JP4348945B2 - 印刷装置 - Google Patents

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JP4348945B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置における印刷用紙の給紙の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタは、印刷開始通知を受信後、給紙を開始して印刷を行っている。複数頁に亘る印刷を行う場合にも、1頁目の印刷終了後に2頁目の印刷開始通知を受信後、2頁目の給紙を行っている。図8に、複数頁に亘る印刷を行う場合の印刷処理のタイミングチャートを例示した。
【0003】
本例に示すプリンタは、印刷データを受け取って、文書や画像のレイアウト、配色などを決定し印刷用紙に印刷を行うためのラスタデータを生成する画像生成部と、画像生成部により生成されたラスタデータに対して色変換処理、プリントヘッドの駆動や紙送り、インクの吐出などを制御する印刷処理部と、印刷処理部により指定された位置でインク滴を吐出して印刷を行う印刷機構とを備えている。
【0004】
画像生成部は、図示するように、印刷処理部へ、印刷開始通知を送出し、1頁目のラスタデータを受け渡す(時刻t1)。印刷処理部は、印刷開始通知により印刷機構へ給紙指示を行うとともに、受け取ったラスタデータを展開して上述する種々の制御を行う。印刷機構は、給紙指示を受け取ると、給紙を開始する(時刻t2)。印刷機構は、印刷処理部の指定に従いながら、印字と紙送りを繰り返し1頁目の印刷を行う。
【0005】
画像生成部は、ラスタデータの送出を終了すると共に、印刷処理部に印刷終了通知を送出する(時刻t3)。印刷処理部は、印刷終了通知を受け取り、データ展開の終了後、印刷機構へ排紙指示を行う(時刻t4)。印刷機構は、1頁目の印字を終了すると、排紙を行う(時刻t5)。印刷処理部は、印刷機構の印字終了を受けて、画像生成部へ、印刷終了通知に対する印刷終了応答を送出する。
【0006】
画像生成部は、印刷終了応答を受け取ると、2頁目の印刷開始通知を送出し、ラスタデータを印刷処理部へ受け渡す(時刻t6)。印刷処理部は、印刷機構の排紙処理の終了後、2頁目の送出とラスタデータの展開を行い、印刷機構へ給紙指示を行う(時刻t7)。印刷機構は、給紙指示を受け取ると、給紙を開始し(時刻t8)、印字を開始する(時刻t9)。
【0007】
このように、従来のプリンタは、画像生成部から受け取る印刷開始通知に基づき、印刷機構へ給紙指示を行っている。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−292324;
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図8に示すように、従来の技術では前頁の印刷および排紙が終了してから、次頁の給紙動作を開始するため、前ページの印刷完了から次頁の印刷開始までの間に、軽視できない「待ち時間」が発生していた(時刻t5〜t9間)。近年では、プリンタの印字速度の向上が強く望まれる傾向にあり、上記の「待ち時間」は印刷時間全体の短縮を図る上で支障となっていた。
【0010】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、任意の頁の印刷処理中に、次頁の給紙を行うことにより、印刷時間を短縮する技術を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記課題の少なくとも一つを解決するために、本発明は第1の構成として、
印刷装置において、
該印刷装置の給排紙を制御する給排紙制御部と、
印刷すべき文書の総頁数を印刷開始前に取得する頁数取得部と、
印刷処理中の頁に、後続頁があるか否かを判断する判断部と、
後続頁が存在する場合には、前記印刷処理中に、次頁の給紙を前記給排紙制御部へ指示する給排紙指示部とを備えることを要旨とする。
【0012】
本発明の印刷装置によれば、判断部により印刷処理中の頁に後続頁が存在するか否かを判断することができるため、印刷処理中に、次頁の給紙指示を行うことが可能となる。従って、次頁の印刷開始通知以前に給紙を開始することができるため、印刷時間を短縮することが可能となる。
【0013】
本発明の印刷装置において、前記頁数取得部は、前記文書をファイル単位で取得し、前記ファイルを解析して前記総頁数を取得することとすれば、印刷すべき文書を受け取った時点で総頁数を取得することができるため、文書が複数頁に亘る場合にも、後続頁の有無を予め把握することが可能となり、好適である。
【0014】
本発明の印刷装置において、
該印刷装置は、印刷仕様を特定する印刷情報を受け取り、
前記頁数取得部は、前記印刷情報から前記総頁数を取得し、
前記給排紙指示部は、前記総頁数に基づいて、前記給紙指示を行うこととしてもよい。
【0015】
印刷仕様を特定する印刷情報とは、例えば、文書の総頁数や用紙サイズ、用紙の向き、レイアウト、印刷品位などが挙げられる。頁数取得部は、かかる情報から、印刷すべき文書の総頁数を取得することができる。こうすることにより、印刷処理中の頁に次頁が存在するか否かを容易に判断でき、印刷処理中に任意のタイミングで次頁の給紙指示を行うことができるため、印刷時間の短縮を図ることが可能となる。印刷情報は、印刷用のデータと併せて取得しても良いし、別途取得することとしても良い。
【0016】
本発明の印刷装置において、
更に、印刷が終了した印刷終了頁数を管理する頁管理部を備え、
前記給排紙指示部は、前記印刷終了頁数および前記総頁数に基づいて、前記給紙指示を行うこととしてもよい。
【0017】
頁管理部は、例えば、カウンタにより印刷終了した頁数を管理することとしてもよい。給排紙指示部は、例えば、総頁数と印刷終了頁数とによって算出される未印刷頁数から、後続頁の給紙指示を行うこととしてもよい。こうすることにより、次頁の給紙を印刷開始通知の前に行うことができ、印刷時間の短縮を図ることが可能となる。
