JP2004208465A - 回路ユニット及びこの回路ユニットを搭載したコントロールボックス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも2本のバスバー12d、12f間に他のバスバー14、15が配設され、このバスバーと接触しないように迂回させて前記2本のバスバー12d、12fをブリッジバスバー12eで連結した接続装置を含む回路ユニットが1枚の金属導電板から打ち抜き形成される。この回路ユニットの前記他のバスバー14、15は任意の箇所でハウジング取付け方向に対してほぼ90度に屈曲され、且つ前記2本のバスバー12d、12fも前記屈曲箇所を通る水平線上又は前記水平線上から若干上下に離れた水平線上でハウジングへ取付け方向に対して所定の角度、例えば90度に屈曲される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、種々の電気制御モジュール回路に好適な回路ユニット及びコントロールボックスに係り、詳しくは間に他のバスバーが配設される2本のバスバーをブリッジバスバーによりコンパクトに連結するようにした回路ユニット及びこの回路ユニットを搭載したコントロールボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車は、エンジン装置を始め窓の開閉装置、空調システム、パワーステアリング装置、照明装置、その他付属装置がハイテク技術を使用した電気制御技術によって制御されている。これら電気制御技術の使用に伴い、自動車に搭載される電装部品の数が増大すると共に、電気制御回路も複雑化してきている。これらの電装部品及び制御回路は、コントロールボックス或いは接続ボックス等に収納されているが、電装部品数の増大及び制御回路の複雑化に伴い、ボックス内にはこれらの電装部品及び制御回路が高密度に詰め込まれ、これらの部品を接続する配線も複雑化してきている。
【0003】
通常、このコントロールボックス或いは接続ボックス内の配線は、バスバーを用いたものが使用されている。バスバーを用い多くの電装部品等を接続配線する回路配線の単位、いわゆる、回路ユニットは、通常、所定サイズの大きさ及び厚さを有する1枚の薄い金属製導電板を打ち抜き、所要箇所を所定の形状に折り曲げ加工して形成されている。このように形成される回路ユニットは、その使用用途、すなわち窓の開閉装置、空調システム、パワーステアリング装置或いは照明装置等を制御する回路に応じて、様々な回路形状にならざるを得ないが、その回路設計上、複数のバスバー同士を接続しなければならない場合がしばしば発生する。
【0004】
このようなバスバー同士の接続は、隣接するバスバー間にあっては、両バスバーを短絡バスバー等で連結することにより簡単に接続可能である。しかし、他のバスバー或いは回路素子等を跨いで離れた位置にあるバスバー間を互いに接続しようとすると、他のバスバー或いは回路素子等との電気的接触を回避しなければならないことになる。
このように離れた位置にあるバスバー間を互いに接続する方法は、これまで多く提案されてきており、それは概ねジャンパー線を用いて接続する方法(例えば、特許文献1参照)、或いはバスバーを延長して迂回する方法(例えば、特許文献2参照)が知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−92660号公報(第3頁左欄第2行から同頁32行、図3)
【特許文献2】
特開平11−74453号公報(図2、3)
【0006】
図6は、上記特許文献1に開示されたジャンパー線を使用した接続方法を示している。この方法は、先ず、バスバー51を跨いで2本のバスバー52、53が分断され、この分断された先端が垂直に折り曲げられて電線圧接部52a、53aが形成される。そして、これら電線圧接部52a、53aの先端には、U形状に切欠きした圧接刃52b、53bが設けられ、これら圧接刃52b、53b間にジャンパー線となる単芯線54の両端が圧接接続され、この単芯線54により各バスバー52、53が接続されようになっている。
【0007】
