JP4918269B2 - ポリカーボネート系樹脂製透明板 - Google Patents

ポリカーボネート系樹脂製透明板 Download PDF

Info

Publication number
JP4918269B2
JP4918269B2 JP2006088873A JP2006088873A JP4918269B2 JP 4918269 B2 JP4918269 B2 JP 4918269B2 JP 2006088873 A JP2006088873 A JP 2006088873A JP 2006088873 A JP2006088873 A JP 2006088873A JP 4918269 B2 JP4918269 B2 JP 4918269B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fatty acid
dispersant
polycarbonate resin
blending amount
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006088873A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006316252A (ja
Inventor
宏幸 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Plastics Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Plastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Plastics Co Ltd filed Critical Dainippon Plastics Co Ltd
Priority to JP2006088873A priority Critical patent/JP4918269B2/ja
Publication of JP2006316252A publication Critical patent/JP2006316252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4918269B2 publication Critical patent/JP4918269B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

本発明は、ポリカーボネート系樹脂製透明板に関する。さらに詳しくは、本発明は、無色透明でかつ熱線遮蔽性の高い機能を有するポリカーボネート系樹脂製透明板に関するものである。
近年、ハウジング用一般窓材、ハウス栽培温室用建材、ガレージ用屋根材、ストックヤード用屋根材、畜舎用建材などには、ポリカーボネート系樹脂製の板状成形体が多用されている。一方、これら板状成形体には用途の多様化に伴って、熱線(赤外線)遮蔽性の高い機能を有することが要求されようになってきた。
そこで、ポリカーボネート系樹脂製の板状成形体には、熱線遮蔽効果のある材料として、フタロシアニンなどのような有機色素、ジチオール系などの有機金属系錯塩などが用いられていることが知られている。しかしながら、有機色素は可視光線を吸収して成形体が着色するため、高い透明性が要求される用途には不向きであり、また有機金属錯塩は経年劣化によって熱線遮蔽効果が消失するといった問題がある。
また、熱線を遮蔽しながら可視光線を透過させて透明性を維持するために、アンチモンドープ酸化錫(以下、ATOと称する場合がある)、錫ドープ酸化インジュウム(以下、ITOと称する場合がある)、酸化亜鉛などを透明な熱可塑性樹脂に配合することが知られている。例えば、特開平7−70481号公報(特許文献1)および特開2000−178428号公報(特許文献2)には、透明な熱可塑性樹脂にITO粉末を配合した成形用材料が開示されている。しかしながら、ATO、ITOおよび酸化亜鉛といった熱線遮蔽性の無機化合物微粒子は、溶剤、樹脂等には不溶な粒子であるため、一次粒子を細かくして樹脂中に溶融混練し分散させた場合でも、凝集し易く分散不良を生じるため、成形体に入射した可視光の散乱や拡散によって曇り価が増大する問題があり、さらに機械強度等の品質も低下するという問題があった。そのため、これらの成形用材料は、積層体中のフィルムやコーティング層の薄膜としての利用が殆んどであり、樹脂中に溶融混練して比較的厚みのある成形体(例えば0.2mm以上)とするには多くの難点があった。
そこで特開2000−234066号公報(特許文献3)では、上記熱線遮蔽性の無機化合物微粒子を特定の分散剤と組み合わせることによって、成形体の曇り価および機械強度の悪化防止と熱線遮蔽性を改善することが提案されている。
しかしながら、特許文献3の従来技術では、分散剤を用いることによって、比較的厚みの厚い成形体(例えば4mm程度)に対して上記無機化合物微粒子を少ない添加量(率)で添加することにより熱線遮蔽性能を得ることはなされているものの、比較的厚みの薄い成形体(例えば1mm程度)で高い熱線遮蔽性能を得るためには、熱線遮蔽性無機化合物の添加量(率)の増大が不可欠であり、これに伴う曇り価の増大を防ぐためには改めて分散剤の成分や添加量等の最適化が必要であり、これについては検討されていない。
特開平7−70481号公報 特開2000−178428号公報 特開2000−234066号公報
本発明は、板厚が厚い場合のみならず薄い場合でも可視光線に対する高い透過性を維持したまま高い熱線遮蔽性能を有するポリカーボネート系樹脂製透明板を提供することを課題とする。
