JP4912700B2 - 円筒型ワーク用レーザ加工機及びその冶具 - Google Patents

円筒型ワーク用レーザ加工機及びその冶具 Download PDF

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本発明は、金属板等の被加工物(ワーク)を任意の形状に切断加工する、レーザ加工機に関する。具体的には、円筒状の被加工物(ワ−ク)を平板同様、容易に自動切断加工できる円筒型ワーク用レーザ加工機及びその冶具に関する。
従来、熔解熱源としてのレーザ光と、熔解部吹き飛ばし用噴気を射出するノズルを、ワーク表面に沿ってコンピュータ制御で移動し、ワークを切断するレーザ加工機が知られている。このようなレーザ加工機では、ワークの加工面展開図に描かれた切断軌跡線を、X軸、Y軸上の2次元面の平面座標(x,y)データとして数値化し、この座標データに沿ってノズル或いはワークを自動制御で移動する。ノズルとワークの移動方式としては、本体のテーブルにセットされたワークをX方向に、ノズルをY方向に自動制御で移動するAタイプと、ワークは移動せず、ノズルがX及びY方向に移動する比較的大型のBタイプがある。A、Bタイプ何れもワークは平板であることが前提である。すなわち、ワーク上面に平行な2次元のXY平面上の切断軌跡線に沿って、Z軸方向に照射されるレーザで熔解切断加工され、XY平面に直交するZ軸方向の値は、手動でセットは可能ではあるが、制御はされず常に一定である。
一方、円筒状ワークについては、円筒の表面の任意の点から常に円筒の中心軸に直交するレーザで、円筒表面に描かれた切断軌跡線に沿って切断することが要求される。しかし上述した平板状ワーク用のレーザ加工機は、ワーク及び/又はノズルを直交する2方向に移動させる機構しか備えていないので、円筒状ワークに転用することはできない。また円筒状ワーク用のレーザ加工機としては、チャックに固定されたワークをステッピングモータ等で周方向に回転駆動し、ワークに対向して設置されたノズルをワークの軸方向に移動し、所望の切断軌跡線に沿ってワーク表面をレーザ加工する加工機が用いられている(特許文献1など)。しかし、このようなレーザ加工機は円筒状ワーク専用であって平板ワークには対応できない。
特開平7−1175号公報
本発明は、平板状ワークのみならず円筒状のワークについても、平板と同様に、加工面展開図の切断軌跡座標入力により、容易に自動切断加工するレーザ加工機を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のレーザ加工機は、レーザ光照射用ノズルを備えたレーザ発生手段と、前記ノズルに対向する位置にワークを支持する支持手段と、予め設定された2次元パターンに従い、第1の方向に移動する第1の移動手段と、前記第1の方向と直交する第2の方向に移動する第2の移動手段とを備え、前記ノズルは、前記第1の移動手段に固定され、前記支持手段と前記第2の移動手段との間に、前記第2の移動手段の前記第2の方向への移動量を円筒状ワークの周方向の移動量に変換する運動変換手段を備えたことを特徴とする。
直線的な第2の移動手段の移動量を周方向の移動量に変換する運動変換手段を備えたことにより、平板状のレーザ加工機と同様の機構で、円筒状ワーク表面の加工軌跡を展開した2次元パターンを用いて容易に円筒状ワークを加工することが可能となる。
本発明のレーザ加工機において、運動変換手段は、例えば、第2の移動手段に固定され、第2の移動手段と一体的に移動するラックギヤと、前記ラックギヤに噛合し、所定の間隔で配置された一対のピニオンギヤと、前記一対のピニオンギヤと同軸上で回転し、ピニオンギヤのピッチ円直径(以下PCDと云う)と同じ外径を有する一対のワーク支持ローラとを備え、一対のワーク支持ローラとの間に円筒状ワークを挟持する。
あるいは、前記ノズルは第1の移動手段に固定されるとともに前記第1の移動手段は前記第2の移動手段に固定され、運動変換手段は、加工機本体に固定されたラックギヤと、前記第2の移動手段に固定され、前記ラックギヤに噛合し、所定の間隔で配置された一対のピニオンギヤと、前記一対のピニオンギヤと同軸上で回転し、ピニオンギヤのPCDと同じ外径を有する一対のワーク支持ローラとを備え、一対のワーク支持ローラとの間に円筒状ワークを挟持する。
