JP4908349B2 - コネクタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタ装置に関し、より詳細には、接続用の突出部を有するベースコネクタを含むコネクタ装置に関する。
従来のコネクタ等の例が特許文献1、2に開示されている。特許文献1の雄コネクタは、絶縁ハウジングに収容された2本のピンコンタクトが、ハウジングの中心線と平行してハウジングの開口部に突出する接触ピン部と、ハウジンクから延出してプリント配線板にはんだ付けされるリード部とを有し、開口部に他の雌コネクタが挿入して嵌合される雄コネクタであって、ハウジング内に、両接触ピン部の中間に配設され、かつ、両接触ピン部の先端より長く突出する隔壁が設けられており、一方、両リード部は、互いに横外側方へ屈曲して延出させ、そのはんだ付け部分のピッチが両接触ピン部のピッチより大きく形成されていることを特徴とする。一方、特許文献1において、雄コネクタの開口部に挿入して嵌合される雌コネクタは、接触ピン部に嵌合するソケットコンタクトを収容する絶縁ハウジングが、隔壁に係合する欠除部を有する二股状に形成されていると共に、開口部の内側面に設けられた係止部に係合する係止手段を有している。このような雄コネクタ及び雌コネクタにより、小型化を図りながら、コンタクト間の沿面距離及び空間距離を大きくして、高電圧に対応できる。
また、特許文献2のコネクタは、第1の電気コネクタ要素を支持する第1の構成要素と、第1の電気コネクタ要素に嵌挿される第2の電気コネクタ要素を支持する第2の構成要素と、第1の構成要素に取り付けられ、第1の電気コネクタ要素を電気的に短絡させる短絡要素と、第2の構成要素に対して掛け止めされる掛け止め要素であって、第2の構成要素が第1の構成要素に嵌挿されると、短絡要素を非短絡位置まで退避させるとともに第1の構成要素に対して係合するよう移動可能となる掛け止め要素と、を備えており、掛け止め要素が係合されることにより、第1の構成要素と第2の構成要素の分離が阻止される。
特開平10−172649号公報 特開2002−3243638号公報
ところで、液晶パネルのインバータ基板については、近年の液晶パネルの大型化に伴い、その印加電圧が高くなってきている。通常、液晶パネルのインバータ基板等に使用される電源接続用のコネクタは、2極型(又は実質的に2極型)であり、一方の電極が、電源用電線(ホットライン)に接続され、他方が、接地電位とするためのグラウンド用電線(コールドライン)に接続される。このような電源接続用のコネクタにおいては、2極間に大きな電位差が生じることがあり、電極間の短絡を防止するため、例えば“100vの(最大)電位差ごとに間隔1mm”というように、最大となる電位差の大きさに応じて、電極間の距離を長くする必要がある。そして、電極間の最大の電位差が大きくなるほど電極間距離は長くなるため、電極間のスペースが有効に利用されることが望ましい。
また、例えば、基板側のベースコネクタと、これに対して取り付けられるソケットコネクタと、を有するコネクタ装置において、ベースコネクタとソケットコネクタとの接続が不完全である場合には、ベースコネクタの端子とソケットコネクタの端子との電気的接続が完了していない状態(半嵌合状態)となってしまう。そして、例えば、液晶パネルのインバータ基板等に使用される電源接続用のコネクタにおいては、上記のように印加電圧が高いことから、半嵌合状態を放置することは火災等の発生原因ともなり得るため、コネクタ間の電気的接続を確実なものとする必要がある。
特許文献1の技術においては、案内突片及び案内溝により、雌コネクタを正しい嵌合位置に誘導する構成となっている。そして、雄コネクタと雌コネクタとの嵌合が完了すると、雌コネクタの両係止突片が雄コネクタ1の係止溝に係合する。そして、その係合時におけるクリック感によって正しい嵌合状態を確認することができる。この“クリック感”とは、通常、その係合時に発生する音や、係合時に手に伝わる軽い振動などによって作業者が感じるものであると考えられる。しかし、このようなクリック感は一瞬のものであり、また、作業環境によっては明瞭に感じられない場合もあるので、このようなクリック感のみによっては、嵌合状態を確実に確認することはできないと考えられる。加えて、特許文献1の技術では、電極間のスペースが、雌コネクタを正しい嵌合位置に誘導するために利用されており、このスペースが嵌合状態の確認のために利用されているわけではない。
特許文献2のコネクタでは、電気的接続が達成されていなければ、掛け止め要素の押圧部が第2の構成要素に対して浮き上がった状態(第1位置で掛け止めされた状態)となる。そして、掛け止め要素の状態を目視にて確認することによって、コネクタにおいて電気的接続が達成されているかどうかを判断することができる。しかし、コネクタの周囲が暗い場合や、コネクタが狭いスペースに配置されている場合など、作業環境によっては、掛け止め要素の状態を目視で判断することが困難な場合も考えられる。そのため、特許文献2の技術を用いる場合には、コネクタの半嵌合状態を見逃してしまう可能性がある。また、このコネクタでは、第1の構成要素、第2の構成要素に加えて、さらに掛け止め要素が必要であるために、部品点数としては増加してしまっている。しかし、コネクタの構成は簡易なものであることが望ましい。また、特許文献2のコネクタは2極型であり、掛け止め要素は、二つの電気端子(及びピン)を覆うように配置されている。そのため、特許文献2の技術においては、電極間のスペースが利用されているわけではない。
そこで、本発明の目的は、簡易な構成により、確実な電気的接続が可能であると共に、電極間のスペースを有効利用できるコネクタ装置を提供することである。より具体的には、人間の指先などの触感によりコネクタの嵌合が完了したことを確認することによって、確実な電気的接続が可能となるコネクタ装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
上記の目的を達成するために、本発明に係るコネクタ装置は、複数の第1端子を支持し、基板に取り付けられるベースコネクタと、前記複数の第1端子に対して電気的に接続される複数の第2端子を支持し、前記ベースコネクタに対して接続されるソケットコネクタと、を備え、前記ソケットコネクタは、貫通孔が形成されたソケットハウジングを有し、前記ベースコネクタはベースハウジング本体部を有し、且つ、当該ベースハウジング本体部には、前記貫通孔に対して嵌入する突出部が形成されており、前記突出部は、前記ソケットコネクタが前記ベースコネクタに対して接続される方向である接続方向に関して手前側に突出しており、前記貫通孔に対する前記突出部の嵌入が完了すると、前記複数の第1端子と前記複数の第2端子とが電気的に接続された接続完了状態となり、前記複数の第2端子は、少なくとも一つの前記第2端子を含む第1の端子グループと、少なくとも一つの前記第2端子を含む第2の端子グループと、を有して構成され、前記第1の端子グループ及び前記第2の端子グループのそれぞれは、通電時において、前記第1の端子グループ及び前記第2の端子グループの一方よりも他方が高電位となるタイミングを有するように、電圧の印加が可能なものであり、前記貫通孔は、前記第1の端子グループと前記第2の端子グループとの間の領域に配置されており、前記ソケットハウジングの表面における、前記貫通孔の開口部の周辺には、単数又は複数の被接触領域が形成されており、前記接続完了状態において、一つの指の腹が、前記突出部の先端部と、前記単数又は複数の被接触領域の少なくとも一部と、の両方に対して同時に接触できるように構成されている。
この構成では、ソケットハウジングに貫通孔が形成されており、且つ、ベースハウジング本体部には、接続方向に沿って突出した突出部が形成されている。また、ソケットハウジングの表面における貫通孔の開口部の周辺には、被接触領域が形成されている。そして、貫通孔に対する突出部の嵌入が完了すると、複数の第1端子と複数の第2端子とが電気的に接続された接続完了状態となる。そして、接続完了状態においては、一つの指の腹が、突出部の先端部と、ソケットハウジングの表面における被接触領域と、の両方に対して同時に接触できるようになっている。そのため、作業者は、コネクタの接続作業の際に、一つの指の腹が、突出部の先端部とソケットハウジングの表面との両方に対して、同時に接触することを確認することで、コネクタ装置の電気的な接続が完了していることを簡易且つ確実に確認できる。一方、一つの指の腹が、これらの両方に対して同時に接触しない場合には、コネクタ装置の電気的な接続が完了していないことになる。これにより、簡易な構成により、コネクタにおける確実な電気的接続が可能となる。より具体的には、人間の指先などの触感により、コネクタの嵌合が完了したことを確認することによって、確実な電気的接続が可能となる。
なお、ここで、指の腹が同時に“接触”しているかどうかは、ソケットハウジングの表面に、指を軽く置いた程度の状態において判断されるものとする。例えば、電気的接続が完了する直前の状態においては、未だ電気的接続が完了していないものの、指を強引に貫通孔へと押し込むことで、一つの指の腹が、両者に対して同時に接触することも考えられる。このような状態は、ここでいう“接触”している状態には入らないものとする。
