JP4921986B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4921986B2
JP4921986B2 JP2007001666A JP2007001666A JP4921986B2 JP 4921986 B2 JP4921986 B2 JP 4921986B2 JP 2007001666 A JP2007001666 A JP 2007001666A JP 2007001666 A JP2007001666 A JP 2007001666A JP 4921986 B2 JP4921986 B2 JP 4921986B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
write
read
memory cell
bit line
word line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007001666A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008171481A (ja
Inventor
敏正 行川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2007001666A priority Critical patent/JP4921986B2/ja
Priority to US11/968,893 priority patent/US7656738B2/en
Publication of JP2008171481A publication Critical patent/JP2008171481A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4921986B2 publication Critical patent/JP4921986B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C17/00Read-only memories programmable only once; Semi-permanent stores, e.g. manually-replaceable information cards
    • G11C17/14Read-only memories programmable only once; Semi-permanent stores, e.g. manually-replaceable information cards in which contents are determined by selectively establishing, breaking or modifying connecting links by permanently altering the state of coupling elements, e.g. PROM
    • G11C17/18Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C17/00Read-only memories programmable only once; Semi-permanent stores, e.g. manually-replaceable information cards
    • G11C17/14Read-only memories programmable only once; Semi-permanent stores, e.g. manually-replaceable information cards in which contents are determined by selectively establishing, breaking or modifying connecting links by permanently altering the state of coupling elements, e.g. PROM
    • G11C17/16Read-only memories programmable only once; Semi-permanent stores, e.g. manually-replaceable information cards in which contents are determined by selectively establishing, breaking or modifying connecting links by permanently altering the state of coupling elements, e.g. PROM using electrically-fusible links
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/02Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier
    • H01L27/0203Particular design considerations for integrated circuits
    • H01L27/0207Geometrical layout of the components, e.g. computer aided design; custom LSI, semi-custom LSI, standard cell technique

Description

本発明は、ゲート絶縁膜破壊型アンチヒューズ素子をメモリセルに用いた不揮発性半導体記憶装置に関する。
大容量の半導体記憶装置、高機能な半導体論理回路装置、及び高性能なアナログ回路装置には、大容量の半導体記憶装置に内在する不良記憶素子の番地、高機能な半導体論理回路装置の管理に必要なチップ固有番号、高性能なアナログ回路の特性を均一に保つための調整情報等を格納するため、比較的小容量の不揮発性半導体記憶装置が混載されている。その一例として、いわゆるゲート絶縁膜破壊型アンチヒューズ素子を記憶素子として利用した一度だけ書き込みが可能(ライトワンス)な不揮発性半導体記憶装置がある(例えば、非特許文献1参照)。
ゲート絶縁膜破壊型アンチヒューズ素子は、トランジスタのゲート絶縁膜を破壊による導電性の変化に基づいてデータを記憶するものである。このゲート絶縁膜破壊型アンチヒューズ素子を利用した不揮発性半導体記憶装置は、製造工程の追加を必要としないため、安価に製造できるという特徴があり、さらに、同一チップ上に混載される半導体記憶装置、半導体論理回路装置あるいはアナログ回路装置の性能劣化を招かないという利点がある。
ゲート絶縁膜破壊型アンチヒューズ素子への情報を書き込み動作および読み出し動作は次のような手順により行われる。まず、書き込み動作において、ゲート絶縁膜の両端電極に6V程度の高電圧を印加する。その状態を保持することにより、やがてゲート絶縁膜が局所的にブレークダウンし、そこに弱い電流経路が形成される。この微小なブレークダウンスポットに対して、さらに、高電圧を印加し続けて2mA程度の比較的大きな電流を流す。この書き込み動作により、ブレークダウンスポットやその周囲の組成が変成し、比較的低抵抗の導通経路が形成される。これにより、書き込み動作が完了する。
一方、読み出し動作では、たとえば1V程度のアンチヒューズ素子を破壊しない程度の低電圧を印加して、そのとき得られる読み出し電流の大きさの違いにより、蓄えられたデータが0であるか、1であるかを判定する。
