JP4913415B2 - 発光ダイオード及びその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、高輝度で特性ばらつきの少ない透明基板型発光ダイオード、その発光ダイオードを低コストで、安定化した歩留まりが得られる製造方法に関する。
AlGaInP系化合物半導体発光素子は、赤色から黄緑色の波長領域において高効率で発光でき、車載用、交通信号用等に利用拡大している。またGaN系化合物半導体発光素子と共に用いられ、青・緑・赤の光三原色を出すことによる白色発光素子として液晶表示装置のバックライトにも利用されている。
AlGaInP系化合物半導体発光素子において、発光した光を効率良く素子から取り出すために、透明な基板が望ましいが、透明な例えばGaP基板では、その上に成長させる半導体層と格子不整合の問題がある。GaAs基板ならば格子不整合の問題は起こらないが、GaAsは不透明という問題が生じる。そこでAlGaInP結晶成長に用いた不透明なGaAs基板を除去し、透明なGaP基板を接合する方法が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
上記高輝度発光素子の製法においては、透明なGaP基板側に一方の電極を有し、接合界面に電気的に導通する構造のため、電気抵抗の低い接合界面を形成する必要がある。しかしながら、透明基板接合時に高温で熱処理する必要があるため、導通特性の均一な接合界面を歩留まりよく製造することが困難であるという問題がある。
これに対して、透明基板と透明接着材料を介して接合する技術が開示されている(特許文献2参照)。この特許文献2に開示された方法では、透明接着材料を用いて、透明基板と光吸収基板を有するLEDエピ層を接着させ、その後、光吸収基板を取り除き、透明基板LEDを形成する。光吸収基板を取り除いたLEDエピ(エピタキシャル)層表面に第1の電極を形成し、さらにLEDエピ層を部分的にエッチングにより除去して露出させたオーミック接触エピタキシャル層に第2の電極を形成するため、接着された透明基板は、LED構造を支持する働きをするのみであり、電気を流さない構造となる。そのため、上述の特許文献1に開示された方法における、接合界面の導通特性不均一は問題とならず、ばらつきの少ない構造という観点では優れていると言える。
しかしながら、この特許文献2のように成長基板である光吸収基板を取り除き、さらにLEDエピ層を部分的に取り除き、所望のエピタキシャル層を露出させる場合、エッチングによる露出面の表面状態が悪く、形成した電極表面状態が悪化するため、光学的な認識不良を引き起こし、アセンブリ上の問題が発生する。自動運転のワイアボンディング装置やチップソーターなどでは、電極をCCDカメラ等により光学的に認識して位置決めする必要がある。電極表面が荒れていると光学認識に必要な金属反射が得られず認識不良となる。これは下記のような理由による。
AlGaInP系化合物半導体発光素子を作製する場合のエピタキシャル成長用基板としては、エピタキシャル成長層の結晶品質を向上できることから、結晶面方位を(100)面から[011]方向に傾けた基板が用いられる。その傾け方向は結晶面方位を(100)面から(111)A面表出方向が常識となっている(例えば、非特許文献1参照)。GaPやGaAsのような閃亜鉛型構造を有する化合物半導体の結晶面方位を傾斜させる場合、(100)面から結晶軸を傾斜する方向により、(111)A面が表出する方向と、(111)B面が表出方向とがある。(111)A面はIII族元素であるGaが表面に優勢して現れる面であり、(111)B面はV族元素であるPやAsが表面に優勢して現れる面である。結晶面方位を(100)面から[011]方向に傾けた基板では、表面側は(111)A面が優勢な面となり、一方、裏面側は(111)B面が優勢な面となる。
上述の特許文献2のような構造とする場合、エッチングにより露出させたエピタキシャル層の面は、成長方向に対して裏面側となる。すなわち、結晶面方位を(100)面から[011]方向に傾けた基板を用いて発光部およびオーミック接触エピタキシャル層を形成する場合、露出させるエピタキシャル層表面は、(111)B面が優勢な面となる。(111)B面はエッチングにより粗面となる特徴を有するため、露出されたエピタキシャル層表面が荒れてしまい、上述したような光学認識上の問題を招いてしまう。
特開2001−57441号公報 特開2002−158373号公報 H.Sugawara et al., Jpn. J. Appl. Phys., 31(1992)2446.
