ステップS332でコピー処理ページ=最終ページとなるまで、ページ単位でステップS324〜ステップS330の処理が繰り返し実行され、ステップS334でコピー処理部数=最終部数となるまで、部単位でステップS324〜S330の処理が繰り返し実行される。
図11および図12は、部単位コピー印刷判断処理の具体例を示す説明図である。図11および図12も、図7や図8と同様に、アプリケーションから供給される1つの印刷要求データに4ページのページデータが含まれている場合を例に説明する。但し、印刷部数は「2部」に設定されているものとする。
図11に示す1部目の1ページ〜4ページの処理は、印刷データをプリンタ100に送付するとともに、ハードディスク装置260に保存する点を除いて、図8に示すコピーなし印刷判断処理と同じであるので、その説明を省略し、以下では、図12に示す2部目の処理について説明する。
プリンタ・ドライバ226のページ情報管理部226bは、システム・スプーラ224から印刷要求データの終了端を示す「EndDoc()」コマンドを受け取ると(処理Sa021)、1部目の処理において受け取ったページデータのページ数を最終ページ数として設定し、印刷環境データ中に設定されている印刷部数を最終部数として設定する(処理Sa022)。本例では、最終部数は「2部」、最終ページ数は「4ページ」である。
次に、2部目の1ページの処理を開始すると、最終ページ数が「4ページ」であるため、1部目において実行された処理済みの次ページが存在し、次ページありと判定し(処理Sa023)、次ページあり情報を印刷データの送付前に送付する(処理Sa024)。
2部目の2,3ページにおいても、2部目の1ページと同様に、次ページありと判定し、次ページあり情報を印刷データの送付前に送付する。
2部目の4ページは、最終部数が「2部」で最終ページ数が「4ページ」であるため、最終部の最終ページに相当し、1部目において実行された処理済みの次ページは存在しておらず、次ページなしと判断し(処理Sa025)、次ページなし情報を印刷データの送付前に送付する(処理Sa026)。
以上説明したように、プリンタ・ドライバ226は、部単位コピー印刷の場合に、ページ情報管理部226bにおいて部単位コピー印刷判断処理を行うことにより、1部目においては、コピーなし印刷時と同様に、先行ページのページデータの受け取りを開始した際に、後続ページのページデータを受け取る前に、システム・スプーラ224に対して「GetJOb()」コマンドを発行することにより取得した仮総ページ数に基づいて、次ページの存在の有無を判断し、先行ページのページデータに基づいて生成した印刷データに、次ページの存在の有無を示す次ページ情報を付加してプリンタに送信することが可能となる。また、2部目以降においては、1部目の処理によって、ページ数が判明しているため、最終部の最終ページとなるまでは、印刷データに次ページあり情報を付加してプリンタに送信することが可能となる。
なお、上記部単位コピー印刷判断処理において、1部目では、コピーなし印刷判断処理と同様に、プリンタ・ドライバ226のページ情報管理部226bは、システム・スプーラ224から各ページの開始端を示す「StartPage()」コマンドを受け取ると、システム・スプーラ224に対して「GetJOb()」コマンドを発行することにより取得した仮総ページ数に基づいて、次ページの存在の有無を判断するようにしているが、n部(nは2以上の整数)の部単位印刷を行う場合には、少なくともn−1ページ目までの各ページにおいては、「GetJob()」コマンドを発行することなく次ページありと判定するようにしてもよい。このようにすれば、仮に1部当たりnページ以上のページが存在する場合において、n−1ページ目までの各ページを処理している間に、nページ以上のページがシステム・スプーラ224にスプールされる可能性が高くなり、nページ以降においても「GetJob()」コマンドを発行することにより取得した仮総ページ数に基づいて、次ページありと判断できる精度が高くなる。
また、最終部の最終ページを除く各ページについては次ページありと判定し、最終部の最終ページについては後続ページなしと判定することも可能である。
なお、最終部の最終ページかどうかを判断するためには、1部あたりの印刷ページ数を求める必要がある。上記実施例では、1部目において、「GetJob()」コマンドではなく、処理されるページ数をカウントすることにより、1部あたりの印刷ページ数を求めているが、最終部を除くいずれかの部において、1部あたりの印刷ページ数を求めるようにしてもよい。そして、求めた1部あたりの印刷ページ数に基づいて、処理対象のページが最終部の最終ページかどうかを判断するようにしてもよい。
A2.3.非部単位コピー印刷判断処理:
図13および図14は、非部単位コピー印刷判断処理を示すフローチャートである。非部単位コピー印刷は複数部の印刷を実行する場合に、ページごとに複数部に対応する枚数の印刷を実行するものであり、印刷環境データとしてコピー枚数が「m枚(mは2以上の整数)」に設定され、各ページについて1枚目(1部目)はコピーなし印刷と同様に、ページデータに基づいて印刷データを生成し、生成した印刷データを用いて印刷を実行し、2枚目(2部目)以降については1枚目で生成した印刷データを実行した印刷処理結果を利用するものである。
