JPH11204737A - 集積回路用保護装置 - Google Patents

集積回路用保護装置

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JPH11204737A
JPH11204737A JP10007742A JP774298A JPH11204737A JP H11204737 A JPH11204737 A JP H11204737A JP 10007742 A JP10007742 A JP 10007742A JP 774298 A JP774298 A JP 774298A JP H11204737 A JPH11204737 A JP H11204737A
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JP
Japan
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current control
control element
terminal
layer
integrated circuit
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Application number
JP10007742A
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Inventor
Masahiro Suzuki
巨裕 鈴木
Takeshi Shiotani
武司 塩谷
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体集積回路に対して正,負何れの極性の
所定範囲を超える電圧が印加された場合でも、半導体集
積回路を保護することが可能な集積回路用保護装置を、
極力少ない回路面積で構成する。 【解決手段】 P型半導体基板11内に双方向サイリス
タ構造を有する電源側及びグランド側電流制御素子26
及び42を形成し、ESDが出力パッド53に印加され
た時に、内部素子49及び50の動作状態により出力パ
ッド53がグランドVss側に接続されている場合は、E
SDの電圧極性に応じて電流制御素子26のSCR構造
24及び25が端子T1−T2方向,端子T2−T1方
向に夫々ターンオンして内部素子49を保護する。ま
た、出力パッド53が電源Vdd側に接続されている場合
は、前記電圧極性に応じて電流制御素子42のSCR構
造40及び41が端子T1−T2方向,端子T2−T1
方向に夫々ターンオンして内部素子50を保護する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
外部信号端子に接続され、その外部信号端子に所定範囲
を超える電圧が印加された場合に半導体集積回路が破壊
されるのを防止する集積回路用保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、LSI(Large Scale Integratio
n,大規模集積回路) については、小型化及び省電力化
の要請が高まっている。その要請に応じてLSIの微細
化が進むにつれて、LSIに対するESD(Electro Sta
tic Discharge ,静電気放電) の影響が深刻な問題とな
ってきている。LSIをESDから保護する保護回路と
しては、例えば、抵抗及びコンデンサ,ダイオード,バ
イポーラトランジスタなどにより構成したものが一般に
良く用いられている。
【0003】例えば、抵抗及びコンデンサを用いた保護
回路は、印加されたESDのサージを平滑する作用をな
すものであり、そのサージに対する平滑能力は、抵抗値
Rと容量Cとの積が大きい方が高くなる。しかし、一方
で保護回路の面積を小さくするためには、コンデンサの
形成領域を小さくする必要がある。すると、コンデンサ
の容量Cが小さくなるため、その分抵抗値Rを大きくす
る必要がある。そのため、ESDが印加されない通常の
回路動作の場合でも抵抗値Rが影響し、電力を必要以上
に消費するという問題が生じる。
【0004】また、ダイオードを用いた保護回路は、E
SDのサージが印加された場合の電流吸収能力が高い、
という利点がある。しかし、ダイオードのPN接合部分
に形成される空乏層の寄生容量によって応答時間が長く
なり、極めて短時間内に印加されるサージには対応する
ことができないという問題がある。
【0005】また、バイポーラトランジスタを用いた保
護回路は応答時間が短く、短時間内に印加されるサージ
にも対応することができる。しかし、保護回路に用いら
れるバイポーラトランジスタは、オン状態におけるコレ
クタ−エミッタ間の電圧が15〜20Vと高いため、ト
ランジスタ自身の発熱量がダイオードなどに比較して多
くなる。そのため、多量の電流を流すと熱破壊するおそ
れがあり、あまり小型に形成することはできない。
【0006】即ち、保護回路としては、通常動作時の消
費電力に与える影響が殆どなく、且つ、少ない面積で大
量の電流を流すことができるものが望ましい。このよう
な要求を満たすものの一つとして、SCR(Silicon Con
trolled Rectifier ,シリコン制御整流素子) を使用し
た保護回路が考えられている。SCRを使用した保護回
路は、短い応答時間、極めて小さいオン抵抗、少ない発
熱量及び大きな電流吸収能力等の好ましい性質を備えて
いる。
【0007】LSI内にSCR構造を形成し保護回路と
して動作させるには、LSIの信号端子とグランドとの
