JP4919908B2 - 除電装置 - Google Patents

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本発明は、除電対象物にイオンを供給する除電装置に関する。
半導体デバイス等の製造が行われるクリーンルームには、例えば空気中の静電気を除去するため、または製造対象となるワークの帯電を防止するために除電器が用いられる。
除電器として、コロナ放電式除電器がある。コロナ放電式除電器では、針状のコロナ電極に正または負の高い電圧を印加することによりコロナ放電を発生させる。これにより、コロナ電極の先端部周辺の雰囲気がイオン化される。
そして、発生された正または負のイオンが気流により基板等の除電対象物に送られる。それにより、除電対象物上の電荷を逆極性のイオンにより中和することができる。
上記のコロナ放電を空気中で発生させると、コロナ放電により生成される化学物質と空気中に存在する水分とが反応することにより不純物が生成される。生成された不純物は、コロナ電極の先端部に付着し、粗大化する。粗大化した不純物がコロナ電極から飛散すると、クリーンルーム内の雰囲気の清浄度が低下するとともに、ワークが不純物により汚染される。
特許文献1には、コロナ放電式除電器を用いることによるクリーンルーム内での不純物の飛散を防止する空気イオン化装置が開示されている。
以下、特許文献1の空気イオン化装置について説明する。図31は、特許文献1の空気イオン化装置を示す概略構成図である。
この空気イオン化装置960は、フィルタが設けられたクリーンルームの天井に取り付けられる。この空気イオン化装置960は、バルブ965に接続されたシースガスノズル964a,964bを有する。シースガスノズル964a,964b内には、それぞれ正および負のコロナ電極971a,971bが配置されている。より詳細には、コロナ電極971a,971bの先端部は、シースガスノズル964a,964bの先端よりも内側に位置する。
上記構成を有する空気イオン化装置960の動作時には、シースガスノズル964a,964bに、バルブ965を介して高純度のN(窒素)ガス(シースガス)が供給される。そして、コロナ電極971a,971bに高電圧が印加される。これにより、コロナ放電が発生する。
このとき、シースガスノズル964a,964bに供給されるNガスは、コロナ電極971a,971bの周辺を覆うとともに各ノズル964a,964bの下部先端から流出する。
これにより、コロナ電極971aにおいて発生した正イオン966aが、Nガスとともにシースガスノズル964aの外部に送られる。また、コロナ電極971bにおいて発生した負イオン966bが、Nガスとともにシースガスノズル964bの外部に送られる。
上記のように、特許文献1の空気イオン化装置960においては、コロナ放電の発生時にコロナ電極971a,971bの周辺が水分を含まないNガスにより覆われる。これにより、コロナ電極971a,971bの先端部への不純物の付着が防止される。
特開平9−17593号公報 特開2006−236763号公報
ところで、特許文献1の空気イオン化装置960によりワークを除電する場合、コロナ電極971a,971bから生成されるイオン966a,966bは、シースガスノズル964a,964bの先端部から流出するNガスの気流によりワークに送られる。
このため、空気イオン化装置960から遠く離れたワークにイオン966a,966bを吹き付ける場合には、シースガスノズル964a,964bへのNガスの供給量を増加させる必要がある。
しかしながら、実際には、高価な高純度のNガスを多量に使用するとワークの製造コストが増大するため、このような方法は実現されていない。そこで、発生されたイオンをより遠くへ飛ばすための除電器として、特許文献2のシースエア式イオナイザが提案されている。
このシースエア式イオナイザにおいては、特許文献1の空気イオン化装置960の構成に加えて、アシストエアノズルが設けられる。アシストエアノズルは、シースガスノズル964a,964bのそれぞれの外周を取り囲むように、各ノズル964a,964bに対して同心円状に形成される。
シースエア式イオナイザの動作時には、シースガスノズル964a,964bへのNガスの供給量を増加させることなく、アシストエアノズルに安価かつ清浄なドライエア(アシストエア)を供給する。これにより、シースガスノズル964a,964bから流出するイオンが、アシストエアノズルから流出するドライエアの気流によりワークに吹き付けられる。
しかしながら、上記構成において、アシストエアノズルから流出するドライエアは、シースガスノズル964a,964bの先端部を覆うように流れるので、シースガスノズル964a,964bの先端部近傍に乱流が発生しやすい。
シースガスノズル964a,964bの先端部近傍の雰囲気が乱れると、コロナ電極971a,971bの先端部周辺をNガスにより十分に覆うことが困難となる。
このため、特許文献2のシースエア式イオナイザでは、ワークまでの距離等に応じて各構成部材の寸法、ならびにNガスおよびドライエアの供給量を詳細に設定しなければならない。それにより、レイアウトの自由度が低い。
本発明の目的は、レイアウトの自由度が向上されるとともに、電極針への不純物の付着を防止しつつ対象物に迅速かつ確実にイオンを供給することが可能な除電装置を提供することである。
(1)本発明に係る除電装置は、対象物の除電を行う除電装置であって、底面を有するとともに、気体の供給路を有する本体部と、コロナ放電を発生させるための電圧が印加される電極針と、本体部に設けられ、電極針を先端部が露出する状態で本体部の底面よりも突出するように保持するとともに、電極針の先端部を覆う気体被覆層を形成するように供給路を通して供給される気体を吹き出す気体吹き出し孔を有する保持部材と、本体部に着脱可能に設けられ、気体流路を形成する気体流路形成部材と、気体流路形成部材に着脱可能に設けられ、コロナ放電により生成されるイオンを予め定められた方向に搬送するために気体流路を通して導かれる気体を吹き出す気体吹き出し口を有する気体吹き出し部材とを備え、気体吹き出し部材は、保持部材を挟む一方側および他方側においてそれぞれ気体流路形成部材に取り付けられる第1および第2の気体吹き出し部材を含み、第1の気体吹き出し部材は、気体吹き出し口として保持部材の一方側から電極針の軸方向に沿って気体を吹き出す第1の気体吹き出し口を有し、第2の気体吹き出し部材は、気体吹き出し口として保持部材の他方側から電極針の軸方向に沿って気体を吹き出す第2の気体吹き出し口を有し、第1の気体吹き出し部材の第1の気体吹き出し口および第2の気体吹き出し部材の第2の気体吹き出し口は、電極針の軸方向と平行な方向において本体部の底面よりも突出する位置に配置されるものである。
この除電装置においては、保持部材により先端部が露出する状態で電極針が保持される。電極針に電圧が印加されると、電極針の先端部においてコロナ放電が発生し、イオンが生成される。
本体部の供給路を通して供給される気体は、電極針の先端部を覆う気体被覆層を形成するように保持部材の気体吹き出し孔を通して吹き出される。これにより、電極針の先端部に不純物等が付着することを防止することができる。
また、本体部に気体流路形成部材が取り付けられるとともに、気体流路形成部材に気体吹き出し部材が取り付けられる。その状態で、気体流路形成部材の気体流路を通して気体吹き出し部材に気体が導かれ、気体吹き出し口を通して吹き出される。その気体の流れにより、コロナ放電により生成されたイオンが予め定められた方向に搬送される。それにより、対象物にイオンを確実に供給することができ、迅速に対象物の除電を行うことができる。
さらに、気体吹き出し口の配置または形状が異なる種々の気体吹き出し部材を選択的に用いることにより、イオンの搬送方向を任意に調整することが可能である。それにより、レイアウトの自由度が向上される。
また、気体吹き出し部材は、保持部材を挟む一方側および他方側においてそれぞれ気体流路形成部材に取り付けられる第1および第2の気体吹き出し部材を含み、第1の気体吹き出し部材は、気体吹き出し口として保持部材の一方側から電極針の軸方向に沿って気体を吹き出す第1の気体吹き出し口を有し、第2の気体吹き出し部材は、気体吹き出し口として保持部材の一方側から電極針の軸方向に沿って気体を吹き出す第2の気体吹き出し口を有する