本発明者は、このような問題を解決すべく鋭意検討の結果、透明ポリカーボネート系樹脂にITO粉末を配合して混練し、混練物を成形するに際し、混練物に特定の構成成分からなる分散剤を特定の添加量で添加することによって、ITO粉末の分散性が著しく向上し、その結果、曇り価を抑制しながら透明性を維持することが可能となるばかりか、熱線遮蔽性も格段に改善できることを見出し、本発明に至った。
かくして本発明によれば、透明ポリカーボネート系樹脂と、錫ドープ酸化インジュウム粉末と、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸との重量割合が80:20〜0:100である脂肪酸と多価アルコールとのエステルからなる分散剤とを含む混合物を、板状に成形してなり、
前記ポリカーボネート系樹脂100重量部に対し、前記錫ドープ酸化インジュウム粉末の配合量が式(1)
0.06×A-1≦B≦0.5×A-0.3 (1)
(式中、Aは板厚(mm)であり、Bは錫ドープ酸化インジュウム粉末の配合量(重量部)である)の関係を満たし、かつ
錫ドープ酸化インジュウム粉末と前記分散剤の割合が式(2)
0.2≦C/B≦20 (2)
(式中、Cは分散剤配合量(重量部)である)の関係を満たし、
板厚が0.2〜8mmであり、
飽和脂肪酸が、炭素数8〜30の飽和脂肪酸のうちの1種または2種以上から選択され、
不飽和脂肪酸が、炭素数14〜24の不飽和脂肪酸のうちの1種または2種以上から選択されたポリカーボネート系樹脂製透明板が提供される。
本発明によれば、比較的厚みの薄い透明板(例えば板厚0.2〜0.7mm)に錫ドープ酸化インジュウム(ITO)粉末が高濃度に分散し、可視光線に対する高い透過性を維持したままで高い熱線遮蔽性能を有するポリカーボネート系樹脂製透明板を得ることができる。
さらに本発明によれば、板厚が0.2mm以上の厚みにおいて、1500nm以上の長波長の赤外光の透過率が50%以下、曇り価が5%以下であるポリカーボネート系樹脂製透明板を得ることができる。
本発明のポリカーボネート系樹脂製透明板(成形体と称する場合もある)は、透明ポリカーボネート系樹脂と、錫ドープ酸化インジュウム粉末と、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸との重量割合が80:20〜0:100である脂肪酸と多価アルコールとのエステルからなる分散剤とを含む混合物を、板状に成形してなるものである。
この本発明のポリカーボネート系樹脂製透明板は、板厚をA(mm)、ポリカーボネート系樹脂100重量部に対する錫ドープ酸化インジュウム粉末の配合量をB(重量部)、ポリカーボネート系樹脂100重量部に対する分散剤配合量をC(重量部)とすると、以下の式(1)および(2)を満たして成形されいる。
0.06×A-1≦B≦0.5×A-0.3 (1)
0.2≦C/B≦20 (2)
上記の条件を満たす本発明のポリカーボネート系樹脂製透明板は、1500nm以上の長波長の赤外光に対する透過率が50%以下、曇り価が5%以下であるという特性を備え、板状であれば特に限定されず、平板状、波板状、中空板状等何れであってもよい。
以下、このポリカーボネート系樹脂製透明板の各構成成分および透明板の製造について説明する。
[透明ポリカーボネート系樹脂]
本発明において用いられるポリカーボネート系樹脂は特に限定されず、市販で入手可能な透明で高い光線透過率を有するポリカーボネート樹脂、または透明ポリカーボネート樹脂に、透明で高い光線透過率を損なわない限度においてポリカーボネート樹脂以外の樹脂を配合したものを用いることができる。
本発明において、ポリカーボネート樹脂は、2価フェノールとカーボネート前駆体とを溶液法または溶融法で反応せしめて製造されたものである。
2価フェノールの代表的な例は、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン〔ビスフェノールA〕、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシー3,5−メチルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)サルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホンなどが挙げられる。好ましい2価フェノールは、ビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン系であり、中でもビスフェノールAが特に好ましい。
また、カーボネート前駆体としては、カルボニルハライド、カルボニルエステルおよびハロホルメート等が挙げられ、具体的には、ホスゲン、ジフェニルカーボネート、2価フェノールのジハロホルメート及びこれらの混合物が挙げられ、中でもホスゲンおよびジフェニルカーボネートが好ましい。
また、ポリカーボネート系樹脂に配合可能な樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリアリレート樹脂、ポリカプロラクトン等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂等が挙げられる。
製造時に使用するポリカーボネート系樹脂の形態は特に限定されず、ペレット状、粒状、粉体状の何れでもよい。
[ITO粉末]
本発明で用いられるITO粉末の平均一次粒子径は透明性を維持する上で200nm以下が好ましく、100nm以下がさらに好ましく、80〜20nmが特に好ましい。ITO粉末の平均一次粒子径が200nmを越える場合は、可視光線による散乱の影響が大きくなり、成形された板材の透明性が低下して好ましくない。一方、20nmより小さくなると、2次凝集が起こりやすくなり分散材の最適化を慎重に行わないと透明性が低下しやすい。
ITO粉末は、平均一次粒子径が上記条件に適合するものであればその製造方法は特に限定されず、公知の方法によって製造されたもの、または市販のITO粉末を用いることもできる。さらに、ITO粉末は、公知の表面処理(例えばシラン系カップリング剤等)が施されたものであってもよい。
