JP2880427B2 - 空気イオン化装置及び空気イオン化方法 - Google Patents
空気イオン化装置及び空気イオン化方法Info
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- H—ELECTRICITY
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- H05F3/04—Carrying-off electrostatic charges by means of spark gaps or other discharge devices
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Description
により静電気を除去する空気イオン化装置に係り、特に
その電極上に不純物が堆積するのを防止する空気イオン
化装置及び空気イオン化方法に関する。
では、低湿度環境であること、及びウエハ及び半導体素
子を運搬するプラスチック容器が帯電しやすいこと等に
より、静電気が発生している。この静電気は、ウエハ表
面上に塵埃を付着させたり、ウエハ上のICや半導体素
子を破壊してしまい、製品の歩留りを低下させている。
しかも、最近の半導体素子の高密度化に伴い、クリーン
ルームの超高清浄度化が望まれると共に、半導体素子の
静電気耐性も低下し、このような静電気による生産障害
が益々問題となっている。
いても、静電気の帯電による製品への塵埃付着、もしく
は、静電気放電による静電破壊、及び電撃ショックによ
り、種々の生産障害が引き起こされ、問題となってい
る。
ーム等の生産環境における静電気を除去する対策とし
て、イオンにより帯電体の電荷を中和する空気イオン化
装置が利用されている。この空気イオン化装置は、正ま
たは負の針状の電極に正または負の高電圧をそれぞれ印
加することにより、コロナ放電を発生させる。そして、
上記電極先端の周囲の空気を正と負とにイオン化し、こ
のイオンを気流によって搬送して帯電体上の電荷を逆極
性のイオンで中和する。
リーンルーム内等のエア(以下、AIRと呼ぶ)中に水
分(水素)が存在するために、コロナ放電に伴う化学反
応により微量の不純物が生成され、コロナ電極上に析出
し、堆積していた。あるいは、AIR中の微量ガスもし
くは超微粒子等の不純物(Si 原素を含む物質等)が、
粒子化や粗大化してコロナ電極上に堆積していた。そし
て、これら堆積した不純物が再飛散するという現象が発
生するという問題があった。そのため、空気イオン化装
置では、例えば、コロナ電極の周辺を、乾燥ガス等のガ
ス、あるいは微量ガス等の不純物を含まないガスで覆う
(シースする)ことにより、放電エネルギーによるコロ
ナ電極の先端部への不純物の堆積を防止している。な
お、このシースするために用いるガスを、シースガスと
いう。
コロナ電極を覆うタイプの空気イオン化装置の一例とし
て、図7に、特開平4−223085号公報記載のコロ
ナ空気イオン化装置の構成を示す。同図において、筐体
20内には、正負の各コロナ電極21a,21bが設け
られている。このコロナ電極21a,21bは、純粋な
タングステンから製造されており、コロナ放電によって
イオンを発生するための図示しない高電圧電源に接続さ
れている。
ル樹脂のテープ22によって覆われている。このテープ
22によって覆われた表面には、各コロナ電極21a,
21bに対向して、直径約1cmの開孔がそれぞれ設け
られている。そして、コロナ電極21a,21bの辺り
に湿気を帯びた空気が乱流により流入しないように、直
径0.5インチのタイゴン(登録商標)の管から作られ
た長さ1cmのスリーブ23a,23bが、上記開孔の
中に挿入されている。このスリーブ23a,23bは、
スリーブ23a,23bの腐食から生じる微粒子の形成
を防ぐために、コロナ電極21a,21bによる放電範
囲から離して設ける必要がある。従って、スリーブ23
a,23bは、コロナ電極21a,21bの先端から4
mm以上離れている。
