JP4909242B2 - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

印刷装置および印刷方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4909242B2
JP4909242B2 JP2007295848A JP2007295848A JP4909242B2 JP 4909242 B2 JP4909242 B2 JP 4909242B2 JP 2007295848 A JP2007295848 A JP 2007295848A JP 2007295848 A JP2007295848 A JP 2007295848A JP 4909242 B2 JP4909242 B2 JP 4909242B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blanket
solvent
pair
printing
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007295848A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009119709A (ja
Inventor
淳 越智
康彦 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2007295848A priority Critical patent/JP4909242B2/ja
Publication of JP2009119709A publication Critical patent/JP2009119709A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4909242B2 publication Critical patent/JP4909242B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

本発明は、印刷装置および印刷方法に関し、詳しくは、オフセット印刷や反転印刷などによる高精度の印刷に好適な印刷装置および印刷方法に関する。
近年、液晶カラーフィルタの色フィルタ層などのパターンや、プラズマディスプレイパネル(PDP)の電極基板における銀電極などのパターンは、表示装置の大画面化や、低コスト化の要請に応えるべく、印刷によって形成することが提案されている。また、これらのパターンは微細なパターンであり、かつ優れた印刷精度が要求されるため、シリコーンブランケットを用いた凹版オフセット印刷などの適用が検討されている。
しかし、液晶カラーフィルタやPDPの電極基板は、ガラスなどのインキ溶剤を吸収しない基板であることから、印刷処理を繰り返すことでインキの溶剤がブランケットに浸透、蓄積し、ブランケットが膨潤する。このため、インキの転移不良や、パターンの寸法精度の低下が生じ、不良品の増加といった不具合が生じる。
一方、ブランケットに浸透、蓄積したインキ溶剤をブランケットから除去する技術として、特許文献1には、ブランケットと、溶媒吸収体とを回転接触させる溶媒吸収機構が提案されており、特許文献2には、ブランケットに対して吸湿シートを押し付け、ブランケットのインキ溶媒による湿潤状態を調整する機構が提案されている。また、特許文献3には、溶剤吸収体がローラに巻きつけたテープ状に形成され、この溶剤吸収体を順次繰り出し、ブランケットの周面の一部に接触させることで、ブランケット(転写体ローラ)のシリコーンゴム層から溶剤吸収体へとインキ溶剤を移行させる装置が記載されており(図3参照)、特許文献4には、無端ベルト状またはロール状に形成された溶剤吸収体をブランケットの表面に当接させ、ブランケット表面のゴム層からインキ溶剤を吸収する印刷装置が記載されている(図1参照)。
特開2000−158633号公報 特開2000−158620号公報 特開平8−156388号公報 特開2006−035769号公報
しかるに、特許文献1および2に記載の機構では、ブランケットと溶剤吸収体(吸湿シート)との接触面積が小さく、ブランケットから溶剤を吸い取る効率が低い。このため、ブランケットからの溶剤の除去に時間がかかり、印刷の生産性が低下する。
また、特許文献3の図3に記載の装置や、特許文献4の図1に記載の印刷装置では、ブランケットと溶剤吸収体との接触面積が広くなっているものの、ブランケット(特許文献3では転写体ローラ4)と、これに接触する溶剤吸収体とが、いわゆる連れ回りとなっているため、依然として、ブランケットから溶剤を吸い取る効率が低い。
本発明の目的は、印刷処理の繰り返しによってブランケットに浸透、蓄積されたインキ溶剤を効率よく除去し、連続印刷時におけるインキの転移不良やパターンの寸法精度の低下を抑制することのできる印刷装置および印刷方法と、を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の印刷装置は、被印刷体へ転写されるインキを表面に担持するためのブランケットと、前記ブランケットを表面に固定するためのブランケット胴と、前記ブランケットの外周面との接触によって前記ブランケットに滲み込んでいるインキの溶剤を吸い取るための溶剤吸収体と、前記溶剤吸収体を保持するための一対のテンションローラと、各前記テンションローラに固定された一対のアームと、一端が各前記アームに連結され、他端が支点に接続されていて、当該支点を軸に回転可能に設けられた一対のクランクとを備えており、前記ブランケットに滲み込んでいるインキの溶剤を吸い取り、除去する溶剤除去処理時において、前記溶剤吸収体は、前記ブランケットの外周面に接触され、かつ、前記一対のテンションローラは、前記一対のクランクの回転に連動して前記一対のアームが前記ブランケットへ向かう方向に移動することにより、その移動に連動して前記ブランケットへ向かう方向に移動させられて前記ブランケットの周方向において互いに間隔をあけて前記ブランケットの外周面に対向配置され、前記溶剤吸収体を前記ブランケットの内側方向に加圧することにより、前記溶剤吸収体を緊張状態に保持することを特徴としている。
