JP4904210B2 - Iii族窒化物結晶基板の製造方法 - Google Patents

Iii族窒化物結晶基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、III族窒化物結晶基板の製造方法、III族窒化物結晶基板、および半導体デバイスに関し、より特定的には転位密度の低いIII族窒化物結晶基板の製造方法、III族窒化物結晶基板、および半導体デバイスに関する。
発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)またはレーザダイオード(Laser Diode:LD)などの半導体デバイスの基板として、III族窒化物結晶基板などが用いられている。III族窒化物結晶基板は、その裏面に電極を設けることができるため、半導体デバイスの駆動電圧を低減することができる。しかし、III族窒化物結晶基板は、転位密度が高く、LEDなどにおいて発光の一部が転位密度の高いIII族窒化物結晶基板に吸収され、発光強度を低下させるという問題があった。
そこで、転位密度を低減することを目的として、特開2005−281067号公報(特許文献1)に、凹凸表面が形成されたIII族窒化物結晶を有する下地基板の凹凸表面上に、液相法によりIII族窒化物結晶を成長させる工程を含むIII族窒化物結晶基板の製造方法が開示されている。特許文献1によれば、凹凸表面上にIII族窒化物結晶を成長させることにより、下地基板の一部を水平方向に進行させることができ、転位密度の低いIII族窒化物結晶を得ることが出来ることが開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に開示の方法では、下地基板表面の凹凸状態によらず、フラックス法・高窒素圧溶液法等の液相法にて成長した結晶層内において、転位が増殖して、結晶性が悪化する場合があった。
特開2005−281067号公報
本発明の目的は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、転位密度を低減できるIII族窒化物結晶基板の製造方法、III族窒化物結晶基板、および半導体デバイスを提供することである。
本発明のIII族窒化物結晶基板の製造方法は、準備工程と、成長工程と、除去工程とを備え、除去された側の面の転位密度が除去された側の面と反対側の面の転位密度よりも低いことを特徴としている。準備工程では、下地基板を準備する。成長工程では、下地基板上にIII族窒化物結晶を液相法により成長させて、下地基板とIII族窒化物結晶とを有する被成長基板を得る。除去工程では、下地基板側から少なくとも下地基板とIII族窒化物結晶との界面を越える位置まで被成長基板を除去する。
本発明のIII族窒化物結晶基板の製造方法によれば、成長工程により成長された被成長基板において、除去された側の面の転位密度を除去された側の面と反対側の面の転位密度よりも小さくできる。また、下地基板とIII族窒化物結晶との界面は転位密度が高いため、界面も除去している。そのため、液相法により製造された被成長基板のうち、転位密度が低減された面を、除去された側の面とできる。よって、除去された側の面の転位密度を低減できる。
なお、上記特許文献1に開示のフラックス法や高窒素圧溶液法等の液相法では、熱力学的に平衡状態に近い準平衡状態で結晶成長が進行する。そのため、成長中の核発生が抑制され、一般に転位密度が低く結晶性の高いIII族窒化物結晶が得られる。しかし、液相法による結晶成長は、窒素の平衡蒸気圧が高いために液相への窒素の溶解量が一般に少なく、成長速度は10μm/h程度と遅い。そのため、液相法により成長した結晶が自立できるに必要な厚みまでIII族窒化物結晶を下地基板上に成長させようとすると、数十〜数百時間を要する。そのような長時間において、高温高圧で熱力学的に準安定状態を保つことは困難であり、成長途中で成長に適した成長条件から外れてしまう。その結果、上記特許文献1に開示の方法では、表面の状態にかかわらず結晶性が著しく悪化する事態が生じることが頻繁に生じたと考えられる。本発明では、除去された側の面を転位密度の低い方の面と特定してIII族窒化物結晶基板を製造することによって、成長工程で良好に成長した面である除去された側の面を有効に活用することができる。