ガス供給管24a,24bを貫通し、このガス供給管2
4a,24bから常に乾燥ガス等のガス、あるいは不純
物を含まないガスを流入させている。上記ガス供給管2
4a,24bは、例えばテフロン(登録商標)によって
作られており、図示しない高性能インラインフィルタを
備えている。
ような空気イオン化装置においては、上述したように、
スリーブ23a,23bがコロナ電極21a,21bの
放電範囲から離して設けられている。そのため、負イオ
ンが生成され難いという問題があった。以下、その理由
について、シースガスとして高純度N2 ガスを用いた場
合で説明する。
及び電離電圧を示し、表2に、各種の原子の電子親和力
を示す(静電気学会編「静電気ハンドブック」、オーム
社、1985)。
イオンとなるために要するエネルギーをいい、電子親和
力とは、電子と結合して負イオンとなる際に放出するエ
ネルギーをいう。この表1に示すように、純粋なN2 及
び酸素(O2 )は、電離電圧には大差がなく、共に正イ
オンとなり得ることが分かる。一方、表2に示すよう
に、N2 の原子(N原子)は電子親和力が非常に小さ
く、負イオンとなる傾向が非常に小さいことが分かる。
て説明する。この負イオンの発生メカニズムについて
は、実験的に確認されていないが、既に実証されている
事実から以下のように推定される。図8に、負電極にお
ける放電機構を示す。
と、量子力学的なトンネル効果により電極内の電子が電
極外に放出される(電界放出)。このようにして放出さ
れ、電界により加速された電子は、電極近傍に存在する
中性ガス分子に衝突し、その分子を電離する(衝突電
離)。その際、たたき出された電子は、更に他の中性ガ
ス分子を電離し、電子なだれを発生する。
である分子を含む気体内に置かれている場合は、上記の
ようにして発生した電子群は、負性の気体分子に電子付
着して負イオンとなる。そして、この電子なだれは、電
極近傍、すなわち電離域において停止する。しかしなが
ら、電極が、高純度N2 内に置かれている場合は、O2
等の負性の気体分子が存在しないため、上記電子群は負
イオンとならない。
うに、コロナ電極が高純度N2 ガスの充填されたノズル
の中に深く沈んでいる場合は、発生した電子がノズルの
外まで到達し難い。すなわち、図7に示すような空気イ
オン化装置では、高純度N2等の負性気体分子を含まな
いガスを使用した場合、負イオンが生成され難いという
問題があった。
の代わりにAIRを使用した場合、ノズル内のような狭
い空間でイオンを発生させると、発生したイオンがすぐ
に拡散せず、その狭い空間に充満してコロナ電極を覆
う。そのため、コロナ電極の先端における電界強度が低
下し、コロナ電極から電子が放出されなくなり、イオン
が発生しなくなる。すなわち、N2 ガスの場合と同様
に、図7に示す空気イオン化装置のようにコロナ電極が
ノズル内に深く沈んでいる場合、負イオンが生成され難
い。なお、高速のシースガスを供給することにより、そ
の充満した負イオンを外部へ吹き飛ばす方法も考えられ
るが、多量のシースガスを消費する上に、クリーンルー
ム等で使用する場合はその一方向整流をかき乱すことと
なり、適当ではない。
のであり、十分に負イオンを生成することによりクリー
ンルーム等の生産環境内の静電気の除去を十分に行い、
かつ、不純物や水分(水素)を含まないシースガスで覆
うことにより、電極上に不純物が堆積するのを防止する
ことを目的とする。
正または負のイオンを生成することにより、静電気を除
去する空気イオン化装置において、ノズルと、前記ノズ
ル内に挿入された針状のコロナ電極と、コロナ放電を発
生させるために前記コロナ電極に接続された高電圧電源
と、前記ノズル内に前記コロナ電極を外部の空気から遮
蔽するシースガスを供給し、そのシースガスを前記コロ
ナ電極の近傍を通過して前記ノズルの先端から外部へ流
出させるガス供給手段とを具備し、前記コロナ電極の先
端部は、該電極先端への不純物の堆積を防止するよう
に、前記ノズルの先端よりもノズル内部に一定距離没入
した位置に設けられ、前記コロナ電極のノズル先端から
