JP4907810B2 - 反射シート及びこれを用いたバックライトユニット - Google Patents

反射シート及びこれを用いたバックライトユニット Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光線の放散を低減するバックライトユニット用の反射シート、及びこの反射シートを用いたバックライトユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置は、液晶層を背面から照らして発光させるバックライト方式が普及し、液晶層の下面側にエッジライト型、直下型等のバックライトユニットが装備されている。かかるエッジライト型のバックライトユニット20は、一般的には図3に示すように、光源としての棒状のランプ21と、このランプ21に端部が沿うように配置される方形板状の導光板23と、この導光板23の表面側に積層された複数枚の光学シート22と、導光板23の裏面側に積層された反射シート26とを装備している。この光学シート22は、それぞれ、屈折、拡散等の特定の光学的性質を有するものであり、具体的には、導光板23の表面側に配設される光拡散シート24、光拡散シート24の表面側に配設されるプリズムシート25などが該当する。
【0003】
このバックライトユニット20の機能を説明すると、まず、ランプ21より導光板23に入射した光線は、導光板23裏面の反射ドット(図示していない)及び各側面で反射され、導光板23表面から出射される。導光板23から出射した光線は光拡散シート24に入射し、拡散され、光拡散シート24表面より出射される。その後、光拡散シート24から出射された光線は、プリズムシート25に入射し、プリズムシート25の表面に形成されたプリズム部25aによって、略法線方向にピークを示す分布の光線として出射される。このように、ランプ21から出射された光線が、光拡散シート24によって拡散され、またプリズムシート25によって略法線方向にピークを示すように屈折され、さらに上方の図示していない液晶層全面を照明するものである。
【0004】
一方、液晶画面がぎらつかない程度に導光板23裏面から放散される光線を表面側に反射させて輝度の向上を図ること(反射性)、及び、バックライトユニット20の裏面側に配設される装置、フレーム等が視認されることを防止すること(隠蔽性)を目的として、導光板23の裏面側には反射シート26が配設されている。
【0005】
かかる反射シート26としては、従来、(a)合成樹脂製のシート中に酸化チタンなどの白色顔料が分散したもの、(b)合成樹脂製のシート中に光を散乱させるためのボイド(気泡)が分散したもの、(c)シート表面がマット状に形成されたものなどが用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の反射シート26は、比較的硬質であるため、バックライトユニット20において表面側に積層される導光板23の裏面に傷を付けてしまうおそれがある。特に、裏面に浅い傾斜のプリズム部を有し、出光光線に法線方向への指向性を付与する導光板23や、非晶性オレフィン系樹脂製の比較的軟質の導光板23(例えば日本ゼオン(株)社製「ゼオノア導光板」)の場合、反射シート26によって裏面への傷付き発生のおそれが比較的大きい。このように、導光板23の裏面に傷が付くと、表面側への出光量の低下や輝度ムラを招来する。
【0007】
本発明はこれらの不都合に鑑みてなされたものであり、導光板裏面への傷付きが防止できる反射シート、及び、かかる反射シートを用いて輝度の向上及び輝度の均一化を図ることができるバックライトユニットの提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた発明は、光線の放散を低減するバックライトユニット用の反射シートであって、白色合成樹脂製の基材シート層とこの基材シート層の表面側に積層される傷付き防止層とを備え、この傷付き防止層がバインダーとこのバインダー中に分散する樹脂ビーズとを有しており、このバインダーがポリマー組成物を架橋硬化することで形成され、このポリマー組成物の基材ポリマーの平均分子量が30×10以下で水酸基価が20以下であることを特徴とする反射シートである。ここで、「白色合成樹脂」とは、白色顔料の配合や微小気泡の分散などによって白色を呈する合成樹脂を意味する。