【0018】
本発明の印刷装置において、前記給排紙指示部は、前記印刷処理のうち、前記頁の印刷中に、前記給排紙制御部へ、次の頁の給紙指示を行うこととすれば、頁の印刷処理の終了後、即座に、次頁の給紙処理を行うことが可能となり、次頁の印刷を速やかに開始することができる。すなわち、印刷時間を短縮することが可能となる。
【0019】
本発明の印刷装置において、
前記給排紙指示部は、前記頁の印刷終了時に、前記給排紙制御部へ、該頁の排出指示を行うと共に、該排出指示と併せて、次の頁の給紙指示を行うこととしてもよい。
【0020】
こうすることにより、頁の排紙処理と次頁の給紙処理を連続的に行うことが可能となるため、印刷処理中の頁の印刷終了から、次頁の印刷開始までの待ち時間を短縮することが可能となる。従って、印刷時間全体を短縮することができる。
【0021】
本発明の印刷装置において、
前記文書は、所定のマークアップ言語で記述されており、
該印刷装置は、前記所定のマークアップ言語を解釈する解釈部を備え、
前記頁数取得部は、前記解釈結果に基づき前記総頁数を取得することとしてもよい。
【0022】
所定のマークアップ言語とは、例えば、XMLやHTML、XHTML等を挙げることができる。かかる構成の印刷装置では、マークアップ言語を解釈することにより、文書の総頁数を簡易に取得することができるため、後続頁の給紙処理を、任意のタイミングで行うことが可能となる。
【0023】
本発明の第2の構成として、
印刷装置において、
所定の形式により記述された印刷データを解釈し、該印刷データの頁数の管理および印刷用イメージデータの生成を行うデータ処理部と、
前記印刷用イメージデータを印刷する印刷機構を駆動する駆動部と、
前記データ処理部と前記駆動部との間で授受され、印刷仕様を特定する印刷情報を格納する格納部とを備え、
1頁目と2頁目以降とで、データ処理部および前記駆動部の少なくとも一方が、前記格納部への前記印刷情報の書き込みまたは読み出しにおいて異なる処理を行うことを要旨とする。
【0024】
「異なる処理」とは、例えば、1頁目と2頁目以降とで、用紙サイズなどの印刷情報が異なる場合には、異なる情報のみを格納部へ書き込む、格納部から読み出す等とすることができる。このような構成をとることにより、本発明の印刷装置は、印刷処理の負荷を軽減するとともに、印刷時間を短縮することが可能となる。
【0025】
本発明の印刷装置において、前記頁数が2頁以上である場合に、前記データ処理部は、該2頁目以降の印刷処理において、前記情報格納部への前記印刷情報の書き込みを省略することとしてもよい。
【0026】
上述した印刷情報は、一般的に、1頁目と2頁目以降とで同一であることが多いため、こうすれば、重複する処理を回避することにより、印刷時間を短縮することができ、好適である。
【0027】
本発明の印刷装置において、
前記頁数が2頁以上である場合に、
前記データ処理部は、前記駆動部へ、前記印刷情報の読み読み出しを省略するための省略コマンドを送信し、
前記駆動部は、前記省略コマンドを受信した場合、前記情報格納部からの前記印刷情報の読み出しを省略することとしてもよい。
【0028】
省略コマンドは、種々のタイミングで送出することができる。例えば、印刷開始コマンドと併せて、印刷情報読み出し省略コマンドを送出することとしてもよいし、印刷の完了を通知する印刷終了要求コマンドと併せて、印刷情報読み出し省略コマンドを送信することとしてもよい。後者であれば、駆動部は、後続頁の印刷開始コマンドを解析することなく印刷情報の読み出し省略を認識することができるため、処理効率を向上することが可能となり好適である。
【0029】
本発明は、上述した印刷装置としての態様のほか、印刷装置の給排紙機構制御方法、コンピュータに印刷装置を制御させるためのプログラム、かかるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体などの態様として実現することができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD―ROM、光磁気ディスク、ICカード、ハードディスクなどの種々の媒体を利用することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、以下の項目に分けて説明する。
A.第1実施例:
A1.機能ブロック:
A2.印刷処理:
A3.給排紙処理:
B.第2実施例:
B1.機能ブロック:
B2.バンド構成:
B3.共有メモリ概略構成:
B4.印刷処理:
C.変形例:
【0031】
A.第1実施例:
A1.機能ブロック:
図1は、第1実施例としてのプリンタ100を用いた印刷システムの構成を示す説明図である。コンピュータ10は、例えば、XHTML-print等の印刷言語で記述された文書データをプリンタ100に送信する。文書データは、コンピュータ10で生成しても良いし、インターネット等のネットワークを介して取得しても良い。コンピュータ10としては、パーソナルコンピュータの他、ディジタルカメラ、携帯情報端末、携帯電話、衛星放送等を受信してディスプレイ装置に表示等させるためのセットトップボックス(STB)等を挙げることができる。
【0032】
プリンタ100は、パーソナルコンピュータにインストールされたプリンタドライバで処理するまでなく、文書データを解釈して印刷を行うことができる、いわゆるダイレクト印刷可能なプリンタである。図中に、プリンタ100の概略構成を示すブロック図を併せて示した。プリンタ100は、図示するように、IEEE1394端子101と、通信制御部102と、XHTML解釈部103と、頁数管理部104と、印刷画像生成部105と、印刷処理部106と、印刷機構107と、印刷機構107の一部として構成されている給排紙機構108とを備えている。