の没入距離は、前記シースガスが負性気体分子を含まな
いガスである場合は、前記コロナ放電によって放出さ
れ、かつ、前記シースガスとともにノズル先端から送り
出される電子が、当該ノズルの外部の空気中に到達可能
な値に設定されていること、を特徴としている。
ンを生成することにより、静電気を除去する空気イオン
化装置において、ノズルと、前記ノズル内に挿入された
針状のコロナ電極と、コロナ放電を発生させるために前
記コロナ電極に接続された高電圧電源と、前記ノズル内
に前記コロナ電極を外部の空気から遮蔽するシースガス
を供給し、そのシースガスを前記コロナ電極の近傍を通
過して前記ノズルの先端から外部へ流出させるガス供給
手段とを具備し、前記コロナ電極の先端部は、該電極先
端への不純物の堆積を防止するように、前記ノズルの先
端よりもノズル内部に一定距離没入した位置に設けら
れ、前記コロナ電極のノズル先端からの没入距離は、前
記シースガスが負性気体分子を含むガスである場合は、
前記コロナ放電によって放出される負イオンが、当該ノ
ズル内に充満することなく、当該ノズルの外部の空気中
に速やかに拡散可能な値に設定されていること、を特徴
としている。
ンを生成することにより、静電気を除去する空気イオン
化装置において、ノズルと、前記ノズル内に挿入された
針状のコロナ電極と、コロナ放電を発生させるために前
記コロナ電極に接続された高電圧電源と、前記ノズル内
に前記コロナ電極を外部の空気から遮蔽するシースガス
を供給し、そのシースガスを前記コロナ電極の近傍を通
過して前記ノズルの先端から外部へ流出させるガス供給
手段とを具備し、前記コロナ電極の先端部は、該電極先
端への不純物の堆積を防止するように、前記ノズルの先
端よりもノズル内部に一定距離没入した位置に設けら
れ、前記コロナ電極のノズル先端からの没入距離は、1
mm以内であること、を特徴としている。
記載の発明において、前記シースガスは、不活性ガスで
あることを特徴としている。
たは3記載の発明において、前記シースガスの速度は、
前記ノズルの先端部近傍に気流の巻き込みを生じさせる
ことのない速度であることを特徴としている。
速度は、1.0m/s以上であることを特徴としてい
る。
ンをそれぞれ生成することにより、静電気を除去する空
気イオン化方法において、高電圧電源に接続された針状
のコロナ電極をノズル内に挿入し、前記ノズル内に前記
コロナ電極を外部の空気から遮蔽するシースガスを供給
し、そのシースガスを前記コロナ電極の近傍を通過して
前記ノズルの先端から外部へ流出させ、前記コロナ電極
の先端部は、該電極先端への不純物の堆積を防止するよ
うに、前記ノズルの先端よりもノズル内部に一定距離没
入するようにし、かつ、前記シースガスが負性気体分子
を含まないガスである場合は、前記コロナ放電によって
放出される電子が前記ノズルの外部の空気中に到達し得
るように前記ノズル先端部に近接して配置し、このシー
スガスによって前記コロナ電極で発生した電子をノズル
外部の空気中へ送出させるようにしたこと、を特徴とし
ている。
ンをそれぞれ生成することにより、静電気を除去する空
気イオン化方法において、高電圧電源に接続された針状
のコロナ電極をノズル内に挿入し、前記ノズル内に前記
コロナ電極を外部の空気から遮蔽するシースガスを供給
し、そのシースガスを前記コロナ電極の近傍を通過して
前記ノズルの先端から外部へ流出させ、前記コロナ電極
の先端部は、該電極先端への不純物の堆積を防止するよ
うに、前記ノズルの先端よりもノズル内部に一定距離没
入するようにし、かつ、前記シースガスが負性気体分子
を含むガスである場合は、前記コロナ放電によって放出
される負イオンが前記ノズル内に充満することなく、当
該ノズルの外部の空気中に速やかに拡散し得るように前
記ノズル先端部に近接して配置し、このシースガスによ
って前記コロナ電極で発生したイオンをノズル外部の空
気中へ送出させるようにしたこと、を特徴としている。
ンをそれぞれ生成することにより、静電気を除去する空
気イオン化方法において、高電圧電源に接続された針状
