JP4909880B2 - エアジェットルームにおける筬 - Google Patents

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Description

本発明は、エアジェットルームにおける筬に関する。
エアジェットルームでは、緯糸測長貯留装置において緯糸を測長貯留し、緯入れ用メインノズルのエア噴射作用によって緯糸測長貯留装置から貯留緯糸を引き出して緯入れする。緯入れ用メインノズルから射出された緯糸は、変形筬の前面に形成された緯糸案内通路内を飛走する(例えば、特許文献1参照)。変形筬は、ガイド孔を有する多数の筬羽を緯入れ方向に列設して構成されており、緯糸案内通路は、多数のガイド孔の列によって形成されている。緯入れ用補助ノズルの先端部(エア噴射孔を有する先端部)は、上下動されて開口を形成する経糸を掻き分けて経糸の開口内へ進入する。緯入れ用補助ノズルの先端部は、緯糸案内通路の近傍に配置されており、経糸の開口内にある緯糸案内通路内の緯糸は、緯入れ用補助ノズルのエア噴射孔から噴射されるエアの噴射作用によって牽引されて緯入れされる。
特開平10−204753号公報 特開2001−295155号公報
緯入れ用補助ノズルが経糸を掻き分けて経糸の開口内へ進入する際には、緯入れ用補助ノズルの先端部が経糸に当接する。この当接による衝撃が大きい場合、経糸にフィラメント糸が使われている場合には、フィランメント糸の単糸が切れて毛羽が発生することがある。又、筬羽のピッチ(筬羽の厚み中心の間隔)が緯入れ用補助ノズルの緯入れ方向における厚みに比べて小さいため、緯糸の緯入れが完了した後の筬打ち時には、筬打ち方向(緯入れ方向と直交する方向)において緯入れ用補助ノズルに対峙する筬羽の両側を通過する経糸が該筬羽と該緯入れ用補助ノズルとの間で屈曲される。筬羽のピッチが緯入れ用補助ノズルの緯入れ方向における厚みに比べて小さいほど、前記の屈曲は大きくなり、緯入れ用補助ノズルに対峙する筬羽の両側を通過する経糸が該筬羽と該緯入れ用補助ノズルとの間で単糸切れ(毛羽発生)を起こしやすい。
このような毛羽は、高い気密性を必要とするエアバッグ(自動車における乗員保護部品)の気密性を損なうため、特にエアバッグ用の織布の製織では毛羽発生の防止が求められる。
特許文献2では、筬羽の経糸捌きによる毛羽発生を抑制するための製織方法が開示されており、段落[0009]では、特許文献2の発明とは直接関係ない記載「筬羽の厚みを厚くし(空隙率を小さくし)」がある。しかし、この記載では、全ての筬羽の厚みを厚くして空隙率を著しく小さくすることになるため、隣り合う筬羽間の狭くされた間隙に複数本の経糸を通すことになる。このような状態での経糸の開口形成では、経糸の開口形成不良となる経糸同士の絡みが生じ易く、経糸の開口形成不良は、緯糸の緯入れミスをもたらす。緯入れミスが生じた場合には、緯入れミス検出手段による緯入れミス検出によって織機が停止されてしまう。
本発明は、毛羽発生の抑制に優れたエアジェットルームにおける筬を提供することを目的とする。
本発明は、ガイド孔を有する筬羽が緯入れ方向に複数列設されており、複数の前記ガイド孔の列によって緯糸案内通路が形成されており、前記緯糸案内通路内の緯糸が経糸開口内へ進入可能な緯入れ用補助ノズルのエア噴射作用によって牽引されて緯入れされるエアジェットルームにおける筬を対象とし、請求項1の発明では、前記筬は、第1筬羽と、前記筬の筬打ち方向において前記緯入れ用補助ノズルに対応する位置に配置された第2筬羽とを備え、前記第2筬羽は、前記第1筬羽の厚みよりも厚みが大きい増厚部を有し、前記増厚部の少なくとも一部は、前記ガイド孔より下側にあり、前記第1筬羽と前記第2筬羽とを備えた前記筬の通し幅が前記複数と同数の前記第1筬羽を配列した筬の通し幅に等しくなるように、且つ、隣り合う前記第1筬羽の厚み方向における側面の間隙と、隣り合う前記第2筬羽の増厚部と前記第1筬羽との厚み方向における側面の間隙とが同一となるように、隣り合う前記第1筬羽と前記第2筬羽との厚み方向における中心の間隔が隣り合う前記第1筬羽の厚み方向における中心の間隔よりも大きくしてある。