[分散剤]
本発明におけるITO粉末の分散剤は、上述したように飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸からなる脂肪酸と多価アルコールとのエステルによって構成されている。
(イ)飽和脂肪酸
本発明において、分散剤の原材料として用いられる飽和脂肪酸としては、炭素数8〜30の飽和脂肪酸が好ましく、例えば、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘニン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸等が挙げられ、これらの脂肪酸の1種または2種以上を混合して用ことができる。これらの脂肪酸の内でも、ラウリン酸、ベヘニン酸、ステアリン酸等を用いることがさらに好ましい。
(ロ)不飽和脂肪酸
本発明において、分散剤の原材料として用いられる不飽和脂肪酸としては、炭素数14〜24のモノエン酸が好ましく、例えば、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、ガドレイン酸、エルカ酸、ネルボン酸等が挙げられ、これらの脂肪酸の1種または2種以上を混合して用いることができる。これらの脂肪酸の内でも、オレイン酸、エルカ酸等を用いることがさらに好ましい。
(ハ)多価アルコール
本発明において、分散剤の原材料として用いられる多価アルコールとしては、3価〜10価からなる多価アルコールが好ましく、例えば、グリセリン、ジグリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビタン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ソルビトール及びその異性体、マンニトール、ペンタグリセリン等が挙げられ、これらの多価アルコールの中でもジグリセリンを用いることがさらに好ましい。
上記飽和脂肪酸および不飽和脂肪酸の炭素数と多価アルコールの価数が、上記範囲よりも小さいと、分散剤のポリカーボネート系樹脂とのなじみが悪くなる傾向にあり、逆に上記範囲よりも大きいと、分散剤のITO粉末とのなじみが悪くなる傾向にあり、どちらも結果としてITO粉末の分散性が悪化して透明性が低下することが考えられる。
[各構成成分の配合量]
本発明のポリカーボネート系樹脂製透明板に用いられる各成分は、ポリカーボネート系樹脂100重量部対し、上記式(1)の条件を満たす割合が配合されている。
0.06×A-1≦B≦0.5×A-0.3 (1)
0.2≦C/B≦20 (2)
A:板厚(mm)
B:ITO粉末配合量(重量部)
C:分散剤配合量(重量部)
このとき、分散剤を構成する飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の割合は、80:20〜0:100が好ましく、60:40〜0:100がさらに好ましい。さらには、ポリカーボネート系樹脂100重量部に対し、分散剤の配合量は2重量部以下が好ましく、1重量部以下が特に好ましい。2重量部を越えると成形体の耐衝撃性が低下する傾向にあるため好ましくない。
式(1)において、ポリカーボネート樹脂100重量部に対するITO粉末の配合量は、所望する透明板の板厚の厚み(mm)によって定まる。即ち、式(1)によれば、透明板の板厚が厚くなるにしたがってITO粉末の添加量は減少する。本発明における透明板の板厚とITO粉末の配合量の相関関係を、図1に示す。
図1に示すように、例えば、透明板の所望する板厚が0.5mmである場合のITO粉末の配合量は、0.12〜0.66重量部であり、所望する板厚が0.7mmである場合のITO粉末の配合量は、0.09〜0.58重量部である。これは、可視光線透過率と熱線遮蔽効果を維持し、曇り価の増大を抑制するためには、板厚によってITO粉末の配合量を制御することが好ましく、式1における系数0.06および0.5は、これらの条件を満たすための設定値である。分散剤の配合量が式1の0.06×A-1より少ないとITO粉末が十分に分散せず、熱線遮蔽効果が減少する傾向にあるため好ましくない。また、分散剤の配合量が式1の0.5×A-0.3より多いと透明性(可視光線の透過率)が低下する傾向にあり好ましくない。式1:0.06×A-1≦B≦0.5×A-0.3によれば、例えば板厚Aが0.2〜2mmの場合、ITO配合量Bは0.3〜0.03重量部≦B≦0.96〜0.38重量部となり、板厚Aが3〜8mmの場合、ITO配合量Bは0.02〜0.0075重量部≦B≦0.32〜0.2176重量部となる。
また、より好ましいITOの配合量の範囲を、以下の式(3)に示す。
0.06×A-1≦B≦0.4×A-0.5 (3)
式(2)において、ポリカーボネート樹脂100重量部に対する分散剤の配合量は、式(1)において求めたITO粉末の配合量によって定まる。この場合、分散剤の配合量は、ITO粉末の配合量の0.2〜20倍が好ましく、0.5〜10倍がさらに好ましく、0.8〜8倍が特に好ましい。分散剤の配合量が、ITO粉末の配合量の0.2倍未満の場合は、ポリカーボネート系樹脂へのITO粉末の良好な分散が期待できないため好ましくなく、20倍を越える場合は、過剰な分散剤が成形体の様々な物性を低下させる恐れがあるため好ましくない。
このとき、表4に示すように、ポリカーボネート樹脂100重量部に対する分散剤の配合量は2重量部以下が好ましく、1重量部以下がさらに好ましい。分散剤の配合量が2重量部を越えると、成形体の衝撃強度が低下する傾向にあるため好ましくない。
