JP4909706B2 - 研磨パッド - Google Patents

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本発明はレンズ、反射ミラー等の光学材料やシリコンウエハ、ハードディスク用のガラス基板、アルミ基板、及び一般的な金属研磨加工等の高度の表面平坦性を要求される材料の平坦化加工を安定、かつ高い研磨効率で行うことが可能な研磨パッドに関するものである。本発明の研磨パッドは、特にシリコンウエハ並びにその上に酸化物層、金属層等が形成されたデバイスを、さらにこれらの酸化物層や金属層を積層・形成する前に平坦化する工程に好適に使用される。
半導体装置を製造する際には、ウエハ表面に導電性膜を形成し、フォトリソグラフィー、エッチング等をすることにより配線層を形成する形成する工程や、配線層の上に層間絶縁膜を形成する工程等が行われ、これらの工程によってウエハ表面に金属等の導電体や絶縁体からなる凹凸が生じる。近年、半導体集積回路の高密度化を目的として配線の微細化や多層配線化が進んでいるが、これに伴い、ウエハ表面の凹凸を平坦化する技術が重要となってきた。
ウエハ表面の凹凸を平坦化する方法としては、一般的にケミカルメカニカルポリシング(以下、CMPという)が採用されている。CMPは、ウエハの被研磨面を研磨パッドの研磨面に押し付けた状態で、砥粒が分散されたスラリー状の研磨剤(以下、スラリーという)を用いて研磨する技術である。CMPで一般的に使用する研磨装置は、例えば、図1に示すように、研磨パッド1を支持する研磨定盤2と、被研磨材(半導体ウエハ)4を支持する支持台(ポリシングヘッド)5とウエハの均一加圧を行うためのバッキング材と、スラリーの供給機構を備えている。研磨パッド1は、例えば、両面テープで貼り付けることにより、研磨定盤2に装着される。研磨定盤2と支持台5とは、それぞれに支持された研磨パッド1と被研磨材4が対向するように配置され、それぞれに回転軸6、7を備えている。また、支持台5側には、被研磨材4を研磨パッド1に押し付けるための加圧機構が設けてある。
通常、研磨パッドの被研磨材と接触する研磨表面は、スラリーを保持・更新するための溝を有している。従来の研磨パッドの溝形状としては、放射状、同心円状、XY格子状、及びらせん状などが挙げられる。CMPプロセスにおいて、研磨パッドの中心部に供給されたスラリーは、研磨パッドの回転によって生じる遠心力によって中心から外側に溝を伝って流れ、最終的には研磨パッドの外に排出される。
研磨速度及び平坦化特性などの研磨特性を向上させるためには、新しいスラリーを研磨パッド全面へ均一に分散させること、使用済のスラリーを効率よく排出させることが必要である。また、コスト面から新しいスラリーはできるだけ研磨パッド上に保持させて、スラリーの消費量を少なくする必要がある。しかし、従来の放射状等の溝形状では上記課題を解決することができなかった。
近年、この課題を解決するために以下のような溝形状を有する研磨パッドが提案されている。
特許文献1では、異なる半径の複数のウェーブ形状の同心グルーブが研磨表面に形成されている研磨パッドが開示されている。
特許文献2では、研磨領域へと伸びる一組のインフロー溝と研磨領域から伸びる一組のアウトフロー溝を含む研磨パッドが開示されている。
しかし、これらの研磨パッドであっても上記課題を満足できる程度まで解決できてない。
特表2005−500689号公報 特開2005−150744号公報
本発明は、スラリーの供給量を減らした場合でも優れた研磨特性を維持することができる研磨パッドを提供することを目的とする。また、該研磨パッドを用いた半導体デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に示す研磨パッドにより上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、研磨表面に溝を有する研磨層を含む研磨パッドにおいて、
前記溝はスラリー供給溝とスラリー排出溝とからなり、
前記スラリー供給溝は、研磨層の中心領域から周端未満まで形成された供給基幹溝と、前記供給基幹溝から分岐して研磨層の周端未満まで形成された第1供給側溝と、前記第1供給側溝から分岐して研磨層の周端未満まで形成された第2供給側溝とを少なくとも有し、
前記スラリー排出溝は、前記スラリー供給溝に近接する排出基幹溝を少なくとも有し、前記排出基幹溝は、その一端が研磨層の中心領域の外側にあり、その他端が研磨層の周端にあることを特徴とする研磨パッド、に関する。
