JP4915369B2 - 粒度分布測定装置及びそれを用いた体積濃度算出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、測定懸濁液中の粒子群の体積濃度を算出するレーザ回折・散乱式の粒度分布測定装置及びそれを用いた体積濃度算出方法に関する。
媒液(分散媒)中に粒子群が分散してなる懸濁液は、食品、医薬品、化学工業、セラミックス等の種々の分野において取り扱われており、懸濁液に含まれる粒子群の体積濃度は、プロセスの効率化や製品の品質管理等において重要な項目とされている。
そして近年、マイクロバブル(例えば、数μmの粒子径の気泡粒子)、ナノバブル(例えば、数十〜数百nmの粒子径の気泡粒子)と呼称されるような気泡粒子群が分散してなる懸濁液を、様々な分野・目的へ適用できることが知られてきた。例えば、マイクロバブル群やナノバブル群が分散してなる懸濁液を、水耕栽培や魚介類の養殖、気泡粒子群を含有した食品、マイクロカプセル、医薬製剤や化粧品製造、気泡粒子群を利用した泡沫分離や分離プロセス等に応用することが考えられている。
そこで、このような懸濁液に含まれるナノバブル群やマイクロバブル群の体積濃度(ボイド率)の測定方法として、コールター法を用いて1個ずつ気泡粒子が細管を通過するようにしながら、気泡粒子の個数と粒子径とを同時にカウントすることにより、ナノバブル群やマイクロバブル群の体積濃度を算出することが一般的に行われている。
しかしながら、上述したコールター法を用いて気泡粒子群の体積濃度を算出する測定方法では、1個ずつ気泡粒子が細管を通過する必要があるため、所要測定時間が非常に長いものとなっている。
一方、懸濁液中の粒子群の体積濃度を算出する装置ではないが、懸濁液中の粒子群の粒度分布を算出することができる粒度分布測定装置が知られている。そのうち、レーザ回折・散乱法と称される方式のものは所要測定時間が他の方式に比して極端に短い等の多くの利点を有しており、特にプロセスでのオンライン測定等において多用されている。
このようなレーザ回折・散乱式の粒度分布測定装置においては、懸濁液にレーザ光を照射することにより、粒子群で回折・散乱されたレーザ光の空間的な光強度分布を検出器で検出して、その光強度分布から粒子の屈折率及び分散媒の屈折率等を用いてフラウンホーファ回折理論やミーの散乱理論に基づく演算を行うことによって、粒子群の粒度分布を算出する。そして、このような粒度分布測定装置では、フローセルを使用することにより、懸濁液がフローセル内を流れるようにして、フローセル内の懸濁液にレーザ光を照射している。これにより、短い所要測定時間で懸濁液中の粒子群の粒度分布を算出している。
なお、このようなレーザ回折・散乱式の粒度分布測定装置を用いて、懸濁液中に分散するナノバブルやマイクロバブルをはじめとする微細な気泡粒子群の粒度分布を算出することもすでに知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、フローセルを使用した粒度分布測定装置の一例について説明する。図7は、フローセルを使用した粒度分布測定装置の構成の一例を示す図である。図2は、リングディテクタ(検出器)の構成の一例を示す図である。なお、図7中で、光学系の構成を表す模式図と、回路やコンピュータからなる信号処理系の構成を表すブロック図とを併記して示している。
まず、フローセル10の下側接続口は、配管11aを介して供給源11bと接続されるとともに、フローセル10の上側接続口は、配管11cを介して排出ポンプ(図示せず)と接続されることによって、粒子群Pと媒液Lとを含む懸濁液Sがフローセル10内を下方から上方に流れる。
次に、懸濁液Sがフローセル10内を流れている状態で、レーザ光源12aからのレーザ光を、集光レンズ12b、空間フィルタ12c、コリメータレンズ12dを介してフローセル10に前方向(左から右へ)に向かうように照射する。これにより、レーザ光は、フローセル10内の粒子群Pで回折・散乱して、空間的に回折・散乱光の光強度分布が生ずる。この回折・散乱光のうち、フローセル10から前方への回折・散乱光は、集光レンズ13aを介して受光面上に集光されて、リング状の回折・散乱像を結ぶ。この前方への回折・散乱光の光強度分布は、互いに異なる半径を持つリング状の受光面を有する複数の光センサ素子(光検出素子)を光軸上の一点を中心とするように同心円状に配置してなるリングディテクタ(検出器)13bによって検出される。また、フローセル10から側方(後下方向)への散乱光は、側方散乱光センサ(光検出素子)13cによって検出され、フローセル10から後方への散乱光は、複数の後方散乱光センサ(光検出素子)13dによって検出される。
このようにして各光センサ13b〜13dによって検出される光強度分布は、マルチプレクサ7により多重化され、さらに増幅アンプ8により増幅され、A/D変換器9によりデジタル化される。そして、A/D変換器9の出力は、コンピュータ20に送信される。
最後に、コンピュータ20では、この光強度分布の測定データ(デジタル化された増幅信号)から、予め記憶させた粒子Pの屈折率及び媒液Lの屈折率を用いて、ミーの散乱理論やフラウンホーファの回折理論に基づいた公知の演算が行われることにより、粒子群Pの粒度分布が算出される。
特開2005−169359号公報
しかしながら、上述したように一般的に行われているコールター法を用いて気泡粒子群の体積濃度を算出する測定方法では、1個ずつ気泡粒子が細管を通過する必要があるため、所要測定時間が非常に長いものとなっていた。さらに、コールター法を用いて気泡粒子群の体積濃度を算出する測定方法では、懸濁液中の分散媒として電解質液に限定されるため、懸濁液中の分散媒が水であるときには、気泡粒子群の体積濃度を算出することができなかった。
一方、レーザ回折・散乱式の粒度分布測定装置により気泡粒子群の粒度分布を算出することは、マイクロバブルやナノバブル等の気泡粒子の各種産業への適用に際して極めて有用であることは言うまでもないが、懸濁液中の気泡粒子群の体積濃度については、レーザ回折・散乱式の粒度分布測定装置による算出方法が確立されていない。
