JP4923768B2 - 車両用シート装置 - Google Patents

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Description

この発明は、シートクッションと、シートバックと、アームレストとを備え、該アームレストはその基端部周りに回動してシートバックに設けられた凹部に収納される収納位置と、シートクッション上に倒伏した倒伏位置との間を回動可能に形成されたような車両用シート装置に関する。
従来、上述例の車両用シート装置としては、図13に示す構造と、図14に示す構造とがある。
図13に示す従来構造は、シートクッション81と、シートバック82と、ヘッドレスト83と、アームレスト84とを備えた車両用シート装置において、アームレスト84がシートバック82に設けられた凹部に収納される仮想線α位置と、シートクッション81上方に離間して水平に倒伏した実線位置との間を回動可能に構成されており、前倒し状態下のアームレスト84がシートクッション81上面よりも所定距離上方に位置するものである。
この図13に示す従来構造においては、アームレスト84の上面が乗員の肘を置くのに適切な高さに位置するという利点がある反面、見映えが悪く、しかも、上述のアームレスト84を倒伏した実線位置に保持させるために高い支持剛性が要請されるという問題点があった。
図14に示す従来構造は、シートクッション91と、シートバック92と、ヘッドレスト93と、アームレスト94とを備えた車両用シート装置において、アームレスト94がシートバック92に設けられた凹部に収納される仮想線β位置と、シートクッション91上面に水平に倒伏した実線位置との間を回動可能に構成されており、前倒し状態下のアームレスト94がシートクッション91上面に当接載置されるように構成されている。
この図14に示す従来構造(いわゆる置きタイプのアームレスト)においては、アームレスト94をシートクッション91で支持することができるので、見映えがよく、さらに構造が簡単かつ軽量であって、前倒し時のアームレスト94を支持する剛性を高くする必要がないという利点がある反面、前倒し状態下のアームレスト94の上面位置が乗員の肘を置く場合に、低くなり過ぎるという問題点があった。
一方、特許文献1には、アームレストがシートバックの凹部に収納される収納位置と、シートクッション上面に倒伏して載置される倒伏位置との間を回動可能に構成したアームレストが開示されており、このアームレストは上部アームレスト部と下部アームレスト部とをヒンジ部材を介して2段折り可能に構成されている。
そして、アームレストを一旦、倒伏してシートクッション上面に前倒しさせた後に、前部に位置する上部アームレスト部を、ヒンジ部材を介して、後部に位置する下部アームレスト部の上面に折り重ねて乗員の肘を置くのに必要な高さをかせぐように構成したものである。
しかし、この特許文献1に開示された従来構造においては、上部アームレスト部を後方に折り重ねて下部アームレスト部上に2段重ねとするものであるから、見映えが極めて悪いうえ、2段重ねされた部分が過大となる問題点があった。
特開2001−269245号公報
そこで、この発明は、シートバックの凹部に収納される収納位置と、シートクッション上に倒伏した倒伏位置との間を回動可能なアームレストを設け、このアームレストが倒伏位置に回動された時、該アームレストの後端部を上方にリフトさせるリフトアップ機構を備えることで、倒伏時のアームレストの後端部がリフトするので、シートバックの凹部に対する収納に有利な厚さの薄いアームレストであっても、乗員が肘を載置するのに充分な高さを確保することができる車両用シート装置の提供を目的とする。
