JP4923621B2 - プラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイパネルの駆動装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイパネルの駆動装置 Download PDF

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Description

本発明は、壁掛けテレビや大型モニターに用いられるプラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)として代表的な交流面放電型パネルは、対向配置された前面板と背面板との間に多数の放電セルが形成されている。前面板は、1対の走査電極と維持電極とからなる表示電極対が前面ガラス基板上に互いに平行に複数対形成され、それら表示電極対を覆うように誘電体層および保護層が形成されている。背面板は、背面ガラス基板上に複数の平行なデータ電極と、それらを覆うように誘電体層と、さらにその上にデータ電極と平行に複数の隔壁とがそれぞれ形成され、誘電体層の表面と隔壁の側面とに蛍光体層が形成されている。そして、表示電極対とデータ電極とが立体交差するように前面板と背面板とが対向配置されて密封され、内部の放電空間には、例えば分圧比で5%のキセノンを含む放電ガスが封入されている。ここで表示電極対とデータ電極との対向する部分に放電セルが形成される。このような構成のパネルにおいて、各放電セル内でガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線で赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の各色の蛍光体を励起発光させてカラー表示を行っている。
パネルを駆動する方法としてはサブフィールド法、すなわち、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割した上で、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行う方法が一般的である。各サブフィールドは、初期化期間、書込み期間および維持期間を有し、初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み動作に必要な壁電荷を各電極上に形成する。書込み期間では、表示を行うべき放電セルにおいて選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する。そして維持期間では、走査電極と維持電極とからなる表示電極対に交互に維持パルスを印加し、書込み放電を起こした放電セルで維持放電を発生させ、対応する放電セルの蛍光体層を発光させることにより画像表示を行う。
また、サブフィールド法の中でも、緩やかに変化する電圧波形を用いて初期化放電を行い、さらに維持放電を行った放電セルに対して選択的に初期化放電を行うことで、階調表示に関係しない発光を極力減らしコントラスト比を向上させた新規な駆動方法が開示されている。
具体的には、複数のサブフィールドのうち、1つのサブフィールドの初期化期間において全ての放電セルを放電させる全セル初期化動作を行い、他のサブフィールドの初期化期間においては維持放電を行った放電セルのみ初期化する選択初期化動作を行う。その結果、表示に関係のない発光は全セル初期化動作の放電に伴う発光のみとなりコントラストの高い画像表示が可能となる(例えば、特許文献1参照)。
このように駆動することによって、画像の表示に関係のない発光に依存して変化する黒表示領域の輝度は全セル初期化動作における微弱発光だけとなり、コントラストの高い画像表示が可能となる。
また、特許文献1には、維持期間における最後の維持パルスのパルス幅を他の維持パルスのパルス幅よりも短くし、表示電極対間の壁電荷による電位差を緩和する、いわゆる細幅消去放電についても記載されている。この細幅消去放電を安定して発生させることによって、続くサブフィールドの書込み期間において確実な書込み動作を行うことができ、コントラスト比の高いプラズマディスプレイ装置を実現することができる。
特開2000−242224号公報
しかしながら、最近のパネルの大画面化、あるいは高輝度化に伴い細幅消去放電が不安定となる傾向があり、そのため書込み放電が不安定となって、表示を行うべき放電セルで書込み放電が発生せず画像表示品質を劣化させる、あるいは書込み放電を発生させるために必要な電圧が高くなる等の問題が生じてきた。
本発明はこれらの課題に鑑みなされたものであり、大画面・高輝度パネルであっても、書込み放電を発生させるために必要な電圧を高くすることなく、安定した書込み放電を発生させ、画像表示品質のよいパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
本発明は、走査電極と維持電極とからなる表示電極対とデータ電極とを有する放電セルを複数備えたパネルの駆動方法であって、放電セルで初期化放電を発生させる初期化期間と、放電セルで選択的に書込み放電を発生させる書込み期間と、輝度重みに応じた回数の維持パルスを印加して選択した放電セルで維持放電を発生させる維持期間とを有するサブフィールドを1フィールド期間内に複数儲け、維持期間において、最後の維持放電を発生させるための電圧を表示電極対の一方に印加した後、所定の時間間隔を置いて正の電圧をデータ電極に印加し、さらにその後に表示電極対の電極間の電位差を緩和するための電圧を維持電極に印加することを特徴とする。これにより、大画面・高輝度パネルであっても、書込み法泉を発生させることが可能となる。
また、本発明のパネルの駆動方法では、少なくとも輝度重みが最も小さいサブフィールドの維持期間における最後の維持放電において、正の電圧をデータ電極に印加することが望ましい。
また、本発明のパネルの駆動方法では、サブフィールドは、初期化期間において画像表示を行う全ての放電セルに対して初期化放電を発生させる全セル初期化サブフィールドと、初期化期間において直前のサブフィールドで維持放電を発生した放電セルで選択的に初期化放電を発生させる選択初期化サブフィールドとのいずれかであり、全セル初期化サブフィールドの直前のサブフィールドの維持期間における最後の維持放電において、正の電圧をデータ電極に印加することが望ましい。
