JP4907194B2 - レーザー墨出し器の回転微調整機構 - Google Patents

レーザー墨出し器の回転微調整機構 Download PDF

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Description

本発明は、建築現場などにおいて、墨出し用のレーザー光を、壁、天井、床などの照射対象面に投光するレーザー墨出し器に関するもので、特に、レーザー光の投光位置を微調整することができる回転微調整機構に関するものである。
レーザー墨出し器はレーザー光源として一般に半導体レーザーが用いられている。半導体レーザーから出射されるレーザー光は拡散光であるため、これをコリメータレンズによってほぼ平行光束とし、これを円柱状のロッドレンズに透過させることにより一方向にのみ拡散させ、これを壁、天井、床などの照射対象面に投光して、レーザー光による鉛直線あるいは水平線を引くようにしたのがレーザー墨出し器である。
レーザー墨出し器を建築現場などで使用する場合、レーザー光を目標位置に高い精度で照射する必要がある。特に、垂直方向のレーザーラインの投光位置が目標位置からずれている場合は、投光位置を変えてずれを修整する必要がある。レーザーラインの投光位置を変えるには、その都度レーザー墨出し器の向きを変える必要がある。
レーザー墨出し器の向きを変える場合、レーザー墨出し器の設置基準点、すなわち、地墨点が動くことなく、地墨点を回転中心としてレーザー墨出し器本体が回転するものであることが要求される。これに加えて、レーザー墨出し器から例えば10mあるいはそれ以上離れた照射対象面において垂直ライン光の照射位置を調整する必要がある場合、レーザー墨出し器をごく僅かに回転角度調整しただけで、照射対象面においては垂直ライン光の照射位置が大きくずれることになり、照射位置を目標位置に正確に合わせるためには、作業者に極めて厄介な作業を強いることになる。
そこで、レーザー墨出し器の回転角度を微調整するための機構が各種提案されている。図5に示す例はその一つである。図5において、符号10は固定ベースを示している。この固定ベース10は平面方向から見て略円形をしていて、周方向の等間隔位置で半径方向外方に突出した三つの脚取付け部11を有している。各脚取付け部11には脚が取り付けられて三脚となっていて、三脚を設置面に載せることによって固定ベース10を略水平方向の姿勢で設置することができるようになっている。固定ベース10は円形の中心孔80を有し、中心孔80の周囲に、かつ中心孔80と同心円をなして、円形の突堤14を有している。固定ベース10の上には回転ベース20が回転可能に載せられている。回転ベース20は平面形状がリング状の部材で、その円形の内周面24が固定ベース10の突堤14の外周面に、かつ、この突堤14の外周面をガイドとして回転可能に嵌められている。したがって、回転ベース20は、固定ベース10の中心孔80の中心を通る軸線を中心として回転することができる。固定ベース10の中心孔80の中心を通る軸線上に、図示されないレーザー墨出し器本体から下方の床面に向かって投射される地墨点が存在するように調整されている。
回転ベース20の外周面にはアーム25が固着され、アーム25は回転ベース20の外周面から半径方向外方に向かって伸び出ている。固定ベース10の外周からは、アーム25にほぼ対応する位置において、かつ、アーム25の下方において一対の突起16,17が突出している。一方の突起16にはナット19が固着され、ナット19には微調整つまみ60のねじ部が、回転ベース20の回転面と平行な方向に、従って略水平方向の姿勢でねじ込まれている。微調整つまみ60のねじ部は、上記アーム25が伸び出る方向に対して直交する方向の姿勢をとることによって、微調整つまみ60のねじ部の先端がアーム25に当たることができるように配置されている。固定ベース10のもう一方の突起17には、上記微調整つまみ60と対向する位置に、かつ、微調整つまみ60の中心軸線の延長線に略沿うように有底の穴18が水平方向に形成されている。穴18には圧縮コイルばね63が落とし込まれ、さらに円柱状の押圧部材62が挿入されている。押圧部材62は圧縮コイルばね63の蓄勢力で穴18から外方に向かって押し出される向きに付勢され、この付勢力でアーム25を押している。アーム25は微調整つまみ60の先端に当たることによって回転位置が規制されている。回転ベース20の上には、図示されないレーザー墨出し器本体が一体に組み込まれている。