上記III族窒化物結晶基板の製造方法において好ましくは、準備工程では、下地基板においてIII族窒化物結晶を成長させる面がIII族窒化物結晶よりなる下地基板を準備する。
成長させる面がIII族窒化物結晶からなる下地基板は、格子定数などから、当該面上に、品質の良いIII族窒化物結晶を成長させやすい。
上記III族窒化物結晶基板の製造方法において好ましくは、成長工程では、フラックス法および高窒素圧溶液法の少なくとも一方の方法によりIII族窒化物結晶の成長が行なわれる。
これにより、成長工程で、転位密度をより低減したIII族窒化物結晶を成長させやすい。
上記III族窒化物結晶基板の製造方法において好ましくは、成長工程では、初期の成長速度よりも後期の成長速度が高い。
初期では、III族窒化物結晶において除去される面側の品質を良好にできる条件でIII族窒化物結晶を成長させることができる。後期では、成長時間を短縮できるため、コストを低減できる。そのため、低コストで、除去された側の面の転位密度を低減した良質のIII族窒化物結晶基板を製造できる。
なお、上記「初期」とは、相対的に低成長速度で相対的に高品質なIII族窒化物結晶を成長させる期間をいう。また、「後期」とは、相対的に高成長速度でIII族窒化物結晶を成長させる期間をいう。
上記III族窒化物結晶基板の製造方法において好ましくは、初期の成長速度は0.1μm/h以上20μm/h以下である。これにより、成長工程における除去された側の面の転位密度をより低減でき、品質をより良好にできる。
上記III族窒化物結晶基板の製造方法において好ましくは、成長工程では、10μmを超えて300μm以下の厚みのIII族窒化物結晶を成長させる。
これにより、III族窒化物結晶を良好に成長させることができるとともに、コストを低減できる。
上記III族窒化物結晶基板の製造方法において好ましくは、除去工程では、下地基板と、III族窒化物結晶において下地基板上の面から10μm以上50μm以下の厚みのIII族窒化物結晶とを除去する。
これにより、成長されたIII族窒化物結晶のうち、より良好な面を除去された面とすることができる。そのため、除去された面の転位密度をより低減できる。
上記III族窒化物結晶基板の製造方法において好ましくは、除去工程後の被成長基板の除去された側の面上にIII族窒化物結晶を成長させる工程をさらに備えている。
転位密度を低減した除去された側の面上にIII族窒化物結晶板を成長されているので、結晶性の良好なIII族窒化物結晶基板を製造できる。
以上説明したように、本発明のIII族窒化物結晶基板の製造方法によれば、除去された側の面の転位密度を除去された側の面と反対側の面の転位密度よりも小さくできること、および下地基板とIII族窒化物結晶との界面の転位密度の高い部分を除去することによって、転位密度を低減できるIII族窒化物結晶基板を製造できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態および実施例を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付してその説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるIII族窒化物結晶基板の製造方法を示すフローチャートである。図2は、本発明の実施の形態1における成長工程を説明するための概略断面図である。図3は、本発明の実施の形態1における除去工程を説明するための概略断面図である。図1〜図3を参照して、本発明の実施の形態1におけるIII族窒化物結晶基板の製造方法を説明する。
図1および図2に示すように、まず、下地基板11を準備する準備工程(S10)を実施する。なお、下地基板11とは、III族窒化物結晶基板20を成長させるための基板をいう。
準備工程(S10)では、後述する成長工程(S20)で良好な結晶を成長させる観点から、下地基板11においてIII族窒化物結晶12を成長させる面11aがIII族窒化物結晶よりなる下地基板11を準備することが好ましい。たとえば、下地基板11全体がIII族窒化物結晶からなるものであってもよい。また下地基板11は、サファイア基板やSiC(炭化珪素)基板などの異種基板と、当該異種基板上に形成されたIII族窒化物結晶からなる層とを有していてもよい。
