JP4923250B2 - 金属箔抵抗器 - Google Patents

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Description

この発明は、抵抗回路パターンを形成した金属箔からなる金属箔抵抗体をパッケージに封止し、金属箔抵抗体の電極部を外部端子に接続した金属箔抵抗器に関するものである。
絶縁基板に接着剤で貼った金属箔に抵抗回路パターンを形成し、この基板全体を樹脂封止した金属箔抵抗器が公知である。この種の抵抗器では、温度変化に対する抵抗値の変化をできるだけ少なくすること、すなわち抵抗温度係数TCR(Temperature Coefficient of Resistance)を小さくすることが必要である。
このTCRが大きくなる大きな原因は、金属箔とこれが接着された基板あるいは接着剤との間に熱膨張係数の差異があるため、周囲温度の変化や金属箔抵抗体の自己発熱により、歪応力が発生するためである。例えばNi−Cr金属箔とセラミック基板では熱膨張係数が大きく異なる。そこで従来より温度変化による歪応力の発生がTCRに及ぼす影響を、金属箔自身の温度変化による抵抗変化と相殺させることによりTCRを小さくすることが知られている。
特開2004−179639号公報
すなわち金属箔の材質や圧延処理や熱処理、抵抗回路パターン、基板や接着剤の材質や厚さ、などを適切に設定することによってTCRを小さくしている。特許文献1にはそのような設計要素(調整要素)の数値の設定例が示されている。
従来のものは金属箔を基板に接着し、気密封止したものであるため、金属箔と基板と接着剤との間の熱膨張差により金属箔に歪応力が加わりTCRに影響することが避けられない。また金属箔抵抗体の自己発熱による温度変化もTCRに影響する。TCRを小さくするためには多くの調整要素(金属箔、基板、接着剤の材質、厚さや、パッケージの構造など)を厳密に設定する必要があり、このようなことは極めて困難である。このため広い温度範囲でTCRを十分に小さくしかつ安定させることは極めて困難である。
一方金属箔自身は通常合金であって、その単体での抵抗温度係数、すなわち歪応力を加えない自由な状態での抵抗温度係数は、合金成分の調整、圧延処理や熱処理などによって十分に小さくすることが可能である。
この発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、TCRを小さくしかつ安定させることができ、また調整要素を少なくして設計自由度を増やすことができる金属箔抵抗器を提供することを目的とする。
本発明によればこの目的は、抵抗回路パターンを形成した金属箔からなる金属箔抵抗体を有する金属箔抵抗器において、前記金属箔抵抗体を平面方向に広げ電気絶縁材を介して収容する扁平な空間からなる抵抗体収容室が形成され、かつ前記金属箔抵抗体を固定することなくパッケージ温度と金属箔温度の変化に対してその平面方向に歪みと応力を加えることなく自由に伸縮可能とするように前記抵抗体収容室内に密封して収容するパッケージと、このパッケージに電気絶縁状態で保持され前記金属箔抵抗体の電極部に接続された外部端子と、前記パッケージの放熱手段とを備えることを特徴とする金属箔抵抗器、により達成される。
金属箔抵抗体はパッケージに電気的に絶縁状態でかつ金属箔の広がり方向(平面方向)に伸縮可能に収容したものであるから、周囲温度の変化や金属箔自身の発熱によりパッケージ温度や金属箔温度が変化しても、金属箔自身は自由に伸縮できるので金属箔に歪応力は加わらない。ここにパッケージの放熱手段を設けたので金属箔抵抗体の自己発熱をパッケージから外へ放出でき、抵抗体の本土変化範囲を少なくできる。このためTCRが十分に小さい金属箔を用いることにより、抵抗器のTCRを十分に小さくし、かつ安定させることができる。
また従来のもののように、基板、接着剤やパッケージなどの材質、厚さ、構造などの調整要素によるTCRの変化を考慮する必要がないから、調整要素が少なくなり、設計が容易であり、設計自由度が増える。
放熱手段は、パッケージの外表面に形成した多数の突起や窪みで形成することができる(請求項2)。これらの突起や窪みによりパッケージの表面積を増大し、外気あるいは冷却風との接触面積を増やして冷却効果を向上させるものである。突起や窪みに代えてまたはこれらと共に、パッケージの外表面に空冷用放熱フィンを設けても同様の効果が得られる(請求項3)。
