JP4916016B2 - 缶体の洗浄装置 - Google Patents
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Description
このような缶体の洗浄装置では、制動部材を缶体に押し付けることによって制動作用が働き、制動部材を缶体より離して非接触状態とすると缶体に加速が発生する。このように缶体に制動作用と加速を繰り返しながら通過させることにより、缶体の加速を適度に抑制して、重い缶体でも変形や擦傷を生じさせずに自走させることができる。また、制動部材を缶体底部近くの側面を挟んでシュート内に配設したことにより、シュートの傾きが急角度でも缶体の減速が缶体に傷つけることなく確実に行うことができるとともに、強度が高い缶体の底部近くを制動部材で挟むため、制動部材による缶体の変形を防止することができる。
このような缶体ストッパーでは、強度が高い缶体の上部と底部を押さえるため缶体に変形や擦傷が生じることを防止することができ、また下押さえ部と上押さえ部が同期して移動して缶体を抑えるので缶体を安定して停止させることができる。更に、上押さえ部が下押さえ部に対して相対的に上下動可能となっているため、高さの異なる缶体に対応することができる。
さらに、特許文献1、2の何れに開示された技術においても、缶体の制御部材としてゴム等のブレーキ材やステンレス鋼等の消耗部品を使用して、該消耗部品を缶体に接触させることで缶体の制御を行っているため、缶体との接触によって消耗部品に磨耗が生じ、部品交換の必要性がある。
一端に開口部を有する缶体を搬送しながら洗浄する装置であり、搬送下流側に向けて下向き傾斜して缶体の自重によって缶体を搬送する傾斜搬送領域を有し、前記傾斜搬送領域上流側に洗浄水を噴射して缶体を洗浄する洗浄部と、前記洗浄部の下流側に水切りを行う水切り部を備えた缶体の洗浄装置において、
搬送下流側に向けて下向き傾斜して缶体の自重によって缶体を搬送する傾斜搬送領域の、缶体を起立状態のまま滑降させるためのガイド部の両側に、缶体搬送方向と反対方向に缶体に向けて流体を噴射する一対又は複数対の流体噴射手段を設け、前記噴射手段より噴射され缶体に衝突する流体の面圧によって缶体の搬送方向への移動を停止若しくは減速可能としたことを特徴とする。
使用する流体は、流体を噴射することによって、付着した流体を洗浄する必要があるものでなければ何でもよく例えば空気、水等を例示することができるが、特に水が好適である。流体が水であれば、洗浄部で噴射した流体(水)は下流側の水切り部で洗浄水とともに除去することができるとともに、供給用の水を溜めておくタンク等を洗浄水と供用することができるため缶体の洗浄装置の付帯設備の設置スペースを小さくすることができるためである。
スプレーノズルを複数対連結させることで、缶体が流体や後続の缶体と衝突した場合においても強い衝撃的は反力を受けることなく複数個の缶体を停止することができる。また、スプレーノズルの取り付け間隔を缶体の直径よりも小とすることで、複数の缶体をそれぞれが接触した状態で停止させることができ、停止している缶体の個数が一定数を越えると流体による面力では缶体を止めることができなくなり、停止している缶体のうち最下流に位置する缶体が下流側に搬送される。そのため、流体噴射手段であるスプレーノズルより下流側では缶体が複数個連なって移動することはなく、スプレーノズル下流側での缶体同士の衝突による缶体の変形や擦傷を防止することができる。
このことによりスプレーノズルから噴射された流体は全て缶体に衝突するため、必要以上の流体を使用する必要がなく、流体使用量を最小限に抑えることができる。
図1、図2及び図3に基づいて、本実施例1に係る缶体の洗浄装置の構成について説明する。
図1に示す本実施例1に係る缶体の洗浄装置は、缶体5を搬送しながら水切り及び洗浄を行うものである。図1において10は缶体の洗浄装置を表し、1は洗浄装置10に缶体5を連続して搬送する供給コンベア、11は搬送下流側に向けて下向き傾斜した搬送レール、12は搬送レール11の途中に設けられ缶体5を搬送しながら洗浄を行う洗浄部、13は該洗浄部12によって洗浄された缶体5をさらに搬送しながら水切りを行う水切り部、2は該水切り部13によって水切りされた缶体5を下流に排出する排出コンベア、4は排出コンベア2の下流側に設けたスクリューフィーダである。
また搬送レール11は図2及び図3に示したように、長方形のフレーム板11eで支持され、缶体5の搬送方向と直交する方向への移動を拘束する複数のガイドバー11dで形成され、缶体を搬送方向に案内している。
