JP4908281B2 - 消費電力解析プログラム、消費電力解析方法及び消費電力解析装置 - Google Patents

消費電力解析プログラム、消費電力解析方法及び消費電力解析装置 Download PDF

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Description

本発明は、消費電力解析プログラム、消費電力解析方法及び消費電力解析装置に関し、特に、半導体回路の配線の負荷容量と動作率とに基づいて半導体回路の消費電力を算出する消費電力解析プログラム、消費電力解析方法及び消費電力解析装置に関する。
半導体回路(LSI)を設計する際には、その半導体回路の消費電力を所定の値以下とすることが期待される。このために、半導体回路における消費電力が、例えば図16に示すようにして算出される。即ち、動作率計測部102が、設計された回路データ101に基づいて、当該半導体回路における全ての配線の各々についての動作率103を算出する。この後、消費電力算出部104が、算出された動作率103と、これとは別に算出された当該配線の負荷容量(図示せず)とに基づいて、消費電力を算出する。
なお、半導体回路を設計する際に、消費電力の高い回路を設計しないように、各論理セル出力に対するスイッチング関数を評価して、評価の値によって新しいセルを配置することが提案されている(特許文献1参照)。
また、トグル回数と配線容量の積を用いて電気回路の消費電力を小さくするように、レイアウトの自動配置を行うことが提案されている(特許文献2参照)。
特開平09−305648号公報 特開平11−067925号公報
半導体回路の実際の設計においては、設計が完成するまで幾度も配線等を見直したり変更したりする。このため、その都度、変更した半導体回路の消費電力を算出して、要求される条件を満たしているか否かを判断する必要がある。配線の負荷容量は、処理対象の回路が定まれば、比較的簡単に算出することができる。しかし、動作率は、変更した半導体回路の動作をシミュレータでシミュレーションして算出する必要がある。このため、動作率の算出には、時間及び費用を要するという問題がある。
また、半導体回路(LSI)の規模が大きくなるほど、その配線の数が多くなる。従って、当該半導体回路が大規模化するに伴って、配線の動作率を算出するための時間及び費用が膨大になるという問題がある。このため、大規模な半導体回路の配線等の見直し/変更を行うと、消費電力の解析処理の時間(TAT;ターンアラウンドタイム)が長くなって、設計が遅れてしまうという問題がある。そこで、実際には、配線等の見直し/変更の都度に消費電力の解析処理を行うことなく、設計者がおよその消費電力を見積もるようにして、配線等の見直し/変更の要点で消費電力の解析処理を行うようにしている。
本発明は、半導体回路の配線の動作率を簡易な処理により算出することにより半導体回路の消費電力を容易に算出する消費電力解析プログラムを提供することを目的とする。
また、本発明は、半導体回路の配線の動作率を簡易な処理により算出することにより半導体回路の消費電力を容易に算出する消費電力解析方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、半導体回路の配線の動作率を簡易な処理により算出することにより半導体回路の消費電力を容易に算出する消費電力解析装置を提供することを目的とする。
本発明の消費電力解析プログラムは、回路の消費電力を解析する消費電力解析プログラムにおいて、コンピュータに、第1の回路に含まれる第1の複数の配線の動作率である第1の動作率と、前記第1の複数の配線の負荷容量である第1の負荷容量とに基づいて、前記第1の動作率と前記第1の負荷容量との間の関係を示す情報である関連情報を生成させ、前記第1の回路を変更することにより、第2の回路を生成させ、前記生成された第2の回路に含まれる第2の複数の配線について、前記第2の複数の配線の負荷容量である第2の負荷容量と前記生成された関連情報とに基づいて、前記第2の複数の配線の動作率である第2の動作率を算出する場合において、前記第2の負荷容量が前記第1の負荷容量と同一であるとき、前記第1の動作率を前記第2の動作率として算出させる。
本発明の消費電力解析方法は、回路の消費電力を解析する消費電力解析方法において、コンピュータが、第1の回路に含まれる第1の複数の配線の動作率である第1の動作率と、前記第1の複数の配線の負荷容量である第1の負荷容量とに基づいて、前記第1の動作率と前記第1の負荷容量との間の関係を示す情報である関連情報を生成し、前記第1の回路を変更することにより、第2の回路を生成し、前記生成された第2の回路に含まれる第2の複数の配線について、前記第2の複数の配線の負荷容量である第2の負荷容量と前記生成された関連情報とに基づいて、前記第2の複数の配線の動作率である第2の動作率を算出する場合において、前記第2の負荷容量が前記第1の負荷容量と同一であるとき、前記第1の動作率を前記第2の動作率として算出する。
本発明の消費電力解析装置は、回路の消費電力を解析する消費電力解析装置において、第1の回路に含まれる第1の複数の配線の動作率である第1の動作率と、前記第1の複数の配線の負荷容量である第1の負荷容量とに基づいて、前記第1の動作率と前記第1の負荷容量との間の関係を示す情報である関連情報を生成する関連情報生成部と、前記第1の回路を変更することにより、第2の回路を生成する回路変更部と、前記生成された第2の回路に含まれる第2の複数の配線について、前記第2の複数の配線の負荷容量である第2の負荷容量と前記生成された関連情報とに基づいて、前記第2の複数の配線の動作率である第2の動作率を算出する場合において、前記第2の負荷容量が前記第1の負荷容量と同一であるとき、前記第1の動作率を前記第2の動作率として算出する動作率生成部とを含む。