分散剤の原材料である脂肪酸のうちの飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の割合において、飽和脂肪酸が80%を越える場合は、成形体の透明性が阻害され、曇り価も増大するため好ましくない。一方、脂肪酸が飽和脂肪酸を含まず、不飽和脂肪酸100%の場合であっても、成形体の透明性が極めて良好に維持できる。発明者はこの理由を解明すべく、本発明の特定範囲において、多価アルコールと反応させる脂肪酸中の不飽和脂肪酸の割合が飽和脂肪酸よりも大幅に多い場合および不飽和脂肪酸のみの場合の成形体について、その耐熱性を加速試験により評価した。この評価方法は後述の実施例で詳しく説明するが、結果は表3に示すとおり、波長1500nmの赤外光(熱線)の透過率、曇り価の何れにおいても、数値的に殆ど変化が見られないことが判っている。このことは、板状成形体中で不飽和脂肪酸が安定的に存在していることを示していると考えられる。したがって、不飽和脂肪酸を有するエステルを分散剤に使用することで、透明性および熱線遮蔽性能がより改善されること、および同等性能を求める場合にITO添加量をより少なくでき低コストにて作製できる利点がある。
[ポリカーボネート系樹脂製透明板の製造]
上記構成を有する本発明のポリカーボネート系樹脂製透明板は、透明ポリカーボネート系樹脂中にITO粉末および分散剤を溶融混練する工程と、混練物を板状に押出し成形する工程または溶融混練物をペレット化し射出成形する工程により製造することができる。
以下、各工程について説明する。
(溶融混練)
透明ポリカーボネート系樹脂中にITO粉末および分散剤を溶融し混練する方法としては、特に限定されず、例えば、予め分散剤で表面処理したITO粉末とポリカーボネート系樹脂をスーパーミキサー、ヘンシェルミキサー、タンブラー等で混合し、またはポリカーボネート系樹脂とITO粉末及び分散剤をスーパーミキサー、ヘンシェルミキサー、タンブラー等により同時に混合し、単軸押出機、二軸押出機等を用いて溶融・混練する方法、あるいはポリカーボネート系樹脂、ITO粉末および分散剤を、それぞれ別々に押出機に充填して溶融混練する方法などが挙げられる。この際、上記配合割合で透明ポリカーボネート系樹脂とITO粉末と分散剤とが溶融混練される。
なお、本発明の特性、即ち1500nm以上の長波長の赤外光に対する透過率が50%以下、曇り価が5%以下であるという熱線遮蔽性および透明性を損なわない限度において、例えば着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤などの公知の添加剤を添加してもよい。
(押出成形)
本発明の成形体の押出成形方法は特に限定されず、単軸押出機、二軸押出機等を用いた公知の方法で成形体を得ることができる。この際、成形体の板厚としては例えば0.2〜8mm、好ましくは0.5〜5mmである。
(射出成形)
また、原材料混合物を溶融混練によりペレット状とした後、射出成形機を用いて板状の成形体を得ることもできる。この場合も、成形体の板厚としては例えば0.2〜8mm、好ましくは0.5〜5mmである。
このようにして得られた本発明のポリカーボネート系樹脂製透明板は、上述したように1500nm以上の長波長の赤外光の透過率が50%以下、好ましくは40%以下、曇り価が5%以下、好ましくは3%以下という特性を備える。ここで、図1に示すとおり、板状成形体の板厚が0.2mm未満の場合は、熱線の遮蔽効果を維持するためにITO粉末の配合量が著しく増加し、その結果曇り価が増大して透明性が低下することとなり好ましくないため、板厚は上記のように0.2mm以上が好ましい。また、1500nm以上の長波長の赤外光の透過率が50%を越える場合は、熱線遮蔽効果が低下し好ましくない。また、曇り価が5%を越えると、透明板の透明性が著しく低下して好ましくない。
ここで、本発明におけるITO粉末と分散剤の有効性について説明する。
ITO粉末と分散剤の有効性を調べるために、3種類の透明板サンプル1〜3(板厚0.35mm)を作製し、このサンプル1〜3に対する光線透過率と波長の相関関係を測定し、その結果を図2に示した。
サンプル1(本発明)は、透明ポリカーボネート系樹脂100重量部、ITO粉末0.2重量部および分散剤1重量部を用いて上記方法で作製したものである。なお、分散剤は、不飽和脂肪酸であるオレイン酸と飽和脂肪酸であるラウリン酸を7:3とした脂肪酸と、多価アルコールであるジグリセリンとから作製したものを用いた。
サンプル2は、分散剤を抜いた以外はサンプル1と同様にして作製したものである。
サンプル3は、ITO粉末と分散剤を抜いた以外はサンプル1と同様にして作製したものである。
図2によれば、可視光領域にある500nm付近では、光線透過率が相対的に高いが、可視光領域を越えた波長1500nm以上の赤外領域において、サンプル1〜3では、光線透過率に大きな較差があることを示している。すなわち、板厚が0.35mmと比較的薄い透明板において、赤外光を透過し難くする熱線遮蔽効果は、本発明のサンプル1が最も高く、次いでサンプル2、サンプル3の順となった。サンプル1および2がサンプル3よりも大幅に熱線遮蔽効果が高いことからITO粉末による熱線遮蔽効果が有効であることがわかり、さらにサンプル1がサンプル2よりも熱線遮蔽効果が高いことから分散剤が有効であることが分かる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの記載に限定されるものではない。
[実施例A〜Gグループおよび比較例A〜Fグループ]
