JP4918060B2 - 車両用ブレーキ液圧制御装置のリザーバ - Google Patents

車両用ブレーキ液圧制御装置のリザーバ Download PDF

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本発明は、車両用ブレーキ液圧制御装置のリザーバに関する。
従来の車両用ブレーキ液圧制御装置のリザーバは、例えば特許文献1に示すようなものがあった。このリザーバでは、シリンダ穴の開口端部を密閉し、気体室の気体ばね作用を利用することで、異物の侵入を防止するとともに圧縮コイルばねの小型化を可能とし、リザーバ本体の小型化を図っている。
特許第3676264号公報
しかしながら、特許文献1に示された車両用ブレーキ液圧制御装置のリザーバは、内部に圧縮コイルばねを収容しているため、その収容スペースを必要とするが、この収容スペースはリザーバの小型化を阻害するものである。
このような観点から、本発明は、小型化を図ることができる車両用ブレーキ液圧制御装置のリザーバを提供することを課題とする。
このような課題を解決する請求項1に係る発明は、車両用ブレーキ液圧制御装置に用いられ、車輪ブレーキの減圧制御時にブレーキ液を一時貯溜する液圧室を有するリザーバであって、車両用ブレーキ液圧制御装置の基体に形成されブレーキ液の連通路が底部側に開口する有底のシリンダ穴と、当該シリンダ穴の開口端部に設けられるプラグと、前記シリンダ穴内にその軸方向に移動可能に設けられるとともに当該シリンダ穴を前記連通路側の液圧室と前記プラグ側の気体室とに区画するピストンとを備え、前記プラグと前記ピストンとが対向する各対向部には、双方が互いに反発しあう磁性体部がそれぞれ形成されており、前記ブレーキ液の液圧が前記各磁性体部の反発力に対抗して、前記ピストンを前記プラグ側へ移動させることで前記ブレーキ液の前記液圧室への流入を許容し、前記各磁性体部の反発力により前記ピストンを定位置に戻すことを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置のリザーバである。
このような構成のリザーバによれば、プラグとピストンとが対向する各対向部に形成された各磁性体部の反発力によってピストンをプラグ側位置から定位置に戻しているので、従来大きな設置スペースを必要としていた圧縮コイルばねを廃止または小型化することができる。これによって、ピストンの軸方向長さを小さくすることができ、リザーバの小型化、ひいては車両用ブレーキ液圧制御装置の小型化を達成できる。
また、請求項2に係る発明は、前記プラグは、前記シリンダ穴の内外を密閉状態で区画するように構成されており、圧縮された前記気体室内の気体の復元力を、前記ピストンを定位置に戻す力の一部として利用するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置のリザーバである。
このような構成のリザーバによれば、気体室を密閉状態とし圧縮された気体室内の気体の復元力を空気ばねとして、ピストンを定位置に戻す力の一部として利用することで、反発力の小さい磁性体部を形成した場合であっても、ピストンを確実に定位置に戻すことができる。
さらに、請求項3に係る発明は、車両用ブレーキ液圧制御装置に用いられ、車輪ブレーキの減圧制御時にブレーキ液を一時貯溜する液圧室を有するリザーバであって、車両用ブレーキ液圧制御装置の基体に形成されブレーキ液の連通路が底部側に開口する有底のシリンダ穴と、当該シリンダ穴の開口端部に設けられるプラグと、前記シリンダ穴内にその軸方向に移動可能に設けられるとともに当該シリンダ穴を前記連通路側の液圧室と前記プラグ側の気体室とに区画するピストンとを備え、前記シリンダ穴の底部と前記ピストンとが対向する各対向部には、双方が互いに引き付けあう磁性体部がそれぞれ形成されており、前記ブレーキ液の液圧が前記各磁性体部の引付力に対抗して、前記ピストンを前記プラグ側へ移動させることで前記ブレーキ液の前記液圧室への流入を許容し、前記各磁性体部の引付力により前記ピストンを定位置に戻すことを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置のリザーバである。
