JP4923841B2 - 電気接続箱に収容する回路材および該回路材を収容する車載用の電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱に収容する回路材および該回路材を収容する車載用の電気接続箱 Download PDF

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Description

本発明は電気接続箱に収容する回路材および該回路材を収容する車載用の電気接続箱に関し、ジャンクションボックス等の車載用電気接続箱の内部回路材としてプリント基板を用い、プリント基板の電源回路とする導体を、回路パターンに影響を与えることなく、許容電流量を増大させると共に、放熱性を高めるものである。
車載用の電気接続箱において、ジャンクションボックス等のメイン電源分配箱内に収容されるプリント基板として、通常、厚さ105μmの銅箔パターンを印刷したプリント基板が用いられており、該銅箔パターンの回路幅1mmあたりの許容電流値は6Aとなる。
しかしながら、プリント基板にリレー等を実装する場合、大電流が必要となり、その場合は、銅箔パターンの幅あるいは厚さを大きくすることで許容電流量を増加させる必要がある。
しかし、回路パターンの幅を大きくすると、回路の配索密度が低下しプリント基板全体が大型化してしまう問題がある。また、銅箔パターンの厚さを105μm以上とすると、エッチング工程でのコストが増加し、現実的ではない。また、部分的に許容電流値を大幅に増加させる場合、銅箔パターンの幅を増大させても、大幅に許容電流値を高くすることはできない。
そこで、回路配索密度を低下させずに、部分的に銅箔パターンの回路幅1mmあたりの許容電流値を高くし、大電流回路部とすることが望まれている。
また、特開昭63−271996号公報(特許文献1)の大電流用プリント基板では、図8に示すように、プリント基板1の銅箔部1aのうち大電流を通過させる銅箔部に大電流用導体となるショートバスバー2をバーリング加工により添着し、該バーリング加工部2aに電気部品3をボルトとナットを用いてネジ止めして電気接続する構成が開示されている。
しかしながら、前記構成とすると、ショートバスバー2は電気部品3を取り付ける位置にしか設けることができず、かつ、ショートバスバーにはバーリング加工が必須とされる。
また、ショートバスバー2とプリント基板1の銅箔部1aとは電気部品3と接続するネジ止め部分では強固に固着されるが、他の離れた部分ではショートバスバー2は銅箔部1aに完全に接合されていない恐れもあり、また、外力によりネジ止め部分が緩むとショートバスバー2がプリント基板1から外れてしまう恐れもあり、電気接続信頼性が低い問題がある。
特開昭63−271996号公報
本発明は、プリント基板の銅箔パターンのうち許容電流量を増加する必要がある部分に、前記問題が発生することなく、バスバーを取り付けている回路材を提供することを課題としている。
前記課題を解決するために、第1の発明として、車載用の電気接続箱に収容する回路材であって、
プリント基板の銅箔パターンの表面の少なくとも一部に、該銅箔パターンの幅以下で所要厚さとした半田層を介して導電性金属板からなるバスバーを固着した大電流回路部を設け、かつ、
前記バスバーの一部に折り曲げ加工して突設した端子部を一体的に設けると共に、該バスバーの側縁に沿って折り曲げ加工した仮止め用突起を一体的に設け、該仮止め用突起を前記プリント基板に形成した位置決め孔に挿入して、該バスバーをプリント基板に位置決めし、かつ、前記バスバーの端子部を前記プリント基板に設けたスルーホールを通して突出させていることを特徴とする電気接続箱に収容する回路材を提供している。
本発明では、特許文献1で用いられているボルトとナットによりバスバーを銅箔パターンに固定するのではなく、半田を用いてプリント基板の銅箔パターン上にバスバーを一体的に固着している。
具体的には、銅箔パターンの表面にクリーム状の半田(以下、クリーム半田と略称する)を印刷し、その表面にバスバーを載置し、その後、加熱して半田を溶融して、銅箔パターンとバスバーとを半田層を介して固着するリフロー半田づけ方法で形成している。