本発明の消費電力解析プログラム消費電力解析方法及び消費電力解析装置によれば、第1の回路(回路データ)の第1の動作率と配線の第1の負荷容量とに基づいて、両者の関係を示す情報である関連情報生成し、第2の回路(回路データ)の配線について、配線の第2の負荷容量と前記関連情報とに基づいて、第2の動作率を算出する。これにより、第2の回路についての第2の動作率を、第2の回路に基づいて回路の動作をシミュレーションすることなく、容易に算出することができ、算出のための時間及び費用を極めて小さくすることができる。この結果、半導体回路の変更の都度、その消費電力を算出して、要求される条件を満たしているか否かを判断することができる。この時、第2の動作率は、新たな回路(第2の回路)に含まれる配線の負荷容量(第2の負荷容量)と予め用意された回路(第1の回路)に含まれる配線の負荷容量(第1の負荷容量)とが同一である場合、第1の動作率とされ、両者が同一でない場合、当該負荷容量(第2の負荷容量)と前記関連情報とに基づいて算出される。これにより、第2の動作率を容易に算出することができ、また、両者が同一でない場合にのみ第2の動作率を算出すれば良いので、算出のための時間及び費用を極めて小さくすることができる。
図1は、本発明の消費電力解析装置の構成の一例を示す構成図である。消費電力解析装置は、動作率計測部2、消費電力算出部4、関連作成部6、前回比較部8、表示部9、動作率算出部10を備える。例えば、消費電力算出部4は、主メモリに存在する消費電力算出処理プログラムをCPU上で実行することにより実現される。動作率計測部2、関連作成部6、前回比較部8、動作率算出部10についても、同様である。
回路データ1(11及び12)は、例えば設計装置(図示せず)により予め用意(作成)され、消費電力解析装置に入力される。即ち、回路データ11及び12は、各々、回路データ格納部又はメモリ(11及び12)に格納される。これに対して、動作率3(31及び32)と消費電力5とは、消費電力解析装置により算出される。なお、動作率3(31及び32)をαと表すことがある。
回路データ11は、1回目の回路設計により得られる半導体回路(LSI)の回路データ(1回目又は第1版の回路データ)である。回路データ12は、2回目以降の回路設計により得られる半導体回路の回路データ(2回目又は第2版以降の回路データ)である。動作率31は、1回目の回路データ11に対応する動作率(1回目の動作率)である。動作率32は、2回目以降の回路データ12に対応する動作率(2回目以降の動作率)である。なお、2回目以降の回路設計は、当該半導体回路の全体についてのものである必要はなく、その一部についての変更であっても良い。
半導体回路の設計は、図2に示すような流れに従って行われる。即ち、半導体回路は、1回目の回路設計(回路設計#1)が終了すると、その結果として、1回目の回路データ11が得られる。そこで、1回目の回路データ11について、1回目の回路検証(回路検証#1)が行われる。この回路検証#1において、本発明の消費電力解析に従って、1回目の消費電力解析(消費電力解析#1)の処理が行われる。
以上を1回の処理として、n回の処理が繰り返される。即ち、回路設計の都度、回路検証が行われ、その過程で消費電力解析が行われる。従って、2回目以降の回路データ12について、回路検証#2〜#nが行われ、その過程で消費電力解析#2〜#nの処理が行われる。
動作率計測部2は、例えば後述するシミュレーションプログラムSの実行開始の指示入力に応じて、1回目の回路データ11に基づいて、1回目の動作率31を計測する手段である。1回目の動作率31は、周知の処理により算出され、動作率格納部又はメモリ(31)に格納される。即ち、1回目の動作率31は、1回目の回路データ11を用いて、当該半導体回路の動作をシミュレータ(図示せず)でシミュレーションすることにより算出される。このため、動作率の算出には時間及び費用を要する。従って、1回目の動作率31は、例えば動作率算出装置(図示せず)により予め用意(作成)され、消費電力解析装置に入力されるようにしても良い。なお、1回目の動作率31を算出するために、シミュレーションプログラムSが、動作率計測部2に入力され、実行される。これにより、第1の動作率が算出される。
ここで、動作率(%)とは、当該配線について、クロックの1周期においてハイレベル又はロウレベルからロウレベル又はハイレベルに信号値が遷移する確率のことであり、クロックと同様の確率の場合(即ち、クロック1周期あたり2回遷移する場合)、動作率が100%であるとする。
動作率算出部10は、例えば実行開始の指示入力に応じて、2回目以降の回路データ12に基づいて、これに対応する動作率(2回目以降の動作率)32を算出する手段である。この算出のために、関連7が用いられる。即ち、動作率算出部10は、2回目以降の回路データ12と関連7とに基づいて、2回目以降の動作率32を算出し、動作率格納部又はメモリ(32)に格納する。このように、1回目の動作率31は周知の処理により算出され、2回目以降の動作率32は本発明に従って関連7を用いて算出される点で、相互に区別される。
関連作成部6は、例えば動作率計測部2からの動作率31の算出完了の通知に応じて、1回目の回路データ11と1回目の動作率31とに基づいて、関連7を作成し、関連格納部又はメモリ(7)に格納する手段である。関連7は、2回目以降の動作率32の算出に先立って作成される。関連7は、配線の負荷容量Cと動作率αとの関連を示す情報である。従って、関連7をr又はr(α,C)と表すことがある。関連7は、実際には、その算出処理に応じて、その内容が異なる。これについては後述する。
なお、実際には、1回目の回路データ11における配線の負荷容量Cは、1回目の動作率31の算出に先立って、負荷容量算出部(図示せず)により予め算出される。負荷容量Cは、回路データが定まれば容易に算出することができる。回路データ11が、予め設計装置(図示せず)により算出した負荷容量Cを含むようにしても良い。2回目以降の回路データ12における配線の負荷容量Cについても、同様である。
消費電力算出部4は、例えば実行開始の指示入力に応じて、動作率3(31及び32)を用いて、消費電力5を算出し、消費電力格納部又はメモリ(5)に格納し、又は、印刷装置から印刷出力する手段である。消費電力5をPと表すことがある。半導体回路の全体の消費電力Pは、