ゲート絶縁膜破壊型アンチヒューズ素子を用いた半導体記憶装置を安定して動作させるためには、書き込み動作時に十分に大きな書き込み電流を供給して、ゲート絶縁膜のブレークダウンスポットやその周辺を十分に変成させることが重要である。そのための書き込み電流量は約2mA以上が要求される。
この要求を満たすため、ゲート絶縁膜破壊型アンチヒューズ素子に接続される電流経路(電源線、信号線、記憶素子と信号線を接続する選択ゲートトランジスタ、信号線を駆動する書き込みバッファ等)が十分に低抵抗でなければならない。
また、たとえ書き込み時に適切な書き込み電流を供給したとしても、読み出し時に得られるセル電流は決して大きくない。その読み出し電流の中心値は100μA程度であり、しかもバラツキが大きく、電圧電流特性が非線形性を示す場合もある。例えば、1V印加時の読み出し電流が1μA程度となってしまう場合もある。1μAという読み出し電流はその他の半導体記憶装置で用いられる記憶素子、たとえばSRAMセルのものに比べると、10分の1から100分の1に相当するほど微弱なものである。
この微弱な読み出し電流は、ゲート絶縁膜破壊型アンチヒューズ素子の書き込み後の導通経路が破壊現象により形成されることを考慮すると、許容されなければならない。つまり、蓄えられた情報が0であるか1であるかを正確にかつ高速に判定するためには、記憶素子に接続される信号線や、アンチヒューズ素子と信号線を接続する選択ゲートや、読み出された微小信号を増幅するセンスアンプなどに寄生する容量を如何に小さく抑えるかが重要な課題である。
以上の説明から明らかなように、書き込み特性の向上のためには、信号線幅を太くすることが有効であり、選択ゲートを構成するトランジスタのサイズを大きくすることが有効である。一方で、読み出し特性の向上のためには、信号線幅を細くすることが有効であり、選択ゲートを構成するトランジスタのサイズを小さくすることが有効である。このように、ゲート絶縁膜破壊型アンチヒューズ素子を記憶素子として利用したライトワンス不揮発性半導体記憶装置においては、書き込み動作から生じる低抵抗化の要求と、読み出し動作から生じる低容量化の要求が相反する。
H. Ito et al. "Pure CMOS One-time Programmable Memory using Gate-OX Antifuse", Proceedings of the IEEE 2004 Custom Integrated Circuits Conference, PP. 469-472
本発明は、ゲート絶縁膜破壊型アンチヒューズ素子を記憶素子として利用したライトワンス不揮発性半導体記憶装置において、書き込み動作から生じる低抵抗化の要求と、読み出し動作から生じる低容量化の要求とに応えることができるものである。
本発明の一態様に係る不揮発性半導体記憶装置は、絶縁破壊の有無によりデータを記憶するアンチヒューズ素子を含むメモリセルをマトリクス状に配置して構成されるメモリセルアレイと、前記メモリセルを行方向において選択するため前記メモリセルアレイに配列された複数のワード線と、前記メモリセルからのデータ読み出しを行うため前記ワード線と直交する方向に配列された読み出しビット線対と、前記メモリセルへのデータ書き込みを行うため前記ワード線と直交する方向に配列された書き込みビット線と、前記読み出しビット線対に生じる電位差を増幅するセンスアンプとを備え、前記読み出しビット線対を構成する正補の読み出しビット線のうち、いずれか一方が偶数番地のワード線に接続された前記メモリセルに接続される一方、他方が奇数番地のワード線に接続された前記メモリセルに接続されたことを特徴とする。
この発明によれば、ゲート絶縁膜破壊型アンチヒューズ素子を記憶素子として利用したライトワンス不揮発性半導体記憶装置において、書き込み動作から生じる低抵抗化の要求と、読み出し動作から生じる低容量化の要求とに応えることができる。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1に本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体装置の概略構成を示す概略図である。この実施の形態では、この不揮発性半導体装置は、複数のメモリセル1をマトリックス状に配置してなるメモリセルアレイ2を備えている。図1では、上下方向(ロウ方向)に8個、左右方向(カラム方向)に8個、計64個のメモリセルが配置されているが、本発明がこれに限られないことは言うまでもない。メモリセル1の具体的構造に関しては後述する。
メモリセルアレイ2には、図1中の上下方向(ロウ方向)に延びるよう、ワード線WLp<i>(図1ではi=0〜7)が複数本配列されている。また、メモリセルアレイ2には、図1の左右方向(カラム方向)に延びるよう書き込みビット線WBLn<j>、読み出しビット線対RBL<j>、RBL<j>(図1ではj=0〜7)が設けられている。
書き込みビット線WBLn<j>は、データ書き込みの際に用いられる単線構造の配線(シングルエンド配線)であり、一方、読み出しビット線対RBL<j>、RBL<j>は、データ読み出しの際に用いられる一対の正補配線(信号読み出し時に互いに論理の異なる信号が現れる一対の配線)である。なお、メモリセル1には書き込み時に6V程度の高電圧を印加し、読み出し時に1V程度の低電圧を印加するためのプレート電極(図示せず)が設けられている。
1本のワード線WLp<i>は、ロウ方向に並ぶ複数個(ここでは8個)のメモリセル1に共通接続されている。複数のワード線WLp<i>はロウデコーダ3により駆動されており、ロウデコーダ3に与えられるロウアドレスRA<2:0>により選択的に活性化される。
一方、1本の書き込みビット線WBLn<j>は、カラム方向に並ぶ複数個(ここでは8個)のメモリセル1に共通接続されている。書き込みビット線WBL<j>は、書き込みバッファ5により駆動される。
この書き込みビット線WBLn<j>と平行にカラム方向に延びる読み出しビット線対RBLt<j>、RBLc<j>のそれぞれには、カラム方向に並ぶ複数個(図1では8個)のメモリセル1のうち半数が接続される。正の読み出しビット線RBLt<i>には、カラム方向に並ぶ複数個のメモリセル1のうち偶数番目のメモリセル1が共通に接続され、補の読み出しビット線RBLc<i>には奇数番目のメモリセル1が共通に接続される。これとは逆に、正の読み出しビット線RBLt<i>には奇数番目のメモリセル1が共通に接続され、補の読み出しビット線RBLc<i>には偶数番目のメモリセル1が共通に接続されるのでもよい。
この読み出しビット線対RBLt<j>、RBLc<j>は、それぞれセンスアンプ4の正入力端子(+)と補入力端子(−)に接続されている。
センスアンプ4の出力端子と、前述の書き込みバッファ5の入力端子とはデータバッファ6に接続されている。データバッファ6は、データ出力端子DOpとデータ入力端子DIpとを備えており、メモリセルアレイ2とその外部と間のデータのやり取りを制御する。
図2にメモリセル1の詳細な構造を示す。メモリセル1は、記憶素子としての絶縁破壊型アンチヒューズ素子7、書き込み制御素子8、書き込み選択素子9、バリア素子10、及び読み出し用選択素子11により構成される。アンチヒューズ素子7は、例えばp型MOSトランジスタのソース・ドレイン端子及び基板を短絡させた構成を有し、ソース・ドレイン端子に書き込み電源VBPに高電圧を印加してゲート絶縁膜を破壊することにより、不可逆的にゲート絶縁膜の抵抗値を変化させ、情報を書き込むことが可能な構成を有している。