また、図7に示すように、バスバーの先端に圧接刃を設けることなく、ジャンパー線をバスバーに直接接続する接続方法も知られている。この接続方法は、接続するバスバー56a、56bの先端にジャンパー線を挿通できる開孔56a’、56b’がそれぞれ穿設され、次いで、この開孔内にジャンパー線57の先端が挿通されて、その先端が半田等により接続されるものである。
【0008】
また、ジャンパー線を使用することなくバスバーを延長し迂回させる接続方法も、例えば上記特許文献2に開示されている。この公報には、入出力コンタクトに連結された回路リンクが複数のデバイスパット部の外周を囲んでループ状に配設されている。この回路リンクは、勿論バスバーで形成されループ内の複数のデバイスパット部及び他のバスバーと電気的に接触しないように、これらの外周を囲んだ迂回配線となっている。また、この接続方法は、バスバーの形状を種々変形して使用されている。その例を図8〜図10に示す。
【0009】
図8に示す接続方法は、1枚の導電板から直線状の複数のバスバー61及びこれらのバスバーの三方を囲むように迂回したバスバー62a〜62cが打ち抜かれ、直線状バスバー61が途中からほぼ90度に屈曲され、その先端にそれぞれ端子部61aが形成されているものである。この端子部61aの形成の際に各バスバー61は、屈曲部付近の部分が削られ、細くなっている。
【0010】
また、図9に示す接続方法は、直線状バスバー66が途中で折曲されることなく平坦状にされ、各端部に所定の形状に屈曲されたリード線が挿通される開孔66aが設けられ、これら開孔にリード線68が挿通され、半田接続されているものである。なお、67a〜67cは、各直線状バスバー66の三方を囲むように配設された迂回バスバーである。
【0011】
更に、上記特許文献2には、図10に示すように、屈曲したリード線を固定具69で固定したものも開示されている。この場合、固定具によりリード線を固定することにより、各リード線の間隔が所定の間隔に維持されると共に、他の基板との接続が容易になっている。
【0012】
しかし、これらの接続方法は、何れも以下の課題を有している。すなわち、ジャンパー線を用いるものは、バスバーとは別にジャンパー線を準備しておかなければならず、部品点数が増え、且つ半田などの接続が必要になる。また圧接刃が必要な場合は、新たにバスバーの加工が必要となる。このため、ジャンパー線等の部品管理をしなければならず、しかも新たにバスバーの加工が必要なことから製造コストの高騰が避けられない。また、バスバーを延長し迂回するものは、他の部品も必要とせず、これらを電気的接続する余分な接続も不要となるが、迂回回路により回路ユニットが大きくならざるを得なかった。このため回路ユニットをコントロールボックス或いは接続ボックスに収納すると、ボックスは、回路ユニットが大きい分だけ大型になってしまう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その発明の目的は、ブリッジバスバーが配設される際に発生する無駄なスペースを省いたコンパクトな回路ユニットを提供することにある。
本発明の他の目的は、部品点数を増やさず、半田や圧接などの接続を無くしたコンパクトな回路ユニットを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、前記回路ユニットを搭載したコンパクトなコントロールボックスを提供することにある。
【0014】
上記目的は、以下の手段、構成により達成される。すなわち、本発明の回路ユニットは、少なくとも2本のバスバー間に他のバスバーが配設され、このバスバーと接触しないように迂回させて前記2本のバスバーをブリッジバスバーで連結した接続装置を含む回路を1枚の金属導電板から打ち抜き形成した回路ユニットにおいて、前記他のバスバーは任意の箇所でハウジング取付け方向に対して所定の角度、例えばほぼ90度に屈曲され、且つ前記2本のバスバーも前記屈曲箇所を通る水平線上又は前記水平線上から若干上下に離れた水平線上でハウジングへ取付け方向に対して所定の角度に屈曲されていることを特徴とする。
【0015】
好ましくは、前記2本のバスバーは、前記他のバスバーの屈曲箇所を通る水平線上又は前記水平線上から若干上下に離れた水平線上でほぼU字状に屈曲される。
【0016】