上記印刷装置では、ブランケットに滲み込んでいるインキの溶剤を吸い取り、除去する溶剤除去処理時において、溶剤吸収体がブランケットの外周面に接触する。さらに、一対の保持部材が、ブランケットの周方向において互いに間隔をあけてブランケットの外周面に対向配置され、上記溶剤吸収体を緊張状態に保持する。こうして、溶剤吸収体は、ブランケットの外周面と周方向の幅広い領域で接触し、しかも、ブランケットの内側方向に加圧され、ブランケットの外周面に密着する。
それゆえ、上記印刷装置によれば、溶剤除去処理時において、ブランケットに浸透、蓄積されたインキ溶剤を効率的に吸い取り、除去することができる。また、これにより、印刷の生産性を維持しつつ、連続印刷時におけるインキの転移不良やパターンの寸法精度の低下を抑制できる。
本発明の印刷装置は、前記溶剤除去処理時において、前記溶剤吸収体が、前記ブランケットの外周面のうち少なくともブランケットの印刷領域の全面に接触されることが好適である。この場合、ブランケットに浸透、蓄積されたインキ溶剤の除去効率を、より一層向上させることができる。
また、本発明の印刷装置では、前記一対のクランクと前記一対のアームとの連結を固定した状態で、前記一対のクランクが、前記支点に対して前記ブランケットの側で近づくように互いに逆向きに回転することにより、前記ブランケットの前記外周面が、前記溶剤吸収体に被覆されることが好適である。
また、上記目的を達成するための本発明の印刷方法は、被印刷体へ転写されるインキを表面に担持するためのブランケットと、前記ブランケットを表面に固定するためのブランケット胴と、前記ブランケットの外周面との接触によって前記ブランケットに滲み込んでいるインキの溶剤を吸い取るための溶剤吸収体と、前記溶剤吸収体を保持するための一対のテンションローラと、各前記テンションローラに固定された一対のアームと、一端が各前記アームに連結され、他端が支点に接続されていて、当該支点を軸に回転可能に設けられた一対のクランクとを備える印刷装置を用いる印刷方法であって、ブランケットの表面にインキを担持するインキ担持工程と、前記ブランケットの表面に担持されたインキを被印刷体に印刷する印刷工程と、前記ブランケットに滲み込んでいるインキの溶剤を吸い取り、除去する溶剤除去工程と、を備え、前記溶剤除去工程において、前記溶剤吸収体を前記ブランケットの外周面に接触させ、かつ、前記一対のクランクの回転に連動させて前記一対のアームを前記ブランケットへ向かう方向に移動させることにより、その移動に連動させて前記一対のテンションローラを前記ブランケットへ向かう方向に移動させて、前記一対のテンションローラを、前記ブランケットの周方向において互いに間隔をあけて前記ブランケットの外周面に対向配置し、前記一対のテンションローラにより前記溶剤吸収体を前記ブランケットの内側方向に加圧することにより、前記溶剤吸収体を緊張状態に保持することを特徴としている。
上記印刷方法では、ブランケットに滲み込んでいるインキの溶剤を吸い取り、除去する溶剤除去工程において、溶剤吸収体をブランケットの外周面に接触させる。さらに、一対の保持部材を、ブランケットの周方向において互いに間隔をあけてブランケットの外周面に対向配置させ、上記溶剤吸収体を緊張状態に保持する。こうして、溶剤吸収体は、ブランケットの外周面と周方向の幅広い領域で接触し、しかも、ブランケットの内側方向に加圧され、ブランケットの外周面に密着する。
それゆえ、上記印刷方法によれば、溶剤除去工程において、ブランケットに浸透、蓄積されたインキ溶剤を効率的に吸い取り、除去することができる。また、これにより、印刷の生産性を維持しつつ、連続印刷時におけるインキの転移不良やパターンの寸法精度の低下を抑制できる。
本発明の印刷方法は、前記溶剤除去工程において、前記溶剤吸収体を、前記ブランケットの外周面のうち少なくともブランケットの印刷領域の全面に接触させることが好適である。この場合、ブランケットに浸透、蓄積されたインキ溶剤の除去効率を、より一層向上させることができる。こともなく、印刷性の向上を図ることができる。
また、本発明の印刷方法では、前記一対のクランクと前記一対のアームとの連結を固定させた状態で、前記一対のクランクを、前記支点に対して前記ブランケットの側で近づくように互いに逆向きに回転させることにより、前記溶剤吸収体により、前記ブランケットの前記外周面を被覆することが好適である。
本発明の印刷装置および印刷方法によれば、ブランケットに浸透、蓄積されたインキ溶剤を効率よく除去することができ、ブランケットの膨潤に伴う印刷の生産性の低下、インキの転移不良の発生、および印刷パターンの寸法精度の低下などの不具合を抑制することができる。このような本発明の印刷装置および印刷方法は、例えば、オフセット印刷や反転印刷などによる高精度印刷、とりわけ、液晶カラーフィルタの色フィルタ層や、PDPの銀電極などの印刷形成に好適である。
図1は、本発明の印刷装置の一実施形態を示す概略説明図であり、図2(a)〜図2(c)は、溶剤吸収体の一例を示す断面図であり、図3(a)〜図3(c)は、溶剤吸収体のラッピング動作を示す説明図である。以下、これらの図を参照して、本発明の印刷装置および印刷方法の一実施形態について詳述する。
図1を参照して、印刷装置1は、ブランケット2と、ブランケット2を表面に固定しているブランケット胴3と、印刷版としての凹版4と、被印刷体としての基板5と、を備えている。