照射対象面において、例えば垂直ライン光の照射位置を微調整する必要がある場合は、微調整つまみ60を正逆回転させる。微調整つまみ60をそのねじ部がナット19に対してより深くねじ込まれる向きに回転させると、アーム25が押圧部材62を圧縮コイルばね63による付勢力に抗して圧縮コイルばね63をさらに圧縮しながら押し、回転ベース20が図5において時計方向に回転する。これと一体にレーザー墨出し器本体も時計方向に回転する。微調整つまみ60を逆向きに回転させると、そのねじ部がナット19から後退する向きに移動し、アーム25が押圧部材62を介して圧縮コイルばね63による付勢力で押し戻され、回転ベース20が図5において反時計方向に回転する。これと一体にレーザー墨出し器本体も反時計方向に回転する。前述のとおり、回転ベース20の回転中心軸線は地墨点を通っているので、回転ベース20の回転によって地墨点がずれることはない。
図6は、従来のレーザー墨出し器における回転角度微調整機構の別の例を示す。図5に示す従来例と実質的に同じ構成部分には共通の符号を付している。すなわち、符号10は固定ベース、11は脚取付け部、14は突堤、20は回転ベース、24は回転ベースの内周面、80は固定ベースの中心孔をそれぞれ示している。固定ベース10には、その外周壁を半径方向に貫通して微調整つまみ70の軸72が回転可能に嵌められ、軸72の先端部は突堤14に回転可能に嵌められている。軸72はねじ部を有し、このねじ部には、微調整カム71がねじ込まれ、微調整カム71は図示されない適宜の手段で回り止めされている。回転ベース20は上面側の一部が中心角度で略90度の範囲で厚さ方向に切除されて凹陥部21が形成されている。微調整つまみ70の軸72および微調整カム71は上記凹陥部21に位置している。固定ベース10にはピン12が固定され、回転ベース20には上記ピン12から周方向にずれた位置にピン27が固着され、これらのピン12,27間に引張りコイルばね75が掛けられている。引張りコイルばね75の引張り力によって、回転ベース20は図6において時計方向に回転付勢されている。
回転ベース20の凹陥部21を区切っている片方の壁面は、上記回転付勢力によって微調整カム71の周面に当接し、上記回転付勢力による回転ベース20の回転を規制している。上記凹陥部21の片方の壁面はカムフォーカスロワとして機能し、微調整つまみ70を回転操作すると、微調整つまみ70のねじ部に案内されて微調整カム71が微調整つまみ70の軸線方向に移動し、微調整カム71と上記凹陥部21の片方の壁面との当接位置が移動して、回転ベース20が固定ベース10の突堤14の外周面をガイドとして時計方向または反時計方向に回転するようになっている。回転ベース20の上にはレーザー墨出し器本体が固着されているので、回転ベースとともにレーザー墨出し器本体の回転位置を微調整することができる。
図5、図6に示す従来例は、いずれも微調整摘みを回転操作することによってレーザー墨出し器と一体の回転ベースを僅かずつ回転させてレーザー光の投光位置を微調整することを目的としている。しかしながら、図5に示す従来例は、微調整摘み60、これを回転可能に保持する突起16およびナット19、アーム25、突起17、押圧部材62などからなる微調整機構が墨出し器本体の外側に突出するため、墨出し器全体が大型化する難点がある。加えて、墨出し器本体内部と微調整機構の間にアーム25が介在し、アーム25が円周方向に移動する構造になるため、防水構造にすることは極めて困難である。
これに対して図6に示す従来例は、固定ベース10から外側に突出する部材は微調整摘み70のみであり、微調整摘み70は固定ベース10に対して移動することなくその場で回転できればよいので、墨出し器全体のコンパクト化および防水対策が容易であるという利点がある。しかしながら、ねじをガイドとして微調整カム71が移動することによって回転ベース20が回転するようになっているため、ねじと微調整カム71とのがたつきにより回転ベース20およびこれと一体の墨出し器本体の回転がスムーズでなく、レーザー光の投光位置がギクシャクしながら変動して安定せず、投光位置調整がやりにくいという難点がある。また、いずれの従来例にせよ、例えば、墨出し器から10m程度以上離れた壁面で投光位置を調整しようとすると、微調整摘みを僅かに回転させただけで投光位置が大きく変化し、微妙な投光位置調整が難しいという難点もある。なぜなら、微調整摘みの回転角度に対して回転ベースの回転角度を微小にするという工夫がなされていないからである。
レーザー墨出し器における投光位置調整機構の公知例として、固定台と回転台と回転位置調節機構を有し、回転位置調節機構は、操作棒と、操作棒を操作することにより作動する歯車機構を有し、この歯車機構を介して回転台を回転させるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。歯車機構の減速比を大きくすれば、操作棒の操作量に対する回転台の回転角度を微小化できるものと考えられる。
