JP6850559B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

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本発明は、熱可塑性樹脂組成物及びそれを用いた成形体に関する。
自動車用前照灯を構成するハウジングのレンズカバーや建築用の窓ガラスには防曇性が求められ、防曇剤を添加する方法が提案されてきた。例えば、特許文献1では防曇性の被膜を形成する被覆組成物として、第4級アンモニウム塩を含む(メタ)アクリル酸エステル、及びメトキシシラン等のビニルエステルより形成される共重合体より構成されるものが提案されている。しかし、この被覆組成物には、(メタ)アクリル酸エステルに第4級アンモニウム塩が含まれていることから、特に加熱環境下に長い期間置かれた場合には分解が生じやすく、被膜の表面が荒れて外観が悪くなるという問題があった。
特許文献2では、ポリオレフィン系樹脂にトリアジン系紫外線吸収剤と酸化亜鉛や酸化チタンなどの金属酸化物からなる紫外線吸収剤を含有する樹脂組成物の初期透明性、防塵性、防曇持続性及び耐候性を有する農業用フィルムが提案されている。しかし、金属酸化物の凝集体の形成による性能低下が課題となっている。
また、建築用、車両用の窓ガラスには防曇性だけでなく、熱線遮蔽性や透明性が求められる。特許文献3では、ポリカーボネート樹脂又はアクリル樹脂中に熱線遮蔽成分のLaB(六ホウ化ランタン)微粒子とITO(錫ドープ酸化インジウム)微粒子を分散させる手法を用いて、透明性、耐衝撃性、耐水性に優れた熱線遮蔽樹脂シート材が開発されている。しかし、可視光領域における透明性は低く、十分な性能を満たしているとはいい難い。
特開2002−265853号公報 特開2003−325060号公報 特許第4187999号明細書
本発明の目的はヘイズが低く透明性に優れ、且つ十分な防曇性と熱線遮蔽性を有し、車両用、一般建築物用又は電子部品用に好適な熱可塑性樹脂組成物を提供することである。
ポリカーボネート樹脂及び/又はアクリル樹脂、水に金属酸化物を分散させた水分散体、及び、ポリグリセリン脂肪酸エステルを溶融混練することで上記課題を解決する。
本発明の熱可塑性樹脂組成物及びこれを用いた成形体はヘイズが低く透明性に優れ、且つ十分な防曇性と熱線遮蔽性を有するため、自動車用前照灯及び尾灯を構成するハウジングのレンズカバー、自動車の窓ガラス、一般建築物の窓ガラス、ヒーター付き回路の基板やセンサー基板などの電子部品、アーケードやカーポート等の屋根材、赤外線カットフィルター等の光学材、農業用フィルム等として使用できる。
以下に本発明を実施するための形態をより詳細に説明するが、本発明の範囲はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲で、変更等が加えられた形態も本発明に属する。なお、範囲を表す表記「〜」は、上限と下限を含むものである。
本発明で使用されるポリカーボネート樹脂は透明性を有する樹脂であれば特に限定されるものではなく、樹脂の原料となる2価フェノール類に添加剤を添加し、公知の方法で均一に混合し、ホスゲンで例示されるカーボーネート前駆体と反応させることにより合成した市販のものが使用することができる。ポリカーボネート樹脂の具体例としては、IUPILON ML−100(三菱エンジニアリングプラスチック社製)、NOVAREX 7022L1(三菱エンジニアリングプラスチック社製)、TARFLON 41900R(出光興産社製)、TARFLON 42200R(出光興産社製)、カリバー301−4(住化スタイロンポリカーボネート社製)、カリバー301−22(住化スタイロンポリカーボネート社製)などが挙げられる。
本発明で使用されるアクリル樹脂は透明性を有する樹脂であれば特に限定されるものではなく、アクリル樹脂の原料となるメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレートなどに添加液を添加し、公知の方法で均一に混合し、懸濁重合や塊状重合などの公知の方法で重合させることにより合成することができる。アクリル樹脂の具体例としては、アクリペットVH(三菱レイヨン社製)、PARAPET HR−F(クラレ社製)、DELPET 70H(旭化成社製)などのポリメタクリル酸メチル樹脂が挙げられる。
