JP4904442B1 - 鋸鞘 - Google Patents

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    • B26B29/025Knife sheaths or scabbards

Abstract

鋸の差し入れが容易でスムーズに行え、また刃先が内壁に閊えたりすることなく、よって鞘の内壁が鋸刃で削り取られるのを低減することができる鋸鞘の提供を課題とする。
扁平な鞘口部10と鞘本体20とを備え、鋸刃31を鞘口部10を介して鞘本体20に挿入する鋸鞘1である。鞘口部10は、口幅をその入口で広く且つ奥にいくにつれて狭くなる。鞘口部10の入口の幅方向両側に一対の第1案内ロール11aを備え、鞘口部10の奥口内の幅方向両側に、一対の第2案内ロール11bを備え、第1案内ロール11aと第2案内ロール11bとの中間位置に、幅方向とは直角な両側に一対の第3案内ロール11cを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は鋸の刃を収容する鋸鞘に関する。
従来、手引き鋸等の鋸の刃を収容する鋸鞘として、案内ロールを用いた鋸鞘が提供されている。
例えば実開平7−37585号(特許文献1)には、鞘体(2)に鋸身(1)を出し入れ操作する際に、鋸身差入用挿入口(3)付近に、鋸身(1)を案内接触させうる硬質ローラ部材(4)を、鞘体(2)に回転自在に軸着するように構成した鋸の鞘が開示されている。これによって、鋸身(1)の鞘体への出し入れ操作が容易となり、また鞘体(2)を傷つけるのを低減することができる。
また特開平11−9858号(特許文献2)には、鞘本体(1)の内部に鋸等の刃部(4)を差し入れ得る形の収容部(2)を形成すると共に、収容部(2)おける刃部(4)の差入れ口や内部に回転ローラー(3)を取り付けた鋸等の鞘が開示されている。
一方、特開2005−131073号(特許文献3)には、鞘(1)の上部の開口部(2)に絞り込み部(3)を形成し、鋸柄(4)の凹部(5)が前記鞘(1)の開口部(2)の絞込み部(3)で弾性嵌合して保持されるようにした鋸等の鞘が開示されている。これによって、鋸が鞘(1)に保持され、不本意に鞘から飛び出るのを防止することができる。
実開平7−37585号公報 特開平11−9858号公報 特開2005−131073号公報
しかしながら、上記特許文献1の鋸の鞘の場合は、鋸身(1)を鞘(6)内に差し入れる案内を行うのに効果を発するものの、鞘(6)内に入った鋸身(1)の刃先の案内が十分には行えず、鞘(6)の内壁を傷付けながら侵入するという問題があった。また一対の硬質ローラ部材(4)を入口付近に大雑把に配置する程度では、鞘(6)内に入った刃先面の向きを案内することができない問題があった。このため鋸身(1)の刃先面が鞘(6)内空の扁平面に対して回転ズレする結果、刃先が鞘内壁に接触して傷つけ、或いは内壁に閊えて、スムーズに挿入が行えない問題が残っていた。
また上記特許文献2の鋸等の鞘の場合は、ローラ(3)を鞘本体(1)内の片側に配置させることで、鋸の刃部(4)をそのロール上を移動させ、鋸刃によって鞘が削り取られるのを防止する効果を奏するものであるが、鞘本体(1)の入口からの鋸の挿入をスムーズにすることを目的とするものではなく、またそのような作用効果を発揮するものではない。
また上記特許文献3の鋸等の鞘の場合は、鞘(1)に挿入された鋸が不本意に鞘から飛び出すのを防止するものであるが、鋸柄(4)と鞘(1)との弾性嵌合は、単なる凹凸嵌合によるものであり、鋸刃で削り取られ易く、何度も繰り返して利用できるような耐久性を備えたものではない。
そこで本発明は上記従来技術の種々の問題点を解消し、鋸の鞘入口での差し入れが容易であり、また鞘内に入った鋸刃の刃先が、内壁に閊えたりすることなくスムーズに奥まで侵入することができ、よってまた鋸刃が鞘の内壁を削り取ったりするのを十分に低減することができる鋸鞘の提供を課題とする。
