JP4905671B2 - 錠前用シリンダ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建具(扉)の錠前に適合するシリンダの構造に関する。
特許文献1には、「扉に内装した錠箱に、先端が扉面から突出する固定筒の基端を固定し、内筒の前部が外筒の内側から軸線方向に突出するシリンダ錠を固定筒の内側に固定し、内筒の前端面に開口する鍵穴に合鍵を差し込み、前記内筒を回転すると、テールピースと称される係合駆動軸の回転力により、シリンダ錠の後端面に配設された連結部材(「ダルマ」と称されている部材のこと)が回転する事項」が、図1と共に記載されている。
上記の錠前用シリンダ構造は、普通一般に実施化されているように、合鍵の操作力により、回転運動する部材(係合駆動軸)を介して、連結部材(通称、ダルマ)が所定量回転するものである。また、横長の固定筒の後端面からテールピースと称されている前記係合駆動軸が突出し、該係合駆動軸の突出後端部が前記連結部材(ダルマ)に係合している。であるから、従来の錠前用シリンダ構造は、固定筒の前端面から連結部材までの寸法が相当長いものであり、扉の厚みが相当する場合には適合する。
ところで、出願人は、非特許文献に記載のサムターン構造を申請中(非公開事項)である。このサムターン構造は、図1及び図2の右側に記載のとおり、操作板4の外壁面4aをワンタッチ式に押圧すると、該操作板4は支軸9を支点に所定量スイングし、操作板の内壁面に一体的に設けた押圧腕部材8を介して錠箱内装の受圧可動片(或いはロック片)7を所定方向へと作動させるものである。
ところで、現在、非特許文献に記載のサムターン構造と同様の機能を持つ錠前用シリンダ構造の出現が要望されている。その理由は、特許文献1に記載の錠前用シリンダ構造では、横長であると共に、回転運動を往復運動に変換することができない、薄い扉厚に適用することが困難である、構造が多少複雑である、非特許文献に記載のサムターン構造Yに適用した場合にはニユット的にアンバランスになる等の問題点があるからである。
特許公開2003−166367号公報 特許公開2006−193922号公報
本発明の所期の目的は、固定筒に組み込んだ制御部材と適宜箇所に組み込んだ出力部材との連係手段により、回転運動を往復運動に変換することができる錠前用シリンダ構造を提案することである。第2の目的は、薄い扉厚に適用することができることである。第3の目的は、組み合わせの容易化を図ること(特に、第2実施例では、構造的に部品点数を少なくすること)である。第4の目的は、操作部材の初期導入時の操作感(制御部材が出力部材を押し始めた感じ)を良くすることである。第5の目的は、非特許文献に記載のサムターン構造Yと組み合わせて使用することができることである。
本発明の錠前用シリンダ構造は、扉の一側面に基端部が固定される固定筒の嵌合孔に内筒及び制御部材をそれぞれ回動自在に組み込み、前記制御部材の他端部の偏芯部位に設けた偏芯係合部と係合する被係合部を有する第1係合板及び第1係合板から前記扉に組み込まれた錠箱内へと延びる腕状第2係合板を有する出力片を、前記固定筒及び前記制御部材の後方に配設し前記出力片は、前記内筒に差し込まれた操作部材の操作力によって前記制御部材が回転すると往復運動に変換されることを特徴とする。
上記構成に於いて、制御部材の偏心係合部はカム突起であり一方、第1係合板の被係合部は係合溝又は切欠部分のいずれかである。また、係合手段の偏芯係合部と被係合部との係合関係は、制御部材が回転しようとする初期導入時には偏芯係合部は被係合部に当接せず、該偏芯係合部の位置が多少変位した後に当接する。具体的には、係合手段の偏芯係合部は、カム突起であり、一方、被係合部は、カム突起の外形寸法に対して、2倍乃至4倍の内径寸法の間隙を有する切欠である。
なお、「2倍乃至4倍の内径寸法の間隙」の用語は、発明の効果を勘案してかつ当業者の常識で認定判断されものとする。
(1)扉の一側面に基端部が固定される固定筒の嵌合孔に内筒及び制御部材をそれぞれ回動自在に組み込み、前記制御部材の他端部の偏芯部位に設けた偏芯係合部と係合する被係合部を有する第1係合板及び第1係合板から前記扉に組み込まれた錠箱内へと延びる腕状第2係合板を有する出力片を、前記固定筒及び前記制御部材の後方に配設したので、制御部材の回転運動を往復運動に変換することができる錠前用シリンダ構造を提案することができる。したがって、例えば錠箱内装の受圧可動片(或いはロック片)を所定方向へと作動させることができる。