このように従来、透明基板接合型のAlGaInP系高輝度発光素子において、発光部上に成長したオーミックコンタクト形成層と、支持体として働く透明基板とを接合し、接合界面には通電しない電極構成とすることにより、接合界面に起因する特性ばらつきを少なくすることが図られている。
この場合、従来はGaAs基板上に(AlXGa1-XYIn1-YP(0≦X≦1,0<Y≦1)から成る発光部を有する半導体層を成長するに際しては、結晶面方位を(100)面から(111)A面を表出する方向に傾けた基板が常識的に使われてきた。このように成長した発光部を透明基板に接合し、接合した透明基板の反対側から不透明基板およびエピタキシャル層の一部を除去して、オーミックコンタクト層をエッチングにより露出させる場合、露出表面が化学的活性の高い(111)B面が優勢な結晶面となるため、エッチングにより粗面化してしまい面状態が悪化していた。
このためその面に電極を形成する際、光学認識上の不具合等を招く問題があった。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的とするところは、発光層を成長する基板の結晶面方位を適切に選択することにより、エッチング工程によるオーミックコンタクト形成面の面荒れを改善することができ、高輝度で、歩留まりの安定化を図り得る、透明基板接合界面に通電しない構造の透明基板型AlGaInP系発光素子、およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するためになされたもので以下の発明からなる。
(1)組成式(AlXGa1-XYIn1-YP(0≦X≦1,0<Y≦1)から成る発光層を含む発光部と、発光部上に形成されたGaPからなるオーミックコンタクト形成層と、オーミックコンタクト形成層上に接合された透明基板と、該透明基板が接合された面と対向する表面側に形成された極性の異なる第1の電極と第2の電極とを有し、第1の電極は発光部上に、第2の電極は発光部の一部が除去されて露出したオーミックコンタクト形成層上に形成された透明基板型発光ダイオードにおいて、
前記オーミックコンタクト形成層の第2の電極を形成する面が、(100)面から(111)A面を表出させる方向へ傾斜した結晶面であることを特徴とする発光ダイオード。
(2)前記透明基板が、GaPまたはSiCからなる上記(1)に記載の発光ダイオード。
(3)前記透明基板が、ガラスまたはAl23からなる上記(1)に記載の発光ダイオード。
(4)(100)面から(111)B面を表出させる方向へ傾斜した結晶面を主面とするGaAs基板上に、組成式(AlXGa1-XYIn1-YP(0≦X≦1,0<Y≦1)から成る発光層を含む発光部と、発光部上に形成されたGaPからなるオーミックコンタクト形成層とを順次結晶成長により形成する工程と、前記オーミックコンタクト形成層表面に前記発光層からの発光波長に対して透明な基板を接合する工程と、前記GaAs基板を除去する工程と、GaAs基板を除去した後に露出させた発光部表面に第1の電極を形成し、さらに発光部の一部を除去して露出させたオーミックコンタクト形成層上に第1の電極とは極性の異なる第2の電極を形成する工程と、を含む透明基板型発光ダイオードの製造方法。
本発明は、オーミックコンタクト層の露出させる面の結晶面を化学的に安定な(111)A面が優勢な結晶面とすることにより、すなわち、結晶面方位を(100)面から<01−1>方向で、(111)B面を表出させる方向へ傾斜した結晶面を主面とした基板を成長基板として用い、露出されるオーミックコンタクト形成層表面を(111)A面が優勢な面とすることにより、エッチングによる表面状態悪化の防止を図ることが可能となる。これにより高輝度で、ばらつきの少ない透明基板型発光ダイオードを安定した歩留まりで製造することができる。
以下図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
本発明の透明基板型発光ダイオードは図3に示すように組成式(AlXGa1-XYIn1-YP(0≦X≦1,0<Y≦1)からなる発光層133を含む発光部12を有する。発光部は発光層を挟んでn型のクラッド層132、p型のクラッド層134を有する。これらのクラッド層も一般には組成式(AlXGa1-XYIn1-YP(0≦X≦1,0<Y≦1)からなる。
発光部上にはGaPからなるオーミックコンタクト形成層135が接合されている。