上記課題を達成するため本発明の鋸鞘は、扁平な鞘口部とそれに続く扁平な鞘本体とを備え、鋸刃をその刃先から前記鞘口部を介して前記鞘本体に挿入するようにした鋸鞘であって、前記鞘口部は、その口幅をその入口で広く且つ奥にいくにつれて狭くなるように構成すると共に、前記鞘口部の入口の幅方向両側に、刃先を前記鞘口部内へ案内する一対の第1案内ロールを、前記鞘口部の奥口内の幅方向両側に、刃先を前記鞘本体へ案内する一対の第2案内ロールを、前記鞘口部の口内の前記第1案内ロールと第2案内ロールとの中間位置における前記幅方向とは直角な両側に、前記鞘本体へ向けて侵入する鋸刃の向きを鞘本体の扁平方向に一致させるように案内する一対の第3案内ロールを、それぞれ備えたことを第1の特徴としている。
また本発明の鋸鞘は、上記第1の特徴に加えて、鞘口部の口内の第1案内ロールの背後に、一定の間隙を持って鋸グリップのそれ以上の侵入を阻止する一対のグリップ侵入阻止部を備えると共に、前記第1案内ロールとグリップ侵入阻止部との間の一定の間隙を、鋸グリップの一部を受け入れて弾性嵌合させるグリップ弾性嵌合用空間として構成したことを第2の特徴としている。
また本発明の鋸鞘は、上記第1又は第2の特徴に加えて、扁平な鞘口部は、下口体と上口体とからなる分割体を分離自在に結合することで構成されており、扁平な鞘本体は、その先端部が下口体と上口体との間に挟持されることで鞘口部と一体化されていることを第3の特徴としている。
請求項1に記載の鋸鞘によれば、鋸鞘は扁平な鞘口部とそれに続く扁平な鞘本体とからなり、前記鞘口部から鋸刃が挿入され、奥の鞘本体へと入ってゆく。鞘口部はその入口の口幅が広くされており、且つその幅方向両側に一対の第1案内ロールを備えているので、鋸刃の刃先が前記第1案内ロールによって鞘口部の広口の入口に容易に案内されることができる。
鞘口部の入口から中に入った鋸刃の刃先は、次に一対の第3案内ロールに達する。この第3案内ロールは前記第1案内ロールとは直角に配置されている。即ち、扁平な鞘口部の口内の幅方向とは直角な両側に配置されている。この一対の第3案内ロールの間を鋸刃の刃先が通過する際に、鋸刃の刃先の面が鞘口部の口内の扁平方向と一致するように案内される。そして刃先の面に続いて侵入する鋸刃の面も案内される。よって第3案内ロールにより鋸刃の面が鞘の扁平方向と一致するように矯正され、鞘本体へのスムーズな刃先の侵入の準備を進めることができる。
鞘口部の口内を進む刃先は、その進行方向を徐々に狭めながら前記第3案内ロールで姿勢を矯正された後、奥口内、即ち口内の奥に配置される一対の第2案内ロールに達する。この第2案内ロールは、鋸刃の刃先を前記鞘本体へ案内するロールであって、第1案内ロールと同様に鞘口部の奥口内の幅方向の両側に配置されている。鋸刃の刃先は第2案内ロールによって、鞘本体の入口内に案内され、鞘本体にスムーズに入る。
第2案内ロールにより、鞘口部の広い入口から入った刃先を細くて軽量な鞘本体へスムーズに案内することができる。また鞘本体を鞘口部と別体として組み合わせたような場合であっても、鞘本体と鞘口部との嵌め合わせによって生じる段部等の不連続をカバーして、刃先を鞘口部から鞘本体に支障なく円滑に導いて挿入することができる。
以上、請求項1の発明によれば、鋸刃を広い入口から入れ易く、且つ細くて軽い鞘本体へと円滑に挿入することができる。また鋸刃の刃先を確実に案内することができるので、鋸刃により鞘内壁が傷付けられるのを十分に低減することができる。
また請求項2に記載の鋸鞘によれば、上記請求項1に記載の構成による効果に加えて、鞘口部の口内の第1案内ロールの背後に一対のグリップ侵入阻止部を備えることで、鋸グリップ、即ち鋸のグリップがそれ以上鋸鞘に入るのを防止し、鋸刃の刃先が鋸鞘の底に当たるのを防止することができる。
特に、第1案内ロールとその背後のグリップ侵入阻止部との一定の間隙を、鋸グリップの一部を受け入れて弾性嵌合させるグリップ弾性嵌合用空間としたので、第1案内ロールによって鋸グリップの先端部が鋸口部内に案内され且つ前記グリップ侵入阻止部で停止された鋸は、同時に鋸グリップの部分が前記グリップ侵入阻止部と第1案内ロールとの間のグリップ弾性嵌合用空間において、両側から挟まれた状態に弾性嵌合され、その位置に保持される。また鋸を鞘から抜き出す場合は、鋸グリップを持って抜き出し方向に引っ張ることで、第1案内ロールが回って、鋸グリップの弾性嵌合が解除され、鋸が鞘の外に引き出される。