【0033】
プリンタ100は、コンピュータ10と種々のケーブルで接続可能であるが、本実施例では、IEEE1394端子101を介して接続されている。
【0034】
通信制御部102は、IEEE1394の規格に基づくプロトコル制御を行い、パーソナルコンピュータから印刷データを入力する。
【0035】
XHTML解釈部103は、XHTML(eXtensible HyperText Markup Language)で記述された印刷データの解釈を行う。XHTMLとは、マークアップ言語の一種であり、WWW(World Wide Web)で汎用的に利用されてきたHTML(HyperText Markup Language)の仕様を、XML(eXtensible Markup Language)の構文を使って再定義した言語である。
【0036】
頁数管理部104は、印刷データの総頁数と、印刷終了した頁数を管理している。印刷データの総頁数は、XHTML解釈部103の解釈結果から受け取り、印刷終了頁数は、印刷処理部106から受け取った頁の印刷完了通知に基づきカウントしている。
【0037】
印刷画像生成部105は、XHTML解釈部103による解釈結果に基づき、文書や画像のレイアウト、配色などを決定し、印刷用紙に印刷を行うためのラスタデータを生成する。ここで生成されるラスタデータは、赤、緑、青の3色により色を表すRGB値により生成される。
【0038】
印刷処理部106は、印刷画像生成部105によって生成されたラスタデータに対して、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックにより色を表すCMYK値への色変換処理を行うとともに、ドットの形成密度により多階調を表すハーフトーン処理を施す。
【0039】
また、印刷処理部106は、プリントヘッドの駆動や紙送り、インクの吐出、用紙の給排紙などの制御を行う。印刷処理部106は、頁数管理部104において管理されている印刷データの総頁数および印刷完了頁数を参照し、印刷処理中の頁に後続頁が存在するか否かを判断して、給排紙機構108を制御する。具体的には、後続頁が存在する場合には、給排紙機構108に対して、印刷処理中の頁の排紙処理と併せて次頁の給紙処理を行うよう制御する。
【0040】
印刷機構107は、印刷用紙を所定量ずつ紙送りしつつ、紙送り方向と直行する方向にプリントヘッドを駆動させ、印刷処理部106により指定された位置で微少なインク滴を吐出して印刷用紙に付着させることにより印刷を行う。給排紙機構108は、印刷機構107の一部として構成されており、印刷処理部106の指示に基づき、用紙の給紙および排紙を行う。
【0041】
プリンタ100は、CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータとして構成されている制御ユニットを備えている。制御ユニットのCPUはROMに格納したプログラムに基づき上述した各構成部の制御を行う。
【0042】
IEEE1394端子101、印刷機構107、を除く上記各構成部は、ASIC等によりハードウェア的に構成しても良いし、各機能を実現するためのプログラムを格納したROMを搭載することにより、ソフトウェア的に実現するものとしても良い。
【0043】
A2.印刷処理:
図2は、プリンタ100の各機能ブロックが実行する印刷処理を示すフローチャートである。まず、プリンタ100は、通信制御部102によりXHTMLで記述された印刷データを入力する(ステップS10)。次に、XHTML解釈部103により、印刷データを解釈して(ステップS11)、印刷データの総頁数を取得し、頁数管理部104へ受け渡す(ステップS12)。そして、印刷画像生成部105は、XHTML解釈部103の解釈結果に基づき、印刷用のラスタデータを生成する(ステップS13)。
【0044】
印刷画像生成部105は、印刷処理部106に対して、まず、印刷開始指示を送出し、続いてラスタデータを送出する。印刷処理部106は、給排紙機構108へ給紙指示を行い(ステップS14)、1頁目のラスタデータを展開し、ヘッドや紙送り、インクの吐出を制御する(ステップS15)。給紙されると、印刷機構107は、紙送りとインク吐出を繰り返し印字を行う(ステップS16)。
【0045】
印刷処理部106は、1頁目の印刷処理中に、頁数管理部104を参照して次頁が存在するか否かを判断する(ステップS17)。本実施例では、印刷データの総頁数と、印刷終了頁とから算出される未印刷頁数により次頁の存在を判断することとした。次頁が存在しない場合、すなわち、印刷処理中の頁が印刷データの最終頁である場合には、排紙処理を行い(ステップS21)、印刷を終了する(ステップS22)。
【0046】
次頁が存在する場合には、印刷処理部106は、頁数管理部104の印刷完了頁数のカウンタを「1」増加し(ステップS18)、印刷処理中頁の排紙指示と併せて、次頁の給紙指示を行う(ステップS19)。印刷処理部106は、給排紙機構108による排紙処理が終了すると次頁のラスタデータの処理を開始し(ステップS20)、ステップS16へ戻り印刷処理を続ける。
【0047】
A3.給排紙処理:
図3は、図2のステップS14〜S20までの処理におけるタイミングチャートを示している。印刷画像生成部105と、印刷処理部106と、印刷機構107とが行う処理を、時間遷移に沿って説明する。
【0048】
印刷画像生成部105は、印刷処理部106に、印刷開始通知を送出し、続いて1頁目のラスタデータを送出する(時刻t1)。印刷処理部106は、印刷開始通知を受けて、ラスタデータを受け取りつつ、印刷機構107に給紙指示を行い、給紙を開始する(時刻t2)。印刷処理部106は、ラスタデータを受け取り、展開して種々の情報の設定を開始する(時刻t3)。そして、印刷機構107の給紙完了(時刻t4)を待って印字を開始する(時刻t5)。以降、印刷処理部106は、印刷画像生成部105からラスタデータを受け取りつつ、印刷機構107を制御して印刷を行う。印刷機構107は、印刷処理部106の指示に従い、インク滴の吐出と紙送りとを繰り返し、印字を行う。
