JP4914104B2 - 射出成形機 - Google Patents

射出成形機 Download PDF

Info

Publication number
JP4914104B2
JP4914104B2 JP2006115636A JP2006115636A JP4914104B2 JP 4914104 B2 JP4914104 B2 JP 4914104B2 JP 2006115636 A JP2006115636 A JP 2006115636A JP 2006115636 A JP2006115636 A JP 2006115636A JP 4914104 B2 JP4914104 B2 JP 4914104B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotary table
injection molding
molding machine
notch
molds
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006115636A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007283701A (ja
Inventor
清 国松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Original Assignee
Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Machinery and Metal Co Ltd filed Critical Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Priority to JP2006115636A priority Critical patent/JP4914104B2/ja
Publication of JP2007283701A publication Critical patent/JP2007283701A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4914104B2 publication Critical patent/JP4914104B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、複数の金型を所定度間隔で回転テーブルに搭載し、該回転テーブルを各金型間の配置角度間隔に対応した角度で間欠回転させる(回転テーブルに搭載した金型の1つを、順次、射出・充填ポジションに位置付けるように間欠回転させる)ようにした射出成形機に関する。
回転テーブル上に2つの下金型を180°間隔で搭載し、回転テーブルを180°ずつ正逆方向に間欠回転させることで、2つの下金型のうちの1つを交番的に1つの上金型と対向する位置に停止させるようにした2ステージタイプの縦型の射出成形機や、回転テーブル上に4つの下金型を90°間隔で搭載し、回転テーブルを90°ずつ一定方向に間欠回転させることで、4つの下金型のうちの1つを、順次上金型と対向する位置に停止させるようにした4ステージタイプの縦型の射出成形機は公知である。
このような射出成形機は、インサート成形などに用いて利便性があり、金型へのインサート物品の載置・位置決めと、溶融樹脂の射出・充填とを、別ステージで行うことで、成形サイクルの短縮化を図ることができる。特に、回転テーブル上に4つの下金型を搭載した4ステージタイプの構成では、金型へのインサート物品の載置・位置決めと、溶融樹脂の射出・充填と、成形製品のイジェクト・取り出しとを、それぞれ別ステージで行うことができるので、より成形サイクルの短縮化を図ることができる。
上記の回転テーブルの回転制御には、回転テーブルの原点出し(回転方向のイニシャルポジションを設定すること)が必須で、この原点出しは、従来は、メカ的に部材が当接することを利用して行われていた。
図6は、回転テーブル上に2つの下金型を180°間隔で搭載した従来の縦型の射出成形機(2ステージタイプの縦型の射出成形機)の要部平面図である。図6において、61は射出成形機の固定フレーム、62は、固定フレーム61上に回転可能であるように取り付けられた回転テーブル、63は、回転テーブル62に固定された図示せぬテーブルプーリをタイミングベルト64により回転させることで、回転テーブル62を回転駆動するテーブル駆動用のサーボモータ、65は、回転テーブル62上に180°間隔で固定された2つの下金型、66は、その下面側に図示せぬ上金型を固定し、回転テーブル62に対して上下動可能な保持プレートである。