書き込み制御素子8及び書き込み選択素子9は、アンチヒューズ素子7のゲート端子と書き込みビット線WBLnとの間に直列接続されている。ここでは、書き込み制御素子8及び書き込み選択素子9はいずれもn型MOSトランジスタから構成されているものとする。書き込み制御素子8は、書き込み制御信号WEが立ち上がることによりONとなり、また、書き込み選択素子9は、ワード線WLpが選択されることによりONとなる。
また、バリア素子10、及び読み出し選択素子11は、アンチヒューズ素子7のゲート端子と、読み出しビット線対RBLt、RBLcのいずれか一方との間に直列接続されている(いずれとなるかは、そのメモリセルがカラム方向において偶数番目のものか、奇数番目のものかによって異なる)。ここでは、バリア素子10及び読み出し選択素子11はいずれもn型MOSトランジスタから構成されているものとする。バリア素子10は、そのゲートにバリア電源VBTが印加され読み出し選択素子11に書き込み電源VBPから与えられる高電圧が印加されることを防止する役割を有する。書き込み電源VBP、バリア電源VBT、及び書き込み制御信号WEは全てのメモリセル1に共通に供給されているが、図1では煩雑になることを防ぐため図示されていない。また、読み出し選択素子11は、ワード線WLpが選択されることによりONとなる。
次に、図2に示すようなメモリセル1への書き込み動作、読み出し動作について説明する。図2のアンチヒューズ素子7は、p型MOSトランジスタから構成されたアンチヒューズ素子であり、そのゲート絶縁膜破壊前の通常状態において高抵抗であるが、高電圧印加によりゲート絶縁膜が破壊されると低抵抗になる。高抵抗状態では例えばデータ”0”を、低抵抗状態ではデータ”1”を保持する。
書き込み動作は、例えば次のような手順で実行される。まず、書き込み電源VBPを、アンチヒューズ素子7のゲート絶縁膜が破壊されるのに十分なほどの高電位にする。このとき、アンチヒューズ素子7、書き込み制御素子8、書き込み選択素子9、バリア素子10、および読み出し選択素子11に対して不要な高電圧ストレスが印加されないように、バリア電源VBT、書き込み制御信号WE、行選択信号WL、書き込みビット線WBL、読み出しビット線RBLt、RBLcを同時にある程度高電位とする。例えば、通常1.2Vの電源で用いられるp型MOSトランジスタをアンチヒューズ素子7に用い、通常3Vの電源で用いられるn型MOSトランジスタをその他の制御素子に用いるならば、書き込み電源VBPの電位を6Vとし、その他(WE、WL、WBL、線RBLt、RBLc)の電位を3Vとすることが適当である。
次に、書き込みを行うメモリセル1に接続されたワード線WLを選択状態すなわち高電位3Vにし、書き込みを行わないメモリセル1に接続されたその他のワードWLを非選択状態すなわち低電位0Vとする。さらに、書き込みを行うメモリセル1に接続された書き込みビット線WBLを書き込みを指示するため低電位の0Vとし、その他の書き込みビット線WBLを高電位3Vのままとする。
このとき、読み出しビット線対RBLt、RBLcも同様に、書き込みを行うメモリセル1に接続されるものは低電位0Vに、書き込みを行わないメモリセル1に接続されるものは高電位3Vとする。或いは、全ての読み出しビット線対RBLt、RBLcをハイインピーダンスとしてもよい。このようにして、高電位状態のワード線WLpと、低電位状態の書き込みビット線WBLpが接続されたメモリセル1が選択され、書き込みが実行される。
選択されたメモリセル1のアンチヒューズ素子7の両端子間には書き込み電源VBPで与えられる電圧6Vが印加される。この状態を保持し続けることにより、約100μs後には、選択されたメモリセル1のアンチヒューズ素子7のゲート絶縁膜はブレークダウン(破壊)する。ブレークダウンは局所的に発生し、その形状は直径50nm程度のピンホールである。この微小なブレークダウンスポットに対して、さらに、高電圧を印加し続けることにより、2mA以上の比較的大きな電流を流す。この書き込み動作により、ブレークダウンスポットやその周囲の組成が変成し、比較的低抵抗の導通経路が形成される。このあと、書き込み電源VBPの印加を遮断し、書き込み動作を終了する。
次に、図2のメモリセル1からのデータ読み出し動作について説明する。まず、全てのワード線WLおよび書き込み制御信号WEを0Vに保った状態で、書き込み電源VBPを、ゲート絶縁膜を破壊しない程の電位例えば1.2Vとする。また、バリア素子10が導通状態となるように、バリア電源VBTを高電位、例えば1.8Vとする。この状態で、読み出しビット線RBLの電位を初期化する。その電位は、アンチヒューズ素子7に十分な電圧が印加されるよう比較的低電位、例えば0.2V程度であることが望ましい。
次に、読み出しビット線RBLt、RBLcをハイインピーダンス状態もしくは1μA程度のバイアス電流を流す状態として、選択的にワード線WLを高電位、例えば1.8Vにする。なお、読み出し動作において、書き込みビット線WBLは低電位0Vであってもよいし、素子を破壊しない範囲で高電位(例えば1.8V程度)としてもよい。この状態を保つと、アンチヒューズ素子7に蓄えられたデータが1の場合には、アンチヒューズ素子7が低抵抗であることから、読み出しビット線対RBLt、RBLcの一方の電位は初期電位0.2Vより高電位となる。逆にアンチヒューズ素子7に蓄えられたデータが0の場合には、アンチヒューズ素子7が高抵抗であることから、読み出しビット線対RBLt、RBLcの一方の電位は初期電位0.2Vのままとなるか、又はバイアス電流に引かれて低電位となる。この電位差を検知することにより、メモリセル1に蓄えられたデータが0か1かを判断することができる。
本実施の形態では、図1で示されるように、書き込みビット線WBLn<j>は単線構造(シングルエンド配線)であるのに対して、読み出しビット線対RBLt<j>、RBLc<j>は、一対の差動配線になっている。以下でその効果を説明する。
書き込み動作においては、アンチヒューズ素子7のブレークダウンスポットおよびその周辺の組成を変化させるため、大電流をメモリセル1に供給する必要がある。その電流はビット線WBLn<j>を経由して供給されており、したがって、ビット線WBLn<j>の配線抵抗を抑えなければならない。そのためには、ビット線WBLn<j>の線幅を太くする必要が生じる。
十分に太いビット線幅が得られない場合には、ビット線長が制限されてしまう。例えば、書き込み電流を10mAとし、この電流を単位面積当たりの抵抗値が0.2Ωの配線材料を用いて、配線幅0.5μm、配線長0.5mmの書き込みビット線により供給する場合を考える。この書き込みビット線WBLn<j>の抵抗値は200Ωであるから、そこに10mAの電流を流したときに生じる電位降下は2Vになる。書き込み電源VBPの電圧を6Vとするならば、全体の3分の1のエネルギをビット線で消費することになる。これでは、アンチヒューズ素子7の組成を適切に変化させることができず、良好な電気特性を得ることができない。
これに対して、配線幅を4倍の2μmにするならば、ビット線の抵抗値は50Ωに抑えることができ、そこで生じる電位降下を500mVにまで軽減することが可能である。このように、書き込みビット線の配線幅を太くすることが求められ、それを限られた配線面積で実現するためには、書き込みビット線をシングルエンド構造とすることが有効である。