【0049】
印刷画像生成部105は、1頁目ラスタデータの送出の終了と併せて、印刷処理部106へ、印刷終了通知を送出する(時刻t6)。印刷処理部106は、印刷終了通知を受け取ると、ラスタデータの展開を終えると共に、印刷機構107へ、排紙指示に併せて次頁の給紙指示を行う(時刻t7)。印刷機構107は、すべての印字終了後、排紙処理を開始し(時刻t8)、次頁の用紙が排紙中の用紙と重ならないように、排紙処理中に給紙処理を開始する(時刻t9)。
【0050】
印刷画像生成部105は、印刷処理部106がデータ展開を完了し、所定時間経過後に、2頁目の印刷開始通知とラスタデータの送出を行う(時刻t10)。このとき、すでに2頁目の給紙処理は始まっているため、印刷開始通知を受けて給紙指示を行う必要はない。本実施例において、かかる所定時間とは、印刷処理部106が1頁目の印刷処理を終え、2頁目の印刷を行うことができる状態になるまでの時間を指す。
【0051】
印刷処理部106は、ラスタデータを所定量受け取り、展開して種々の情報の設定を開始する(時刻t11)。そして、給紙処理が完了すると、速やかに印字を開始する(時刻t12)。
【0052】
上述した本発明の第1実施例のプリンタによれば、印刷開始前に印刷データの総頁を取得できるため、印刷処理中の任意の頁に次頁が存在するか否かを判断することができる。次頁が存在する場合には、印刷処理中頁の印刷終了通知と共に次頁の給紙指示を送出することによって、次頁の印刷用ラスタデータが送出される前に給紙を開始することができるため、印刷時間を短縮することが可能となる。具体的には、図8に示す従来のプリンタにおける印刷終了通知から次頁の印字開始までの経過時間(時刻t3〜t9)と、本実施例の図3に示す経過時間(時刻t6〜t12)を比較した際に、本実施例の経過時間が短くなっている。
【0053】
B.第2実施例:
上述の第1実施例では、印刷処理中の頁に次頁が存在する場合には、印刷終了通知とともに次頁の給紙指示を行い印刷時間を短縮することとした。第2実施例では、1頁目と2頁目以降とで、印刷タスク情報が同一である場合に、2頁目以降の印刷処理において、印刷タスク情報の書き込み・読み出しを省略することにより印刷時間を短縮することとした。印刷タスク情報とは、印刷条件を規定するための情報であり、印刷枚数、印刷用紙のサイズ、印刷領域のサイズ、ドキュメントイメージのサイズ、画像プレーンの解像度、文字プレーンの解像度、印刷解像度、印刷用紙の種類、単方向印刷/双方向印刷の指定、画像プレーンおよび文字プレーンの色数、カラーパレットなどが含まれる。
【0054】
B1.機能ブロック:
図4は、第2実施例としてのプリンタ200を用いた印刷システムの構成を示す説明図である。コンピュータ10は、第1実施例と同様である。図中にプリンタ200の機能ブロックを併せて示した。プリンタ200は、メインデータ処理装置210、サブデータ処理装置250、共有メモリ270を備えている。
【0055】
共有メモリ270は、メインデータ処理装置210及びサブデータ処理装置250に共有されるメモリである。いずれのデータ処理装置からも書き込み、読み出しが可能であり、両者間でのデータの授受に供される。本実施例では、共有メモリ270は、いわゆるSDRAMを用いている。その他のRAM、外部記憶装置を共有メモリ270に適用してもよい。共有メモリ270は、ハードウェア構成上、サブデータ処理装置250側の管理下に有り、サブデータ処理装置側のクロックに基づいて動作する。サブデータ処理装置250、メインデータ処理装置210に備えられるCPUその他の回路とはバスで接続されるが、共有メモリ270へのアクセス速度は、上述のハードウェア構成上、サブデータ処理装置250の方がメインデータ処理装置210よりも速い。本実施例では、後述する通り、サブデータ処理装置250において、比較的頻繁に共有メモリ270へのアクセスを要する処理を行うため、かかるハードウェア構成とすることにより、全体の処理速度を向上させることができる。ハードウェア構成は、これに限定されるものではなく、共有メモリ270をメインデータ処理装置210の管理下においたり、双方から独立した構成としたりしても構わない。
【0056】
メインデータ処理装置210は、メインCPU211、RAM、ROMおよびコマンドメモリ216を備える。図中には、メインCPU211が、ROMに記憶されたソフトウェアに基づいて実現する機能ブロックを併せて示した。図中には、印刷処理上、関連のある部分のみを示した。メインデータ処理装置210は、ユーザが操作する各種スイッチ、リモートコントローラの動作を管理する機能も奏する。
【0057】
解釈部212は、コンピュータ10から受信した文書データの印刷コマンドを解析する。XHTMLやXML(Extensible Markup Language)で記述された文書データを取り扱うためには、解釈部212は、XHTMLやXMLを解釈する機能を備えることになる。一般に、文書データには、文書構成要素として、画像と文字とが含まれる。本実施例では、画像と文字とを分けて処理するものとした。解釈部212は、文書データから画像に関する部分を画像プレーン生成部213に受け渡し、文字に関する部分を文字プレーン生成部214に受け渡す。
【0058】
なお、文書構成要素とは、文書データにおいて、内容の指定方法が異なる要素を意味する。例えば、XHTMLなどの言語では、文字データは、フォント、サイズ、文字色などを規定する情報に続けて、印刷されるべき内容が特定されている。これに対し、画像データでは、印刷時のサイズ、位置座標を規定する情報に続けて、イメージファイルのURLが特定される。文書構成要素は、文字、画像に限られず、「表」を別個の文書構成要素として扱っても良い。
【0059】
