JP4317977B2 - 油圧緩衝器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧緩衝器に係り、特に自動車等の車両の懸架装置に装着されて好適な油圧緩衝器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両の懸架装置に装着される従来の油圧緩衝器について、図3ないし図5を用いて説明する。
【0003】
図3に示すように、油圧緩衝器1は、シリンダを構成する内筒2と、内筒2の外側に設けられた外筒3とを備えた二重筒構造となっており、内筒2内に後述するシリンダ上室及びシリンダ下室が形成され、内筒2と外筒3の間にリザーバ室2cが形成されている。内筒2内には、ピストン4が摺動可能に嵌装されており、ピストン4によって内筒2内がシリンダ上室2aとシリンダ下室2bの2室に画成されている。
【0004】
ピストン4には、ロッド5の一端側がナット6によって連結されており、ロッド5の他端側は内筒2および外筒3の上端部に設けられたロッドガイド7およびシール部材8を貫通してシリンダの外部まで延ばされている。
【0005】
内筒2の下端部には、ベースバルブ9が設けられており、ベースバルブ9を介してシリンダ下室2bとリザーバ室2cとが連通されている。
【0006】
そして、シリンダ上室2aおよびシリンダ下室2bには油液が封入されており、リザーバ室2cには油液および加圧または大気圧のガスが封入されている。
【0007】
ピストン4には、シリンダ上室2aとシリンダ下室2bとを連通させる伸び側連通路10および縮み側連通路11が設けられている。そして、ピストン4には、伸び側連通路10のシリンダ上室2a側からシリンダ下室2b側への油液の流通を許容して減衰力を発生させるディスクバルブ12および縮み側連通路11のシリンダ下室2b側からシリンダ上室2a側への油液の流通を許容するリーフバルブ13が設けられている。
【0008】
図4はベースバルブ9のベースバルブ本体9aを、バルブシート面9b側から見た図であり、図5はベースバルブ9の縦断面図である。
【0009】
ベースバルブ9のベースバルブ本体9aには、環状のバルブシート面9bが設けられ、さらに、シリンダ下室2bとリザーバ室2cとを連通させる伸び側連通路14および縮み側連通路15が設けられており、該伸び側連通路14は、後述するリーフバルブ16と当接する前記バルブシート面9bに開口している。
【0010】
そして、図5に示すように、ベースバルブ本体9aには、伸び側連通路14のリザーバ室2c側からシリンダ下室2b側への油液の流通を許容するリーフバルブ16および縮み側連通路15のシリンダ下室2b側からリザーバ室2c側への油液の流通を許容して減衰力を発生させるディスクバルブ17が設けられている。なお、リーフバルブ16には、バルブシート面9bに当接した状態でも僅かに油液の流通を許容するオリフィス16aが設けられている。
以上のように構成した油圧緩衝器1の作用について次に説明する。
【0011】
ロッド5の伸び行程時には、ピストン4の移動にともないシリンダ上室2aの油液が伸び側連通路10を通ってシリンダ下室2bへ流れ、ディスクバルブ12が撓んで開弁し、その開度に応じて減衰力が発生する。このとき、ロッド5が内筒2内から退出した分の油液がリザーバ室2cからベースバルブ9のリーフバルブ16を開き伸び側連通路14を通ってシリンダ下室2bへ流れる。
【0012】
ロッド5の縮み行程時には、ピストン4の移動にともないシリンダ下室2bの油液がリーフバルブ13を開き縮み側連通路11を通ってシリンダ上室2aへ流れる。このとき、ロッド5が内筒2内に侵入した分の油液がシリンダ下室2bからベースバルブ9の縮み側連通路15を通ってリザーバ室2cへ流れディスクバルブ17が撓んで開弁し、その開度に応じて減衰力が発生する。
【0013】
このようにして、ロッド5の伸び行程時にはピストン4のディスクバルブ12によって減衰力を発生し、縮み行程時にはベースバルブ9のディスクバルブ17によって減衰力を発生する。また、ロッド5の伸縮にともなう内筒2内の容積変化をリザーバ室2c内のガスの圧縮、膨張によって吸収している。
【0014】
ところで、上記従来の油圧緩衝器1では、図5に示すように、ロッド5の縮み行程時においては、ベースバルブ本体9aのバルブシート面9bにリーフバルブ16が着座することにより、伸び側連通路14が閉じ、一方、ロッド5の伸び行程時には、油液の圧力が高くなっているリザーバ室2c側と油液の圧力が低くなっているシリンダ下室2b側との油液の圧力差に応じて略抵抗無くリーフバルブ16が撓み、リーフバルブ16は該バルブシート面9bから離座する。
【0015】
これにより、伸び側連通路14が、リザーバ室2c側からシリンダ下室2b側に油液が略抵抗無く移動するようになっている。
【0016】