また、本発明のパネルの駆動方法では、輝度重みが最も小さいサブフィールドの直後のサブフィールドを全セル初期化サブフィールドとすることが望ましい。
また、本発明は、走査電極と維持電極とからなる表示電極対とデータ電極とを有する放電セルを複数備えたパネルと、表示電極対を駆動する駆動回路と、データ電極を駆動する駆動回路とを備え、1フィールド期間に、放電セルで初期化放電を発生させる初期化期間と、放電セルで書込み放電を発生させる書込み期間と、選択した放電セルで維持放電を発生させる維持期間とを有するサブフィールドを複数設けたプラズマディスプレイ装置であって維持期間において、表示電極対を駆動する駆動回路は、最後の維持放電を発生させるための電圧を走査電極に印加した後、所定の時間間隔を置いて正の電圧をデータ電極に印加し、さらにその後に表示電極対の電極間の電位差を緩和するための電圧を維持電極に印加することを特徴とする。これにより、大画面・高輝度パネルであっても、書込み放電を発生させるために必要な電圧を高くすることなく、安定した書込み放電を発生させることが可能となる。
本発明によれば、大画面・高輝度パネルであっても、書込み放電を発生させるために必要な電圧を高くすることなく、安定した書込み放電を発生させ、画像表示品質のよいパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるパネル10の構造を示す分解斜視図である。ガラス製の前面板21上には、走査電極22と維持電極23とからなる表示電極対28が複数形成されている。そして走査電極22と維持電極23とを覆うように誘電体層24が形成され、その誘電体層24上に保護層25が形成されている。背面板31上にはデータ電極32が複数形成され、データ電極32を覆うように誘電体層33が形成され、さらにその上に井桁状の隔壁34が形成されている。そして、隔壁34の側面および誘電体層33上には赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の各色に発光する蛍光体層35が設けられている。
これら前面板21と背面板31とは、微小な放電空間を挟んで表示電極対28とデータ電極32とが交差するように対向配置され、その外周部をガラスフリット等の封着材によって封着されている。そして放電空間には、例えばネオンとキセノンの混合ガスが放電ガスとして封入されている。本実施の形態においては、輝度向上のためにキセノン分圧を10%とした放電ガスが用いられている。放電空間は隔壁34によって複数の区画に仕切られており、表示電極対28とデータ電極32とが交差する部分に放電セルが形成されている。そしてこれらの放電セルが放電、発光することにより画像が表示される。
なお、パネルの構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
図2は、本発明の実施の形態1におけるパネル10の電極配列図である。パネル10には、行方向に長いn本の走査電極SC1〜SCn(図1の走査電極22)およびn本の維持電極SU1〜SUn(図1の維持電極23)が配列され、列方向に長いm本のデータ電極D1〜Dm(図1のデータ電極32)が配列されている。そして、1対の走査電極SCi(i=1〜n)および維持電極SUi(i=1〜n)と1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。なお、図1、図2に示したように、走査電極SCiと維持電極SUiとは互いに平行に対をなして形成されているために、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとの間に大きな電極間容量Cpが存在する。
図3は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置1の回路ブロック図である。プラズマディスプレイ装置1は、パネル10、画像信号処理回路51、データ電極駆動回路52、走査電極駆動回路53、維持電極駆動回路54、タイミング発生回路55および各回路ブロックに必要な電源を供給する電源回路(図示せず)を備えている。
画像信号処理回路51は、入力された画像信号sigをサブフィールド毎の発光・非発光を示す画像データに変換する。データ電極駆動回路52はサブフィールド毎の画像データを各データ電極D1〜Dmに対応する信号に変換し各データ電極D1〜Dmを駆動する。
タイミング発生回路55は、水平同期信号H、垂直同期信号Vをもとにして各回路ブロックの動作を制御する各種のタイミング信号を発生し、それぞれの回路ブロックへ供給する。走査電極駆動回路53は、維持期間において走査電極SC1〜SCnに印加する維持パルスを発生するための維持パルス発生回路100を有し、タイミング信号にもとづいて各走査電極SC1〜SCnをそれぞれ駆動する。維持電極駆動回路54は、初期化期間において維持電極SU1〜SUnに電圧Ve1を印加する回路と、維持期間において維持電極SU1〜SUnに印加する維持パルスを発生するための維持パルス発生回路200とを有し、タイミング信号にもとづいて維持電極SU1〜SUnを駆動する。
次に、パネル10を駆動するための駆動電圧波形とその動作について説明する。プラズマディスプレイ装置1は、サブフィールド法、すなわち1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割し、サブフィールド毎に各放電セルの発光・非発光を制御することによって階調表示を行う。それぞれのサブフィールドは初期化期間、書込み期間および維持期間を有する。初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み放電に必要な壁電荷を各電極上に形成する。このときの初期化動作には、全ての放電セルで初期化放電を発生させる初期化動作(以下、「全セル初期化動作」と略記する)と、維持放電を行った放電セルで初期化放電を発生させる初期化動作(以下、「選択初期化動作」と略記する)とがある。書込み期間では、発光させるべき放電セルで選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する。そして維持期間では、輝度重みに比例した数の維持パルスを表示電極対に交互に印加して、書込み放電を発生した放電セルで維持放電を発生させて発光させる。このときの比例定数を輝度倍率と呼ぶ。なお、サブフィールド構成の詳細については後述することとし、ここではサブフィールドにおける駆動電圧波形とその動作について説明する。