レーザー墨出し器における投光位置調整機構の別の公知例として、回転調整盤と移動体をバンドで連結し、回転調整盤に設けた調整軸の回転によりねじを直線移動させるように構成し、上記ねじの直線運動を上記バンドで回転調整盤に伝達して回転調整盤を回転させるようにした調整機構も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1、特許文献2記載の発明はいずれも、歯車機構および調整軸とねじの嵌り合いにはがたつきがあり、がたつきがあることによって、調整時の回転台の動きにスムーズさを欠き、投光位置調整がやりにくいという難点がある。また、特許文献1、特許文献2記載の発明はいずれも、微調整摘みの回転角度に対して回転ベースの回転角度を微小にするという工夫がなされていないか、または、工夫されていたとしても不十分であり、微妙な投光位置調整が難しいという難点がある。
特開2000−234931号公報 特開2004−309211号公報
本発明は、回転調整機構の突出部分を少なくして全体のコンパクト化を可能にするとともに防水構造にすることが容易であり、かつ、動作が円滑で、微妙な投光位置調整を容易に行うことができるレーザー墨出し器の回転微調整機構を提供することを目的とする。
本発明は、固定ベースと、レーザー墨出し器本体が取り付けられていて固定ベースに対して回転可能な回転ベースと、固定ベースに対する回転ベースの回転位置を調整するための調整部材と、を備えているレーザー墨出し器の回転微調整機構であって、調整部材はウオームを一体に有し、回転ベースには軸が固着されていてこの軸を中心にして回転可能にウオームホイルが支持されるとともにウオームホイルの中心からずれた位置に上記軸があり、ウオームにウオームホイルが押し付けられる向きに回転ベースを付勢する付勢部材が設けられていることを最も主要な特徴とする。
調整部材のウオームとウオームホイルの組み合わせは減速比が大きい。これに加えて、ウオームホイルの回転の中心となる軸がウオームホイルの中心からずれた位置にありかつ上記軸は回転ベースに設けられているため、ウオームホイルの回転に伴って上記軸とウオームとの距離が僅かずつ変化する。このように、調整部材の回転の結果として回転ベースが微少量ずつ回転するため、例えば、墨出し器の位置から10m以上離れた壁面における投光位置の微調整であっても、投光位置が微小量ずつ移動するので、容易に行うことができる。回転位置微調整機構は、手動調整するために、調整部材の一部を固定ベースから突出させるにしても、摘みの部分を突出させるだけでよいから、墨出し器をコンパクト化することができる。また、上記調整部材は回転ベースに対してその場で回転可能に設ければよく、中心軸線方向に移動させる必要はないから、防水構造にすることが容易であるという利点もある。
以下、本発明にかかるレーザー墨出し器の回転微調整機構の実施例について、図1乃至図4を参照しながら説明する。
図1乃至図3は、本発明にかかるレーザー墨出し器の回転微調整機構の実施例を示す平面図であって、調整部材の回転による各部の動作を順に示している。図4は上記実施例の要部の縦断面図である。前述の図5、図6に示す従来例の構成部分と同じ構成部分には同じ符号を付している。
図1乃至図4において、符号10は固定ベースを示しており、この固定ベース10は平面方向から見て略円形をしていて周方向の等間隔位置で半径方向外方に突出した脚取付け部11を3箇所に有している。各脚取付け部11には脚35が取り付けられて三脚となっていて、三脚の先端を設置面に載せることによって固定ベース10を略水平方向の姿勢で設置することができるようになっている。固定ベース10は円形の中心孔80を有し、中心孔80の周囲に、かつ中心孔80と同心円をなして円形の突堤14を有している。固定ベース10には、上記突堤14と外周壁との間にリング状の溝15が形成されている。固定ベース10の上には溝15内において回転ベース20が回転可能に載せられている。固定ベース10の上記突堤14の上にはリング状の回転ベース押え95が載せられてねじ止めされ、回転ベース押え95の外周側の約半分は回転ベース20の内周側上面にまで進出し、回転ベース20の脱落を防止している。回転ベース押え95と回転ベース20の内周側上面との間にはごく僅かな隙間があって、固定ベース10に対する回転ベース20の回転を許容している。回転ベース20は平面形状がリング状の部材で、その円形の内周面24が固定ベース10の突堤14の外周面に、かつ、この突堤14の外周面をガイドとして回転可能に嵌められている。したがって、回転ベース20は、固定ベース10の中心孔80の中心を通る軸線を中心として回転することができる。固定ベース10の中心孔80の中心を通る軸線上に、レーザー墨出し器本体から下方の床面に向かって投射される地墨点が存在するように調整されている。