本発明で使用されるポリグリセリン脂肪酸エステルは、熱可塑性樹脂に対する金属酸化物の分散性の改善に寄与する。ポリグリセリン脂肪酸エステルの効果の詳細については定かではないが、熱可塑性樹脂、金属酸化物の水分散体を溶融混練する際の熱可塑性樹脂組成物の流動性の向上、若しくは熱可塑性樹脂と金属酸化物の親和性の向上、及びぬれ性の向上などが要因と推測される。
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルを構成するポリグリセリンとしては、好ましくは水酸基価から算出される平均重合度が2〜20のポリグリセリンであり、さらに好ましくは平均重合度が4〜10のものを使用する。ポリグリセリンの具体例としては、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ヘキサグリセリン、デカグリセリンなどが挙げられ、市販品としては、ジグリセリンS、ポリグリセリン#310、ポリグリセリン#500、ポリグリセリン#750(何れも阪本薬品工業株式会社製)を用いることができる。ここで、平均重合度は、末端基分析法による水酸基価から算出されるポリグリセリンの平均重合度(n)である。詳しくは、次式(式1)、及び(式2)から平均重合度が算出される。
(式1)分子量=74n+18
(式2)水酸基価=56110(n+2)/分子量
上記(式2)中の水酸基価とは、ポリグリセリンに含まれる水酸基数の大小の指標となる数値であり、1gのポリグリセリンに含まれる遊離ヒドロキシル基をアセチル化するために必要な酢酸を中和するのに要する水酸化カリウムのミリグラム数をいう。水酸化カリウムのミリグラム数は、社団法人日本油化学会編集、「日本油化学会制定、基準油脂分析試験法、2013年度版」に準じて算出される。
また、前記の水酸基価から算出される平均重合度が2〜20のポリグリセリンにおいては、平均重合度が2であるジグリセリンを除いて、一般には、分子量分布を有する組成物が使用されるが、これらの異なる分子量分布を有するポリグリセリンを2種以上混合してもよく、ポリグリセリン混合物の水酸基価から算出される平均重合度が2〜20であれば、平均重合度が2未満、及び20を超えるポリグリセリンも使用できる。
本発明で使用されるポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸としては、好ましくは炭素数2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸の少なくとも一種であり、直鎖、又は分岐を問わない。さらに好ましくは炭素数8〜18である。脂肪酸の具体例としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、カプロン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、3,5,5’−トリメチルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸、エルカ酸などが挙げられるが、好ましい脂肪酸としては、2−エチルヘキサン酸、カプリル酸、カプリン酸、ステアリン酸、オレイン酸等が挙げられる。なお、使用する脂肪酸はこれらに限定されるものではない。これらは単独で用いても、又、2種以上併用しても良い。
本発明で使用されるポリグリセリン脂肪酸エステルのSP値(溶解性パラメーター)は、8.0〜15.0(cal/cm1/2であることが好ましく、9.5〜14.0(cal/cm1/2であることがより好ましい。ここでいう溶解性パラメーターとは、「Polymer Engineering and Science、Vol.14,No.2,p147−154(1974)」に記載の方法(Fedors法)により計算することが出来る。なお、SP値は、次式で表せる。
SP値(δ)=(ΔH/V)1/2