そこで、本発明は、懸濁液中の分散媒が電解質液に限定されることなく、短い所要測定時間で粒子群の体積濃度を算出することができるレーザ回折・散乱式の粒度分布測定装置及びそれを用いた体積濃度算出方法を提供することを目的とする。
本件発明者らは、粒度分布測定装置で得られた光強度分布において、粒子の屈折率、粒子径及び分散媒の屈折率が同一であれば、粒子群の体積濃度と得られた光強度とには、比例の関係があることをすでに見出している。よって、体積濃度が既知である標準懸濁液を予め測定すれば、粒子の屈折率、粒子径及び分散媒の屈折率が標準懸濁液と同一である測定懸濁液においては、標準懸濁液で得られた光強度と測定懸濁液で得られた光強度とを比較することで、測定懸濁液中の粒子群の体積濃度を算出することができた。つまり、標準懸濁液と測定懸濁液とにおいて体積濃度のみが異なっている場合には、測定懸濁液中の粒子群の体積濃度を算出することができた。
ここで、「標準懸濁液」とは、粒子群と分散媒とを含み、測定懸濁液における粒子群の体積濃度を算出するために使用される懸濁液であり、粒子群の粒子径や体積濃度や粒子の屈折率の屈折率や分散媒の屈折率等が既知である懸濁液のことをいう。
一方、「測定懸濁液」とは、粒子群と分散媒とを含む懸濁液であり、粒子群の粒子径及び体積濃度は未知であるが、粒子の屈折率や分散媒の屈折率等は既知である懸濁液のことをいう。なお、本発明では、測定懸濁液における粒子群の体積濃度を算出することを目的としている。
さらに、本件発明者らは、粒度分布測定装置で得られた光強度分布において、粒子群の粒子径が同一であれば、ファーストピークは、粒子の屈折率や分散媒の屈折率に係わりなく、すなわち粒子の屈折率や分散媒の屈折率にほとんど影響されないことも見出している。これにより、粒子群の粒子径が標準懸濁液と同一である測定懸濁液においては、標準懸濁液で得られたファーストピークの光強度と測定懸濁液で得られたファーストピークの光強度とを比較することで、測定懸濁液中の粒子群の体積濃度を算出することができた。つまり、標準懸濁液中の粒子群と測定懸濁液中の粒子群とにおいて、粒子群の粒子径が同一であれば、粒子の屈折率が異なっていても、測定懸濁液中の粒子群の体積濃度を算出することができた。
なお、図4は、懸濁液を測定することにより得られた光強度分布を示す図である。光強度分布は、レーザ光の光軸と垂直となる面においてレーザ光の光軸上の一点から順番に並べられた複数の光検出素子を有する検出器を用いて、各光検出素子でそれぞれ検出された光強度が順番に並べられることにより、現されている。
また、「ファーストピーク」とは、図4に示すような光強度分布において、この光強度の値を繋ぐことにより、1番最初に現れるピークのことをいい、リングディテクタを用いた場合には、各光検出素子でそれぞれ検出された光強度を順番に並べた光強度分布を得ると、容易にファーストピークを求めることができるが、リングディテクタを用いなかった場合には、リングディテクタを用いたときに得られる光強度分布となるような演算等を行い、演算等を行った光強度分布からファーストピークを求めることが好ましい。
ところで、レーザ回折・散乱式の粒度分布測定装置によって、粒子群の粒子径が未知である測定懸濁液において、粒子群の体積濃度を算出する算出方法が未だ確立されていない。
そこで、本件発明者らは、粒子群の粒子径が未知である測定懸濁液でも、測定懸濁液中の粒子群の体積濃度を算出することができるように、ファーストピークについて検討を行った。その結果、同一の体積濃度(設定体積濃度)におけるファーストピークの最大光強度と粒子径とには、一定の関係があることを見出し、設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と粒子径との関係を予め記憶させることにより、粒子群の粒子径が未知である測定懸濁液中の粒子群の体積濃度を算出することができる粒度分布測定装置を完成するに至った。
なお、図3は、設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と粒子径との関係を示す検量線である。図3に示すように、設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と粒子径とには、一定の関係があることが判る。
ここで、「設定体積濃度」とは、任意の体積濃度のことをいい、ある任意の体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と粒子径との関係を示すために、予め設定される体積濃度のことをいう。
また、上述したような気泡粒子群と分散媒とでは、気泡粒子群の粒子径及び体積濃度が既知である標準懸濁液を作成することが困難であるが、測定懸濁液中の気泡粒子群の体積濃度を算出することができる粒度分布測定装置を完成するに至った。
すなわち、本発明の粒度分布測定装置は、レーザ光源と、前記レーザ光の光軸と垂直となる面において、前記レーザ光の光軸上の一点から順番に並べられた複数の光検出素子を有する検出器と、前記レーザ光源と検出器との間の光軸上に配置され、粒子群と分散媒とを含む懸濁液が流れるフローセルとを備え、各光検出素子でそれぞれ検出された光強度を順番に並べた光強度分布を得て、当該光強度分布から粒子の屈折率及び分散媒の屈折率、又は、粒子と分散媒との屈折率比を用いて、前記粒子群の粒度分布を算出するレーザ回折・散乱式の粒度分布測定装置であって、設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と粒子径との関係を示す検量線を記憶する記憶部と、前記粒子群の粒子径及び体積濃度が未知であり、かつ、前記粒子の屈折率及び分散媒の屈折率、又は、粒子と分散媒との屈折率比が既知である測定懸濁液を測定することにより得られた光強度分布から粒子群の粒子分布を算出して、さらに粒子径とファーストピークの最大光強度とを求める測定懸濁液測定制御部と、前記測定懸濁液の粒子径を検量線に当てはめることにより、前記設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度を求め、当該設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と測定懸濁液のファーストピークの最大光強度とを比較することで、前記測定懸濁液中の粒子群の体積濃度を算出する体積濃度算出部とを備えるようにしている。