ポリカーボネート樹脂(三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製 商品名「ユーピロン」E−2000)100重量部に対し、平均一次粒子系が30nmのITO粉末(富士チタン工業(株)製(Type B (H))および分散剤(阪本薬品工業(株)製)を、表1および2に示した配合量で配合して2軸押出機((株)池貝製 PCM45)に導入し、バレル温度280℃で溶融・混練しペレット化し、その後、単軸押出機((株)東洋精機製作所製 D2025)に導入し、バレル温度280℃で溶融・混練し、シートダイを用いて、表1に示した板厚の実施例および比較例の板状成形体試料を作製した。なお、分散剤は、その原材料である脂肪酸における不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の割合、それらの種類および多価アルコールの種類も併記した。
なお、実施例Dグループ中の実施例D4〜D9においては、ペレット化後、射出成形機((株)名機製作所製 M−140AI−SJ)により1〜8mm(120cm×120cm)の平板を作製し、同様にデータを採取した。
実施例Aグループ(実A1〜実A3)では、分散剤として不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の割合が20:80のものを使用し、かつITO粉末の配合量に対する分散剤の配合量を0.5倍〜10倍とした。
実施例Bグループ(実B1および実B2)では、分散剤として不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の割合が20:80のものを使用し、かつITO粉末の配合量に対する分散剤の配合量を0.5倍〜10倍とした。
実施例Cグループ(実C1〜実C14)では、分散剤として不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の割合が40:60のものを使用し、かつITO粉末の配合量に対する分散剤の配合量を0.5倍〜10倍とした。
実施例Dグループ(実D1〜実D9)では、分散剤として不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の割合が70:30のものを使用し、かつITO粉末の配合量に対する分散剤の配合量を0.5倍〜10倍とした。
実施例Eグループ(実E1および実E2)では、分散剤として不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の割合が70:30のものを使用し、かつITO粉末の配合量に対する分散剤の配合量を1倍〜5倍とした。
実施例Fグループ(実F1および実F2)では、分散剤として不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の割合が100:0のものを使用し、かつITO粉末の配合量に対する分散剤の配合量を5倍〜10倍とした。
実施例Gグループ(実G1〜実G3)では、分散剤として不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の割合が100:0のものを使用し、かつITO粉末の配合量に対する分散剤の配合量を0.5倍〜5倍とした。
比較例Aグループ(比A1)では、ITO粉末および分散剤を使用しなかった。
比較例Bグループ(比B1〜比B3)では、分散剤を使用しなかった。
比較例Cグループ(比C1〜比C5)では、分散剤として不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の割合が0:100のものを使用し、かつITO粉末の配合量に対する分散剤の配合量を0.5倍〜11倍とした。
比較例Dグループ(比D1および比D2)では、分散剤として不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の割合が0:100のものを使用し、かつITO粉末の配合量に対する分散剤の配合量を5倍〜10倍とした。
比較例Eグループ(比E1および比E2)では、分散剤として不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の割合が0:100のものを使用し、かつITO粉末の配合量に対する分散剤の配合量を1倍〜5倍とした。
比較例Fグループ(比F1〜比F3)では、分散剤として不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の割合が40:60のものを使用し、かつITO粉末の配合量に対する分散剤の配合量を0.5倍〜22倍とした。
得られた各実施例および各比較例の板状成形体について、波長500nmと1500nmの光の光線透過率(%)、曇り価(%)を測定し、その結果を表1および2に示した。また、実C7、実E2、実G2、比A1、比B1、比C4、比E2については、120℃の高温に48時間曝露した後、同様の評価項目にて評価し、その結果を表3に示した(耐熱性評価)。そのときの各物性評価は次にように行なった。
(光線透過率)
実施例および比較例の板状成形体試料を、分光光度計((株)島津製作所製 UV−3100PC)を用いて、光線透過率を測定した。
(曇り価)
実施例および比較例の板状成形体試料を、ヘーズメーター(日本電色工業(株)製 NDT−2000)を用いて、日本工業規格(JIS K 7136)に準拠して測定した。
(耐熱性評価)
実施例および比較例の板状成形体試料を、ギヤーオーブン((株)東洋精機製作所製)にて120℃、48時間曝露した後、光線透過率および曇り価を測定した。
Figure 0004918269
Figure 0004918269
表1および2から以下のことがわかる。
実施例A〜Eグループのように、分散剤の脂肪酸として本発明の特定割合による不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸を用い、その分散剤をITO粉末の配合量の0.5倍〜10倍配合した場合、および実施例FおよびGグループのように、分散剤の脂肪酸として不飽和脂肪酸のみを用い、その分散剤をITO粉末の配合量の0.5倍〜5倍配合した場合の両方で、500nmにおける光線透過率が概ね83%以上と高く維持しながら1500nmにおける光線透過率が全て50%以下と優れ、かつ曇り価が全て5%以下に抑制されている。中でも、実施例C13およびD8は、曇り価が2%以下、1500nmにおける光線透過率が7%以下と大幅に特性が向上している。