画像プレーン生成部213は、文書データ中に含まれる画像に関する印刷コマンドに基づいて、画像のラスタデータを生成する。文字プレーン生成部214は、文書データ中に含まれる文字に関する印刷コマンドに基づいて、文字のラスタデータを生成する。文字プレーン生成部214は、この処理において、文字コードをラスタイメージに変換するために、適宜、フォントメモリを参照する。バンド制御部215は、画像ラスタデータ及び文字ラスタデータを共有メモリ270に書き込む。ラスタデータは、それぞれ所定の解像度で、画素ごとに階調値が記録されたデータとなる。本実施例では、文書データを一括して処理するのではなく、バンドと呼ばれる単位に分割して処理し、バンド単位で共有メモリ270に書き込むものとした。バンドの設定方法については、後述する。
【0060】
コマンドメモリ216は、メインCPU211のレジスタの一つとして位置づけられるメモリである。コマンドメモリ216は、サブデータ処理装置250による書き込み、メインCPU211による読み出しが可能であり、サブデータ処理装置250が、メインCPU211の動作を制御するために用いられる。サブデータ処理装置250は、メインCPU211用のコマンドを、コマンドメモリ216に書き込む。その後、メインCPU211に対して割り込み信号を出力すると、メインCPU211は、コマンドメモリ216からコマンドを読み出し、これを実行する。本実施例では、コマンドメモリ216内に、チャンネルCH0,チャンネルCH1の二つの領域を設け、チャンネルに対応した2本の割り込み信号を設けた。チャンネルCH0の割り込み信号が入力されると、メインCPU211は、コマンドメモリ216のチャンネルCH0に対応した領域からコマンドを読み出す。チャンネルCH1も同様である。
【0061】
サブデータ処理装置250は、サブCPU251、RAM、ROM、コマンドメモリ255、および種々の機能を実現するASICを備えている。図中に、サブデータ処理装置250の機能ブロックを併せて例示した。これらの機能ブロックにより、サブデータ処理装置250は、メインデータ処理装置210で生成されたラスタデータを処理し、印刷を実行する。ラスタデータの処理は、画素ごとに行われる処理が多いため、サブデータ処理装置250は、共有メモリ270に頻繁にアクセスすることになる。本実施例では、先に説明した通り、サブデータ処理装置250から共有メモリ270へのアクセス速度を重視して、ハードウェアを構成することにより、サブデータ処理装置250での処理速度を向上させている。この他、サブデータ処理装置250は、プリンタ200のうち、印刷を行う印刷機構のステータス、プリンタ200に設けられたLEDなどの表示部の動作を管理する機能も奏する。
【0062】
コマンド解析部251a、印刷処理部252は、サブCPU251によってソフトウェア的に実現される機能であり、メインデータ処理装置210から入力された印刷コマンドを解釈する。ここで解釈されるコマンドには、例えば、印刷の実行開始、給紙、排紙、共有メモリ270からの所定情報の読み出し、共有メモリ270への所定情報の書き込み等を含めることができる。
【0063】
印刷処理部252は、コマンド解析部251aのコマンド解析結果に基づき、共有メモリ270からデータを読み出し、バンド毎に、文字ラスタデータと画像ラスタデータとを合成し、ラスタデータで用いられる表色系、例えば、RGB表色系を、プリンタ100が取扱可能な表色系、例えば、CMY表色系に変換するとともに、インクの有り無しにより中間調の色を表すハーフトーン処理を施す。
【0064】
以上の処理を経て、生成されたデータを、本実施例では、印刷データと称するものとする。この印刷データは、プリントエンジン253に受け渡される。プリントエンジン253は、印刷データに従って、主走査および副走査の実行指示を駆動制御部254に出力する。駆動制御部254は、プリントエンジン253からの指示に応じて、主走査および副走査を実行し、印刷を行う。
【0065】
コマンドメモリ255は、サブCPU251のレジスタの一つとして位置づけられるメモリである。コマンドメモリ255は、メインデータ処理装置210による書き込み、サブCPU251による読み出しが可能であり、メインデータ処理装置210が、サブCPU251の動作を制御するために用いられる。メインデータ処理装置210は、サブCPU251用のコマンドを、コマンドメモリ255に書き込む。その後、サブCPU251に対して割り込み信号を出力すると、サブCPU251は、コマンドメモリ255からコマンドを読み出し、これを実行する。本実施例では、コマンドメモリ255内に、チャンネルCH0,チャンネルCH1の二つの領域を設け、チャンネルに対応した2本の割り込み信号を設けた。チャンネルCH0の割り込み信号が入力されると、メインCPU211は、コマンドメモリ255のチャンネルCH0に対応した領域からコマンドを読み出す。チャンネルCH1も同様である。
【0066】
コマンド216、255に設けられたチャンネルCH0、CH1は任意の使い分けが可能である。本実施例では、チャンネルCH0を印刷処理を進めるために必要となるコマンドに利用し、チャンネルCH1を印刷機構のステータス情報などハードウェアの動作に関する情報を2つのデータ処理装置210、250で共有するためのコマンドに利用する。このように目的の異なるコマンドを、個別のチャンネルで授受することにより、それぞれ任意のタイミングでコマンドの受け渡しを行うことができる利点がある。
【0067】
B2.ラスタデータ処理単位:
本実施例では、上述したように、文書データはバンド単位で処理される。図5に、文書データで表される画像(以下、「ドキュメントイメージ」と呼ぶ)と、バンドを例示した。
【0068】
