JP4905142B2 - 画像処理装置、印刷物および画像処理プログラム - Google Patents

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Description

この発明は、画像に情報を埋め込む画像処理装置等に関し、特に、大きな画像データにコードを埋め込んだ場合の画像劣化を防止することができる画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理装置によって情報が埋め込まれた印刷物に関するものである。
従来より、画像データ、音声データなどに別のデータ(コードなど)を埋め込む技術は、偽造の防止、不正使用の防止、付加サービスの提供に応用されている。そして、例えば、画像データにコードを埋め込む方法は、特許文献1において開示されている。
具体的に、特許文献1では、画像データを複数のブロックに分割し、隣接する2つのブロックペアの特徴量(画像の濃淡など)の大小関係によって、画像に対するコードの埋め込みを行っている。
特開2004−349879号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、サイズの大きな画像データに対してコードの埋め込みを行うと、画質が大きく劣化するという問題があった。
図20は、各画像サイズにおける階調移動量と画質との関係を示す図である。図20において、縦軸は画質を示している。画質5は、画質がよく、画質4,3,2,1の順で画質が悪くなる。画質3.5が人間の許容できる画質の限界である。横軸の階調移動量は、画像データの濃淡を変化させる大きさを示している。
図20に示すように、画像のサイズが大きいほど、階調移動量の変化に伴う画質劣化が大きいことがわかる。例えば、階調移動量を30とした場合、ブロックの大きさが0.8mm四方であれば画質が3.5であるが、ブロックサイズが1.7mm四方の場合には、同じ階調移動量であっても画質が2.1となってしまい、画像劣化の許容範囲を超えてしまう。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、サイズの大きな画像データにコードを埋め込んだ場合でも画像の劣化を低減させることができる画像処理装置、印刷物および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、画像に情報を埋め込む画像処理装置であって、前記画像を複数のブロックに分割して当該ブロックの大きさを算出する分割処理手段と、前記複数のブロックにおける各ペアブロック中で情報を埋め込む領域を示す埋め込みブロックの大きさを前記画像の大きさに基づいて算出する算出処理手段と、前記各ペアブロックに含まれる特徴量の大小関係を操作し、前記埋め込みブロックの大きさに基づいて前記画像に対する情報の埋め込みを行う情報埋め込み手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、情報を埋め込む領域を示す埋め込みブロックの大きさを前記画像の大きさに基づいて算出するので、サイズの大きな画像に対して情報を埋め込んだ場合の画像劣化を防止することができる。
また、本発明は、上記発明において、前記特徴量は、平均濃度、粒状度、彩度、濃度重心または分散であることを特徴とする。
本発明によれば、平均濃度、粒状度、彩度、濃度重心、分散などの特徴量を操作して画像に情報を埋め込むので、画像劣化の影響を低減させることができる。
また、本発明は、上記発明において、前記情報埋め込み手段は、前記ブロックの大きさが前記埋め込みブロックの大きさ以下の場合に、エラーを出力することを特徴とする。
本発明によれば、ブロックの大きさが埋め込みブロックの大きさ以下の場合にエラーを出力するので、デコードを期待できない小さな画像へ誤ってデータを埋め込むことを防止することができる。
また、本発明は、上記発明において、前記情報埋め込み手段は、前記ブロックの大きさが前記埋め込みブロックの大きさ以下の場合に、前記埋め込みブロックの大きさを前記ブロックの大きさに設定して前記画像に対する情報の埋め込みを行うことを特徴とする。
本発明によれば、ブロックの大きさが埋め込みブロックの大きさ以下の場合に、埋め込みブロックの大きさをブロックの大きさに設定して画像に対する情報の埋め込みを行うので、小さな画像に対して効率よく情報を埋め込むことができる。
また、本発明は、印刷物は、上記発明にかかる画像処理装置によって情報を埋め込まれていることを特徴とする。
本発明によれば、印刷物は、上記発明にかかる画像処理装置によって情報を埋め込まれているので、画像劣化の影響を抑えることができる。
また、本発明は、画像に埋め込まれた情報を抽出する画像処理装置であって、前記画像を複数のブロックに分割する分割手段と、前記画像の大きさに基づいて、特徴量の抽出領域の大きさを算出する抽出領域算出手段と、前記抽出領域の大きさに基づいて前記ブロックから前記特徴量を抽出し、前記ブロックにおける各ペアブロックに含まれる領域の特徴量の大小関係に基づいて前記画像に埋め込まれた情報を抽出する抽出手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、画像の大きさに基づいて、特徴量の抽出領域の大きさを算出し、算出した抽出領域の大きさに基づいて各ペアブロックから特徴量を抽出するので、エンコードされた画素を最大限に利用でき、画像から正確に情報を抽出することができる。
また、本発明は、上記発明において、前記特徴量は、平均濃度、粒状度、彩度、濃度重心または分散であることを特徴とする。
本発明によれば、平均濃度、粒状度、彩度、濃度重心、分散などの特徴量の大小関係に基づいて画像に埋め込まれた情報を抽出するので、画像から情報を的確に抽出することができる。
また、本発明は、上記発明において、前記抽出手段は、前記各ペアブロックの中央部から前記特徴量を抽出し、抽出した特徴量の大小関係に基づいて前記画像に埋め込まれた情報を抽出することを特徴とする。
本発明によれば、ペアブロックの中央部から特徴量を抽出し、抽出した特徴量の大小関係に基づいて画像に埋め込まれた情報を抽出するので、画像が大きくても特徴量の抽出に要する時間を短縮することができる。
本発明によれば、画像の大きさに基づいて、特徴量の抽出領域の大きさを算出し、算出した抽出領域の大きさに基づいて各ペアブロックから特徴量を抽出し、抽出した特徴量の大小関係に基づいて画像に埋め込まれた情報を抽出するので、エンコードされた画素を最大限に利用でき、画像からより正確に情報を抽出することができる。
また、本発明は、画像に情報を埋め込む画像処理プログラムであって、前記画像を複数のブロックに分割して当該ブロックの大きさを算出する分割処理手順と、前記複数のブロックにおける各ペアブロック中で情報を埋め込む領域を示す埋め込みブロックの大きさを前記画像の大きさに基づいて算出する算出処理手順と、前記各ペアブロックに含まれる特徴量の大小関係を操作し、前記埋め込みブロックの大きさに基づいて前記画像に対する情報の埋め込みを行う情報埋め込み手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、情報を埋め込む領域を示す埋め込みブロックの大きさを前記画像の大きさに基づいて算出するので、サイズの大きな画像に対して情報を埋め込んだ場合の画像劣化を防止することができる。
本発明によれば、画像を複数のブロックに分割して当該ブロックの大きさを算出し、複数のブロックにおける各ペアブロック中で情報を埋め込む領域を示す埋め込みブロックの大きさを画像の大きさに基づいて算出し、各ペアブロックに含まれる特徴量の大小関係を操作し、埋め込みブロックの大きさに基づいて画像に対する情報の埋め込みを行うので、画像に情報を埋め込んだ際の画像劣化を最小限に抑えることができる。また、どのようなサイズの画像データに対しても一定以上の画質を保ったまま情報の埋め込みを実行することができるので、ユーザの所望する様々なサイズの画像に情報を埋め込むことができ利便性が向上する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る画像処理装置、印刷物および画像処理プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、本実施例1にかかるエンコーダの概要および特徴について説明する。図1は、本実施例にかかるエンコーダの概要および特徴を説明するための説明図である。同図に示すように、本実施例1にかかるエンコーダは、原画像データ(コードを埋め込む前の画像データ)を複数のブロックに分割するとともに、原画像データの大きさ等(原画像の解像度等も含む)を基にして、各ペアブロック(隣接する二つのブロック)中の特徴量を操作する領域(以下、埋め込みブロックと表記する)の大きさ(図1に示す例では、t四方)を算出し、算出した埋め込みブロックの大きさによって原画像データに対するコードの埋め込みを行う。
