JP4923642B2 - フロアカーペットモジュール搭載装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の生産ラインである車両組立工程においてフロアカーペットモジュールを車室内に搭載するためのフロアカーペットモジュール搭載装置に関するものである。
この種のフロアカーペット搭載装置として、例えば特開平3−264224号公報および特開平7−52847号公報に記載のようにフロアカーペットをいわゆる四つ折り状態としてドア開口部から車室内に搭載するようにしたもののほかに、特許文献1に記載のようにいわゆる縦方向で二つ折り状態としたフロアカーペットをフロントガラス開口部から車室内に搭載するようにしたものが提案されている。
特開平9−99879号公報
特許文献1に記載の技術では、いわゆるオーバーヘッドタイプの把持装置に二つ折り状態としたフロアカーペットを把持させた上で、その把持装置を車体搬送ライン上を流れる車体と同期走行させながら上記フロアカーペットをフロントガラス開口部から車室内に自動投入するものであるから、作業そのものが比較的単純であるにもかかわらす設備構成が複雑且つ大かがりなものとなり、設備費の高騰が余儀なくされる。
また、上記のような自動化された設備では、車室内へのフロアカーペットの自動投入は可能であっても、車室内でのフロアカーペットの展開と位置決め、さらにはその固定作業等には作業者が関与せざるを得ないのが実情であることから、フロアカーペットの投入作業においても必要最小限の作業者の関与を前提とした上で、助力装置を用いて車体のドア開口部から車室内にフロアカーペットを投入することが設備の簡素化の上で望ましい。特に、フロアカーペットに空調系ダクト等の付帯部品が予め装着されていていわゆるフロアカーペットモジュールとしてモジュール化されている場合には、車体との干渉を回避する上でドア開口部からの搬入の方が望ましい。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、助力装置の併用を前提として手作業にてフロアカーペットモジュールをドア開口部から車室内に搭載するにあたり、少ない作業工数で容易に作業を行えるようにしたフロアカーペットモジュール搭載装置およびフロアカーペットモジュール搭載方法を提供しようとするものである。
請求項1に記載の発明は、整列治具に収容されているフロアカーペットモジュールを助力装置にて吊り上げて車両組立工程における車体のドア開口部から車室内に搭載する装置であって、整列治具はフロアカーペットモジュールの四隅に設けられたリテーナを支持部としてそのフロアカーペットモジュールを車幅方向で二分する谷折りの縦二つ折り状態で吊り下げ支持している一方、助力装置は上記リテーナを支持部としてフロアカーペットモジュールを吊り上げ支持するハンドを備えている。
そして、そのハンドは、フロアカーペットモジュールの吊り上げに先立って整列治具の一部と係合してその整列治具とハンドとの相対位置決めを司る位置決め手段と、上記整列治具とハンドとの相対位置決め状態においてフロアカーペットモジュールの四隅のリテーナの直下までハンドを下降させた上で上昇させることにより自律的に上記リテーナと係合する起倒可能な係合手段とを有しているとともに、上記フロアカーペットモジュールの四隅のリテーナには、整列治具からの吊り下げ支持に際して当該整列治具の一部と係合可能な穴と、ハンドによる吊り上げ支持の際に当該ハンド側の係合手段と係合可能な穴をそれぞれ設けてある。
ここで、助力装置とは複数のアームが多関節型のロボットまたは直交座標型のロボットのような形態でそれぞれに回転や直動等の自由度を有していて、作業者の操作力に応じた負荷反力を発生させて、実質的に常時無重力に近い状態でフロアカーペットモジュールの吊り上げや移動を軽快に行えるようになっている公知の構造のものである。