回転テーブル62は180°ずつ正逆方向に間欠回転駆動されて、回転テーブル62上の2つの下金型65のうちの1つを交番的に1つの上金型と対向するようにされ、下金型65と上金型とが対向したステージでは、型締めされた両金型で形成されるキャビティ内に溶融樹脂の射出・充填が行われ、下金型65が単独のステージでは、成形製品のイジェクト・取り出しと、下金型65へのインサート物品の載置・位置決めとが行われる。
上記のような従来の2ステージタイプの射出成形機における回転テーブル62の原点出しは、図6のB部の断面を表す図7に示すように、固定フレーム61に固設したオーバーラン防止用のストッパ67に、回転テーブル62の裏面側に固設した被係止部68を押し付け、この押し付け位置から両者67、68が離間する方向に回転テーブル62を所定角度だけ回転させた位置を、回転テーブル62の原点として設定するようになっている。なお、上記の押し付け後の回転テーブル62の所定角度の回転検出は、両者67、68が当接した状態からの回転量を、サーボモータ63に付設されたエンコーダの出力パルスをカウントすることによって行われる。
図8は、回転テーブル上に4つの下金型を90°間隔で搭載した従来の縦型の射出成形機(4ステージタイプの縦型の射出成形機)の要部平面図である。図8において、81は射出成形機の固定フレーム、82は、固定フレーム81上に回転可能であるように取り付けられた回転テーブル、83は、回転テーブル82に固定されたテーブルプーリをタイミングベルト84により回転させることで、回転テーブル82を回転駆動するテーブル駆動用のサーボモータ、85は、回転テーブル82上に90°間隔で固定された4つの下金型、86は、その下面側に図示せぬ上金型を固定し、回転テーブル82に対して上下動可能な保持プレートである。
回転テーブル82は90°ずつ一定方向に間欠回転駆動されて、回転テーブル82上の4つの下金型85のうちの1つが順次上金型と対向するようにされ、下金型85と上金型とが対向したステージでは、型締めされた両金型で形成されるキャビティ内に溶融樹脂の射出・充填が行われ、下金型85が単独の残り3つのステージのうちの1つのステージでは、成形製品のイジェクト・取り出しが行われ、下金型85が単独の3つのステージのうちの他の1つのステージでは、インサート物品の載置・位置決めが行われる(下金型85が単独の3つのステージのうちの1つは、成形製品の冷却ステージとされる)。
上記のような従来の4ステージタイプの射出成形機では、回転テーブル82がエンドレスに一定方向に間欠回転する構成となっている都合上、回転テーブル82の原点出しには、2ステージタイプのようにオーバーラン防止用のストッパを用いる手法は採用できない。そこで、4ステージタイプにおいては、回転テーブル82の裏面側に90°間隔で4つの位置決め穴を設けておき、この位置決め穴を利用して原点出しを行うようになっていた。すなわち、図8のC部の断面を表す図9に示すように、回転テーブル82の裏面側に90°間隔で設けた4つの位置決め穴87のうちの1つに、固定フレーム81側に設けたエアシリンダ88で駆動されるピン89を嵌合させ、この嵌合状態の位置を回転テーブル82の原点として設定するようにしていた。なお、図9において、90は、回転テーブル82に固定されたテーブルプーリである。
図6、図7に示した従来の2ステージタイプの射出成形機では、オーバーラン防止用のストッパ67に被係止部68を押し付けることで、回転テーブル62の原点出しを行っている。このため、成形運転の開始時などに行われる原点出しのたびに、メカ的な突き合わせを行わなければならず、耐久性の点で問題がある。また、回転テーブルがエンドレスに一定方向に間欠回転する4ステージタイプの射出成形機には、採用できない手法ともなっている。
図8、図9に示した従来の4ステージタイプの射出成形機においても、回転テーブル82の位置決め穴87にピン89を嵌合させることで、回転テーブル82の原点出しを行っているので、原点出しのたびに、メカ的な衝合を行わなければならず、耐久性の点で問題がある。特に、4ステージタイプの射出成形機の回転テーブル82は、一定方向にのみ回転するので、サーボモータ83に付設されたエンコーダの出力パルスをカウントするカウンタがオーバーフローする前に、例えば、回転テーブル82の数回転に1回毎に原点出しを行って、カウンタを零クリアしなければならないので、耐久性の点で非常に問題のあるものとなる。また、原点出し時には、位置決め穴87がピン89に対応する位置にくる直前で、エアシリンダ88によりピン89を突出駆動することで、ピン89の先端が回転テーブル82の裏面と長期間当接し合うことによる不都合を回避すること(故障の防止などを図ること)を余儀なくされるが、このようなピン89の突出駆動タイミングを得るためには、事前に角度測定を行ってその数値に基づき突出駆動タイミングを入力しなければならず、オペレータに面倒な負担を強いるという問題があり、しかも、エアシリンダ88などの駆動源を必要とするので、コストアップに繋がる。さらに、カウンタを零クリアする際に、ピン89が4つの位置決め穴89のうちのいずれに嵌合したのかを特定できる仕組みとしないと、回転テーブル82の回転停止位置である4つのステージが現在どの位置にあるのかを特定できず(つまり、原点出しを行うことができず)、このため上記のようにピン89が4つの位置決め穴89のうちのいずれに嵌合したのかを特定できる仕組みを構築しなければならなかった。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、例えば、回転テーブル上に4つの下金型を90°間隔で搭載し、回転テーブルが90°ずつ一定方向に間欠回転駆動される4ステージタイプの射出成形機や、回転テーブル上に3つの下金型を120°間隔で搭載し、回転テーブルが120°ずつ一定方向に間欠回転駆動される3ステージタイプの射出成形機や、回転テーブル上に4つの下金型を90°間隔で搭載した構成から、ある1つの金型を取り去った構成として、回転テーブルが90°→90°→180°→90°→90°→180°ずつと一定方向に間欠回転駆動される変則3ステージタイプの射出成形機などであっても、回転テーブルの原点出しが容易・確実に行えて、かつ、耐久性に優れた原点出し構造を実現可能とすることにある。
本発明は上記した目的を達成するため、複数の金型を所定角度間隔で回転テーブルに搭載し、該回転テーブルを前記各金型間の配置角度間隔に対応した角度で間欠回転させる射出成形機において、前記回転テーブルは水平配置されてその上に前記複数の金型を搭載するとともに、これら複数の金型を同一方向に間欠回転させる構成をとり、前記回転テーブルの外周部には、前記各金型間の配置角度間隔に対応した角度間隔で第1の標識部位のみ設けられた箇所と、前記第1の標識部位と同一角度位置に第2の標識部位が上下関係をもって付加された箇所とを設け、前記回転テーブルの外側の1箇所に、前記第1の標識部位の位置を検出する第1の非接触式センサと前記第2の標識部位の位置を検出する第2の非接触式センサを配置し、前記第1の標識部位のみを設けた箇所、または、前記第1の標識部位と前記第2の標識部位とを設けた箇所の何れかを、前記回転テーブルの原点出しに用いるようにしたことを特徴とする
また、前記回転テーブルが、前記第1の標識部位のみを設けた箇所を前記非接触式センサと対向させて停止している場合、および、前記第1の標識部位と前記第2の標識部位とを設けた箇所を前記非接触式センサと対向させて停止している場合を除いて、射出成形機の所定動作を禁止させるようにしたことを特徴とする
また、前記回転テーブルの外周部には環状溝が形成されて、前記第1の標識部位は前記環状溝の上側位置または下側位置に設けられ、前記第2の標識部位は前記環状溝の下側位置または上側位置に設けられ、前記環状溝内には、前記回転テーブルの浮き上がりを抑止する浮き上がり抑止部材が配置されたことを特徴とする
また、前記回転テーブルの外周部に設けた前記標識部位は、切り欠きまたは突起または光吸収部であることを特徴とする。
本発明では、例えば、回転テーブル上に4つの下金型を90°間隔で搭載し、回転テーブルが90°ずつ一定方向に間欠回転駆動される4ステージタイプの射出成形機において、例えば、回転テーブルの外周部に90°間隔で第1の切り欠き(第1の標識部位)を4つ形成し、この第1の切り欠きを設けた4箇所のうちの3箇所の回転テーブルの外周部には、第1の切り欠きと同一角度位置に第2の切り欠き(第2の標識部位)を形成して、回転テーブルの外周部の外側の1箇所には、第1の切り欠きの位置を検出する第1の非接触式センサと第2の切り欠きの位置を検出する第2の非接触式センサとを、上下関係をもつように配置している。したがって、第1、第2の非接触式センサの両者の検出情報を組み合わせることで、第1の切り欠きのみを設けた回転テーブルの位置を特定することができ、すなわち、第1の非接触式センサの検出情報がオフ、第2の非接触式センサの検出情報がオンである場合の回転テーブルの位置を、回転テーブルが360°回転する間に唯一特定することができ、この唯一特定できる箇所が第1、第2の非接触式センサと正対した回転テーブルの停止位置を、原点として定めることで、簡単・容易に回転テーブルの原点出しを行うことができる。また、光センサなどによる非接触式センサを用いた原点出しであるので、従来のようなメカ衝合による原点出しに較べると、格段に耐久性に優れたものとなる。