本発明者らは、新しいスラリーを研磨パッド全面へ均一に分散させ、かつ新しいスラリーを研磨パッド上に長時間保持させる機能を有するスラリー供給溝と、スラリー供給溝から流れてくる使用済みのスラリーを効率よく回収して研磨パッドの外に排出する機能を有するスラリー排出溝とを組み合わせてユニット化し、該ユニットを研磨パッド全面に設けることにより、スラリーの供給量を減らした場合でも優れた研磨特性を維持することができることを見出した。
本発明では、パッドの回転方向に対して供給基幹溝の反対側(後ろ側)に、該供給基幹溝から分岐した第1供給側溝と、該第1供給側溝から分岐した第2供給側溝とを設けることが重要である。特に、第2供給側溝を設けない場合には、新しいスラリーを研磨パッド全面へ均一に分散・保持させること、使用済スラリーを効率よく排出させること、又はスラリーの供給量を削減することが困難になる。
供給基幹溝、第1供給側溝、及び第2供給側溝の終端は、いずれも研磨パッドの周端より内側にあることが必要である。該溝の終端が研磨パッドの周端まで形成されている場合には、新しいスラリーを研磨パッド全面へ均一に分散・保持させること、又はスラリーの供給量を削減することが困難になる。
一方、排出基幹溝は、その一端が研磨層の中心領域の外側にあり、その他端が研磨層の周端にあることが必要である。排出基幹溝の一端が研磨層の中心領域の内側にある場合には、新しいスラリーが排出基幹溝に流れ込みやすくなるため、スラリーの供給量を削減することが困難になる。また、排出基幹溝の他端が研磨層の周端まで形成されていない場合には、使用済スラリーを効率よく排出させることが困難になる。
また、スラリー排出溝は、排出基幹溝から分岐してスラリー供給溝に近接する第1排出側溝を少なくとも有することが好ましい。第1排出側溝を設けることにより、スラリー供給溝から流れてくる使用済スラリーをより効率よく回収して排出させることができる。
また、スラリー供給溝の総長さは、スラリー排出溝の総長さの2〜15倍であることが好ましく、より好ましくは5〜15倍である。スラリー供給溝の総長さが、スラリー排出溝の総長さの2倍未満の場合には、新しいスラリーを研磨パッド全面へ均一に分散・保持させることが困難になるため、スラリーの供給量を減らした場合には研磨速度が低下する傾向にある。一方、15倍を超える場合には、使用済スラリーの排出効果が悪くなるため研磨速度が低下する傾向にある。
また、スラリー排出溝の断面積は、スラリー供給溝の断面積の1.5〜4倍であることが好ましい。スラリー排出溝の断面積が、スラリー供給溝の断面積の1.5倍未満の場合には、使用済スラリーの排出効果が悪くなるため研磨速度が低下する傾向にある。一方、4倍を超える場合には、新しいスラリーが流れ込みやすくなるためスラリーの利用効率が低下し、スラリーの供給量を減らした場合には研磨速度が低下する傾向にある。
また本発明は、前記研磨パッドを用いて半導体ウエハの表面を研磨する工程を含む半導体デバイスの製造方法、に関する。
本発明における研磨層は、微細気泡を有する発泡体であれば特に限定されるものではない。例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ハロゲン系樹脂(ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデンなど)、ポリスチレン、オレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、エポキシ樹脂、感光性樹脂などの1種または2種以上の混合物が挙げられる。ポリウレタン樹脂は耐摩耗性に優れ、原料組成を種々変えることにより所望の物性を有するポリマーを容易に得ることができるため、研磨層の形成材料として特に好ましい材料である。以下、前記発泡体を代表してポリウレタン樹脂について説明する。
前記ポリウレタン樹脂は、イソシアネート成分、ポリオール成分(高分子量ポリオール、低分子量ポリオール)、及び鎖延長剤からなるものである。
