JP4915398B2 - 冷却ロール及び真空処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、長尺樹脂フィルムとの摩擦によって回転しながら(従動回転しながら)この長尺樹脂フィルムを冷却できる冷却ロール、及びこの冷却ロールが組み込まれた真空処理装置に関する。
ポリイミドフィルムなどの樹脂フィルムは、フレキシブル性(可撓性)を有し、容易に加工できるので、その表面に金属膜や酸化物膜を形成して電子部品や光学部品、包装材料などとして広く産業界で用いられている。例えば液晶ディスプレイのドライバ回路には、フレキシブル性と微細配線に対応する特性を持つCOF(Chip on Film)が採用されている。COF用の基板は、ポリイミドフィルム上にNi−Cr及び銅等の金属を真空成膜し、その後、銅を電解めっきによって形成した銅ポリイミド基板を用いてサブトラクティブ法で配線加工することにより製造される。
樹脂フィルムの表面に金属を真空成膜する方法としてスパッタリング法が知られている。スパッタリング法では、プラズマから受ける熱エネルギーによって樹脂フィルムの温度が上昇するので、この樹脂フィルムが熱変形することがある。このような熱変形を防止するために、樹脂フィルムの冷却が必要となる。この冷却のための技術として、内部に冷媒が導入されると共に動力を備えた(駆動式の)クーリングロール(キャンロール)を用いる技術が知られている。クーリングロールを用いる装置には種々のものがあり、その一つとして、クーリングロールと長尺の樹脂フィルムの密着性を向上させて冷却性能を高めるためのサブロール(テンションロール)を用いる装置(ロールツーロール真空成膜装置)が提案されている。このロールツーロール真空成膜装置では、クーリングロールの外周面に長尺の樹脂フィルムを接触させて搬送しながら成膜する際に、サブロールによってクーリングロールと長尺の樹脂フィルムの密着性を向上させて冷却性能を高めている(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭62−247073号公報
長尺樹脂フィルムにスパッタリングする工程は、長尺樹脂フィルムが吸収している水分を加熱により除去する工程(乾燥工程)と、必要に応じて長尺樹脂フィルムを改質するためのプラズマ処理工程と、スパッタリング成膜処理工程などからなる。いずれの処理においても長尺樹脂フィルムは加熱されるので、加熱された長尺樹脂フィルムを冷却するために、冷却されたロール(冷却ロール)が必要に応じて使用される。冷却ロールとしては、その内部に冷却液体を流す構造が採用されており、動力を備えている(駆動ロールであり、通常は駆動源に接続されている。)。このような冷却ロールでは、その内部に冷媒を流す構成にするときは通常、いわゆるロータリージョイントを用いている。ロータリージョイントを用いたときは、その回転抵抗が発生するので、ロール自体を回転させる動力を備えることにより(駆動ロールを用いることにより)長尺樹脂フィルムの搬送に追従させている。しかし、複数の駆動ロールを配置した場合は、長尺樹脂フィルムの搬送を制御する制御系の構造が複雑になる。
一方、それ自体に動力の無いフリーロール(従動ロール)は、ロータリージョイントの回転抵抗があるので長尺樹脂フィルムとの摩擦だけでは回転しない。このため、フリーロールを冷却ロールとして採用することは不可能である。冷却能力の無いフリーロールが加熱された長尺樹脂フィルムに接した場合はフリーロールの温度が上昇する。特に、加熱された長尺樹脂フィルムがロールに連続して接触しながら搬送されるロールツーロール真空処理装置では、ロールの温度上昇が問題となり、この温度上昇を極力低減する必要がある。減圧容器内で長尺樹脂フィルムを処理するロールツーロール真空処理装置では、ロール周辺は10Pa未満に減圧されるので、周囲への熱伝導が大気中に比べて非常に小さい。このため、装置を長時間運転させたときはロールの温度が上昇して、この結果、長尺樹脂フィルムの温度も上昇することになり、長尺樹脂フィルムに皺(シワ)が生じる等の不具合が発生する。
本発明は、上記事情に鑑み、被処理物を冷却しながら搬送できるフリーロール(従動ロール)として用いられる冷却ロール、及びこの冷却ロールが組み込まれた真空処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の冷却ロールは、
(1)その長手方向両端の開口それぞれを塞ぐように蓋状部材が取り付けられた、その外周方向に回転する中空筒状の回転体と、
(2)前記蓋状部材を貫通する、前記回転体の回転中心軸と、
(3)前記回転体の中空部に配置されて該回転体とは非接触状態を保つ、その内部に第1の冷媒が導入される冷却筒とを備え、