この発明による車両用シート装置は、シートクッションと、シートバックと、アームレストとを備え、該アームレストは、その基端部周りに回動してシートバックに設けられた凹部に収納される収納位置と、上記シートクッション上に倒伏した倒伏位置との間を回動可能に形成された車両用シート装置であって、上記アームレストは、該アームレストが倒伏位置に回動された時、該アームレストの後端部を上方にリフトさせるリフトアップ機構を介してシートバックまたは車体に連結され、上記リフトアップ機構は、アームレストの基端部と、シートバックまたは車体とを連結するリンク機構により構成され、上記リンク機構は上部リンクと下部リンクとを備え、これら各リンクの基端部がシートバックまたは車体に枢支され、かつ遊端部が上記アームレストに枢支されると共に、上部リンクの基端部は下部リンクの基端部より上方に配置され、アームレストの倒伏位置において、上部リンクの遊端部は下部リンクの遊端部より前方に配置され、上記各リンクはアームレストを上記収納位置と、アームレストの後端部が上方にリフトされ、かつ前方下部がシートクッション上面部に当接した倒伏位置と、に回動されるように構成され、上記アームレストの収納位置で上部リンクの遊端部がその基端部よりも前下方に位置し、下部リンクの遊端部がその基端部よりも前下方で、かつ上部リンクの遊端部よりも前方に位置するように配設し、上記アームレストの倒伏位置で各リンクの遊端部が共に上方に移動し、下部リンク遊端部の上方移動量が上部リンク遊端部の上方移動量よりも大きくなるように設定されたものである。
上記構成によれば、上述のリフトアップ機構は、アームレストを倒伏位置に回動した時、該アームレストの後端部を上方にリフトさせる。
このように、アームレストの倒伏時にその後端部を上方にリフトさせることができるので、シートバックの凹部に対する収納に有利な厚さ(収納時における前後方向の厚さ)が薄いアームレストであっても、アームレスト使用時には、乗員が肘を載置するのに充分な高さを確保することができる。
また、上記リフトアップ機構は、アームレストの基端部と、シートバックまたは車体とを連結するリンク機構により構成されたものであるから、リンク機構によりアームレストの倒伏時にその後端部をリフトアップさせて、アームレスト使用時において乗員が肘を載置するのに充分な高さを確保することができると共に、リフトアップ機構を構造が簡単なリンク機構にて構成することができる。
さらに、上記リンク機構は上部リンクと下部リンクとを備え、これら各リンクの基端部がシートバックまたは車体に枢支され、かつ遊端部が上記アームレストに枢支されると共に、上部リンクの基端部は下部リンクの基端部より上方に配置され、アームレストの倒伏位置において、上部リンクの遊端部は下部リンクの遊端部より前方に配置され、上記各リンクはアームレストを上記収納位置と、アームレストの後端部が上方にリフトされ、かつ前方下部がシートクッション上面部に当接した倒伏位置とに回動させるものであるから、上部リンクと下部リンクとにより、アームレストの倒伏時にその後端部をリフトアップさせて、アームレストの使用時において乗員が肘を載置するのに充分な高さを確保することができ、また構造が簡単なリンク機構(2つのリンクによる機構)にて上述のリフトアップ機構を構成することができ、加えて、アームレストの倒伏位置において、その前方下部がシートクッション上面部に当接する所謂置きタイプと成るので、リンクに高い剛性を必要としない効果がある。
しかも、上記アームレストの収納位置で上部リンクの遊端部がその基端部よりも前下方に位置し、下部リンクの遊端部がその基端部よりも前下方で、かつ上部リンクの遊端部よりも前方に位置するように配設し、上記アームレストの倒伏位置で各リンクの遊端部が共に上方に移動し、下部リンク遊端部の上方移動量が上部リンク遊端部の上方移動量よりも大きくなるように設定されたものであり、このように、2つのリンクの基端部および遊端部の設定により、アームレストの収納位置の位置規定と、アームレストの倒伏位置の位置規定を行なうことができ、さらに、アームレスト倒伏時には下部リンク遊端部の上方移動量が上部リンク遊端部の上方移動量よりも大きくなるように設定したので、該アームレスト倒伏時においてその後端部を確実にリフトアップさせることができる。
この発明の一実施態様においては、上記リンク機構は上部リンクと下部リンクとを備え、これら各リンクの基端部がシートバックまたは車体に枢支され、かつ遊端部が上記アームレストに枢支され、上記各リンクの遊端部相互間を結ぶ仮想線分が、アームレストの収納位置から倒伏位置への回動により、下部リンク遊端部を基点として見た時、下位置の略起立状から上位置の前傾状に変位すべく上記各リンクが配設されたものである。