これにより、第1の気体吹き出し部材の第1の気体吹き出し口から吹き出される気体および第2の気体吹き出し部材の第2の気体吹き出し口から吹き出される気体の流量を高く設定することにより、電極針の先端部において生成されたイオンを気体の流れによって本体部から電極針の軸方向に遠く離れた位置まで搬送することができる。それにより、対象物が本体部から電極針の軸方向に遠く離れた位置にある場合でも、対象物にイオンを迅速かつ確実に供給することができる。
また、本体部は底面を有し、保持部材は、電極針を本体部の底面よりも突出するように保持し、第1の気体吹き出し部材の第1の気体吹き出し口および第2の気体吹き出し部材の第2の気体吹き出し口は、電極針の軸方向と平行な方向において本体部の底面よりも突出する位置に配置される
これにより、第1の気体吹き出し部材の第1の気体吹き出し口から吹き出される気体および第2の気体吹き出し部材の第2の気体吹き出し口から吹き出される気体が本体部に接触しない。そのため、気体の進行方向がコアンダ効果によって電極針の軸方向からずれることが防止される。それにより、第1の気体吹き出し口から吹き出される気体と第2の気体吹き出し口から吹き出される気体とが互いに衝突することが防止され、それぞれの気体が電極針の軸方向に確実に流れる。したがって、生成されたイオンを電極針の軸方向に確実に搬送することができる。
)本体部の底面は、一方向に長尺状に延びるように形成され、保持部材は、一方向に沿って本体部の底面に複数配列され、第1および第2の気体吹き出し部材は、第1および第2の気体吹き出し口が複数の保持部材のうちの少なくとも1つの一方側および他方側にそれぞれ位置するように気体流路形成部材に取り付けられてもよい。
この場合、電極針を保持する保持部材が一方向に沿って本体部の底面に複数配列されるので、一方向に沿った広い範囲でイオンが生成される。また、複数の保持部材のうちの少なくとも1つにおいて生成されたイオンが、第1の気体吹き出し部材の第1の気体吹き出し口から吹き出される気体および第2の気体吹き出し部材の第2の気体吹き出し口から吹き出される気体によって本体部から電極針の軸方向に遠く離れた位置に搬送される。
電装置は、気体流路形成部材の気体流路に気体を導入する気体導入手段をさらに備えてもよい。
この場合、気体導入手段によって気体流路形成部材の気体流路に導入された気体が気体吹き出し部材の気体吹き出し口を通して吹き出される。
)本体部は、一側面および他側面をさらに有し、気体吹き出し部材は、本体部の一側面側および他側面側でそれぞれ気体流路形成部に取り付けられる第3および第4の気体吹き出し部材を含み、第3の気体吹き出し部材は、気体吹き出し口として本体部の一側面に沿って気体を吹き出す第3の気体吹き出し口を有し、第4の気体吹き出し部材は、気体吹き出し口として本体部の他側面に沿って気体を吹き出す第4の気体吹き出し口を有し、本体部の一側面と底面とは第1の曲面で連続的につながり、本体部の他側面と底面とは第2の曲面で連続的につながり、第3の気体吹き出し口から吹き出される気体が第1の曲面に沿って誘導されることにより気体の進行方向が電極針の延長線上から外れた位置で電極針の軸方向に対して傾斜するように第3の気体吹き出し部材が気体流路形成部材に取り付けられ、第4の気体吹き出し口から吹き出される気体が第2の曲面に沿って誘導されることにより気体の進行方向が電極針の延長線上から外れた位置で電極針の軸方向に対して傾斜するように第4の気体吹き出し部材が気体流路形成部材に取り付けられてもよい。
この場合、第3の気体吹き出し部材の第3の気体吹き出し口を通して本体部の一側面に沿って気体が吹き出され、第4の気体吹き出し部材の第4の気体吹き出し口を通して本体部の他側面に沿って気体が吹き出される。第3の気体吹き出し部材の第3の気体吹き出し口から吹き出される気体は、コアンダ効果によって第1の曲面に沿って誘導され、気体の進行方向が電極針の延長線上から外れた位置で電極針の軸方向に対して傾斜する。第4の気体吹き出し部材の第4の気体吹き出し口から吹き出される気体は、コアンダ効果によって第2の曲面に沿って誘導され、気体の進行方向が電極針の延長線上から外れた位置で電極針の軸方向に対して傾斜する。
それにより、第3および第4の気体吹き出し口から吹き出される気体の流れによって電極針の先端部において生成されたイオンを広範囲に搬送することができる。したがって、広範囲の除電を効率良く行うことができる。
また、これらの気体の進行方向が電極針の延長線上から外れることにより、電極針の先端部近傍に気体が流れ込むことが防止される。そのため、電極針の先端部が気体被覆層によって覆われる状態が維持される。したがって、電極針の先端部に不純物等が付着することを防止しつつ広範囲にイオンを供給することができる。
体吹き出し部材の気体吹き出し口は、電極針の前方でかつ電極針の軸方向に交差する方向に気体を吹き出すように設けられてもよい。
この場合、気体吹き出し部の気体吹き出し口を通して電極針の前方でかつ電極針の軸方向に交差する方向に気体が吹き出される。それにより、電極針の先端部において生成されたイオンが、電極針の軸方向に交差する方向に送られる。したがって、電極針の側方領域の除電を行うことができる。
また、電極針の前方に気体が吹き出されることにより、電極針の先端部近傍に気体が流れ込むことが防止される。そのため、電極針の先端部が気体被覆層によって覆われる状態が維持される。したがって、電極針の先端部に不純物等が付着することを防止しつつ電極針の側方領域にイオンを供給することができる。
(4)本体部は、一側面および他側面をさらに有するとともに、底面において一側面および他側面の各々にかけて湾曲するように設けられた接地プレートをさらに有し、第1の気体吹き出し部材の第1の気体吹き出し口および第2の気体吹き出し部材の第2の気体吹き出し口は、電極針の軸方向と平行な方向において接地プレートよりも突出する位置に配置されてもよい。
本発明によれば、対象物にイオンを確実に供給することができ、迅速に対象物の除電を行うことができる。また、イオンの搬送方向を任意に調整することが可能である。それにより、レイアウトの自由度が向上される。
以下、本発明の実施の形態に係る除電装置について図面を参照しながら説明する。本実施の形態では、除電器およびエア供給モジュールにより除電装置が構成される。
(1)除電器
(1−1)除電器の構成
図1は除電器の外観斜視図であり、図2は除電器の内部構成を示す模式図である。なお、図1および図2においては、矢印X,Y,Zで示すように、互いに直交する3方向をX方向、Y方向およびZ方向と定義する。以下に示す図3〜図30においても同様に、X方向、Y方向およびZ方向を定義する。
図1に示すように、除電器100は、略楕円形状の断面を有するとともにY方向に沿って長尺状に延びている。以下、除電器100のYZ平面に沿う一面および他面を一側面および他側面と呼び、XZ平面に沿う一面および他面を一端面および他端面と呼ぶ。
除電器100の一側面には、表示部11およびモジュラコネクタ12が設けられている。表示部11は、例えばLED(発光ダイオード)等からなり、除電器100の動作状態等を表示する。モジュラコネクタ12には、外部電源からの電力を供給するための電源コードまたは複数の除電器100を互いに通信可能とするための接続コード等が接続される。また、除電気100の一側面および他側面に互いに同じ高さでY方向に延びるように嵌合溝13が形成されている。
除電器100の一端面および他端面には、外部からエアを導入するためのエアポート14が設けられている。なお、図1には、除電器100の一端面に設けられたエアポート14のみが示される。
除電気100の底部には、グランドプレート(接地プレート)15が取り付けられている。グランドプレート15は、XY平面に沿ってY方向に延びるとともに、除電器100の一側面および他側面にかけて湾曲している。また、グランドプレート15から下方に突出するように、複数(本例では8つ)の略円筒状のキャップ20がY方向に沿って等間隔で取り付けられている。後述のように、各キャップ20内には、イオンを発生させるための電極針が設けられている。