のコロナ電極をノズル内に挿入し、前記ノズル内に前記
コロナ電極を外部の空気から遮蔽するシースガスを供給
し、そのシースガスを前記コロナ電極の近傍を通過して
前記ノズルの先端から外部へ流出させ、前記コロナ電極
の先端部は、該電極先端への不純物の堆積を防止するよ
うに、前記ノズルの先端よりもノズル内部に一定距離没
入するようにし、かつ、前記コロナ電極のノズル先端か
らの没入距離が1mm以内となるように配置し、このシ
ースガスによって前記コロナ電極で発生したイオンをノ
ズル外部の空気中へ送出させるようにしたこと、を特徴
としている。
の通りである。請求項1または7記載の発明によれば、
高電圧電源によりコロナ電極に高電圧が印加されること
により、コロナ放電が発生する。正のコロナ電極近傍で
は、コロナ放電により周囲のシースガスが正イオン化
し、ノズルの外部へ運び出される。一方、負のコロナ電
極近傍では、コロナ放電によって発生した電子群が電子
付着する負性の気体分子が存在しないため、負イオンが
発生しない。しかしながら、これらの電子群は、シース
ガスとともにノズルの外部へ運び出されるため、空気中
に存在する酸素等の負性気体分子に付着し、負イオン化
する。
端から外部に突出することなく、微量ガス等の不純物も
しくは水分を含まないシースガスによって覆われている
ため、コロナ放電によって不純物が析出して堆積するこ
とがない。また、このコロナ電極の先端からノズルの先
端までの距離は、上記電子群が到達することができる距
離である。そのため、図7に示すような空気イオン化装
置のように、外部までの距離が長いために、コロナ電極
近傍で発生する電子群がノズルの外部に到達せず負イオ
ンが生成されにくい、ということがない。
ば、負のコロナ電極近傍でも負イオンが発生し、発生し
たイオンが外部に放出される。図7に示すような空気イ
オンか装置では、ノズル内のような狭い空間で発生した
イオンは、そのまま滞留して外部に放出され難かった
が、コロナ電極の先端からノズルまでの距離が短いた
め、発生した負イオンはすぐに拡散して外部に放出され
る。
スガスとして負性気体分子を含まないガスを使用した場
合は、コロナ放電によって発生した電子群がシースガス
とともにノズルの外部へ運び出され、負性気体分子を含
むガスを使用した場合は、コロナ放電によって発生した
イオンが外部へ放出される。
ナ電極への不純物の堆積を防止するために用いるシース
ガスとして、不活性ガスを使用する。この不活性ガスと
して、例えば高純度窒素ガスが考えられる。この高純度
窒素ガスは、上述したように、半導体製造のクリーンル
ーム等で多量に消費されるため、一般工業用ガスとして
広く取り扱われ、工場規模で比較的安価に供給される。
コロナ電極の先端からノズルの先端までの距離が長いた
め、コロナ電極近傍で発生する電子群がノズルの外部に
到達せず負イオンが生成されにくかった。そのため、シ
ースガスとして高純度窒素ガスを用いると、負イオンの
生成が困難であった。従って、本発明による空気イオン
化装置では、上記距離が短いため、シースガスとして負
性気体分子を含まないガスを用いても負イオンの生成が
十分に行われる。
ロナ電極に高電圧が印加されると、コロナ電極の先端に
おいてイオン風が発生し、ノズルから噴流が発生する。
このとき、シースガスの速度が遅い場合は、その噴流に
より生じる誘引流によりノズルの先端部近傍に気流の巻
き込みが生じ、シースガスによる十分なシール効果が得
られない。そのため、シースガスの速度を、上記巻き込
みを生じさせることのない速度とした場合は、十分なシ
ール効果を得ることができ、コロナ電極上への不純物の
堆積防止を、効果的に行うことが可能となる。
例について図面を参照して具体的に説明する。
す概略構成図である。同図において、クリーンルームの
天井には、清浄な空気を送り込む高性能フィルタである
ULPA(Ultra Low Penetration Air filter)フィル
タ1と、空気イオン化装置2とが設置されている。この
空気イオン化装置2には、図7に示すものと同様の正と