ただし、式中、ΔHはモル蒸発熱(cal)を、Vはモル体積(cm)を表す。また、ΔH及びVは、上記文献の151〜153頁に記載の原子団のモル蒸発熱の合計(ΔH)とモル体積の合計(V)を用いることができる。この数値が近いもの同士はお互いに混ざりやすく(相溶性が高い)、この数値が離れているものは混ざりにくいことを表す指標である。ポリグリセリン脂肪酸エステルのSP値が8.0〜15.0の場合、熱可塑性樹脂との相溶性が高く、経時的なブリードの発生を抑制することや金属酸化物の分散性が向上することでヘイズ値の低下に繋がる。
本発明で使用されるポリグリセリン脂肪酸エステルの具体例としては、ジグリセリンカプリレート、ジグリセリンラウレート、ジグリセリン−2−エチルヘキサノエート、ジグリセリンステアレート、ジグリセリンオレート、ジグリセリンイソステアレート、ジグリセリンベヘネート、ジグリセリンエルケート、テトラグリセリンカプリレート、テトラグリセリンラウレート、テトラグリセリン−2−エチルヘキサノエート、テトラグリセリンステアレート、テトラグリセリンオレート、テトラグリセリンイソステアレート、テトラグリセリンベヘヘネート、テトラグリセリンエルケート、ヘキサグリセリンカプリレート、ヘキサグリセリンラウレート、ヘキサグリセリン−2−エチルヘキサノエート、ヘキサグリセリンステアレート、ヘキサグリセリンオレート、ヘキサグリセリンイソステアレート、ヘキサグリセリンステアレート、ヘキサグリセリンオレート、ヘキサグリセリンベヘヘネート、ヘキサグリセリンエルケート、デカグリセリンカプリレート、デカグリセリンラウレート、デカグリセリン−2−エチルヘキサノエート、デカグリセリンステアレート、デカグリセリンオレート、デカグリセリンイソステアレート、デカグリセリンステアレート、デカグリセリンオレート、デカグリセリンベヘネート、デカグリセリンエルケートなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、これらは単独で用いても2種以上を併用しても良い。
本発明で使用するポリグリセリン脂肪酸エステルは以下に例示する公知のエステル化反応により合成することができる。例えば、ポリグリセリンと脂肪酸に水酸化ナトリウム等のアルカリ触媒を加えた後、エステル化反応を常圧もしくは減圧下において行い、仕込んだ脂肪酸がエステル化して、遊離の脂肪酸がほとんどなくなるまで十分に反応させる。但し、これに限定されるものではない。
本発明で使用されるポリカーボネート樹脂及び/又はアクリル樹脂とポリグリセリン脂肪酸エステルの配合割合は、ポリカーボネート樹脂及び/又はアクリル樹脂100重量部に対し、ポリグリセリン脂肪酸エステルが0.01〜10重量部であることが好ましく、0.02〜5重量部であることがより好ましい。ポリグリセリン脂肪酸エステルの配合割合が0.01重量部に満たない場合では、熱可塑性樹脂組成物に対する金属酸化物の分散安定性が低下する場合がある。また、10重量部を超える場合では熱可塑性樹脂組成物及びそれを用いた成形体の透明性が損なわれる場合がある。
本発明で使用される金属酸化物としては、熱線遮蔽性を有する金属酸化物であれば特に限定されないが、錫ドープ酸化インジウム、アンチモンドープ酸化錫、アンチモンドープ酸化亜鉛、アルミニウムドープ酸化亜鉛、インジウムドープ酸化亜鉛、ガリウムドープ酸化亜鉛、酸化タングステン、セリウムタングステン複合酸化物などが挙げられ、好ましくは錫ドープ酸化インジウム、アンチモンドープ酸化錫、アンチモンドープ酸化亜鉛である。また、これらを単独で用いても2種類以上を併用しても良い。本発明で使用される金属酸化物はレーザー回折・散乱法などによる一次粒子径が80nm以下であり、好ましくは50nm以下であることが好ましい。
本発明で使用されるポリカーボネート樹脂及び/又はアクリル樹脂と金属酸化物の配合割合は、ポリカーボネート樹脂及び/又はアクリル樹脂100重量部に対し、金属酸化物の固形分含量が0.05〜10重量部であり、好ましくは0.1〜5重量部である。金属酸化物の固形分含量配合量が0.05重量部に満たない場合では十分な熱線遮蔽性が得られない場合があり、10重量部を超える場合では熱可塑性樹脂組成物及びそれを用いた成形体の透明性が損なわれる場合がある。
金属酸化物は水に分散させて水分散体として用いる。金属酸化物を粉末の状態で用いた場合では、熱可塑性樹脂に対する分散性が不十分となりヘイズ値の増大を招くことがあるため、水分散体として用いる必要がある。また、水分散体中の金属酸化物の濃度は1〜50重量%が好ましい。