図2に示すように、除電気100の内部には、制御ユニット21、高電圧ユニット22および複数(本例では2つ)のエアユニット23が設けられている。制御ユニット21は、CPU(中央演算処理装置)、電源回路および表示回路等を含み、モジュラコネクタ12からの電力供給を受けて、各種回路を制御する。制御ユニット21は、グランドプレート15および高電圧ユニット22に接続されている。高電圧ユニット22は昇圧回路等を含み、高電圧を発生する。
複数のエアユニット23は、Y方向に沿って直列に配置され、連通管13aを介して互いに接続されるとともに、除電気100の一端面側および他端面側において、連通管13bを介してエアポート14に接続されている。
エアユニット23には、グランドプレート15の開口部15a(後述の図3参照)を通して複数のキャップ20が取り付けられている。本例では、各エアユニット23に4つのキャップ20が取り付けられている。エアポート14から導入されるエアは、エアユニット23を通して各キャップ20に供給される。
各キャップ20内には電極針25が設けられている。電極針25は、エアユニット23を通して上記の高圧ユニット22と電気的に接続されている。高電圧ユニット22によって各電極針25に高電圧が印加されることにより、各電極針25の先端部でコロナ放電が発生し、周囲の雰囲気がイオン化される。
(1−2)エアユニットおよびキャップの詳細
次に、エアユニット23およびキャップ20の詳細について説明する。図3(a)はエアユニット23にキャップ20を取り付けた状態を示す断面図であり、図3(b)はキャップ20を下方から見た図である。
図3(a)に示すように、エアユニット23は、流路形成部材210、接点支持部材220および高電圧配板保持部材230から構成される。流路形成部材210は、上方に開口する中空構造を有する。流路形成部材210の所定部分には、下方に突出するように円筒状のキャップ取り付け部211が設けられている。
接点支持部材220は、流路形成部材210の上端部に取り付けられる。これにより、流路形成部材210の内部にエア流路F1が形成される。図1および図2に示したエアポート14から導入されたエアは、エア流路F1に導かれる。
接点支持部材220には上下に貫通する貫通孔221が形成されており、この貫通孔221を上方から閉塞するように、高電圧配板保持部材230が取り付けられる。貫通孔221の上端部には、高電圧配板保持部材230により保持された高電圧配板225が配置される。高電圧配板225は、図2の高電圧ユニット22と電気的に接続されている。
キャップ20は、略円筒状の保持部201およびその保持部201に一体的に形成された外筒部202を含む。キャップ20の保持部201内には、先端部が下方に露出した状態で電極針25が支持されている。外筒部202は、露出した電極針25の先端部を取り囲むように下方に延びている。
キャップ20の外筒部202が流路形成部材210のキャップ取り付け部211の外周面に嵌合される。また、キャップ20の保持部201は接点支持部材220の貫通孔221に挿入される。この場合、電極針25の後端部が高電圧配板225に接触する。それにより、電極針25と図2の高電圧ユニット22とが電気的に接続される。
電極針25の周りにはエア流路F2が形成されている。キャップ20の保持部201には、電極針25を中心とする周方向に沿って、複数のエア供給路20aが設けられている。エア供給路20aを介してエア流路F1とエア流路F2とが連通する。エア流路F1からエア供給路20aを介してエア流路F2に供給されたエアは、電極針25を外気に対してシールドしつつ、電極針25の外周面に沿って電極針25の下方に移動する。それにより、電極針25の先端部近傍で生成されたイオンがキャップ20の下方に押し出される。
ここで、図1および図2のエアポート14から導入されるエアの流量は、例えば1分当り20リットル程度に調整される。この場合、エア流路F2を通して供給されるエアによって電極針25の外周面および先端部が確実にシールドされるとともに電極針25の先端部近傍で生成されるイオンがキャップ20の下方に向けて確実に押し出される。このため、外気に含まれる粉塵等が電極針25に付着することを抑制することができるとともに、生成されたイオンを確実に外部へ搬送することができる。
(2)エア供給モジュール
(2−1)エア供給モジュールの構成
次に、除電器100に取り付けられるエア供給モジュールについて説明する。図4は、エア供給モジュールの概観斜視図である。
図4に示すように、エア供給モジュール400は、エンドユニット80、複数(本例では4つ)の流路形成ユニット81、複数(本例では16個)のノズルユニット82およびエンドユニット83を有する。
エンドユニット80は、断面略楕円形状の流路形成部801を有し、流路形成部801の一端部には、略円筒状の導入管接続部802が連結されている。また、流路形成部801の一端部からXZ平面に沿って下方に延びるように端部接続部803が形成されており、流路形成部801の一方の側部および他方の側部からYZ平面に沿って下方に延びるように側壁804が設けられている。各側壁804の内側面には、Y方向に延びる突条部805が形成されている。
導入管接続部802には、ねじ切り加工が施された導入孔802aがY方向に貫通するように形成されている。また、流路形成部801の内部には、導入孔802aに連通しかつ流路形成部801の他端部側に開口するエア通路801a(後述の図8参照)が形成されている。
流路形成ユニット81は断面略楕円形状を有し、流路形成ユニット81をY方向に貫通するようにエア通路81aが形成されている。流路形成ユニット81の上部には、断面T字状の取付嵌合部811がY方向に沿って設けられている。また、流路形成ユニット81の一端部には、Y方向に突出するように結合部812が形成されている。
流路形成ユニット81の底部には、突起および溝等からならなる複数のノズル取付部813が流路形成ユニット81の一方の側部および他方の側部に沿って設けられている。本例では、流路形成ユニット81の一方の側部および他方の側部に沿ってそれぞれ2つのノズル取付部813が設けられている。なお、図4においては、流路形成ユニット81の一方の側部に沿って設けられたノズル取付部813のみが示される。各ノズル取付部813には、エア通路81aに連通する連通路813a(後述の図11参照)が形成されている。
ノズルユニット82は、YZ平面に沿って上下に延びるように設けられている。ノズルユニット82の上部には接続部821が設けられている。接続部821は、流路形成ユニット81のノズル取付部813に対して相補的な形状を有する。ノズルユニット82の詳細については後述する。
エンドユニット83は、エンドユニット80とほぼ同様の形状を有し、XZ平面に関してエンドユニット80と対称に配置される。エンドユニット83は、エンドユニット80の流路形成部801、導入管接続部802、端部接続部803、側壁804および突条部805に相当する流路形成部831、導入管接続部832、端部接続部833、側壁834および突条部835を有する。また、流路形成部831内にはエア通路831aが形成されており、導入管接続部832にはエア通路831aに連通する導入孔832aが形成されている。なお、エンドユニット83の一端部には、Y方向に突出するように結合部836が形成されている。
(2−2)ノズルユニットの詳細
次に、ノズルユニット82の詳細について説明する。図5は、ノズルユニット82のYZ平面における断面図である。
図5に示すように、ノズルユニット82の内部には、エア供給空間822が形成されている。また、接続部821が設けられたノズルユニット82の上部を貫通するように連通路822aが形成されており、ノズルユニット82の下端部を貫通するように複数(本例では4つ)のエア吹き出し孔82bがY方向に沿って等間隔で形成されている。
(2−3)除電器への取り付け
図6は除電器100に取り付けた状態のエア供給モジュール400の側面図であり、図7は図6に示すエア供給モジュール400を一端部側から見た図である。図8は、エンドユニット80,83および流路形成ユニット81の連結状態を示す断面図である。図9は、除電器100に取り付けた状態のエア供給モジュール400を下方から見た図である。なお、図6、図8および図9において、除電器100、エンドユニット80,83および流路形成ユニット81の左側の端部を一端部と呼び、右側の端部を他端部と呼ぶ。