例えば、図1の上段に示すように、通常の画像(ブロックと埋め込みブロックとが等しい場合)では、ブロックペア中の全ての領域の特徴量を操作してコードを埋め込む(一つのペアブロックに対して一つのコードを埋め込む)。一方、図1の下段に示すように、大きい画像(ブロックよりも埋め込みブロックが小さい場合)では、ブロックペア中の埋め込みブロックの特徴量を操作してコードを埋め込む。
このように、本実施例1にかかるエンコーダは、原画像データを分割した場合のブロックの大きさによらず、画像の大きさ等によって算出される埋め込みブロックの大きさで原画像データにコードを埋め込むので、大きな画像データにコードを埋め込む場合であっても、画像の劣化を大幅に低減させることができる。
次に、本実施例1にかかるエンコーダの構成について説明する。図2は、本実施例1にかかるエンコーダ100の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このエンコーダ100は、ブロック分割部110と、ブロック抽出部120と、平均化部130と、レジスタ140r,140lと、比較部150と、埋め込みブロックサイズ判定部160と、エンコード部170とを備えて構成される。
ブロック分割部110は、入力された原画像データをN行×M列のブロックに分割(本実施例1においては、一例として50行×40列のブロックに分割)し、これをブロック分割画像データとして出力する処理部である。図3は、原画像データの一例を示す図であり、図4は、ブロック分割画像データの一例を示す図であり、図5は、原画像データに埋め込まれるコードCの一例を示す図である。
原画像データI0は、所定の画像形式に基づいて生成された画像データであり、本実施例1では一例として、720画素×900画素サイズの画像データである。なお、この原画像データI0の画像形式としては、BMP(Bit Map)形式、TIFF(Tagged Image File Format)形式等のように解像度情報を持っている画像形式である必要がある。この原画像データI0は、例えば、図5に示したコードCが埋め込まれる。
ブロック分割画像データI1は、ブロックBl11、Br11、・・・Bl120、Br120、・・・Bl21、Br21、・・・Bl5020、Br5020という2000(50行×40列)ブロックから構成されている。ここで、ブロック分割画像データI1においては、ペアブロック(隣接する2つのブロック)に1ビットのコードが埋め込まれる。
具体的には、ペアブロックは、ブロックBl11およびBr11、ブロックBl12およびBr12、・・・、ブロックBl21およびBr21、・・・、ブロックBl21およびBr21、・・・ブロックBl501およびBr501、・・・、ブロックBl5020およびBr5020という2つのブロックから構成されている。
ここで、ペアブロックの一方のブロックBlxyにおいて、添え字l(left)は、ペアブロックにおいて左側のブロックであることを示す。添え字xは、行(N)を示す。また、添え字yは、列(M)を示す。他方、ペアブロックのブロックBrxyにおいて、添え字r(right)は、ペアブロックにおいて右側のブロックであることを示す。添え字xは、行(N)を示す。また、添え字yは、列(M)を示す。
また、ペアブロックにおいて、左側のブロックBlxyにおける特徴量として平均濃度(ブロック内の各画像の平均階調)を左側平均濃度データDlとし、右側のブロックBrxyの平均濃度(特徴量)を右側平均濃度データDrとする。
ここで、以下の関係式のように、左側平均濃度データDlが右側平均濃度データDr未満である場合、ペアブロックは、1ビット分のコードとして「0」を表す。一方、左側平均濃度データDlが右側平均濃度データDr以上である場合、ペアブロックは1ビット分のコードとして「1」を表す。
l<Dr→「0」
l≧Dr→「1」
例えば、図4に示したブロックBl120およびBr120からなるペアブロックは、左辺平均濃度データDl120が「115」、右辺平均濃度データDr120が「125」であるため、1ビット分のコードとして「0」を表す。
また、ブロックBl220およびBr220からなるペアブロックは、左辺平均濃度データDl220が「125」、右辺平均濃度データDr220が「115」であるため、1ビット分のコードとして「1」を表す。
また、ブロック分割画像データI1においては、1行あたり、20のペアブロック(40ブロック)であるため、20ビット分のコードを表す。従って、全行(50行)では、1000ビット分のコードを表すことになる。
図2の説明に戻ると、ブロック抽出部120は、ブロック分割画像データI1(図4参照)からペアブロック(BlxyおよびBrxy)をコードCのビットシフトに追従させて準じ抽出し、ブロックBlxyおよびBrxyのそれぞれにおける濃度分布をブロック濃度データDとして順次出力する。
ここで、コードCのビットシフトとは、図5に示した最左側ビット(1)から右側ビット(0)へ向けて、ビットのポインタ(図示略)を右側へ1ビットずつシフトさせることをいう。
また、ブロック抽出部120は、ブロック分割画像データI1のブロックの大きさを算出し、算出結果をブロックサイズデータとして埋め込みブロックサイズ判定部160に渡す。原画像データI0の大きさが横720画素×縦900画素で、この原画像データI0を図4に示すように横に40ブロック、縦に50ブロックに分割した場合には、横のブロックの大きさは、18画素(720/40)となり、縦のブロックの大きさは18画素(900/50)となる。
平均化部130は、ブロック濃度データDかあら、ブロックBlxyに対応する左側平均濃度データDlと、ブロックBrxyに対応する右側平均濃度データDrとを求め、これらをレジスタ140lおよび140rにコードCのビットシフトに追従させて順次格納する。
比較部150は、コードCのnビット目(図5に示した最左側ビットからn=1、2、・・・、16)と、レジスタ140lおよびレジスタ140rに格納されている左側平均濃度データDlおよび右側平均濃度データDrの大小関係から決定されるビット判定結果(前述した関係式により「0」または「1」とビット判定される;図4参照)とを比較する。
埋め込みブロックサイズ判定部160は、原画像データI0の解像度および埋め込みの大きさを基にして埋め込みブロックの大きさを算出する処理部である。例えば、原画像データI0の解像度が300dpiで、埋め込みの大きさ(画像がプリントされた印刷物上での埋め込みブロックの大きさ;この埋め込みの大きさは利用者によって任意に変更可能)を0.8mm四方とすると、埋め込みブロックの大きさは、縦に9.44画素、横に9.44画素(0.8×300/25.4≒9.44)となる。
そして、埋め込みブロックサイズ判定部160は、ブロック抽出部120から取得するブロックサイズデータと埋め込みブロックの大きさとを比較し、(ブロック分割画像データI1の)ブロックの大きさが埋め込みブロックの大きさよりも大きいか否かを判定する。
ブロックの大きさが埋め込みブロックの大きさよりも大きい場合には、埋め込みブロックサイズ判定部160は、埋め込みブロックの大きさの情報を埋め込みブロックサイズデータとしてエンコード部170に渡す。
なお、ブロックの大きさが埋め込みブロックの大きさ以下の場合には、埋め込みブロックサイズ判定部160は、エラーを出力する。この場合、原画像データI0に対するコードの埋め込み処理は終了する。本実施例1に示す例では、ブロックサイズが18画素×18画素であり、埋め込みブロックのサイズが9.44画素×9.44画素となるため、埋め込み処理は順次実行される。
エンコード部170は、比較部150の比較結果に基づいて、ブロック分割画像データI1(原画像データI0)にコードを埋め込むための処理を実行する。具体的には、エンコード部170は、比較部150の比較結果が一致である場合、左側平均濃度データDlと右側平均濃度データDrとの大小関係を維持する。
一方、エンコード部170は、比較部150による比較結果が不一致である場合、コードCのビットを表す大小関係となるように、左側平均濃度データDlと右側平均濃度データDrの特徴量を操作し、大小関係を逆転させる。
なお、エンコード部170は、ブロック内の全ての特徴量を操作するのではなく、埋め込みブロックサイズ判定部160から取得した埋め込みブロックサイズデータによって特定される領域の特徴量を操作する。図6は、エンコード部170の処理を説明するための図である。同図に示すように、ブロックのサイズは18画素×18画素であるが、エンコード部170が特徴量を操作する領域は、埋め込みブロックのサイズ9.44画素×9.44画素となる。
エンコード部170は、上記処理を実行して、ブロック分割画像データI1にコードを埋め込んだ画像コード化データを生成し、生成した画像コード化データを出力する。図7は、画像コード化データの一例を示す図である。図7に示した画像コード化データI3は、ブロック分割画像データI1(図4参照)および原画像データI0(図3参照)に対応している。ブロック分割画像データI1は、1000(20×50)のペアブロックを有するため、16ビットのコードが約62回埋め込まれる。
なお、図7において、コードCの埋め込み状態が図示されているが、実際の画像コード化データI3は、原画像データI0とほぼ同様(一部濃度が変更されているブロックが存在する場合もあるが肉眼では見分けがつかない)の画像データに対応している。また、エンコーダ100の各構成要素は、図示しない制御部を介して相互接続されているものとする。
次に、本実施例1にかかるエンコーダ100の処理について説明する。図8は、本実施例1にかかるエンコーダ100の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、エンコーダ100は、比較部150がコードC(図5参照)を取得し(ステップS101)、初期値としてnを1とする(ステップS102)。ステップS102におけるnは、コードCのビットのポインタを示す。この場合、n=1は、コードCの最左側のビット「1」に対応する。
続いて、ブロック分割部110は、原画像データI0(図3参照)を取得し(ステップS103)、ブロック分割処理により入力された原画像データI0を分割する(ステップS104)。本実施例1では、ブロック分割部110は、原画像データI0を50×40のブロックに分割したブロック分割画像データI1を生成する。
そして、ブロック分割部110は、ブロック分割画像データI1をブロック抽出部120に渡し、ブロック抽出部120は、ブロックサイズを算出し、ブロックサイズデータとして埋め込みブロックサイズ判定部160に渡す。(ステップS105)。原画像データI0の大きさが横720画素×縦900画素で、この原画像データI0を図4に示すように横に40ブロック、縦に50ブロックに分割した場合には、横のブロックの大きさは、18画素(720/40)となり、縦のブロックの大きさは18画素(900/50)となる。
続いて、埋め込みブロックサイズ判定部160は、埋め込みブロックサイズ(埋め込みブロックの大きさ)を算出する(ステップS106)。原画像データI0の解像度が300dpiで、埋め込みの大きさを0.8mm四方とすると、埋め込みブロックの大きさは、縦に9.44画素、横に9.44画素(0.8×300/25.4≒9.44)となる。
そして、埋め込みブロックサイズ判定部160は、ブロックサイズ(ブロックの大きさ)が埋め込みブロックサイズより大きいか否かを判定し(ステップS107)、ブロックサイズが埋め込みブロックサイズ以下である場合には(ステップS108,No)、エラーを出力して(ステップS109)、処理を終了する。
一方、ブロックサイズが埋め込みブロックサイズより大きい場合には(ステップS108,Yes)、ステップS110以降の処理を順次実行する。
ブロック抽出部120は、ブロック分割画像データI1からn(一巡目はn=1)に対応するペアブロック(この場合、ブロックBl11およびBr11)を抽出した後、ブロックBl11およびBr11のそれぞれにおける濃度分布をブロック濃度データDとして平均化部130に出力する(ステップS110)。
平均化部130は、平均化処理により、ブロック濃度データDから、(一巡目の場合は)ブロックBl11に対応する左側平均濃度データDl11とブロックBr11に対応する右側平均濃度データDr11を求め(ステップS111)、左側平均濃度データDl11をレジスタ140lに格納し、右側平均濃度データDr11をレジスタ140rに格納する(ステップS112)。
比較部150は、図5に示したコードCの最左ビット(一巡目はn=1に対応)である「1」と、レジスタ140l、レジスタ140rに格納されている左側平均濃度データDl11および右側平均濃度データDr11の濃度差を求め、この濃度差(大小関係)からビット判定を行い(ステップS113)、コードCのnビット目とビット判定結果が同一か否かを判定する(ステップS114)。
コードCのnビット目とビット判定結果が同一でない場合には(ステップS115,No)、エンコード部170が濃度変換処理を実行する(ステップS116)。エンコード部170は、左辺平均濃度データDlxyと右辺平均濃度データDrxyとの大小関係に基づくビット判定結果が、コードCのnビット目と同一となるように、左辺平均濃度データDlxyと右辺平均濃度データDrxyを変更するという濃度変換処理(左側平均濃度データDlxyと右側平均濃度データDrxyとの大小関係を逆転させる処理)を実行する。なお、濃度変換対象となる領域は、埋め込みブロックサイズ判定部160によって算出される埋め込みブロックの領域となる。
図9は、濃度変更処理を補足するための図である。エンコード部170は、Dlxy<Drxyとする場合には、(1)式から変更後の左側平均濃度データD’lxyを求めた後、(2)式から変更後の右側平均濃度データD’rxyを求める。これにより、変更後においては、左側平均濃度データD’lxyがD’rxy未満となり、ビット判定結果が「1」から「0」となる。
一方、エンコード部170は、Dlxy≧Drxyとする場合には、(3)式から変更後の左側平均濃度データD’lxyを求めた後、変更後の右側平均濃度データD’rxyを求める。これにより、左側平均濃度データD’lxyがD’rxy以上となり、ビット判定結果が「0」から「1」となる。
図8のフローチャートに戻ると、コードのnビット目とビット判定結果が同一である場合には(ステップS115,Yes)、比較部150がnを1インクリメントし(ステップS117)、nがnend(本実施例1では16)より大きいか否かを判定する。
nがnendより大きくない場合には(ステップS118,No)、ステップS110に移行し、nがnendより大きい場合には(ステップS118,Yes)、比較部150は、比較対象となっているブロックが最終ブロックか否かを判定し(ステップS119)、最終ブロックである場合には(ステップS120,Yes)、エンコード部170が画像コード化データI3を出力する(ステップS121)。一方、最終ブロックでない場合には、比較部150はnに1をセットし(ステップS122)、ステップS110に移行する。
このように、埋め込みブロックサイズ判定部160が、埋め込みブロックサイズを算出し、エンコード部170が埋め込みブロックサイズによる領域の特徴量を操作してコードを埋め込むので、サイズの大きい原画像データI0にコードを埋め込んだ場合であっても、かかる原画像データの画像の劣化を抑えることができる。
上述してきたように、本実施例1にかかるエンコーダ100は、ブロック分割処理部110が原画像データI0を複数のブロックに分割し、埋め込みブロックサイズ判定部160が原画像データの解像度・埋め込みサイズを基にして埋め込みブロックサイズを算出する。そして、エンコード部170が原画像データI0(ブロック分割画像データI1)にコードを埋め込む場合に、ブロック中の全ての領域の特徴量を操作するのではなく、埋め込みブロックサイズの領域の特徴量を操作してコードを埋め込むので、原画像データの画質を落とすことなくコードを埋め込むことができる。
また、本実施例1にかかるエンコーダ100は、埋め込みブロックサイズ判定部160が、ブロックサイズと埋め込みブロックサイズとを比較し、ブロックサイズが埋め込みブロックの大きさ以下の場合には、原画像データI0に対するコードの埋め込みを中止するので、デコードが期待できない小さい原画像データI0にあやまってデータを埋め込むことを防止することができる。
次に、本実施例2にかかるエンコーダの概要および特徴について説明する。図10は、本実施例2にかかるエンコーダの概要および特徴を説明するための説明図である。同図に示すように、本実施例2にかかるエンコーダは、実施例1のエンコーダ100と同様の手法を用いてブロックの大きさおよび埋め込みブロックの大きさを算出し、ブロックの大きさと埋め込みブロックの大きさとを比較した結果、ブロックの大きさが埋め込みブロックの大きさ以下となった場合に、埋め込みブロックの大きさをブロックの大きさに調整して原画像データに対するコードの埋め込みを実行する。
図10に示す例では、埋め込みブロックの大きさがt四方であり、原画像データを分割した際のブロックの大きさが横にw(w<t)、縦にh(h<t)となっているため、本実施例2のエンコーダは、埋め込みブロックの大きさを横にw、縦にhに調整し、調整後の埋め込みブロック(埋め込みブロックの大きさ=ブロックの大きさ)の大きさでコードを埋め込む(特徴量を操作する)。
このように、本実施例2にかかるエンコーダは、ブロックの大きさが埋め込みブロックの大きさ以下となった場合でも、埋め込みブロックの大きさを調整し、原画像データに対する埋め込みを実行するので、サイズの小さな原画像も、大きな画像と同様にコードを埋め込むことができる。
次に、本実施例2にかかるエンコーダの構成について説明する。図11は、本実施例2にかかるエンコーダ200の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このエンコーダ200は、ブロック分割部210と、ブロック抽出部220と、平均化部230と、レジスタ240l,240rと、比較部250と、埋め込みブロックサイズ判定部260と、エンコード部270とを備えて構成される。
なお、ブロック分割部210、ブロック抽出部220、平均化部230、レジスタ240l,240r、比較部250、エンコード部270に関する説明は、図2に示したブロック分割部110、ブロック抽出部120、平均化部130、レジスタ140l,140r、比較部150、エンコード部170に関する説明と同様であるため説明を省略する。
埋め込みブロックサイズ判定部260は、原画像データI0(図3参照)の解像度および埋め込みの大きさを基にして埋め込みブロックの大きさを算出する処理部である。例えば、原画像データI0の解像度が300dpiで、埋め込みの大きさを0.8mm四方とすると、埋め込みブロックの大きさは、縦に9.44画素、横に9.44画素となる。
そして、埋め込みブロックサイズ判定部260は、ブロック抽出部220から取得するブロックサイズデータと埋め込みブロックの大きさとを比較し、(ブロック分割画像データI1の)ブロックの大きさが埋め込みブロックの大きさよりも大きいか否かを判定する。
ブロックの大きさが埋め込みブロックの大きさよりも大きい場合には、埋め込みブロックサイズ判定部260は、埋め込みブロックの大きさの情報を埋め込みブロックサイズデータとしてエンコード部270に渡す。
なお、ブロックの大きさが埋め込みブロックの大きさ以下の場合には、埋め込みブロックサイズ判定部260は、埋め込みブロックの大きさをブロックの大きさに変更し、変更後の埋め込みブロックの大きさを埋め込みブロックサイズデータとしてエンコード部270に渡す。
例えば、埋め込みブロックの大きさがt四方であり、ブロックの大きさが横にw(w<t)、縦にh(h<t)となっている場合には、埋め込みブロックサイズ判定部260は、埋め込みブロックの横の大きさをw、縦の大きさをhに調整する。
なお、エンコーダ200の各構成要素は、図示しない制御部を介して相互に接続されているものとする。
次に、本実施例2にかかるエンコーダ200の処理について説明する。図12は、本実施例2にかかるエンコーダ200の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、エンコーダ200は、比較部250がコードC(図5参照)を取得し(ステップS201)、初期値としてnを1とする(ステップS202)。ステップS202におけるnは、コードCのビットのポインタを示す。この場合、n=1は、コードCの最左側のビット「1」に対応する。
続いて、ブロック分割部210は、原画像データI0(図3参照)を取得し(ステップS203)、ブロック分割処理により入力された原画像データI0を分割する(ステップS204)。
そして、ブロック分割部210は、ブロック分割画像データI1をブロック抽出部220に渡し、ブロック抽出部220は、ブロックサイズを算出し、算出したブロックサイズをブロックサイズデータとして埋め込みブロックサイズ判定部260に渡す。(ステップS105)。
続いて、埋め込みブロックサイズ判定部260は、埋め込みブロックサイズ(埋め込みブロックの大きさ)を算出する(ステップS206)。例えば、原画像データI0の解像度が300dpiで、埋め込みの大きさを0.8mm四方とすると、埋め込みブロックの大きさは、縦に9.44画素、横に9.44画素(0.8×300/25.4≒9.44)となる。
そして、埋め込みブロックサイズ判定部260は、ブロックサイズ(ブロックの大きさ)が埋め込みブロックサイズより大きいか否かを判定し(ステップS207)、ブロックサイズが埋め込みブロックサイズ以下である場合には(ステップS208,No)、埋め込みブロックサイズをブロックサイズに設定し(ステップS209)、ステップS210に移行する。
一方、ブロックサイズが埋め込みブロックサイズより大きい場合には(ステップS208,Yes)、ステップS210以降の処理を順次実行する。
ブロック抽出部220は、ブロック分割画像データI1からn(一巡目はn=1)に対応するペアブロック(この場合、ブロックBl11およびBr11)を抽出した後、ブロックBl11およびBr11のそれぞれにおける濃度分布をブロック濃度データDとして平均化部230に出力する(ステップS210)。
平均化部230は、平均化処理により、ブロック濃度データDから、(一巡目の場合は)ブロックBl11に対応する左側平均濃度データDl11とブロックBr11に対応する右側平均濃度データDr11を求め(ステップS211)、左側平均濃度データDl11をレジスタ240lに格納し、右側平均濃度データDr11をレジスタ240rに格納する(ステップS212)。
比較部250は、図5に示したコードCの最左ビット(一巡目はn=1に対応)である「1」と、レジスタ240l、レジスタ240rに格納されている左側平均濃度データDl11および右側平均濃度データDr11の濃度差を求め、この濃度差(大小関係)からビット判定を行い(ステップS213)、コードCのnビット目とビット判定結果が同一か否かを判定する(ステップS214)。
コードCのnビット目とビット判定結果が同一でない場合には(ステップS215,No)、エンコード部270が濃度変換処理を実行する(ステップS216)。エンコード部270は、左辺平均濃度データDlxyと右辺平均濃度データDrxyとの大小関係に基づくビット判定結果が、コードCのnビット目と同一となるように、左辺平均濃度データDlxyと右辺平均濃度データDrxyを変更するという濃度変換処理(左側平均濃度データDlxyと右側平均濃度データDrxyとの大小関係を逆転させる処理)を実行する。なお、濃度変換対象となる領域は、埋め込みブロック260によって算出される埋め込みブロックの領域となる。
一方、コードのnビット目とビット判定結果が同一である場合には(ステップS215,Yes)、比較部150がnを1インクリメントし(ステップS217)、nがnend(本実施例2では16)より大きいか否かを判定する。
nがnendより大きくない場合には(ステップS218,No)、ステップS210に移行し、nがnendより大きい場合には(ステップS218,Yes)、比較部250は、比較対象となっているブロックが最終ブロックか否かを判定し(ステップS219)、最終ブロックである場合には(ステップS220,Yes)、エンコード部270が画像コード化データI3を出力する(ステップS221)。一方、最終ブロックでない場合には、比較部250はnに1をセットし(ステップS222)、ステップS210に移行する。
このように、埋め込みブロックの大きさがブロックの大きさよりも大きい場合に、埋め込みブロックサイズ判定部260が埋め込みブロックの大きさをブロックの大きさに調整し、調整後の埋め込みブロックの大きさによって原画像データI0にコードを埋め込むので、サイズの小さな原画像データI0に対しても効率よくコードを埋め込むことができる。
上述してきたように、本実施例2にかかるエンコーダ200は、ブロック分割処理部210が原画像データI0を複数のブロックに分割し、埋め込みブロックサイズ判定部260が原画像データの解像度・埋め込みサイズを基にして埋め込みブロックサイズを算出する。そして、ブロックサイズが埋め込みブロックサイズ以下の場合に、埋め込みブロックサイズ判定部260が埋め込みブロックサイズをブロックサイズに調整する。そして、エンコード部270が原画像データI0(ブロック分割画像データI1)にコードを埋め込む場合に、埋め込みブロックサイズの領域の特徴量を操作してコードを埋め込むので、小さな原画像データI0(ブロックサイズが埋め込みブロックよりも小さくなる原画像データ)であっても的確にコードを埋め込むことができる。
次に、本実施例3にかかるデコーダの概要および特徴について説明する。図13は、本実施例3にかかるデコーダの概要および特徴を説明するための説明図である。同図に示すように、本実施例3にかかるデコーダは、デコード対象となる画像コード化データI3(実施例1において説明した図7参照)を取得した場合に、画像コード化データI3を複数のブロックに分割し、ブロック(ペアブロック)の中央部の特徴量を基にしてデコードを実行する。
このように、本実施例3にかかるデコーダは、埋め込みブロックに必ず含まれるブロックの中央部の特徴量を基にしてデコードを実行するので、本実施例1,2で説明したようなエンコーダ100,200によってコードを埋め込まれた場合であっても適切にデコードすることができる。また、画像の大小に関わらず効率よくデコードを実行することができる。
次に、本実施例3にかかるデコーダの構成について説明する。図14は、本実施例3にかかるデコーダの構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このデコーダ300は、画像切出部310と、ブロック分割部320と、ブロック抽出部330と、平均化部340と、レジスタ350l,350rと、比較部360と、デコード部370とを備えて構成される。
画像切出部310は、画像コード化データI3(図7参照)の周囲に画像データ(例えば、余白部分)を含む場合、全体から、有効な画像コード化データI3を切出す処理部である。ただし、画像コード化データI3のみが画像切出処理部201に入力された場合には、切出しが行われない。
ブロック分割部320は、図4に示したブロック分割画像データI1と同様にして、画像切出部310から取得する画像コード化データをN行×M列(同図の場合、50行×40列)のブロックに分割し、これをブロック分割画像データとして出力する処理部である。
ブロック抽出部330は、ブロック分割画像データからペアブロック(2つのブロック)をビットシフトに追従させて順次抽出し、ペアブロックを構成する各ブロックの中央部における濃度分布をブロック濃度データとして順次出力する処理部である。
平均化部340は、ブロック濃度データから、ペアブロックにおける一方のブロック(ブロックの中央部)に対応する左側平均濃度データと、他方のブロック(ブロックの中央部)に対応する右側平均濃度データとを求め、これらをレジスタ350lおよびレジスタ350rにコードのビットシフトに追従させて順次格納する処理部である。
比較部360は、レジスタ350lおよびレジスタ350rに格納されている左側平均濃度データおよび右側平均濃度データの大小関係を比較することにより、ビット判定を行い、ビット判定結果(前述した関係式により「0」または「1」とビット判定される)に対応するコード群CGをデコード部370に出力する処理部である。
デコード部370は、比較部360から出力されるコード群CGを基にして、画像コード化データI3に埋め込まれたコードを確定し、これをデコーダ300のデコード結果としてのコードC’として出力する。
また、デコーダ300の各構成要素は、図示しない制御部を介して相互接続されているものとする。
次に、本実施例3にかかるデコーダ300の処理手順について説明する。図15は、本実施例3にかかるデコーダ300の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、画像切出部310が画像コード化データI3を取得し(ステップS301)、初期化としてnに1を設定する(ステップS302)。このnは、デコード対象のコードのビットのポインタを表す。この場合、n=1は、コードの最左側のビットに対応している。
続いて、画像切出部310は、画像コード化データI3の周囲に画像データ(例えば、余白部分)を含む場合、全体から、有効な画像コード化データI3を切り出し(ステップS303)、ブロック分割部320が画像コード化データI3を複数のブロックに分割し、ブロック分割画像データとしてブロック抽出部330に出力する(ステップS304)。
そして、ブロック抽出部330は、ブロック分割画像データから、nに対応するペアブロック(2つのブロック)を抽出した後、各ブロックにおける中央部の濃度分布をブロック濃度データとして平均化部340に出力する(ステップS305)。
平均化部340は、平均化処理により、ブロック濃度データから、一方のブロックに対応する左側平均濃度データと、他方のブロックに対応する右側平均濃度データとを求め(ステップS306)、左側平均濃度データをレジスタ350lに格納し、右側平均濃度データをレジスタ350rに格納する(ステップS307)。
比較部360は、レジスタ350lおよびレジスタ350rに格納されている左側平均濃度データおよび右側平均濃度データの大小関係を比較することにより、ビット判定を行い、ビット判定結果(前述した関係式により「0」または「1」とビット判定される)をデコード部370に出力し(ステップS308)、nを1インクリメントする(ステップS309)。
そして、nがnend(=16)以下の場合には(ステップS310,No)、ステップS305に移行し、nがnendよりも大きい場合には、比較部360はブロック分割画像データにおける最終のペアブロックが否かを判定する(ステップS311)。
ブロック分割画像データにおける最終のペアブロックである場合には(ステップS312,Yes)、デコード部370が比較部360から取得したコード群CGを基にして、画像コード化データI3に埋め込まれたコードを確定し、確定したコードC’を出力する(ステップS313)。一方、ブロック分割画像データにおける最終のブロックペアでない場合には(ステップS312,No)、nに1を設定して(ステップS314)、ステップS305に移行する。
このように、ブロック抽出部330が、ブロック分割画像データからペアブロックを抽出した後、ペアブロックを構成する各ブロックの中央部の濃度分布をブロック濃度データとして平均化部340に出力するので、画像コード化データI3に埋め込まれたコードを正確にデコードすることができる。
上述してきたように、本実施例3にかかるデコーダ300は、ブロック抽出部330がブロック分割画像データからペアブロックを構成する各ブロックの中央部における濃度分布をブロック濃度データとして順次出力し、平均化部340が左側平均濃度データおよび右側平均濃度データをレジスタ350lおよびレジスタ350rに格納し、比較部360がレジスタ350lおよびレジスタ350rに格納されたデータを基にしてコード群CGを生成し、デコード部370がコード群CGを基にしてコードC’を出力するので、実施例1,2で説明したようなエンコーダによってコードを埋め込まれた場合であっても適切にデコードすることができる。また、画像の大小に関わらず効率よくデコードを実行することができる。
次に、本実施例4にかかるデコーダの概要および特徴について説明する。図16は、本実施例4にかかるデコーダの概要および特徴を説明するための説明図である。同図に示すように、本実施例4にかかるデコーダは、画像コード化データI3の大きさに基づいて、デコードする範囲(以下、単にデコード範囲と表記する)を算出し、算出したデコード範囲によってデコードを実行する。
例えば、通常の画像(分割したブロック(t四方のブロック)と埋め込みブロックとの大きさが等しい画像)では、デコード範囲はt/4四方となり、大きい画像(分割したブロック(nt四方;nは正の数)が埋め込みブロックよりも大きい画像)では、デコード範囲はt/2nとなる。
このように、本実施例4にかかるデコーダは、画像コード化データI3の大きさに基づいて、デコード範囲を算出し、算出したデコード範囲によってデコードを実行するので、エンコードされた画素を最大限に利用することができ、デコードの精度を向上させることができる。
次に、本実施例4にかかるデコーダの構成について説明する。図17は、本実施例4にかかるデコーダの構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このデコーダ400は、画像切出部410と、ブロック分割部420と、ブロック抽出部430と、平均化部440と、レジスタ450l,450rと、比較部460と、デコード部470とを備えて構成される。
なお、画像切出部410、ブロック分割部420、平均化部440、レジスタ450l,450r、比較部460、デコード部470に関する説明は、図14に示した画像切出部310、ブロック分割部320、平均化部340、レジスタ350l,350r、比較部360、デコード部370に関する説明と同様であるため説明を省略する。
ブロック抽出部430は、ブロック分割画像データからペアブロック(2つのブロック)をビットシフトに追従させて順次抽出し、ペアブロックを構成する各ブロックのデコード範囲における濃度分布をブロック濃度データとして順次出力する処理部である。
なお、ブロック抽出部430は、ブロック分割部420から取得するブロック分割画像データにおけるブロックのサイズに基づいて、デコード範囲を算出する。例えば、通常画像の2倍の大きさの画像まで対応する場合、ブロックの大きさがt四方であれば、デコード範囲はt/4四方となる。また、通常画像のn倍(nは正の数)の大きさの画像まで対応する場合、デコード範囲はt/2nとなる。
なお、ここでは一例として、ブロック抽出部430は、ブロック分割画像データにおけるブロックサイズに基づいてデコード範囲を算出したが、これに限定されるものではない。例えば、上述した実施例1または2にかかるエンコーダから埋め込みブロックサイズのデータを取得している場合には、かかる埋め込みブロックサイズを基にして、デコード範囲を算出することができる。例えば、ブロック抽出部430は、埋め込みブロックのサイズがs四方である場合には、デコード範囲をs/4とする。
なお、デコーダ300の各構成要素は、図示しない制御部を介して相互に接続されているものとする。
次に、本実施例4にかかるデコーダ400の処理手順について説明する。図18は、本実施例4にかかるデコーダ400の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、画像切出部410が画像コード化データI3を取得し(ステップS401)、初期化としてnに1を設定する(ステップS402)。このnは、デコード対象のコードのビットのポインタを表す。この場合、n=1は、コードの最左側のビットに対応している。
続いて、画像切出部410は、画像コード化データI3の周囲に画像データ(例えば、余白部分)を含む場合、全体から、有効な画像コード化データI3を切り出し(ステップS403)、ブロック分割部420が画像コード化データI3を複数のブロックに分割し、ブロック分割画像データとしてブロック抽出部430に出力する(ステップS404)。
そして、ブロック抽出部430は、ブロック分割画像データのブロックサイズに基づいてデコード範囲を算出し(ステップS405)、ブロック分割画像データから、nに対応するペアブロック(2つのブロック)を抽出した後、各ブロックにおけるデコード領域の濃度分布をブロック濃度データとして平均化部440に出力する(ステップS406)。
平均化部440は、平均化処理により、ブロック濃度データから、一方のブロックに対応する左側平均濃度データと、他方のブロックに対応する右側平均濃度データとを求め(ステップS407)、左側平均濃度データをレジスタ450lに格納し、右側平均濃度データをレジスタ450rに格納する(ステップS408)。
比較部460は、レジスタ450lおよびレジスタ450rに格納されている左側平均濃度データおよび右側平均濃度データの大小関係を比較することにより、ビット判定を行い、ビット判定結果(前述した関係式により「0」または「1」とビット判定される)をデコード部470に出力し(ステップS409)、nを1インクリメントする(ステップS410)。
そして、nがnend(=16)以下の場合には(ステップS411,No)、ステップS406に移行し、nがnendよりも大きい場合には、比較部460はブロック分割画像データにおける最終のペアブロックが否かを判定する(ステップS412)。
ブロック分割画像データにおける最終のペアブロックである場合には(ステップS413,Yes)、デコード部470が比較部460から取得したコード群CGを基にして、画像コード化データI3に埋め込まれたコードを確定し、確定したコードC’を出力する(ステップS414)。一方、ブロック分割画像データにおける最終のブロックペアでない場合には(ステップS413,No)、nに1を設定して(ステップS415)、ステップS406に移行する。
このように、ブロック抽出部430が、デコード範囲を算出し、ブロック分割画像データからペアブロックを抽出した後、ペアブロックを構成する各ブロックのデコード範囲の濃度分布をブロック濃度データとして平均化部440に出力するので、画像コード化データI3に埋め込まれたコードをより正確にデコードすることができる。
上述してきたように、本実施例4にかかるデコーダ400は、ブロック抽出部430がデコード範囲を算出し、ブロック分割画像データのペアブロックを構成する各ブロックのデコード範囲における濃度分布をブロック濃度データとして順次出力し、平均化部440が左側平均濃度データおよび右側平均濃度データをレジスタ450lおよびレジスタ450rに格納し、比較部460がレジスタ450lおよびレジスタ450rに格納されたデータを基にしてコード群CGを生成し、デコード部470がコード群CGを基にしてコードC’を出力するので、エンコードされた画素を最大限に利用することができ、デコードの精度を向上させることができる。
なお、本実施例1〜4では、画像の平均濃度を特徴量として画像データにコードを埋め込む場合について説明したがこれに限定されるものではなく、粒状度、彩度、濃度重心または分散などを特徴量として画像データに対するコードの埋め込みを実行してもよい。
また、本実施例1〜4に示した特徴量の埋め込みの大きさは、人間の目の特性で決まる。そのため、パンフレットや、雑誌でが、画面から目までの距離は20cm程度であるが、ポスターなどでは距離が遠くなるので埋め込みの大きさはより大きくなる。このため、埋め込みサイズの値は一定の値に限定されるものではない(本実施例1では、埋め込みの大きさを0.8mm四方としているがこれに限定されない)。
また、ブロック分割画像データ上のブロックにおける特徴量を変化させる位置は、ブロック内であればどこでもよく、様々な位置に分散させてもよい。このように、特徴量を変化される位置を分散させることで、より画像劣化の影響を低減させることができる。
ところで、上記実施例1〜4で説明したエンコーダ100,200、デコーダ300,400の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図19を用いて、各種処理を実現するプログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図19は、図2、図11、図14、図17に示したエンコーダ100,200、デコーダ300,400を構成するコンピュータのハードウェア構成を示す図である。このコンピュータは、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置30、モニタ31、RAM(Random Access Memory)32、ROM(Read Only Memory)33、各種プログラムを記録した記録媒体からプログラムを読み取る媒体読取装置34、ネットワークを介して他のコンピュータとの間でデータの授受をおこなうネットワークインターフェース35、CPU(Central Processing Unit)36(あるいはMCU(Micro Controller Unit)、MPU(Micro Processing Unit))、および、HDD(Hard Disk Drive)37をバス38で接続して構成される。
そして、コンピュータがエンコーダ100,200に対応する場合には、HDD37には、上述したエンコーダ100,200の機能と同様の機能を発揮する各種プログラム37bが記憶されている。そして、CPU36が、各種プログラム37bをHDD37から読み出して実行することにより、上述したエンコーダ100,200の機能部の機能を実現する各種プロセス36aが起動される。この各種プロセス36aは、図2、図11に示したブロック分割部110,210、ブロック抽出部120,220、平均化部130,230、レジスタ140l,140r,240l,240r、比較部150,250、埋め込みブロックサイズ判定部160,260、エンコード部170、20に対応する。
なお、コンピュータがデコーダ300,400に対応する場合には、HDD37には、上述したデコーダ300,400の機能と同様の機能を発揮する各種プログラム37bが記憶されている。そして、CPU36が、各種プログラム37bをHDD37から読み出して実行することにより、上述したデコーダ300,400の機能部の機能を実現する各種プロセス36aが起動される。この各種プロセス36aは、図14、図17に示した画像切出部310,410、ブロック分割部320,420、ブロック抽出部330,430、平均化部340,440、レジスタ350l,350r,450l,450r、比較部360,460、デコード部370,470に対応する。
また、HDD37には、上述したエンコーダ100,200、デコーダ300,400の記憶部に記憶されるデータ(例えば画像データ)に対応する各種データ37aが記憶される。CPU36は、各種データ37aをHDD37に記憶するとともに、各種データ37aをHDD37から読み出してRAM32に格納し、RAM32に格納された各種データ32aに基づいてデータ処理を実行する。
ところで、各種プログラム37bは、必ずしも最初からHDD37に記憶させておく必要はない。たとえば、コンピュータに挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、または、コンピュータの内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)などの「固定用の物理媒体」、さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータに接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各種プログラム37bを記憶しておき、コンピュータがこれらから各種プログラム37bを読み出して実行するようにしてもよい。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施例にて実施されてもよいものである。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。
この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(付記1)画像に情報を埋め込む画像処理装置であって、
前記画像を複数のブロックに分割して当該ブロックの大きさを算出する分割処理手段と、
前記複数のブロックにおける各ペアブロック中で情報を埋め込む領域を示す埋め込みブロックの大きさを前記画像の大きさに基づいて算出する算出処理手段と、
前記各ペアブロックに含まれる特徴量の大小関係を操作し、前記埋め込みブロックの大きさに基づいて前記画像に対する情報の埋め込みを行う情報埋め込み手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
(付記2)前記特徴量は、平均濃度、粒状度、彩度、濃度重心または分散であることを特徴とする付記1に記載の画像処理装置。
(付記3)前記情報埋め込み手段は、前記ブロックの大きさが前記埋め込みブロックの大きさ以下の場合に、エラーを出力することを特徴とする付記1または2に記載の画像処理装置。
(付記4)前記情報埋め込み手段は、前記ブロックの大きさが前記埋め込みブロックの大きさ以下の場合に、前記埋め込みブロックの大きさを前記ブロックの大きさに設定して前記画像に対する情報の埋め込みを行うことを特徴とする付記1または2に記載の画像処理装置。
(付記5)付記1〜4のいずれか一つの画像処理装置によって情報が埋め込まれた画像が印刷された印刷物。
(付記6)画像に埋め込まれた情報を抽出する画像処理装置であって、
前記画像を複数のブロックに分割する分割手段と、
前記画像の大きさに基づいて、特徴量の抽出領域の大きさを算出する抽出領域算出と、 前記抽出領域の大きさに基づいて前記ブロックから前記特徴量を抽出し、前記ブロックにおける各ペアブロックに含まれる領域の特徴量の大小関係に基づいて前記画像に埋め込まれた情報を抽出する抽出手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
(付記7)前記特徴量は、平均濃度、粒状度、彩度、濃度重心または分散であることを特徴とする付記6に記載の画像処理装置。
(付記8)前記抽出手段は、前記各ペアブロックの中央部から前記特徴量を抽出し、抽出した特徴量の大小関係に基づいて前記画像に埋め込まれた情報を抽出することを特徴とする付記6または7に記載の画像処理装置。
(付記9)画像に情報を埋め込む画像処理プログラムであって、
前記画像を複数のブロックに分割して当該ブロックの大きさを算出する分割処理手順と、
前記複数のブロックにおける各ペアブロック中で情報を埋め込む領域を示す埋め込みブロックの大きさを前記画像の大きさに基づいて算出する算出処理手順と、
前記各ペアブロックに含まれる特徴量の大小関係を操作し、前記埋め込みブロックの大きさに基づいて前記画像に対する情報の埋め込みを行う情報埋め込み手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
(付記10)前記特徴量は、平均濃度、粒状度、彩度、濃度重心または分散であることを特徴とする付記9に記載の画像処理プログラム。
(付記11)前記情報埋め込み手順は、前記ブロックの大きさが前記埋め込みブロックの大きさ以下の場合に、エラーを出力することを特徴とする請求項9または10に記載の画像処理プログラム。
(付記12)前記情報埋め込み手順は、前記ブロックの大きさが前記埋め込みブロックの大きさ以下の場合に、前記埋め込みブロックの大きさを前記ブロックの大きさに設定して前記画像に対する情報の埋め込みを行うことを特徴とする付記9または10に記載の画像処理プログラム。
(付記13)付記9〜12のいずれか一つの画像処理プログラムによって情報が埋め込まれた画像が印刷された印刷物。
(付記14)画像に埋め込まれた情報を抽出する画像処理プログラムであって、
前記画像を複数のブロックに分割する分割手順と、
前記画像の大きさに基づいて、特徴量の抽出領域の大きさを算出する抽出領域手順と、
前記抽出領域の大きさに基づいて前記ブロックから前記特徴量を抽出し、前記ブロックにおける各ペアブロックに含まれる領域の特徴量の大小関係に基づいて前記画像に埋め込まれた情報を抽出する抽出手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
(付記15)前記特徴量は、平均濃度、粒状度、彩度、濃度重心または分散であることを特徴とする付記14に記載の画像処理プログラム。
(付記16)前記抽出手順は、前記各ペアブロックの中央部から前記特徴量を抽出し、抽出した特徴量の大小関係に基づいて前記画像に埋め込まれた情報を抽出することを特徴とする付記14または15に記載の画像処理プログラム。
(付記17)画像に情報を埋め込む画像処理方法であって、
前記画像を複数のブロックに分割して当該ブロックの大きさを算出する分割処理工程と、
前記複数のブロックにおける各ペアブロック中で情報を埋め込む領域を示す埋め込みブロックの大きさを前記画像の大きさに基づいて算出する算出処理工程と、
前記各ペアブロックに含まれる特徴量の大小関係を操作し、前記埋め込みブロックの大きさに基づいて前記画像に対する情報の埋め込みを行う情報埋め込み工程と、
を含んだことを特徴とする画像処理方法。
(付記18)画像に埋め込まれた情報を抽出する画像処理方法であって、
前記画像を複数のブロックに分割する分割工程と、
前記画像の大きさに基づいて、特徴量の抽出領域の大きさを算出する抽出領域工程と、
前記抽出領域の大きさに基づいて前記ブロックから前記特徴量を抽出し、前記ブロックにおける各ペアブロックに含まれる領域の特徴量の大小関係に基づいて前記画像に埋め込まれた情報を抽出する抽出工程と、
を含んだことを特徴とする画像処理方法。
以上のように、本発明にかかる画像処理装置、印刷物および画像処理プログラムは、画像データに情報を埋め込むシステムなどに有用であり、特に、画像データのサイズの大小によらず一定の画質を保ったまま画像に情報を埋め込む場合に適している。
本実施例1にかかるエンコーダの概要および特徴を説明するための説明図である。 本実施例1にかかるエンコーダの構成を示す機能ブロック図である。 原画像データの一例を示す図である。 ブロック分割画像データの一例を示す図である。 原画像データに埋め込まれるコードCの一例を示す図である。 エンコード部の処理を説明するための図である。 画像コード化データの一例を示す図である。 本実施例1にかかるエンコーダの処理手順を示すフローチャートである。 濃度変更処理を補足するための図である。 本実施例2にかかるエンコーダの概要および特徴を説明するための説明図である。 本実施例2にかかるエンコーダの構成を示す機能ブロック図である。 本実施例2にかかるエンコーダの処理手順を示すフローチャートである。 本実施例3にかかるデコーダの概要および特徴を説明するための説明図である。 本実施例3にかかるデコーダの構成を示す機能ブロック図である。 本実施例3にかかるデコーダの処理手順を示すフローチャートである。 本実施例4にかかるデコーダの概要および特徴を説明するための説明図である。 本実施例4にかかるデコーダの構成を示す機能ブロック図である。 本実施例4にかかるデコーダの処理手順を示すフローチャートである。 図2、図11、図14、図17に示したエンコーダ、デコーダを構成するコンピュータのハードウェア構成を示す図である。 各画像サイズにおける階調移動量と画質との関係を示す図である。
符号の説明
30 入力装置
31 モニタ
32 RAM
32a,37a 各種データ
33 ROM
34 媒体読取装置
35 ネットワークインターフェース
36 CPU
36a 各種プロセス
37 HDD
37b 各種プログラム
100,200 エンコーダ
110,210,320 ブロック分割部
120,220,330 ブロック抽出部
130,230,340 平均化部
140l,140r,240l,240r,350l,350r レジスタ
150,250,360 比較部
160,260 埋め込みブロックサイズ判定部
170,270 エンコード部
300,400 デコーダ
310 画像切出部
370 デコード部

Claims (8)

  1. 画像に情報を埋め込む画像処理装置であって、
    前記画像を複数のブロックに分割して当該ブロックの大きさを算出する分割処理手段と、
    予め定められた埋め込みブロックの大きさと、隣接するブロックに対応するペアブロックのブロックの大きさとを比較し、前記ペアブロックのブロックの大きさが、前記埋め込みブロックの大きさよりも大きい場合に、前記埋め込みブロックの大きさを、情報を埋め込む大きさとして算出する算出処理手段と、
    前記ペアブロックの各ブロックに、前記埋め込みブロックの大きさに応じた領域を設定し、埋め込み対象となる情報に対応させて、前記埋め込みブロックの大きさに対応する領域の左側のブロックの特徴量が、前記埋め込みブロックの大きさに対応する領域の右側のブロックの特徴量以上、または、前記埋め込みブロックの大きさに対応する領域の左側のブロックの特徴量が、前記埋め込みブロックの大きさに対応する領域の右側のブロックの特徴量未満となるように特徴量を操作することで、前記画像に対する情報の埋め込みを行う情報埋め込み手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記特徴量は、平均濃度であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記情報埋め込み手段は、前記ブロックの大きさが前記埋め込みブロックの大きさ以下の場合に、エラーを出力することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記情報埋め込み手段は、前記ブロックの大きさが前記埋め込みブロックの大きさ以下の場合に、前記埋め込みブロックの大きさを前記ブロックの大きさに設定して前記画像に対する情報の埋め込みを行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つの画像処理装置によって情報が埋め込まれた画像が印刷された印刷物。
  6. 画像に埋め込まれた情報を抽出する画像処理装置であって、
    前記画像を複数のブロックに分割する分割手段と、
    前記分割手段によって分割されたブロックの大きさを所定の数値で除算した大きさを、特徴量の抽出領域の大きさとして算出する抽出領域算出手段と、
    前記抽出領域の濃度を平均化することで特徴量を抽出し、隣接するブロックに対応するペアブロックの左側のブロックの抽出領域の平均濃度が、右側のブロックの抽出領域の平均濃度未満の場合には、第1の情報が埋め込まれていると判定し、左側のブロックの抽出領域の平均濃度が、右側のブロックの抽出領域の平均濃度以上の場合には、第2の情報が埋め込まれていると判定することで、前記画像に埋め込まれた情報を抽出する抽出手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  7. 前記抽出手段は、前記ペアブロックの各ブロックの大きさよりも小さい所定の大きさの領域を、該ブロックの中心位置を含ませて設定した領域を中央部とし、中央部から平均濃度を抽出し、前記ペアブロックの左側のブロックの中央部の平均濃度が、右側のブロックの中央部の平均濃度未満の場合には、第1の情報が埋め込まれていると判定し、左側のブロックの中央部の平均濃度が、右側のブロックの中央部の平均濃度以上の場合には、第2の情報が埋め込まれていると判定することで、前記画像に埋め込まれた情報を抽出することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 画像に情報を埋め込む画像処理プログラムであって、
    前記画像を複数のブロックに分割して当該ブロックの大きさを算出する分割処理手順と、
    予め定められた埋め込みブロックの大きさと、隣接するブロックに対応するペアブロックのブロックの大きさとを比較し、前記ペアブロックのブロックの大きさが、前記埋め込みブロックの大きさよりも大きい場合に、前記埋め込みブロックの大きさを、情報を埋め込む大きさとして算出する算出処理手順と、
    前記ペアブロックの各ブロックに、前記埋め込みブロックの大きさに応じた領域を設定し、埋め込み対象となる情報に対応させて、前記埋め込みブロックの大きさに対応する領域の左側のブロックの特徴量が、前記埋め込みブロックの大きさに対応する領域の右側のブロックの特徴量以上、または、前記埋め込みブロックの大きさに対応する領域の左側のブロックの特徴量が、前記埋め込みブロックの大きさに対応する領域の右側のブロックの特徴量未満となるように特徴量を操作することで、前記画像に対する情報の埋め込みを行う情報埋め込み手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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