緯入れ用補助ノズルが経糸を掻き分けている状態では、経糸開口を形成する下側の経糸は、緯入れ用補助ノズルに対応するように配置された第2筬羽のと、第2筬羽に隣り合う第1筬羽との間を通る。第2筬羽の増厚部の厚みが第1筬羽の厚みより大きいため、緯入れ用補助ノズルによって掻き分けられている経糸が緯入れ用補助ノズルと第2筬羽の増厚部との間で屈曲する程度は、全ての筬羽を第1筬羽とした場合よりも小さい。これは、毛羽発生の抑制に寄与する。
又、第2筬羽の増厚部の厚みが第1筬羽の厚みよりも大きいため、経糸開口内へ進入する緯入れ用補助ノズルの先端部が第2筬羽の増厚部の両側を通る経糸に当接する際の衝撃は、全ての筬羽を第1筬羽とした場合よりも小さい。これは、毛羽発生の抑制に寄与する。
好適な例では、前記増厚部は、前記第2筬羽の全体に設けられている。
第2筬羽の全体を増厚部とした構成は、第2筬羽の形成を容易にする上で、好適である。
好適な例では、前記ガイド孔は、上壁面と下壁面と奥壁面とから形成されており、前記増厚部は、前記下壁面から下側に設けられている。
下側の経糸と緯入れ用補助ノズルとが当接するのは、ガイド孔の下壁部よりも下側に下側の経糸が位置する状態であるので、増厚部が下壁面から下側にあれば、毛羽発生の抑制効果が得られる。筬打ち時点では、奥壁面が織前付近の経糸を捌きながら緯糸を織前に打ち込むが、奥壁面を増厚部としない構成では、経筋の発生のおそれがより一層低下する。
好適な例では、前記増厚部は、前記下壁面から下側と、前記上壁面から上側とに設けられている。
奥壁面が増厚部ではないため、経筋の発生のおそれはない。下壁面から下側と、上壁面から上側の両方に増厚部が設けられることで、下保持枠と上保持枠とにより保持される筬羽端部の間隔が上下で等しくなり、保持構造が簡単となる。
好適な例では、前記増厚部は、前記下壁面から下側にのみ設けられている。
奥壁面が増厚部ではないため、経筋の発生のおそれはない。また、上壁面から上側に増厚部を有していないため、筬羽の軽量化を図ることができ、筬打ち駆動の負荷を低減することができる。
好適な例では、前記第2筬羽は、複数の筬羽を重ね合わせて構成されている。
既存の厚みの異なる筬羽を重ね合わせたり、あるいは既存の同じ厚みの筬羽を複数重ね合わせれば、厚みの大きい第2筬羽を形成することができる。
本発明は、毛羽発生の抑制に優れたエアジェットルームにおける筬を提供できるという優れた効果を奏する。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1(a)に示すように、緯入れ用メインノズル11から噴射されるエアは、スレイ12上の変形筬13に形成された緯糸案内通路131を指向する。緯糸Yは、上側の経糸T1と下側の経糸T2とによって形成された開口内にある緯糸案内通路131内に向けて緯入れ用メインノズル11から射出される。
図2(b)及び図3に示すように、緯入れ用補助ノズル14の先端部141にはエア噴射孔142が設けられており、緯入れ用補助ノズル14へ供給された圧縮エアは、エア噴射孔142から緯糸案内通路131内に向けて噴射される。緯糸案内通路131内の緯糸Yは、複数の棒状の緯入れ用補助ノズル14から噴射されるエアのリレー噴射によって牽引される。緯入れされた緯糸Yは、変形筬13によって織布Wの織前W1に筬打ちされる。
図2(a)に示すように、変形筬13は、下保持枠15と、上保持枠16と、左右両端の親羽17,18と、平板形状の複数の第1筬羽19A,第2筬羽19Bとからなる。経糸T1,T2〔図1(a)参照〕は、隣り合う第1筬羽19A間及び隣り合う第1筬羽19A,第2筬羽19B間に複数本単位で通されている。図3に示すように、変形筬13を構成する複数の第1筬羽19A,第2筬羽19Bには凹形状のガイド孔20が凹設されている。ガイド孔20は、上壁面201と奥壁面202と下壁面203とによって形成されている。第1筬羽19A,第2筬羽19Bのガイド孔20は同形同大であり、これらのガイド孔20の列が緯糸案内通路131を形成する。