図6〜図9に示すように、除電器100の一端部にエア供給モジュール400のエンドユニット80が取り付けられる。エンドユニット80の側壁804の突条部805は、除電器100の嵌合溝13に嵌合される(図7)。また、エンドユニット80の端部接続部803は除電器100の一端面に当接した状態となる。なお、エンドユニット80の端部接続部803を除電器100の一端面にねじ止めすることにより、エンドユニット80を除電器100の一端部に固定してもよい。
除電器100の他端部側にはエンドユニット83が取り付けられる。エンドユニット83の側壁834の突条部835は、除電器100の嵌合溝13に嵌合される。また、エンドユニット80の端部接続部833は除電器100の一端面に当接した状態となる。なお、エンドユニット80の端部接続部833を除電器100の他端面にねじ止めすることにより、エンドユニット83を除電器100の他端部に固定してもよい。
図6に示すようにエンドユニット80,83の導入管接続部802,832には、略円筒状の接続部材40が取り付けられる。各接続部材40には、エア供給モジュール400にエア(空気)を導入するためのエア導入管50が接続される。なお、接続部材40の内部には図示しないロック爪が設けられている。エア導入管50が接続部材40内に挿入されると、ロック爪によりエア導入管50が接続部材40に確実に固定される。
なお、エンドユニット80,83のうちの一方のみにエア導入管50を接続してもよい。その場合、エンドユニット80,83の他方には、接続部材40の代わりに導入孔802a,832aを閉塞するための閉塞部材(図示せず)が取り付けられる。
エンドユニット80とエンドユニット83との間には、複数の流路形成ユニット81が取り付けられる。この場合、図8に示すように、エンドユニット80の他端部の開口に流路形成ユニット81の結合部812が嵌め込まれる。また、他の流路形成ユニット81の結合部812が隣接する流路形成ユニット81の他端部の開口に嵌め込まれる。エンドユニット83に隣接する流路形成ユニット81の他端部の開口には、エンドユニット83の結合部836が嵌め込まれる。
各流路形成ユニット81のノズル取付部813にはノズルユニット82が取り付けられる(図6)。具体的には、ノズルユニット82の接続部821(図4)が流路形成ユニット81のノズル取付部813(図4)に嵌合されることにより、ノズルユニット82が流路形成ユニット81に取り付けられる。
図9に示すように、複数のノズルユニット82は、除電器100の一側面側および他側面側において等間隔に配置される。除電器100の一側面側に取り付けられるノズルユニット82と除電器100の他側面側に取り付けられるノズルユニット82とは、除電器100のキャップ20を挟んで互いに対向する。なお図7に示すように、各ノズルユニット82の下端部は、除電器100のキャップ20の先端部とほぼ同じ高さに位置する。
(2−4)設置具
次に、エア供給モジュールを工場等に設置する際に用いられる設置具について説明する。図10は、エア供給モジュール400を工場等に設置するための設置具の外観斜視図である。
図10に示すように、設置具41は、固定支持部材411および揺動支持部材412からなる。固定支持部材411は、XY平面に沿った略平板形状を有し、その両側辺の近傍にねじ挿入孔411aが形成されている。揺動支持部材412は、固定支持部材411に揺動可能に接続されており、その下部には断面略T字状の嵌合溝412aがY方向に貫通するように形成されている。
設置具41は、互いに連結された複数の流路形成ユニット81のうちの任意の1つまたは複数に取り付けられる。その場合、揺動支持部材412の嵌合溝412aが流路形成ユニット81の取付嵌合部813(図4)に嵌め込まれる。
設置具41がエア供給モジュール400に取り付けられた状態で、設置具41の固定支持部材411が、図示しないねじによって工場等の設置部分(例えば天井)に固定される。
なお、設置具41の揺動支持部材412は固定支持部材411に対して揺動可能であるので、設置された除電器100およびエア供給モジュール400を鉛直面に対して傾斜させることも可能である。
(3)エアの流れ
次に、エア供給モジュール400に導入されるエアの流れについて説明する。図11は、エア供給モジュール400に導入されるエアの流れを説明するための図である。なお、エアの代わりに不活性ガスまたはドライガス等の他の気体を用いてもよい。
図11に示すように、エア導入管50から導入されるエアは、エンドユニット80,83のエア通路801a,831aを通して複数の流路形成ユニット81のエア通路81aに導かれる。エア通路81aに導かれたエアは、流路形成ユニット81の連通路813aおよびノズルユニット82の連通路822aを通してノズルユニット82のエア供給空間822に導かれる。そして、各ノズルユニット82のエア吹き出し孔82bからエアが下方に吹き出される。この場合、複数のエア吹き出し孔82bから吹き出されるエアは帯状の流れを形成する。
ここで、ノズルユニット82の下端部の高さとエア吹き出し孔82bから吹き出されるエアの流れとの関係について説明する。図12は、ノズルユニット82の下端部の高さとエア吹き出し孔82bから吹き出されるエアの流れとの関係を説明するための模式図である。
以下、図12において、除電器100の一方の側面側に取り付けられるノズルユニット82のエア吹き出し孔82bから吹き出されるエアを第1エアA1と呼び、他方の側面側に取り付けられるノズルユニット82のエア吹き出し孔82bから吹き出されるエアを第2エアA2と呼ぶ。
図12(a)および図12(b)には、ノズルユニット82の下端部が除電器100の底部に取り付けられたグランドプレート15よりも高い位置にある場合のエアの流れが示される。
上記のように、グランドプレート15の両側部は、上方に円弧状に湾曲している。そのため、図12(a)に示すように、ノズルユニット82の下端部がグランドプレート15よりも上方にあると、第1エアA1および第2エアA2が、コアンダ効果によりグランドプレート15の湾曲部分を伝って内方へと導かれる。なお、コアンダ効果とは、流体の流れの中に物体がある場合、その物体の表面に沿って流体が流れることをいう。
この場合、図12(b)に示すように、第1エアA1と第2エアA2とが除電器100の下端部近傍において衝突し、拡散する。そのため、第1エアA1および第2エアA2を遠くまで到達させることができない。
また、この場合には、第1エアA1および第2エアA2が除電器100の下端部近傍に流れ込むため、キャップ20内の電極針25(図3)を覆うように形成されたシースエア層が第1エアA1および第2エアA2によって破壊される。それにより、電極針25の先端に不純物等が付着しやすくなる。
図12(c)〜図12(e)には、ノズルユニット82の下端部が除電器100の底部に取り付けられたグランドプレート15よりも低い位置にある場合のエアの流れが示される。
図12(c)に示すように、第1エアA1および第2エアA2がグランドプレート15よりも低い位置から高速で吹き出された場合、第1エアA1と第2エアA2との間にY方向の軸周りに回転する渦が発生する。この渦により、第1エアA1と第2エアA2との間の雰囲気が、第1エアA1および第2エアA2の流れの中に導かれて吸収される。それにより、図12(d)に示すように、第1エアA1と第2エアA2との間に負圧領域Hが形成される。
そのため、図12(e)に示すように、第1エアA1および第2エアA2が負圧領域Hに引き込まれて互いに合流する。この場合、第1エアA1および第2エアA2の下方への流れは維持されるので、合流したエアは、除電器100から下方に遠く離れた位置まで到達する。
本実施の形態では、図7に示したように、ノズルユニット82の下端部が除電器100の底部に取り付けられたグランドプレート15の底面よりも低い位置にある。そのため、図12(c)〜図12(e)に示したように、エア吹き出し孔82bから吹き出されるエアは、除電器100から下方に遠く離れた位置まで到達する。
(4)イオンとエアとの関係
図13は、除電器100の各キャップ20において生成されるイオンとノズルユニット82のエア吹き出し孔82bから吹き出されるエアとの関係を示す図である。
図13に示すように、キャップ20内において電極針25の先端部近傍にイオンLが生成され、キャップ20のエア流路F2を通して吹き出されるエアによって、キャップ20内から下方に押し出される。また、除電器100の一方の側面側および他方の側面側から、ノズルユニット82のエア吹き出し孔82bを通して下方に第1エアA1および第2エアA2が吹き出される。
