JP6523605B2 - 締結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、回転体をカバーするカバー部材と被カバー部材とを締結する締結構造に関する。
従来の締結構造が、例えば、下記の特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されている締結構造は、回転体(特許文献1では、プーリ[59]等)をカバーするカバー部材(特許文献1では、ベルトカバー〔63〕)と被カバー部材(特許文献1では、モーアデッキ〔5〕)とを、雄ねじ部材(特許文献1では、ボルト)及び雌ねじ部材(不図示)の締結によって固定するようになっている。
特開2001−251924号公報(図面の[図13]、明細書の段落[0028])
しかし、従来の締結構造では、雄ねじ部材と雌ねじ部材とを締結解除した際に、回転体をカバーするカバー部材及び被カバー部材から雄ねじ部材が完全に離脱する構造となっているため、回転体をカバーするカバー部材と被カバー部材とを互いに取り外した際に、雄ねじ部材が紛失するおそれがあった。
上記実情に鑑み、回転体をカバーするカバー部材と被カバー部材とを互いに取り外した際に、雄ねじ部材が紛失することを好適に防止できる締結構造が要望されている。
本発明は、回転体をカバーするカバー部材と被カバー部材のいずれか一方である第一部材と、前記カバー部材と前記被カバー部材のいずれか他方である第二部材と、を締結する締結構造であって、平板で構成されているとともに、一端側に対して屈曲される第一屈曲部と、前記第一屈曲部から一端が延出されるスライド部と、前記スライド部の他端において前記スライド部に対して屈曲される第二屈曲部と、前記一端側から離れる側に向けて前記第二屈曲部から延出される延出部と、を有する保持部材と、前記保持部材の一端側に回動可能な状態で保持される雄ねじ部材と、前記第一部材に開口され、前記雄ねじ部材が挿通される第一挿通部と、前記第二部材に備えられ、前記雄ねじ部材と締結可能な雌ねじ部材と、前記第一部材に開口され、前記保持部材の短手方向に対応する長さを有する長孔状の貫通部と、前記延出部に備えられ、前記保持部材の厚みと同一となるように前記保持部材の他端側と一体的に形成され、前記貫通部を通過せず、前記第一部材から前記保持部材が離脱することを防止する第一抜け止め部と、が備えられ、前記貫通部において前記スライド部がスライド可能なように、前記保持部材が、前記貫通部に貫通され、前記第一抜け止め部が、前記貫通部に対して、前記保持部材の一端側とは反対側に位置する前記他端側に備えられ、第一抜け止め部の幅が貫通部の長手方向の長さよりも大きく形成され、
前記雄ねじ部材と前記雌ねじ部材とが締結されていない状態で、前記保持部材は、前記第一部材に対して、前記第一抜け止め部のみにより片持状に抜け止めされ、前記保持部材が、前記貫通部によって、前記雄ねじ部材の軸芯方向に沿ってスライド可能に構成され、かつ、前記第二屈曲部の付近を軸芯に揺動可能に構成され、前記保持部材が前記第一挿通部から離れる側に揺動することによって、前記スライド部が前記第一部材の外面に支持された状態となるものである。
本発明によると、回転体をカバーするカバー部材と被カバー部材のいずれか一方である第一部材と、カバー部材と被カバー部材のいずれか他方である第二部材とは、雄ねじ部材と雌ねじ部材とを締結することにより固定され、雄ねじ部材と雌ねじ部材とを締結解除することにより、互いに取り外すことが可能になっている。
第一部材と第二部材とを固定する際は、第一部材に開口される第一挿通部に、保持部材の一端に回動可能に保持されている雄ねじ部材を挿通し、第二部材に備えられる雌ねじ部材に対して、雄ねじ部材を軸心方向に螺進させて、雄ねじ部材と雌ねじ部材とを締結する。この際、雄ねじ部材を回動可能に保持している保持部材が、第一部材と保持部材とのいずれかに開口されている貫通部によって、雄ねじ部材の軸芯方向に沿ってスライド可能になっているので、雄ねじ部材を軸芯方向に沿って案内しながら螺進させて、雄ねじ部材と雌ねじ部材との締結を好適に行うことができる。
一方、第一部材と第二部材とを互いに取り外す際は、雌ねじ部材に対して、雄ねじ部材を軸芯方向に螺退させて、雄ねじ部材と雌ねじ部材とを締結解除する。雄ねじ部材を回動可能に保持している保持部材が、第一部材と保持部材とのいずれかに開口されている貫通部によって、雄ねじ部材の軸芯方向に沿ってスライド可能になっているので、雄ねじ部材を軸芯方向に沿って案内しながら螺退させて、雄ねじ部材と雌ねじ部材との締結解除を好適に行うことができる。
そして、第一部材と第二部材とを互いに取り外した際には、第一抜け止め部が貫通部を通過しないことにより、保持部材が、第一部材から離脱しないようになっている。これにより、第一部材と第二部材とを互いに取り外した際に、保持部材の一端に回動可能に保持される雄ねじ部材が、第一部材から離脱しないものにできる。
このように、本発明であれば、回転体をカバーするカバー部材と被カバー部材とを互いに取り外した際に、雄ねじ部材が紛失することを好適に防止できる。
また、本発明によれば、第一部材に開口された貫通部に保持部材が貫通されている。そして、雄ねじ部材が回動可能に保持される保持部材の一端側とは反対側に位置する保持部材の他端側に第一抜け止め部が備えられている。これにより、雄ねじ部材と雌ねじ部材とを締結解除した際に、保持部材の他端側に備えられている第一抜け止め部が、第一部材に開口された貫通部を通過しないことによって、保持部材が第一部材から離脱しないものとなる。よって、保持部材の一端側に回動可能に保持される雄ねじ部材が、第一部材から離脱しないようにできる。