放熱手段はパッケージに設けた冷媒通路であってもよい(請求項4)。この場合冷媒通路はパッケージに埋設された管や、パッケージの外表面に密着する管やパッケージを貫通する通路で形成することができる。冷媒通路にはポンプによって冷媒を導くことができる(請求項5)。冷媒は空気でもよいし、水などの冷却液体であってもよい。放熱手段はパッケージの外表面に固着したペルチェ素子で形成してもよい。この場合ペルチェ素子の吸熱面をパッケージに密着させる(請求項6)。
パッケージに放熱手段を設けるのに代えて、パッケージを冷却液容器に収容した冷却液に漬けておいてもよい(請求項7)。冷却液の大きい熱容量を利用してパッケージの温度上昇を抑制するものであるが、冷却液容器の外面に空冷用放熱フィンを設けて冷却液の温度上昇を防いだり(請求項8)、冷却液を他の定温装置に循環させて一定温度に保つようにしてもよい。
また複数のパッケージを間隔を空けて保持することにより隣接するパッケージの間に冷却空気通路を形成し、この冷却空気通路により放熱手段を形成することができる(請求項9)。パッケージには絶縁性流体を金属箔抵抗体収容室に入れる注入口を設け、パッケージの蓋を封着後にこの注入口から絶縁性流体を注入してからこの注入口を封止することができる(請求項10)。
パッケージは樹脂、セラミック、ガラスなどの電気絶縁材料で作ることができる。この場合パッケージは、抵抗体収容室を通る分割面で分割した構造とし、金属箔抵抗体を収容した後でこの分割面を気密封止すればよい。パッケージは金属製としてもよい。この場合抵抗体収容室の内面を、電気絶縁材で絶縁処理しておく。この絶縁処理は例えば、絶縁塗料を塗布したり、絶縁フィルムを貼っておけばよい。
また金属製のパッケージとし、金属箔抵抗体の両面とパッケージ内面(抵抗体収容室の内面)との間に電気絶縁材である絶縁フィルムを挟んでおいてもよい(請求項4)。この場合絶縁フィルムは金属箔抵抗体とパッケージ内面との間で僅かに遊動可能とすれば金属箔抵抗体に加わる歪みや応力を一層小さくできる。この絶縁フィルムにはその表面の滑動性を増大し滑り易くするための材料、例えばセラミック粉を塗布あるいは付着させておいてもよい。
パッケージの内部(抵抗体収容室)には電気絶縁性の液状の熱伝導媒体、例えば絶縁オイルを充填しておいてもよい。この場合は液状媒体により金属箔の熱を速やかにパッケージに伝え外へ放散することができ、冷却性が向上する。金属製のパッケージは、外側をさらに樹脂で被覆し、パッケージを保護してもよい。
外部端子は、その内端がパッケージを貫通して抵抗体収容室内に進入し、その外端がパッケージの外に突出するようにパッケージに固定する。そして金属箔抵抗体の電極部を外部端子の内端に固着すればよい。パッケージを金属製とした時には、外部端子をパッケージに設けた外部端子挿通孔に通し、この挿通孔を絶縁性接着剤や封止ガラスなどを用いて封止すればよい。
外部端子の内端は、例えば高温はんだを用いて金属箔抵抗体にはんだ付けすることができる。なお金属箔としてはNi−Cr合金、銅合金などの抵抗材料を箔状にし所定の圧延処理や熱処理などの加工を施したものが適するが、金属箔の材質によって適切な接合方法を採用すればよいのは勿論である。
外部端子は金属箔に対して略垂直方向に配置することができる。しかし外部端子は金属箔と略平行に配置してもよい。パッケージには1つの金属箔抵抗体を収容したものであってもよいが、1つのパッケージ内に複数の特性が異なる金属箔抵抗体を収容し、これら複数の金属箔抵抗体の特性の組合せを利用して全体として特性を向上させることができる。例えばTCRが互いに逆特性となる金属箔抵抗体を組合せて抵抗器全体としてのTCRを著しく小さくすることができる。
図1はこの発明の一実施例である標準抵抗器の斜視図、図2はそのII-II線で断面した分解図、図3はII-II線の外部端子付近を拡大した断面図、図4は分解斜視図である。
これらの図において符号10は金属製のパッケージであり、四角形の枠フレーム12と、下蓋14および上蓋16とを重ね密着固定したものである。このためパッケージ10の中には、枠フレーム12の厚さで扁平な空間、すなわち抵抗体収容室18が形成される(図3)。
