JP4904244B2 - 構造物間シール用袋体 - Google Patents

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本発明は、構造物間の隙間に設置し、当該隙間に外部から作用する水圧による漏水を防止するために用いられる構造物間シール用袋体に関する。
例えば、地面を掘削した空間に新たな構造物を築造して当該構造物の外周を埋め戻し地表面を復旧する地下開削工事は、形鋼や鋼管を連続して地中に建て込むことによって土留め壁を構築し、その土留め壁に地中から作用する土圧を受けさせて、その内側を開削する。この地下開削工事は、地中から作用する水圧下で行われるため、構築した土留め壁間の継ぎ目や、構築した土留め壁と既設地下構造物との間の隙間から漏水や漏砂が発生することがある。
従来、このような土留め壁間の継ぎ目からの漏水や漏砂を防止する方法としては、土留め壁間の継ぎ目に袋体を設置し、その袋体にセメントミルク等の充填材を注入して土留め壁の継ぎ目を封止するシール方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。このシール方法は、スリットが長手方向に形成されている小口径のパイプを大口径の鋼管の長手方向に沿わせて溶接した鋼管矢板を用いる鋼管矢板工法に用いられるもので、小口径のパイプに形成された上記スリットを互いに係合させて鋼管矢板を複数地中に建て込み、その後、互いに係合した上記小口径のパイプ内に充填材注入袋を挿入し、その充填材注入袋にセメントミルク等の充填材を注入して、上記鋼管製矢板で形成された土留め壁の継ぎ目を封止するシール方法である。
また、コンクリート構造物とコンクリート構造物との接続部に内設して、このコンクリート接続部の継ぎ目に生じる隙間を封止する薬液注入ホースが知られている(例えば、特許文献2参照)。この薬液注入ホースは、電流が通電されることで発熱する金属線材を巻いて筒状に形成した芯筒と、ホースの外から生コンクリートが侵入することがないように上記芯筒の外周を被う低融点材料よりなる外被層とを備えている薬液注入ホースである。この薬液注入ホースは、コンクリート構造物の接続部に内接されたあと、芯筒に通電することで発熱により外被層が溶融され、全体又は部分的に外被層が取り除かれることで、コンクリート構造部の接続部に対し薬液を不足なく円滑に浸透させ、コンクリート構造部の接続部をシールするのものである。
特開平08−41868号公報 特開平08−277540号公報
しかしながら、特許文献1に記載された、鋼管矢板工法において用いられ、地中に建て込まれた鋼管矢板間の継ぎ目に位置する小口径のパイプ内に充填材注入袋を挿入し、その充填材注入袋にセメントミルク等の充填材を注入して、上記鋼管製矢板で形成された土留め壁の継ぎ目を封止するシール方法は、充填材が注入されることにより鋼管矢板間の継ぎ目が封止され、適切に鋼管矢板間の継ぎ目部をシールすることができるが、この充填剤注入袋は、スリットを長手方向に形成し、互いに係合した小口径のパイプで支持されている。つまり、このシール方法には、充填材注入袋を支持するための小口径のパイプを使用することが必要である。
また、特許文献2に記載された上記薬液注入ホースは、電流が通電されることで発熱する金属線材を巻いて筒状に形成した芯筒と、ホースの外から生コンクリートが侵入することがないように上記芯筒の外周を被う低融点材料よりなる外被層とを備えおり、また、コンクリート構造物の接続部をシールするために、上記芯筒に電流を流すという工程を必要とする。つまり、この薬液注入ホースは、コンクリート構造部の接続部を薬液により確実にシールすることができるが、ホースの構造が複雑であり、また、電流を流す手段も必要で手間とコストがかかる。