よって請求項2の発明によれば、鞘に挿入された鋸は、その挿入位置で不動状態に保持されると共に、抜き出す場合は第1案内ロールの回転により容易に弾性嵌合を解除して、抜き出すことができる。
また請求項3に記載の鋸鞘によれば、上記請求項1又は請求項2に記載の構成による作用効果に加えて、鞘口部は、下口体と上口体とからなる分割体で構成されているので、内部に配置される複数のロール等を含めた鞘口部の構成を容易に実現することができる。またロール等を必要に応じて容易に取り替えることが可能となる。
特に、分割体を結合する際に、鞘本体を両者間に挟持することで、別体として用意した鞘本体に容易に鞘口部を構成し、鞘を完成することができる。
本実施形態に係る鋸鞘と鋸を示す図である。 鋸鞘に鋸が納まった状態を示し、鞘本体が断面され且つ鞘口部の上口体が分離された状態を示す。 本実施形態に係る鋸鞘の分解斜視図である。 本実施形態に係る鋸鞘の鞘口部の入口を示す図である。 本実施形態に係る鋸鞘の鞘本体の輪切り断面図である。 本実施形態に係る鋸鞘の縦断面図である。 本実施形態に係る鋸鞘の鞘口部の下口体の内面を示す図である。 本実施形態に係る鋸鞘の鞘口部の上口体の内面を示す図である。 本実施形態に係る鋸鞘に鋸刃が侵入する第1段階を説明する図である。 本実施形態に係る鋸鞘に鋸刃が侵入する第2段階を説明する図である。 本実施形態に係る鋸鞘に鋸刃が侵入する第3段階を説明する図である。 本実施形態に係る鋸鞘に鋸刃が侵入する第4段階を説明する図である。 本実施形態に係る鋸鞘に鋸刃が侵入する第5段階を説明する図である。
以下の図面を参照して、本発明の実施形態に係る鋸鞘を説明する。
先ず図1を参照して、鋸鞘1は、鞘口部10と鞘本体20とからなる。この鋸鞘1に対して鋸30が差し入れ自在に挿入される。
図2に鋸30が鋸鞘1に挿入されて保持されている状態を示す。
この鋸鞘1は、図示しない取り付け具を用いて、作業者の腰等に取り付けられる。
作業者は必要に応じて鋸鞘1から鋸30を取り出し、また作業が終わると鋸鞘に収容することができる。
図3を参照して、前記鋸鞘1の鞘口部10は、下口体10aと上口体10bからなる分割体から分離自在に結合されることで構成される。また第1案内ロール11a、第2案内ロール11b、第3案内ロール11cも、それら下口体10aや上口体10bとは分離可能に備えられている。なお第3図においては、第3案内ロール11cは、下口体10aに既に取り付けた状態で示しているが、これも分離可能である。この第3案内ロール11cは、上口体10bの対応する位置にも取り付けてある。第3案内ロール11cは枢軸ピンやネジ、その他の手段で、回転自在に取り付けることができる。
下口体10aと上口体10bとは、ネジ12で分離自在に結合され、鞘口部10となる。
上口体10bの外面には、長手方向の前、中、後の各位置において幅方向(短手方向)の両側の位置に、それぞれ一対の第1ネジ受部13a、一対の第2ネジ受部13b、一対の第3ネジ受部13cが設けられている。また前記一対の第2ネジ受部13bの手前の位置において、幅方向の左右に前記第3案内ロール11cを取り付けるための一対の枢軸ピン受部13dが設けられている。
下口体10aの外面は、十分には図示されていないが、前記した上口体10bの外面形状と同じである。即ち、下口体10aの外面にも同様に各一対の第1ネジ受部13a、第2ネジ受部13b、第3ネジ受部13c、枢軸ピン受部13dが設けられている。
前記ネジ12は、各ネジ受部13a、13b、13c、13dに共通のネジとしている。
なお、下口体10aと上口体10bは、特に位置における上下の関係はなく、鞘口部10という口部を構成する半部の一方を下口体、残る半部を上口体と便宜上称しているだけである。