しかも、第一抜け止め部が備えられている保持部材の他端側は、雄ねじ部材を回動可能に保持する保持部材の一端側に対して、第一部材を挟んだ反対側に位置するものとなる。
よって、例えば、雄ねじ部材を保持する保持部材の一端側を、第一部材の外面側に位置させ、第一抜け止め部が備えられる保持部材の他端側を、第一部材の内面側に位置させるようにすれば、保持部材の一部及び第一抜け止め部材が、第一部材の内面側に入り込んで隠れるので、美観的に好ましいものとなる。
更に、本発明によれば、雄ねじ部材を回動可能な状態で保持する保持部材を、曲げ加工等がされた平板で構成することが可能なので、保持部材が簡素となり、製作コストを抑えることができる。
加えて、上記構成によれば、雄ねじ部材を回動可能な状態で保持している保持部材の一端側から第一屈曲部を介して延出されたスライド部が、第一部材に開口された貫通部をスライドするものとなる。そして、雄ねじ部材と雌ねじ部材とを締結解除した際に、雄ねじ部材を螺退方向に移動させ、貫通部においてスライド部をスライドさせると、スライド部から第二屈曲部を介して延出された延出部側の部分が、第一部材に当接する。よって、保持部材の延出部側の部分によって、保持部材が第一部材の貫通部から離脱することを防止できる。
加えて、上記構成によれば、雄ねじ部材と雌ねじ部材とを締結解除した際に、保持部材の一端側から離れる側に向けて延出された保持部材の延出部を、第一部材に開口された貫通部の近傍に移動させて、第一部材に開口された第一挿通部とは反対側に保持部材を傾倒させることにより、保持部材のスライド部を第一部材に支持させることができる。これにより、締結している雄ねじ部材と、締結解除している雄ねじ部材とが、外観上明確に区別可能になるので、被カバー部材に対するカバー部材の着脱作業を円滑に行いうるものにできる。
本発明において、前記保持部材及び前記第一抜け止め部が、剛体で構成されていると好適である。
上記構成によれば、保持部材及び第一抜け止め部が、変形しにくい剛体で構成されているので、第一抜け止め部による保持部材の離脱防止を好適になしうる。
本発明において、前記雄ねじ部材に、頭部と、前記頭部から延びる雄ねじ軸部と、が備えられ、前記保持部材に、前記雄ねじ軸部を挿通する第二挿通部が備えられ、前記雄ねじ軸部における前記頭部に対する前記第二挿通部の反対側の部分に、前記第二挿通部よりも大きな寸法とされている第二抜け止め部が備えられていると好適である。
上記構成によれば、保持部材の第二挿通部に、雄ねじ部材の雄ねじ軸部が挿通され、雄ねじ部材の雄ねじ軸部において、雄ねじ部材の頭部に対する第二挿通部の反対側の部分に、第二挿通部よりも大きな寸法の第二抜け止め部が備えられる。これにより、雄ねじ軸部における雄ねじ部材の頭部と第二抜け止め部との間に位置する部分を、保持部材の第二挿通部において回動可能な状態で保持できる。
本発明において、前記第一抜け止め部が、前記貫通部よりも大きな寸法とされていると好適である。
上記構成によれば、第一抜け止め部の寸法が、貫通部の寸法よりも大きいので、第一抜け止め部が貫通部を通過することを好適に防止できる。
乗用型草刈機の側面図である。 第一実施形態の締結構造を備えるモーアユニットの平面図である。 第一実施形態の締結構造を拡大して示す分解斜視図である。 第一実施形態の締結構造を拡大して示す縦断面図であり、(A)は、雄ねじ部材の締結時、(B)は、雄ねじ部材の締結解除時、(C)は、保持部材の起立姿勢時である。 第二実施形態の締結構造を拡大して示す分解斜視図である。 第二実施形態の締結構造を拡大して示す縦断面図であり、(A)は、雄ねじ部材の締結時、(B)は、雄ねじ部材の締結解除時である。 第三実施形態の締結構造を拡大して示す分解斜視図である。 第三実施形態の締結構造を拡大して示す縦断面図であり、(A)は、雄ねじ部材の締結時、(B)は、雄ねじ部材の締結解除時である。 第四実施形態の締結構造を拡大して示す斜視図である。 第四実施形態の締結構造を拡大して示す縦断面図であり、(A)は、雄ねじ部材の締結時、(B)は、雄ねじ部材の締結解除時である。 第五実施形態の締結構造の一部を拡大して示す分解斜視図である。 第五実施形態の締結構造の一部を拡大して示す縦断面図である。 別実施形態の締結構造を拡大して示す斜視図である。 別実施形態の締結構造を拡大して示す斜視図である。 別実施形態の締結構造を拡大して示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態について説明する。本発明に係る締結構造は、例えば、乗用型草刈機に備えられる。乗用型草刈機は、図1、図2に示されるように、左右一対の操向操作自在な前輪1aと左右一対の駆動自在な後輪1bとによって自走する。乗用型草刈機の車体フレーム4の後半部に、運転座席4aを有する運転部が配置されている。前輪1aと後輪1bとの間の領域で、車体フレーム4からリンク機構10を介してモーアユニット20が吊り下げられている。車体フレーム4の前半部には、ゴムを介してエンジン5が搭載されている。
モーアユニット20は、リンク機構10の駆動により、接地ゲージ輪25が地面に接地した下降作業状態と、各接地ゲージ輪25が地面から上昇した上昇非作業状態と、の間で昇降可能に構成されている。
エンジン5の動力は、動力取り出し軸43を介してブレード駆動機構22に伝達される。ブレード駆動機構22には、動力取り出し軸43から動力が伝達される回転軸46と、回転軸46に連動された入力軸22aと、入力軸22aに伝達された動力によって回転される複数のプーリ76(「回転体」の一例)と、各プーリ76に亘って巻き掛けられるベルト77(「回転体」の一例)と、が備えられている。プーリ76には、ブレード72が一体的に取り付けられている。つまり、エンジン5の動力によって、プーリ76、ベルト77が回転されることにより、ブレード72が回転駆動され、草が刈られる。
各ブレード72は、ブレードハウジングとしての被カバー部材Uの下側に備えられている。ブレード駆動機構22は、被カバー部材Uの上側に備えられている。被カバー部材Uの上側には、ブレード駆動機構22に備えられる「回転体」であるプーリ76やベルト77を、上方からカバーするカバー部材Cが備えられている。このカバー部材Cは、被カバー部材Uに対して、図2〜図4に示される締結構造A1によって、固定、取り外しを自在に行いうるようになっている。
以下、特に図3、図4に示される第一実施形態の締結構造A1について説明する。なお、以下の説明では、カバー部材Cを「第一部材」とし、被カバー部材Uを「第二部材」として説明する。
図3、図4に示されるように、締結構造A1には、保持部材402と、雄ねじ部材403と、第一部材401に開口される第一挿通部401aと、雌ねじ部材405と、第一部材401に開口される貫通部401bと、幅広部402f(「第一抜け止め部」の一例)と、例えば、抜け止めワッシャ等で構成される第二抜け止め部408と、が備えられている。
保持部材402は、Z字状に屈曲した単一の平板で構成される剛体で構成されている。
保持部材402には、保持部材402の一端側に位置する取付部402aと、第一屈曲部402bと、保持部材402の中央側に位置するスライド部402cと、第二屈曲部402dと、保持部材402の他端側に位置する延出部402eと、が備えられている。
雄ねじ部材403には、頭部403aと、頭部403aから延びる雄ねじ軸部403bと、が備えられている。
第二部材410には、雄ねじ部材403の雄ねじ軸部403bを挿通させる第三挿通部410aが備えられている。第三挿通部410aの径は、雄ねじ軸部403bの呼び径よりも大きな寸法とされている。
保持部材402の取付部402aには、雄ねじ軸部403bを挿通する第二挿通部402aaが備えられている。第二挿通部402aaの径は、雄ねじ軸部403bの呼び径よりも大きな寸法とされている。
第二抜け止め部408は、雄ねじ軸部403bにおける頭部403aに対する第二挿通部402aaの反対側の部分に固定されている。第二抜け止め部408の外径は、第二挿通部402aaの径よりも大きな寸法とされている。
このように、雄ねじ部材403は、保持部材402の一端側の取付部402aに回動可能な状態で保持されるようになっている。取付部402aに保持された雄ねじ部材403は、貫通部401bを通過しないものとなっている。
第一屈曲部402bは、保持部材402の一端側である取付部402aに対して略直角に屈曲される部分である。
スライド部402cは、第一屈曲部402bから一端が延出される部分である。スライド部402cは、貫通部401bよりも小さな寸法とされている。スライド部402cは、貫通部401bに貫通されている。つまり、保持部材402は、貫通部401bに貫通されている。スライド部402cは、貫通部401bにおいてスライド可能に構成されている。そして、スライド部402cは、雄ねじ部材403の軸芯方向に沿って延出されている。つまり、保持部材402は、貫通部401bによって、雄ねじ部材403の軸芯方向に沿ってスライド可能に構成されている。スライド部402cの長さは、取付部402aから突出する雄ねじ軸部403bの長さよりも大きな寸法とされている。
第二屈曲部402dは、スライド部402cの他端においてスライド部402cに対して略直角に屈曲される部分である。第二屈曲部402dからは延出部402eが延出されている。第二屈曲部402dは、保持部材402の一端側である取付部402aから離れる側に向けて延出部402eを延出するように屈曲されている。
幅広部402fは、貫通部401bに対して保持部材402の一端側の取付部402aとは反対側に位置している。言い換えれば、幅広部402fは、保持部材402の他端側における雄ねじ部材403から遠ざかる方向に延出される延出部402eの先端側に備えられている。幅広部402fは、保持部材402と一体になっており、剛体で構成されている。幅広部402fは、スライド部402cよりも幅広になっている。幅広部402fの長手方向の幅は、貫通部401bの長手方向の幅よりも大きな寸法とされている。このため、幅広部402fは、貫通部401bを通過せず、第一部材401から保持部材402が離脱することを防止するものとなっている。
第一挿通部401aは、第一部材401に開口される孔部である。第一挿通部401aには、雄ねじ部材403の雄ねじ軸部403bが挿通される。第一挿通部401aの径は、雄ねじ軸部403bの呼び径よりも大きな寸法とされている。
雌ねじ部材405は、第二部材410に固定して備えられている。雌ねじ部材405には、雌ねじ孔405aが備えられている。雄ねじ部材403の雄ねじ軸部403bを、雌ねじ部材405の雌ねじ孔405aに螺進させることにより、雄ねじ部材403と雌ねじ部材405とを締結できる。また、雄ねじ部材403の雄ねじ軸部403bを、雌ねじ部材405の雌ねじ孔405aから螺退させることにより、雄ねじ部材403と雌ねじ部材405とを締結解除できる。
図4(A)に示されるように、第一部材401の貫通部401bによって保持部材402のスライド部402cを雄ねじ部材403の軸芯方向に沿って案内しながら、雄ねじ部材403を螺進させて、第二部材410側の雌ねじ部材405に締結することにより、第一部材401を第二部材410に固定できる。雄ねじ部材403と雌ねじ部材405とを締結した状態では、取付部402aは、第一部材401と略密着するようになる。この際、保持部材402は、第一部材401の外面側に、取付部402a、第一屈曲部402b、スライド部402cの一部のみが露出した状態となる。言い換えれば、この際、スライド部402cの一部、第二屈曲部402d、延出部402e、幅広部402fが、第一部材401の内面側に隠れ、外部から視認しにくいようになる。このため、第一部材401の外面側から見た美観を良好なものにできる。
図4(B)に示されるように、第一部材401と第二部材410とを互いに取り外す際には、第一部材401の貫通部401bによって保持部材402のスライド部402cを雄ねじ部材403の軸芯方向に沿って案内しながら、雄ねじ部材403を螺退させて、第二部材410側の雌ねじ部材405と締結解除し、第三挿通部410a、第一挿通部401aから引き抜く。この際、幅広部402fが、貫通部401bを貫通しないため、保持部材402が、第一部材401から離脱せずに残る。よって、保持部材402に保持されている雄ねじ部材403が、第一部材401から離脱せずに残る。よって、第一部材401を第二部材410から取り外した際に、雄ねじ部材403が紛失することを好適に防止できる。
そして、図4(C)に示されるように、保持部材402が、Z字状に屈曲されていることから、第二屈曲部402dの付近を中心に、保持部材402の一端側の取付部402aを、第一挿通部401aから離れる側に傾倒させると、第一部材401の外面にスライド部402cを支持させた状態にすることができる。このため、保持部材402の取付部402aが、第一部材401の外面に起立した起立姿勢となるので、外観上、締結解除している雄ねじ部材403を容易に判別できるものとなる。
このような締結構造A1は、例えば、第一部材401のうち水平状となる箇所等に備えられると好適である。
[第二実施形態]
以下、本発明の第二実施形態について説明する。図5、図6に示される第二実施形態の締結構造A2は、主に、第一実施形態の締結構造A1における保持部材402を、保持部材452に変更したものである。なお、締結構造A2の構成は、以下に説明する構成以外は、第一実施形態の締結構造A1の構成と同一である。
図5、図6に示されるように、締結構造A2には、保持部材452と、雄ねじ部材403と、第一部材401に開口される第一挿通部401aと、雌ねじ部材405と、第一部材401に開口される貫通部401bと、幅広部452f(「第一抜け止め部」の一例)と、第二抜け止め部408と、が備えられている。
保持部材452は、コ字状(角ばったC字状)に屈曲した単一の平板で構成される剛体で構成されている。保持部材452には、保持部材452の一端側に位置する取付部452aと、第一屈曲部452bと、保持部材452の中央側に位置するスライド部452cと、第二屈曲部452dと、保持部材452の他端側に位置する延出部452eと、が備えられている。
第二屈曲部452dは、保持部材452の一端側に近付く側に向けて延出部452eを延出するように屈曲されている。
保持部材452の取付部452aには、雄ねじ軸部403bを挿通する第二挿通部452aaが備えられている。第二挿通部452aaの径は、雄ねじ軸部403bの呼び径よりも大きな寸法とされている。
第二抜け止め部408は、例えば抜け止めワッシャにより構成され、雄ねじ部材403の雄ねじ軸部403bにおける頭部403aに対する第二挿通部452aaの反対側の部分に固定されている。第二抜け止め部408の外径は、第二挿通部452aaの径よりも大きな寸法とされている。
このように、雄ねじ部材403は、保持部材452の一端側の取付部452aに回動可能な状態で保持されるようになっている。取付部452aに保持された雄ねじ部材403は、貫通部401bを通過しないものとなっている。
第一屈曲部452bは、保持部材452の一端側である取付部452aに対して略直角に屈曲される部分である。
スライド部452cは、第一屈曲部452bから一端が延出される部分である。スライド部452cは、貫通部401bよりも小さな寸法とされている。スライド部452cは、貫通部401bに貫通されている。つまり、保持部材452は、貫通部401bに貫通されている。スライド部452cは、貫通部401bにおいてスライド可能に構成されている。そして、スライド部452cは、雄ねじ部材403の軸芯方向に沿って延出されている。つまり、保持部材452は、貫通部401bによって、雄ねじ部材403の軸芯方向に沿ってスライド可能に構成されている。スライド部452cの長さは、取付部452aから突出する雄ねじ軸部403bの長さよりも大きな寸法とされている。
第二屈曲部452dは、スライド部452cの他端においてスライド部452cに対して略直角に屈曲される部分である。第二屈曲部452dからは延出部452eが延出されている。第二屈曲部452dは、保持部材452の一端側である取付部452aに近づく側に向けて延出部402eを延出するように屈曲されている。
幅広部452fは、貫通部401bに対して保持部材452の一端側の取付部452aと同じ側に位置している。具体的には、幅広部452fは、保持部材452の他端側における雄ねじ部材403に近づく方向に延出される延出部452eの先端側に備えられている。幅広部452fは、保持部材452と一体になっており、剛体で構成されている。幅広部452fは、スライド部452cよりも幅広になっている。幅広部452fの長手方向の幅は、貫通部401bの長手方向の幅よりも大きな寸法とされている。このため、幅広部452fは、貫通部401bを通過せず、第一部材401から保持部材452が離脱することを防止するものとなっている。
図6(A)に示されるように、第一部材401の貫通部401bによって保持部材452のスライド部452cを雄ねじ部材403の軸芯方向に沿って案内しながら、雄ねじ部材403を螺進させて、第二部材410側の雌ねじ部材405に締結することにより、第一部材401を第二部材410に固定できる。雄ねじ部材403と雌ねじ部材405とを締結した状態では、取付部452aは、第一部材401と略密着するようになる。この際、保持部材452は、第一部材401の外面側に、取付部452a、第一屈曲部452b、スライド部452cの一部のみが露出した状態となる。言い換えれば、この際、スライド部452cの一部、第二屈曲部452d、延出部452e、幅広部452fが、第一部材401の内面側に隠れ、外部から視認しにくいようになる。このため、第一部材401の外面側から見た美観を良好なものにできる。
図6(B)に示されるように、第一部材401と第二部材410とを互いに取り外す際には、第一部材401の貫通部401bによって保持部材452のスライド部452cを雄ねじ部材403の軸芯方向に沿って案内しながら、雄ねじ部材403を螺退させて、第二部材410側の雌ねじ部材405と締結解除し、第三挿通部410a、第一挿通部401aから引き抜く。この際、幅広部452fが、貫通部401bを貫通しないため、保持部材452が、第一部材401から離脱せずに残る。よって、保持部材452に保持されている雄ねじ部材403が、第一部材401から離脱せずに残る。よって、第一部材401を第二部材410から取り外した際に、雄ねじ部材403が紛失することを好適に防止できる。
このような締結構造A2は、例えば、第一部材401のうち垂直状となる箇所等に備えられると好適である。
[第三実施形態]
以下、本発明の第三実施形態について説明する。図7、図8に示される第三実施形態の締結構造A3は、主に、第一実施形態の締結構造A1における保持部材402を、保持部材502に変更したものである。なお、締結構造A3の構成は、以下に説明する構成以外は、第一実施形態の締結構造A1の構成と同一である。
図7、図8に示されるように、締結構造A3には、保持部材502と、雄ねじ部材403と、第一部材401に開口される第一挿通部401aと、雌ねじ部材405と、第一部材401に開口される貫通部401bと、幅広部502d(「第一抜け止め部」の一例)と、第二抜け止め部408と、が備えられている。
保持部材502は、L字状に屈曲した単一の平板で構成される剛体で構成されている。
保持部材502には、保持部材502の一端側に位置する取付部502aと、第一屈曲部502bと、保持部材502の中央側に位置するスライド部502cと、が備えられている。
保持部材502の取付部502aには、雄ねじ軸部403bを挿通する第二挿通部502aaが備えられている。第二挿通部502aaの径は、雄ねじ軸部403bの呼び径よりも大きな寸法とされている。
第二抜け止め部408は、雄ねじ軸部403bにおける頭部403aに対する第二挿通部502aaの反対側の部分に固定されている。第二抜け止め部408の外径は、第二挿通部502aaの径よりも大きな寸法とされている。
このように、雄ねじ部材403は、保持部材502の一端側の取付部502aに回動可能な状態で保持されるようになっている。取付部502aに保持された雄ねじ部材403は、貫通部401bを通過しないものとなっている。
第一屈曲部502bは、保持部材502の一端側である取付部502aに対して略直角に屈曲される部分である。
スライド部502cは、第一屈曲部502bから一端が延出される部分である。スライド部502cは、貫通部401bよりも小さな寸法とされている。スライド部502cは、貫通部401bに貫通されている。つまり、保持部材502は、貫通部401bに貫通されている。スライド部502cは、貫通部401bにおいてスライド可能に構成されている。そして、スライド部502cは、雄ねじ部材403の軸芯方向に沿って延出されている。つまり、保持部材502は、貫通部401bによって、雄ねじ部材403の軸芯方向に沿ってスライド可能に構成されている。スライド部502cの長さは、取付部502aから突出する雄ねじ軸部403bの長さよりも大きな寸法とされている。
幅広部502dは、第一屈曲部502bとは反対側のスライド部502cの他端に備えられており、第一屈曲部502bとスライド部502cを結ぶ直線上に位置している。つまり、幅広部502dは、保持部材502と一体になっており、剛体で構成されている。
幅広部502dは、スライド部452cよりも幅広になっている。幅広部502dの長手方向の幅は、貫通部401bの長手方向の幅よりも大きな寸法とされている。このため、幅広部502dは、貫通部401bを通過せず、第一部材401から保持部材502が離脱することを防止するものとなっている。
図8(A)に示されるように、第一部材401の貫通部401bによって保持部材502のスライド部502cを雄ねじ部材403の軸芯方向に沿って案内しながら、雄ねじ部材403を螺進させて、第二部材410側の雌ねじ部材405に締結することにより、第一部材401を第二部材410に固定できる。雄ねじ部材403と雌ねじ部材405とを締結した状態では、取付部502aは、第一部材401と略密着するようになる。この際、保持部材502は、第一部材401の外面側に、取付部502a、第一屈曲部502b、スライド部502cの一部のみが露出した状態となる。言い換えれば、この際、スライド部502cの一部、幅広部502dが、第一部材401の内面側に隠れ、外部から視認しにくいようになる。このため、第一部材401の外面側から見た美観を良好なものにできる。
図8(B)に示されるように、第一部材401と第二部材410とを互いに取り外す際には、第一部材401の貫通部401bによって保持部材502のスライド部502cを雄ねじ部材403の軸芯方向に沿って案内しながら、雄ねじ部材403を螺退させて、第二部材410側の雌ねじ部材405と締結解除し、第三挿通部410a、第一挿通部401aから引き抜く。この際、幅広部502dが、貫通部401bを貫通しないため、保持部材502が、第一部材401から離脱せずに残る。よって、保持部材502に保持されている雄ねじ部材403が、第一部材401から離脱せずに残る。よって、第一部材401を第二部材410から取り外した際に、雄ねじ部材403が紛失することを好適に防止できる。
[第四実施形態]
以下、本発明の第四実施形態について説明する。図9、図10に示される第四実施形態の締結構造A4は、第一実施形態の締結構造A1における保持部材402、第一部材401、第二部材410を、それぞれ、保持部材552、第一部材551、第二部材560に変更したものである。なお、締結構造A4の構成は、以下に説明する構成以外は、第一実施形態の締結構造A1の構成と同一である。
締結構造A4には、保持部材552と、雄ねじ部材403と、第一部材551に開口される第一挿通部551aと、雌ねじ部材405と、保持部材552に開口される貫通部552bと、ガイド部材565の拡径部565a(「第一抜け止め部」の一例)と、第二抜け止め部408と、が備えられている。
保持部材552は、単一の平板で構成される剛体で構成されている。保持部材552には、保持部材552の一端側に位置する取付部552aと、保持部材552の他端側に開口される孔部である貫通部552bと、が備えられている。保持部材552の取付部552aには、雄ねじ軸部403bを挿通する第二挿通部552aaが備えられている。第二挿通部552aaの径は、雄ねじ軸部403bの呼び径よりも大きな寸法とされている。
第一部材551には、第一挿通部551aが開口されている。第一部材551には、貫通部は備えられていなくてもよい。
ガイド部材565は、例えば、頭付きピン等によって構成されている。ガイド部材565には、拡径部565aと、ガイド軸部565bと、が備えられている。ガイド部材565は、保持部材552の貫通部552bに、ガイド軸部565bを挿通した後、ガイド軸部565bの一端側が、第二部材560の外面に溶接等によって固定され、支持される。
つまり、ガイド部材565は、保持部材552の貫通部552bに貫通されている。ガイド軸部565bは、貫通部552bよりも大きな寸法とされている。拡径部565aは、ガイド軸部565bよりも大きな寸法とされているとともに、貫通部552bよりも小さな寸法とされている。
拡径部565aは、貫通部552bに対して、第二部材560とは反対側に位置する、ガイド部材565の他端側に備えられている。拡径部565aは、貫通部552bを通過せず、第二部材410から保持部材552が離脱することを防止するようになっている。
言い換えれば、保持部材552は、第二部材560の外面と拡径部565aとの間に挟まれ、ガイド軸部565bから離脱しないようになっている。
図10(A)に示されるように、ガイド部材565のガイド軸部565bによって、保持部材552の貫通部552bを雄ねじ部材403の軸芯方向に沿って案内しながら、雄ねじ部材403を螺進させて雌ねじ部材405に締結することにより、第一部材551を第二部材560に固定できる。雄ねじ部材403と雌ねじ部材405とを締結した状態では、取付部552aは、第一部材551の外面と略密着するようになる。
図10(B)に示されるように、第一部材551と第二部材560とを互いに取り外す際には、ガイド部材565のガイド軸部565bによって、保持部材552の貫通部552bを雄ねじ部材403の軸芯方向に沿って案内しながら、雄ねじ部材403を螺退させて、第二部材410側の雌ねじ部材405と締結解除し、第三挿通部561a、第一挿通部401aから引き抜く。この際、拡径部565aが、貫通部552bを貫通しないため、保持部材552が、第一部材401から離脱せずに残る。よって、保持部材552に保持されている雄ねじ部材403が、第二部材560から離脱せずに残る。よって、第一部材551を第二部材560から取り外した際に、雄ねじ部材403が紛失することを好適に防止できる。
このような締結構造A4は、雄ねじ部材403を第二部材560側に離脱させずに残しておきたい場合に好適である。
[第五実施形態]
以下、本発明の第五実施形態について説明する。図11、図12に示される第五実施形態の締結構造A5は、第一実施形態〜第四実施形態における雄ねじ部材403、保持部材の取付部、第二挿通部、第二抜け止め部408を、雄ねじ部材603、保持部材602の取付部602a、保持部材602の抜け止め孔602aaに変更したものである。
図11、図12に示されるように、締結構造A5における雄ねじ部材603には、頭部603aと、頭部603aから延び、雄ねじを有しない挿通軸部603bと、挿通軸部603bから延びる雄ねじ軸部603cと、が備えられている。
保持部材602の取付部602aには、抜け止め孔602aaが備えられている。抜け止め孔602aaには、大径部と、小径部と、が備えられている。大径部の径は、雄ねじ軸部603cの外径よりも大きな寸法とされている。小径部の径は、雄ねじ軸部603cの外径よりも小さく、挿通軸部603bの径よりも大きな寸法とされている。
図12に示されるように、保持部材602の抜け止め孔602aaに、雄ねじ部材603の雄ねじ軸部603cから挿通軸部603bまでねじ込む。これにより、雄ねじ部材603における頭部603aと雄ねじ軸部603cとの間に、挿通軸部603bを位置させることができる。すなわち、保持部材602から雄ねじ部材603が離脱しないようになる。
[別実施形態]
(1)以下、締結構造A6について説明する。図13に示される締結構造A6の構成は、以下に説明する構成以外は、第一実施形態の締結構造A1の構成と同一である。
図13に示されるように、締結構造A6には、第一部材701に、端部の開口されたU字状の切欠き部701aが備えられている。また、締結構造A6における雄ねじ部材703には、頭部703aと、頭部703aから延びる雄ねじ軸部703bと、雄ねじ軸部703bの先端に開口される孔部703baと、が備えられている。第二部材710には、雄ねじ部材703の雄ねじ軸部703bを挿通させる丸孔状の第三挿通部710aが備えられている。雄ねじ部材703は、雄ねじ軸部703bが第三挿通部710aに挿通された状態で、頭部703aが第二部材710に溶接等によって固定されている。この状態で、雄ねじ部材703に、回動自在な雌ねじ部材705が螺合され、孔部703baに割ピン711が挿入されている。締結構造A6では、第二部材710と雌ねじ部材705との間に、第一部材701を固定できるようになっている。
図13に示されるように、雌ねじ部材705と雄ねじ部材703とを締結した状態では、第二部材710と雌ねじ部材705によって第一部材701が挟み込まれて押圧されることにより、第一部材701が第二部材710に固定される。雄ねじ部材703から雌ねじ部材705を螺退させて、雌ねじ部材705と雄ねじ部材703とを締結解除すると、第一部材701の切欠き部701aをスライドさせて、第一部材701と第二部材710とを互いに取り外すことができる。この際、孔部703baに割ピン711が挿入されているので、雌ねじ部材705が雄ねじ部材703から離脱せずに残る。このため、第一部材701と第二部材710とを互いに取り外した際に、雄ねじ部材703及び雌ねじ部材705を、第二部材410から離脱させずに残すことができる。
(2)以下、締結構造A7について説明する。図14に示される締結構造A7は、上記締結構造A6における雄ねじ部材703、割ピン711を、雄ねじ部材803、E型の止め輪811に変更したものである。締結構造A7の構成は、以下に説明する構成以外は、上記締結構造A6の構成と同一である。
図14に示されるように、締結構造A7における雄ねじ部材803には、頭部803aと、頭部803aから延びる雄ねじ軸部803bと、雄ねじ軸部803bの先端に形成される溝部803baと、が備えられている。雄ねじ部材803は、雄ねじ軸部803bが第三挿通部710aに挿通された状態で、頭部803aが第二部材710に溶接等によって固定されている。この状態で、雄ねじ部材803に、回動自在な雌ねじ部材705が螺合され、溝部803baに止め輪811が固定されている。締結構造A7では、第二部材710と雌ねじ部材705との間に、第一部材701を固定できるようになっている。
図14に示されるように、雌ねじ部材705と雄ねじ部材703とを締結した状態では、第二部材710と雌ねじ部材705によって第一部材701が挟み込まれて押圧されることにより、第一部材701が第二部材710に固定される。雄ねじ部材703から雌ねじ部材705を螺退させて、雌ねじ部材705と雄ねじ部材703とを締結解除すると、第一部材701の切欠き部701aをスライドさせて、第一部材701と第二部材710とを互いに取り外すことができる。この際、溝部803baに止め輪811が固定されているので、雌ねじ部材705が雄ねじ部材703から離脱せずに残る。このため、第一部材701と第二部材710とを互いに取り外した際に、雄ねじ部材703及び雌ねじ部材705を、第二部材410から離脱させずに残すことができる。
(3)以下、締結構造A8について説明する。図15に示される締結構造A8は、上記締結構造A7における雄ねじ部材703、雌ねじ部材705、止め輪811を、雄ねじ部材903、雌ねじ部材905、止め輪911に変更したものである。締結構造A8の構成は、以下に説明する構成以外は、上記締結構造A7の構成と同一である。
図15に示されるように、締結構造A8における雄ねじ部材903には、頭部903aと、頭部903aから延びる雄ねじ軸部903bと、雄ねじ軸部903bから延びる小径軸部903cと、小径軸部903cの先端に形成される溝部903caと、が備えられている。雌ねじ部材905は、第二部材710の内面に溶接等により固定されている。雌ねじ部材905は、雌ねじ孔905aが備えられている。小径軸部903cの外径は、雄ねじ軸部903bの径よりも小さくされ、かつ、雌ねじ部材905の雌ねじ孔905aの内径よりも小さくされている。また、小径軸部903cの軸芯方向の長さは、雌ねじ部材905の軸心方向の長さよりも長くされている。
雄ねじ部材903は、第一部材701の切欠き部701a、第二部材710の第三挿通部710a、雌ねじ部材905の雌ねじ孔905aに、小径軸部903c、雄ねじ軸部903bを、雄ねじ軸部903bを雌ねじ部材905の雌ねじ孔905aに螺進させながら挿通する。そして、小径軸部903cの先端に形成される溝部903caに止め輪911が固定される。
このような締結構造A8であれば、第一部材701と第二部材710とを固定する際は、雄ねじ部材903の頭部903aを回して、雄ねじ部材903を雌ねじ部材905に螺進させて締結し、雄ねじ部材903と雌ねじ部材905との間に第一部材701と第二部材710とを挟んで固定できる。
そして、雄ねじ部材903と雌ねじ部材905とを締結解除すると、第一部材701を第二部材710から取り外すことができ、第二部材710に、雄ねじ部材903を離脱させずに残すことができる。
しかも、このような締結構造A8であれば、雄ねじ部材903の頭部903aを例えばインパクトレンチ等の電動工具等で回したとしても、小径軸部903cと雌ねじ部材905とが相対的に空転する。よって、雄ねじ部材903の先端の溝部903caに固定された止め輪911が、雌ねじ部材905によって損傷されることがない。
なお、雄ねじ部材903の先端に孔部を備えて、止め輪911の代わりに、その孔部に割ピンを挿入して固定したものとしてもよい。
(4)上記各実施形態では、「回転体」の一例として、プーリ76やベルト77が示されているが、これに限られない。例えば、チェーン、ギヤ等の他の「回転体」であってもよい。
(5)上記各実施形態では、カバー部材Cを「第一部材」とし、被カバー部材Uを「第二部材」としたものが示されているが、これに限られない。被カバー部材Uを「第一部材」とし、カバー部材Cを「第二部材」としたものでもよい。
(6)上記各実施形態には、各締結構造A1〜A7のそれぞれをついて分けて説明しているが、「第一部材」と「第二部材」とに、各締結構造A1〜A7が組み合わせて備えられていてもよい。
(7)上記各実施形態では、ミッドマウント型の乗用型草刈機に、締結構造が備えられたものを一例に示したが、これに限られない。締結構造は、例えば、フロントマウント型、リアマウント型等の他の乗用型草刈機に備えられていてもよい。
本発明に係る締結構造は、上記のように、乗用型草刈機において、回転体をカバーするカバー部材と被カバー部材とを締結する箇所に利用できる他、コンバイン、トラクタ、水田作業機等の各種作業車において、回転体をカバーするカバー部材と被カバー部材とを締結する箇所にも利用できる。
(第一実施形態)
76 :プーリ(回転体)
77 :ベルト(回転体)
401 :第一部材
401a :第一挿通部
401b :貫通部
402 :保持部材
402aa :第二挿通部
402b :第一屈曲部
402c :スライド部
402d :第二屈曲部
402e :延出部
402f :幅広部(第一抜け止め部)
403 :雄ねじ部材
403a :頭部
403b :雄ねじ軸部
405 :雌ねじ部材
408 :第二抜け止め部
410 :第二部材
A1 :締結構造
C :カバー部材
U :被カバー部材
(第二実施形態)
452 :保持部材
452aa :第二挿通部
452b :第一屈曲部
452c :スライド部
452d :第二屈曲部
452e :延出部
452f :幅広部(第一抜け止め部)
A2 :締結構造
(第三実施形態)
502 :保持部材
502aa :第二挿通部
502d :幅広部(第一抜け止め部)
551 :第一部材
551a :第一挿通部
552 :保持部材
552aa :第二挿通部
552b :貫通部
A3 :締結構造
(第四実施形態)
560 :第二部材
565 :ガイド部材
565a :拡径部(第一抜け止め部)
A4 :締結構造
(第五実施形態)
602 :保持部材
603 :雄ねじ部材
A5 :締結構造

Claims (4)

  1. 回転体をカバーするカバー部材と被カバー部材のいずれか一方である第一部材と、前記カバー部材と前記被カバー部材のいずれか他方である第二部材と、を締結する締結構造であって、
    平板で構成されているとともに、一端側に対して屈曲される第一屈曲部と、前記第一屈曲部から一端が延出されるスライド部と、前記スライド部の他端において前記スライド部に対して屈曲される第二屈曲部と、前記一端側から離れる側に向けて前記第二屈曲部から延出される延出部と、を有する保持部材と、
    前記保持部材の一端側に回動可能な状態で保持される雄ねじ部材と、
    前記第一部材に開口され、前記雄ねじ部材が挿通される第一挿通部と、
    前記第二部材に備えられ、前記雄ねじ部材と締結可能な雌ねじ部材と、
    前記第一部材に開口され、前記保持部材の短手方向に対応する長さを有する長孔状の貫通部と、
    前記延出部に備えられ、前記保持部材の厚みと同一となるように前記保持部材の他端側と一体的に形成され、前記貫通部を通過せず、前記第一部材から前記保持部材が離脱することを防止する第一抜け止め部と、が備えられ、
    前記貫通部において前記スライド部がスライド可能なように、前記保持部材が、前記貫通部に貫通され、
    前記第一抜け止め部が、前記貫通部に対して、前記保持部材の一端側とは反対側に位置する前記他端側に備えられ、
    第一抜け止め部の幅が貫通部の長手方向の長さよりも大きく形成され、
    前記雄ねじ部材と前記雌ねじ部材とが締結されていない状態で、前記保持部材は、前記第一部材に対して、前記第一抜け止め部のみにより片持状に抜け止めされ、
    前記保持部材が、前記貫通部によって、前記雄ねじ部材の軸芯方向に沿ってスライド可能に構成され、かつ、前記第二屈曲部の付近を軸芯に揺動可能に構成され、
    前記保持部材が前記第一挿通部から離れる側に揺動することによって、前記スライド部が前記第一部材の外面に支持された状態となる締結構造。
  2. 前記保持部材及び前記第一抜け止め部が、剛体で構成されている請求項1記載の締結構造。
  3. 前記雄ねじ部材に、頭部と、前記頭部から延びる雄ねじ軸部と、が備えられ、
    前記保持部材に、前記雄ねじ軸部を挿通する第二挿通部が備えられ、
    前記雄ねじ軸部における前記頭部に対する前記第二挿通部の反対側の部分に、前記第二挿通部よりも大きな寸法とされている第二抜け止め部が備えられている請求項1または2に記載の締結構造。
  4. 前記第一抜け止め部が、前記貫通部よりも大きな寸法とされている請求項1〜のいずれか一項に記載の締結構造。
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