また、準備工程(S10)では、下地基板11においてIII族窒化物結晶12を成長させる面11aが、後述する成長工程(S20)で成長させるIII族窒化物結晶と同種の下地基板11を準備することがより好ましい。これにより、下地基板11とIII族窒化物結晶12との格子不整合を無くして、III族窒化物結晶12の転位をさらに抑制することができる。
また、準備工程(S10)では、図2に示すように、面11aに凹凸が形成された下地基板11を準備してもよい。この場合、面11aの表面粗さRP-Vは、0.01μm以上50μm以下であることが好ましい。ここで、表面粗さRP-Vとは、図2に示すように、面11aにおける凸部と凹部との高低差距離の最大値をいう。
なお、準備する下地基板11の形状は特に限定されない。下地基板11の平面形状は、矩形であっても円形であってもよい。また、下地基板11の厚みは、特に限定されないが、面11aに凹凸を形成する場合には、たとえば、0.01μm以上であることが好ましい。
次に、図1および図2に示すように、下地基板11上にIII族窒化物結晶12を液相法により成長させて、下地基板11とIII族窒化物結晶12とを有する被成長基板10を得る成長工程(S20)を実施する。なお、液相法とは、液相からIII族窒化物結晶を成長させる方法をいう。
成長工程(S20)では、フラックス法および高窒素圧溶液法の少なくとも一方の方法によりIII族窒化物結晶の成長が行なわれることが好ましい。なお、フラックス法とは、温度が600℃以上900℃以下で、圧力が0.3MPa以上60MPa以下の雰囲気下で、III族元素とフラックス(アルカリ金属元素およびアルカリ土類金属元素の少なくともいずれか一方を含む)とを含有する融液に窒素元素を溶存させてIII族窒化物結晶12を成長させる方法をいう。また、高窒素圧溶液法とは、温度が1400℃以上1600℃以下で、圧力が1GPa以上2GPa以下の雰囲気下で、III族元素を含有する融液に窒素元素を溶存させてIII族窒化物結晶12を成長させる方法をいう。
成長工程(S20)では、10μmを超えて300μm以下の厚みD1のIII族窒化物結晶12を成長させることが好ましく、厚みD1は、50μmを超えて200μm以下であることがより好ましい。10μmを超える厚みD1とすることにより、後述する除去工程(S30)で得られるIII族窒化物結晶基板20の厚みを確保しやすい。厚みD1が50μmを超えることにより、III族窒化物結晶基板20の厚みをより確保しやすい。一方、厚みD1を300μm以下とすることにより、良好な結晶性を維持できるとともに、低コストでIII族窒化物結晶12を成長させることができる。厚みD1を200μm以下とすることにより、より低コストでIII族窒化物結晶12を成長させることができる。
成長工程(S20)では、初期の成長速度よりも後期の成長速度が高いことが好ましい。すなわち、成長工程(S20)開始時の成長速度よりも成長工程(S20)終了時の成長速度が速く、かつ、成長速度は徐々に速くなるまたは同じであることが好ましい。たとえば、成長させるIII族窒化物結晶12を目標とする厚みに成長する毎に条件を変更して、段階的に成長速度を高くする場合、および成長工程(S20)開始時の成長速度よりも成長工程(S20)終了時の成長速度が徐々に高くなる場合などが挙げられる。また、後期とは、成長させるIII族窒化物結晶12の厚みを半分まで成長させた後から、成長を完了するまでの期間であることが好ましい。
成長工程(S20)において成長速度を変更する場合には、初期の成長速度は0.1μm/h以上20μm/h以下であることが好ましく、1μm/h以上10μm/h以下であることがより好ましい。初期の成長速度を0.1μm/h以上とすることによって、III族窒化物結晶12の結晶性をより良好にできるとともに、成長に要する時間を抑制できる。初期の成長速度を1μm/h以上とすることにより、良好なIII族窒化物結晶12を成長させるのに要する時間をより抑えることができる。一方、初期の成長速度を20μm/h以下とすることによって、III族窒化物結晶12の良好な結晶性を維持するとともに、成長に要する時間をより短縮できる。初期の成長速度を10μm/h以下とすることによって、III族窒化物結晶12の良好な結晶性を維持するとともに、成長に要する時間をより一層短縮できる。