上記構成によれば、アームレストの姿勢は上部リンクと下部リンクとの各遊端部の位置によって決定されるが、アームレストの収納位置においては各リンクの遊端部相互間を結ぶ仮想線分が下位置の略起立状となり、アームレストの倒伏位置においては各リンクの遊端部相互間を結ぶ仮想線分が上位置の前傾状となる。
この結果、上下の各リンクからなるデュアルリンク構造により、アームレストの倒伏時にその後端部をリフトアップさせ、アームレスト使用時において乗員が肘を載置するのに充分な高さを確保することができると共に、リフトアップ機構を2つのリンクにより簡単に構成することができる。
この発明の一実施態様においては、上記上部リンクおよび下部リンクはアームレストに対して左右一対設けられたものである。
上記構成によれば、左右一対のリンク構造により、アームレストの支持剛性が向上し、該アームレストを収納位置と倒伏位置との間に安定して回動させることができる。
この発明によれば、シートバックの凹部に収納される収納位置と、シートクッション上に倒伏した倒伏位置との間を回動可能なアームレストを設け、このアームレストが倒伏位置に回動された時、該アームレストの後端部を上方にリフトさせるリフトアップ機構を備えたので、倒伏時のアームレストの後端部がリフトし、シートバックの凹部に対する収納に有利な厚さが薄いアームレストであっても、乗員が肘を載置するのに充分な高さを確保することができる効果がある。
アームレストの倒伏時にその後端部を上方にリフトさせ、厚さが薄いアームレストであっても、乗員が肘を載置するのに充分な高さを確保するという目的を、シートクッションと、シートバックと、アームレストとを備え、該アームレストは、その基端部周りに回動してシートバックに設けられた凹部に収納される収納位置と、上記シートクッション上に倒伏した倒伏位置との間を回動可能に形成された車両用シート装置において、上記アームレストは、該アームレストが倒伏位置に回動された時、該アームレストの後端部を上方にリフトさせるリフトアップ機構を介してシートバックまたは車体に連結され、上記リフトアップ機構は、アームレストの基端部と、シートバックまたは車体とを連結するリンク機構により構成され、上記リンク機構は上部リンクと下部リンクとを備え、これら各リンクの基端部がシートバックまたは車体に枢支され、かつ遊端部が上記アームレストに枢支されると共に、上部リンクの基端部は下部リンクの基端部より上方に配置され、アームレストの倒伏位置において、上部リンクの遊端部は下部リンクの遊端部より前方に配置され、上記各リンクはアームレストを上記収納位置と、アームレストの後端部が上方にリフトされ、かつ前方下部がシートクッション上面部に当接した倒伏位置と、に回動されるように構成され、上記アームレストの収納位置で上部リンクの遊端部がその基端部よりも前下方に位置し、下部リンクの遊端部がその基端部よりも前下方で、かつ上部リンクの遊端部よりも前方に位置するように配設し、上記アームレストの倒伏位置で各リンクの遊端部が共に上方に移動し、下部リンク遊端部の上方移動量が上部リンク遊端部の上方移動量よりも大きくなるように設定されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
(実施例1)
図1〜図10は車両用シート装置の実施例を示し、車室1(図2参照)の底面を形成するフロアパネル2を設け、このフロアパネル2の後部には、前低後高状に傾斜したキックアップ部3を介して略水平な荷室フロア4を形成している。
図1に示すように、フロアパネル2上方の車室1内には、セパレート構造の左右のリヤシート5,5を配設している。これらの各リヤシート5,5はシートクッション6,6と、このシートクッション6,6の後部から上方に立上がるシートバック7,7と、左右の各シートバック7,7の上部中央に設けられて乗員の頭部をサポートするヘッドレスト8,8とをそれぞれ備えている。