【0009】
当該反射シートによれば、白色合成樹脂製の基材シート層によって従来の反射シートと同様の反射性及び隠蔽性を奏することができる。また、当該反射シートは、バインダー中に樹脂ビーズを有する傷付き防止層を備え、この樹脂ビーズによって表面に比較的軟質の凸状部が散点的に多数形成されることから、バックライトユニットにおいて当該反射シートの表面側に配設される導光板の裏面に比較的軟質の凸状部で当接し、その結果、導光板裏面への傷付きを防止することができる。さらに、当該反射シートは、傷付き防止層のバインダーを形成するためのポリマー組成物の基材ポリマーの平均分子量が30×10以下で水酸基価が20以下であることから、このポリマー組成物が架橋硬化されてなるバインダーは架橋密度が低く、軟質となる。そのため、当該反射シートの表面に外圧が作用しても柔軟に対応でき、また樹脂ビーズを軟質のバインダーで包むこととなるため、バックライトユニットにおいて当該反射シートの表面に重ねて配設される導光板の裏面に傷を付けてしまうことをさらに低減することができる。
【0010】
また、上記課題を解決するためになされた別の発明は、光線の放散を低減するバックライトユニット用の反射シートであって、白色合成樹脂製の基材シート層とこの基材シート層の表面側に積層される傷付き防止層とを備え、この傷付き防止層がバインダーとこのバインダー中に分散する樹脂ビーズとを有しており、この樹脂ビーズのガラス転移温度が0℃以上30℃以下であることを特徴とする反射シートである。
【0011】
当該反射シートによれば、上記発明と同様に、分散する樹脂ビーズによって傷付き防止層表面に比較的軟質の凸状部が形成され、表面側に配設される導光板裏面への傷付きが防止される。さらに、当該反射シートによれば、この樹脂ビーズのガラス転移温度が0℃以上30℃以下と軟質であることから、バックライトユニットにおいて導光板の裏面に当接する当該反射シート表面の凸状部がさらに軟質化し、その結果、導光板の裏面に傷を付けてしまうことをより防止することができる。
【0012】
さらに、上記課題を解決するためになされた別の発明は、光線の放散を低減するバックライトユニット用の反射シートであって、白色合成樹脂製の基材シート層とこの基材シート層の表面側に積層される傷付き防止層とを備え、この傷付き防止層がバインダーとこのバインダー中に分散する樹脂ビーズとを有しており、このバインダーがポリマー組成物を架橋硬化することで形成され、このポリマー組成物の基材ポリマーの平均分子量が30×10以下で水酸基価が20以下であり、かつ、この樹脂ビーズのガラス転移温度が0℃以上30℃以下であることを特徴とする反射シートである。
【0013】
当該反射シートによれば、表面側に備える傷付き防止層を軟質の樹脂ビーズと軟質のバインダーとで構成することから、両軟質部材による相乗効果によって上記導光板裏面への傷付き防止性を格段に高めることができる。
【0014】
上記基材ポリマーの単位水酸基価当たりの平均分子量(平均分子量/水酸基価)としては2×10以上20×10以下が好ましい。かかる単位水酸基価当たりの平均分子量は上記バインダーの軟質化の目安となり、上記範囲の基材ポリマーを使用することで傷付き防止層のバインダーの軟質化を効果的に促進することができる。
【0015】
上記バインダーのガラス転移温度としては30℃以上75℃以下が好ましい。このように、バインダーのガラス転移温度を上記範囲とすることで、軟質にしても傷付き防止層表面のベタツキを防止でき、耐熱性を高めることができる。
【0016】
上記樹脂ビーズの平均粒子径としては1μm以上15μm以下が好ましい。このように樹脂ビーズの平均粒子径を上記範囲とすることで、樹脂ビーズによって当該反射シートの表面に形成される軟質凸状部の突出高さが上記導光板裏面への傷付き防止作用を効果的に奏する程度に調整される。
【0017】
当該反射シートにおいて、上記基材シート層の裏面側に積層される高隠蔽層をさらに備え、この高隠蔽層としては白色顔料を含有する塗料を塗工することで形成するとよい。この手段によれば、基材シート層の裏面側に積層される高隠蔽層によって当該反射シートの反射性及び隠蔽性を格段に向上させることができる。