また、この印刷装置1を用いる印刷方法は、ブランケット2の表面にインキを担持するインキ担持工程と、ブランケット2の表面に担持されたインキを基板5に印刷する印刷工程と、を備えている。
ブランケット2は、支持フィルム層と、その支持フィルム層の外周を被覆する表面印刷層とを備えている。
表面印刷層には、例えば、シリコーンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)などが用いられる。なかでも、例えば、高精度印刷の用途には、好ましくは、シリコーンゴムが用いられ、さらに好ましくは、ショアA硬さが20〜70のシリコーンゴムが用いられる。表面印刷層の厚みは、例えば、50〜5000μm、好ましくは、100〜2000μmであり、表面粗さは、算術平均粗さRaで、例えば、0.001〜1μm、好ましくは、0.01〜0.5μmである。
支持フィルム層には、例えば、ポリエステルフィルムなどの樹脂フィルムが用いられる。支持フィルム層の厚みは、例えば、20〜1000μm、好ましくは、50〜500μmである。
なお、ブランケット2の表面印刷層と支持フィルム層との総厚みは、例えば、100〜6000μm、好ましくは、200〜2500μmである。
このブランケット2は、円筒形状のブランケット胴3の表面に巻き付けられ、ブランケット胴3とともに回転可能な円筒形状をなしている。
ブランケット胴3には、例えば、金属胴などが用いられる。このブランケット胴3は、回転移動が自在となるように、かつ、ブランケット胴3の軸線方向と直交する方向への平行移動が自在となるように保持される。具体的には、表面に固定されているブランケット2の外周面と、後述する凹版4および基板5とを接触させつつ、凹版4および基板5上で転動可能なように保持される。さらに、ブランケット胴3は、後述する一対のテンションローラ7,8との間の相対移動によりブランケット2の外周面と溶剤吸収シート6とが互いに接触可能となるように、その軸線方向と直交する方向で平行移動が自在である。
ブランケット胴3に巻き付けられた状態でのブランケット2の外径は、印刷領域の面積により、適宜選択される。なお、このブランケット2では、その周方向において、ブランケット胴3の溝部に挿入されている部分と、上記溝部の近傍とを除く領域を、印刷領域とすることができる。
また、ブランケットは、例えば、円筒状のスリーブと、円筒状スリーブの外周面に形成された表面印刷層と、を有する円筒形状をなすものであってもよい。この場合、ブランケットは、円筒状のスリーブの内周面をブランケット胴の外周面にはめ込み、固定することにより用いられる。また、この場合において、ブランケットの周方向における印刷領域には、ブランケットの外周面のうち被印刷体のサイズに応じた任意の領域が選択される。
上記印刷方法のインキ担持工程においては、ブランケット2を凹版4と接触させつつ、凹版4上で転動させることにより、凹版4の凹部に充填された図示しないインキをブランケット2の外周面に転写する。これにより、ブランケット2の外周面に、基板5に印刷される印刷パターンに対応するインキパターンが形成される。
凹版4は、基板5に印刷される印刷パターンに応じた凹部を有している。この凹版4には、例えば、ソーダライムガラスなどのガラス版、例えば、金属(アンバー材)版などが用いられる。また、印刷版は、図示した凹版4に限定されず、例えば、凸版、平版などの各種の印刷版を用いることができる。
基板5は、特に限定されず、印刷の目的および用途に応じて、適宜選択される。
インキとしては、特に限定されず、印刷の目的および用途に対応して、各種のインキが用いられる。例えば、液晶カラーフィルタの色フィルタ層やブラックマトリクスの形成には、樹脂、溶剤、顔料、さらに必要に応じて、顔料分散剤、体質顔料、硬化触媒、レベリング剤(表面張力調整剤)などを含有し、溶剤の沸点が70〜200℃であり、ブランケット2の表面印刷層をインキに23℃で24時間浸漬させたときの表面印刷層の膨潤率が5〜100%となるインキが好適に用いられる。
このようなインキにおいて、樹脂には、例えば、ポリエステル−メラミン樹脂、エポキシ−メラミン樹脂、アクリル樹脂などが用いられる。また、樹脂の重量平均分子量は、インキの粘度、チクソトロピー性などの物性に応じて適宜選択されるが、GPC法による標準ポリスチレン換算値で、好ましくは、1000〜20000であり、さらに好ましくは、5000〜15000である。
溶剤は、好ましくは、その沸点が70〜200℃である。具体的に、沸点が70〜200℃の溶剤としては、例えば、アルコール類(さらに好ましくは、高級アルコール)、グリコール類、グリコールエステル類、アルキルエーテル類、脂肪族炭化水素類、脂環式炭化水素類、芳香族炭化水素類、カルボン酸エステル類などが用いられる。
顔料は、液晶カラーフィルタの色フィルタ層を形成する場合には、例えば、アンスラキノン系レッド顔料、ハロゲン化フタロシアニン系グリーン顔料、フタロシアニン系ブルー顔料などが用いられ、さらに、イエロー顔料やバイオレット顔料などが補助顔料として用いられる。また、液晶カラーフィルタのブラックマトリクスを形成する場合には、例えば、カーボンブラック、酸化鉄(鉄黒)、チタンブラック、硫酸鉄、Fe−Co−Moなどの合金、などが用いられる。顔料の平均一次粒子径は、好ましくは、1〜100nmである。
上記膨潤率は、ブランケット2の表面印刷層におけるインキ溶剤の吸収速度や、インキのはじきの程度にかかわる指標である。膨潤率は、上記範囲のなかでも、好ましくは、10〜50%であり、さらに好ましくは、10〜30%である。
また、上記したインキは、例えば、上記の樹脂、溶剤、顔料などを配合し、各種のミキサ、ニーダ、ミルなどで混合、攪拌することにより調製される。