また、後期の成長速度は、50μm/h以上500μm/h以下であることが好ましい。後期の成長速度を50μm/h以上とすることにより、III族窒化物結晶12の良好な結晶性を維持するとともに、III族窒化物結晶12を成長させる時間を短縮できる。一方、500μm/h以下とすることにより、III族窒化物結晶12の必要な結晶性を維持するとともに、III族窒化物結晶12を成長させる時間をより短縮できる。
次に、図1および図3に示すように、下地基板11側から少なくとも下地基板11とIII族窒化物結晶12との界面を越える位置まで被成長基板10を除去する除去工程(S30)を実施する。これにより、除去された側の面20aの転位密度が除去された側の面20aと反対側の面20bの転位密度よりも低いIII族窒化物結晶基板20を製造できる。その理由は以下の通りである。
成長工程(S20)では、液相法によりIII族窒化物結晶12を成長させている。液相法は良好なIII族窒化物結晶を成長できるが、結晶成長させる時間が長いため、成長時間全体に渡って良好な結晶が成長する条件を保つことが難しい。その結果、III族窒化物結晶の成長が進むにつれて、転位密度が増えていってしまう。
一方、被成長基板10において、下地基板11とIII族窒化物結晶12との界面は、上記特許文献1にも開示のように、下地基板11の垂直方向のみならず水平方向にもIII族窒化物結晶が成長して、転位をIII族窒化物結晶内に閉じ込めるため、転位密度が高くなる。すなわち、下地基板11とIII族窒化物結晶12との界面は転位密度の高いことが考えられる。
したがって、本願発明者は、下地基板11とIII族窒化物結晶12との界面を含まず、かつIII族窒化物結晶12において界面側に位置する面を、被成長基板10における転位密度が低い面と特定した。そして、成長工程(S20)で成長させた被成長基板において特定した転位密度が低い面を形成するために、除去工程(S30)を実施することにより、転位密度の低い面(除去された側の面20a)を有するIII族窒化物結晶を製造できることを見出した。
なお、従来、液相法によって成長させた結晶は、気相法など他の方法により成長した結晶と比較して、転位密度が低く結晶性が良好であった。そのため、下地基板上に液相法によって成長させた結晶を除去工程(S30)を実施することなく用いていた。したがって、除去された側の面20aを有するIII族窒化物結晶を製造することは実施されていなかった。
具体的には、除去工程(S30)では、下地基板11と、III族窒化物結晶12において下地基板11上の面12aから10μm以上50μm以下の厚みD2のIII族窒化物結晶12とを除去することが好ましく、厚みD2を15μm以上30μm以下とすることがより好ましい。10μm以上とすることにより、下地基板11とIII族窒化物結晶12との界面の影響をより受けにくい。15μm以上することにより、界面の影響をより一層受けにくい。一方、50μm以下とすることによって、III族窒化物結晶12のうち、非常に良好な成長条件で成長した面を除去された側の面20aにできる。30μm以下とすることによって、III族窒化物結晶12のうち、最も良好な成長条件で成長した面を除去された側の面20aにできる。
また、除去工程(S30)で下地基板11と厚みD2に相当するIII族窒化物結晶12とを除去する方法は、任意の方法を採用でき、たとえば、機械的研磨や化学機械的研磨などの各種研磨、気相エッチングや液相エッチングなどの各種エッチングが挙げられる。各種研磨および各種エッチングは、それぞれ1回以上実施してもよいし、単独で1回以上実施してもよい。各種研磨は、III族窒化物結晶基板20の表面を鏡面とする場合に効果的な方法である。また、各種エッチングは、各種研磨などによりIII族窒化物結晶基板20の表面に形成された加工変質層を除去するのに効果的な方法である。
また、被成長基板10において除去される面は、図3に示すように、下地基板11の面11aに平行な面に限定されず、面11aに対して任意の傾きを有する面をスライスすることもできる。
以上の工程(S10〜S30)を実施することによって、除去された側の面20aの転位密度が、除去された側の面20aと反対側の面20bの転位密度よりも低いIII族窒化物結晶基板20を製造できる。ここで、「転位密度」とは、たとえば、結晶表面を酸やアルカリの溶液、融液中でエッチング処理を行ない、その際に生じた単位面積当たりのピットの個数として測定される値を指すものとする。