図4は、本発明の実施の形態1におけるパネル10の各電極に印加する駆動電圧波形図である。図4には、全セル初期化動作を行うサブフィールドと選択初期化動作を行うサブフィールドとを示している。
まず、全セル初期化動作を行うサブフィールドについて説明する。
初期化期間前半部では、データ電極D1〜Dmには電圧Vdを印加する。維持電極SU1〜SUnに0(V)を印加し、走査電極SC1〜SCnには、維持電極SU1〜SUnに対して放電開始電圧以下の電圧Vi1から、放電開始電圧を超える電圧Vi2に向かって緩やかに上昇する傾斜波形電圧を印加する。この傾斜波形電圧が上昇する間に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUn、データ電極D1〜Dmとの間でそれぞれ微弱な初期化放電が起こる。そして、走査電極SC1〜SCn上部に負の壁電圧が蓄積されるとともに、データ電極D1〜Dm上部および維持電極SU1〜SUn上部には正の壁電圧が蓄積される。ここで、電極上部の壁電圧とは電極を覆う誘電体層上、保護層上、蛍光体層上等に蓄積された壁電荷により生じる電圧を表す。
初期化期間後半部では、データ電極D1〜Dmには0(V)を、維持電極SU1〜SUnには正の電圧Ve1を印加し、走査電極SC1〜SCnには、維持電極SU1〜SUnに対して放電開始電圧以下となる電圧Vi3から放電開始電圧を超える電圧Vi4に向かって緩やかに下降する傾斜波形電圧(以下、「ランプ電圧」とも記す)を印加する。この間に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUn、データ電極D1〜Dmとの間でそれぞれ微弱な初期化放電が起こる。そして、走査電極SC1〜SCn上部の負の壁電圧および維持電極SU1〜SUn上部の正の壁電圧が弱められ、データ電極D1〜Dm上部の正の壁電圧は書込み動作に適した値に調整される。以上により、全ての放電セルに対して初期化放電を行う全セル初期化動作が終了する。
続く書込み期間では、維持電極SU1〜SUnに電圧Ve2を、走査電極SC1〜SCnに電圧Vcを印加する。
次に、1行目の走査電極SC1に負の走査パルス電圧Vaを印加するとともに、データ電極D1〜Dmのうち1行目に発光させるべき放電セルのデータ電極Dk(k=1〜m)に正の書込みパルス電圧Vdを印加する。このときデータ電極Dk上と走査電極SC1上との交差部の電圧差は、外部印加電圧の差(Vd−Va)にデータ電極Dk上の壁電圧と走査電極SC1上の壁電圧の差とが加算されたものとなり放電開始電圧を超える。そして、データ電極Dkと走査電極SC1との間および維持電極SU1と走査電極SC1との間に書込み放電が起こり、走査電極SC1上に正の壁電圧が蓄積され、維持電極SU1上に負の壁電圧が蓄積され、データ電極Dk上にも負の壁電圧が蓄積される。
このようにして、1行目に発光させるべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルス電圧Vdを印加しなかったデータ電極D1〜Dmと走査電極SC1との交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。以上の書込み動作を走査電極SCnのn行目の放電セルにいたるまで行い、書込み期間が終了する。
続く維持期間では、消費電力を削減するために電力回収回路を用いて駆動を行っているが、駆動電圧波形の詳細については後述することとして、ここでは維持期間における維持動作の概要について説明する。まず走査電極SC1〜SCnに正の維持パルス電圧Vsを印加するとともに維持電極SU1〜SUnに0(V)を印加する。すると書込み放電を起こした放電セルでは、走査電極SCi上と維持電極SUi上との電圧差が維持パルス電圧Vsに走査電極SCi上の壁電圧と維持電極SUi上の壁電圧との差が加算されたものとなり放電開始電圧を超える。そして、走査電極SCiと維持電極SUiとの間に維持放電が起こり、このとき発生した紫外線により蛍光体層35が発光する。そして走査電極SCi上に負の壁電圧が蓄積され、維持電極SUi上に正の壁電圧が蓄積される。さらにデータ電極Dk上にも正の壁電圧が蓄積される。書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルでは維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧が保たれる。
続いて、走査電極SC1〜SCnには0(V)を、維持電極SU1〜SUnには維持パルス電圧Vsをそれぞれ印加する。すると、維持放電を起こした放電セルでは、維持電極SUi上と走査電極SCi上との電圧差が放電開始電圧を超えるので再び維持電極SUiと走査電極SCiとの間に維持放電が起こり、維持電極SUi上に負の壁電圧が蓄積され走査電極SCi上に正の壁電圧が蓄積される。以降同様に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとに交互に輝度重みに輝度倍率を乗じた数の維持パルスを印加し、表示電極対の電極間に電位差を与えることにより、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルで維持放電が継続して行われる。
そして、維持期間の最後には走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとの間にいわゆる細幅パルス状の電圧差を与えて、データ電極Dk上の正の壁電圧を残したまま、走査電極SCiおよび維持電極SUi上の壁電圧を消去している。具体的には、維持電極SU1〜SUnを一旦0(V)に戻した後、走査電極SC1〜SCnに維持パルス電圧Vsを印加する。すると、維持放電を起こした放電セルの維持電極SUiと走査電極SCiとの間で維持放電が起こる。そしてこの放電が収束する前、すなわち放電で発生した荷電粒子が放電空間内に十分残留している間に維持電極SU1〜SUnに電圧Ve1を印加する。これにより維持電極SUiと走査電極SCiとの間の電圧差が(Vs−Ve1)の程度まで弱まる。すると、データ電極Dk上の正の壁電荷を残したまま、走査電極SC1〜SCn上と維持電極SU1〜SUn上との間の壁電圧はそれぞれの電極に印加した電圧の差(Vs−Ve1)の程度まで弱められる。以下、この放電を「消去放電」と呼ぶ。
