JP4914003B2 - 軌道構造 - Google Patents
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道床上に設けられて鉄道車両の車輪を支持する1対のレールと、
各レールに対して少なくとも左右一方の側に配設され、前記鉄道車両が前記1対のレール上から前記一方の側に脱線して走行する場合に、前記道床と前記車輪の下端面との間に介在して前記鉄道車両を上面で走行させつつ、当該下端面を押し上げるスロープ板と、
各スロープ板に対して前記一方の側に配設され、前記鉄道車両が前記スロープ板の上面を走行する場合に、前記車輪の前記一方の側の側面に当接することにより当該車輪を前記レール上に案内するガイド部材と、
前記1対のレールの内側に配設された前記ガイド部材に対して前記スロープ板と反対の側に配設され、当該ガイド部材の変形を防止する補強部材とを備え、
前記1対のレールの内側に配設された前記スロープ板は、前記車輪の踏面を前記レールの頂面以上の高さに押し上げ、
前記1対のレールの外側に配設された前記スロープ板は、前記車輪の下端面を前記レールの頂面以上の高さに押し上げ、
前記レールは、伸縮継目部分で接続された受けレール及びトングレールを備え、
前記1対のレールの外側に配設された前記ガイド部材は、前記受けレールの端部であることを特徴とする。
また、スロープ板とガイド部材という簡易な構造によって鉄道車両を復線させることができるため、従来と比較して、製造コストやメンテナンス費用を低廉化することができる。
また、ガイド部材の変形を防止する補強部材を備えるので、脱線した鉄道車両の車輪がガイド部材に衝突しても、当該ガイド部材の変形を防止することができる。
また、1対のレールの外側に配設されたガイド部材はレールの伸縮継目における受けレールの端部、つまり既存の構造物であるので、ガイド部材を新たに設置する場合と比較して、軌道構造の設置を容易化することができる。
道床上に設けられて鉄道車両の車輪を支持する1対のレールと、
各レールに対して少なくとも左右一方の側に配設され、前記鉄道車両が前記1対のレール上から前記一方の側に脱線して走行する場合に、前記道床と前記車輪の下端面との間に介在して前記鉄道車両を上面で走行させつつ、当該下端面を押し上げるスロープ板と、
各スロープ板に対して前記一方の側に配設され、前記鉄道車両が前記スロープ板の上面を走行する場合に、前記車輪の前記一方の側の側面に当接することにより当該車輪を前記レール上に案内するガイド部材と、
前記1対のレールの内側に配設された前記ガイド部材に対して前記スロープ板と反対の側に配設され、当該ガイド部材の変形を防止する補強部材とを備え、
前記1対のレールの内側に配設された前記スロープ板は、前記車輪の踏面を前記レールの頂面以上の高さに押し上げ、
前記1対のレールの外側に配設された前記スロープ板は、前記車輪の下端面を前記レールの頂面以上の高さに押し上げ、
前記1対のレールは、他の1対のレールとの合流部に配設され、
前記1対のレールの外側に配設された前記ガイド部材は、前記他の1対のレールの一方であることを特徴とする。
また、スロープ板とガイド部材という簡易な構造によって鉄道車両を復線させることができるため、従来と比較して、製造コストやメンテナンス費用を低廉化することができる。
また、ガイド部材の変形を防止する補強部材を備えるので、脱線した鉄道車両の車輪がガイド部材に衝突しても、当該ガイド部材の変形を防止することができる。
また、1対のレールの外側に配設されたガイド部材は、前記1対のレールに合流する1対のレールの一方、つまり既存の構造物である。従って、ガイド部材を新たに設置する場合と比較して、軌道構造の設置を容易化することができる。
前記1対のレールの内側に配設された前記ガイド部材は、ガードレールと、前記他の1対のレールの他方との何れか一方であることを特徴とする。
前記レールは、カーブレールであり、
前記1対のレールの内側に配設された前記ガイド部材は、ガードレールであることを特徴とする。
また、カーブレールに対して設けられたスロープ板及びガイド部材によって、脱線したまま鉄道車両がレールの曲線部に侵入するのを防止することができる。
前記スロープ板及び前記ガイド部材は、各レールに対して左右両側に配設されていることを特徴とする。
前記スロープ板及び前記ガイド部材を、前記レールの延在方向に沿って所定間隔おきに備えることを特徴とする。
