JP4910648B2 - 穴加工工具及び穴加工工具の製造方法 - Google Patents

穴加工工具及び穴加工工具の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、被切削材に予め形成された下穴に挿入されて、この下穴の内壁面を切削加工する際に用いられる穴加工工具及びこの穴加工工具の製造方法に関する。
この種の穴加工工具としては、例えば特許文献1に示すように、軸線回りに回転される円柱状の工具本体を有し、工具本体の先端部分に、工具本体先端側及び径方向外側に向けた切刃を備えた加工部が設けられた、いわゆるリーマが提供されている。図4及び図5に従来のリーマの一例を示す。
このリーマ1は、軸線O回りに回転される長尺円柱状の工具本体を有し、この工具本体の先端部分が加工部2とされている。加工部2の外周に工具本体先端側及び工具本体径方向外側に向けて開口した凹部3が形成され、この凹部3の工具回転方向T後方側には取付座4が形成されている。この取付座4には、切刃5Aを有する平板状のインサート5が、その厚さ方向を工具回転方向Tに向けて着座されてクランプネジ6によって固定されている。
そして、加工部2の外周面には、周方向に複数のガイドパッド7が配置されている。ここで、従来のリーマ1においては、図5に示すように、ガイドパッド7の加工部2外周面からの突出量、つまり、軸線Oに直交する断面における前記ガイドパッド7の外周面と軸線Oとの距離r1及び前記加工部2の外周面と軸線Oとの距離r2の差r1−r2が、 0.5mm程度とされている。
このように構成されたリーマ1は、工作機械の主軸端に装着されて軸線O回りに回転されるとともに、軸線O方向先端側に送りを与えられ、被切削材に予め形成された下穴に挿入されて、この下穴の内壁面をインサート5の切刃5Aによって切削して所定の内径の加工穴を形成するものである。
この切削の際には、加工穴の内壁面とガイドパッド7とが摺動することにより、リーマ1の軸線Oの振れを防止して寸法精度の向上を図っている。
特開2002−160124号公報
ところで、前述の穴加工工具が挿入される下穴が貫通孔である場合には、切削によって発生した切屑を穴加工工具の先端側、つまり、穴加工工具を挿入した開口部とは反対側の開口部から排出することができ、切屑が工具本体(加工部)の外周面を擦過することがない。
一方、前記下穴が一端を閉塞した止まり孔である場合には、前記切屑を穴加工工具の後端側、つまり、穴加工工具を挿入した開口部から排出する必要があり、前記凹部を後端側に延長して切屑を送り出すことになるが、細かな切屑が加工穴と工具本体との間に入り込んで工具本体(加工部)の外周面を擦過することになるのは避けられない。
ここで、従来の穴加工工具においては、ガイドパッドが、工具本体(加工部)の外周面から0.5mm程度径方向外側に向けて突出するように設けられているので、このガイドパッドと工具本体(加工部)との間の段差に切屑が引っ掛かって加工穴の内壁面との間に噛み込まれ、この加工穴の内壁面を傷つけてしまうといった問題があった。また、この切屑によって切削抵抗が著しく増加して、リーマ自体が折損してしまうおそれがあった。
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、切屑が工具本体の外周面を擦過する場合でも、切屑が引っ掛かることがなく、止まり孔とされた下穴を良好に切削加工することができる穴加工工具及びこの穴加工工具の製造方法を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の穴加工工具は、被切削材に予め形成された下穴に挿入されて、該下穴の内壁面を切削して加工穴を形成する穴加工工具であって、軸線回りに回転される工具本体を有し、この工具本体は、後端側がシャンク部とされ、先端側が前記工具本体先端側及び前記工具本体径方向外側に向けた切刃が取付けられた概略円柱状をなす加工部とされ、前記シャンク部の外周面には、工具本体後端側に向けて延びる切屑排出溝が設けられるとともに、前記加工部の外周面には、該加工部と異なる材料で構成されて、前記加工穴の内周面と摺接するガイドパッドが配設されており、前記軸線に直交する断面において、前記ガイドパッドの外周面と前記軸線との距離r1及び前記加工部の外周面と前記軸線との距離r2の差r1−r2が、0μm<r1−r2≦5μmの範囲内に設定されていることを特徴としている。