このように、最後の維持放電、すなわち消去放電を発生させるための電圧Vsを走査電極SC1〜SCnに印加した後、所定の時間間隔(以下、「消去位相差Th1」と呼称する)の後、表示電極対の電極間の電位差を緩和するための電圧Ve1を維持電極SU1〜SUnに印加する。
こうして維持期間における維持動作が終了する。
次に、選択初期化動作を行うサブフィールドの動作について説明する。
選択初期化動作を行う初期化期間では、維持電極SU1〜SUnに電圧Ve1を、データ電極D1〜Dmに0(V)をそれぞれ印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧Vi3’から電圧Vi4に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると前のサブフィールドの維持期間で維持放電を起こした放電セルでは微弱な初期化放電が発生し、走査電極SCi上および維持電極SUi上の壁電圧が弱められる。またデータ電極Dkに対しては、直前の維持放電によってデータ電極Dk上に十分な正の壁電圧が蓄積されているので、この壁電圧の過剰な部分が放電され、書込み動作に適した壁電圧に調整される。一方、前のサブフィールドで維持放電を起こさなかった放電セルについては放電することはなく、前のサブフィールドの初期化期間終了時における壁電荷がそのまま保たれる。このように選択初期化動作は、直前のサブフィールドの維持期間で維持動作を行った放電セルに対して選択的に初期化放電を行う動作である。
続く書込み期間の動作は全セル初期化動作を行うサブフィールドの書込み期間の動作と同様であるため説明を省略する。
続く維持期間では、全セル初期化動作を行うサブフィールドの維持期間と同様に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとに交互に輝度重みに輝度倍率を乗じた数の維持パルスを印加し、表示電極対の電極間に電位差を与えることにより、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルで維持放電が継続して行われる。
そして、維持期間の最後には、全セル初期化動作を行うサブフィールドの維持期間と同様に、消去放電を発生させるための電圧Vsを走査電極SC1〜SCnに印加し、消去位相差Th1の後、表示電極対の電極間の電位差を緩和するための電圧Ve1を維持電極SU1〜SUnに印加する。
そして詳細は後述するが、本実施の形態においては、消去位相差Th1の期間内、すなわち、電圧Vsを走査電極SC1〜SCnに印加した後、電圧Ve1を維持電極SU1〜SUnに印加する前に、データ電極D1〜Dmに電圧Vdを印加する。これにより、消去放電の強さを調整するとともにデータ電極Dk上の壁電荷を調整している。
なお、必ずしも全てのサブフィールドの消去放電においてデータ電極D1〜Dmに電圧Vdを印加する必要はないが、少なくとも全セル初期化動作を行うサブフィールドの直前のサブフィールドでは、消去放電においてデータ電極D1〜Dmに電圧Vdを印加することが望ましい。
次に、サブフィールド構成について説明する。図5は、本発明の実施の形態1におけるサブフィールド構成の一例を示す図である。ここでは、1フィールドを10のサブフィールド(第1SF、第2SF、・・・、第10SF)に分割し、各サブフィールドはそれぞれ、例えば(1、2、3、6、11、18、30、44、60、80)の輝度重みを持つものとして以下の説明を行う。また、第1SFの初期化期間では全セル初期化動作を行い、第2SF〜第10SFの初期化期間では選択初期化動作を行うものとする。また各サブフィールドの維持期間の最後の消去放電において、消去位相差Th1の期間内にデータ電極D1〜Dmに電圧Vdを印加するものとする。
次に、維持パルス発生回路100、200の詳細とその動作について説明する。図6は、本発明の実施の形態1における維持パルス発生回路100、200の回路図である。なお、図6にはパネル10の電極間容量をCpとして示し、走査パルスおよび初期化電圧波形を発生させる回路は省略している。
維持パルス発生回路100は、電力回収部110とクランプ部120とを備えている。電力回収部110は、電力回収用のコンデンサC10、スイッチング素子Q11、Q12、逆流防止用のダイオードD11、D12、共振用のインダクタL11、L12を有している。また、クランプ部120は、スイッチング素子Q13、Q14を有している。そして電力回収部110およびクランプ部120は走査パルス発生回路(維持期間中は短絡状態となるため図示せず)を介して電極間容量Cpの一端である走査電極22に接続されている。
電力回収部110は、電極間容量CpとインダクタL11またはインダクタL12とをLC共振させて維持パルスの立ち上がりおよび立ち下がりを行う。維持パルスの立ち上がり時には、電力回収用のコンデンサC10に蓄えられている電荷をスイッチング素子Q11、ダイオードD11およびインダクタL11を介して電極間容量Cpに移動する。維持パルスの立ち下がり時には、電極間容量Cpに蓄えられた電荷を、インダクタL12、ダイオードD12およびスイッチング素子Q12を介して電力回収用のコンデンサC10に戻す。こうして走査電極22へ維持パルスを印加する。このように、電力回収部110は電源から電力を供給されることなくLC共振によって走査電極22の駆動を行うため、理想的には消費電力が0となる。なお、電力回収用のコンデンサC10は電極間容量Cpに比べて十分に大きい容量を持ち、電力回収部110の電源として働くように、電源VSの電圧値Vsの半分の約Vs/2に充電されている。
電圧クランプ部120は、スイッチング素子Q13を介して走査電極22を電源VSに接続し、走査電極22を電圧Vsにクランプする。また、スイッチング素子Q14を介して走査電極22を接地し、0(V)にクランプする。このようにして電圧クランプ部120は走査電極22を駆動する。したがって、電圧クランプ部120による電圧印加時のインピーダンスは小さく、強い維持放電による大きな放電電流を安定して流すことができる。
こうして維持パルス発生回路100は、スイッチング素子Q11、Q12、Q13、Q14を制御することによって電力回収部110と電圧クランプ部120とを用いて走査電極22に維持パルスを印加する。なお、これらのスイッチング素子は、MOSFETやIGBT等の一般に知られた素子を用いて構成することができる。