このように、固定材として半田を用いることで、銅箔パターンとバスバーとの間の全面を半田を介して固着できる。あるいは部分的に半田を用いて固着する場合においても、特許文献1のように電気部品の取付位置に限定されず、任意の位置で部分的に銅箔パターン上に半田を介してバスバーを固着できる。
かつ、バスバー取付部分での許容電流量は、半田層の通電量も加わり、銅箔パターン、半田およびバスバーの3つの導体の合計通電量とすることができ、許容電流量を大幅にアップすることができる。その結果、銅箔パターンやバスバーの幅を広げる必要はなく、銅箔パターンの回路パターンに影響を及ぼさず、かつ、銅箔パターンの厚さや半田層の厚さを大とする必要がないため、作業工程も増加させない。
また、銅箔パターンに半田層を介してバスバーを貼り付けることで、放熱性を高めることができ、回路パターン上に実装する電子部品の加熱による不具合を減少することができる。具体的には、70μmの厚さの銅箔パターンのみの場合の放熱量は0.95Wであるのに対し、半田層を介してバスバーを貼り付けた場合は2.03Wとなり、放熱量は銅箔パターンのみに比べて約2倍とすることができる。
さらに、バスバーの幅を銅箔パターンより小としていることで、バスバーを銅箔パターンとを固着する際に、バスバーの両側から溶融して若干はみ出してくる半田を確認することで、バスバーと銅箔パターンが確実に固着しているのか目視によって判断することができる。
さらに、バスバーに一体的に端子部(タブ)を設けているため、プリント基板に端子材を半田接続する必要がなくなり、この点からは部品点数、作業手数の削減を図ることができる。
特に、前記バスバーの端子部を前記プリント基板に設けたスルーホールを通して突出させている。
このように、バスバーから突設した端子部をプリント基板のスルーホールに挿入すると、プリント基板に対してバスバーを仮止めすることができ、バスバーと銅箔パターンとの間のクリーム半田を加熱溶融しても、バスバーと銅箔パターンとを端子部を介して位置決めしているため、相互の位置ずれが発生せず、バスバーの固着作業を容易とすることができる。また、半田後においてもバスバーの端子部がプリント基板貫通孔に固着されているため、バスバーに外力が作用してもプリント基板に対してバスバーの位置ずれが防止でき、プリント基板とバスバーとの電気接続信頼性を高めることができる。
第2の発明として、車載用の電気接続箱に収容する回路材であって、
プリント基板の銅箔パターンの表面の少なくとも一部に、該銅箔パターンの幅以下で所要厚さとした半田層を介して導電性金属板からなるバスバーを固着した大電流回路部を設け、かつ、
前記バスバーの側縁に沿って折り曲げ加工した仮止め用突起を一体的に設け、該仮止め用突起を前記プリント基板に形成した位置決め孔に挿入して、該バスバーをプリント基板に位置決めし、かつ、前記バスバーと別体の端子材を備え、該端子材の基部は前記大電流回路部を構成するバスバー、半田層及びプリント基板に連通して設けた貫通孔に貫通し、前記プリント基板の貫通孔から突出した前記端子材の基部をランド部と半田付けしていることを特徴とする電気接続箱に収容する回路材を提供している。
第2の発明は、端子材をバスバーとは別体としている点で第1の発明と相違させている。このように、端子材をバスバーと別体とし、プリント基板の貫通孔およびバスバーの貫通孔に端子材を貫通させて突設すると、端子材を銅箔パターンの貫通孔の位置に確実に位置させることができる。
具体的には、プリント基板の所要箇所の銅箔パターン上にクリーム半田を印刷した状態で、ランド部の貫通孔に端子材を挿入し、クリーム半田の表面から端子材を突出させておき、該クリーム半田から突出した端子材をバスバーの貫通孔に挿入し、その後、加熱してクリーム半田を溶融し、端子材をランド部と半田付けすると共に、銅箔パターンとバスバーとを溶融半田により固着している。