ここで、ノズルユニット82はキャップ20を挟むように除電器100の一方の側面側および他方の側面側に配置され、また、ノズルユニット82の下端部の高さは各キャップ20の先端部の高さとほぼ等しく設定されている。そのため、上記のようにキャップ20から下方に押し出されたイオンLは、第1エアA1と第2エアA2との間の雰囲気中に存在する状態となる。
図12(c)〜図12(e)に示したように、第1エアA1と第2エアA2との間の雰囲気は、第1エアA1および第2エアA2へ吸収される。そのため、生成されたイオンは、第1エアA1および第2エアA2に吸収され、第1エアA1および第2エアA2の流れによって除電器100から下方に遠く離れた位置まで送られる。
(5)効果
このように、除電器100の各キャップ20内において生成されたイオンが、ノズルユニット82のエア吹き出し孔82bから吹き出されるエアによって下方に遠く離れた位置まで送られる。それにより、ワーク等の除電対象物が、除電器100から下方に遠く離れた位置にある場合でも、除電対象物にイオンを迅速かつ確実に供給することができる。
また、除電器100の一方の側面側から吹き出される第1エアA1および他方の側面側から吹き出される第2エアA2は、除電器100の下端部から所定距離下方に離間した位置で合流する。そのため、第1エアA1および第2エアA2によって、キャップ20内の電極針25近傍に形成されたシースエア層が破壊されることがない。したがって、電極針25に不純物が付着することをシースエア層により防止しつつ除電器100から下方に遠く離れた位置にイオンを送ることができる。
さらに、第1エアA1および第2エアA2は、除電器100aの一方の側面側および他方の側面側から帯状に吹き出される。この場合、各キャップ20を包囲するように第1エアA1および第2エアA2が吹き出される場合と比べて、キャップ20近傍の気流の乱れが抑制される。したがって、シースエア層が破壊されることをより確実に防止することができる。
(6)変形例
(6−1)ノズルユニットの第1の変形例
図14(a)はノズルユニット82の第1の変形例の断面図であり、図14(b)は図14(a)に示すノズルユニット82を下方から見た図である。
図14の例では、ノズルユニット82の底部に、複数のエア吹き出し孔82bの代わりにスリット状のエア吹き出し孔82cが形成されている。このノズルユニット82を用いた場合も、上記図5のノズルユニット82を用いた場合と同様に、下方への帯状のエアの流れを形成することができる。それにより、図5のノズルユニット82を用いた場合と同様に、シースエア層を破壊することなく、除電器100から下方に遠く離れた位置にイオンを送ることができる。また、スリット状のエア吹き出し孔82cの幅または長さを調整することにより、エア吹き出し孔82cから吹き出されるエアの流速等を容易に調整することができる。
(6−2)ノズルユニットの第2の変形例
ノズルユニット82の代わりに図15に示すノズルユニット84を用いてもよい。図15のノズルユニット84は、2つのノズルユニット82が一体的に連結された構成を有する。この場合、一対のノズルユニット84が、除電器100の一方の側面側および他方の側面側において1つの流路形成ユニット81に取り付けられる。
(6−3)係止機構
エンドユニット80,83および複数の流路形成ユニット81を互いに連結した状態で維持するための係止機構を設けてもよい。図16は、係止機構の一例を示す図である。なお、図16においては、エンドユニット80および流路形成ユニット81に係止機構が設けられた場合を示す。
図16に示すように、係止機構は、エンドユニット80に設けられた突起部T1、および流路形成ユニット81に設けられた鉤状部T2からなる。突起部T1はエンドユニット80の流路形成部801の一端部に設けられ、鉤状部T2は流路形成ユニット81の一端部に設けられる。
エンドユニット80と流路形成ユニット81とが連結されると、鉤状部T2の先端部が突起部T1の縁部に係止される。それにより、エンドユニット80と流路形成ユニット81とが互いに連結された状態で維持される。
(6−4)閉塞部材
ノズルユニット82の代わりに、流路形成ユニット81の連通路813a(図11)を閉塞する閉塞部材(図示せず)を流路形成ユニット81のノズル取付部813(図4)に取り付けてもよい。その場合、エアの使用量を削減しつつエアの供給領域を調整することが可能になる。
(7)ノズルユニットの他の例
エア供給モジュール400においては、ノズルユニット82の代わりに他の構造を有するノズルユニットを用いることにより、エアの流れを容易に変更することができる。以下、ノズルユニットの他の例について説明する。
(7−1)構成
ノズルユニット82の代わりに、図17および図18に示すノズルユニット90およびノズルユニット91を用いてもよい。図17(a)はノズルユニット90の外観斜視図であり、図17(b)はノズルユニット90のYZ平面における断面図である。図18(a)はノズルユニット91の概観斜視図であり、図18(b)はノズルユニット91のYZ平面における断面図である。
図17(a)に示すように、ノズルユニット90は、互いに平行に上下に延びる第1ノズル901および第2ノズル902を有する。第1ノズル901および第2ノズル902は、その上端部において一体的に連結されている。第1ノズル901の上下方向の長さは第2ノズル902の上下方向の長さよりも短く、第1ノズル901のY方向の幅は第2ノズル902のY方向の幅よりも大きい。また、ノズルユニット90の上部には、2つの接続部903が設けられている。接続部903は、ノズルユニット82の接続部821と同様の形状である。2つの接続部903の間隔は、流路形成ユニット81(図4)のノズル取付部813の間隔と等しく設定される。
また、図17(b)に示すように、ノズルユニット90の内部には、一方の接続部903の下方から第1ノズル901の下端部にかけてエア供給空間904が形成されており、他方の接続部903の下方から第2ノズル902の下端部にかけてエア供給空間905が形成されている。
一方の接続部903が設けられたノズルユニット90の部分を貫通するように連通路904aが形成されている。また、第1ノズル901の下端部を貫通するように2つのエア吹き出し孔904bが形成されている。
また、他方の接続部903が設けられたノズルユニット90の部分を貫通するように連通路905aが形成されている。また、第2ノズル902の下端部を貫通するように1つのエア吹き出し孔905bが形成されている。
図18(a)に示すように、ノズルユニット91は、上下に延びる第1供給部911および第2供給部912からなる第3ノズル913を有する。第1供給部911は図17に示したノズルユニット90の第1ノズル901と同様の長さおよび幅を有し、第2の供給部912はノズルユニット90の第2ノズル902と同様の長さおよび幅を有する。ノズルユニット91の上部には、流路形成ユニット81(図4)のノズル取付部813の間隔と等しい間隔で2つの接続部914が設けられている。接続部914は、ノズルユニット82の接続部821と同様の形状を有する。
図18(b)に示すように、ノズルユニット91の内部には、2つの接続部914の下方から第3ノズル913の第1供給部911および第2供給部912の下端部にかけてエア供給空間915が形成されている。接続部914が設けられたノズルユニット91の部分を貫通するように連通路915aが形成されている。また、第1供給部911の下端部を貫通するように2つのエア吹き出し孔915bが形成されており、第2供給部912の下端部を貫通するように1つのエア吹き出し孔915cが形成されている。
図17のノズルユニット90は、除電器100の一方の側面側において流路形成ユニット81に取り付けられる。図18のノズルユニット91は、除電器100の他方の側面側において流路形成ユニット81に取り付けられる。
図19はノズルユニット90を流路形成ユニット81に取り付けた状態を除電器100の一方の側面側から見た側面図であり、図20はノズルユニット91を流路形成ユニット81に取り付けた状態を除電器100の他方の側面側から見た側面図である。また、図21は、流路形成ユニット81に取り付けたノズルユニット90,91を下方から見た図である。