一方、読み出し動作において、メモリセル1から得られる読み出し電流が数μAと小さいことから、その情報を高速に読み出すためには読み出しビット線の寄生容量を抑えることが要求される。さらに、読み出しビット線に生じる微小な電位差を高速に読み出すためには、参照電源を用いてその間に生じる電位差を増幅する差動増幅器の利用が不可欠である。例えば、配線幅0.2μm、配線長0.5mmの読み出しビット線にメモリセル1が256個接続されていたとする。その読み出しビット線の寄生容量は2pFに達する。情報が蓄えられたメモリセル1から得られる読み出し電流、すなわち、低抵抗状態のアンチヒューズ素子7の読み出し電流を2μAとすると、ワード線を活性化してから10nS後に読み出しビット線に現れる電位差は高々10mVに過ぎない。この電位差を検知するためには、10mVよりさらに正確に制御された参照電位が必要となる。その参照電位を得るために、読み出しビット線と同じ構造の参照ビット線を用意することが効果的である。しかし、専用の参照ビット線を用意するのでは面積効率が悪い。
そこで、本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置では、読み出しビット線を対として2本用意し、偶数番目のメモリセル1を正の読み出しビット線RBLt<j>に接続し、奇数番目のメモリセル1を補の読み出しビット線RBLc<j>に接続することにより、参照ビット線を用意している。
偶数番目のメモリセル1が選択された場合には、補の読み出しビット線RBLc<j>を参照電位として、正の読み出しビット線RBLt<j>の電位差を検知する。逆に、奇数番目のメモリセル1が選択された場合には、正の読み出しビット線RBLt<j>を参照電位として、補の読み出しビット線RBLc<j>の電位差を検知する。この様に、一対の読み出しビット線RBLt<j>、RBLc<j>を敷設して互いの電位差を検知することによりメモリセル1から出る電気信号を増幅する手段はDRAMなどで一般的に用いられている。このような構造の場合、センスアンプ4に簡易な差動増幅器を用いることができる。
また、このような差動配線構造を採用することにより、一本の読み出しビット線に接続されるメモリセルの数が半減し、読み出しビット線の寄生容量を軽減する効果を期待することも出来る。前出の例では、接続されるメモリセル1の個数は256個の半分の128個になるため、その寄生容量は1.5pF程度にまで軽減される。この効果により、読み出しビット線に生じる電位差は13mVまで増加させることができる。
図3は第1の実施の形態で用いることができるセンスアンプ4の構成例を示している。このセンスアンプ4は、読み出しビット線対RBLtとRBLcとを短絡し同電位に設定するためのイコライズ回路12を備えている。イコライズ回路12は、3つのn型MOSトランジスタ12a、12b、12cで構成される。トランジスタ12aは、読み出しビット線対RBLtとRBLcとの間に接続され、トランジスタ12b、12cはその一端をトランジスタ12aに接続されている。3つのトランジスタ12a〜cは、そのゲートにセンスアンプ4を活性化させるためのセンスアンプ活性化信号SAEnを印加される。また、トランジスタ12b、12cは、その他端にイコライズ電源VBLEQを与えられる。
また、読み出しビット線対RBLtとRBLcのそれぞれと接地電位との間には、n型MOSトランジスタで構成される定電流バイアス回路13t、13cが接続されている。
正の定電流バイアス回路13tのゲートには後述する正のバイアス電流制御回路14tから出力される制御信号が入力される。また、補の定電流バイアス回路13cのゲートには後述する補のバイアス電流制御回路14cから出力される制御信号が入力される。
正のバイアス電流制御回路14tには、ロウアドレスの最下位信号RA<0>とセンスアンプ活性化信号SAEnとを入力される。正のバイアス電流制御回路14tは、偶数番目のメモリセル1が選択されたと判定されるとき、正の読み出しビット線RBLtに対して1μAのバイアス電流を流す機能を果たす。
また、補のバイアス電流制御回路14cには、ロウアドレスの最下位信号RA<0>とセンスアンプ活性化信号SAEnとが入力されている。補の定電流バイアス回路13cは、奇数番目のメモリセル1が選択されたと判定されるとき、補の読み出しビット線RBLcに対して1μAのバイアス電流を流す機能を果たす。
このセンスアンプ4はさらに、差動増幅器15を備えている。この差動増幅器15は、p型MOSトランジスタからなる定電流源17と、p型MOSトランジスタからなる差動入力素子16t、16cと、p型MOSトランジスタからなるp型ダイナミック負荷抵抗17t、17cと、n型のMOSトランジスタからなるn型ダイナミック負荷抵抗18t、18cとを備えている。
定電流源17は、ソースに電源電圧Vddを与えられ、ドレインは差動入力素子16t、16cのソースに接続され、ゲートにはセンスアンプ活性化信号SAEnを与えられるように構成されている。
差動入力素子16t、16cのゲートは、それぞれ読み出しビット線対RBLt、RBLcに接続されている。差動入力素子16t、16cのドレインは、それぞれp型ダイナミック負荷抵抗17t、17cの一端(ソース)に、ノードn1、n2において接続されている。
p型ダイナミック負荷抵抗17t、17cの他端(ドレイン)は、それぞれn型ダイナミック負荷抵抗18t、18cの一端(ドレイン)に、ノードn3、n4において接続される。n型ダイナミック負荷抵抗18t、18cの他端(ソース)は接地されている。
p型ダイナミック負荷抵抗17tとn型ダイナミック負荷抵抗18tの接続ノードn3(後述する信号Dcの出力ノード)は、それぞれp型ダイナミック負荷抵抗17c、n型ダイナミック負荷抵抗18cのゲートに接続される。同様に、p型ダイナミック負荷抵抗17cとn型ダイナミック負荷抵抗18cの接続ノードn4(後述する信号Dtの出力ノード)は、それぞれp型ダイナミック負荷抵抗17t、n型ダイナミック負荷抵抗18tのゲートに接続される。
また、差動増幅回路15は、各ノードn1〜n4の電位を接地電位Vssに初期化するためのディスチャージ回路19t1、19t2、19c1、19c2を備えている。各ディスチャージ回路19t1、19t2、19c1、19c2は、いずれもn型MOSトランジスタから構成され、ドレインを各ノードに接続され、ソースを接地電位に接続されている。これらのディスチャージ回路は、センスアンプ活性化信号SAEnが“Hi”となることにより活性化される。
差動増幅器15はセンスアンプ活性化信号SAEnにより制御され、センスアンプ活性化信号SAEnがHi状態(非活性化状態)のとき、その内部状態が初期化される。その後、センスアンプ活性化信号SAEnがLow状態(活性化状態)になると、差動増幅器15は、差動入力素子16t、16cに接続された読み出しビット線RBLtとRBLcの電位差を差動増幅して信号DtとDcを出力する。
正の読み出しビット線RBLtの電位が補の読み出しビット線RBLcの電位より高い場合に信号DtがHi状態となり、逆の場合には信号DcがHi状態となる。この信号DtとDcは、センスアンプ活性化信号SAEnがLow状態のときにのみ有効な信号であり、センスアンプ活性化信号SAEnがHi状態になると、両者ともLow状態に初期化される。
このノードn3及びn4には、ラッチ回路20が接続されている。ラッチ回路20は、2つのNOR回路201、202を備え、一方の出力端子を他方の入力端子に相互接続することにより入力信号をラッチすることが可能に構成されている。
ラッチ回路20の相補出力信号は、選択スイッチ21に入力される。選択スイッチ21は、論理ゲート211〜213を備えている。論理ゲート211は、一方の入力端子にラッチ回路20の出力信号(正又は補)を、他方の入力端子にロウアドレスの最下位信号RA<0>を入力されている。論理ゲート212は、一方の入力端子にラッチ回路20の出力信号(補又は正)を、他方の入力端子にロウアドレスの最下位信号RA<0>を入力されている。論理ゲート213は、論理ゲート211、212の出力信号の論理和を出力する。