さらに、回転テーブルが、第1の切り欠きのみを設けた箇所を非接触式センサと対向させて停止している場合、および、第1の切り欠きと第2の切り欠きとを設けた箇所を非接触式センサと対向させて停止している場合を除いて、射出成形機の所定動作(例えば、型開閉動作、射出動作、エジェクト動作など)を禁止させるようにしているので、回転テーブルの回転駆動系に異常(タイミングベルトの歯飛びやベルト切れ、プーリの軸廻りのゆるみなど)が生じて、テーブル駆動用のサーボモータに付設したエンコーダの出力に基づいて回転制御される回転テーブルの停止位置が、所期の停止位置からずれた場合にも、非接触式センサをインターロックシステムの安全監視手段として機能させることができ、安全性にも優れたものとなる。
さらに、回転テーブルの外周部には環状溝が形成されて、第1の切り欠きは環状溝の上側位置または下側位置に設けられ、第2の切り欠きは環状溝の下側位置または上側位置に設けられているので、環状溝が上下2段の非接触式センサの検出領域を分離させて、センサの検出精度の信頼性を向上させることができる。また、環状溝内には、回転テーブルの浮き上がりを抑止する浮き上がり抑止部材が配置されているので、センサの検出精度の信頼性を向上させる機能をもつ環状溝を利用して、回転テーブルの浮き上がり防止を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1〜図5は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態と記す)による、回転テーブル上に4つの下金型を90°間隔で搭載した縦型の射出成形機(4ステージタイプの縦型の射出成形機)に係り、図1は本実施形態の射出成形機の要部平面図である。
図1において、1は射出成形機の固定フレーム、2は、固定フレーム1上に回転可能であるように取り付けられた回転テーブル、3は、回転テーブル2に固定されたテーブルプーリをタイミングベルト4により回転させることで、回転テーブル2を回転駆動するテーブル駆動用のサーボモータ、5は、回転テーブル2上に90°間隔で固定された4つの下金型、6は、その下面側に図示せぬ上金型を固定し、回転テーブル2に対して上下動可能な保持プレートである。
回転テーブル2は90°ずつ一定方向に間欠回転駆動されて、回転テーブル2上の4つの下金型5のうちの1つが順次上金型と対向するようにされ、下金型5と上金型とが対向したステージでは、型締めされた両金型で形成されるキャビティ内に溶融樹脂の射出・充填が行われ、下金型5が単独の残り3つのステージのうちの1つのステージでは、成形製品のイジェクト・取り出しが行われ、下金型5が単独の3つのステージのうちの他の1つのステージでは、インサート物品の載置・位置決めが行われる(下金型5が単独の3つのステージのうちの1つは、成形製品の冷却ステージとされる)。
回転テーブル2の上側外周部には、下金型5の配置角度間隔に対応した標識部位である第1の切り欠き(第1の標識部位)11が4つ、すなわち、90°間隔で第1の切り欠き11が4つ形成されており、また、この第1の切り欠き11を設けた4箇所のうちの3箇所の回転テーブル2の下側外周部には、第1の切り欠き11と同一角度位置に第2の切り欠き(第2の標識部位)12を形成してあり、第1の切り欠き11を設けた4箇所のうちの残りの1箇所には第2の切り欠き12は形成されていない。また、回転テーブル2の外周部の外側の1箇所には、第1の切り欠き11の位置を検出する第1の非接触式センサ13と第2の切り欠きの位置を検出する第2の非接触式センサ14とを、上下2段に配置してある。
図2は、図1のA部の断面を表す図であり、同図は、第1の切り欠き11と第2の切り欠き12とを上下に形成した部位が、第1の非接触式センサ13および第2の非接触式センサ14と対向した状態を示している。第1、第2の非接触式センサ13、14は例えば光センサからなり、切り欠きと対向した状態ではオフ信号を出力し、それ以外の状態ではオン信号を出力するようになっている。回転テーブル2の外周部の中央位置には、切り欠き11、12よりも深い深さの環状溝15が形成されており、環状溝15の上側に第1の切り欠き11が位置し、環状溝の15の下側に第2の切り欠き12が位置している。なお、図2において、7は、回転テーブル2の裏面側に固定されたテーブルプーリ(歯付きプーリ)である。