また、この構成によると、貫通孔は、複数の第2端子における、第1の端子グループと第2の端子グループとの間の領域に配置される。すなわち、第1の端子グループ及び第2の端子グループを有する実質的に2極型のコネクタにおいて、貫通孔及び突出部が電極間に位置することになる。そのため、例えば、高電圧の印加が必要な基板に用いられる、電源接続用のコネクタにおいて、広げられた電極間のスペースを有効利用できる。
また、2極間の最大電位差が大きい場合には、電極間は絶縁されている必要があり、それに関連して、2極間における電流の伝達距離は長い方が良い。そこで、ソケットハウジングに形成された貫通孔に突出部を嵌入する構成とすることで、ベースハウジング本体部及びソケットハウジングにおいて、少なくとも電極部分の沿面距離が確保されるために、突出部及び貫通孔が無い均一な状態に比べて、2極間における電流の伝達距離を長くすることができる。その結果、電極間(第1の端子グループと第2の端子グループとの間)において電流が流れ難くなり、2極間の最大電位差が大きい場合であっても、電極間がより確実に絶縁される。以上のように、この構成によると、簡易な構成により、確実な電気的接続が可能であると共に、電極間のスペースを有効利用できるコネクタ装置が得られる。
なお、“前記第1の端子グループ及び前記第2の端子グループの一方よりも他方が高電位となるタイミングを有する”とは、例えば、第1の端子グループ及び第2の端子グループのそれぞれに対して交流電圧が印加された場合に、一方が、他方よりも高電位になるタイミング(瞬間)があればよい、という意味であり、この場合の第1の端子グループ及び第2の端子グループの電位の高低の関係は、時間の経過と共に入れ替わるものであってもよい。また、例えば、第1の端子グループ及び第2の端子グループのそれぞれに対して直流電圧が印加されるような場合には、一方が他方よりも高電位である状態が維持されることも考えられるが、このような状態も含まれる意味であるとする。
また、前記単数又は複数の被接触領域は、前記開口部の周囲において、前記接続方向に直交する同一の平面上に配置されたものであり、前記接続完了状態における、前記先端部の、前記接続方向に関して最も手前側の部分の位置が、前記単数又は複数の被接触領域が位置する平面の位置から、当該平面に対して前記接続方向に関して手前側に1mm突出した位置までの範囲内にあってもよい。
これによると、接続完了状態において、一つの指の腹が、突出部の先端部とソケットハウジングの表面との両方に対して、同時に且つ確実に接触することになるので、コネクタ装置の電気的な接続が完了しているかどうかを確実に判断できる。また、突出部が必要以上に突出することがないので、コネクタ全体として低背化できる。また、例えば、このような構成とした上、さらに、突出部の先端部を、接続方向に直交する平面に平行となるように平面状に形成することによって、接続完了状態において、ソケットハウジングの開口部が突出部の先端部によって埋められ、突出部の先端部と被接触領域とが同一平面上に位置し且つ平面状態になる。これにより、コネクタ装置の電気的な接続が完了しているかどうかの判断が容易になる。
また、前記先端部は、平面状に形成されていてもよい。これによると、指の腹と突出部との接触面積が広くなるので、指の腹と突出部との接触を確実に把握することができる。そのため、コネクタ装置の電気的な接続が完了しているかどうかをより確実に判断できる。
また、前記単数又は複数の被接触領域は、平面状に形成されており、前記先端部の表面には、連続する凹凸部が形成されていてもよい。これによると、指の腹が突出部に接触したときに、ソケットハウジング表面の被接触領域と突出部との感触の違いにより、指の腹と突出部との接触を確実に把握することができる。そのため、コネクタ装置の電気的な接続が完了しているかどうかをより確実に判断できる。
また、前記複数の第2端子のそれぞれは、電線に対して電気的に接続できるものであり、前記接続方向と、前記ソケットコネクタからの前記電線の引き出し方向と、は直交していてもよい。これによると、電線の引き出し方向と接続方向とが直交しているために、電線が引っ張られた場合であっても、ソケットコネクタが抜けにくい構造とすることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しつつ説明する。以下においては、説明の便宜のために本発明の好適な実施形態例のみを示すが、これにより本発明を限定するものではない。
(全体構成について)
まず、本発明の第1実施形態に係るコネクタ装置の全体構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るコネクタ装置の全体構成を示す斜視概略図である。図2は、図1のソケットコネクタの斜視概略図である。図3は、図1のソケットコネクタの裏面斜視概略図である。図4は、図1のソケットコネクタを示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は背面図、(c)は底面図を示す。図5は、図1のソケットコネクタを示す概略図であり、(d)は側面図、(e)は正面図を示す。図6は、図1のベースコネクタの斜視概略図である。図7は、図1のベースコネクタの裏面斜視概略図である。図8は、図1のベースコネクタを示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は背面図、(c)は底面図を示す。図9は、図1のソケットコネクタを示す概略図であり、(d)は側面図、(e)は正面図を示す。図10は、図1のコネクタ装置の接続過程を説明するための正面視における概略説明図である。図11は、図1のコネクタ装置の接続過程を説明するための正面視における概略説明図である。図12は、図1のコネクタ装置の接続過程を説明するための側面視における概略説明図である。図13は、図1のコネクタ装置における、慣性ロック部とロック部とのロック動作を説明するための拡大概略説明図である。図14は、図1のコネクタ装置の接続完了状態における、指の腹、突出部、及び、被接触領域の位置関係について説明するための側面視概略図である。図15は、図1のコネクタ装置の接続完了状態における、指の腹、突出部、及び、被接触領域の位置関係について説明するための部分断面概略図である。
なお、正面図とは、電線の引き出し方向に沿って見た図(図1のD矢視図)であり、平面図とは、接続方向に沿ってソケットコネクタ側からベースコネクタ側を見たときの図(図1のE矢視図)である。背面図は正面図の反対側を示し、底面図は平面図の反対側を示す。側面図は図1のF矢視図に相当する。また、図2乃至5は、ソケットコネクタに電線が接続された状態を示している。また、図15の部分断面概略図は、図1のJ−J’矢視断面図の一部に相当する。
本実施形態にかかるコネクタ装置1は、液晶パネルのインバータ基板(基板)60と電源(図示せず)とを接続するためのものであり、図1に示すように、ベースコネクタ20と、ソケットコネクタ10とを有して構成されている。なお、本実施形態において、ソケットコネクタ10、ベースコネクタ20材料は、各種の導線、端子を除いて、プラスチック(絶縁材料)である。
ベースコネクタ20は、インバータ基板(基板)60に取り付けられ、基板60上の各電子部品(図示せず)に対して電気的に接続されている。また、ソケットコネクタ10はベースコネクタ20に対して接続されるものであり、ソケットコネクタ10には、電源に接続するための四つの電線50が接続されている。
また、ベースコネクタ20は四つの第1端子40を支持しており、ソケットコネクタ10は四つの第2端子30を支持している。そして、ソケットコネクタ10がベースコネクタ20に取り付けられると、これらの複数の端子が電気的に接続され、インバータ基板60に対して電力が供給されるようになっている。また、詳しくは後述するが、コネクタ装置1は、その接続完了状態において、ベースコネクタ20に形成された突出部22の先端部22sと、ソケットハウジング11の表面の複数の被接触領域15のうち少なくとも一部と、の両方に対して、一つの指の腹が同時に接触できるように構成されている。
以下の説明では、コネクタ装置1の接続動作において、ソケットコネクタ10がベースコネクタ20に対して接続される方向を接続方向とする(図1等における矢印方向参照)。また、突出部22は、ソケットコネクタ10に形成された貫通孔14に嵌入するようになっており、この嵌入方向と、上記の接続方向とは平行である(図1参照)。そして、接続方向と、ソケットコネクタ10からの電線50の引き出し方向(図1の矢印方向参照)とは直交している。すなわち、コネクタ装置1はL字接続型コネクタとなっている。以下、コネクタ装置1の各部の詳細について説明する。
(ソケットハウジング)