以上説明したように、本発明の実施の形態1におけるIII族窒化物結晶基板20の製造方法によれば、除去工程(S30)で下地基板11側から少なくとも下地基板11とIII族窒化物結晶12との界面を越える位置まで被成長基板10を除去している。これにより、成長工程(S20)により成長された被成長基板10において、除去された側の面20aの転位密度を、除去された側の面20aと反対側の面20bの転位密度よりも小さくできる。また、下地基板11とIII族窒化物結晶12との界面は転位密度が高いため、界面も除去している。そのため、液相法により成長された被成長基板10のうち、転位密度が低減された面を、除去された側の面20aにできる。すなわち、液相法によって成長されたIII族窒化物結晶12を有する被成長基板10において良好な成長条件で成長された面を、除去された側の面20aとして有効に活用することができる。よって、除去された側の面20aの転位密度を低減できる。
なお、実施の形態1では、成長工程(S20)において液相法によりIII族窒化物結晶12を成長させる際の成長条件を常時一定にする必要がないため、特に厚みの大きいIII族窒化物結晶基板20を製造する際に有利である。
(実施の形態2)
図4〜図6を参照して、本発明の実施の形態2におけるIII族窒化物結晶基板の製造方法について説明する。なお、図4は、本発明の実施の形態2におけるIII族窒化物結晶基板の製造方法を示すフローチャートである。図5は、本発明の実施の形態2におけるIII族窒化物結晶基板の製造方法によって製造されるIII族窒化物結晶基板を示す概略断面図である。図6は、本発明の実施の形態2におけるIII族窒化物結晶基板の製造方法によって製造される別のIII族窒化物結晶基板を示す概略断面図である。
実施の形態2におけるIII族窒化物結晶基板の製造方法は、基本的には実施の形態1におけるIII族窒化物結晶基板20の製造方法と同様であるが、除去工程(S30)後の被成長基板の除去された側の面20a上にIII族窒化物結晶を成長させる工程をさらに備える点においてのみ、実施の形態1と異なる。
具体的には、図5に示すように、実施の形態1におけるIII族窒化物結晶基板20の製造方法によって製造されたIII族窒化物結晶基板20を準備する。実施の形態2では、III族窒化物結晶基板20を下地基板とする。
次に、図4および図5に示すように、除去工程(S30)後の被成長基板(III族窒化物結晶基板20)の除去された側の面20a上にIII族窒化物結晶21を液相法により成長させて、III族窒化物結晶基板20とIII族窒化物結晶21とを有する被成長基板(実施の形態2では、III族窒化物結晶基板22)を得る再成長工程(S40)を実施する。再成長工程(S40)は、実施の形態1における成長工程(S20)と下地基板が異なる点においてのみ異なる。
再成長工程(S40)を実施することにより、実施の形態1におけるIII族窒化物結晶基板20と、III族窒化物結晶基板20上に形成されたIII族窒化物結晶21とを有する被成長基板からなるIII族窒化物結晶基板22を製造できる。転位密度が低いIII族窒化物結晶基板20の除去された側の面20a上にIII族窒化物結晶21を成長させているので、III族窒化物結晶基板22は、転位密度をより低減できる。
なお、再成長工程(S40)後に、下地基板であるIII族窒化物結晶基板20側から、III族窒化物結晶基板20とIII族窒化物結晶21との界面を越える位置まで、III族窒化物結晶基板22(被成長基板)を除去する再除去工程(S50)をさらに実施してもよい。再除去工程(S50)は、実施の形態1における除去工程(S30)と被成長基板が異なる点においてのみ異なる。
再除去工程(S50)をさらに実施することにより、図6に示すように、III族窒化物結晶基板23を製造できる。転位密度をより低減したIII族窒化物結晶基板22のうち、転位密度をより一層低減した面(除去された側の面23a)を形成できる。
以上説明したように、本発明の実施の形態2におけるIII族窒化物結晶基板の製造方法によれば、実施の形態1における転位密度が低減された除去された側の面20a上にIII族窒化物結晶を成長させているので、転位密度をさらに低減したIII族窒化物結晶基板22,23を製造できる。