間に70V以上の高いトリガ電圧を印加する必要がある
が、70V未満のサージに対しても保護回路として動作
させるためSCR構造とMOSFETとを組み合わせて
LVTSCR(Low Voltage Triggering SCR ,低電圧ト
リガSCR) を形成する技術が開示されている(IEEE El
ectron Device Letters,Vol.12,No.1,January,1991,P21
-23)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ESD
に対する保護回路については、前述のようにLSIの微
細化が進んできた結果内部の配線幅が狭まったことによ
り、その配線に含まれている抵抗成分が無視できなくな
ることにより、新たな問題が発生している。
【0009】ここで、図7を参照して説明する。図7
は、LSIの内部素子として出力部に配置されているC
MOSインバータ(以下、インバータと称す)1の回路
図である。CMOSインバータ1は、PMOSFET2
及びNMOSFET(以下、何れもFETと称す)3で
構成されている。そして、FET2のソースは、アルミ
ニュウムなどによる配線4(電源ライン)を介して電源
Vddに接続されており、FET3のソースは、配線5
(グランドライン)を介してグランドVssに接続されて
いる。これらの配線4及び5は、夫々抵抗成分として抵
抗4a及び5aを含んでいる。
【0010】両FET2及び3のゲート,ドレインは夫
々共通に接続されており、前者は入力端子(前段の回路
の出力端子)6に接続され、後者は出力パッド7に接続
されている。また、出力パッド7とFET3のソースと
の間には、保護回路8が接続されている。
【0011】インバータ1においては、FET2,3の
何れか一方が常にオン状態となっている。今、例えば入
力端子6のレベルがグランドVssでありFET2がオン
状態の場合で、出力パッド7より極性が負のESDが印
加された場合を考える。この時、FET2のドレイン
(即ち、出力パッド7)のレベルは電源Vddに略等し
く、この状態で保護回路8が作動すると、グランドVss
から配線5,保護回路8及び出力パッド7を介して電流
が流れる。
【0012】ここで、配線5の抵抗5aが無視できる小
ささであれば、保護回路8が作動し上記経路で電流が流
れることにより、FET2のドレインのレベルは電源V
ddに維持される。しかし、抵抗5aが無視できない大き
さの場合は、上記経路で電流が大量に流れると、抵抗5
aにおいて電圧降下が生じ、出力パッド7のレベルはV
ddから大幅に低下する。その結果、FET2のソース−
ドレイン間に大量の電流が流れて(即ち、負のESDが
侵入したことに等しい)、FET2が破壊に至るおそれ
がある。
【0013】例えば、本発明の発明者らが行った一試算
例として、集積回路の耐圧15Vであり、ESDの最大
電流値2.67Aである場合に上記のような問題が生じ
ると想定した場合の配線の抵抗値Rは、R>15/2.
67=5.6(Ω)である。この時、アルミニュウムの
抵抗率2.7μΩ・cm,アルミ配線の長さ及び厚さ
を、例えば夫々2cm及び2.0μmとした場合に、配
線の幅dは、次式を解くことにより求められ、 (2.7×10−6×2.0)/(2.0×10−4×
d)>5.6d<0.48×10−2(cm) となり、この場合は、配線幅dが48μm未満になると
上記問題を生じると考えられる。
【0014】従って、集積回路の動作状態と、印加され
るESDの極性の正負を考慮すると、集積回路に対する
ESDの放電モードは、以下の4種類が考えられる。 (1)PSモード:正極性のESDが印加された場合
に、グランドラインを介して放電する。 (2)NSモード:負極性のESDが印加された場合
に、グランドラインを介して放電する。 (3)PDモード:正極性のESDが印加された場合
に、電源ラインを介して放電する。 (4)NDモード:負極性のESDが印加された場合
に、電源ラインを介して放電する。
【0015】斯様な4つの放電モードに対応できるよう
に、複数のSCR構造を用いて構成された保護回路が、
例えば特開平8−288403号公報に開示されてい
る。しかしながら、この従来技術では、上記4つの放電
モード夫々に対応して4つのSCR構造を設ける構成で
あり、回路面積が大きくなってしまうという問題があっ
た。
【0016】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、半導体集積回路に対して正,負何れ
の極性の所定範囲を超える電圧が印加された場合でも、
半導体集積回路を保護することが可能な集積回路用保護
装置を、極力少ない回路面積で構成することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1または4記載の
集積回路用保護装置によれば、P型またはN型半導体基
板内に双方向サイリスタ構造を有する電源側及びグラン
ド側電流制御素子を形成したので、ESDのような所定
範囲を外れた電圧が外部信号端子に印加された時に、半
導体集積回路の動作状態により外部信号端子が電源側に
接続されている場合は、前記電圧の極性が正,負の何れ
であっても、電源側電流制御素子が端子T1−T2方
向,端子T2−T1方向に夫々ブレークオーバすること
によって半導体集積回路は保護される。
【0018】また、同様の場合に、半導体集積回路の動
作状態により外部信号端子がグランド側に接続されてい
る場合は、前記電圧の極性に応じてグランド側電流制御