【0018】
当該反射シートにおいて、上記バインダーを形成するポリマー組成物中に紫外線吸収剤又は分子鎖に紫外線吸収基が結合した基材ポリマーを有するとよい。この手段によれば、紫外線吸収剤又は分子鎖に紫外線吸収基が結合した基材ポリマーを含有するポリマー組成物によって傷付き防止層のバインダーを形成することから、傷付き防止層が紫外線を吸収する作用を奏し、ランプ等から発せられる微量の紫外線を吸収し、黄変等の経時的な劣化を防止することができる。
【0019】
また、上記バインダーを形成するポリマー組成物中に紫外線安定剤又は分子鎖に紫外線安定基が結合した基材ポリマーを有してもよい。この手段によれば、紫外線によって発生するラジカル、活性酸素等が傷付き防止層のバインダー中に有する紫外線安定剤又は紫外線安定基により不活性化(分解、捕捉等)され、傷付き防止層ひいては当該反射シート劣化を低減することができる。
【0020】
従って、上記本発明の反射シートを裏面側に備えている液晶表示装置用のバックライトユニットは、前述のように当該反射シートが高い傷付き防止性を奏することから、導光板裏面の傷付きが防止でき、導光板裏面への傷付きによる輝度の低下及び輝度ムラの発生を防止することができる。また、組み付け等の作業性も良好である。
【0021】
なお、本明細書中に記載の「ガラス転移温度」としては、JISに規定する示査走査熱量分析(DSC)により測定した値を採用する。また、「平均分子量」とは数平均分子量を意味する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しつつ本発明の実施の形態を詳説する。図1は本発明の一実施形態に係る反射シートを示す模式的断面図、図2は図1の反射シートとは異なる形態の反射シートを示す模式的断面図である。
【0023】
図1の反射シート1は、基材シート層2と、この基材シート層2の表面に積層される傷付き防止層3とを備えている。
【0024】
この基材シート層2は、白色合成樹脂から形成されている。この白色合成樹脂は、上述のように白色顔料や微小気泡を分散含有する合成樹脂である。この基材シート層2に使用可能な合成樹脂としては、特に限定されるものではなく、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリオレフィン、セルロースアセテート、耐候性塩化ビニル等が挙げられる。中でも、耐熱性に優れるポリエチレンテレフタレートが好ましい。
【0025】
この基材シート層2の厚みは、特には限定されないが、例えば50μm以上250μm以下とされる。基材シート層2の厚みが上記範囲未満であると、傷付き防止層3を形成する樹脂組成物を塗工した際にカールが発生しやすくなってしまうことがある。逆に、基材シート層2の厚みが上記範囲を超えると、液晶表示装置の輝度が低下してしまうことがあり、またバックライトユニットの厚みが大きくなって液晶表示装置の薄型化の要求に反することにもなる。
【0026】
なお、含有する白色顔料としては、従来の反射シートと同様であり、具体的には後述する高隠蔽層12の白色顔料13と同様のものが用いられる。また、分散含有する気泡に関しても、従来の反射シートと同様である。
【0027】
傷付き防止層3は、バインダー4と、バインダー4中に分散する樹脂ビーズ5とを有している。この樹脂ビーズ5の上端部がバインダー4外面から突出すること等により、当該反射シート1の表面には滑らかに湾曲した軟質凸状部6が形成されている。従って、バックライトユニットにおいて、当該反射シート1の表面側に配設される導光板に対して、当該反射シート1が軟質凸状部6で散点的に当接し、導光板裏面への傷付きが低減される。なお、この傷付き防止層3の厚み(樹脂ビーズ5を除いたバインダー4部分の厚み)は特には限定されないが、例えば3μm以上30μm以下程度とされている。
【0028】