ここで、「粒子径」とは、平均粒子径のことをいうが、本発明において最大粒子径が最小粒子径の10倍以内となることが好ましい。
本発明の粒度分布測定装置によれば、設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と粒子径との関係を示す検量線を予め記憶する(図3参照)。これにより、測定懸濁液中の粒子群の粒子径を算出することができれば、設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度を求めることができるようになる。
そして、測定懸濁液の粒子群の体積濃度を算出する際には、まず、粒子群の粒子径及び体積濃度が未知である測定懸濁液をフローセル内に流す。
次に、測定懸濁液がフローセル内を流れている状態で、レーザ光源からのレーザ光を、フローセルに照射する。これにより、レーザ光は、フローセル内の粒子群で回折・散乱して、空間的に回折・散乱光の光強度分布が生ずる。この回折・散乱光は、検出器の受光面上に集光されて、リング状の回折・散乱像を結ぶ。検出器においては、順番に並べられた複数の光検出素子が光強度をそれぞれ検出する。
次に、測定懸濁液測定制御部では、各光検出素子でそれぞれ検出された光強度を順番に並べた光強度分布から、予め記憶させた粒子の屈折率や分散媒の屈折率等を用いて、ミーの散乱理論やフラウンホーファの回折理論に基づいた公知の演算が行われることにより、粒子群の粒度分布と、その粒子群の粒子径(平均粒子径)とが算出される。
また、粒子群の粒子径を算出すると同時に、測定懸濁液測定制御部は、各光検出素子でそれぞれ検出された光強度を順番に並べた光強度分布から、ファーストピークの最大光強度を求める。このとき、光強度分布からファーストピークを求めるには、例えば、光強度分布の曲線の傾斜量を順次調べてゆき、その傾斜量が所定値以上になったときにピークの開始点であると判断し、傾斜量が零から負に転じたときにピークトップであると判断し、傾斜量が所定値以上になったときにピークの終点であると判断する。このようにして光強度分布でピークが特定されれば、そのファーストピークの最大光強度が求められる。
次に、体積濃度算出部は、記憶部に予め記憶された検量線を用いて、測定懸濁液の粒子径を検量線に当てはめることにより、設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度を求める。
最後に、体積濃度算出部は、設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と測定懸濁液のファーストピークの最大光強度とを比較することにより、測定懸濁液中の粒子群の体積濃度を算出する。例えば、「測定懸濁液中の粒子群の体積濃度=(測定懸濁液のファーストピークの最大光強度/設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度)×設定体積濃度」という演算式を用いて、測定懸濁液中の粒子群の体積濃度を算出する。
以上のように、本発明の粒度分布測定装置によれば、設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と粒子径との関係を示す検量線を用いることにより、粒子群の粒子径が未知である測定懸濁液でも、粒子群の体積濃度を算出することができる。したがって、粒度分布測定装置によって粒子群の体積濃度を算出するので、懸濁液中の分散媒が電解質液に限定されることなく、短い所要測定時間で粒子群の体積濃度を算出することができる。
また、検量線は、粒子の屈折率や分散媒の屈折率にほとんど影響されないファーストピークを用いて作成されているので、測定懸濁液中の粒子と分散媒と同一の屈折率となる粒子と分散媒とを含む標準懸濁液を用いて作成された検量線でもなく、測定懸濁液中の粒子と分散媒と異なる屈折率となる粒子と分散媒とを含む標準懸濁液を用いて作成された検量線を使用することができる。
(その他の課題を解決するための手段及び効果)
また、上記発明において、粒子群の粒子径及び体積濃度が既知である標準懸濁液を測定することにより得られた光強度分布からファーストピークの最大光強度を求めるとともに、前記ファーストピークの最大光強度、粒子径及び体積濃度の関係を記憶部に記憶させる標準懸濁液測定制御部と、互いに異なる粒子径を有する粒子群を含む複数の標準懸濁液から得られたファーストピークの最大光強度、粒子径及び体積濃度の関係に基づいて、設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と粒子径との関係を示す検量線を作成して記憶部に記憶させる検量線作成部とを備えるようにしてもよい。
本発明の粒度分布測定装置によれば、検量線を作成する際には、まず、粒子群の粒子径及び体積濃度が既知である標準懸濁液をフローセル内に流す。
次に、標準懸濁液がフローセル内を流れている状態で、レーザ光源からのレーザ光を、フローセルに照射する。これにより、レーザ光は、フローセル内の粒子群で回折・散乱して、空間的に回折・散乱光の光強度分布が生ずる。この回折・散乱光は、検出器の受光面上に集光されて、リング状の回折・散乱像を結ぶ。検出器においては、順番に並べられた複数の光検出素子が光強度をそれぞれ検出する。
次に、標準懸濁液測定制御部は、各光検出素子でそれぞれ検出された光強度を順番に並べた光強度分布から、ファーストピークの最大光強度を求める。このとき、光強度分布からファーストピークを求めるには、測定懸濁液測定制御部と同様に、例えば、光強度分布の曲線の傾斜量を順次調べてゆき、その傾斜量が所定値以上になったときにピークの開始点であると判断し、傾斜量が零から負に転じたときにピークトップであると判断し、傾斜量が所定値以上になったときにピークの終点であると判断する。このようにして光強度分布でピークが特定されれば、そのファーストピークの最大光強度が求められる。