負との各コロナ電極21a,21bが設けられている。
これら各コロナ電極21a,21bは、それぞれ直流パ
ルス電源3a,3bが接続されている。
に向かってシースガスノズル4a,4bが設けられてお
り、これらシースガスノズル4a,4b内には上記コロ
ナ電極21a,21bが配置されている。このシースガ
スノズル4a,4bには、バルブ5を介して、シースガ
スとして高純度N2 ガスが供給されている。この高純度
N2 ガスは、半導体製造工程等において使用されるN2
ガスであり、図示しない配管より供給される。
ースガスノズル4の構成を示す(a)縦断面図及び
(b)横断面図である。同図において、シースガスノズ
ル4の内径は5mmφであり、コロナ電極21の外径は
2mmφである。また、シースガスノズル4の先端から
コロナ電極21の先端までの距離Lは、1.0mm以下
となっている。
ルブ5を介して供給される高純度N2 ガスは、各コロナ
電極21a,21bの近傍に供給される。また、正負各
々の直流パルス電源3a,3bによって、コロナ電極2
1a,21bに高電圧が印加されることにより、コロナ
放電が発生する。これによって、シースガスノズル4a
においては、コロナ電極21aの周囲の高純度N2 ガス
が正イオン化し、この正イオン6aが上記高純度N2 ガ
スにより、シースガスノズル4aの外部へ運び出され
る。すなわち、図2(a)に示すように、高純度N2 ガ
スがシースガスノズル4の上方から流入し、矢印方向に
流れて、シースガスノズル4の下部先端から流出する。
コロナ電極21bの先端近傍で発生した電子群が、高純
度N2 ガスとともにシースガスノズル4bの外部へ運び
出され、クリーンルームのエア中のO2 等の負性気体分
子に付着して、負イオン化する(負イオン6b)。そし
て、これら正イオン6a及び負イオン6bは、ULPA
フィルタ1からの垂直一方向整流によってクリーンルー
ムの下方に搬送される。
外径、並びにコロナ電極の先端からシースガスノズル4
の先端までの距離Lについて、図2に示すように設定し
た理由を、実験結果に基づいて説明する。
て説明する。図3は、このシースガスノズル4に係る実
験のための装置の概略構成図である。同図に示すよう
に、垂直一方向整流(全面層流)型クリーンルーム(清
浄度:0.02μm,class1)内の一方向整流
(0.3m/s)中に、空気イオン化装置の正負のシー
スガスノズル4を設置する。なお、図3においては、正
負のシースガスノズル4a,4bのうちの一方のみ記載
する。
けるAIRあるいは高純度N2 ガスのイオン化実験であ
るため、AIR中の不純物を除去するための集塵装置等
は、図3に示す実験装置には含まれていない。
Fの時間が0.4秒である高圧の直流パルス電源3を接
続する。更に、このシースガスノズル4に対し、ビニー
ルチューブでガス配管を行う。ここで、シースガスとし
てAIRを使用する場合は、クリーンルーム内のAIR
をエアポンプ11で吸引し、シースガスノズル4に供給
する。また、シースガスとして高純度N2 ガス(純度:
99.9995%以上)を用いる場合は、高純度N2 ガ
スボンベ12内のN2 ガスを減圧弁13により減圧し
て、シースガスノズル4に供給する。これらのシースガ
スは、フローメータ14により流量が2.0l/min
(シースガスノズル1個辺り1l/min)に調節さ
れ、メンブランフィルタ15により瀘渦される。このメ
ンブランフィルタ15は、0.05μmで99.999
%以上の捕集効率を有する。
イオンシステムズ社製のイオンカウンタ(モデルAID
M115)16を設置し、シースガスノズル4の先端直
下450mmの位置におけるクリーンルーム内のAIR
を吸引サンプリングし、そのイオン濃度を測定する。こ
のイオンカウンタ16により、正イオンの濃度を測定す
るときは負極の出力を最小にし、負イオンの濃度を測定
するときは正極の出力を最小にする。すなわち、正イオ
ンの測定時は、正極への印加電圧を4.0kV、負極へ
の印加電圧を3.0kVとし、負イオンの測定時は、正
極への印加電圧を3.2kV、負極への印加電圧を6.