図1(b)及び図2(b)に示すように、第2筬羽19Bは、緯糸案内通路131の通路方向(緯入れ方向)に対して直交する筬打ち方向に見て緯入れ用補助ノズル14と重なる位置(筬の筬打ち方向において緯入れ用補助ノズル14に対応する位置)に配置されている。
図2(b)に示すように、第2筬羽19Bの厚みDは、第1筬羽19Aの厚みdよりも大きくしてあり、第2筬羽19Bの全体が第1筬羽19Aの厚みdよりも大きい厚みDの増厚部となっている。
隣り合う第1筬羽19Aは、それぞれ間隔(隣り合う第1筬羽19Aの厚み方向における中心の間隔)K1、間隙(隣り合う複数の第1筬羽19Aの厚み方向における側面の間隙)Gを有するように配設されている。隣り合う第2筬羽19Bと第1筬羽19Aとの間隔(隣り合う第1筬羽19Aと第2筬羽19Bとの厚み方向における中心の間隔)K2は、間隔K1よりも大きくしてあり、隣り合う第2筬羽19Bと第1筬羽19Aとは、隣り合う複数の第1筬羽19Aと同じく間隙Gを有するように配設されている。
図4(b)は、複数の第1筬羽19Aのみを等間隔Koで列設して構成された従来の変形筬を示す。変形筬における筬通し幅を両端の筬羽の間隔(両端の筬羽の厚み方向における中心の間隔)と定義する。同一の織物を製織する場合、変形筬13における筬通し幅L〔図2(a)に示す〕は、図4(b)に示す従来の変形筬における筬通し幅と等しくなければならず、且つ、変形筬13における第1筬羽19A,第2筬羽19Bの合計数が図4(b)に示す従来の変形筬における複数の第1筬羽19Aの合計数と等しくしなければならない。したがって、図4(a)に示す変形筬13における隣り合う第1筬羽19Aの間隔K1は、図4(b)に示す従来の変形筬における隣り合う第1筬羽19Aの間隔Koよりも小さくされている。しかし、全ての筬羽を厚くする場合に比較すれば、筬羽間隙の減少度合いは少なく、筬羽間隙内の複数の経糸T1、T2の絡み合い等が問題となることはない。又、図4(a)に示す変形筬13における隣り合う第1筬羽19Aと第2筬羽19Bとの間隔K2は、隣り合う第1筬羽19Aと第2筬羽19Bとの間隙Gが隣り合う複数の第1筬羽19Aの間隙Gと等しくなるように、図4(b)に示す従来の変形筬における隣り合う第1筬羽19Aの間隔Koよりも大きくされている。又、図4(a)に示す第2筬羽19Bに隣り合う両側の第1筬羽19Aの間隔R1(両側の第1筬羽19Aの厚み方向における中心の間隔)は、図4(b)に示す従来の変形筬における1つの第1筬羽19Aを挟んで隣り合う両側の第1筬羽19Aの間隔Ro(前記の両側の第1筬羽19Aの厚み方向における中心の間隔)よりも大きくされている。
図4(a)に示す線X1,X2は、筬打ち方向を示し、且つ第2筬羽19Bに隣り合う両側の第1筬羽19Aの間隙Q1を表す。図4(b)に示す線Z1,Z2は、筬打ち方向を示し、且つ1つの筬羽19Bを挟んで隣り合う両側の筬羽19Aの間隙Qoを示す。図4(a)に示す変形筬13における間隔R1が図4(b)に示す従来の変形筬における間隔Roよりも大きいため、間隙Q1は、間隙Qoよりも大きくなる。
図4(a)に示す鎖線S1,S2は、緯入れ用補助ノズル14によって掻き分けられた下側の経糸T2の経路を模式的に示し、θ1,θ2は、筬羽19A,19Bの立設方向に見て、筬打ち方向に対する経糸経路S1,S2の傾き(経糸の屈曲角)を示す。図4(b)に示す鎖線U1,U2は、緯入れ用補助ノズル14によって掻き分けられた下側の経糸T2の経路を模式的に示し、θ3,θ4は、第1筬羽19Aの立設方向に見て、筬打ち方向に対する経糸経路U1,U2の傾き(経糸の屈曲角)を示す。図4(a)に示す変形筬13における間隙Q1が図4(b)に示す従来の変形筬における間隙Qoよりも大きいため、屈曲角θ1,θ2は、屈曲角θ3,θ4よりも小さくなる。
