JP4915040B2 - 入力保護回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、MOS型LSI等の集積回路装置の入力部をESD(静電放電)等による破壊から保護する入力保護回路に関するものである。この明細書において、「ESD入力」なる用語は、「静電気等によるサージ電圧入力」を意味するものとする。
【0002】
【従来の技術】
従来、CMOSIC等に用いられる入力保護回路としては、図4,5に示すものが知られている。図4,5において、INは、被保護回路CPに入力信号を供給するための入力端子である。
【0003】
図4の回路にあっては、入力端子INにNチャンネルMOS型トランジスタFTのドレインDが接続されると共に、トランジスタFTのゲートG、ソースS及び基板電極が接地点(基準電位点)VSSに接続されている。ダイオードDは、トランジスタFTのドレインPN接合を表わす。
【0004】
入力端子INに+ESD入力が印加されると、トランジスタFTは、パンチスルー現象により導通して被保護回路CPをESD入力から保護する。また、入力端子INに−のESD入力が印加されると、ダイオードDが導通して被保護回路CPを保護する。
【0005】
図5の回路は、図4の回路において、入力端子INにPチャンネルMOS型トランジスタFTのドレインDを接続すると共に、トランジスタFTのゲートG、ソースS及び基板電極を電源電位VDD(例えば+5[V])が与えられる電源ラインに接続したものに相当する。ダイオードDは、トランジスタFTのドレインPN接合を表わす。
【0006】
トランジスタFTの保護動作は、図4に関して前述したと同様である。入力端子INに−のESD入力が印加されると、トランジスタFTがパンチスルー現象により導通して被保護回路CPを保護する。入力端子INに+のESD入力が印加されると、ダイオードDが導通して被保護回路CPを保護する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図4,5の回路によると、通常の使用状態において入力可能な信号レベルが低く制限されるという問題点がある。すなわち、トランジスタFT,トランジスタFTのゲート絶縁膜の耐圧は、通常10[V]程度であり、入力端子INに例えば+12[V]の信号電圧を供給すると、トランジスタFTのゲート絶縁膜が破壊される。また、入力端子INに例えば−12[V]の信号電圧を供給すると、トランジスタFTのゲート絶縁膜が破壊される。さらに、入力端子INに+12[V]の信号電圧が供給されると、ダイオードDが導通し、入力端子INに−12[V]の信号電圧が供給されると、ダイオードDが導通する。従って、図4,5の回路では、±12[V]の信号を被保護回路CPに入力することができない。その上、トランジスタFT,FTのゲート絶縁膜の耐圧が低いため、ESD耐圧が低いという問題点もある。
【0008】
この発明の目的は、高いESD耐圧を有すると共に±の広いレベル範囲の信号を入力することができる新規な入力保護回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る第1の入力保護回路は,
被保護回路に入力信号を供給する入力端子と、
第1導電型を有する半導体基板と、
前記第1導電型とは反対の第2導電型を有し、前記半導体基板とPN接合をなすように前記半導体基板の一主面に形成されたウエル領域と、
前記第1導電型を有し、前記ウエル領域内に形成された第1のエミッタ領域であって、前記ウエル領域及び前記半導体基板をそれぞれベース及びコレクタとする第1のラテラルバイポーラトランジスタを構成するものと、
前記第2導電型を有し、前記半導体基板の一主面において前記ウエル領域の近傍に形成された第2のエミッタ領域であって、前記ウエル領域及び前記半導体基板をそれぞれコレクタ及びベースとする第2のラテラルバイポーラトランジスタを構成するものと、
前記ウエル領域と前記第2のエミッタ領域との間において前記半導体基板の表面にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極層であって、前記ウエル領域及び前記第2のエミッタ領域をそれぞれドレイン及びソースとするMOS型トランジスタを構成するものとを備え、
前記入力端子を前記第1のエミッタ領域に、前記ウエル領域を前記ゲート電極層にそれぞれ接続すると共に前記第2のエミッタ領域及び前記半導体基板を基準電位点に接続し、前記入力端子から前記第1のラテラルバイポーラトランジスタのエミッタPN接合を介して前記ゲート電極層に印加される静電気等のサージ電圧入力に応じて前記MOS型トランジスタに流れる電流をトリガーとして前記第1及び第2のラテラルバイポーラトランジスタからなるサイリスタを導通させる構成にしたものである。