したがって、請求項1に記載の発明では、整列治具に収容されている縦二つ折り状態のフロアカーペットモジュールに対し作業者が助力装置のハンドをアプローチさせ、位置決め手段をもって整列治具とハンドとの相対位置決めを行う。その状態で、フロアカーペットモジュールの四隅のリテーナの直下までハンドを一旦下降させた上で直ちに上昇動作させることにより、ハンド側の係合手段が自律的に上記リテーナと係合することから、これをもって整列治具からハンド側へフロアカーペットモジュールが移載される。そして、作業者が助力装置のハンドを上昇動作させれば、それに応じてフロアカーペットモジュールが縦二つ折り状態のままで吊り上げられる。
続いて、作業者はフロアカーペットモジュールを吊り下げ支持しているハンドを車体側にアプローチさせて、例えばフロントドア開口部との干渉を回避しながらそのフロントドア開口部から斜めに縦二つ折り状態のフロアカーペットモジュールをハンドごと車室内に搭載する。そして、フロアカーペットモジュールをフロアパネル上に置いたならば、ハンド側の係合手段とフロアカーペットモジュール側のリテーナとの係合を解除し、フロアカーペットモジュールのみを残してハンドを車室外に搬出することで一連のフロアカーペットモジュール搭載作業が完了する。
なお、フロアカーペットモジュールの四隅に予め付帯しているリテーナは、例えば車体のサイドシル部へのフロアカーペットモジュールの取付金具としてそのまま使用される。
請求項1に記載の発明によれば、整列治具にフロアカーペットモジュールが予め縦二つ折り状態で吊り下げ支持されていて、そのフロアカーペットモジュールに対して上方からハンドをアプローチさせるだけで実質的にワンタッチでフロアカーペットモジュールをハンド側に移載することができ、作業者がハンド側にフロアカーペットモジュールを移し替える必要もないため、少ない作業工数で、しかも一人作業にてフロアカーペットモジュールの搭載作業をきわめて容易に行える。
図1〜7は本発明のより具体的な実施の形態を示す図であり、特に図1は自動車の車体1と、その車体1へのフロアカーペットモジュール(以下、これを「カーペットモジュール」と略称するものとする)2の搭載作業を司る助力装置3と、助力装置3のハンド5に吊り下げ支持されるべきカーペットモジュール2との相対位置関係を示している。
車体1は自動車の生産ラインである車両組立工程において図示外の車体搬送コンベヤに搭載されて所定速度で走行している。その車両組立工程のラインサイドには作業者一人での車体1に対するカーペットモジュール2の搭載作業を可能する助力装置3が配置されているとともに、図2に示す整列治具としての搬送台車6が待機していて、その搬送台車6には複数のいわゆる二つ折り状態のカーペットモジュール2が整列収容されている。
そして、後述するように作業者が先ず助力装置3のハンド5を搬送台車6側にアプローチさせて搬送台車6内のいずれか一つのカーペットモジュール2をハンド5側に移載して吊り下げ支持させる。その状態で、助力装置3の自由度を使って今度はハンド5を車体1側にアプローチさせて、ハンド5に吊り下げ支持されているカーペットモジュール2を例えばフロントドア開口部7から斜めに車室内に搭載することになる。
図2に示す搬送台車6は、台車本体8の両側にアーチ状のフレーム9を立設してあり、それらのフレーム9,9間にまたがるようにして複数のカーペットモジュール2が架橋的に吊り下げ支持されている。カーペットモジュール2は周知のように三次元立体形状に予め成形されているものであり、例えば空調系のエアダクト10等の付帯部品が予め装着されてモジュール化されているほか、その四隅にはサイドシルへの取付金具として機能することになる例えば断面L字状のリテーナ11が予め装着されている。本実施の形態では、図2に示すようにカーペットモジュール2を車幅方向で二分するようにいわゆるトンネル部を谷折りとした縦二つ折り状態とした上で、先に述べた四隅のリテーナ11を支持部として有効利用して搬送台車6に例えば三つ並べて収容するようにしてある(ただし、図2では二つのカーペットモジュール2のみを図示し、後述する支持アーム14の無負荷状態での姿勢をわかりやするするために最前列のカーペットモジュール2は図示省略してある)。なお、各リテーナ11には図5に示すように予め二つの穴12,13を並べて形成してある。