8kVとする。
って行った実験の結果について説明する。まず、図2に
示す距離Lを1.0mm以下とした理由について示す。
図4に、シースガスとしてAIRを用いた場合とN2 ガ
スを用いた場合とについての、正イオンの濃度と距離L
との関係を示す。同図に示すように、N2 ガスを用いた
場合は、距離Lが−1.0mm以上5.0mm以下の範
囲では、距離Lが大きくなるに従ってイオン濃度は僅か
に減少しているが、極端な減少は認められない。また、
AIRを用いた場合も、N2 ガスを用いた場合とほぼ同
様の結果が得られた。
用いた場合とN2 ガスを用いた場合とについての、負イ
オンの濃度と距離Lとの関係を示す。N2 ガスを用いた
場合は、距離Lが1.0mmを超える辺りから負イオン
濃度は急速に減少し、4.0mmの辺りからイオン発生
が認められなくなる。また、AIRを用いた場合は、距
離Lが4mmを過ぎてもイオン発生が認められるが、3
mmの辺りから負イオン濃度が不安定になる。この図5
のグラフから、N2 ガス及びAIRともに、距離Lの値
が小さい程負イオンの濃度が高く、イオン発生が良好で
あることが分かる。しかしながら、シースガスのシール
効果を期待すると、コロナ電極21の先端がシースガス
ノズルの外部の空気から離れている方がよいため、当然
距離Lが大きい方がよい。
して用いる場合は、特に、イオン発生とシースガスのシ
ール効果とを考慮すると、距離Lを0.0mm以上1.
0以下とすべきであることが分かる。また、AIRを用
いる場合においても、距離Lの値は大きくない方が負イ
オンの発生が良好である。更に、正イオンの発生におい
ても、距離Lの値は大きくない方がイオン発生が良好で
ある。従って、距離Lの値を1.0mm以下とする。
ル4の内径を5mmφとし、コロナ電極21の外径を2
mmφとした理由について説明する。例えば、距離Lの
値を大きくする代わりに、シースガスノズル4の内径を
大とすることも可能であるが、シースガスを多量に消費
することとなるため不経済である。本実験において、シ
ースガスノズル4の内径を5mmφとし、コロナ電極2
1の外径を2mmφとしている理由は、シースガスの流
量を可能な限り少なくすると共に、シースガスの流速を
上昇させることにより、シースガスのシール効果を上げ
るためである。
mφで、コロナ電極21の外径が2mmφとしたとき
の、シースガスノズル4からのシースガスの流れを可視
化した図である。図6(a)は、空気イオン化装置がO
FFである場合、同図(b)は、ONである場合を示
す。また、同図に、シースガスの速度、すなわち、シー
スガスノズル4の内壁とコロナ電極21の外壁とが形成
する同心円状の流路における断面速度を示す。なお、こ
こでは、シースガスとしてAIRを用いており、シース
ガスノズル4の周りの垂直一方向整流の流速は0.24
m/sである。
高電圧(図6の場合は、+19kVDC 1Hz)が印
加されると、コロナ電極21の先端において数m/sの
イオン風が発生し、シースガスノズル4から噴流が発生
する。シースガスの速度が遅い場合は、その噴流により
生じる誘引流により、シースガスノズル4の先端部に気
流の巻き込みが生じる。図6に示すシースガスの速度が
0.5m/s(流量に換算すると0.5l/min)の
場合は、同図(b)の矢印に示すようにシースガスノズ
ル4からの流れにややくびれが見られる。すなわち、シ
ースガスによる十分なシール効果が得られていないこと
を示す。
(流量に換算すると1.0l/min)以上となると、
気流にくびれは見られなくなる。従って、シースガスの
シール効果を上げるために必要なシースガスの速度は、
0.5〜1.0m/s以上であり、実用的には1.0m
/s以上であることが分かる。以上のことから、シース
ガスノズル4の内径を5mmφとし、コロナ電極21の
外径を2mmφとすることにより、シースガスの速度を
望ましい速度とすることができる。
端からシースガスノズル4の先端までの距離Lを1mm
以下とするため、シースガスとして負性気体分子を含ま
ないN2 ガスを使用しても、コロナ放電によって発生す
る電子群は、その移動が妨げられることなくシースガス
外に飛び出すことができる。また、シースガスとしてA
