JP4917113B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、パチンコ機(雀球機、アレンジボール機等も含む)等の遊技機(弾球遊技機とも呼ばれることがある)に関する。
パチンコ機等の遊技機において、特許文献1に示すように、遊技盤にその盤面上を流れる球が流入可能な流入口を有する球通路、例えば、ワープ通路と呼ばれている球通路が設けられたものが知られている。また、このような球通路は、センタ役物と呼ばれている役物装置に設けられているものも知られている。そして、流入口から流入して球通路に流れた球は流出口から流出し、その下流側の球受け棚に落下するように構成されているのが一般的であった。また、球受け棚上には、球を揺動させながら落下させる通路が形成され、その球受け棚の下方(略直下)には、遊技者に対し有利となる領域、例えば、入賞口や始動口等の入球口が設けられている。
特開平11−216232号公報
ところで、ワープ通路と呼ばれている球通路においては、その球通路の流入口に流入する球の流入速度や流入姿勢の相異等によって、その球通路の流出口から流出する球の速度が不測に変化して、その球速度が球ごとにまちまちであった。このため、球通路の流出口から流出した球が、例えば入賞口に流入するか否かを判断することは困難であった。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、球通路の流出口から流出した球が遊技者に対し有利となる領域に流入するか否かを的確に予測することが可能な遊技機を提供することにある。
前記目的を達成するために、第1の発明に係る遊技機は、請求項1に記載のとおりの構成を要旨とする。したがって、盤面上を流れる球が流入口から球通路に流入すると、その球が第1の通路に流れたり、あるいは第1の通路よりも球の流れる速度が低速で流れる第2の通路に流れる。流入口から球通路に流入した球は、第1の通路と第2の通路のいずれかに振り分けられるので、流入口から流入する球の流入速度や流入姿勢の相異等があったとしても、球通路の流出口から流出する球は、第1の通路と第2の通路のいずれかの通路を流れることによって高速あるいは低速のいずれかに明確に異ならせることができる。そして、第1の通路を通して流出口から流出する球は、第2の通路を通して流出口から流出する球よりも低確率通路を経由して高確率通路に到達し易くする一方、第2の通路を通して流出口から流出する球は、第1の通路を通して流出口から流出する球よりも低確率通路を経由して高確率通路に到達し難くすることができる。そして、第1の通路と第2の通路とのうち、いずれかの通路を通して流出口から流出する球が低確率通路を経由して高確率通路に到達すると、その球が上流側である低確率通路に向かって逆流し難くすることができる。これによって、球通路の流出口から流出した球が遊技者に対し有利となる領域としての入球口に流入するか否かを的確に予測することが可能となる。
この発明によれば、流入口から流入する球の流入速度や流入姿勢の相異等があったとしても、球通路の流出口から流出する球は、第1の通路と第2の通路のいずれかの通路を流れることによって高速あるいは低速のいずれかに明確に異ならせることができ、低確率通路を経由して高確率通路に到達すると、上流側である低確率通路に向かって逆流し難いことによって、遊技者に対し有利となる領域としての入球口に流入するか否かを的確に予測することができる。
この発明の実施の形態1に係る遊技機としてのパチンコ機の遊技盤を示す斜視図である。 同じく遊技盤を示す正面図である。 同じく通路構成部材が設けられた役物装置を拡大して示す斜視図である。 同じく通路構成部材を一部破断して示す斜視図である。 同じく通路構成部材を示す縦断面図である。 同じく通路構成部材を示す平面図である。 同じく球受棚装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る通路構成部材に設けた切換部材が第1位置に配置された状態を示す縦断面図である。 同じく通路構成部材の切換部材が第2位置に配置切換された状態を示す縦断面図である。 この発明の他の実施態様の球通路の分岐部を示す説明図である。 同じく球通路の分岐部に風車状の振分部材を配設した実施態様を示す説明図である。 同じく球通路の分岐部に切換部材を配設した実施態様を示す説明図である。