第2筬羽19Bの厚みDは、緯入れ用補助ノズル14の緯入れ方向における厚みよりも小さく、第2筬羽19Bは、筬打ち方向に見た場合には緯入れ用補助ノズル14の厚みの範囲内にある。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1)緯入れ用補助ノズル14は、経糸T1,T2の開口を形成する下側の経糸T2を掻き分けるように経糸T1,T2の開口内へ進入する。緯入れ用補助ノズル14が経糸T2を掻き分けて経糸T1,T2の開口内へ進入している状態では、経糸T1,T2の開口を形成する下側の経糸T2は、緯入れ用補助ノズル14に対応するように配置された第2筬羽19Bと、第2筬羽19Bに隣り合う第1筬羽19Aとの間を通る。第2筬羽19Bの厚みDが第1筬羽19Aの厚みdより大きいため、緯入れ用補助ノズル14によって掻き分けられている経糸T2が緯入れ用補助ノズル14と第2筬羽19Bとの間で屈曲する程度(屈曲角θ1,θ2)は、全ての筬羽を第1筬羽19Aとした従来の変形筬の場合よりも小さい。これは、毛羽発生の抑制に寄与する。
第2筬羽19Bの厚みDが第1筬羽19Aの厚みdよりも大きいため、第2筬羽19Bに隣り合う第1筬羽19Aと第2筬羽19Bとの間を通る経糸T2(第2筬羽19Bの両側を通る経糸T2)の経糸経路S1,S2の間隔は、全ての筬羽を第1筬羽19Aとした場合の第1筬羽19Aの両側を通る経糸T2の経糸経路U1,U2の間隔よりも広くなる。そのため、経糸T1,T2の開口内へ進入する緯入れ用補助ノズル14の先端部141が第2筬羽19Bの両側を通る経糸T2に当接する際の衝撃は、全ての筬羽を第1筬羽19Aとした場合よりも小さい。これは、毛羽発生の抑制に寄与する。
(2)変形筬13を用いてエアバッグ(自動車における乗員保護部品)用の織布を製織する場合、気密性を考慮して経糸の密度を高くする必要があり、そのために筬羽間隙に通される経糸の本数は、通常よりも多い本数(例えば4本)にされる。ここで、同一の筬通し幅Lにおいて全ての筬羽を第2筬羽19Bとしてしまうと、隣り合う第2筬羽19Bの間隙が従来に比べて著しく狭くなり、この間隙に通す経糸の本数を減らす必要がある。しかし、隣り合う第2筬羽19Bと第1筬羽19Aとの間隙でのみ経糸本数を減らすと、織幅方向で経糸密度にムラができてしまい、経筋が発生し易くなる。
経筋が発生しないようにするため、隣り合う第2筬羽19Bの狭い間隙に従来と同じ本数の経糸を通すと、経糸が相互に絡み易くなり、緯入れミスが発生し易くなる。
本実施形態では、緯入れ用補助ノズル14に対応する位置の筬羽のみを第2筬羽19Bとするとともに、隣り合う第1筬羽19Aと隣り合う第1筬羽19A及び第2筬羽19Bとで同じ間隙Gを有するようにしているため、間隙Gの大きさは、図4(b)に示す従来の間隙Goよりも僅かに小さいだけである。そのため、経筋の発生や、経糸相互の絡み発生という問題は回避される。
(3)第2筬羽19Bの全体を増厚部とした構成(第2筬羽19Bの全体を一定厚とした構成)は、一定厚の金属板を打ち抜き形成するだけで第2筬羽19Bを形成できる。従って、第2筬羽19Bの全体を増厚部とした構成は、第2筬羽19Bの形成を容易にする上で、好適である。
次に、図5(a),(b),(c),(d)の第2の実施形態を説明する。装置構成は、第1の実施形態と同じであり、第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を用い、その詳細説明は省略する。
第2筬羽19Cは、下壁面203から下側に増厚部191を有すると共に、上壁面201から上側に増厚部192を有する。増厚部191は、ガイド孔20より下側にあり、増厚部192は、ガイド孔20より上側にある。下壁面203と上壁面201との間における第2筬羽19Cの厚みは、第1筬羽19Aの厚みdと同じであり、増厚部191,192の厚みDは、第1筬羽19Aの厚みdよりも大きい。第2の実施形態における変形筬13Cは、第2筬羽19Cの奥壁面202に対応する部位の厚みが第1筬羽19Aの厚みと同じである点を除けば、第1の実施形態における変形筬13と同じ構成である。