(4)前記回転体の内周面と前記冷却筒の外周面とに挟まれた空間に第2の冷媒が導入されており、且つ前記回転中心軸と前記冷却筒は固定されて回転しないことを特徴とするものである。
また、
(6)前記回転中心軸は、前記蓋状部材に軸受を介して取り付けられたものであることが好ましい。
さらに、
(7)前記冷却筒は、前記回転中心軸のうち前記回転体の中空部に位置する部分に固定されたものであってもよい。
さらにまた、
(8)前記冷却筒に代えて、前記回転中心軸のうち前記回転体の中空部に位置する部分を中空状の冷却筒にしてもよい。
さらにまた、
(9)前記冷却筒に第1の冷媒を導入する、前記回転中心軸の内部を通る第1冷媒導入管を備えてもよい。
さらにまた、
(10)前記冷却筒に導入された第1の冷媒を排出する、前記回転中心軸の内部を通る第1冷媒排出管を備えてもよい。
さらにまた、
(11)前記第1の冷媒は液体であり、前記第2の冷媒は気体であってもよい。
さらにまた、
(12)前記冷却筒の外周面に固定されたペルチェ素子を備えてもよい。
さらにまた、
(13)前記回転体の長手方向一端側から前記空間に前記第2の冷媒を導入する、前記回転中心軸の内部を通って前記空間につながる第2冷媒導入管を備えてもよい。
さらにまた、
(14)前記回転体の前記長手方向一端側とは反対側の長手方向他端側に配置された、前記回転体の長手方向他端から前記第2の冷媒が流出することを防止する第2冷媒流出防止機構を備えてもよい。
さらにまた、
(15)前記第2冷媒流出防止機構は、前記回転体に固定された板状部材と前記回転中心軸に固定された板状部材とが交互に配置されて構成されたものであってもよい。
また、上記目的を達成するための本発明の真空処理装置は、
(16)上記したいずれかの冷却ロールを備えたことを特徴とするものである。
本願発明の冷却ロールでは、回転中心軸と冷却筒は回転させずに固定しておくように構成し、中空筒状の回転体だけを回転させるように構成する。このように構成しておき、冷却筒に第1の冷媒を導入すると共に、上記の空間に第2の冷媒を導入する。第1の冷媒によって冷却筒が冷却され、この冷却筒によって第2の冷媒が冷却され、第2の冷媒によって回転体が冷却される。この結果、中空筒状の回転体の外周面に接触しながら搬送される被処理物は回転体によって冷却されることとなる。また、中空筒状の回転体だけが回転するので、回転体の外周面と被処理物との摩擦力によって回転体は従動回転することとなる。従って、本願発明の冷却ロールは、被処理物を冷却しながら搬送できるフリーロール(従動ロール)として用いることができる。
本発明は、長尺のポリイミドフィルムなどの樹脂フィルムに薄膜を形成する真空処理装置に実現された。
図1を参照して、本願発明の冷却ロールの一例が組み込まれた真空処理装置(真空成膜装置)を説明する。図1は、真空処理装置の一例を模式的に示す側面図である。
真空処理装置10は、その構成部品のほとんどが収納された直方体状の減圧容器12を備えている。減圧容器12は円筒状でも良く、その形状は問わないが、10−4Pa〜1Paの範囲に減圧された状態を保持できる形状であれば良い。真空処理装置10がロールツーロール真空成膜装置の場合、10−4Paまで減圧(到達圧力という)され、減圧容器12内の水分などを除去し、成膜室12Bにはスパッタリングガス(例えばアルゴンガス)を導入し、10−1Pa〜1Paの範囲でスパッタリングが行われ、乾燥室12Aは10−4Pa〜10−1Paの範囲の圧力となるように設定されている。スパッタリング成膜の際には減圧容器12内の成膜室12Bと乾燥室12Aを所望の雰囲気に保持するため、各室12A,12Bで独立して排気とスパッタリングガスの供給(導入)が行われる。
本実施例で説明する真空処理装置10として、減圧容器12内において長尺の樹脂フィルムFを加熱乾燥し、続いて、スパッタリング成膜する真空成膜装置を挙げる。樹脂フィルムFとしてポリイミドフィルムを用いる場合、ポリイミドフィルムは水(水分)を吸着(吸収)しているので、加熱乾燥によって水を除去する部品が必要となる。この部品も含めた真空処理装置10の構成部品を説明する。