P=Pd+Ps、
Pd=Σ(α×C)×V×f、
Ps=Ileak×V、
により算出される。ここで、Pdは半導体回路がダイナミックな状態における消費電力(当該半導体回路が動作している際に消費する電力)であり、動的に変化する。Psは半導体回路がスタティックな状態における消費電力(当該半導体回路が動作していなくても消費する電力)であり、ほぼ一定の値を取る。なお、消費電力Psは、ほぼ一定であるので、その算出を省略するようにしても良い。
Vは動作電圧、fは動作周波数、Ileakはリーク電流である。動作電圧V、動作周波数f及びリーク電流Ileakは、消費電力算出部4に入力される。リーク電流Ileakは、主としてPN接合におけるリーク電流であるので、回路データが定まれば、これに基づいて容易に算出することができる。従って、消費電力算出部4が算出するようにしても良い。回路データ11及び12も消費電力算出部4に入力され、この時、同様に、負荷容量Cも消費電力算出部4に入力される。負荷容量Cは、主として配線容量及び接合容量であるので、回路データが定まれば、これに基づいて容易に算出することができる。動作率αは、本発明に従って、負荷容量Cと関連rとに基づいて算出される。
なお、1個の配線の範囲(区間)は、回路データにおいて定められる。1個の配線の長さ及び面積や、当該配線に接続される回路素子(ANDゲート、インバータ等)も、回路データにおいて定められる。従って、1個の配線について、そのリーク電流及び負荷容量Cを算出することができる。1個の配線のリーク電流及び負荷容量Cは、当該配線に接続される回路素子のリーク電流及び負荷容量Cも含む。
前回比較部8は、消費電力算出部4からの最新の回路データについての消費電力の通知に応じて、当該最新の回路データについて算出した消費電力と、最新の回路データの直前の回路データについて算出した消費電力とを比較する手段である。即ち、最新の回路データがi回目の回路データ(12)であるとすると、(i−1)回目の回路データについて算出した消費電力P(i−1)と、i回目の回路データについて算出した消費電力Piとを比較する。
消費電力Piは、消費電力算出部4から前回比較部8に入力される。消費電力P(i−1)は、消費電力5を格納する消費電力格納部から前回比較部8により取得される。前回比較部8は、消費電力Piと消費電力P(i−1)とを比較して、その差分を算出し、この結果を表示部9に通知して表示する。例えば、表示部9は、回路データ11及び12に基づいて半導体回路の回路図を作成し、当該回路図においてi回目の(最新の)回路データにおいて、最も差分の大きかった配線を強調表示する。このために、回路データ11及び12も表示部9に入力される。これにより、ユーザは、(i−1)回目の回路データをi回目の回路データに変更したことにより、最も消費電力の変化が大きかった配線を容易に知ることができる。
以下、本発明の動作率の算出処理と、これを用いた本発明の消費電力の解析処理とについて、フローチャート等を参照して詳細に説明する。
図3は、本発明の消費電力の解析処理フローであり、特に、図3(A)は1回目の回路データ11についての消費電力の解析処理を示し、図3(B)は2回目以降の回路データ12についての消費電力の解析処理を示す。図4及び図5は、図3の消費電力の解析処理の一例の説明図である。
図3の例では、1回目の回路データ11については、前述のように、1回目の回路データ11をシミュレータでシミュレーションする方法(シミュレーションによる方法又は従来の方法)で配線の動作率(第1の動作率)αを算出する。これと共に、負荷容量Cと第1の動作率αとのテーブルt(図4)を作成し、このテーブルtに基づいて関連rを作成する。2回目以降の回路データ12については、当該配線の負荷容量Cと関連rとに基づいて、2回目以降の回路データ12についての動作率αを算出する。
最初に、負荷容量算出部(図示せず)が配線の負荷容量Cを算出し(図4(A))、更に、図3(A)に示すように、動作率計測部2が、1回目の回路データ11に基づいて、シミュレーションによる方法で配線の動作率αを算出する(ステップS11)。関連作成部6が、配線の負荷容量Cと動作率αとのテーブルtを作成し、このテーブルtに基づいて、関連rを作成する(ステップS12)。消費電力算出部4が、配線の負荷容量Cと動作率αとに基づいて、消費電力Pを算出する(ステップS13)。
例えば、1回目の回路設計が終了した結果、図4(A)に示すように、9個の配線A〜Iからなる半導体回路(従って、その1回目の回路データ11)が存在する。1回目の回路データ11が定まると、配線A〜Iについて、その負荷容量Cを算出する。この算出は従来の方法による。算出した負荷容量Cを図4(A)に示す。負荷容量Cは、実際には、1回目の回路データ11と共に格納される。換言すれば、負荷容量Cは、回路データの一部を構成すると考えても良い(以下においても、同じ)。
次に、配線A〜Iについての1回目の回路データ11に基づいて、シミュレーションによる方法で、その動作率αを算出する。算出した動作率αを図4(B)に示す。なお、この図4(B)が、テーブルtである。即ち、図3(A)においては、テーブルtの作成を1個のステップとして示してはいないが、実際には、後述する図9のステップS42と同様にテーブルtを作成する。
次に、配線A〜Iについて、負荷容量Cと動作率αとに基づいて、これらの間の関連rを作成する。この例では、関連rは、最小二乗法を用いて作成される。即ち、図4(B)に示す負荷容量Cと動作率αに基づいて、関連rは、α=−0.00033C+0.0663と算出される。
次に、配線A〜Iからなる半導体回路について、動作率αを用いて、消費電力Pを算出する。
この後、配線A〜Iからなる半導体回路について、設計を変更する。即ち、2回目以降の回路設計が終了した結果、図5(A)に示すように、9個の配線A〜Iからなる半導体回路の2回目以降の回路データ12が得られる。2回目以降の回路データ12が定まると、配線A〜Iについて、その負荷容量Cが算出される。この算出は従来の方法による。算出した負荷容量Cを図5(A)に示す。例えば、配線Aについて見ると、その負荷容量Cが、図4(A)に示す140から、図5(A)に示す144に変化している。他の配線についても、同様に変化している。