図示するとおり、プリンタ200の主走査方向に幅Wpのドキュメントイメージであるものとする。ドキュメントイメージを副走査方向に一定のバンド幅Bhで分割した帯状の処理単位#1〜#3がバンドとなる。バンド単位で処理することにより、文書データ全体を一括して処理する場合に比較して、処理過程で必要となるメモリ容量を抑制することができる。本実施例では2つのデータ処理装置210、250の間で受け渡されるべきデータ量を低減することもできる。バンド幅Bhは、予め設定された固定幅としてもよいし、文書データに基づき、動的に設定するものとしても良い。本実施例では、動的に設定するものとした。
【0069】
B3.共有メモリの構成:
図6は、共有メモリ270の構成を示す説明図である。共有メモリ270には、バッファB0およびバッファB1の2つのバッファが設けられている。その他、印刷機構のステータス情報などのデータを受け渡すための領域も確保されているが、ここでは図示を省略した。各バッファB0、B1のサイズは上述したバンド幅Bhの設定と併せて、印刷ジョブ毎に決定される。各バッファB0、B1には、文字プレーンを格納するための文字プレーン格納領域と、画像プレーンを格納するための画像プレーン格納領域とが、それぞれ設けられている。色数や解像度の違いに起因して、文字プレーンと画像プレーンのデータ量は必ずしも一致してはいないため、文字プレーン格納領域、画像プレーン格納領域のサイズも異なっていても構わない。
【0070】
文書データの処理中における、メインデータ処理装置210からサブデータ処理装置250への文字プレーン、画像プレーンのデータ受け渡しは、バッファB0、B1を次の態様で併用して行われる。図中では、矢印の種類によって、メインデータ処理装置210とサブデータ処理装置250が並行して行う処理を表した。
【0071】
まず、メインデータ処理装置210は、図中の白抜き矢印で示すように、バンド単位でバッファB0に文字プレーン、画像プレーンのデータを書き込む。次のバンドについては、塗りつぶし矢印で示すように、バッファB1にデータを書き込む。この書き込みと並行して、サブデータ処理装置250は、塗りつぶし矢印で示すように、バッファB0からデータを読み出し、印刷処理をする。
【0072】
メインデータ処理装置210が、バッファB1への書き込みが完了した頃には、サブデータ処理装置250によるバッファB0の読み出しが完了しているから、メインデータ処理装置210は、白抜き矢印で示すように、次のバンドのデータを再びバッファB0に書き込む。この書き込みと並行して、サブデータ処理装置250は、図中の白抜き矢印で示すように、バッファB1からデータを読み出し、印刷処理をする。
【0073】
以下、同様にして、メインデータ処理装置210が一方のバッファにラスタデータを書き込んでいる間に、サブデータ処理装置250が他方のバッファからラスタデータを読み出して処理を行う。実施例では、2つのバッファを併用する場合を例示しているが、3つ以上のバッファを併用してもよい。
【0074】
B4.印刷処理:
図7は、第2実施例における印刷処理のフローチャートである。左側に、メインデータ処理装置210の処理、右側にサブデータ処理装置250の処理を示した。中央には、共有メモリ270へのアクセス状況を示した。この処理は、コンピュータ10から印刷要求とともに、文書データを受信することで開始される。
【0075】
処理が開始されると、メインデータ処理装置210は、印刷タスク情報を共有メモリ270に書き込む(ステップS100)。印刷タスク情報を書き込む領域は、先に説明したバッファB0、B1とは別領域で、各項目毎に予め設定されている。
【0076】
メインデータ処理装置210は、印刷タスク情報の書き込みが完了すると、印刷タスク実行コマンドを、サブデータ処理装置250のコマンドメモリ255のチャンネルCH0に書き込み、サブCPU251に割り込み信号を出力する(ステップS101)。印刷タスク実行コマンドとは、サブCPU251が印刷処理を開始するためのトリガとなる信号であり、例えば、「0」という規定のコマンド番号で足りる。サブCPU251は、割り込み信号に応じて、コマンドメモリ255からコマンドを読み出し、内容を解析する。読み出したコマンドが印刷タスク実行コマンドであると判断されると、駆動制御部254を制御して給紙を行う(ステップS200)とともに、共有メモリ270の所定領域にアクセスして印刷タスク情報を読み出す(ステップS201)。そして、印刷タスク情報に基づいて、バッファB0、B1のサイズを決定すると共に、バッファB0、バッファB1の領域を共有メモリ270内に確保する。バッファのサイズは、バンド単位のラスタデータに余裕を見込んで設定することが好ましい。また、バッファB0、B1に関する情報、例えば、各バッファの先頭アドレス、サイズ、および格納可能なラスタ数を、入力バッファ情報として、共有メモリ270の所定領域に書き込む。
【0077】
次に、サブデータ処理装置250は、メインデータ処理装置210のコマンドメモリ216のチャンネルCH0に印刷タスク応答コマンドを書き込み、メインCPU211に割り込み信号を出力する。(ステップS202)。印刷タスク応答コマンドは、バッファの確保完了を通知すると共にメインデータ処理装置210が文書データの解析を開始するトリガとなる信号である。
【0078】
メインデータ処理装置210は、印刷タスク応答コマンドを認識すると、共有メモリ270から入力バッファの情報を読み込んで、文字プレーン及び画像プレーンを格納するバッファのアドレスを把握する。そして、文書データを解釈し、バンド単位で文字プレーンおよび画像プレーンのデータを生成して(ステップS102)、バッファB0の文字プレーン格納領域、画像プレーン格納領域にそれぞれ書き込む(ステップS103)。
【0079】