真空処理装置10は、減圧容器12の内部に配置された各種ロールなどの構成部品(部材)を備えており、減圧容器12には、乾燥室12Aと成膜室12Bとに区分けし且つ樹脂フィルムFが通過するためのスリットを有する内壁13が形成されている。処理前(成膜前)の樹脂フィルムF(ここではポリイミドフィルム)は巻出ロール14に巻かれている。この巻出ロール14から引き出された樹脂フィルムFが矢印X方向(搬送方向、送り出し方向)に搬送されながら各種の処理を施される。巻出ロール14は駆動力を有するロール(駆動ロールであり、モータなどの駆動源に接続されている。)であり、この巻出ロール14に続いて、樹脂フィルムFの搬送方向の上流側から順に、第1ガイドロール16、第2ガイドロール18、第1冷却ロール20、第2冷却ロール22が配置されている。第1ガイドロール16及び第2ガイドロール18は樹脂フィルムFを矢印X方向に案内するための従動ローラであり、駆動力をもっておらず、搬送中の樹脂フィルムFとの摩擦で回転する。第1冷却ロール20及び第2冷却ロール22は、本願発明の冷却ロールの一例であり、これら2つの冷却ロールの構造は同じである。この構造の詳細については図2等を参照して後述する。
樹脂フィルムFの搬送路のうち第1冷却ロール20と第2冷却ロール22の間の位置には、樹脂フィルムFを加熱して乾燥するための一対のヒータ24が配置されている。搬送中の樹脂フィルムFは第1冷却ロール20で冷却された後、一対のヒータ24に挟まれた空間を通過して加熱乾燥され、これにより、樹脂フィルムFが吸収している水分が除去される。加熱された樹脂フィルムFは、第2冷却ロール22によって冷却される。2つの冷却ロール20,22は、後述するように冷媒供給機構(図示せず)とガス供給機構(図示せず)に接続されている。一対のヒータ24による加熱乾燥工程では樹脂フィルムFは加熱されるが、2つの冷却ロール20,22が樹脂フィルムFを冷却(除熱)するので、真空処理装置10の長時間運転が可能となる。また、2つの冷却ロール20,22を冷却構造付のフリーロール(従動ロール)とすることにより、長尺樹脂フィルムFの搬送ずれを生じなせないように多数の駆動ローラを複雑に制御することが不要になる。なお、ヒータ24としては、赤外線ヒータ等の公知のヒータを用いることができる。
上記したようにガイドロール16,18及び冷却ロール20,22はフリーロールであり、長尺樹脂フィルムFの搬送速度とずれがほとんど無いので、長尺樹脂フィルムFは傷付かない。また、冷却ロール20,22はガイドロールの機能も有する。なお、ガイドロール16,18は、ベアリング(図示せず)を介して減圧容器12の側壁(図示せず)等に固定されている。
第2冷却ロール22よりも搬送方向下流側には順に、第3ガイドロール26、キャンロール28、第4ガイドロール30が配置されている。第3ガイドロール26及び第4ガイドロール30によって、樹脂フィルムFはキャンロール28の外周面に所定の圧力で接触して冷却されながら搬送される。キャンロール28の外周面のうち樹脂フィルムFが接触している一部分に対向してスパッタリングカソード32が配置されている。このスパッタリングカソード32によって樹脂フィルムFの表面に所定の薄膜が形成される。
キャンロール28の内部には水や有機溶媒などの冷媒が循環し、スパッタリングの際に樹脂フィルムFを冷却する。また、キャンロール28はロータリージョイント(図示せず)を備え、動力も備える駆動ローラである。樹脂フィルムFの搬送速度は、巻出ロール14、キャンロール28、後述する巻取ロール34の回転速度で決められる。キャンロール28、4つのガイドロール16,18,26,30、及び2つの冷却ロール20,22の表面には硬質クロムめっきが施されていても良い。なお、スパッタリングカソード32は、マグネトロン方式であり、スパッタリングターゲットを備えている。スパッタリングターゲットの材料は、長尺樹脂フィルムFに成膜する膜に応じて適宜に選択される。
第4ガイドロール30を通過した樹脂フィルムFは、駆動力を有する巻取ロール34に巻き取られる。上記した真空処理装置10では、樹脂フィルムFを乾燥した後に除熱する(冷却する)際に第2冷却ロール22を用いる例を示したが、キャンロール28に代わるスパッタリング成膜の際の除熱、プラズマによる表面改質などの長尺樹脂フィルムFの温度が上昇する場合にも第2冷却ロール22(又は、第1冷却ロール20)を用いることができる。
上記した第1冷却ロール20及び第2冷却ロール22の構造について、図2を参照して説明する。図2(a)は、冷却ロールをその長手方向に切断して示す断面図であり、(b)は、冷却ロールを長手方向中央部で切断して示す横断面図(A―A断面図)である。なお、第1冷却ロール20と第2冷却ロール22の構造は同じである。
第1冷却ロール(以下、冷却ロール)20は、その外周方向に回転する中空円筒状の回転体(ロール本体)40と、この中空円筒状の回転体40の長手方向両端の開口それぞれを塞ぐように取り付けられた円板状の蓋状部材42,44と、回転体40の回転中心軸46と、回転体40の中空部に配置されて回転体40とは非接触状態を保つ冷却筒48とを備えている。回転中心軸46は、蓋状部材42,44の中心部を貫通して回転体40の中空部も貫通している。回転中心軸46は、蓋状部材42,44に軸受52を介して取り付けられている。従って、後述するように回転中心軸46は固定されて回転しないが、回転体40は従動回転するように構成されている。