【0010】
また、この発明に係る第2の入力保護回路は、
被保護回路に入力信号を供給する入力端子と、
第1導電型を有する半導体基板と、
前記第1導電型とは反対の第2導電型を有し、前記半導体基板とPN接合をなすように前記半導体基板の一主面に形成された第1のウエル領域と、
前記第1導電型を有し、前記半導体基板の一主面に前記第1のウエル領域に隣接してPN接合をなすように形成された第2のウエル領域と、
前記第1導電型を有し、前記第1のウエル領域内に形成された第1のエミッタ領域であって、前記第1のウエル領域及び前記第2のウエル領域をそれぞれベース及びコレクタとする第1のラテラルバイポーラトランジスタを構成するものと、
前記第2導電型を有し、前記半導体基板の一主面において前記第1のウエル領域の近傍で且つ前記第2のウエル領域内に形成された第2のエミッタ領域であって、前記第1のウエル領域及び前記第2のウエル領域をそれぞれコレクタ及びベースとする第2のラテラルバイポーラトランジスタを構成するものと、
前記第1のウエル領域と前記第2のエミッタ領域との間において前記第2のウエル領域の表面にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極層であって、前記第1のウエル領域及び前記第2のエミッタ領域をそれぞれドレイン及びソースとするMOS型トランジスタを構成するものとを備え、
前記入力端子を前記第1のエミッタ領域に、前記第1のウエル領域を前記ゲート電極層にそれぞれ接続すると共に前記第2のエミッタ領域及び前記第2のウエル領域を基準電位点に接続し、前記入力端子から前記第1のラテラルバイポーラトランジスタのエミッタPN接合を介して前記ゲート電極層に印加される静電気等のサージ電圧入力に応じて前記MOS型トランジスタに流れる電流をトリガーとして前記第1及び第2のラテラルバイポーラトランジスタからなるサイリスタを導通させる構成にしたものである。
【0011】
第1又は第2の入力保護回路によれば、第1及び第2導電型をそれぞれP型及びN型とすると、第1及び第2のバイポーラトランジスタは、それぞれPNP型及びNPN型となり、これらのトランジスタがサイリスタを構成する。MOS型トランジスタは、NPN型の第2のバイポーラトランジスタのコレクタ及びエミッタをそれぞれドレイン及びソースとし、Nチャンネルを有するものとなる。MOS型トランジスタにおいて、ゲート絶縁膜は、フィールド絶縁膜(酸化膜)で構成することができ、このようにすると、250[V]程度の耐圧が得られる。
【0012】
入力端子に供給される入力信号としての電圧の最大値をVmとし、第1のバイポーラトランジスタのエミッタPN接合の順方向電圧降下をVfとしたとき、MOS型トランジスタは、スレッショルド電圧の絶対値がVm−Vfより大きくなるように構成することができる。入力端子に+のESD入力が印加されるとき、MOS型トランジスタは、ゲート電圧が設定に係るスレッショルド電圧に達すると導通し、NPN型の第2のバイポーラトランジスタに電流が流れる。この電流をトリガーとしてサイリスタが導通して大電流を流す。このため、被保護回路は、+のESD入力から保護される。
【0013】
入力端子に−のESD入力が印加されるとき、PNP型の第1のバイポーラトランジスタにおける2つのPN接合のうち逆方向にバイアスされる一方のPN接合のブレークダウン電圧をVとし、順方向にバイアスされる他方のPN接合の順方向電圧降下をVfとすると、第1のバイポーラトランジスタは、V+Vfなる電圧で導通し、大電流を流す。このため、被保護回路は、−のESD入力から保護される。
【0014】
通常の使用状態において、入力端子に+Vmの電圧が印加されると、MOS型トランジスタのゲート電圧は、Vm−Vfとなり、MOS型トランジスタは非導通である。また、第1のバイポーラトランジスタにおいて、逆方向にバイアスされるのは、第1の入力保護回路ではN型ウエル領域とP型基板との間のPN接合であり、第2の入力保護回路ではN型の第1のウエル領域とP型の第2のウエル領域との間のPN接合である。これらのPN接合は、不純物濃度が低い領域間のPN接合であるため、50[V]程度の高いブレークダウン電圧を持たせることができる。従って、Vmを例えば12[V]とすれば、第1のバイポーラトランジスタには実質的に電流が流れず、+Vmの電圧は、被保護回路に正常に入力される。
【0015】