また、例えば、上述する地下開削工事において用いられ、構造物間の隙間に外部から作用する水圧による漏水を防止するために用いられる一時的なシール手段としては、できるだけ簡易なシール手段が便利で経済的である。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、構造物間の隙間に設置され、当該隙間に外部から作用する水圧による漏水を簡易に且つ適切に防止することができる、構造物間シール用袋体を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明に係る構造物間シール用袋体は、構造物間の隙間に設置し、当該隙間に外部から作用する水圧による漏水を防止するために用いられる構造物間シール用袋体に関する。そして、本発明に係る構造物間シール用袋体は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。すなわち、本発明の構造物間シール用袋体は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明に係る構造物間シール用袋体における第1の特徴は、構造物間の隙間に設置し、内部に自硬化性流動体を充填することによって、当該隙間に外部から作用する水圧による漏水を防止するために用いられる構造物間シール用袋体であって、円周方向に継ぎ目のない筒状織布と、前記自硬化性流動体を充填するための注入口と、を備えていることである。
この構成によると、内部に自硬化性流動体が充填された袋体は、自硬化性流動体が固化する前においては、その立体形状をほぼ自由に変えることができる。よって、自硬化性流動体が充填された袋体は、構造物間の隙間形状に合うように変形し、その後、自硬化性の性質により固化し構造物間の隙間を適切に封止する。従って、構造物間の隙間に外部から作用する水圧(以下、外水圧と記載する)による漏水を簡易に且つ適切に防止することができる。
また、この構造物間シール用袋体は、円周方向に継ぎ目のない筒状織布を備えているため、高い破断応力を有する。よって、例えば、外水圧以上の注入圧で自硬化性流動体を加圧注入したとしても容易に破断しない。従って、自硬化性流動体を上記構造物間シール用袋体に注入する際に、既にこの袋体に対して隙間から水圧が作用していたとしても、この水圧以上の注入圧で自硬化性流動体を袋体に充填することができるため、迅速に自硬化性流動体の袋体への注入作業を行うことができ、且つ、自硬化性流動体が固化する前から、外水圧に抗して構造物間の隙間を封止することができる。
また、自硬化性流動体を充填するための注入口を有することにより、容易に自硬化性流動体を上記構造物間シール用袋体に充填することができ、作業性が向上する。
また、本発明に係る構造物間シール用袋体における第2の特徴は、前記袋体は、前記自硬化性流動体を透過させない被膜が内面に密着した前記筒状織布を備えていることである。
この構成によると、自硬化性流動体が充填された構造物間シール用袋体から自硬化性流動体が漏れ出すことを防止することができる。よって、構造物間シール用袋体の立体形状を保持することが可能となり、構造物間の隙間に設置された構造物間シール用袋体と、構造物との間の自硬化性流動体の漏れによる隙間発生を防止することができる。
また、本発明に係る構造物間シール用袋体における第3の特徴は、前記袋体は、内側表面及び外側表面のうちの少なくともいずれか一方に前記自硬化性流動体を透過させない被膜が形成された内袋と、前記内袋よりも高強度かつ寸法が小さい外袋としての前記筒状織布と、を備え二重構造となっていることである。
この構成によると、内袋に自硬化性流動体を透過させない効果を持たせ、外袋には自硬化性流動体の注入圧力や外力に対する強度を持たせ、それぞれ役割を分けることができる。このようにすると内袋は、特に強度を有する必要がないため薄く形成できる。よって、例えば、一重構造の袋体を構成する基布に、このような自硬化性流動体を透過させない効果と注入圧力や外力に対する強度との両方を持たせた場合、この基布は、硬くなってしまうが、二重構造とした本発明に係る構造物間シール用袋体は、柔軟性に優れる。従って、構造物間の隙間の凹凸に適合しやすくなり、シール性が向上する。
また、このように、本発明に係る構造物間シール用袋体を自硬化性流動体の透過性能と自硬化性流動体に対する耐圧力性能等とに分ける二重構造にすることで、内袋、及び外袋に使用する素材を幅広く選ぶことができる。
尚、内袋の寸法よりも外袋の寸法を小さくしているのは、外袋に自硬化性流動体の注入圧力を負担させるためである。
また、本発明に係る構造物間シール用袋体における第4の特徴は、前記袋体は、所定の注入圧で前記自硬化性流動体がわずかに前記袋体外部に漏れ出すように形成されていることである。
この構成によると、自硬化性流動体を構造物間シール用袋体に充填した後、この袋体の外部へ自硬化性流動体がわずかに漏れ出すため、自硬化性流動体は構造物の凹凸部等に流れ込み、袋体表面は構造物に密着しやすくなり、シール性能がより向上する。さらに、袋体の中に空気溜りが生じにくくなる。
また、本発明に係る構造物間シール用袋体における第5の特徴は、前記袋体は、所定の注入圧で前記自硬化性流動体がわずかに前記袋体外部に漏れ出すように、前記筒状織布内面に密着した前記被膜に複数の小孔が設けられたことである。
この構成によると、自硬化性流動体を構造物間シール用袋体に充填した後、上記被膜に設けられた複数の小孔から、この袋体の外部へ自硬化性流動体がわずかに漏れ出すため、自硬化性流動体は構造物の凹凸部等に流れ込み、袋体表面は構造物に密着しやすくなり、シール性能がより向上する。さらに、袋体の中に空気溜りが生じにくくなる。
また、本発明に係る構造物間シール用袋体における第6の特徴は、前記袋体は、所定の注入圧で前記自硬化性流動体がわずかに前記袋体外部に漏れ出すように、前記内袋に複数の小孔が設けられたことである。
この構成によると、自硬化性流動体を構造物間シール用袋体に充填した後、上記内袋に設けられた複数の小孔から、外袋を経由して、この袋体の外部へ自硬化性流動体がわずかに漏れ出すため、自硬化性流動体は構造物の凹凸部等に流れ込み、袋体表面は構造物に密着しやすくなり、シール性能がより向上する。さらに、袋体の中に空気溜りが生じにくくなる。
また、本発明に係る構造物間シール用袋体における第7の特徴は、前記袋体は、所定の注入圧で前記自硬化性流動体がわずかに前記袋体外部に漏れ出すように、前記袋体の少なくとも一部を縫製することにより形成されることである。
この構成によると、自硬化性流動体を構造物間シール用袋体に充填した後、この袋体の縫製部から、袋体の外部へ自硬化性流動体がわずかに漏れ出すため、自硬化性流動体は構造物の凹凸部等に流れ込み、袋体表面は構造物に密着しやすくなり、シール性能がより向上する。さらに、袋体の中に空気溜りが生じにくくなる。また、袋体を形成するという必要不可欠な作業と同時に、このような効果が得られる袋体が形成されるという特徴もある。
また、本発明に係る構造物間シール用袋体における第8の特徴は、前記袋体は、前記袋体を前記構造物に係止するために用いる複数の孔を設けるための、前記筒状織布の長手方向に沿ういずれか一方の片側端部に縫製された帯状の織布をさらに備えていることである。
この構成によると、構造物間シール用袋体を構造物に容易に係止することができる。よって、構造物間の隙間に対して、この袋体を、適切に、且つ確実に設置することができる。また、自硬化性流動体を袋体に充填する際にも、構造物間の隙間に設置された袋体の位置を適切に調整、維持することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。ここでは、本発明に係る構造物間シール用袋体が、既設地下構造物であるシールドトンネルの上部まで地面を掘削した空間に新たな構造物を築造して、この構造物の外周を埋め戻し地表面を復旧する地下開削工事で用いられる一例に関して説明する。この例では、本発明に係る構造物間シール用袋体は、地下開削工事で設置される構造物である土留め壁と、既設地下構造物であるシールドトンネルとの間の隙間に外部から作用する水圧による漏水を防止するために用いられる。
尚、本発明に係る構造物間シール用袋体は、これに限らず、例えば、各種トンネル、各種管路、下水道等の地下に設けられた構造物、ならびにビル、高速道路等の地上に設けられた構造物等、種々の構造物を対象とした土木工事の止水用に適用し得る。また、構造物の材質も、コンクリート、鋼、鋳鉄、チタン等、種々の材質の構造物に適用し得る。
図1は、本発明に係る構造物間シール用袋体が用いられた地下開削工事の一例を示す図である。図1に示すように、地下開削工事では、まず、土留め壁1を設置し、地面を掘削する部分には安全対策、騒音対策等のための路面覆蓋6を設置する。そして、土留め壁1の内側を掘削し、切梁、腹起等の部材4を用いた支保工により、土留め壁1は支持される。このとき、土留め壁1の下部は地盤改良され、地盤改良部3が形成される。尚、本発明に係る構造物間シール用袋体を用いることにより、この地盤改良はその範囲を最小限に抑えることができる。
図2は、図1のうち本発明に係る構造物間シール用袋体が設置された部分を示す拡大図である。図1及び図2に示すように、シールドトンネルのセグメント2上部に土留め壁1が設けられている。この土留め壁1は、両側に打ち込まれた2つの土留め壁1の間の掘削に伴って、土圧や水圧で数cm〜数mm変位し、その後、2つのシールドトンネル間を掘削したときは、シールドトンネルが内側及び上方に変位する。このため、土留め壁1下端とセグメント2上端との間に寸法が変化する隙間が生じ、この隙間から漏水等が発生する場合がある。
鋼板12は、土留め壁1下端とセグメント2との間の不連続面を覆うものであり、ボルト14を介して土留め壁1から隔離して土留め壁1に固定されている。ここで、土留め壁1にボルト14を溶接固定し、そのボルト14に鋼板12が溶接固定される。この鋼板12と既設地下構造物であるシールドトンネルのセグメント2との間の隙間に本発明に係る自硬化性流動体が充填された構造物間シール用袋体50bが設置されている。また、図2に示すように、セグメント2の上端に沿って裏込材11が注入されている。
図3は、本発明の第1実施形態に係る構造物間シール用袋体の図である。図4は、図3に示す構造物間シール用袋体の断面図である。
図3及び図4に示す、本発明の第1実施形態に係る構造物間シール用袋体50aは、筒状織布51と、自硬化性流動体を充填するための注入口52と、筒状織布51の長手方向両端を閉止するための短尺筒状織物53とを備えている。
まず、ポリエステル繊維で織製した直径200mmの円周方向に継ぎ目のない筒状織物の外面に、自硬化性流動体を通過させないポリエステルエラストマーの被膜を施したものを形成し、その被膜に直径3mmの針で1cm当たり約1個となるように複数の小孔を設けて、この筒状織物がわずかに通気性を有するようにする。この筒状織物の内外面をひっくり返し、ポリエステルエラストマーの被膜が内面に位置するようにしたものが筒状織布51である。尚、筒状織布51の材質としてナイロン等の合成繊維を使用しても良い。また、筒状織布51の寸法は、適宜、変更することができる。
この筒状織布51は、経糸に対してスパイラル状に連続して織り込まれた緯糸とからなる円周方向に継ぎ目のない筒状の織物であるため、筒状織布51は高い破断応力を有しており、外水圧以上の注入圧で構造物間シール用袋体50aに自硬化性流動体を充填しても容易に破断することはない。
次に、この筒状織布51に自硬化性流動体を充填するための注入口52を設ける。ここで、注入口52は、自硬化性流動体を筒状織布51の中に注入中に自硬化性流動体が固化しても再注入できるよう、複数、設けておくことが好ましい。
最後に、図4の構造物間シール用袋体50のP−P断面図(a)及びQ−Q断面図(b)に示すように、筒状織布51の端部内面に接着剤54を塗布して長手方向に折り返し、その折り返し部の外面に短尺筒状織物53を被せて端部処理を行い、構造物間シール用袋体50aを形成する。ここで、端部処理とは、接着剤を塗布する方法や縫製等により筒状織布51の端部を閉止することをいう。
ここで、被膜に設けた小孔は、例えば、ゴム板に針で孔を開けたときと同様の状態となっており、被覆から針を抜いた後は、孔は収縮してほぼ塞がっている。そして、構造物間シール用袋体50aの内部に自硬化性流動体を充填すると小孔が開き、自硬化性流動体が構造物間シール用袋体50aからわずかに漏れ出すような構造になっている。
図5は、本発明の第2実施形態に係る構造物間シール用袋体の図である。図6は、図5に示す構造物間シール用袋体のR−R断面図である。
図5及び図6に示す、本発明の第2実施形態に係る構造物間シール用袋体50bは、外袋としての筒状織布61と、内袋71と、自硬化性流動体を充填するための注入口62と、構造物間シール用袋体50bの長手方向に沿う一方の片側端部に縫製された帯状織布64と、空気抜き口66と、空気抜きホース67とを備えている。
筒状織布61は、直径217mm(折り幅340mm)のナイロン繊維製の円周方向に継ぎ目のない筒状織物(厚さ1.4mm、長手方向の強度1760N/cm、円周方向の強度3600N/cm、目付640g/m)である。内袋71は、ナイロン繊維製の基布(折り幅750mm、厚さ0.28mm、タテヨコ強度634N/cm、通気度0.5ml/cm/秒)に薄くシリコンコーティングして気密性を持たせたシリコンコーティング織物である。
本発明の第2実施形態に係る構造物間シール用袋体50bにおける筒状織布61も上記筒状織布51と同様、経糸に対してスパイラル状に連続して織り込まれた緯糸とからなる円周方向に継ぎ目のない筒状の織物であるため、筒状織布61は高い破断応力を有しており、外水圧以上の注入圧で構造物間シール用袋体50bに自硬化性流動体を充填しても容易に破断することはない。
まず、筒状織布61に内袋71を形成するシリコンコーティング織物を被せ、長手方向に沿う一方の端部を縫製S3して筒状織布61とシリコンコーティング織物とを一体化し、長さ3.5mに切断して二重構造の袋体を形成する。尚、筒状織布61や内袋71の上記のような強度、寸法等は適宜、変更しても良い。また、筒状織布61や内袋71の材質としてポリエステル等の合成繊維を使用しても良い。
そして、この二重構造の袋体の内外面を裏返して、内側に内袋71を形成するシリコンコーティング織物がくるようにする。その後、図4に示すように、自硬化性流動体を充填するための注入口62、空気抜き口66、及び空気抜きホース67を取り付け、さらに幅5cm程度のポリエステル繊維製の帯状織布64を二重構造の袋体の長手方向に沿う一方の片側端部に縫製S1する。尚、帯状織布64の材質は、ナイロン等の合成繊維でも良い。
空気抜き口66、及び空気抜きホース67を取り付けることにより、袋体外部への空気の排気がスムーズに行われ、且つ袋体の中に空気溜りが生じにくくなる。
ここで、外袋としての筒状織布61は、内袋71よりも寸法が小さい。これは、外袋としての筒状織布61には自硬化性流動体の注入圧力や外力に対する強度を持たせるためである。
最後に、この二重構造の袋体の両端部を折り返して縫製S2処理を行い、構造物間シール用袋体50bを形成する。帯状織布64には、ボルト取り付け用穴65を現場合わせにてハンダゴテ等で開けられる。尚、ボルト取り付け用穴65は電動ドリル、キリ等の手工具等、他の工具を用いても良い。
このように二重構造の袋体とすることで、内袋71に自硬化性流動体を透過させない効果を持たせ、外袋である筒状織布61には自硬化性流動体の注入圧力や外力に対する強度を持たせ、それぞれ役割を分けることができる。よって、内袋71は、特に強度を有する必要がないため薄く形成できる。従って、二重構造とした本発明に係る構造物間シール用袋体50bは、柔軟性に優れ構造物間の隙間の凹凸に適合しやすくなり、シール性が向上する。
この構造物間シール用袋体50bの場合、充填された自硬化性流動体は、縫製S1部、縫製S2部から構造物間シール用袋体50bの外部へわずかに漏れ出すようになっている。こうすることにより、自硬化性流動体を構造物間シール用袋体50bに充填した後、この袋体の外部へ自硬化性流動体がわずかに漏れ出すため、自硬化性流動体は構造物の凹凸部等に流れ込み、袋体表面は構造物に密着しやすくなり、シール性能がより向上する。さらに、袋体の中に空気溜りが生じにくくなる。
尚、内袋71自体に複数の小孔を設けて、所定の注入圧で自硬化性流動体がわずかに袋体の外部に漏れ出すようにしても良く、この場合は、上記の縫製S1、縫製S2の替わりに接着剤塗布等により端部を閉止しても良い。
上記に説明した、構造物間シール用袋体50a及び構造物間シール用袋体50bは、いずれも耐圧力が0.3MPa程度あり、自硬化性流動体の注入圧力に十分耐え得るものとなっている。尚、必要に応じて自硬化性流動体が、構造物間シール用袋体50から漏れ出さないようにしても良く、この場合、構造物間シール用袋体50aでは、被膜への孔加工を施さないようにし、構造物間シール用袋体50bでは、縫製S1部及び縫製S2部のシール処理を行うようにする。
次に、本発明に係る構造物間シール用袋体を上述の地下開削工事に用いた一例について説明する。図7は、図2に示す構造物間シール用袋体50周辺の拡大図である。図8は、図7に示すX矢示方向及びY矢示方向の図である。ここで、図7は、構造物間シール用袋体50に自硬化性流動体100が充填される前の状態を示す図(a)と、構造物間シール用袋体50に自硬化性流動体100が充填された後の状態を示す図(b)とからなる。また、図8は、図7に示すX矢示方向の図(a)と、図7に示すY矢示方向の図(b)とからなる。
構造物間シール用袋体50bに注入する自硬化性流動体100としては、二液混合型のアクリル系樹脂剤を使用した。より具体的には、セグメント部の隙間に充填し止水する場合等に用いられる東亜合成株式会社製のアロンスーパーグラウト−Cを使用した。このアロンスーパーグラウト−Cは、袋体50への充填後、約15分間で固化し、弾力性、不透水性、膨潤性、耐久性に優れたゲル状硬化物を形成する。
尚、自硬化性流動体100は、本一実施形態で用いている東亜合成株式会社製のアロンスーパーグラウト−Cのような二液混合型のアクリル系樹脂剤に限られるものではなく、例えば、モルタル、セメントミルク等の自硬化性を有する流動体でも良い。
まず、土留め壁1に固定された鋼板12と既設地下構造物であるシールドトンネルのセグメント2との間の隙間に構造物間シール用袋体50bが設置される。ここでは、図7及び図8に示すように、ボルト21を挿入して構造物間シール用袋体50bを取り付けるための鋼板側孔を鋼板12の下部に設け、且つ、構造物間シール用袋体50bの長手方向に沿ういずれか一方の片側端部に縫製された帯状織布64を貫通して、数のボルト取り付け用穴65(図5参照)を現場施工でハンダゴテ等を用いて設ける。そして、鋼板12の下部に設けた上記の鋼板側孔と、袋体50の長手方向に沿ういずれか一方の片側端部に設けた袋体側孔とを利用して、構造物間シール用袋体50bを鋼板12にボルト21及びナットにより係止する。
尚、ボルト取り付け用穴65は、例えば、電動ドリル、キリ等の手工具等、他の工具を用いても良い。
このような方法で、構造物間シール用袋体50bを鋼板12に係止することで、鋼板12とセグメント2との間の隙間に対して、容易に、且つ確実に構造物間シール用袋体50bを設置することができ、この隙間に外水圧が作用しても構造物間シール用袋体50bは鋼板12から容易に外れない。また、このように構造物間シール用袋体50bのボルト取り付け用穴65を、現場施工で設けることにより、鋼板12に設けられ鋼板側孔のピッチに合わせて適切な位置に、ボルト取り付け用穴65を構造物間シール用袋体50bに現場合わせによって設けることができる。尚、ボルト取り付け用穴65は、現場施工で設けられる必要は必ずしもなく、事前に工場等で設けられていても良い。
また、図8に示すように、構造物間シール用袋体50bはコンパクトに丸められた状態で搬入され、それを回転させて伸ばしながら鋼板12とセグメント2との間の隙間に設置されていく。よって、非常に施工性に優れている。
次に、自硬化性流動体100を、ポンプ等の供給手段(不図示)を用いて、鋼板12とセグメント2との間の隙間に対して外水圧以上の注入圧で袋体50に充填する。例えば、構造物間シール用袋体50bへの注入圧は、0.2MPa程度である。ここで図8に示すように、自硬化性流動体100は、構造物間シール用袋体50bに設けられた注入口62から構造物間シール用袋体50bに充填される。尚、注入口62は、図8に示す位置に限らず、本発明に係る土木工事用シール工法が使用される現場に応じて、適宜、構造物間シール用袋体50bに設けられる位置が決められる。また、注入口62の数量や大きさも、充填される自硬化性流動体100の性状等によって、適宜、変更される。
また、構造物間シール用袋体50bは、自硬化性流動体100がわずかにの縫製S1部、縫製S2部から外部に漏れ出すように形成されているため、漏れ出した自硬化性流動体100により構造物間シール用袋体50bの表面が鋼板12とセグメント2とに密着しやすくなり、シール性能がより向上する。さらに、構造物間シール用袋体50bの中に空気溜りが生じにくくなる。
図7に示すように、鋼板12の下端には、鋼製アングル12bが溶接固定されている。これは、自硬化性流動体100が充填された構造物間シール用袋体50bが、鋼板12とセグメント2との間に形成される隙間を埋めやすいように、且つ、構造物間シール用袋体50bが鋼板12の鋭い角部で損傷を受けないようにするためのものであり、必ずしも鋼製アングル12bを使用しないといけないわけではなく、鋼板を折り曲げた板や、鋼管等を用いても良い。
本実施例のように、自硬化性流動体100として固化後に弾性を有する二液混合型のアクリル系樹脂剤を用いることにより、自硬化性流動体100が充填された構造物間シール用袋体50bは、自硬化性流動体100が固化する前においては、その立体形状をほぼ自由に変えることができる。よって、自硬化性流動体100が充填された構造物間シール用袋体50bは、その自重によって鋼板12と既設地下構造物であるセグメント2との間の隙間形状に合うように変形し、鋼板12とセグメント2との間の隙間を適切に封止する。
また、地盤の掘削等により土留め壁1や、セグメント2に多少の変位が生じたとしても、二液混合型のアクリル系樹脂剤からなる自硬化性流動体100が充填された構造物間シール用袋体50bは、固化後も適当な弾性を有するため、その変位に追従して変形する結果、鋼板12とセグメント2との間の隙間からの漏水や漏砂をより防止できると共に、変位が生じた土留め壁1やセグメント2等の構造物への負荷も抑えることができる。尚、前記したように、自硬化性流動体100として、モルタル、セメントミルク等の自硬化性を有する流動体を使用してもよい。これら流動体は、固化する前においては、その立体形状をほぼ自由に変えるため、鋼板12とセグメント2との間の隙間を適切に封止することができ、漏水や漏砂の防止が可能である。但し、流動体固化後における構造物の多少の変位を考慮すると、固化後においても弾性を有する、すなわち固化後も変位に追従しやすい性質を有する二液混合型のアクリル系樹脂剤などの固化後に弾性(弾力性)を有する自硬化性流動体を用いるほうがより好ましい。
さらに、自硬化性流動体100を構造物間シール用袋体50bに注入する際には、既に構造物間シール用袋体50bに対して外水圧が作用している場合もある。但し、自硬化性流動体100は、ポンプ等の供給手段(不図示)を用いて、外水圧に抗して、この外水圧以上の注入圧で充填されるため、自硬化性流動体100の注入作業を迅速に行うことができ、且つ、自硬化性流動体100が固化する前から、外水圧に抗して鋼板12とセグメント2との間の隙間を封止することができる。
次に、図2に示すように、土留め壁1と鋼板12との間に生コンクリート13が注入される。生コンクリート13は、鋼板12、構造物間シール用袋体50b、及び既設地下構造物であるセグメント2の間に形成される微細な隙間に入り込んでいき、自硬化性流動体100が充填された本発明に係る構造物間シール用袋体50bにより、鋼板12とセグメント2との間の隙間を封止する効果を、さらに高めることができる。よって、土留め壁1と鋼板12との間に生コンクリート13を注入することで、より確実に鋼板12とセグメント2との間の隙間からの漏水や漏砂を防止できる。尚、必ずしも生コンクリート13を注入する必要はない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することが可能なものである。
地下開削工事の一例を示す図である。 図1のうち本発明に係る構造物間シール用袋体が設置された部分を示す拡大図である。 本発明の第1実施形態に係る構造物間シール用袋体の図である。 図3に示す構造物間シール用袋体の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る構造物間シール用袋体の図である。 図5に示す構造物間シール用袋体のR−R断面図である。 図2に示す構造物間シール用袋体周辺の拡大図である。 図7に示すX矢示方向及びY矢示方向の図である。
符号の説明
1 土留め壁
2 セグメント
13 生コンクリート
50 構造物間シール用袋体
51 筒状織布
52 注入口
60 構造物間シール用袋体
61 筒状織布
62 注入口
64 帯状織布
71 内袋
100 自硬化性流動体

Claims (5)

  1. 構造物間の隙間に設置し、内部に自硬化性流動体を充填することによって、当該隙間に外部から作用する水圧による漏水を防止するために用いられる構造物間シール用袋体であって、
    円周方向に継ぎ目のない筒状織布と、
    前記自硬化性流動体を充填するための注入口と、
    を備え
    前記袋体は、所定の注入圧で前記自硬化性流動体がわずかに前記袋体外部に漏れ出すように形成されていることを特徴とする、構造物間シール用袋体。
  2. 構造物間の隙間に設置し、内部に自硬化性流動体を充填することによって、当該隙間に外部から作用する水圧による漏水を防止するために用いられる構造物間シール用袋体であって、
    円周方向に継ぎ目のない筒状織布と、
    前記自硬化性流動体を充填するための注入口と、
    を備え
    前記袋体は、前記自硬化性流動体を透過させない被膜が内面に密着した前記筒状織布を備えており、
    所定の注入圧で前記自硬化性流動体がわずかに前記袋体外部に漏れ出すように、前記被膜に複数の小孔が設けられていることを特徴とする、構造物間シール用袋体。
  3. 構造物間の隙間に設置し、内部に自硬化性流動体を充填することによって、当該隙間に外部から作用する水圧による漏水を防止するために用いられる構造物間シール用袋体であって、
    円周方向に継ぎ目のない筒状織布と、
    前記自硬化性流動体を充填するための注入口と、
    を備え
    前記袋体は、
    内側表面及び外側表面のうちの少なくともいずれか一方に前記自硬化性流動体を透過させない被膜が形成された内袋と、
    前記内袋よりも高強度かつ寸法が小さい外袋としての前記筒状織布と、
    を備え二重構造となっており、
    所定の注入圧で前記自硬化性流動体がわずかに前記袋体外部に漏れ出すように、前記内袋に複数の小孔が設けられていることを特徴とする、構造物間シール用袋体。
  4. 構造物間の隙間に設置し、内部に自硬化性流動体を充填することによって、当該隙間に外部から作用する水圧による漏水を防止するために用いられる構造物間シール用袋体であって、
    円周方向に継ぎ目のない筒状織布と、
    前記自硬化性流動体を充填するための注入口と、
    を備え
    前記袋体は、所定の注入圧で前記自硬化性流動体がわずかに前記袋体外部に漏れ出すように、前記袋体の少なくとも一部を縫製することにより形成されることを特徴とする、構造物間シール用袋体。
  5. 構造物間の隙間に設置し、内部に自硬化性流動体を充填することによって、当該隙間に外部から作用する水圧による漏水を防止するために用いられる構造物間シール用袋体であって、
    円周方向に継ぎ目のない筒状織布と、
    前記自硬化性流動体を充填するための注入口と、
    を備え
    前記袋体は、前記袋体を前記構造物に係止するために用いる複数の孔を設けるための、前記筒状織布の長手方向に沿ういずれか一方の片側端部に縫製された帯状の織布をさらに備えていることを特徴とする、構造物間シール用袋体。
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