また、インキ担持工程には、いわゆる反転印刷方法を採用してもよい。この場合には、例えば、ブランケット2の外周面のうち印刷領域の全面にインキを塗布し、次いで、ブランケット2を印刷版としての凹凸版上で転動させることにより、凹凸版の凸部と接触した部分のインキを凸部に転写し、ブランケット2の外周面から除去する。また、この場合において、凹凸版の凸部は、基板5に印刷される印刷パターンと反転する反転パターンとして形成される。一方、ブランケット2の外周面には、基板5に印刷される印刷パターンに対応するインキパターンが形成される。
上記印刷方法の印刷工程においては、凹版4からインキパターンが転写されたブランケット2を、基板5と接触させつつ、基板5上で転動させることにより、上記インキパターンを基板5の表面に転写する。これにより、基板5上に、印刷パターンに対応するインキパターンが印刷される。
印刷装置1は、さらに、ブランケット2の外周面との接触によってブランケット2に滲み込んでいるインキの溶剤を吸い取る溶剤吸収体としての溶剤吸収シート6と、後述する溶剤除去処理時(溶剤除去工程)において溶剤吸収シート6を緊張状態に保持する保持部材としての一対のテンションローラ7,8と、溶剤吸収シート6のラッピング動作時に各テンションローラ7,8を所定の位置まで移動させるための一対のクランク9,10および一対のアーム11,12と、を備えている。
また、この印刷装置1を用いる印刷方法は、さらに、ブランケット2に滲み込んでいるインキの溶剤を溶剤吸収シート6で吸い取り、ブランケット2から除去する溶剤除去工程を備えている。
溶剤吸収シート6は、少なくともブランケットの外周面と接触する側の表面に、溶剤吸収層を備える長尺の部材である。溶剤吸収シート6の層構成には、例えば、下記のものが挙げられる。
・溶剤吸収層13と、溶剤吸収層13を固定するための基材14とからなる積層体(図2(a)参照)
・溶剤吸収層13と、基材14と、弾性層15とが、この順で積層されている積層体(図2(b)参照)
・溶剤吸収層13と、弾性層15と、基材14とが、この順で積層されている積層体(図2(c)参照)
溶剤吸収シート6の層構成は、特に限定されないが、例えば、図2(a)に示す2層構造の積層体は、構造が簡易であることから好ましい。また、例えば、図2(b)や図2(c)に示すような弾性層15を備える3層構造の積層体は、インキ溶剤の種類、ブランケット2の表面印刷層の形成材料などにあわせて、適宜採用することができる。
溶剤吸収層13は、ブランケット2の外周面と接触し、ブランケット2の表面印刷層からインキ溶剤を吸い取る。この溶剤吸収層13には、例えば、シリコーンゴム、ウレタン樹脂、ウレタンエラストマー、天然ゴム、NBR、ブタジエンゴム(BR)、EPDMなどが用いられる。これらは、インキの溶剤に対する親和性などの観点から適宜選択でき、なかでも好ましくは、ウレタン樹脂が用いられる。
溶剤吸収層13の表面粗さは、これに限定されないが、ブランケット2の外周面への汚れの付着防止などの観点より、算術平均粗さRaで、例えば、1μm以下であり、好ましくは、0.1〜0.8μmである。また、溶剤吸収層13の厚みは、特に限定されないが、ブランケット2の外周面に接触され、一対のテンションローラ(保持部材)7,8で緊張状態に保持されたときの歪みを防止し、かつ、溶剤吸収層13によるインキ溶剤の吸収容量を確保する観点より、例えば、100〜2000μmであり、好ましくは、300〜1500μmである。
基材14には、例えば、ポリエステル(特に、PETなど)、イミド系樹脂、アクリル系樹脂などからなる樹脂フィルムが用いられる。基材14の厚みは、溶剤吸収シート6のハンドリング性、機械的強度、柔軟性などの観点より、例えば、50〜500μm、好ましくは、60〜250μmである。基材14の表面粗さは、これに限定されないが、溶剤吸収層13の平滑性を確保するなどの観点より、算術平均粗さRaで、例えば、30〜2000nmであり、好ましくは、50〜1000nmである。また、基材14の機械的強度は、その0.2%伸張時の引張弾性率で、例えば、70〜500MPaであり、好ましくは、100〜500MPaである。
弾性層15には、例えば、ソリッドゴム、発泡ゴム、軟質樹脂などが用いられ、好ましくは、軟質ウレタン樹脂などが用いられる。弾性層15の厚みは、例えば、0.1〜5mmであり、好ましくは、0.2〜2mmである。また、弾性層15の機械的強度は、その1%圧縮時の圧縮弾性率で、例えば、0.5〜20MPaであり、好ましくは、1.0〜10MPaである。
なお、溶剤吸収シート6の総厚みは、これに限定されないが、好ましくは、200〜1000μmである。
各テンションローラ7,8は、各クランク9,10の回転移動やそれに伴うアーム17の移動と、各クランク9,10の支点16,17を軸とした回転移動とによって、所定の位置に移動する。また、これにより、溶剤吸収シート6がブランケット2の外周面を被覆する、ラッピング動作が実行される(図3(a)〜図3(c)参照)。
上述のインキ担持工程や印刷工程において、一対のテンションローラ7,8は、溶剤吸収シート6に対し、溶剤吸収シート6のブランケット2の外周面との接触面と反対側の表面から当接する。(図3(a)参照)。この状態において、一対のテンションローラ7,8は、溶剤吸収シート6をブランケット2の外周面と接触しないように保持する。
一方、溶剤除去工程、すなわち、溶剤吸収シート6による溶剤除去処理時においては、まず、各クランク9,10が互いに逆向きに(逆旋的に)回転して、各アーム11,12を鉛直方向下側に移動させる。この一対のアーム11,12の移動により、一対のテンションローラ7,8は鉛直方向下側に移動し、溶剤吸収シート6をブランケット2の外周面に接触させる(図3(b)参照)。