イソシアネート成分としては、ポリウレタンの分野において公知の化合物を特に限定なく使用できる。イソシアネート成分としては、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシアネート、m−キシリレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート;エチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート;1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、4,4’−ジシクロへキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート等の脂環式ジイソシアネートが挙げられる。これらは1種で用いても、2種以上を混合しても差し支えない。
高分子量ポリオールとしては、ポリテトラメチレンエーテルグリコールに代表されるポリエーテルポリオール、ポリブチレンアジペートに代表されるポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリカプロラクトンのようなポリエステルグリコールとアルキレンカーボネートとの反応物などで例示されるポリエステルポリカーボネートポリオール、エチレンカーボネートを多価アルコールと反応させ、次いで得られた反応混合物を有機ジカルボン酸と反応させたポリエステルポリカーボネートポリオール、及びポリヒドキシル化合物とアリールカーボネートとのエステル交換反応により得られるポリカーボネートポリオールなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ポリオール成分として上述した高分子量ポリオールの他に、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、トリメチロールプロパン、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、テトラメチロールシクロヘキサン、メチルグルコシド、ソルビトール、マンニトール、ズルシトール、スクロース、2,2,6,6−テトラキス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサノール、及びトリエタノールアミン等の低分子量ポリオールを併用することができる。また、エチレンジアミン、トリレンジアミン、ジフェニルメタンジアミン、及びジエチレントリアミン等の低分子量ポリアミンを併用することもできる。これら低分子量ポリオール、低分子量ポリアミンは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ポリウレタン樹脂発泡体をプレポリマー法により製造する場合において、プレポリマーの硬化には鎖延長剤を使用する。鎖延長剤は、少なくとも2個以上の活性水素基を有する有機化合物であり、活性水素基としては、水酸基、第1級もしくは第2級アミノ基、チオール基(SH)等が例示できる。具体的には、4,4’−メチレンビス(o−クロロアニリン)(MOCA)、2,6−ジクロロ−p−フェニレンジアミン、4,4’−メチレンビス(2,3−ジクロロアニリン)、3,5−ビス(メチルチオ)−2,4−トルエンジアミン、3,5−ビス(メチルチオ)−2,6−トルエンジアミン、3,5−ジエチルトルエン−2,4−ジアミン、3,5−ジエチルトルエン−2,6−ジアミン、トリメチレングリコール−ジ−p−アミノベンゾエート、ポリテトラメチレンオキシド−ジ−p−アミノベンゾエート、4,4’−ジアミノ−3,3’,5,5’−テトラエチルジフェニルメタン、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジイソプロピル−5,5’−ジメチルジフェニルメタン、4,4’−ジアミノ−3,3’,5,5’−テトライソプロピルジフェニルメタン、1,2−ビス(2−アミノフェニルチオ)エタン、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジエチル−5,5’−ジメチルジフェニルメタン、N,N’−ジ−sec−ブチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジエチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、m−キシリレンジアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、及びp−キシリレンジアミン等に例示されるポリアミン類、あるいは、上述した低分子量ポリオールや低分子量ポリアミンを挙げることができる。これらは1種で用いても、2種以上を混合しても差し支えない。