固定ベース10には、その外周壁を半径方向に貫通して微調整つまみ40の軸41が回転可能に嵌められ、軸41の先端部は突堤14に回転可能に嵌められている。軸41の外周面には、少なくとも回転ベース20を半径方向にまたぐ範囲でウオーム42が形成されている。微調整つまみ40とその軸41とウオーム42で構成されている部材を、本明細書では「調整部材」という。回転ベース20は上面側の一部が中心角度で略90度の範囲で厚さ方向に切除されて凹陥部21が形成されている。微調整つまみ40の上記ウオーム42は上記凹陥部21に位置している。固定ベース10にはピン12が固定され、回転ベース20に固着されて半径方向外側に突出したアーム23と上記ピン12との間に引張りコイルばね30が掛けられている。引張りコイルばね30の引張り力によって、回転ベース20は図1において時計方向に回転付勢されている。
回転ベース20の凹陥部21には軸22が固着されている。この軸22には、この軸22を中心として回転可能にウオームホイル50が支持されている。ただし、軸22はウオームホイル50の中心からずれた位置にある。つまり、ウオームホイル50の偏心位置に軸22がある。ウオームホイル50は、上記調整部材を構成するウオーム42との位置関係において、ウオーム42と噛み合うことができる関係にあり、上記引張りコイルばね30による回転ベース20の回転付勢力によってウオームホイル50がウオーム42に噛み合っている。したがって、ウオーム42が回転することによって、所定の減速比によりウオームホイル50が減速されて回転する。ウオームホイル50の回転中心となる軸22は上記のようにウオームホイル50の偏心位置にあるため、図1乃至図3に示すように、ウオーム42の中心軸線位置と軸22の中心位置との距離が連続的に変化し、回転ベース20が固定ベース10に対して僅かずつ回転する。回転ベース20の図1において時計方向への回転は引張りコイルばね30の付勢力によって行われ、反時計方向への回転は、ウオーム42とウオームホイル50との間に働く押圧力によって行われる。図1に示すウオームホイル50の回転位置でウオーム42の中心軸線位置と軸22の中心位置との距離が最も遠く、したがって回転ベース20が反時計方向への回転限界位置にある。この位置からウオームホイル50が例えば半時計方向に回転駆動されるものとすれば、図2に示すように、軸22がウオーム42に近づき、回転ベース20が反時計方向に僅かに回転する。図3は軸22がウオーム42に最も近づいた状態を示しており、この状態で回転ベース20は反時計方向への回転限界位置にある。
以上の説明から明らかなように、調整部材を構成する微調整つまみ40を回転操作すると、ウオーム42とウオームホイル50との噛み合いによる減速比でウオームホイル50が僅かずつ回転させられる。加えて、ウオームホイル50の回転中心となる軸22はウオームホイル50の中心から偏った位置にあって、ウオームホイル50はウオーム42に対していわばカムと同じように作用するため、微調整つまみ40の回転角度に対してウオームホイル50は極めて微小な角度ずつ回転することになる。
図4に示すように、回転ベース20の上には、固定ベース10のリング状の溝15を覆うようにして、レーザー墨出し器本体を支持するための支持板90が載せられ、支持板90は回転ベース20と一体に回転するようになっている。支持板90上には適宜数の支柱91が立てられ、各支柱91の上端はやぐら92によって結合され、やぐら92によって図示されないジンバル機構が保持されている。ジンバル機構は周知の機構であって、例えば、外輪と、外輪によって水平方向の軸を介して揺動可能に支持された内輪と、内輪によって上記軸と直交する方向の第2の軸を有してなる。この第2の軸によって振り子が揺動可能に支持され、この振り子に、垂直ライン投光用のレーザー光源ユニット、あるいは水平ライン投光用のレーザー光源ユニット、さらには地墨投光用のレーザー光源ユニットなどが取り付けられる。各レーザー光源ユニットの構造、その取付け構造などは、周知の構造を採用すればよいので、その具体的な構造の図示は省略している。