選択スイッチ21はロウアドレス最下位信号RA<0>がLowすなわち偶数番地のメモリセルが選択されている場合には、出力信号Qとして正論理のデータ(ラッチ回路20のラッチデータに対応するデータ)を出力する。一方、ロウアドレス最下位信号RA<0>がHiのときすなわち奇数番地のメモリセルが選択されている場合には、選択スイッチ21は出力信号Qとして負論理のデータ(ラッチ回路20のラッチデータを反転したデータ)を出力する。
この選択スイッチ21の機能により、偶数番地のメモリセル1、奇数番地のメモリセル1のいずれが選択された場合にも、当該メモリセル1を構成するアンチヒューズ素子7がプログラムされていないときには、出力信号QはLowすなわち0となる。一方、アンチヒューズ素子7がプログラムされているときには出力信号QはHiすなわち1となる。換言すると、この選択スイッチ21が無い場合、出力信号Q(ラッチ回路20の出力信号)は、偶数番目の“1”を記憶したメモリセル1が読まれる場合と、奇数番目の“1”を記憶したメモリセル1が読まれる場合とで異なってしまうことになるが、選択スイッチ21が設けられたことにより、そのような事態は回避されている。
図4にメモリセル1の他の構成例を示す。このメモリセル1の構造と図2でされるメモリセル1の構造のとの相違点は、アンチヒューズ素子7としてn型MOSトランジスタが使用されていることである。また、書き込み電圧VBPはゲート端子に印加され、ソース・ドレイン・基板は書き込み制御素子8に接続されている。この場合でも、ソース・ドレインとゲートとの間に高電圧を印加することにより、アンチヒューズ素子7のゲート絶縁膜を破壊して、データ書き込みを行なうことができる。
さらに、図5にメモリセル1の更に別の構成例を示す。このメモリセル1の構造と図4のメモリセル1の構造の違いは、書き込みビット線WBLに接続される書き込み制御素子8と書き込み選択素子9が複数並列に(図5では2個)接続されていることにある。複数の書き込み制御素子8と書き込み選択素子9とは、それぞれ書き込み制御信号WEとワード線WLとをゲートに共通に接続されている。これにより、図4のメモリセル1に比べ大きな電流駆動能力を得ることができる。
なお、図2及び図4に示されるメモリセル1においても、書き込み時により大きな電流駆動能力を得る必要があることから、書き込み制御素子8と書き込み選択素子9のトランジスタサイズは、バリア素子10と読み出し選択素子11のトランジスタサイズに比べて大きく設定することが好ましい。
図6A、6B及び6Cに、図5に示されるメモリセル1のレイアウトを示す。このメモリセルは、図6Aに示されるように、下層側(半導体基板側)から上層に向けて、次の6層を順に形成して構成される。
(1)アクティブエリアAA;
(2)ゲート配線GC;
(3)アクティブエリアAA又はゲート配線GCと1層目の金属配線M1とを接続するコンタクトホールCD;
(4)1層目の金属配線M1;
(5)2層目の金属配線M2と1層目の金属配線M1を接続するビアV1; 及び
(6)2層目の金属配線M2
図6Aにおいて、太い点線は1つのメモリセル1が形成される領域を示している。
図6Bは、上層の金属配線M2、及びビアV1のみを除去した状態でのレイアウトを示し、図6Cは、金属配線M2及びビアV1のみのレイアウトを示している。
図6Bでは、図5に示すアンチヒューズ素子7、トランジスタ8〜11の形成位置を対応する番号により示している。なお、バルク端子は全てのトランジスタの下層に全面に分布しているが、図6A〜Cには図示されていない。
次に、各層の構成を説明する。
アクティブエリアAAは半導体基板上に形成された各種トランジスタの半導体拡散領域となる領域であり、ここでは、ビット線WBL、RBLの長手方向(カラム方向)を長手方向として連続的に形成されている。隣接するアンチヒューズ素子7、及びトランジスタ8−11のソース/ドレインは互いに領域を共有しており、アクティブエリアAAは一連の形状となっている。
ゲート配線GCは、ワード線WLp<i>や、書き込み制御信号WE、バリア電源VBPを形成するための配線として利用される。これらは、アクティブエリアAA上にゲート絶縁膜を介して形成される。アクティブエリアAAとゲート配線GCが重複する重複領域は、アンチヒューズ素子7、及び各種トランジスタ8〜11のチャネル領域となり、この重複領域に隣接するアクティブエリアAAはアンチヒューズ素子7及び各トランジスタ8〜11のソース/ドレイン領域になる。なお、書き込み電源VBP用のゲート配線GCの両側のアクティブエリアAAは、金属配線M1とコンタクトホールCDとによって短絡され、さらに図示しないバルク端子が短絡されることによりアンチヒューズ素子7が形成されている。短絡されたアクティブエリアAAは、これを共有する書き込み制御素子8に接続されている。
書き込み制御素子8、及び書き込み選択素子9は、アンチヒューズ素子7を挟んで両側の広い領域に設けられている。一方、バリア素子10および読み出し選択素子11は、アクティブエリアAAの狭領域に形成されている。書き込み制御素子8および書き込み選択素子9のチャネルサイズは、バリア素子10および読み出し選択素子11のチャネルサイズに比べて8倍程度の大きさになっている。
メモリセル1は、ビット線方向(図6A〜C中左右方向)において、書き込み電源VBPのゲート配線GCを挟んで線対称に配列されている。左右に隣接するメモリセル1のアクティブエリアAAは共有され、アクティブエリアAAは横方向に一連の形状となり、これにより実装密度の向上させることができる。
また、ワード線方向(同上下方向、行方向)において、読み出しビット線RBLt<j−1>、RBLt<j>を挟んで対向配置されたメモリセル1も、互いに線対称の関係に配置されている。例えばゲート配線GCは上下方向に一連の形状となっており、そのゲート配線GCにより、ワード線(WLp<i>)が縦方向に敷設されている。なお、ワード線(WLp<i>)のアドレスの順番は一様でない。これもまた、アクティブエリアAAおよびゲート配線GCを隣接するメモリセル1間で共有化することにより、アクティブエリアAAおよびゲート配線GCを一連の形状として、実装密度を向上することができる。
また、書き込み制御信号WEおよびバリア電源VBTは金属配線M1によって、縦方向に敷設され、それぞれ書き込み制御素子8およびバリア素子10のゲート端子に接続されている。さらに、書き込み電源VBPと書き込み制御信号WEとバリア電源VBTとは金属配線層M2によって横方向にも敷設されており、縦方向配線と横方向配線はそれぞれの交点で接続されている。特に書き込み電源VBPの格子状構造は、書き込み動作時における大電流を効率的に流す効果をもたらす。
図6Cに示すように、4本の書き込みビット線WBLn<j>は、4対の読み出しビット線RBLt<j>、RBLc<j>のそれぞれの間に挟まるように、金属配線M2を横方向に敷設して構成されている。ここで、書き込みビット線WBLn<j>と読み出しビット線RBLt<j>およびRBLc<j>の配線幅は12:1程の比率になっていることが分かる。この構成によれば、書き込みビット線に対する低抵抗の要求と読み出しビット線の寄生抵抗低減の要求という相入れない要求を同時に満たすことができる。すなわち、書き込み時の大電流を供給することが可能となり、良好な書き込み状態を形成することが出来る一方、さらに、読み出し時の微小電流を効率的に増幅することができ、高速で且つ正確な読み出し特性を得ること出来る。