次いで、各クランク9,10が、各アーム11,12を連結する一対のジョイント18,19をそれぞれ固定した状態で、各支点16,17を軸として、互いに逆向きに(逆旋的に)回転する。これにより、溶剤吸収シート6がブランケット2の印刷領域の全面に接触し、さらに、一対のテンションローラ7,8が、溶剤吸収シート6を緊張状態に保持する。
なお、一対のクランク9,10や、各クランク9,10と各アーム11,12とを連結する一対のジョイント18,19や、サーボ機構により制御することができる。
また、溶剤吸収シート6のラッピング動作は、図3(a)〜図3(c)に示す一連の動作に限定されるものではない。例えば、一対のテンションローラ7,8を隣接させ、溶剤吸収シート6を介して、ブランケット2の外周面に接触させた後、各テンションローラ7,8をブランケット2の外周面に沿うように、その周方向で互いに逆方向に移動させてもよい。この場合、溶剤吸収シート6とブランケット2の外周面との密着性をより一層高めることができる。
溶剤除去工程は、例えば、インキ担持工程と印刷工程とからなる一連の印刷処理を1回経るごとに実行してもよく、上記一連の印刷処理を複数回経るごとに実行してもよい。溶剤除去工程の頻度は、インキの溶剤がブランケット2に滲み込んでいる程度により、適宜設定すればよい。インキの溶剤がブランケット2に滲み込んでいる程度は、例えば、基板5に印刷されたインキパターンの形状(例えば、寸法、厚み、断面形状などの平面的または立体的形状)を、図示しない撮像手段(例えば、CCDカメラなど)や画像解析手段により計測し、インキパターン形状の経時的変化に基づいて判断することができる。
また、一対のテンションローラ7,8が、ブランケット2の外周面に接触され、かつブランケット2を緊張状態に保持している状態(図3(c)参照)において、ブランケット2にかかる張力や、ブランケット2と溶剤吸収シート6との接触時間については、インキ*の溶剤がブランケット2に滲み込んでいる程度や、ブランケット2からのインキ溶剤の吸い取りやすさの程度により、適宜設定すればよい。
なお、例えば、シリコーンブランケットと、比較的高沸点(200〜280℃程度)のグリコールエステル類を溶剤とするインキと、を用いて、液晶カラーフィルタの色フィルタ層を印刷する場合には、印刷されるインキパターンが微細であり、かつ極めて高い印刷精度が要求されることに鑑み、溶剤除去工程は、例えば、上記一連の印刷処理を1〜10回経るごとに、好ましくは、1回経るごとに実行する。さらに、溶剤除去工程を、上記印刷処理を1回経るごとに実行する場合に、ブランケット2にかかる張力は、例えば、1〜50kNであり、好ましくは、10〜30kNである。また、ブランケット2と溶剤吸収シート6との接触時間は、例えば、10〜50秒であり、好ましくは、15〜30秒である。
溶剤除去工程において、一対のテンションローラ7,8を鉛直方向下側に移動し、溶剤吸収シート6をブランケット2の外周面に接触させる際には、あらかじめ溶剤吸収シート6の両端を一対のリール20,21に巻き付けておき、各リール20,21で、適宜、溶剤吸収シート6を送り出し、または巻き取ればよい。特に、一対のテンションローラ7,8で、溶剤吸収シート6を緊張状態に保持する際には、各リール20,21で溶剤吸収シート6にかかる張力を調整することもできる。
溶剤吸収シート6をブランケット2の印刷領域の全面に接触させ、かつ緊張状態に保持する状態(図3(c)参照)においては、ブランケット胴3の回転を固定し、ブランケット2が周方向に移動しないようにすることが好ましい。これにより、ブランケット2からのインキ溶剤の除去効率を高めることができ、しかも、ブランケットの外周面の摩擦や、それに伴う劣化を軽減できる。
なお、以上の説明では、溶剤吸収シート6をブランケット2の印刷領域の全面に接触させたが、ブランケット2に対し、溶剤吸収シート6が緊張状態に保持されている限りは、溶剤吸収シート6をブランケット2の印刷領域の全面に接触させなくても、ブランケット2からインキ溶剤を効率よく除去することができる。但し、この場合には、溶剤吸収シート6とブランケット2とを所定時間接触させた後に、ブランケット胴3を回転させ、ブランケット2の印刷領域のうち溶剤吸収シート6と接触していない部分と、溶剤吸収シート6とが新たに接触するように配置し、溶剤吸収シート6とブランケット2とを再度接触させる必要がある。
溶剤除去工程を繰り返し実行すると、溶剤吸収シート6に多量のインキ溶剤が染み込み、飽和することで、溶剤吸収シート6が新たにインキ溶剤を吸収しなくなる。具体的に、例えば、溶剤吸収層13がウレタン樹脂からなる溶剤吸収シート6と、比較的高沸点(200〜280℃程度)のグリコールエステル類を溶剤とするインキと、を用いて、上記一連の印刷処理を実行する場合には、溶剤除去工程を30〜100回程度、概ね50回程度繰り返し実行することで、溶剤吸収シート6が飽和する。この場合には、例えば、溶剤吸収シート6を新品と交換することで、溶剤の吸取り効果の低下を防止できる。また、長尺の溶剤吸収シート6を使用し、これを一対のロール20,21に予め巻きつけておいた場合には、適宜、溶剤吸収シート6のうちインキ溶剤で飽和した部分を巻き取り、未使用部分を送り出すことで、溶剤の吸取り効果の低下を防止できる。特に、この場合は、溶剤吸収シート6の交換という手間を省くことができ、印刷の生産性低下を防止できる。
以上の説明では、溶剤吸収シートを緊張状態に保持する部材として、一対のテンションローラ7,8を挙げて説明したが、上記保持部材は、例えば、溶剤吸収シートの両端を固定する部材であってもよい。
また、溶剤吸収シート6を、一対のリール20,21に巻き付けられたものとして説明したが、溶剤吸収シート6は、その両端を接続した、無端状のベルトであってもよい。
上記の印刷装置およびそれを用いた印刷方法によれば、ブランケット2に浸透、蓄積されたインキ溶剤を効率よく除去することができる。それゆえ、例えば、連続印刷時におけるインキの転移不良やパターンの寸法精度の低下を抑制できる。
