JP2024014820A - 釣竿ハンドル及びこれを含む釣竿 - Google Patents

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Abstract

【課題】前方脚及び後方脚を有するリールを固定し、竿体とリアグリップに結合可能な釣竿ハンドルを提供する。【解決手段】釣竿ハンドル1000は、竿体2110に結合されるように構成された前方結合部1110と、長手方向に前方結合部から離隔されてリアグリップに結合されるように構成された後方結合部1120と、前方結合部の上端及び後方結合部の上端から下方に離隔されており、前方脚及び後方脚が安着される第1安着部1133を有し、前方結合部と後方結合部との間に限定され、前方脚を固定するように構成されたリール固定部1130と、第1安着部の上でリール固定部に結合され、後方脚を第1安着部に押して固定するように構成された押え機構1200と、第1安着部の下でリール固定部に埋設され、長手方向に連続してリール固定部の曲げ変形に抵抗するように構成された補強部材1300と、を含む。【選択図】図5

Description

本開示は、リールを固定する釣竿ハンドル及びこれを含む釣竿に関するものである。
釣り糸が巻かれるリール(reel)が釣竿の竿体に設けられる。リールは、リールを固定でき、竿体に取り付けられる用具によって釣竿の竿体に設けられる。
リールを固定する前記用具の一例として、パイプ状を有するパイプリールシート(pipe reel seat)が該技術分野に知られている。パイプリールシートは、パイプリールシートの前端から後端まで、パイプリールシートの長手方向に貫通している貫通孔を有する。釣竿の竿体がパイプリールシートの貫通孔に挿入及び結合され、パイプリールシートを竿体に取り付ける。パイプリールシートはリールをパイプリールシートの上側表面で固定する。
リールを固定する前記用具のもう1つの例であり、釣竿のハンドルとして用いられるオフセットハンドル(offset handle)が該技術分野に知られている。オフセットハンドルは両軸リールを用いる釣りに用いられることができ、両軸リールを固定するように機能する。ルアー(lure)をキャスティングして釣りを行う釣り人(angler)はオフセットハンドルを好む。
オフセットハンドルを側方から見た時、リールを固定するオフセットハンドルの部分は、竿体に結合されるオフセットハンドルの部分に対して下方に凹むように形成されている。即ち、オフセットハンドルを側方から見た時、オフセットハンドルは上端から下方に凹んだオフセット構造を有する。オフセットハンドルは、オフセット構造のために、パイプリールシートの前記貫通孔のような貫通孔を有しない。よって、オフセットハンドルはパイプリールシートの構造とは異なる構造を有する。また、オフセットハンドルのオフセット構造によって、オフセットハンドルはパイプリールシートのリール固定構造とは異なるリール固定構造を有する。
図1は従来技術によるオフセットハンドルが取り付けられた釣竿を示す側面図であり、図2は図1に示す釣竿が釣りの途中、負荷によって撓む例を示す側面図である。従来技術によるオフセットハンドルに関連して図1と図2を参照する。
オフセットハンドル(100)が釣竿(200)の竿体(210)に結合される。釣り糸(240)を巻いて放出するための両軸リール(230)がオフセットハンドル(100)に取り付けられる。両軸リール(230)は前方脚(231)と後方脚(232)を有し、前方脚(231)と後方脚(232)はオフセットハンドル(100)への取り付けのために機能する。
オフセットハンドル(100)は後方脚(232)を固定するフードを有するハンドルボディ(110)を含む。オフセット構造によって、両軸リール(230)の下に位置するハンドルボディ(110)の部分は厚さを有する。オフセットハンドル(100)は、押え部材(121)とネジ(122)によって前方脚(231)を固定する。ネジ(122)はハンドルボディ(110)を下方から上方に貫いて押え部材(121)に結合される。従って、ネジ(122)のヘッドがハンドルボディ(110)の下面から下方に突出する。釣り人がオフセットハンドル(100)を握る時、ネジ(122)のヘッドが釣り人の人差し指と中指に必然的に接触する。従って、釣り人はオフセットハンドル(100)を握った手に違和感を覚えながら釣りをしなければならない。
図2に示すように、釣りの途中、負荷が釣り糸(240)を介して釣り糸ガイド(220)、竿体(210)及び両軸リール(230)に加えられ、竿体(210)は負荷によって撓む。また、矢印(A)で示すように、両軸リール(230)に加えられた負荷は各脚(231、232)の先端を介してオフセットハンドルのハンドルボディ(110)に加えられ、ハンドルボディ(110)は負荷によって変形され得る。
オフセットハンドルのハンドルボディ(110)は、パイプリールシートに形成される前述の貫通孔を有しない。竿体(210)はオフセットハンドルのハンドルボディ(110)を貫通しない。よって、釣りの途中に加えられる負荷によって、十分な強度を有しないハンドルボディ(110)の部分が変形またはせん断破壊され得る。
ハンドルボディ(110)の変形または破壊を防止するために、オフセットハンドルのハンドルボディ(110)が金属材料からなることができる。しかし、金属材料からなるハンドルボディはオフセットハンドルの重量を増加させ、冬期に釣り人に冷たい感触を与える。ハンドルボディの変形または破壊を防止するために、両軸リールの下に位置するハンドルボディ部分の厚さまたはフード付近のハンドルボディ部分の厚さが増加され得る。また、ネジ(122)がハンドルボディ(110)を貫く部分が負荷によって変形または破壊されないように、ネジが貫くハンドルボディの部分の厚さが増加され得る。しかし、厚い部分を有するハンドルボディは釣り人がオフセットハンドルを扱いにくくする。
日本実用新案出願公告第1974-046557号 米国特許公報第2,583,909号 日本特許公報第6824046号
開示された実施例は前述した従来技術の問題のうち少なくとも1つを解決した釣竿ハンドルを提供する。本開示の一実施例は、樹脂材料からなって軽量を有し、釣り人に冬期に冷たい感触を与えない釣竿ハンドルを提供する。本開示の一実施例は、スリムな形状と十分な強度を有する釣竿ハンドルを提供する。本開示の一実施例は、釣り人の指に違和感を与えない釣竿ハンドルを提供する。本開示の一実施例は、多様なリールの脚に対応できる釣竿ハンドルを提供する。本開示の一実施例は、前述した釣竿ハンドルを含む釣竿を提供する。
開示された実施例の一側面は、釣竿の一部を構成してリールを固定する釣竿ハンドルに関連する。一実施例による釣竿ハンドルは、前方脚及び後方脚を有するリールを固定し、竿体とリアグリップに結合可能である。釣竿ハンドルは、前方結合部と、後方結合部と、リール固定部と、押え機構と、補強部材と、を含む。前方結合部は竿体に結合されるように構成される。後方結合部は、長手方向に前方結合部から離隔されており、リアグリップに結合されるように構成される。リール固定部は前方脚及び後方脚が安着される第1安着部を有する。第1安着部は前方結合部の上端及び後方結合部の上端から下方に離隔されている。リール固定部は前方結合部と後方結合部との間に限定され、前方脚を固定するように構成される。押え機構は、第1安着部の上でリール固定部に結合され、後方脚を第1安着部に押して固定するように構成される。補強部材は第1安着部の下でリール固定部に埋設される。補強部材は長手方向に連続してリール固定部の曲げ変形に抵抗するように構成される。
一実施例において、補強部材は繊維強化プラスチックからなる補強パイプであってもよい。
一実施例において、リール固定部は、第1安着部の下から長手方向にリール固定部を貫く挿入孔を有し、補強部材は挿入孔に挿入及び嵌合されるように構成される。
一実施例において、リール固定部は、第1安着部の前端に形成されて前方脚を収容する前方フードを有し、押え機構は、長手方向に前方フードと離隔されており、後方脚を収容する後方フードを有する。補強部材は、前方フードの前端と後方フードの後端との間の長さより長い長さを有する。
一実施例において、前方結合部は、釣竿ハンドルの前端から後方に形成され、リール固定部の前端面を形成する後端を有する前方結合孔を含む。後方結合部は、釣竿ハンドルの後端から前方に形成され、リール固定部の後端面を形成する前端を有する後方結合孔を含む。補強部材はリール固定部の前端面と後端面との間の距離より短い長さを有する。
一実施例において、押え機構は、後方脚を第1安着部に押すように構成された押え部材と、押え部材を上から下に通過してリール固定部に締結されて押え部材をリール固定部に固定させる押えネジとを含む。
一実施例において、押え部材は、後方脚を押す押え部と、長手方向に直交する幅方向に配置された回転軸部とを含む。押えネジが通過する通過孔が押え部に貫通されている。リール固定部は第2安着部とスリット部を含む。第2安着部は、押えネジが締結される締結孔を有し、第1安着部から後方に延長する。押え部材が第2安着部に安着される。スリット部は第2安着部の上に位置し、回転軸部が移動及び回転可能にスリット部に嵌合される。押え部材は、押え部が第1安着部から上方に離隔される開き位置と、押え部が後方脚を第1安着部に押す閉じ位置へ、回転軸部を中心として回転可能にリール固定部に結合される。
一実施例において、押え部は、第1安着部に接触可能な第1下面と、第1下面に対して上方に曲がった第2下面と、第2下面に対して下方に曲がって通過孔の下端が位置する第3下面と、を有する。第2安着部は、第1安着部から上方に突出して延長する第1接触面と、第1接触面から後方に延長し、締結孔の上端が位置する第2接触面とを有する。第1接触面は押え部の第2下面と相互補完的に接触可能であり、第2接触面は押え部の第3下面と相互補完的に接触可能である。
一実施例において、締結孔は、補強部材から上方に離隔されており、閉鎖された下端を有する。
一実施例において、押えネジはヘッド部とシャンク部を含む。ヘッド部は押え部の上面を押す。シャンク部はヘッド部から延長して締結孔に結合される。押えネジの回転によってシャンク部が締結孔に結合されるに伴い、ヘッド部が押え部を押して押え部材をリール固定部に固定させる。
一実施例において、押えネジは、押えネジの回転のために操作されるように、ヘッド部に回転可能に結合されるヘッドハンドルを有する。
一実施例において、開き位置における押え部材の開き角度は第1安着部に対して0度超25度以下の範囲内にある。
一実施例において、リール固定部は押え機構を収容するリセスを有する。リセスは前方結合部の上端及び後方結合部の上端から下方に凹んでいる。
一実施例において、前方結合部、後方結合部及びリール固定部は一体に形成されて熱可塑性樹脂からなる。
開示された実施例のもう一つの側面は釣竿に関連している。
一実施例による釣竿は、竿体と、竿体の後端に結合される前述した実施例による釣竿ハンドルと、釣竿ハンドルの後端に結合されるリアグリップとを含む。
一実施例による釣竿ハンドルにおいて、リールの脚を押して固定するための押え機構は第1安着部の下に配置されず、繊維強化プラスチックからなるパイプのような補強部材が第1安着部の下でリール固定部の内部に配置される。従って、一実施例による釣竿ハンドルは、軽量かつスリムな形状を有し、変形またはせん断破壊を防止できる十分な強度を確保することができる。
一実施例による釣竿ハンドルにおいて、押え機構はリール固定部の上側に配置され、押え部材を用いる小型の機構として構成され得る。従って、補強部材は第1安着部の下でリール固定部の全体に埋設され得、釣竿ハンドルは、軽量かつスリムな形状と十分に確保された強度を有することができる。
一実施例による釣竿ハンドルにおいて、押え機構の押え部材は回転によって上方に開放される。よって、一実施例による釣竿ハンドルは多様なリールの脚を固定するように機能することができる。
従来技術によるオフセットハンドルが取り付けられた釣竿の一部を示す側面図である。 図1に示す釣竿が釣りの途中に撓む例を示す側面図である。 一実施例による釣竿ハンドルを含む、一実施例による釣竿を示す側面図である。 リールが一実施例による釣竿ハンドルに固定されているのを示す、図3の拡大図である。 一実施例による釣竿ハンドルを示す斜視図である。 一実施例による釣竿ハンドルを示すもう一つの斜視図である。 図5に示す釣竿ハンドルの側面図である。 図5に示す釣竿ハンドルの平面図である。 図5に示す釣竿ハンドルの底面図である。 図5に示す釣竿ハンドルの背面図である。 図5に示す釣竿ハンドルの正面図である。 図5に示す釣竿ハンドルの分解斜視図である。 図5の13-13線に沿って取った断面図である。 押え機構の回転を示す、図5に示す釣竿ハンドルの斜視図である。 一実施例による釣竿ハンドルを示す分解側面図である。 一実施例による釣竿ハンドルのハンドルボディと押え機構を示す分解斜視図である。 図5の17-17線に沿って取った断面図である。 一実施例による釣竿ハンドルにおける押え部材を示す平面図である。 図18の19-19線に沿って取った断面図である。 図18に示す押え部材の背面図である。 図18に示す押え部材の正面図である。 一実施例による釣竿ハンドルにおける押えネジを示す分解斜視図である。 一実施例による釣竿ハンドルにおける押えネジを示す側面図である。 一実施例による釣竿ハンドルにおける押えネジを示すもう一つの側面図である。 一実施例による釣竿ハンドルのハンドルボディを示す平面図である。 図25に示すハンドルボディの側面図である。 図25に示すハンドルボディの背面図である。 図25の28-28線に沿って取った断面図である。 図26の29-29線に沿って取った断面図である。 一実施例により押え機構がリール固定部に結合される過程における第1例を示す断面図である。 一実施例により押え機構がリール固定部に結合される過程における第2例を示す断面図である。 一実施例により押え機構がリール固定部に結合される過程における第3例を示す断面図である。 一実施例により押え機構がリール固定部に結合される過程における第4例を示す断面図である。 一実施例により押え機構がリール固定部に結合される過程における第5例を示す断面図である。 一実施例により押え機構がリール固定部から分離される過程における第1例を示す断面図である。 一実施例により押え機構がリール固定部から分離される過程における第2例を示す断面図である。 一実施例によりリールが釣竿ハンドルに取り付けられる過程における第1例を示す側面図である。 一実施例によりリールが釣竿ハンドルに取り付けられる過程における第2例を示す側面図である。 一実施例によりリールが釣竿ハンドルに取り付けられる過程における第3例を示す側面図である。 一実施例によりリールが釣竿ハンドルから分離される過程における第1例を示す側面図である。 一実施例によりリールが釣竿ハンドルから分離される過程における第2例を示す断面図である。 一実施例による釣竿ハンドルに対して行なわれた荷重試験を例示する側面図である。
本開示の実施例は、本開示の技術的思想を説明する目的で例示されたものである。本開示による権利範囲が、以下に提示される実施例やこれらの実施例に関する具体的説明で限定されるものではない。
本開示に用いられる全ての技術的用語及び科学的用語は、異なって定義されない限り、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者に一般に理解される意味を有する。本開示に用いられる全ての用語は、本開示をさらに明確に説明する目的で選択されたものであり、本開示による権利範囲を制限するために選択されたものではない。
本開示で用いられる「含む」、「備える」、「有する」等のような表現は、当該表現が含まれる語句または文章で異なって言及されない限り、他の実施例を含む可能性を内包する開放形用語(open-ended terms)として理解されるべきである。
本開示で記述された単数形の表現は、異なって言及しない限り、複数形の意味を含み得、これは請求の範囲に記載された単数形の表現にも同様に適用される。
本開示で用いられる「第1」、「第2」等の表現は、複数の構成要素を相互に区分するために用いられ、当該構成要素の順序または重要度を限定するものではない。
本開示において、ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いたり、「結合されて」いると言及される場合、前記ある構成要素が前記他の構成要素に直接的に連結されるか結合され得るものとして、または新たな他の構成要素を介して連結されるか結合され得るものとして理解されるべきである。
本開示で記載される寸法と数値は、記載された寸法と数値のみに限定されるものではない。異なって特定されない限り、このような寸法と数値は、記載された値及びこれを含む同等の範囲を意味するものとして理解され得る。
本開示で用いられる、「前方」と「前」の方向用語は釣竿の先端(tip)を向く方向を意味し、「後方」と「後」の方向用語は釣竿の後端(butt)を向く方向を意味する。例えば、図3に示す矢印(FD)は釣竿の先端(tip)を向く前方方向を指し、図3に示す矢印(RD)は釣竿の後端(butt)を向く後方方向を指す。本開示で用いられる、「上方」、「上」等の方向用語と「下方」、「下」等の方向用語は添付した図面における上方と下方に基づく。
以下、添付の図面を参照し、実施例を説明する。添付の図面において、同一または対応する構成要素には同一の参照符号が付与されている。また、以下の実施例の説明において、同一または対応する構成要素を重複して記述することが省略され得る。しかし、構成要素に関する記述が省略されても、そのような構成要素がある実施例に含まれないものとして意図されはしない。