図3は、第1、第2の非接触式センサ13、14の出力信号の組み合わせの相違を説明するための図である。図3の(a)は、第1の切り欠き11および第2の切り欠き12が形成されていない箇所が第1、第2の非接触式センサ13、14と対向している状態を示しており、この状態では第1の非接触式センサ13の出力信号はオン、第2の非接触式センサ14の出力信号もオンとなっている。この図3の(a)は、成形運転時には回転テーブル2が回転中の状態に対応する。図3の(b)は、第1の切り欠き11のみが形成された箇所が第1、第2の非接触式センサ13、14と対向している状態を示しており、この状態では第1の非接触式センサ13の出力信号はオフ、第2の非接触式センサ14の出力信号はオンとなっている。この図3の(b)は、回転テーブル2が原点位置で停止している状態、すなわち、回転テーブル2が90°ずつ間欠回転して、360°中で4回停止する4つの回転停止位置のうちの特定の1つに停止している状態に対応する。図3の(c)は、第1の切り欠き11および第2の切り欠き12が形成された箇所が第1、第2の非接触式センサ13、14と対向している状態を示しており、この状態では第1の非接触式センサ13の出力信号はオフ、第2の非接触式センサ14の出力信号もオフとなっている。この図3の(c)は、回転テーブル2が90°ずつ間欠回転して、360°中で4回停止する4つの回転停止位置のうちの原点位置を除く、残り3つの回転停止位置に停止している状態に対応する。
図4は、回転テーブル2の浮き上がり防止機構を示す要部断面図である。図4において、16は、固定フレーム1に固定されるとともに、その端部を回転テーブル2の環状溝15内に位置付けて、回転テーブルの浮き上がりを防止する浮き上がり抑止片であり、この浮き上がり抑止片16は、複数箇所に設けられる。
図5は、本実施形態の射出成形機における回転テーブル駆動制御系の構成を示すブロック図である。図5において、21は、射出成形機全体の制御を司る上位コントローラ、22は、上位コントローラ21からの指令に基づきモータドライバ22を駆動制御するテーブル回転制御部、23は、テーブル回転制御部22からの指令に基づきサーボモータ3を駆動制御して、回転テーブル2を回転させるモータドライバである。サーボモータ3に付設された図示せぬエンコーダの出力は、各部21、22、23に出力され、第1の非接触式センサ13の出力S1および第2の非接触式センサ14の出力S2は、上位コントローラ21に出力される。
上位コントローラ21は、回転テーブル2の回転停止位置のうちで、前記した第1の切り欠き11のみが形成された箇所が、第1、第2の非接触式センサ13、14と対向している位置を、回転テーブル2の原点として記憶・設定している。そして、成形運転時には、上位コントローラ21は、射出成形機の各部に配置したセンサからの情報や計時情報を参照して、各部が正常に作動してる際には、所定タイミング毎にテーブル回転制御部22に指令を与えて、回転テーブル2を所定方向に90°ずつ間欠回転させ、また、型開閉動作や、計量動作や、射出動作や、エジェクト動作や、ロボットによる成形製品の取り出し動作や、ロボットによるインサート物品の載置・位置決めなどを、実行させる。また、上位コントローラ21は、回転テーブル2の回転位置を認知し、回転テーブル2の回転量を制御するための、サーボモータ3のエンコーダの出力パルス計数用のカウンタを、回転テーブル2が1回転する毎に1回、もしくは数回転する毎に1回、零クリアし、これによって、カウンタがオーバーフローすることを回避する。さらに、上位コントローラ21は、回転テーブル2を回転停止させた際に、第1、第2の非接触式センサ13、14の出力信号がともにオンである場合には、回転テーブル2の停止位置の異常と見なして、射出成形機の各部による上記した動作を停止させる。
以上のように、本実施形態では、回転テーブル2上に4つの下金型5を90°間隔で搭載し、回転テーブル2が90°ずつ一定方向に間欠回転駆動される4ステージタイプの射出成形機において、回転テーブル2の外周部に90°間隔で第1の切り欠き(第1の標識部位)11を4つ形成し、この第1の切り欠き11を設けた4箇所のうちの3箇所の回転テーブル2の外周部には、第1の切り欠き11と同一角度位置に第2の切り欠き(第2の標識部位)12を形成して、回転テーブル2の外周部の外側の1箇所には、第1の切り欠き11の位置を検出する第1の非接触式センサ13と第2の切り欠き12の位置を検出する第2の非接触式センサ14とを、上下関係をもつように配置している。したがって、第1、第2の非接触式センサ13、14の両者の検出情報を組み合わせることで、第1の切り欠き11のみを設けた回転テーブル2の位置を特定することができ、すなわち、第1の非接触式センサ11の検出情報がオフ、第2の非接触式センサ14の検出情報がオンである場合の回転テーブル2の位置を、回転テーブル2が360°回転する間に唯一特定することができ、この唯一特定できる箇所が第1、第2の非接触式センサ13、14と正対した回転テーブル2の停止位置を、原点として定めることで、簡単・容易に回転テーブル2の原点出しを行うことができる。また、光センサなどによる非接触式センサを用いた原点出しであるので、従来のようなメカ衝合による原点出しに較べると、格段に耐久性に優れたものとなる。