このとき、リーフバルブ16はリザーバ室2c側とシリンダ下室2b側との油液の圧力差が生じた際にはその圧力差に応じてスムーズに撓んで開口することがのぞましい。
【0017】
このため、リーフバルブ16は、その厚さが薄く、またそのリザーバ室2c側の受圧面積が大きく取れるようになっている。
【0018】
しかし、ロッド5の縮み行程時には、ディスクバルブ17により減衰力が発生するため、シリンダ下室2b側の油液の圧力がリザーバ室2c側の油液の圧力より高くなり、リーフバルブ16は、その圧力差により変形、破損する可能性がある。
【0019】
そのため、リーフバルブ16が着座するバルブシート面9bの面積は広く設定され、そのバルブシート面9bに伸び側連通路14が直接開口するようになっている。
これにより、シリンダ下室2b側の油液の圧力は、最低限必要である伸び側連通路14の開口部にのみ実質的に作用し、よってリーフバルブ16がシリンダ下室2b側の油液の圧力によって破損することが防止できる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようにバルブシート面9bの面積を広く設定することにより、圧力差による変形は防止できるものの、冷間時等、油圧緩衝器内の油液の粘性が高い場合、伸び側連通路14が閉じている状態から、油液の圧力差によってリーフバルブ16が開く際に、バルブシート面9bとリーフバルブ16との当接面とが油液の表面張力によって生じる吸着力を持った状態となり、リーフバルブ16にかかる油液の圧力差が該吸着力を下回っている状態では伸び側連通路14は開かず、リーフバルブ16にかかる油液の圧力差が該吸着力を上回った瞬間に伸び側連通路14が急に開く、所謂バルブの貼り付き現象が起きることがあった。
【0021】
この現象が発生すると、伸び側連通路14が開いた瞬間に急激に油液が伸び側連通路14を通って油液がリザーバ室2cからシリンダ下室2bへ流れるため、減衰力が急激に変化する。
【0022】
この現象は、ロッド5の縮み行程時に、ピストン4のバルブシート面とリーフバルブ13との間でも同様に発生し、縮み側連通路11が急に開くことにより、急激にシリンダ下室2bの油液がディスクバルブ13を開き縮み側連通路11を通ってシリンダ上室2aへ流れることにより、減衰力が急激に変化する。
【0023】
この減衰力の急激な変化は、ロッド5を介して車体に伝達され、所謂異音を発生させ、運転者に不快感を与えることがあった。
【0024】
また、このバルブの貼り付き現象は、油液の温度によって発生の頻度にばらつきがあり、このため、油圧緩衝器の減衰特性を設定する際の障害となっていた。
【0025】
このバルブの貼り付き現象は、バルブシート面の面積が広い場合に特に起きやすく、対策が求められていた。
【0026】
上記の課題を解決するために、本発明は、油液が封入された緩衝器本体内を複数の室に画成する画成手段と、一端が緩衝器本体内に挿入され他端が緩衝器本体外に延出されたロッドと、前記画成手段に設けられ前記ロッドの出入りによって前記複数の室間で油液を流通させる複数の連通路と、該連通路を流れる油液に一方向の流通のみを許容するバルブ手段とを備え、前記バルブ手段は円盤状のバルブと該円盤状のバルブが離着座する環状のバルブシート面とからなり、前記円盤状のバルブが離着座する前記バルブシート面は、前記連通路が直接開口するメインシート面と、該メインシート面の外周に設けられた環状のサブシート面とからなり、前記メインシート面と前記サブシート面との間には環状の大溝が形成され、
前記メインシート面は、前記連通路と前記大溝とを連通する切り欠きを有し、
前記メインシート面には前記複数の連通路と連通し、前記連通路と部分的に重なりながら実質的に前記メインシート面の周方向に延びる溝を設け、
前記メインシート面は前記サブシート面よりも面積を大とすることを特徴とする。
【0027】
このように構成することにより、バルブと、該バルブと当接するバルブシート面とが吸着した状態であっても、前記連通路と前記環状の溝が連通しているので、前記連通路の開口部と前記周方向に延びる溝とに油液の圧力が伝わり、バルブ手段のスムーズな開弁が実現できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の油圧緩衝器について、図1ないし図2を用いて説明する。なお、従来技術と相違する部分について説明し、従来技術と同じ部分は従来技術の説明で用いた記号をそのまま用い説明を省略する。
【0029】
図1は本発明の実施の形態の油圧緩衝器のベースバルブ109(画成手段)のベースバルブ本体109aをリーフバルブ116(円盤状のバルブ)と当接するバルブシート面109b側から見た図であり、図2は本発明の実施の形態の油圧緩衝器のベースバルブ109周辺の縦断面図である。
【0030】