ソケットコネクタ10は、ベースコネクタ20に対して接続されるものであり、ソケットハウジング11を有し、四つの第2端子30を支持するように構成されている。四つの第2端子30は、四つの第1端子40に対して電気的に接続されるものである。また、ソケットハウジング11の本体部11bは、全体として直方体状に形成されている(図2,3,5参照)。なお、本実施形態においては、ソケットコネクタ10が、四つの第2端子30を支持するように構成されているが、ソケットコネクタは、複数の第1端子を支持するように構成されていればよく、二つ又は三つの第1端子を支持してもよく、五つ以上の第1端子を支持していてもよい。
(貫通孔)
ソケットコネクタ10のソケットハウジング11には貫通孔14が形成されており、この貫通孔14は、ソケットハウジング11を貫通するように、孔状に形成されている(図2乃至5参照)。そして、コネクタ装置1の接続時には、貫通孔14に対してベースコネクタ20の突出部22が嵌入する(詳細は後述する)。ソケットハウジング11は、上面部11sと底部11tとを有し(図2,図4(b),図5参照)、上面部11sには、貫通孔14へと連続する開口部14mが形成される(図2等参照)。また、貫通孔14は、接続方向に垂直な断面における輪郭線が四角形となるように形成されており、その内側には、幅方向(図の矢印方向参照)に関して両端部に形成された二つの内面14bと、幅方向に平行な二つの内面14cとが形成されている(図2等参照)。そして、二つの内面14b、及び、二つの内面14cは、接続方向に対して平行である。また、貫通孔14は電極間の領域において配置されている(詳細については後述する)。なお、本実施形態では貫通孔がこのような形状となっているが、貫通孔は、ソケットハウジングの上面部から底部へと貫通するように形成されていればよく、このようなものには限られない。例えば、貫通孔の断面における輪郭線の形状は、円形状であってもよい。
(ロック部)
また、ソケットハウジング11にはロック部12が形成されている。ロック部12は、板状部12p、先端部12f、操作部12gを有して構成され、支持部12sを介してソケットハウジング11の本体部11bに連結している(図2,図3,図5(d)参照)。板状部12pは、接続方向に対して平行な方向に伸びる板状部材である。先端部12fは、板状部12pの先端部において、本体部11b側に向かって突出する部分を含むように形成されている。また、操作部12gは、板状部12pにおける先端部12fとは反対側の先端部において、本体部11bとは反対側に向かって突出するように形成されている。このように、ロック部12は、先端部12fを有して鉤状に形成されている。
コネクタ装置1の接続完了状態では、ロック部12の先端部12fが、ベースコネクタ20のベースハウジング本体部21に形成された慣性ロック部23(後述する)に引っ掛けられることで、ベースコネクタ20とソケットコネクタ10との分離が抑制される。また、コネクタ装置1の接続状態を解除してソケットコネクタ10をベースコネクタ20から取り外す場合には、操作部12gを本体部11b側に押すことになる。これにより、ロック部12に対して、支持部12sを支点とした回転方向の力が加えられ、ロック部12の先端部12fが慣性ロック部23から外れて、ソケットコネクタ10を取り外すことが可能な状態になる。なお、ロック部12と本体部11bとは、本実施形態においては一体として形成されたものであるが、別々に形成されたものの結合によりこれらが構成されていてもよい。
また、ソケットハウジング11には、四つの第2端子30を受け入れるための凹部及び溝部が形成されており、四つの第2端子30は、この凹部及び溝部に嵌り込むことで、ソケットハウジング11に対して取り付けられている。また、ソケットコネクタ10は、四つの第2端子30を互いに絶縁するように構成されている。
(被接触領域)
また、ソケットハウジング11の表面における、貫通孔14の開口部14mの周辺には、複数の被接触領域15が形成されている(図1等参照)。具体的には、複数の被接触領域15には、四つの被接触領域15a,15b,15c,15dが含まれる。より詳細に説明すると、四角形状の開口部14mに対して、電線50の引き出し方向に関して開口部14mを挟むように、被接触領域15a及び被接触領域15bが形成されており、幅方向に関して開口部14mを挟むように、被接触領域15c及び被接触領域15dが形成されている(図1,図2,図4(a)参照)。そして、後述するように、接続完了状態において、一つの指の腹が、突出部22の先端部22sと、四つの被接触領域15a,15b,15c,15dの少なくとも一部と、の両方に対して同時に接触できるようになっている。また、複数の被接触領域15は、平面状に形成されている。
また、複数の被接触領域15は、開口部14mの周囲において、接続方向に直交する同一の平面15s上に配置されている(図2、図15等参照)。なお、平面15sは仮想的な平面である。また、複数の被接触領域15のそれぞれは、接続方向に直交する平面に平行となるように形成されている。
なお、ソケットハウジング表面には、単数又は複数の被接触領域が形成されていればよく、被接触領域は、本実施形態のようなものには限られない。例えば、ソケットハウジングに形成された溝や突起などによって区画された、複数の被接触領域が形成されていてもよい。また、一つの被接触領域のみが形成されていてもよい。
これに関して、本実施形態では、複数の被接触領域15が開口部を取り囲むように形成されている。しかし、本実施形態のように、被接触領域が開口部を取り囲むように形成されていなくてもよく、単数又は複数の被接触領域が開口部の周辺に形成されていればよい。すなわち、被接触領域は、開口部のまわりの領域のいずれかと重なるように形成されていればよい。例えば、接続方向に垂直な一方向のみに関して開口部を挟むように、被接触領域が形成されていてもよい。本実施形態に係るコネクタ装置を用いて説明すると、例えば、引き出し方向に関して開口部を挟むように、被接触領域15a及び被接触領域15bのみが形成されており、且つ、被接触領域15c及び被接触領域15dは形成されていなくてもよい。そして、このような場合には、幅方向に関して開口部を挟む部分は、例えば、引き出し方向に関して開口部を挟む部分である被接触領域15a及び被接触領域15bと同一平面になく、接続方向に関して奥側に落ち込んだ位置に形成されていてもよい。
また、単数又は複数の被接触領域は、開口部に近い領域において形成されていればよく、必ずしも開口部に隣接していなくてもよい。また、被接触領域は、平面状でなくてもよく、例えば、その表面に連続する凹凸部が形成されたものであってもよい。また、本実施形態においては、複数の被接触領域のそれぞれは、接続方向に直交する平面に平行となるように形成されているが、このような形態には限られず、複数の被接触領域の中には、接続方向に直交する平面に平行でないものが含まれていてもよい。
なお、本実施形態においては、被接触領域として、四つの被接触領域15a,15b,15c,15dを含む複数の被接触領域15が形成されているとしている。これらは連続した領域であるので、一つの環状の被接触領域が形成されているものとして考えることもできるが、本実施形態の説明においては、これらを複数の被接触領域15として扱う。
(第2端子について)
四つの第2端子30は、第1の端子グループ30fと、第2の端子グループ30sと、を有して構成されている(図4,5参照)。本実施形態においては、第1の端子グループ30f、及び、第2の端子グループ30sには、それぞれ二つの第2端子30が含まれている。
四つの第2端子30のそれぞれは、電線に対して電気的に接続できるものであり、本実施形態においては、四つの第2端子30に対して四つの電線50が接続されている。より具体的には、第1の端子グループ30fの二つの第2端子30には二つの電線50fが、第2の端子グループ30sの二つの第2端子30には二つの電線50sが、それぞれ接続されている(図1,4,5参照)。そして、二つの電線50fは、電源用電線(ホットライン)となっており、二つの電線50sは、接地電位とするためのグラウンド用電線(コールドライン)となっている。これらの四つの電線50は、ソケットコネクタ10に設けられた二つの押さえ部材13によって支持されている(図1,2等参照)。なお、本実施形態では、電線50fを電源用、電線50sをグラウンド用としているが、これは逆であってもよい。
そして、第1の端子グループ30f及び第2の端子グループ30sのそれぞれは、通電時において、第1の端子グループ30f及び第2の端子グループ30sの一方よりも他方が高電位となるタイミングを有するように、電圧の印加が可能なものである。そして、第1の端子グループ30f及び第2の端子グループ30sには、そのようなタイミングが生じるように電圧(交流電圧)が印加される。
そして、第1の端子グループ30f及び第2の端子グループ30sのそれぞれには、一方が他方よりも高電位になるという高低関係を互いに入れ替えつつ、交流電圧が印加される。具体的には、二つの電線50sは接地電位に維持され、二つの電線50fの電位が、高電位側(正側)及び低電位側(負側)の間で周期的に変化するため、第1の端子グループ30f及び第2の端子グループ30sの一方が他方よりも高電位となるタイミングが生じる(なお、両者の電位が同電位になる瞬間もある)。