金属酸化物の水分散体は、液状または固形状であっても良く、固形状である場合、強い攪拌もしくは振とうによって液性が回復するものであれば良い。なお、体積平均粒子径が100nm以下であって、累積90%粒径(D90)が230nm以下になるものが良い。
金属酸化物の濃度が1〜50重量%の水分散体において、金属酸化物の体積平均粒子径が100nm以下であり、累積90%粒径(D90)が230nm以下である。体積平均粒子径は、動的光散乱法による粒度分布測定装置により測定、算出することができる。金属酸化物の平均粒子径が100nmを超えるか、またはD90が230nmを超えると、樹脂と混合して熱可塑性樹脂組成物及びそれを用いた成形体を製造したときに、これらの透明性が劣ることがある。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、ポリカーボネート樹脂及び/又はアクリル樹脂、金属酸化物の水分散体、及び、ポリグリセリン脂肪酸エステルとを溶融混練して作製する。混練機は特に限定されるものでなく、二軸押出し機、ニーダー、三本ロールミル、バンバリーミキサー、オープンロールなど公知の混練機が挙げられる。また、混練時は樹脂温度200℃以上で溶融混練し、その後100℃以下に急速冷却、必要に応じてカットしてペレット形状としてから、これを溶融押出して成形体を作製しても良いし、樹脂温度200℃以上で溶融し、100℃以下に急冷して、直接にフィルムなどの成形体を作製しても良い。樹脂温度が200℃未満の場合では、金属酸化物の分散性が不十分となり、ヘイズ値が増大する場合がある。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、金属酸化物の水分散体を配合し、200℃以上の温度で溶融混練して作成するが、溶融混練中に可塑性樹脂組成物中の水分が0%になるとは限らず、熱可塑性樹脂組成物中に金属酸化物の水分散体由来の水分が残存していても構わない。
本発明の熱可塑性樹脂組成物から成形体を成形する方法としては、特に限定されるものでなく、例えば、射出成形、射出ブロー成形、射出圧縮成形、インジェクションプレス、熱プレス、ブロー成形、フィルムやシート等の押出成形、異型押出成形、熟成形、回転成形等の何れも適用できる。成形体の形状は、必要に応じて任意の形状に成形可能であるが、平面状又は曲面状の板状部分を有することが好ましい。板状の厚みは特に制限は無いが、0.2mm以上10mm以下の板状部分が存在するものである。板状部分の厚みは好ましくは1mm以上10mm以下である。
また、本発明の成形体としては、厚み0.2mm〜10mmの板状部分を有するものであって、該成形体中の前記板状部分におけるヘイズが10%未満、且つ2000nmにおける分光透過率が10.0%未満であり、好ましくはヘイズが5%未満、且つ2000nmにおける分光透過率が10.0%未満であり、さらに好ましくはヘイズが5%未満、且つ2000nmにおける分光透過率が5.0%未満である。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、さらに酸化防止剤を含有することが好ましい。上記酸化防止剤としては特に限定されず、例えばフェノール系のものとして、2,6−Di−tert−butyl−P−cresol(BHT)〔住友化学社製「スミライダーBHT」〕、テトラキス−〔メチレン−3−(3’−5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン〔BASF社製:イルガノックス1010〕等が挙げられる。これらの酸化防止剤は、単独で用いても、2種以上併用してもよい。上記酸化防止剤の添加量は特に限定されないが、好ましくは、熱可塑性樹脂組成物100重量部に対して0.01重量部〜5.0重量部である。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、さらに紫外線吸収剤を含有することが好ましい。上記紫外線吸収剤としては特に限定されず、例えば、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、トリアジン系化合物、及び、ベンゾエート系化合物が挙げられる。