非部単位コピー印刷判断処理を開始したプリンタ・ドライバ226のページ情報管理部226bは、図6に示したコピーなし印刷判断処理のステップS202〜S206と同様に、システム・スプーラ224から印刷要求データを受け取るたびに(ステップS402:YES)、ページデータの受け取りを開始してページ単位の処理が開始されるタイミングであるか否か、すなわち、印刷データ生成部226aにおいてページ単位の印刷データの生成処理が開始されるタイミングであるか否か判断する(ステップS404)。ページ単位の処理が開始されるタイミングであると判断された場合には、ステップS408の処理を実行し、ページ単位の処理が開始されるタイミングでないと判断された場合には(ステップS404:NO)、全ページのページデータの受け取りを終了したか否か判断する(ステップS406)。
ページ単位の処理が開始されたと判断されず(ステップS404:NO)、かつ、全ページの印刷要求データの受け取りを終了したと判断されない場合には(ステップS406:NO)、印刷要求データを受信するたびに(ステップS402:YES)、ページ単位のページデータの受け取りを開始してページ単位の処理が開始されるタイミングであるか否かの判断(ステップS404)や、全ページのページデータの受け取りを終了したか否かの判断(ステップS406)を繰り返す。一方、全ページのページデータの受け取りを終了したと判断された場合には(ステップS406:YES)、非部単位コピー印刷判断処理を終了する。
ページ単位処理が開始されるタイミングであると判断された場合には(ステップS404:YES)、以下で説明するように、ステップS408〜S434の処理を実行した後、ステップS402に戻って、再び、ページ単位の処理が開始されるタイミングであるか否かの判断(ステップS404)や、全ページのページデータの受け取りを終了したか否かの判断(ステップS406)を繰り返す。
ステップS404において、ページ単位の処理が開始されるタイミングであると判断された場合には(ステップS404:YES)、まず、1部目(1枚目)において(ステップS408:YES)、次ページありと判定し(ステップS410)、2部目の処理を開始するタイミングとなるまで待機する(ステップS412:NO)。そして、2部目の処理を開始するタイミングとなった場合には(ステップS412:YES,ステップS408:NO)、ステップS420〜S434の処理を実行する。なお、2部目以降の場合には、1部目において生成した印刷データをハードディスク装置260(図1)に保存しておき、ハードディスク装置260に保存されている印刷データを読み出して利用することにより、印刷データ生成部226aにおける処理の短縮化を図っている。そこで、以下においても、部単位コピー印刷の場合と同様に、2部目以降のページ単位処理を1部目の処理と区別するために、「ページ単位コピー処理」ということとする。
ステップS420〜S434の処理のうち、ステップS420およびステップS434は、ステップS422〜ステップS432の処理を、ステップS434の終了条件(コピー処理部数=最終部数)が成立するまで、繰り返すための処理ループ(「コピー処理部数ループ」と呼ぶ)であることを示している。最終部数は、印刷環境データ中のコピー枚数を参照することにより設定される。
ステップS422〜S432では、ページ単位でコピー処理を開始するたびに(ステップS422:YES)、最終部であるか否か判断する(ステップS424)。ここで、最終部でない場合には(ステップS424:NO)、次ページありと判定する(ステップS426)。一方、最終部である場合には(ステップS424:YES)、「GetJob()」コマンドを発行して、システム・スプーラ224に対して、その時点でシステム・スプーラ224にスプールされているページデータの総ページ数(仮総ページ数)を取得する(ステップS428)。そして、取得した仮総ページ数が、処理が開始されるページ(以下、「処理ページ」という)のページ数(以下、「処理ページ数」という)より大きいか否か判断する(ステップS430)。仮総ページ数が処理ページ数よりも大きい場合には(ステップS430:YES)、次ページありと判定し(ステップS426)、仮総ページ数が処理ページ数以下の場合には(ステップS430:NO)、次ページなしと判定する(ステップS432)。
そして、ステップS434でコピー処理部数=最終部数となるまで、ステップS422〜ステップS432の処理が繰り返し実行される。
図15および図16は、非部単位コピー印刷判断処理の具体例を示す説明図である。図15および図16も、図7や図8と同様に、アプリケーションから供給される1つの印刷要求データに4ページのページデータが含まれている場合を例に説明する。但し、コピー枚数が「2枚」に設定されているものとする。