この構成の穴加工工具においては、前記軸線に直交する断面において、前記ガイドパッドの外周面と前記軸線との距離r1が、前記加工部の外周面と前記軸線との距離r2と略同一に設定されているので、切屑排出溝を除いて工具本体の外周面に凹凸がほとんどなく、切屑が工具本体(加工部)の外周面を擦過する場合でも、ガイドパッドと工具本体(加工部)との間に切屑が引っ掛かることがない。
また、工具本体の外周面に切屑排出溝が形成されているので、切屑をこの切屑排出溝に沿って加工穴の外部へと排出することができ、止まり孔であっても良好に切削加工を行うことができる。
記ガイドパッドの外周面と前記軸線との距離r1及び前記加工部の外周面と前記軸線との距離r2の差r1−r2が、0μm<r1−r2≦5μmの範囲内であれば、実質的に切屑が引っ掛かることはなく、切屑の引っ掛かりに起因するトラブルを未然に防止することができる。
また、前記ガイドパッドを、前記加工部よりも硬い材料で構成することが好ましい。
この場合、加工穴の内壁面と摺動するガイドパッドが加工部よりも硬い材料で構成されるので、加工穴の内周面との摺動による摩耗量が減少し、この穴加工工具の寿命延長を図ることができる。
さらに、本発明の穴加工工具の製造方法は、前述の穴加工工具の製造方法であって、前記加工部の外周面の一部に前記ガイドパッドを接合した後に、これら加工部の外周面及びガイドパッドの外周面に対して前記軸線を中心とした円筒研磨を施すことにより、前記軸線に直交する断面において、前記ガイドパッドの外周面と前記軸線との距離r1及び前記加工部の外周面と前記軸線との距離r2の差r1−r2が、0μm<r1−r2≦5μmの範囲内に設定させられることを特徴としている。
この構成の穴加工工具の製造方法によれば、ガイドパッドを加工部の外周面に接合した状態で前記軸線を中心とした円筒研磨を施しているので、前記軸線に直交する断面における前記ガイドパッドの外周面と前記軸線との距離r1が、前記加工部の外周面と前記軸線との距離r2と略同一に設定される。
ここで、前記ガイドパッドが前記工具本体よりも硬い材料で構成されている場合には、前述の円筒研磨によって硬度の低い工具本体が優先的に研磨されることになり、ガイドパッドが工具本体の外周面から僅かに、具体的には、0.1μmから0.5μm程度突出することになるが、実質的に切屑が加工部とガイドパッドとの間に引っ掛かることはなく、止まり孔であっても切屑を外部へと排出して良好に切削することができる。
本発明によれば、切屑が工具本体の外周面を擦過する場合でも、切屑が引っ掛かることがなく、止まり孔とされた下穴を良好に切削加工することができる穴加工工具及びこの穴加工工具の製造方法を提供することができる。
以下に、本発明の実施形態である穴加工工具について添付した図面を参照にして説明する。図1に、本実施形態であるリーマをアダプタに装着した状態を示す。また、図2及び図3にリーマを示す。
本実施形態であるリーマ10は、軸線Oを中心とした円柱状をなす工具本体11を有し、この工具本体11の後端側がシャンク部12とされ、先端側が切刃を備えた加工部20とされている。なお、加工部20は鋼材で構成され、シャンク部12は超硬合金等の硬質材料で構成されている。
この工具本体11には、シャンク部12の後端面に開口するクーラント供給孔13が軸線Oに沿って延びるように穿設されている。
工具本体11の外周面には、工具本体11後端側に向けて延びる切屑排出溝14が配設されており、本実施形態では、図1に示すように、一つの切屑排出溝14がシャンク部12の軸線O方向中央部にまで達するように延設されている。
シャンク部12の後端側部分には、工具本体11後端側に向かうにしたがい漸次工具本体11径方向外側に向かうように軸線Oに対して傾斜したクランプ面15が形成されている。
また、シャンク部12の先端面には、中央部分がシャンク部12の先端側に向けて突出した断面凸V字をなす凸状部16が、そのV字の稜線を軸線Oに直交させてV字の2等分線が軸線O上に位置するように形成されている。
加工部20は、軸線Oを中心とする概略円柱状をなしており、その後端面には、シャンク部12の先端面に形成された凸状部16と嵌合可能な断面凹V字をなすV字溝21が、その溝底部を軸線Oに直交させてV字の2等分線が軸線O上に位置するように形成されている。