データの書き込みが完了すると、メインデータ処理装置210は、バッファB0の印刷要求コマンドを、サブデータ処理装置250のコマンドメモリ255のチャンネルCH0に書き込み、サブCPU251に割り込み信号を出力する。(ステップS104)。バッファB0の印刷要求コマンドは、バッファB0に格納されたラスタデータの印刷を要求するコマンドであり、バッファB0に書き込んだラスタ数をパラメータに含んでいる。サブデータ処理装置250は、このコマンドを認識すると、バッファB0から文字プレーン及び画像プレーンのデータを読み出し(ステップS203)、両者の合成、色変換処理、ハーフトーン処理などを行い印刷する(ステップS204)。バッファB0の印刷が完了すると、サブデータ処理装置は、バッファB0の印刷応答コマンドをメインデータ処理装置210のコマンドメモリ216のチャンネルCH0に書き込む。この際、データの処理が完了したバッファB0を、サブデータ処理装置250が初期化しておくようにしてもよい。こうすることにより、次に処理されたラスタデータに余白部分が多い場合には、メインデータ処理装置210は余白部分を除く画素にデータを書き込むだけでよくなり、データの書き込み時間を短縮することができる、すなわち、印刷時間全体を短縮することができる。
【0080】
一方、メインデータ処理装置210は、サブデータ処理装置250がバッファB0の印刷処理を行っている間、並行して次のバンドのラスタデータを生成する(ステップS105)。次バンドのラスタデータは、バッファB1に格納される(ステップS106)。メインデータ処理装置210は、バッファB1へのデータの格納が完了すると、サブデータ処理装置250に対して、バッファB1の印刷要求コマンドおよび書き込んだラスタ数を印刷要求コマンドに含めて送出する(ステップS107)。サブデータ処理装置250は、印刷要求コマンドに応じて、バッファB1の読み出しを行い(ステップS206)、印刷を実行する(ステップS207)。このように、メインデータ処理装置210およびサブデータ処理装置は使用するバッファを切り替えながら印刷処理を進める。
【0081】
メインデータ処理装置210は、頁の最終バンドのラスタデータをサブデータ処理装置250に印刷指示した後、印刷タスク終了要求コマンドに次頁の印刷タスク情報の読み出し(ステップS210)の省略指示をパラメータとして設定し、サブデータ処理装置250に送出する(ステップS108)。印刷タスク終了要求コマンドは、印刷処理中の頁の印刷が完了したことを通知するコマンドである。以上の処理により、印刷データの1頁目の印刷が完了する。
【0082】
2頁目の印刷タスク情報は、1頁目と同一であるため、メインデータ処理装置210は、共有メモリ270への印刷タスク情報の書き込みを省略し(ステップS109)、サブデータ処理装置250へ、印刷タスク実行コマンドを送出する(ステップS110)。サブデータ処理装置250は、印刷タスク実行コマンドを受け取ると、2頁目の給紙を開始する(ステップS209)。本実施例において、省略された処理を点線で示した。サブデータ処理装置250は、ステップS108の印刷終了要求コマンドにおいて、共有メモリ270からの印刷タスク情報の読み出しを省略するよう指示されているため、印刷タスク情報の読み出しを行わず(ステップS210)、メインデータ処理装置210へ、印刷タスク応答コマンドを送出する(ステップS211)。以降、メインデータ処理装置210とサブデータ処理装置250は、共有メモリ270を介して情報の授受を行いながら印刷処理を進める。
【0083】
このように構成される本実施例の形態によれば、2頁目以降の処理において、メインデータ処理装置210の共有メモリ270への印刷タスク情報の書き込み、及び、サブデータ処理装置250の共有メモリ270からの印刷タスク情報の読み出しを省略することができ、印刷時間を短縮するとともに、各データ処理装置の負荷を軽減することが可能となる。
【0084】
C.変形例:
C1.変形例1:
本発明の第1実施例では、印刷処理中の頁の排紙指示と併せて次頁の給紙時を行うこととしたがこれに限られない。例えば、印刷中の任意のタイミングで、次頁の給紙指示を行うこととしてもよい。かかる場合には、印刷処理中の頁の印刷完了後、即座に次頁の給紙を行うこととすれば、印刷時間の短縮を図ることができる。
【0085】
C2.変形例2:
本発明の第2実施例において、メインデータ処理装置210の共有メモリ270への印刷タスク情報の書き込み、及び、サブデータ処理装置250の共有メモリ270からの印刷タスク情報の読み出しを行うこととしたが、どちらか一方のみを省略することとしてもよい。
【0086】
C3.変形例3:
本発明の第2実施例において、印刷タスク終了要求コマンドと併せて、次頁の印刷タスク情報読み出しの省略指示を行うこととしたが、これに限られない。次頁の印刷タスク実行コマンドと併せて印刷タスク情報読み出し省略を指示することとしてもよい。
【0087】
C4.変形例4:
本発明の第2実施例において、サブデータ処理装置250は、2頁目の印刷タスク実行コマンドをトリガとして給紙を行うこととしたが、1頁目の印刷タスク終了要求コマンドをトリガとして給紙を行うこととしてもよい。かかる場合には、印刷タスク終了要求コマンドに、次頁の給紙指示をパラメータで設定することで実現できる。こうすれば、更に印刷時間を短縮することが可能となる。
【0088】
C5.変形例5:
本発明の第2実施例において、1頁目と2頁目以降とで印刷タスク情報が同一の場合に、メインデータ処理装置210の共有メモリ270への印刷タスク情報の書き込み、及び、サブデータ処理装置250の共有メモリ270への印刷タスク情報の読み出しを省略することとしたが、これに限られない。1頁目と2頁目とで、印刷タスク情報の一部、例えば、用紙サイズが異なっている場合に、メインデータ処理装置210は、共有メモリ270へ用紙サイズの情報のみを書き替え、サブデータ処理装置250へ印刷タスク実行コマンドを送出する際に、用紙サイズのみ読み出すよう指示するパラメータを含めることとすれば、変更部分を反映した印刷が行え、かつ、各データ処理装置の負荷を軽減するとともに、印刷時間を短縮することが可能となる。また、一部でも異なっているときは、印刷タスク情報の書き込みを行う、完全に一致しているときだけ印刷情報の書き込みを省略する、等としてもよい。