この傷付き防止層3の表面粗さ(Rz)の下限としては30が好ましく、40が特に好ましい。一方、この表面粗さ(Rz)の上限としては60が好ましく、50が特に好ましい。また、傷付き防止層3の表面粗さ(Ra)としては3.8以上5.5以下が好ましい。ここで、「表面粗さ(Rz)(Ra)」とはJIS−B−0601の規定に準拠した数値である。これは、傷付き防止層3の表面粗さが上記下限より小さいと、前述のような導光板裏面への散点的当接による傷付き防止性を効果的に奏することが困難になり、逆に、表面粗さが上記上限を超えると、粗い軟質凸状部6によって逆に導光板裏面へ傷を付けてしまうおそれがあることからである。
【0029】
バインダー4は、ポリマー組成物を架橋硬化させることで形成される。このポリマー組成物は、主に基材ポリマーからなり、その他に例えば硬化剤、可塑剤、安定化剤、劣化防止剤、分散剤等が適宜配合される。この基材ポリマーとしては特に限定されるものではなく、例えば二液硬化型ポリマー、熱硬化型ポリマー、紫外線硬化型ポリマー、EB硬化型ポリマー等が用いられ、具体的にはアクリル系ポリマー、ポリウレタン系ポリマー、ポリエステル系ポリマー、フッ素系ポリマー、シリコーン系ポリマー、エポキシ系ポリマー、フェノール系ポリマー等が挙げられる。また、傷付き防止層3の表面のベタツキ防止、耐熱性向上等の観点から、バインダー4のガラス転移温度が30℃以上75℃以下となるよう基材ポリマーを選定するとよい。なお、このバインダー4は、一般的には透明とされているが、基材シート層2と同様に反射性及び隠蔽性を付与すべく、白色顔料や気泡を分散させてもよい。
【0030】
上記基材ポリマーの平均分子量としては30×10以下とされており、20×10以下が特に好ましい。このように、基材ポリマーの平均分子量を上記範囲とすることで、この基材ポリマーを架橋硬化させることで形成されるバインダー4が軟質化し、傷付き防止層3の表面に外圧が作用しても傷付きの発生を低減することができる。なお、基材ポリマーの平均分子量の下限としては、傷付き防止層3の強度を使用に耐えうるようにする観点から、10×10程度が好ましい。
【0031】
上記基材ポリマーの水酸基価としては20以下とされており、10以下が特に好ましい。このように、基材ポリマーの水酸基価を上記範囲とすることで、バインダー4の架橋密度が低下し、その結果バインダー4が軟質化し、傷付き防止層3の表面に外圧が作用しても傷付きの発生を低減することができる。なお、基材ポリマーの水酸基価の下限としては、傷付き防止層3の強度等を考慮すると、6程度が好ましい。
【0032】
上記基材ポリマーの単位水酸基価当たりの平均分子量(平均分子量/水酸基価)としては、2×10以上20×10以下が好ましく、2.8×10以上10×10以下が特に好ましい。このように、基材ポリマーの単位水酸基価当たりの平均分子量を上記範囲とすることで、傷付き防止層3の強度、耐久性、耐候性等を確保しつつ、傷付き防止層3の軟質化を効果的に促進することができる。
【0033】
樹脂ビーズ5としてはガラス転移温度が低い軟質なものを用いる。かかる軟質樹脂ビーズ5により上記傷付き防止層3の表面に形成される軟質凸状部6の硬度が比較的小さくなり、上記導光板裏面に対する傷付き防止性が促進される。この樹脂ビーズ5の具体的な材料としては、例えばアクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリアミド等を用いることができる。特に、多官能モノマーを用いた高架橋アクリル樹脂からなるソフトビーズが、軟質性、透明性、耐久性、耐候性、耐熱性等の面で優れている。
【0034】
上記樹脂ビーズ5のガラス転移温度としては、0℃以上30℃以下とされており、0℃以上15℃以下が特に好ましい。これは、樹脂ビーズ5のガラス転移温度が上記上限を超えると、当該反射シート1表面の軟質凸状部6の硬度が大きくなり、上記導光板裏面に対する傷付き防止性を効果的に発揮することができなくなってしまい、逆に、樹脂ビーズ5のガラス転移温度が上記下限より小さいと、樹脂ビーズ5の耐熱性、強度等が低下し、当該反射シート1表面の軟質凸状部6が潰れて、バインダー4の表面が導光板裏面に当接し、上記傷付き防止性を効果的に奏することができなくなってしまうことからである。
【0035】