この加工部20の先端には、工具本体11先端側及び径方向外側に向けて開口された凹部22が形成されている。なお、凹部22は、前記切屑排出溝14の先端側に配置されている。
凹部22の工具回転方向T後方側には、切刃を備えたインサート40を着脱可能に取り付けるための取付座23が設けられている。
取付座23は、凹部22の工具回転方向T後方側端から工具本体11径方向内側に大きく凹むように構成されており、工具本体11径方向外側を向く壁面23Aと、工具回転方向T前方側を向く壁面23Bと、工具本体11先端側を向く壁面23Cとを有しているのである。
取付座23の工具本体11径方向外側を向く壁面23Aには、図2に示すように、軸線Oに対して直交するように延びる固定ネジ孔24が穿設されている。
また、取付座23の工具本体11先端側を向く壁面23Cには、軸線Oに平行に延びる第1押圧ネジ孔25が穿設されており、取付座23の工具本体11後端側に設けられた切欠凹部26内に開口させられている。この第1押圧ネジ孔25には、概略円柱状をなす第1押圧ネジ31が螺着されており、この第1押圧ネジ31の後端面に形成された係合孔(図示なし)が前記切欠凹部26内に露呈されている。
さらに、この取付座23の工具回転方向T前方側を向く壁面23Bには、工具本体11径方向外側を向く壁面23Aが延在する方向に対して交差する方向に延びる第2押圧ネジ孔27が開口されており、加工部20には、この第2押圧ネジ孔27に連通するとともに工具本体11の外周面に開口した大径孔28が形成されている。
この第2押圧ネジ孔27には概略円柱状をなして先端がテーパ状に構成された第2押圧ネジ32が螺着されている。この第2押圧ネジ32の後端面には、レンチ等の作業用工具が係合される係合孔(図示なし)が形成されており、この係合孔が前記大径孔28を介して工具本体11外周面に向けて露呈されている。
そして、加工部20の外周面には、超硬合金等の硬質材料で構成され、外形が概略長円平板状をなす複数のガイドパッド30が軸線Oと平行に延びるように配置されており、本実施形態では、図2に示すように、3つのガイドパッド30が配設されている。
これらガイドパッド30には、前記加工部20の外周面にろう付け等によって接合された状態で軸線Oを中心とした円筒研磨が施され、軸線Oに直交する断面において前記ガイドパッド30の外周面と軸線Oとの距離r1が、前記加工部20の外周面と軸線Oとの距離r2と略同一とされている。
詳述すると、ガイドパッド30が超硬合金で構成されるとともに加工部20が鋼材で構成されているので、円筒研磨において硬度の低い加工部20が優先的に研磨され、ガイドパッド30は加工部20の外周面よりも僅かに径方向外側に突出することになる。なお、本実施形態では、ガイドパッド30の加工部20外周面からの突出高さ、つまり、前記ガイドパッド30の外周面と軸線Oとの距離r1及び前記加工部20の外周面と軸線Oとの距離r2の差r1−r2は、0μm<r1−r2≦5μmの範囲内に設定されている。
次に、加工部20の取付座23に着脱可能に取り付けられるインサート40について説明する。このインサート40は、図2及び図3に示すように、概略四角形平板状をなしており、厚さ方向を向く2つの四角形面と4つの側面とを有している。インサート40の厚さ方向を向く一の四角形面が、取付座23の前記工具本体11径方向外側を向く壁面23Aに着座される着座面41とされ、厚さ方向を向く他の四角形面が、工具本体11径方向外側に向けられて外周逃げ面42とされている。
このインサート40の側面のうちのひとつが工具回転方向T前方側を向いてすくい面43とされ、このすくい面43に連なる他の側面のひとつが工具本体11先端側に向けられて正面逃げ面44とされている。正面逃げ面44に対向する側面が、前記第1押圧ネジ31が当接される第1被押圧面45とされ、すくい面43に対向する側面が、前記第2押圧ネジ32に当接される第2被押圧面46とされている。
すくい面43の正面逃げ面44と外周逃げ面42とが交差する角部には、ダイヤモンド焼結体で構成された平板状の刃先部47が設けられている。この刃先部47と外周逃げ面42との交差稜線部に外周切刃48が形成され、刃先部47と正面逃げ面44との交差稜線部に正面切刃49が形成されており、このインサート40は、いわゆる縦刃のインサート40である。