上記の印刷装置およびそれを用いた印刷方法は、例えば、液晶カラーフィルタにおける色フィルタ層やブラックマトリクスの印刷形成、PDPディスプレイの電極基板における電極パターンの印刷形成などの、高精度印刷に好適である。
以下、実施例および比較例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明する。
印刷試験
印刷試験に使用した材料、部材および装置は、次のとおりである。
インキには、ポリエステル樹脂(商品名「パイロナール(登録商標)」、東洋紡績(株))100重量部と、メラミン樹脂(商品名「スミマール(登録商標)」、住友化学(株))20重量部と、ブチルカルビトールアセテート(溶剤、キシダ化学(株)、沸点248℃)20重量部と、ピグメントレッド177(アンスラキノン系赤色顔料、長瀬産業(株))20重量部とを配合し、脱泡分散機(シンキー製)で混合、分散したものを使用した。
凹版(印刷版)4には、ソーダライムガラス製の基板(幅400mm、長さ500mm、厚さ4.8mm、日本板硝子(株))の表面に、フッ化水素酸によるエッチングで所定のパターン(凹部)が形成されたを使用した。上記基板の表面には、幅100μm、深さ10μm、長さ300mmのパターン1280本を、270μmピッチで並行に配置したストライプパターンを形成した。
基板(被印刷体)5には、ソーダライムガラス製の基板(幅400mm、長さ300mm、厚み0.7mm、日本板硝子(株))を使用した。
ブランケット2には、厚さ0.35mmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムからなる支持フィルム層上に、厚さ0.55mmのシリコーンゴムからなる表面印刷層が形成された、層厚み0.9mmのシリコーンブランケットを使用した。
溶剤吸収シート6には、ポリエチレンテレフタレート製の基材14(幅450mm、長さ10m、厚さ100μm)と、その表面にウレタン樹脂(商品名「KU−7002」、日立化成(株))を、厚さが500μmとなるように均一に塗布し、硬化させた溶剤吸収層13と、を備える積層体を使用した。溶剤吸収層13の弾性率(ヤング率、25℃)は0.07MPaであった。
印刷機には、ナカン(株)製の平板型精密印刷機を使用した。
印刷試験時の印刷条件は、次のとおりである。
印刷速度は、インキ担持工程(凹版4からブランケット2へのインキの転写工程)と、印刷工程(ブランケット2から基板5へのインキの転写工程)とのいずれにおいても、ブランケット2の周速度で200mm/sとなるように設定した。
印刷圧力は、ブランケット2の押込み量を100μmとなるように設定した。
印刷試験は、上記の材料、部材および装置を使用した凹版オフセット印刷により、合計200枚の基板5に対し、ストライプパターンを印刷した。また、基板5への印刷を10枚終えるごとに、印刷されたストライプパターンの線幅(μm)を測定した。その結果を図6に示す。
下記の実施例1、2および比較例1において、溶剤除去工程は、インキ担持工程と印刷工程とからなる一連の印刷処理を1回経るごとに実行した。また、印刷されたストライプパターンの線幅の測定結果に応じて、ブランケット2にかかる張力を、20〜30kNの範囲で調整した。
実施例1
上記印刷試験の溶剤除去工程では、図3(c)に示すように、ブランケット2の外周面のうちブランケット2の印刷領域の全面に溶剤吸収シート6を接触させた。
実施例2
上記印刷試験の溶剤除去工程では、図4に示すように、ブランケット2の外周面の概ね半分の領域に、溶剤吸収シート6を接触させ、ブランケット2と溶剤吸収シート6との接触時間を15秒とした。また、ブランケット2と溶剤吸収シート6とを15秒間接触させた後、ブランケット胴3を回転し、ブランケット2の外周面のうち、残りの半分の領域(溶剤吸収シート6と接触していない領域)が、溶剤吸収シート6と接触するように配置した。こうして、ブランケット2の外周面の概ね半分に、溶剤吸収シート6を再度接触させた。
比較例1
上記印刷試験の溶剤除去工程では、図5に示すように、ブランケット胴3を、周速度20mm/sで回転させながら、ブランケット2の外周面と溶剤吸収シート6とを接触させた。また、溶剤吸収シート6には、特段の張力を付加せず、ブランケット2の回転に従って溶剤吸収シート6が移動するように、溶剤吸収シート6を一方のリール20から漸次送り出し、かつ、下流側で、他方のリール21で漸次巻き取った。
比較例2
溶剤除去工程を実行しなかったこと以外は、上記印刷試験と同様にして、ストライプパターンの印刷を繰り返した。
その結果、図6に示すように、実施例1では、ストライプパターンの線幅変化を±3μm以内に抑制でき、しかも、基板5内でのストライプパターンの線幅のバラツキを±3μm以内に抑制できた。また、ブランケット2と溶剤吸収シート6との接触時間は、平均で15秒であった。
また、実施例2では、ストライプパターンの線幅変化を±4μm以内に抑制でき、しかも、基板5内でのストライプパターンの線幅のバラツキを±5μm以内に抑制できた。また、ブランケット2と溶剤吸収シート6との接触時間は、平均で15秒であった。
これら実施例1および実施例2の結果は、液晶カラーフィルタの色フィルタ層などの精密印刷に要求される印刷精度を十分クリアしており、極めて良好であった。
なお、印刷線幅の測定値は、印刷10枚ごとに、基板5(被印刷体)の面内5点で測定された値の平均値とした。液晶カラーフィルタの色フィルタ層の印刷には、印刷線幅の推移が±5μm以内であることが要求される。また、パターン線幅のバラツキは、基板5(被印刷体)の面内5点で測定された値で判定し、これらの値のバラツキが5μm以内であれば合格とした。また、溶剤吸収体6からインキ溶剤除去する処理に要する時間は、パターンの線幅の経時変化を一定とするのに必要な処理時間として算出した。