このような構成のリザーバによれば、シリンダ穴の底部とピストンとが対向する各対向部に形成された各磁性体部の引付力によってピストンをプラグ側位置から定位置に戻しているので、従来大きな設置スペースを必要としていた圧縮コイルばねを廃止または小型化することができる。これによって、ピストンの軸方向長さを小さくすることができ、リザーバの小型化、ひいては車両用ブレーキ液圧制御装置の小型化を達成できる。
本発明によると、リザーバおよび車両用ブレーキ液圧制御装置の小型化を図れ、車両用ブレーキ液圧制御装置の製造コストの低減を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の第一の形態を、添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態に係るリザーバは、例えば、二輪車用の車両用ブレーキ液圧制御装置に設けられる。
図1に示すように、かかる車両用ブレーキ液圧制御装置Uは、基体1と、常開型の電磁弁2と、常閉型の電磁弁3と、リザーバ4と、ポンプ5と、モータ6と、電子制御ユニット7と、コントロールハウジング8とを備えて構成されている。コントロールハウジング8は、基体1の前面1aに組み付けられ、その内部に電子制御ユニット7を収容している。モータ6は、基体1の後面(図示せず)に組み付けられている。
基体1は、略直方体を呈するアルミニウム合金製の部材であり、流体であるブレーキ液の流路を内包している。基体1には、リザーバ4の一部を構成するリザーバ穴(以下、「シリンダ穴」という場合がある)14が前面1aに開口して形成されており、さらには、常開型の電磁弁2、常閉型の電磁弁3などが装着される穴12,13、マスタシリンダ(図示せず)に通じる図示せぬ配管が接続される入口ポート11aや車輪ブレーキ(図示せず)に至る図示せぬ配管が接続される出口ポート11b等が形成されている。なお、入口ポート11a、出口ポート11bや各穴12,13,14同士は、直接に、あるいは基体1の内部に形成された図示せぬ流路を介して互いに連通している。
リザーバ4は、車輪ブレーキの減圧制御時に、出口ポート11bと直接に連通する電磁弁3が開放されることによって、基体1内の流路に繋がる連通路21(図2参照)を通って逃がされるブレーキ液(すなわち、ホイールシリンダ(図示せず)側から流出したブレーキ液)を一時的に貯溜する機能を有している。
第一の実施形態に係るリザーバ4は、図2の(a)に示すように、基体1に形成されブレーキ液の連通路21が底部側(本実施形態では底部)に開口する有底のシリンダ穴(リザーバ穴)14と、このシリンダ穴14の開口端部に設けられるプラグ31と、シリンダ穴14内にその軸方向に移動可能に設けられるとともにこのシリンダ穴14を連通路21側の液圧室22とプラグ31側の気体室23とに区画するピストン41とを備えている。なお、シリンダ穴14の底部側とは、底部および底部近傍の側面を含む。本実施形態では、連通路21は、シリンダ穴14の底部に開口して形成されているが、これに限定されるものではなく、底部近傍の側面に開口するように形成されてもよいのは勿論である。
そして、プラグ31のピストン41と対向する対向部31aと、ピストン41のプラグ31と対向する対向部41aには、双方が互いに反発しあう磁性体部33,43がそれぞれ形成されており、ブレーキ液の液圧が各磁性体部33,43の反発力に対抗して、ピストン41をプラグ31側へ移動させることでブレーキ液の液圧室22への流入を許容し、各磁性体部33,43の反発力によりピストン41を定位置に戻すように構成されている。
シリンダ穴14は、基体1に形成された有底円筒状の穴であり、前面1a側に開口して形成されている。シリンダ穴14の開口部は、基体1の前面1aから突出した円筒部分1bの先端に位置している。シリンダ穴14の底部には、連通路21が開口して、シリンダ穴14内と連通されており、ブレーキ液が、シリンダ穴14内に流入またはシリンダ穴14内から流出するようになっている。