搬送台車6の左右のフレーム9には左右で対をなす支持アーム14を合計で3組並べて対向配置してある。この支持アーム14は、図2のほか図5にも示すようにバー状のアーム本体15の先端にエンドバー16を結合して全体として平面略T字状に形成したもので、そのアーム本体15をフレーム9の水平部に回転可能に支持させてある。また、そのアーム本体15の根元部から直角にバー17を延設してあるとともに、さらにそのバー17の先端には補助支え部材としての円板部18をほぼ直角に曲折形成してある(図2参照)。そして、図3に示すようにフレーム9の水平部に対する支持アーム14の軸受部にはねじりコイルばね19を介装してあり、支持アーム14は常時反時計回り方向に付勢されている。これにより、支持アーム14は無負荷状態では図2および図3の(C)に示すようにアーム本体15が上向き直立姿勢となる退避位置P1にて待機している一方で、後述するように支持アーム14自体にカーペットモジュール2の重量が作用した時には図2および図3の(A)に示すようにアーム本体15が水平姿勢となる作動位置P2まで回動するようになっている。
また、図5に示すように、支持アーム14におけるエンドバー16の側面中央部には被係合部たる凹部としてV溝20を形成してあるとともに、同じくエンドバー16の両端には固定式の爪部材としてフック21を上向きにて固定してあり、このフック21にてカーペットモジュール2を吊り下げ支持するようになっている。すなわち、図2に示すように搬送台車6へのカーペットモジュール2の整列収容に際し、無負荷状態にあるかぎりは各支持アーム14はそのアーム本体15が直立姿勢となる(バー17が水平姿勢となる)待機位置P1(図3の(C)の状態)にて待機していて、予め縦二つ折り状態としたカーペットモジュール2を左右一対の支持アーム14の上からアプローチさせると、バー17へのカーペットモジュール2の当接をもって支持アーム14が徐々に時計回り方向に回動し、最終的には図3の(A)に示すようにカーペットモジュール2の四隅のリテーナ11に予め形成されている穴12に上記フック21を係合させることで、作動位置P2にて支持アーム14がいわゆる4点支持の形態でカーペットモジュール2を吊り下げ支持している。なお、上記V溝20は後述するハンド5との相対位置決めに際してその位置決め基準部として使用される。
ここで、カーペットモジュール2が左右で対をなす支持アーム14に吊り下げ支持されている状態ではバー17の先端の円板部18にカーペットモジュール2の下端の折り曲げ曲率部が当接するようになっており、これによってその折り曲げ曲率部でのしわ(または折り癖)の発生を未然に防止している。
一方、助力装置3は、図1に示すように複数のアームが多関節型のロボットまたは直交座標型のロボットのような形態でそれぞれに回転や直動等の自由度を有していて、作業者の操作力に応じた負荷反力を発生させて、実質的に常時無重力に近い状態でカーペットモジュール2の吊り上げや移動を軽快に行えるようにした公知の構造のものであって、その最先端のアーム4には水平姿勢を自律的に維持可能なハンド5を装着してある。なお、それぞれの自由度ごとに一時的にロックできる機構を有したものもある。
このハンド5は、図4,5に示すように長尺バー状のハンド本体22の両端にT字状にサイドバー23を結合して全体として平面略I字状に形成したものであって、このサイドバー23の両端には支持アーム14側と同様に係合手段として上向きの可動式のフック24を設けてある。このフック24はピン25をもって上下方向に回動または揺動可能であって、図4,5に示す位置を下降限位置としてその位置から上方に跳ね上げ可能となっている。なお、図5に示すように、サイドバー23の両側のフック24同士のなすスパンは、支持アーム14側のエンドバー16の両端のフック21,21同士のなすスパンと等しくなるように設定されている。