増厚部191が下壁面203から下側にあるため、毛羽発生の抑制効果が第1の実施形態と同様に得られる。筬打ち時点では、奥壁面202が織前W1付近の経糸を捌きながら緯糸Yを織前W1に打ち込むが、奥壁面202を増厚部としない構成(下壁面203と上壁面201との間における第2筬羽19Cの厚みを第1筬羽19Aの厚みdと同じとする構成)では、筬打ち時には経糸T2が増厚部191により間隔を広げられることがなくなるので、第1の実施形態と比較して、経筋の発生のおそれがより一層低下する。また、上壁面201から上側に増厚部192を有するので、下保持枠15と上保持枠16とにより保持される筬羽端部の間隔が上下で等しくなり、保持構造が簡単となる。
次に、図6(a),(b),(c),(d)の第3の実施形態を説明する。装置構成は、第1の実施形態と同じであり、第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を用い、その詳細説明は省略する。
第2筬羽19Dは、下壁面203から下側に増厚部191を有する。下壁面203から上側の第2筬羽19Dの厚みは、第1筬羽19Aの厚みdと同じであり、増厚部191の厚みDは、第1筬羽19Aの厚みdよりも大きい。第3の実施形態における変形筬13Dは、第2筬羽19Dの下壁面203から上側の厚みが第1筬羽19Aの厚みと同じである点を除けば、第1の実施形態における変形筬13と同じ構成である。
第3の実施形態では、第2の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、第2の実施形態と比較して、上壁面201から上側に増厚部192を有していないため、筬羽の軽量化を図ることができ、筬打ち駆動の負荷を低減することができる。
次に、図7(a),(b),(c)の第4の実施形態を説明する。装置構成は、第1の実施形態と同じであり、第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を用い、その詳細説明は省略する。
第2筬羽19Eは、一対の筬羽19E1,19E2を重ね合わせて構成されており、第2筬羽19Eの厚みDは、第1筬羽19Aの厚みdよりも大きい。第4の実施形態における変形筬13Eは、一対の筬羽19E1,19E2を重ね合わせて構成されている点を除けば、第1の実施形態における変形筬13と同じ構成である。
一対の筬羽19E1,19E2としては既存の筬羽を用いることができ、既存の厚みの異なる筬羽を重ね合わせたり、あるいは既存の同じ厚みの筬羽を重ね合わせることによって、厚みの大きい第2筬羽19Eを形成することができる。既存の筬羽の厚みは、織物種類に応じて種々用意されているため、第2筬羽19Eの厚みDを織物種類に応じて調整することができる。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
○第4の実施形態において、3つ以上の筬羽を重ね合わせて第2筬羽19Eを構成してもよい。
前記した実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
〔1〕ガイド孔を有する筬羽が緯入れ方向に複数列設されており、複数の前記ガイド孔の列によって緯糸案内通路が形成されており、前記緯糸案内通路内の緯糸が緯入れ用補助ノズルのエア噴射作用によって牽引されて緯入れされるエアジェットルームにおける筬において、前記筬は、第1筬羽と、前記筬の筬打ち方向において前記緯入れ用補助ノズルに対応する位置に配置された第2筬羽とを備え、前記第2筬羽は、前記第1筬羽の厚みよりも大きい増厚部を有し、前記増厚部の少なくとも一部は、前記ガイド孔より下側にあり、隣り合う前記第1筬羽間の間隙、及び前記第1筬羽と前記第2筬羽の増厚部との間の間隙、及び前記第1筬羽と前記第2筬羽の増厚部との間の間隙は、前記第1筬羽と前記第2筬羽とを備えた前記筬の通し幅が前記複数と同数の前記第1筬羽を等間隙になるように配列した筬の通し幅に等しくなるように、いずれも前記等間隙よりも小さく、且つ同じ大きさに統一されているエアジェットルームにおける筬。