また、インサート40には、着座面41及び外周逃げ面42に開口するようにインサート40の厚さ方向に貫通する挿通孔50が穿設されている。
このような構成とされたインサート40が、加工部20の取付座23に、以下のようにして取り付けられる。すくい面43とされる側面が工具回転方向T前方側を向くように、かつ、取付座23の工具本体11径方向外側を向く壁面23Aにインサート40の着座面41が密着するようにして、インサート40が取付座23に載置される。ここで、インサート40の第1被押圧面45に前記第1押圧ネジ31が当接され、第2被押圧面46に第2押圧ネジ32が当接させられる。このようにインサート40を載置した状態で、前記挿通孔50に挿通された固定ネジ33を固定ネジ孔24に螺着することにより、インサート40が取付座23に取り付けられる。
第1押圧ネジ31をねじ込んでインサート40の第1被押圧面45を押圧して、インサート40の工具本体11先端面から正面切刃49を突出させるとともに、第2押圧ネジ32をねじ込んでインサート40の第2被押圧面46を押圧し、インサート40を取付座23の工具本体11径方向外側を向く壁面23Aに沿ってスライドさせて外周切刃48を工具本体11の径方向外側へ突出させる。以上のようにして、インサート40の位置調整を行う。
次に、前記リーマ10が装着されるアダプタ60について説明する。アダプタ60は、図1に示すように、軸線Nに沿って延びる概略多段円柱状をなしており、工作機械の主軸端に取り付けられる取付部61と、自動工具交換システム(ATC)の交換アームに把持される把持部62と、把持部62の先端面から突出する装着筒部63と、を備えている。
取付部61は、後端側に向かうにしたがい漸次径が小さくなるようなテーパ形状とされ、その後端面に開口するボルト孔64が穿設されている。
把持部62は、取付部61よりも一段大径とされており、その外周面には径方向内側に向けて凹んだ環状溝65が形成されている。
装着筒部63には、前記リーマ10のシャンク部12を挿入可能な装着孔66が軸線Nに沿って延びるように穿設されている。
装着孔66の後端面には、シャンク部12の後端面を押圧してリーマ10を先端側に向けて押し出す軸方向位置調整ネジ67が螺着されている。また、装着筒部63には、装着孔66に挿入されたリーマ10のクランプ面15を押圧してリーマ10を固定するためのクランプネジ68が配設されている。さらに、装着筒部63の先端側には、周方向に複数の振れ出しネジ69が螺着されており、リーマ10の軸線Oとアダプタ60の軸線Nとが一致するように調整可能とされている。
なお、このアダプタ60及び軸方向位置調整ネジ67にはクーラント孔70が穿設されており、工作機械からリーマ10へとクーラントを供給可能な構成とされている。
この構成のリーマ10は、前記アダプタ60を介して工作機械の主軸端に装着され、軸線O回りに回転されるとともに軸線O方向先端側に向けて送られて、被切削材に予め形成された下穴に挿入され、この下穴の内壁面を正面切刃49、外周切刃48によって切削して、所定の内径の加工穴を形成するものである。
この切削加工の際には、工作機械から供給されたクーラントが、クーラント孔70及びクーラント供給孔13を介して加工穴の内壁面に向けて吐出される。
この構成のリーマ10においては、軸線Oに直交する断面におけるガイドパッド30の外周面と軸線Oとの距離r1及び加工部20の外周面と軸線Oとの距離r2の差r1−r2が、0μm<r1−r2≦5μmの範囲内に設定されているので、切屑が加工部20の外周面を擦過する場合でも、ガイドパッド30と加工部20との間に切屑が引っ掛かるおそれがない。
また、工具本体11にシャンク部12の軸線O方向中央部にまで達する切屑排出溝14が形成されているので、下穴が止まり孔であっても切屑をこの切屑排出溝14に沿って加工穴の外部へと排出することができる。
また、前記ガイドパッド30が、加工部20を構成する鋼材よりも高硬度の材料である超硬合金で構成されているので、加工穴の内壁面と摺動するガイドパッド30の摩耗量が減少し、このリーマ1の寿命延長を図ることができる。
さらに、ガイドパッド30を加工部20の外周面に接合した状態で円筒研磨を施した際に、硬度の低い加工部20が優先的に研磨されることになり、ガイドパッド30が加工部20の外周面から僅かに、具体的には、0.1μmから0.5μm程度突出することになるが、実質的に切屑が引っ掛かることはなく、止まり孔であっても切屑を外部へと排出して良好に切削することができる。