また、図5に示すサイドバー23の側面中央部には位置決め手段として機能することになる略山形状のガイド突起26を設けてあり、このガイド突起26は支持アーム14側のV溝20と合致可能な形状であって、且つ図6に示すように下方に向かって暫時その突出高さが小さくなるように形成してある。このガイド突起26は、図2,5に示すように搬送台車6からのカーペットモジュール2の吊り上げに際して支持アーム14側のV溝20と合致・係合することにより両者の相対位置決めを司っている。
このように構成されたカーペットモジュール搭載装置によれば、図2に示したようにラインサイドで待機している搬送台車6には縦二つ折り状態の複数のカーペットモジュール2が予め整列収容されていることは先に述べた通りである。すなわち、図2のほか図3に示すように、搬送台車6側においてカーペットモジュール2が吊り下げ支持されている支持アーム14はカーペットモジュール2の自重のためにアーム本体15が水平姿勢にあって、且つ図5に示すようにエンドバー16の両端のフック21に対してカーペットモジュール2の四隅のリテーナ11に形成された穴12が係合していることから、この状態をもってカーペットモジュール2が縦二つ折り状態で吊り下げ支持されている。
同時に、図2および図3の(A)に示すように、支持アーム14に付設された円板部18がカーペットモジュール2の折り曲げ曲率部に当接してこれを下側から支えていることから、カーペットモジュール2を二つ折り状態にしたことによる同部位でのしわの発生または折り癖の発生が未然に防止されている。
そこで、作業者が助力装置3を操作してそのハンド5をラインサイドにある搬送台車6に対しその上方からアプローチさせ、対象となるカーペットモジュール2に対してハンド5を徐々に下降させる。そして、図5に示すように支持アーム14側のV溝20とハンド5側のガイド突起26とを嵌合させて両者の相対位置決めを行いながらなおもハンド5をリテーナ11よりも低い位置になるまで下降させる。このV溝20とガイド突起26との嵌合による相対位置決めのために、少なくともハンド5の長手方向での穴13とハンド5側のフック24との位置が一致するようになるとともに、図7に示すようにハンド5側のフック24がリテーナ11との干渉によって一旦上方に跳ね上げられることによってフック24がそのリテーナ11を乗り越えてリテーナ11の下側に位置するようになる。これをもって、ハンド5の長手方向だけでなく上下方向においてもリテーナ11側の穴13の位置とフック24の位置とが一致するようになる。
続いて、図7の(C)の状態から、V溝20とガイド突起26との嵌合をもってハンド5と支持アーム14との相対位置決めを行いながらハンド5を再び上昇させると、ハンド5側のフック24がカーペットモジュール2の四隅のリテーナ11に形成されている穴13に係合してカーペットモジュール2を吊り上げるとともに、代わって徐々にもう一方の穴12と支持アーム14側のフック21との係合が解除されて、支持アーム14からハンド5側へとカーペットモジュール2が移載されることになる。
そして、さらなるハンド5の上昇をもってカーペットモジュール2を吊り上げると、図3の(B),(C)に示すようにそれまでの支持アーム14側での負荷重量が軽減されることから支持アーム14が反時計回り方向に回動して、カーペットモジュール2が支持アーム14側のバー17から離れた時点で支持アーム14はそのバー17が水平状態となる待機位置P1に復帰する。
搬送台車6側からカーペットモジュール2を完全に吊り上げたならば、図1に示すように作業者はカーペットモジュール2をハンド5ごと車体1側にアプローチさせ、フロントドア開口部7との干渉を回避しながらそのフロントドア開口部7から縦二つ折り状態のカーペットモジュール2を斜めにして車室内に搬入する。そして、車体1のフロア上にカーペットモジュール2を置いて搭載し終えたならばハンド5側のフック24とリテーナ11との係合を解除し、カーペットモジュール2を展開して位置決めを行いながら四隅のリテーナ11をサイドシルに正しくセットすることで取付作業を行う。これをもってカーペットモジュール2の搭載および取付作業を完了し、ハンド5のみを車室外に搬出する。なお、以降は上記と同様の作業を繰り返す。