洗浄部12には、直線ガイド部11b下方に直線ガイド部11bに沿って洗浄水噴射管15が設けられるとともに、直線ガイド部11b上方に直線ガイド部11aに沿って前記洗浄水噴射管15と直線ガイド部11bに対して対象な位置にバランス水噴射管16が設けられている。洗浄水噴射管15からは上向きに洗浄水を噴射して缶体5の内部及び外部を洗浄し、バランス水噴射管16からは下向きにバランス水を噴射して前記洗浄水噴射管15から噴射された水圧とバランスをとって缶体5の上下方向への移動を防止するとともに、缶体5の外部を洗浄している。また、缶体の滑降を停止可能な後述する水噴射式ストッパー30が備えられている。
また、前記洗浄部12の搬送方向下流側に設けられた水切り部13では缶体5を直線ガイド部11bを滑降させながら水切りを行う。
なお、ハウジング14の洗浄部12の下流側及び水切り部13の下流側にはそれぞれ洗浄部12及び水切り部13で発生するドレンを外部に排出するドレン管14a及び14bが設けられており、発生したドレンは外部に排出される。
スクリューフィーダ4は、前記排出コンベア2から連続的に供給される缶体5を所定の間隔に広げて図示しない後流機器に供給するものであり、スクリューフィーダ4の稼動を停止すれば缶体5の移動を停止することができるため、ストッパーとしても使用することもできる。
なお、ストッパー水管32の長さは洗浄装置10の能力、洗浄する缶体5の数及び大きさ、洗浄装置10の上流及び下流機器の能力によって決定すればよく特に限定されるものではない。
なお、本実施例1においては傾斜角度を45°としたが傾斜角度はスプレーノズル32aから噴射される水が缶体5に搬送方向下流側から衝突することができる角度であれば特に限定されるものではなく、またスプレーノズル32a間の間隔は搬送する缶体5の直径よりも小さいことが好ましい。また、スプレーノズル32aのスプレー角は噴射された水の缶体への衝突位置におけるスプレー幅が缶体の直径よりも小となるように設定することが好ましい。
例えば洗浄装置10の下流機器である飲料充填装置(図示せず)を長期休止した場合、図4(a)に示すように衛生面から缶体5は洗浄装置10から全て排出されており、前記飲料充填装置を再稼動する際には缶体5を洗浄装置10に供給する必要がある。
またスクリューフィーダ4で停止される缶体5は1個づつ水噴射式ストッパー30から放出されて停止されるために複数個が集団で衝突することがないことに加え、ツイストガイド部11cで減速されることと加速される距離が短いため、衝突による衝撃は少なく変形や擦傷の発生が生じ難い。
10 缶体の洗浄装置
11 搬送レール(傾斜搬送領域)
12 洗浄部
13 水切り部
15 洗浄水噴射管
16 バランス水噴射管
30 水噴射式ストッパー
32 ストッパー水管(流体管)
32a スプレーノズル
Claims (4)
- 一端に開口部を有する缶体を搬送しながら洗浄する装置であり、搬送下流側に向けて下向き傾斜して缶体の自重によって缶体を搬送する傾斜搬送領域を有し、前記傾斜搬送領域上流側に洗浄水を噴射して缶体を洗浄する洗浄部と、前記洗浄部の下流側に水切りを行う水切り部を備えた缶体の洗浄装置において、
搬送下流側に向けて下向き傾斜して缶体の自重によって缶体を搬送する傾斜搬送領域の、缶体を起立状態のまま滑降させるためのガイド部の両側に、缶体搬送方向と反対方向に缶体に向けて流体を噴射する一対又は複数対の流体噴射手段を設け、前記噴射手段より噴射され缶体に衝突する流体の面圧によって缶体の搬送方向への移動を停止若しくは減速可能としたことを特徴とする缶体の洗浄装置。 - 前記流体噴射手段は、流体噴射手段より噴射した流体が洗浄部に到達する位置に前記洗浄部を挟み搬送路両側に平行に配設された流体管と、前記流体管の搬送領域と対面する側に設けた流体吐出口に連結されたスプレーノズルから成り、
前記スプレーノズルの先端噴射口が、前記流体管との連結位置よりも搬送領域側の缶体搬送方向上流側に位置するように傾斜させて配設するとともに、
前記スプレーノズルを前記流体管に一定間隔で複数個連結させたことを特徴とする請求項1記載の缶体の洗浄装置。 - 前記流体管に管軸方向に沿ってスプレーノズルを複数対連結させるとともに、
前記複数対のスプレーノズルの取り付け間隔が缶体の直径よりも小としたことを特徴とする請求項2記載の缶体の洗浄装置。 - 缶体への衝突位置における流体のスプレー幅が缶体の直径よりも小となるように前記一対又は複数対のスプレーノズルのスプレー角度を設定したことを特徴とする請求項1〜3何れかに記載の缶体の洗浄装置。
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