プリンタ・ドライバ226のページ情報管理部226bは、システム・スプーラ224から1ページ目のページデータの開始端を示す「StartPage()」コマンドを受け取ると(処理Sa031)、まず、コピー枚数が「2枚」であるので、1ページ1部目の処理を開始し(処理Sa032)、1部目は次ページありと判断する(処理Sa033)。そして、プリンタ・ドライバ226の印刷データ生成部226aからプリンタ100に対して、印刷データの送付の前に次ページあり情報が送付され(処理Sa034)。そして、印刷データは、プリンタ100に送付されるとともに、ハードディスク装置260に保存される(処理Sa035)。
1ページ1部目の処理を終了すると、次に、1ページ2部目の処理を開始する(処理Sa036)。このとき、2部目は最終部数であるので、システム・スプーラ224に対して、「GetJob()」コマンドを発行する(処理Sa037)が、この時点において、既に、システム・スプーラ224は3ページ目の開始端を示す「StartPage()」コマンドの受け取り(処理Sa038)を行っている。従って、「仮総ページ数」は「3ページ」となり、ページ情報管理部226bは、2部目について、次ページありと判定する(処理Sa039)。そして、プリンタ・ドライバ226の印刷データ生成部226aからプリンタ100に対して、次ページあり情報を、保存済印刷データの送付の前に送付する(処理Sa040)。
以下、2〜4ページの各ページにおいても、1ページ目と同様にして次ページの有無の判断を実行し、次ページあり情報または次ページなし情報を、印刷データの送付前に送付する。ただし、4ページの2部目、すなわち、最終ページの最終部においては、4ページの2部目の処理を開始し(処理Sa041)、システム・スプーラ224に対して、「GetJob()」コマンドを発行して(処理Sa042)、得られる「仮総ページ数」は「4ページ」であり、「処理ページ数」と同じになるため、次ページ情報なしと判定し(処理Sa043)、次ページなし情報を送付する(処理Sa044)。
以上説明したように、プリンタ・ドライバ226は、非部単位印刷の場合に、ページ情報管理部226bにおいて非部単位コピー印刷判断処理を行うことにより、各ページの最終部以外の各部の処理において、印刷データに、次ページの存在を示す次ページあり情報を付加してプリンタに送信することが可能となる。また、各ページの最終部については、その処理を開始した際に、後続するページのページデータを受け取る前に、「GetJob()」コマンドを発行することにより取得した仮総ページ数に基づいて、次ページの存在の有無を判断することができ、次ページが存在すると判断された場合には、送信する印刷データに次ページあり情報を付加してプリンタに送信することが可能となる。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施例では、次ページ判断処理は、コピーなし印刷判断処理と、部単位コピー印刷判断処理と、非部単位コピー印刷判断処理とを、それぞれ別の処理ルーチンとして用意している場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、コピーなし印刷判断処理と、部単位コピー印刷判断処理と、非部単位コピー印刷判断処理とにおいて、共通化可能な処理部分については共通化するようにしてもよく、コピーなし印刷判断処理と、部単位コピー印刷判断処理と、非部単位コピー印刷判断処理とが実行可能であれば、どのような処理ルーチンであってもよい。
また、コピーなし印刷判断処理と、部単位コピー印刷判断処理と、非部単位コピー印刷判断処理の3つの処理モードの全てを必ずしも備える必要はなく、何れか、1つ、または2つを備えるようにしてもよい。
また、上記実施例の判断処理において、各ページのページデータを受け取るたびに、「GetJpb()」コマンドを発行して、次ページあり/なしの判断を行っているが、例えば、一度取得した仮総ページ数(kページとする)に基づいて次ページ有りと判定した場合においては、k−1ページ目に相当するページ(先行ページ)までは、仮総ページ数を取得せずに次ページありと判定し、kページ目に相当するページ(先行ページ)に対しては、仮総ページ数を取得して次ページあり/なしの判断を行うようにしてもよい。
また、上記実施例では、印刷要求データの内容については、特に言及していないが、印刷要求データに、実際に印刷するデータの無いページを印刷する要求が含まれている場合がある。このときに、ページの給紙と印刷を禁止する白紙節約機能をプリンタ・ドライバに備えるようにしてもよい。但し、この白紙節約機能を備える場合には、次ページ情報を先行ページの印刷データに付加することができなくなるので、次ページ情報を先行ページの印刷データに付加する機能を実行する際には、白紙節約機能を実行させないように制御することが好ましい。
また、上記実施例では、CPU210がプリンタ・ドライバ・プログラムを読み出して実行することにより機能する印刷制御装置としてのプリンタ・ドライバ226を構成する場合、すなわち、印刷制御装置をソフトウェアにより構成する場合を例に説明したが、印刷制御装置としてのプリンタ・ドライバをハードウェアにより構成するようにしてもよい。