(2)前記(1)の構成により、固定筒の嵌合孔に内筒及び制御部材を合理的に組み込み、薄い扉厚に適用することができる。
(3)請求項3、請求項4に記載の実施例は、操作部材の初期時の操作感(制御部材が出力部材を押し始めた感じ)を得ることができるから、操作感が良い。
(4)固定筒に外筒の機能を兼用させる実施例の場合には、部品点数を少なくすることができる。したがって、製作や組み立ての容易化を図ることができる。
(5)その他制御部材を構成する各部品を容易に製作することができる、非特許文献に記載のサムターン構造Yと組み合わせて使用することができる等の付随的効果もある。
(6)第2実施例は、部品(例えば押え板40)を省略することができる。したがって、製作や組立てが容易である。
以下、図1乃至図10に示す本発明を実施するための最良の形態(第1実施例)により説明する。
(1)発明の実施の環境
図1及び図2は、発明の実施の環境を示す各概略説明図であると共に、本発明の用途の一例を示す。図3及び図4は本発明の各概略断面説明図である。
図1乃至図4に於いて、Xは錠前用シリンダ構造、一方、Yは錠前用サムターン構造である。錠前用シリンダ構造Xは、扉1の内壁面1aに取付けることも可能であるが、図1及び図2では、前記内壁面1aに錠前用サムターン構造Yを取付けていることから、扉1の外壁面1bに錠前用シリンダ構造Xを取付けている。シリンダ構造Xとサムターン構造Yは、複数の固着具2を介して一体的に連結される。
ここで、図1を参照にして、サムターン構造Yについて説明する。環境図のサムターン構造Yは、扉1の内壁面1aに取り付けられた取付け台座3と、この取付け台座3の表側に揺動自在に設けられた操作板4とから成る。そして、前記取付け台座3には窓部5が形成され、一方、前記操作板4の内壁面には、押圧腕部材8が設けられている。押圧腕部材8は、前記窓部5を貫通し、かつ、扉1に組み込んだ錠箱6内の図示しないロック機構を構成する受圧可動片(或いはロック片)7に対して押圧可能である。
付言すると、図2で示すように、例えば操作板4の外壁面4aの上部側を指で押すと、該操作板4は横方向のサムターン支軸9を支点に所要量揺動することから、押圧腕部材8の先端部で受圧可動片7をロック方向へと押し下げることができる。
本発明のシリンダ構造Xは、サムターン構造Yと同様に前記受圧可動片7を上下或いは左右方向へ作動させるためのものである。以下、本発明の特定要件について順次説明する。
(2)主な構成部材−固定筒11
シリンダ構造Xの主な構成部材は、図1、図2、図3及び図4に示されている。図3及び図4を参照にすると、まず、11は扉1の外壁面1bに突出状態に固定された筒状の固定部材(以下、「固定筒」という。)である。本実施例の固定筒11は、シリンダ構造Xの外筒体の機能も兼用している。これにより、部品点数が少なくなっている。
固定筒11は、基端部(後端部)側11aと、該基端部側11aに連設する鍔状の肉厚前端部側11bとから成り、肉厚前端部側11bの先端面から基端部側11aの後端面まで固着具2用の貫通孔が形成されている。貫通孔は、例えば上下に合計2個形成されている。
また、固定筒11は、前述したように外筒体の機能も兼用していることから、中心部に内筒15及び制御部材20を組み込むための嵌合孔12を有している。固定筒11の外観形状に関しては特に問わないが、例えば図5で示すように、正面視、四角型のイメージが出るように形成されている。もちろん、円筒形状でも良い。
上記構成の固定筒11は、扉1に穿設した開口状の取り付け部分に基端部側11aを挿入した後、固着具2を介してサムターン構造Yの取付け台座3に連結される。例えば複数本の固着具2が取付け台座3の一対の螺合部3a、3aにそれぞれ螺着する。
次に、13は筒状のカバー体である。カバー体の形状は、固定筒11の外観形状に対応して形成されている。図5を参照にすると、13aは内筒15のキー挿入孔16を露呈するための中心孔を有する矩形状前壁部分、13bは前壁部分13aに連設すると共に、鍔状の肉厚前端部側11bの段差状係合部に係合する周壁部分である。周壁部分13bの端面は扉1の内壁面1bに当接可能である。