上記ベンゾトリアゾール系化合物は特に限定されず、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール〔BASF社製:TinuvinP〕、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール〔BASF社製:Tinuvin320〕、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール〔BASF社製:Tinuvin326〕、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−アミノフェニル)ベンゾトリアゾール〔BASF社製:Tinuvin328〕等が挙げられる。
上記ベンゾフェノン系化合物は特に限定されず、例えば、オクタベンゾン〔BASF社製:Chimassorb81〕等が挙げられる。また、上記トリアジン系化合物としては特に限定されず、例えば2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−〔(ヘキシル)オキシ〕−フェノール〔BASF社製:Tinuvin1577FF〕等が挙げられる。さらに、上記ベンゾエート系化合物としては特に限定されず、例えば、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート〔BASF社製:Tinuvin120〕等が挙げられる。
上記紫外線吸収剤の添加量は特に限定されないが、好ましくは熱可塑性樹脂組成物100重量部に対して0.01重量部〜5.0重量部である。0.01重量部未満であると、紫外線吸収の効果がほとんど得られない。5.0重量部を超えると、樹脂の耐候劣化を引き起こすことがある。
本発明の熱可塑性樹脂組成物及びそれを用いた成形体は、更に必要に応じて、光安定剤、界面活性剤、難燃剤、帯電防止剤、耐湿剤、着色剤、熱線反射剤、熱線吸収剤等の添加剤を含有してもよい。
本発明の熱可塑性樹脂組成物及びそれを用いた成形体は、自動車用前照灯及び尾灯を構成するハウジングのレンズカバー、自動車の窓ガラス、一般建築用の窓ガラス、ヒーター付き回路の基板やセンサー基板などの電子部品、アーケードやカーポート等の屋根材、赤外線カットフィルター等の光学材、農業用フィルム等として使用できるが、これらに限定されるものではない。
以下、本発明を実施例等により詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。また、測定方法はそれぞれ以下の方法により行った。
(防曇性の測定)
23℃、50RH%の雰囲気下に24時間放置し、調温した試験片を同条件で試験片面より20〜30cmの距離より呼気を吹きかけ、得られた成形体の防曇性を評価した。繰り返し呼気を吹きかけても曇りが生じないものを◎、繰り返し呼気をかけると一時的に曇りが生じるが、すぐに透明になるものを○、繰り返し呼気をかけると曇りが生じるものを×とした。
(ヘイズの測定)
濁度計(村上色彩社製:HM−150)を使用して、得られた成形体のヘイズを測定した。ヘイズが5.0%未満のものを◎、5.0%以上10.0%未満のものを○、10.0%以上のものを×とした。
(分光透過率の測定)
分光光度計(日立ハイテク社製:U4100)を使用して、得られた成形体の300〜2700nmの分光透過率を測定した。熱線遮蔽性は、2000nmにおける分光透過率を用いて評価し、5.0%未満のものを◎、5.0%以上10.0%未満のものを○、10.0%以上のものを×とした。
(実施例1)
ポリカーボネート樹脂(製品名「カリバー301−22」、住化スタイロンポリカーボネート社製)100重量部に対し、ITO水分散体(ITO濃度20重量%、三菱マテリアル社製)0.5重量部とデカグリセリンモノオレート(製品名「MO−7S」、阪本薬品工業社製)を0.15重量部加え、これを二軸押出し機で十分に混練し、熱可塑性樹脂組成物を得た。次に、射出成形機を用いて厚み1.0mmの成形体を得た。
(実施例2〜3)
実施例1にて使用したITO水分散体の添加量を変えた以外は、実施例1と同様の方法にて各熱可塑性樹脂組成物及び成形体を得た。
(実施例4)