維持パルス発生回路200は、電力回収用のコンデンサC20、スイッチング素子Q21、Q22、逆流防止用のダイオードD21、D22、共振用のインダクタL21、インダクタL22を有する電力回収部210と、スイッチング素子Q23、Q24を有するクランプ部220とを備え、パネル10の電極間容量Cpの一端である維持電極23に接続されている。維持パルス発生回路200の動作は維持パルス発生回路100と同様であるので説明を省略する。
また、図6には、表示電極対の電極間の電位差を緩和するための電圧Ve1を発生する電源VE、電圧Ve1を維持電極23に印加するためのスイッチング素子Q28、Q29もあわせて示しているが、これらの動作については後述する。
図7は、本発明の実施の形態1におけるデータ電極駆動回路52の回路図である。データ電極駆動回路52は、電圧Vdを発生する電源VD、スイッチング素子Q1D1〜Q1Dmおよびスイッチング素子Q2D1〜Q2Dmを有している。そして、スイッチング素子Q1D1〜Q1Dmを介して各データ電極32をそれぞれ独立して電源VDに接続し、電圧Vdにクランプする。また、スイッチング素子Q2D1〜Q2Dmを介して各データ電極32をそれぞれ独立して接地し、0(V)にクランプする。このようにしてデータ電極駆動回路52はデータ電極32をそれぞれ独立に駆動し、データ電極32に正の書込みパルス電圧Vdを印加する。
次に、維持パルス発生回路の動作と維持パルスの詳細について説明する。図8は、本発明の実施の形態1における維持パルス発生回路100、200の動作を示すタイミングチャートである。維持パルスの繰り返し周期(以下、「維持周期」と略記する)の1周期分をT1〜T6で示した6つの期間に分割し、それぞれの期間について説明する。なお、以下の説明において、スイッチング素子を導通させる動作をON、遮断させる動作をOFFと表記する。この繰り返し周期とは、維持期間において表示電極対に繰り返し印加される維持パルスの間隔のことであり、例えば、期間T1〜T6によって繰り返される周期のことを表す。また、図8では、正極の波形を用いて説明をするが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、負極の波形における実施の形態は省略するが、以下の説明の正極の波形において「立ち上がり」と表現しているものを、負極の波形においては「立ち下がり」に、正極の波形において「立ち下がり」と表現しているものを、負極の波形においては「立ち上がり」に読みかえることで、負極の波形であっても同様の効果を得ることができるものである。
(期間T1)
時刻t1でスイッチング素子Q12をONにする。すると、走査電極22からインダクタL12、ダイオードD12、スイッチング素子Q12を通してコンデンサC10に電流が流れ始め、走査電極22の電圧が下がり始める。そして、時刻t2でスイッチング素子Q14をONにする。すると、走査電極22はスイッチング素子Q14を通して接地されるため、走査電極22の電圧は0(V)にクランプされる。
なお、スイッチング素子Q24はONにされており、維持電極23は0(V)にクランプされている。そして時刻t2の直前に維持電極23を0(V)にクランプしていたスイッチング素子Q24をOFFにする。
(期間T2)
時刻t2でスイッチング素子Q21をONにする。すると、電力回収用のコンデンサC20からスイッチング素子Q21、ダイオードD21、インダクタL21を通して維持電極23へ電流が流れ始め、維持電極23の電圧が上がり始める。そして、時刻t3でスイッチング素子Q23をONにする。すると、維持電極23はスイッチング素子Q23を通して電源VSへ接続されるため、維持電極23は電圧Vsにクランプされる。
(期間T3)
維持電極23が電圧Vsにクランプされると、書込み放電を起こした放電セルでは走査電極22と維持電極23との間の電圧差が放電開始電圧を超え維持放電が発生する。そして維持電極23を電圧Vsにクランプしていたスイッチング素子Q23は時刻t4直前にOFFにする。
なお、スイッチング素子Q12は時刻t2以降、時刻t5までにOFFすればよく、スイッチング素子Q21は時刻t3以降、時刻t4までにOFFすればよい。
(期間T4)
時刻t4でスイッチング素子Q22をONにする。すると、維持電極23からインダクタL22、ダイオードD22、スイッチング素子Q22を通してコンデンサC20に電流が流れ始め、維持電極23の電圧が下がり始める。
そして、時刻t5でスイッチング素子Q24をONにする。すると、維持電極23はスイッチング素子Q24を通して接地されるため、維持電極23は0(V)にクランプされる。なお、走査電極22を0(V)にクランプしていたスイッチング素子Q14を時刻t5の直前にOFFにする。
(期間T5)
時刻t5でスイッチング素子Q11をONにする。すると、電力回収用のコンデンサC10からスイッチング素子Q11、ダイオードD11、インダクタL11を通して走査電極22へ電流が流れ始め、走査電極22の電圧が上がり始める。そして、時刻t6でスイッチング素子Q13をONにする。すると、走査電極22は電圧Vsにクランプされる。
(期間T6)
走査電極22が電圧Vsにクランプされると、書込み放電を起こした放電セルでは走査電極22と維持電極23との間の電圧差が放電開始電圧を超え維持放電が発生する。
なお、スイッチング素子Q22は時刻t5以降、次の維持周期の時刻t2までにOFFすればよく、スイッチング素子Q11は時刻t6以降、次の維持周期の時刻t1までにOFFすればよい。また、維持パルス発生回路100、200の出力インピーダンスを下げるために、スイッチング素子Q24は次の維持周期の時刻t2直前に、スイッチング素子Q13は次の維持周期の時刻t1直前にOFFにすることが望ましい。
以上の期間T1〜T6の動作を繰り返すことにより、本実施の形態における維持パルス発生回路100、200は必要な数の維持パルスを走査電極22、維持電極23に印加する。
次に、消去放電を発生させる電位差を表示電極対の電極間に与える際の動作について詳細に説明する。図8の期間T7、期間T8、期間T9、期間T10はそれぞれ上述の期間T1、期間T2、期間T3、期間T4と同様であるため説明を省略する。
(期間T11)
時刻t11でスイッチング素子Q11をONにする。すると、電力回収用のコンデンサC10からスイッチング素子Q11、ダイオードD11、インダクタL11を通して走査電極22へ電流が流れ始め、走査電極22の電圧が上がり始める。なお、本実施の形態では、時刻t11から時刻t12までの期間T11、すなわち維持期間における最後の維持パルスの立ち上がり時間を250nsecと設定している。そして走査電極22の電圧がVs付近まで上昇する以前の時刻t12でスイッチング素子Q13をONにする。すると走査電極22はスイッチング素子Q13を通して直接に電源VSへ接続され、電圧Vsにクランプされる。