IRを使用しても、コロナ放電によって発生した負イオ
ンは、コロナ放電電極を覆ってその電界を弱めることな
く拡散し、ノズル4の外部に放出される。このため、十
分に負イオンの生成を行うことが可能となる。
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施する
ことができるものであるから、次に例示するような他の
実施例をも包含するものである。例えば、上記実施例に
おいては、コロナ電極21の先端からシースガスノズル
4の先端までの距離Lを1mm以下としたが、これに限
らない。すなわち、この距離は、シースガスにより、ク
リーンルーム内のエア中からの不純物がコロナ電極21
上に析出するのを防止することができる距離であり、か
つ、シースガスとして高純度N2 ガスを使用した場合
に、負のコロナ電極21bから放出される電子がシース
ガス外に飛び出して十分に負イオンが生成され得る距離
であればよい。また、シースガスとしてAIRを使用し
た場合に、負のコロナ電極21bから発生する負イオン
がシースガスノズル4b内に充満することなく、速やか
にシースガスノズル4b外に拡散して十分に負イオンが
生成され得る距離であればよい。
φとし、コロナ電極21の外径を2mmφとしたが、シ
ースガスの流速を十分に上昇させることができる大きさ
であればよい。更に、上記実施例では、シースガスノズ
ル4を垂直一方向整流型のクリーンルーム内に設置した
場合を示したが、シースガスノズル4から放出されたイ
オンを搬送する気流がある生産環境であれば、クリーン
ルームに限定されるものではない。
電極の先端からノズル先端までの距離が、シースガスが
負性気体分子を含まないガスである場合は、コロナ放電
によって放出される電子がノズルの外部の空気中に到達
し得る距離であり、また、シースガスが負性気体分子を
含むガスである場合は、コロナ放電によって生成される
負イオンが、ノズル内に充満することなくノズルの外部
の空気中に拡散し得る距離であるため、負イオンの生成
が十分に行われる。従って、不純物や水分(水素)を含
まないシースガスによってコロナ電極が覆われることに
より、コロナ電極に不純物が析出することがなく、か
つ、クリーンルーム内等の生産環境の静電気の除去を十
分に行うことができる。
成を示す概略図。
す(a)縦断面、及び(b)横断面図。
装置の構成を示す概略図。
正イオンの濃度と距離Lとの関係を示す図。
負イオンの濃度と距離Lとの関係を示す図。
可視化した図。
Claims (9)
- 【請求項1】 正または負のイオンを生成することによ
り、静電気を除去する空気イオン化装置において、 ノズルと、 前記ノズル内に挿入された針状のコロナ電極と、 コロナ放電を発生させるために前記コロナ電極に接続さ
れた高電圧電源と、 前記ノズル内に前記コロナ電極を外部の空気から遮蔽す
るシースガスを供給し、そのシースガスを前記コロナ電
極の近傍を通過して前記ノズルの先端から外部へ流出さ
せるガス供給手段とを具備し、前記コロナ電極の先端部は、該電極先端への不純物の堆
積を防止するように、 前記ノズルの先端よりもノズル内部に一定距離没入した
位置に設けられ、 前記コロナ電極のノズル先端からの没入距離は、前記シ
ースガスが負性気体分子を含まないガスである場合は、
前記コロナ放電によって放出され、かつ、前記シースガ
スとともにノズル先端から送り出される電子が、当該ノ
ズルの外部の空気中に到達可能な値に設定されているこ
と、 を特徴とする空気イオン化装置。 - 【請求項2】 正または負のイオンを生成することによ
り、静電気を除去する空気イオン化装置において、 ノズルと、 前記ノズル内に挿入された針状のコロナ電極と、 コロナ放電を発生させるために前記コロナ電極に接続さ
れた高電圧電源と、 前記ノズル内に前記コロナ電極を外部の空気から遮蔽す
るシースガスを供給し、そのシースガスを前記コロナ電
極の近傍を通過して前記ノズルの先端から外部へ流出さ
せるガス供給手段とを具備し、前記コロナ電極の先端部は、該電極先端への不純物の堆
積を防止するように、 前記ノズルの先端よりもノズル内部に一定距離没入した
位置に設けられ、 前記コロナ電極のノズル先端からの没入距離は、前記シ
