JP6523605B2 - 締結構造 - Google Patents
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Description
前記雄ねじ部材と前記雌ねじ部材とが締結されていない状態で、前記保持部材は、前記第一部材に対して、前記第一抜け止め部のみにより片持状に抜け止めされ、前記保持部材が、前記貫通部によって、前記雄ねじ部材の軸芯方向に沿ってスライド可能に構成され、かつ、前記第二屈曲部の付近を軸芯に揺動可能に構成され、前記保持部材が前記第一挿通部から離れる側に揺動することによって、前記スライド部が前記第一部材の外面に支持された状態となるものである。
第一部材と第二部材とを固定する際は、第一部材に開口される第一挿通部に、保持部材の一端に回動可能に保持されている雄ねじ部材を挿通し、第二部材に備えられる雌ねじ部材に対して、雄ねじ部材を軸心方向に螺進させて、雄ねじ部材と雌ねじ部材とを締結する。この際、雄ねじ部材を回動可能に保持している保持部材が、第一部材と保持部材とのいずれかに開口されている貫通部によって、雄ねじ部材の軸芯方向に沿ってスライド可能になっているので、雄ねじ部材を軸芯方向に沿って案内しながら螺進させて、雄ねじ部材と雌ねじ部材との締結を好適に行うことができる。
一方、第一部材と第二部材とを互いに取り外す際は、雌ねじ部材に対して、雄ねじ部材を軸芯方向に螺退させて、雄ねじ部材と雌ねじ部材とを締結解除する。雄ねじ部材を回動可能に保持している保持部材が、第一部材と保持部材とのいずれかに開口されている貫通部によって、雄ねじ部材の軸芯方向に沿ってスライド可能になっているので、雄ねじ部材を軸芯方向に沿って案内しながら螺退させて、雄ねじ部材と雌ねじ部材との締結解除を好適に行うことができる。
そして、第一部材と第二部材とを互いに取り外した際には、第一抜け止め部が貫通部を通過しないことにより、保持部材が、第一部材から離脱しないようになっている。これにより、第一部材と第二部材とを互いに取り外した際に、保持部材の一端に回動可能に保持される雄ねじ部材が、第一部材から離脱しないものにできる。
このように、本発明であれば、回転体をカバーするカバー部材と被カバー部材とを互いに取り外した際に、雄ねじ部材が紛失することを好適に防止できる。
しかも、第一抜け止め部が備えられている保持部材の他端側は、雄ねじ部材を回動可能に保持する保持部材の一端側に対して、第一部材を挟んだ反対側に位置するものとなる。
よって、例えば、雄ねじ部材を保持する保持部材の一端側を、第一部材の外面側に位置させ、第一抜け止め部が備えられる保持部材の他端側を、第一部材の内面側に位置させるようにすれば、保持部材の一部及び第一抜け止め部材が、第一部材の内面側に入り込んで隠れるので、美観的に好ましいものとなる。
更に、本発明によれば、雄ねじ部材を回動可能な状態で保持する保持部材を、曲げ加工等がされた平板で構成することが可能なので、保持部材が簡素となり、製作コストを抑えることができる。
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態について説明する。本発明に係る締結構造は、例えば、乗用型草刈機に備えられる。乗用型草刈機は、図1、図2に示されるように、左右一対の操向操作自在な前輪1aと左右一対の駆動自在な後輪1bとによって自走する。乗用型草刈機の車体フレーム4の後半部に、運転座席4aを有する運転部が配置されている。前輪1aと後輪1bとの間の領域で、車体フレーム4からリンク機構10を介してモーアユニット20が吊り下げられている。車体フレーム4の前半部には、ゴムを介してエンジン5が搭載されている。
保持部材402には、保持部材402の一端側に位置する取付部402aと、第一屈曲部402bと、保持部材402の中央側に位置するスライド部402cと、第二屈曲部402dと、保持部材402の他端側に位置する延出部402eと、が備えられている。
以下、本発明の第二実施形態について説明する。図5、図6に示される第二実施形態の締結構造A2は、主に、第一実施形態の締結構造A1における保持部材402を、保持部材452に変更したものである。なお、締結構造A2の構成は、以下に説明する構成以外は、第一実施形態の締結構造A1の構成と同一である。
以下、本発明の第三実施形態について説明する。図7、図8に示される第三実施形態の締結構造A3は、主に、第一実施形態の締結構造A1における保持部材402を、保持部材502に変更したものである。なお、締結構造A3の構成は、以下に説明する構成以外は、第一実施形態の締結構造A1の構成と同一である。
保持部材502には、保持部材502の一端側に位置する取付部502aと、第一屈曲部502bと、保持部材502の中央側に位置するスライド部502cと、が備えられている。
幅広部502dは、スライド部452cよりも幅広になっている。幅広部502dの長手方向の幅は、貫通部401bの長手方向の幅よりも大きな寸法とされている。このため、幅広部502dは、貫通部401bを通過せず、第一部材401から保持部材502が離脱することを防止するものとなっている。
以下、本発明の第四実施形態について説明する。図9、図10に示される第四実施形態の締結構造A4は、第一実施形態の締結構造A1における保持部材402、第一部材401、第二部材410を、それぞれ、保持部材552、第一部材551、第二部材560に変更したものである。なお、締結構造A4の構成は、以下に説明する構成以外は、第一実施形態の締結構造A1の構成と同一である。
つまり、ガイド部材565は、保持部材552の貫通部552bに貫通されている。ガイド軸部565bは、貫通部552bよりも大きな寸法とされている。拡径部565aは、ガイド軸部565bよりも大きな寸法とされているとともに、貫通部552bよりも小さな寸法とされている。
言い換えれば、保持部材552は、第二部材560の外面と拡径部565aとの間に挟まれ、ガイド軸部565bから離脱しないようになっている。
以下、本発明の第五実施形態について説明する。図11、図12に示される第五実施形態の締結構造A5は、第一実施形態〜第四実施形態における雄ねじ部材403、保持部材の取付部、第二挿通部、第二抜け止め部408を、雄ねじ部材603、保持部材602の取付部602a、保持部材602の抜け止め孔602aaに変更したものである。
(1)以下、締結構造A6について説明する。図13に示される締結構造A6の構成は、以下に説明する構成以外は、第一実施形態の締結構造A1の構成と同一である。
76 :プーリ(回転体)
77 :ベルト(回転体)
401 :第一部材
401a :第一挿通部
401b :貫通部
402 :保持部材
402aa :第二挿通部
402b :第一屈曲部
402c :スライド部
402d :第二屈曲部
402e :延出部
402f :幅広部(第一抜け止め部)
403 :雄ねじ部材
403a :頭部
403b :雄ねじ軸部
405 :雌ねじ部材
408 :第二抜け止め部
410 :第二部材
A1 :締結構造
C :カバー部材
U :被カバー部材
(第二実施形態)
452 :保持部材
452aa :第二挿通部
452b :第一屈曲部
452c :スライド部
452d :第二屈曲部
452e :延出部
452f :幅広部(第一抜け止め部)
A2 :締結構造
(第三実施形態)
502 :保持部材
502aa :第二挿通部
502d :幅広部(第一抜け止め部)
551 :第一部材
551a :第一挿通部
552 :保持部材
552aa :第二挿通部
552b :貫通部
A3 :締結構造
(第四実施形態)
560 :第二部材
565 :ガイド部材
565a :拡径部(第一抜け止め部)
A4 :締結構造
(第五実施形態)
602 :保持部材
603 :雄ねじ部材
A5 :締結構造
Claims (4)
- 回転体をカバーするカバー部材と被カバー部材のいずれか一方である第一部材と、前記カバー部材と前記被カバー部材のいずれか他方である第二部材と、を締結する締結構造であって、
平板で構成されているとともに、一端側に対して屈曲される第一屈曲部と、前記第一屈曲部から一端が延出されるスライド部と、前記スライド部の他端において前記スライド部に対して屈曲される第二屈曲部と、前記一端側から離れる側に向けて前記第二屈曲部から延出される延出部と、を有する保持部材と、
前記保持部材の一端側に回動可能な状態で保持される雄ねじ部材と、
前記第一部材に開口され、前記雄ねじ部材が挿通される第一挿通部と、
前記第二部材に備えられ、前記雄ねじ部材と締結可能な雌ねじ部材と、
前記第一部材に開口され、前記保持部材の短手方向に対応する長さを有する長孔状の貫通部と、
前記延出部に備えられ、前記保持部材の厚みと同一となるように前記保持部材の他端側と一体的に形成され、前記貫通部を通過せず、前記第一部材から前記保持部材が離脱することを防止する第一抜け止め部と、が備えられ、
前記貫通部において前記スライド部がスライド可能なように、前記保持部材が、前記貫通部に貫通され、
前記第一抜け止め部が、前記貫通部に対して、前記保持部材の一端側とは反対側に位置する前記他端側に備えられ、
第一抜け止め部の幅が貫通部の長手方向の長さよりも大きく形成され、
前記雄ねじ部材と前記雌ねじ部材とが締結されていない状態で、前記保持部材は、前記第一部材に対して、前記第一抜け止め部のみにより片持状に抜け止めされ、
前記保持部材が、前記貫通部によって、前記雄ねじ部材の軸芯方向に沿ってスライド可能に構成され、かつ、前記第二屈曲部の付近を軸芯に揺動可能に構成され、
前記保持部材が前記第一挿通部から離れる側に揺動することによって、前記スライド部が前記第一部材の外面に支持された状態となる締結構造。 - 前記保持部材及び前記第一抜け止め部が、剛体で構成されている請求項1に記載の締結構造。
- 前記雄ねじ部材に、頭部と、前記頭部から延びる雄ねじ軸部と、が備えられ、
前記保持部材に、前記雄ねじ軸部を挿通する第二挿通部が備えられ、
前記雄ねじ軸部における前記頭部に対する前記第二挿通部の反対側の部分に、前記第二挿通部よりも大きな寸法とされている第二抜け止め部が備えられている請求項1または2に記載の締結構造。 - 前記第一抜け止め部が、前記貫通部よりも大きな寸法とされている請求項1〜3のいずれか一項に記載の締結構造。
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