ベースバルブ109は、油圧緩衝器内部において、従来技術の図3に示されるベースバルブ9の位置に設けられ、ベースバルブ本体109aには、図1に示すように、該ベースバルブ本体109aの軸を中心とする環状に、リーフバルブ106が当接するバルブシート面109bが設けられている。
【0031】
該バルブシート面109bは、本発明のバルブシート面に相当するメインシート面109b1と、サブシート面109b2の2つのシート面に分かれており、該メインシート面109b1と該サブシート面109b2とは、メインシート面109b1を内周側として同心環状に配置されている。
【0032】
バルブシート面109bは、リーフバルブ106の液圧による変形を防止するため、該リーフバルブ106の着座する面積が相当量大きく設定されている。
【0033】
具体的には、バルブシート面109bは、環状のメインシート面109b1を広く設定し、その周囲に、前記メインシート面109b1よりも面積の狭い環状のサブシート面109b2が設けられている。
【0034】
メインシート面109b1には周方向に等間隔に伸び側連通路114の開口部が複数設けられ、該伸び側連通路114は、バルブシート面109bに当接して該伸び側連通路114を閉じているリーフバルブ116が撓むことによって、従来技術の図3によって示されるリザーバ室2cからシリンダ下室2bへの油液の連通を許容している。
【0035】
バルブシート面109bのメインシート面109b1には、伸び側連通路114の開口部と部分的に重なりながら、同心環状に、半円状の断面形状を有し周方向に延びる複数の溝114aが設けられており、該溝114aそれぞれの幅はここでは0.25mmとなっている。
【0036】
このため、すべての溝114aは、リーフバルブ116がバルブシート面109bに着座した状態でも、伸び側連通路114と連通している。
【0037】
また、前記伸び側連通路114の開口部は、メインシート面109b1の外周側に向かって、メインシート面109b1とサブシート面109b2とに仕切られた環状の大溝114bに連通する切り欠き114cを有し、このため、大溝114bも、リーフバルブ116がバルブシート面109bに着座した状態でも、伸び側連通路114と連通している。
しかし、サブシート面109b2には、切り欠きも溝も設けられておらず、前記伸び側連通路114は、リーフバルブ116がバルブシート面109bに着座した状態では、リーフバルブ116に設けられたオリフィス116aによる以外は、バルブシート面109bの外部とは連通していない。
【0038】
次に、以上の様に構成した本発明の実施の形態の油圧緩衝器の作用について説明する。
【0039】
ロッド5の伸び行程時には、ピストンの移動にともないシリンダ上室2aの油液が伸び側連通路10を通ってシリンダ下室2bへ流れ、ディスクバルブ12が撓んで開弁し、その開度に応じて減衰力が発生する。
【0040】
このとき、ロッド5が内筒2内から退出した分、シリンダ下室2bとリザーバ室2cとの間には油液の圧力差が生じ、リーフバルブ116が伸び側連通路114(すなわち、リザーバ室2c側)とシリンダ下室2b側とのこの油液の圧力差に応じて撓もうとする。
【0041】
そしてこのとき、伸び側連通路114と溝114a及び大溝114bとは連通しているので、溝114a及び大溝114bにも油液の圧力が伝わり、このため、バルブシート面109bとリーフバルブ116との当接面とが油液の表面張力によって生じる吸着力を持った状態であっても、該吸着力が容易に解消し、圧力差に応じてスムーズにリーフバルブ116が撓み、開弁するようになる。
【0042】
このように、本発明の油圧緩衝器においては、バルブの貼り付き現象が起きにくく、減衰特性を設定する際にバルブの貼り付き現象を考慮しなくてよいので、減衰特性の設定が容易となる。
【0043】
なお、本発明の油圧緩衝器においては、リーフバルブ116が着座するメインシート面109b1の面積が広く設定されているので、従来技術の油圧緩衝器と同様に、シリンダ下室2b側の油液の圧力がリザーバ室2c側の油液の圧力より高くなるロッド5の縮み行程時においても、リーフバルブ116がシリンダ下室2b側の油液の圧力によって破損することが防止できる。
【0044】
なお、本実施の形態においては、溝114aは環状に設けられているが、これに限るものではなく、連通路と連通しており実質的に周方向に延びるものであれば同様の効果がある。
【0045】
本実施の形態においては、溝114aのそれぞれの幅は0.25mmとなっているが、これに限るものではなく、油液の粘度や溝の深さ等に応じて適宜変えてもよい。但し、0.5mm以下の溝とすることが望ましい。
【0046】
また、本実施の形態においては溝の断面形状は半円であるが、これに限るものではなく、四角でも三角でも、連通路と連通する形状であれば他の断面形状でもよい。また、溝の数は任意でよい。
【0047】