上述の左右のリヤシート5,5における左右の各シートバック7,7間には凹部9(図2参照)が形成される一方、左右のリヤシート5,5におけるシートクッション6,6間には、センタークッション10が配設されている。ここで上述のシートバック7は、図2に示すように、その回動支軸11(リクライニング支点)が支持ブラケット12を介して荷室フロア4(車体)に支持されたものである。
図1、図2に示すように、上述のセンタシートクッション10と対応すべく左右のシートバック7,7間の凹部9には、アームレスト13(詳しくはリヤセンタアームレスト)が設けられている。このアームレスト13は、その基端部(図2の下端部、図8の後端部参照)周りに回動して、図1、図2に示すように、シートバック7,7間に設けられた凹部9に収納される収納位置と、図7、図8に示すように、センタシートクッション10上面部に当接載置して倒伏された倒伏位置との間を回動可能に構成された所謂置きタイプのアームレストであり、該アームレスト13を置きタイプに構成することにより、高い支持剛性を必要とせず、構造の簡素化を図るように形成している。
ここで、上述のアームレスト13はリヤ中央席のシートバックを兼ねるものである。
一方、図2に示すように、上述の凹部9には上下方向に高さ調整が可能なヘッドレスト14を配設している。このヘッドレスト14の下部にはヘッドレストポール15が設けられており、このヘッドレストポール15はポールガイド16により高さ調整可能に支持されている。なお、上述のポールガイド16は左右何れか一方のシートバック7におけるシートバックフレーム(図示せず)に支持されたものである。
図1〜図3は上述のアームレスト13を収納位置に回動した状態を示し、図4〜図6はアームレスト13の収納位置と倒伏位置との中途状態を示し、図7〜図9はアームレスト13を倒伏位置に回動した状態を示している。
図7〜図9に示すように、アームレスト13の倒伏位置における遊端部上面には、少なくとも1つのカップホルダ17,18(この実施例では複数のカップホルダ)を形成し、該アームレスト13をセンタシートクッション10上面部に倒伏載置した時、これらの各カップホルダ17,18で複数のカップC1,C2を保持すべく構成している。
図2,図3,図5,図6,図8,図9に示すように、上述のアームレスト13は、該アームレスト13が倒伏位置に回動された時(図8参照)、該アームレスト13の後端部を上方にリフトさせるリフトアップ機構20を介してシートバック7(詳しくは左右のシートバック7,7の図示しないシートバックフレーム)に連結されている。
この実施例では、上述のリフトアップ機構20は図3、図9、図10に示すようにアームレスト13に対して左右一対設けられたリンク機構により構成されているので、以下その構造について詳述する。
上述のリンク機構(リフトアップ機構20)は上側に位置する上部リンク21と、下側に位置する下部リンク22とを備えている。そして上部リンク21の基端部21aは支軸23を介してシートバック7に枢支され、遊端部21bは支軸24を介してアームレスト13の基端部に枢支されている。
同様に、下部リンク22の基端部22aは支軸25を介してシートバック7に枢支され、遊端部22bは支軸26を介してアームレスト13の基端部に枢支されており、これらの各リンク21,22はその基端部21a,22a側を中心として回動可能に構成されている。
図3、図9に示すように、上部リンク21の基端部21aは、下部リンク22の基端部22aに対して、上方かつ前方に配置されている。
また、図3にアームレスト13の収納位置状態を示すように、該アームレスト13の収納位置では、上部リンク21の遊端部21bがその基端部21aよりも前側下方に位置し、下部リンク22の遊端部22bがその基端部22aよりも前側下方で、かつ上部リンク21の遊端部21bよりも前方に位置するように、これら両リンク21,22が配設されている。
図3に示すアームレスト13の収納状態下において、上下の各リンク21,22は側面から見てそれぞれ前低後高状に傾斜するように配設されており、かつ上部リンク21は下部リンク22に対して傾斜角が大となる急傾斜状に配設されている。