オーミックコンタクト形成層135上には図4に示すように透明基板14が接合されている。透明基板は導電性でも絶縁性でもよい。導電性のものとしてはGaP、SiCが好ましく、絶縁性のものではガラス、Al23が好ましい。
電極は第1図に示すように発光ダイオードの同一面側に第1の電極(例えばn型)とこれとは極性の異なる第2の電極(例えばp型)が形成される。第2の電極は図5に示すように発光部を除去して露出したオーミックコンタクト形成層135上に形成される。
第2の電極が形成されるオーミックコンタクト形成層135の面は(100)面から(111)A面を表出させる方向へ傾斜した結晶面である。この面は(100)面から<011>方向、即ち[011]方向または[0−1−1]方向へ傾斜した面である。 これらの傾斜角度は2〜20度が好ましい。
本発明の発光素子は次のようにして得ることができる。
(100)面から(111)B面を表出させる方向へ傾斜した結晶面を主面とするGaAs基板上に、必要によりバッファ層を介して、n型クラッド層、発光層、p型クラッド層を積層した半導体層を含む発光部を形成し、その上にさらにp型GaPからなるオーミックコンタクト形成層を積層する。基板の傾斜角度は上記のオーミックコンタクト形成層の傾斜角度と同じ好ましくは2〜20度である。半導体層の形成にはMOCVD法など公知の方法が用いられる。これらの半導体層の上に透明基板を接合する。
例えば透明基板としてGaP基板を接合する場合、GaP基板と半導体層とは圧力にして1×10-3Pa以下の真空中で接合させる。特に、研磨された平滑な表面を相互に接合させることとすると強固な接合を形成できる。双方を接合させるに先立ち、100エレクトロンボルト(単位:eV)以上のエネルギーを有するHe、Arなどの原子のビーム(beam)またはイオンビームを接合させようとする表面に照射し、接合させる表面を活性化させるのが好ましい。活性化とは、接合させる表面に存在する酸化膜、炭素等を含む不純物層や汚染層などが除去された清浄な状態の表面を創出することを云う。この照射を、透明な基板または発光部を含む半導体層の何れかの表面に前処理として行えば、双方を強固に確実に接合させられる。また、双方の表面に行うと、より強固な強度で双方を結合させることができる。また接合はエピウェーハの反り等を考慮して機械的加圧を加えて行うことが好ましい。
発光部を含む半導体層にGaPを接合させて、半導体層を機械的に支持できる状態とした後、その発光部を形成するために利用した基板を除去すると、発光の外部への取り出し効率を向上させられ、従って、高輝度の化合物半導体LEDを構成できる。特に、(AlXGa1-XYIn1-YP(0≦X≦1,0<Y≦1)発光層からの発光を吸収してしまう光学的に不透明な材料を基板として利用している場合、この様に基板を除去する手段は、高輝度のLEDを安定して製造するに貢献できる。基板と発光部との中間の位置に、発光層から出射される光を吸収する材料から成る層、例えば、バッファ層が存在する場合、基板と併せてそれを除去するとLEDの高輝度化にとって有利となる。基板は、機械的切削加工、研磨、物理的乾式または化学的湿式エッチング等、及びそれらを併用して除去できる。
基板を除去した面に第1の電極(n型)を形成する。またエッチングにより第2の電極(p型)を形成するオーミックコンタクト形成層までエピ層を除去し、第2の電極を形成する。
このようにして作製した発光素子においては、第1電極および第2電極に通電して発光させる際、透明基板接合界面を通して通電させる必要がなく、接合界面の電気特性ばらつきによる特性不良は発生しないため、特性歩留まりが安定する。
成長に用いたGaAs基板は、(100)面から(111)B面を表出させる方向へ傾斜した結晶面を主面としたことから、上記第2の電極を形成するGaPからなるオーミックコンタクト形成層表面の結晶面はGaAs基板裏面側の結晶面に相当し、(111)A面が優勢に表出する結晶面を有するGaP表面となる。
(111)面のGaPは、その面方位により化学反応に対する活性が異なることが知られており、文献(例えば、H.C.Gatos and M.C.Lavine, J.Electrochem.Soc.,107(1960)427.等)に報告されている。(111)A面は、(111)B面と比較して、化学反応に対する活性が低い。従って、上述のように、エッチングによりエピ層を除去して露出させたオーミックコンタクト形成層表面を(111)A面が優勢に表出する結晶面のGaPとした場合、粗面化されにくくなることから、良好な面状態とすることができる。
以下、本発明の詳細について図面を参照しながら説明する。