入力端子に−Vmの電圧が印加されると、第1のバイポーラトランジスタにおいて、P型エミッタ領域とN型ウエル領域との間のPN接合が逆方向にバイアスされると共に、N型ウエル領域とP型基板又はP型ウエル領域との間のPN接合が順方向にバイアスされる。ここで、逆方向にバイアスされるPN接合のブレークダウン電圧を12[V]程度に設定するのは容易であり、順方向にバイアスされるPN接合の順方向電圧降下は、通常0.6[V]程度である。従って、Vmを例えば12[V]とすれば、第1のバイポーラトランジスタには実質的に電流が流れず、−Vmの電圧は、被保護回路に正常に入力される。
【0016】
第2の入力保護回路は、第1の入力保護回路において、第2導電型のウエル領域に隣接してPN接合をなすように第1導電型のウエル領域を設けたものに相当し、第2のバイポーラトランジスタやMOS型トランジスタに関する特性設定の自由度が高い利点を有する。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施形態に係る入力保護回路の集積化構成を示すもので、図2には、図1の構成の等価回路を示す。図1,2において、INは、被保護回路CPに入力信号を供給するための入力端子である。
【0018】
例えばP型シリコンからなる半導体基板10は、比較的低い不純物濃度(例えば1015[cm−3]以下)を有するもので、一方の主面には、N型ウエル領域12が基板10とPN接合をなすように形成されている。ウエル領域12は、比較的低い不純物濃度(例えば4×1016〜1×1017[cm−3])を有するもので、選択的イオン注入法等により形成される。
【0019】
基板10の一方の主面は、シリコンオキサイド等からなるフィールド絶縁膜14で覆われている。絶縁膜14は、選択酸化処理により形成されたもので、絶縁膜14の各不純物ドーピング孔内には、シリコンオキサイド等の薄い絶縁膜14aが形成されている。P型不純物ドープ領域16,22は、対応する不純物ドーピング孔を介してP型決定不純物をドーピングすることにより形成されたものである。N型不純物ドープ領域18,20は、対応する不純物ドーピング孔を介してN型決定不純物をドーピングすることにより形成されたものである。
【0020】
ウエル領域12には、PNP型ラテラルバイポートランジスタBP11のP型エミッタ領域16及びN型コンタクト領域18が形成されている。トランジスタBP11は、ウエル領域12をベースとし、基板10をコレクタとするもので、エミッタ領域16が入力端子INに接続されている。コンタクト領域18は、ベースコンタクト用のものである。ダイオードD11及びD12は、トランジスタBP11のエミッタPN接合及びコレクタPN接合をそれぞれ表わす。
【0021】
基板10の一方の主面において、ウエル領域12の近傍には、NPN型ラテラルバイポートランジスタBP12のN型エミッタ領域20及びP型コンタクト領域22が形成されている。トランジスタBP12は、ウエル領域12をコレクタとし、基板10をベースとするものであり、コンタクト領域22は、ベースコンタクト用のものである。エミッタ領域20及びコンタクト領域22は、接地点(基準電位点)VSSに接続されている。トランジスタBP11,BP12は、サイリスタを構成する。
【0022】
ウエル領域12とエミッタ領域20との間の半導体表面(P型ベース上)には、絶縁膜14の一部14Aを介してMOS型トランジスタFT11のゲート電極層24が形成されており、絶縁膜14の一部14Aは、ゲート絶縁膜として作用する。ゲート電極層24は、例えばポリサイド層(ポリシリコン層にシリサイド層を重ねた積層)により形成することができる。トランジスタFT11は、ウエル領域12をドレインとし、エミッタ領域20をソースとするもので、Nチャンネルを有する。ゲート電極層24(トランジスタFT11のゲートG)は、コンタクト領域18を介してウエル領域12(トランジスタBP11のベース、トランジスタBP12のコレクタ、トランジスタFT11のドレインD)に接続されている。トランジスタFT11は、入力端子INに供給される入力信号としての電圧の最大値をVmとし、トランジスタBP11のエミッタPN接合(ダイオードD11)の順方向電圧降下をVfとしたとき、スレッショルド電圧の絶対値がVm−Vfより大きくなるように設定されている。トランジスタFT11において、ゲート絶縁膜14Aは、フィールド絶縁膜(酸化膜)により構成されるので、250[V]程度の耐圧を有する。
【0023】
トランジスタBP12のエミッタ領域20(トランジスタFT11のソースS)は、接地点(基準電位点)VSSに接続される。また、基板10(トランジスタBP11のコレクタ、トランジスタBP12のベース、トランジスタFT11の基板電極)は、コンタクト領域22を介して接地点VSSに接続される。
【0024】
次に、図1,2の回路の動作を説明する。入力端子INに+のESD入力が印加されるとき、トランジスタFT11は、ゲート電圧が設定に係るスレッショルド電圧に達すると導通し、トランジスタBP12に電流が流れる。この電流をトリガーとしてトランジスタBP11,BP12からなるサイリスタがスナップバックを起こして導通し、大電流を流す。一例として、Vm=12[V]、Vf=0.6[V]とすると、トランジスタFT11には、ゲート電圧が11.4[V]を越えると電流が流れ、この電流に応じてサイリスタが導通する。従って、被保護回路CPは、+のESD入力から保護される。
【0025】
入力端子INに−のESD入力が印加されるとき、トランジスタBP11において、エミッタPN接合(ダイオードD11)のブレークダウン電圧をVとし、コレクタPN接合(ダイオードD12)の順方向電圧降下をVfとすると、トランジスタBP11は、V+Vf1なる電圧で導通して大電流を流す。一例として、V=12[V]、Vf=0.6[V]とすると、トランジスタBP11は、12.6[V]で導通する。従って、被保護回路CPは、−のESD入力から保護される。
【0026】
通常の使用状態においては、入力端子INに+Vmの電圧が印加されると、トランジスタFT11のゲート電圧は、Vm−Vfとなり、トランジスタFT11は非導通である。また、トランジスタBP11において、エミッタPN接合(ダイオードD11)が順方向にバイアスされると共にコレクタPN接合(ダイオードD12)が逆方向にバイアスされる。コレクタPN接合(D12)のブレークダウン電圧は、ウエル領域12及び基板10の不純物濃度が低いため、50[V]程度に設定される。このような設定状態において、Vm=12[V]とすれば、トランジスタBP11は非導通である。従って、+Vmの電圧は、被保護回路CPに正常に入力される。
【0027】
入力端子INに−Vmの電圧が印加されると、トランジスタBP11において、エミッタPN接合(ダイオードD11)が逆方向にバイアスされると共にコレクタPN接合(ダイオードD12)が順方向にバイアスされる。一例として、Vm=12[V]とし、エミッタPN接合(D11)のブレークダウン電圧を12[V]とし、コレクタPN接合(D12)の順方向電圧降下を0.6[V]とすれば、−12[V]の入力電圧では、トランジスタBP11が非導通である。従って、−Vmの電圧は、被保護回路CPに正常に入力される。
【0028】
上記した実施形態において、基板10の一主面には、N型ウエル領域12に隣接してPN接合をなすようにP型ウエル領域26を設けてもよい。ウエル領域26は、比較的低い不純物濃度(例えば4×1016〜1×1017[cm−3])を有するもので、選択的イオン注入法等により形成される。ウエル領域26には、トランジスタBP12のN型エミッタ領域20及びP型コンタクト領域22が前述したと同様に形成される。トランジスタBP11は、ウエル領域12をベースとすると共にウエル領域26をコレクタとし、トランジスタBP12は、ウエル領域12をコレクタとすると共にウエル領域26をベースとする。ウエル領域26(トランジスタBP11のコレクタ、トランジスタBP12のベース、トランジスタFT11の基板電極)は、コンタクト領域22を介して接地点VSSに接続される。
【0029】
上記のようにウエル領域26を設けた場合、等価回路は、図2に示したものと同様であり、動作も前述したものと同様である。ウエル領域26を設けることでトランジスタBP12,FT11の特性設定の自由度が向上する。
【0030】
図3は、図2の回路の変形例を示すもので、図2と同様の部分には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0031】
入力端子INには、NPN型バイポーラトランジスタBP21のエミッタが接続され、トランジスタBP21のコレクタ及びベースは、PNP型バイポーラトランジスタBP22のベース及びコレクタにそれぞれ接続される。トランジスタBP21,BP22は、サイリスタを構成する。ダイオードD21及びD22は、トランジスタBP21のエミッタPN接合及びコレクタPN接合をそれぞれ表わす。
【0032】
PチャンネルMOS型トランジスタFT21は、トランジスタBP22のコレクタ及びエミッタをそれぞれドレインD及びソースSとするものである。トランジスタFT21のゲートGは、トランジスタBP21のベース、トランジスタBP22のコレクタ及びトランジスタFT21のドレインDに接続される。トランジスタBP22のエミッタと、トランジスタFT21のソース及び基板電極とが接地点VSSに接続される。
【0033】
図3の回路の集積化構成としては、例えば図1の集積化構成において、基板10の導電型をN型にすると共にウエル領域12、26の導電型をそれぞれP型,N型にし、エミッタ領域16及びコンタクト領域22の導電型をいずれもN型とし、コンタクト領域18及びエミッタ領域20の導電型をいずれもP型とすればよい。この場合、入力端子INに供給される入力信号としての電圧の最大値をVmとし、トランジスタBP21のエミッタPN接合(ダイオードD21)の順方向電圧降下をVfとすると、トランジスタFT11に対応するトランジスタFT21は、スレッショルド電圧の絶対値がVm−Vfより大きくなるように設定される。なお、ウエル領域26に対応するN型ウエル領域は省略することもできる。
【0034】
図3に関して上記した構成において、入力端子INに−のESD入力が印加されるとき、トランジスタFT21は、ゲート電圧が設定に係るスレッショルド電圧に達すると導通し、トランジスタBP22に電流が流れる。この電流をトリガーとしてトランジスタBP21,BP22からなるサイリスタがスナップバックを起こして導通し、大電流を流す。一例として、Vm=12[V]、Vf=0.6[V]とすると、トランジスタFT21にはゲート電圧が−11.4[V]を越えると電流が流れ、この電流に応じてサイリスタが導通する。従って、被保護回路CPは、−のESD入力から保護される。
【0035】
入力端子INに+のESD入力が印加されるとき、トランジスタBP21において、エミッタPN接合(ダイオードD21)のブレークダウン電圧をVとし、コレクタPN接合(ダイオードD22)の順方向電圧降下をVfとすると、トランジスタBP21は、V+Vf1なる電圧で導通して大電流を流す。一例として、V=12[V]、Vf=0.6[V]とすると、トランジスタBP21は、12.6[V]で導通する。従って、被保護回路CPは、+のESD入力から保護される。
【0036】
通常の使用状態においては、入力端子INに−Vmの電圧が印加されると、トランジスタFT21のゲート電圧は、−(Vm−Vf)となり、トランジスタFT21は非導通である。また、トランジスタBP21において、エミッタPN接合(ダイオードD21)が順方向にバイアスされると共にコレクタPN接合(ダイオードD22)が逆方向にバイアスされる。コレクタPN接合(D22)のブレークダウン電圧は、ウエル領域12及び基板10に関して前述したと同様に50[V]程度に設定される。このような設定状態において、Vm=12[V]とすれば、トランジスタBP21は非導通である。従って、−Vmの電圧は、被保護回路CPに正常に入力される。
【0037】
入力端子INに+Vmの電圧が印加されると、トランジスタBP21において、エミッタPN接合(ダイオードD21)が逆方向にバイアスされると共にPN接合(ダイオードD22)が順方向にバイアスされる。一例として、Vm=12[V]とし、エミッタPN接合(D21)のブレークダウン電圧を12[V]とし、コレクタPN接合(D22)の順方向電圧降下を0.6[V]とすれば、+12[V]の入力電圧では、トランジスタBP21が非導通である。従って、+Vmの電圧は、被保護回路CPに正常に入力される。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、ウエル領域及び半導体基板(又は他のウエル領域)をそれぞれベース及びコレクタとする第1のラテラルバイポーラトランジスタと、このトランジスタのベース及びコレクタをコレクタ及びベースとする第2のラテラルバイポーラトランジスタとによりサイリスタを構成すると共に、第2のラテラルバイポーラトランジスタのベースの上にゲート絶縁膜を介してゲート電極層を形成して第2のラテラルバイポーラトランジスタのコレクタ及びエミッタをそれぞれドレイン及びソースとするMOS型トランジスタを構成し、入力端子から第1のラテラルバイポーラトランジスタのエミッタPN接合を介してゲート電極層に印加されるESD入力に応じてMOS型トランジスタに流れる電流をトリガーとしてサイリスタを導通させる構成にしたので、MOS型トランジスタのゲート絶縁膜やウエル領域−基板間(又はウエル領域間)のPN接合を高耐圧化することで高いESD耐圧が得られると共に例えば±12[V]等の広いレベル範囲の信号を入力可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係る入力保護回路の集積化構成を示す断面図である。
【図2】 図1の構成の等価回路を示す回路図である。
【図3】 図2の回路の変形例を示す回路図である。
【図4】 従来の入力保護回路の一例を示す回路図である。
【図5】 従来の入力保護回路の他の例を示す回路図である。
【符号の説明】
IN:入力端子、CP:被保護回路、D11,D12,D21,D22:ダイオード、BP11,BP12,BP21,BP22:バイポーラトランジスタ、FT11,FT21:MOS型トランジスタ、10:半導体基板、12,26:ウエル領域、14:フィールド絶縁膜、16,20:エミッタ領域、18,22:コンタクト領域、24:ゲート電極層。

Claims (2)

  1. 被保護回路に入力信号を供給する入力端子と、
    第1導電型を有する半導体基板と、
    前記第1導電型とは反対の第2導電型を有し、前記半導体基板とPN接合をなすように前記半導体基板の一主面に形成されたフローティング状態のウエル領域と、
    前記第1導電型を有し、前記ウエル領域内に形成された第1のエミッタ領域であって、前記ウエル領域及び前記半導体基板をそれぞれベース及びコレクタとする第1のバイポーラトランジスタを構成するものと、
    前記第2導電型を有し、前記半導体基板の一主面において前記ウエル領域の近傍に形成された第2のエミッタ領域であって、前記ウエル領域及び前記半導体基板をそれぞれコレクタ及びベースとする第2のバイポーラトランジスタを構成するものと、
    前記半導体基板の一主面における前記ウエル領域と前記第2のエミッタ領域の間の領域を覆うフィールド絶縁膜の上に形成されたゲート電極層であって、前記ウエル領域及び前記第2のエミッタ領域をそれぞれドレイン及びソースとし、前記ウエル領域及び前記第2のエミッタ領域の間の領域と前記ゲート電極層との間に挟まれた前記フィールド絶縁膜をゲート絶縁膜とするMOS型トランジスタを構成するものとを備え、
    前記入力端子を前記第1のエミッタ領域に、前記ウエル領域を前記ゲート電極層にそれぞれ接続すると共に前記第2のエミッタ領域及び前記半導体基板を基準電位点に接続し、前記入力端子から前記第1のバイポーラトランジスタのエミッタPN接合を介して前記ゲート電極層に印加される静電気等のサージ電圧入力に応じて前記MOS型トランジスタに流れる電流をトリガーとして前記第1及び第2のバイポーラトランジスタからなるサイリスタを導通させる構成にした入力保護回路。
  2. 被保護回路に入力信号を供給する入力端子と、
    第1導電型を有する半導体基板と、
    前記第1導電型とは反対の第2導電型を有し、前記半導体基板とPN接合をなすように前記半導体基板の一主面に形成されたフローティング状態の第1のウエル領域と、
    前記第1導電型を有し、前記半導体基板の一主面に前記第1のウエル領域に隣接してPN接合をなすように形成された第2のウエル領域と、
    前記第1導電型を有し、前記第1のウエル領域内に形成された第1のエミッタ領域であって、前記第1のウエル領域及び前記第2のウエル領域をそれぞれベース及びコレクタとする第1のバイポーラトランジスタを構成するものと、
    前記第2導電型を有し、前記半導体基板の一主面において前記第1のウエル領域の近傍で且つ前記第2のウエル領域内に形成された第2のエミッタ領域であって、前記第1のウエル領域及び前記第2のウエル領域をそれぞれコレクタ及びベースとする第2のバイポーラトランジスタを構成するものと、
    前記第2のウエル領域における前記第1のウエル領域と前記第2のエミッタ領域との間の領域を覆うフィールド絶縁膜の上に形成されたゲート電極層であって、前記第1のウエル領域及び前記第2のエミッタ領域をそれぞれドレイン及びソースとし、前記第1のウエル領域及び前記第2のエミッタ領域の間の領域と前記ゲート電極層との間に挟まれた前記フィールド絶縁膜をゲート絶縁膜とするMOS型トランジスタを構成するものとを備え、
    前記入力端子を前記第1のエミッタ領域に、前記第1のウエル領域を前記ゲート電極層にそれぞれ接続すると共に前記第2のエミッタ領域及び前記第2のウエル領域を基準電位点に接続し、前記入力端子から前記第1のバイポーラトランジスタのエミッタPN接合を介して前記ゲート電極層に印加される静電気等のサージ電圧入力に応じて前記MOS型トランジスタに流れる電流をトリガーとして前記第1及び第2のバイポーラトランジスタからなるサイリスタを導通させる構成にした入力保護回路。
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