素子が端子T1−T2方向,端子T2−T1方向に夫々
ブレークオーバすることで半導体集積回路は保護され
る。即ち、これらの電流制御素子を双方向サイリスタ構
造を有するものとしたことにより、従来のようにESD
の極性に応じてSCR構造を独立に形成するものに比し
て、保護回路に要する面積を大幅に削減することができ
る。
【0019】請求項2または5記載の集積回路用保護装
置によれば、電源側電流制御素子とグランド側電流制御
素子とをトレンチ分離したことにより、半導体集積回路
の動作状態に応じて、外部信号端子が電源側,グランド
側に接続されていない方の半導体集積回路側に対してE
SDが印加されるのを防止することができる。
【0020】請求項3または6記載の集積回路用保護装
置によれば、PMOSFETは、外部信号端子に印加さ
れる所定範囲を外れた電圧の極性が正である場合にオン
状態となって、電源側電流制御素子をT1−T2方向に
ターンオンすると共に、所定範囲を外れた電圧の極性が
負である場合に降伏状態となって、電源側電流制御素子
をT2−T1方向にターンオンするように作用する。
【0021】また、NMOSFETは、所定範囲を外れ
た電圧の極性が正である場合に降伏状態となってグラン
ド側電流制御素子をT1−T2方向にターンオンすると
共に、所定範囲を外れた電圧の極性が負である場合にオ
ン状態となってグランド側電流制御素子をT2−T1方
向にターンオンするように作用する。従って、電源側及
びグランド側電流制御素子をより低い電圧でターンオン
することができ、半導体集積回路を保護する電圧の所定
範囲をより低く設定することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1実施例)以下、本発明の第
1実施例について図1乃至図3を参照して説明する。図
1は、P型の半導体基板に半導体集積回路及び保護装置
を形成した場合を示す、半導体構造の模式的な断面図で
ある。この図1において、P型の半導体基板11の内部
には、2つのNウェル12及び13が形成されている。
これら2つのNウェル12,13間には、絶縁体が充填
されたトレンチ14が形成されており、両者間はトレン
チ分離されている。
【0023】半導体基板11のNウェル12が形成され
ている領域に隣接する部分には、P+層15が形成され
ている(シンボル“+”は高濃度でドープされているこ
とを示す)。Nウェル12の内部には、3つのPウェル
16,17及び18が形成されており、Pウェル16の
内部には、P+層19が形成されている。そのP+層1
9は、P+層15に接続されている。
【0024】Pウェル17の内部には、P+層20,N
+層21及びN+層22が形成されており、Pウェル1
8の内部には、P+層23が形成されている。ここで、
P+層23,Pウェル18,Nウェル12,Pウェル1
7及びN+層21は、PNPN接合からなるSCR構造
24をなしており、また、N+層22,Pウェル17,
Nウェル12,Pウェル16及びP+層19は、NPN
P接合からなるSCR構造25をなしている。そして、
これらのSCR構造24及び25が組合わされた構造
が、双方向サイリスタ構造を有するグランド側電流制御
素子26を構成している。
【0025】P+層19とP+層20との間には、アル
ミニュウム配線によって形成された抵抗値1Ω程度の抵
抗27が接続されている。また、Pウェル17のN+層
21,22間の領域の表面部分には、酸化膜(Si
)28を介してポリシリコンからなるゲート電極2
9が形成されている。即ち、N+層21(ドレイン),
Pウェル17,N+層22(ソース)及びゲート電極2
9は、NMOSFET30を構成している。ゲート電極
29は、N+層21に接続されている。また、N+層2
2とP+層23との間には、抵抗27と同様に形成され
ている抵抗31が接続されている。
【0026】他方のNウェル13の内部には、2つのP
ウェル32,33が形成されている。Pウェル32の内
部には、N+層34,P+層35が形成されており、P
ウェル33の内部には、P+層36,N+層37及びP
+層38が形成されている。また、Nウェル13内のP
ウェル33に隣接して、N+層39が形成されている。
【0027】ここで、P+層35,Nウェル13,Pウ
ェル33及びN+層37からなるPNPN接合は、SC
R構造40をなしており、また、N+層34,Pウェル
32,Nウェル13及びP+層36は、NPNP接合か
らなるSCR構造41をなしている。そして、これらの
SCR構造40及び41が組合わされた構造が、双方向
サイリスタ構造を有する電源側電流制御素子42を構成
している。
【0028】N+層34とP+層35との間には、アル
ミニュウム配線によって形成された抵抗値1Ω程度の抵
抗43が接続されている。また、P+層35,36間の
領域の表面部分には、酸化膜44を介してポリシリコン
からなるゲート電極45が形成されている。即ち、P+
層36(ドレイン),Nウェル13,P+層35(ソー
ス)及びゲート電極45は、PMOSFET46を構成
している。
【0029】また、ゲート電極45は、P+層36に接
続されており、そのP+層36とN+層37との間に
は、抵抗43と同様に形成されている抵抗47が接続さ
れている。N+層37,P+層38及びN+層39は、
共通に接続されている。以上が保護回路(集積回路用保
護回路)48を構成している。
【0030】内部素子(半導体集積回路)49及び50
の一端は、保護抵抗51及び52を介して出力パッド