樹脂ビーズ5の形状は、傷付き防止層3表面に滑らかな軟質凸状部6が形成され、傷付き防止性を奏することができれば特に限定されるものではなく、例えば球状、回転楕円体状、紡錘形状、繊維状などが挙げられ、中でも傷付き防止性に優れる球状が特に好ましい。
【0036】
樹脂ビーズ5の平均粒子径の下限としては、1μm、特に3μm、さらに5μmが好ましく、その上限としては15μm、特に10μm、さらに8μmが好ましい。これは、樹脂ビーズ5の平均粒子径が上記下限未満であると、樹脂ビーズ5をバインダー4から突出させて軟質凸状部6を形成することが困難になるためであり、逆に、樹脂ビーズ5の平均粒子径が上記上限を超えると、当該反射シート1の表面に形成される軟質凸状部6の突出高さが増大し、この軟質凸状部6によって導光板裏面へ傷を付けるおそれがあること、及び、樹脂組成物の塗工等による傷付き防止層3の形成が困難となってしまうことからである。
【0037】
バインダー4を形成するポリマー組成物のポリマー分100部に対する樹脂ビーズ5の配合量の下限としては0.1部、特に5部、さらに10部が好ましく、その上限としては500部、特に300部、さらに100部が好ましい。ここで「部」で示す数値は質量を基準とする比を意味する。これは、樹脂ビーズ5の配合量が上記下限未満であると、当該反射シート1の表面に形成される軟質凸状部6の密度が低下し、上記導光板裏面への傷付き防止性が低減されるためであり、逆に、上記上限を越えると、樹脂組成物の塗工等による傷付き防止層3の形成が困難となってしまうことからである。
【0038】
なお、樹脂ビーズ5としては、透明、特に無色透明が好ましい。このように透明な樹脂ビーズ5を用いることで、傷付き防止層3に光拡散性を付与でき、その結果基材シート層2などでの反射等によって表面側へ出射される光線を拡散し、隠蔽性を促進することができる。
【0039】
また、バインダー4を形成するポリマー組成物中に紫外線吸収剤を含有するとよい。このように傷付き防止層3のバインダー4中に紫外線吸収剤を含有させることで、バックライトユニットのランプ等から発せられる紫外線を吸収し、黄変等の径時的な劣化を防止することができる。かかる紫外線吸収剤としては、紫外線を吸収し、効率よく熱エネルギーに変換できるもので、かつ、光に対して安定な化合物であれば特に限定されるものではなく公知のものを使用することができる。中でも、紫外線吸収機能が高く、上記バインダー4の基材ポリマーとの相溶性が良好で、基材ポリマー中に安定して存在するサリチル酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤及びシアノアクリレート系紫外線吸収剤が好ましく、これらの群より選択される1種又は2種以上のものを用いるとよい。
【0040】
上記紫外線吸収剤のバインダー4の基材ポリマーに対する含有量の下限としては0.1質量%、特に1質量%、さらに3質量%が好ましく、上記含有量の上限としては10質量%、特に8質量%、さらに5質量%が好ましい。これは、バインダー4を構成する基材ポリマーに対して紫外線吸収剤の配合量が上記下限より小さいと、反射シート1の上記黄変等の防止作用を効果的に奏することができないためであり、逆に、紫外線吸収剤の配合量が上記上限を超えると、バインダー4に悪影響を及ぼし、傷付き防止層3の強度、耐久性等の低下をもたらすことからである。
【0041】
さらに、バインダー4を形成するポリマー組成物の基材ポリマーとして、分子鎖に紫外線吸収基を有するものを用いてもよい。このように、分子鎖に紫外線吸収基を有する基材ポリマーを用いて傷付き防止層3を形成することで、上記と同様に紫外線による黄変等の径時的な劣化を防止することができ、さらに紫外線吸収剤のブリードアウト等による紫外線吸収機能の劣化を防止することができる。また、この紫外線吸収基が結合された基材ポリマーを有するポリマー組成物中にさらに紫外線吸収剤を含有することで、傷付き防止層3の紫外線吸収機能をより向上させることができる。
【0042】