好ましくは、前記2本のバスバーは、前記他のバスバーの屈曲箇所を通る水平線上から、若干上下に離れた水平線上にあって、前記ブリッジバスバーが前記他のバスバーに接触しないようにほぼ90度に屈曲する。また、前記ほぼ90度に折曲された2本のバスバーの先端部は、更に途中からほぼU字状に屈曲される。
【0017】
上記構成においてブリッジバスバーは、他のバスバーに接触しないように迂回して打ち抜かれ、その後、前記2本のバスバーはそれぞれ途中から各バスバーのハウジング固定方向に対して、所定の角度、例えば、ほぼU字状又はほぼ90度に屈曲される。すると、ブリッジバスバーは、2本のバスバーが折り畳まれた状態になるので、この折り畳んだ分、ブリッジバスバーが配設される際に発生する無駄なスペースが省かれ、したがって回路ユニットの小型化が可能になる。
【0018】
また、ほぼ90度に屈曲した状態では、ブリッジバスバーが高い位置にあるので、これを低くするために、ほぼ90度に折曲された2本のバスバーの先端部を更に途中からほぼU字状に屈曲する。これにより、ブリッジバスバーの位置を低くし、回路ユニットを更にコンパクト化できる。
【0019】
また、本発明の回路ユニットを構成する前記ブリッジバスバーには、上方に向けて1又は複数本の端子部が形成されることが好ましい。また、前記他のバスバーにも、その先端部に1本ないし複数本の端子部が形成されることが好ましい。更にまた、前記端子部は、その先端部近傍が可撓性を有する形状に加工されていることが好ましい。
【0020】
これらの端子部を形成することにより、回路ユニットの設計上、ブリッジバスバー及び/又は他のバスバーに回路基板を接続する必要性が発生した場合、この端子部を利用してブリッジバスバー及び/又は他のバスバーを回路基板に簡単に接続可能となる。また、端子部の先端部近傍が可撓性を有することにより、回路基板に穿設された接続開孔に多少の設計又は製造誤差があっても、この開孔へ円滑に挿入し、接続することが可能になる。また、半田接続の際に回路基板が半田溶融熱によって変形しても、この変形を吸収でき半田接続を堅固にできる。
【0021】
更に、本発明の回路ユニットを構成する前記バスバーには、回路素子等が半田接続される箇所の近傍に熱伝導を抑制する熱伝導阻止手段が形成されていることが好ましい。この熱伝導阻止手段が形成されることにより、回路素子等の端子とバスバーとの半田接続が確実になる。
【0022】
本発明のコントロールボックスは、前記の回路ユニット何れかが各種制御用ハウジングに搭載されていることを特徴とする。また、この制御用ハウジングは、各種自動車の電気制御に使用されるものであることが好ましい。
このコントロールボックスにおいては、回路ユニットがコンパクトに形成されているので、この回路ユニットを各種制御用ハウジングに搭載することにより、これらのコントロールボックスが小型になる。また、この回路ユニットを各種自動車の電気制御用ハウジングに搭載することにより、自動車用コントロールボックスが小型になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の回路ユニットの一実施形態を示し、同図(A)は回路ユニットの斜視図、同図(B)は同回路ユニットを別の角度からみた斜視図である。図2は、図1の回路ユニットの端子部等を屈曲加工する前の導電板を打ち抜いた状態を示す平面図である。
回路ユニットは、その用途に応じて任意形状の回路に設計される。図2は所定サイズの大きさ及び厚さ(例えば0.8mm)を有する1枚の金属製導電板から所定サイズのバスバーが7個のブロックバスバー11〜17に打ち抜かれ、端子部等が屈曲加工される前の状態を示している。この打ち抜きの際、隣接したバスバーブロックは、互いにウエブ18でそれぞれ連結されている。
【0024】
これらのバスバー11〜17のうち、複数のバスバー11、12〜14には、それぞれ一端に入出力端子を構成する端子部11a、12a、13a、14aが形成される。また、各バスバー13、14、15及び17の他端には、それぞれ複数本の端子部13b、14b、15b及び17bが形成される。これら複数本の端子部は、端子部13bにあっては、バスバー13のほぼ中間部から2本に分岐されたものであり、同様にして各端子部14b、15b、17bもバスバー14、15、17のほぼ中間部から2本にそれぞれ分岐されたものである。各端子部12b、13b、14b、15b、17bの先端部は、ほぼコ字状に屈曲した湾曲部14cとほぼ槍状の突起部とからなり、コ字状屈曲により先端部に可撓性が付与され、これらの形状は、何れも導電板の打ち抜き時に形成される。なお、分岐数及び先端部の形状は、その回路設計に応じて任意の数、形状に選定されるものである。