ここで、上述のアームレスト13の姿勢は上部リンク21と下部リンク22との各遊端部21b,22bの位置によって決定されるので、この実施例では図9に仮想線で示すアームレスト13の収納位置においては各リンク21,22の遊端部21b,22b相互間を結ぶ仮想線分xが、下部リンク22の遊端部22bを基点として見た時に、下方位置の略起立状(具体的にはシートバックの傾斜に略相当する後傾状)となり、図9に実線で示すアームレスト13の倒伏位置においては各リンク21,22の遊端部21b,22b相互間を結ぶ仮想線分yが、下部リンク22の遊端部22bを基点として見た時に、上方位置の前傾状(具体的には略水平に近似する前傾状)となるように、上下の各リンク21,22が配設されており、アームレスト13を図9に仮想線で示す収納位置から同図に実線で示す倒伏位置に回動させた時、該アームレスト13の後端部を上方にリフトさせるように構成している。
また、図9に実線で示すアームレスト13の倒伏位置において、上部リンク21の遊端部21bが下部リンク22の遊端部22bよりも前方に配置されるように、各リンク21,22のリンク長さが設定されている。
図3、図6、図9に示すように、これらの各リンク21,22はアームレスト13を収納位置(図3参照)と、図9に実線で示す倒伏位置(つまりアームレスト13の後端部が上方にリフトされ、かつ前方下部がセンタシートクッション10上面部に当接した位置)とに回動させるものであって、アームレスト13の倒伏位置(図9参照)で各リンク21,22の遊端部21b,22bが共に上方に移動し、下部リンク22の遊端部22bの上方移動量L2が、上部リンク21の遊端部21bの上方移動量L1よりも大きくなるように設定されている。
なお、図中、27,28はセンタシートクッション10を支持するためのシートブラケットであり、矢印Fは車両前方を示すものである。
このように構成した車両用シート装置の作用を、以下に詳述する。
図1〜図3に示すように、アームレスト13をシートバック7,7間の凹部9に収納した収納位置においては、リヤシートに対して3人乗車(いわゆる3人掛け)が許容される。
図1、図2、図3に示すアームレスト13の収納状態から、図4、図5、図6に示す中途状態を経て、図7、図8、図9に示すようにアームレスト13を前倒し操作にて該アームレスト13の前方下部がセンタシートクッション10上面部に当接する倒伏位置に伏動させると、リヤシートは図7に示すように左右に独立したパーソナルな2人乗車態様となり、このアームレスト13の倒伏位置における上面前部に形成されたカップホルダ17,18にて複数のカップC1,C2(図8参照)を保持することができるので、リヤ席乗員の利便性向上を図ることができる。
しかも、図7、図8、図9に示すように、アームレスト13を倒伏位置に回動した時、左右一対の各リンク21,22の作用で、該アームレスト13の後端部がリフトアップするので、該アームレスト13の後部上面は乗員が肘を置くのに適切な高さ位置となる。
このように、図1〜図10で示した実施例の車両用シート装置は、シートクッション6,10と、シートバック7と、アームレスト13とを備え、該アームレスト13は、その基端部周りに回動してシートバック7,7間に設けられた凹部9に収納される収納位置(図2参照)と、上記センタシートクッション10上に倒伏した倒伏位置(図8参照)との間を回動可能に形成された車両用シート装置であって、上記アームレスト13は、該アームレスト13が図8に示す倒伏位置に回動された時、該アームレスト13の後端部を上方にリフトさせるリフトアップ機構20を介してシートバック7に連結されたものである。
この構成によれば、上述のリフトアップ機構20は、アームレスト13を倒伏位置(図8参照)に回動した時、該アームレスト13の後端部を上方にリフトさせる。
このように、アームレスト13の倒伏時にその後端部を上方にリフトさせることができるので、シートバック7,7間の凹部9に対する収納に有利な厚さ(収納時における前後方向の厚さ)が薄いアームレスト13であっても、アームレスト使用時には、乗員が肘を載置するのに充分な高さを確保することができる。
また、上記リフトアップ機構20は、アームレスト13の基端部と、シートバック7とを連結するリンク機構(上部リンク21、下部リンク22参照)により構成されたものである。