[第2の実施の形態]
図7に本発明の第2の実施の形態を示す。第1の実施の形態と同一の構成要素については図面において同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第1の実施の形態との相違点は、ワード線として書き込みワード線WWLp<i>と読み出しワード線RWLp<i>の2種類が敷設され、それぞれメモリセル1の書き込み選択端子WWLと読み出し選択端子RWLに接続されている点である。書き込みワード線WWLp<i>は書き込み動作において、ロウアドレス信号RA<2:0>により任意の一行が活性化されるものである。一方、読み出しワード線RWLp<i>は読み出し動作において、ロウアドレス信号RA<2:0>により任意の一行が活性化される読み出しワード線である。
このように本実施の形態では、書き込み動作/読み出し動作という2つの動作状態にしたがって異なるワード線を活性化する。このため、ロウデコーダ3には書き込み動作を指示する書き込み制御信号WEが供給される。それ以外の動作については、第1の実施の形態と同様であるので、動作に関する詳細な説明は省略する。
図8に第2の実施の形態で用いることが出来るメモリセル1の一構成例を示す。図8のメモリセル1は、アンチヒューズ素子7、書き込み選択素子9、2つのバリア素子10、読み出し選択素子11を備えている。1つのバリア素子10と書き込み選択素子9とが、アンチヒューズ素子7と書き込みビット線WBLnとの間に直列接続されている。また、もう1つのバリア素子10と読み出し選択素子11とが、アンチヒューズ素子7と読み出しビット線RBLnとの間に直列接続されている。
書き込み選択素子9は、前述の書き込みワード線WWLpをそのゲートに接続され書き込み時に選択的に導通状態となる。読み出し選択素子11は、前述の読み出しワード線RWLpをそのゲートに接続され読み出し時に選択的に導通状態となる。
またバリア素子10は、高電圧ストレスが書き込み選択素子9および読み出し選択素子11に印加されることを防ぐ目的で設けられており、そのゲートにバリア電源VBPを接続されている。
なお、各素子7及び素子9〜111として様々な半導体素子を使用することができる。特にアンチヒューズ素子7については、高電圧や高電流によるストレス印加の前後で、その電気特性が変化する半導体素子ならばどのようなものでも構わない。
図9に第2の実施の形態で用いることが出来るメモリセル1の別の詳細な例を示す。図9との違いは、高電圧ストレスが書き込み選択素子9および読み出し選択素子11に印加されることを防ぐバリア素子10が両素子9、11により共有されているところである。
また、図10に第2の実施の形態で用いることが出来るメモリセル1のさらに別の構成例を示す。この例では、図8や図9に示したバリア素子10が省略され、書き込み選択素子9および読み出し選択素子11が、直接アンチヒューズ素子7に接続されている。書き込み動作時に印加される高電圧ストレスに素子8、9が十分に耐えられるのであれば、このような構成を採用することが可能である。
[第3の実施の形態]
図11に本発明の第3の実施の形態を示す。第2の実施の形態との違いは、ワード線WWLp<i>、RWLp<i>と平行に、書き込み電圧PWLを選択されたメモリセル1に選択的に供給するための行電源線PWLp<i>を設けている点である。その他同様の構成要素については、図面において同じ番号を付し、構成に関する詳細な説明を省略する。
図12に第3の実施の形態で用いることが出来るメモリセル1の詳細な例を示す。図12のメモリセル1はアンチヒューズ素子7と、書き込み時に選択的に導通状態となる書き込み選択素子9と読み出し時に選択的に導通状態となる読み出し選択素子11により構成される。
アンチヒューズ素子7の一方の端子は行電源端子PWLに接続されており、行電源端子PWLは図11において、行電源線PWLp<i>に接続されている。アンチヒューズ素子7のもう一方の端子は、書き込み選択素子9を介して書き込みビット線WBLnに接続されており、同様に、読み出し選択素子11を介して読み出しビット線RBLnに接続されている。
書き込み選択素子9のゲートには、書き込みワード線WWLp<i>のいずれかが接続されており、読み出し選択素子11のゲートには、読み出しワード線RWLp<i>が接続されている。
図11の行電源線PWLp<i>と書き込みワード線WWLp<i>と読み出しワード線RWLp<i>とは、ロウアドレス信号(RA<2:0>)により任意の一行が活性化される。ただし、その電位は書き込み動作と読み出し動作により異なる。各行信号を必要な電位とするために、ロウデコーダ3には書き込み電源VBP、バリア電源VBT、ロジック電源VDDの3つの電源が供給されている。ロジック電源VDDは、ロジック回路に供給される電源であり、それらを構成する半導体素子の寿命が保証される電圧である。
この第3の実施の形態におけるデータ書き込み動作および読み出し動作は次のような手順により行われる。
まず、書き込み動作開始前のスタンドバイ状態では、全てのワード線PWLp<i>、WWLp<i>、RWLp<i>はスタンドバイ電流削減の目的から好ましくは0Vとされる。少なくとも、素子信頼性を保証するため、行電源線PWLp<i>はロジック電源VDD以下である必要がある。
書き込み時において、行電源線PWLp<i>のうち、非選択の行電源線を0Vとし、選択された行電源線を書き込み電源VBPとする。また、書き込みワード線WWLp<j>のうち、非選択の書き込みワード線を0Vとし、選択された書き込みワード線をバリア電源VBTとする。
さらに、読み出しワード線RWLp<i>についても、読み出し選択素子11を保護する目的のため、非選択の読み出しワード線を0Vとし、選択された読み出しワード線をバリア電源VBTとする。この状態において、書き込みビット線WBLn<j>をバリア電源VBT電位に保ち、読み出しビット線RBLt<j>又はRBLc<j>をバリア電源VBT、もしくは、ハイインピーダンス状態に保つことにより、全てのメモリセル1を構成するアンチヒューズ素子7およびその他の素子9、11は破壊を回避して安全に保たれる。
次に、情報を書き込む必要のあるメモリセル1に接続されている書き込みビット線WBLn<j>を0Vにする。同時に、情報を書き込む必要のあるメモリセル1に接続されている書き込みビット線RBLt<j>もしくはRBLc<j>を、0Vもしくはハイインピーダンス状態とする。この動作により、メモリセル1に対して選択的に情報を書き込むことができる。
読み出し時においては、行電源線PWLp<i>のうち、非選択の行電源線を0Vとし、選択された行電源線をロジック電源VDDとする。また、読み出しワード線RWLp<i>についても、非選択の読み出しワード線を0Vとし、選択された読み出しワード線をバリア電源VBTとする。このとき、書き込みワード線WWLp<i>は、選択か非選択か拘らず0Vとし、非活性化状態に保持する。この動作により、選択的にメモリセル1から読み出しビット線RBLt<j>およびRBLc<j>に情報を読み出すことができる。また、その際、この半導体記憶装置を構成する全ての素子に対して、過剰なストレスを与えることがない。