【0025】
端子部をコ字状にして可撓性を有するようにすることによって、端子部を他の回路基板上(図示省略)の導電体と半田接続する際に接続不良を回避できる。すなわち、各端子部がプリント基板上の導電体に半田接続される際、各端子部の先端が回路基板上に設けられた複数の開孔へ挿入される。このとき複数の端子部先端がそれぞれの開孔に同時乃至逐次挿入されることになるが、回路基板上の複数個の開孔が設計或いは製造誤差等により、設計通りに穿孔されていない場合がある。このような場合、端子部が硬い棒状体であって可撓性がないと、端子部先端を各開孔へ円滑に挿入することが出来ない。しかし、端子部の先端をコ字状に形成して可撓性を有するようにすると、この可撓性を利用して開孔へ円滑に挿入することができる。また、各端子部は回路基板の開孔へ挿入された後に、回路基板上の導電体へ半田接続されるが、この半田接続の際に、半田の溶融熱により基板が屈曲変形する、いわゆる撓みが発生する。しかし、この撓みは、その後回路基板が冷えることにより解消され、回路基板が元の形状に戻るが、この撓みも端子先端部の可撓性を利用して柔軟に対応して吸収できる。更に、半田接続された後も、多少の機械的応力は吸収されるので、半田接続部分に亀裂等が発生することを防止できる。
【0026】
また、各端子部には、各バスバーの基部と折曲部との間に切欠き部が設けられる。この切欠き部は、バスバーを伝わって半田溶融熱が逃げるのを防ぐ熱伝導阻止手段として機能する。この切欠き部14dは、バスバー14に代表して示し、他のバスバーにおける切欠き部の符号は省略してある。この切欠き部は、各バスバーに設けられた小開孔に電子部品等の端子が挿入され、この端子が挿入された状態で各バスバーと各端子とが半田接続がされる際に、半田槽にバスバーが浸漬、所謂ドブ漬けされる。このとき、半田を溶融している熱がバスバーを伝わって半田接続部から他の部分へ伝導して逃げてしまい、接続部に充分な熱が蓄積されないことがある。しかし、各バスバーに切欠き部を形成することにより、熱の逃げを阻止することができ、電子部品端子とバスバーとの半田接続を良好にすることができる。なお、切欠き部の形状は、任意に変更できる。
【0027】
また、バスバー12は、他のバスバーと形状が異なると同時に機能も異なる。すなわち、このバスバー12は、他の各バスバー13、14、15の端子部13b、14b(2本のうち1本の端子部14b)、15bと平面上で接触しないように、各端子部から若干距離が離れ、これらの端子部の三方を囲むように導電板から打ち抜かれる。この三方を囲むバスバー12は、バスバー基部から延びたバスバー12dと、このバスバー12dから延長されたバスバー12eと、更にその先で曲がったバスバー12fとからなり、バスバー12eが2本のバスバー12dを接続するブリッジバスバーとなっている。
【0028】
各バスバー12d〜12fの関係は、バスバー12fがバスバー12dから離れているものの同一端子12aに接続する必要から設けられたもので、回路設計上、回路ユニットにおいてしばしば発生することである。このため端子12aに接続されたバスバー12dと離れたバスバー12fとを接続するためにブリッジバスバー12eが必要となる。バスバー11、16は、各バスバー12〜15とは、独立したバスバーであって、回路設計に応じて設けられるものである。
【0029】
図2において、符号19は各バスバー11〜17に設けられた開孔であって、これらの開孔はバスバーをハウジングに固定する際に、この開孔に樹脂等が注入されバスバーが固定されるものである。なお、この開孔19の符号はバスバー11、16についてのみ図示し、他のバスバーでは省略されている。また、符号20も開孔であって、この開孔には電子部品等の端子が挿入され半田接続されるものである。なお、開孔20の符号もバスバー14についてのみ図示し、他のバスバーでは省略されている。
【0030】.