この構成によれば、リンク機構20によりアームレスト13の倒伏時にその後端部をリフトアップさせて、アームレスト13の使用時において乗員が肘を載置するのに充分な高さを確保することができると共に、リフトアップ機構20を構造が簡単なリンク機構(上部リンク21、下部リンク22参照)にて構成することができる。
さらに、上記リンク機構20は上部リンク21と下部リンク22とを備え、これら各リンク21,22の基端部21a,22aがシートバック7に枢支され、かつ遊端部21b,22bが上記アームレスト13に枢支され、上記各リンク21,22の遊端部21b,22b相互間を結ぶ仮想線分x,yが、アームレスト13の収納位置から倒伏位置への回動により、下部リンク22の遊端部22bを基点として見た時、下位置の略起立状(図9のx参照)から上位置の前傾状(図9のy参照)に変位すべく上記各リンク21,22が配設されたものである。
この構成によれば、アームレスト13の姿勢は上部リンク21と下部リンク22との各遊端部21b,22bの位置によって決定されるが、アームレスト13の収納位置(図9の仮想線参照)においては各リンク21,22の遊端部21b,22b相互間を結ぶ仮想線分xが下位置の略起立状となり、アームレスト13の倒伏位置(図9の実線参照)においては各リンク21,22の遊端部21b,22b相互間を結ぶ仮想線分yが上位置の前傾状となる。
この結果、上下の各リンク21,22からなるデュアルリンク構造により、アームレスト13の倒伏時にその後端部をリフトアップさせ、アームレスト13使用時において乗員が肘を載置するのに充分な高さを確保することができると共に、リフトアップ機構を2つのリンク21,22により簡単に構成することができる。
加えて、上記リンク機構(リフトアップ機構20)は上部リンク21と下部リンク22とを備え、これら各リンク21,22の基端部21a,22aがシートバック7に枢支され、かつ遊端部21b,22bが上記アームレスト13に枢支されると共に、上部リンク21の基端部21aは下部リンク22の基端部22aより上方に配置され、アームレスト13の倒伏位置において、上部リンク21の遊端部21bは下部リンク22の遊端部22bより前方に配置され、上記各リンク21,22はアームレスト13を上記収納位置(図2参照)と、アームレスト13の後端部が上方にリフトされ、かつ前方下部がセンタシートクッション10の上面部に当接した倒伏位置(図8参照)とに回動させるものである。
この構成によれば、上部リンク21と下部リンク22とにより、アームレスト13の倒伏時にその後端部をリフトアップさせて、アームレスト13の使用時において乗員が肘を載置するのに充分な高さを確保することができ、また構造が簡単なリンク機構(2つのリンク21,22による機構)にて上述のリフトアップ機構20を構成することができ、しかも、アームレスト13の倒伏位置において、その前方下部がセンタシートクッション10の上面部に当接する所謂置きタイプと成るので、リンク21,22に高い剛性を必要としない効果がある。
また、上記アームレスト13の収納位置(図2参照)で上部リンク21の遊端部21bがその基端部21aよりも前下方に位置し、下部リンク22の遊端部22bがその基端部22aよりも前下方で、かつ上部リンク21の遊端部21bよりも前方に位置するように配設し、上記アームレスト13の倒伏位置(図8参照)で各リンク21,22の遊端部21b,22bが共に上方に移動し、下部リンク22の遊端部22bの上方移動量L2(図9参照)が上部リンク21の遊端部21bの上方移動量L1(図9参照)よりも大きくなるように設定されたものである。
この構成によれば、2つのリンク21,22の基端部21a,22aおよび遊端部21b,22bの設定により、アームレスト13の収納位置の位置規定と、アームレスト13の倒伏位置の位置規定を行なうことができ、しかもアームレスト13の倒伏時には下部リンク遊端部22bの上方移動量L2が上部リンク遊端部21bの上方移動量L1よりも大きくなるように設定したので、該アームレスト13の倒伏時においてその後端部を確実にリフトアップさせることができる。
さらに、図10に示すように、上記上部リンク21および下部リンク22はアームレスト13に対して左右一対設けられたものである。