冷却筒48は円筒状のものであり、その長手方向両端部に円板状の底壁48a(一方を上壁といってもよい)が形成された有底円筒状のものであり、これら底壁48aの中心部を回転中心軸46が貫通している。即ち、冷却筒48は、回転中心軸46のうち回転体40の内部空間に位置する部分を取り囲むようにこの部分に固定されている。冷却筒48の内部空間48bには冷却液が導入される。この冷却液は、本願発明にいう第1の冷媒の一例であり、冷却筒48を冷却できるものであれば気体でもよい。冷却筒48の内部空間48bにおいて液体の冷媒が流動するように、回転中心軸46の長手方向一端部には、内部空間48bに冷媒を導入させるための冷媒入口配管54が設置されており、その長手方向他端部には、内部空間48bから冷媒を排出させるための冷媒出口配管56が設置されている。冷媒入口配管54は回転中心軸46の内部を通って内部空間48bに到達している。冷媒出口配管56は内部空間48bから回転中心軸46の内部を通って冷却ロール20の外部に到達している。冷媒入口配管54及び冷媒出口配管56は、減圧容器12(図1参照)の外部に配置された冷媒供給機構(図示せず)に接続されており、冷媒が循環される。冷却筒48の内部に冷媒の温度を測定するセンサを設けても良い。冷媒入口配管54を経由して内部空間48bに導入された冷却液は冷却筒48をその内側から冷却して冷媒出口配管56から排出される。
回転体40の内周面40aと冷却筒48の外周面48cとに挟まれた空間50にはガス(本願発明にいう第2の冷媒の一例である)が導入される。回転中心軸46の長手方向一端部には、空間50にガスなどの冷媒を導入させるための冷媒導入管58が設置されており、この冷媒導入管58は回転中心軸46の内部を通って空間50に到達している。なお、回転中心軸46の長手方向両端部は減圧容器12(図1参照)の側壁などに固定されており、回転中心軸46は回転しない(動かない)。また、上記のように冷却筒48は回転中心軸46に固定されているので回転しない(動かない)。さらに、冷却筒48は、回転体40の内面に接触することなく内包されているので、冷却筒48の表面と回転体40の内面とが接触することは無い。
上記したように回転体40は円筒形状をなしており、回転中心軸46には冷却筒48が固定されている。冷却筒48は回転体40に接することなく内包され、上記のように冷却筒48の表面と回転体40の内面とで間隙を形成している(空間50が形成されている)。この隙間に供給されたガスによって、回転体40と冷却された冷却筒48との間で熱伝導が行われる。
回転体40の円筒部分の厚みや材質は、回転体40の機械的強度を勘案して定めることができる。円筒部分の厚さや直径は、回転体40の慣性モーメントと機械的強度を考慮して適宜に定められる。例えば回転体40の厚さとしては2mm〜3mmが選択できる。また、回転体40の表面には硬質クロムめっきが施されていても良い。
上述のように、従来の冷却ロールはロール内部に冷媒が流れ且つ回転するので、軸受にロータリージョイントを用いる必要がある。ロータリージョイントの回転抵抗のため、従来の冷却ロールは動力を有する必要があった(駆動ロールである)。一方、本願発明の冷却ロール20は、回転中心軸46および冷却筒48は回転しないのでロータリージョイントは不要である。このため、ロータリージョイントによる回転抵抗が生じないので、樹脂フィルムFとの摩擦によって回転するいわゆるフリーロール(従動ロール)とすることが可能となり、冷却ロール20それ自体が動力をもつ必要がない。即ち、無端ベルトやギアなどによって冷却ロール20を駆動源に接続する必要がない。
また、回転体40は、上記のように軸受52を介して回転中心軸46に取り付けられているので、回転体40と、回転中心軸46及び冷却筒48とは互いに接触せず、回転体40が回転するときは軸受52のみの回転抵抗が生じる。この結果、回転体40は樹脂フィルムFとの摩擦によって従動回転する。
なお、冷却ロール20では、回転中心軸46とは別途に冷却筒48を設けているが、冷却筒48を設けずに(冷却筒48に代えて)、回転中心軸46を中空のパイプとしてこの回転中心軸46を冷却筒としても良い。また、冷却筒48に満たされる冷媒は、水や有機溶媒などの液体を用いることができる。冷媒の温度は−10℃から80℃までの範囲内であれば良い。冷却筒48をさらに冷却したい場合には、冷却筒48の外周面にペルチェ素子などからなる冷却機構を備えても良い。この場合、ペルチェ素子には、回転中心軸46内に配置する配線を経由して電力が供給され、冷却筒48によってペルチェ素子の高温になった側を冷却する。