一方、比較例1では、ストライプパターンの線幅変化が±11μmであり、しかも、基板5内でのストライプパターンの線幅のバラツキが±8μmであった。この結果は、液晶カラーフィルタの色フィルタ層などの精密印刷に要求される印刷精度を満たさない。また、比較例1では、ブランケット2と溶剤吸収シート6との接触を、平均で45秒間実行した。
比較例2では、印刷線幅が70μmを下回るとすぐに、ブランケット2から基板5へのインキの転写不良が生じた。なお、比較例2は、転写不良が生じた時点で、印刷処理を中止した。
本発明は、以上の記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲において、種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の印刷装置の一実施形態を示す概略装置構成図である。 (a)〜(c)は、溶剤吸収シートの一実施形態を示す断面図である。 (a)〜(c)は、溶剤吸収シートのラッピング動作を示す説明図である。 実施例2での溶剤除去工程を示す説明図である。 比較例1での溶剤除去工程を示す説明図である。 実施例と比較例とでの溶剤吸収処理の効果を比較したグラフである。
符号の説明
1:印刷装置、 2:ブランケット、 3:ブランケット胴、 6:溶剤吸収シート(溶剤吸収体)、 7:テンションローラ(保持部材)、 8:テンションローラ(保持部材)。

Claims (6)

  1. 被印刷体へ転写されるインキを表面に担持するためのブランケットと、
    前記ブランケットを表面に固定するためのブランケット胴と、
    前記ブランケットの外周面との接触によって前記ブランケットに滲み込んでいるインキの溶剤を吸い取るための溶剤吸収体と、
    前記溶剤吸収体を保持するための一対のテンションローラと、
    各前記テンションローラに固定された一対のアームと、
    一端が各前記アームに連結され、他端が支点に接続されていて、当該支点を軸に回転可能に設けられた一対のクランクとを備えており、
    前記ブランケットに滲み込んでいるインキの溶剤を吸い取り、除去する溶剤除去処理時において、前記溶剤吸収体は、前記ブランケットの外周面に接触され、かつ、前記一対のテンションローラは、前記一対のクランクの回転に連動して前記一対のアームが前記ブランケットへ向かう方向に移動することにより、その移動に連動して前記ブランケットへ向かう方向に移動させられて前記ブランケットの周方向において互いに間隔をあけて前記ブランケットの外周面に対向配置され、前記溶剤吸収体を前記ブランケットの内側方向に加圧することにより、前記溶剤吸収体を緊張状態に保持することを特徴とする、印刷装置。
  2. 前記溶剤除去処理時において、前記溶剤吸収体が、前記ブランケットの外周面のうち少なくともブランケットの印刷領域の全面に接触されることを特徴とする、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記一対のクランクと前記一対のアームとの連結を固定した状態で、前記一対のクランクが、前記支点に対して前記ブランケットの側で近づくように互いに逆向きに回転することにより、前記ブランケットの前記外周面が、前記溶剤吸収体に被覆されることを特徴とする、請求項2に記載の印刷装置。
  4. 被印刷体へ転写されるインキを表面に担持するためのブランケットと、
    前記ブランケットを表面に固定するためのブランケット胴と、
    前記ブランケットの外周面との接触によって前記ブランケットに滲み込んでいるインキの溶剤を吸い取るための溶剤吸収体と、
    前記溶剤吸収体を保持するための一対のテンションローラと、
    各前記テンションローラに固定された一対のアームと、
    一端が各前記アームに連結され、他端が支点に接続されていて、当該支点を軸に回転可能に設けられた一対のクランクとを備える印刷装置を用いる印刷方法であって、
    ブランケットの表面にインキを担持するインキ担持工程と、前記ブランケットの表面に担持されたインキを被印刷体に印刷する印刷工程と、前記ブランケットに滲み込んでいるインキの溶剤を吸い取り、除去する溶剤除去工程と、を備え、
    前記溶剤除去工程において、前記溶剤吸収体を前記ブランケットの外周面に接触させ、かつ、前記一対のクランクの回転に連動させて前記一対のアームを前記ブランケットへ向かう方向に移動させることにより、その移動に連動させて前記一対のテンションローラを前記ブランケットへ向かう方向に移動させて、前記一対のテンションローラを、前記ブランケットの周方向において互いに間隔をあけて前記ブランケットの外周面に対向配置し、前記一対のテンションローラにより前記溶剤吸収体を前記ブランケットの内側方向に加圧することにより、前記溶剤吸収体を緊張状態に保持することを特徴とする、印刷方法。
  5. 前記溶剤除去工程において、前記溶剤吸収体を、前記ブランケットの外周面のうち少なくともブランケットの印刷領域の全面に接触させることを特徴とする、請求項に記載の印刷方法。
  6. 前記一対のクランクと前記一対のアームとの連結を固定させた状態で、前記一対のクランクを、前記支点に対して前記ブランケットの側で近づくように互いに逆向きに回転させることにより、前記溶剤吸収体により、前記ブランケットの前記外周面を被覆することを特徴とする、請求項5に記載の印刷方法。