イソシアネート成分、ポリオール成分、及び鎖延長剤の比は、各々の分子量や研磨パッドの所望物性などにより種々変え得る。所望する研磨特性を有する研磨パッドを得るためには、ポリオール成分と鎖延長剤の合計活性水素基(水酸基+アミノ基)数に対するイソシアネート成分のイソシアネート基数は、0.80〜1.20であることが好ましく、さらに好ましくは0.99〜1.15である。イソシアネート基数が前記範囲外の場合には、硬化不良が生じて要求される比重及び硬度が得られず、研磨特性が低下する傾向にある。
ポリウレタン樹脂発泡体は、溶融法、溶液法など公知のウレタン化技術を応用して製造することができるが、コスト、作業環境などを考慮した場合、溶融法で製造することが好ましい。
ポリウレタン樹脂発泡体の製造は、プレポリマー法、ワンショット法のどちらでも可能であるが、事前にイソシアネート成分とポリオール成分からイソシアネート末端プレポリマーを合成しておき、これに鎖延長剤を反応させるプレポリマー法が、得られるポリウレタン樹脂の物理的特性が優れており好適である。
ポリウレタン樹脂発泡体の製造方法としては、中空ビーズを添加させる方法、機械的発泡法、化学的発泡法などが挙げられる。
ポリウレタン樹脂発泡体の製造は、各成分を計量して容器に投入し、撹拌するバッチ方式であっても、また撹拌装置に各成分と非反応性気体を連続して供給して撹拌し、気泡分散液を送り出して成形品を製造する連続生産方式であってもよい。
また、ポリウレタン樹脂発泡体の原料となるプレポリマーを反応容器に入れ、その後鎖延長剤を投入、撹拌後、所定の大きさの注型に流し込みブロックを作製し、そのブロックを鉋状、あるいはバンドソー状のスライサーを用いてスライスする方法、又は前述の注型の段階で、薄いシート状にしても良い。また、原料となる樹脂を溶解し、Tダイから押し出し成形して直接シート状のポリウレタン樹脂発泡体を得ても良い。
ポリウレタン樹脂発泡体の平均気泡径は、30〜80μmであることが好ましく、より好ましくは30〜60μmである。この範囲から逸脱する場合は、研磨速度が低下したり、研磨後の被研磨材(ウエハ)のプラナリティ(平坦性)が低下する傾向にある。
ポリウレタン樹脂発泡体の比重は、0.5〜1.3であることが好ましい。比重が0.5未満の場合、研磨層の表面強度が低下し、被研磨材のプラナリティが低下する傾向にある。また、1.3より大きい場合は、研磨層表面の気泡数が少なくなり、プラナリティは良好であるが、研磨速度が低下する傾向にある。
ポリウレタン樹脂発泡体の硬度は、アスカーD硬度計にて、45〜70度であることが好ましい。アスカーD硬度が45度未満の場合には、被研磨材のプラナリティが低下し、また、70度より大きい場合は、プラナリティは良好であるが、被研磨材のユニフォーミティ(均一性)が低下する傾向にある。
研磨層の大きさは特に限定されるものではないが、通常直径30〜100cm程度である。
研磨層の厚みは特に限定されるものではないが、通常0.8〜4mm程度であり、1.5〜2.5mmであることが好ましい。前記厚みの研磨層を作製する方法としては、前記微細発泡体のブロックをバンドソー方式やカンナ方式のスライサーを用いて所定厚みにする方法、所定厚みのキャビティーを持った金型に樹脂を流し込み硬化させる方法、及びコーティング技術やシート成形技術を用いた方法などが挙げられる。
以下、研磨表面にスラリー供給溝とスラリー排出溝とを有する研磨層を含む研磨パッドについて詳しく説明する。
図2及び3は、研磨表面にスラリー供給溝とスラリー排出溝とを有する研磨層を含む研磨パッドの概略構成図である。ただし、図2及び3は、本発明の研磨パッドの構造を示す具体例に過ぎず、他の類似構造のものも本件発明に含まれる。
図2及び3に示すように、本発明の研磨層の表面には、研磨層の中心領域8から周端未満まで形成された供給基幹溝9と、供給基幹溝9から分岐して研磨層の周端未満まで形成された第1供給側溝10a及び10bと、第1供給側溝10aから分岐して研磨層の周端未満まで形成された第2供給側溝11とを構成成分として含むスラリー供給溝と、該スラリー供給溝に近接する排出基幹溝12を構成成分として含むスラリー排出溝とが形成されている。なお、図2及び3には、簡略化するためにスラリー供給溝とスラリー排出溝とが組み合わされた1ユニットのみが記載されているが、実際の研磨層では、通常多数の該ユニットが研磨表面全体に形成されている。