以上説明した実施例において、例えば、レーザー墨出し器から10m程度、あるいはそれ以上離れた位置の壁面に投光されたレーザーライン光、例えば垂直ライン光の位置を微調整するには、前述の微調整つまみ40をその中心軸線の周りに正逆回転させる。微調整つまみ40の回転角度に対する回転ベース20およびこれと一体のレーザー墨出し器本体の回転角度は、前述のとおり極めて微小であるため、投光位置におけるレーザーライン光の移動量も極めて僅かであり、微妙な位置調整を容易に行うことができる。
また、調整部材を構成する微調整つまみ40と軸41とウオーム42は、微調整つまみ40のみが固定ベース10の半径方向外側に突出するので、レーザー墨出し器全体が大きくなることを回避することができ、コンパクトにまとめることができる。加えて、上記調整部材は、微調整操作するときその場で回転するのみで、固定ベース10に対する位置が変わるわけではないから、防水構造とすることが容易であるという利点もある。
回転ベース20の回転中心軸線上に地墨が投光されるように調整されているため、投光位置の微調整を行っても地墨の位置がずれてしまうことを回避することができる。
図示の実施例では、回転部材20を一方向に回転付勢する部材として引張りコイルばね30を用いていたが、圧縮コイルばねで付勢してもよいし、コイルばね以外のばね、その他適宜の付勢手段を用いてもよい。
調整部材を構成するウオーム42は、これをモータ、例えばステッピングモータで回転駆動するようにしてもよい。このような構成にすれば、レーザーライン光の投光面において投光位置のずれを確認しながらずれを修正する向きへの信号を発信し、墨出し器本体側でこの信号を受信して、ずれを修正する向きにモータを回転駆動することが可能となり、レーザー墨出し器の回転微調整作業が極めて簡単になる。
本発明は、レーザー墨出し器を微小角度ずつ回転させて投光位置を精度よく微調整するものである。レーザー墨出し器は、墨出し器本体の位置を変えることなく、その場で回転させて、投光位置そのものを大きく変えることができるようにした回転機構を備えたものもあるが、本発明にかかる回転微調整機構を備えたレーザー墨出し器において、上記のような回転機構を備えるか否かは任意である。
本発明にかかるレーザー墨出し器の回転微調整機構の実施例の要部を示す平面図である。 上記実施例の異なる作動態様を図1に準じて示す平面図である。 上記実施例のさらに異なる作動態様を図1に準じて示す平面図である。 上記実施例の要部と墨出し器本体の一部を概略的に示す縦断面図である。 従来のレーザー墨出し器の回転微調整機構の一例の要部を示す平面図である。 従来のレーザー墨出し器の回転微調整機構の別の例の要部を示す平面図である。
符号の説明
10 固定ベース
14 突堤
15 溝
20 回転ベース
22 軸
30 引張りコイルばね
40 微調整摘み
41 軸
42 ウオーム
50 ウオームホイル

Claims (8)

  1. 固定ベースと、レーザー墨出し器本体が取り付けられていて固定ベースに対して回転可能な回転ベースと、固定ベースに対する回転ベースの回転位置を調整するための調整部材と、を備えているレーザー墨出し器の回転微調整機構であって、
    調整部材はウオームを一体に有し、
    回転ベースには軸が固着されていてこの軸を中心にして回転可能にウオームホイルが支持されるとともにウオームホイルの中心からずれた位置に上記軸があり、
    ウオームにウオームホイルが押し付けられる向きに回転ベースを付勢する付勢部材が設けられているレーザー墨出し器の回転微調整機構。
  2. 回転ベースは固定ベースに形成された円形の溝内に嵌められている請求項1記載のレーザー墨出し器の回転微調整機構。
  3. 調整部材は、固定ベースの外周壁を貫き、固定ベースの溝をまたいで固定ベースの半径方向に取り付けられている請求項記載のレーザー墨出し器の回転微調整機構。
  4. 回転ベースは、厚さ方向に切除されて凹陥部が形成され、この凹陥部に軸とウオームホイルが配置され、かつ、上記凹陥部を調整部材がまたいでいる請求項3記載のレーザー墨出し器の回転微調整機構。
  5. 付勢部材は、固定ベースと回転ベースをつなぐ引っ張りばねである請求項記載のレーザー墨出し器の回転微調整機構。
  6. 回転ベースの回転中心は、レーザー墨出し器の地墨と一致している請求項1記載のレーザー墨出し器の回転微調整機構。
  7. 調整部材は、固定ベースの外側から回転操作するための摘みを有する請求項1記載のレーザー墨出し器の回転微調整機構。
  8. 調整部材はモータによって駆動される請求項1記載のレーザー墨出し器の回転微調整機構。
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