このように、2極間(第1の端子グループ30fと第2の端子グループ30sとの間)には時間の経過に応じて電位差が生じる。また、電極間の短絡を防止するため、最大となる電位差の大きさに応じて電極間の距離(図4(b)のD1参照)を長くする必要がある。一例として、本実施形態においては、100vの最大電位差ごとに間隔が1mmとなるように電極間の距離D1を設定する。電極間の最大電位差が大きくなるほど、電極間距離D1を長く設定することになる。例えば、2極間の最大電位差が1500vであれば、D1は15mmとなる。
四つの第2端子30は、四つの第1端子40に対して電気的に接続されるものであり、それぞれ、金属板から各種加工を経て形成され、第1端子40を挟んで受け入れることができるような形状及び寸法を有している。具体的には、四つの第2端子30のそれぞれは、電線50に接続される電線接続部と、第1端子40の一部を挟むように形成された先端部とを有して構成されており、この先端部は、金属板に曲げ加工等を施すことによって、二枚の板状部が対向する形状を有している。そして、第2端子30は、この先端部において弾性変形をしつつ、第1端子40の板状の接触部40d(後述)を挟むことで、第1端子40と電気的に接続されるように構成されている。より詳細には、第2端子30の先端部の、対向する二枚の板状部間の幅が当初は狭くなっており、この幅よりも厚い接触部40dの挿入に伴って、この幅が拡がるようになっている。
四つの電線50はそれぞれ絶縁外装されており、この外装部の端部においては、第2端子30との電気的接続のために内部の導体が露出している。そして、電線50は、第2端子30に対してはんだ付け等の方法により取り付けられる。
なお、本実施形態では、第2端子30が四つであるので、接続される電線50も四本であるが、第2端子の数はこのようなものには限られない。そして、複数の第2端子が設けられている場合には、その数に応じて複数の電線が接続されることになる。
また、本実施形態では、四つの第2端子30が設けられており、第1の端子グループ30f、及び、第2の端子グループ30sは、それぞれ二つの第2端子30を有して構成されている。しかし、このような形態には限られず、しかし、このような形態には限られず、ソケットコネクタは、複数の第1端子に対して電気的に接続される複数の(二つ若しくは三つ、又は五つ以上の)第2端子を有していればよい。そして、その場合であっても、複数の第2端子は、少なくとも一つの第2端子を含む第1の端子グループと、少なくとも一つの第2端子を含む第2の端子グループと、を有して構成されることになる。そして、例えば、第1の端子グループの第2端子の数は一つであっても又は三つ以上であってもよいし、第2の端子グループの第2端子の数についても、一つであってもよいし、又は三つ以上であってもよい。
(貫通孔の配置について)
また、貫通孔14は、第2端子30における、第1の端子グループ30fと第2の端子グループ30sとの間の領域(すなわち電極間の領域)に配置されている(図3,図4(c),図8(b),図9(e)参照)。ここで、“第1の端子グループ30fと第2の端子グループ30sとの間の領域”とは、第1の端子グループ30fと第2の端子グループ30sとの間に挟まれた、電線の引き出し方向に関して広がりを持った領域のことである。より具体的には、貫通孔14は、複数の第2端子30、及び、複数の第1端子40のうち、少なくともいずれかによって挟まれる位置に配置されていればよい。本実施形態に係るコネクタ装置1においては、貫通孔14がこのように配置されることによって、第1の端子グループ30fの二つの第2端子30と、及び、第2の端子グループ30sの二つの第2端子30と、を結ぶ直線上に、貫通孔14及び突出部22が位置している。なお、貫通孔の配置は、本実施形態のようなものには限られず、貫通孔は上記のような領域内に配置されていればよい。
(ベースハウジング)
ベースコネクタ20は、基板60に取り付けられるものであり、ベースハウジング本体部21と、突出部22と、四つの第1端子40と、を有して構成されている(図6乃至9参照)。そして、四つの第1端子40は、基板60上の電子部品(図示せず)に対して電気的に接続される。さらに、四つの第1端子40は、四つの第2端子30に対して電気的に接続される。
ベースハウジング本体部21には、四つの第1端子40を受け入れるための凹部及び溝部が形成されており、四つの第1端子40は、この凹部及び溝部に嵌り込むことで、ベースハウジング本体部21に対して取り付けられている。
また、後述するように、四つの第1端子40は、第1の端子グループ40fと、第2の端子グループ40sとを有して構成され、第1の端子グループ40f、及び、第2の端子グループ40sは、ベースハウジング本体部21の幅方向に沿って並べられている(図6,7,8参照)。すなわち、ベースハウジング本体部21において、第1の端子グループ40f及び第2の端子グループ40sが並べられている方向を幅方向とする(図1,6,7,8等参照)。
(突出部)
ベースコネクタ20のベースハウジング本体部21には、突出部22が形成されている。突出部22は、貫通孔14の内面形状に沿った形状を有し、ソケットハウジング11に形成された貫通孔14に対して嵌入するものである。そして、突出部22の貫通孔14に対する嵌入が完了すると、四つの第2端子30と四つの第1端子40とが電気的に接続された状態となる(この状態を接続完了状態とする)。突出部22は、接続方向に関して手前側に突出している(図6,8,9参照)。なお、接続方向とは、上記のように、ソケットコネクタ10がベースコネクタ20に対して接続される方向である。また、突出部22は、ベースハウジング本体部21から、接続方向に沿って突出して形成されている。
突出部22は、一つの塊状として且つ柱状に形成されている。また、突出部22は直方体状に形成されている。そのため、突出部22には、四つの側面が形成されている。突出部22の、幅方向に関して両端部に形成された二つの側面22bは、接続方向に対して平行である(図6,図8(b),図9参照)。また、突出部22には、二つの側面22bと直交する面として、幅方向に平行な二つの側面22cが形成されている(図6,図8,図9参照)。そして、突出部22の、幅方向に平行な二つの側面22cは、接続方向に対して平行である。また、突出部22の先端部22sは、平面状に形成されている(図6,図8(b),図9参照)。また、突出部22の先端部22sは、接続方向に直交する平面に平行となるように形成されている(図6,図8(b),図9参照)。
なお、本実施形態では突出部22が接続方向に沿って突出して形成されているが、突出部22は接続方向に関して手前側に突出していればよく、突出部の突出方向は、接続方向に沿ったものでなくてもよく、突出方向が接続方向に対して傾いていてもよい。
また、本実施形態では、突出部が、角柱状に形成されているが、突出部は、貫通孔に対して嵌入するものであればよく、このようなものには限られない。例えば、本実施形態のような二つの側面22b及び二つの側面22cは形成されていなくてもよい。また、突出部は、直方体状に形成されていなくてもよく、例えば、二つの側面22b以外の側面が、曲面であってもよい。また、突出部は、円柱状であってもよい。また、突出部は、一つの塊状として形成されていなくてもよく、例えば、離隔して配置された二つの柱状部から構成されていてもよい。
(慣性ロック部)
ベースハウジング本体部21は、慣性ロック部23をさらに有して構成されている。上記のように、慣性ロック部23には、鉤状のロック部12が引っ掛けられる。慣性ロック部23は、ベースハウジング本体部21の側壁面24から突出形成されており、且つ、幅方向に沿って伸びている(図6乃至8参照)。
慣性ロック部23の、接続方向に関してソケットコネクタ10側には、ソケットコネクタ10の接続動作においてロック部12が接触する第1接触面23bが形成されている(図6,図8(a),図8(b),図13参照)。そして、側壁面24の位置する平面24sと第1接触面23bとの間の角度C(図13参照)が、本実施形態では約60度となっている。なお、この角度Cは、35度以上90度未満であることが望ましく、60度でなくてもよい。
また、慣性ロック部23には、接続方向に平行な第2接触面23cがさらに形成されている(図13参照)。第2接触面23cは、ソケットコネクタ10の接続動作において、ロック部12が第1接触面23bとの接触後に接触する面である。また、慣性ロック部23の第1接触面23bは、四つの第2端子30と四つの第1端子40との接続が完了する接続完了状態における、ソケットコネクタ10のロック部12の位置よりも、接続方向に関して手前側の位置に形成されている(図12(c)、図13参照)。図13で説明すると、接続完了状態におけるロック部12の位置は、図13において破線で示した最も下のロック部12の位置に相当する。そして、その最も下のロック部12の位置よりも、慣性ロック部23は図における上方、すなわち、接続方向に関して手前側の位置に形成されている。