前記1対のレールの内側に配設された前記ガイド部材と、前記レールとの間には、前記車輪のフランジが介在可能であることを特徴とする。
請求項7記載の発明によれば、1対のレールの内側に配設されたガイド部材と、レールとの間には車輪のフランジが介在可能であるので、鉄道車両がレール上から脱線していない場合には、これらガイド部材とレールとの継目部分で車輪がガイド部材に乗り上げることがない。従って、鉄道車両の走行の安全性を維持することができる。
なお、このようなガイド部材としては、尖端形状のレール、いわゆるトングレールを用いることができる。
前記スロープ板及び前記ガイド部材は、踏切部の手前に配設されていることを特徴とする。
前記スロープ板及び前記ガイド部材は、ホームの手前に配設されていることを特徴とする。
前記前記スロープ板及び前記ガイド部材は、鉄道橋の手前に配設されていることを特徴とする。
前記スロープ板及び前記ガイド部材は、トンネルの手前に配設されていることを特徴とする。
また、ガイド部材の変形を防止する補強部材を備えるので、脱線した鉄道車両の車輪がガイド部材に衝突しても、当該ガイド部材の変形を防止することができる。
また、1対のレールの外側に配設されたガイド部材は既存の構造物であるので、軌道構造の設置を容易化することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、鉄道車両がレール上から左右何れの側に脱線した場合であっても、当該鉄道車両を走行中に自動的に復線させることができる。
請求項6記載の発明によれば、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、脱線箇所に関わらず、鉄道車両を復線させることができる。
請求項7記載の発明によれば、請求項1〜6の何れか一項に記載の発明と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、鉄道車両の走行の安全性を維持することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る軌道構造1の概略構成を示す平面図である。
この図に示すように、軌道構造1は、道床10及びまくら木11,…の上部に1対のレール3,3を備えている。
ガイド部材5a,5bは、鉄道車両2の進行方向Xに沿って徐々にレール3に近接している。ガイド部材5aはトングレールであり、当該ガイド部材5aとレール3との間には車輪20のフランジ21が介在可能となっている。また、ガイド部材5bは、受けレール31の端部である。これらガイド部材5a,5bの高さは、レール3より高くても良い。
次に、上記第1の実施の形態の変形例について説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この図に示すように、軌道構造1Aのレール3,3は単線であり、鉄道車両2を往復走行させるようになっている。また、これらレール3,3は、踏切部12において道路13と交差している。
ガイド部材5cは、角柱状に形成されている点以外には、前記ガイド部材5aと同様の部材である。なお、このガイド部材5cの外側側面、つまりスロープ板4a側の側面には、車輪20に対する摩擦低減用の油が塗布されることが好ましい。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この図に示すように、軌道構造1Bは、合流部6においてレール3,3に右側から合流する1対のレール3A,3Aを備えている。これらレール3A,3Aはレール3,3と同様のものであり、左側のレール3Aは本発明におけるガイド部材として機能するようになっている。
また、スロープ板4bの右側には前記左側のレール3Aが配設されている。
次に、上記第2の実施の形態の変形例について説明する。なお、上記第2の実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この図に示すように、軌道構造1Cは、複線路線となっており、レール3,3と逆の方向に鉄道車両2を走行させるレール3B,3Bを備えている。これらレール3,3及びレール3B,3Bには、合流部6,6においてレール3A,3Aが合流するようになっている。なお、本変形例においては、レール3A,3Aがともに本発明におけるガイド部材として機能するようになっている。
2 鉄道車両
3,3B レール
3A 他の1対のレール
4a,4b スロープ板