回路ユニット10は、図2に示す形状に打ち抜かれた後に、各バスバー13、14、15及び17に形成された端子部13b、14b、15b、17bが所定箇所で折曲される。すなわち各端子部のうち、端子部13b、14b及び15bは、図1のA−Aの部分から各バスバーがハウジングへ固定される面とほぼ90度に屈曲され、また端子部17bも同様に図1のB−Bの部分からほぼ90度に折曲される。これらの屈曲角度90度でなく、回路設計図に応じて選定される。また、バスバー12は、図2の点線で示すa、a’の部分からこのバスバーがハウジングへ固定される面に対してほぼ90度に屈曲され、更に点線b、b’の部分から手前内側へ折り返して、ほぼU字状に屈曲される。
【0031】
屈曲部分a、a’とb、b’とは、図2に示す状態において、水平線上にそれぞれ位置する。このうち、b−b’の位置は、A―Aの位置より若干離れた位置に選定される。この距離は、端子部13b、14b(一部)、15bが90度に屈曲された状態において、バスバー12d、12fが屈曲部分a、a’とb、b’の部分で屈曲されたとき、ブリッジバスバー12eがこれらの端子部に電気的に接触しない距離に選定される。
【0032】
各バスバー12〜15を上述した形状に屈曲することにより、図1に示す回路ユニットが形成される。この図1に示された回路ユニットは、図1(A)では、ブリッジバスバー12eが各端子部13b〜15bの前に位置し、また、図1(B)では、ブリッジバスバー12eが各端子部13b〜15bの後に位置している。
この位置関係から、ブリッジバスバー12eが各端子部13b〜15bの何れにも接触しないようになっている。
【0033】
図1に示す回路ユニット10は、コントロールボックス或いは接続ボックスを形成するハウジングに収納固定される。このハウジングは、回路ユニット10の形状に合わせほぼ四角形のボックス形状に形成されたものが使用される。その一例が図3に示されている。このボックス30は、上面が開放され底部に回路ユニット10が収納される。その収納固定方法は、回路ユニット10の上から樹脂をオーバーモールドした後に固定する。回路ユニット10を構成する複数のバスバー11〜17は、それぞれ隣接した部分でウエブ18で連結されているが、このウエブは、オーバーモールドした後に切断される。なお、このウエブは、オーバーモールドする前に除去してもよい。この場合、ウエブを除去しつつ回路ユニットの形状を維持するために、ウエブを除去する前に回路ユニットの一側に絶縁体からなるテープを被着したまま、オーバーモールドする。
【0034】
このオーバーモールドを行う際には、各バスバーに形成された開孔20の部分は、樹脂により覆われないように開口しておく。この開孔には、電子部品の端子等が挿入されバスバーと半田接続される。また、ボックス成形の際に、各端子部に着脱自在に接合するコネクタ(図示省略)を挿入する接続開孔31a、31bが形成され、また、ボックスの表面開孔部を覆う蓋体を固定するねじ孔を有した取付突起32及び所定の状態に支持する支柱33が形成される。
【0035】
ブリッジバスバーの形状は、任意に変更可能である。例えば、図4に示すようにブリッジバスバー12e’の端子部を削除してもよく、更に、図5に示すように、ブリッジバスバー12e’が連結された2本のバスバー12d’、12f’をほぼU字状に折り畳んでもよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明の回路ユニットは、上記の構成を有することにより、ブリッジバスバーが配設される際に発生する無駄なスペースがなくなり回路ユニットを小型化できる。また、部品点数も増加せず、半田や圧接などの接続も不要になるので、コンパクトな回路ユニットが実現できる。更に、この回路ユニットが小型化されているので各種制御用ハウジングに搭載することにより、これらのコントロールボックスを小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回路ユニットの1実施形態を示し、同図(A)は回路ユニットの斜視図、同図(B)は同回路ユニットを別の角度からみた斜視図である。