このように本実施の形態によれば、搬送台車6にカーペットモジュール2が予め縦二つ折り状態で吊り下げ支持されていて、そのカーペットモジュール2に対して上方からハンド5をアプローチさせるだけで実質的にワンタッチでカーペットモジュール2をハンド5側に移載することができ、作業者がハンド5側にカーペットモジュール2を移し替える必要もないため、少ない作業工数で、しかも一人作業にてカーペットモジュール2の搭載作業をきわめて容易に行えるほか、下記のような幾つかの利点がある。
(1)カーペットモジュール2を縦二つ折り状態として車室内に搭載することを基本としているため、フロントドア開口部7の小さな車体であってもその開口部7とカーペットモジュール2とのクリアランスを比較的大きく確保でき、両者の干渉やカーペットモジュール2への傷付きを未然に防止できるほか、品質向上および作業性向上に寄与できる。
(2)搬送台車6側の支持アーム14に対するカーペットモジュール2のセット時および取り出し時に、そのカーペットモジュール2の動きに支持アーム14が連動することになるので、作業者が支持アーム14を一切操作する必要がなく作業工数を低減できるとともに、その支持アーム14とカーペットモジュール2との干渉を容易に回避でき、またカーペットモジュール2に傷を付けることもない。
(3)支持アーム14はねじりコイルばね19の力でカーペットモジュール2の動きに連動することになるので、アクチュエータ等の動力源を必要とせず、構造を簡素化できる。
(4)支持アーム14にカーペットモジュール2の折り曲げ曲率部を支える円板部18を付設してあるので、カーペットモジュール2の荷重を分散させて、特にリテーナ11の穴12とフック21との係合部での負担を軽減できるとともに、縦二つ折り状態としたカーペットモジュール2の折り曲げ曲率部でのしわの発生や折り癖の発生を未然に防止できる。
図8以下の図面は本発明の第2の実施の形態を示す。
先の第1の実施の形態ではカーペットモジュール2を縦二つ折り状態とした上で車体1のフロントドア開口部7から搭載することを基本としているため、荷姿、特に車両前後方向での寸法が大きく、予め斜めにしてフロントドア開口部7から搭載するなど搬入時の軌跡を制御する必要がある。その一方、フロントドア開口部7の大きさが異なる車体によっては、図8の(A)に示すように予めカーペットモジュール32を横二つ折り状態とした方が車両前後方向寸法が小さくなり、フロントドア開口部7の真横からの直線的な軌跡での搬入が可能となることもある。なお、図8の(B)は先の第1の実施の形態での縦二つ折り状態のカーペットモジュール2を示している。
そこで、この第2の実施の形態では、縦二つ折り状態としたカーペットモジュール2の搭載と横二つ折り状態としたカーペットモジュール32の投入とに使い分けることができるハンド35を提供するものである。すなわち、フロントドア開口部7の大きさやカーペットモジュール2,32の材質に応じたしわの寄りにくさ等に応じてカーペットモジュール2,32の縦折りか横折りかを予め選択した上でその縦折りと横折りのいずれにも対応でき、もっていかなる車種、車型のカーペットモジュール2,32の投入にも対応可能とした汎用型のハンド35の一例を図9に示す。
ここで、図8の(B)に示す縦二つ折り状態としたカーペットモジュール2の搭載の際には、第1の実施の形態と同様に図2の搬送台車6に予め縦二つ折り状態としたカーペットモジュール2を整列収容しておき、そのカーペットモジュール2の四隅のリテーナ11に形成された穴13(図5参照)を使って吊り上げる一方、横二つ折り状態のカーペットモジュール32の場合は、いわゆる平置きでスタック状に積層してあるカーペットモジュール32の前後いずれかの端部に形成されている取付穴31を係合部とするとともに、他端部33を後述すクランパ42にて把持していわゆる車両前後方向で二分するような谷折りで且つ横二つ折り状態として吊り上げるものとする。