この後、図3(B)に示すように、動作率算出部10が、2回目以降の回路データ12から1個の配線nを取り出し(ステップS21)、取り出した1個の配線nについて、当該負荷容量Cと関連rとに基づいて、当該配線の動作率αを算出する(ステップS22)。即ち、当該負荷容量Cを用いて関連rを参照して、当該負荷容量Cに対応する動作率αを算出する。動作率算出部10が、2回目以降の回路データ12に含まれる全ての配線について処理を終了したか否かを調べる(ステップS23)。処理を終了していない場合、動作率算出部10が、ステップS21以下を繰り返す。処理を終了した場合、消費電力算出部4が、全ての配線について算出した負荷容量Cと動作率αとに基づいて、全ての配線についての消費電力Pを算出する(ステップS24)。
例えば、配線A〜Iについての2回目以降の回路データ12に基づいて、その動作率αを算出する。この算出は、シミュレーションによる方法にはよらず、本発明に従って、負荷容量Cと関連rとを用いて行う。動作率αは、本発明に従って、負荷容量Cと関連rとに基づいて、簡単に算出することができる。
例えば、配線Aについて見ると、前述のように、関連rは、α=−0.00033C+0.0663であるので、C=144を代入すると、α=0.01878≒0.019となる。他の配線についても、同様に、負荷容量Cと関連rとに基づいて、動作率αが算出される。算出した動作率αを図5(B)に示す。
次に、配線A〜Iからなる半導体回路について、負荷容量Cと動作率αとを用いて、消費電力Pを算出する。動作率αを簡単に算出することができるので、消費電力P(特に、消費電力Pd)も簡単に算出することができる。
図6は、本発明の消費電力の解析処理フローであり、図3(A)のステップS13における処理又は図3(B)のステップS24における処理を示す。図7は、本発明の消費電力の解析処理の一例の説明図である。図8は、本発明の消費電力の解析処理の一例の説明図である。
消費電力算出部4が、回路データ11又は12から、1つの配線uを取り出し(ステップS31)、当該配線uの消費電力Puを算出する(ステップS32)。前回比較部8が、前回の処理で算出した消費電力Pu(現在の消費電力Puと言う)と、今回のステップS32において算出した消費電力Pu(前回の消費電力Puと言う)との差分(即ち、増加分)を算出し(ステップS33)、全ての配線uを処理したか否かを調べる(ステップS34)。処理していない場合、ステップS31以下が繰り返される。処理した場合、表示部9が、最も差分が大きかった配線u(又は、任意に選択された配線u)を特定し、当該半導体回路の回路図(又は、コードビューワ)において、当該変化を強調表示する(ステップS35)。
例えば、現在の消費電力Puを図7(A)に示し、前回の消費電力Puを図7(B)に示す。なお、図7(B)においては、現在の消費電力Puも共に示す。更に、両者の差分を図7(C)に示す。図7(C)から判るように、最も差分(増加分)が大きい配線は、配線Gである。そこで、図8に示すように、表示部9に表示された半導体回路の回路図(配線図又は論理回路図、実際にはその一部)において、配線Gが強調表示される。即ち、配線Gが最も上部に表示され、例えば網掛けにより強調される。また、半導体回路の回路図において、配線Gが太線により強調表示される。この時、図7(C)と図8との比較から判るように、配線A〜Iは、この順(出現の順)ではなく、差分(増加分)の大きい順に並べ替えて表示される。なお、前記強調表示を省略して、データの表示の順を並べ替えて表示するだけにしても良い。
図9及び図10は、本発明の他の消費電力の解析処理フローであり、特に、図9は1回目の回路データ11についての消費電力の解析処理を示し、図10は2回目以降の回路データ12についての消費電力の解析処理を示す。図12及び図13は、図9の消費電力の解析処理の一例の説明図である。
図9の例では、1回目の回路データ11については、前述のように、シミュレーションによる方法で配線の動作率αを算出する。これと共に、負荷容量Cと動作率αとのテーブルt(図12(B))を作成し、このテーブルtに基づいて関連r(図12(C))を作成する。2回目以降の回路データ12については、当該配線の負荷容量Cが1回目の回路データ11における負荷容量Cと等しいか否かをテーブルtを参照して調べる。両者が等しい場合、テーブルtにおけるその配線の負荷容量Cを、2回目以降の回路データ12についての動作率αとして用いる。この値は、テーブルtにおいて当該負荷容量Cに対応する値であり、1回目の回路データ11についての動作率αである。両者が等しくない場合、負荷容量Cと関連rとに基づいて、2回目以降の回路データ12についての動作率αを算出する。
最初に、負荷容量算出部(図示せず)が配線の負荷容量Cを算出し(図12(A))、更に、図9に示すように、動作率計測部2が、1回目の回路データ11に基づいて、シミュレーションによる方法で配線の動作率αを算出し(ステップS41)、関連作成部6が、配線の負荷容量Cと動作率αとのテーブルtを作成し(ステップS42)、配線の負荷容量Cと動作率αとの関連rを作成する(ステップS43)。次に、消費電力算出部4が、配線の負荷容量Cと動作率αとに基づいて、消費電力Pを算出する(ステップS44)。消費電力Pは、図6に示す処理によって、図7に示すように算出され、図8に示すように強調表示される(図10のステップS56においても同じ)。
例えば、1回目の回路設計が終了した結果、図12(A)に示すように、9個の配線A〜Iからなる半導体回路の1回目の回路データ11が存在する。なお、図12(A)は図4(A)と同一である。1回目の回路データ11が定まると、配線A〜Iについて、その負荷容量Cを算出する。この算出は従来の方法による。算出した負荷容量Cを図12(A)に示す。