(3)構成部材−内筒15
内筒15は固定筒11の嵌合孔12内に回転自在に組み込まれている。図5で示すように、内筒15のキー挿入孔16は、カバー体13の中心孔から現れている。したがって、図4で示すように合鍵Kの短いブレード部分17を前記キー挿入孔16に差し込み、かつ、内筒15を所定量回転することができる。ところで、本実施例の合鍵Kのブレード部分17の先端部17aは、図4で示すように内筒15の内端面から突出し、かつ、後述する制御部材20のリング状係合片21に係合する。
内筒15と固定筒11と障害子に関する内部構造についての図面は省略する。しかし、これらの構成に関しては、普通一般のシリンダ錠と同様に、例えば固定筒11と内筒15との間に亘って図示しない複数の障害子(例えばピンタンブラー)がキー挿入孔16の挿入方向に配設されている。
したがって、鍵Kのブレード部分17を前記キー挿入孔16に差し込むと、障害子が所定位置に移動し、シアーラインを内筒15と固定筒11との境界に一致させることできる。
(4)構成部材−制御部材20
図6を参照にして制御部材20の構成を説明する。制御部材20は、内筒15と共に固定筒11の嵌合孔12に回動可能に内装される。本実施例の制御部材20は、例えばニ物品で構成され、図1で示すように、内筒15の内端面側に位置付けられている。
その一つは、鍵Kのブレード部分17の先端部17aが係合するリング状の係合片21であり、もう一つは前記係合片21に単数又は複数の係合関係部分23を介して一体的に外嵌合するキャップ状のカム板22である。例えば前記係合関係部分23は、係合片21とカム板22に亘って設けられた複数の係合突起及び係合溝である。
すなわち、23aは係合片21の外周に突設された一対の小突起、一方、23bはカム板22の垂直一端面22aに形成され、かつ、前記小突起23aがそれぞれ係合する一対の小係合溝である。
ところで、前記リング状係合片21の内周は異径形状であり、適宜箇所に複数個の鍵用係合部分24が設けられている。これらの係合部分24には、鍵Kのブレード部分17(実施例では先端部17a)が選択的に係合する。
また、前記キャップ状カム板22の垂直他端面22bの偏芯部位には、小さなカム突起25が設けられている。このカム突起25は、後述する出力片の被係合部(例えば係合溝、切欠部分等)に係合する。さらに、カム板22の垂直一端面22aには、前記ブレード部分17の先端部17aが入り込むことができるようにすり鉢状の横向き凹所26が形成されている。
(5)構成部材−出力片30
出力片30は、図1で示すように、制御部材20と押え板40との間(空間部分)に第1係合板31が位置している。図7はカム板22と共に出力片(従動片)30の一例を示す。出力片30は、二枚の板をL型形状に結合した、或いは一枚の板を直交状に折り曲げた形態に形成されている。
しかして、一端部に枢支孔32を有し、一方、他端部にカム板22のカム突起25用の小係合溝33を有する前記第1係合板(第1係合部)と、この第1係合板31の他端部に直交状態に連結された腕状第2係合板(第2係合部)34とから成る。
前記腕状第2係合板34は、サムターン構造Yの押圧腕部材8と同様の機能を有し、錠箱6内の受圧可動片7に対して押圧可能である。なお、本実施例の出力片30は、図8で示すように、固定筒11の後端面側に設けた小さな支軸35に軸支されている。
(6)構成部材−押え板40
任意形状の押え板40は、図9で示すように、固定筒11の後端面に複数個のネジ等の固定手段41を介して固定されている。この押え板40は、適宜箇所に出力片(従動片)30の腕状第2係合板34を通すための案内長孔42を有している。付言すると、出力片30の腕状第2係合板34は、前記案内長孔42を貫通した状態で錠箱6内の受圧可動片7に係合している。なお、図8及び図9に於いて、規制突片、枠部等の細部的事項の説明は割愛する。
(7)作用
図10は、操作部材(例えばブレードが普通一般に使用されている合鍵よりも短い合鍵)Kの操作力により回転する制御部材20の回転運動により出力片30が往復運動(上下或いは左右方向への動き)に変換される旨を示している。