(期間T12)
走査電極22の電圧が急峻に電圧Vsに上昇すると、維持放電を起こした放電セルでは走査電極22と維持電極23との間の電圧差が放電開始電圧を超え維持放電が発生する。
この期間T12のうちの時刻t12cで、スイッチング素子Q2D1〜Q2DmをOFFにするとともにスイッチング素子Q1D1〜Q1DmをONにする。するとデータ電極32はスイッチング素子Q1D1〜Q1Dmを通して直接に電源VDへ接続されて電圧Vdにクランプされ、データ電極32の電位は0(V)から正の電位Vdへと変化する。時刻t12cは期間T12で発生した維持放電が収束する前、すなわち維持放電で発生した荷電粒子が放電空間内に十分残留している時刻である。そして荷電粒子が放電空間内に十分残留している間に放電空間内の電界が変化するので、この変化した電界を緩和するように荷電粒子が再配置されて壁電荷を形成する。このとき、データ電極32に印加されている電圧Vdによって走査電極22とデータ電極32との電位差は小さくなり、この電位差を緩和するように放電による荷電粒子が壁電荷が形成される。こうして形成される壁電圧は、データ電極D1〜Dmに電圧Vdを印加しない場合に比べてやや弱められる。このようにして、消去放電の強さを調整するとともにデータ電極Dk上の壁電荷を調整している。
そして、維持電極23を0(V)にクランプしていたスイッチング素子Q24を時刻t13直前にOFFにする。
(期間T13)
時刻t13でスイッチング素子Q28およびスイッチング素子Q29をONにする。すると維持電極23はスイッチング素子Q28、Q29を通して消去用の電源VEへ接続されるため、維持電極23の電圧は急峻にVe1まで上昇する。時刻t13は期間T12で発生した維持放電が収束する前、すなわち維持放電で発生した荷電粒子が放電空間内に十分残留している時刻である。そして荷電粒子が放電空間内に十分残留している間に放電空間内の電界が変化するので、この変化した電界を緩和するように荷電粒子が再配置されて壁電荷を形成する。このとき、走査電極22に印加されている電圧Vsと維持電極23に印加されている電圧Ve1との差が小さいため、走査電極22上および維持電極23上の壁電圧が弱められる。このように、最後の維持放電を発生させる電位差は、最後の維持放電が収束する前に表示電極対の電極間に与える電位差を緩和するように変化させた細幅パルス形状の電位差であり、そのパルス幅は消去位相差Th1、すなわち時刻t12から時刻t13までの期間T12の時間間隔である。そして発生する維持放電は消去放電である。
ここで、実際に放電セルに印加される細幅パルス形状の電位差はスイッチング素子を介して印加されるので、厳密には消去位相差が時刻t12から時刻t13までの時間間隔に等しくならない可能性もあるが、スイッチング素子の遅れ時間等に大きな差がない限り消去位相差Th1にほぼ等しいと考えてよい。そして本実施の形態では、消去位相差Th1である期間T12の時間を300nsecに設定している。さらに、維持期間の最後の維持パルスの立ち上がり時間である期間T11の時間を250nsecに設定して他の維持パルスにおける立ち上がり時間である期間T2、期間T5の500nsecよりも短くしている。
このように、最後の維持放電、すなわち消去放電を発生させる期間T12の時刻t12cで、データ電極32に電圧Vdを印加することにより書込み放電が安定する理由については完全に解明されたわけではないが、次のように考えることができる。消去放電に引き続き初期化動作が行われるが、初期化放電はデータ電極D1〜Dmと走査電極SC1〜SCnの間、または走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとの間の放電ギャップ近傍の局在した領域で発生する。したがって、何らかの理由で放電セルの周辺部等に不要な壁電荷が蓄積した場合、それら不要な壁電荷を初期化放電で取り除くことができず、残留したままになる可能性がある。そして、維持放電の最後の消去放電が強すぎる場合、周辺部等に不要な壁電荷が蓄積する可能性がある。
しかし本実施の形態においては、消去放電においてデータ電極D1〜Dmに電圧Vdを印加することで消去放電の強さを調整し、放電セルの周辺部を含むデータ電極Dk上の壁電荷を調整することができるので、不要電荷の蓄積を抑えることができる。
なお、消去放電において、データ電極32に電圧Vdを印加することで、続く初期化放電を弱い放電とすることができる。そこで、全セル初期化動作を行うサブフィールドを第2SFとすることでコントラスト比をさらに向上させることが可能となる。次に、このサブフィールド構成について説明する。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2におけるパネル10の構造、駆動電圧波形の概要等は実施の形態1と同様である。本実施の形態が実施の形態1と異なる点は、サブフィールド構成を変え、全セル初期化動作を行うサブフィールドを第2SFとし、第1SFの維持期間の維持放電を消去放電のみとし、かつ消去放電を発生させる期間T12の時刻t12cで、データ電極32に電圧Vdを印加する構成とした点である。
図9は、本発明の実施の形態2におけるサブフィールド構成を示す図である。本実施の形態においては、1フィールドを11のサブフィールド(第1SF、第2SF、・・・、第11SF)に分割し、各サブフィールドはそれぞれ、例えば(0、1、2、3、6、11、18、30、44、60、80)の輝度重みを持つものとする。本実施の形態では、第1SFの輝度重みを0としているが、これは、維持期間の維持放電を消去放電のみとすることを意味している。また、第2SFの初期化期間では全セル初期化動作を行い、第1SF、第3SF〜第11SFの初期化期間では選択初期化動作を行うものとする。なお、第2SF〜第11SFの維持期間の消去放電では必ずしもデータ電極32に電圧Vdを印加しなくてもよい。