このパッケージ10の中には、抵抗回路パターンを形成した金属箔からなる金属箔抵抗体20がパッケージ10に対して電気的に絶縁された状態で収容される。この実施例では、金属箔抵抗体20の両面に絶縁フィルム22,24を重ねて抵抗体収容室18に収容している。なお絶縁フィルム22,24は枠フレーム12の開口形状より僅かに小さく枠フレーム12の内側に入る形状であり、金属箔抵抗体20よりも十分に大きい。
金属箔抵抗体20は金属箔に多数の抵抗回路パターン(抵抗エレメント)を互いにバラバラにならないように連結した状態で同時に形成し、後で個々の回路パターン(抵抗エレメント)を切り出して用いる。金属箔が厚い場合はその両面にフォトレジストを塗布し、露光、現像して両面からエッチングし多数の回路パターンを同時形成すればよい。薄い金属箔の場合は予め基板に仮接着し、エッチングにより多数の回路パターンを同時に形成した後、接着剤を溶剤や熱によってその接着力を除去して個々の回路パターンを切り出して用いればよい。金属箔は伸縮性に優れる絶縁性フィルムなどの支持膜に保持したものであってもよい。
個々の回路パターン(抵抗エレメント)の抵抗線の線幅は箔厚が薄くなるに伴って拡大しておけば、抵抗線が重なり合ったりするのを防ぐことができる。箔厚が厚い場合は抵抗線の剛性も大きいので抵抗線同志が接触したり重なり合うことがない。切り出した個々の回路パターンは、台紙に載せてハンドリングするのがよい。この場合回路パターン(抵抗エレメント)の金属箔が自身の重量により反ることがあっても、塑性変形するほど大きな荷重が加わらなければ回路パターン(抵抗エレメント)は元の状態に復帰するからその機能が害されることはない。
26はロッド状の外部端子であり、その内端28は上蓋16に設けた外部端子挿通孔30を通って抵抗体収容室18内に進入し、外端32は外部端子挿通孔30から外へ突出している。内端28には金属箔抵抗体20の電極部20a(図4参照)が固定される。すなわち内端28は電極部20aを貫通し、両者は高温はんだ34で固着される。なお内端28と下蓋14との間には絶縁フィルム22が介在し、内端28および抵抗体20と下蓋14とは電気的に絶縁されている。下蓋14にはこの内端28に対向する位置にくぼみを設け、内端28がフィルム22を下蓋14との間に挟んでフィルム22を傷めるのを防ぐのがよい。
上の絶縁フィルム24には、外部端子26が通る小孔36が形成され(図4)、外部端子26はこの小孔36および前記外部端子挿通孔30を通って外へ突出している。この外部端子挿通孔30は、パッケージ10の組立後に樹脂や封止ガラスなどの封止材38で気密封止される。
この抵抗器を製作する際には、まず枠フレーム12に下蓋14を密着固定して、枠フレーム12の内側に上方が開いた抵抗体収容室18を形成する。この抵抗体収容室18に絶縁フィルム22を敷き、その上に予め外部端子26を固着した金属箔抵抗体20を装填する。そして上の絶縁フィルム24を重ね、上蓋16を枠フレーム12に密着固定し、抵抗体収容室18内の雰囲気を一定にして外部端子挿通孔30を封止材38で封止する。
外部端子挿通孔30を封止する際に、抵抗体収容室18内に乾燥空気や不活性ガスを封入したり、絶縁オイルを充填してもよい。外部端子挿通孔30とは別に封止可能な通孔(図示せず)を設け、封止材38で外部端子挿通孔30を封止した後でこの通孔を使って抵抗体収容室18内の雰囲気を一定に管理してもよい。
前記パッケージ10の下蓋14および上蓋16に外表面にはそれぞれ複数の凸条14A、16Aが形成されている。これらの凸条14A、16Aは本発明の放熱手段である空冷用放熱フィンとなるものである。ここに凸条14Aと16Aは互いに直交している。このためパッケージ10の変形(歪み)を防ぐ効果が得られる。
この実施例では、抵抗体20の2つの電極20a、20aにそれぞれ2本ずつの外部端子が固着されて、4端子構造となっている。従って上蓋16には4つの外部端子挿通孔30が、また上の絶縁フィルム24には4つの小孔36が形成されている。これは抵抗値が小さい(例えば1Ω以下)標準抵抗器では、端子と金属箔抵抗体との間の配線抵抗による誤差を防ぐことが必要になり、このため電圧端子と電流端子とを別々に分けて設けたものである。
この抵抗器によれば、抵抗体20は収容室18内に伸縮自在にいわばフリー状態で保持されているから、雰囲気温度の変化や抵抗体20自身の発熱により抵抗体20が伸縮したりパッケージ10に歪みが生じても、抵抗体20にはこの伸縮や歪みによる応力(歪応力)は加わらない。一方金属箔は単体では材質や加工処理によってTCRを極めて小さくすることは可能であるから、TCRを適切に管理した金属箔抵抗体20を用いることにより、これをパッケージ10に封止した抵抗器としてのTCRを十分に小さくし、安定させることが可能である。