図19に示すように、除電器100の一方の側面側においては、隣接するノズルユニット90が互いに当接した状態となる。この場合、一方のノズルユニット90の第1ノズル901と他方のノズルユニット90の第2ノズル902とが当接する。以下、互いに当接した状態の第1ノズル901と第2ノズル902とを組み合わせ構造体906と呼ぶ。除電器100の一方の側面側には、複数の組み合わせ構造体906が等間隔で配置される。
図20に示すように、除電器100の他方の側面側には、複数のノズルユニット91が等間隔で配置される。すなわち、複数の第3ノズル913が等間隔で配置される。
ここで、上記のように、ノズルユニット90の第1ノズル901の形状とノズルユニット91の第3ノズル913の第1供給部911の形状とは互いに等しく、ノズルユニット90の第2ノズル902の形状とノズルユニット91の第3ノズル913の第2供給部912の形状とは互いに等しい。そのため、第1ノズル901および第2ノズル902からなる組み合わせ構造体906(図19)の形状と、ノズルユニット92の第3ノズル913の形状とが互いに等しくなる。
図21に示すように、組み合わせ構造体906と第3ノズル913とは、除電器100を挟んで互いに対向しないように交互に配置される。なお、組み合わせ構造体906におけるエア吹き出し孔904bとエア吹き出し孔905bとの位置関係は、第3ノズル913におけるエア吹き出し孔915bとエア吹き出し孔915cとの位置関係に等しい。
また、組み合わせ構造体906のエア吹き出し孔904b,905bは、除電器100の一方の側面側において、隣接するキャップ20間の領域の側方に配置される。第3ノズル913のエア吹き出し孔915b,915cは、除電器100の他方の側面側において、隣接するキャップ20間の領域の側方に配置される。すなわち、各キャップ20の側方には、エア吹き出し孔904b,905b,915b,915cのいずれも位置しない。
(7−2)エアの流れ
次に、ノズルユニット90のエア吹き出し孔904b,905bおよびノズルユニット91のエア吹き出し孔915b,915cから吹き出されるエアの流れについて説明する。図22(a)はエア吹き出し孔904bから吹き出されるエアの流れを示し、図22(b)はエア吹き出し孔905bから吹き出されるエアの流れを示す。図22(c)はエア吹き出し孔915bから吹き出されるエアの流れを示し、図22(d)はエア吹き出し孔915cから吹き出されるエアの流れを示す。また、図23はエア吹き出し孔904b,905b,915b,915cから吹き出されるエアの全体的な流れを除電器100の下方から見た図である。
以下、エア吹き出し孔904bから吹き出されるエアを第3エアA3と呼び、エア吹き出し孔905bから吹き出されるエアを第4エアA4と呼ぶ。また、エア吹き出し孔915bから吹き出されるエアを第5エアA5と呼び、エア吹き出し孔915cから吹き出されるエアを第6エアA6と呼ぶ。
図22(a)に示すように、ノズルユニット90の第1ノズル901の下端部は、除電器100底部に取り付けられるグランドプレート15よりも上方に位置する。また、図22(b)に示すように、ノズルユニット90の第2ノズル902の下端部は、グランドプレート15よりも上方に位置する。そのため、第3エアA3および第4エアA4は、コアンダ効果により除電器100の一方の側面側からグランドプレート15の湾曲部分を伝って内方へ導かれる。
ところで、上記のように、第1ノズル901は第2ノズル902に比べて比較的上下方向に短く形成されている。すなわち、第1ノズル901の下端部は、第2ノズル902の下端部よりも高い位置にある。そのため、エア吹き出し孔904bから吹き出される第3エアA3は、エア吹き出し孔905bから吹き出される第4エアA4よりも除電器100との接触面積が大きくなる。
この場合、第3エアA3は第4エアA4よりもコアンダ効果による作用が大きくなり、第3エアA3の流れの方向と鉛直面との間の角度θ1は、第4エアA4の流れの方向と鉛直面との間の角度θ2よりも大きくなる。それにより、第3エアA3は、除電器100の一方の側面側から他方の側面側に向かって斜め下方に流れ、第4エアA4は除電器100の一方の側面側から除電器100のほぼ下方に向かって流れる。
また、ノズルユニット91の第3ノズル913の第1供給部911の上下方向の長さは、ノズルユニット90の第1ノズル901の長さと同じであり、第2供給部912の上下方向の長さは第2ノズル902の長さと同じである。したがって、第1供給部911の下端部の高さは第1ノズル901の下端部の高さと同じであり、第2供給部912の下端部の高さは第2ノズル902の下端部の高さと同じである。
そのため、図22(c)および図22(d)に示すように、第5エアA5は、コアンダ効果により除電器100の他方の側面側から一方の側面側に向かって斜め下方に流れ、第6エアA6は除電器100の他方の側面側から除電器100のほぼ下方に向かって流れる。なお、第5エアA5の流れの方向と鉛直面との間の角度θ3は、第3エアA3の流れの方向と鉛直面との間の角度θ1と等しくなり、第6エアA6の流れの方向と鉛直面との間の角度θ4は、第4エアA4の流れの方向と鉛直面との間の角度θ2と等しくなる。
上記のように、組み合わせ構造体906と第3ノズル913とは、互いに対向することなくかつ交互に配置される。そのため、図23に示すように、エア吹き出し孔904bから吹き出される第3エアA3とエア吹き出し孔915bから吹き出される第5エアA5とは互いに干渉することなく除電器100の一方の側面側および他方の側面側に均一に供給される。また、エア吹き出し孔904bから吹き出される第4エアA4とエア吹き出し孔915cから吹き出される第6エアA6とが除電器100の下方に均一に供給される。
また、エア吹き出し孔904b,905b,915b,915cは隣接するキャップ20間の領域の側方に配置されているので、エア吹き出し孔904b,905b,915b,915cから吹き出されるエアによってキャップ20内のシースエア層が破壊されることが防止される。
なお、エア吹き出し孔904b,915bから吹き出される第3エアA3および第5エアA5は、エア吹き出し孔905b,915cから吹き出される第4エアA4および第6エアA6よりも広範囲に供給されるため、より多くの流量が必要になる。そこで、本実施の形態では、エア吹き出し孔904b,915bの数をエア吹き出し孔905b,915cの数よりも多く設定している。これにより、広範囲に供給するために必要な第3エアA3および第5エアA5の流量が確保される。
このように、ノズルユニット90,91を用いた場合には、上記ノズルユニットを用いる場合と比べてより広範囲にエアを供給することができる。したがって、除電器100により生成されたイオンをより広範囲に送ることができ、除電可能な領域を拡大することができる。
なお、エアが供給される範囲は、各エア吹き出し孔の大きさおよび隣接するエア吹き出し孔間の距離によって変化する。例えば、エア吹き出し孔の大きさを小さくすると、吹き出されるエアの流れが速くなる。しかしながら、エアの流れが速すぎると、複数のエア吹き出し孔から吹き出されるエアが互いに干渉し、エアが供給される範囲が狭くなる。そのため、エアが互いに干渉することなく広範囲に流れるように、各エア吹き出し孔の大きさおよび隣接するエア吹き出し孔間の距離を最適に設定することが好ましい。
(7−3)変形例
(7−3−1)
ノズルユニット90の代わりに図24に示すノズルユニット92を用いるとともに、ノズルユニット91の代わりに図25に示すノズルユニット93を用いてもよい。図24(a)はノズルユニット92の外観斜視図であり、図24(b)はノズルユニット92を下方から見た図である。また、図25(a)はノズルユニット93の外観斜視図であり、図25(b)はノズルユニット93を下方から見た図である。以下、ノズルユニット90とノズルユニット92とが異なる点およびノズルユニット91とノズルユニット93とが異なる点を説明する。