また、慣性ロック部23の下面には第3接触面23dが形成されている。コネクタ装置1の接続完了状態においては、ロック部12の先端部12fの、接続方向に関して手前側への変位が、第3接触面23dによって制限されることにより、コネクタ装置1の分離が抑制される。なお、第2接触面はなくてもよい。また、第1接触面の位置は、本実施形態における位置には限られない。
(第1端子について)
四つの第1端子40の詳細について説明する。四つの第1端子40は、それぞれ、第1端子40w、第1端子40x、第1端子40y、第1端子40zである(図6,7,図8(a)参照)。また、四つの第1端子40は、それぞれ、板状の接触部40dを有して構成されている。そして、コネクタ装置1の接続時には、四つの第2端子30が、四つの接触部40dに接触することで、四つの第2端子30と、四つの第1端子40とが電気的に接続されることになる。
上記のように、ベースコネクタ20によって支持される四つの第1端子40は、四つの第2端子30に対して電気的に接続されるため、第2端子30と同様に、四つの第1端子40も、第1の端子グループ40fと、第2の端子グループ40sとを有して構成されることになる(図6乃至9参照)。具体的には、第1の端子グループ40fは二つの第1端子40(第1端子40w、第1端子40x)を含んで構成され、第2の端子グループ40sは、二つの第1端子40(第1端子40y、第1端子40z)を含んで構成される。そして、第1の端子グループ30fの二つの第2端子30は、第1の端子グループ40fの二つの第1端子40に対して接続され、第2の端子グループ30sの二つの第2端子30は、第2の端子グループ40sの二つの第1端子40に対して接続される。
そして、第2端子30と同様に、第1端子40における第1の端子グループ40f及び第2の端子グループ40sのそれぞれは、通電時において、第1の端子グループ40f及び第2の端子グループ40sの一方よりも他方が高電位となるタイミングを有するように、電圧の印加が可能なものである。そして、第1の端子グループ40f及び第2の端子グループ40sには、そのようなタイミングが生じるように電圧が印加される。
そして、第1の端子グループ40f及び第2の端子グループ40sのそれぞれには、一方が他方よりも高電位になるという高低関係を互いに入れ替えつつ、交流電圧が印加される。具体的には、二つの電線50sは接地電位に維持され、二つの電線50fの電位が、高電位側(正側)及び低電位側(負側)の間で周期的に変化するため、第1の端子グループ40f及び第2の端子グループ40sの一方が他方よりも高電位となるタイミングが生じる(なお、両者の電位が同電位になる瞬間もある)。
また、第1の端子グループ40f、及び、第2の端子グループ40sは、それぞれ、先端部40b,40cを有して構成されている。四つの第1端子40がベースコネクタ20に対して取り付けられた状態では、第1の端子グループ40f、及び、第2の端子グループ40sのそれぞれにおいて、先端部40b,40cがベースコネクタ20の底面から突出した状態となる(図6乃至9参照)。そして、二つの先端部40b及び二つの先端部40cが、基板60に形成された接続端子部分に挿入されることにより、四つの第1端子40と基板60上の電子部品とが電気的に接続されることになる。
なお、本実施形態においては、ベースコネクタ20は、四つの第1端子40を支持するように構成されているが、ベースハウジングは、複数の第1端子を支持するように構成されていればよく、二つ又は三つの第1端子を支持してもよく、五つ以上の第1端子を支持していてもよい。
また、ベースコネクタにおいては、複数の第1端子が、少なくとも一つの第1端子を含む第1の端子グループと、少なくとも一つの第1端子を含む第2の端子グループと、を有して構成されていればよく、本実施形態のような構成には限られない。例えば、第1の端子グループの第1端子の数は一つであっても又は三つ以上であってもよいし、第2の端子グループの第1端子の数についても、一つであってもよいし、又は三つ以上であってもよい。
また、本実施形態では、四つの第1端子40が設けられており、第1の端子グループ40f、及び、第2の端子グループ40sは、それぞれ二つの第1端子40を有し、且つ、それぞれの第1端子40が、接触部40dを有して構成されている。しかし、このような形態には限られず、ベースコネクタは、複数の第2端子に対して電気的に接続される複数の第1端子を有していればよい。
また、本実施形態とは異なり、ベースコネクタ、及び、ソケットコネクタが、二つ若しくは三つ、又は五つ以上の、第1端子、及び、第2端子を支持するように構成される場合には、第1端子における第1の端子グループ、及び、第2の端子グループは、それぞれ、第2の端子における第1の端子グループ、及び、第2の端子グループに対応するように分けられる。
(突出部の配置について)
また、突出部22は、第1端子40における、第1の端子グループ40fと第2の端子グループ40sとの間の領域に配置されている(図6,図8(a),図8(b),図9(e)参照)。ここで、突出部22は、第1の端子グループ40fに属する第1端子40wの接触部40dと、第2の端子グループ40sに属する第1端子40yの接触部40dと、を結ぶ直線上に位置しているわけではない(図6,図8(a)参照)。しかし、第1の端子グループ40fと第2の端子グループ40sとの間の領域には位置している。ここで、“第1の端子グループ40fと第2の端子グループ40sとの間の領域”とは、第1の端子グループ40fと第2の端子グループ40sとの間に挟まれた、電線の引き出し方向に関して広がりを持った領域のことである。より具体的には、突出部22は、複数の第2端子30、及び、複数の第1端子40のうち、少なくともいずれかによって挟まれる位置に配置されていればよい。本実施形態に係るコネクタ装置1においては、突出部22がこのように配置されることによって、第1の端子グループ30fの二つの第2端子30と、及び、第2の端子グループ30sの二つの第2端子30と、を結ぶ直線上に、貫通孔14及び突出部22が位置している。なお、突出部の配置は、本実施形態のようなものには限られず、突出部は上記のような領域内に配置されていればよい。
(接続完了状態について)
次に、接続完了状態におけるソケットコネクタ10及びベースコネクタ20の位置関係について説明する。上記のように、四つの被接触領域15a,15b,15c,15dを含む複数の被接触領域15は、開口部14mの周囲において、接続方向に直交する同一の平面上に配置されている(図15の平面15s参照)。そして、コネクタ装置1の接続完了状態における、突出部22の先端部22sの、接続方向に関して最も手前側の部分の位置は、複数の被接触領域15が位置する平面15sの位置にある(図15参照)。すなわち、接続完了状態において、先端部22sは、複数の被接触領域15が位置する平面15sと同一平面上に位置している。
なお、本実施形態では上記のように構成されているが、接続完了状態における先端部22sの位置はこのようなものには限られない。具体的には、接続完了状態において、先端部の、接続方向に関して最も手前側の部分の位置が、複数の被接触領域15が位置する平面15sの位置から、当該平面15sに対して接続方向に関して手前側に1mm突出した位置までの範囲内にあることが望ましい(図16(a)の範囲K参照。第2実施形態の説明にて後述)。これは、先端部の位置が、複数の被接触領域15が位置する平面15sの位置よりも接続方向奥側にあると、指の腹を、被接触領域15だけでなく先端部にも接触させるのが難しくなり、また、先端部の位置が、平面15sに対して接続方向に関して手前側に1mmよりも大きく突出した位置にあると、指の腹を先端部だけでなく被接触領域15にも接触させるのが難しくなり、どちらの場合にも、指の腹が、先端部と被接触領域との両方に接触していることの判断が難しくなるからである。
また、本実施形態では、先端部22sが平面状に形成されているが、このような形態には限られず、突出部の先端部は平面状でなくてもよい(後述する第3、第4実施形態参照)。そして、突出部の先端部が平面状でない場合には、先端部の、接続方向に関して最も手前側の部分の位置が、複数の被接触領域15が位置する平面15sの位置から、当該平面15sに対して接続方向に関して手前側に1mm突出した位置までの範囲内にあることが望ましい。
そして、接続完了状態においては、一つの指の腹が、突出部22の先端部22sと、複数の被接触領域15の少なくとも一部と、の両方に対して同時に接触できるようになっている。具体的には、例えば、図15に示すように、接続完了状態においては、一つの指70の腹70hが、先端部22sと、被接触領域15aと、被接触領域15bとに対して同時に接触できる。なお、図15は接触状態の一例であり、例えば、一つの指の腹70hが、先端部22sと、被接触領域15bと、の両方に対して同時に接触すればよく、指の腹が被接触領域15aに接触しなくてもよい。すなわち、接続完了状態においては、一つの指の腹が、先端部22sと、複数の被接触領域15の一部と、に同時に接触できればよい。
(接続動作)
次に、コネクタ装置1の接続動作について図を参照しつつ説明する。まず、例えばソケットコネクタ10の側面を手で持ち、ベースコネクタ20の上方位置まで、ソケットコネクタ10を移動させる(図10(a),図12(a)参照)。