図3は、一実施例による釣竿ハンドルを含む、一実施例による釣竿を示す側面図である。図4は、リールが一実施例による釣竿ハンドルに固定されているのを示す、図3の拡大図である。図3と図4を参照する。
釣竿(2000)は、釣りの途中で弾力的に変形でき、細長い形状を有する竿体(2100)を含む。釣竿(2000)は1つの竿体または複数の竿体を含むことができる。前記竿体はパイプ状の部品、または、円柱状の部品であってもよい。
図3に示す釣竿(2000)は第1竿体(2110)と第2竿体(2120)を含む。一例として、第2竿体(2120)の後端部が第1竿体(2110)の前端部に嵌合される形で、第1竿体(2110)と第2竿体(2120)が連結されることができる。第1竿体(2110)は第2竿体(2120)の後端部に嵌合される継手部(2111)を有することができる。他の例として、実施例による釣竿は、テレスコピック(telescopic)方式で連結される複数の竿体を含むこともできる。
釣竿(2000)は、釣竿のバット側の部分を形成するリアグリップ(rear grip)(2130)を含むことができる。釣り人は釣りの途中でリアグリップ(2130)を握ることができる。リアグリップ(2130)が釣竿の竿体の一部になり得る。
釣竿(2000)は第1竿体(2110)と第2竿体(2120)に取り付けられる複数の釣り糸ガイド(2200)を含むことができる。釣り糸ガイド(2200)は、釣り糸が通過できるガイドリングと前記ガイドリングを支持して竿体に取り付けられるフレームを含むことができる。釣り糸ガイド(2200)は、仕掛けをキャスティングする時にリールから放出されるか、魚を釣り上げる時にリールに巻かれる釣り糸を案内する。
釣竿(2000)は本開示の一実施例による釣竿ハンドル(1000)を含む。釣竿ハンドル(1000)はその前端部で第1竿体(2110)の後端部に連結され得、リアグリップ(2130)の前端部が釣竿ハンドル(1000)の後端部に連結され得る。釣竿ハンドル(1000)はリール(2300)を固定して支持するように構成される。釣り人は、片手で釣竿ハンドル(1000)を握った状態で、もう片方の手でリール(2300)を操作することができる。従って、釣竿ハンドル(1000)は、釣り人が手で握る部品として機能し、リールを釣竿に設けるための部品として機能する。
リール(2300)が釣竿ハンドル(1000)の上側に取り付けられる。一例として、釣竿ハンドル(1000)に取り付けられるリール(2300)は両軸リールであってもよい。両軸リールでは、釣り糸を巻くスプールの回転シャフトが竿体に直交するように配置され、前記回転シャフトはその両側で支持される。
リール(2300)は釣竿ハンドル(1000)への取り付けのための一対の脚を有する。図4に示すように、前記一対の脚は、互いに反対方向に延長する前方脚(2310)と後方脚(2320)からなる。前方脚(2310)は前方方向(FD)に延長し、後方脚(2320)は後方方向(RD)に延長する。釣竿ハンドル(1000)が前方及び後方脚(2310,2320)を解除可能に固定し、リール(2300)を釣竿ハンドル(1000)に取り付ける。
図5は一実施例による釣竿ハンドルを示す斜視図である。図6は一実施例による釣竿ハンドルを示すもう一つの斜視図である。図7~図11はそれぞれ、図5に示す釣竿ハンドルの側面図、平面図、底面図、背面図及び正面図である。図5~図11を参照する。
一実施例による釣竿ハンドル(1000)において、釣竿ハンドルの前端部は竿体(例えば、図3に示す竿体(2110))に結合されるように構成されており、釣竿ハンドルの後端部はリアグリップ(例えば、図3に示すリアグリップ(2130))に結合されるように構成されている。釣竿ハンドルの前端部と後端部は円筒状に形成されている。前端部と後端部の間の釣竿ハンドルの中間部の一部は、前端部の上端及び後端部の上端より低く位置しており、前端部の上端及び後端部の上端からオフセットされている。よって、一実施例による釣竿ハンドル(1000)はオフセットハンドル(offset handle)として用いられることができる。
一実施例による釣竿ハンドル(1000)は、前方結合部(1110)と、後方結合部(1120)と、リール固定部(1130)とを含む。リール固定部(1130)はリール(例えば、図4に示すリール(2300))を固定する部分であり、リールの前方脚(例えば、図4に示す前方脚(2310))を固定する。一実施例による釣竿ハンドル(1000)は押え機構(1200)を含み、押え機構(1200)はリールの後方脚(例えば、図4に示す後方脚(2320))を固定する。一実施例による釣竿ハンドル(1000)は、リール固定部(1130)の曲げ変形に抵抗するように構成された補強部材(1300)を含む。
前方結合部(1110)、後方結合部(1120)、およびリール固定部(1130)は、一実施例による釣竿ハンドル(1000)のハンドルボディ(1100)を構成する。ハンドルボディ(1100)は釣竿ハンドルの基礎の部分になる。一例として、釣り人はハンドルボディ(1100)のリール固定部(1130)を親指以外の4つの指で握ることができる。前方結合部(1110)、後方結合部(1120)、およびリール固定部(1130)が一体に形成されてハンドルボディ(1100)を構成する。ハンドルボディ(1100)は、例えば、熱可塑性樹脂からなり、射出成形によって製造され得る。熱可塑性樹脂からなるハンドルボディ(1100)は軽量を有し、釣り人に冷たい感触を与えない。
釣竿ハンドル(1000)は、ハンドルボディ(1100)の中間部から下方に斜めに突出するトリガー(trigger)(1190)を有する。トリガー(1190)が釣り人の指の間に挿入され、釣竿ハンドルが釣り人の手に固く握られることができる。
押え機構(1200)はリールの後方脚をハンドルボディ(1100)に固定するかクランピングするように構成される。押え機構(1200)はリール固定部(1130)の後方上側に配置され、リール固定部(1130)に分離可能かつ移動可能に結合される。リールが釣竿ハンドル(1000)に取り付けられる時、押え機構(1200)はリールの後方脚をリール固定部(1130)に圧迫して固定することができる。
図12は図5に示す釣竿ハンドルの分解斜視図である。図13は図5の13-13線に沿って取った断面図である。図14は、押え機構の回転を示す、一実施例による釣竿ハンドルの斜視図である。図5、図6、及び図12~図14を参照する。
一実施例による釣竿ハンドル(1000)はその一部上にリールを安着させるように形成され、リールを固定して支持するように構成されている。釣竿ハンドル(1000)は釣竿ハンドルの長手方向(LD)に離隔された前端(1101)と後端(1102)を有する。釣竿ハンドルの長手方向(LD)は、釣竿の前方方向または後方方向と平行な方向を意味し得る。
釣竿ハンドル(1000)は、竿体と釣竿ハンドルの結合のために機能して前端(1101)を有する前方結合部(1110)を含む。前方結合部(1110)は竿体(2110)(図3参照)に結合されるように構成される。釣竿ハンドル(1000)は、リアグリップと釣竿ハンドルの結合のために機能して後端(1102)を有する後方結合部(1120)を含む。後方結合部(1120)はリアグリップ(2130)(図3参照)に結合されるように構成される。後方結合部(1120)は長手方向(LD)に前方結合部(1110)から離隔されている。釣竿ハンドル(1000)はリールを固定するためのリール固定部(1130)を含み、リール固定部(1130)は長手方向(LD)に沿って前方結合部(1110)と後方結合部(1120)との間に限定される。
前方結合部(1110)は、釣竿ハンドルの前端(1101)から釣竿ハンドルの後端に向かって後方に形成された前方結合孔(1111)を含む。前方結合孔(1111)は長手方向(LD)に所定の深さで形成されている。前方結合孔(1111)の前端は釣竿ハンドルの前端(1101)において開口として形成されている。図3に示す第1竿体(2110)の後端部が前方結合孔(1111)に挿入及び嵌合されることができる。前方結合孔(1111)に嵌合された第1竿体(2110)の後端部は接着剤によって前方結合孔(1111)に結合されることができる。前方結合孔(1111)は、前端(1101)から前方結合孔の深さだけ後方方向に離隔されている後端を有し、前方結合孔(1111)の後端がリール固定部(1130)の前端面(1131)を形成する。前方結合孔(1111)の内周面は、長手方向(LD)に形成された複数の溝(1112)を有することができる。
後方結合部(1120)は、釣竿ハンドル(1000)の後端(1102)から釣竿ハンドルの前端に向かって前方に形成された後方結合孔(1121)を含む。後方結合孔(1121)は長手方向(LD)に所定の深さで形成されている。後方結合孔(1121)の後端は釣竿ハンドルの後端(1102)において開口として形成されている。図3に示すリアグリップ(2130)の前端部が後方結合孔(1121)に挿入及び嵌合されることができる。後方結合孔(1121)に嵌合されたリアグリップ(2130)の前端部は接着剤によって後方結合孔(1121)に結合されることができる。後方結合孔(1121)は、後端(1102)から後方結合孔の深さだけ前方方向に離隔されている前端を有し、後方結合孔(1121)の前端がリール固定部(1130)の後端面(1132)を形成する。後方結合孔(1121)の内周面は、長手方向(LD)に形成された複数の溝(1122)を有することができる。
リール固定部(1130)は、前方結合孔(1111)の後端となる前端面(1131)と後方結合孔(1121)の前端となる後端面(1132)との間に限定される、釣竿ハンドル(1000)(または、ハンドルボディ(1100))の部分であり得る。リール固定部(1130)は、長手方向(LD)に沿って形成される第1安着部(1133)を有する。第1安着部(1133)は平らな表面または凸曲面として形成され得る。リールがリール固定部(1130)に固定される時、リールの前方脚及び後方脚が第1安着部(1133)に安着される。
一実施例の釣竿ハンドル(1000)において、リール固定部(1130)は上端から下方に凹んだリセス(1134)を有する。釣竿ハンドルを側方から見た時、または釣竿ハンドルの側面図において(図7参照)、リセス(1134)は前方結合部(1110)の上端及び後方結合部(1120)の上端から下方に凹むように形成されている。リセス(1134)の底面が第1安着部(1133)を形成する。釣竿ハンドルを側方から見た時(図7参照)または釣竿ハンドルを上方から見た時(図8参照)、リセス(1134)は連続するエッジを有する。リセス(1134)は円弧状の前端エッジ(1135)と、C字状の後端エッジ(1136)と、一対の側端エッジ(1137)とを有する。リールが釣竿ハンドルに取り付けられる時、リールの前記前方脚は前端エッジ(1135)を通過する。後端エッジ(1136)は後方結合部(1120)の上端より低いように湾曲しており、押え機構(1200)の一部を取り囲むか、前記一部の下に位置する。押え機構(1200)の残りの一部は側端エッジ(1137)の間に位置する。従って、リセス(1134)はその後端付近で押え機構(1200)を収容する。
図5、図6及び図13を参照すると、第1安着部(1133)は、前方結合部(1110)の上端及び後方結合部(1120)の上端から下方に離隔されている。詳しくは、第1安着部(1133)は、前方結合部(1110)を形成する前方結合孔(1111)の上端及び後方結合部(1120)を形成する後方結合孔(1121)の上端の下に位置する。第1安着部の位置に関連し、前方結合孔(1111)の上端を過ぎて長手方向(LD)に平行な第1仮想水平線(HL1)と、後方結合孔(1121)の上端を過ぎて長手方向(LD)に平行な第2仮想水平線(HL2)を仮定することができる。第1仮想水平線(HL1)と第2仮想水平線(HL2)は垂直方向に離隔することができ、または同一線上にあり得る。図13を参照すると、第1仮想水平線(HL1)が第2仮想水平線(HL2)の下に位置する。第1安着部(1133)は第1仮想水平線(HL1)及び第2仮想水平線(HL2)の下に位置する。よって、第1安着部(1133)は前方結合部(1110)の上端と後方結合部(1120)の上端に対して下方にオフセット(offset)されている。このような第1安着部(1133)の位置によって、リールの前方脚及び後方脚が釣竿ハンドルの上端から下方に、または、前方結合部(1110)の上端及び後方結合部(1120)の上端から下方にオフセットされた状態で、リールがリール固定部(1130)に取り付けられることができる。
リール固定部(1130)はリールの前方脚を固定するように構成される。これと関連し、リール固定部(1130)はリールの前方脚を収容する前方フード(1140)を有する。リールがリール固定部に取り付けられる時、リールの前方脚が前方フード(1140)に挿入される。図13を参照すると、前方フード(1140)は前方結合部(1110)の後方に位置し、第1安着部(1133)の前端に形成される。前方フード(1140)は第1安着部(1133)とリセスの前端エッジ(1135)との間の空間として形成され、リールの前方脚の端部を覆うように形成される。前方フード(1140)は後方方向に開放されている。前方フード(1140)の内部空間は前方方向に狭くなるように形成され、前方フード(1140)は閉鎖された前端(1141)を有する。
押え機構(1200)は、前方結合部(1110)、後方結合部(1120)及びリール固定部(1130)が形成するハンドルボディ(1100)から独立している構成要素である。押え機構(1200)は第1安着部(1133)の上に配置される。押え機構(1200)はリールの後方脚を第1安着部(1133)に押して固定するように構成される。
押え機構(1200)は第1安着部(1133)の後端付近に位置する。一実施例において、押え機構(1200)は、第1安着部(1133)に近接するか、第1安着部(1133)から遠くなるように、リール固定部(1130)に上下に回転可能に結合される。詳しくは、押え機構(1200)は、後方脚が第1安着部(1133)上に安着できるようにする開き位置と、後方脚を圧迫して後方脚をリール固定部(1130)に固定及びクランピングする閉じ位置に回転可能なように、リール固定部(1130)に結合される。図14を参照すると、押え機構(1200)が前記開き位置に第1安着部(1133)から上方に回転された時、後方脚が第1安着部(1133)上に安着されることができる。後方脚が第1安着部(1133)に安着した後、押え機構(1200)が前記閉じ位置に回転してリール固定部(1130)に固定されるに伴い、押え機構(1200)が後方脚を第1安着部(1133)に押して後方脚を固定することができる。
押え機構(1200)は後方脚の端部を覆うように形成された後方フード(1210)を有する。後方フード(1210)は長手方向(LD)に前方フード(1140)と離隔されている。後方フード(1210)は、前方フード(1140)を向く押え機構(1200)の前端部に位置する。後方フード(1210)は、押え機構(1200)が第1安着部(1133)上に位置する時、押え機構(1200)と第1安着部(1133)の間の空間として形成される。従って、第1安着部(1133)は前方フード(1140)と後方フード(1210)との間でリール固定部(1130)に形成される。
図13と図14を参照すると、後方フード(1210)は前方方向に開放されている。後方フード(1210)の内面は後方方向に狭くなるように形成される。従って、押え機構(1200)が第1安着部(1133)に回転して後方脚を押して固定する時、後方フード(1210)が後方脚を上から下に覆って、後方フード(1210)は後方方向における閉鎖された後端(1211)を有する。後方フード(1210)の内面は、段階的に狭くなるように形成されている複数の内面を含むこともできる。
補強部材(1300)がハンドルボディ(1100)のリール固定部(1130)に配置される。補強部材(1300)は釣竿ハンドル(1000)の曲げ変形(例えば、リール固定部(1130)の曲げ変形)に抵抗して釣竿ハンドル(1000)の曲げ強度を補強する。補強部材(1300)は、切れた部分がないように長手方向(LD)に連続する1つの部品であってもよい。補強部材(1300)は第1安着部(1133)の下でリール固定部(1130)に埋設されるようにリール固定部(1130)に配置される。従って、図13に示すように、リール固定部(1130)は第1安着部(1133)と補強部材(1300)を垂直方向に離隔させる離隔部(1138)を有する。
一実施例において、補強部材(1300)は、パイプ状に形成された補強パイプであってもよい。補強パイプとして形成される補強部材(1300)は、その内部に補強部材の長手方向に貫通しているボア(1310)を有する。従って、補強部材(1300)は軽量を有する。他の例として、補強部材(1300)は中が空いていない円柱状を有することもできる。また他の例として、補強部材(1300)は多角形の横断面形状を有する柱状を有することもできる。
補強部材(1300)は曲げ強度が高くて軽量な材料からなり得る。補強部材(1300)はプラスチック材料からなり得る。補強部材(1300)は、カーボン繊維またはガラス繊維に熱硬化性樹脂を含浸させた繊維強化プラスチック(fiber reinforced plastic)からなり得る。
補強部材(1300)はリール固定部(1130)に挿入及び嵌合される方式でリール固定部(1130)に結合されることができる。または、補強部材(1300)は釣竿ハンドルのハンドルボディを成形する時にリール固定部に埋設されることもできる。
一実施例において、補強部材(1300)は、リール固定部(1130)に形成された挿入孔(1170)に挿入及び嵌合されるように構成される。リール固定部(1130)は、後方結合部(1120)から前方結合部(1110)に、または、前方結合部(1110)から後方結合部(1120)に、リール固定部(1130)を長手方向(LD)に貫く挿入孔(1170)を有する。挿入孔(1170)は補強部材(1300)の横断面形状に対応する横断面形状を有することができる。挿入孔(1170)は、リール固定部(1130)の内部で第1安着部(1133)の下に形成されており、第1安着部(1133)から分離されている。挿入孔(1170)はリール固定部の離隔部(1138)により第1安着部(1133)から下方に分離されている。
挿入孔(1170)の前端と後端は開放されている。挿入孔(1170)の後端は、リール固定部(1130)の後端面(1132)(後方結合孔(1121)の前端)において開口として形成されている。挿入孔(1170)の前端は、リール固定部(1130)の前端面(1131)(前方結合孔(1111)の後端)において開口として形成されている。挿入孔(1170)はその前端に貫通孔(1171)を有する。貫通孔(1171)は補強部材(1300)の直径より非常に小さい直径を有する。これにより、貫通孔(1171)の縁に沿って形成されるリール固定部の部分が隔離部(1139)となり、隔離部(1139)は挿入孔(1170)と前方結合部(1110)を互いに隔離させることができる。隔離部(1139)は、前方結合部(1110)と竿体を接着させる時、接着剤が挿入孔(1170)に入るのを防止し、ハンドルボディの重さの増加を防止することができる。補強部材(1300)は挿入孔(1170)の後端から前端に向かって挿入孔(1170)に挿入されることができる。補強部材(1300)が挿入孔(1170)に挿入される時、隔離部(1139)により囲まれた貫通孔(1171)を介して挿入孔(1170)の中の空気が排出されることができ、補強部材(1300)の挿入が容易になることができる。
補強部材(1300)は、リール固定部の前端面(1131)とリール固定部の後端面(1132)との間の距離に対応する長さ(L)を有することができる。または、補強部材(1300)は、リール固定部の前端面(1131)とリール固定部の後端面(1132)との間の距離より短い長さ(L)を有することができる。または、補強部材(1300)は前方フード(1140)の前端(1141)と後方フード(1210)の後端(1211)との間の距離より長い長さ(L)を有することができる。
図13を参照すると、補強部材(1300)の長さ(L)は、第1距離(D1)、第2距離(D2)、および第3距離(D3)の合計であり得る。第1距離(D1)は前方フード(1140)の前端(1141)とリール固定部(1130)の前端面(1131)との間の距離であり得る。挿入孔(1170)が前記貫通孔(1171)を有する例においては、第1距離(D1)は前方フードの前端(1141)と隔離部(1139)の後端との間の距離であり得る。第2距離(D2)は前方フード(1140)の前端(1141)と後方フード(1210)の後端(1211)との間の距離であり得る。第3距離(D3)は後方フード(1210)の後端(1211)とリール固定部(1130)の後端面(1132)との間の距離であり得る。または、補強部材(1300)の長さ(L)は第2距離(D2)より大きくてもよい。または、補強部材(1300)の長さ(L)は、第2距離(D2)より大きく、第1距離(D1)、第2距離(D2)、および第3距離(D3)の合計より小さくてもよい。この場合、補強部材(1300)の前端は第1距離(D1)の範囲内にあり得、補強部材(1300)の後端は第3距離(D3)の範囲内にあり得る。
押え機構(1200)はリール固定部(1130)の後方上側に位置し、小型の装置として構成され得る。押え機構(1200)は第1安着部(1133)の下でリール固定部(1130)の内部に存在しない。従って、軽量の補強部材(1300)が押え機構(1200)と干渉されることなく、リール固定部(1130)の全体にわたって、リール固定部(1130)に埋設される形態で、リール固定部(1130)に結合されることができる。従って、釣竿ハンドル(1000)は軽量かつスリムな形状を有することができ、リール固定部(1130)における変形やせん断破壊を防止できる十分な強度を確保することができる。押え機構(1200)がリール固定部(1130)の後方に位置するので、リールから前方に放出される釣り糸は押え機構(1200)に引っかからない。押え機構(1200)がリール固定部(1130)の上側に位置するので、押え機構(1200)は釣り人の人差し指と中指に接触せず、釣り人はリールの脚を固定する部品による違和感を覚えない。
一実施例において、釣竿ハンドル(1000)は、リール固定部(1130)に埋設された補強部材(1300)を覆う蓋(1180)を含むことができる。蓋(1180)は、後方結合孔(1121)の形状に対応する外形を有することができ、補強部材(1300)のボア(1310)と連通する開口(1181)を有することができる。蓋(1180)は後方結合孔(1121)に挿入及び嵌合され、リール固定部の後端面(1132)を覆うことができる。
図15は一実施例による釣竿ハンドルを示す分解側面図である。図16は一実施例による釣竿ハンドルのハンドルボディと押え機構を示す分解斜視図である。図17は図5の17-17線に沿って取った断面図である。図18~図21はそれぞれ、押え機構の押え部材を示す、平面図、断面図、背面図及び正面図である。図22は押え機構の押えネジを示す分解斜視図であり、図23と図24は押え機構の押えネジを示す側面図である。図25~図27はそれぞれ、一実施例による釣竿ハンドルのハンドルボディを示す平面図、側面図、背面図である。図28は図25の28-28線に沿って取った断面図であり、図29は図26の29-29線に沿って取った断面図である。図15~図29を参照し、押え機構及び押え機構とリール固定部間の結合が説明される。
図15~図17を参照する。押え機構(1200)は補強部材(1300)の上に位置し、補強部材(1300)と接触しない。一実施例によると、押え機構(1200)は、押え部材(1220)と、押えネジ(1230)を含む。
押え部材(1220)はリール固定部(1130)に回転可能に結合され、第1安着部(1133)の上に配置される。リールの後方脚を収容する後方フード(1210)が押え部材(1220)に形成されている。よって、押え部材(1220)は後方脚を第1安着部(1133)に押すように構成される。押えネジ(1230)は押え部材(1220)を上から下に通過してリール固定部(1130)に分離可能に締結される。押えネジ(1230)がリール固定部(1130)に締結されれば、後方フード(1210)が前記後方脚を第1安着部(1133)に圧迫して固定するように、押えネジ(1230)が押え部材(1220)をリール固定部(1130)に固定及びクランピングさせる。このように、押え機構(1200)は、第1安着部(1133)の上から後方脚を押すように回転可能な押え部材(1220)と、押え部材(1220)を固定及びクランピングさせるように上から下にリール固定部(1130)に結合される押えネジ(1230)とを含み、小型化された装置として構成され得る。
図16と図18~図21を参照する。押え部材(1220)は、リールの後方脚を押す押え部(1221)と、押え部材の回転軸として機能する回転軸部(1227)とを含む。後方フード(1210)は押え部(1221)の下面に形成されている。従って、押え部(1221)はその下面から後方脚を押すように構成されている。押え部材(1220)において回転軸部(1227)は後方フード(1210)の反対側に配置される。回転軸部(1227)は長手方向(LD)に直交する幅方向(WD)に配置される。
押え部材(1220)を側方から見た時、または押え部材(1220)の側面図において(図19参照)、押え部(1221)は前方及び下方の間の斜め方向に曲がるように形成されている。従って、押え部材を側方から見た時、押え部(1221)はL字状、V字状、または、所定の角度に曲がった形状を有する。押え部(1221)の前述した形状により、押え部(1221)の下面はL字状、V字状、または、所定の角度に曲がった形状を有する。後方フード(1210)の開放端は押え部(1221)の前端面に位置し、後方フード(1210)の後端(1211)は押え部(1221)の下面に位置する。
一実施例において、押え部(1221)の下面は、第1安着部(1133)に接触可能な第1下面(1222)と、第1下面(1222)から後方方向に延長し、第1下面(1222)に対して上方に曲がった第2下面(1223)と、第2下面(1223)から後方方向に延長して第2下面(1223)に対して下方に曲がった第3下面(1224)とを含む。第2下面(1223)は第1下面(1222)から上方に斜めに延長する。第3下面(1224)は第2下面(1223)から第1下面(1222)に平行に延長する。後方フード(1210)は第1下面(1222)に位置する。第2下面(1223)と第3下面(1224)は第1安着部(1133)に接触せず、第1安着部(1133)の後方でリール固定部(1130)の一部に接触可能である。後方フード(1210)は押え部(1221)の前端と下端にわたって形成されている。
押えネジ(1230)が通過する通過孔(1225)が押え部(1221)に形成されている。通過孔(1225)は後方フード(1210)から後方に離隔されている。通過孔(1225)は押え部(1221)を上下に貫き、押えネジ(1230)が通過孔(1225)を通過してリール固定部(1130)に締結される。通過孔(1225)の上端は押え部(1221)の上面に位置し、通過孔(1225)の下端は第3下面(1224)に位置する。通過孔(1225)はその内周面の上端付近に雌ネジ(1226)を有する。
回転軸部(1227)が押え部(1221)に連結されている。押え部材(1220)は押え部(1221)から後方方向に突出する突起部(1228)を有する。突起部(1228)は通過孔(1225)の後方に位置する。突起部(1228)の後端に回転軸部(1227)が形成されている。回転軸部(1227)は押え機構(1200)及び押え部材(1220)の回転中心として機能する。押え機構(1200)がリール固定部(1130)に結合された状態で、押え部材(1220)は回転軸部(1227)を中心に上下に回転することができる。詳しくは、押え部材(1220)は、押え部(1221)が第1安着部(1133)から上方に離隔されて後方脚が第1安着部(1133)上に安着されるようにする前記開き位置と、押え部(1221)が後方脚を第1安着部(1133)に押す前記閉じ位置に、回転軸部(1227)を中心として回転可能にリール固定部(1130)に結合される。
図16、図17、及び図22~図24を参照する。押えネジ(1230)は押え部材の通過孔(1226)を貫いてリール固定部(1130)に分離可能に締結される。押えネジ(1230)は、円板状のヘッド部(1231)と、ヘッド部(1231)から下方に延長するシャンク部(1237)とを含む。ヘッド部(1231)はその下面で押え部(1221)の上面を押すように形成されている。シャンク部(1237)はその外周面に雄ネジ(1238)を有する。シャンク部(1237)がリール固定部(1130)にネジ作用によって結合される。
一実施例において、押えネジ(1230)は、ヘッド部(1231)に回転可能に結合されたヘッドハンドル(1235)を有する。ヘッドハンドル(1235)は押えネジ(1230)の回転のために操作されることができる。一例として、ヘッドハンドル(1235)は半円形の環として形成される。ヘッドハンドル(1235)はその両端に内側へ突出した回転ピン(1236)を有する。各回転ピン(1236)に対応するピン孔(1232)がヘッド部(1231)に形成されている。回転ピン(1236)がヘッド部(1231)に嵌合され、ヘッドハンドル(1235)がヘッド部(1231)に回転可能に結合される。ヘッドハンドル(1235)はヘッド部(1231)に平行な位置(図23参照)とヘッド部(1231)に対して直角に立てられた位置(図24参照)に回転することができる。釣り人はヘッドハンドル(1235)をヘッド部(1231)に対して立ててヘッドハンドル(1235)を時計方向または反時計方向に回すことによって、押えネジ(1230)をリール固定部(1130)に締結させるか、リール固定部(1130)から分離させることができる。従って、釣り人は工具を用いらずに指で押えネジ(1230)を回転させることができる。
ヘッド部(1231)は、ヘッド部の周方向に沿って形成され、ヘッド部の内側に凹んだ凹エッジ(1233)を有する。ピン孔(1232)は凹エッジ(1233)の各端に隣接して形成される。凹エッジ(1233)の前記各端が突出端(1234)を形成し、突出端(1234)はヘッド部(1231)の中心に対して突出する。凹エッジ(1233)はヘッドハンドル(1235)の厚さだけ凹み、ヘッドハンドル(1235)の内周面が凹エッジ(1233)に接触することができる。従って、ヘッドハンドル(1235)がヘッド部(1231)に平行に位置する時、ヘッドハンドル(1235)は凹エッジ(1233)に収容される。即ち、ヘッドハンドル(1235)がヘッド部(1231)に平行に位置する時、ヘッド部(1231)の外周面とヘッドハンドル(1235)の外周面は略円形を形成でき、ヘッドハンドル(1235)はヘッド部(1231)から突出しない。
ヘッドハンドル(1235)の各端部が突出端(1234)に摩擦接触するように、ヘッドハンドル(1235)がヘッド部(1231)に嵌合されることができる。または、ヘッドハンドルの回転ピン(1236)がヘッド部のピン孔(1232)に摩擦接触するように嵌合されることもできる。従って、ヘッドハンドル(1235)がヘッド部(1231)に所定の位置で固定されることができる。
図16と図25~図29を参照する。リール固定部(1130)は、押え機構(1200)が安着して固定される、第2安着部(1150)を含む。第2安着部(1150)は、補強部材(1300)が挿入される挿入孔(1170)から上方に離隔及び分離されている。
押え機構(1200)が第1安着部(1133)に回転して前記閉じ位置に位置すれば、押え部材(1220)が第2安着部(1150)上に安着される。第2安着部(1150)は第1安着部(1133)から延長する。第2安着部(1150)は、押え部の下面の形状と相補的な形状を有するように、第1安着部(1133)から上方に突出した形状を有する。従って、第2安着部(1150)の上面は、押え部の下面の形状に対応する、L字状、V字状または所定の角度に曲がった形状を有する。押え部材(1220)が、相補的な形状に形成された、押え部材の下面及び第2安着部の上面間の面接触によって、第2安着部(1150)に安着される。よって、第1安着部(1133)が前方結合孔(1111)と後方結合孔(1121)から下方にオフセットされている釣竿ハンドルは、減少した垂直方向の寸法を有することができる。また、釣竿ハンドルは押えネジ(1230)が後方結合部(1120)の上端に対してほぼ突出しないように構成されることができる。
第2安着部(1150)は、押え部の下面と相互補完的に接触する第1接触面(1151)及び第2接触面(1152)を有する。第1接触面(1151)及び第2接触面(1152)が第2安着部の上面を形成する。また、第1接触面(1151)及び第2接触面(1152)はリセス(1134)の底面の一部を形成する。
第1接触面(1151)は第1安着部(1133)から上方に突出する。第1接触面(1151)は第1安着部(1133)から上方に突出して第1安着部(1133)から斜め後方方向に延長する。第2接触面(1152)は第1接触面(1151)から後方方向に延長する。第2接触面(1152)は第1安着部(1133)より上方に位置し、第1安着部(1133)に平行になることができる。第1接触面(1151)は押え部の第2下面(1223)(図19参照)と相互補完的に接触可能である。第2接触面(1152)は押え部の第3下面(1224)(図19参照)と相互補完的に接触可能である。
第2安着部(1150)は、押えネジのシャンク部(1237)がネジ作用によって結合される締結孔(1153)を有する。締結孔(1153)は、その内周面に、シャンク部の雄ネジ(1238)とネジ作用を通じて結合される雌ネジ(1154)を有する。雌ネジ(1154)は第2安着部(1150)に埋め込まれるナットの雌ネジとして形成されることもできる。締結孔(1153)は第2安着部(1150)の上面から下方に形成されており、締結孔(1153)の上端が第2接触面(1152)に位置する。リール固定部(1130)において、締結孔(1153)は補強部材(1300)の上方に位置し、挿入孔(1170)から離隔及び分離されている。従って、締結孔(1153)は、補強部材(1300)から上方に離隔されている閉鎖された下端(1155)を有する。
リール固定部(1130)は、押え部材の回転軸部(1227)が移動及び回転可能に嵌合されるスリット部(1160)を含む。スリット部(1160)は第2安着部(1150)の上に位置する。スリット部(1160)は第2安着部(1150)の第2接触面(1152)に隣接する。
図16、図25及び図26に示すように、第2安着部(1150)は第2接触面(1152)に垂直な垂直壁面(1156)を有し、スリット部(1160)は垂直壁面(1156)から後方方向にリール固定部(1130)を貫く。スリット部(1160)は、押え部材の回転軸部(1227)及び突起部(1228)を収容するように形成され得る。スリット部(1160)は、長手方向での回転軸部(1227)の厚さより大きい長さを有するように形成されている。従って、押え部材の回転軸部(1227)は前方方向と後方方向に移動可能にスリット部(1160)に嵌合されることができる。スリット部(1160)は後方結合孔(1121)とは隔離された状態で後方結合孔(1121)に隣接することができる。例えば、スリット部(1160)は、第2安着部(1150)の垂直壁面(1156)とリール固定部(1130)の後端面(1132)を前後方向に貫くように形成され得、蓋(1180)(図15参照)により後方結合孔(1121)から隔離されることができる。または、スリット部(1160)は第2安着部(1150)の垂直壁面(1156)から所定の深さで形成されることもできる。
スリット部(1160)は一対の傾斜突起(1161)を有する。傾斜突起(1161)はスリット部(1160)の前方入口に位置し、後方方向に次第に低くなる。傾斜突起(1161)はスリット部(1160)の下面に対して上方に傾斜する。押え部材の突起部(1228)は一対の傾斜突起(1161)の間に位置でき、押え部材の回転軸部(1227)は一対の傾斜突起(1161)により上下方に案内されることができる。
図30~図34は押え機構がリール固定部に結合される過程の例を順次示す。図16と図30図34を参照し、押え機構がリール固定部に結合される過程を説明する。
図30を参照すると、押えネジ(1230)のヘッドハンドル(1235)がヘッド部(1231)に対して立てられ、押えネジのシャンク部(1237)が押え部材(1220)の通過孔(1225)に整列する。図31を参照すると、ヘッドハンドル(1235)の回転によってシャンク部(1237)が雄ネジ(1238)と通過孔の雌ネジ(1226)との間のネジ作用を通じて押え部(1221)の通過孔に仮固定される。
図32を参照すると、押え部材(1220)が第2安着部(1150)に移動され、押え部材の回転軸部(1227)がスリット部(1160)に挿入される。回転軸部(1227)がスリット部(1160)に嵌合されれば、押え部(1221)は第1安着部(1133)及び第2安着部(1150)に安着されることができる。
図33を参照すると、押え部(1221)が第1安着部(1133)及び第2安着部(1150)に安着して回転軸部(1227)がスリット部(1160)に嵌合された状態で、ヘッドハンドル(1235)の回転によって押えネジのシャンク部(1237)が押え部(1221)の通過孔から第2安着部(1150)の締結孔(1153)にネジ作用によって結合される。一例として、ヘッドハンドル(1235)を時計方向に回転させるに伴い、シャンク部(1237)の雄ネジ(1238)が締結孔の雌ネジ(1154)にネジ作用によって結合される。押えネジ(1230)が締結孔(1153)に締結されるに伴い、押えネジのヘッド部(1231)の下面が押え部(1221)の上面を下方に押す。即ち、押えネジ(1230)の回転によってシャンク部(1237)が締結孔(1153)にネジ作用によって結合されるに伴い、ヘッド部(1231)が押え部(1221)を押し、押え部材(1220)をリール固定部(1130)に固定及びクランピングさせる。図34を参照すると、押え部材(1220)がリール固定部(113)に固定された後、ヘッドハンドル(1235)がヘッド部(1231)に平行に押え部(1221)の上面に位置することができる。
図35と図36は押え機構がリール固定部から分離される過程の例を順次示す。図16、図35及び図36を参照し、押え機構がリール固定部から分離される過程を説明する。
リールの後方脚を第1安着部(1133)に固定するために、押えネジ(1230)がリール固定部(1130)及び第2安着部(1150)から分離される。例えば、図35に示すように、押えネジのヘッドハンドル(1235)を反時計方向に回転させるに伴い、押えネジのシャンク部(1237)が第2安着部(1150)の締結孔(1153)から分離されることができる。図36に示すように、押え機構(1200)が回転軸部(1227)を中心に上方に回転し、押え機構(1200)は、リールの後方脚が第1安着部(1133)上に安着できるようにする開き位置に位置する。回転軸部(1227)はスリット部(1160)内に前後方向に移動可能に嵌合されている。従って、押え機構(1200)が前記開き位置に回転する時、回転軸部(1227)はスリット部(1160)に沿って前方方向に若干移動され得、押え部材(1220)は前方方向に押されながら上方に回転することができる。傾斜突起(1161)が回転軸部(1227)のスリット部(1160)の外部への移動を阻止するストッパーとして機能することができる。
一実施例の釣竿ハンドルにおいて、押え機構(1200)は所定の角度範囲内で第1安着部(1133)から前記開き位置に回転し、押え部材(1220)が第1安着部(1133)から開放されることができる。前記所定の角度範囲は、押え機構(1200)が前記開き位置に位置する時、第1安着部(1133)と押え部材(1220)の下端(例えば、押え部材の第1下面(1222))との間の夾角として定義され得る。図36に示すように釣竿ハンドルを側方から見た時、前記開き位置における押え部材(1220)の開き角度(OA)は第1安着部(1133)に対して0度超25度以下の範囲内にあり得る。押え部材の突起部(1228)がスリット部(1160)の上端に接触して押え部材の回転軸部(1227)が傾斜突起(1161)に接触し、押え部材(1220)の開き角度(OA)を制限することができる。押え部材(1220)が押え機構の回転によって上方に開放されるので、多様な大きさの脚を有するリールが一実施例の釣竿ハンドルに取り付けられることができる。
図37~図39を参照して、リールが一実施例による釣竿ハンドルに取り付けられる過程を説明する。
図37を参照すると、前方脚(2310)及び後方脚(2320)が第1安着部(1133)に安着した状態で、リール(2300)がリール固定部(1130)に位置する。リールの前方脚(2310)は前方フード(1140)に挿入される。押え機構(1200)は、前記開き位置から、押え機構の押え部材が後方脚(2320)を第1安着部(1133)に押す前記閉じ位置に、回転軸部(1227)を中心に下方に回転する。これにより、リールの後方脚(2320)が押え機構の後方フード(1210)により覆われる。
図38を参照すると、リールの後方脚(2320)が後方フード(2310)により覆われた状態で、押えネジ(1230)が第2安着部(1150)に締結される。例えば、図33を参照して説明した通り、ヘッドハンドル(1235)の回転によって押えネジ(1230)が第2安着部(1150)に締結される。押えネジ(1230)が第2安着部(1150)に締結されるに伴い、押え部材(1220)が後方脚(2320)を第1安着部(1133)に押して固定する。図39を参照すると、押えネジ(1230)がリール固定部(1130)に締結された後、ヘッドハンドル(1235)がヘッド部(1231)に平行に押え部材(1220)上に位置することができ、釣り人は釣竿ハンドルを握ることができる。
図40と図41を参照し、リールが一実施例による釣竿ハンドルから分離される過程を説明する。
図40を参照すると、ヘッドハンドル(1235)の回転によって押えネジ(1230)がリール固定部(1130)及び第2安着部(1150)から分離されることができる。また、第2安着部(1150)から分離された押えネジ(1230)は押え部材(1220)に仮固定されることができる。図41を参照すると、押え機構(1200)が回転軸部(1227)を中心として前記開き位置に回転する。これにより、リールの後方脚(2320)の固定が解除されることができ、リール(2300)はリール固定部の第1安着部(1133)から脱することができる。
図5と図6を参照すると、前述した実施例においては、前方フード(1140)は第1安着部(1133)の前端付近に形成され、後方フード(1210)を有する押え機構(1200)が第1安着部(1133)の後端付近に配置される。他の実施例として、押え機構(1200)が第1安着部(1133)の前端付近に配置され得、前方フード(1140)が第1安着部(1133)の後端付近に形成されることができる。このような実施例においては、押え機構(1200)の前記押え部材が後方フード(1210)によりリールの前方脚を第1安着部(1133)に圧迫して固定でき、前方フード(1140)がリールの後方脚を固定することができる。このような実施例における釣竿ハンドルの各構成要素の位置及び方向は、前述した実施例における各構成要素の位置及び方向と反対になり得る。
一実施例による釣竿ハンドルはリール固定部に長手方向に沿って埋設される補強部材によって向上した曲げ強度を有する。一実施例による釣竿ハンドルの向上した曲げ強度を評価するために、荷重試験が行われた。図42は一実施例による釣竿ハンドルに対して行なわれた荷重試験を例示する側面図である。
図42を参照すると、前記荷重試験における試験例は一実施例による釣竿ハンドル(1000)である。前記試験例による釣竿ハンドル(1000)はリール固定部(1130)に埋設された補強部材(1300)を含む。前記試験例において、補強部材(1300)は繊維強化プラスチックからなる補強パイプである。この補強パイプは、8.0mmの外径と、6.5mmの内径と、95.4mmの長さを有する。
前記荷重試験は、釣竿ハンドルの後端(例えば、後方結合部(1120))が固定されて垂直荷重(VL)が釣竿ハンドルの前端(例えば、前方結合部(1110))に印加される状態で、釣竿ハンドルの曲げ変形量(BD)が測定されるように行われた。前記荷重試験において、垂直荷重(VL)の大きさは140Nmで、試験速度は20mm/minであった。釣竿ハンドルの前端に垂直荷重を印加する前記荷重試験によって、試験例による釣竿ハンドル(1000)は約14.6mmの曲げ変形量(BD)を示した。しかし、前記荷重試験を通じて、リール固定部(1130)はいかなる破壊や外観の変化も起こさないことが観測された。
また、前記荷重試験の条件と同一の条件で、比較例による釣竿ハンドルに対する荷重試験が行われた。前記比較例は、前記補強部材を含まない図42に示す釣竿ハンドルであった。前記比較例に対する荷重試験を通じて、比較例による釣竿ハンドルは約27.7mmの曲げ変形量を示し、リール固定部の下面における破壊が観測された。従って、補強部材(1300)を含む一実施例による釣竿ハンドル(1000)が向上した曲げ強度を有することが、前記荷重試験を通じて確認された。
以上、一部の実施例と添付の図面に示す例により、本開示の技術的思想が説明されたものの、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者が理解し得る本開示の技術的思想及び範囲を逸脱しない範囲で、多様な置換、変形及び変更がなされ得るという点を知るべきである。また、そのような置換、変形及び変更は、添付の請求の範囲内に属するものと考えられるべきである。
1000 釣竿ハンドル、1110 前方結合部、1111 前方結合孔、1120 後方結合部、1121 後方結合孔、1130 リール固定部、1131 前端面、1132 後端面、1133 第1安着部、1134 リセス、1140 前方フード、1141 前方フードの前端、1150 第2安着部、1151 第1接触面、1152 第2接触面、1153 締結孔、1155 締結孔の下端、1160 スリット部、1170 挿入孔、1200 押え機構、1210 後方フード、1211 後方フードの後端、1220 押え部材、1221 押え部、1222 第1下面、1223 第2下面、1224 第3下面、1225 通過孔、1227 回転軸部、1230 押えネジ、1231 ヘッド部、1235 ヘッドハンドル、1237 シャンク部、1300 補強部材、2000 釣竿、2110 竿体、2130 リアグリップ、2300 リール、2310 前方脚、2320 後方脚、L 補強部材の長さ、LD 長手方向、OA 押え部材の開き角度。

Claims (15)

  1. 前方脚及び後方脚を有するリールを固定し、竿体とリアグリップに結合可能な釣竿ハンドルであり、
    前記竿体に結合されるように構成された前方結合部と、
    長手方向に前記前方結合部から離隔されて前記リアグリップに結合されるように構成された後方結合部と、
    前記前方結合部の上端及び前記後方結合部の上端から下方に離隔されており、前記前方脚及び前記後方脚が安着される第1安着部を有し、前記前方結合部と前記後方結合部との間に限定され、前記前方脚を固定するように構成されたリール固定部と、
    前記第1安着部の上で前記リール固定部に結合され、前記後方脚を前記第1安着部に押して固定するように構成された押え機構と、
    前記第1安着部の下で前記リール固定部に埋設され、前記長手方向に連続して前記リール固定部の曲げ変形に抵抗するように構成された補強部材と、を含む、
    釣竿ハンドル。
  2. 前記補強部材は、繊維強化プラスチックからなる補強パイプである、
    請求項1に記載の釣竿ハンドル。
  3. 前記リール固定部は、前記第1安着部の下から前記長手方向に前記リール固定部を貫く挿入孔を有し、
    前記補強部材は前記挿入孔に挿入及び嵌合されるように構成される、
    請求項1に記載の釣竿ハンドル。
  4. 前記リール固定部は、前記第1安着部の前端に形成されて前記前方脚を収容する前方フードを有し、
    前記押え機構は、前記長手方向に前記前方フードと離隔されており、前記後方脚を収容する後方フードを有し、
    前記補強部材は、前記前方フードの前端と前記後方フードの後端との間の距離より長い長さを有する、
    請求項1に記載の釣竿ハンドル。
  5. 前記前方結合部は、前記釣竿ハンドルの前端から後方に形成され、前記リール固定部の前端面を形成する後端を有する前方結合孔を含み、
    前記後方結合部は、前記釣竿ハンドルの後端から前方に形成され、前記リール固定部の後端面を形成する前端を有する後方結合孔を含み、
    前記補強部材は、前記リール固定部の前記前端面と前記後端面との間の距離より短い長さを有する、
    請求項1に記載の釣竿ハンドル。
  6. 前記押え機構は、前記後方脚を前記第1安着部に押すように構成された押え部材と、前記押え部材を上から下に通過して前記リール固定部に締結されて前記押え部材を前記リール固定部に固定させる押えネジとを含む、
    請求項1に記載の釣竿ハンドル。
  7. 前記押え部材は、前記押えネジが通過する通過孔が貫通されており、前記後方脚を押す押え部と、前記長手方向に直交する幅方向に配置された回転軸部とを含み、
    前記リール固定部は、前記押えネジが締結される締結孔を有し、前記第1安着部から後方に延長して前記押え部材が安着される第2安着部と、前記第2安着部の上に位置して前記回転軸部が移動及び回転可能に嵌合されるスリット部とを含み、
    前記押え部材は、前記押え部が前記第1安着部から上方に離隔される開き位置と、前記押え部が前記後方脚を前記第1安着部に押す閉じ位置へ、前記回転軸部を中心として回転可能に、前記リール固定部に結合される、
    請求項6に記載の釣竿ハンドル。
  8. 前記押え部は、前記第1安着部に接触可能な第1下面と、前記第1下面に対して上方に曲がった第2下面と、前記第2下面に対して下方に曲がって前記通過孔の下端が位置する第3下面とを有し、
    前記第2安着部は、前記第1安着部から上方に突出して延長して前記第2下面と相互補完的に接触可能な第1接触面と、前記第1接触面から後方に延長し、前記第3下面と相互補完的に接触可能であり、前記締結孔の上端が位置する第2接触面とを有する、
    請求項7に記載の釣竿ハンドル。
  9. 前記締結孔は前記補強部材から上方に離隔されており、閉鎖されている下端を有する、
    請求項7に記載の釣竿ハンドル。
  10. 前記押えネジは、前記押え部の上面を押すヘッド部と、前記ヘッド部から下方に延長して前記締結孔に結合されるシャンク部とを含み、
    前記押えネジの回転によって前記シャンク部が前記締結孔に結合されるに伴い、前記ヘッド部が前記押え部を押し、前記押え部材を前記リール固定部に固定させる、
    請求項7に記載の釣竿ハンドル。
  11. 前記押えネジは、前記押えネジの回転のために操作されるように前記ヘッド部に回転可能に結合されるヘッドハンドルを有する、
    請求項10に記載の釣竿ハンドル。
  12. 前記開き位置における前記押え部材の開き角度は前記第1安着部に対して0度超25度以下の範囲内にある、
    請求項7に記載の釣竿ハンドル。
  13. 前記リール固定部は、前記前方結合部の前記上端及び前記後方結合部の前記上端から下方に凹み、前記押え機構を収容するリセスを有する、
    請求項1に記載の釣竿ハンドル。
  14. 前記前方結合部、前記後方結合部及び前記リール固定部は、一体に形成されて熱可塑性樹脂からなる、
    請求項1に記載の釣竿ハンドル。
  15. 竿体と、
    前記竿体の後端に結合される、請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の釣竿ハンドルと、
    前記釣竿ハンドルの後端に結合されるリアグリップと、を含む、
    釣竿。
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