前記鞘本体20は、扁平な細長い筒状体からなり(図1〜図3、図5を参照)、必要に応じてその末端が閉塞される。鞘本体20の長さ、幅(扁平断面の長径方向の寸法長さ)及び厚み(扁平断面の短径方向の長さ)は、鋸刃を収容できる範囲で、できるだけ短寸法、短幅、薄厚として軽量にするのが好ましい。
鞘本体20の材質は、合成樹脂、アルミ等の軽金属、その他の材料を用いることが可能である。
鞘本体20の基端部付近には、前記下口体10a及び上口体10bとの嵌合用手段として、扁平な上下面に一対の嵌合用穴21或いは嵌合用凹所、両側部に一対の嵌合用凹条22或いは嵌合用切欠きが設けられている。
鞘本体20は、下口体10aと上口体10bとの間に挟持されることで鞘口部10と一体化される。
図4、図6〜図8も参照して、前記下口体10aと上口体10bとの結合により構成される鞘口部10は、楕円形状乃至扁平円形状を呈する入口14a及びそれに続く口内14bを備えた扁平な筒状体からなる。
鞘口部10の口幅は、前記入口14aから口内14bの奥にいくにつれて狭くなるように構成している。口内14bの最奥部は、前記鞘本体20の基端部付近を丁度受け入れる形状の嵌合空間14cとされている。
前記鞘口部10の外形幅も先端部(前記入口14aがある端部)から長手方向に次第に細くなって、その後端部で前記鞘本体20の径に近い幅となっている。
前記鞘口部10の入口14aの幅方向の両側に一対の第1案内ロール11aが備えられる。この第1案内ロール11aは、鋸刃31の刃先31aを、鞘口部10内へと案内する役割を果たす。第1案内ロール11aは、具体的には、扁平な入口14aの両側において、扁平面に対してロール軸が直角になるよう(ロール軸が扁平な入口14aの短手方向になるよう)に配置されている。
鞘本体20の入口24aの口径に対して十分に口径を大きくした入口14aの両側に第1案内ロール11aを備えることで、鋸刃31の刃先31aを容易に鞘口部10内に案内することができ、しかも第1案内ロール11aによる回転を伴う案内であるので、鋸30の刃先31a等がロール面に接触しながら、ロールの回転に伴って進出し、スムーズに鞘口部10内に導かれる。
更に鞘口部10の奥口内、即ち口内14bの奥の位置において、幅方向の両側に、一対の第2案内ロール11bが備えられる。この第2案内ロール11bは鋸本体20の入口の手前に配置され、且つ一対の第2案内ロール11b間の間隙が鞘本体20の入口24aの幅以下となるように配置される。第2案内ロール11bの向きは第1案内ロール11aと同じである。これによって前記入口14aから口内14bを侵入してきた刃先31bは、第2案内ロール11bによって案内され、且つロールの回転と共に進出して、速やかに円滑に鞘本体20内に導かれる。
前記第1案内ロール11aと第2案内ロール11bとの中間位置に第3案内ロール11cが配置される。この第3案内ロール11cは、前記第1案内ロール11a及び第2案内ロール11bの向きとは、直角方向に配置される。即ち、鞘口部10の口内14bの幅方向とは直角な方向の両側に備えられる。更に言えば、一対の第3案内ロール11cは、扁平な口内14bの扁平面に平行に離間して配置される。
一対の第3案内ロール11cの間隙は、鞘本体20の扁平な入口24aの幅方向(扁平方向)と直角な方向(入口の短手方向)の寸法よりも小さくなるように配置される。これによって第1案内ロール11aを経て第3案内ロール11cに導かれた鋸刃31の刃先31aは、その刃先31aの面の向きが鞘口部10の口内14bの扁平方向、並びに鞘本体20の入口24aの扁平方向と一致するように矯正される。よって後続する鞘本体20の入口24aへのスムーズな刃先31aの侵入準備を完了することができる。
前記一対の第1案内ロール11aの背後に、該第1案内ロール11aとは一定の間隙をもって、一対のグリップ侵入阻止部15が備えられている。
グリップ侵入阻止部15は、鞘口部10の入口14aから口内14bに入ってきた鋸グリップ32をそれ以上侵入できないようにするものである。グリップ侵入阻止部15は、より具体的には第1案内ロール11aの背後で且つ前記第3案内ロール11cの手前に配置される。
グリップ侵入阻止部15は、口内14bの幅方向の両側位置に第1案内ロール14aの軸方向と同方向に突出する柱として備えることができる。
グリップ侵入阻止部15は、その下半部が下口体10aに形成され、上半部が上口体10bに形成される。そして下口体10aと上口体10bとが合わされて一体化されることで、前記グリップ侵入阻止部15の下半部と上半部が合わされて1本の柱となる。
前記一対のグリップ侵入阻止部15に対して、鋸グリップ32の先端付近の両側には一対の膨出部33を設けている。鋸グリップ32の膨出部33が侵入して前記グリップ侵入阻止部15に達すると、グリップ侵入阻止部15によりそれ以上の侵入を阻止される。
膨出部33は鋸グリップ32の一部をなし、弾性変形可能なゴム、プラスチックで構成される。
一方、前記一対の膨出部33間の距離は、前記一対の第1案内ロール11aの間隙よりも少しその寸法を大きくしている。一対の膨出部33は、前記材質として弾性変形できるものを用いることで、弾性変形しながら前記一対の第1案内ロール11aを越えて鞘口部10に侵入することができるようにしている。前記弾性変形の変形能は第1案内ロール11aを乗り越えることができる程度の変形能とすることができる。
前記第1案内ロール11aとその背後のグリップ侵入阻止部15との間の一定の間隙をグリップ弾性嵌合用空間16として構成している。
グリップ弾性嵌合用空間16は、その空間に前記鋸グリップ32の膨出部33を弾性嵌合する空間である。膨出部33は前記グリップ侵入阻止部15と第1案内ロール11aとによって前後から挟まれた状態でグリップ弾性嵌合用空間16に弾性嵌合する。
鋸グリップ32の先端付近が鞘口部10に侵入する際、膨出部33が第1案内ロール11aを乗り越えて、グリップ弾性嵌合用空間16に弾性嵌合され、且つグリップ侵入阻止部15によってそれ以上の侵入を阻止される。一方、鋸30を鋸鞘1から抜き出す際には、鋸グリップ32を引っ張ることで、グリップ弾性嵌合用空間16にある膨出部33が第1案内ロール11aを乗り越えて、鞘口部10から脱出する。
鞘口部10の前記口内14bには、第3案内ロール11cの手前の位置において、鋸刃31の刃先31aを前記一対の第3案内ロール11cの隙間に向けて案内する一対の傾斜案内面17が設けられている。第1案内ロール11aを通過した鋸刃31は、前記傾斜案内面17により接触案内されることで、その刃先31a面の向きが矯正され、一対の第3案内ロール11cの間隙に導かれる。
下口体10aと上口体10bの説明をすることで、鞘口部10の構成を更に具体的に説明する。
図3、図7、図8等を参照して、下口体10aの入口14aの内面の両側には、一対の第1枢軸柱18aが立設状態(入口14aの長手方向に直角な短手方向)に一体成形されている。この第1枢軸柱18aは、第1案内ロール11aを回転自在に嵌めて枢軸となる柱である。この第1枢軸柱18aは筒状に構成され、前記ネジ12が通るようになされている。
同様に、下口体10aの口内14bの奥の両側には、一対の第2枢軸柱18bが立設状態に一体成形されている。この第2枢軸柱18bは、第2案内ロール11bを回転自在に嵌めて枢軸となる柱である。第2枢軸柱18bも筒状に構成され、前記ネジ12が通るようになされている。
上口体10bには前記第1枢軸柱18aと第2枢軸柱18bは成形されていない。対応する位置には、第1ネジ受部13a及び第2ネジ受部13bに通じる各穴18cと、第1案内ロール11a及び第2案内ロール11bを受ける各凹み18dが設けられているだけである。
下口体10a側に上口体10b側の分も一緒に成形することで、第1案内ロール11aや第2案内ロール11bの差し込みにおけるズレの問題や、ネジ12の差し込みのズレの問題が生じないようにしている。
前記第1枢軸柱18a、第2枢軸柱18b以外の部分は、下口体10a、上口体10bとも同じ構成である。
下口体10aの口内14bの奥の第2枢軸柱18bの手前の位置には、その両側に一対の枢軸ピン受部13dが水平方向(口内14bの口幅方向)に相互に対向して設けられている。両枢軸ピン受部13dの間に一対の第3案内ロール11cの内の1個が回転自在に枢支されている。この第3案内ロール11cも下口体10aから取り外し自在である。
同様に、上口体10bの前記下口体10aと対応する位置に、一対の枢軸ピン受部13dが相互に対向して設けられ、また第3案内ロール11cの残る1個が設けられている。
また下口体10aの前記一対の第1枢軸柱18aの背後の口内14bの両側に、一対のグリップ侵入阻止部15の各下半部が、筒状柱として一体形成されている。このグリップ侵入阻止部15は筒状である必要はない。
同様に上口体10bの対応する位置に、一対のグリップ侵入阻止部15の各上半部が、筒状柱として一体形成されている。
また下口体10aの口内14bの奥の前記第3案内ロール11cが配置される手前の位置には、上下一対の傾斜案内面17のうち、下側の傾斜案内面17が成形されている。
同様に上口体10bの対応する位置には、上下一対の傾斜案内面17のうち、上側の傾斜案内面17が成形されている。
また下口体10aの口内14bの最奥部の嵌合空間14cの位置には、その中央部に嵌合用突部19aが形成されると共に、両側部に嵌合用突条19bと、穴19cが成形されている。前記嵌合用突部19aは鞘本体20の嵌合用穴21と嵌合し、前記嵌合用突条19bは鞘本体20の嵌合用凹条22と嵌合する。また前記穴19cは上記第3ネジ受部13cに続くネジ穴である。
同様に、上口体10bの対応する位置に、嵌合用突部19a、嵌合用突条19b、穴19cが成形されている。
鋸鞘1の組み立てを説明する。
先ず、下口体10aの第1枢軸柱18a、第2枢軸柱18bに第1案内ロール11a、第2案内ロール11bを嵌め込む。また下口体10aの嵌合空間14cに鞘本体20を嵌め合せる。嵌め合わせは、下口体10aの嵌合用突部19a、嵌合用突条19bに対して鞘本体20の基端付近に形成した前記嵌合用穴21、嵌合用凹条22を嵌め合せることにより行う。
次に、上口体10bを下口体10a及び鞘本体20の上から被せて嵌め合わせ、ネジ12を第1ネジ受部13a、第2ネジ受部13b、第3ネジ受部13cに挿入して締め付ける。
以上で鋸鞘1の組み立てが完了する。鋸鞘1の分解は、ネジ12を外すことで行うことができる。
図9〜図13を参照して、鋸鞘1への鋸30乃至鋸刃31の挿入動作について説明する。なお図9〜図13において、説明を判り易くするため、鞘口部10は上口体10bをとった状態で示している。
鋸鞘1は通常において作業者が取付具を介して腰等に取り付けており、鞘口部10の入口14aが上向きに開口した状態となっている。
先ず図9を参照して、鋸刃31を鋸鞘1に収納しようとする作業者は、鋸グリップ32を持った状態で、鋸刃31の刃先31aを鋸口部10の広くされた入口14aに当てる。入口14aにはフリーに回転する一対の第1案内ロール11aが両側で待ち構えているので、刃先31aは第1案内ロール11の何れか1つに当たって、ロールの回転と共に口内14bに案内される。
図10を参照して、口内14bに入った刃先31aは、次第に口幅が細くなる口内14bを進み、下口体10aか上口体10bの何れかの傾斜案内面17に当接し、傾斜案内面17に沿って案内されながら、その位置を前方の一対の第3案内ロール11cの隙間に向かって修正された後、一対の第3案内ロール11c間に導かれる。
そして刃先31aは、第3案内ロール11cの回転を伴う案内を受けつつロール間を通過する際に、刃先31a面が第3案内ロール11cのロール間隙方向に一致するように修正を受ける。これによって、刃先31a面及びそれに続く鋸刃31の面が、後方で待機する鞘本体20の入口24aの扁平方向と一致される。
図11を参照して、第3案内ロール11cを通過した刃先31aは、一対の第2案内ロール11bに達し、該第2案内ロール11bによって、ロール間に案内される。第2案内ロール11bによって、刃先31の位置が直ぐ後に控える鞘本体20の入口24aの口幅(入口の長手方向幅)範囲内に規制される。位置規制された刃先31aは、進行方向に口を明けた鞘本体20の入口24aにスムーズに侵入される。