運動変換手段をラックギヤとピニオンギヤとで構成するとともに、ピニオンギヤのPCDと同じ外径のワーク支持ローラを用いたことにより、簡単な機構且つ正確にラックギヤの移動量をワークの周方向移動量に変換することができる。
本発明において、2次元パターンは、たとえば円筒状ワークの加工表面を展開した中心軸方向をY座標、円周展開方向をX座標としてXY二次元の展開図に示された切断軌跡である。
また本発明のレーザ加工機において、好ましくは、一対のワーク支持ローラは、互いの間隔を調整する機構を備える。これにより種々の大きさのワークに対応することができ、また支持ローラによりワークの把持を確実にすることができる。調整する機構は、例えば、一対のワーク支持ローラの軸を支持する一対の軸受けブロックと、前記一対の軸受けブロックとそれぞれ螺合するスクリューとを備え、前記スクリューはリード方向の異なる2つの部分を含み、前記一対の軸受けブロックの一方は一方のリード方向部分に螺合し、他方は他方のリード方向部分に螺合している。
さらに本発明は、レーザ加工機に着脱可能な円筒状ワークのための冶具を提供する。この冶具はレーザ加工機が備える移動手段の直線方向の移動量を円筒状ワークの周方向の移動量に変換する運動変換手段を備えたものであり、具体的には、レーザ光照射用ノズルを備えたレーザ発生手段と、前記ノズルに対向する位置にワークを支持する支持手段と、予め設定された2次元パターンに従い、前記ノズルを第1の方向に移動する第1の移動手段と、前記支持手段を前記第1の方向と直交する第2の方向に移動する第2の移動手段とを備えたレーザ加工機に装着される円筒状ワーク用冶具であって、レーザ加工機の本体に着脱可能に固定され、円筒状ワークを固定する一対の支持ローラと、前記一対の支持ローラにそれぞれ固定されたピニオンギヤと、前記第2の移動手段に着脱可能に固定され、前記ピニオンギヤが嵌合するラックギヤとを備えたことを特徴とする。
あるいは、レーザ光照射用ノズルを備えたレーザ発生手段と、予め設定された2次元パターンに従い、前記ノズルを第1の方向に移動する第1の移動手段と、前記第1の移動手段を前記第1の方向と直交する第2の方向に移動する第2の移動手段とを備えたレーザ加工機に装着される円筒状ワーク用冶具であって、第2の移動手段に着脱可能に固定され、前記ノズルに対向する位置に円筒状ワークを固定する一対の支持ローラと、前記一対の支持ローラにそれぞれ固定されたピニオンギヤと、前記レーザ加工機本体に着脱可能に固定され、前記ピニオンギヤが嵌合するラックギヤとを備えたことを特徴とする。
本発明の円筒状ワーク用冶具を用いることにより、既存の平板状ワーク用のレーザ加工機であっても円筒状ワークの加工が可能となり、平板状ワークと同様の精度でレーザ加工を行なうことができる。
本発明の円筒状ワーク用冶具において、好ましくは、一対の支持ローラは、それぞれローラ軸を支持する軸受けブロックに支持されており、一方の支持ローラを支持する軸受けブロックが、正逆両方向のリードネジを有する1本のスクリューの正リード部に、他方の支持ローラを支持する軸受けブロックが、前記スクリューの逆リード部に螺合し、前記軸受けブロック間の間隔を可変にしている。
これにより種々のサイズの円筒状ワークに対応することができ、且つ確実に両支持ローラでワークを把持し、精度の高い加工を行なうことができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
まず本発明の第1の実施形態であるレーザ加工機の外観斜視図を図1に、右側ワーク支持部の拡大図を図2に、左側ワーク支持部の拡大図を図3に、ラックギヤとピニオンギヤ、支持ローラ、円筒ワークの位置関係と動きを図4(a)、図4(b)に、着脱式支持ローラの軸受け部分とスクリューシャフトの詳細図を図5(a)、図5(b)に示す。なお図中、レーザ加工機のテーブル面をXY平面、これに垂直な方向をZ方向とする。
本実施の形態のレーザ加工機100は、ワーク加工表面をコンピュータ制御により任意の形状に熔解切断加工するものであり、円筒状ワーク用としても平板状ワーク用としても使用可能である。両者に共通な機構として、レーザ等(ガスやプラズマを含む)の熱源を射出するノズル200と、ノズル200を第1の方向(Y方向)に移動する機構(第1の移動手段)と、ワーク支持機構を第1の方向と直交する方向(X方向)に移動する機構(第2の移動手段)と、熱源を射出するノズル200のY軸方向の動きと、ワークテーブル12上にあるワーク300のX軸方向の動きを制御するコンピュータ(図示省略)を備えている。図中、101は、座標軸表示板である。Y方向の移動機構は、ノズル200のY方向の移動を案内するノズルガイド201と、図示しない駆動機構からなる。X方向の移動機構は、図2に示すように、ワークテーブル12に固定されたレールガイド11と、レールガイド11に沿ってX方向に移動するレール20と、レール20に固定されるクランプ21とからなる。
平板状ワーク用として使用する場合、コンピュータには、平板状ワーク加工表面のXY2次元平面に描かれた切断軌跡線が X及びYの座標データ(x,y)として入力される。このデータに沿ってノズル200がY方向に、ワークを(固定したクランプを)取り付けたレール20がX方向に移動し、ワークを自動的に切断軌跡線に沿って熔断加工する。これは従来の平板状ワークのレーザ加工機と同じである。なお図中、テーブル12上には平板状ワークをテーブル上で自由に移動可能にするとともに支持するための多数のボールベアリング121が設けられている。
円筒状ワークについては、円筒状ワーク300の加工表面をワークの中心軸方向をY座標に、円周方向をX座標としたXY2次元平面に展開した展開図の切断軌跡線が、座標データ(x,y)として入力される。このデータに沿って、ノズル200はY方向に、ワーク支持用のクランプ21はレール20の動きによってX方向に移動する。このX方向の移動量は、後に詳述するが、円筒状ワーク加工表面の円周方向の移動量に相当する。
本実施の形態のレーザ加工機は、さらに円筒状ワーク用の機構として、X方向の移動機構によるX方向の動きをワークの周方向の動きに変換するためのワーク支持機構(運動変換手段)を備えている。ワーク支持機構は、クランプ21にアダプタ22を介して取り付けられたラックギヤ30と、ラックギヤ30に上方から噛み合う2個のピニオンギヤ40と、ピニオンギヤ40の軸41に固定されたワーク支持ローラ400とからなる。
ラックギヤ30は、歯面を上にして中心線をレール20に平行にクランプ21に取り付けられており、ピニオンギヤ40と係合することにより、そのX方向の移動が軸41の回転運動に変換される。クランプ21は、クランプハンドル23によってレール20に対しX方向の動きを固定され、アダプタ22をZ方向に僅かに移動することができ、これによりラックギヤ30とピニオンギヤ40との係合を適正に調節すことが可能になっている。ワーク支持ローラ400は、ワークテーブル12の幅に略相当する長さを有し、その外径は、図4(b)に示すように、ピニオンギヤ40のピッチ円直径(P.C.D.)と同一寸法である。これによりワーク支持ローラ400には、ラックギヤ30のX方向により、そのX方向の移動量と同一の周方向の移動量が与えられる。
またピニオンギヤ40の軸41は、それぞれ軸受け51を備えた軸受けブロック50によって支持されている。軸受けブロック50は、共通架台(ベース)63により固定された支持ブロック60に支持されている。共通架台63は本体テーブル12にボルト等で着脱可能に固定されており、ワーク支持ローラ400間の中央位置を、ノズル200の真下(Xo)に保持している。
支持ブロック60には、その軸受け61に、X方向の移動は規制され、回転自在にスクリューシャフト54が固定されるとともに、軸受け62にX方向のスライドシャフト56が固定されている。上述したピニオンギヤ40からワーク支持ローラ400までのワーク支持機構は、図4(b)に示すように、所定の間隔Wで平行に2式設けられている。
軸受けブロック50には、X方向のスクリューシャフト54のネジに螺合するスクリューナット52とX方向のスライドシャフト56に嵌合するスライド軸受け53があって軸受けブロック50を常にZ軸方向に平行な、XY面に直立した向きに保っている。スクリューシャフト54はその長さの中央から一方が右ネジで、他方が同じピッチの左ネジであって、一対の軸受けブロック50がスクリューシャフト54の右ネジと左ネジに各々螺合している。これによりスクリューシャフト54に設けられたハンドル55を一方向に回転することで一対の軸受けブロック50間の間隔Wを拡張したり、逆方向の回転で、縮小したりできる。また、このスクリューシャフト54の回転は、スプロケット57とチェーン58によって、ワークテーブル12の反対側にあるもう一方のピニオンギヤを除くワーク支持装置のスプロケット57に伝えられ、ワークテーブル12の両側にあるスクリューシャフト54を、連動回転して、両側にある軸受けブロック50間の間隔Wを常に同一に保っている。このようにローラ軸受けブロック50間の間隔Wは、円筒状ワーク300の外径に合わせて任意に調節可能であって、ワーク支持ローラ400は常に平行を保っている。