さらに、回転テーブル2が、第1の切り欠き11のみを設けた箇所を非接触式センサ13、14と対向させて停止している場合、および、第1の切り欠き11と第2の切り欠き12とを設けた箇所を非接触式センサ13、14と対向させて停止している場合を除いて、射出成形機の所定動作(例えば、型開閉動作、射出動作、エジェクト動作など)を禁止させるようにしているので、回転テーブル2の回転駆動系に異常(タイミングベルト4の歯飛びやベルト切れ、プーリの軸廻りのゆるみなど)が生じて、テーブル駆動用のサーボモータ3に付設したエンコーダの出力に基づいて回転制御される回転テーブル2の停止位置が、所期の停止位置からずれた場合にも、非接触式センサ13、14をインターロックシステムの安全監視手段として機能させることができ、安全性にも優れたものとなる。
さらに、回転テーブル2の外周部には環状溝15が形成されて、第1の切り欠き11は環状溝15の上側位置に設けられ、第2の切り欠き12は環状溝15の下側位置に設けられているので、環状溝15が上下2段の非接触式センサ13、14の検出領域を分離させて、センサ13、14の検出精度の信頼性を向上させることがてきる。また、環状溝15内には、回転テーブル2の浮き上がりを抑止する浮き上がり抑止片16が配置されているので、センサの検出精度の信頼性を向上させる機能をもつ環状溝15を利用して、回転テーブル2の浮き上がりの防止を図ることができる。
なお、上述した実施形態では、第1の切り欠き11を回転テーブル2の外周部の上側、第2の切り欠きを回転テーブル2の外周部の下側に設けているが、第1の切り欠きを下側、第2の切り欠きを上側にしてもよいことは、言うまでもない。
また、上述した実施形態では、第1の切り欠き11と第2の切り欠き12が上下に並んで形成された箇所を3箇所、第1の切り欠きのみが形成された箇所を1箇所としているが、第1の切り欠きと第2の切り欠きが上下に並んで形成された箇所を1箇所、第1の切り欠きのみが形成された箇所を3箇所として、原点出しを、第1の切り欠きと第2の切り欠きが上下に並んで形成された箇所により行うようにしてもよい。
また、切り欠きによる標識部位に代替して、突起を設けたり、黒色テープなどの光吸収部を設けるようにしてもよい。
なおまた、上述した実施形態では、回転テーブル上に4つの下金型を90°間隔で搭載し、回転テーブルが90°ずつ一定方向に間欠回転駆動される4ステージタイプの射出成形機を例にとったが、回転テーブル上に3つの下金型を120°間隔で搭載し、回転テーブルが120°ずつ一定方向に間欠回転駆動される3ステージタイプの射出成形機においても、本発明は適用可能であり、この場合には、回転テーブルの外周に、例えば第1の切り欠きを120°間隔で3つ設けるとともに、この3つのうちの2つの第1の切り欠きにそれぞれ対応して第2の切り欠きを設ければよい。
また、回転テーブル上に4つの下金型を90°間隔で搭載した構成から、ある1つの金型を取り去った構成として、回転テーブルが90°→90°→180°→90°→90°→180°ずつと一定方向に間欠回転駆動される変則3ステージタイプの射出成形機においても、本発明は適用可能であり、この場合には、回転テーブルの外周に、例えば、第1の切り欠きを90°、90°、180°間隔で3つ設けるとともに、この3つのうちの2つの第1の切り欠きにそれぞれ対応して第2の切り欠きを設ければよい。なお、同様に、回転テーブル上に3つの下金型を120°間隔で搭載した構成から、ある1つの金型を取り去った構成として、回転テーブルが120°→240°→120°→240°ずつと一定方向に間欠回転駆動される変則2ステージタイプの射出成形機においても、本発明が適用可能であることは当業者には明らかである。