第2の発明においても、第1の発明と同様に、大電流が必要な部分の銅箔パターンに半田層を介してバスバーを貼り付けることで、銅箔パターンの幅を増大させることなく部分的に許容電流量を増大させることができるため、回路の配索効率を低下させることなく、プリント基板を小型化することができる。また、銅箔パターンにバスバーを貼り付けることで、バスバー分厚みが増すため表面積が増加し、バスバーおよび銅箔パターンからの放熱性を向上させることができる。
前記第1および第2の発明のいずれにおいても、前記のように、バスバーの側縁に沿って折り曲げ加工した仮止め用突起を一体的に設け、該仮止め用突起を前記プリント基板に形成した位置決め孔に挿入して、バスバーをプリント基板に位置決めしている。
前記構成とすると、半田層上に配置するバスバーを仮止め用突起でプリント基板に位置決めすることができ、クリーム半田を加熱して溶融した際にも、バスバーを銅箔パターン上に仮止め突起で位置決めしているため、バスバーと銅箔パターンとの位置合わせを高精度に行うことができる。また、バスバーに仮止め用突起を一体的に設けているので、部品点数を増加させることなく、バスバーをプリント基板に位置決めすることができる。
前記プリント基板の片面あるいは両面に設けている銅箔パターンで形成される電源回路が設けられている場合、その銅箔パターンの全面あるいは該回路の一部に前記半田層を介してバスバーを固着して前記大電流回路部としているのが好ましい。
なお、バスバーは、必ずしも銅箔パターンに沿った形状に形成する必要はなく、銅箔パターン以下の細幅な帯状バスバーを組み合わせて銅箔パターンに沿わせて配置してもよい。
前記バスバーと銅箔パターンとの間の前記半田層は全面に設けることが好ましいが、ランド部と該ランド部から離れた位置に部分的に設けてもよい。
プリント基板の銅箔パターンとバスバーとの間に介在させる半田層を形成する半田は、熱伝導率が高い鉛フリー半田が好ましい。なお、半田以外に銅入りペーストや導電性接着剤を用いることも可能であるが、熱伝導率の点で半田が好ましい。
さらに、本発明では、前記プリント基板の銅箔パターン上に半田層を介してバスバーを固着した大電流回路を有する回路材を収容したジャンクションボックス等の車載用の電気接続箱を提供している。
前記回路材を収容した電気接続箱では、バスバーを主たる回路材とした場合と比較して、プリント基板により信号回路等の小電流回路を高密度に設けることができると共に、前記半田層を介してバスバーを銅箔パターンに固着した大電流回路もプリント基板上に設けているため、プリント基板を主たる回路材とすることができ、回路材の簡素化および小型化を図ることができ、その結果、電気接続箱の小型化および軽量化することができる。
前述したように、本発明によれば、プリント基板を用いた場合に大電流回路を設けることが困難であった課題を、銅箔パターン上に半田層を介してバスバーを固着し、これら3つの銅箔パターンと半田層とバスバーとの合計通電量を有する大電流回路を設けることで解決している。
このように、プリント基板の銅箔パターンの幅を大きくさせることなく部分的に許容電流量を増大させることができるため、回路の配索効率を低下させることなく、プリント基板を小型化することができると共に、バスバー分厚みが増すため表面積が増加し、バスバーおよび銅箔パターンからの放熱性を向上させることができる。
特に、バスバーの端子部をプリント基板に貫通させることにより、あるいは、別体とした端子材をプリント基板とバスバーとの貫通孔に貫通させることにより、銅箔パターンとバスバーとの間に塗布したクリーム半田を加熱溶融した場合にも、銅箔パターンに対してバスバーを位置決め保持でき、バスバーと銅箔パターンとを精度よく張り合わせることができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は本発明の回路材10の第1実施形態を示し、該回路材10は車載用の電気接続箱20に収容するものであり、回路材10表面にはリレーやヒューズ等の電子部品Pを実装している。
前記回路材10は、図2に示すように、プリント基板11の表面に印刷されている銅箔パターン12の一部に導電性金属板からなるバスバー13を半田層14を介して固着した大電流回路部15を設けている。