(外部信号端子)53に夫々接続されており、他端は、
グランドVss及び電源Vddに夫々接続されている。ここ
で、内部素子49及び50は、例えば、図7におけるF
ET2及び3と同様に、導通状態となることによって出
力パッド53をグランドVss側及び電源Vdd側に夫々接
続するような素子であり、耐圧は、±15Vに設定され
ているものとする。
【0031】そして、保護回路48の入力端子(P+層
23及びN+層34の共通接続点)48Iは、出力パッ
ド53に接続されていると共に、グランド端子(P+層
15及び19の共通接続点)48SはグランドVssに、
電源端子(N+層37,P+層38及びN+層39の共
通接続点)48Dは電源Vddに接続されている。この場
合、入力端子48IはT1端子に対応し、グランド端子
48S及び電源端子48DはT2端子に対応している。
【0032】次に、第1実施例の作用について図2及び
図3をも参照して説明する。図2は、図1の半導体構造
の内部素子49及び電源側電流制御素子26を中心とす
るグランド側の電源側の等価回路図であり、図3は、内
部素子50及び電源側電流制御素子42を中心とする電
源側の等価回路図である。
【0033】尚、図2及び図3においては、半導体基板
11及びPウェル16,17,18,32,33並びに
Nウェル13部分が有する抵抗分を、夫々R1及びR
2,R3,R4,R5,R6並びにR7で示している。
また、これらの等価回路図では、動作説明を考慮して、
グランド側電流制御素子26及び電源側電流制御素子4
2は、SCR構造24,25及び40,41に夫々分離
した状態で表している。
【0034】図2において、SCR構造24は、バイポ
ーラトランジスタ(以下、単にトランジスタと称す)T
r1及びTr2で構成されており、トランジスタTr1
は、P+層23及びPウェル18をエミッタ,Nウェル
12をベース,Pウェル17をコレクタとするPNP型
であり、トランジスタTr2は、N+層21をエミッ
タ,Pウェル17をベース,Nウェル12をコレクタと
するPNP型である。
【0035】また、SCR構造25は、トランジスタT
r3及びTr4で構成されており、トランジスタTr3
は、N+層22をエミッタ,Pウェル17をベース,N
ウェル12をコレクタとするNPN型であり、トランジ
スタTr4は、P+層19及びPウェル16をエミッ
タ,Nウェル12をベース,Pウェル17をコレクタと
するPNP型である。
【0036】そして、SCR構造24側においては、N
MOSFET30のソースは、トランジスタTr1のベ
ース及びトランジスタTr2のコレクタに接続されてお
り、ドレインは、トランジスタTr2のエミッタに接続
されている。また、SCR構造25側においては、NM
OSFET30のソースは、トランジスタTr3のエミ
ッタに接続されており、ドレインは、トランジスタTr
3のベース及びトランジスタTr4のコレクタに接続さ
れている。
【0037】また、ダイオードD1及びD4は、半導体
基板11及びNウェル12,ダイオードD2及びD5
は、Pウェル16及びNウェル12,ダイオードD3
は、Pウェル18及びNウェル12のPN接合で構成さ
れるものである。
【0038】先ず、図2に示すグランド側の回路部分に
ついて、以下の場合に分けて作用を説明する。 (1)PSモード この場合は、内部素子49がオン状態,内部素子50が
オフ状態であり、出力パッド53が、内部素子49を介
してグランドVssに至る電流経路に接続されている状態
で、極性が正のESDが印加される場合である。
【0039】この時、ESDは、抵抗51に侵入すると
共に、抵抗31を介してN+層22に侵入する。また、
ESDは、抵抗52に侵入すると共に、N+層34及び
抵抗43を介してP+層35にも侵入しようとするが、
内部素子50がオフ状態であり電源Vddに至る電流経路
は遮断されているので抵抗52から先へは侵入できず、
また、Nウェル13は、グランドVss側に接続されてい
るNウェル12とはトレンチ14により分離されている
ので、N+層34及びP+層35から先へも侵入するこ
とはできない。
【0040】P+層23に侵入したESDは、Pウェル
18及びNウェル12を経由してN+層22に侵入す
る。ここで、NMOSFET30は、内部素子49の耐
圧+15Vを超える電圧がソースであるN+層22に印
加されると、確実に降伏状態となるようにチャネル幅な
どが予め調整されている。そして、ESDの電圧が+1
5Vを超える場合は、NMOSFET30は降伏状態と
なって、N+層22からNウェル12を介してN+層2
1へと電流が流れ、その電流は抵抗27を介してグラン
ドVssへ流れ込む。
【0041】この時、抵抗31及びR4(Pウェル1
8)に電流が流れるので、P+層23とN+層22との
間に電位差が生じてトランジスタTr1にベース電流が
流れ、トランジスタTr1はオン状態となる。すると、
トランジスタTr2にもベース電流が流れてオン状態に
なるので、結果としてSCR構造24がターンオン状態
となり、ESDはSCR構造24に吸収され、抵抗27
を介してグランドVssに流れ込み、内部素子49は保護
される。
【0042】以上の場合において、抵抗31は、出力パ
ッド53から侵入したESDをNMOSFET30側に
流さずに、できるだけSCR構造24に吸収させるよう
に作用する。そして、抵抗31の抵抗値は、ESDが印
加されて電流が大量に流れる場合にのみ上記作用をなせ
ば良いので1Ω程度に設定すれば良く、抵抗31は、ア
ルミニュウム配線を利用して作成することができる。従