上述したように回転体40と冷却筒48は接触せず(非接触であり)、これらの間には間隙(空間50)が形成されており、この空間50には冷媒導入管58を経由して冷却用ガスが導入される。空間50に導入されたガスによって、回転体40と冷却筒48の間で熱伝導が行われる。この熱伝導の効率(熱伝導率)を高めるためには、ガス圧力が高いことが望ましい。このガス圧力は真空処理雰囲気の圧力よりも高いので、このガスは空間50から減圧容器12(図1参照)内(即ち、長尺樹脂フィルムの処理空間)へ漏れ出し、この処理空間の雰囲気の圧力を高めてしまう。従って、冷却ロール20では、ガス漏れを少なくすることが求められ、後述するガス封止機構を備えることが望ましい。さらに、回転体40の長手方向両端側にガス封止機構を備えることが好ましい。
減圧下においてガスによる伝熱は、介在する分子の密度(即ち、圧力)に比例する。従って、熱伝導の効率を一定範囲内に保つためには、圧力は高い方が望ましい。分子の平均自由工程が熱伝導の距離よりも短い場合は、粘性流となり、圧力とともには変化しない粘性流による熱伝導となる。回転体40の内面と冷却筒48の表面との間隙の圧力は10Pa〜1000Paの範囲内が実用的である。この範囲の圧力は例えばスパッタリング圧力0.1Paの100倍以上である。
熱伝導距離(回転体40の内周面と冷却筒48の外周面との距離)を0.1mmとし、回転体40の直径(外径)を100mm、回転体40の長さを500mmとして、空間50に例えば圧力100Paのアルゴンガスを導入した場合、10℃の温度差による熱伝導量は、粘性流による伝熱として計算したときは約256Wになる。この値は、ガス圧力0.1Paの場合の値1.9Wの100倍相当になる。冷却筒48の表面と回転体40の内面の間隙が狭いほど熱伝導の効率が高いので、この間隙を構造上可能な範囲、例えば0.1mm〜5mm程度に狭くすることが望ましい。
回転体40内(正確には空間50)に導入するガスは、減圧容器12(図1参照)内にリークしてもコンタミネーションの発生がないように、減圧容器12内のガスと同一のガスを用いることが好ましい。また、水素、ヘリウムなどの熱伝導率の高いガスを用いることによって、より顕著な冷却効果の向上を図ることができる。
冷媒導入管58は、回転中心軸46の内部を通って空間50につながり、この空間50にガスを導入する。空間50に導入されたガスがガス排出管(図示せず)を通って空間50から排出されるように構成してガスを循環させても良い。なお、ガス排出管を設けなくても、軸受52が回転体40内の気密性を確保できない場合は、後述するように、ガスは軸受52を経由して減圧容器12内にリークする。なお、冷媒導入管58には、空間50に導入するガスの圧力、流量、温度を測定する公知のセンサを設けても良い。また、空間50に存在するガスの熱伝導によって回転体40及び被処理物(例えば長尺樹脂フィルムF)を冷却(除熱)するのであるから、熱伝導の点からすれば、ガスよりも液体の方が冷却効率は高い。しかし、空間50に液体を導入した場合は、液体の種類によっては、その粘性によって回転体40の回転抵抗が増加し、いわゆるフリーロールとすることが困難となる。
回転体40や被処理物の冷却効率を向上させたい場合、回転体40内(即ち、空間50)のガス圧力を高めることが望ましい。ガス圧力を高めた場合、減圧容器12へのガスの漏れを減少するために、ガス封止機構を備えることが望ましい。空間50に導入されたガスが漏れる経路を考察したとき、ガスは軸受52を経由して回転体40の外部(即ち、減圧容器12の内部空間)に漏れ出る。軸受52が、回転体40内部の気密性を保持できる構成のときは、後述するガス封止機構を備えなくてもよい。ガス封止が可能な軸受としては、軸受のうち回転体40に接触してこれと共に回転する部分と、回転中心軸46に接触する部分とで気密を保持できるように構成されており、これらの接触部分が二硫化モリブデンやテフロンなど摩擦係数の小さい物質で構成されていることが好ましい。
ガス封止機構(本願発明にいう第2冷媒流出防止機構の一例である)について、図3と図4を参照して説明する。図3は、回転体の長手方向他端部の外側に配置されたガス封止機構の一例を模式的に示す側面図である。図4は、回転体の長手方向他端部の外側に配置されたガス封止機構の他の例を模式的に示す側面図である。これらの図では、図2に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号が付されている。