(実施の形態1)
この発明の実施の形態1を図1〜図6にしたがって説明する。遊技機としてのパチンコ機の所定位置に配置される遊技盤を斜視図で表した図1及び正面で表した図2において、遊技盤10の前面の周縁部には、外レール12と内レール13とを備えた案内レール11が装着されている。案内レール11の内側には、遊技領域15が区画形成されるとともに、外レール12と内レール13との間には、球発射装置(図示しない)によって発射された球(パチンコ球)を遊技領域15の上部に案内する球発射通路14が形成されている。遊技盤10の遊技領域15の略中央部には役物装置40が装着されている。また、遊技盤10の遊技領域15には、その役物装置40の片側(図2に向かって左側)に位置して普通図柄始動用ゲート口20が設けられている。
また、遊技盤10の遊技領域15には、役物装置40の下方中央部に位置しかつ遊技者に対し有利となる領域としての入球口、この実施の形態1においては可変の始動口26を備えた入球装置25が配設されている。また、始動口26には、開閉部材18が開閉可能に設けられ、開閉部材18が開いて始動口26が拡開されたときには球Bが流入し易く、開閉部材18が閉じて始動口26が狭くなったときには球Bが流入し難くなるように構成されている。また、入球装置25の始動口26(入球口)に球Bが流入すると、後述する図柄表示装置75が作動するようになっている。なお、球Bがゲート口20を通過することで、後述する普通図柄表示部77が作動して普通図柄の抽選が行われる。そして、普通図柄表示部77の抽選に基づいて、入球装置25の開閉部材18が所定時間(例えば、1秒間)開放し、これによって入球装置25の始動口26が拡開してその始動口26に球Bが流入し易くなっている。
また、遊技盤10の遊技領域15には、その入球装置25の下方に位置してアタッカ装置30が装着されている。このアタッカ装置30には、その略中央部に開閉扉31によって開閉される大入賞口32が設けられている。また、遊技盤10の遊技領域15には、その最下端に位置しかつアタッカ装置30の下方においてアウト口33が形成され、さらに、アタッカ装置30の左右両側方に位置して装飾用レンズ36を有するサイド装飾部材35が配設されている。これらサイド装飾部材35の所定位置には一般入賞口37が設けられている。なお、遊技盤10の遊技領域15には、その所定箇所に風車器(図示しない)が配設されるとともに、略全域にわたって多数の釘(図示しない)が配設されている。
図2と図3に示すように、役物装置40は、役物本体41、通路構成部材51及び図柄表示装置75を備えている。役物装置40の本体部をなす役物本体41は、複数又は単数の本体構成部材によって形成され、遊技盤10の略中央部に貫設された役物装着孔の前面開口部の周縁を塞ぐようにして枠状に構成されている。そして、役物本体41はビス等によって遊技盤10の盤面(前面)に取り付けられている。役物本体41の略中央部には、四角形、円形等の開口窓が形成されている。役物本体41の開口窓の後側には、図柄表示装置75が装着されている。この図柄表示装置75の表示部76の略全域には、特別図柄が変動表示される特別図柄表示領域が設けられている。また、表示部76の一部には、普通図柄が変動表示される普通図柄表示部77が設けられている。
役物本体41の片側(図3に向かって左側)には、ワープ通路を構成する通路構成部材51が一体状に設けられている。図3〜図6に示すように、通路構成部材51は、複数又は単数の構成部材によってケース状に構成されており、その一側上部には、遊技盤10の盤面上を流れる球Bが流入可能な流入口57が開口されるとともに、その内部には流入口57に一端が連通されて開口する球通路を構成するための通路壁が設けられている。また、通路構成部材51の下部の所定位置には、球通路を開口させる流出口66が形成されている。なお、流入口57と流出口66との個数は1対1の関係をもって形成されている。