って、製造工程を増加させることがなく、また、抵抗3
1を入れたことによるSCR構造25のオン抵抗の増加
も殆どない。
【0043】(2)NSモード この場合は、内部素子49及び50が(1)と同様のオ
ンオフ状態で、出力パッド53に、極性が負のESDが
印加される場合である。この時、ESDは、(1)と同
様に各部へ侵入しようとするが、同様に抵抗52から先
へは侵入できず、トレンチ14によってN+層34及び
P+層35から先へも侵入することはできない。また、
P+層23からPウェル18に侵入したESDは、ダイ
オードD4に対して逆バイアスとなることによってそれ
以上先へは侵入できない。
【0044】ここで、NMOSFET30のゲート電極
29及びドレインたるN+層21は、抵抗27を介して
グランドVssに接続されているので、ソースたるN+層
22にしきい値を超える負電圧が印加されると、NMO
SFET30はオン状態となる。この場合、NMOSF
ET30は、内部素子49の耐圧−15Vを負極性で超
える電圧がN+層22に印加されると確実にオン状態と
なるように設定されている。
【0045】即ち、ESDの電圧が−15Vを負極性で
超える場合は、NMOSFET30はオン状態となり、
グランドVssから抵抗27を経由し、N+層21からP
ウェル17を介してN+層22へ、更に抵抗31を介し
て出力パッド53へと負極性の電流が流れる。
【0046】この時、抵抗27に電流が流れるので、P
+層19とP+層20(Pウェル17)との間に電位差
が生じる。ここで、トランジスタTr4の降伏電圧は−
12V程度に設定されており、トランジスタTr4が降
伏状態となることによってエミッタであるPウェル16
からコレクタであるPウェル17に降伏電流が流れる。
すると、トランジスタTr3にもベース電流が流れてオ
ン状態になるので、結果としてSCR構造25がターン
オン状態となり、ESDはSCR構造25に吸収され、
内部素子49は保護される。
【0047】この場合、抵抗27は、抵抗31と同様
に、ESDによる電流をNMOSFET3側に流すこと
なく、SCR構造25に吸収させる作用をなすものであ
るため、SCR構造24のオン抵抗の増加も殆どない。
【0048】次に、図3に示す電源側の回路部分につい
て説明する。図3において、SCR構造40は、トラン
ジスタTr5及びTr6で構成されており、トランジス
タTr5は、P+層35及びPウェル32をエミッタ,
Nウェル13をベース,P+層36(Pウェル33)を
コレクタとするPNP型であり、トランジスタTr6
は、N+層37をエミッタ,Pウェル33をベース,N
ウェル13をコレクタとするNPN型である。
【0049】また、SCR構造41は、トランジスタT
r7及びTr8で構成されており、トランジスタTr7
は、N+層34をエミッタ,Pウェル32をベース,N
ウェル13をコレクタとするNPN型であり、トランジ
スタTr8は、P+層36及びPウェル33をエミッ
タ,Nウェル13をベース,Pウェル32をコレクタと
するPNP型である。
【0050】そして、SCR構造40側においては、P
MOSFET46のソースは、トランジスタTr5のエ
ミッタに接続されており、ドレインは、トランジスタT
r5のコレクタ及びトランジスタTr6のベースに接続
されている。また、SCR構造41側においては、PM
OSFET46のソースは、トランジスタTr7のベー
ス及びトランジスタTr8のコレクタに接続されてお
り、ドレインは、トランジスタTr8のエミッタに接続
されている。
【0051】また、ダイオードD6は、Pウェル32及
びN+層34,ダイオードD7は、半導体基板11及び
Nウェル13,ダイオードD8は、Pウェル33及びN
+層37のPN接合で構成されるものである。
【0052】次に、図3に示す回路部分について、以下
の場合に分けて作用を説明する。 (3)PDモード この場合は、内部素子49がオフ状態,内部素子50が
オン状態であり、出力パッド53が内部素子50を介し
て電源Vddに至る電流経路に接続されている状態で、出
力パッド53に極性が正のESDが印加される場合であ
る。
【0053】この時、ESDは、抵抗51,52を介し
て内部素子49,50へ侵入しようとし、また、P+層
23,N+層34及び抵抗43を介してP+層35にも
侵入しようとする。更に、ESDは、抵抗31を介して
P+層22にも侵入しようとするが、内部素子49がオ
フ状態でありグランド電源Vssに至る電流経路は遮断さ
れているので抵抗51から先へは侵入できず、また、N
ウェル12は、電源Vdd側に接続されているNウェル1
3とはトレンチ14により分離されているので、N+層
22及びP+層23から先へも侵入することはできな
い。また、N+層34に侵入したESDも、逆バイアス
となるためNウェル13に侵入することはできない。
【0054】ここで、PMOSFET46は、ゲート電
極45が抵抗47を介して電源Vdd(例えば5V)に接
続されているので、ソースであるP+層35に印加され
る電圧が(5V+しきい値電圧)になるとオン状態とな
るものであり、この場合、内部素子50の耐圧+15V
を超える電圧がP+層35に印加されると確実にオン状
態となるように設定されている。即ち、ESDの電圧が
+15Vを超える場合は、PMOSFET46はオン状
態となって、P+層35からNウェル13を介してP+
層36へと電流が流れて、抵抗47若しくはR6を介し
て電源Vddへ流れ込む。
【0055】この時、抵抗47若しくはR6(Pウェル
33)に電流が流れるので、Pウェル33とN+層37