前記大電流回路部15の許容電流値は銅箔パターン12と半田層14とバスバー13との3つの許容電流値の合計からなる。
本実施形態では、銅箔パターン12の厚さ約105μm、幅10mmの銅箔パターン12に対して、厚さ0.1mm、幅9mmの半田層14を設け、該半田層14上に厚さ0.64mm、幅9mmのバスバー13を固着して、回路幅1mmあたりの許容電流値を20Aとしている。
前記プリント基板11は図2および図3において絶縁基板の上面11aに、銅箔パターン12を設けており、該銅箔パターン12のうち、電源回路となるパターン部分を前記大電流回路部15としている。
前記電源回路となるパターン部分には、後述するバスバー13の端子部が挿通する貫通孔11cを設けていると共に、仮止め用突起を挿入する位置決め孔11dを設けている。
なお、電気接続箱20の内部では、図2、図3の回路材は上下逆転して、バスバー13を固着する銅箔パターン12の形成面を下面として収容し、バスバー13に形成した端子部13aをプリント基板11の貫通孔11cを通して上向きに突設している。なお、突出している端子部13aの数は図中では省略している。
前記半田層14は、バスバー13を固着する銅箔パターン12の表面に、銅箔パターン12の幅以下でクリーム半田を所要の厚さで塗布し、バスバー13を表面に配置した後に加熱溶融し、銅箔パターン12とバスバー13とを固着して固化させた層からなる。
具体的には、大電流回路部15とする銅箔パターン12の部分を切り抜いたメタルマスクをプリント基板11の表面に被せ、クリーム半田を大電流回路部15とする銅箔パターン12全面に塗布している。其の際、クリーム半田は前記プリント基板11の位置決め孔11dおよび貫通孔11cの部分にも塗布している。
クリーム半田は、熱伝導率は66.6W/m・Kの鉛フリー半田からなり、接着剤等に比べるとはるかに熱伝導率が高いものを用いている。
前記バスバー13は、導電性金属板を大電流回路部15の銅箔パターン12に沿った形状打ち抜き加工して形成しており、その幅は銅箔パターン12の幅以下(好ましくは同一幅)とし、銅箔パターン12よりはみ出さないようにしている。
バスバー13の両端部には、電源入力部と電源出力部の端子を兼ねたタブ状の端子部13a、13aを折り曲げ加工して一体的に設けている。
この端子部13a、13aは、図3に示すように、プリント基板11に設けた貫通孔11cに貫通させて下面11b側に突出させている。
また、バスバー13の長さ方向に沿った側縁に折り曲げ加工した前記矩形状の仮止め用突起13bを一体的に設けており、該仮止め用突起13bをプリント基板11に形成した位置決め孔11dに挿入し、バスバー13をプリント基板11に、半田溶融時における仮止め用としている。
該仮止め用突起13bの長さはプリント基板11から殆ど突出しない長さとしている一方、端子部13aがプリント基板11から突出する所要の長さとしている。
次に、本実施形態の回路材10の作成手順を説明する。
まず、バスバー13を固着する銅箔パターン12の表面にクリーム半田を塗布する。
ついで、バスバー13の仮止め用突起13bをプリント基板11の位置決め孔11dに挿入すると共に、端子部13aを貫通孔11cに挿入する。
この状態で、プリント基板11をリフロー炉(図示せず)に挿入して、クリーム半田が溶融する温度で加熱し、銅箔パターン12の表面とバスバー13の裏面とを溶融した半田で固着する。かつ、溶融した半田はプリント基板11の貫通孔11cにも充填され、バスバー13の端子部13aおよび仮止め用突起13bをプリント基板11と固着する。溶融した半田は、固化して銅箔パターン12とバスバー13との間に半田層14を形成する。 その後、プリント基板11の全面にレジスト16を塗布している。
前記の手順で製造された回路材10は、半田層14が銅箔パターン12とバスバー13とを固着する接着剤の役割を果たすと共に、通電量の増大に寄与する。即ち、銅箔パターン12上に半田層14とバスバー13とを一体的に設けた大電流回路15の通電量は、銅箔パターン12の通電量と半田層14の通電量とバスバー13の通電量の合計通電量となり、回路幅1mmあたりでの許容電流値は銅箔パターン12のみと比較し、約3倍となる。