図1および図2は、本実施例で作製した半導体発光ダイオードを示した図で、図1はその平面図、図2は図1のI−I線に沿った断面図である。図3は、半導体発光ダイオードに用いられる半導体エピタキシャルウェーハの層構造の断面図である。図4および図5は本実施例における半導体発光ダイオードの製造方法の概略を示す断面図である。
本実施例で作製した半導体発光ダイオード10は、AlGaInP発光部を有する赤色発光ダイオード(LED)である。
本実施例1では、GaAs基板上に設けたエピタキシャル積層構造体(エピウェーハ)とGaP基板とを接合させて発光ダイオードを作製する場合を例にして、本発明を具体的に説明する。
発光ダイオード10は、Siをドープしたn型のGaAs単結晶からなる半導体基板11上に順次、積層した半導体層13を備えたエピタキシャルウェーハを使用して作製した。GaAs基板11は、(100)面から<01−1>方向であって、(111)B面を表出させる方向へ15°傾斜した結晶面を主面としたものを用いた。積層した半導体層とは、Siをドープしたn型の(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pからなる130、Siをドープしたn型のGaAsからなるコンタクト層131、Siをドープしたn型の(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなる下部クラッド層132、アンドープの(Al0.2Ga0.80.5In0.5P/Al0.7Ga0.30.5In0.5Pの20対からなる発光層133、およびMgをドープしたp型の(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなる上部クラッド層および薄膜(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pからなる中間層134、オーミックコンタクト形成層とするMgドープしたp型GaP層135である。
本実施例では、上記の半導体層130〜135各層は、トリメチルアルミニウム((CH33Al)、トリメチルガリウム((CH33Ga)およびトリメチルインジウム((CH33In)をIII族構成元素の原料に用いた減圧有機金属化学気相堆積法(MOCVD法)によりGaAs基板11上に積層して、エピタキシャルウェーハを形成した。Mgのドーピング原料にはビスシクロペンタジエチルマグネシウム(bis−(C552Mg)を使用した。Siのドーピング原料にはジシラン(Si26)を使用した。また、V族構成元素の原料としては、ホスフィン(PH3)またはアルシン(AsH3)を用いた。GaP層135は750℃で成長させ、半導体層13をなすその他の半導体層130〜134は730℃で成長させた。
(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pエッチングストップ層(バッファ層)130のキャリア濃度は約2×1018cm-3、また、層厚は約0.2μmとした。コンタクト層131は、GaAsから構成し、キャリア濃度は約2×1018cm-3、層厚は、約0.2μmとした。n−クラッド層132のキャリア濃度は約8×1017cm-3、また、層厚は約2μmとした。発光層133は、アンドープの0.8μmとした。p−クラッド層134のキャリア濃度は約2×1017cm-3とし、また、層厚は1μmとした。GaP層135のキャリア濃度は約3×1018cm-3とし、層厚は9μmとした。
p型GaP層135は、表面から約1μmの深さに至る領域を研磨し、鏡面加工した。鏡面加工に依り、p型GaP層135の表面の粗さを0.18nmとした。
一方、上記のp型GaP層135の鏡面研磨した表面に貼付するGaP基板14を用意した。貼付用GaP基板14の直径は50ミリメートル(mm)で、厚さは250μmであった。このGaP基板14の表面は、p型GaP層135に接合させる以前に鏡面に研磨し、平方平均平方根値(rms)にして0.12nmに仕上げておいた。
上記のGaP基板14及びエピタキシャルウェーハを搬入し、3×10-5Paまで装置内を真空に排気した。その後、表面の汚染を除去するためにGaP基板14およびエピウェーハ表面に加速されたArビームを表面に照射し、接合前の処理を行った。その後、真空中で、両者を室温で接合した。
次に、接合したウェーハから、GaAs基板11をアンモニア系エッチャントにより選択的に除去した。その後、エッチングストップ層130を塩酸で、除去した。