以上、発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。例えば、上記実施形態において、メモリセルを構成する素子8〜11はn型MOSトランジスタであるが、これをp型のMOSトランジスタにより構成し、ロウデコーダ3及び書き込みバッファ5をそれに伴う回路構成に変更してもよい。また、書き込み電源VBP及びバリア電源VBTを接地電位0Vより低い、高電圧の負電位としてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の全体構成を示す。 第1の実施の形態のメモリセル1の構成例を示す。 図1のセンスアンプ4の構成例を示す。 第1の実施の形態のメモリセル1の構成例を示す。 第1の実施の形態のメモリセル1の構成例を示す。 第1の実施の形態のメモリセルアレイ2のレイアウトの一例を示す。 第1の実施の形態のメモリセルアレイ2のレイアウトの一例を示す。 第1の実施の形態のメモリセルアレイ2のレイアウトの一例を示す。 本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の全体構成を示す。 第2の実施の形態のメモリセル1の構成例を示す。 第2の実施の形態のメモリセル1の構成例を示す。 第2の実施の形態のメモリセル1の構成例を示す。 本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の全体構成を示す。 第3の実施の形態のメモリセル1の構成例を示す。
符号の説明
1・・・メモリセル
2・・・ メモリセルアレイ
3・・・ 行デコーダ
4・・・ センスアンプ
5・・・ 書き込みバッファ
6・・・データバッファ
7・・・アンチヒューズ素子
8・・・ 書き込み制御素子
9・・・書き込み選択素子
10・・・ バリア素子
11・・・ 読み出し選択素子

Claims (5)

  1. 絶縁破壊の有無によりデータを記憶するアンチヒューズ素子を含むメモリセルをマトリクス状に配置して構成されるメモリセルアレイと、
    前記メモリセルを行方向において選択するため前記メモリセルアレイに配列された複数のワード線と、
    前記メモリセルからのデータ読み出しを行うため前記ワード線と直交する方向に配列された読み出しビット線対と、
    前記メモリセルへのデータ書き込みを行うため前記ワード線と直交する方向に配列された書き込みビット線と、
    前記読み出しビット線対に生じる電位差を増幅するセンスアンプと
    を備え、
    前記読み出しビット線対を構成する正補の読み出しビット線のうち、いずれか一方が偶数番地のワード線に接続された前記メモリセルに接続される一方、他方が奇数番地のワード線に接続された前記メモリセルに接続された
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記センスアンプの出力信号をラッチするラッチ回路と、
    前記ラッチ回路がラッチしたラッチ信号及びロウアドレス信号を入力させて、前記ロウアドレス信号が偶数番目のメモリセルを示す場合と、前記ロウアドレス信号が奇数番目のメモリセルを示す場合とで、前記ラッチ信号を反転させて出力する選択スイッチと
    を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記書き込みビット線は、対応する前記読み出しビット線対に挟まれるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記メモリセルは、書き込み電源に一端を接続されこの一端と他端との間に印加される電圧による絶縁破壊の有無によりデータを記憶する前記アンチヒューズ素子と、
    前記アンチヒューズ素子の他端と前記書き込みビット線との間に接続され前記ワード線の選択により導通状態となる書き込み選択トランジスタと、
    前記アンチヒューズ素子の他端と前記読み出しビット線との間に接続され前記ワード線の選択により導通状態となる読み出し選択トランジスタと
    を少なくとも備えたことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記ワード線は、データ書き込み時に選択される書き込みワード線と、データ読み出し時に選択される読み出しワード線とを含み、
    前記書き込み選択トランジスタは、前記書き込みワード線の選択により導通するようにされ、前記読み出し選択トランジスタは、前記読み出しワード線の選択により導通するようにされた
    ことを特徴とする請求項4記載の不揮発性半導体記憶装置。
JP2007001666A 2007-01-09 2007-01-09 不揮発性半導体記憶装置 Expired - Fee Related JP4921986B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007001666A JP4921986B2 (ja) 2007-01-09 2007-01-09 不揮発性半導体記憶装置
US11/968,893 US7656738B2 (en) 2007-01-09 2008-01-03 Nonvolatile semiconductor storage device having a low resistance write-bit-line and a low capacitance read-bit-line pair

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007001666A JP4921986B2 (ja) 2007-01-09 2007-01-09 不揮発性半導体記憶装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008171481A JP2008171481A (ja) 2008-07-24
JP4921986B2 true JP4921986B2 (ja) 2012-04-25

Family

ID=39594090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007001666A Expired - Fee Related JP4921986B2 (ja) 2007-01-09 2007-01-09 不揮発性半導体記憶装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7656738B2 (ja)
JP (1) JP4921986B2 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007066463A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Renesas Technology Corp 半導体装置
JP4921986B2 (ja) * 2007-01-09 2012-04-25 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置
JP5238458B2 (ja) 2008-11-04 2013-07-17 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置
WO2010147029A1 (ja) 2009-06-15 2010-12-23 ソニー株式会社 半導体デバイス
JP4937316B2 (ja) * 2009-08-21 2012-05-23 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置
US8331126B2 (en) * 2010-06-28 2012-12-11 Qualcomm Incorporated Non-volatile memory with split write and read bitlines