との間に電位差が生じてトランジスタTr6にベース電
流が流れ、トランジスタTr6はオン状態となる。する
と、トランジスタTr5にもベース電流が流れてオン状
態になるので、結果としてSCR構造40がターンオン
状態となり、ESDはSCR構造40に吸収されて電源
Vddに流れ込み、内部素子50は保護される。
【0056】以上の場合において、抵抗43は、出力パ
ッド53から侵入したESDをPMOSFET46側に
流さずに、できるだけSCR構造41に吸収させるよう
に作用する。
【0057】(4)NDモード この場合は、内部素子49及び50が(1)と同様のオ
ンオフ状態で、出力パッド53に、極性が負のESDが
印加される場合である。この時、ESDは、(1)と同
様に各部へ侵入しようとするが、同様に抵抗51から先
へは侵入できず、トレンチ14によってN+層22及び
P+層23から先へも侵入することはできない。
【0058】ここで、PMOSFET46のソースたる
P+層35に対して降伏電圧を超える負電圧が印加され
ると、PMOSFET46は降伏状態となる。この場
合、PMOSFET46は、内部素子49の耐圧−15
Vに電源電圧5Vを加えた電圧(−10V)を負極性で
超える電圧がP+層35に印加されると確実に降伏状態
となるように設定されている。
【0059】即ち、ESDの電圧が−10Vを負極性で
超える場合は、PMOSFET46は降伏状態となり、
電源Vddから抵抗47を経由し、P+層36からNウェ
ル13を介してP+層35へ、更に抵抗43を介して出
力パッド53へと負極性の電流が流れる。
【0060】この時、抵抗43若しくはR5(Pウェル
32)に電流が流れるので、Pウェル32とN+層34
との間に電位差が生じてトランジスタTr7にベース電
流が流れ、トランジスタTr7はオン状態となる。する
と、トランジスタTr8にもベース電流が流れてオン状
態になるので、結果としてSCR構造41がターンオン
状態となり、ESDはSCR構造41に吸収されて内部
素子50は保護される。この場合、抵抗43は、抵抗4
7と同様に、ESDによる電流をPMOSFET46側
に流すことなく、SCR構造41に吸収させる作用をな
すものである。
【0061】以上のように本実施例によれば、P型半導
体基板11内に双方向サイリスタ構造を有する電源側及
びグランド側電流制御素子26及び42を形成したの
で、内部素子49及び50の耐圧を超える電位のESD
が出力パッド53に印加された時に、内部素子49及び
50の動作状態により出力パッド53がグランドVss側
に接続されている場合は、ESDの電圧極性に応じてグ
ランド側電流制御素子26のSCR構造24及び25が
端子T1−T2方向,端子T2−T1方向に夫々ターン
オンすることで内部素子49は保護される。
【0062】また、出力パッド53が電源Vdd側に接続
されている場合は、前記電圧極性が正,負の何れであっ
ても、電源側電流制御素子42のSCR構造40及び4
1が端子T1−T2方向,端子T2−T1方向に夫々タ
ーンオンすることによって内部素子50は保護される。
【0063】即ち、これらの電流制御素子26及び42
を、夫々SCR構造24,25及び40,41(PNP
N構造とNPNP構造)を組み合わせたシリコン対象ス
イッチ構造とすることにより、従来のようにESDの極
性に応じてSCR構造を個別に形成するものとは異な
り、保護回路48に要する面積を大幅に削減することが
でき、保護回路48を含む集積回路全体を容易に構成す
ることができる。つまり、以上の実施例では、内部素子
49,50の2つの素子について保護回路48を設けた
が、実際のLSIにおける外部信号端子は、数十ピン〜
数百ピン程度設けられるのが通常であり、それらの夫々
について保護回路48を設ける必要があるため、保護回
路に要する面積の縮小効果は絶大である。
【0064】また、本実施例によれば、電源側電流制御
素子42とグランド側電流制御素子26とをトレンチ1
4で分離したことにより、内部素子49,50の動作状
態に応じて、出力パッド53が電源Vdd側,グランドV
ss側に接続されていない方の素子側に対して、ESDが
侵入するのを防止することができ、保護効果をより高め
ることができる。
【0065】更に、本実施例によれば、NMOSFET
30は、ESDの極性が正である場合に降伏状態となっ
てグランド側電流制御素子26をT1−T2方向にター
ンオンすると共に、ESDの極性が負である場合にオン
状態となってグランド側電流制御素子26をT2−T1
方向にターンオンするように作用し、PMOSFET4
6は、ESDの極性が正である場合にオン状態となっ
て、電源側電流制御素子42をT1−T2方向にターン
オンさせると共に、ESDの極性が負である場合に降伏
状態となって、電源側電流制御素子42をT2−T1方
向にターンオンするように作用するので、電源側及びグ
ランド側電流制御素子26及び42をより低い電圧でタ
ーンオンさせることができ、内部素子49及び50を保
護する電圧の所定範囲をより低く設定することができ
る。
【0066】(第2実施例)図4乃至図6は本発明の第
2実施例を示すものである。第2実施例では、第1実施
例のP型の半導体基板11に代えて、N型の半導体基板
111に保護回路148を形成したものである。保護回
路148の構造は、保護回路48における全ての半導体
のP型,N型を反転させて、電源VddとグランドVssと
の接続関係を入れ替えたものである。P型,N型を反転
させた状態で対応する部分には、第1実施例と同一の符