このように、銅箔パターン12の幅を広げることなく許容通電量を増加させ、しかも、半田層14およびバスバー13は銅箔パターン12よりはみ出さないようにして隣接する銅箔パターンの回路と導通させない構成としている。よって、大電流回路を備えたプリント基板を、銅箔パターン12の回路密度を低下させることなく形成でき、プリント基板の大型化を抑制できる。
また、プリント基板の銅箔パターンを他の回路と接続する場合には端子材をランド部に設けた貫通孔に挿入して取り付ける必要があるが、バスバー13に一体的に端子部13aを設けているため、該端子部13aをランド部に設けた貫通孔11に挿入し、半田層14を形成する半田で固着しているため、別体の端子材を取り付ける必要はない。かつ、バスバー13の端子部13aおよび仮止め用突起13bもプリント基板11の貫通孔に挿入しているため、半田溶融時にプリント基板11に対するバスバーの位置決め保持も行え、精度よくバスバーを銅箔パターン12の表面に半田層14を介在させて固着することができる。
さらに、銅箔パターン12に半田層14を介してバスバー13を貼り付けているため、銅箔パターン12だけの場合と比較して厚さが増加し、大電流回路部15の表面積が増加すると共に、バスバーは熱伝導率が良いため、大電流回路部15の放熱性も高めることができる。
図4は第1実施形態の第1変形例を示し、プリント基板11は絶縁基板の両面11a−1と11a−2に銅箔パターン12−1、12−2を設けている。
この場合にも、プリント基板両面の銅箔パターン12−1、12−2の所要部分に、半田層14−1、14−2とバスバー13−1、13−2を積層して一体化した大電流回路部15−1、15−2を設けている。
図5は第1実施形態の第2変形例を示し、プリント基板11の銅箔パターン12とバスバー13との間の全面に半田層14を設けず、バスバー13から突設する端子部13aを貫通させるランド部12aを設けた銅箔パターン12の部分と、該ランド部12aから所要寸法離れた部分12bとバスバー13を張り付ける銅箔パターン12の両端部12cに半田層14を設けている。
この場合、銅箔パターン12の表面に塗布するクリーム半田を前記部分12a〜12cに部分的に塗布している。なお、クリーム半田を溶融した時に溶融した半田は若干他の部分にも流れて充填されるが、半田層14は前記部分12a〜12cに部分的に設けられた構成となる。
図6および図7は本発明の回路材50の第2実施形態を示す。
第2実施形態の回路材50は、バスバー13に端子部13aを一体的に設けた第1実施形態と相違し、電源入力部および電源出力部の端子としてバスバー51と別体の端子材52を設けている。また、バスバー13と別体の仮止めピン53を設けている。
大電流回路部15を構成するバスバー51には端子材52の貫通孔51a、仮止めピン53の貫通孔51bを設けている。また、プリント基板11の銅箔パターン12と連続したランド部に端子材52を貫通する貫通孔11cを設けていると共に、前記仮止めピン53を貫通する位置決め孔11dを設けている。
前記第2実施形態の回路材50の作成手順を説明すると、まず、プリント基板11に銅箔パターン12の大電流回路とする部分に、第1実施形態と同様にクリーム半田を印刷して塗布する。
ついで、プリント基板11の貫通孔11cに端子材52を挿入すると共に位置決め孔11dに仮止めピン53をして、端子材52および仮止めピン53を塗布したクリーム半田を貫通させて、その表面より大きく突出させる。その際、仮止めピン53は位置決め孔11dに密嵌状態で挿入している。
ついで、バスバー51の貫通孔51aに端子材52を貫通させると共に、バスバー51の貫通孔51bに仮止めピン53を挿入する。これにより、バスバー51はクリーム半田の表面に仮位置決めしている。
この状態で、リフロー炉に入れて加熱し、銅箔パターン12とバスバー51との間に塗布していたクリーム半田を溶融し、プリント基板11の銅箔パターン12とバスバー13とを半田で固着すると共に、プリント基板11の貫通孔11cと位置決め孔11dとに溶融した半田を流れ込み、端子材52と銅箔パターン12のランド部および仮止めピン53とプリント基板12とを半田固着する。同時に、バスバー51の貫通孔51a、51bにも溶融半田が流れ込み端子材52および仮止めピン53とバスバー51とを半田固着している。