また、バインダー4を形成するポリマー組成物中に紫外線安定剤又は分子鎖に紫外線安定基が結合した基材ポリマーを有することも可能である。この紫外線安定剤又は紫外線安定基により、紫外線で発生するラジカル、活性酸素等が不活性化され、傷付き防止層3ひいては当該反射シート1の紫外線安定性、耐候性等を向上させることができる。この紫外線安定剤又は紫外線安定基としては、紫外線に対する安定性が高いヒンダードアミン系紫外線安定剤又はヒンダードアミン系紫外線安定基が好適に用いられる。なお、この紫外線安定剤又は紫外線安定基と上記紫外線吸収剤又は紫外線安定基とを併有することも可能であり、この併有により紫外線による劣化防止性及び耐候性が格段に向上する。
【0043】
当該反射シート1の製造方法としては、基本的には、バインダー4を構成するポリマー組成物に樹脂ビーズ5を混合することで傷付き防止層3用の塗工液を調製する工程と、この塗工液を基材シート層2の表面に塗工し、乾燥させることで傷付き防止層3を積層する工程とからなる。
【0044】
当該反射シート1によれば、白色合成樹脂製の基材シート層2により従来の反射シートと同様の反射性と隠蔽性とを奏し、さらに傷付き防止層3によって表面側に配設される導光板裏面への傷付きを防止することができる。また、当該反射シート1は、傷付き防止層3に分散する樹脂ビーズ5よって表面に凹凸が形成されるため、この点からも表面側への反射性、ひいては隠蔽性を高めることができる。さらに、当該反射シート1は、傷付き防止層3に分散する樹脂ビーズ5による光線の屈折、反射により光拡散性が付与され、この光拡散性によって隠蔽性を促進することができる。
【0045】
図2の反射シート11は、基材シート層2と、この基材シート層2の表面に積層される傷付き防止層3と、基材シート層2の裏面に積層される高隠蔽層12とを備えている。この基材シート層2及び傷付き防止層3は、上記反射シート1と同様であるため、同一番号を付して説明を省略する。
【0046】
高隠蔽層12は、隠蔽性及び反射性を奏するものであり、具体的には基材シート層2の裏面に白色顔料13を含有する塗料14を塗工することで形成される。なお、この高隠蔽層12に用いられる塗料14のマトリックスとしては、特に限定されるものではなく、一般的なものが用いられる。
【0047】
この白色顔料13としては、特に限定されるものではなく、例えば、酸化チタン(チタン白)、酸化亜鉛(亜鉛華)、炭酸鉛(鉛白)、硫酸バリウム、炭酸カルシウム(白亜)などが挙げられる。中でも、隠蔽性向上効果が大きい酸化チタンが好ましい。
【0048】
塗料14の固形分に対する白色顔料13の配合量の下限としては、70質量%が好ましく、80質量%が特に好ましい。一方、上記配合量の上限としては、95質量%が好ましく、90質量%が特に好ましい。これは、白色顔料13の配合量が上記下限より小さいと、高隠蔽層12による上記反射性及び隠蔽性の向上効果が小さくなり、逆に、白色顔料13の配合量が上記上限を超えると、塗料14の塗工が困難になることからである。
【0049】
塗料14の塗工量(固形分換算)の下限としては、1g/m、特に5g/m、さらに10g/mが好ましい。一方、上記塗工量(固形分換算)の上限としては、50g/m、特に45g/m、さらに40g/mが好ましい。これは、塗料14の塗工量が上記下限より小さいと、高隠蔽層12による上記反射性及び隠蔽性の向上効果が小さくなり、逆に、塗料14の塗工量が上記上限を超えると、高隠蔽層12の厚さが増大し、バックライトユニットの薄型化の要請に反すること、及び、高隠蔽層12の強度の低下を招来することからである。
【0050】
白色顔料13の平均粒子径(平均粒子直径)は、100nm以上30μm以下が好ましく、200nm以上20μm以下が特に好ましい。これは、白色顔料13の粒子径が上記範囲より小さいと、上記隠蔽性を効果的に奏することが困難になり、逆に、白色顔料13の粒子径が上記範囲を超えると、塗料14中に均一に分散することが困難になり、また当該反射シート11の裏面が粗くなってしまうことからである。
【0051】
当該反射シート11の製造方法としては、基本的には、バインダー4を構成するポリマー組成物に樹脂ビーズ5を混合することで傷付き防止層3用の塗工液を調整する工程と、この塗工液を基材シート層2の表面に塗工し、乾燥させることで傷付き防止層3を積層する工程と、白色顔料13を配合することで塗料14を調製する工程と、この塗料14を基材シート層2の裏面に塗工することで高隠蔽層12を積層する工程とからなる。