また、本実施の形態においては、バルブシート面109bをメインシート面109b1とサブシート面109b2とに分けているが、これに限るものではなく、表面に伸び側連通路の開口部が設けられた単一のバルブシート面に、当該伸び側連通路と連通する溝を設けてもよい。
また、本実施の形態は、ベースバルブのバルブシート面についてのものであるが、ピストン(画成手段)についても同様に、ピストンがディスクバルブ(円盤状のバルブ)と当接するバルブシート面に縮み側連通路を設け、該縮み側連通路と連通する溝を設けてもよい。
【0048】
また、本実施の形態はリーフバルブのバルブシート面での実施について説明したが、これに限るものではなく、ディスクバルブ(円盤状のバルブ)のバルブシート面に用いてもよい。
【0049】
また、特開平8−第145107号公報に示されるような、シリンダ側面に画成手段を有する油圧緩衝器に用いてもよい。
【0050】
上記のように、本発明は、油液が封入された緩衝器本体内を複数の室に画成する画成手段と、一端が緩衝器本体内に挿入され他端が緩衝器本体外に延出されたロッドと、前記画成手段に設けられ前記ロッドの出入りによって前記複数の室間で油液を流通させる複数の連通路と、該連通路を流れる油液に一方向の流通のみを許容するバルブ手段とを備え、前記バルブ手段は円盤状のバルブと該円盤状のバルブが離着座する環状のバルブシート面とからなり、前記円盤状のバルブが離着座する前記バルブシート面は、前記連通路が直接開口するメインシート面と、該メインシート面の外周に設けられた環状のサブシート面とからなり、前記メインシート面と前記サブシート面との間には環状の大溝が形成され、
前記メインシート面は、前記連通路と前記大溝とを連通する切り欠きを有し、
前記メインシート面には前記複数の連通路と連通し、前記連通路と部分的に重なりながら実質的に前記メインシート面の周方向に延びる溝を設け、
前記メインシート面は前記サブシート面よりも面積を大とすることを特徴とすることにより、バルブと該バルブと当接するバルブシート面とが吸着した状態であっても、前記連通路と前記環状の溝が連通しているので、前記連通路の開口部と前記環状の溝に油液の圧力が伝わり、スムーズな開弁を実現でき、バルブの貼り付き現象による異音の発生を防止できる。
【0051】
また、油圧緩衝器の減衰特性を設定する際に、バルブの貼り付き現象を考慮しなくてよいので、容易に減衰特性の設定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の油圧緩衝器のベースバルブをリーフバルブと当接するバルブシート面側から見た図である。
【図2】本発明の実施の形態の油圧緩衝器のベースバルブ周辺の縦断面図である。
【図3】従来技術の油圧緩衝器全体の断面図である。
【図4】従来技術の油圧緩衝器のベースバルブをリーフバルブと当接するバルブシート面側から見た図である。
【図5】従来技術の油圧緩衝器のベースバルブ周辺の縦断面図である。
【符号の説明】
1 油圧緩衝器
2 内筒
2a シリンダ上室
2b シリンダ下室
2c リザーバ室
3 外筒
4 ピストン
5 ロッド
6 ナット
7 ロッドガイド
8 シール部材
9 ベースバルブ
9a ベースバルブ本体
9b バルブシート面
10 伸び側連通路
11 縮み側連通路
12 ディスクバルブ
13 ディスクバルブ
14 伸び側連通路
15 縮み側連通路
16 リーフバルブ
16a オリフィス
17 ディスクバルブ
109 ベースバルブ(画成手段)
109a ベースバルブ本体
109b バルブシート面
109b1 メインシート面
109b2 サブシート面
114 伸び側連通路
114a 溝
114b 大溝
114c 切り欠き
116 リーフバルブ(円盤状のバルブ)
116a オリフィス
Claims (1)
- 油液が封入された緩衝器本体内を複数の室に画成する画成手段と、一端が緩衝器本体内に挿入され他端が緩衝器本体外に延出されたロッドと、前記画成手段に設けられ前記ロッドの出入りによって前記複数の室間で油液を流通させる複数の連通路と、該連通路を流れる油液に一方向の流通のみを許容するバルブ手段とを備え、前記バルブ手段は円盤状のバルブと該円盤状のバルブが離着座する該円盤状のバルブと同心の環状のバルブシート面とからなり、
前記円盤状のバルブが離着座する前記バルブシート面は、前記連通路が直接開口するメインシート面と、該メインシート面の外周に設けられた環状のサブシート面とからなり、前記メインシート面と前記サブシート面との間には環状の大溝が形成され、
前記メインシート面は、前記連通路と前記大溝とを連通する切り欠きを有し、
前記メインシート面には前記複数の連通路と連通し、前記連通路と部分的に重なりながら実質的に前記メインシート面の周方向に延びる溝を設け、
前記メインシート面は前記サブシート面よりも面積を大とすることを特徴とする油圧緩衝器。
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