次に、配線A〜Iについての1回目の回路データ11に基づいて、シミュレーションによる方法で、その動作率αを算出する。算出した負荷容量Cと動作率αとを用いて、これらについてのテーブルtを作成する。作成したテーブルtを図12(B)に示す。
次に、配線A〜Iについて、作成したテーブルtに基づいて、負荷容量Cと動作率αとの間の関連rを作成する。この例では、関連rは、動作率αの平均及び分散からなる。即ち、図12(C)に示すように、負荷容量Cの区間を[70,100)[100,130)[130,160)の3区間に分類する。例えば、[70,100)は、負荷容量Cが70以上100未満の区間であることを示す。負荷容量Cが区間[70,100)に属する配線は、図12(B)においては、配線G、H及びIであり、これらの動作率αの平均は0.04であり、分散は0.000009である。他の区間についても、同様に平均及び分散が算出される。算出した関連rを図12(C)に示す。
負荷容量Cと動作率αとの関係に着目すると、負荷容量Cが同一の配線であっても、その動作率αにはばらつきがある。そこで、負荷容量C毎に、動作率αのばらつきが正規分布すると仮定する。従って、負荷容量Cのある区間(範囲)について見ると、当該区間における動作率αの平均値は、当該負荷容量Cの区間の配線の動作率αをほぼ正確に表していると考えることができる。
関連rにおいて、平均は動作率αとして用いられ、分散は設計変更におけるばらつきを示す値として用いられる。平均は関連rとして必須であるが、分散は省略しても良い。なお、分散は、当該回路データの設計変更により得られる次回の回路データの作成において、およその消費電力Pの値を推測するための参考値として有効である。
この後、配線A〜Iからなる半導体回路について、設計を変更する。即ち、2回目以降の回路設計が終了した結果、図13(A)に示すように、12個の配線A〜Lからなる半導体回路の2回目以降の回路データ12が得られる。即ち、設計変更により、3個の配線J、K、Lが増える。2回目以降の回路データ12が定まると、配線A〜Lについて、その負荷容量Cが算出される。この算出は従来の方法による。算出した負荷容量Cを図13(A)に示す。なお、説明の便宜のため、配線A〜Iについては、その負荷容量Cが変化していないものとする。
この後、図10に示すように、動作率算出部10が、2回目以降の回路データ12から1個の配線nを取り出し(ステップS51)、取り出した1個の配線nについて、当該負荷容量Cが1回目の回路データ11における負荷容量Cと等しいか否かをテーブルtを参照して調べる(ステップS52)。両者が等しくない場合、動作率算出部10が、負荷容量Cと関連rとに基づいて、2回目以降の回路データ12についての動作率αを算出する(ステップS53)。両者が等しい場合、動作率算出部10が、テーブルtにおいて当該負荷容量Cに対応する値(1回目の回路データ11についての動作率α)を、2回目以降の回路データ12についての動作率αとする(ステップS54)。この後、動作率算出部10が、2回目以降の回路データ12に含まれる全ての配線について処理を終了したか否かを調べる(ステップS55)。処理を終了していない場合、ステップS51以下が繰り返される。処理を終了した場合、消費電力算出部4が、全ての配線について算出した負荷容量Cと動作率αとに基づいて、全ての配線についての消費電力Pを算出する(ステップS56)。
図11は、本発明の消費電力の解析処理フローであり、図9のステップS43における処理を示す。
関連作成部6が、負荷容量Cの区間毎に配線を分類した後(ステップS61)、負荷容量Cの1つの区間sを取り出し(ステップS62)、当該区間s内の配線について、動作率αの平均と分散を算出する(ステップS63)。この後、関連作成部6が、全ての区間sを処理したか否かを調べる(ステップS64)。処理していない場合、ステップS62以下が繰り返される。処理した場合、関連作成部6が、関連rの作成処理を終了する。
例えば、配線A〜Lについての2回目以降の回路データ12に基づいて、その動作率αを算出する。この算出はシミュレーションによる方法にはよらず、本発明に従って、負荷容量Cと関連rとを用いて行う。動作率αは、本発明に従って、負荷容量Cと関連rとに基づいて、簡単に算出することができる。
例えば、配線Jについて見ると、その負荷容量Cは145であり、区間[130,160)に属するので、関連rの当該区間[130,160)を参照する。関連rにおいて、当該区間[130,160)に対応する平均の動作率αは0.02であるので、これが配線Jについての動作率αとされる。他の配線K及びLについても、負荷容量Cと関連rとに基づいて、動作率αが同様に算出される。算出した動作率αを図13(B)に示す。
次に、配線A〜Lからなる半導体回路について、負荷容量Cと動作率αとを用いて、消費電力Pを算出する。動作率αを簡単に算出することができるので、消費電力P(特に、消費電力Pd)も簡単に算出することができる。
図14は、本発明の更に他の消費電力の解析処理フローであり、1回目の回路データ11及び2回目以降の回路データ12についての消費電力の解析処理を示す。図15は、図14の消費電力の解析処理の一例の説明図である。
図14の例では、1回目の回路データ11と2回目以降の回路データ12とを区別しない。これに代えて、回路データ11又は12が、標本として抽出した配線と、標本として抽出していない配線とに2分割される。抽出した配線については、前述のように、シミュレーションによる方法で配線の動作率αを算出し、負荷容量Cと動作率αとの関連r(図12(C))を作成する。残りの配線(標本として抽出していない配線)については、当該配線の負荷容量Cと関連rとに基づいて、その動作率αを算出する。従って、回路データ11及び12が作成される都度に、配線の抽出、抽出した配線についての動作率αの算出及び関連rの作成、残りの配線についての関連rに基づく動作率αの算出が繰り返される。