号を100番台で示している。
【0067】作用に関しても、上記の入れ替えがあるだ
けで基本的には第1実施例と同様であり、以下要部のみ
説明する。 (1)PSモード この場合、内部素子49がオン状態,内部素子50がオ
フ状態であり、出力パッド53が内部素子49を介して
グランドVssに至る電流経路に接続されている。そし
て、正極性のESDは、P+層134及び抵抗143を
介してN+層135に印加される。ESDの電圧が内部
素子49の耐圧である+15Vを超える場合は、NMO
SFET146は降伏状態となって、N+層135から
Pウェル113を介してN+層136へと電流が流れ、
その電流は、抵抗147若しくはR106(Nウェル1
33)を介してグランドVssへ流れ込む。
【0068】この時、図5に示すように、抵抗143若
しくはR105(Nウェル132)に電流が流れるの
で、P+層134とNウェル132との間に電位差が生
じてトランジスタTr107にベース電流が流れ、トラ
ンジスタTr107はオン状態となる。すると、トラン
ジスタTr108にもベース電流が流れてオン状態にな
るので、結果としてSCR構造141がターンオン状態
となり、ESDはSCR構造141に吸収されてグラン
ドVssに流れ込むので、内部素子49は保護される。
【0069】(2)NSモード この場合、負極性のESDは、P+層134及び抵抗1
43を介してN+層135に印加され、ESDの電圧が
内部素子49の耐圧である−15Vを負極性で超える場
合は、NMOSFET146はオン状態となって、グラ
ンド電源Vssから抵抗147若しくはR106を介して
負極性の電流が流れ、更に、N+層136,Pウェル1
13及びN+層135を経由して出力パッド53へと至
る。
【0070】この時、抵抗147若しくはR106(N
ウェル133)に電流が流れるので、P+層137とN
ウェル133との間に電位差が生じてトランジスタTr
106にベース電流が流れ、トランジスタTr106は
オン状態となる。すると、トランジスタTr105にも
ベース電流が流れてオン状態になるので、結果としてS
CR構造140がターンオン状態となり、ESDはSC
R構造140に吸収されて、内部素子49は保護され
る。
【0071】(3)PDモード この場合は、内部素子49がオフ状態,内部素子50が
オン状態であり、出力パッド53が内部素子50を介し
て電源Vddに至る電流経路に接続されている状態で、出
力パッド53に極性が正のESDが印加される場合であ
る。
【0072】この時、図6に示すように、ESDは、N
+層123及び抵抗131を介してP+層122に印加
される。そして、ESDの電圧が+15Vを超える場合
は、PMOSFET130はオン状態となって、P+層
122からNウェル117を介してP+層121へと電
流が流れ、抵抗127を介して電源Vddへ流れ込む。
【0073】この時、抵抗127に電流が流れるので、
N+層120,119間に電位差が生じ,+15Vを超
えるとトランジスタTr104は降伏状態となり、降伏
電流が流れる。すると、トランジスタTr103にベー
ス電流が流れてオン状態になるので、結果としてSCR
構造125がターンオン状態となり、ESDはSCR構
造125に吸収されて電源Vddに流れ込み、内部素子5
0は保護される。
【0074】(4)NDモード ESDの電圧が−10Vを負極性で超える場合は、PM
OSFET130は降伏状態となり、電源Vddから抵抗
127を経由し、P+層121からNウェル117を介
してP+層122へ、更に抵抗131を介して出力パッ
ド53へと負極性の電流が流れる。
【0075】この時、抵抗131若しくはR104(N
ウェル118)に電流が流れるので、P+層122と1
18との間に電位差が生じてトランジスタTr101に
ベース電流が流れ、トランジスタTr101はオン状態
となる。すると、トランジスタTr102にもベース電
流が流れてオン状態になるので、結果としてSCR構造
124がターンオン状態となり、ESDはSCR構造1
24に吸収されて内部素子50は保護される。
【0076】以上のように第2実施例によれば、N型半
導体基板111内に双方向サイリスタと同様の機能をな
す電源側及びグランド側電流制御素子126及び142
を形成したので、所定電圧を超えるESDが出力パッド
53に印加された時に、内部素子49及び50の動作状
態により出力パッド53がグランドVss側に接続されて
いる場合は、前記電圧の極性に応じてグランド側電流制
御素子142のSCR構造141及び140が端子T1
−T2方向,端子T2−T1方向に夫々ターンオンする
ことで内部素子49は保護される。
【0077】また、出力パッド53が電源Vdd側に接続
されている場合は、前記電圧の極性が正,負の何れであ
っても、電源側電流制御素子126のSCR構造125
及び124が端子T1−T2方向,端子T2−T1方向
に夫々ターンオンすることによって内部素子50は保護
されるので、N型半導体基板111に形成される集積回
路についても、第1実施例と同様の効果が得られる。
【0078】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。半導体集積回路の耐圧によっては、
PMOSFET,NMOSFETを設けない構成とし
て、端子T1,T2に印加されるESDの電位によりS
CR構造がブレークオーバすることによって半導体集積
回路を保護する構成としても良い。保護回路を設ける外
部信号端子は、出力パッド53に限ることなく、入力パ