次に、標準懸濁液測定制御部は、求められたファーストピークの最大光強度と、粒子径及び体積濃度とを記憶部に記憶させる。粒子径及び体積濃度については、標準懸濁液は粒子群の粒子径及び体積濃度が既知であるので、操作者等によって入力されることにより記憶される。
そして、このような作業を繰り返すことにより、標準懸濁液測定制御部は、互いに異なる粒子径を有する粒子群を含む複数の標準懸濁液から得られたファーストピークの最大光強度、粒子径及び体積濃度の関係を記憶部に記憶させる。
最後に、検量線作成部は、互いに異なる粒子径を有する粒子群を含む複数の標準懸濁液から得られたファーストピークの最大光強度、粒子径及び体積濃度の関係に基づいて、設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と粒子径との関係を示す検量線を作成して記憶部に記憶させる(図3参照)。このとき、設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度は、例えば、「設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度=(設定体積濃度/測定した体積濃度)×測定されたファーストピークの最大光強度」という演算式を用いて算出される。そして、図3に示すように、ファーストピークの最大光強度を縦軸とし、粒子径の対数を横軸としたグラフ上に、互いに異なる粒子径を有する粒子群を含む複数の標準懸濁液を測定して得られた測定結果をそれぞれ表し、この測定結果を繋ぐことにより検量線を作成する。
以上のように、本発明の粒度分布測定装置によれば、使用する粒度分布測定装置で標準懸濁液を測定した光強度分布から検量線が作成されるので、体積濃度算出部によって、設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と測定懸濁液のファーストピークの最大光強度とを正確に比較することができ、その結果、測定懸濁液中の粒子群の体積濃度を正確に算出することができる。
また、上記発明において、前記検出器は、互いに異なる半径を持つリング状の受光面を有する光検出素子をレーザ光の光軸上の一点を中心とするように同心円状に配置してなり、前記検出器の光検出素子は、半径方向における寸法が徐々に拡大するように順番に並べられているようにしてもよい。
ここで、光検出素子の「中心」とは、リング状の中心のことをいい、よって、リング状の半径とは、その中心からの距離のことをいう。そして、「リング状」とは、代表的には中心角が360°であるリング状や、中心角が180°である半リング状や、中心角が90°である1/4リング状のことをいうが、原理的には中心角は何度であってもよいので、それらも含まれる。
本発明によれば、各光検出素子でそれぞれ検出された光強度を順番に並べた光強度分布を得ると、容易にファーストピークを求めることができる。
また、上記発明において、前記測定懸濁液中に含まれる粒子群は、気泡粒子群であり、前記標準懸濁液に含まれる粒子群の屈折率と、前記測定懸濁液に含まれる気泡粒子群の屈折率とは、異なるようにしている。
本発明によれば、気泡粒子群と分散媒とでは、粒子径及び体積濃度が既知である標準懸濁液を作成することが困難であるが、気泡粒子群以外の粒子群と分散媒とを用いることにより、容易に粒子径及び体積濃度が既知である標準懸濁液を作成することができる。
さらに、本発明の体積濃度算出方法は、レーザ光源と、前記レーザ光の光軸と垂直となる面において、前記レーザ光の光軸上の一点から順番に並べられた複数の光検出素子を有する検出器と、前記レーザ光源と検出器との間の光軸上に配置され、粒子群と分散媒とを含む懸濁液が流れるフローセルとを備え、各光検出素子でそれぞれ検出された光強度を順番に並べた光強度分布を得て、当該光強度分布から粒子の屈折率及び分散媒の屈折率、又は、粒子と分散媒との屈折率比を用いて、前記粒子群の粒度分布を算出するレーザ回折・散乱式の粒度分布測定装置を用いた体積濃度算出方法であって、設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と粒子径との関係を示す検量線を記憶する検量線記憶ステップと、前記粒子群の粒子径及び体積濃度が未知であり、かつ、前記粒子の屈折率及び分散媒の屈折率、又は、粒子と分散媒との屈折率比が既知である測定懸濁液を測定することにより得られた光強度分布から粒子群の粒度分布を算出して、さらに粒子径とファーストピークの最大光強度とを求める測定懸濁液測定制御ステップと、前記測定懸濁液の粒子径を検量線に当てはめることにより、前記設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度を求め、当該設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と測定懸濁液のファーストピークの最大光強度とを比較することで、前記測定懸濁液中の粒子群の体積濃度を算出する体積濃度算出ステップとを含むようにしてもよい。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれる。
図1は、本発明にかかる粒度分布測定装置の構成の一例を示す図である。図2は、リングディテクタ(検出器)の構成の一例を示す図である。なお、図1中で、光学系の構成を表す模式図と、回路やコンピュータからなる信号処理系の構成を表すブロック図とを併記して示している。
粒度分布測定装置1は、所定の位置に保持されて懸濁液Sが流れるフローセル10と、所定の位置に保持されたフローセル10にレーザ光(平行光束)を照射する照明光学系12と、光強度の分布を検出する測定光学系13と、測定懸濁液S2中の気泡粒子群P2の体積濃度を算出するコンピュータ(制御部)20と、マルチプレクサ7と、増幅アンプ8と、A/D変換器9とにより構成される。