ピストン41は、合成樹脂にて構成され、プラグ31側に開口する有底円筒状に形成されており、シリンダ穴14の底部に対向する円板状のピストン底部44と、シリンダ穴14の内周面14aに対向する円筒状のピストン円筒部45とを備えている。なお、ピストン41の内空部には、ピストン41とプラグ31とで区画される気体室23が位置している。
ピストン底部44の外周面のコーナー部は、面取りされて、シリンダ穴14の底部側が漸次縮径して傾斜するように形成されている。これによって、ピストン41を、シリンダ穴14の最深部(ピストン底部44がシリンダ穴14の底部まで当接する位置)まで挿入したときでも、ピストン底部44の外周縁と、シリンダ穴14の底部近傍の内表面との間に所定間隔の空間を確保できるように構成されている。ピストン底部44と、シリンダ穴14の底部近傍の内表面との間の空間によって、ブレーキ液を貯溜する液圧室22が構成され、ピストン41がシリンダ穴14の軸方向に移動することで、液圧室22の容積が変動する。ピストン底部44がシリンダ穴14の底部まで当接する位置が、ピストン41の定位置となる(図2の(a)参照)。
なお、本実施形態では、ピストン底部44の、シリンダ穴14の底部側の表面は平面状に形成されているが、表面に、例えば円錐台状の凸部(図示せず)を形成して、ピストン41を、シリンダ穴14の最深部まで挿入したときに、ピストン底部44とシリンダ穴14の底部表面との間で、凸部の周囲に所定間隔の空間を確保するようにしてもよい。
ピストン円筒部45は、ピストン底部44の周縁部からプラグ31側に向かって延出している。ピストン円筒部45の外周面は、シリンダ穴14の穴径と略同等の外径を有して、シリンダ穴14の内周面14aに対向しており、ピストン41がシリンダ穴14内を軸方向に摺動可能に構成されている。ピストン円筒部45の外周面には、環状のシール部材46を収容するシール溝47が形成されており、シール部材46によって、液圧室22側と気体室23側とを密閉状態で区画するように構成されている。
ピストン円筒部45のプラグ31側端部は、プラグ31側に向かって開口しており、この開口端部近傍が、プラグ31と対向する対向部41aを構成している。合成樹脂からなるピストン41の成型時に、対向部41aに該当する部分の樹脂材料に磁化材料を混入させて一体化形成している。これによって、対向部41aに、磁化された磁性体部43(図2中、ハッチングにて網掛けした部分)が一体形成されることとなる。
プラグ31は、円板形状を呈しており、その周縁部が、ピストン41と対向する対向部31aを構成している。プラグ31は、合成樹脂にて形成されており、その成型時に、対向部31aに該当する部分の樹脂材料に磁化材料を混入させて一体化形成している。これによって、対向部31aに、磁化された磁性体部33(図2中、ハッチングにて網掛けした部分)が一体形成されることとなる。磁性体部33は、ピストン41の磁性体部43とは異なった磁極で形成されており、互いに反発し合うように構成されている。
プラグ31は、シリンダ穴14の内外を密閉状態で区画するように構成されており、圧縮された気体室23内の気体の復元力を、ピストン41を定位置に戻す力の一部として利用するように構成されている。プラグ31は、シリンダ穴14の気体室23が形成される部分に嵌まり込む外径を有しており、この外径を有する最大外径部31Aよりもシリンダ穴14の開口端側には、外径が縮径された縮径部31Bが形成されている。プラグ31は、シリンダ穴14内に挿入されて、シリンダ穴14の開口(円筒部分1bの先端)部周囲の金属をプラグ31の縮径部31Bに塑性流動させることで、かしめ固定されている。
以下に、プラグ31の取付け構造を具体的に説明する。かしめ固定を行う前は、シリンダ穴14は、図2の(a)中、一点鎖線にて表すように、内周面が面一に形成されている。