すなわち、黒塗りの点はカム板22の偏芯部位にあるカム突起25を意味し、該カム突起25は、矢印で示すように所定の範囲内で上下方向へ位置変位する。このようにカム突起25が上下方向へ位置変位すると、該カム突起25と係合関係にある出力片30の第1係合板31は、係合手段(例えばカム突起と係合溝)を介して固定筒11の支軸35を支点に上下方向へ位置変位する。
したがって、出力片30の腕状第2係合板34も上下方向へ位置変位することになるから、錠箱6内の受圧可動片7は第2係合板34を介して所定方向(ロック方向又はロックを解消する方向)へ移動する。
まず、発明の実施の形態で示した第1実施例に於いて、制御部材20を構成するリング状係合片21とキャップ状カム板22は、固着手段、接着手段等の他の手段により適宜に一体化できる。また、制御部材20は、部品の加工上の容易性或いは製作の容易性の観点から、係合片21と、この係合片21に一体的に結合するカム板22のニ物品で構成されているが、「一つの物品」で構成することも可能である。この場合、一物品の制御部材20の一端面には、鍵Kのブレード部分(先端部も含む)17が係合する係合部分24を形成する必要がある。
さらに、本実施例では、内筒15の後端面側に回転体としての制御部材20が設けられているが、該制御部材20の形態に関しては、短い円柱、短い中空円柱等の円柱をベースとして、前端側に鍵Kのブレード部分の先端部17aの回転を許容する凹所等の空間部分26を形成し、一方、後端面側に偏芯係合部(カム突起)25を設けることができるから、前記空間部分26や偏芯係合部25の形状については適宜に設計変更することができる。加えて、前記偏芯係合部25は、本実施例では小突起状のカム突起であるが、出力片30の方に小突起を設けた場合には、制御部材20側は係合溝、係合長孔等の被係合部にすることもできる。
次に、第1実施例では、出力片(従動片)30が制御部材20から離れないように支持する押え板40が発明の特定要件であるが、図11乃至図13(第2実施例)で示すように、押え板40を省略する反面、軸状の支持部材35Aのオネジ部35bを固定筒11の基端部側11aに設けたメネジ部11cに螺合し、該支持部材35Aの頭部35a側で出力片30が制御部材20から離れないように支持することもできる。
もちろん、設計如何によっては、支持部材35Aの前記頭部35aに代えて、出力片30の第1係合板31の一側面を錠箱1の幅広側壁に添設状態にすることも可能である。
したがって、第2実施例の発明は、固定筒11の嵌合孔12に内筒15及び制御部材20を組み込み、また、前記固定筒11の基端部側11aに前記制御部材20の偏芯カム突起25に係合すると共に、腕状の係合部34が錠箱1内へと延びる出力片30を、軸状の支持部材35Aを介して軸支し、該出力片30は、前記制御部材20が前記内筒15に差し込まれた操作部材Kの操作力により回転運動すると、往復運動に変換される。
上記のように構成すると、第1実施例と同一の目的・効果を得ることができると共に、さらに、部品点数を減らすことができる。
さらに、図14(第3実施例)で示すように、制御部材20Bと出力片30Bの係合手段(カム突起25Bと係合溝33B)の係合関係に間隙を増やす工夫をしても良い。
すなわち、第3実施例は、第1実施例の目的に対して、操作部材Kの初期導入時の操作感(制御部材20Bが出力片30Bを押し始めた感じ)を良くするという目的を加味したものである。
普通一般にある物を押す際に、初期時から直ちに押圧すると、「物の抵抗感」があり、いわゆる押圧している感じを容易に掴めない。そこで、第2実施例では、操作部材Kの初期導入時の操作感を良好にするために、係合手段の偏芯係合部25Bと被係合部33Bとの係合関係について、制御部材20Bが回転しようとする初期導入時には偏芯係合部25Bは被係合部33Bに当接せず(黒塗りのa点)、該偏芯係合部の位置が多少変位した後(仮想のb点を経て実線のc点に達した時)に当接するように構成した。
すなわち、この実施例の係合手段の偏芯係合部25Bは、第1実施例と同様にカム突起であり、一方、被係合部33Bも第1実施例と同様に切欠の係合溝であるが、前記カム突起25Bの外形寸法に対して、係合溝33Bの内径寸法の間隙が、望ましくは2倍乃至4倍である。なお、実施例の間隙は3倍弱である。