また凸条14A、16Aはパッケージ10の冷却性を向上させる。このため金属箔抵抗体20が通電により発熱しても、その熱はパッケージ10に速やかに伝わり、凸条14A、16Aによって表面積が増大した下蓋14および上蓋16の表面から能率良く放散される。従ってパッケージ10および抵抗体10の温度変化範囲が抑制されTCRを一層小さくして抵抗値をさらに安定させることができる。
図5は他の実施例の外部端子接続部付近の分解拡大断面図、図6は全体の外観を示す斜視図である。この実施例はパッケージ110の枠フレーム112に水平方向(厚さ方向に直交する方向)の外部端子挿通孔130を形成し、ここに外部端子126を通し封止材138で樹脂封止またはガラス封止し、外部端子126の扁平な内端128を金属箔抵抗体120の電極部に重ね接続したものである。
この抵抗体120および内端128を絶縁フィルム122、124で挟み、下蓋114と上蓋116を枠フレーム112に重ねて密封したものである。
ここに下蓋114および上蓋116にはそれぞれ空冷用放熱フィン114A、116Aが一体に形成されている。これらの空冷用放熱フィン114A、116Aは本発明の放熱手段となるものであり、両フィン114A、116Aは互いに平行である。このためこのパッケージ100の回りの空気流が両フィン114A、116Aに接触しつつ円滑に流動し、放熱効果を高めることができる。
図7は他の実施例を示す斜視図である。この実施例3は前記図5、6に示す実施例2において上蓋116のみに空冷用放熱フィン116Aを設けたものである。この実施例3によればパッケージ110の小型化が図れる。なおこの図7では図5、6と同一部分に同一符号を付したのでその説明は繰り返さない。
図8は他の実施例の外部端子接続部付近の断面図、図9はその分解図である。この実施例のパッケージ210は、下蓋214の一端を枠フレーム212より外側へ突出させ、この突出部の表面と枠フレーム212の内側となる抵抗体収容室218に現れる位置とにそれぞれ導体パッド50、52を形成し、これらを下蓋214の内層回路54によって接続したものである。導体パッド50、52や内層回路54は公知のプリント配線板と同様な手法により製作することができる。
金属箔抵抗体220は導体パッド52にはんだ付けされる。このはんだ付けは、例えば導体パッド52の表面にはんだめっきやはんだボール、はんだペーストなど供給しておき、その上に抵抗体220の電極部を押圧し加熱してリフローはんだ付けすればよい。
ここに上蓋216の外表面には放熱手段としての空冷用放熱フィン216Aが形成されている。この実施例では下蓋214は通常絶縁基板であるため、上蓋216だけにフィン216Aが形成されている。しかしこのフィン216Aにより抵抗体220の発熱は十分に外部へ放散され得る。
図10は他の実施例の斜視図である。この図10の(A)に示すパッケージ310は前記図5〜7に示した実施例2とほぼ同一の構成である。異なるのは、実施例2では下蓋114と上蓋116に空冷用放熱フィン114A、116Aを設けたのに対して、この図10(A)の実施例では下蓋314と上蓋316に多数の突起316Aを設けた点である。なお下蓋314の突起は図10(A)には表れていない。
図10(B)に示すパッケージ310Aは、下蓋314Bおよび上蓋316Bに多数の窪み316Cを設けたものである。なお下蓋314Aの窪みは図10(B)には表れていない。なお図10において312は枠フレーム、326は外部端子である。
図10の実施例によれば、下蓋314、314Bや上蓋316、316Aに突起316Aや窪み316Cを設けたので、パッケージ310、310Aの表面積が増大し、放熱面積が増大する。このためパッケージ310、310Aの冷却性が向上する。
図11は本発明の他の実施例を示す平面図、図12はそのA−A線断面図、図13は同じくB−B線断面図である。この実施例はパッケージに冷却手段としての冷却水通路を設けたものである。