図3に示すガス封止機構60は、蓋状部材44に固定された2つの円筒状の邪魔板62,64と、回転中心軸46に固定された2つの円筒状の邪魔板66,68とから構成されている。これらの邪魔板62,64,66,68は、本願発明にいう板状部材の一例である。2つの円筒状の邪魔板62,64には底壁も上壁も形成されておらず(即ち、外周壁のみからなり)、この外周壁は蓋状部材44の外側面から回転体40の長手方向に延びている。2つの円筒状の邪魔板62,64は回転体40及び蓋状部材44と共に回転する。2つの円筒状の邪魔板66,68は共通する底壁69をもつ有底円筒状のものであり、底壁69は邪魔板62,64の先端からやや離れた位置に配置されており、回転中心軸46の外周面からその長手方向に直交する方向に広がっている。2つの円筒状の邪魔板66,68は、底壁69から筒状部材44に向かう方向に延びており、回転中心軸46に固定されているので回転しない。
円筒状の各邪魔板62,66,64,68の内径はこの順に大きくなっており、この順に内側から交互に近接して配置されている。このため、邪魔板62の外周面と邪魔板66の内周面との間に隙間が形成されており、邪魔板66の外周面と邪魔板64の内周面との間に隙間が形成されており、同様に、邪魔板64と邪魔板68とによっても隙間が形成されている。ガスは、上述したように軸受52を経由して回転体40の外部に漏れ出るが、互いに隣り合う邪魔板62,66,64,68によって形成される隙間が迷路状になっているので、ガス漏れを極力減少できることとなる。ガス漏れの経路(ガス流路)となる間隙を極力狭く、例えば、0.1〜1mm程度にすることでガス漏れをほぼ防止できる。また、円筒状の各邪魔板62,66,64,68を高く(長く)して間隙を長くすることもガス漏れには効果的である。
邪魔板62と邪魔板66との隙間(他の隙間も同様である)は機械的に可能な範囲で狭いこと、例えば0.1mm〜1mmの範囲内が望ましい。図3に示す例では、4つの円筒状の邪魔板62,66,64,68を交互に配置したが、5つ以上の多段に配置することにより、さらに漏れ量を減らすこともできる。
図4に示すガス封止機構70は、回転体40に固定された2つの環状(リング状)の邪魔板72,74と、回転中心軸46に固定された2つの環状の邪魔板76,78とから構成されている。これらの邪魔板72,74,76,78は、本願発明にいう板状部材の一例である。2つの環状の邪魔板72,74は同一の大きさであり、回転体40のうち蓋状部材44よりも外側に突出した突出部40bの内周面に固定されており、この内周面から回転体40の長手方向に直交する方向に広がっている。2つの環状の邪魔板72,74は回転体40及び蓋状部材44と共に回転する。
2つの環状の邪魔板76,78は同一の大きさであり、回転中心軸46のうち蓋状部材44よりも外側の部分の外周面からその長手方向に直交する方向に広がっている。2つの環状の邪魔板76,78の環状の中心孔に回転中心軸46が貫通した構成になっている。2つの円筒状の邪魔板76,78は回転中心軸46に固定されているので回転しない。
環状の各邪魔板72,76,74,78はこの順に、蓋状部材44の側から交互に近接して配置されている。このため、邪魔板72と邪魔板76との間に隙間が形成されており、邪魔板76と邪魔板74との間に隙間が形成されており、同様に、邪魔板74と邪魔板78とによっても隙間が形成されている。ガスは、上述したように空間50から軸受52を経由して回転体40の外部に漏れ出るが、各邪魔板72,76,74,78で形成される隙間が迷路状になっているので、ガス漏れを極力減少できることとなる。ガス漏れの経路(ガス流路)となる間隙を極力狭く、例えば、0.1〜1mm程度にすることでガス漏れをほぼ防止できる。また、環状の各邪魔板72,76,74,78を大きく(広く)して間隙を長くすることも効果的である。
邪魔板72と邪魔板76との隙間(他の隙間も同様である)は、機械的に可能な範囲で狭いこと、例えば0.1mm〜1mm程度が望ましい。図4に示す例では、4つの環状の邪魔板72,76,74,78を交互に配置したが、5つ以上の多段に配置することにより、さらに漏れ量を減らすこともできる。
上述したようにガス封止機構60,70は、回転体40と回転中心軸46とを非接触状態に保つ構成であり、ガス封止機構60,70によって回転抵抗は生じない。この結果、回転体40の回転抵抗は軸受52の回転抵抗にのみ依存することとなるので、冷却ロール20を、動力を備えないフリーロールとすることが可能となる。