標準懸濁液S1は、ポリスチレンラテックス粒子群P1(屈折率1.60)と水L(屈折率1.33)とを含む懸濁液である。そして、本実施形態では、3種類の標準懸濁液S1を予め準備することになるが、3種類の標準懸濁液S1のうち、1つ目の標準懸濁液S1は、粒子径5μmのポリスチレンラテックス粒子群P1を体積濃度100ppmで含み、2つ目の標準懸濁液S1は、粒子径2μmのポリスチレンラテックス粒子群P1を体積濃度100ppmで含み、3つ目の標準懸濁液S1は、粒子径1μmのポリスチレンラテックス粒子群P1を体積濃度100ppmで含んでいる。つまり、3種類の標準懸濁液S1は、互いに異なる粒子径(1μm、2μm、5μm)を有するポリスチレンラテックス粒子群P1を含み、ポリスチレンラテックス粒子群P1の体積濃度は、全て同一である設定体積濃度(100ppm)としている。
一方、測定懸濁液S2は、気泡粒子群P2(屈折率1.00)と水L(屈折率1.33)とを含む懸濁液である。そして、本実施形態では、気泡粒子群P2の粒子径及び体積濃度が未知であり、測定懸濁液S2中の気泡粒子群P2の体積濃度を算出することを目的としている。
なお、本実施形態では、検量線を作成するために、標準懸濁液S1を測定する「標準懸濁液測定モード」と、測定懸濁液S2中の気泡粒子群P2の体積濃度を算出するために、測定懸濁液S2を測定する「測定懸濁液測定モード」とが実行されることになる。このとき、測定懸濁液S2中の気泡粒子P1と異なる屈折率となるポリスチレンラテックス粒子P1を含む標準懸濁液S1を用いて作成された検量線を使用することになる。つまり、気泡粒子群P2と水Lとでは、粒子径及び体積濃度が既知である標準懸濁液を作成することが困難であるが、ポリスチレンラテックス粒子群P1と水Lとを用いることにより、容易に粒子径及び体積濃度が既知である標準懸濁液S1を作成することができるようになっている。
フローセル10は、下端部に下側接続口を、上端部に上側接続口を有する。そして、フローセル10の下側接続口は、配管11aを介して供給源11bと接続されている。また、上側接続口は、配管11cを介して排出ポンプ(図示せず)と接続されている。
このような構成において、排出ポンプが駆動することによって、供給源11b内の懸濁液Sが、下側接続口からフローセル10内に流入し、そして、フローセル10内を下方から上方へ流れ、その後、上側接続口から流出することになる。
なお、フローセル10が所定の位置に保持されると、フローセル10の内部をレーザ光が通過するようになっている。
照射光学系12は、レーザ光源12aと、集光レンズ12bと、空間フィルタ12cと、コリメートレンズ12dとによって構成される。このような構成において、レーザ光源12aで発生されたレーザ光は、集光レンズ12bと、空間フィルタ12cと、コリメートレンズ12dとを通過して平行光束とされ、前方向(左から右へ)に向かうようにフローセル10に照射される。このとき、フローセル10内には、懸濁液Sが下方から上方へ流れるように導入されていると、平行光束はフローセル10内の粒子群Pで回折・散乱して、空間的に回折・散乱光の強度分布が生ずる。
測定光学系13は、前方向に対して60°以内を進行する回折・散乱光を集光する集光レンズ13aと、集光レンズ13aの焦点位置に置かれたリングディテクタ(検出器)13bと、フローセル10の側方(後下方向)への散乱光を検出する側方散乱光センサ(光検出素子)13cと、後方への散乱光を検出する4個の後方散乱光センサ(光検出素子)13dとによって構成されている。
集光レンズ13aは、フローセル10中に設定された測定点から出射される散乱光をリングディテクタ13bに導くように集光する。
リングディテクタ13bは、互いに半径が異なり、かつ、中心角が90°である1/4リング状の受光面を持つI個(センサ素子番号i=1、2、・・、I)の光検出素子を、レーザ光の光軸D上の一点を中心とするように同心円状に配置してなる扇形状の平板である。I個の光検出素子は、半径方向における寸法が指数関数的に拡大するように順番に(1番目からI番目まで)並べられている。そして、光軸Dからi番目の光検出素子が光強度Eを検出するように、I個の光検出素子でI個の光強度E(i=1、2、・・、I)を検出する。
このような構成において、前方向に対して60°以内の回折・散乱光は、集光レンズ12aを介してリングディテクタ13bの受光面上に集光されて、リング状の回折・散乱像を結ぶ。
そして、I個の光検出素子により検出された散乱光の光強度E(i=1、2、・・、I)と、側方散乱光センサ13c及び後方散乱光センサ13dにより検出された散乱光の光強度とは、マルチプレクサ7により多重化され、さらに増幅アンプ8により増幅され、A/D変換器9によりデジタル化される。そして、A/D変換器9の出力(受光信号)は、コンピュータ20に送信される。
コンピュータ(制御部)20においては、CPU21を備え、さらにメモリ(記憶部)30と、モニタ画面等を有する表示装置(図示せず)と、入力装置(図示せず)であるキーボードやマウスとが連結されている。また、CPU21が処理する機能をブロック化して説明すると、受光信号(光強度分布)を受信する光強度検出制御部25と、測定懸濁液S2を測定する測定懸濁液測定制御部23と、測定懸濁液S2中の気泡粒子群P2の体積濃度を算出する体積濃度算出部24と、標準懸濁液S1を測定する標準懸濁液測定制御部26と、検量線を作成する検量線作成部27とを有する。
また、メモリ30は、設定体積濃度(100ppm)におけるファーストピークの最大光強度と粒子径との関係を示す検量線を記憶する検量線記憶領域31と、標準懸濁液S1におけるファーストピークの最大光強度、粒子径及び体積濃度の関係を記憶する標準懸濁液記憶領域33と、受光信号(光強度分布)を記憶する光強度分布記憶領域34と、気泡粒子群P2の屈折率(1.00)と水Lの屈折率(1.33)とを記憶する測定懸濁液記憶領域35とを有する。
光強度検出制御部25は、A/D変換器9からの受光信号(光強度分布)を受信することにより、各光検出素子でそれぞれ検出された光強度Eを順番に並べた光強度分布E〜Eを光強度分布記憶領域34に記憶させる制御を行う。
なお、図4は、標準懸濁液S1を測定することにより得られた光強度分布E〜Eを示す図である。図4(a)は、ポリスチレンラテックス粒子群P1の粒子径5μm及び体積濃度100ppmである標準懸濁液S1のものであり、図4(b)は、ポリスチレンラテックス粒子群P1の粒子径2μm及び体積濃度100ppmである標準懸濁液S1のものであり、図4(c)は、ポリスチレンラテックス粒子群P1の粒子径1μm及び体積濃度100ppmである標準懸濁液S1のものである。
標準懸濁液測定制御部26は、入力装置からの操作信号(標準懸濁液測定モード)に基づいて、標準懸濁液S1を測定することにより得られた光強度分布E〜Eからファーストピークの最大光強度を求めるとともに、ファーストピークの最大光強度、粒子径及び体積濃度の関係を標準懸濁液記憶領域33に記憶させる制御を行う。
図4に示すような光強度分布E〜Eからファーストピークを求めるには、例えば、光強度分布E〜Eの曲線の傾斜量を順次調べてゆき、その傾斜量が所定値以上になったときにピークの開始点であると判断し、傾斜量が零から負に転じたときにピークトップであると判断し、傾斜量が所定値以上になったときにピークの終点であると判断する。このようにして光強度分布E〜Eでピークが特定されれば、そのファーストピークの最大光強度が求められて記憶される。具体的には、図4(a)では、粒子径5μmにおけるファーストピークの最大光強度400が記憶され、図4(b)では、粒子径2μmにおけるファーストピークの最大光強度850が記憶され、図4(c)では、粒子径1μmにおけるファーストピークの最大光強度1200が記憶される。
なお、この場合の「光強度」は、A/D変換器9の出力値から計算された数値であり、標準懸濁液S1と測定懸濁液S2とにおける光強度の相対的な比較には有効である。
一方、粒子径及び体積濃度については、標準懸濁液S1はポリスチレンラテックス粒子群P1の粒子径(1μm、2μm、5μm)及び体積濃度(100ppm)が既知であるので、操作者によってキーボード等を用いて入力されることにより記憶される。
検量線作成部27は、互いに異なる粒子径(1μm、2μm、5μm)を有するポリスチレンラテックス粒子群P1を含む3種類の標準懸濁液S1から得られたファーストピークの最大光強度(400、850、1200)、粒子径(1μm、2μm、5μm)及び体積濃度(100ppm)の関係に基づいて、設定体積濃度(100ppm)におけるファーストピークの最大光強度と粒子径との関係を示す検量線を作成して検量線記憶領域31に記憶させる制御を行う。
まず、ファーストピークの最大光強度は、体積濃度と比例関係にあるがわっっているので、体積濃度におけるファーストピークの最大光強度が、設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度となるように下記式(1)を用いて変換する。
設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度=(設定体積濃度/体積濃度)×体積濃度におけるファーストピークの最大光強度・・・(1)
なお、本実施形態では、3種類全ての標準懸濁液S1は、設定体積濃度(100ppm)であるので、この計算を省略することができる。
次に、図3に示すように、ファーストピークの最大光強度を縦軸とし、粒子径の対数を横軸としたグラフ上に、互いに異なる粒子径(1μm、2μm、5μm)を有する粒子群を含む3種類の標準懸濁液S1を測定して得られた測定結果をそれぞれ表し、この測定結果を繋ぐことにより検量線を作成する。
測定懸濁液測定制御部23は、入力装置からの操作信号(測定懸濁液測定モード)に基づいて、測定懸濁液S2を測定することにより得られた光強度分布から粒子群の粒度分布を算出して、さらに粒子径とファーストピークの最大光強度とを求める制御を行う。
このとき、光強度分布E〜Eからファーストピークを求めるには、標準懸濁液測定制御部26と同様に、例えば、光強度分布E〜Eの曲線の傾斜量を順次調べてゆき、その傾斜量が所定値以上になったときにピークの開始点であると判断し、傾斜量が零から負に転じたときにピークトップであると判断し、傾斜量が所定値以上になったときにピークの終点であると判断する。このようにして光強度分布E〜Eでピークが特定されれば、そのファーストピークの最大光強度が求められて記憶される。
一方、粒子群の粒子径については、標準懸濁液S2は気泡粒子P2の屈折率(屈折率1.00)及び水の屈折率(屈折率1.33)が既知であるので、操作者によってキーボード等を用いて入力される。そして、入力された気泡粒子P2及び水Lの屈折率とを用いて、フラウンホーファ回折理論やミーの散乱理論に基づいた公知の演算が行われることによって、気泡粒子群P2の粒度分布と、気泡粒子P2の粒子径(平均粒子径)とが算出される。
体積濃度算出部24は、測定懸濁液S2の粒子径を検量線に当てはめることにより、設定体積濃度(100ppm)におけるファーストピークの最大光強度を求め、設定体積濃度(100ppm)におけるファーストピークの最大光強度と測定懸濁液S2のファーストピークの最大光強度とを比較することで、測定懸濁液S2中の気泡粒子群P2の体積濃度を算出する制御を行う。
例えば、測定懸濁液測定制御部23により、粒子径が2μmであり、ファーストピークの最大光強度が1700であると求められたときには、まず、図3に示すような検量線を用いて、測定懸濁液S2の粒子径(2μm)を検量線に当てはめることにより、設定体積濃度(100ppm)におけるファーストピークの最大光強度を850と求める。
次に、設定体積濃度(100ppm)におけるファーストピークの最大光強度(850)と測定懸濁液S2のファーストピークの最大光強度(1700)とを比較することにより、測定懸濁液S2中の気泡粒子群P2の体積濃度を算出する。例えば、「測定懸濁液S2中の気泡粒子群P2の体積濃度=(測定懸濁液S2のファーストピークの最大光強度(1700)/設定体積濃度(100ppm)におけるファーストピークの最大光強度(850))×設定体積濃度(100ppm)」という演算式を用いて、測定懸濁液S2中の気泡粒子群P2の体積濃度を200ppmと算出する。
次に、設定体積濃度(100ppm)におけるファーストピークの最大光強度と粒子径との関係を示す検量線を作成する検量線作成方法について説明する。図5は、検量線作成方法の一例について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS101の処理において、操作者はポリスチレンラテックス粒子群P1の粒子径及び体積濃度が既知である複数の標準懸濁液S1を準備する。そして、操作者は入力装置を用いて、粒度分布測定装置1を「標準懸濁液測定モード」にする。
次に、ステップS102の処理において、操作者は入力装置を用いて、測定する標準懸濁液S1のポリスチレンラテックス粒子群P1の粒子径及び体積濃度(100ppm)を標準懸濁液記憶領域33に記憶させる。
次に、ステップS103の処理において、標準懸濁液S1をフローセル10内に流す。
次に、ステップS104の処理において、レーザ光源12aからのレーザ光を、フローセル10に照射して、測定光学系13において、複数の光検出素子が光強度をそれぞれ検出する。
次に、ステップS105の処理において、光強度検出制御部25は、A/D変換器9からの受光信号(光強度分布)を受信することにより受光信号を光強度分布記憶領域34に記憶させる。
次に、ステップS106の処理において、標準懸濁液測定制御部26は、標準懸濁液S1を測定することにより得られた光強度分布E〜Eからファーストピークの最大光強度を求めるとともに、ファーストピークの最大光強度を標準懸濁液記憶領域33に記憶させる。
次に、ステップS107の処理において、他の標準懸濁液S1をまだ測定するか否かを判定する。他の標準懸濁液S1をまだ測定するときには、ステップS101の処理に戻る。
一方、他の標準懸濁液S1をもう測定しない場合には、ステップS108の処理において、検量線作成部27は、ファーストピークの最大光強度(400、850、1200)、粒子径(1μm、2μm、5μm)及び体積濃度(100ppm)の関係に基づいて、設定体積濃度(100ppm)におけるファーストピークの最大光強度と粒子径との関係を示す検量線を作成して検量線記憶領域31に記憶させる(検量線記憶ステップ)。
そして、ステップS108の処理が終了した場合には、本フローチャートを終了させることになる。
次に、測定懸濁液S2中の気泡粒子群P2の体積濃度を算出する体積濃度算出方法について説明する。図6は、測定懸濁液S2中の気泡粒子群P2の体積濃度を算出する体積濃度算出方法の一例について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS201の処理において、操作者は気泡粒子群P2の粒子径及び体積濃度が未知である測定懸濁液S2を準備する。そして、操作者は入力装置を用いて、粒度分布測定装置1を「測定懸濁液測定モード」にする。
次に、ステップS202の処理において、操作者は入力装置を用いて、測定する測定懸濁液S2の気泡粒子群P2の屈折率(1.00)と水Lの屈折率(1.33)とを測定懸濁液記憶領域35に記憶させる。
次に、ステップS203の処理において、測定懸濁液S2をフローセル10内に流す。
次に、ステップS204の処理において、時間パラメータtを用いて時間tと記憶させる。
次に、ステップS205の処理において、レーザ光源12aからのレーザ光を、フローセル10に照射して、測定光学系13において、複数の光検出素子が光強度をそれぞれ検出する。
次に、ステップS206の処理において、光強度検出制御部25は、A/D変換器9からの受光信号(光強度分布)を受信することにより受光信号を光強度分布記憶領域34に記憶させる。
次に、ステップS207の処理において、測定懸濁液測定制御部23は、測定懸濁液S2を測定することにより得られた光強度分布E〜Eから粒子群の粒子分布を算出して、さらに粒子径とファーストピークの最大光強度とを求める(測定懸濁液測定制御ステップ)。
次に、ステップS208の処理において、体積濃度算出部24は、測定懸濁液S2の粒子径を検量線に当てはめることにより、設定体積濃度(100ppm)におけるファーストピークの最大光強度を求め、設定体積濃度(100ppm)におけるファーストピークの最大光強度と測定懸濁液S2のファーストピークの最大光強度とを比較することで、時間tでの測定懸濁液S2中の気泡粒子群P2の体積濃度を算出する。
次に、ステップS209の処理において、測定懸濁液S2をまだ測定するか否かを判断する。測定懸濁液S2をまだ測定するときには、ステップS210の処理において、t=tn+1と記憶させ、ステップS205の処理に戻る。つまり、測定懸濁液S2をもう測定しないと判断されるときまで、ステップS205〜ステップS208の処理は繰り返され、時間tから時間tn+1までの所要測定時間で気泡粒子群P2の体積濃度を算出する。
一方、測定懸濁液S2をもう測定しない場合には、本フローチャートを終了させることになる。
以上のように、粒度分布測定装置1によれば、設定体積濃度(100ppm)におけるファーストピークの最大光強度と粒子径との関係を示す検量線を用いることにより、気泡粒子群P2の粒子径が未知である測定懸濁液S2でも、気泡粒子群P2の体積濃度を算出することができる。したがって、粒度分布測定装置1によって気泡粒子群P2の体積濃度を算出するので、測定懸濁液S2中の分散媒が電解質液に限定されることなく、短い所要測定時間(tn+1−t)で気泡粒子群P2の体積濃度を算出することができる。
また、検量線は、粒子の屈折率や分散媒の屈折率にほとんど影響されないファーストピークを用いて作成されているので、測定懸濁液S2中の気泡粒子P2 と同一の屈折率(1.00)となる気泡粒子P2を含む標準懸濁液S1を用いて作成された検量線でもなく、測定懸濁液S2中の気泡粒子P2と異なる屈折率(1.66)となるポリスチレンラテックス粒子P1を含む標準懸濁液S1を用いて作成された検量線を使用することができる。
さらに、使用する粒度分布測定装置1で標準懸濁液S1を測定した光強度分布から検量線が作成されるので、体積濃度算出部24によって、設定体積濃度(100ppm)におけるファーストピークの最大光強度と測定懸濁液S2のファーストピークの最大光強度とを正確に比較することができ、その結果、測定懸濁液S2中の気泡粒子群P2の体積濃度を正確に算出することができる。