この構成によれば、左右一対のリンク構造により、アームレスト13の支持剛性が向上し、該アームレスト13を収納位置(図2参照)と倒伏位置(図8参照)との間に安定して回動させることができる。
(実施例2)
図11は車両用シート装置の他の実施例を示し、図1〜図10で示した先の実施例においては、リフトアップ機構20を構成する上下の各リンク21,22の基端部21a,22aを、支軸23,25を介してシートバック7に枢支させたが、図11に示すこの実施例では、上述の各リンク21,22の基端部21a,22aを、支軸23,25を介して車体に枢支させたものである。
すなわち、車体としての荷室フロア4(フロアパネル)には、アームレスト13の基端部側に向けて立上がる正面視凹状の支持ブラケット29を立設固定し、この支持ブラケット29に上述の支軸23,25を介して左右一対の各リンク21,22の基端部21a,22aを枢支したものである。
このように構成しても、その他の構造、作用、効果については、先の実施例と同様であるから、図11において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
参考例
図12は車両用シート装置の参考例を示すものである。
この参考例においては、キックアップ部3(フロアパネル)に正面視凹状の支持ブラケット30を立設固定する一方、アームレスト13の基端部左右両サイドには軸31,31を突設すると共に、アームレスト13の中間部にはストッパピン32,32を突設している。
しかも、上述の支持ブラケット30には、アームレスト13が図12に仮想線で示す収納位置と、実線で示す倒伏位置との間に回動可能となるように上記軸31をガイドする逆L字状のガイド孔33を形成し、このガイド孔33でアームレスト13側の軸31を案内している。
また支持ブラケット30の上端後部には、ストッパピン32を当接して、アームレスト13を収納位置に保持する凹部34を形成している。
而して、アームレスト13の収納位置においては、図12に仮想線で示すように、アームレスト13側の軸31はガイド孔33の下部孔縁で支持されると共に、ストッパピン32が凹部34に当接して、リヤ中央席乗員の背もたれ荷重を受け止める。
収納位置のアームレスト13を倒伏位置に回動するには、まず、収納位置において図12に仮想線で示す軸31を支点として、少なくともアームレスト13遊端がヘッドレスト14から離間する位置まで、該アームレスト13をその基端部周りに前方に回動し、その後、ガイド孔33に沿って軸31を上方に移動させた後に、該軸33を逆L字状のガイド孔33の上部前端の係止凹部33aに移動させると、アームレスト13はその後端部が上方にリフトした状態に保持されると共に、アームレスト13の前方下部はセンタシートクッション10の上面部に当接した倒伏状態となる。
要するに、図12に示すこの参考例においては、上述の軸31と支持ブラケット30のガイド孔33との両者により、リフトアップ機構35を構成したものである。
このように、図12で示した参考例の車両用シート装置は、シートクッション6,10と、シートバック7と、アームレスト13とを備え、該アームレスト13は、その基端部周りに回動してシートバック7,7間に設けられた凹部9に収納される収納位置と、センタシートクッション10上に倒伏した倒伏位置との間を回動可能に形成された車両用シート装置であって、上記アームレスト13は、該アームレスト13が倒伏位置に回動された時、該アームレスト13の後端部を上方にリフトさせるリフトアップ機構35を介して車体(キックアップ部3参照)に連結されたものである。
この構成によれば、上述のリフトアップ機構35は、アームレスト13を倒伏位置に回動した時、該アームレスト13の後端部を上方にリフトさせる。
このように、アームレスト13の倒伏時にその後端部を上方にリフトさせることができるので、シートバック7の凹部9に対する収納に有利な厚さ(収納時における前後方向の厚さ)が薄いアームレスト13であっても、該アームレスト13の使用時には、乗員が肘を載置するのに充分な高さを確保することができる。
なお、図12において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略している。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のアームレストが倒伏載置されるシートクッションは、実施例のセンタシートクッション10に対応し、
以下同様に、
シートバックに設けられた凹部は、左右のシートバック7,7間の凹部9に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記車両用シート装置は、リヤシートのみならずフロントシートにも適用でき、また第2列目または第3列目のリヤシートに適用してもよい。
さらに図示実施例で示したセパレート構造のシートに代えてベンチタイプのシートを設け、このベンチシートのシートバック中央にアームレスト13を収納する凹部を形成すると共に、アームレスト13をベンチシートタイプのシートクッション上面部に当接するよう倒伏載置させる構造を採用してもよい。
本発明の車両用シート装置を示す斜視図 アームレストの収納位置を示す側面図 図2の要部拡大図 アームレストの回動中途状態を示す斜視図 図4の側面図 図5の要部拡大図 アームレストの倒伏位置を示す斜視図 図7の側面図 図8の要部拡大図 図9の平面図 車両用シート装置の他の実施例を示す側面図 車両用シート装置の参考例を示す側面図 従来の車両用シート装置を示す側面図 従来の車両用シート装置の他の構造を示す側面図
6…シートクッション
7…シートバック
9…凹部
10…センタシートクッション(シートクッション)
13…アームレスト
20…リフトアップ機構
21…上部リンク
22…下部リンク
21a,22a…基端部
21b,22b…遊端部
x,y…仮想線分

Claims (3)

  1. シートクッションと、シートバックと、アームレストとを備え、
    該アームレストは、その基端部周りに回動してシートバックに設けられた凹部に収納される収納位置と、
    上記シートクッション上に倒伏した倒伏位置との間を回動可能に形成された車両用シート装置であって、
    上記アームレストは、該アームレストが倒伏位置に回動された時、該アームレストの後端部を上方にリフトさせるリフトアップ機構を介してシートバックまたは車体に連結され
    上記リフトアップ機構は、アームレストの基端部と、シートバックまたは車体とを連結するリンク機構により構成され、
    上記リンク機構は上部リンクと下部リンクとを備え、これら各リンクの基端部がシートバックまたは車体に枢支され、かつ遊端部が上記アームレストに枢支されると共に、上部リンクの基端部は下部リンクの基端部より上方に配置され、
    アームレストの倒伏位置において、上部リンクの遊端部は下部リンクの遊端部より前方に配置され、
    上記各リンクはアームレストを上記収納位置と、アームレストの後端部が上方にリフトされ、かつ前方下部がシートクッション上面部に当接した倒伏位置と、に回動されるように構成され、
    上記アームレストの収納位置で上部リンクの遊端部がその基端部よりも前下方に位置し、下部リンクの遊端部がその基端部よりも前下方で、かつ上部リンクの遊端部よりも前方に位置するように配設し、
    上記アームレストの倒伏位置で各リンクの遊端部が共に上方に移動し、下部リンク遊端部の上方移動量が上部リンク遊端部の上方移動量よりも大きくなるように設定された
    車両用シート装置。
  2. 上記リンク機構は上部リンクと下部リンクとを備え、これら各リンクの基端部がシートバックまたは車体に枢支され、かつ遊端部が上記アームレストに枢支され、
    上記各リンクの遊端部相互間を結ぶ仮想線分が、アームレストの収納位置から倒伏位置への回動により、下部リンク遊端部を基点として見た時、下位置の略起立状から上位置の前傾状に変位すべく上記各リンクが配設された
    請求項1記載の車両用シート装置。
  3. 上記上部リンクおよび下部リンクはアームレストに対して左右一対設けられた
    請求項1または記載の車両用シート装置。
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