これに対し、比較例A1のようにITO粉末および分散剤を用いない場合は、曇り価は低いものの1500nmにおける光線透過率が劣り、比較例Bグループのように分散剤なしでITO粉末を用いる場合は、1500nmにおける光線透過率が劣り、曇り価も高い。
比較例C〜Eグループのように、分散剤の脂肪酸として飽和脂肪酸のみを用い、その分散剤をITO粉末の配合量の0.5倍〜11倍配合した場合、曇り価は若干改善されるが1500nmにおける光線透過率51%以上と劣っている。
比較例F1のように、分散剤の脂肪酸として本発明の特定割合の不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸を用いても、その分散剤をITO粉末の配合量の22倍配合した場合、曇り価および1500nmにおける光線透過率が両方劣っている。
比較例F2およびF3のように、分散剤の脂肪酸として本発明の特定割合の不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸を用いても、板厚0.35mmのときのITO粉末の配合量が式(1)中の0.5×A-0.3の上限値を越えているため、1500nmにおける光線透過率は優れるが、曇り価が劣っている。
つまり、本発明によれば、可視光線に対し高い透明性を維持したままで高い熱線遮蔽性能を有するポリカーボネート系樹脂製透明板を得ることができることが判った。
Figure 0004918269
表3より、不飽和脂肪酸が含まれる実施例(実C7、実E2、実G2)、含まれない比較例(比A1、比B1、比C4、比E2)、何れの配合であっても、120℃に48時間曝露後の波長1500nmの赤外光(熱線)の透過率、曇り価共に、曝露前と比較して殆ど変化が見られない。このことは、板状成形体中で不飽和脂肪酸が、飽和脂肪酸と少なくとも同程度に安定的に存在していることを示していると考えられ、初期の性能を考慮すると、本発明によれば、不飽和脂肪酸を有するエステルを分散剤に使用することで、透明性および熱線遮蔽性能がより改善されること、および同等性能を求める場合にITO添加量をより少なくできることが判った。
[実施例H〜Kグループおよび比較例G〜Jグループ]
ITO粉末および分散剤を表3に示す配合量および板厚としたこと以外は、上記実施例および比較例と同様にして実施例H〜Kグループおよび比較例G〜Jグループの板状成形体試料を作製した。
実施例Hグループ(実H1)では、分散剤として不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の割合が20:80のものを使用し、かつITO粉末の配合量に対する分散剤の配合量を5倍とした。
実施例Iグループ(実I1〜実I5)では、分散剤として不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の割合が40:60のものを使用し、かつITO粉末の配合量に対する分散剤の配合量を1倍〜11倍とした。
実施例Jグループ(実J1)では、分散剤として不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の割合が70:30のものを使用し、かつITO粉末の配合量に対する分散剤の配合量を5倍とした。
実施例Kグループ(実K1)では、分散剤として不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の割合が100:0のものを使用し、かつITO粉末の配合量に対する分散剤の配合量を5倍とした。
比較例Gグループ(比G1)では、ITO粉末および分散剤を使用しなかった。
比較例Hグループ(比H1)では、分散剤を使用しなかった。
比較例Iグループ(比I1〜比I6)では、分散剤として不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の割合が0:100のものを使用し、かつITO粉末の配合量に対する分散剤の配合量を1倍〜11倍とした。
比較例Jグループ(比J1)では、分散剤として不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の割合が0:100のものを使用し、かつITO粉末の配合量に対する分散剤の配合量を5倍とした。
得られたこれらの試料に対して、デュポン衝撃試験(ASTM−D2794、錘重さ:300g、撃心先端:R=6.3mm、落下高さ100〜500mm)を行い、その結果を表4に示した。
Figure 0004918269
表4に示した比較例G1および比較例H1の結果から、ITO粉末を添加することにより耐衝撃性が劣化することがわかるが、比較例I1のように分散剤を添加することで耐衝撃性が改善されることがわかる。しかしながら、実施例I5、I6および比較例I5、I6のように分散剤の配合量が2.2重量部以上となると耐衝撃性が悪化する傾向にあることから、本発明においてポリカーボネート系樹脂100重量部に対する分散剤の配合量は2重量部以下が好ましい。
本発明のポリカーボネート系樹脂製透明板は、高い透明性および熱線遮蔽性を有するため、自動車用窓、鉄道用窓、航空機用窓、ハウジング用一般窓材、採光用窓、屋根材、ハウス栽培温室用建材、温室用材、ガレージ用屋根材、ストックヤード用屋根材、畜舎用建材など多目的な用途に好適に用いることができる。
本発明のポリカーボネート系樹脂製透明板における板厚とITO粉末の配合量の相関関係を示すグラフである。 本発明のポリカーボネート系樹脂製透明板における光線透過率と波長の相関関係を示すグラフである。