さらに本実施形態では、インサート40として、四角形平板状をなしてその厚さ方向を向く一の四角形面を工具本体11径方向内側に向けた着座面41とし、工具回転方向T前方側に向けた側面をすくい面43とし、すくい面43と外周逃げ面42との交差稜線部に外周切刃48を形成した、いわゆる縦刃のインサート40を取り付けているので、インサート40の厚さ方向を工具本体11の径方向と略一致するようにして取り付けることになり、取付座23を形成するために工具本体11を切り欠く部分を小さくすることができるとともに、取付座23の工具回転方向T前方側に位置する凹部22を小さくすることができる。
したがって、工具本体11の動バランス及び剛性を向上させて工具本体11の振動を防止でき、加工穴を寸法精度良く形成することができる。
さらに、インサート40にダイヤモンド焼結体で構成された刃先部47が形成され、この刃先部47の辺稜部に外周切刃48、正面切刃49が形成されているので、これら外周切刃48、正面切刃49の耐摩耗性を向上させることができ、このインサート40の寿命延長を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、アダプタを介して工作機械の主軸端に装着するものとして説明したが、これに限定されることはなく、工具本体の後端を主軸端に直接装着するように構成したものであってもよい。
また、工具本体のうち、加工部とシャンク部とを別体に成形したものとして説明したが、加工部とシャンク部とを一体に成形してもよい。
さらに、ガイドパッドについては、ろう付け以外の方法で加工部に接合されていてもよい。
また、インサートとして、ダイヤモンド焼結体で構成された刃先部を備えたもので説明したが、超硬合金で一体成形されたものやcBN焼結体で構成された刃先部を有するものなどでも良い。
さらに、インサートの形状についても本実施形態に限定されることはなく、任意の形状のものとすることができる。
本発明の実施形態であるリーマをアダプタに装着した状態を示す側面部分断面図である。 図1におけるX−X断面図である。 図1におけるY方向矢視図である。 従来のリーマの先端部の拡大部分断面図である。 図4におけるZ−Z断面図である。
符号の説明
10 リーマ(穴加工工具)
11 工具本体
14 切屑排出溝
20 加工部
30 ガイドパッド
40 インサート
48 外周切刃(切刃)
49 正面切刃(切刃)

Claims (3)

  1. 被切削材に予め形成された下穴に挿入されて、該下穴の内壁面を切削して加工穴を形成する穴加工工具であって、
    軸線回りに回転される工具本体を有し、この工具本体は、後端側がシャンク部とされ、先端側が前記工具本体先端側及び前記工具本体径方向外側に向けた切刃が取付けられた概略円柱状をなす加工部とされ、
    前記シャンク部の外周面には、工具本体後端側に向けて延びる切屑排出溝が設けられるとともに、
    前記加工部の外周面には、該加工部と異なる材料で構成されて、前記加工穴の内周面と摺接するガイドパッドが配設されており、
    前記軸線に直交する断面において、前記ガイドパッドの外周面と前記軸線との距離r1及び前記加工部の外周面と前記軸線との距離r2の差r1−r2が、0μm<r1−r2≦5μmの範囲内に設定されていることを特徴とする穴加工工具。
  2. 前記ガイドパッドは、前記加工部よりも硬い材料で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の穴加工工具。
  3. 請求項2に記載の穴加工工具の製造方法であって、
    前記加工部の外周面の一部に前記ガイドパッドを接合した後に、これら加工部の外周面及びガイドパッドの外周面に対して前記軸線を中心とした円筒研磨を施すことにより、
    前記軸線に直交する断面において、前記ガイドパッドの外周面と前記軸線との距離r1及び前記加工部の外周面と前記軸線との距離r2の差r1−r2が、0μm<r1−r2≦5μmの範囲内に設定させられることを特徴とする穴加工工具の製造方法。
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