図12を参照して、鞘本体20に刃先31aから鋸刃31が侵入された鋸30は、最後にその鋸グリップ32の先端付近の両側に設けられた膨出部33が、鞘口部10の入口14aに達する。両膨出部33間の寸法は入口14aの両側に配された第1案内ロール11a間距離よりも少し大きくしてある。一方、前記膨出部33には少なくとも多少の弾性変形能を付与している。これによって、鋸グリップ32を力で少し押してやると、第1案内ロール11aの回転を伴う案内を受けて、前記膨出部33が第1案内ロール11aを乗り越えて入口14aから口内14bに入る。
図13を参照して、第1案内ロール11aを乗り越えた一対の膨出部33はグリップ侵入阻止部15によってその進出を阻止される。これによって鋸グリップ32はその先端付近だけが鋸鞘1に侵入した状態となる。
前記グリップ侵入阻止部15でそれ以上の侵入を阻止された膨出部33は、グリップ侵入阻止部15と第1案内ロール11aとの間のグリップ弾性嵌合用空間16に弾性嵌合された状態となって保持される。
鋸30は、図13に示す状態となって鋸鞘1に収容され、保持される。
鋸30を鋸鞘1から抜き出すときは、鋸グリップ32をもって、少し力を加えて引っ張れば、膨出部33が第1案内ロール11aを回転させながら乗り越えて、鋸30の抜き出しができる。
なお、鞘口部10の下口体10aと上口体10bのうち、下口体10a側で取付具を介して作業者に鋸鞘1を取り付ける場合には、上口体10bに比較して下口体10aの入口14aに刃先受部を延長突出させて設けることができる。刃先受部を下口体10aに設けることで、鋸刃31の刃先31aが体に当たるのを刃先受片で防止しつつ、刃先を入口14aに導くことができる。
本発明の鋸鞘は、鋸を収容する鞘として、鋸と共に産業上の利用可能性がある。
1 鋸鞘
10 鞘口部
10a 下口体
10b 上口体
11a 第1案内ロール
11b 第2案内ロール
11c 第3案内ロール
12 ネジ
13a 第1ネジ受部
13b 第2ネジ受部
13c 第3ネジ受部
13d 枢軸ピン受部
14a 入口
14b 口内
14c 嵌合空間
15 グリップ侵入阻止部
16 グリップ弾性嵌合用空間
17 傾斜案内面
18a 第1枢軸柱
18b 第2枢軸柱
18c 穴
18d 凹み
19a 嵌合用突部
19b 嵌合用突条
19c 穴
20 鞘本体
21 嵌合用穴
22 嵌合用凹条
24a 入口
30 鋸
31 鋸刃
31a 刃先
32 鋸グリップ
33 膨出部

Claims (3)

  1. 扁平な鞘口部とそれに続く扁平な鞘本体とを備え、鋸刃をその刃先から前記鞘口部を介して前記鞘本体に挿入するようにした鋸鞘であって、前記鞘口部は、その口幅をその入口で広く且つ奥にいくにつれて狭くなるように構成すると共に、前記鞘口部の入口の幅方向両側に、刃先を前記鞘口部内へ案内する一対の第1案内ロールを、前記鞘口部の奥口内の幅方向両側に、刃先を前記鞘本体へ案内する一対の第2案内ロールを、前記鞘口部の口内の前記第1案内ロールと第2案内ロールとの中間位置における前記幅方向とは直角な両側に、前記鞘本体へ向けて侵入する鋸刃の向きを鞘本体の扁平方向に一致させるように案内する一対の第3案内ロールを、それぞれ備えたことを特徴とする鋸鞘。
  2. 鞘口部の口内の第1案内ロールの背後に、一定の間隙を持って鋸グリップのそれ以上の侵入を阻止する一対のグリップ侵入阻止部を備えると共に、前記第1案内ロールとグリップ侵入阻止部との間の一定の間隙を、鋸グリップの一部を受け入れて弾性嵌合させるグリップ弾性嵌合用空間として構成したことを特徴とする請求項1に記載の鋸鞘。
  3. 扁平な鞘口部は、下口体と上口体とからなる分割体を分離自在に結合することで構成されており、扁平な鞘本体は、その先端部が下口体と上口体との間に挟持されることで鞘口部と一体化されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鋸鞘。
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