また、図3に示すように、スラリー排出溝は、第2供給側溝11から分岐して研磨層の周端未満まで形成された第3供給側溝13を構成成分として含んでいてもよい。また、スラリー排出溝は、排出基幹溝12から分岐してスラリー供給溝に近接する第1排出側溝14を構成成分として含んでいてもよい。
スラリー供給溝及びスラリー排出溝の形状は、直線状、曲線状、折れ線状、又はこれらの組み合わせであってもよい。
中心領域8は、スラリー供給機からスラリーが滴下される領域であり、通常半径1〜5cm程度の大きさである。
供給基幹溝9は、その一端が中心領域8内にあり、他端は研磨層の周端より内側にあることが必要である。他端は研磨層の周端から0.5〜5cmの位置にあることが好ましい。
第1供給側溝10a及び10bは、供給基幹溝9から分岐して研磨層の周端未満(周端より内側)まで形成されている。第1供給側溝10aの他端は研磨層の周端から0.5〜5cmの位置にあることが好ましい。第1供給側溝10a及び10bの数は、供給基幹溝9の長さによって適宜調整することができる。
第2供給側溝11は、第1供給側溝10aから分岐して研磨層の周端未満(周端より内側)まで形成されている。第2供給側溝11の数は、第1供給側溝10aの長さによって適宜調整することができる。
第3供給側溝13は、第2供給側溝11から分岐して研磨層の周端未満(周端より内側)まで形成されている。第3供給側溝13の数は、第2供給側溝11の長さによって適宜調整することができる。
排出基幹溝12は、その一端が研磨層の中心領域8の外側にあり、他端は研磨層の周端にある構造を有する。図2及び3に示すように、排出基幹溝12は、第1供給側溝10及び/又は第2供給側溝11の終端又は変曲部分に近接するように配置される。排出基幹溝12の数は特に制限されないが、第2供給側溝11が分岐している第1供給側溝10aの数と同じであることが好ましい。排出基幹溝12と供給基幹溝9との角度は、通常10〜80°程度であり、好ましくは30〜60°である。
第1排出側溝14は、排出基幹溝12から分岐して研磨層の周端未満(周端より内側)まで形成されている。図3に示すように、第1排出側溝14は、第1〜3供給側溝の終端に近接するように配置される。
スラリー供給溝及びスラリー排出溝の溝幅及び溝深さは特に制限されないが、通常、スラリー供給溝の溝幅は0.1〜5mm程度、溝深さは0.1〜2mm程度である。また、スラリー排出溝の溝幅は0.2〜10mm程度、溝深さは0.2〜4mm程度である。スラリー排出溝の断面積は、スラリー供給溝の断面積の1.5〜4倍であることが好ましく、より好ましくは2〜4倍である。スラリーの保持・更新性を望ましいものにするため、ある範囲ごとに溝幅、溝深さを変化させることも可能である。
第2供給側溝11が分岐している第1供給側溝10aの溝ピッチは、通常30〜100mm程度である。第2供給側溝11が分岐していない第1供給側溝10bの溝ピッチは、通常1〜30mm程度である。
第2供給側溝11の溝ピッチは、図2のような構造の場合には通常1〜30mm程度であり、図3のような構造の場合には通常20〜70mm程度である。
第3供給側溝13の溝ピッチは、通常1〜30mm程度である。第1排出側溝14の溝ピッチは、通常20〜70mm程度である。
スラリー供給溝及びスラリー排出溝の形成方法は特に限定されるものではないが、例えば、所定サイズのバイトのような治具を用い機械切削する方法、所定の表面形状を有した金型に樹脂を流しこみ、硬化させることにより形成する方法、所定の表面形状を有したプレス板で樹脂をプレスし形成する方法、フォトリソグラフィを用いて形成する方法、印刷手法を用いて形成する方法、炭酸ガスレーザーなどを用いたレーザー光による形成方法などが挙げられる。
本発明の研磨パッドは、前記研磨層のみであってもよく、研磨層と他の層(例えばクッション層など)との積層体であってもよい。
前記クッション層は、研磨層の特性を補うものである。クッション層は、CMPにおいて、トレードオフの関係にあるプラナリティとユニフォーミティの両者を両立させるために必要なものである。プラナリティとは、パターン形成時に発生する微小凹凸のある被研磨材を研磨した時のパターン部の平坦性をいい、ユニフォーミティとは、被研磨材全体の均一性をいう。研磨層の特性によって、プラナリティを改善し、クッション層の特性によってユニフォーミティを改善する。本発明の研磨パッドにおいては、クッション層は研磨層より柔らかいものを用いることが好ましい。