Claims (5)

  1. 透明ポリカーボネート系樹脂と、錫ドープ酸化インジュウム粉末と、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸との重量割合が80:20〜0:100である脂肪酸と多価アルコールとのエステルからなる分散剤とを含む混合物を、板状に成形してなり、
    前記ポリカーボネート系樹脂100重量部に対し、前記錫ドープ酸化インジュウム粉末の配合量が式(1)
    0.06×A-1≦B≦0.5×A-0.3 (1)
    (式中、Aは板厚(mm)であり、Bは錫ドープ酸化インジュウム粉末の配合量(重量部)である)の関係を満たし、かつ
    錫ドープ酸化インジュウム粉末と前記分散剤の割合が式(2)
    0.2≦C/B≦20 (2)
    (式中、Cは分散剤配合量(重量部)である)の関係を満たし、
    板厚が0.2〜8mmであり、
    飽和脂肪酸が、炭素数8〜30の飽和脂肪酸のうちの1種または2種以上から選択され、
    不飽和脂肪酸が、炭素数14〜24の不飽和脂肪酸のうちの1種または2種以上から選択されたことを特徴とするポリカーボネート系樹脂製透明板。
  2. ポリカーボネート系樹脂100重量部に対し、分散剤の配合量が2重量部以下である請求項1に記載のポリカーボネート系樹脂製透明板。
  3. 錫ドープ酸化インジュウム粉末は、平均1次粒子径が200nm以下である請求項1または2に記載のポリカーボネート系樹脂製透明板。
  4. 1500nm以上の長波長の赤外光に対する透過率が50%以下、曇り価が5%以下である請求項1〜の何れか1つに記載のポリカーボネート系樹脂製透明板。
  5. 多価アルコールが、3〜10価の多価アルコールの1種または2種から選択された請求項1〜の何れか1に記載のポリカーボネート系樹脂製透明板。
JP2006088873A 2005-04-13 2006-03-28 ポリカーボネート系樹脂製透明板 Active JP4918269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006088873A JP4918269B2 (ja) 2005-04-13 2006-03-28 ポリカーボネート系樹脂製透明板