ポリカーボネート樹脂(製品名「カリバー301−22」、住化スタイロンポリカーボネート社製)100重量部に対し、ITO水分散体(ITO濃度20重量%、三菱マテリアル社製)1.0重量部とデカグリセリンモノカプリレート(製品名「MCA−750」、阪本薬品工業社製)を0.15重量部加え、これを二軸押出し機で十分に混練し、熱可塑性樹脂組成物を得た。次に、射出成形機を用いて厚み1.0mmの成形体を得た。
(実施例5)
ポリカーボネート樹脂(製品名「カリバー301−22」、住化スタイロンポリカーボネート社製)100重量部に対し、ITO水分散体(ITO濃度20重量%、三菱マテリアル社製)1.0重量部とデカグリセリンモノステアレート(製品名「S−1001P」、阪本薬品工業社製)を0.15重量部加え、これを二軸押出し機で十分に混練し、熱可塑性樹脂組成物を得た。次に、射出成形機を用いて厚み1.0mmの成形体を得た。
(実施例6)
ポリカーボネート樹脂(製品名「カリバー301−22」、住化ポリカーボネート)100重量部に対し、ITO水分散体(ITO濃度20重量%、三菱マテリアル社製)1.0重量部とジグリセリンモノオレート(製品名「MO−150」、阪本薬品工業社製)を0.15重量部加え、これを二軸押出し機で十分に混練し、熱可塑性樹脂組成物を得た。次に、射出成形機を用いて厚み1.0mmの成形体を得た。
(実施例7)
ポリカーボネート樹脂(製品名「カリバー301−22」、住化スタイロンポリカーボネート社製)100重量部に対し、ITO水分散体(ITO濃度20重量%、三菱マテリアル社製)1.0重量部とデカグリセリンデカオレート(製品名「DAO−7S」、阪本薬品工業社製)を0.15重量部加え、これを二軸押出し機で十分に混練し、熱可塑性樹脂組成物を得た。次に、射出成形機を用いて厚み1.0mmの成形体を得た。
(比較例1)
ポリカーボネート樹脂(製品名「カリバー301−22」、住化スタイロンポリカーボネート社製)100重量部に対し、ITO水分散体(ITO濃度20重量%、三菱マテリアル社製)1.0重量部を加え、これを二軸押出し機で十分に混練し、熱可塑性樹脂組成物を得た。次に、射出成形機を用いて厚み1.0mmの成形体を得た。
(比較例2)
ポリカーボネート樹脂(製品名「カリバー301−22」、住化スタイロンポリカーボネート社製)100重量部とデカグリセリンモノオレート(製品名「MO−7S」、阪本薬品工業社製)を0.15重量部加え、これを二軸押出し機で十分に混練し、熱可塑性樹脂組成物を得た。次に、射出成形機を用いて厚み1.0mmの成形体を得た。
実施例1〜7、及び比較例1、2で得られた成形体の防曇性、ヘイズ及び分光透過率を測定し、結果を表1に示した。
Figure 0006850559
実施例1から7は比較例1に比べて、熱可塑性樹脂組成物中の金属酸化物の分散性が向上し、透明性が高くなった。また、比較例2に比べて防曇性が高く、熱線遮蔽性を有することが明らかとなった。このことから、ポリカーボネート樹脂と金属酸化物の水分散体、及びポリグリセリン脂肪酸エステルを溶融混練することにより、ヘイズが低く透明性に優れ、且つ十分な防曇性と熱線遮蔽性を有する熱可塑性樹脂組成物が得られることが明らかとなった。
(実施例8)
アクリル樹脂(製品名「アクリペットVH」、三菱レイヨン社製)100重量部に対し、ITO水分散体(ITO濃度20重量%、三菱マテリアル社製)0.5重量部とデカグリセリンモノオレート(製品名「MO−7S」、阪本薬品工業社製)を0.15重量部加え、これを二軸押出し機で十分に混練し、熱可塑性樹脂組成物を得た。次に、射出成形機を用いて厚み1.0mmの成形体を得た。
(実施例9〜10)
実施例8にて使用したITO水分散体の添加量を変えた以外は、実施例8と同様の方法にて各熱可塑性樹脂組成物及び成形体を得た。
(実施例11)
アクリル樹脂(製品名「アクリペットVH」、三菱レイヨン社製)100重量部に対し、ITO水分散体(ITO濃度20重量%、三菱マテリアル社製)1.0重量部とデカグリセリンモノカプリレート(製品名「MCA−750」、阪本薬品工業社製)を0.15重量部加え、これを二軸押出し機で十分に混練し、熱可塑性樹脂組成物を得た。次に、射出成形機を用いて厚み1.0mmの成形体を得た。
(実施例12)
アクリル樹脂(製品名「アクリペットVH」、三菱レイヨン社製)100重量部に対し、ITO水分散体(ITO濃度20重量%、三菱マテリアル社製)1.0重量部とデカグリセリンモノステアレート(製品名「S−1001P」、阪本薬品工業社製)を0.15重量部加え、これを二軸押出し機で十分に混練し、熱可塑性樹脂組成物を得た。次に、射出成形機を用いて厚み1.0mmの成形体を得た。