かしめ固定を行うに際しては、ピストン41をシリンダ穴14に装着した後に、プラグ31を、シリンダ穴14の所定の位置に挿入する。そして、有底円筒状を呈するかしめ治具(図示せず)をシリンダ穴14の開口(円筒部分1bの先端)周縁部に押し当てて、シリンダ穴14の底部方向に押圧する。これによって、開口周縁部の金属が、塑性変形してプラグ31の縮径部31Bの周囲に移動し、縮径部31Bの表面を押圧する塑性変形部19が形成される。これによって、プラグ31がシリンダ穴14にかしめ固定されることとなる。
次に、前記構成のリザーバ4のピストン41の作動状態を説明しながら、その作用効果を説明する。
アンチロックブレーキ制御等における車輪ブレーキの減圧制御時において、図1に示す出口ポート11bと直接に連通する電磁弁3が開放されると、基体1内の流路に繋がる連通路21から、ブレーキ液が液圧室22内へ流入しようとする。このとき、液圧室22内のブレーキ液からピストン41に圧力がかかり、ピストン41がシリンダ穴14内をその軸方向のプラグ31側へと押圧されて移動する(図2の(b)参照)。これによって、液圧室22内へのブレーキ液の流入が許容され、ピストン41が移動した距離の容積分のブレーキ液を貯溜することができる。
ピストン41は、対向部41aの磁性体部43が、プラグ31の対向部31aの磁性体部33と反発することとなるが、図2の(b)に示すように、ブレーキ液の液圧が各磁性体部33,43間の反発力に対抗して、ピストン41をプラグ31側へ移動させることとなり、ブレーキ液の液圧室22への流入が許容される。ここで、ピストン41は、ブレーキ液の液圧に応じて、プラグ31に当接する位置まで移動するようになっており、プラグ31の内側表面のピストン41との当接面が、ピストン41の移動の規制面を構成している。
アンチロックブレーキ制御を実行する場合には、図1に示す電子制御ユニット7によりモータ6を駆動させるが、モータ6が駆動すると、これに伴ってポンプ5が作動し、リザーバ4に貯溜されたブレーキ液が連通路21を通過して流出され、基体1内の流路に還流される。このとき、図2の(a)に示すように、各磁性体部33,43の反発力により、ピストン41がシリンダ穴14底部に当接する定位置に戻って、液圧室22の容積が元の容積に減少することとなる。
このとき、プラグ31はシリンダ穴14にかしめ固定されているので、プラグ31によって、シリンダ穴14の内外が密閉状態で区画されており、圧縮された気体室23内の気体の復元力を空気ばねとして、ピストン41を定位置に戻す力の一部として利用することができる。これによって、互いに反発力の小さい磁性体部33,43をそれぞれ有するプラグ31とピストン41を形成した場合であっても、ピストン41を確実に定位置に戻すことができる。したがって、プラグ31およびピストン41に利用する材質の適用範囲を広くすることができる。
以上のように、本実施形態によれば、ブレーキ液の液圧が各磁性体部33,43の反発力に対抗して、ピストン41をプラグ31側へ移動させることでブレーキ液の液圧室22への流入を許容し、各磁性体部33,43の反発力によりピストン41を定位置に戻すようにしているので、従来大きな設置スペースを必要としていた圧縮コイルばねを廃止または小型化することができる。これによって、ピストン41の軸方向長さを小さくすることができ、リザーバ4の小型化、ひいては車両用ブレーキ液圧制御装置Uの小型化を達成できる。さらには、リザーバ4の部品点数削減によるコストダウンを達成できる。
次に、本発明を実施するための最良の第二の形態を、添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。第二の実施形態に係るリザーバ4’は、図3に示すように、プラグ31’に、気体室23とシリンダ穴14の外部とを連通させる呼吸孔32が形成されている。呼吸孔32は、プラグ31’の中心部に配置され、プラグ31’の内側と外側とを貫通して形成されている。