図4〜図6に示すように、球通路には、その流入口57の近傍において、球Bが流下する下向き傾斜状の傾斜部53が設けられている。この傾斜部53は、球Bの直径寸法よりも2倍程度広い通路幅を有している。そして、傾斜部53の略中央部から下傾部までの間において、その通路の片側には、球Bの直径寸法よりも若干広い孔幅をもちかつ球Bが落下可能な落下口54が開口されている。そして、球通路は、傾斜部53の落下口54近傍を分岐部として、高速で球Bが流れる高速側通路60と、その高速側通路60よりも低速で球Bが流れる低速側通路62とが分岐して設けられている。すなわち、傾斜部53を流れる球Bのうち、約50パーセントの球Bは、落下口54に落ちることなく通過し、高速で球Bが流れる高速側通路60に流れ、約50パーセントの球Bは、落下口54に落ちて高速側通路60よりも低速で球Bが流れる低速側通路62に流れるようになっている。これら高速側通路60と低速側通路62は、それぞれ共通の流出口66に通じている。また、流出口66は、役物本体41の一側下部に開口して設けられている(図3参照)。
図4と図5に示すように、高速側通路60は、傾斜部53の下傾端に連続しかつ球Bを比較的高速で流下案内する直線路61を有して構成されている。この直線路61は、球Bを落下させて誘導するように上下方向に略直線状に形成されている。そして、傾斜部53の落下口54に落ちることなく通過した球Bは、高速側通路60に流れ、その直線路61を落下状に流れて流出口66から高速で流出するようになっている。一方、低速側通路62は、傾斜部53の落下口54に連続しかつ高速側通路60よりも低速で球Bを流下案内するために屈曲状に形成されている。この実施の形態1において、低速側通路62は、球Bを屈曲状、蛇行状、S字状等に流下させる屈曲路64を有して構成されている。すなわち、低速側通路62内には屈曲路構成用凸壁63が設けられ、これによって屈曲路64が形成されている。そして、傾斜部53を流れて落下口54に落下した球Bは、低速側通路62の屈曲路64に流れてその流速が抑えられながら流出口66から低速で流出するようになっている。また、この実施の形態1において、屈曲路64の下流端寄り部分には、球Bに接触してその球Bの流速を減速させる減速用突部65が凸設されており、これによって屈曲路64を通る球Bの流速がより一層減速されて流出口66から流出するようになっている。
また、通路構成部材51には、高速側通路60と、低速側通路62とのうち、少なくとも一方の通路を流れる球Bの存在が遊技者に対し視覚によって認識可能な視認部が設けられている。そして、視認部において球Bの存在を視認することによって、高速側通路60と、前記低速側通路62とのうち、少なくとも一方の通路を流れる球Bの存在が遊技者に対し認識可能に構成されている。この実施の形態1において、通路構成部材51の少なくとも一部、例えば、通路構成部材51の前面カバー板55が透明な合成樹脂によって形成され、その前面カバー板55を通して高速側通路60、あるいは、低速側通路62を流れる球Bの存在が視認可能となっている。また、前面カバー板55を含む通路構成部材51全体を透明な合成樹脂によって形成することで、高速側通路60並びに低速側通路62を流れる球Bの存在をそれぞれ視認可能としてもよく、前面カバー板55の一部に視認用のスリット状の貫通孔を形成してもよい。また、高速側通路60と低速側通路62とのうち、少なくとも一方の通路を流れる球Bの存在をランプや音によって遊技者に対し認識させることも可能である。
高速側通路60と低速側通路62との流出口66の下流側には、遊技者に対し有利となる領域に流れる確率が高く設定された高確率通路98と、その確率が低く設定された低確率通路94と、がそれぞれ設けられた球受棚装置80が配設されている。この実施の形態1において、図に示すように、球受棚装置80は、役物本体41の開口窓の下部に段差状に配置された上段ステージ81と、下段ステージ90とを主体として構成されている。