前記クッション層としては、例えば、ポリエステル不織布、ナイロン不織布、アクリル不織布などの繊維不織布やポリウレタンを含浸したポリエステル不織布のような樹脂含浸不織布、ポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォームなどの高分子樹脂発泡体、ブタジエンゴム、イソプレンゴムなどのゴム性樹脂、感光性樹脂などが挙げられる。
研磨層とクッション層とを貼り合わせる手段としては、例えば、研磨層とクッション層を両面テープで挟みプレスする方法が挙げられる。
前記両面テープは、不織布やフィルム等の基材の両面に接着層を設けた一般的な構成を有するものである。クッション層へのスラリーの浸透等を防ぐことを考慮すると、基材にフィルムを用いることが好ましい。また、接着層の組成としては、例えば、ゴム系接着剤やアクリル系接着剤等が挙げられる。金属イオンの含有量を考慮すると、アクリル系接着剤は、金属イオン含有量が少ないため好ましい。また、研磨層とクッション層は組成が異なることもあるため、両面テープの各接着層の組成を異なるものとし、各層の接着力を適正化することも可能である。
本発明の研磨パッドは、プラテンと接着する面に両面テープが設けられていてもよい。該両面テープとしては、上述と同様に基材の両面に接着層を設けた一般的な構成を有するものを用いることができる。基材としては、例えば不織布やフィルム等が挙げられる。研磨パッドの使用後のプラテンからの剥離を考慮すれば、基材にフィルムを用いることが好ましい。また、接着層の組成としては、例えば、ゴム系接着剤やアクリル系接着剤等が挙げられる。金属イオンの含有量を考慮すると、アクリル系接着剤は、金属イオン含有量が少ないため好ましい。
半導体デバイスは、前記研磨パッドを用いて半導体ウエハの表面を研磨する工程を経て製造される。半導体ウエハとは、一般にシリコンウエハ上に配線金属及び酸化膜を積層したものである。半導体ウエハの研磨方法、研磨装置は特に制限されず、例えば、図1に示すように研磨パッド(研磨層)1を支持する研磨定盤2と、半導体ウエハ4を支持する支持台(ポリシングヘッド)5とウエハへの均一加圧を行うためのバッキング材と、研磨剤3の供給機構を備えた研磨装置などを用いて行われる。研磨パッド1は、例えば、両面テープで貼り付けることにより、研磨定盤2に装着される。研磨定盤2と支持台5とは、それぞれに支持された研磨パッド1と半導体ウエハ4が対向するように配置され、それぞれに回転軸6、7を備えている。また、支持台5側には、半導体ウエハ4を研磨パッド1に押し付けるための加圧機構が設けてある。研磨に際しては、研磨定盤2と支持台5とを回転させつつ半導体ウエハ4を研磨パッド1に押し付け、スラリーを供給しながら研磨を行う。スラリーの流量、研磨荷重、研磨定盤回転数、及びウエハ回転数は特に制限されず、適宜調整して行う。
これにより半導体ウエハ4の表面の突出した部分が除去されて平坦状に研磨される。その後、ダイシング、ボンディング、パッケージング等することにより半導体デバイスが製造される。半導体デバイスは、演算処理装置やメモリー等に用いられる。
以下、本発明を実施例を上げて説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[測定、評価方法]
(平均気泡径測定)
作製したポリウレタン発泡体を厚み1mm以下になるべく薄くミクロトームカッターで平行に切り出したものを平均気泡径測定用試料とした。試料をスライドガラス上に固定し、SEM(S−3500N、日立サイエンスシステムズ(株))を用いて100倍で観察した。得られた画像を画像解析ソフト(WinRoof、三谷商事(株))を用いて、任意範囲の全気泡径を測定し、平均気泡径を算出した。
(比重測定)
JIS Z8807−1976に準拠して行った。作製したポリウレタン発泡体を4cm×8.5cmの短冊状(厚み:任意)に切り出したものを比重測定用試料とし、温度23℃±2℃、湿度50%±5%の環境で16時間静置した。測定には比重計(ザルトリウス社製)を用い、比重を測定した。
(硬度測定)
JIS K6253−1997に準拠して行った。作製したポリウレタン発泡体を2cm×2cm(厚み:任意)の大きさに切り出したものを硬度測定用試料とし、温度23℃±2℃、湿度50%±5%の環境で16時間静置した。測定時には、試料を重ね合わせ、厚み6mm以上とした。硬度計(高分子計器社製、アスカーD型硬度計)を用い、硬度を測定した。
(研磨特性の評価)