(実施例13)
アクリル樹脂(製品名「アクリペットVH」、三菱レイヨン社製)100重量部に対し、ITO水分散体(ITO濃度20重量%、三菱マテリアル社製)1.0重量部とジグリセリンモノオレート(製品名「MO−150」、阪本薬品工業社製)を0.15重量部加え、これを二軸押出し機で十分に混練し、熱可塑性樹脂組成物を得た。次に、射出成形機を用いて厚み1.0mmの成形体を得た。
(実施例14)
アクリル樹脂(製品名「アクリペットVH」、三菱レイヨン社製)100重量部に対し、ITO水分散体(ITO濃度20重量%、三菱マテリアル社製)1.0重量部とデカグリセリンデカオレート(製品名「DAO−7S」、阪本薬品工業社製)を0.15重量部加え、これを二軸押出し機で十分に混練し、熱可塑性樹脂組成物を得た。次に、射出成形機を用いて厚み1.0mmの成形体を得た。
(比較例3)
アクリル樹脂(製品名「アクリペットVH」、三菱レイヨン社製)100重量部に対し、ITO水分散体(ITO濃度20重量%、三菱マテリアル社製)1.0重量部を加え、これを二軸押出し機で十分に混練し、熱可塑性樹脂組成物を得た。次に、射出成形機を用いて厚み1.0mmの成形体を得た。
(比較例4)
アクリル樹脂(製品名「アクリペットVH」、三菱レイヨン社製)100重量部とデカグリセリンモノオレート(製品名「MO−7S」、阪本薬品工業社製)を0.15重量部加え、これを二軸押出し機で十分に混練し、熱可塑性樹脂組成物を得た。次に、射出成形機を用いて厚み1.0mmの成形体を得た。
実施例8〜14、及び比較例3、4で得られた成形体の防曇性、ヘイズ及び分光透過率を測定し、結果を表2に示した。
Figure 0006850559
実施例8から14は比較例3に比べて、熱可塑性樹脂組成物中の金属酸化物の分散性が向上し、透明性が高くなった。また、比較例4に比べて防曇性が高く、熱線遮蔽性を有することが明らかとなった。このことから、アクリル樹脂と金属酸化物の水分散体、及びポリグリセリン脂肪酸エステルを溶融混練することにより、ヘイズが低く透明性に優れ、且つ十分な防曇性と熱線遮蔽性を有する熱可塑性樹脂組成物が得られることが明らかとなった。
本発明の熱可塑性樹脂組成物及びそれを用いた成形体は、一般建築物用又は車両用の窓もしくは窓部品や電子部品、特に自動車用前照灯及び尾灯を構成するハウジングのレンズカバー、ヒーター付き回路の基板やセンサー基板などに使用できる。

Claims (6)

  1. ポリカーボネート樹脂及び/又はアクリル樹脂中に金属酸化物の水分散体、及び、平均重合度が2〜20のポリグリセリンと炭素数が2〜22の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸の少なくとも一種から構成されるポリグリセリン脂肪酸エステルを配合してなることを特徴とする車両用、一般建築物用又は電子部品用の熱可塑性樹脂組成物。
  2. ポリカーボネート樹脂及び/又はアクリル樹脂100重量部に対し、ポリグリセリン脂肪酸エステルが0.01〜10重量部含まれていることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 請求項1からの何れかに記載の熱可塑性樹脂組成物を成形してなる成形体であって、厚み0.2〜10mmの板状部分を有するものであって、該成形体中の前記板状部分におけるヘイズが10%未満であることを特徴とする成形体。
  4. 請求項1からの何れかに記載の熱可塑性樹脂組成物を成形してなる成形体であって、該成形体中の前記板状部分の2000nmにおける分光透過率が10.0%未満であることを特徴とする成形体。
  5. 請求項1から2の何れかに記載の熱可塑性樹脂組成物を成形してなる車両用、一般建築物用又は電子部品用成形体。
  6. 溶融混練して得られることを特徴とする請求項1からの何れかに記載の熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
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