助力装置3のハンド35は、図9に示すように、第1の実施の形態のものと同様にバー状のハンド本体34と両端のサイドバー36とをもって平面視にて略I型状または略H型状のものとして形成されていて、ハンド本体36はいわゆるテレスコピック構造または脱着方式により両側のサイドバー36,36同士のなすスパンSが任意に調整可能となっている。また、各サイドバー36の両端には図4のものとほぼ同様の可動式のフック37,38が装着されている。
一方のフック38はその下端がロッド39に連結されているとともに、ロッド39はリンク40を介してサイドバー36に連結されていて、サイドバー36とフック38、ロッド39およびリンク40をもって四節リンク機構を構成している。また、ロッド39の先端にはサイドバー36の曲折部36aと対向するようにクランプブロック41が固定されていて、これらの曲折部36aとクランプブロック41は互いに接近離間可能なクランパ42を形成している。そして、このクランパ42のクランプ,アンクランプ動作はフック38の動きに連動して行われるようになっている。
したがって、この第2の実施の形態のハンド35によれば、図8の(B)のような縦二つ折り状態のカーペットモジュール2を吊り上げて車室内に搭載する際には図5と同様に四つのフック37,38を用いてカーペットモジュール2の吊り上げを行うものとする。この場合、クランパ42はフック38の動きに連動することになるものの、その動きはいわゆる空振り動作であってカーペットモジュール2の吊り上げには何ら関与しない。
他方、図8の(A)に示すようにカーペットモジュール32を横二つ折り状態で吊り上げる場合には、フック38とクランパ42を把持部材として用いて吊り上げるものとし、より具体的にはフック38をカーペットモジュール32の取付穴31に係合させるとともに、クランパ42にて取付穴31とは反対側の端部33を挟んだ状態で吊り上げると、カーペットモジュール32の自重によるフック38の動きがクランパ42を積極的にクランプ動作させることから、これによってカーペットモジュール32の端部33を堅固に把持することができ、結果として横二つ折り状態のカーペットモジュール32を合計4箇所の係合または把持をもって吊り上げることができる。そして、図10に示すようにフロントドア開口部7に対して真横から直線的な搬入軌跡で車室内に搭載することができる。
このように第2の実施の形態のハンドによれば、カーペットモジュール2,32が縦二つ折り状態であるか横二つ折り状態であるかにかかわらず、いずれのタイプについても確実に且つ容易に車室内への搭載を行うことができる。
本発明に係るカーペットモジュール搭載装置の第1の実施の形態として車体と助力装置のハンドおよびカーペットモジュールとを相対位置関係を示す説明図。 同じく図1に示したハンドとカーペットモジュールの搬送台車との相対位置関係を示す斜視図。 図2の搬送台車におけるカーペットモジュールのセット時の作動説明図。 図1のハンドの詳細を示す拡大斜視図。 ハンドと搬送台車側の支持アームとの相対位置関係を示す要部拡大斜視図。 図4の要部拡大図。 図2の搬送台車に対するハンドのアプローチ時の作動説明図。 図1と同様の縦二つ折り状態のカーペットモジュールと横二つ折り状態のカーペットモジュールの荷姿の違いを示す斜視図。 は本発明に係るカーペットモジュール搭載装置の第2の実施の形態を示す図で、(A)はその構成を示す斜視図、(B)は同図(A)の左側面図。 図9のハンドでの車体に対するカーペットモジュール搭載時の説明図。
符号の説明
1…車体
2…フロアカーペットモジュール
3…助力装置
4…アーム
5…ハンド
6…搬送台車(整列治具)
7…フロントドア開口部
11…リテーナ
12…穴
13…穴
14…支持アーム
15…アーム本体
17…バー
18…円板部(補助支え部材)
19…ねじりコイルばね
20…V溝(被係合部)
21…フック(爪部材)
22…ハンド本体
24…フック(係合手段)
26…ガイド突起(位置決め手段)
32…フロアカーペットモジュール
35…ハンド
37…フック(把持部材)
38…フック(把持部材)
42…クランパ(把持部材)
P1…退避位置
P2…作動位置