次に、突出部22が貫通孔14に挿入されるように、ソケットコネクタ10をベースコネクタ20に対して接触させる(図10(b)参照)。
そして、例えば親指を使って、ソケットコネクタ10を接続方向についてさらに奥側へ押し込むと、ソケットコネクタ10が、突出部22に沿ってスライドしながらベースコネクタ側へ移動する(図11(c),図12(b)参照)。この状態においては、先端部22sが、複数の被接触領域15に対して接続方向奥側へ落ち込んだ状態となっており、一つの指の腹が、先端部22sと、複数の被接触領域15の少なくとも一部と、の両方に対して同時に接触することはない。
なお、ここで、指の腹が同時に“接触”しているかどうかは、ソケットハウジング11の表面に指を軽く置いた程度の状態において判断されるものとする。例えば、電気的接続が完了する直前の状態においては、未だ電気的接続が完了していないものの、指を強引に貫通孔14へと押し込むことで、一つの指の腹が、両者に対して同時に接触することも考えられる。このような状態は、ここでいう“接触”している状態には入らないものとする。ところで、このように、指を強引に押し込むことにより指の腹が両者に接触した場合においても、作業者は、先端部22sが、複数の被接触領域15と同一の平面上に位置していないことについては明らかに認識できるので、これによって、コネクタ装置1の接続が完了していないことを確実に確認できる。以上から、いずれにしても(すなわち、ソケットハウジング11の表面に指を軽く置いた状態、及び、強引に指を貫通孔14に押し込んだ状態のいずれにしても)、コネクタ装置1の接続が完了していない状態においては、先端部22sとソケットハウジング11表面との位置関係を、指で直接触って確認することで、接続が完了していないことを確実に確認できる。そのため、接続が完了していないのに、接続が完了した状態であると誤認してしまうことを防止できる。
また、この段階においては、慣性ロック部23の第1接触面23bとロック部12の先端部40cとが接触する(図12(b)、図13実線部参照)。そして、この仮接触によって、ソケットコネクタ10の進入角度が矯正される。
そして、さらにソケットコネクタ10を押し込むと、ロック部12が、慣性ロック部23の突出方向に向かって撓む(図13の破線部参照)。そのため、ロック部12が、慣性ロック部23を乗り越えることになる。
さらにソケットコネクタ10を押し込むと、突出部22の貫通孔14に対する嵌入が完了する。そして、ロック部12の先端部40cが、慣性ロック部23に引っ掛り、ソケットコネクタ10の接続方向に関する変位が制限される(図13破線部参照)。これにより、ソケットコネクタ10のベースコネクタ20からの分離が抑制されて、コネクタ装置1の接続が完了する(図1,図11(d),図12(c),図13参照)。そして、四つの第2端子30と四つの第1端子40とが電気的に接続された接続完了状態となる。
そして、この接続完了状態においては、一つの指の腹70hが、突出部22の先端部22sと、ソケットハウジング11の表面における被接触領域15の一部と、の両方に対して同時に接触できるようになっている(図14、図15参照)。そのため、コネクタの接続作業の際に、一つの指の腹70hが、突出部22の先端部22sとソケットハウジング11の表面との両方に対して、同時に当たることを確認することで、指先の触感により、コネクタ装置1の電気的な接続が完了していることを簡易且つ確実に確認できる。一方、一つの指の腹が、これらの両方に対して同時に当たらない場合には、コネクタ装置1の電気的な接続が完了していないことになる。
そして、図11(d),図12(c),図14,図15に示すように、接続完了状態では、突出部22の先端部22sが、ソケットコネクタ10の表面の複数の被接触領域15が位置する平面と同一平面上に位置している。そのため、指で触ることで、接続完了状態を容易に確認できる。
以上のようにして、ソケットコネクタ10を押し込むという一回の動作によって、ソケットコネクタ10とベースコネクタ20との接続が完了する。また、半嵌合状態を確実に回避できる。
なお、接続動作においては、図14のような状態で、例えば親指でソケットコネクタ10を押すことによって、ソケットコネクタ10をベースコネクタ20に対して押し込み、且つ、その親指によって接続確認を行なうことができる。例えばこのようにして接続することで、接続及び嵌合確認を一連の動作として行なうことができる。なお、接続及び接続確認に使用する指はそれぞれ異なっていてもよく、例えば接続動作は複数の指を使って行ない、接続確認のときには一つの指を使ってもよい。
また、例えば、太い電線を使えない事情がある場合には、本実施形態のように、二本以上の電源用電線(又は、グラウンド用電線)をコネクタに使用することがある。このような場合に、例えば本実施形態では、第2端子30、第1端子40の数としてはそれぞれ四つであり、外見上は4極のようであるが、二つの電極は電源用であり、他の二つの電極はグラウンド用であるので、実質的には2極であるといえる。
(効果)
次に、本実施形態に係るコネクタ装置1の効果について説明する。コネクタ装置1は、四つの第1端子40を支持し、基板60に取り付けられるベースコネクタ20と、四つの第1端子40に対して電気的に接続される四つの第2端子30を支持し、ベースコネクタ20に対して接続されるソケットコネクタ10と、を備え、ソケットコネクタ10は、貫通孔14が形成されたソケットハウジング11を有し、ベースコネクタ20はベースハウジング本体部21を有し、且つ、当該ベースハウジング本体部21には、貫通孔14に対して嵌入する突出部22が形成されており、突出部22は、ソケットコネクタ10がベースコネクタ20に対して接続される方向である接続方向に関して手前側に突出しており、貫通孔14に対する突出部22の嵌入が完了すると、四つの第1端子40と四つの第2端子30とが電気的に接続された接続完了状態となり、四つの第2端子30は、少なくとも一つの第2端子30を含む第1の端子グループ30fと、少なくとも一つの第2端子30を含む第2の端子グループ30sと、を有して構成され、第1の端子グループ30f及び第2の端子グループ30sのそれぞれは、通電時において、第1の端子グループ30f及び第2の端子グループ30sの一方よりも他方が高電位となるタイミングを有するように、電圧の印加が可能なものであり、貫通孔14は、第1の端子グループ30fと第2の端子グループ30sとの間の領域に配置されており、ソケットハウジング11の表面における、貫通孔14の開口部14mの周辺には、複数の被接触領域15が形成されており、接続完了状態において、一つの指の腹が、突出部22の先端部22sと、複数の被接触領域15の少なくとも一部と、の両方に対して同時に接触できるように構成されている。
この構成では、ソケットハウジング11に貫通孔14が形成されており、且つ、ベースハウジング本体部21には、接続方向に沿って突出した突出部22が形成されている。また、ソケットハウジング11の表面における貫通孔14の開口部14mの周辺には、被接触領域15が形成されている。そして、貫通孔14に対する突出部22の嵌入が完了すると、四つの第1端子40と四つの第2端子30とが電気的に接続された接続完了状態となる。そして、接続完了状態においては、一つの指の腹が、突出部22の先端部22sと、ソケットハウジング11の表面における被接触領域15と、の両方に対して同時に接触できるようになっている。そのため、作業者は、コネクタの接続作業の際に、一つの指の腹が、突出部22の先端部22sとソケットハウジング11の表面との両方に対して、同時に接触することを確認することで、コネクタ装置1の電気的な接続が完了していることを簡易且つ確実に確認できる。一方、一つの指の腹が、これらの両方に対して同時に接触しない場合には、コネクタ装置1の電気的な接続が完了していないことになる。これにより、簡易な構成により、コネクタにおける確実な電気的接続が可能となる。より具体的には、人間の指先などの触感により、コネクタの嵌合が完了したことを確認することによって、確実な電気的接続が可能となる。
なお、ここで、指の腹が同時に“接触”しているかどうかは、ソケットハウジング11の表面に、指を軽く置いた程度の状態において判断されるものとする。例えば、電気的接続が完了する直前の状態においては、未だ電気的接続が完了していないものの、指を強引に貫通孔14へと押し込むことで、一つの指の腹が、両者に対して同時に接触することも考えられる。このような状態は、ここでいう“接触”している状態には入らないものとする。
また、この構成によると、貫通孔14は、四つの第2端子30における、第1の端子グループ30fと第2の端子グループ30sとの間の領域に配置される。すなわち、第1の端子グループ30f及び第2の端子グループ30sを有する実質的に2極型のコネクタにおいて、貫通孔14及び突出部22が電極間に位置することになる。そのため、例えば、高電圧の印加が必要な基板に用いられる、電源接続用のコネクタにおいて、広げられた電極間のスペースを有効利用できる。
また、2極間の最大電位差が大きい場合には、電極間は絶縁されている必要があり、それに関連して、2極間における電流の伝達距離は長い方が良い。そこで、ソケットハウジング11に形成された貫通孔14に突出部22を嵌入する構成とすることで、ベースハウジング本体部21及びソケットハウジング11において、少なくとも電極部分の沿面距離が確保されるために、突出部22及び貫通孔14が無い均一な状態に比べて、2極間における電流の伝達距離を長くすることができる。その結果、電極間(第1の端子グループ30fと第2の端子グループ30sとの間)において電流が流れ難くなり、2極間の最大電位差が大きい場合であっても、電極間がより確実に絶縁される。以上のように、この構成によると、簡易な構成により、確実な電気的接続が可能であると共に、電極間のスペースを有効利用できるコネクタ装置が得られる。
なお、“第1の端子グループ30f及び第2の端子グループ30sの一方よりも他方が高電位となるタイミングを有する”とは、例えば、本実施形態のように、第1の端子グループ30f及び第2の端子グループ30sのそれぞれに対して交流電圧が印加された場合に、一方が、他方よりも高電位になるタイミング(瞬間)があればよい、という意味であり、この場合の第1の端子グループ30f及び第2の端子グループ30sの電位の高低の関係は、本実施形態において示したように、時間の経過と共に入れ替わるものであってもよい。また、これ以外にも、例えば、第1の端子グループ及び第2の端子グループのそれぞれに対して直流電圧が印加されるような場合には、一方が他方よりも高電位である状態が維持される(高低関係が入れ替わることなく維持される)ことも考えられるが、このような状態も含まれる意味であるとする。
また、コネクタ装置1において、複数の被接触領域15は、開口部14mの周囲において、接続方向に直交する同一の平面15s上に配置されたものであり、接続完了状態における、先端部22sの、接続方向に関して最も手前側の部分の位置が、複数の被接触領域15が位置する平面15sの位置にある。
このため、接続完了状態において、一つの指の腹が、突出部22の先端部22sとソケットハウジング11の表面との両方に対して、同時に且つ確実に接触することになるので、コネクタ装置1の電気的な接続が完了しているかどうかを確実に判断できる。また、突出部22が必要以上に突出することがないので、コネクタ全体として低背化できる。また、このような構成とした上、さらに、本実施形態のように、突出部22の先端部22sを、接続方向に直交する平面15sに平行となるように平面状に形成することによって、接続完了状態において、ソケットハウジング11の開口部14mが突出部22の先端部22sによって埋められ、突出部22の先端部22sと被接触領域15とが同一平面上に位置し且つ平面状態になる。これにより、コネクタ装置の電気的な接続が完了しているかどうかの判断が容易になる。
また、コネクタ装置1において、先端部22sは、平面状に形成されている。これによると、指の腹と突出部22との接触面積が広くなるので、指の腹と突出部22との接触を確実に把握することができる。そのため、コネクタ装置の電気的な接続が完了しているかどうかをより確実に判断できる。
また、コネクタ装置1において、四つの第2端子30のそれぞれは、電線50に対して電気的に接続できるものであり、接続方向と、ソケットコネクタ10からの電線の引き出し方向と、は直交している。このため、電線50の引き出し方向と接続方向とが直交しているために、電線50が引っ張られた場合であっても、ソケットコネクタ10が抜けにくい構造とすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るコネクタ装置について、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、図に同一の符号を付してその説明を省略する。図16は、本発明の他の実施形態に係るコネクタ装置を示す部分断面概略図であり、(a)は第2実施形態に係るコネクタ装置を示す。図16(a)の断面は、上記の実施形態における図15に対応するものであり、以下、図15と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態にかかるコネクタ装置101は、突出部122の先端部122sの高さが上記の実施形態に係るコネクタ装置とは異なる。具体的には、接続完了状態における、突出部122の先端部122sの、接続方向に関して最も手前側の部分の位置は、複数の被接触領域15が位置する平面15sに対して、接続方向に関して手前側に1mm突出した位置である(図16(a)参照)。すなわち、すなわち、先端部122sは、複数の被接触領域15が位置する平面15sの位置から、接続方向に関して手前側に1mm突出した位置にある。
なお、本実施形態ではこのように構成されているが、接続完了状態における先端部122sの位置はこのようなものには限られない。具体的には、接続完了状態において、先端部の、接続方向に関して最も手前側の部分の位置が、複数の被接触領域15が位置する平面15sの位置から、当該平面15sに対して接続方向に関して手前側に1mm突出した位置までの範囲内にあることが望ましい(図中の範囲K参照)。
また、本実施形態では、先端部122sが平面状に形成されているが、このような形態には限られず、突出部の先端部は平面状でなくてもよい(後述する第3、第4実施形態参照)。そして、突出部の先端部が平面状でない場合には、先端部の、接続方向に関して最も手前側の部分の位置が、複数の被接触領域15が位置する平面15sの位置から、当該平面15sに対して接続方向に関して手前側に1mm突出した位置までの範囲内にあることが望ましい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るコネクタ装置について、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、図に同一の符号を付してその説明を省略する。図16は、本発明の他の実施形態に係るコネクタ装置を示す部分断面概略図であり、(b)は第3実施形態に係るコネクタ装置を示す。図16(b)の断面は、上記の第1実施形態における図15に対応するものであり、以下、図15、図16(a)と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態に係るコネクタ装置201は、突出部222の先端部222sの形状が上記の実施形態とは異なる。具体的には、複数の被接触領域15は、平面状に形成されており、且つ、先端部222sの表面には、連続する凹凸部が形成されている。より具体的には、先端部222sにおいては、複数の突起部222tと、複数の溝部222vとが交互に連続して形成されている(図16(b)参照)。そのため、先端部222sと、複数の被接触領域15とで、指の腹が接触したときに、その感触が異なるようになっている。
本実施形態に係るコネクタ装置201においては、複数の被接触領域15は、平面状に形成されており、先端部222sの表面には、連続する凹凸部が形成されている。このため、指の腹が突出部222に接触したときに、ソケットハウジング11表面の被接触領域15と突出部222との感触の違いにより、指の腹と突出部222との接触を確実に把握することができる。そのため、コネクタ装置の電気的な接続が完了しているかどうかをより確実に判断できる。
また、このように、突出部222の先端部222sが平面状でない場合には、先端部222sの、接続方向に関して最も手前側の部分の位置、すなわち、突起部222tの先端が、複数の被接触領域15が位置する平面15sの位置から、当該平面15sに対して接続方向に関して手前側に1mm突出した位置までの範囲内にあることが望ましい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係るコネクタ装置について、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、図に同一の符号を付してその説明を省略する。図16は、本発明の他の実施形態に係るコネクタ装置を示す部分断面概略図であり、(c)は第4実施形態に係るコネクタ装置を示す。図16(c)の断面は、上記の第1実施形態における図15に対応するものであり、以下、図15、図16(b)と異なる部分を中心に説明する。
本発明に係るコネクタ装置301は、突出部322の先端部322sの形状が上記の第3実施形態とは異なる。具体的には、先端部322sにおいては、複数の突起部322tと、複数の溝部322vとが交互に連続して形成されている(図16(c)参照)。そして、突起部322tの先端は、上記の第3実施形態における突起部222tに比べて、より細く鋭い尖端状になっている。そのため、先端部322sに指の腹が接触すると、指の腹が軽く刺激されることになるので、先端部322sと複数の被接触領域15との感触の違いがより明確になり、電気的な接続が完了しているかどうかをさらに確実に判断できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。