図4(a)、(b)において、ワーク300とワーク支持ローラ400の接点Pとワーク支持ローラ400の中心を結ぶ直線が、ワーク支持ローラ400の中心を結ぶ直線と成す角βを極力小さくなるようにワーク支持ローラ400間の間隔Wを調節することにより、ワーク300の自重から生じる前記接点の法線方向の分力、すなわち接触圧力が大きくなり、その結果ワーク支持ローラ400とワーク300の摩擦力が大きくなってワーク支持ローラ400の回転が確実にワーク300に伝わりワーク300を回転することができる。
軸受けブロック50の詳細を図5(a)、図5(b)に示す。図示するように、軸受け51部には、α≒45度の傾斜開口部に連続して、この傾斜開口部の外径と同じ幅cで、垂直深さhの溝51cが設けられている。深さhの垂直部51cによって、ピニオンギヤ40の軸41が、接点Pに働く法線方向の力のX方向の分力でX方向に動くのを規制するとともに、ピニオンギヤ40からワーク支持ローラ400までのワーク支持機構の重量とワークの重量によりピニオンギヤ40をラックギヤ30に押し付けて、ギヤのバックラッシュを0に保ち、本装置のX方向の遊びを無くす重要な効果を果たしている。また傾斜開口部を有する溝51cは、支持ローラ400をピニオンギヤ40ごと、軸受けブロック50から容易に着脱可能にしている。この構成によりワーク300を出し入れする際に、手前の支持ローラ400が邪魔になることがないうえ、ローラの交換や装置各部の保守整備も頗る容易に行なうことができる。
次に上記構成のレーザ加工機の動作を説明する。まず2本のワーク支持ローラ400の上に円筒状の被加工物ワーク300を載せるとともに、ハンドル55を操作して2本のワーク支持ローラ400間の間隔を調整し、2本のワーク支持ローラ400間にワーク300を確実に保持する。この状態で、ノズル200から熱源を射出するとともに、コンピュータの制御のもと、ノズルをY方向に移動させるとともにレール20をX方向に移動させる。レール20のX方向の移動(L)により、ラックギヤ30と噛合うピニオンギヤ40が図4(b)に矢印で示すように回転し、ワーク支持ローラ400を回転させる。ワーク支持ローラ400の外径は、ピニオンギヤ40のPCDと同一であるので、ワーク支持ローラ400の回転により、レール20のX方向の移動量と同じ長さの円週長分だけ、円筒状ワーク加工表面を確実に回転駆動する。またノズル200から出たレーザは常に円筒状のワーク300の真上(Xo)からワーク300の中心線に向って射出されて、加工表面に常に垂直な切り口で切断軌跡線に沿って自動的に正確に切断加工することができる。
このように本実施の形態によれば、ワークをX方向に移動させる移動機構に、X方向の移動量を回転移動量に変換する手段(ワーク支持機構)を設けたことにより、円筒状ワークの加工面展開図の切断軌跡線を入力することによって、容易且つ確実に円筒状ワーク表面のレーザ加工を行なうことができる。
また本実施の形態においては、ワーク支持機構(ピニオンギヤ40、ワーク支持ローラ400および軸受けブロック50等)は共通架台63に設けられ、架台63をレーザ加工機本体に取り外し容易な冶具とすることにより、必要に応じて、従来の平板ワーク用レーザ加工機に取り付けて、円筒状ワーク用としてプログラム等を変更することなく、円筒表面を展開した加工線の座標を平板同様、そのまま入力して円筒型ワーク用レーザ加工機として使用することができる。本発明のレーザ加工機のコンピュータに切断軌跡の座標を入力する操作装置は従来の平板加工の場合と全く同じで良い。
次に本発明の第2の実施の形態として、ワーク固定式のレーザ加工機を説明する。図6にその外観を示す。本実施の形態のレーザ加工機では、ノズル200およびノズル200をY方向に移動する移動機構は、門型移動体102に固定されており、門型移動体102がレーザ加工機本体100の側面に固定されたレール103に沿って移動する。すなわち門型移動体102およびレール103がX方向の移動機構を構成する。平板状ワークの場合は、ワークは本体100のテーブル上に固定されており、Y方向の移動機構およびX方向の移動機構によりノズル200を切断軌跡線に沿ってワークに対し移動させて、ワークを熔断加工する。
円筒状ワークについては、それを支持するためのワーク支持機構が門型移動体102の下面に、ワーク300とノズル200の噴射口とが対向するように固定されている。すなわちワーク300は、ノズル200からの熱源が真上から中心線に向って射出されるように配置されている。ワーク支持機構は、共通架台63が支持ブロック60を上側で固定している以外は、第1の実施の形態と同様である。即ち、支持ブロック60には、X方向のスクリューシャフト54とX方向のスライドシャフト56が固定され、これらスクリューシャフト54とX方向のスライドシャフト56に一対の軸受けブロック50が支持されている。また一対の軸受けブロック50にはそれぞれ軸受け51が形成され、この軸受け51にピニオンギヤ40およびワーク支持ローラ400の共通軸41が支持されている。スクリューシャフト54と一対の軸受けブロック50のスクリューナット52が螺合し、ハンドル55の操作によって共通軸41間の間隔、即ちーク支持ローラ400の間隔Wを調整することも第1の実施の形態と同様である。
ただし本実施の形態では、ピニオンギヤ40が嵌合するラックギヤ30は、本体のテーブル12面に固定されており、その歯面の高さがピニオンギヤ40と嵌合する高さとなるように調整されている。なお図示していないが、ラックギヤ30には高さを調整するための機構を有していてもよい。
本実施の形態のレーザ加工機では、コンピュータ制御によって門型移動体102がレール103に沿って移動すると、この移動量は、ピニオンギヤ40に対するラックギヤ30の相対的な移動量としてピニオンギヤ40に伝達され、ピニオンギヤ40に門型移動体102のX方向の移動量と同じ周方向の移動量を与える。ワーク支持ローラ400の外径は、ピニオンギヤ40のPCDと同一であるので、ピニオンギヤ40と一体的なワーク支持ローラ400の回転により、門型移動体102のX方向の移動量と同じ長さの円週長分だけ、円筒状ワーク加工表面を確実に回転駆動する。またノズル200と円筒状のワーク300との位置関係は、ワーク300の真上から中心線に向って熱源が射出されるように固定されているので、加工表面に常に垂直な切り口で切断軌跡線に沿って自動的に正確に切断加工することができる。
本実施の形態においても、架台63を門型移動体102に取り外し容易な冶具とすることにより、必要に応じて、従来の平板ワーク用レーザ加工機に取り付けて、円筒状ワーク用としてプログラム等を変更することなく、円筒表面を展開した加工線の座標を平板同様、そのまま入力して円筒型ワーク用レーザ加工機として使用することができる。
本発明の第1の実施の形態のレーザー加工機の外観を示す斜視図 図1のレーザー加工機の右側支持ローラの拡大図 図1のレーザー加工機の左側支持ローラの拡大図 スクリューシャフト、ラック、ピニオン、支持ローラの要部を示す正面図および側面図 図1のレーザー加工機の支持ローラ軸受け部の拡大正面図および拡大側面図 本発明の第2の実施の形態のレーザー加工機の外観を示す斜視図
符号の説明
100・・・レーザー加工機本体、102・・・門型移動体(第2の移動手段)、103・・・レール(第2の移動手段)、11・・・レールガイド、12・・・ワークテーブル、20・・・レ−ル、21・・・クランプ、22・・・アダプタ、30・・・ラックギヤ、40・・・ピニオンギヤ、41・・・軸、50・・・軸受けブロック、51・・・軸受け、52・・・スクリューナット、53・・・スライド軸受け、54・・・スクリューシャフト、54・・・ハンドル、56・・・スライドシャフト、57・・・スプロケット、58・・・チェーン、60・・・支持ブロック、63・・・共通架台、200・・・ノズル、201・・・ノズルガイド(第1の移動手段)、300・・・ワーク、400・・・支持ローラ。

Claims (8)

  1. レーザ光照射用ノズルを備えたレーザ発生手段と、前記ノズルに対向する位置にワークを支持する支持手段と、予め設定された2次元パターンに従い、第1の方向に移動する第1の移動手段と、前記第1の方向と直交する第2の方向に移動する第2の移動手段とを備えたレーザ加工機において、
    前記ノズルは、前記第1の移動手段に固定され、
    前記支持手段と前記第2の移動手段との間に、前記第2の移動手段の前記第2の方向への移動量を円筒状ワークの周方向の移動量に変換する運動変換手段を備え、前記運動変換手段は、第2の移動手段に固定され、第2の移動手段と一体的に移動するラックギヤと、前記ラックギヤに噛合し、加工機本体側に固定された一対のピニオンギヤと、前記一対のピニオンギヤと同軸上で回転し、ピニオンギヤのPCDと同じ外径を有する一対のワーク支持ローラとを備え、一対のワーク支持ローラとの間に円筒状ワークを挟持することを特徴とするレーザ加工機。
  2. レーザ光照射用ノズルを備えたレーザ発生手段と、前記ノズルに対向する位置にワークを支持する支持手段と、予め設定された2次元パターンに従い、第1の方向に移動する第1の移動手段と、前記第1の方向と直交する第2の方向に移動する第2の移動手段とを備えたレーザ加工機において、
    前記ノズルは、前記第1の移動手段に固定されるとともに前記第1の移動手段は前記第2の移動手段に固定され、
    前記支持手段と前記第2の移動手段との間に、前記第2の移動手段の前記第2の方向への移動量を円筒状ワークの周方向の移動量に変換する運動変換手段を備え、
    前記運動変換手段は、加工機本体に固定されたラックギヤと、前記第2の移動手段に固定され、前記ラックギヤに噛合した一対のピニオンギヤと、前記一対のピニオンギヤと同軸上で回転し、ピニオンギヤのPCDと同じ外径を有する一対のワーク支持ローラとを備え、一対のワーク支持ローラとの間に円筒状ワークを挟持することを特徴とするレーザ加工機。
  3. 請求項1又は2に記載のレーザ加工機であって、
    前記2次元パターンは、円筒状ワークの加工表面を展開した中心軸方向をY座標、円周展開方向をX座標としてXY二次元の展開図に示された切断軌跡であることを特徴とするレーザ加工機。
  4. 請求項1ないしいずれか1項に記載のレーザ加工機であって、
    前記一対のワーク支持ローラは、互いの間隔を調整する機構を備えたことを特徴とするレーザ加工機。
  5. 請求項に記載のレーザ加工機であって、
    前記調整する機構は、前記一対のワーク支持ローラの軸を支持する一対の軸受けブロックと、前記一対の軸受けブロックとそれぞれ螺合するスクリューとを備え、前記スクリューはリード方向の異なる2つの部分を含み、前記一対の軸受けブロックの一方は一方のリード方向部分に螺合し、他方は他方のリード方向部分に螺合していることを特徴とするレーザ加工機。
  6. レーザ光照射用ノズルを備えたレーザ発生手段と、前記ノズルに対向する位置にワークを支持する支持手段と、予め設定された2次元パターンに従い、前記ノズルを第1の方向に移動する第1の移動手段と、前記支持手段を前記第1の方向と直交する第2の方向に移動する第2の移動手段とを備えたレーザ加工機に装着される円筒状ワーク用冶具であって、
    前記レーザ加工機の本体に着脱可能に固定され、円筒状ワークを固定する一対の支持ローラと、前記一対の支持ローラにそれぞれ固定されたピニオンギヤと、前記第2の移動手段に着脱可能に固定され、前記ピニオンギヤが嵌合するラックギヤとを備えたことを特徴とするレーザ加工機の円筒状ワーク用冶具。
  7. レーザ光照射用ノズルを備えたレーザ発生手段と、予め設定された2次元パターンに従い、前記ノズルを第1の方向に移動する第1の移動手段と、前記第1の移動手段を前記第1の方向と直交する第2の方向に移動する第2の移動手段とを備えたレーザ加工機に装着される円筒状ワーク用冶具であって、
    前記第2の移動手段に着脱可能に固定され、前記ノズルに対向する位置に円筒状ワークを固定する一対の支持ローラと、前記一対の支持ローラにそれぞれ固定されたピニオンギヤと、前記レーザ加工機本体に着脱可能に固定され、前記ピニオンギヤが嵌合するラックギヤとを備えたことを特徴とするレーザ加工機の円筒状ワーク用冶具。
  8. 請求項6又は7に記載の円筒状ワーク用冶具であって、
    前記一対の支持ローラは、それぞれローラ軸を支持する軸受けブロックに支持されており、一方の支持ローラを支持する軸受けブロックが、正逆両方向のリードネジを有する1本のスクリューの正リード部に、他方の支持ローラを支持する軸受けブロックが、前記スクリューの逆リード部に螺合し、前記軸受けブロック間の間隔を可変にしたことを特徴とするレーザ加工機の円筒状ワーク用冶具。
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