本発明の一実施形態に係る回転テーブル上に4つの下金型を90°間隔で搭載した縦型の射出成形機の要部平面図である。 図1のA部の断面を示す要部断面図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機における、第1、第2の非接触式センサの出力信号の組み合わせの相違を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機における、回転テーブルの浮き上がり防止機構を示す要部断面図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機における、回転テーブル駆動制御系の構成を示すブロック図である。 回転テーブル上に2つの下金型を180°間隔で搭載した従来の縦型の射出成形機の要部平面図である。 図6のB部の断面を示す要部断面図である。 回転テーブル上に4つの下金型を90°間隔で搭載した従来の縦型の射出成形機の要部平面図である。 図8のC部の断面を示す要部断面図である。
符号の説明
1 固定フレーム
2 回転テーブル
3 テーブル駆動用のサーボモータ
4 タイミングベルト
5 下金型
6 保持プレート
7 テーブルプーリ(歯付きプーリ)
11 第1の切り欠き(第1の標識部位)
12 第2の切り欠き(第2の標識部位)
13 第1の非接触式センサ
14 第2の非接触式センサ
15 環状溝
16 浮き上がり抑止片
21 上位コントローラ
22 テーブル回転制御部
23 モータドライバ

Claims (4)

  1. 複数の金型を所定角度間隔で回転テーブルに搭載し、該回転テーブルを前記各金型間の配置角度間隔に対応した角度で間欠回転させる射出成形機において、
    前記回転テーブルは、水平配置されてその上に前記複数の金型を搭載するとともに、これら複数の金型を同一方向に間欠回転させる構成をとり、
    前記回転テーブルの外周部には、前記各金型間の配置角度間隔に対応した角度間隔で第1の標識部位のみが設けられた箇所と、前記第1の標識部位と同一角度位置に第2の標識部位が上下関係をもって付加された箇所とを設け、
    前記回転テーブルの外側の1箇所に、前記第1の標識部位の位置を検出する第1の非接触式センサと、前記第2の標識部位の位置を検出する第2の非接触式センサを配置し、
    前記第1の標識部位のみを設けた箇所、または、前記第1の標識部位と前記第2の標識部位とを設けた箇所の何れかを、前記回転テーブルの原点出しに用いるようにしたことを特徴とする射出成形機。
  2. 請求項1に記載の射出成形機において、
    前記回転テーブルが、前記第1の標識部位のみを設けた箇所を前記非接触式センサと対向させて停止している場合、および、前記第1の標識部位と前記第2の標識部位とを設けた箇所を前記非接触式センサと対向させて停止している場合を除いて、射出成形機の所定動作を禁止させるようにしたことを特徴とする射出成形機。
  3. 請求項1に記載の射出成形機において、
    前記回転テーブルの外周部には環状溝が形成されて、前記第1の標識部位は前記環状溝の上側位置または下側位置に設けられ、前記第2の標識部位は前記環状溝の下側位置または上側位置に設けられ、前記環状溝内には、前記回転テーブルの浮き上がりを抑止する浮き上がり抑止部材が配置されたことを特徴とする射出成形機。
  4. 請求項1ないし3の何れか1項に記載の射出成形機において、
    前記回転テーブルの外周部に設けた前記標識部位は、切り欠きまたは突起または光吸収部であることを特徴とする射出成形機。
JP2006115636A 2006-04-19 2006-04-19 射出成形機 Active JP4914104B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006115636A JP4914104B2 (ja) 2006-04-19 2006-04-19 射出成形機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006115636A JP4914104B2 (ja) 2006-04-19 2006-04-19 射出成形機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007283701A JP2007283701A (ja) 2007-11-01
JP4914104B2 true JP4914104B2 (ja) 2012-04-11

Family

ID=38755906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006115636A Active JP4914104B2 (ja) 2006-04-19 2006-04-19 射出成形機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4914104B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106426735A (zh) * 2015-08-04 2017-02-22 发那科株式会社 具备金属模具旋转装置的注射成形机