これらの図において符号410はパッケージであり、このパッケージ410は銅などの熱伝導性の良い金属でブロック状に作られた本体412を持つ。この本体412の上面には上向きに開いた平面視四角形の凹部414が形成され、この凹部414の内面にはポリイミド系樹脂からなる絶縁層416が電着されている。また本体412の凹部412の下方には水平方向に2本の冷却水通路(冷媒通路)418が貫通するように形成されている。この冷却水通路418には図示しない冷却水循環装置から一定温度の冷却水が導かれ、パッケージ410の温度を一定に保つ。
420は四角枠状のスペーサであり、本体412の凹部414の内面に電着された絶縁層416の内側に上方から装填される。このスペーサ420は銅などの熱伝導性がよい金属で作られた芯材420Aの全面に、ポリイミド樹脂などの絶縁材420Bを電着したものである。
422は蓋板であり、銅板などの芯板422Aの全表面にポリイミド樹脂などの絶縁材422Bを電着したものである。この蓋板422は本体412の凹部414の内面に電着した絶縁層416に上方から嵌入される。この結果凹部414の絶縁層416とこの蓋板422との間に、スペーサ420の厚さの気密な抵抗体収容室424が形成される。
なお蓋板422には外部電極426と絶縁オイル注入管428が固定されている。外部電極426は芯板422Aに形成した円孔を通って絶縁された状態で蓋板422を貫通し、下端が僅かに抵抗体収容室424内に突出した状態で蓋板422に接着剤430で固定されている。絶縁オイル注入管428は蓋板422を貫通し、その下端は抵抗体収容室424に突出することなく開口している。
432は金属箔抵抗体であり前記図1〜4で説明した金属箔抵抗体20と同様なものである。この抵抗体432の電極は前記外部端子426の下方に位置し、これら外部端子426の下端がこれら電極に高温はんだ434で接続されている。このように抵抗体432を外部端子426に固定した状態で蓋板422は本体412の抵抗体収容室424に気密に装着される。
絶縁オイル注入管428からは不活性な絶縁オイルが注入され、抵抗体収容室424にこの絶縁オイルを充填する。その後絶縁オイル注入管428をはんだなどの封止材428Aで封止する。この結果抵抗体収容室424は、抵抗体432を抵抗体収容室424内に絶縁オイル中に浮いた状態あるいは浸漬された状態で密封される。
この実施例6ではパッケージ410の本体412のみに2本の冷却水通路418を形成したが、蓋板422を厚くしてこの中に冷却水通路を設けてもよい。冷媒としては水以外の液体や気体を用いてもよい。
図14は他の実施例を示す斜視図である。図14(A)に示す実施例は、パッケージ510の上蓋512に冷媒通路514を埋設し、この冷媒通路514には冷媒容器516に収容した冷媒をポンプ518によって循環させるものである。520は外部端子である。
図14(B)に示すものはパッケージ510Aの上蓋512Aと下蓋512Bの両方に冷媒通路514A、514Bを埋設したものである。これらの冷媒通路514A、514Bには図14(A)と同様にポンプ518により冷媒を供給すればよい。なお冷媒容器516には定温装置522を接続して冷媒温度を一定に維持するようにしてもよい。
図15は他の実施例を示す斜視図である。この実施例8はパッケージ610の外表面に放熱手段である冷却管612を密着させたものである。この冷却管612の冷媒通路612Aには図示しないポンプから冷却液が導かれ、パッケージ610を冷却する。
ここに冷却管612は図15(A)に示すように、パッケージ610の片面(例えば上面)に密着させてもよいが、図15(B)に示すようにパッケージ610の上下両面に密着させてもよい。
図16は他の実施例を示す斜視図である。この実施例はパッケージ710の上面に4個のペルチェ素子712を固着したものである。ここにペルチェ素子712は電流を通すことにより一方の面(吸熱面)を低温とし他方の面(放熱面)を高温にする半導体素子である。このペルチェ素子712は吸熱面をパッケージ710に密着させることによりパッケージ710を冷却することができる。なお雰囲気温度が低い場合は、ペルチェ素子712の電流を逆向きにしてパッケージ710に密着する面を放熱面とすれば、パッケージ710を適切な温度にすることができる。
図17は他の実施例を示す斜視図である。この実施例は、複数のパッケージ810を間隔を空けて結合具812で保持することによって、パッケージ810の間に放熱手段となる冷却空気通路814を形成したものである。この冷却空気通路814には電動ファン(図示せず)によって冷却空気を送ってもよいが、この通路814を縦向きにして空気の自然対流を利用してもよい。