US9245647B2 (en) * 2014-06-30 2016-01-26 Chengdu Monolithic Power Systems Co., Ltd. One-time programmable memory cell and circuit
US9362001B2 (en) * 2014-10-14 2016-06-07 Ememory Technology Inc. Memory cell capable of operating under low voltage conditions
US9177665B1 (en) * 2015-02-07 2015-11-03 Chung Yuan Christian University Write and read circuit for anti-fuse non-volatile memory
TWI578325B (zh) * 2015-08-18 2017-04-11 力旺電子股份有限公司 反熔絲型一次編程的記憶胞及其相關的陣列結構
US9941017B1 (en) 2017-02-16 2018-04-10 Donghyuk Ju Antifuse one-time programmable semiconductor memory
US10447508B2 (en) * 2018-01-16 2019-10-15 Micron Technology, Inc. Multi-bias level generation and interpolation
US11152382B2 (en) 2019-10-28 2021-10-19 Donghyuk Ju Semiconductor one-time programmable memory for nanometer CMOS
CN111240884A (zh) * 2019-12-25 2020-06-05 上海亮牛半导体科技有限公司 Efuse的纠错方法
US11189356B2 (en) * 2020-02-27 2021-11-30 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. One-time-programmable memory
US11164610B1 (en) 2020-06-05 2021-11-02 Qualcomm Incorporated Memory device with built-in flexible double redundancy
US11177010B1 (en) 2020-07-13 2021-11-16 Qualcomm Incorporated Bitcell for data redundancy
US20230290387A1 (en) * 2022-03-10 2023-09-14 Qualcomm Incorporated Memory circuit architecture with multiplexing between memory banks

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3086247B2 (ja) * 1990-11-27 2000-09-11 株式会社東芝 半導体メモリセル
JPH0520884A (ja) * 1991-07-12 1993-01-29 Toshiba Corp 半導体記憶装置
US6747889B2 (en) * 2001-12-12 2004-06-08 Micron Technology, Inc. Half density ROM embedded DRAM
JP2006172660A (ja) 2004-12-17 2006-06-29 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置
JP4921986B2 (ja) * 2007-01-09 2012-04-25 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008171481A (ja) 2008-07-24
US7656738B2 (en) 2010-02-02
US20080165564A1 (en) 2008-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4921986B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP4510057B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US8611122B2 (en) Semiconductor memory device having vertical transistors
JP5396011B2 (ja) 相変化メモリ装置
US7852656B2 (en) One-time programmable cell and memory device having the same
US6717844B1 (en) Semiconductor memory device with latch circuit and two magneto-resistance elements
JP4855851B2 (ja) 半導体記憶装置
WO2015012406A1 (ja) マルチコンテキストコンフィグレーションメモリ
US7038925B1 (en) Static semiconductor memory device having T-type bit line structure
JP4647313B2 (ja) 半導体メモリ
WO2010147029A1 (ja) 半導体デバイス
TW201833920A (zh) 半導體裝置
JP2008123641A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2015230919A (ja) 不揮発性メモリ、この不揮発性メモリを用いた不揮発性プログラマブルロジックスイッチおよび不揮発性プログラマブルロジック回路
JP6218353B2 (ja) 不揮発性デュアルポートメモリ
JP2006134477A (ja) スタティックランダムアクセスメモリ、および擬似スタティックノイズマージンの計測方法
US6950341B2 (en) Semiconductor memory device having plural sense amplifiers
US10607696B2 (en) FPGA configuration cell utilizing NVM technology and redundancy
JP2018046243A (ja) 半導体装置およびメモリ素子
KR20160052322A (ko) 반도체 기억장치
TW201633297A (zh) 半導體儲存裝置及其驅動方法
KR20090122518A (ko) 멀티비트 otp 셀
JP2006338730A (ja) 半導体記憶装置
US20160027509A1 (en) Memoire non volatile a resistance programmable
JP6148534B2 (ja) 不揮発性メモリ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120203

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4921986

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees