JP4905208B2 - 過電流検出回路 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング素子の入出力端子間に過度の電流が流れているか否かを判断する過電流検出回路に関する。
この種の過電流検出回路としては、例えば下記特許文献1に見られるように、スイッチング素子としてのIGBTのコレクタ及びエミッタ間の電圧を、これらの間を流れる電流と相関を有する状態量として利用するものも提案されている。すなわち、この状態量と閾値との大小関係によって、過度の電流が流れているか否かを判断する。
ただし、上記コレクタ及びエミッタ間の電圧は、これらの間を流れる電流によっては一義的に定まらず、温度依存性を有する。そこで上記回路では、IGBTの近傍にサーミスタを配置し、サーミスタの出力をスイッチング素子の温度と相関を有するパラメータとして、A/D変換器に取り込む。そして、ここでディジタルデータに変換されたサーミスタの出力を、マイコンに取り込む。マイコンでは、上記出力に基づき、上記閾値の補正値を算出する。そして、上記状態量のA/D変換値と、上記補正値によって補正された閾値との大小関係がコンパレータによって判断される。これにより、コレクタ及びエミッタ間の電圧の温度依存性にかかわらず、これらの間を過電流が流れたか否かを判断することができる。
特許第3367699号公報
ただし、上記構成では、サーミスタの出力をディジタルデータに変換する際の処理遅れや、マイコンによる補正値の算出による処理遅れが生じるおそれがある。また、マイコンやA/D変換器を用いることで、検出回路が煩雑なものとなるおそれもある。更に、IGBTが車載電動機と接続するインバータを構成する場合、インバータは高圧システムを構成する一方、マイコンは、通常、高圧システムと絶縁された低圧システムを構成する。このため、上記コレクタ及びエミッタ間の電圧等をマイコンに取り込む際、フォトカプラ等の絶縁素子を用いる必要が生じる。
なお、上記過電流検出回路に限らず、スイッチング素子の入出力端子間を流れる電流と相関を有する電気的な状態量に基づきスイッチング素子の入出力端子間に過度の電流が流れるか否かを判断するものにあっては、上述した様々な不都合が生じるこうした実情も概ね共通したものとなっている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、スイッチング素子の入出力端子間に過度の電流が流れるか否かをより適切に判断することのできる過電流検出回路を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項記載の発明は、請求項2又は3記載の発明において、前記アナログ回路は、前記温度検出手段の出力の温度に応じた変化を変更することを特徴とする。
上記構成では、スイッチング素子の温度変化に対する温度検出手段の出力の変化を変更することで、アナログ回路の出力を、電気的な状態量の温度変化を補償するために適切なものとすることができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記アナログ回路は、前記温度検出手段の出力の傾きを変更することを特徴とする。
状態検出手段の出力や温度検出手段の出力は、通常、温度変化に対して略線形な変化をする傾向にある。ただし、温度検出手段の出力変化の傾きは、状態検出手段の出力する状態量の温度依存性を補償するものとは限らない。この点、上記構成では、温度検出手段の出力の傾きを変更することで、アナログ回路の出力を、状態検出手段の出力の温度変化を補償するために適切なものとすることができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記アナログ回路は、前記温度検出手段の出力の変化を指数関数的な変化に変更することを特徴とする。
上記構成では、温度検出手段の出力の変化を指数関数的な変化に変更する。このため、状態検出手段の出力や温度検出手段の出力が温度変化に対して線形な関係にない場合であっても、アナログ回路の出力を、状態検出手段の出力の温度変化を補償するために適切なものとすることが可能となる。
請求項記載の発明は、請求項1〜のいずれかに記載の発明において、前記アナログ回路は、前記温度検出手段の出力をオフセット補正することを特徴とする。
状態検出手段の出力や温度検出手段の出力は温度に応じて変化するものであるとはいうものの、温度検出手段の出力の絶対値は、状態検出手段の出力の温度変化を補償することができるものとは限らない。この点、上記構成では、温度検出手段の出力をオフセット補正することで、アナログ回路の出力を、状態検出手段の出力の温度変化を補償するために適切なものとすることができる。
請求項記載の発明は、請求項2または3記載の発明において、前記アナログ回路は、オペアンプと、該オペアンプの反転入力端子に接続される第1の抵抗体と、前記オペアンプの出力端子から前記反転入力端子へと負帰還をかける第2の抵抗体とを備えて構成されて且つ、前記オペアンプの非反転入力端子及び前記第の抵抗体の上流のいずれか一方を前記温度検出手段の入力側とすることを特徴とする。
状態検出手段の出力や温度検出手段の出力は、通常、温度変化に対して略線形な変化をする傾向にある。ただし、温度検出手段の出力は、状態検出手段の出力である状態量の温度依存性を補償することができるものとは限らない。この点、上記構成では、第1の抵抗体及び第2の抵抗体の抵抗値によって、入力信号の変化を変更することができる。これにより、温度検出手段の出力の変化を変更することができ、ひいては、アナログ回路の出力を、状態検出手段の出力の温度変化を補償するために適切なものとすることができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記アナログ回路は、前記第1の抵抗体の上流を前記入力側として且つ、前記オペアンプの非反転入力端子に、第3及び第4の抵抗体によって分圧された電源電圧が印加されてなることを特徴とする。
上記構成では、入力信号の変化に対する出力信号の変化の符号を反転させることができる。更に、上記構成では、オペアンプの非反転入力端子に印加される電圧に応じて、入力信号をオフセット補正したものを出力信号とすることができる。ここで、非反転入力端子には、第3の抵抗体及び第4の抵抗体による電源電圧の分圧値が印加されるために、オフセット補正量を、これら第3の抵抗体及び第4の抵抗体の抵抗値によって調節することもできる。
請求項10記載の発明は、請求項記載の発明において、前記アナログ回路は、前記非反転入力端子を前記入力側として且つ、前記第1の抵抗体の上流に、第3及び第4の抵抗体によって分圧された電源電圧が印加されてなることを特徴とする。
上記構成では、入力信号の変化に対する出力信号の変化の符号を同一とすることができる。更に、上記構成では、オペアンプの反転入力端子に印加される電圧に応じて、入力信号をオフセット補正したものを出力信号とすることができる。ここで、反転入力端子には、第3の抵抗体及び第4の抵抗体による電源電圧の分圧値が印加されるために、オフセット補正量を、これら第3の抵抗体及び第4の抵抗体の抵抗値によって調節することもできる。
請求項記載の発明は、スイッチング素子の入出力端子間を流れる電流と相関を有する電気的な状態量を検出する状態検出手段と、前記スイッチング素子の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の出力をアナログ演算によって変換するアナログ回路と、前記アナログ回路の出力に基づき前記電気的な状態量の温度依存性を補償しつつ、前記スイッチング素子の入出力端子間を流れる電流が閾値以上であるか否かを判断する判断手段とを備え、前記アナログ回路は、エミッタ同士が短絡された一対のトランジスタと、該エミッタに出力端子が接続されるオペアンプとを備え、前記一対のトランジスタの一方のベースは、前記オペアンプの非反転入力端子と同電位とされ、且つ他方のトランジスタのコレクタは、前記オペアンプの反転入力端子に接続され、該反転入力端子には、抵抗体を介して電源電圧が印加され、前記他方のトランジスタのベースが入力側とされ、前記一方のトランジスタのコレクタが出力側とされることを特徴とする。
上記構成では、入力信号の変化を指数関数的な変化に変換したものを出力信号とすることができる。このため、状態検出手段の出力や温度検出手段の出力が温度変化に対して線形な関係にない場合であっても、アナログ回路の出力を、状態検出手段の出力の温度変化を補償するために適切なものとすることが可能となる。
請求項記載の発明は、スイッチング素子の入出力端子間を流れる電流と相関を有する電気的な状態量を検出する状態検出手段と、前記スイッチング素子の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の出力をアナログ演算によって変換するアナログ回路と、前記アナログ回路の出力に基づき前記電気的な状態量の温度依存性を補償しつつ、前記スイッチング素子の入出力端子間を流れる電流が閾値以上であるか否かを判断する判断手段とを備え、前記スイッチング素子が複数のスイッチング素子からなり、前記温度検出手段は、前記複数のスイッチング素子のそれぞれに対応した複数個からなり、前記アナログ回路は、前記スイッチング素子の温度が最小となるものについての前記温度検出手段の出力を変換することを特徴とする。
電流が閾値を超えたか否かを判断する際に想定する温度を低温とするほど、閾値を超えたとの判断基準が厳しくなる。換言すれば、閾値を超えたと判断しやすくなる。この点、上記構成では、スイッチング素子の温度が最小となるものについての温度検出手段の出力を用いることで、電流が閾値を超えたとの判断をしやすくなる側の設定とすることができる。このため、複数のスイッチング素子間で一部の回路を共有しつつ、上記複数のスイッチング素子を流れる電流が閾値以上であるか否かを適切に判断することができる。
請求項記載の発明は、スイッチング素子の入出力端子間を流れる電流と相関を有する電気的な状態量を検出する状態検出手段と、前記スイッチング素子の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の出力をアナログ演算によって変換するアナログ回路と、前記アナログ回路の出力に基づき前記電気的な状態量の温度依存性を補償しつつ、前記スイッチング素子の入出力端子間を流れる電流が閾値以上であるか否かを判断する判断手段とを備え、前記スイッチング素子が複数のスイッチング素子からなり、前記温度検出手段は、前記複数のスイッチング素子のそれぞれに対応した複数個からなり、前記アナログ回路は、前記温度検出手段の出力をその平均値に変換することを特徴とする。
上記構成では、温度検出手段の出力の平均値を用いることで、複数のスイッチング素子間で一部の回路を共有しつつ、上記複数のスイッチング素子を流れる電流が閾値以上であるか否かを判断することができる。
請求項11記載の発明は、請求項1〜1のいずれかに記載の発明において、前記判断手段は、前記状態検出手段の出力と前記アナログ回路の出力との大小関係に基づき前記判断を行なうものであり、前記アナログ回路の出力は、前記スイッチング素子の温度の上昇に対して増大することを特徴とする。
状態検出手段の出力は、通常、温度の上昇に応じて増大する傾向にある。このため、状態検出手段の出力とアナログ回路の出力との大小関係に基づきスイッチング素子を流れる電流が閾値以上となるか否かを判断する場合、アナログ回路の出力が温度の上昇に応じて増大するものであることが望ましい。この点、上記構成では、アナログ回路の出力を温度の上昇に応じて増大するものとすることで、スイッチング素子を流れる電流が閾値以上か否かを適切に判断することができる。
請求項1記載の発明は、請求項1〜1のいずれかに記載の発明において、前記判断手段は、前記アナログ回路の出力によって補正された前記状態検出手段の出力と、予め定められた値との大小関係に基づき、前記判断を行うものであることを特徴とする。
状態検出手段の出力は、温度に依存する。ここで、上記構成では、アナログ回路の出力によって状態検出手段の出力を補正することで、状態検出手段の出力の温度依存性を好適に補償することができる。
請求項1記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記判断手段は、前記アナログ回路の出力及び前記状態検出手段の出力に基づく加算演算値と予め定められた値との大小関係に基づき、前記判断を行なうものであり、前記アナログ回路の出力は、前記スイッチング素子の温度の上昇に対して減少することを特徴とする。
状態検出手段の出力は、通常、温度の上昇に応じて増大する傾向にある。このため、状態検出手段の出力及びアナログ回路の出力に応じた加算演算値と予め定められた値との大小関係に基づきスイッチング素子を流れる電流が閾値以上となるか否かを判断する場合、アナログ回路の出力が温度の上昇に応じて減少するものであることが望ましい。この点、上記構成では、アナログ回路の出力を温度の上昇に応じて減少するものとすることで、スイッチング素子を流れる電流が閾値以上か否かを適切に判断することができる。
なお、ここで、「加算演算値」とは、アナログ回路の出力及び状態検出手段の出力の和そのものに限らず、これらの和に正の係数を乗算したものや、各出力に正の係数を乗算したもの同士の和も含まれるとする。すなわち、アナログ回路の出力に第1の係数(>0)を乗算したものと状態検出手段の出力に第2の係数(>0)を乗算したものとの和とする。
請求項1記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記判断手段は、非反転加算回路を備えて構成されてなることを特徴とする。
上記構成では、非反転加算回路を備えることで、状態検出手段の出力及びアナログ回路の出力の加算演算を適切に行うことができる。なお、ここで「加算演算」とは、アナログ回路の出力及び状態検出手段の出力の直接の和算処理に限らず、これらの和に正の係数を乗算する処理や、各出力に正の係数を乗算したもの同士の和算処理も含まれるとする。
請求項15記載の発明は、スイッチング素子の入出力端子間を流れる電流と相関を有する電気的な状態量を検出する状態検出手段と、前記スイッチング素子の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の出力をアナログ演算によって変換するアナログ回路と、前記アナログ回路の出力に基づき前記電気的な状態量の温度依存性を補償しつつ、前記スイッチング素子の入出力端子間を流れる電流が閾値以上であるか否かを判断する判断手段とを備え、前記温度検出手段が、感温ダイオードであり、前記判断手段は、前記アナログ回路の出力及び前記状態検出手段の出力に応じた減算演算値と予め定められた値との大小関係に基づき、前記判断を行なうものであり、前記アナログ回路は、前記温度検出手段の温度の上昇に対する出力の変化極性を反転させたものを該アナログ回路の出力とするための反転増幅回路を備えることを特徴とする。
状態検出手段の出力は、通常、温度の上昇に応じて増大する傾向にある。このため、状態検出手段の出力及びアナログ回路の出力に応じた減算演算値と予め定められた値との大小関係に基づきスイッチング素子を流れる電流が閾値以上となるか否かを判断する場合、アナログ回路の出力が温度の上昇に応じて増大するものであることが望ましい。この点、上記構成では、アナログ回路の出力を温度の上昇に応じて増大するものとすることで、スイッチング素子を流れる電流が閾値以上か否かを適切に判断することができる。
なお、ここで、「減算演算値」とは、アナログ回路の出力及び状態検出手段の出力の差分値そのものに限らず、これらの差に正の係数を乗算したものや、各出力に正の係数を乗算したもの同士の差も含まれるとする。すなわち、アナログ回路の出力に第1の係数(>0)を乗算したものと状態検出手段の出力に第2の係数(>0)を乗算したものとの差とする。
請求項1記載の発明は、請求項1〜1のいずれかに記載の発明において、前記スイッチング素子が、前記入出力端子間を流れる電流に応じた微少電流を出力するセンス端子を備え、前記状態検出手段は、抵抗体を備えて前記微少電流による電圧降下を検出することを特徴とする。
上記構成によれば、スイッチング素子の入出力端子のうち低電位側の電位を基準として上記電気的な状態量を容易に定義することができる。また、上記センス端子から出力される微少電流は、温度が上昇するほど増大する傾向にある。このため、状態検出手段では、温度が高いほど大きな電圧降下を検出することとなる。
請求項17記載の発明は、請求項1〜14のいずれかに記載の発明において、前記温度検出手段が、感温ダイオード、サーミスタ及び熱電対のいずれか1つを備えて構成されてなることを特徴とする。
上記構成では、温度検出手段を適切に構成することができる。
請求項1記載の発明は、請求項1〜1のいずれかに記載の発明において、前記スイッチング素子は、車載回転機と電気的に接続される高圧システムを構成して且つ低圧システムと絶縁されてなることを特徴とする。
上記構成では、スイッチング素子が高圧システムを構成するものであるため、通常低圧システムを構成するマイコンを備えて過電流検出回路を構成する場合には、フォトカプラ等の絶縁素子を介して状態検出手段と通信する必要が生じる。この点、上記構成では、高圧システム内に過電流検出回路を備えることで、こうした問題を回避することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる過電流検出回路をハイブリッド車の高圧システムに適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態にかかる電動機の制御システムの全体構成を示す。
図示されるように、電動機10の3つの相(U相、V相、W相)には、インバータ12が接続されている。このインバータ12は、3相インバータであり、3つの相のそれぞれと図示しない高圧バッテリの正極側又は負極側とを導通させるべく、スイッチング素子SW1、SW2(U相レッグ)とスイッチング素子SW3,SW4(V相レッグ)とスイッチング素子SW5,SW6(W相レッグ)との並列接続体を備えて構成されている。そして、スイッチング素子SW1及びスイッチング素子SW2を直列接続する接続点が電動機10のU相と接続されている。また、スイッチング素子SW3及びスイッチング素子SW4を直列接続する接続点が電動機10のV相と接続されている。更に、スイッチング素子SW5及びスイッチング素子SW6を直列接続する接続点が電動機10のW相と接続されている。ちなみに、これらスイッチング素子SW1〜SW6は、本実施形態では、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)によって構成されている。なお、インバータ12は、各スイッチング素子SW1〜SW6に逆並列に接続されたフライホイールダイオードを備えているが、図1では、便宜上、これらの記載を割愛している。
上記スイッチング素子SW1〜SW6は、インターフェース14を介して、低圧バッテリ16を電力源とするマイクロコンピュータ(マイコン18)により操作される。
上記各スイッチング素子SW1〜SW6は、センス端子STを備えている。センス端子STは、スイッチング素子SW1〜SW6のコレクタC及びエミッタE間を流れる電流に応じた微少電流を出力する端子である。また、スイッチング素子SW1〜SW6の近傍には、これら各スイッチング素子SW1〜SW6の温度を検出するための感温ダイオードD1〜D6が設けられている。
更に、上記システムは、各スイッチング素子SW1〜SW6のそれぞれのコレクタC及びエミッタE間を流れる電流が閾値以上となるとき、同電流を制限することで各スイッチング素子SW1〜SW6を過電流から保護する保護回路PC1〜PC6を備えている。すなわち、保護回路PC1〜PC6は、センス端子STの出力する微少電流と、感温ダイオードD1〜D6の出力とを取り込み、これらに基づき、スイッチング素子SW1〜SW6のコレクタ及びエミッタ間を流れる電流が閾値以上であるか否かを判断する。そして、閾値以上であると判断されるときには、スイッチング素子SW1〜SW6の導通制御端子(ゲート)に印加される電圧を操作することで、コレクタ及びエミッタ間を流れる電流を減少させる。ここでは、コレクタ及びエミッタ間を流れる電流をゼロとしても良く、また、コレクタ及びエミッタ間を流れる電流を閾値以下に制限してもよい。
以下、保護回路PC1〜PC6のうち、特にコレクタ及びエミッタ間を流れる電流が閾値以上であるか否かを判断する回路(過電流検出回路)について詳述する。図2に、過電流検出回路を示す。なお、図2において、スイッチング素子SWは、スイッチング素子SW1〜SW6のいずれかを示し、また、感温ダイオードDは、感温ダイオードD1〜D6のいずれかを示す。
図示されるように、スイッチング素子SWのセンス端子STは、抵抗体Rdを介してエミッタEと接続されている。エミッタEの電位は、過電流検出回路の基準電位となっている。そして、センス端子STの出力する微少電流による抵抗体Rdの電圧降下量は、スイッチング素子SWのコレクタC及びエミッタE間を流れる電流と相関を有する物理量として、コンパレータ30の反転入力端子に取り込まれる。コンパレータ30は、その非反転入力端子に印加される閾値電圧と電圧降下量との大小関係に基づき、スイッチング素子SWのコレクタC及びエミッタE間に流れる電流が閾値以上であるか否かを判断する。
この判断に際しては、スイッチング素子SWのコレクタ及びエミッタ間を流れる電流が同一であったとしても、上記微少電流が温度に応じて変化するために、上記電圧降下量が温度に応じて変化することを考慮する必要がある。すなわち、図3に示すように、コレクタC及びエミッタE間に流れる電流が一定の電流I1や電流I2であったとしても、上記電圧降下量は、スイッチング素子SWの温度が高いほど大きくなる。このため、図中、1点鎖線にて示すように、上記電流の閾値に対応した閾値電圧を、温度が高いほど大きくする必要がある。
そこで、本実施形態では、感温ダイオードDによってスイッチング素子SWの温度を検出し、これに基づき閾値電圧を可変設定する。詳しくは、先の図2に示されるように、感温ダイオードDのカソードは、上記エミッタEと接続され、且つアノードは、ゲイン調節回路40に接続されている。ゲイン調節回路40は、オペアンプ41を備え、その非反転入力端子に上記カソードが接続されている。また、これら非反転入力端子及びカソード間には、定電流源42を介して電源43が接続されている。一方、オペアンプ41の反転入力端子には、抵抗体44及び抵抗体45によって分圧された電源46の電圧が印加されている。なお、オペアンプ41の出力端子と反転入力端子との間には、抵抗体47が接続されている。
上記ゲイン調節回路40の出力、すなわちオペアンプ41の出力は、出力変換回路50に取り込まれる。出力変換回路50は、ゲイン調節回路40の出力する入力信号Viを変換して、上記コンパレータ30の非反転入力端子に出力する。
ここで、出力変換回路50は、先の図3に示した態様にて閾値電圧を設定すべく、感温ダイオードDの温度変化に対する出力電圧の変化を反転させて且つこれをオフセット補正する。ここで出力変化を反転させるのは、図4に示されるように、感温ダイオードDは、温度が高いほどその出力電圧を低下させるためである。このため、出力変換回路50の出力電圧を閾値電圧とすべく、感温ダイオードDの温度に対する出力変化を反転させる。更に、反転させた信号を閾値電圧として適切な値にすべく、同信号をオフセット補正する。これにより、スイッチング素子SWのコレクタC及びエミッタE間を流れる電流が閾値以上となるときに、電圧降下量が出力変換回路50の出力電圧以上となるように設定することが可能となる。
出力変換回路50は、反転増幅回路を備えて構成されている。この反転増幅回路は、オペアンプ51を備えて構成されている。すなわち、オペアンプ51の反転入力端子及び出力端子間には、抵抗体52が接続され、反転入力端子及びゲイン調節回路40の出力端子間には、抵抗体53が接続されている。また、オペアンプ51の非反転入力端子には、電源54の基準電圧Vrefの抵抗体55及び抵抗体56による分圧が印加されている。ここで、抵抗体52,53,55,56の抵抗値を、それぞれ抵抗値R1〜R4とすると、出力変換回路50の出力信号Voは、以下の式で表現される。

Vo=Vi×(−R1/R2)
+Vref×{(R1+R2)/R2}×{R4/(R3+R4)}

上記の式にて表現されるように、出力信号Voは入力信号Viに比例する。そして、この比例係数が「−R1/R2」であるために、抵抗値R1及び抵抗値R2によって、比例係数を調節することができる。更に、出力信号Voは、切片を有する。この切片は、基準電圧Vrefが一定であっても、「R4/(R3+R4)」によって調節可能である。このため、抵抗値R3及び抵抗値R4によって、切片を調節することができる。
これにより、出力信号Voを、温度が高いほど大きな値となって且つ、その絶対値が上記電流の閾値に対応した閾値電圧を表現するものとすることができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)感温ダイオードDの出力を変換する出力変換回路50を備えた。これにより、出力変換回路50の出力信号Voを、電流の閾値に応じた閾値電圧とすることができ、ひいては、電圧降下量の温度変化を補償しつつスイッチング素子SWを流れる電流が閾値以上であるか否かを判断することができる。
(2)出力変換回路50を、オペアンプ51と、オペアンプ51の反転入力端子に接続される抵抗体53と、オペアンプ51の出力端子から反転入力端子へと負帰還をかける抵抗体52とを備えて構成した。これにより、これら抵抗体52,53の抵抗値R1,R2によって、入力信号Viの変化度合いを変更することができる。
(3)出力変換回路50を構成するオペアンプ51の非反転入力端子に、抵抗体55,56によって分圧された電源54の電圧を印加した。これにより、抵抗体55,56の抵抗値R3,R4によって、出力信号Voの絶対値を調節することができる。
(4)センス端子STの出力する微少電流による電圧降下を検出することで、スイッチング素子SWのコレクタC及びエミッタE間を流れる電流を適切に検出することができる。
(5)感温ダイオードDを用いることで、スイッチング素子SWの温度を簡易に検出することができる。
(6)過電流の検出対象を、電動機10と接続されるインバータ12を構成するスイッチング素子SWとした。このため、上記マイコン18を用いて過電流検出回路を構成する場合には、フォトカプラ等の絶縁素子を介して抵抗体Rdと接続する必要が生じる。これに対し、本実施形態では、アナログ回路からなる保護回路PC1〜PC6を高圧システム側に備えることで、低圧システムと高圧システムとの絶縁手段を用いることなく、過電流の検出及び過電流からの保護をすることができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図5に、本実施形態にかかる過電流検出回路の構成を示す。なお、図5において、先の図2に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、出力変換回路60を備えている。出力変換回路60は、入力信号Viの変化を指数関数的な変化に変更するものである。
詳しくは、出力変換回路60は、分圧回路62を備えている。分圧回路62に対するゲイン調節回路40からの入力信号Viは、分圧回路62によって出力信号V2に変換される。分圧回路62は、入力信号Viを抵抗体62a,62bによって分圧するものである。すなわち、これら抵抗体62a、62bの抵抗値を、抵抗値R5,R6とすると、分圧回路62の出力信号V2は以下の式となる。

V2=Vi×R6/(R5+R6)

分圧回路62の下流には、エミッタ同士が互いに接続された一対のトランジスタ63,64が備えられている。そして、これらエミッタには、オペアンプ65の出力端子が接続されている。オペアンプ65の非反転入力端子は、接地されている(より正確には、スイッチング素子SWのエミッタEと同電位とされている)。また、オペアンプ65の反転入力端子は、トランジスタ63のコレクタと接続されているとともに、抵抗体66を介して電源67と接続されている。一方、トランジスタ63のベースには、出力信号V2が印加され、トランジスタ64のベースは、接地されている(より正確には、スイッチング素子SWのエミッタEと同電位とされている)。
トランジスタ64のコレクタは、反転増幅回路68と接続される。反転増幅回路68は、オペアンプ68aと、オペアンプ68aの出力端子から反転入力端子に負帰還をかける抵抗体68bと、電源67の電圧を分圧する抵抗体68c、68dとを備えている。そして、抵抗体68c、68dによる分圧V3が、オペアンプ68aの非反転入力端子に印加されている。また、オペアンプ68aの反転入力端子は、トランジスタ64のコレクタと接続されている。この反転増幅回路68の出力信号が、出力変換回路60の出力信号Voである。
ここで、抵抗体66及び抵抗体68bの抵抗値を共に抵抗値R2、電源67の電圧を基準電圧Vrefとすると、定数α、β1、β2を用いて、トランジスタ63,64のベース及びエミッタ間の電圧VBE1、VBE2は、以下の式にて表現される。

VBE1=α×log(Vref/R2×β1)
VBE2=α×log{(Vo―V3)/R2×β2}

ここで、関係式「−VBE2=V2−VBE1」に、上記電圧VBE1、VBE2の式を代入すると、以下となる。

V2=α×log{(Vref/R2×β1)×R2×β2/(Vo―V3)}

ここで、トランジスタ63,64を同一特性のものとすることで、「β1=β2」とすることができ、下記の式を得る。

V2=α×log{Vref/(Vo―V3)}

ここで、出力信号V2を、入力信号Viにて表すと、下記の式を得る。

Vi×R6/(R5+R6)=α×log{Vref/(Vo―V3)}

ここで、抵抗値R5,R6を調節することで、「α=R6/(R5+R6)」とするなら、以下の式を得る。

−Vi=log{(Vo―V3)/Vref}
Vo=Vref×10^(−Vi)+V3

このように、出力変換回路60によれば、入力信号Viの変化を指数関数的な変化に変更する出力信号Voを得ることができる。このため、温度が高いほど温度変化に対する閾値電圧の増加量を増大させることが可能となる。このため、例えば先の図3に示すように、温度が高いほど温度変化に対する電圧降下量の増加量が増大する特性の場合に、電流の閾値に応じて閾値電圧を特に高精度に設定することが可能となる。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)、(4)〜(6)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(7)出力変換回路60を、エミッタ同士が短絡された一対のトランジスタ63,64と、エミッタに出力端子が接続されるオペアンプ65とを備え、トランジスタ64のベースは、オペアンプ65の非反転入力端子と同電位とされ、且つトランジスタ63のコレクタは、オペアンプ65の反転入力端子に接続され、該反転入力端子には、抵抗体66を介して電圧Vrefが印加される回路を備えて構成した。これにより、出力信号V2の変化を指数関数的な変化に変更する出力信号Voを得ることができる。このため、抵抗体Rdによる微少電流の電圧降下量が温度変化に対して線形な関係にない場合であっても、出力変換回路60の出力を、電圧降下量の温度変化を補償するために適切なものとすることが可能となる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図6に、本実施形態にかかる電動機の制御システムの全体構成を示す。なお、図6において、先の図1に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、インバータ12の各相レッグの上段、及び下段に2つのスイッチング素子が並列に接続されている。すなわち例えば、U相レッグの上段には、スイッチング素子SW1a及びスイッチング素子SW1bが並列接続されており、U相レッグの下段には、スイッチング素子SW2a及びスイッチング素子SW2bが並列接続されている。これは、各1つのスイッチング素子を流れる電流を仕様によって定まる許容電流内としつつも、インバータ12の各相を流れる電流を拡大するための設定である。こうした設定の場合、各相において互いに並列接続された一対のスイッチング素子のオン・オフ操作状態は通常同一となっている。このため、保護回路PC1〜PC6のそれぞれを、一対のスイッチング素子のセンス端子STの微少電流と、一対のスイッチング素子のそれぞれの近傍に設けられた感温ダイオードの出力電圧とを取り込む構成とすることで、一対のスイッチング素子で保護回路PC1〜PC6の一部の回路を共有することができる。
図7に、上記保護回路PC1〜PC6のうちの過電流検出回路の構成を示す。なお、図7において、先の図2に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。また、図7において、大電流を流すべく互いに並列接続された一対のスイッチング素子をスイッチング素子SWa,SWbとし、これらの近傍に設けられた感温ダイオードを、感温ダイオードDa,Dbとする。なお、一対のスイッチング素子SWa,SWbは、互いに同一仕様(寸法、構造、成分、精度、性能等が同一)であるものとし、一対の感温ダイオードDa,Dbも、互いに同一仕様であるものとする。
図示されるように、本実施形態では、各スイッチング素子SWa,SWbのセンス端子STから出力される微少電流による抵抗体Rda,Rdbの電圧降下量は、それぞれコンパレータ30a,30bの反転入力端子に取り込まれる。一方、出力変換回路50を、一対のスイッチング素子SWa,SWb間で共有する。すなわち、出力変換回路50の出力信号Voが、コンパレータ30a,30bのそれぞれの非反転入力端子に印加される。
また、各スイッチング素子SWa,SWb近傍に設けられた感温ダイオードDa,Dbの出力信号は、各ゲイン調節回路40a,40bに取り込まれる。これらゲイン調節回路40a,40bの構成は、先の図2に示したゲイン調節回路40と同一であり、互いに同一仕様となっている。そして、これらゲイン調節回路40a,40bの出力は、同出力側をカソードとするダイオード70a,70bを介して互いに並列接続されるとともに、抵抗体53に接続される。このように、本実施形態では、ゲイン調節回路40a,40bとダイオード70a,70bとは、アナログOR回路(最大値回路)を構成する。これにより、出力変換回路50には、スイッチング素子SWa,SWbのうち温度の低い方についての感温ダイオードDa,Dbの出力信号に応じた信号が取り込まれることとなる。すなわち、感温ダイオードDa,Dbは、先の図4に示したように温度が低いほど出力電圧値が小さくなる特性を有するため、アナログOR回路によって、出力電圧値が最大のもの、すなわち、温度が最も低いものを選択することとなる。
このように、本実施形態では、感温ダイオードDa,Dbのうち、温度が低い方に基づき、コンパレータ30a,30bの閾値電圧が設定される。このため、閾値電圧は、極力低い値に設定されることとなり、スイッチング素子SWa,SWbを流れる電流が閾値を超えたと判断しやすい設定となっている。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)〜(6)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(8)ゲイン調節回路40a,40bとダイオード70a,70bとによってアナログOR回路を構成することで、スイッチング素子SWa,SWbの温度が最小となるものについての感温ダイオードDa,Dbの出力を用いて閾値電圧を設定した。これにより、出力変換回路50を共有しつつ、スイッチング素子SWa,SWbを流れる電流が閾値以上であるか否かを適切に判断することができる。
(第4の実施形態)
以下、第4の実施形態について、先の第3の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図8に、上記保護回路PC1〜PC6のうちの過電流検出回路の構成を示す。なお、図8において、先の図7に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、ゲイン調節回路40a,40bの出力を抵抗体72a,72bを介してそれぞれ並列接続するとともに、これらを出力変換回路50のオペアンプ51の反転入力端子と接続する。これにより、ゲイン調節回路40a,40b及び抵抗体72a,72bによって平均値回路が構成される。このため、出力変換回路50では、スイッチング素子SWa,SWbの温度の平均値(感温ダイオードDa,Dbの出力の平均値)を取り込んで閾値電圧(出力信号Vo)を設定することとなる。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)〜(6)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(9)ゲイン調節回路40a,40b及び抵抗体72a,72bによって平均値回路を構成することで、スイッチング素子SWa,SWb間で出力変換回路50を共有しつつ、これらを流れる電流が閾値以上であるか否かを判断することができる。
(第5の実施形態)
以下、第5の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図9に、上記保護回路PC1〜PC6のうちの過電流検出回路の構成を示す。なお、図9において、先の図2に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
本実施形態では、スイッチング素子SWの温度を検出する手段として、サーミスタSMを用いる。詳しくは、サーミスタSMに電力を供給すべく、定電流源42を介して電源43の電力を供給する。そして、サーミスタSMの出力電圧(出力変換回路80の入力信号Vi)を出力変換回路80に取り込む。ここで、出力変換回路80は、サーミスタSMの出力の傾き及び絶対値を補正するものの、温度変化に対する出力変化である傾きの符号については同一に保つ。これは、図10に示されるように、サーミスタSMの出力は温度が高いほど大きくなるためである。
詳しくは、出力変換回路80は、オペアンプ81を備えている。また、オペアンプ81の出力端子から反転入力端子へと負帰還をかける抵抗体82を備えている。そして、オペアンプ81の反転入力端子には、抵抗体85、86によって分圧された電源84の電圧Vrefが、抵抗体83を介して印加される。また、オペアンプ81の非反転入力端子には、上記入力信号Viが印加される。
ここで、上記抵抗体82,83,85,86の抵抗値を、抵抗値R1,R2,R3,R4とすると、出力信号Voは、入力信号Viを用いて、下記の式によって表現される。

Vo=Vi×{(R1+R2)/R2}
―Vref×R1/R2×{R4/(R3+R4)}

このため、入力信号Viの変化は、抵抗値R1、R2によって調節することができ、また、オフセット値は、抵抗値R3,R4によって調節することができる。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)〜(6)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(10)オペアンプ81の出力端子から反転入力端子へと負帰還をかける抵抗体82を備え、非反転入力端子を入力側として且つ、抵抗体85,86によって分圧された電源電圧Vrefを抵抗体83を介して反転入力端子に印加した。これにより、サーミスタSMの出力電圧(入力信号Vi)を適切に変換することができる。
(第6の実施形態)
以下、第6の実施形態について、先の第1の実施形態等との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図11に、上記保護回路PC1〜PC6のうちの過電流検出回路の構成を示す。なお、図11において、先の図9に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
本実施形態では、閾値電圧は、電流の閾値に応じた固定値(閾値電圧Vth)に設定される。すなわち、コンパレータ30の反転入力端子には、閾値電圧Vthを印加する。これに対し、電圧降下量を温度変化に応じて補正する。換言すれば、上記閾値電圧Vthとの関係でスイッチング素子SWに実際に流れる電流値に応じた値となるように電圧降下量を補正する。具体的には、本実施形態では出力変換回路80の出力と、抵抗体Rdによる電圧降下量とを、加算回路90によって加算する。そして、加算回路90の出力を、上記スイッチング素子SWを実際に流れる電流値に応じた信号として、コンパレータ30の非反転入力端子に出力する。
ここで、加算回路90は、オペアンプ91と、オペアンプ91の出力端子から反転入力端子へと負帰還をかける抵抗体92と、同反転入力端子に接続される互いに並列接続される抵抗体93,94とを備えている。そして、オペアンプ91の非反転入力端子は接地されている(詳しくは、スイッチング素子SWのエミッタと同電位とされている)。また、オペアンプ91の反転入力端子には、抵抗体Rdの電圧降下量が抵抗体93を介して、出力変換回路80の出力が抵抗体94を介して、それぞれ印加される。ここで、抵抗体93,94の抵抗値を互いに等しくすることで、加算回路90の出力を、電圧降下量と出力変換回路80の出力信号Voとの和に「−1」を乗算した値とすることができる。
上記出力変換回路80の出力信号Voは、スイッチング素子SWのコレクタC及びエミッタE間を流れる電流が一定であるときには、図12に示すように、温度にかかわらず、電圧降下量と出力信号Voとの和が一定となるように調節される。これにより、固定された閾値電圧Vthによって、スイッチング素子SWのコレクタC及びエミッタE間を流れる電流が閾値以上であるか否かを判断することができる。
以上説明した本実施形態によっても、先の第1の実施形態に準じた効果を得ることができる。
(第7の実施形態)
以下、第7の実施形態について、先の第1の実施形態等との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図13に、上記保護回路PC1〜PC6のうちの過電流検出回路の構成を示す。なお、図13において、先の図2、図9に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、ゲイン調節回路40の出力は、非反転増幅回路からなる出力変換回路80入力される。そして、出力変換回路80の出力電圧と、抵抗体Rdの電圧降下量とが、非反転加算回路100に入力される。ここで、非反転加算回路100は、オペアンプ101を備えており、その非反転入力端子には、出力変換回路80の出力電圧及び電圧降下量が、それぞれ抵抗体102,103を介して入力される。また、オペアンプ101の出力端子は、抵抗体104,105の直列接続体を介して接地されており、また、オペアンプ101の反転入力端子は、これら抵抗体101及び抵抗体105の接続点と接続されている。
こうした構成において、抵抗体102,103の抵抗値を互いに等しい抵抗値R8とすることで、非反転加算回路100の出力を、出力変換回路80の出力電圧及び電圧降下量の和に応じた値とすることができる。詳しくは、抵抗体104,105の抵抗値R9,R10を用いて、出力変換回路80の出力電圧及び電圧降下量の和の「1/2」の値に「(R9+R10)/R10」の値を乗算した値とすることができる。これにより、スイッチング素子SWに流れる電流量が同一であるなら、温度にかかわらず非反転加算回路100の出力を略一定とすることができる。
すなわち、先の図3に示したように、電圧降下量は、温度が上昇するほど増大するのに対し、感温ダイオードDの出力は、温度が上昇するほど減少する。このため、非反転増幅回路を備える出力変換回路80の出力は、抵抗体82,83,85,86の抵抗値を調節することで、その出力の温度に応じた減少速度を、電圧降下量の温度に応じた増大速度を相殺する値とすることができる。そして、こうした設定の下、これら2つの値を加算することで、互いに温度依存性を好適に抑制することができる。
そして、非反転加算回路100の出力は、コンパレータ30の反転入力端子に印加され、その非反転入力端子には閾値電圧が印加される。これにより、図14に示すように、温度の変化にかかわらず、スイッチング素子SWのコレクタ及びエミッタ間に流れる電流が一定であるなら、閾値電圧Vthと非反転加算回路100の出力との相対的な値の差を略一定とすることができる。なお、図14における電流値I2,I1は先の図3に示したものと対応している。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(4)〜(6)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(11)出力変換回路80の出力によって補正された電圧降下量と、予め定められた値(閾値電圧Vth)との大小関係に基づき、スイッチング素子SWを流れる電流が閾値以上であるか否かを判断した。これにより、電圧降下量の温度依存性を好適に補償することができる。
(12)出力変換回路80の出力及び電圧降下量に応じた加算演算値と予め定められた値(閾値電圧Vth)との大小関係に基づき、スイッチング素子SWを流れる電流が閾値以上であるか否かを判断するに際し、出力変換回路80の出力を、スイッチング素子SWの温度の上昇に対して減少する特性とした。これにより、スイッチング素子SWを流れる電流が閾値以上か否かを適切に判断することができる。
(13)非反転加算回路100を用いることで、出力変換回路80の出力電圧と電圧降下量との加算演算を適切に行うことができる。
(第8の実施形態)
以下、第8の実施形態について、先の第7の実施形態等との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図15に、上記保護回路PC1〜PC6のうちの過電流検出回路の構成を示す。なお、図15において、先の図13及び図5に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
本実施形態では、先の図5に示した出力変換回路60に出力反転回路61を新たに加えたものである出力変換回路60aを備えている。ここで、出力反転回路61は、オペアンプ61aを備え、オペアンプ61aの出力端子と反転入力端子とを接続する抵抗体61bと、反転入力端子と接続される抵抗体61cとを備えている。ここで、抵抗体61b及び抵抗体61cの抵抗値は共に抵抗値R1であり、また、オペアンプ61aの非反転入力端子は接地されている(より正確には、スイッチング素子SWのエミッタEと同電位とされている)。これにより、出力反転回路61の出力信号V1は、入力信号Viの「−1」倍の値となる。
このため、出力変換回路60aの出力電圧は、先の図5に示した出力変換回路60aにおいて、「Vi」を「−Vi」としたものとなり、「Vref×10^(Vi)+V3」となる。これにより、出力変換回路60aの出力は、感温ダイオードDの温度が上昇するにつれて指数関数的に低下するものとなる。
そして、出力変換回路60aの出力電圧と電圧降下量とが、非反転加算回路100に取り込まれる。これにより、非反転加算回路100では、出力変換回路60aの出力電圧と電圧降下量とに応じた加算演算を行い、その演算結果をコンパレータ30の反転入力端子に出力する。これにより、コンパレータ30の反転入力端子には、出力変換回路60aの出力電圧と電圧降下量との加算演算値が入力されることとなる。この加算演算値は、温度が上昇するにつれて電圧降下量が上昇することを、温度上昇に対して指数関数的に減少する値で補正したものとなっている。このため、電圧降下量の増加量が温度が高いほど増大する特性を有する場合であっても、加算演算値の温度依存性は好適に抑制されるようになる。そして、コンパレータ30では、加算演算値と閾値電圧Vthとの大小関係を比較する。
以上説明した本実施形態によっても、先の第7の実施形態の上記(11)〜(13)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(14)感温ダイオードDの出力電圧を指数関数的に変換する出力変換回路60aの出力電圧にて電圧降下量を補正することで、電圧降下量が温度変化に対して線形な関係にない場合であっても、コンパレータ30において閾値電圧Vthと比較される値の温度依存性を好適に抑制することができる。
(第9の実施形態)
以下、第9の実施形態について、先の第7の実施形態等との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、先の図6に示したシステムを前提としている。
図16に、上記保護回路PC1〜PC6のうちの過電流検出回路の構成を示す。なお、図16において、先の図13及び図7に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。また、図16においても、先の図7と同様、大電流を流すべく互いに並列接続された一対のスイッチング素子をスイッチング素子SWa,SWbとし、これらの近傍に設けられた感温ダイオードを、感温ダイオードDa,Dbとする。なお、一対のスイッチング素子SWa,SWbは、互いに同一仕様(寸法、構造、成分、精度、性能等が同一)であるものとし、一対の感温ダイオードDa,Dbも、互いに同一仕様であるものとする。
図示されるように、各スイッチング素子SWa,SWb近傍に設けられた感温ダイオードDa,Dbの出力信号は、各ゲイン調節回路40a,40bに取り込まれる。これらゲイン調節回路40a,40bの構成は、先の図2に示したゲイン調節回路40と同一であり、互いに同一仕様となっている。そして、これらゲイン調節回路40a,40bの出力は、同出力側をアノードとするダイオード110a,110bを介して互いに並列接続されるとともに、出力変換回路80に入力される。そして、出力変換回路80の出力電圧は、各スイッチング素子SWa、SWbにおける電圧降下量とともに、一対の非反転加算回路100a,100bにそれぞれ入力される。
これにより、非反転加算回路100aでは、スイッチング素子SWaに関する電圧降下量及び出力変換回路80の出力に応じた加算演算を行う。一方、非反転加算回路100bでは、スイッチング素子SWbに関する電圧降下量及び出力変換回路80の出力に応じた加算演算を行う。そして、コンパレータ30aでは、非反転加算回路100aの出力電圧と閾値電圧Vthとの大小関係を比較する。一方、コンパレータ30bでは、非反転加算回路100bの出力電圧と閾値電圧Vthとの大小関係を比較する。
こうした構成によれば、出力変換回路80をスイッチング素子SWa,SWb間で共有化することができる。
また、本実施形態でも、出力変換回路80には、スイッチング素子SWa,SWbのうち温度の低い方についての感温ダイオードDa,Dbの出力信号に応じた信号が取り込まれることとなる。すなわち、感温ダイオードDa,Dbは、先の図4に示したように温度が低いほど出力電圧値が大きくなる特性を有するため、出力変換回路80では、出力電圧値が最大のもの、すなわち、温度が最も低いものを選択することとなる。このように、本実施形態でも、感温ダイオードDa,Dbのうち、温度が低い方に基づき、コンパレータ30a,30bによる閾値電圧Vthとの比較対象が設定される。このため、スイッチング素子SWa,SWbを流れる電流が閾値電圧Vthを超えたと判断しやすい設定となっている。
以上説明した本実施形態では、先の第7の実施形態の効果や、先の第3の実施形態の効果に準じた効果を得ることができる。
(第10の実施形態)
以下、第10の実施形態について、先の第9の実施形態等との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態でも、先の図6に示したシステムを前提としている。
図17に、上記保護回路PC1〜PC6のうちの過電流検出回路の構成を示す。なお、図17において、先の図13及び図8に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、各スイッチング素子SWa,SWb近傍に設けられた感温ダイオードDa,Dbの出力信号は、各ゲイン調節回路40a,40bに取り込まれる。これらゲイン調節回路40a,40bの構成は、先の図2に示したゲイン調節回路40と同一であり、互いに同一仕様となっている。そして、これらゲイン調節回路40a,40bの出力は、抵抗体120a,120bを介して出力変換回路80に入力される。そして、出力変換回路80の出力電圧は、各スイッチング素子SWa、SWbにおける電圧降下量とともに、一対の非反転加算回路100a,100bにそれぞれ入力される。
こうした構成によっても、上記第4の実施形態と同様、出力変換回路80を、スイッチング素子SWa,SWb間で共有することができる。
(第11の実施形態)
以下、第11の実施形態について、先の第7の実施形態等との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図18に、上記保護回路PC1〜PC6のうちの過電流検出回路の構成を示す。なお、図18において、先の図2に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
本実施形態では、先の第5の実施形態と同様、スイッチング素子SWの温度を検出する手段として、サーミスタSMを用いる。サーミスタSMの出力電圧は、ゲイン調節回路40を介して、反転増幅回路を備えて構成される出力変換回路50に入力される。そして、出力変換回路50の出力電圧が、非反転加算回路100において、電圧降下量に加算される。すなわち、サーミスタSMは、先の図10に示したように、温度が上昇するほど出力電圧が増大するものであるため、この出力電圧の変化をまず出力変換回路50によって反転させる。そして、出力変換回路50の出力電圧を電圧降下量に加算することで、電圧降下量の温度による変化を補償する。なお、ゲイン調節回路40、出力変換回路50は、先の図2に示したものと同一である。
以上説明した本実施形態によっても、先の第7の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第12の実施形態)
以下、第12の実施形態について、先の第7の実施形態等との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図19に、上記保護回路PC1〜PC6のうちの過電流検出回路の構成を示す。なお、図19において、先の図2に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、感温ダイオードDの出力はゲイン調節回路40を介して、反転増幅回路からなる出力変換回路50に入力される。そして、出力変換回路50の出力電圧は、電圧降下量とともに、減算回路130に入力される。減算回路130は、オペアンプ131を備えている。そして、オペアンプ131の出力端子及び反転入力端子間は、抵抗体132によって接続されている。また、オペアンプ131の反転入力端子には、抵抗体133を介して出力変換回路50の出力端子が接続されている。一方、オペアンプ131の非反転入力端子は、抵抗体134を介して接地されており、また、オペアンプ131の非反転入力端子には、抵抗体135を介して電圧降下量が入力される。
こうした構成において、抵抗体132〜135の抵抗値を全て等しい抵抗値R11とすることで、減算回路130の出力を、出力変換回路50の出力電圧値に対する電圧降下量の差とすることができる。このため、出力変換回路50の出力を温度に応じて増大するものとすることで、温度上昇に起因した電圧降下量の上昇を出力変換回路50の出力電圧によって相殺することができる。このため、コンパレータ30において、温度変化が補償された値と閾値電圧Vthとの大小関係を比較することができる。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(4)〜(6)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(15)出力変換回路50に対する電圧降下量の差分と予め定められた値(閾値電圧Vth)との大小関係に基づき、スイッチング素子SWを流れる電流が閾値以上か否かを判断した。これにより、スイッチング素子SWを流れる電流が閾値以上か否かを適切に判断することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・先の第2の実施形態においては、抵抗体62a,62bの抵抗値R5,R6を調節することで、「α=R6/(R5+R6)」となるようにしたが、こうした設定としなくてもよい。この場合、出力信号Voを、「10^[−Vi×R6/{(R5+R6)×α}]」に比例するものとすることができる。このため、抵抗体62a,62bの抵抗値によって、温度変化に対する出力変化の度合を調節することが可能となる。
・感温ダイオード等からの入力信号Viの変化を指数関数的な変化に変更する回路としては、先の図5に例示したものに限らない。例えば、図20に示すように、先の図5において分圧回路62を備えない構成としてもよい。なお、図20において、先の図5に対応した部材と同一の部材については、便宜上同一の符号を付している。この場合、出力信号Voは、「10^(−Vi/α)」に比例する項と電圧Vrefに応じた定数項との和となる。
・先の第6の実施形態において、出力信号Voを、先の図20に示した出力変換回路60の出力信号Voとしてもよい。また、同第6の実施形態において、サーミスタSMを用いるとともに、先の図2に示した出力変換回路50を用いてもよい。
・上記いくつかの実施形態では、入力信号Viを反転させるために反転増幅回路を用いたが、信号を反転させる手段としてはこれに限らない。図21に、反転増幅回路によることなく、感温ダイオードDの出力を反転させる構成を例示する。なお、図21において、先の図9に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
・第9及び第10の実施形態において、出力変換回路80に代えて、先の第8の実施形態(図15)の出力変換回路60を用いてもよい。
・第11の実施形態において、非反転加算回路100に入力される信号として、先の第2の実施形態(図5)に示した出力変換回路60の出力電圧を用いてもよい。
・第12の実施形態において、出力変換回路50に代えて、図20に示した出力変換回路としてもよい。また、第12の実施形態において、感温ダイオードDに代えてサーミスタSMを用いるとともに、出力変換回路50に代えて、出力変換回路80を用いてもよい。
・第12の実施形態において、抵抗体132〜135の抵抗値の設定を変更しても良い。この場合であっても、出力変換回路50の出力に正の係数を乗算したものに対する電圧降下量に正の係数を乗算したものの差(減算演算値)を算出することができる。
・傾きやオフセット量を調節する手法としては、上記各実施形態で例示したものに限らない。例えば先の図2において、出力変換回路50の出力を一対の抵抗体により分圧することで傾きやオフセット量を更に調節してもよい。また、先の図9に示す構成において、サーミスタSMの出力を一対の抵抗体により分圧することで、サーミスタSMの出力を変換してもよい。この場合、出力変換回路80は、一対の抵抗体の直列接続体となるため、回路構成を簡素化することができる。
・図2、図5、図7、図8、図13、図15、図16、図17、図18、図19、図20において、ゲイン調節回路40,40a,40bを備える代わりに、定電流源42,42a,42b及び電源43,43a,43bのみを備えてもよい。
・スイッチング素子SWの温度検出手段としては、上記各実施形態で例示したものに限らず、例えば熱電対等であってもよい。
・スイッチング素子としては、IGBTに限らず、例えばMOSトランジスタであってもよい。
・スイッチング素子SWの入出力端子間を流れる電流と相関を有する電気的な状態量としては、上記各実施形態で例示したものに限らない。例えば上記特許文献1に見られるように、コレクタ及びエミッタ間の電圧であってもよい。ここでは、スイッチング素子SWの入出力端子間を流れる電流と相関を有しつつも温度特性を有する電気的な状態量であればよい。
・スイッチング素子SWとしては、車載回転機と電気的に接続されるインバータを構成するものに限らない。例えば、車載高圧バッテリの電力を低圧バッテリに供給すべく、高圧バッテリの電圧を降圧するDCDCコンバータを構成するスイッチング素子であってもよい。ここで、スイッチング素子が低圧システムと絶縁された高圧システムを構成する場合には、低圧システムとの通信をすることなく過電流保護回路を構成することができるため、本発明の適用が特に有効である。もっとも、低圧システムのスイッチング素子であっても、本発明を適用することはできる。
第1の実施形態にかかる電動機の制御システムの全体構成を示す図。 同実施形態にかかる過電流検出回路の回路構成を示す回路図。 スイッチング素子の温度とセンス端子から出力される微少電流による電圧降下量との関係を示す図。 感温ダイオードの出力特性を示す図。 第2の実施形態にかかる過電流検出回路の回路構成を示す回路図。 第3の実施形態にかかる電動機の制御システムの全体構成を示す図。 同実施形態にかかる過電流検出回路の回路構成を示す回路図。 第4の実施形態にかかる過電流検出回路の回路構成を示す回路図。 第5の実施形態にかかる過電流検出回路の回路構成を示す回路図。 サーミスタの出力特性を示す図。 第6の実施形態にかかる過電流検出回路の回路構成を示す回路図。 同実施形態にかかる閾値電圧との比較対象となる信号を示す図。 第7の実施形態にかかる過電流検出回路の回路構成を示す回路図。 同実施形態における非反転加算回路の出力特性を示す図。 第8の実施形態にかかる過電流検出回路の回路構成を示す回路図。 第9の実施形態にかかる過電流検出回路の回路構成を示す回路図。 第10の実施形態にかかる過電流検出回路の回路構成を示す回路図。 第11の実施形態にかかる過電流検出回路の回路構成を示す回路図。 第12の実施形態にかかる過電流検出回路の回路構成を示す回路図。 第2の実施形態の変形例にかかる過電流検出回路の回路構成を示す回路図。 第1の実施形態の変形例にかかる過電流検出回路の回路構成を示す回路図。
符号の説明
PC1〜PC6…保護回路(過電流検出回路を含む)、SW…スイッチング素子、D…感温ダイオード(温度検出手段の一実施形態)、SM…(温度検出手段の一実施形態)、ST…センス端子。

Claims (18)

  1. スイッチング素子の入出力端子間を流れる電流と相関を有する電気的な状態量を検出する状態検出手段と、
    前記スイッチング素子の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の出力をアナログ演算によって変換するアナログ回路と、
    前記アナログ回路の出力に基づき前記電気的な状態量の温度依存性を補償しつつ、前記スイッチング素子の入出力端子間を流れる電流が閾値以上であるか否かを判断する判断手段とを備え、
    前記アナログ回路は、エミッタ同士が短絡された一対のトランジスタと、該エミッタに出力端子が接続されるオペアンプとを備え、前記一対のトランジスタの一方のベースは、前記オペアンプの非反転入力端子と同電位とされ、且つ他方のトランジスタのコレクタは、前記オペアンプの反転入力端子に接続され、該反転入力端子には、抵抗体を介して電源電圧が印加され、前記他方のトランジスタのベースが入力側とされ、前記一方のトランジスタのコレクタが出力側とされることを特徴とする過電流検出回路。
  2. スイッチング素子の入出力端子間を流れる電流と相関を有する電気的な状態量を検出する状態検出手段と、
    前記スイッチング素子の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の出力をアナログ演算によって変換するアナログ回路と、
    前記アナログ回路の出力に基づき前記電気的な状態量の温度依存性を補償しつつ、前記スイッチング素子の入出力端子間を流れる電流が閾値以上であるか否かを判断する判断手段とを備え、
    前記スイッチング素子が複数のスイッチング素子からなり、
    前記温度検出手段は、前記複数のスイッチング素子のそれぞれに対応した複数個からなり、
    前記アナログ回路は、前記スイッチング素子の温度が最小となるものについての前記温度検出手段の出力を変換することを特徴とする過電流検出回路。
  3. スイッチング素子の入出力端子間を流れる電流と相関を有する電気的な状態量を検出する状態検出手段と、
    前記スイッチング素子の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の出力をアナログ演算によって変換するアナログ回路と、
    前記アナログ回路の出力に基づき前記電気的な状態量の温度依存性を補償しつつ、前記スイッチング素子の入出力端子間を流れる電流が閾値以上であるか否かを判断する判断手段とを備え、
    前記スイッチング素子が複数のスイッチング素子からなり、
    前記温度検出手段は、前記複数のスイッチング素子のそれぞれに対応した複数個からなり、
    前記アナログ回路は、前記温度検出手段の出力をその平均値に変換することを特徴とする過電流検出回路。
  4. 前記アナログ回路は、前記温度検出手段の出力の温度に応じた変化を変更することを特徴とする請求項2又は3記載の過電流検出回路。
  5. 前記アナログ回路は、前記温度検出手段の出力の傾きを変更することを特徴とする請求項記載の過電流検出回路。
  6. 前記アナログ回路は、前記温度検出手段の出力の変化を指数関数的な変化に変更することを特徴とする請求項記載の過電流検出回路。
  7. 前記アナログ回路は、前記温度検出手段の出力をオフセット補正することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の過電流検出回路。
  8. 前記アナログ回路は、オペアンプと、該オペアンプの反転入力端子に接続される第1の抵抗体と、前記オペアンプの出力端子から前記反転入力端子へと負帰還をかける第2の抵抗体とを備えて構成されて且つ、前記オペアンプの非反転入力端子及び前記第の抵抗体の上流のいずれか一方を前記温度検出手段の入力側とすることを特徴とする請求項2または3記載の過電流検出回路。
  9. 前記アナログ回路は、前記第1の抵抗体の上流を前記入力側として且つ、前記オペアンプの非反転入力端子に、第3及び第4の抵抗体によって分圧された電源電圧が印加されてなることを特徴とする請求項記載の過電流検出回路。
  10. 前記アナログ回路は、前記非反転入力端子を前記入力側として且つ、前記第1の抵抗体の上流に、第3及び第4の抵抗体によって分圧された電源電圧が印加されてなることを特徴とする請求項記載の過電流検出回路。
  11. 前記判断手段は、前記状態検出手段の出力と前記アナログ回路の出力との大小関係に基づき前記判断を行なうものであり、
    前記アナログ回路の出力は、前記スイッチング素子の温度の上昇に対して増大することを特徴とする請求項1〜1のいずれかに記載の過電流検出回路。
  12. 前記判断手段は、前記アナログ回路の出力によって補正された前記状態検出手段の出力と、予め定められた値との大小関係に基づき、前記判断を行うものであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の過電流検出回路。
  13. 前記判断手段は、前記アナログ回路の出力及び前記状態検出手段の出力に応じた加算演算値と予め定められた値との大小関係に基づき、前記判断を行なうものであり、
    前記アナログ回路の出力は、前記スイッチング素子の温度の上昇に対して減少することを特徴とする請求項1記載の過電流検出回路。
  14. 前記判断手段は、非反転加算回路を備えて構成されてなることを特徴とする請求項1記載の過電流検出回路。
  15. スイッチング素子の入出力端子間を流れる電流と相関を有する電気的な状態量を検出する状態検出手段と、
    前記スイッチング素子の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の出力をアナログ演算によって変換するアナログ回路と、
    前記アナログ回路の出力に基づき前記電気的な状態量の温度依存性を補償しつつ、前記スイッチング素子の入出力端子間を流れる電流が閾値以上であるか否かを判断する判断手段とを備え、
    前記温度検出手段が、感温ダイオードであり、
    前記判断手段は、前記アナログ回路の出力及び前記状態検出手段の出力に応じた減算演算値と予め定められた値との大小関係に基づき、前記判断を行なうものであり、
    前記アナログ回路は、前記温度検出手段の温度の上昇に対する出力の変化極性を反転させたものを該アナログ回路の出力とするための反転増幅回路を備えることを特徴とする過電流検出回路。
  16. 前記スイッチング素子が、前記入出力端子間を流れる電流に応じた微少電流を出力するセンス端子を備え、
    前記状態検出手段は、抵抗体を備えて前記微少電流による電圧降下を検出することを特徴とする請求項1〜1のいずれかに記載の過電流検出回路。
  17. 前記温度検出手段が、感温ダイオード、サーミスタ及び熱電対のいずれか1つを備えて構成されてなることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の過電流検出回路。
  18. 前記スイッチング素子は、車載回転機と電気的に接続される高圧システムを構成して且つ低圧システムと絶縁されてなることを特徴とする請求項1〜1のいずれかに記載の過電流検出回路。
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