〔2〕前記第2筬羽は、前記緯入れ用補助ノズルの筬打ち方向における厚み以下であって、筬打ち方向に見た場合には緯入れ用補助ノズルの厚みの範囲内にある請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のエアジェットルームにおける筬。
第1の実施形態を示し、(a)は、一部省略斜視図。(b)は、部分拡大斜視図。 (a)は、変形筬の一部省略正面図。(b)は、部分拡大正面図。 部分拡大側面図。 (a)は、図3のA−A線拡大断面図。(b)は、従来の変形筬の部分拡大平断面図。 第2の実施形態を示し、(a)は、部分拡大正面図。(b)は、図5(a)のB−B線拡大断面図。(c)は、図5(a)のC−C線拡大断面図。(d)は、部分拡大斜視図。 第3の実施形態を示し、(a)は、部分拡大正面図。(b)は、図6(a)のD−D線拡大断面図。(c)は、図6(a)のE−E線拡大断面図。(d)は、部分拡大斜視図。 第4の実施形態を示し、(a)は、部分拡大正面図。(b)は、図5(a)のF−F線拡大断面図。(c)は、部分拡大斜視図。
符号の説明
13,13C,13D,13E…変形筬。131…緯糸案内通路。14…緯入れ用補助ノズル。19A…第1筬羽。19B,19C,19D,19E…第2筬羽。19E1,19E2…筬羽。191,192…増厚部。20…ガイド孔。201…上壁面。202…奥壁面。203…下壁面。Y…緯糸。T1,T2…経糸。G…間隙。K1,K2…間隔。L…通し幅。

Claims (6)

  1. ガイド孔を有する筬羽が緯入れ方向に複数列設されており、複数の前記ガイド孔の列によって緯糸案内通路が形成されており、前記緯糸案内通路内の緯糸が経糸開口内へ進入可能な緯入れ用補助ノズルのエア噴射作用によって牽引されて緯入れされるエアジェットルームにおける筬において、
    前記筬は、第1筬羽と、前記筬の筬打ち方向において前記緯入れ用補助ノズルに対応する位置に配置された第2筬羽とを備え、前記第2筬羽は、前記第1筬羽の厚みよりも厚みが大きい増厚部を有し、前記増厚部の少なくとも一部は、前記ガイド孔より下側にあり、前記第1筬羽と前記第2筬羽とを備えた前記筬の通し幅が前記複数と同数の前記第1筬羽を配列した筬の通し幅に等しくなるように、且つ、隣り合う前記第1筬羽の厚み方向における側面の間隙と、隣り合う前記第2筬羽の増厚部と前記第1筬羽との厚み方向における側面の間隙とが同一となるように、隣り合う前記第1筬羽と前記第2筬羽との厚み方向における中心の間隔が隣り合う前記第1筬羽の厚み方向における中心の間隔よりも大きくしてあるエアジェットルームにおける筬。
  2. 前記増厚部は、前記第2筬羽の全体に設けられている請求項1に記載のエアジェットルームにおける筬。
  3. 前記ガイド孔は、上壁面と下壁面と奥壁面とから形成されており、前記増厚部は、前記下壁面から下側に設けられている請求項1に記載のエアジェットルームにおける筬。
  4. 前記増厚部は、前記下壁面から下側と、前記上壁面から上側とに設けられている請求項3に記載のエアジェットルームにおける筬。
  5. 前記増厚部は、前記下壁面から下側にのみ設けられている請求項3に記載のエアジェットルームにおける筬。
  6. 前記第2筬羽は、複数の筬羽を重ね合わせて構成されている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のエアジェットルームにおける筬。
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