ガス封止機構60,70では、各邪魔板62〜68,72〜78の一部又は全部を接触させることも可能である。この場合、各邪魔板62〜68,72〜78の接触面における摩擦係数を0.1以下とすることが望ましい。この摩擦係数が0.1を超える場合、各邪魔板62〜68,72〜78の接触部分の摩擦抵抗により回転体40の回転抵抗が大きくなり、冷却ロール20を所謂フリーロールにすることが困難となる。この摩擦係数を0.1以下にできる物質としては、ダイヤモンドライクカーボン、二硫化モリブデン、二硫化タングステン等の固体潤滑剤、テフロン(登録商標)等のフッ素樹脂が挙げられる。二硫化モリブデンであれば、公知の方法で邪魔板に被膜することができる。邪魔板をふっ素樹脂で構成することも可能である。
また、邪魔板同士を接触させなくても、隣り合う邪魔板の間隙に有機物液体を注入しても良い。この注入される有機物液体の蒸気圧は、長尺樹脂フィルム等を減圧下で処理する際の減圧容器12(図1参照)内の雰囲気の圧力の1/100以下であることが好ましい。回転体40内のガスが漏れ出る(抜ける)際に、邪魔板同士の間隙に注入された有機物液体が減圧容器12内に飛散しないように、有機物液体を捕獲するトラップを設けても良い。注入される有機物液体の蒸気圧が、長尺樹脂フィルム等を減圧下で処理する際の減圧容器12内の雰囲気の圧力の1/100以下とした理由は、注入した有機物液体が揮発して、長尺樹脂フィルム等を処理する際の減圧容器12内の雰囲気を汚染することを防ぐためである。また、真空処理装置10(図1参照)の到達圧力は、処理を行う雰囲気の圧力の1/100までなるので、減圧容器12内が到達圧力まで減圧されても、邪魔板同士の間隙に注入される液体が上記範囲内の蒸気圧であれば、その揮発によって減圧容器12内が汚染されることはほとんどない。
上記した有機物液体としては、粘性抵抗の高いグリス状の有機物液体は望ましくなく、真空ポンプ油のような液体状の有機物液体が望ましい。このような有機物液体は炭化水素系やシリコーン系の真空ポンプ(拡散ポンプ)油として入手することができ、有機物液体として例えば、アルバック社製真空ポンプの純正真空ポンプ油のULVOIL(登録商標)D−11、D−31等を選択することができる。なお、邪魔板同士の間隙に有機物液体が注入されても、2つの邪魔板の重ね代の面積は冷却筒48の外周面の面積よりも狭いので、冷却筒48と回転体40の間隙に有機物液体を注入した場合に比べて回転体40の回転抵抗が大きくなることはない。
また、回転体40の重量(荷重)は全て軸受52に作用し、上記した各邪魔板62〜68,72〜78同士が接触していてもこの部分には回転体40の荷重は作用しない。このため、回転体40が回転する際に発生する摩擦力は非常に小さい。さらに、図3,4では模式的に大きく表しているが、実際には各邪魔板62〜68,72〜78の大きさを回転中心軸46の外径よりもやや大きい程度にできるので、回転体40の回転に起因する抵抗は軸受52に起因する抵抗だけである。回転中心軸46の直径を例えば20mmとし、ガス封止機構60を用いて邪魔板62(図3参照)の内径を21mm、長さを10mmとした場合、空間50における圧力が100Paであり、減圧容器12における圧力が0.1Paとすれば、回転中心軸46の外周面と邪魔板62の内周面との隙間において発生する抵抗をアルゴンガスの分子流として計算したときは、この隙間からのガス漏れ量は約42SCCM(0.08Pam/s)となる。この量は十分に工業的に利用できる程度の少ない量である。なお、SCCMとは、気体の標準状態に換算した場合の流量cm/分であり、standard cc/min、 1atm (大気圧1,013hPa)、0 ℃など一定温度で規格化された値をいう。
図1に示す真空処理装置10を用いて、幅500mm、厚さ25μmのカプトン(登録商標)長尺樹脂フィルムF(ポリイミドフィルム)を加熱乾燥して銅の成膜処理をした。この処理における冷却ロール20,22の効果を確認した。真空処理装置10内のキャンロール28の直径を400mmとし、ガイドロール16,18,26,30及び冷却ロール20,22の直径を80mmとした。冷却筒48内に導入する冷媒の温度を20℃とし、その流量を5リットル/分とした。また、図3に示すガス封止機構60を採用し、各邪魔板62〜68としてテフロンの薄板を用いた。各邪魔板62〜68を互いに接触させて、回転体40が回転する際の邪魔板62〜68の接触抵抗を、軸受52の回転抵抗に対して無視できるほど小さくした。なお、ガス封止機構60(又は70)は回転体40の長手方向両端側に設けることが好ましい。