Claims (7)

  1. 整列治具に収容されているフロアカーペットモジュールを助力装置にて吊り上げて車両組立工程における車体のドア開口部から車室内に搭載する装置であって、
    整列治具はフロアカーペットモジュールの四隅に設けられたリテーナを支持部としてそのフロアカーペットモジュールを車幅方向で二分する谷折りの縦二つ折り状態で吊り下げ支持している一方、助力装置は上記リテーナを支持部としてフロアカーペットモジュールを吊り上げ支持するハンドを備えていて、
    そのハンドは、
    フロアカーペットモジュールの吊り上げに先立って整列治具の一部と係合してその整列治具とハンドとの相対位置決めを司る位置決め手段と、
    上記整列治具とハンドとの相対位置決め状態においてフロアカーペットモジュールの四隅のリテーナの直下までハンドを下降させた上で上昇させることにより自律的に上記リテーナと係合する起倒可能な係合手段と、
    を有しているとともに、
    上記フロアカーペットモジュールの四隅のリテーナには、整列治具からの吊り下げ支持に際して当該整列治具の一部と係合可能な穴と、ハンドによる吊り上げ支持の際に当該ハンド側の係合手段と係合可能な穴をそれぞれ設けてあることを特徴とするフロアカーペットモジュール搭載装置。
  2. 上記整列治具は谷折りの縦二つ折り状態の複数のフロアカーペットモジュールが整列収容された搬送台車をもって構成してあるとともに、
    その搬送台車には谷折りの縦二つ折り状態のフロアカーペットモジュールを吊り下げ支持する支持アームを設けてあり、
    上記支持アームには、ハンド側の位置決め手段と係合可能な被係合部と、フロアカーペットモジュールにおける四隅のリテーナの穴と係合可能な爪部材とを設けてあることを特徴とする請求項1に記載のフロアカーペットモジュール搭載装置。
  3. 上記支持アーム側の爪部材は、フロアカーペットモジュールの四隅のリテーナに形成された穴のうちハンド側の係合手段と係合可能な穴とは別の穴と係合可能となっていることを特徴とする請求項2に記載のフロアカーペットモジュール搭載装置。
  4. 上記支持アームは、フロアカーペットモジュールを吊り下げ支持することになる作動位置と退避位置との間で回動可能であって、フロアカーペットモジュールの自重負荷により作動位置へと回動する一方、フロアカーペットモジュールの自重除荷により退避位置に自律的に復帰するようになっていて、
    上記支持アームが作動位置にある状態で、当該支持アーム側の爪部材がフロアカーペットモジュールの四隅のリテーナに形成された穴に係合してそのフロアカーペットモジュールを吊り下げ支持しているとともに、
    同じく上記支持アームが作動位置にある状態で、ハンド側の位置決め手段と支持アーム側の被係合部との係合による相対位置決め状態をもって、フロアカーペットモジュールの四隅のリテーナの直下までハンドを下降させた上で上昇させることにより、ハンド側の係合手段が自律的に上記リテーナに形成された穴に係合してフロアカーペットモジュールを吊り上げ支持するようになっていることを特徴とする請求項2または3に記載のフロアカーペットモジュール搭載装置。
  5. 上記支持アームには、フロアカーペットモジュールの吊り下げ支持状態においてそのフロアカーペットモジュールの折り曲げ曲率部を支える補助支え部材を備えていることを特徴とする請求4に記載のフロアカーペットモジュール搭載装置。
  6. 上記ハンド側の係合手段は起倒可能なフック部材であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載のフロアカーペットモジュール搭載装置。
  7. 上記ハンド側の位置決め手段と支持アーム側の被係合部とが凹凸係合するようになっていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載のフロアカーペットモジュール搭載装置。
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