本発明の一実施例としての印刷システムの概略構成を示す説明図である。 図1に示した印刷システムを機能的に示すブロック図である。 印刷要求データの構造例について示す説明図である。 印刷データの構造例を示す説明図である。 次ページ判断処理を示すフローチャートである。 コピーなし印刷判断処理を示すフローチャートである。 コピーなし印刷判断処理の具体例を示す説明図である。 コピーなし印刷判断処理の別の具体例を示す説明図である。 部単位コピー印刷判断処理を示すフローチャートである。 部単位コピー印刷判断処理を示すフローチャートである。 部単位コピー印刷判断処理の具体例を示す説明図である。 部単位コピー印刷判断処理の具体例を示す説明図である。 非部単位コピー印刷判断処理を示すフローチャートである。 非部単位コピー印刷判断処理を示すフローチャートである。 非部単位コピー印刷判断処理の具体例を示す説明図である。 非部単位コピー印刷判断処理の具体例を示す説明図である。
符号の説明
1000…印刷システム
100…プリンタ
110…給紙トレイ
120…排紙トレイ
200…コンピュータ
210…CPU
220…メモリ
222…アプリケーション
224…システム・スプーラ
226…プリンタ・ドライバ
226…ページ情報管理部
226a…印刷データ生成部
226b…ページ情報管理部
240…入力装置
250…モニタ
260…ハードディスク装置
270…ドライブ装置
RD…記録媒体
PS…印刷用紙

Claims (6)

  1. コンピュータに備えられるアプリケーションから、スプーラを介して、印刷要求データをページ単位で順に受け取り、受け取った印刷要求データに基づいてドット形成有無による表現形式のドットデータを示す印刷データをページ単位で順に生成し、生成した印刷データを、印刷を実行するプリンタに送信するために、コンピュータで実行されるプリンタ・ドライバ・プログラムであって、
    前記印刷要求データ中に含まれるページデータを、前記スプーラからページ単位で順に受け取る際に、ある先行ページに続く後続ページのページデータの受け取りを開始するまでに、前記スプーラに対して所定のコマンドを発行することにより、前記スプーラにスプールされているページデータの総ページ数を取得する機能と、
    取得した総ページ数をnとし、前記先行ページがmページ目としたときに、nとmとの関係に基づいて、前記先行ページの次ページである後続ページの有無を判断する機能と、
    前記後続ページの有無の判断結果に従って、前記後続ページの有無を示す次ページ情報を前記先行ページの印刷データに付加する機能と、
    をコンピュータに実現させるためのプリンタ・ドライバ・プログラム。
  2. 請求項1記載のプリンタ・ドライバ・プログラムであって、
    前記後続ページの有無を判断する機能は、n=mならば次ページがないと判断し、n>mならば次ページがあると判断することを特徴とするプリンタ・ドライバ・プログラム。
  3. 請求項1記載のプリンタ・ドライバ・プログラムであって、
    前記後続ページの有無を判断する機能は、単数部の印刷を実行する第1の印刷モードでは、前記後続ページの有無を判断する場合において、各ページのページデータの受け取りを開始するたびに、前記所定のコマンドを発行することにより、前記総ページ数を取得して前記各ページに対する前記後続ページの有無を判断することを特徴とするプリンタ・ドライバ・プログラム。
  4. 請求項1記載のプリンタ・ドライバ・プログラムであって、
    前記後続ページの有無を判断する機能は、複数部の印刷を部単位で実行する第2の印刷モードでは、最終部の最終ページを除く各ページについては後続ページ有りと判断し、最終部の最終ページについては後続ページなしと判断することを特徴とするプリンタ・ドライバ・プログラム。
  5. 請求項4記載のプリンタ・ドライバ・プログラムであって、
    前記後続ページの有無を判断する機能は、前記第2の印刷モードでは、最終部を除くいずれかの部の処理において、前記所定のコマンドを用いずに、1部あたりの印刷ページ数を求め、前記1部あたりの印刷ページ数に基づいて、処理対象のページが最終部の最終ページかどうかを判断することを特徴とするプリンタ・ドライバ・プログラム。
  6. 請求項1記載のプリンタ・ドライバ・プログラムであって、
    複数部の印刷をページ単位で実行する第3の印刷モードでは、前記後続ページの有無を判断する場合において、
    前記後続ページの有無を判断する機能は、各ページの最終部を除く各部については後続ページ有りと判断し、各ページの最終部については、最終部に関する前記所定のコマンドを発行することにより、前記総ページ数を取得して前記後続ページの有無を判断する
    ことを特徴とするプリンタ・ドライバ・プログラム。
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