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022115609A (ja) * 2021-01-28 2022-08-09 住友重機械工業株式会社 射出成形機

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT322466B (de) * 1973-05-16 1975-05-26 Voest Ag Kettfadenabzugsvorrichtung für flachwebmaschinen
JPS58205742A (ja) * 1982-05-26 1983-11-30 Yamashiro Seiki Seisakusho:Kk 射出成形機
JPS5976326A (ja) * 1982-10-21 1984-05-01 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 三点支持式杭打機のアウトリガ装置
JPS6330167A (ja) * 1986-07-24 1988-02-08 Ube Ind Ltd ロ−タリダイカストマシンの回転テ−ブル駆動制御方法
JPH07314496A (ja) * 1994-05-24 1995-12-05 Higashio Mec Kk 継手成型方法及び成型装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106426735A (zh) * 2015-08-04 2017-02-22 发那科株式会社 具备金属模具旋转装置的注射成形机
CN106426735B (zh) * 2015-08-04 2019-06-07 发那科株式会社 具备金属模具旋转装置的注射成形机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007283701A (ja) 2007-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1287840B1 (en) Liquid infusion apparatus
JP4524262B2 (ja) 縦型射出成形機
JP4914104B2 (ja) 射出成形機
EP2388122B1 (en) Rotary type injection molding machine and an injection molding method
JP4708195B2 (ja) 縦型射出成形機
JP2008105301A (ja) 射出成形機
KR20050014002A (ko) 컴포넌트 테이프 운반 휠, 컴포넌트 테이프 운반 시스템및 컴포넌트 테이프 운반 시스템을 동작시키는 방법
US20180222102A1 (en) System for monitoring the position of the closing unit of an injection molding machine
JP2009241425A (ja) 射出成形機
CN107614234B (zh) 注塑成型机
JP4850039B2 (ja) 射出成形機
JP2013141818A (ja) 型締装置、射出成形機、及びそれらの制御方法、並びにプログラム
JP4774342B2 (ja) 射出成形機
JP2003117936A (ja) 竪型射出成形機のロータリテーブル装置
JP6247258B2 (ja) 金型回転装置を具備する射出成形機
KR200259915Y1 (ko) 사출기
KR102530176B1 (ko) 인서트 발포 시스템
JP3487405B2 (ja) スライドフォーク式物品移載装置
KR100522200B1 (ko) 사출 성형기의 회전판 멈춤장치
JP2000202853A (ja) 射出成形機のテ―ブル駆動機構の停止基準位置設定方法および装置
JP2019177683A (ja) 射出成形機
JP2916294B2 (ja) 自動倉庫の搬送台の停止位置の制御方法
JP7285158B2 (ja) 射出成形機
CN108818481B (zh) 一种自动化模具存取装置
JP2006142600A (ja) 射出成形機及び射出成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4914104

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3