コンタクト層131の表面に第1のオーミック電極15として、AuGe、Ni合金を厚さが0.2μmとなるように真空蒸着法によりn形オーミック電極を形成した。一般的なフォトリソグラフィー手段を利用してパターニングを施し、電極15を形成した。その後、電極形成部以外のコンタクト層を除去した。
次に、p電極を形成する領域の発光層を含むエピ層131〜134をHBr−Brエッチャントにより除去し、オーミックコンタクト形成層であるGaP層135を露出させた。GaP層の表面にAuBeを0.2μm、Auを1μmとなるように真空蒸着法でp形オーミック電極16を形成した。450℃で10分間熱処理を行い、合金化し低抵抗のp型およびn型オーミック電極を形成した。
次に、ダイシングソーを用いて切断し、チップ化した。ダイシングによる破砕層および汚れを硫酸・過酸化水素混合液で除去し、半導体発光ダイオード(チップ)10を作製した。
作製した半導体発光ダイオードチップを実装するため、自動ボンディング装置にかけたところ、電極面の面状態が良好なことから、光学的な認識不具合による不良は発生しなかった。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されたものではない。半導体層に接合する基板はGaPに限るものではなく、発光部の発光波長に対して透明であり、且つ発光部を支持可能な機械的強度を有するものであればよい。また、本実施例では、図1に例示した如くの単純な構成から例えば、オーミック電極15を構成したが、電極の形状は、平面視で例えば、点(ドット)、格子、円、四角形状やそれらの組み合わせた形状等、電流拡散に適する電極のパターンを選択してもよい。
本発明の発光ダイオードは赤色から黄緑色の波長領域において高効率で発光でき、車載用、交通信号用等に利用できる。またGaN系化合物半導体発光素子と共に用い、青・緑・赤の光三原色を出すことによる白色発光素子として液晶表示装置のバックライトにも利用できる。
本発明の実施例に係わる半導体発光ダイオードの平面模式図である。 本発明の実施例に係わる半導体発光ダイオードの、図1のI−I線に沿った断面を示す模式図である。 本発明の実施例に係わるエピウェーハの断面構造を示す模式図である。 本発明の実施例に係わるエピウェーハおよび接合する透明基板の断面構造を示す模式図である。 本発明の実施例に係わるエピウェーハおよび接合する透明基板の断面構造を示す模式図である。
符号の説明
10 半導体発光ダイオード
11 半導体基板
12 発光部
13 半導体層
14 接合用透明基板
15 n型オーミック電極
16 p型オーミック電極
130 バッファ層
131 コンタクト層
132 下部クラッド層
133 発光層
134 上部クラッド層
135 オーミックコンタクト形成層

Claims (4)

  1. 組成式(AlXGa1-XYIn1-YP(0≦X≦1,0<Y≦1)から成る発光層を含む発光部と、発光部上に形成されたGaPからなるオーミックコンタクト形成層と、オーミックコンタクト形成層上に接合された透明基板と、該透明基板が接合された面と対向する表面側に形成された極性の異なる第1の電極と第2の電極とを有し、第1の電極は発光部上に、第2の電極は発光部の一部が除去されて露出したオーミックコンタクト形成層上に形成された透明基板型発光ダイオードにおいて、
    前記オーミックコンタクト形成層の第2の電極を形成する面が、(100)面から(111)A面を表出させる方向へ傾斜した結晶面であることを特徴とする発光ダイオード。
  2. 前記透明基板が、GaPまたはSiCからなる請求項1に記載の発光ダイオード。
  3. 前記透明基板が、ガラスまたはAl23からなる請求項1に記載の発光ダイオード。
  4. (100)面から(111)B面を表出させる方向へ傾斜した結晶面を主面とするGaAs基板上に、組成式(AlXGa1-XYIn1-YP(0≦X≦1,0<Y≦1)から成る発光層を含む発光部と、発光部上に形成されたGaPからなるオーミックコンタクト形成層とを順次結晶成長により形成する工程と、前記オーミックコンタクト形成層表面に前記発光層からの発光波長に対して透明な基板を接合する工程と、前記GaAs基板を除去する工程と、GaAs基板を除去した後に露出させた発光部表面に第1の電極を形成し、さらに発光部の一部を除去して露出させたオーミックコンタクト形成層上に第1の電極とは極性の異なる第2の電極を形成する工程と、を含む透明基板型発光ダイオードの製造方法。
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