上段ステージ81は、図7に向かって左側から右側に向けて、第1凹部82、第1凸部83、第2凹部84、第2凸部85及び第3凹部86が順次に形成されて正面形状で略波形状をなしている。さらに、上段ステージ81は、その第3凹部86を除いて後側が高く前側が低い僅かな傾斜をなし、その前端には球Bの落下を防止する仕切壁87が凸設されている。上段ステージ81の第3凹部86は、奥側が低く前側が高い傾斜状をなし、その第3凹部86の奥側(後側)には、奥側通路95が傾斜状に設けられている。この奥側通路95は、上段ステージ81の奥側において、その略中央部に位置する部分まで下傾して延出されている。さらに、奥側通路95の下傾端に連続してトンネル路96が形成されている。このトンネル路96の前端開口部の下部放出口97は、下段ステージ90の下方中央部に位置しかつ球受棚装置80の前板下部の前面に開口している。また、下部放出口97は球Bの直径寸法よりも若干大きい程度の開口寸法を有し、その下部放出口97の直下に接近して、遊技者に対し有利となる領域としての始動口26を備えた入球装置25(始動用入賞器)が配設されている。
すなわち、この実施の形態1において、上段ステージ81、奥側通路95及びトンネル路96によって高確率通路98が構成されるようになっている。そして、高速側通路60を流れて流出口66から高速で流出する球Bのうち、多くの球B(例えば、80パーセント以上の球B)が高確率通路98に流れるように、第1凹部82、第1凸部83、第2凹部84、第2凸部85及び第3凹部86の凹凸形状が設定されている。さらに、高確率通路98の下部放出口97から放出される球Bは、始動口26が開閉部材18によって閉じた状態にあるときにもかかわらず高確率(例えば、70パーセント以上の高確率)で流入するように設定されている。
また、上段ステージ81の仕切壁87は、第1凹部82の略中央部において切り欠かれ、当該部分を第1上段放出口88としている。さらに、仕切壁87は第2凹部84の略中央部においても切り欠かれ、当該部分を第2上段放出口89としている。そして、低速側通路62を流れて流出口66から低速で放出される球Bは、上段ステージ81の第1上段放出口88あるいは第2上段放出口89から下段ステージ90に流れるようになっている。
図7に示すように、下段ステージ90は、左右両端部が高く中央部が低い湾曲状に形成されるとともに、後側が高く前側が低い僅かな傾斜をなし、その前端には両側部が高く中央部に向けてしだいに低く形成されて球Bの落下を許容する凸壁92が凸設されている。また、下段ステージ90の略中央部には、球Bの直径寸法よりも適宜に広く(例えば、2〜3倍程度広く)かつ平坦状をなす凹部91が形成されている。そして、下段ステージ90に落下した球Bのうち、一部の球Bは、凸壁92を乗り越えて落下し、その他の球Bは下段ステージ90の凹部91より落下するようになっている。さらに、凹部91より落下した球Bは、低確率(例えば、30パーセント以下の低確率)で始動口26(開閉部材18によって閉じた状態にある始動口26)に流入するように設定されている。すなわち、この実施の形態1において、上段ステージ81の第1上段放出口88あるいは第2上段放出口89を経て下段ステージ90に流れる球Bの通路を低確率通路94としている。
この実施の形態1に係る遊技機としてのパチンコ機は上述したように構成される。したがって、遊技の際、図示しない球発射装置から球発射通路14に発射された球B(パチンコ球B)は、遊技領域15の上部に打ち出され、多数の釘、風車器18等に案内されながら遊技領域15の下部に向けて流れる。遊技領域15に打ち出された球Bのうち、一部の球Bはゲート口20を通過したり、あるいは、入球装置25の始動口26、一般入賞口37等の入球口に流入する。また、これら入球口に流入しなかった多くの球Bは遊技領域15の下部のアウト口33に流入し、機外に排出される。
球Bがゲート口20を通過すると、その球Bがセンサによって検出され、その検出信号が主制御装置(図示しない)に送られる。すると、その信号が図柄表示装置75に伝達され、その表示部76の一部に設けられた普通図柄表示部77の図柄が変動する。そして普通図柄表示部77には、抽選結果に基づく図柄が表示される。普通図柄表示部77の図柄が当たり図柄となって表示されると、入球装置25の始動口26の開閉部材18が所定時間(例えば、1秒間)開放して閉じる。入球装置25の始動口26に球Bが流入すると、その球Bがセンサによって検出され、その検出信号が主制御装置に送られる。すると、その信号が図柄表示装置75に伝達され、これによって表示部76に表示された図柄が変動し、設定時間後停止する。そして、表示部76には抽選結果に基づく図柄が表示される。