従って、図14の例では、動作率計測部2には、1回目の回路データ11に代えて、抽出した配線の回路データが入力される。動作率計測部2は、抽出した配線の回路データに基づいて、1回目の動作率αに代えて、当該配線についての動作率αを算出する。動作率算出部10には、2回目以降の回路データ12に代えて、抽出していない配線の回路データが入力される。動作率算出部10は、抽出していない配線の回路データに基づいて、2回目以降の動作率αに代えて、当該配線についての動作率αを算出する。消費電力算出部4は、抽出した配線についての動作率αと抽出していない配線についての動作率αとに基づいて、消費電力Pを算出する。
最初に、図15(A)に示すように、負荷容量算出部(図示せず)が配線の負荷容量Cを算出し、更に、図14に示すように、動作率計測部2が、配線の負荷容量Cが適度にばらつくように標本としての配線を抽出し(ステップS71)、抽出した配線について、その回路データ11又は12に基づいて、シミュレーションによる方法で配線の動作率αを算出する(ステップS72)。次に、関連作成部6が、抽出配線(のみ)についての負荷容量Cと動作率αとのテーブルtを作成し、更に、配線の負荷容量Cと動作率αとの関連rを作成する(ステップS73)。この後、動作率算出部10が、抽出していない配線から1個の配線nを取り出し(ステップS74)、取り出した1個の配線nについて、当該負荷容量Cと関連rとに基づいて、当該配線の動作率αを算出する(ステップS75)。即ち、当該負荷容量Cを用いて関連rを参照して、当該負荷容量Cに対応する動作率αを算出する。この後、動作率算出部10が、抽出していない配線の全てについて処理を終了したか否かを調べる(ステップS76)。処理を終了していない場合、ステップS74以下が繰り返される。処理を終了した場合、消費電力算出部4が、負荷容量Cと動作率αとに基づいて、全ての配線についての消費電力Pを算出する(ステップS77)。消費電力Pは、図6に示す処理によって、図7に示すように算出され、図8に示すように強調表示される。
例えば、回路設計が終了した結果、図15(A)に示すように、9個の配線A〜Iからなる半導体回路の回路データ11又は12が存在する。図15(A)は図4(A)と同一である。回路データ11又は12が定まると、配線A〜Iについて、その負荷容量Cを算出する。この算出は従来の方法による。算出した負荷容量Cを図15(A)に示す。
次に、配線A〜Iの中から、例えば配線A、D、Gを抽出する。これらの負荷容量Cは、図15(A)から判るように、適度にばらついている。配線B、C、E、F、H、Iが、抽出していない配線である。抽出した配線A、D、Gについて、その回路データ11又は12に基づいて、シミュレーションによる方法で、その動作率αを算出する。算出した負荷容量Cと動作率αとを用いて、これらについてのテーブルtを作成する。作成したテーブルtを図15(B)に示す。テーブルtは、一部の動作率αのデータを欠き、未完成である。なお、テーブルtは必ずしも作成する必要はなく、当該負荷容量Cと動作率αとを標本値として保持するようにすれば良い。
次に、配線A〜Iについて、作成したテーブルtに基づいて、負荷容量Cと動作率αとの間の関連rを作成する。この例では、関連rは、最小二乗法を用いて作成される。即ち、図15(B)に示す負荷容量Cと動作率αに基づいて、関連rは、α=−0.00033C+0.0667と算出される。
この後、抽出していない配線B、C、E、F、H、Iについて、その回路データ11又は12に基づいて、その動作率αを算出する。この算出は、シミュレーションによる方法にはよらず、本発明に従って、負荷容量Cと関連rとを用いて行う。動作率αは、本発明に従って、負荷容量Cと関連rとに基づいて、簡単に算出することができる。
例えば、配線Bについて見ると、前述のように、関連rは、α=−0.00033C+0.0667であるので、その負荷容量C=130を代入すると、α=0.0238≒0.024となる。他の配線についても、同様に、負荷容量Cと関連rとに基づいて、動作率αが算出される。算出した動作率αを図15(C)に示す。
次に、配線A〜Iからなる半導体回路について、負荷容量Cと動作率αとを用いて、消費電力Pを算出する。動作率αを簡単に算出することができるので、消費電力P(特に、消費電力Pd)も簡単に算出することができる。
以上から判るように、本発明の実施形態の特徴が以下のように把握される。
(付記1) 消費電力解析装置を実現するプログラムであって、
第1の回路データに含まれる複数の配線について、その動作率である第1の動作率を用意する処理と、
前記第1の動作率と当該配線の負荷容量とに基づいて、前記第1の動作率と負荷容量との間の関係を示す情報である関連を作成する処理と、
第2の回路データに含まれる複数の配線について、当該配線の負荷容量と前記関連とに基づいて、その動作率である第2の動作率を算出する処理とを、コンピュータに実行させる
ことを特徴とする消費電力解析プログラム。
(付記2) 前記用意された動作率は、前記第1の回路データを用いた当該回路の動作についてのシミュレーションにより作成された動作率である
ことを特徴とする付記1記載の消費電力解析プログラム。
(付記3) 前記関連は、前記用意された動作率と当該配線の負荷容量とに基づいて、最小二乗法により、動作率と負荷容量との関係式として定められる
ことを特徴とする付記1記載の消費電力解析プログラム。
(付記4) 前記関連は、負荷容量の区間毎に算出された当該区間に属する配線の負荷容量の平均からなる
ことを特徴とする付記1記載の消費電力解析プログラム。
(付記5) 前記関連は、更に、負荷容量の区間毎に算出された当該区間に属する配線の負荷容量の分散を含む
ことを特徴とする付記4記載の消費電力解析プログラム。
(付記6) 前記第1の回路データは予め用意された回路データであり、前記第2の回路データは前記予め用意された回路データの変更により得られた新たな回路データであり、
前記第1の動作率は、前記予め用意された回路データに含まれる複数の配線について用意され、
前記第2の動作率は、前記新たな回路データに含まれる複数の配線について、当該負荷容量と前記関連とに基づいて、算出される
ことを特徴とする付記1記載の消費電力解析プログラム。