プラグ31’は、合成樹脂にて形成されており、円環形状を呈している。プラグ31’は、シリンダ穴14の気体室23が形成される部分に嵌まり込む外径を有しており、この外径を有する最大外径部31Aからシリンダ穴14の開口端側に向けて漸次縮径するテーパ部31Cが形成されている。プラグ31’をシリンダ穴14に挿入した後に、テーパ部31Cとシリンダ穴14の内周面14aとの間にC形のクリップ部材24を挿入することで、プラグ31は、クリップ部材24に係止されて、シリンダ穴14内に固定される。具体的には、断面円形状を呈するクリップ部材24をシリンダ穴14の内周面に形成された環状溝15に収容した際にシリンダ穴14の内周面14aの表面から突出するクリップ部材24の中心側半分が、プラグ31’のテーパ部31Cに当接して、プラグ31’の抜出しを規制する。
プラグ31’は、中心部に呼吸孔32が形成されているので、その全体が、ピストン41に対向する対向部31aとなる。そして、合成樹脂からなるプラグ31’の成型時に、プラグ全体の樹脂材料に磁化材料を混入させて一体化形成している。これによって、対向部31aに、磁化された磁性体部33が形成されることとなる。磁性体部33は、ピストン41の磁性体部43とは異なった磁極で形成されており、互いに反発し合うように構成されている。
なお、他の部材であるピストン41等の構成は、第一の実施形態と同等の構成であるので、同じ符号を付してその説明を省略する。
本実施形態によれば、第一の実施形態で得られる作用効果の他に、プラグ31’には、呼吸孔32が形成されているので、気体室23の圧力とシリンダ穴外部の圧力と一定(大気圧)に保持することができ、ブレーキ液の圧力に対向する応力は発生しないので、ピストン41の移動およびブレーキ液の液圧室22への流入を行い易くすることができるといった作用効果が得られる。
また、プラグ31’は、その全体を磁化するように形成されているので、磁化材料を混入した樹脂材料と、磁化材料を混入していない樹脂材料とを区別する必要がなく、プラグ31’の成型を容易に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されることなく適宜変形して実施することが可能であるのは勿論である。
例えば、前記実施形態では、ピストン41は、プラグ31と対向する対向部41aのみを磁性体部43としているが、これに限定されるものではなく、ピストン全体を磁性体部43で構成してもよい。
さらに、前記実施形態では、プラグ31やピストン41を合成樹脂で構成し、その成型時に、樹脂材料に磁化材料を混入して、磁性体部33,43を形成するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、各対向部31a,41aにそれぞれ永久磁石を固定するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、ピストン41を内部が中空状の有底筒状に形成しているが、これに限定されるものではない。ピストンは、その外周面がシール部材を収容可能な軸方向長さを有していればよく、中実に形成してもよい。
さらに、前記実施形態では、液圧室へのブレーキ液の貯溜量を考慮して二輪車用の車両用ブレーキ液圧制御装置に設けられる場合を想定して説明したが、これに限定されるものではない。例えば、互いに反発力の大きな磁性体部を形成してピストンの移動量を大きくした構造とすれば、ブレーキ液の貯溜量を多くできるので、四輪車用の車両用ブレーキ液圧制御装置に適用することも可能である。
また、前記実施形態では、プラグ31のピストン41と対向する対向部31aと、ピストン41のプラグ31と対向する対向部41aに、双方が互いに反発しあう磁性体部33,43をそれぞれ形成しているが、これに限定されるものではない。シリンダ穴の底部とピストンとが対向する各対向部に、双方が互いに引き付けあう磁性体部をそれぞれ形成してもよい。