【0052】
当該反射シート11によれば、上記反射シート1と同様に、基材シート層2表面の傷付き防止層3によって表面側に配設される導光板裏面への傷付きを防止することができ、傷付き防止層3表面の凹凸及び樹脂ビーズ5の光拡散性により表面側への反射性及び隠蔽性を高めることができる。さらに、基材シート層2の裏面の高隠蔽層12によって反射性及び隠蔽性を格段に向上させることができる。
【0053】
従って、図4に示すようなエッジライト型のバックライトユニット20において、反射シート26として上記反射シート1、11を使用すると、当該反射シート1、11が前述のように傷付き防止性を奏するため、導光板23の裏面への傷付きによる輝度ムラの発生を防止することができ、また、バックライトユニット20の組付け作業が容易になる。特に、裏面側に高隠蔽層12を備える反射シート11を用いると、高隠蔽層12の高い隠蔽性及び反射性によって裏面側から放散する光線ロスが低減でき、輝度を向上させることができ、また、裏面側に配設されるフレーム等が画面から視認されることを防止でき、輝度ムラの発生防止を促進することができる。
【0054】
なお、本発明の反射シートは上記実施形態に限定されるものではなく、例えば傷付き防止層には気泡を分散させるこのができる。この気泡により傷付き防止層の傷付き防止性をさらに促進することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の反射シートによれば、導光板裏面への傷付きを防止することができる。また本発明の反射シートを用いるバックライトユニットによれば、導光板裏面への傷付きによる輝度ムラの発生を防止することができ、輝度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る反射シートを示す模式的断面図である。
【図2】図2は、図1の反射シートとは異なる形態の反射シートを示す模式的断面図である。
【図3】図3は、一般的なエッジライト型のバックライトユニットを示す模式的斜視図である。
【符号の説明】
1・・・反射シート
2・・・基材シート層
3・・・傷付き防止層
4・・・バインダー
5・・・樹脂ビーズ
6・・・軟質凸状部
11・・・反射シート
12・・・高隠蔽層
13・・・白色顔料
14・・・塗料

Claims (6)

  1. 光線の放散を低減するバックライトユニット用の反射シートであって、
    白色合成樹脂製の基材シート層と、この基材シート層の表面側に積層される傷付き防止層とを備え、
    この傷付き防止層が、バインダーと、このバインダー中に分散する樹脂ビーズとを有しており、
    このバインダーがポリマー組成物を架橋硬化することで形成され、このポリマー組成物の基材ポリマーの平均分子量が10×10以上30×10以下で水酸基価が20以下であり、
    上記基材ポリマーの単位水酸基価当たりの平均分子量が2×10以上20×10以下であり、
    上記樹脂ビーズのガラス転移温度が0℃以上30℃以下であり、
    上記バインダーのガラス転移温度が30℃以上75℃以下であることを特徴とする記載の反射シート。
  2. 上記樹脂ビーズの平均粒子径が1μm以上15μm以下である請求項に記載の反射シート。
  3. 上記基材シート層の裏面側に積層される高隠蔽層をさらに備えており、
    この高隠蔽層が、白色顔料を含有する塗料を塗工することで形成されている請求項1又は請求項2に記載の反射シート。
  4. 上記バインダーを形成するポリマー組成物中に紫外線吸収剤又は分子鎖に紫外線吸収基が結合した基材ポリマーを有する請求項1、請求項2又は請求項3に記載の反射シート。
  5. 上記バインダーを形成するポリマー組成物中に紫外線安定剤又は分子鎖に紫外線安定基が結合した基材ポリマーを有する請求項1から請求項のいずれか1項に記載の反射シート。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の反射シートを裏面側に備えている液晶表示装置用のバックライトユニット。
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