図18は他の実施例を示す透視図である。この実施例はパッケージ910を冷却液容器912に収容した冷却液に浸漬したものである。この場合冷却液の熱容量がパッケージ910の発熱量に比べて著しく大きくしておけば、パッケージ910の温度をほぼ一定に保つことができる。
冷却液容器912の外側面に放熱フィン(図示せず)を設けて冷却液の冷却性を向上させたり、冷却液を図示しない定温装置に循環させてもよい。
本発明の一実施例の斜視図 そのII-II線位置で断面した分解図 II-II線の外部端子付近を拡大した断面図 全体の分解斜視図 他の実施例の外部端子接続部付近の分解拡大断面図 同じく全体斜視図 他の実施例の斜視図 他の実施例の外部端子接続部付近の断面図 同じくその分解図 他の実施例を示す平面図 他の実施例の平面図 図11におけるA−A線断面図 同じくB−B線断面図 他の実施例を示す斜視図 他の実施例を示す斜視図 他の実施例を示す斜視図 他の実施例を示す斜視図 他の実施例を示す斜視図
符号の説明
10、110、210、310、410、510、510A、610、710、810、910 パッケージ
12、112、212、312 枠フレーム
14、314、512、512A 下蓋
14A、16A 凸条(空冷用放熱フィン、放熱手段)
16、116、216、316、512B 上蓋
18、118、218、424 抵抗体収容室
20、120、220、432 金属箔抵抗体
20a 電極部
22、122、222 絶縁フィルム
24、124、224 絶縁フィルム
26、126、50、326、426 外部端子
14A、16A 凸条(放熱手段)
114A、116A、216A 空冷用放熱フィン(放熱手段)
316A 突起(放熱手段)
316C 窪み(放熱手段)
418 冷却水通路(冷媒通路、放熱手段)
514、514A、514B 冷媒通路
612A 冷却液通路(放熱手段)
712 ペルチェ素子(放熱手段)
814 冷却空気通路(放熱手段)
912 冷却液容器(放熱手段)

Claims (10)

  1. 抵抗回路パターンを形成した金属箔からなる金属箔抵抗体を有する金属箔抵抗器において、
    前記金属箔抵抗体を平面方向に広げ電気絶縁材を介して収容する扁平な空間からなる抵抗体収容室が形成され、かつ前記金属箔抵抗体を固定することなくパッケージ温度と金属箔温度の変化に対してその平面方向に歪みと応力を加えることなく自由に伸縮可能とするように前記抵抗体収容室内に密封して収容するパッケージと、このパッケージに電気絶縁状態で保持され前記金属箔抵抗体の電極部に接続された外部端子と、前記パッケージの放熱手段とを備えることを特徴とする金属箔抵抗器。
  2. 放熱手段はパッケージ表面に形成した多数の突起または窪みである請求項1の金属箔抵抗器。
  3. 放熱手段はパッケージ表面に設けた空冷用放熱フィンである請求項1の金属箔抵抗器。
  4. 放熱手段はパッケージに設けた冷媒通路である請求項1の金属箔抵抗器。
  5. 請求項4において、さらに冷媒通路に冷媒を導くポンプを備える金属箔抵抗器。
  6. 放熱手段はパッケージ表面に吸熱面を固着したペルチェ素子である請求項1の金属箔抵抗器。
  7. 抵抗回路パターンを形成した金属箔からなる金属箔抵抗体を有する金属箔抵抗器において、
    前記金属箔抵抗体を平面方向に広げ電気絶縁材を介して収容する扁平な空間からなる抵抗体収容室が形成されかつ前記金属箔抵抗体をその平面方向に歪みと応力を加えない自由状態で前記抵抗体収容室に収容する気密封止パッケージと、このパッケージに電気絶縁状態で保持され前記金属箔抵抗体の電極部に接続された外部端子と、前記パッケージが浸漬された冷却液を収容する冷却液容器と、を備えることを特徴とする金属箔抵抗器。
  8. 冷却液容器の外面に空冷用放熱フィンが形成されている請求項7の金属箔抵抗器。
  9. 放熱手段は、複数のパッケージを間隔を空けて保持することにより隣接するパッケージの間に形成される冷却空気通路により形成される請求項1の金属箔抵抗器。
  10. パッケージには金属箔抵抗体収容室に絶縁性流体を入れる注入口が設けられている請求項1〜9のいずれかの金属箔抵抗器。
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