前記構成とすると、プリント基板11側にバスバー51との位置決めを兼ねる端子材52と仮止めピン53を突設しているので、プリント基板11上に塗布しているクリーム半田の表面にバスバー51の貫通孔51a、51bに前記端子材52と仮止めピン53とを通すことで、バスバー51を銅箔パターン12上に容易に位置決め配置することができる。また、リフロー炉でクリーム半田が溶融した状態でも、バスバー51はプリント基板12に端子材52と仮止めピン53で位置決めされているため、銅箔パターン12に対するバスバー51の位置がずれることはなく、高い精度にバスバー51の銅箔パターン12への張り付けを行うことができる。
なお、他の構成および作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第1実施形態の回路材を収容する電気接続箱の分解斜視図である。 第1実施形態の回路材を示す分解斜視図である。 図2のA―A線断面図である。 第1実施形態の第1変形例を示す概略断面図である。 第1実施形態の第2変形例を示す概略断面図である。 第2実施形態の回路材を示す分解斜視図である。 図6のB―B線断面図である。 従来例を示す図である。
符号の説明
10、50 回路材
11 プリント基板
11c 貫通孔
11b 位置決め孔
12 銅箔パターン
13、51 バスバー
13a 端子部
13b 仮止め用突起
14 半田層
15 大電流回路部
52 端子材
53 仮止めピン

Claims (5)

  1. 車載用の電気接続箱に収容する回路材であって、
    プリント基板の銅箔パターンの表面の少なくとも一部に、該銅箔パターンの幅以下で所要厚さとした半田層を介して導電性金属板からなるバスバーを固着した大電流回路部を設け、かつ、
    前記バスバーの一部に折り曲げ加工して突設した端子部を一体的に設けると共に、該バスバーの側縁に沿って折り曲げ加工した仮止め用突起を一体的に設け、該仮止め用突起を前記プリント基板に形成した位置決め孔に挿入して、該バスバーをプリント基板に位置決めし、かつ、前記バスバーの端子部を前記プリント基板に設けたスルーホールを通して突出させていることを特徴とする電気接続箱に収容する回路材。
  2. 車載用の電気接続箱に収容する回路材であって、
    プリント基板の銅箔パターンの表面の少なくとも一部に、該銅箔パターンの幅以下で所要厚さとした半田層を介して導電性金属板からなるバスバーを固着した大電流回路部を設け、かつ、
    前記バスバーの側縁に沿って折り曲げ加工した仮止め用突起を一体的に設け、該仮止め用突起を前記プリント基板に形成した位置決め孔に挿入して、該バスバーをプリント基板に位置決めし、かつ、前記バスバーと別体の端子材を備え、該端子材の基部は前記大電流回路部を構成するバスバー、半田層及びプリント基板に連通して設けた貫通孔に貫通し、前記プリント基板の貫通孔から突出した前記端子材の基部をランド部と半田付けしていることを特徴とする電気接続箱に収容する回路材。
  3. 前記プリント基板の片面あるいは両面に設けている銅箔パターンで形成される電源回路の全面あるいは該回路の一部に前記半田層を介してバスバーを固着して前記大電流回路部としている請求項1または請求項2に記載の電気接続箱に収容する回路材。
  4. 前記バスバーと銅箔パターンとの間の全面に前記半田層を設け、あるいは部分的に半田層を設けている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電気接続箱に収容する回路材。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の回路材を収容している車載用の電気接続箱。
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