JP2007295848A 2007-11-14 2007-11-14 印刷装置および印刷方法 Expired - Fee Related JP4909242B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007295848A JP4909242B2 (ja) 2007-11-14 2007-11-14 印刷装置および印刷方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007295848A JP4909242B2 (ja) 2007-11-14 2007-11-14 印刷装置および印刷方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009119709A JP2009119709A (ja) 2009-06-04
JP4909242B2 true JP4909242B2 (ja) 2012-04-04

Family

ID=40812414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007295848A Expired - Fee Related JP4909242B2 (ja) 2007-11-14 2007-11-14 印刷装置および印刷方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4909242B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4738515B2 (ja) * 2009-08-06 2011-08-03 住友ゴム工業株式会社 印刷方法とそれに用いる溶剤吸収体
JP4913196B2 (ja) * 2009-09-30 2012-04-11 住友ゴム工業株式会社 溶剤吸収体

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08156388A (ja) * 1994-12-09 1996-06-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 印刷方法およびそれに用いる印刷装置
JP2000158620A (ja) * 1998-09-21 2000-06-13 Canon Inc 印刷装置及びそれを用いるプリント基板、電子源、及び画像表示装置の製造方法
JP2000158633A (ja) * 1998-11-25 2000-06-13 Canon Inc 溶媒吸収機構ならびにオフセット印刷装置および方法
JP2006035769A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Sumitomo Rubber Ind Ltd 印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009119709A (ja) 2009-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4616323B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
EP1710093B1 (en) Photosensitive resin composition for laser engravable printing substrate
JP4530367B2 (ja) 中空円筒状印刷基材
EP3401101A1 (en) Inkjet recording device
JP6731043B2 (ja) 平版印刷版原版及びその積層体並びに平版印刷版原版の製造方法
US20180345702A1 (en) Ink jet recording apparatus and ink jet recording method
JP4909242B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
JP5048235B2 (ja) 印刷装置
KR101564130B1 (ko) 인쇄 장치 및 인쇄 방법
JP2011056710A (ja) 圧胴用ジャケットとその製造方法
JP2007160676A (ja) 印刷方法および印刷装置
JP4499148B2 (ja) インキ被膜用平坦化ローラ
US20090143209A1 (en) Flexible roller assembly
TWI396631B (zh) 平坦化片以及使用該平坦化片的彩色濾光器製造方法
KR100616393B1 (ko) 플렉소 인쇄용 상승 부재 및 감광성 쇄판 권취 방법
JP5340589B2 (ja) 印刷装置および印刷方法
JPH07329443A (ja) 印刷インキ転写体およびそれを用いた印刷方法
JP2006035769A (ja) 印刷装置
JP2007331251A (ja) インキ着けゴムローラー
JP4548750B2 (ja) カラーフィルターの製造方法
US4178850A (en) Method and apparatus for offset printing employing fluoroelastomers
JP5332017B2 (ja) 新聞印刷用ブランケット胴及びこのブランケット胴を備えた新聞印刷用オフセット輪転印刷機
KR101658940B1 (ko) 인쇄 방법과 그것에 이용하는 용제 흡수체
EP1086826B1 (en) Ink supply roll for stencil printer
JP2005199604A (ja) スクリーン印刷版、及びそれを用いた複層膜体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090622

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110922

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees