JP2004036764A - 締結装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤って落としても探したり拾ったりする手間を省き作業性を向上できる締結装置を提供する。
【解決手段】締結装置Sは、ボルト部材と締結するナット部材1と、ナット部材1にその一端部3Aを接続し、他端部3Bをボルト部材とは別の所定の第2部材2に接続可能な連結部3とを備えている。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボルト部材やナット部材等の締結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガスタービンエンジンをはじめとする各種駆動装置には多数のボルト部材及びこのボルト部材と締結するナット部材(締結装置)が取り付けられている。上記駆動装置は定期的に整備・点検されることが一般であるが、整備・点検の際には作業者がボルト部材及びナット部材を取り外して駆動装置内部にアクセスし整備・点検することが行われる。図9は、駆動装置101に取り付けられているナット部材100を模式的に示した図である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来のナット部材には以下に述べる問題が生じるようになった。
作業者が整備・点検の際にナット部材100を取り外した際、取り外したナット部材100を誤って落とす場合がある。この場合、図9中、破線で示すナット部材100’のように、駆動装置101に形成されている窪みや間隙102にナット部材が落ちてしまうと、作業者は落としてしまったナット部材を探したり拾ったりすることが困難となり、作業性が低下する。
【0004】
また、外したナット部材を落とさないまでも、整備・点検作業中には、外したナット部材を予め設定した保管場所に保管する必要があり、保管場所を確保する必要が生じるとともに、作業者は作業場所と保管場所とを往復しなければならず、この点においても作業性が低下する。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、ナット部材などの締結装置を駆動装置に対して取り外しする際、作業者が誤って落としても探したり拾ったりする手間を省くことができるとともに、外した締結装置を保管するための保管場所を設けることなく作業性を向上できる締結装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明の締結装置は、所定の第1部材と締結する締結部と、前記締結部にその一端部を接続し、他端部を前記第1部材とは別の第2部材に接続可能な連結部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、締結部に連結部の一端部を接続し、この連結部の他端部を第2部材に接続することにより、締結部を第1部材から外し、仮に作業者がこの外した締結部を手から落としたとしても、締結部は連結部を介して第2部材に支持されるので、作業者は手から落とした締結部を探したり拾ったりする手間を省ける。また、外した締結部は、保管場所に保管しなくても連結部を介して第2部材で支持しておけばよいので、保管場所を設ける必要が無く、また、作業者は作業場所と保管場所とを往復する必要も無くなる。したがって、作業性が向上される。
【0007】
本発明の締結装置において、前記締結部はナット部材である構成が採用される。これにより、駆動装置の整備・点検の際に最も取り外し作業が多くなるナット部材の落下が防止されるので、作業性を効果的に向上できる。
【0008】
本発明の締結装置において、前記連結部は紐状部材を有する構成が採用される。これにより、落下した締結部は紐状部材を介して第2部材にぶら下がるように支持される。また、連結部が紐状部材であることにより、第1部材と第2部材との間に例えば複数の配線が存在する場合、この複数の配線を紐状部材で束ねるようにして保持することができる。
【0009】
本発明の締結装置において、前記締結部は略柱状であり、その外周面に該締結部の軸線まわり方向に形成された凹部を有し、前記連結部は前記一端部に第1リング部を有し、前記第1リング部が前記凹部に配置されている構成が採用される。これにより、簡易な構成で締結部と連結部とを接続することができる。
【0010】
本発明の締結装置において、前記締結部と前記連結部とは着脱自在に設けられている構成が採用される。これにより、例えば、締結部と第1部材との締結作業時には、締結部と連結部との接続を解除しておくことにより作業性を向上できる。また、締結部が劣化した場合等においては、連結部との接続を解除して締結部のみを新しい締結部と交換すればよく、連結部は交換しなくてすむので、コスト上昇を抑えることができる。
【0011】
本発明の締結装置において、前記第1リング部の大きさを変更可能な第1調整部材を備える構成が採用される。これにより、第1リング部の大きさを締結部に対して小さくすることにより、連結部の第1リング部が締結部を締め付けることになって締結部と連結部との接続が安定する。また、第1リング部の大きさを締結部に対して大きくすることにより、締結部と連結部との接続を解除できる。
【0012】
本発明の締結装置において、前記連結部は前記他端部に第2リング部を有し、前記第2リング部の大きさを変更可能な第2調整部材を備える構成が採用される。これにより、第2部材に対しても連結部は着脱自在となる。
【0013】
本発明の締結装置において、前記締結部に対して前記連結部を回動可能に接続する回動部を備える構成が採用される。これにより、締結部が締結作業時などにおいて回転しても、前記回動部の回動により連結部が締結部に巻き付いたりすることを防止でき、作業性を向上できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の締結装置について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の締結装置の一実施形態を示す概略斜視図である。
図1に示すように、締結装置Sは、ボルト部材(第1部材、なお図1では不図示))に締結するナット部材(締結部)1と、ナット部材1にその一端部3Aを接続し、他端部3Bを第2部材2に接続する連結部3とを備えている。本実施形態において、ボルト部材及びナット部材1は、ガスタービンエンジンをはじめとする駆動装置のハウジング部(ケーシング)Hに取り付けられている。また、第2部材2はハウジング部Hに予め設けられている既存の部材であって、例えば、他のボルト部材や突起部、あるいは配管など、ハウジング部Hにおいて所定の位置に固定されているものである。
【0015】
図2(a)はナット部材(締結部)1の概略側面図であり、図2(b)は図2(a)のA−A矢視断面図である。
図2(a)に示すように、ナット部材1は、例えばスパナ等の工具により保持される頭部4と、頭部4の下部に設けられた第1鍔部5と、第1鍔部5の下部に設けられた第2鍔部6とを備えている。頭部4は平面視例えば六角形状である。また、第1、第2鍔部5、6のそれぞれは平面視例えば円形状である。そして、ナット部材1は全体として略柱状に形成されており、頭部4がスパナ等の工具に保持されつつ回転されることにより、ナット部材1は軸線Lを中心に回転する。なお、ナット部材1の内側には、ボルト部材と螺合する雌ねじ溝1Aが形成されている。
【0016】
第1鍔部5と第2鍔部6との間において、ボルト部材1の外周面には軸線Lまわり方向に凹部7が形成されている。凹部7は側面視円弧状に形成されており、第1鍔部5と第2鍔部6との間の中央部7Aにおいて最小径を有し、第1及び第2鍔部5、6それぞれの近傍部7Bにおいて最大径を有している。そして、図2(b)に示すように凹部7の平面方向の断面視形状は円形である。
【0017】
図1に戻って、連結部3はナット部材1と第2部材2とを連結するものであって紐状部材30を有している。紐状部材30は、例えばスレンレス鋼や鉄等の金属からなるワイヤ状部材、あるいは合成樹脂からなる紐状部材により構成されている。紐状部材30は任意の位置で撓むことが可能な可撓性部材となっている。紐状部材30は全体として環状に形成されており、この紐状部材30には第1ストラップ(第1調整部材)8及び第2ストラップ(第2調整部材)9が取り付けられている。
【0018】
図3(a)は第1ストラップ8(第2ストラップ9)を示す図である。
図3(a)に示すように、ストラップ8は例えば合成樹脂からなる部材であって、紐状部材30を挿通可能な2つの貫通穴10、11を備えている。貫通穴10、11のそれぞれの内径は、紐状部材30の外径より若干大きく形成されており、ストラップ8、9のそれぞれは紐状部材30に対して摺動可能となっている。そして、図3(b)に示すように、第1ストラップ8により、環状の紐状部材30(連結部3)の一端部3Aには第1リング部12が形成され、第2ストラップ9により、紐状部材30(連結部3)の他端部3Bには第2リング部13が形成される。
【0019】
そして、図3(b)、(c)に示すように、例えば、第1ストラップ8を一端部3A側に摺動し配置することにより、第1リング部12の大きさ(第1リング部12の内径)が小さくなり、第1ストラップ8を他端部3B側に摺動することにより、第1リング部12の大きさ(第1リング部12の内径)は大きくなる。同様に、第2ストラップ9を他端部3B側に摺動することにより、第2リング部13の大きさ(第2リング部13の内径)は小さくなり、第2ストラップ9を一端部3A側に摺動することにより、第2リング部13の大きさ(第2リング部13の内径)は大きくなる。このように、第1ストラップ(第1調整部材)8は第1リング部12の大きさを変更可能であり、第2ストラップ(第2調整部材)9は第2リング部13の大きさを変更可能である。
【0020】
次に、上述したナット部材1と連結部3とを接続する方法について説明する。
まず、第1ストラップ8が他端部3B側に移動され、第1リング部12の内径がナット部材1の鍔部5、6の外径より大きく設定される。そして、第1リング部12がナット部材1の凹部7に配置される。そして、第1ストラップ8が一端部3A側に移動され、第1リング部12の内径が鍔部5、6の外形より小さく設定されることにより、連結部3の一端部3Aがナット部材1を保持する。ここで、凹部7は側面視円弧状に形成されているので、第1リング部12の内径を小さくすることに伴って第1リング部12は凹部7の外面形状に案内され、第1リング部12が凹部7の中央部7A(すなわち凹部7の最小径部)に位置決めされる。同様に、連結部3の他端部3Bに関しても、第2ストラップ9により第2リング部13の内径が調整されつつ、この他端部3Bが第2部材2に接続される。
【0021】
ここで、第1リング部12の内径は凹部7の最大径部7Bより小さく且つ最小径部7Aより大きく設定されており、具体的には、図2(b)に示すように、第1リング部12の内径は、凹部7の最小径部7Aより若干大きく設定されている。こうすることにより、第1リング部12はナット部材1(凹部7)から外れないとともに、ナット部材1は第1リング部12に対して回転可能(空回り可能)となる。
【0022】
そして、連結部3を介して第2部材2に接続した状態で、ナット部材1がボルト部材に対して締結される。このとき、ナット部材1は作業者によりスパナ等の工具で回転されることになるが、上述したように、ナット部材1は第1リング部12に対して空回り可能であるので、ナット部材1が軸線Lまわりに回転しても、連結部3(紐状部材30)がナット部材1に巻き付いたりするような不都合は生じない。
【0023】
そして、図1に示した状態で、すなわち、ナット部材1が連結部3を介して第2部材2に接続された状態で駆動装置(エンジン)が駆動される。ここで、本実施形態では、ナット部材1や連結部3は駆動装置のハウジング部Hに取り付けられており、非可動部に取り付けられた構成である。したがって、連結部3が取り付けられていても駆動装置の駆動は妨げられない。また、ハウジング部Hは駆動装置の発熱の影響を大きく受けないため、例えば連結部3が合成樹脂製であっても不都合は生じない。
【0024】
駆動装置を整備・点検する際には、ボルト部材(第1部材)に対するナット部材1の接続が解除され、ハウジング部Hが外される。すなわち、作業者によりナット部材1とボルト部材との螺合が解除される。このとき、作業者が誤ってナット部材1を手から落下してしまったとしても、図4に示すように、ナット部材1は連結部3を介して第2部材2にぶら下がるように支持される。なお、図4には、ナット部材1と螺合していたボルト部材1Bが示されている。また、整備・点検作業中には、ナット部材1は第2部材2に連結部3を介して支持された状態で保管されている。
【0025】
また、ナット部材1が老朽化したり劣化した場合には、この劣化したナット部材1を新しいナット部材と交換する必要がある。この場合、第1ストラップ8を他端部3B側に移動して第1リング部12の内径を鍔部5、6より大きくし、凹部7から第1リング部12を外してナット部材1と連結部3との接続を解除する。そして、劣化したナット部材1と新しいナット部材とが交換され、この新しいナット部材と連結部3とが接続される。このように、ナット部材1と連結部3とは着脱自在となっている。
【0026】
以上説明したように、ナット部材1と連結部3の一端部3Aとを接続するとともに、連結部3の他端部3Bをハウジング部Hの所定の位置に固定されている第2部材2に接続するようにしたので、ナット部材1をボルト部材から外し、仮に作業者がナット部材1を手から落下させてしまったとしても、ナット部材1は連結部3を介して第2部材2に支持されるので、落下したナット部材1を探したり拾ったりする手間を省くことができる。また、外したナット部材1を保管するための保管場所を新たに設定しなくてもよく、作業者は、従来のようにナット部材を保管するために作業場所と保管場所とを往復する必要が無くなる。したがって、締結作業や締結解除作業を含む駆動装置の整備・点検作業の作業性を向上することができる。
【0027】
なお、上記実施形態では、締結部としてナット部材1を例に説明したが、連結部3と接続される締結部はナット部材に限らず、ボルト部材であってもよい。すなわち、駆動装置やハウジング部Hに対して定期的に取り付け・取り外しされる部材に対して本発明の連結部3を適用することができる。一方、ナット部材は駆動装置の整備・点検作業の際に駆動装置やハウジング部Hに対して最も頻繁に取り付け・取り外しされる部材であるので、このナット部材に対して連結部3を接続することにより、整備・点検作業の作業性は効果的に向上される。
【0028】
ところで、本実施形態に係る連結部3は、可撓性を有する紐状部材30を有しているので、図5に示すように、紐状部材30を用いて駆動装置に対して電力を供給する配線50を保持することができる。
図5(a)に示すように、締結装置Sは、ボルト部材に締結するナット部材1と、このナット部材1と第2部材2とを接続する紐状部材30を有する連結部3とを備えている。ボルト部材に締結されるナット部材1と第2部材2との間には、駆動装置に対して電力を供給する複数の配線50が配置されている。そして、複数の配線50は紐状部材30の中間部により保持される。すなわち、紐状部材30は複数の配線50を巻くようにして配置され、これら複数の配線50を集束するように保持する。このように、本実施形態に係る連結部3は、駆動装置に対して電力を供給する配線(電力供給線)、あるいは燃料等を供給する配管(燃料供給線)といった駆動装置に対する用力供給部材を保持する用力供給部材保持装置としての機能を有する。
【0029】
また、本実施形態に係る紐状部材30は環状であるので、図5(b)に示すように、紐状部材30のうち第1ストラップ8と第2ストラップ9との間に第3ストラップ15及び第4ストラップ16を取り付け、複数の配線50を2本の紐状部材30どうしの間に配置し、第3ストラップ15を他端部3B側に移動するとともに第4ストラップ16を一端部3A側に移動することにより、複数の配線50を保持するようにしてもよい。
【0030】
以上説明したように、連結部3を可撓性を有する紐状部材30で構成したことにより、ナット部材1と第2部材2との間に複数の用力供給部材が存在する場合、この複数の用力供給部材を紐状部材30で束ねるようにして保持することができる。
【0031】
次に、本発明の締結装置の他の実施形態について説明する。ここで、以下の説明において、上述した実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略もしくは省略する。
図6に示すように、ナット部材1の外周面には、このナット部材1に対して軸線Lまわりに回動可能な回動部20が設けられている。この回動部20はほぼ円環状に形成されており、ナット部材1と同心状に設けられ、このナット部材1とは独立して回動可能となっている。そして、回動部20の一部には、連結部3と接続する接続部21が設けられている。
【0032】
図7(a)は回動部20の接続部21と連結部3の一端部3Aとの拡大断面図である。図7(a)に示すように、連結部3の一端部3Aは、拡径・縮径可能な係合部22を備えている。この係合部22は、径方向中央部に形成された切欠部23と、切欠部23の外側に設けられた基体部24とを備えている。基体部24には、径方向外側に向かう突起部25が設けられている。そして、切欠部23が設けられていることにより、基体部24は径方向内側に向かって弾性変形可能となっており、基体部24が径方向内側に向かって変形することにより係合部22は縮径する。一方、回動部20の接続部21には、連結部3の係合部22を挿通可能な穴部26が形成されており、穴部26の内部には、係合部22の突起部25と係合可能な段部27が形成されている。ここで、縮径状態の係合部22において突起部25は穴部26の内径より小さくなり、穴部26に対して挿通可能となる。一方、拡径状態の係合部22において、突起部25は穴部26の内径よりも大きくなる。
【0033】
連結部3の係合部22と回動部20の接続部21とを接続する際には、まず、係合部22がつままれて縮径される(図7(a)の矢印r1参照)。縮径された係合部22の突起部25は穴部26の内径より小さく、穴部26に対して挿通可能であり、縮径状態の係合部22が穴部26に対して挿通される。そして、係合部22が穴部26の奥に押し込まれると、係合部22の突起部25が穴部26の段部27に達する。段部27は穴部26より大きい内径を有し、縮径方向に弾性変形していた係合部22は、径方向外側に向かう付勢力により拡径する。すなわち、突起部25が段部27に達することにより、係合部22が拡径する。すると、図7(b)に示すように、突起部25と段部27とが係合する。この突起部25と段部27との係合により、係合部22は穴部26から抜け出さず、回動部20(すなわちナット部材1)と連結部3とが接続される。一方、回動部20と連結部3との接続を解除するには、係合部22をつまんで縮径させ、穴部26から引き抜けばよい。
【0034】
このように、ナット部材1に対して軸線Lまわり方向に独立して回動可能な回動部20を設けたことにより、この回動部20に接続された連結部3もナット部材1に対して軸線Lまわり方向に回動可能に接続された構成となるので、ナット部材1をボルト部材に締結するためにナット部材1を軸線Lまわりに回転しても、回動部20はナット部材1の回転とは連動しないので、連結部3がナット部材1に巻き付いたりするといった不都合の発生を回避することができる。
【0035】
なお、図8に示すように、ナット部材1(回動部20)と連結部30との間に、ナット部材1に対して連結部3を回動可能に接続する第2回動部40を設けてもよい。第2回動部40は、第1球状部41と、第2球状部42と、これら第1、第2球状部41、42を連結する棒状部43とを有している。そして、ナット部材1(回動部20)には、第1球状部41を回動可能に支持する第1球状空間部44が形成され、連結部3の一端部3Aには、第2球状部42を回動可能に支持する第2球状空間部45が形成されている。そして、この第2回動部40により、連結部3がナット部材1に対して図8中、矢印r2方向に回転される。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、締結部と第2部材とを接続する連結部を設けたので、作業者が締結部を落下させた場合でも、締結部は連結部を介して第2部材に支持されるので、落下した締結部を探したり拾ったりする手間が省ける。また、外した締結部を保管するための保管場所を新たに設定する必要もなくなる。したがって、整備・点検作業を含む作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の締結装置の一実施形態を示す概略斜視図である。
【図2】本発明に係る締結部を説明するための図であって、(a)は側面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
【図3】本発明に係る連結部を説明するための図であって、(a)は調整部材を示す図、(b)は縮小状態のリング部を備えた連結部を示す図、(c)は拡大状態のリング部を備えた連結部を示す図である。
【図4】本発明の締結装置の一実施径形態を示す概略斜視図である。
【図5】本発明の締結装置の他の実施形態を示す概略斜視図である。
【図6】本発明の締結装置の他の実施形態を示す側面図である。
【図7】図6のうち締結部と連結部との接続部分近傍を示す拡大断面図である。
【図8】本発明の締結装置の他の実施形態を示す側方断面図である。
【図9】従来の締結装置を示す図である。
【符号の説明】
1  ナット部材(締結部)
2  第2部材
3  連結部
3A  一端部
3B  他端部
7  凹部
8  第1ストラップ(第1調整部材)
9  第2ストラップ(第2調整部材)
12  第1リング部
13  第2リング部
20  回動部
30  紐状部材
40  第2回動部(回動部)
L  軸線
S  締結装置

Claims (8)

  1. 所定の第1部材と締結する締結部と、
    前記締結部にその一端部を接続し、他端部を前記第1部材とは別の第2部材に接続可能な連結部とを備えることを特徴とする締結装置。
  2. 前記締結部はナット部材であることを特徴とする請求項1記載の締結装置。
  3. 前記連結部は紐状部材を有することを特徴とする請求項1又は2記載の締結装置。
  4. 前記締結部は略柱状であり、その外周面に該締結部の軸線まわり方向に形成された凹部を有し、
    前記連結部は前記一端部に第1リング部を有し、
    前記第1リング部が前記凹部に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の締結装置。
  5. 前記締結部と前記連結部とは着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の締結装置。
  6. 前記第1リング部の大きさを変更可能な第1調整部材を備えることを特徴とする請求項4記載の締結装置。
  7. 前記連結部は前記他端部に第2リング部を有し、前記第2リング部の大きさを変更可能な第2調整部材を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の締結装置。
  8. 前記締結部に対して前記連結部を回動可能に接続する回動部を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載の締結装置。
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