ースガスが負性気体分子を含むガスである場合は、前記
コロナ放電によって放出される負イオンが、当該ノズル
内に充満することなく、当該ノズルの外部の空気中に速
やかに拡散可能な値に設定されていること、を特徴とす
る空気イオン化装置。 - 【請求項3】 正または負のイオンを生成することによ
り、静電気を除去する空気イオン化装置において、 ノズルと、 前記ノズル内に挿入された針状のコロナ電極と、 コロナ放電を発生させるために前記コロナ電極に接続さ
れた高電圧電源と、 前記ノズル内に前記コロナ電極を外部の空気から遮蔽す
るシースガスを供給し、そのシースガスを前記コロナ電
極の近傍を通過して前記ノズルの先端から外部へ流出さ
せるガス供給手段とを具備し、前記コロナ電極の先端部は、該電極先端への不純物の堆
積を防止するように、 前記ノズルの先端よりもノズル内部に一定距離没入した
位置に設けられ、 前記コロナ電極のノズル先端からの没入距離は、1mm
以内であること、 を特徴とする空気イオン化装置。 - 【請求項4】 前記シースガスは、不活性ガスであるこ
とを特徴とする請求項1または3記載の空気イオン化装
置。 - 【請求項5】 前記シースガスの速度は、前記ノズルの
先端部近傍に気流の巻き込みを生じさせることのない速
度であることを特徴とする請求項1、2、または3記載
の空気イオン化装置。 - 【請求項6】 前記シースガスの速度は、1.0m/s
以上であることを特徴とする請求項5記載の空気イオン
化装置。 - 【請求項7】 正または負のイオンをそれぞれ生成する
ことにより、静電気を除去する空気イオン化方法におい
て、高電圧電源に接続された針状のコロナ電極をノズル内に
挿入し、前記ノズル内に前記コロナ電極を外部の空気か
ら遮蔽するシースガスを供給し、そのシースガスを前記
コロナ電極の近傍を通過して前記ノズルの先端から外部
へ流出させ、 前記コロナ電極の先端部は、該電極先端への不純物の堆
積を防止するように、前記ノズルの先端よりもノズル内
部に一定距離没入するようにし、かつ、前記シースガス
が負性気体分子を含まないガスである場合は、前記コロ
ナ放電によって放出される電子が前記ノズルの外部の空
気中に到達し得るように前記ノズル先端 部に近接して配
置し、このシースガスによって前記コロナ電極で発生し
た電子をノズル外部の空気中へ送出させるようにしたこ
と、 を特徴とする空気イオン化方法。 - 【請求項8】 正または負のイオンをそれぞれ生成する
ことにより、静電気を除去する空気イオン化方法におい
て、高電圧電源に接続された針状のコロナ電極をノズル内に
挿入し、前記ノズル内に前記コロナ電極を外部の空気か
ら遮蔽するシースガスを供給し、そのシースガスを前記
コロナ電極の近傍を通過して前記ノズルの先端から外部
へ流出させ、 前記コロナ電極の先端部は、該電極先端への不純物の堆
積を防止するように、前記ノズルの先端よりもノズル内
部に一定距離没入するようにし、かつ、前記シースガス
が負性気体分子を含むガスである場合は、前記コロナ放
電によって放出される負イオンが前記ノズル内に充満す
ることなく、当該ノズルの外部の空気中に速やかに拡散
し得るように前記ノズル先端部に近接して配置し、この
シースガスによって前記コロナ電極で発生したイオンを
ノズル外部の空気中へ送出させるようにしたこと、 を特徴とする空気イオン化方法。 - 【請求項9】 正または負のイオンをそれぞれ生成する
ことにより、静電気を除去する空気イオン化方法におい
て、高電圧電源に接続された針状のコロナ電極をノズル内に
挿入し、前記ノズル内に前記コロナ電極を外部の空気か
ら遮蔽するシースガスを供給し、そのシースガスを前記
コロナ電極の近傍を通過して前記ノズルの先端から外部
へ流出させ、 前記コロナ電極の先端部は、該電極先端への不純物の堆
積を防止するように、前記ノズルの先端よりもノズル内
部に一定距離没入するようにし、かつ、前記コロナ電極
のノズル先端からの没入距離が1mm以内となるように
配置し、このシースガスによって前記コロナ電極で発生
したイオンをノズル外部の空気中へ送出させるようにし
たこと、 を特徴とする空気イオン化方法。
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