ッド或いは入出力パッドであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における集積回路用保護装
置の断面を模式的に示す図
【図2】グランド側の等価回路図
【図3】電源側の等価回路図
【図4】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図5】図2相当図
【図6】図3相当図
【図7】従来技術の問題点を説明するための、半導体集
積回路と保護回路との一接続例を示す回路図
【符号の説明】
11はP型半導体基板、14はトレンチ、26はグラン
ド側電流制御素子、30はNMOSFET、42は電源
側電流制御素子、46はPMOSFET、48は保護回
路(集積回路用保護回路)、48Iは入力端子(T1端
子)、48Sはグランド側端子(T2端子)、48Dは
電源側端子(T2端子)、49及び50は内部素子(半
導体集積回路)、53は出力パッド(外部信号端子)、
111はN型半導体基板、114はトレンチ、126は
グランド側電流制御素子、130はPMOSFET、1
42はグランド側電流制御素子、146はNMOSFE
T、148は保護回路(集積回路用保護回路)、148
Iは入力端子(T1端子)、148Sはグランド側端子
(T2端子)、148Dは電源側端子(T2端子)を示
す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 P型半導体基板に形成された半導体集積
    回路の外部信号端子に接続され、前記外部信号端子に所
    定範囲を外れた電圧が印加された場合に前記半導体集積
    回路が破壊されるのを防止する集積回路用保護装置にお
    いて、 T1端子が前記外部信号端子側に接続されると共にT2
    端子が電源側に接続された双方向サイリスタ構造を有す
    る電源側電流制御素子と、 T1端子が前記外部信号端子側に接続されると共にT2
    端子がグランド側に接続された双方向サイリスタ構造を
    有するグランド側電流制御素子とを備えたことを特徴と
    する集積回路用保護装置。
  2. 【請求項2】 前記電源側電流制御素子と前記グランド
    側電流制御素子とは、トレンチ分離されていることを特
    徴とする請求項1記載の集積回路用保護装置。
  3. 【請求項3】 前記電源側電流制御素子に組み込まれ、
    前記外部信号端子に印加される所定範囲を外れた電圧の
    極性が正である場合にオン状態となって、前記電源側電
    流制御素子をT1−T2方向にターンオンすると共に、
    前記外部信号端子に印加される所定範囲を外れた電圧の
    極性が負である場合に降伏状態となることにより、前記
    電源側電流制御素子をT2−T1方向にターンオンする
    PMOSFETと、 前記グランド側電流制御素子に組み込まれ、前記外部信
    号端子に印加される所定範囲を外れた電圧の極性が正で
    ある場合に降伏状態となることにより前記グランド側電
    流制御素子をT1−T2方向にターンオンすると共に、
    前記外部信号端子に印加される所定範囲を外れた電圧の
    極性が負である場合にオン状態となって前記グランド側
    電流制御素子をT2−T1方向にターンオンするNMO
    SFETとを備えたことを特徴とする請求項1または2
    記載の集積回路用保護装置。
  4. 【請求項4】 N型半導体基板内に形成された半導体集
    積回路の外部信号端子に接続され、前記外部信号端子に
    所定範囲を外れた電圧が印加された場合に前記半導体集
    積回路が破壊されるのを防止する集積回路用保護装置に
    おいて、 T1端子が前記外部信号端子側に接続されると共にT2
    端子が電源側に接続された双方向サイリスタ構造を有す
    る電源側電流制御素子と、 T1端子が前記外部信号端子側に接続されると共にT2
    端子がグランド側に接続された双方向サイリスタ構造を
    有するグランド側電流制御素子とを備えたことを特徴と
    する集積回路用保護装置。
  5. 【請求項5】 前記電源側電流制御素子と前記グランド
    側電流制御素子とは、トレンチ分離されていることを特
    徴とする請求項4記載の集積回路用保護装置。
  6. 【請求項6】 前記電源側電流制御素子に組み込まれ、
    前記外部信号端子に印加される所定範囲を外れた電圧の
    極性が正である場合にオン状態となって、前記電源側電
    流制御素子をT1−T2方向にターンオンすると共に、
    前記外部信号端子に印加される所定範囲を外れた電圧の
    極性が負である場合に降伏状態となることにより、前記
    電源側電流制御素子をT2−T1方向にターンオンする
    PMOSFETと、 前記グランド側電流制御素子に組み込まれ、前記外部信
    号端子に印加される所定範囲を外れた電圧の極性が正で
    ある場合に降伏状態となることにより前記グランド側電
    流制御素子をT1−T2方向にターンオンすると共に、
    前記外部信号端子に印加される所定範囲を外れた電圧の
    極性が負である場合にオン状態となって前記グランド側
    電流制御素子をT2−T1方向にターンオンするNMO
    SFETとを備えたことを特徴とする請求項4または5
    記載の集積回路用保護装置。
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