例えば、上記の実施形態は、L字接続型のコネクタとして説明しているが、L字接続型のものには限られず、本発明の技術がサイドタイプのコネクタに適用されても良い。
また、上記の実施形態では、第1の端子グループ及び第2の端子グループにそれぞれ接続される電線のうち、一方は電源用電線(ホットライン)となり、他方は、接地電位とするためのグラウンド用電線(コールドライン)となるように、第1の端子グループ及び第2の端子グループに対して交流電圧が印加されるものとなっているが、このようなものには限られない。例えば、一方の電線には交流が通電し、他方の電線には、この一方の電線の電圧を完全に正負反転させた交流が通電するように、第1の端子グループ及び第2の端子グループに対して電圧が印加されるものであってもよい。また、一方の電線には交流が通電し、他方の電圧には、この一方の交流電圧よりも電圧の絶対値が小さい交流が通電するように、第1の端子グループ及び第2の端子グループに対して電圧が印加されるものであってもよい。また、第1の端子グループ及び第2の端子グループには、直流電圧が印加されてもよい。また、第1の端子グループ及び第2の端子グループに対して、互いに最大・最小電圧が同じであり、且つ、互いに位相が異なる電圧が印加されてもよい。
また、上記の実施形態では、突出部22の先端部22sの全体に関して、接続方向に関して最も手前側の部分の位置が、接続完了状態において、複数の被接触領域15が位置する平面15sの位置から、当該平面15sに対して接続方向に関して手前側に1mm突出した位置までの範囲内にあることが望ましいとしている。しかし、突出部の先端部の全体ではなく、先端部のうち被接触部分となる部分のみがこのような範囲内に位置しており、先端部のうち、被接触部分を除いた他の部分が、この範囲に位置していないものであってもよい。例えば、接続完了状態において、先端部のうち被接触部分を除いた部分が、平面15sよりも接続方向に関して奥側に落ち込んでいるものであってもよい。
また、接続完了状態において、先端部の、接続方向に関して最も手前側の部分の位置は、複数の被接触領域15が位置する平面15sの位置から、当該平面15sに対して接続方向に関して手前側に1mm突出した位置までの範囲内になくてもよい。
また、ロック機構として、本実施形態では慣性ロック部及びロック部が形成されているが、ロック機構はこのようなものには限られず、ソケットコネクタとベースコネクタとの分離を抑制できるものであればよい。
また、複数の被接触領域が平面状ではなく、且つ、突出部の先端部もまた平面状でなくてもよい。例えば、複数の被接触領域、及び、先端部の両方の表面において、連続する凹凸部が形成されていてもよい。
なお、貫通孔及び突出部の寸法や形状を適切に設定することによって、突出部は、ソケットコネクタの接続動作におけるガイドレールとして機能する。また、突出部の先端部を平面状に形成することで、この先端面を、ベースハウジングのハンドリング用の吸着面とすることができる。この場合には、先端部の面積は大きい方がよい。
また、上記の実施形態では、基板に対して外部の電源からの電力を供給するためのコネクタについて説明しているが、本発明に係るコネクタは、基板からの電力を、外部に対して送り出す用途に用いられてもよい。
本発明の第1実施形態に係るコネクタ装置の全体構成を示す斜視概略図である。 図1のソケットコネクタの斜視概略図である。 図1のソケットコネクタの裏面斜視概略図である。 図1のソケットコネクタを示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は背面図、(c)は底面図を示す。 図1のソケットコネクタを示す概略図であり、(d)は側面図、(e)は正面図を示す。 図1のベースコネクタの斜視概略図である。 図1のベースコネクタの裏面斜視概略図である。 図1のベースコネクタを示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は背面図、(c)は底面図を示す。 図1のソケットコネクタを示す概略図であり、(d)は側面図、(e)は正面図を示す。 図1のコネクタ装置の接続過程を説明するための正面視における概略説明図である。 図1のコネクタ装置の接続過程を説明するための正面視における概略説明図である。 図1のコネクタ装置の接続過程を説明するための側面視における概略説明図である。 図1のコネクタ装置における、慣性ロック部とロック部とのロック動作を説明するための拡大概略説明図である。 図1のコネクタ装置の接続完了状態における、指の腹、突出部、及び、被接触領域の位置関係について説明するための側面視概略図である。 図1のコネクタ装置の接続完了状態における、指の腹、突出部、及び、被接触領域の位置関係について説明するための部分断面概略図である。 本発明の他の実施形態に係るコネクタ装置を示す部分断面概略図であり、(a)は第2実施形態に係るコネクタ装置、(b)は第3実施形態に係るコネクタ装置、(c)は第4実施形態に係るコネクタ装置を示す。
符号の説明
1,101,201,301 コネクタ装置
10 ソケットコネクタ
11 ソケットハウジング
11s 上面部
11t 底部
12 ロック部
13 押さえ部材
14 貫通孔
14m 開口部
15,15a,15b,15c,15d 被接触領域
15s 被接触領域が位置する平面
20,120,220,320 ベースコネクタ
21 ベースハウジング本体部
21s 基準面
22,122,222,322 突出部
22b 側面
22c 側面
22s,122s,222s,322s 先端部
222t,322t 突起部
222v,322v 溝部
23 慣性ロック部
23b 第1接触面
23c 第2接触面
24 側壁面
24s 側壁面の位置する平面
30 第2端子
30f 第1の端子グループ
30s 第2の端子グループ
40 第1端子
40b 先端部
40c 先端部
40d 接触部
50 電線
60 基板
70 指
70h 指の腹

Claims (5)

  1. 複数の第1端子を支持し、基板に取り付けられるベースコネクタと、
    前記複数の第1端子に対して電気的に接続される複数の第2端子を支持し、前記ベースコネクタに対して接続されるソケットコネクタと、を備え、
    前記ソケットコネクタは、貫通孔が形成されたソケットハウジングを有し、
    前記ベースコネクタはベースハウジング本体部を有し、且つ、当該ベースハウジング本体部には、前記貫通孔に対して嵌入する突出部が形成されており、
    前記突出部は、前記ソケットコネクタが前記ベースコネクタに対して接続される方向である接続方向に関して手前側に突出しており、
    前記貫通孔に対する前記突出部の嵌入が完了すると、前記複数の第1端子と前記複数の第2端子とが電気的に接続された接続完了状態となり、
    前記複数の第2端子は、少なくとも一つの前記第2端子を含む第1の端子グループと、少なくとも一つの前記第2端子を含む第2の端子グループと、を有して構成され、
    前記第1の端子グループ及び前記第2の端子グループのそれぞれは、通電時において、前記第1の端子グループ及び前記第2の端子グループの一方よりも他方が高電位となるタイミングを有するように、電圧の印加が可能なものであり、
    前記貫通孔は、前記第1の端子グループと前記第2の端子グループとの間の領域に配置されており、
    前記ソケットハウジングの表面における、前記貫通孔の開口部の周辺には、単数又は複数の被接触領域が形成されており、
    前記接続完了状態において、一つの指の腹が、前記突出部の先端部と、前記単数又は複数の被接触領域の少なくとも一部と、の両方に対して同時に接触できるように構成されていることを特徴とするコネクタ装置。
  2. 前記単数又は複数の被接触領域は、前記開口部の周囲において、前記接続方向に直交する同一の平面上に配置されたものであり、
    前記接続完了状態における、前記先端部の、前記接続方向に関して最も手前側の部分の位置が、前記単数又は複数の被接触領域が位置する平面の位置から、当該平面に対して前記接続方向に関して手前側に1mm突出した位置までの範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ装置。
  3. 前記先端部は、平面状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ装置。
  4. 前記単数又は複数の被接触領域は、平面状に形成されており、
    前記先端部の表面には、連続する凹凸部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ装置。
  5. 前記複数の第2端子のそれぞれは、電線に対して電気的に接続できるものであり、
    前記接続方向と、前記ソケットコネクタからの前記電線の引き出し方向と、は直交していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコネクタ装置。
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