なお、上述した粒度分布測定装置1では、リングディテクタ13bを備える測定光学系13を示したが、リングディテクタ13bを備えず、リングディテクタを用いたときに得られる光強度分布となるような演算等を行うような構成としてもよい。
本発明は、レーザ回折・散乱式の粒度分布測定装置によって、測定懸濁液中の粒子群の体積濃度を算出する場合に好適に利用できる。
本発明にかかる粒度分布測定装置の構成の一例を示す図である。 リングディテクタの構成の一例を示す図である。 設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と粒子径との関係を示す検量線である。 標準懸濁液を測定することにより得られた光強度分布を示す図である。 検量線作成方法の一例について説明するためのフローチャートである。 測定懸濁液中の気泡粒子群の体積濃度を算出する体積濃度算出方法の一例について説明するためのフローチャートである。 従来の粒度分布測定装置の構成の一例を示す図である。
符号の説明
10 フローセル
12a レーザ光源
13 測定光学系
13b リングディテクタ(検出器)
23 測定懸濁液測定制御部
24 体積濃度算出部
30 メモリ(記憶部)
L 水(分散媒)
P 粒子群
P2 気泡粒子群
S2 測定懸濁液

Claims (5)

  1. レーザ光源と、
    前記レーザ光の光軸と垂直となる面において、前記レーザ光の光軸上の一点から順番に並べられた複数の光検出素子を有する検出器と、
    前記レーザ光源と検出器との間の光軸上に配置され、粒子群と分散媒とを含む懸濁液が流れるフローセルとを備え、
    各光検出素子でそれぞれ検出された光強度を順番に並べた光強度分布を得て、当該光強度分布から粒子の屈折率及び分散媒の屈折率、又は、粒子と分散媒との屈折率比を用いて、前記粒子群の粒度分布を算出するレーザ回折・散乱式の粒度分布測定装置であって、
    設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と粒子径との関係を示す検量線を記憶する記憶部と、
    前記粒子群の粒子径及び体積濃度が未知であり、かつ、前記粒子の屈折率及び分散媒の屈折率、又は、粒子と分散媒との屈折率比が既知である測定懸濁液を測定することにより得られた光強度分布から粒子群の粒度分布を算出して、さらに粒子径とファーストピークの最大光強度とを求める測定懸濁液測定制御部と、
    前記測定懸濁液の粒子径を検量線に当てはめることにより、前記設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度を求め、当該設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と測定懸濁液のファーストピークの最大光強度とを比較することで、前記測定懸濁液中の粒子群の体積濃度を算出する体積濃度算出部とを備えることを特徴とする粒度分布測定装置。
  2. 粒子群の粒子径及び体積濃度が既知である標準懸濁液を測定することにより得られた光強度分布からファーストピークの最大光強度を求めるとともに、前記ファーストピークの最大光強度、粒子径及び体積濃度の関係を記憶部に記憶させる標準懸濁液測定制御部と、
    互いに異なる粒子径を有する粒子群を含む複数の標準懸濁液から得られたファーストピークの最大光強度、粒子径及び体積濃度の関係に基づいて、設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と粒子径との関係を示す検量線を作成して記憶部に記憶させる検量線作成部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の粒度分布測定装置。
  3. 前記検出器は、互いに異なる半径を持つリング状の受光面を有する光検出素子をレーザ光の光軸上の一点を中心とするように同心円状に配置してなり、
    前記検出器の光検出素子は、半径方向における寸法が徐々に拡大するように順番に並べられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の粒度分布測定装置。
  4. 前記測定懸濁液中に含まれる粒子群は、気泡粒子群であり、
    前記標準懸濁液に含まれる粒子群の屈折率と、前記測定懸濁液に含まれる気泡粒子群の屈折率とは、異なることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の粒度分布測定装置。
  5. レーザ光源と、前記レーザ光の光軸と垂直となる面において、前記レーザ光の光軸上の一点から順番に並べられた複数の光検出素子を有する検出器と、前記レーザ光源と検出器との間の光軸上に配置され、粒子群と分散媒とを含む懸濁液が流れるフローセルとを備え、各光検出素子でそれぞれ検出された光強度を順番に並べた光強度分布を得て、当該光強度分布から粒子の屈折率及び分散媒の屈折率、又は、粒子と分散媒との屈折率比を用いて、前記粒子群の粒度分布を算出するレーザ回折・散乱式の粒度分布測定装置を用いた体積濃度算出方法であって、
    設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と粒子径との関係を示す検量線を記憶する検量線記憶ステップと、
    前記粒子群の粒子径及び体積濃度が未知であり、かつ、前記粒子の屈折率及び分散媒の屈折率、又は、粒子と分散媒との屈折率比が既知である測定懸濁液を測定することにより得られた光強度分布から粒子群の粒度分布を算出して、さらに粒子径とファーストピークの最大光強度とを求める測定懸濁液測定制御ステップと、
    前記測定懸濁液の粒子径を検量線に当てはめることにより、前記設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度を求め、当該設定体積濃度におけるファーストピークの最大光強度と測定懸濁液のファーストピークの最大光強度とを比較することで、前記測定懸濁液中の粒子群の体積濃度を算出する体積濃度算出ステップとを含むことを特徴とする体積濃度算出方法。
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