図10は、本発明の実施の形態2におけるパネル10の各電極に印加する駆動電圧波形図である。図10に示すように、1フィールド期間の最後のサブフィールド(第11SF)の維持期間の最後では、データ電極D1〜Dmを0(V)に保持したまま、最後の維持放電、すなわち消去放電を発生させるための電圧Vsを走査電極SC1〜SCnに印加した後、消去位相差Th1の後、表示電極対の電極間の電位差を緩和するための電圧Ve1を維持電極SU1〜SUnに印加する。こうして走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとの間に細幅パルス状の電圧差を与えて消去放電を発生させ、データ電極Dk上の正の壁電圧を残したまま、走査電極SCiおよび維持電極SUi上の壁電圧を消去する。
続くフィールドの第1SFは、選択初期化動作を行うサブフィールドである。選択初期化動作を行う初期化期間では、維持電極SU1〜SUnに電圧Ve1を、データ電極D1〜Dmに0(V)をそれぞれ印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧Vi3’から電圧Vi4に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると前のサブフィールドの維持期間で維持放電を起こした放電セルでは微弱な初期化放電が発生し、走査電極SCi上および維持電極SUi上の壁電圧が弱められる。またデータ電極Dkに対しては、直前の維持放電によってデータ電極Dk上に十分な正の壁電圧が蓄積されているので、この壁電圧の過剰な部分が放電され、書込み動作に適した壁電圧に調整される。一方、前のサブフィールドで維持放電を起こさなかった放電セルについては放電することはなく、前のサブフィールドの初期化期間終了時における壁電荷がそのまま保たれる。
続く書込み期間の動作は図4の駆動電圧波形図で説明した書込み期間の動作と同様であるため説明を省略する。そして、続く維持期間では、上述したように第1SFの輝度重みを0としているので、消去放電のみを発生させる。したがって第1SFの画像表示に関与する輝度を低くできるので、細やかな階調の表示が可能となり、より滑らかな画像を表示することができる。
すなわちこの維持期間では、表示電極対28に対し、消去放電を発生させるための電圧Vsの走査電極SC1〜SCnへの印加と、その印加から消去位相差Th1の後、表示電極対の電極間の電位差を緩和するための電圧Ve1の維持電極SU1〜SUnへの印加のみを行う。そして、この消去位相差Th1の間にデータ電極32に電圧Vdを印加し、消去放電の強さを調整するとともにデータ電極Dk上の壁電荷を調整している。
続く第2SFは全セル初期化動作を行うサブフィールドである。この初期化期間では、まず、維持電極SU1〜SUnに電圧Ve1を印加したままデータ電極D1〜Dmに0(V)を印加し、走査電極SC1〜SCnには電圧Vi3’から電圧Vi4に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。その後、走査電極SC1〜SCnおよび維持電極SU1〜SUnには図4の駆動電圧波形図で説明した全セル初期化動作と同様の駆動電圧波形を印加して全セル初期化動作を行う。このとき、初期化期間前半部では、データ電極32に再び電圧Vdを印加する。そして、初期化期間後半部では、データ電極32に0(V)を印加する。
この初期化期間前半部で発生する初期化放電の強さは、放電セル内に形成された壁電圧の強さに依存するが、本実施の形態では、データ電極D1〜Dm上部に形成される正の壁電圧が弱められており、かつデータ電極32に電圧Vdを印加しているので、弱い初期化放電となり、その放電に伴う発光が弱まって、コントラスト比をさらに向上させることが可能となる。
続く書込み期間の動作は図4の駆動電圧波形図で説明した書込み期間の動作と同様であるため説明を省略する。続く維持期間の動作も維持パルスの数を除いて同様であるが、本実施の形態では、第2SF〜第10SFの維持期間の消去放電発生時には、データ電極D1〜Dmを0(V)に維持したままとする。
以上示したように、本実施の形態では、サブフィールド構成を変え、全セル初期化動作を行うサブフィールドの直前のサブフィールドにおける消去放電発生時に、データ電極32に電圧Vdを印加する構成とすることで、実施の形態1で示した効果に加え、さらに、全セル初期化動作における放電を弱めその放電に伴う発光を弱めてコントラスト比をさらに向上させることが可能となる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3におけるパネル10の構造、駆動電圧波形の概要等は実施の形態2と同様である。また、サブフィールド構成、具体的にはサブフィールド数、輝度重み、および第2SFを全セル初期化動作を行うサブフィールドとし、第1SF、第3SF〜第11SFを選択初期化動作を行うサブフィールドとする構成も実施の形態2と同様である。本実施の形態が実施の形態2と異なる点は、第1SFの消去放電から第2SFの初期化放電にいたるまでの駆動電圧波形の形状である。
図11は、本発明の実施の形態3におけるパネル10の各電極に印加する駆動電圧波形図である。図11に示す駆動電圧波形が図10に示した駆動電圧波形と異なる点は、第1SFの消去放電から第2SFの初期化放電にいたるまでの波形形状であるので、ここでは、その異なる駆動電圧波形の部分について説明する。
図11に示すように、第1SFの維持期間の最後では、消去放電を発生させるための電圧Vsを走査電極SC1〜SCnへ印加し、消去位相差Th1の後、表示電極対の電極間の電位差を緩和するための電圧Ve1を維持電極SU1〜SUnへ印加する。そして、この消去位相差Th1の間で、データ電極32に電圧Vdを印加し、消去放電でデータ電極32上に形成される壁電圧を弱める。
続く第2SFの初期化期間では、維持電極SU1〜SUnには電圧Ve1を、データ電極D1〜Dmには電圧Vdを印加したままとし、また、走査電極SC1〜SCnには、電圧Vsを印加したままにして図10に示したような電圧Vi3’から電圧Vi4に向かって緩やかに下降するランプ電圧は印加しない。したがって、図10に示した駆動電圧波形では、緩やかに下降するランプ電圧の走査電極SC1〜SCnへの印加によって前のサブフィールドの維持期間で維持放電を起こした放電セルで微弱な初期化放電が発生したが、本実施の形態では、この初期化放電が発生しない。このため、不要な発光をさらに低減することが可能となる。なお、放電セル内の壁電荷は、第1SFの終了時における消去放電によって形成されたものがそのまま保たれる。
このように、本実施の形態では、第1SFの画像表示に関与する輝度をさらに低くできるので、さらに滑らかな画像を表示することができる。