図24(a)に示すように、ノズルユニット92の第1ノズル901および第2ノズル902の上下方向の長さは互いに等しく設定されている。また、図24(b)に示すように、ノズルユニット92の第1ノズル901のエア吹き出し孔904bは、ノズルユニット90(図17)の第1ノズル901のエア吹き出し孔904bよりも除電器100の一側面に近接するように配置されている。ノズルユニット92の第2ノズル902のエア吹き出し孔905bは、ノズルユニット90(図17)の第2ノズル902のエア吹き出し孔905bよりも除電器100の一側面に離間するように配置されている。
図25(a)に示すように、ノズルユニット93の第3ノズル913は、図24のノズルユニット92の第1ノズル901および第2ノズル902が連結された形状を有し、下端部の高さが一定に維持されている。図25(b)に示すように、ノズルユニット93の第3ノズル913のエア吹き出し孔915bは、ノズルユニット91(図18)の第3ノズル913のエア吹き出し孔915bよりも除電器100の他側面に近接するように配置されている。また、ノズルユニット93の第3ノズル913のエア吹き出し孔915cは、ノズルユニット91(図18)の第3ノズル913のエア吹き出し孔915cよりも除電器100の他側面に離間するように配置されている。
図26(a)はノズルユニット92のエア吹き出し孔904bから吹き出されるエアの流れを示し、図26(b)はノズルユニット92のエア吹き出し孔905bから吹き出されるエアの流れを示す。図26において、エア吹き出し孔904bから吹き出されるエアを第7エアA7と呼び、エア吹き出し孔905bから吹き出されるエアを第8エアA8と呼ぶ。
図26(a)および図26(b)に示すように、ノズルユニット92の第1ノズル901および第2ノズル902の下端部は、除電器100の底部に取り付けられるグランドプレート15よりも上方において、互いに等しい高さにある。そのため、第7エアA7および第8エアA8は、コアンダ効果によりグランドプレート15の湾曲部分を伝って内方へ導かれる。
ところで、図24(b)に示したように、エア吹き出し孔904bは、エア吹き出し孔905bよりも除電器100に近接する位置に配置されている。そのため、エア吹き出し孔904bから吹き出される第7エアA7は、エア吹き出し孔905bから吹き出される第8エアA8よりも除電器100との接触面積が大きくなる。
それにより、第7エアA7は第8エアA8よりもコアンダ効果による作用が大きくなる。したがって、第7エアA7は、図22(a)に示した第3エアA3と同様に除電器100の一方の側面側から他方の側面側に向かって斜め下方に流れる。また、第8エアA8は、図22(b)に示した第4エアA4と同様に、除電器100の一方の側面側から除電器100のほぼ下方に向かって流れる。
なお、エア吹き出し孔915bから吹き出されるエアの流れは、図22(c)に示した第5エアA5の流れと同様になり、エア吹き出し孔915cから吹き出されるエアの流れは、図22(d)に示した第6エアA6の流れの流れと同様になる。
このように、ノズルユニット92,93のエア吹き出し孔904b,905b,915b,915cから吹き出されるエアの流れは、ノズルユニット90,91のエア吹き出し孔904b,905b,915b,915cから吹き出されるエアの流れと同様になる。したがって、ノズルユニット92,93を用いた場合においても、ノズルユニット90,91を用いた場合と同様に広範囲にエアを供給することができる。
(7−3−2)エア吹き出し孔の他の例
図24および図25に示したノズルユニット92,93において、エア吹き出し孔904b,905b,915b,915cの代わりに図27に示すエア吹き出し孔904c,905c,915dを形成してもよい。図27(a)はエア吹き出し孔904c,905cが形成されたノズルユニット92を下方から見た図であり、図27(b)は,エア吹き出し孔915dが形成されたノズルユニット93を下方から見た図である。また、図28は、除電器100の一方および他方の側面側において、図27に示すノズルユニット92,93が流路形成ユニット81に取り付けられた状態を下方から見た図である。
図27(a)に示すように、ノズルユニット92の第1ノズル901にはエア吹き出し孔904bの代わりにスリット状のエア吹き出し孔904cが形成され、第2ノズル902にはエア吹き出し孔905bの代わりにスリット状のエア吹き出し孔905cが形成されている。また、図27(b)に示すように、ノズルユニット93の第3ノズル903にはエア吹き出し孔915b,915cの代わりにスリット状のエア吹き出し孔915dが形成されている。
図28に示すように、隣接するノズルユニット92が互いに当接する状態では、組み合わせ構造体906におけるエア吹き出し孔904cとエア吹き出し孔905cとがスリット状に一体化したエア吹き出し孔906cを形成する。このエア吹き出し孔906cは、YZ平面に関してノズルユニット93の第3ノズル903のエア吹き出し孔915dと対称な形状になる。
エア吹き出し孔906c,915dは、一端部から他端部にかけて内方から外方に向かうように斜めに形成されている。この場合、エア吹き出し孔906c,915dと除電器100との距離が、一端部から他端部にかけて漸次長くなる。そのため、エア吹き出し孔906c,915dの一端部側から吹き出されるエアは、他端部側から吹き出されるエアよりも除電器100との接触面積が大きくなる。
それにより、エア吹き出し孔906cの一端部側から吹き出されるエアは、図22(a)に示したように、除電器100の一方の側面側から他方の側面側に向かって斜め下方に流れ、エア吹き出し孔915dの一端部側から吹き出されるエアは、図22(c)に示したように、除電器100の他方の側面側から一方の側面側に向かって斜め下方に流れる。
一方、エア吹き出し孔906c,915dの他端部側から吹き出されるエアは、図22(b)および図22(d)に示したように、除電器100のほぼ下方に向かって流れる。
なお、エア吹き出し孔906c,915dの一端部側から吹き出されるエアは他端部側から吹き出されるエアよりも広範囲に供給されるため、より多くの流量が必要になる。本例においては、エア吹き出し孔906c,915dの幅が、内方に位置する一端部から外方に位置する他端部にかけて漸次縮小されている。この場合、エア吹き出し孔906c,915dの一端部側から吹き出されるエアの流量が他端部側から吹き出されるエアの流量よりも多くなる。そのため、広範囲に供給するために必要なエアの流量が確保される。
このように、ノズルユニット92,93のエア吹き出し孔904c,905c,915dから吹き出されるエアの流れは、ノズルユニット90,91のエア吹き出し孔904b,905b,915b,915cから吹き出されるエアの流れと同様になる。
(8)ノズルユニットのさらに他の例
(8−1)構成
図5に示したノズルユニット82の代わりに、図29に示すノズルユニット95を用いてもよい。図29(a)はノズルユニット95の外観斜視図であり、図29(b)は、ノズルユニット95のXZ平面における断面図である。以下、ノズルユニット82とノズルユニット95とが異なる点を説明する。
図29(a)に示すように、ノズルユニット95はノズルユニット82に比べて上下方向に長く形成されているとともに、ノズルユニット95の下端部は略J字状に湾曲している。そのため、図29(b)に示すように、ノズルユニット95の底部のエア吹き出し孔82bは、X方向に沿うように形成されている。
ノズルユニット95は、除電器100の一方の側面側において流路形成ユニット81に取り付けられる。なお、ノズルユニット95を用いる場合には、除電器100の他方の側面側における流路形成ユニット81のノズル取付部813に、連通路813aを閉塞するための閉塞部材が取り付けられる。
(8−2)エアの流れ
図30は、ノズルユニット95のエア供給孔82bから吹き出されるエアの流れを示す図である。
図30に示すように、ノズルユニット95が除電器100の一方の側面側において流路形成ユニット81に取り付けられた場合、ノズルユニット95のエア吹き出し孔82bが除電器100のキャップ20の先端部近傍に向けられた状態となる。
エア吹き出し孔82bから吹き出されるエアは、キャップ20内のシースエア層を維持しつつキャップ20の先端部近傍を通って側方に流れる。それにより、キャップ20内において生成されたイオンが除電器100の側方の領域に送られる。
この場合、除電器100を除電対象物の側方に設置した状態で使用することができる。また、除電対象物の上方において、除電器100を90°傾けた状態(水平に配置した状態)で使用することができる。
(9)請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態では、除電器100およびエア供給モジュール400が除電装置の例であり、除電器100が本体部の例であり、エア流路F2が気体吹き出し孔の例であり、キャップ20が保持部材の例であり、流路形成ユニット81が流路形成部材の例であり、エア吹き出し孔82b,82c,904b,905b,904c,905c,915b,915c,915dが気体吹き出し口の例であり、ノズルユニット82,84,90,91,92,93,95が気体吹き出し部材の例である。
グランドプレート15が本体部の底面の例であり、ノズルユニット82,84が第1および第2の気体吹き出し部材の例であり、エア吹き出し孔82b,82cが第1および第2の気体吹き出し口の例である。
また、エア導入管50が気体導入手段の例であり、ノズルユニット90,92が第3の気体吹き出し部材の例であり、ノズルユニット91,93が第4の気体吹き出し部材の例であり、エア吹き出し孔904b,905b,904c,905cが第3の気体吹き出し口の例であり、エア吹き出し孔915b,915c,915dが第4の気体吹き出し口の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
本発明は、ワーク等の帯電を防止するために有効に利用することができる。
除電器の外観斜視図である。 除電器の内部構成を示す模式図である。 エアユニットおよびキャップの詳細を示す図である。 エア供給モジュールの概観斜視図である。 ノズルユニットのYZ平面における断面図である。 除電器に取り付けた状態のエア供給モジュールの側面図である。 図6に示すエア供給モジュールを一端部側から見た図である。 エンドユニットおよび流路形成ユニットの連結状態を示す断面図である。 除電器に取り付けた状態のエア供給モジュールを下方から見た図である。 エア供給モジュールを工場等に設置するための設置具の外観斜視図である。 エア供給モジュールに導入されるエアの流れを説明するための図である。 ノズルユニットの下端部の高さとエア吹き出し孔から吹き出されるエアの流れとの関係を説明するための模式図である。 除電器の各キャップにおいて生成されるイオンとノズルユニットのエア吹き出し孔から吹き出されるエアとの関係を示す図である。 ノズルユニットの第1の変形例を示す図である。 ノズルユニットの第2の変形例を示す図である。 係止機構の一例を示す図である。 ノズルユニットの他の例を示す図である。 ノズルユニットの他の例を示す図である。 図17のノズルユニットを流路形成ユニットに取り付けた状態を除電器の一方の側面側から見た側面図である。 図18のノズルユニットを流路形成ユニットに取り付けた状態を除電器の他方の側面側から見た側面図である。 流路形成ユニットに取り付けたノズルユニットを下方から見た図である。 図17および図18のノズルユニットのエア吹き出し孔から吹き出されるエアの流れを示す図である。 図17および図18のノズルユニットのエア吹き出し孔から吹き出されるエアの全体的な流れを示す図である。 図17のノズルユニットの変形例を示す図である。 図18のノズルユニットの変形例を示す図である。 図24および図25のノズルユニットのエア吹き出し孔から吹き出されるエアの流れを示す図である。 図24および図25のノズルユニットのエア吹き出し孔の他の例を示す図である。 図27のノズルユニットが流路形成ユニットに取り付けられた状態を下方から見た図である。 ノズルユニットのさらに他の例を示す図である。 図29のノズルユニットのエア供給孔から吹き出されるエアの流れを示す図である。 従来の空気イオン化装置を示す概略構成図である。
符号の説明
15 グランドプレート
20 キャップ
25 電極針
80,83 エンドユニット
81 流路形成ユニット
82,84,90,91,92,93,95 ノズルユニット
82b,82c,904b,905b,904c,905c,915b,915c,915d エア吹き出し孔
100 除電器
400 エア供給モジュール

Claims (4)

  1. 対象物の除電を行う除電装置であって、
    底面を有するとともに、気体の供給路を有する本体部と、
    コロナ放電を発生させるための電圧が印加される電極針と、
    前記本体部に設けられ、前記電極針を先端部が露出する状態で前記本体部の前記底面よりも突出するように保持するとともに、前記電極針の先端部を覆う気体被覆層を形成するように前記供給路を通して供給される気体を吹き出す気体吹き出し孔を有する保持部材と、
    前記本体部に着脱可能に設けられ、気体流路を形成する気体流路形成部材と、
    前記気体流路形成部材に着脱可能に設けられ、前記コロナ放電により生成されるイオンを予め定められた方向に搬送するために前記気体流路を通して導かれる気体を吹き出す気体吹き出し口を有する気体吹き出し部材とを備え
    前記気体吹き出し部材は、
    前記保持部材を挟む一方側および他方側においてそれぞれ前記気体流路形成部材に取り付けられる第1および第2の気体吹き出し部材を含み、
    前記第1の気体吹き出し部材は、前記気体吹き出し口として前記保持部材の一方側から前記電極針の軸方向に沿って気体を吹き出す第1の気体吹き出し口を有し、
    前記第2の気体吹き出し部材は、前記気体吹き出し口として前記保持部材の他方側から前記電極針の軸方向に沿って気体を吹き出す第2の気体吹き出し口を有し、
    前記第1の気体吹き出し部材の前記第1の気体吹き出し口および前記第2の気体吹き出し部材の前記第2の気体吹き出し口は、前記電極針の軸方向と平行な方向において前記本体部の前記底面よりも突出する位置に配置されることを特徴とする除電装置。
  2. 前記本体部の前記底面は、一方向に長尺状に延びるように形成され、
    前記保持部材は、前記一方向に沿って前記本体部の底面に複数配列され、
    前記第1および第2の気体吹き出し部材は、前記第1および第2の気体吹き出し口が前記複数の保持部材のうちの少なくとも1つの一方側および他方側にそれぞれ位置するように前記気体流路形成部材に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の除電装置。
  3. 前記本体部は、一側面および他側面をさらに有し、
    前記気体吹き出し部材は、
    前記本体部の前記一側面側および前記他側面側でそれぞれ前記気体流路形成部に取り付けられる第3および第4の気体吹き出し部材を含み、
    前記第3の気体吹き出し部材は、前記気体吹き出し口として前記本体部の前記一側面に沿って気体を吹き出す第3の気体吹き出し口を有し、
    前記第4の気体吹き出し部材は、前記気体吹き出し口として前記本体部の前記他側面に沿って気体を吹き出す第4の気体吹き出し口を有し、
    前記本体部の前記一側面と前記底面とは第1の曲面で連続的につながり、前記本体部の前記他側面と前記底面とは第2の曲面で連続的につながり、
    前記第3の気体吹き出し口から吹き出される気体が前記第1の曲面に沿って誘導されることにより気体の進行方向が前記電極針の延長線上から外れた位置で前記電極針の軸方向に対して傾斜するように前記第3の気体吹き出し部材が前記気体流路形成部材に取り付けられ、
    前記第4の気体吹き出し口から吹き出される気体が前記第2の曲面に沿って誘導されることにより気体の進行方向が前記電極針の延長線上から外れた位置で前記電極針の軸方向に対して傾斜するように前記第4の気体吹き出し部材が前記気体流路形成部材に取り付けられることを特徴とする請求項1または2記載の除電装置。
  4. 前記本体部は、一側面および他側面をさらに有するとともに、前記底面において前記一側面および前記他側面の各々にかけて湾曲するように設けられた接地プレートをさらに有し、
    前記第1の気体吹き出し部材の前記第1の気体吹き出し口および前記第2の気体吹き出し部材の前記第2の気体吹き出し口は、前記電極針の軸方向と平行な方向において前記接地プレートよりも突出する位置に配置されることを特徴とする請求項1または2記載の除電装置。
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