(実施の形態3)
図7を参照して、本発明の実施の形態3における半導体デバイスを説明する。なお、図7は、本発明の実施の形態3における半導体デバイスを示す概略断面図である。
図7に示すように、半導体デバイスとして、たとえばLED30としている。LED30は、III族窒化物結晶基板20と、III族窒化物結晶基板20上に形成されたn型層31と、n型層31上に形成された障壁層32と、障壁層32上に形成された活性層33と、活性層33上に形成されたバッファ層34と、バッファ層34上に形成された障壁層35と、障壁層35上に形成されたp型層36と、p型層36上に形成されたp型電極37と、III族窒化物結晶基板20下に形成されたn型電極38とを備えている。
III族窒化物結晶基板20は、実施の形態1におけるIII族窒化物結晶基板20である。III族窒化物結晶基板20において転位密度の低い側の面である、III族窒化物結晶基板20の除去された側の面20a上にn型層31が形成されている。
実施の形態3では、III族窒化物結晶基板20とIII族窒化物結晶基板20において転位密度の低い側の面上に形成される半導体層とを備えているが、半導体層が形成される基板は、実施の形態1におけるIII族窒化物結晶基板20に特に限定されない。たとえばIII族窒化物結晶基板20に代えて、図5に示す実施の形態2におけるIII族窒化物結晶基板20と、III族窒化物結晶基板20上に形成されたIII族窒化物結晶21とを有するIII族窒化物結晶基板22を用いてもよい。この場合には、III族窒化物結晶基板22において転位密度の低い側の面である、III族窒化物結晶21の面22a上に、n型層31が形成される。
また、たとえばIII族窒化物結晶基板20に代えて、図6に示す実施の形態2におけるIII族窒化物結晶基板20と、III族窒化物結晶基板20上に形成されたIII族窒化物結晶基板20とを有する被成長基板(III族窒化物結晶基板22)から、少なくともIII族窒化物結晶基板20と、III族窒化物結晶基板20とIII族窒化物結晶21との界面が除去されたIII族窒化物結晶基板23を用いてもよい。この場合には、III族窒化物結晶基板23において転位密度の低い側の面である、除去された側の面23a上に、n型層31が形成される。
また、実施の形態3では、半導体デバイスの一例としてLEDを例に挙げて説明したが、特にこれに限定されない。半導体デバイスとしては、たとえば発光ダイオード、レーザダイオードなどの発光素子、整流器、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ、HEMT(High Electron Mobility Transistor:高電子移動度トランジスタ)などの電子素子、温度センサ、圧力センサ、放射線センサ、可視−紫外光検出器などの半導体センサ、SAWデバイス(Surface Acoustic Wave Device:表面弾性波素子)などが挙げられる。
以上説明したように、本発明の実施の形態3における半導体デバイスによれば、LED30は、III族窒化物結晶基板20と、III族窒化物結晶基板20において転位密度の低い側の面上に形成される半導体層とを備えている。III族窒化物結晶基板20において転位密度の低い側の面は非常に転位密度が低いので、半導体層も転位密度が低くなる。そのため、有用な半導体デバイスを得られる。
[実施例]
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1では、実施の形態1におけるIII族窒化物結晶基板の製造方法に従ってIII族窒化物結晶基板を製造した。
具体的には、まず、下地基板を準備する準備工程(S10)を実施した。準備工程(S10)では、縦が10mm、横が10mm、厚さが300μmであり、III族窒化物結晶を成長させる面が(0001)面であるウルツ鉱型GaN結晶からなる下地基板を準備した。なお、下地基板の面には凹凸を形成せず、平坦性の良好な状態とした。
次に、下地基板上にIII族窒化物結晶を液相法により成長させて、下地基板とIII族窒化物結晶とを有する被成長基板を得る成長工程(S20)を実施した。成長工程(S20)では、下地基板上にフラックス法によりGaN結晶を600μm成長させた。詳細には、アルミナ坩堝中に下地基板の(0001)面を上に向けて坩堝の底面に置き、2.0gの金属Ga(ガリウム)と1.0gの金属Na(ナトリウム)とを入れて800℃まで加熱し、GaとNaとを含む融液を形成した。このGaとNaとを含む融液中に、窒素ガスをガス分圧が50MPaと一定になるように60時間供給することにより、10μm/hの成長速度にて厚みが600μmのGaN結晶からなるIII族窒化物結晶を成長させた。そして、得られたIII族窒化物結晶(被成長基板)を坩堝から取り出した。そして、得られたIII族窒化物結晶を鏡面研磨した。これにより、GaN結晶からなる下地基板と、下地基板上に形成されたGaN結晶からなるIII族窒化物結晶とを有する被成長基板を得た。
次に、下地基板側から少なくとも下地基板とIII族窒化物結晶との界面を越える位置まで被成長基板を除去する除去工程(S30)を実施した。具体的には、成長工程(S20)により得られた被成長基板から、下地基板と、III族窒化物結晶における下地基板上の面から50μmの厚みD2のIII族窒化物結晶とを機械的研磨により除去した。そして、除去された側の面を鏡面研磨した。これにより、実施例1のIII族窒化物結晶基板であるGaN結晶基板を製造した。
さらに、実施例1では、得られたGaN結晶基板を用いて、図7に示す実施の形態3におけるLEDを製造した。
具体的には、GaN結晶基板において除去された側の面上にMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:有機金属化学気相堆積)法により、厚さ1μmのn型GaNからなるn型層31、厚さ10nmのAl0.3Ga0.7Nからなる障壁層32、厚さ3nmのAl0.04Ga0.96Nからなる活性層33、厚さ3nmのAl0.08Ga0.92Nからなるバッファ層34、厚さ10nmのAl0.3Ga0.7Nからなる障壁層35、および厚さ10nmのp型GaNからなるp型層36をこの順にエピタキシャル成長させて形成した。そして、p型層36上の一部に、直径80μmで、厚さ10nmのp型電極37を形成した。p型電極37は、厚さ5nmのPd(パラジウム)と厚さ5nmのAu(金)とが積層されてなり、Pdがp型層36と接触するように配置されていた。また、GaN結晶基板において除去された側の面と反対側の面下に、厚さ20nmのn型電極を形成した。n型電極38は、厚さ10nmのAl(アルミニウム)と厚さ10nmのAuとが積層されてなり、AlがGaN結晶基板と接触するように配置されていた。これにより、実施例1のLEDを製造した。
(実施例2)
実施例2のIII族窒化物結晶基板の製造方法は、基本的には実施例1のIII族窒化物結晶基板の製造方法と同様であるが、下地基板におけるIII族窒化物結晶を成長させる面に凹凸を形成した点においてのみ実施例1と異なる。
具体的には、準備工程(S10)では、下地基板におけるIII族窒化物結晶を成長させる面に、表面粗さRp-vが10μmとなるように凹凸を形成した。
また、実施例2のLEDは、実施例2で得られたGaN結晶基板を用いて、実施例1と同じ条件で製造した。
(実施例3)
実施例3のIII族窒化物結晶基板の製造方法は、基本的には実施例1のIII族窒化物結晶基板の製造方法と同様であるが、成長工程(S20)における成長条件においてのみ実施例1と異なる。
具体的には、成長工程(S20)では、実施例1と同様に800℃でGaとNaとを含む融液を形成した。そして、このGaとNaとを含む融液中に、窒素ガスをガス分圧が50MPaと一定になるように20時間供給することにより、10μm/hの成長速度にて厚みが200μmのGaN結晶を成長させた。そして、その他の条件はそのままで温度のみを700℃に変更して、50μm/hの成長速度にて厚みが400μmのGaN結晶を成長させた。
また、実施例3のLEDは、実施例3で得られたGaN結晶基板を用いて、実施例1と同じ条件で製造した。
(実施例4)
実施例4のIII族窒化物結晶基板の製造方法は、基本的には実施例2のIII族窒化物結晶基板の製造方法と同様であるが、成長工程(S20)における成長条件においてのみ実施例2と異なる。