表示部76に表示された図柄が「大当たり図柄」、例えば「7・7・7」となって停止した場合、大当たりとなる。すると、アタッカ装置30の開閉扉31によって大入賞口32が開かれる。大入賞口32に球Bが10個流入するか、あるいは、30秒経過すると、開閉扉31によって大入賞口32が閉じられる。大入賞口32の開放時において、その大入賞口32に設けられた特定領域に球Bが入ると、開閉扉31によって大入賞口32が一旦閉じた後、再び開く。開閉扉31によって大入賞口32が所定回数(例えば、最大16回)開閉を繰り返すことで、大当たり遊技が終了する。
さて、パチンコ遊技の際、遊技領域15に打ち出された球Bのうち、一部の球Bは、役物本体41の一側に配置された流入口57から傾斜部53に流入する。傾斜部53に流入した球Bのうち、約50パーセントの球Bは、落下口54に落ちることなく通過して高速側通路60に流れ、その直線路61において落下状に流れて流出口66から高速で流出する。残る約50パーセントの球Bは落下口54に落下して低速側通路62に流れ、その屈曲路64において流速が抑えられながら流出口66から低速で流出する。
高速側通路60を経て流出口66から高速で流出した球Bのうち、多くの球B(例えば、80パーセント以上の球)が高確率通路98に流れ、始動口26に高確率(例えば、70パーセント以上の高確率)で流入する。すなわち、流出口66から高速で流出した球Bのうち、多くの球Bは、上段ステージ81の第1凹部82、第1凸部83、第2凹部84、第2凸部85及び第3凹部86を順次通過し、奥側通路95及びトンネル路96を経て下部放出口97から放出され、高確率で始動口26に流入する。
低速側通路62を経て流出口66から低速で放出された球Bのうち、殆ど全ての球Bが低確率通路94に流れ、始動口26に低確率(例えば、30パーセント以下の低確率)で流入する。すなわち、流出口66から低速で放出された球Bのうち、多くの球Bは、上段ステージ81の第1上段放出口88あるいは第2上段放出口89から下段ステージ90に落下する。その後、下段ステージ90に落下した球Bのうち、一部の球Bは、凸壁92を乗り越えて落下し、その他の球Bは下段ステージ90の凹部91より落下し、低確率で始動口26に流入する。
前記したように、役物本体41の一側に配置された流入口57に流入した球Bが球通路の高速側通路60に流れる場合と、低速側通路62に流れる場合において、遊技者に有利となる領域、すなわち、この実施の形態1では始動口26に球Bが流入する確率が異なることで、遊技の興趣を高めることができる。しかも、この実施の形態1において、透明な合成樹脂によって形成された通路構成部材51の前面カバー板55を通して高速側通路60、あるいは、低速側通路62を流れる球Bの存在が視認可能となっている。このため、高速側通路60、あるいは、低速側通路62を流れる球Bの存在を遊技者の視覚によって認識することができ、遊技者に期待感を付与することが可能となる。
(実施の形態2)
次に、この発明の実施の形態2を図8と図9にしたがって説明する。この実施の形態2においては、ワープ通路をなす球通路の流入口57近傍に設けられた傾斜部53の落下口54に対し、その落下口54を塞ぐ板状の切換部材68がその一端の軸69を中心として回動可能に組み付けられている。そして、図8に示すように、切換部材68が落下口54を塞ぐ第1位置に配置されているときには球Bを高速側通路60に導くようになっている。また、図9に示すように、切換部材68が、その軸69を中心として回動されかつ落下口54を開く第2位置に配置切換されているときには球Bを低速側通路62に導くようになっている。切換部材68は、所定の設定条件に基づいて作動する駆動手段としての電動アクチュエータ(例えば、ソレノイド、モータ等)によって、第1位置と第2位置とに配置切換される構成にしてある。
流入口57の近傍には、球Bの通過を検出する検出器67が設けられ、所定の設定条件下にあるときにのみ、検出器67による球Bの検出信号に基づいて切換部材68が、所定時間だけ第1位置に配置切り換えされ、それ以外においては球Bの検出に係わらず第2位置に配置されるようになっている。すなわち、検出器67による球Bの検出信号はパチンコ機の所定位置に配置されている主制御装置(図示しない)に伝達されるようになっている。そして、遊技状態が特定の遊技状態であるとき、例えば、確率変動の遊技時(大当たり遊技後で再度大当たりとなる確率が高くなるように設定された遊技時)、あるいは、大当たり遊技後、図柄の変動時間が短縮されるように設定された時間短縮の遊技時等には、検出器67による球Bの検出信号に基づいて主制御装置から出力される制御信号によって電動アクチュエータが作動する。これによって、切換部材68が所定時間(例えば、0.5秒〜1秒程度の間)第1位置に配置切換された後、元の第2位置に配置切換されるようになっている。
また、通常の遊技時、大当たり遊技時等においては、検出器67によって球Bが検出され、その検出信号が主制御装置に伝達されたにも係わらず、切換部材68が第2位置に配置保持されるようになっている。この実施の形態2のその他の構成は実施の形態1と略同様にして構成されるため、その説明は省略する。
したがって、実施の形態2においては、確率変動の遊技時(あるいは、時間短縮の遊技時)には、流入口57から流入した球Bが検出器67を通過して検出されることによって、切換部材68が第1位置に配置切換される。このため、流入口57から流入した全ての球Bが高速側通路60に導かれ、流出口66から球Bが高速で流出する。これによって、球Bが遊技者に対し有利となる流域、例えば、実施の形態1で述べたように、高確率通路98を経て始動口26に高確率で流入する。
また、通常の遊技時、大当たり遊技時等においては、流入口57から流入した球Bが検出器67を通過して検出されるにも係わらず、切換部材68が第2位置に配置保持される。このため、流入口57から流入して傾斜部53を流れる球Bのうち、約50パーセントの球Bは落下口54に落下して低速側通路62に流れ、その低速側通路62に導かれて流出口66から低速で流出する。これによって、球Bが低確率通路94を経て始動口26に低確率で流入する。このように、実施の形態2においては、所定の設定条件に基づいて作動する電動アクチュエータによって、切換部材68を第1位置と第2位置とに配置切換することで、流入口57から流入した球Bが遊技者に有利となる領域、すなわち、始動口26に流入する確率を変化させることができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、前記実施の形態2において、傾斜部53をその上傾端から下傾端にわたって球Bの直径寸法と略同じ通路幅に形成し、その下傾端寄りにおいて、落下口54を通路幅をもって開口してもよい。この場合、切換部材68が第2位置に配置保持され、落下口54が開口した状態にあるときには、流入口57から流入する全ての球Bが落下口54に落下して低速側通路62に流れて流出口66から低速で流出する。
なお、この発明は前記実施の形態1及び2に限定するものではない。例えば、前記実施の形態1及び2においては、球通路の流入口57近傍に設けられた傾斜部53下傾部寄りに、落下口54を分岐部として高速側通路60と低速側通路62とを分岐状に設けたが、図10〜図12に示すようにそれぞれ変更してもよい。すなわち、図10に示すように、球通路の流入口57近傍の直線路の下端部に山形状の分岐用凸部56を有する分岐部を設け、その分岐部から高速側通路60と低速側通路62とを分岐して形成してもよい。この場合、流入口57から流入して直線路に流れる球Bを、分岐用凸部56において約50パーセントの割合で高速側通路60と低速側通路62とに振り分けるように構成することができる。また、図11に示すように、球通路の流入口57近傍の直線路の下端部の分岐部に球Bの荷重によって回転自在の風車状の振分部材68Aを配設してもよい。
また、図12に示すように、球通路の流入口57近傍の直線路の下端部の分岐部に切換部材68Bを軸69Aを中心として回動可能に配設してもよい。この場合、切換部材68Bを、実施の形態2と略同様にして所定の設定条件に基づいて作動する駆動手段としての電動アクチュエータ(例えば、ソレノイド、モータ等)によって、第1位置と第2位置とに配置切換されるように構成する。そして、切換部材68Bが第1位置(図12において2点鎖線で示す位置)に配置されたときには、高速側通路60が開かれ、低速側通路62が閉じられる。これによって、流入口57から直線路に流れた全ての球Bが高速側通路60に導かれる。また、切換部材68Bが第2位置(図12において実線で示す位置)に配置切換されたときには、高速側通路60が閉じられ、低速側通路62が開かれる。これによって、流入口57から直線路に流れた全ての球Bが低速側通路62に導かれる。
また、前記実施の形態1及び2においては、高速側通路60に導かれて流出口66から高速で流出する球Bのうち、多くの球B(例えば、80パーセント以上の球)が球受棚装置80の高確率通路98に導かれる。さらに、低速側通路62に導かれて流出口66から低速で流出する球Bのうち、殆ど全ての球Bが球受棚装置80の低確率通路94に導かれるように設定される場合を例示したが、これに限定するものではない。例えば、前記とは逆に、高速側通路60に導かれて流出口66から高速で流出する球Bのうち、多くの球B(例えば、70パーセント以上の球)が低確率通路94に導かれ、低速側通路62に導かれて流出口66から低速で流出する球Bのうち、多くの球B(例えば、70パーセント以上の球)が高確率通路98に導かれるように設定してもよい。
また、前記実施の形態1及び2においては、役物本体41の底部に球受棚装置80が設けられる場合を例示したが、役物本体41に球受棚装置80がない役物装置を備えた遊技機であっても採用することができる。この場合、高速側通路並び低速側通路の流出口の下流側近傍に、遊技者に対し有利となる領域(例えば、入賞装置等の入球口を有する特典付与手段)が設けられる。そして、高速側通路を通して流出口から流出する球と、低速側通路を通して流出口から流出する球とのうち、一方の球が他方の球に比べて遊技者に対し有利となる領域に流れる確率が高く設定される。
10 遊技盤
25 入球装置
26 始動口(遊技者に対し有利となる領域)
40 役物装置
41 役物本体
51 通路構成部材
57 流入口
58 分岐部
60 高速側通路
62 低速側通路
66 流出口
80 球受棚装置
94 低確率通路
98 高確率通路

Claims (1)

  1. 遊技盤の遊技領域に装着される役物装置と、該役物装置の下方に位置しかつ遊技者に対して有利となる領域としての入球口と、が設けられた遊技機において、
    前記役物装置の片側に、前記遊技盤の盤面上を流れる球が流入可能な流入口と流出可能な流出口とを有する球通路が設けられ、
    前記球通路は、第1の通路と、該第1の通路よりも球の流れる速度が低速で流れる第2の通路とに分岐され、
    前記第1の通路と前記第2の通路との共通の前記流出口の下流側に、該流出口から流出した球の落下を防止する仕切板が前方に凸設されかつ該仕切板が切り欠かれて形成された放出口を通って前記流出口から流出した球の一部が前記入球口に流れるように球の転動面が前記放出口近傍において前方下向き傾斜に形成されて連通する低確率通路と、該低確率通路の終端部近傍において前記放出口が前記仕切板に形成されず当該低確率通路の終端部に到達した前記流出口から流出した球が当該低確率通路の上流側に向かって逆流し難くなるように連通しかつその球の転動面が後方下向き傾斜に形成されるとともに該後方下向き傾斜に形成される転動面を転動した球が前記入球口の真上に設けられた下部放出口に連通する奥側通路を介して前記入球口に流れる確率が前記低確率通路より高く設定された高確率通路と、が設けられ、
    前記第1の通路を通して前記流出口から流出する球は、前記第2の通路を通して前記流出口から流出する球よりも前記低確率通路を経由して前記高確率通路に到達し易くする一方、前記第2の通路を通して前記流出口から流出する球は、前記第1の通路を通して前記流出口から流出する球よりも前記低確率通路を経由して前記高確率通路に到達し難く、
    前記第1の通路と前記第2の通路とのうち、いずれかの通路を通して前記流出口から流出する球が前記低確率通路を経由して前記高確率通路に到達すると、その球が上流側である当該低確率通路に向かって逆流し難くしたことを特徴とする遊技機。
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