5a,5b ガイド部材
6 合流部
10 道床
14 補強部材
20 車輪
21 フランジ
30 トングレール
31 受けレール
32 継目部分(伸縮継目部分)
40 スロープ板の上面
50 ガードレール
Claims (11)
- 道床上に設けられて鉄道車両の車輪を支持する1対のレールと、
各レールに対して少なくとも左右一方の側に配設され、前記鉄道車両が前記1対のレール上から前記一方の側に脱線して走行する場合に、前記道床と前記車輪の下端面との間に介在して前記鉄道車両を上面で走行させつつ、当該下端面を押し上げるスロープ板と、
各スロープ板に対して前記一方の側に配設され、前記鉄道車両が前記スロープ板の上面を走行する場合に、前記車輪の前記一方の側の側面に当接することにより当該車輪を前記レール上に案内するガイド部材と、
前記1対のレールの内側に配設された前記ガイド部材に対して前記スロープ板と反対の側に配設され、当該ガイド部材の変形を防止する補強部材とを備え、
前記1対のレールの内側に配設された前記スロープ板は、前記車輪の踏面を前記レールの頂面以上の高さに押し上げ、
前記1対のレールの外側に配設された前記スロープ板は、前記車輪の下端面を前記レールの頂面以上の高さに押し上げ、
前記レールは、伸縮継目部分で接続された受けレール及びトングレールを備え、
前記1対のレールの外側に配設された前記ガイド部材は、前記受けレールの端部であることを特徴とする軌道構造。 - 道床上に設けられて鉄道車両の車輪を支持する1対のレールと、
各レールに対して少なくとも左右一方の側に配設され、前記鉄道車両が前記1対のレール上から前記一方の側に脱線して走行する場合に、前記道床と前記車輪の下端面との間に介在して前記鉄道車両を上面で走行させつつ、当該下端面を押し上げるスロープ板と、
各スロープ板に対して前記一方の側に配設され、前記鉄道車両が前記スロープ板の上面を走行する場合に、前記車輪の前記一方の側の側面に当接することにより当該車輪を前記レール上に案内するガイド部材と、
前記1対のレールの内側に配設された前記ガイド部材に対して前記スロープ板と反対の側に配設され、当該ガイド部材の変形を防止する補強部材とを備え、
前記1対のレールの内側に配設された前記スロープ板は、前記車輪の踏面を前記レールの頂面以上の高さに押し上げ、
前記1対のレールの外側に配設された前記スロープ板は、前記車輪の下端面を前記レールの頂面以上の高さに押し上げ、
前記1対のレールは、他の1対のレールとの合流部に配設され、
前記1対のレールの外側に配設された前記ガイド部材は、前記他の1対のレールの一方であることを特徴とする軌道構造。 - 請求項2記載の軌道構造において、
前記1対のレールの内側に配設された前記ガイド部材は、ガードレールと、前記他の1対のレールの他方との何れか一方であることを特徴とする軌道構造。 - 請求項1または2に記載の軌道構造において、
前記レールは、カーブレールであり、
前記1対のレールの内側に配設された前記ガイド部材は、ガードレールであることを特徴とする軌道構造。 - 請求項1〜4の何れか一項に記載の軌道構造において、
前記スロープ板及び前記ガイド部材は、各レールに対して左右両側に配設されていることを特徴とする軌道構造。 - 請求項1〜5の何れか一項に記載の軌道構造において、
前記スロープ板及び前記ガイド部材を、前記レールの延在方向に沿って所定間隔おきに備えることを特徴とする軌道構造。 - 請求項1〜6の何れか一項に記載の軌道構造において、
前記1対のレールの内側に配設された前記ガイド部材と、前記レールとの間には、前記車輪のフランジが介在可能であることを特徴とする軌道構造。 - 請求項1〜7の何れか一項に記載の軌道構造において、
前記スロープ板及び前記ガイド部材は、踏切部の手前に配設されていることを特徴とする軌道構造。 - 請求項1〜7の何れか一項に記載の軌道構造において、
前記スロープ板及び前記ガイド部材は、ホームの手前に配設されていることを特徴とする軌道構造。 - 請求項1〜7の何れか一項に記載の軌道構造において、
前記前記スロープ板及び前記ガイド部材は、鉄道橋の手前に配設されていることを特徴とする軌道構造。 - 請求項1〜7の何れか一項に記載の軌道構造において、
前記スロープ板及び前記ガイド部材は、トンネルの手前に配設されていることを特徴とする軌道構造。
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