【図2】図1の回路ユニットの端子部等を屈曲加工する前、導電板を打ち抜いた状態を示す平面図である。
【図3】本発明の回路ユニットをハウジングに搭載した斜視図である。
【図4】本発明の回路ユニットの他の実施形態を示す斜視図である。
【図5】本発明の回路ユニットの更に他の実施形態を示す斜視図である。
【図6】従来技術のジャンパー線を用いた接続方法を示す斜視図である。
【図7】従来技術のブリッジバスバーを迂回させた接続方法を示す斜視図である。
【図8】従来技術のブリッジバスバーを迂回させた他の接続方法を示す斜視図である。
【図9】従来技術のブリッジバスバーを迂回させた他の接続方法を示す斜視図である。
【図10】従来技術のブリッジバスバーを迂回させた他の接続方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 回路ユニット
11〜17 バスバー
11a〜14a 端子部
12d、12f バスバー(2本のバスバー)
12e、12e’ ブリッジバスバー
13b〜15b、17b 端子部
14c、17c コ字状湾曲部
14d 切欠き部
18 ウエブ
30 ハウジング
Claims (10)
- 少なくとも2本のバスバー間に他のバスバーが配設され、このバスバーと接触しないように迂回させて前記2本のバスバーをブリッジバスバーで連結した接続装置を含む回路を1枚の金属導電板から打ち抜き形成した回路ユニットにおいて、
前記他のバスバーは任意の箇所でハウジング取付け方向に対して所定の角度に屈曲され、且つ前記2本のバスバーも前記屈曲箇所を通る水平線上又は前記水平線上から若干上下に離れた水平線上でハウジングへ取付け方向に対して所定の角度に屈曲されていることを特徴とする回路ユニット。 - 前記2本のバスバーは、前記他のバスバーの屈曲箇所を通る水平線上又は前記水平線上から若干上下に離れた水平線上でほぼU字状に屈曲されていることを特徴とする請求項1記載の回路ユニット。
- 前記2本のバスバーは、前記他のバスバーの屈曲箇所を通る水平線上から、若干上下に離れた水平線上にあって、前記ブリッジバスバーが前記他のバスバーに接触しないようにほぼ90度に屈曲されていることを特徴とする請求項1記載の回路ユニット。
- 前記ほぼ90度に折曲された2本のバスバーの先端部は、更に途中からほぼU字状に屈曲されていることを特徴とする請求項3記載の回路ユニット。
- 前記ブリッジバスバーには、上方に向けて1又は複数本の端子部が形成されていることを特徴とする請求項4記載の回路ユニット。
- 前記他のバスバーには、その先端部に1本ないし複数本の端子部が形成されていることを特徴とする請求項1〜5記載の何れかの回路ユニット。
- 前記端子部は、その先端部近傍が可撓性を有する形状に成形加工されていることを特徴とする請求項5又は6記載の回路ユニット。
- 前記バスバーには、回路素子等が半田接続される箇所の近傍に熱伝導を抑制する熱伝導阻止手段が形成されていることを特徴とする請求項1〜7記載の何れかの回路ユニット。
- 前記1〜8の何れかの回路ユニットが各種制御用ハウジングに搭載されていることを特徴とするコントロールボックス。
- 前記制御用ハウジングは、各種自動車の電気制御に使用されるものであることを特徴とする請求項9記載のコントロールボックス。
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