(付記7) 前記関連は、前記用意された動作率と当該配線の負荷容量とに基づいて、最小二乗法により、動作率と負荷容量との関係式として定められ、
前記第2の動作率は、前記関係式に当該負荷容量を代入することにより、算出される
ことを特徴とする付記6記載の消費電力解析プログラム。
(付記8) 前記第1の回路データは予め用意された回路データであり、前記第2の回路データは前記予め用意された回路データの変更により得られた新たな回路データであり、
前記第1の動作率は、前記予め用意された回路データに含まれる複数の配線について用意され、
前記第2の動作率は、前記新たな回路データに含まれる複数の配線について、前記新たな回路データに含まれる配線の負荷容量と前記予め用意された回路データに含まれる配線の負荷容量とが同一である場合、前記第1の動作率とされ、両者が同一でない場合、当該負荷容量と前記関連とに基づいて、算出される
ことを特徴とする付記1記載の消費電力解析プログラム。
(付記9) 前記関連は、負荷容量の区間毎に算出された当該区間に属する配線の負荷容量の平均からなり、
前記第2の動作率は、前記関連における前記平均とされる
ことを特徴とする付記8記載の消費電力解析プログラム。
(付記10) 前記第1の回路データは予め用意された回路データの一部分であり、前記第2の回路データは前記予め用意された回路データの他の部分であり、
前記第1の動作率は、前記回路データの一部分に含まれる複数の配線について用意され、
前記第2の動作率は、前記回路データの他の部分に含まれる複数の配線について、当該負荷容量と前記関連とに基づいて、算出される
ことを特徴とする付記1記載の消費電力解析プログラム。
(付記11) 前記関連は、前記用意された動作率と当該配線の負荷容量とに基づいて、最小二乗法により、動作率と負荷容量との関係式として定められ、
前記第2の動作率は、前記関係式に当該負荷容量を代入することにより、算出される
ことを特徴とする付記10記載の消費電力解析プログラム。
(付記12) 当該消費電力解析プログラムが、更に、
前記第1の回路データに含まれる複数の配線について、当該配線の負荷容量と前記算出された動作率とに基づいて、当該消費電力を算出する処理とを、コンピュータに実行させる
ことを特徴とする付記1記載の消費電力解析プログラム。
(付記13) 当該消費電力解析プログラムが、更に、
前記第1の回路データに含まれる複数の配線について、前記第1の回路データの消費電力と前記第2の回路データの消費電力との差分を算出する処理を、コンピュータに実行させる
ことを特徴とする付記12記載の消費電力解析プログラム。
(付記14) 当該消費電力解析プログラムが、更に、
前記算出された差分が最大である配線について、前記第2の回路データに基づいて表示された半導体回路の回路図において強調表示する処理を、コンピュータに実行させる
ことを特徴とする付記13記載の消費電力解析プログラム。
(付記15) 消費電力解析装置において実行される消費電力解析方法であって、
第1の回路データに含まれる複数の配線について、その動作率である第1の動作率を用意し、
前記用意された動作率と当該配線の負荷容量とに基づいて、前記第1の動作率と負荷容量との間の関係を示す情報である関連を作成し、
第2の回路データに含まれる複数の配線について、当該配線の負荷容量と前記関連とに基づいて、その動作率である第2の動作率を算出する
ことを特徴とする消費電力解析方法。
(付記16) 第1の回路データに含まれる複数の配線について、その動作率である第1の動作率を用意する動作率格納部と、
前記用意された動作率と当該配線の負荷容量とに基づいて、前記第1の動作率と負荷容量との間の関係を示す情報である関連を作成する関連作成部と、
第2の回路データに含まれる複数の配線について、当該配線の負荷容量と前記関連とに基づいて、その動作率である第2の動作率を算出する動作率算出部とを備える
ことを特徴とする消費電力解析装置。
以上、説明したように、本発明によれば、消費電力解析プログラム及び消費電力解析方法において、第2の回路データについての第2の動作率を、第2の回路データに基づいて回路の動作をシミュレーションすることなく、容易に算出することができ、算出のための時間及び費用を極めて小さくすることができる。この結果、半導体回路の変更の都度、その消費電力を算出して、要求される条件を満たしているか否かを判断することができる。また、半導体回路が大規模化しても、配線の動作率を算出するための時間及び費用を抑えることができる。このため、大規模な半導体回路の配線等の見直し/変更を行っても、消費電力の解析処理の時間を抑えることができ、配線等の見直し/変更の都度に消費電力の解析処理を行うことができる。
本発明の消費電力解析装置の構成の一例を示す構成図である。 半導体回路の設計の流れを示す説明図である。 本発明の消費電力の解析処理フローである。 図3の消費電力の解析処理の一例の説明図である。 図3の消費電力の解析処理の一例の説明図である。 本発明の消費電力の解析処理フローである。 本発明の消費電力の解析処理の一例の説明図である。 本発明の消費電力の解析処理の一例の説明図である。 本発明の他の消費電力の解析処理フローである。 本発明の他の消費電力の解析処理フローである。 本発明の消費電力の解析処理フローである。 図9の消費電力の解析処理の一例の説明図である。 図9の消費電力の解析処理の一例の説明図である。 本発明の更に他の消費電力の解析処理フローである。 図14の消費電力の解析処理の一例の説明図である。 従来の消費電力解析装置の構成の一例を示す構成図である。
符号の説明
1(11、12) 回路データ
2 動作率計測部
3(31、32) 動作率
4 消費電力算出部
5 消費電力
6 関連作成部
7 関連
8 前回比較部
9 表示部
10 動作率算出部

Claims (15)

  1. 回路の消費電力を解析する消費電力解析プログラムにおいて、
    コンピュータに、
    第1の回路に含まれる第1の複数の配線の動作率である第1の動作率と、前記第1の複数の配線の負荷容量である第1の負荷容量とに基づいて、前記第1の動作率と前記第1の負荷容量との間の関係を示す情報である関連情報を生成させ、