【0089】
上述した本発明の各実施の形態は、本発明の説明のための例示であり。本発明の範囲をそれらの実施形態のみに限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要しを逸脱することなく、他の様々な態様で本発明を実施できる。例えば、本実施例で説明した種々の機能を組み合わせることとしてもよいし、例示した機能ブロックをソフトウェア的に実現しても良い。ハードウェア的に構成しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例における機能ブロック図である。
【図2】 第1実施例における印刷処理を説明するフローチャートである。
【図3】 第1実施例における給排紙処理を説明するタイミングチャートである。
【図4】 第2実施例における機能ブロック図である。
【図5】 第2実施例におけるバンドを示す説明図である。
【図6】 第2実施例における共有メモリの概略構成を示す説明図である。
【図7】 第2実施例における印刷処理を説明するフローチャートである。
【図8】 本発明の従来技術を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
10…コンピュータ
100、200…プリンタ
102…通信制御部
103…XHTML解釈部
104…頁数管理部
105…印刷画像生成部
106…印刷処理部
107…印刷機構
108…給排紙機構
216、255…コマンドメモリ
210…メインデータ処理装置
211…メインCPU
212…解釈部
213…画像プレーン生成部
214…文字プレーン生成部
215…バンド制御部
250…サブデータ処理装置
251…サブCPU
251a…コマンド解析部
252…印刷処理部
253…プリントエンジン
254…駆動制御部
270…共有メモリ

Claims (7)

  1. 印刷装置であって、
    該印刷装置の給排紙を制御する給排紙制御部と、
    印刷すべき文書をファイル単位で取得し、前記ファイルを解析して前記文書の総頁数を印刷開始前に取得する頁数取得部と、
    印刷処理中の頁に、後続頁があるか否かを判断する判断部と、
    前記取得したファイルに基づいて、頁単位でラスタデータを生成する印刷画像生成部と、
    前記ラスタデータに基づいて印刷処理を行う印刷処理部であって、後続頁が存在する場合には、前記印刷処理中に、次頁の給紙を前記給排紙制御部へ指示する印刷処理部と、を備え、
    前記印刷画像生成部は、前記印刷処理部への前記ラスタデータの送出終了時に、前記印刷処理部へ印刷終了通知を送出し、
    前記印刷処理部は、前記印刷処理中の頁のラスタデータの印刷終了通知を受信すると、前記給排紙制御部へ、該頁の排出指示を行うと共に、該排出指示と併せて、次の頁の給紙指示を行う、印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置であって、
    該印刷装置は、印刷仕様を特定する印刷情報を受け取り、
    前記頁数取得部は、前記印刷情報から前記総頁数を取得し、
    前記印刷処理部は、前記総頁数に基づいて、前記給紙指示を行う印刷装置。
  3. 請求項もしくは請求項記載の印刷装置であって、
    更に、印刷が終了した印刷終了頁数を管理する頁管理部を備え、
    前記印刷処理部は、前記印刷終了頁数および前記総頁数に基づいて、前記給紙指示を行う印刷装置。
  4. 請求項記載の印刷装置であって、
    前記文書は、所定のマークアップ言語で記述されており、
    該印刷装置は、前記所定のマークアップ言語を解釈する解釈部を備え、
    前記頁数取得部は、前記解釈結果に基づき前記総頁数を取得する印刷装置。
  5. 印刷装置の制御方法であって、
    該印刷装置の給排紙を制御する工程と、
    印刷すべき文書をファイル単位で取得し、前記ファイルを解析して前記文書の総頁数を印刷開始前に取得する工程と、
    印刷処理中の頁に、後続頁があるか否かを判断する工程と、
    前記取得したファイルに基づいて、頁単位でラスタデータを生成する機能と、 前記ラスタデータに基づいて印刷処理を行う工程と、
    前記印刷処理部への前記ラスタデータの送出終了時に、印刷終了通知を送出する工程と、
    後続頁が存在する場合、前記印刷処理中の頁のラスタデータの印刷終了通知を受信すると、該頁の排出指示を行うと共に、該排出指示と併せて、次の頁の給紙指示を行う工程と、 を備える制御方法。
  6. 印刷装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
    該印刷装置の給排紙を制御する機能と、
    印刷すべき文書をファイル単位で取得し、前記ファイルを解析して前記文書の総頁数を印刷開始前に取得する機能と、
    印刷処理中の頁に、後続頁があるか否かを判断する機能と、
    前記取得したファイルに基づいて、頁単位でラスタデータを生成する機能と、
    前記ラスタデータに基づいて印刷処理を行う機能と、後続頁が存在する場合には、前記印刷処理中に、次頁の給紙を指示する機能と、
    前記印刷処理部への前記ラスタデータの送出終了時に、印刷終了通知を送出する機能と、
    後続頁が存在する場合、前記印刷処理中の頁のラスタデータの印刷終了通知を受信すると、前記給排紙を制御する機能へ、該頁の排出指示を行うと共に、該排出指示と併せて、次の頁の給紙指示を行う機能と、をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
  7. 請求項記載のコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。
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