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005115927 2005-04-13
JP2005115927 2005-04-13
JP2006088873A JP4918269B2 (ja) 2005-04-13 2006-03-28 ポリカーボネート系樹脂製透明板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006316252A JP2006316252A (ja) 2006-11-24
JP4918269B2 true JP4918269B2 (ja) 2012-04-18

Family

ID=37537199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006088873A Active JP4918269B2 (ja) 2005-04-13 2006-03-28 ポリカーボネート系樹脂製透明板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4918269B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6565057B2 (ja) * 2014-08-08 2019-08-28 旭ファイバーグラス株式会社 ポリカーボネート樹脂組成物
TW201809099A (zh) * 2016-05-19 2018-03-16 科思創德意志股份有限公司 含有羧酸及其甘油或二甘油酯之聚碳酸酯組成物

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002524640A (ja) * 1998-09-16 2002-08-06 インペリアル・ケミカル・インダストリーズ・ピーエルシー 帯電防止性ポリマー組成物
JP4191347B2 (ja) * 1998-12-16 2008-12-03 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 透明熱可塑性樹脂組成物及びこれを用いた熱線遮蔽性グレージング材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006316252A (ja) 2006-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI510578B (zh) 具有熱吸收性質和增進之色彩性質的聚合物組成物
KR101848831B1 (ko) 흡열 특성 및 높은 안정성을 갖는 폴리머 조성물
TWI589641B (zh) 分散有複合鎢氧化物微粒子之聚碳酸酯樹脂組成物,以及使用其之熱射線遮蔽成形體暨熱射線遮蔽積層體
TWI577731B (zh) 具有吸熱性質之聚合物組成物
WO2001085833A1 (de) Ir-absorbierende zusammensetzungen
WO2011043492A1 (ja) 帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物およびその成形品
CN101148513A (zh) 模制品及其制造方法
JP2019016601A (ja) 熱線吸収性ランプカバー
EP1646683B1 (en) Fire-retarded polycarbonate resin composition
JP4918269B2 (ja) ポリカーボネート系樹脂製透明板
JP2016137713A (ja) レーザー溶着用部材及び成形品
JP4191347B2 (ja) 透明熱可塑性樹脂組成物及びこれを用いた熱線遮蔽性グレージング材
US8048955B2 (en) Aromatic polycarbonate molded article and resin composition
CN112654670B (zh) 聚碳酸酯树脂组合物和包含该聚碳酸酯树脂组合物的光学模制品
WO2016117493A1 (ja) レーザー溶着用部材及び成形品
JP3866869B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形体
JP5614586B2 (ja) 熱線遮蔽ポリカーボネートシート、熱線遮蔽ポリカーボネートシート積層体および熱線遮蔽ポリカーボネートシートの製造方法
JP6850559B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH093310A (ja) 光拡散性芳香族ポリカーボネート樹脂組成物および光拡散透過用成形品
TWI535782B (zh) 聚碳酸酯組成物及隔熱材
JP6718251B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物およびそれから得られる樹脂シート
JP6540288B2 (ja) 赤外光透過性ポリエステル樹脂組成物
JP7415078B2 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物、成形品およびポリカーボネート樹脂組成物の製造方法
JP2010052221A (ja) 抗菌性ポリカーボネート樹脂組成物からなる筆記具用軸筒
WO2023119645A1 (ja) ポリカーボネート樹脂組成物、成形品およびポリカーボネート樹脂組成物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111102

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120130

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150203

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4918269

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150203

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250