また、本実施の形態では、電力供給用と電力回収用とで異なるインダクタを用いる構成を説明したが、何らこの構成に限定されるものではなく、電力供給用と電力回収用とで同一のインダクタを用いる構成としてもかまわない。
また、本実施の形態では、維持パルスの立ち下がり時間である期間T1、T4を維持パルスの立ち上がり時間である期間T2、T5よりも短くなるように設定したが、本発明はこの条件を必ずしも満足しなくてもよい。
また、本実施の形態では、放電ガスのキセノン分圧を10%としたが、他のキセノン分圧であってもそのパネルに応じた駆動電圧に設定すればよい。
また、本実施の形態において用いた具体的な各数値は、単に一例を挙げたに過ぎず、パネルの特性やプラズマディスプレイ装置の仕様等に合わせて、適宜最適な値に設定することが望ましい。
本発明のパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置は、大画面・高輝度パネルであっても、書込み放電を発生させるために必要な電圧を高くすることなく、安定した書込み放電を発生させることができ、画像表示品質のよいパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイ装置として有用である。
本発明の実施の形態1におけるパネルの構造を示す分解斜視図 同パネルの電極配列図 本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置の回路ブロック図 本発明の実施の形態1におけるパネルの各電極に印加する駆動電圧波形図 本発明の実施の形態1におけるサブフィールド構成の一例を示す図 本発明の実施の形態1における維持パルス発生回路の回路図 本発明の実施の形態1におけるデータ電極駆動回路の回路図 本発明の実施の形態1における維持パルス発生回路の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態2におけるサブフィールド構成を示す図 本発明の実施の形態2におけるパネルの各電極に印加する駆動電圧波形図 本発明の実施の形態3におけるパネルの各電極に印加する駆動電圧波形図
符号の説明
1 プラズマディスプレイ装置
10 パネル
21 (ガラス製の)前面板
22 走査電極
23 維持電極
24,33 誘電体層
25 保護層
28 表示電極対
31 背面板
32 データ電極
34 隔壁
35 蛍光体層
51 画像信号処理回路
52 データ電極駆動回路
53 走査電極駆動回路
54 維持電極駆動回路
55 タイミング発生回路
100,200 維持パルス発生回路
110,210 電力回収部
120,220 (電圧)クランプ部
C10,C20 (電力回収用の)コンデンサ
Cp 電極間容量
Q11,Q12,Q13,Q14,Q21,Q22,Q23,Q24,Q28,Q29,Q1D1〜Q1Dm,Q2D1〜Q2Dm スイッチング素子
D11,D12,D21,D22 (逆流防止用の)ダイオード
L11,L12,L21,L22 インダクタ

Claims (5)

  1. 走査電極と維持電極とからなる表示電極対とデータ電極とを有する放電セルを複数備えたプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、
    前記放電セルで初期化放電を発生させる初期化期間と、前記放電セルで選択的に書込み放電を発生させる書込み期間と、輝度重みに応じた回数の維持パルスを印加して選択した放電セルで維持放電を発生させる維持期間とを有するサブフィールドを1フィールド期間内に複数設け、
    前記維持期間において、最後の維持放電を発生させるための電圧波形が前記走査電極にて立ち上がり始めた後、所定の時間間隔を置いて正の電圧波形が前記データ電極にて立ち上がりはじめ、さらにその後に前記表示電極対の電極間の電位さを緩和するための電圧波形が前記維持電極にて立ち上がり始めることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  2. 前記サブフィールドは、前記初期化期間において画像表示を行う全ての放電セルに対して初期化放電を発生させる全セル初期化サブフィールドと、
    少なくとも輝度重みが最も小さいサブフィールドの前記維持期間における前記最後の維持放電において、正の電圧を前記データ電極に印加することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  3. 前記サブフィールドは、前記初期化期間において画像表示を行う全ての放電セルに対して初期化放電を発生させる全セル初期化サブフィールドと、前記初期化期間において直前のサブフィールドで維持放電を発生した放電セルで選択的に初期化放電を発生させる選択初期化サブフィールドとのいずれかであり、前記全セル初期化サブフィールドの直前のサブフィールドの前記維持期間における前記最後の維持放電において、正の電圧を前記データ電極に印加することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  4. 輝度重みが最も小さいサブフィールドの直後のサブフィールドを前記全セル初期化サブフィールドとすることを特徴とする請求項3に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  5. 走査電極と維持電極とからなる表示電極対とデータ電極とを有する放電セルを複数備えたプラズマディスプレイパネルと、前記表示電極対を駆動する駆動回路と、前記データ電極を駆動する駆動回路とを備え、1フィールド期間に、前記放電セルで初期化放電を発生させる初期化期間と、前記放電セルで選択的に書込み放電を発生させる書込み期間と、選択した放電セルで維持放電を発生させる維持期間とを有するサブフィールドを複数設けたプラズマディスプレイ装置であって、
    前記維持期間において、前記表示電極対を駆動する駆動回路は、最後の維持放電を発生させるための電圧波形が前記走査電極にて立ち上がり始めた後、所定の時間間隔を置いて正の電圧波形が前記データ電極にて立ち上がり始め、さらにその後に前記表示電極対の電極間の電位さを緩和するための電圧波形が前記維持電極にて立ち上がり始めることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
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