    前記第1の回路を変更することにより、第2の回路を生成させ、
    前記生成された第2の回路に含まれる第2の複数の配線について、前記第2の複数の配線の負荷容量である第2の負荷容量と前記生成された関連情報とに基づいて、前記第2の複数の配線の動作率である第2の動作率を算出する場合において、前記第2の負荷容量が前記第1の負荷容量と同一であるとき、前記第1の動作率を前記第2の動作率として算出させる
    ことを特徴とする消費電力解析プログラム。
  2. 前記第1の動作率は、前記第1の回路の動作についてのシミュレーションにより生成された動作率である
    ことを特徴とする請求項1記載の消費電力解析プログラム。
  3. 前記関連情報は、前記第1の動作率と前記第1の負荷容量とに基づいて、最小二乗法により、動作率と負荷容量との関係式として定められる
    ことを特徴とする請求項1記載の消費電力解析プログラム。
  4. 前記関連情報は、負荷容量の区間毎に算出された各区間に属する配線の負荷容量の平均である
    ことを特徴とする請求項1記載の消費電力解析プログラム。
  5. 前記関連情報は、更に、負荷容量の区間毎に算出された各区間に属する配線の負荷容量の分散を含む
    ことを特徴とする請求項4記載の消費電力解析プログラム。
  6. 前記第2の回路は、前記第1の回路を変更することにより生成され、
    前記第2の動作率は、前記生成された第2の回路に含まれる第2の複数の配線について、前記第2の負荷容量と前記生成された関連情報とに基づいて算出される
    ことを特徴とする請求項1記載の消費電力解析プログラム。
  7. 前記関連情報は、前記第1の動作率と前記第1の負荷容量とに基づいて、最小二乗法により、動作率と負荷容量との関係式として定められ、
    前記第2の動作率は、前記定められた関係式の負荷容量として前記第2の負荷容量を代入することにより算出される
    ことを特徴とする請求項6記載の消費電力解析プログラム。
  8. 前記関連情報は、負荷容量の区間毎に算出された各区間に属する配線の負荷容量の平均であり、
    前記第2の動作率は、前記関連情報における前記平均とされる
    ことを特徴とする請求項1記載の消費電力解析プログラム。
  9. 前記第1の回路は、回路の一の部分であり、
    前記第2の回路は、前記回路の他の部分であり、
    前記第1の動作率は、前記回路の一の部分に含まれる複数の配線について算出され、
    前記第2の動作率は、前記回路の他の部分に含まれる複数の配線について、前記第2の負荷容量と前記生成された関連情報とに基づいて算出される
    ことを特徴とする請求項1記載の消費電力解析プログラム。
  10. 前記関連情報は、前記第1の動作率と前記第1の負荷容量とに基づいて、最小二乗法により、動作率と負荷容量との関係式として定められ、
    前記第2の動作率は、前記定められた関係式の負荷容量として前記第2の負荷容量を代入することにより算出される
    ことを特徴とする請求項9記載の消費電力解析プログラム。
  11. 前記消費電力解析プログラムが、更に、
    コンピュータに、
    前記第1の複数の配線について、前記第1の負荷容量と前記第1の動作率とに基づいて、前記第1の回路の消費電力を算出させ、
    前記第2の複数の配線について、前記第2の負荷容量と前記第2の動作率とに基づいて、前記第2の回路の消費電力を算出させる
    ことを特徴とする請求項1記載の消費電力解析プログラム。
  12. 前記消費電力解析プログラムが、更に、
    コンピュータに、
    前記第1の複数の配線について、前記算出された第1の回路の消費電力と前記算出された第2の回路の消費電力との差分を算出させる
    ことを特徴とする請求項11記載の消費電力解析プログラム。
  13. 前記消費電力解析プログラムが、更に、
    コンピュータに、
    前記算出された差分が最大である配線について、前記第2の回路に基づいて表示された半導体回路の回路図において強調表示させる
    ことを特徴とする請求項12記載の消費電力解析プログラム。
  14. 回路の消費電力を解析する消費電力解析方法において、
    コンピュータが、
    第1の回路に含まれる第1の複数の配線の動作率である第1の動作率と、前記第1の複数の配線の負荷容量である第1の負荷容量とに基づいて、前記第1の動作率と前記第1の負荷容量との間の関係を示す情報である関連情報を生成し、
    前記第1の回路を変更することにより、第2の回路を生成し、
    前記生成された第2の回路に含まれる第2の複数の配線について、前記第2の複数の配線の負荷容量である第2の負荷容量と前記生成された関連情報とに基づいて、前記第2の複数の配線の動作率である第2の動作率を算出する場合において、前記第2の負荷容量が前記第1の負荷容量と同一であるとき、前記第1の動作率を前記第2の動作率として算出する
    ことを特徴とする消費電力解析方法。
  15. 回路の消費電力を解析する消費電力解析装置において、
    第1の回路に含まれる第1の複数の配線の動作率である第1の動作率と、前記第1の複数の配線の負荷容量である第1の負荷容量とに基づいて、前記第1の動作率と前記第1の負荷容量との間の関係を示す情報である関連情報を生成する関連情報生成部と、
    前記第1の回路を変更することにより、第2の回路を生成する回路変更部と、
    前記生成された第2の回路に含まれる第2の複数の配線について、前記第2の複数の配線の負荷容量である第2の負荷容量と前記生成された関連情報とに基づいて、前記第2の複数の配線の動作率である第2の動作率を算出する場合において、前記第2の負荷容量が前記第1の負荷容量と同一であるとき、前記第1の動作率を前記第2の動作率として算出する動作率生成部とを含む
    ことを特徴とする消費電力解析装置。
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