図14の(a)は、例えば施錠時に制御部材20Bが反時計方向に回転した場合を示す概略説明図である。この時、概念図で示すように、制御部材20Bの初期導入時a、黒塗りのカム突起25Bは、係合溝33Bの一方の内壁面33aに接触状態で位置している。そして、制御部材20Bが回転し始めると、係合溝33B内の非接触点bへと移行し、その後に勢い良く係合溝33Bの他方の内壁面33bに衝突する。したがって、操作者はこの衝突点cにて「当たった」或いは「押圧した」という操作感を得ることができる。
一方、図14の(b)は、例えば解錠時に制御部材20Bが時計方向に回転した場合を示す概略説明図である。この場合制御部材20Bの動きは逆の作動態様となるが、操作者は施錠時と同様に「当たった」或いは「押圧した」という操作感を得ることができる。
なお、係合手段の偏芯係合部25Bと被係合部33Bの設ける位置が逆の態様の場合も実質的に同一である。
本発明は、主に建具や錠前の業界で利用される。
図1乃至図10は本発明の最良の第1実施例を示す各説明図。図11乃至図13は本発明の最良の第2実施例を示す各説明図。図14本発明の最良の第3実施例を示す説明図。
発明の実施の環境を示す概略説明図。 発明の実施の環境を示す概略説明図(操作板を押した場合)。 本発明の概略断面説明図。 本発明の概略断面説明図(合鍵を差し込んで回転した場合)。 カバー体の一部を切欠した正面視からの説明図。 要部(制御部材)の概略説明図(構成要素の概略断面図も含む)。 要部(制御部材のカム板と出力片)の概略説明図。 固定筒の後端面側から見た制御部材と出力片との位置関係を示す概略説明図。 固定筒の後端面側から見た主たる材の位置関係を示す概略説明図。 作用の概略説明図。 第2実施例の概略断面説明図(合鍵を差し込んで回転した場合)。 第2実施例の要部(制御部材のカム板と出力片と支持部材)の概略説明図。 図8と同様の概略説明図。 図14の(a)と(b)は、施錠時と解錠時における係合手段の係合関係を示す概略説明図。
Y…サムターン構造、X…シリンダ構造、1…扉、1b…外壁面、1a…内壁面、2…固着具、3…取付け台座、4…操作板、6…錠箱、8…押圧腕部材、9…サムターン支軸、11…固定部材(固定筒)、11a…基端部(後端部)側、11b…肉厚前端部側、12…嵌合孔、13…カバー体、15…内筒、16…キー挿入孔、K…合鍵、17…ブレード部分、17a…先端部、20、20B…制御部材、21…リング状係合片、22…カム板、23…係合関係部分、24…鍵用係合部分、25…偏芯係合部、26…横向き凹所、30、30B…出力片(従動片)、31…第1係合板、32…枢支孔、33、33B…被係合部(係合溝)、34…第2係合板、35…支軸、35A…支持部材、40…押え板、41…固定手段、42…案内長孔。

Claims (5)

  1. 扉の一側面に基端部が固定される固定筒の嵌合孔に内筒及び制御部材をそれぞれ回動自在に組み込み、前記制御部材の他端部の偏芯部位に設けた偏芯係合部と係合する被係合部を有する第1係合板及び第1係合板から前記扉に組み込まれた錠箱内へと延びる腕状第2係合板を有する出力片を、前記固定筒及び前記制御部材の後方に配設し前記出力片は、前記内筒に差し込まれた操作部材の操作力によって前記制御部材が回転すると往復運動に変換されることを特徴とする錠前用シリンダ構造。
  2. 請求項1に於いて、制御部材の偏心係合部はカム突起であり一方、第1係合板の被係合部は係合溝又は切欠部分のいずれかであることを特徴とする錠前用シリンダ構造。
  3. 請求項1に於いて、偏芯係合部と被係合部との係合関係は、制御部材が回転しようとする初期導入時には偏芯係合部は被係合部に当接せず、該偏芯係合部の位置が多少変位した後に当接することを特徴とする錠前用シリンダ構造。
  4. 請求項3に於いて、偏芯係合部は、カム突起であり、一方、被係合部は、カム突起の外形寸法に対して、2倍乃至4倍の内径寸法の間隙を有する切欠であることを特徴とする錠前用シリンダ構造。
  5. 請求項1に於いて、制御部材は、操作部材の先端部が係合する係合部分を有するリング状係合片と、この係合片に一体的に嵌合すると共に、合鍵を内筒に差し込むと、その先端部分が入り込む凹所を有するカム板のニ物品で構成されていることを特徴とする錠前用シリンダ構造。
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