具体的には、シリンダ穴の底部が、ピストンと対向する対向部を構成し、この対向部に永久磁石を固定する。一方、ピストンの底部が、シリンダ穴の底部と対向する対向部を構成し、この部分に、磁化材料を混入してピストンを形成して、対向部を磁性体部とする。なお、基体をスチール等の磁石に吸引されやすい金属で形成する場合には、シリンダ穴の底部は磁化させずに、ピストンの底部のみを強力な磁性体部とするようにしてもよい。また、ピストンをスチール等の磁石に吸引されやすい金属で形成する場合には、シリンダ穴の底部のみを磁化させるようにしてもよい。
このようにすれば、ブレーキ液の液圧が前記各磁性体部の引付力に対抗して、ピストンをプラグ側へ移動させることでブレーキ液の液圧室への流入を許容し、各磁性体部の引付力によりピストンを定位置に戻すこととなる。
前記のような構成によれば、前記の実施形態と同様に、従来大きな設置スペースを必要としていた圧縮コイルばねを廃止または小型化することができ、ピストンの軸方向長さを小さくすることができるので、リザーバの小型化、ひいては車両用ブレーキ液圧制御装置の小型化を達成できる。さらには、リザーバの部品点数削減によるコストダウンを達成できる。
本発明の第一の実施形態に係るリザーバを設けた車両用ブレーキ液圧制御装置を示した分解斜視図である。 本発明の第一の実施形態に係るリザーバを示した断面図であって、(a)はリザーバの非作動状態を示した図、(b)はリザーバの作動状態を示した図である。 本発明の第二の実施形態に係るリザーバを示した断面図である。
符号の説明
1 基体
4 リザーバ
14 シリンダ穴
21 連通路
22 液圧室
23 気体室
31 プラグ
41 ピストン
4’ リザーバ
31’ プラグ
U 車両用ブレーキ液圧制御装置

Claims (3)

  1. 車両用ブレーキ液圧制御装置に用いられ、車輪ブレーキの減圧制御時にブレーキ液を一時貯溜する液圧室を有するリザーバであって、
    車両用ブレーキ液圧制御装置の基体に形成されブレーキ液の連通路が底部側に開口する有底のシリンダ穴と、当該シリンダ穴の開口端部に設けられるプラグと、前記シリンダ穴内にその軸方向に移動可能に設けられるとともに当該シリンダ穴を前記連通路側の液圧室と前記プラグ側の気体室とに区画するピストンとを備え、
    前記プラグと前記ピストンとが対向する各対向部には、双方が互いに反発しあう磁性体部がそれぞれ形成されており、
    前記ブレーキ液の液圧が前記各磁性体部の反発力に対抗して、前記ピストンを前記プラグ側へ移動させることで前記ブレーキ液の前記液圧室への流入を許容し、前記各磁性体部の反発力により前記ピストンを定位置に戻す
    ことを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置のリザーバ。
  2. 前記プラグは、前記シリンダ穴の内外を密閉状態で区画するように構成されており、
    圧縮された前記気体室内の気体の復元力を、前記ピストンを定位置に戻す力の一部として利用するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置のリザーバ。
  3. 車両用ブレーキ液圧制御装置に用いられ、車輪ブレーキの減圧制御時にブレーキ液を一時貯溜する液圧室を有するリザーバであって、
    車両用ブレーキ液圧制御装置の基体に形成されブレーキ液の連通路が底部側に開口する有底のシリンダ穴と、当該シリンダ穴の開口端部に設けられるプラグと、前記シリンダ穴内にその軸方向に移動可能に設けられるとともに当該シリンダ穴を前記連通路側の液圧室と前記プラグ側の気体室とに区画するピストンとを備え、
    前記シリンダ穴の底部と前記ピストンとが対向する各対向部には、双方が互いに引き付けあう磁性体部がそれぞれ形成されており、
    前記ブレーキ液の液圧が前記各磁性体部の引付力に対抗して、前記ピストンを前記プラグ側へ移動させることで前記ブレーキ液の前記液圧室への流入を許容し、前記各磁性体部の引付力により前記ピストンを定位置に戻す
    ことを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置のリザーバ。
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