研磨装置としてSPP600S(岡本工作機械社製)を用い、作製した研磨パッドを用いて、研磨特性の評価を行った。研磨速度は、8インチのシリコンウエハに熱酸化膜を1μm製膜したものを、約0.5μm研磨して、このときの時間から算出した。酸化膜の膜厚測定には、干渉式膜厚測定装置(大塚電子社製)を用いた。そして、シリカスラリー(SS12 キャボット社製)の流量を50ml/min、100ml/min、150ml/min、又は200ml/minに変えたときの研磨速度(Å/min)の変化を測定した。測定結果を表1に示す。その他の研磨条件としては、研磨荷重350g/cm、研磨定盤回転数35rpm、ウエハ回転数30rpmとした。
製造例
容器にトルエンジイソシアネート(2,4−体/2,6−体=80/20の混合物)1229重量部、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート272重量部、数平均分子量1018のポリテトラメチレンエーテルグリコール1901重量部、ジエチレングリコール198重量部を入れ、70℃で4時間反応させてイソシアネート末端プレポリマーを得た。
該プレポリマー100重量部及びシリコン系界面活性剤(東レダウコーニングシリコン製、SH−192)3重量部を重合容器内に加えて混合し、80℃に調整して減圧脱泡した。その後、撹拌翼を用いて、回転数900rpmで反応系内に気泡を取り込むように激しく約4分間撹拌を行った。そこへ予め70℃に温度調整したエタキュア300(アルベマール社製、3,5−ビス(メチルチオ)−2,6−トルエンジアミンと3,5−ビス(メチルチオ)−2,4−トルエンジアミンとの混合物)21重量部を添加した。該混合液を約1分間撹拌した後、パン型のオープンモールド(注型容器)へ流し込んだ。この混合液の流動性がなくなった時点でオーブン内に入れ、100℃で16時間ポストキュアを行い、ポリウレタン樹脂発泡体ブロックを得た。
約80℃に加熱した前記ポリウレタン樹脂発泡体ブロックをスライサー(アミテック社製、VGW−125)を使用してスライスし、ポリウレタン樹脂発泡体シート(平均気泡径:50μm、比重:0.86、硬度:52度)を得た。次に、バフ機(アミテック社製)を使用して、厚さ1.27mmになるまで該シートの表面バフ処理をし、厚み精度を整えた。そしてバフ処理をしたシートを直径61cmの大きさで打ち抜いて研磨シートを作製した。
実施例1
作製した研磨シートの表面に、溝加工機(テクノ社製)を用いて図2に記載の形状の溝を形成して研磨層を作製した。スラリー供給溝の溝幅は0.5mm、溝深さは0.4mmである。また、スラリー排出溝の溝幅は1.0mm、溝深さは0.4mmである。スラリー排出溝の断面積は、スラリー供給溝の断面積の2倍である。第2供給側溝が分岐している第1供給側溝の終端は、研磨層の周端から20mm内側にある。第2供給側溝が分岐している第1供給側溝の溝ピッチは、80mmである。第2供給側溝が分岐していない第1供給側溝の溝ピッチは、4mmである。第2供給側溝の溝ピッチは、4mmである。スラリー供給溝の総長さは、スラリー排出溝の総長さの5倍である。排出基幹溝と供給基幹溝との角度は、50°である。
この研磨層の溝加工面と反対側の面にラミ機を使用して、両面テープ(積水化学工業社製、ダブルタックテープ)を貼りつけた。更に、コロナ処理をしたクッションシート(東レ社製、ポリエチレンフォーム、トーレペフ、厚み0.8mm)の表面をバフ処理し、それを前記両面テープにラミ機を使用して貼り合わせた。さらに、クッションシートの他面にラミ機を使用して両面テープを貼り合わせて研磨パッドを作製した。
実施例2
作製した研磨シートの表面に、溝加工機を用いて図3に記載の形状の溝を形成して研磨層を作製した。その後、実施例1と同様の方法で研磨パッドを作製した。スラリー供給溝の溝幅は0.5mm、溝深さは0.4mmである。また、スラリー排出溝の溝幅は1.2mm、溝深さは0.6mmである。スラリー排出溝の断面積は、スラリー供給溝の断面積の3.6倍である。第2供給側溝が分岐している第1供給側溝の終端は、研磨層の周端から20mm内側にある。第2供給側溝が分岐している第1供給側溝の溝ピッチは、80mmである。第2供給側溝が分岐していない第1供給側溝の溝ピッチは、4mmである。第2供給側溝の溝ピッチは、50mmである。第3供給側溝の溝ピッチは、4mmである。第1排出側溝の溝ピッチは、50mmである。スラリー供給溝の総長さは、スラリー排出溝の総長さの13倍である。排出基幹溝と供給基幹溝との角度は、45°である。
