JP4905955B2 - 油圧式減衰器 - Google Patents
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Description
ピストンの移動速度が相対的に小さくても高い減衰力が必要な場合は、たとえば特許文献1に記載されているように、バルブプレート間にシムを挟み込ませ、チェックバルブに初期荷重を付与する構成が採られている。
図10は、従来のチェックバルブの一部を拡大して示す断面図である。
図10に示すチェックバルブ1は、複数のバルブプレート2〜14と、これらのバルブプレートのうち互いに隣接する2枚のバルブプレート3,4の間に介装された初期荷重付与用の環状シム15とから構成されている。
前記リング15aの厚みは、前記環状のプレート15bより厚く形成され、このリング15aの外径は、前記2枚目、3枚目のバルブプレート3,4と等しくなるように形成されている。このリング15aが2枚目のバルブプレート3と3枚目のバルブプレート4との間に挟み込まれていることにより、複数のバルブプレート2〜14のうちピストン側から数えて3枚目以降のバルブプレートは、前記リング15aが環状のプレート15bより厚い分だけピストン16とは反対側に撓んでいる。
このため、ピストン16が図10において上側に移動する場合、シム15が設けられていない場合と較べると、チェックバルブを作動油が通過し難くなるため、ピストンの移動速度が相対的に小さくても相対的に大きな減衰力が発生する。
このため、バルブプレートが油圧によって押されたときに部分的に凹むことなくピストンから離れるから、初期荷重付与用の環状シムを備えているにもかかわらず、応答性よく減衰力が発生する油圧式減衰器を提供することができる。
本発明に係る油圧式減衰器を車両の懸架装置に装備することによって、操縦安定性をさらに向上させることができるとともに、乗り心地をより一層高くすることができる。
この発明に係る油圧式減衰器を車両の懸架装置に装備することによって、操縦安定性をさらに向上させることができるとともに、乗り心地をより一層高くすることができる。
図1は本発明に係る油圧式減衰器の正面図、図2は油圧シリンダのピストンロッド貫通部とピストンとを拡大して示す断面図、図3は油圧シリンダの先端部とフリーピストンとを拡大して示す断面図である。図4はピストン本体を示す図で、同図(A)は平面図、同図(B)は(A)図におけるB−B線断面図である。図5は伸長側バルブの一部を拡大して示す断面図である。
シリンダ本体31の他端部(上端部)には、図2に示すように、蓋部材38が取付けられている。この蓋部材38には、シリンダ本体31との間を液密にシールするためのOリング39と、ピストンロッド25との間を液密にシールするためのオイルシール40とが設けられている。また、この蓋部材38の下端部には、ゴムからなるリバウンドストッパ41が設けられている。
また、第1、第2の貫通孔54,55は、図4に示すように、ピストン本体42を周方向に8等分する位置に、第1の貫通孔54の隣に第2の貫通孔55が位置するように形成されている。
前記複数のバルブプレート61,61…は、ピストン本体42に近いほど外径が大きくなるように形成されている。図5は伸長側バルブ52を示しており、同図に示す伸長側バルブ52は、圧縮側バルブ51には設けられていない初期荷重付与用の環状シム62を備えている。
この環状シム62における径方向の内側に位置する内周側半部63は厚みが一定に形成されている。この半部63の内周面には、ピストンロッド25の基端部25aが嵌合している。
環状シム62における径方向の外側に位置する外周側半部64は、厚みが漸次変化するように形成されている。また、この環状シム62の外径は、最も外径が大きいバルブプレート61の外径と同じ寸法に形成されている。
この油圧式減衰器21によれば、このように圧縮側バルブ51または伸長側バルブ52が開くことによって減衰力が発生する。
図6は傾斜面を有する環状シムを備えた伸長側チェックバルブの一部を拡大して示す断面図、図7は2個のリングを有する環状シムを備えた伸長側チェックバルブの一部を拡大して示す断面図、図8は3個のリングを有する環状シムを備えた伸長側チェックバルブの一部を拡大して示す断面図である。これらの図において、前記図1〜図5によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図6に示した環状シム71は、図5に示した環状シム62と同様に、伸長側バルブ52の複数のバルブプレート61,61…のうちピストン23側から数えて2枚目のバルブプレート61と3枚目のバルブプレート61との間に介装されている。
前記リング73は、前記環状のプレート72の外周面に嵌合しており、径方向の外側から内側に向かうにしたがって厚みが漸次薄くなるように形成されている。この実施の形態においては、このリング73の上面は環状のプレート72の上面と同一平面上に位置するように形成され、リング73の下面は、径方向の外側から内側に向かうにしたがって徐々に上側に位置するように傾斜する傾斜面74を構成している。
なお、図5および図6に示したように、環状シム62,71の径方向外側の半部を厚みが漸次変化するように形成するに当たっては、外周側半部64、リング73の下面が内周側半部63の下面や環状のプレート72の下面と同一平面上に位置し、かつ外周側半部64、リング73の上面が傾斜する形態を採ることができるし、外周側半部64、リング73の上下両面がそれぞれ傾斜する形態を採ることもできる。
詳述すると、図7に示す環状シム81は、ピストン23と同一軸線上に位置付けられかつピストン23に対して固定された環状のプレート82と、この環状のプレート82の外周面に嵌合した第1のリング83と、この第1のリング83の外周面に嵌合した第2のリング84とから構成されている。
また、図7および図8に示した環状シム81,91の外径は、最も外径が大きいバルブプレート61の外径と同じ寸法に形成されている。図7に示した環状シム81の第1、第2のリング83,84と、図8に示した環状シム91の第1〜第3のリング93〜95とは、ピストン本体42に突設された伸長側バルブ52用バルブシート57と対応する部位に位置するように形成されている。
図9はピストン本体の他の実施の形態を示す図で、同図(A)は平面図、同図(B)は(A)図におけるB−B線断面図である。同図において前記図1〜図5によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
ピストン本体42を図9に示すように形成しても図1ないし図5で示した実施の形態を採る場合と同等の効果を奏する。
Claims (2)
- 油圧シリンダのピストンに穿設された貫通孔を開閉する減衰力発生用のチェックバルブを備え、
前記チェックバルブが複数のバルブプレートと、これらのバルブプレートのうち互いに隣接する2枚のバルブプレートの間に介装された初期荷重付与用の環状シムとから構成された油圧式減衰器において、
前記環状シムの表面と裏面とのうち少なくとも一方の面に、径方向の内側に向かうにしたがって環状シムの厚みが漸次薄くなる傾斜面を形成し、
前記環状シムの表面と裏面とは、それぞれ対向する前記バルブプレートの全面にわたって密着することを特徴とする油圧式減衰器。 - 油圧シリンダのピストンに穿設された貫通孔を開閉する減衰力発生用のチェックバルブを備え、
前記チェックバルブが複数のバルブプレートと、これらのバルブプレートのうち互いに隣接する2枚のバルブプレートの間に介装された初期荷重付与用の環状シムとから構成された油圧式減衰器において、
前記環状シムを、前記ピストンと同一軸線上に位置付けられかつピストンに対して固定された環状のプレートと、
この環状のプレートの外周面に嵌合する第1のリングを含みかつ前記環状のプレートより厚みが厚く形成された複数のリングとから構成してなり、
これらのリングを、前記第1のリングが最も内側に位置する状態で互いに嵌合するように形成し、
各リングの厚みを、内側に位置するリングより外側に位置するリングの方が厚くなるように形成し、
前記環状シムと隣り合う前記2枚のバルブプレートは、前記各リングに接触することにより撓んでいることを特徴とする油圧式減衰器。
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