減圧容器12内を10−4Paまで減圧して到達圧力にした後、減圧容器12内の成膜室12Bにアルゴンガスを導入して、スパッタリング圧力を0.2Paとし、乾燥室12Aは、排気を継続することにより、10−2Pa〜0.05Paの範囲内の圧力に維持された。冷却ロール20,22の空間50には、冷媒導入管58からアルゴンガスを10〜50SCCMほど導入したが、邪魔板62〜68の隙間のガス圧を100Paに保つことができた。ヒータ24に電力を供給しながら長尺樹脂フィルムFを加熱乾燥した。ヒータ24を通過した直後の長尺樹脂フィルムFの温度は、表面温度計によれば137℃であった。赤外線温度計を用いて冷却ロール22の表面温度を計測したところ、約500mの長尺樹脂フィルムFを処理した時点での温度は、空間50にアルゴンガスを流さない(導入しない)ときの表面温度90℃に対して、空間50にアルゴンガスを流すことにより50℃まで低下した。空間50にアルゴンガスを流さないときは、500mほど長尺樹脂フィルムFを処理した時点で巻取ローラ34に巻き取った樹脂フィルムFに皺が発生したが、空間50にアルゴンガスを導入することにより、このような皺は発生しなかった。以上説明したように、冷媒が流れる冷却筒48を回転体40の内部に配置しておき、回転体40と冷却筒48との間隙に冷却用のガスを導入することにより、回転体40を冷却できることが判明した。
真空処理装置の一例を模式的に示す側面図である。 (a)は、冷却ロールをその長手方向に切断して示す断面図であり、(b)は、冷却ロールを長手方向中央部で切断して示す横断面図(一部は省略)である。 回転体の長手方向他端部の外側に配置されたガス封止機構の一例を模式的に示す側面図である。 回転体の長手方向他端部の外側に配置されたガス封止機構の他の例を模式的に示す側面図である。
符号の説明
10 真空処理装置
20,22 冷却ロール
40 回転体
42,44 蓋状部材
46 回転中心軸
48 冷却筒
50 空間
52 軸受(ベアリング)
54 冷媒入口配管
56 冷媒出口配管
60,70 ガス封止機構
62,64,66,68,72,74,76,78 邪魔板

Claims (12)

  1. その長手方向両端の開口それぞれを塞ぐように蓋状部材が取り付けられた、その外周方向に回転する中空筒状の回転体と、
    前記蓋状部材を貫通する、前記回転体の回転中心軸と、
    前記回転体の中空部に配置されて該回転体とは非接触状態を保つ、その内部に第1の冷媒が導入される冷却筒とを備え、
    前記回転体の内周面と前記冷却筒の外周面とに挟まれた空間に第2の冷媒が導入されており、且つ前記回転中心軸と前記冷却筒は固定されて回転しないことを特徴とする冷却ロール。
  2. 前記回転中心軸は、前記蓋状部材に軸受を介して取り付けられたものであることを特徴とする請求項に記載の冷却ロール。
  3. 前記冷却筒は、前記回転中心軸のうち前記回転体の中空部に位置する部分に固定されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷却ロール。
  4. 前記冷却筒に代えて、前記回転中心軸のうち前記回転体の中空部に位置する部分を中空状の冷却筒にしたことを特徴とする請求項1からまでのうちのいずれか一項に記載の冷却ロール。
  5. 前記冷却筒に第1の冷媒を導入する、前記回転中心軸の内部を通る第1冷媒導入管を備えたことを特徴とする請求項1からまでのうちのいずれか一項に記載の冷却ロール。
  6. 前記冷却筒に導入された第1の冷媒を排出する、前記回転中心軸の内部を通る第1冷媒排出管を備えたことを特徴とする請求項1からまでのうちのいずれか一項に記載の冷却ロール。
  7. 前記第1の冷媒は液体であり、前記第2の冷媒は気体であることを特徴とする請求項1からまでのうちのいずれか一項に記載の冷却ロール。
  8. 前記冷却筒の外周面に固定されたペルチェ素子を備えたことを特徴とする請求項1からまでのうちのいずれか一項に記載の冷却ロール。
  9. 前記回転体の長手方向一端側から前記空間に前記第2の冷媒を導入する、前記回転中心軸の内部を通って前記空間につながる第2冷媒導入管を備えたことを特徴とする請求項1からまでのうちのいずれか一項に記載の冷却ロール。
  10. 前記回転体の前記長手方向一端側とは反対側の長手方向他端側に配置された、前記回転体の長手方向他端から前記第2の冷媒が流出することを防止する第2冷媒流出防止機構を備えたことを特徴とする請求項1からまでのうちのいずれか一項に記載の冷却ロール。
  11. 前記第2冷媒流出防止機構は、
    前記回転体に固定された板状部材と前記回転中心軸に固定された板状部材とが交互に配置されて構成されたものであることを特徴とする請求項10に記載の冷却ロール。
  12. 前記請求項1から11までのうちのいずれか一項に記載の冷却ロールを備えたことを特徴とする真空処理装置。
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