比較例1
作製した研磨シートの表面に、溝加工機を用いて図4に記載の形状の溝を形成して研磨層を作製した。その後、実施例1と同様の方法で研磨パッドを作製した。溝幅は2mm、溝深さは0.3mm、溝ピッチは20mmである。
比較例2
作製した研磨シートの表面に、溝加工機を用いて図5に記載の形状の溝を形成して研磨層を作製した。その後、実施例1と同様の方法で研磨パッドを作製した。溝幅は0.25mm、溝深さは0.4mm、溝ピッチは1.5mmである。
比較例3
作製した研磨シートの表面に、溝加工機を用いて図6に記載の形状の溝を形成して研磨層を作製した。その後、実施例1と同様の方法で研磨パッドを作製した。スラリー供給溝の溝幅は0.5mm、溝深さは0.4mmである。また、スラリー排出溝の溝幅は0.5mm、溝深さは0.4mmである。スラリー排出溝の断面積は、スラリー供給溝の断面積の1倍である。スラリー供給溝の総長さは、スラリー排出溝の総長さの1倍である。排出基幹溝と供給基幹溝との角度は、5°である。
比較例4
作製した研磨シートの表面に、溝加工機を用いて図7に記載の形状の溝を形成して研磨層を作製した。その後、実施例1と同様の方法で研磨パッドを作製した。スラリー供給溝の溝幅は0.5mm、溝深さは0.4mmである。また、スラリー排出溝の溝幅は0.6mm、溝深さは0.4mmである。スラリー排出溝の断面積は、スラリー供給溝の断面積の1.2倍である。第1供給側溝の溝ピッチは、4mmである。スラリー供給溝の総長さは、スラリー排出溝の総長さの7.6倍である。排出基幹溝と供給基幹溝との角度は、45°である。
Figure 0004909706
表1の結果から明らかなように、本発明の研磨パッドは、スラリーの供給量を減らした場合でも優れた研磨速度を維持することができる。
CMP研磨で使用する研磨装置の一例を示す概略構成図 本発明の研磨パッドの一例を示す概略構成図 本発明の研磨パッドの一例を示す概略構成図 従来の研磨パッドの一例を示す概略構成図 従来の研磨パッドの一例を示す概略構成図 従来の研磨パッドの一例を示す概略構成図 従来の研磨パッドの一例を示す概略構成図
符号の説明
1:研磨パッド(研磨層)
2:研磨定盤
3:研磨剤(スラリー)
4:被研磨材(半導体ウエハ)
5:支持台(ポリシングヘッド)
6、7:回転軸
8:中心領域
9:供給基幹溝
10a:第2供給側溝が分岐している第1供給側溝
10b:第2供給側溝が分岐していない第1供給側溝
11:第2供給側溝
12:排出基幹溝
13:第3供給側溝
14:第1排出側溝

Claims (6)

  1. 研磨表面に溝を有する研磨層を含む研磨パッドにおいて、
    前記溝はスラリー供給溝とスラリー排出溝とからなり、
    前記スラリー供給溝は、研磨層の中心領域から周端未満まで形成された供給基幹溝と、
    前記供給基幹溝から分岐して研磨層の周端未満まで形成された第1供給側溝と、前記第1供給側溝から分岐して研磨層の周端未満まで形成された第2供給側溝とを少なくとも有し、
    前記スラリー排出溝は、前記スラリー供給溝に近接する排出基幹溝を少なくとも有し、
    前記排出基幹溝は、その一端が研磨層の中心領域の外側にあり、その他端が研磨層の周端にあり、
    前記排出基幹溝の数は、前記第2供給側溝が分岐している前記第1供給側溝の数と同じであり、
    前記第1供給側溝および前記第2供給側溝は、パッドの回転方向に対して前記供給基幹溝の反対側のみにあることを特徴とする研磨パッド。
  2. 前記排出基幹溝と前記供給基幹溝との角度が30〜60°であることを特徴とする請求項1記載の研磨パッド。
  3. 前記スラリー排出溝は、前記排出基幹溝から分岐して前記スラリー供給溝に近接する第1排出側溝を少なくとも有する請求項1又は2記載の研磨パッド。
  4. 前記スラリー供給溝の総長さは、前記スラリー排出溝の総長さの2〜15倍である請求項1〜3のいずれかに記載の研磨パッド。
  5. 前記スラリー排出溝の断面積は、前記スラリー供給溝の断面積の1.5〜4倍である請求項1〜4のいずれかに記載の研磨パッド。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の研磨パッドを用いて半導体ウエハの表面を研磨する工程を含む半導体デバイスの製造方法。
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