具体的には、成長工程(S20)における成長条件は、実施例3と同様に、10μm/hの成長速度にて厚みが200μmのGaN結晶を成長させた後に、50μm/hの成長速度にて厚みが400μmのGaN結晶を成長させた。
さらに、実施例4のLEDは、実施例4で得られたGaN結晶基板を用いて、実施例1と同じ条件で製造した。
(比較例1)
比較例1のIII族窒化物結晶基板の製造方法は、基本的には実施例1と同様であるが、除去工程(S30)を実施していない点においてのみ実施例1と異なる。すなわち、比較例1のIII族窒化物結晶基板は、実施例1の成長工程(S20)後の被成長基板である。
さらに、比較例1のIII族窒化物結晶基板を用いて、実施例1と同じ条件でLEDを製造した。ただし、実施例1におけるIII族窒化物結晶基板において除去された側の面と反対の面上にn型層31が形成された。
(比較例2)
比較例2のIII族窒化物結晶基板の製造方法は、基本的には実施例2と同様であるが、除去工程(S30)を実施していない点においてのみ実施例2と異なる。すなわち、比較例2のIII族窒化物結晶基板は、実施例2の成長工程(S20)後の被成長基板である。
さらに、比較例2のIII族窒化物結晶基板を用いて、比較例1と同じ条件でLEDを製造した。
(比較例3)
比較例3のIII族窒化物結晶基板の製造方法は、基本的には実施例3と同様であるが、除去工程(S30)を実施していない点においてのみ実施例3と異なる。すなわち、比較例3のIII族窒化物結晶基板は、実施例3の成長工程(S20)後の被成長基板である。
さらに、比較例3のIII族窒化物結晶基板を用いて、比較例1と同じ条件でLEDを製造した。
(比較例4)
比較例4のIII族窒化物結晶基板の製造方法は、基本的には実施例4と同様であるが、除去工程(S30)を実施していない点においてのみ実施例4と異なる。すなわち、比較例4のIII族窒化物結晶基板は、実施例4の成長工程(S20)後の被成長基板である。
さらに、比較例4のIII族窒化物結晶基板を用いて、比較例1と同じ条件でLEDを製造した。
(測定方法)
実施例1〜4におけるIII族窒化物結晶基板の除去された側の面および比較例1〜4のIII族窒化物結晶基板の除去された側と反対側の面に対して、酸系エッチャントを用いて、エッチピットを生成した。そして、生成されたエッチピット数をエッチピット密度(EPD:Etch Pit Density)として測定した。その結果を表1に示す。なお、EPDは、高精度に測定された転位密度である。
また、実施例1〜4および比較例1〜4におけるLEDについて波長360nmにおける発光ピーク強度を測定した。その結果を表1に示す。なお、表1において、発光ピーク相対強度は、比較例1のLEDの発光ピーク強度を1.0としたときの実施例1〜4および比較例2〜4の発光ピーク強度の値とした。
Figure 0004904210
(測定結果)
表1に示すように、実施例1〜4におけるIII族窒化物結晶基板の除去された側の面のEPDは、それぞれ比較例1〜4におけるIII族窒化物結晶基板の除去された側と反対側の面のEPDよりも低かった。また、実施例1と、比較例1および比較例2とを対比すると、下地基板に凹凸を形成することよりも、除去工程(S30)を実施して除去された側の面を形成することの方が、転位密度の低減に寄与できることがわかった。
また、実施例1〜4におけるLEDの発光ピーク強度は、それぞれ比較例1〜4のLEDの発光ピーク強度と比較して高かった。
また、実施例1と実施例3とを対比すると、成長工程において後半の速度を前半の速度より高くしても、転位密度の低減および発光ピーク強度に影響を与えないことがわかった。そのため、良好な結晶性を維持するとともに、コストを低減してIII−V族窒化物半導体基板を製造できることが確認できた。
本実施例によれば、除去工程(S30)を実施して除去された側の面を形成することによって、転位密度を低減できることが確認できた。また、除去工程(S30)を実施して形成される除去された側の面上に半導体層を形成してなる半導体デバイスは、その特性を向上できることが確認できた。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明のIII族窒化物結晶基板の製造方法によって製造されるIII族窒化物結晶基板は、除去された側の面の転位密度を低減できる。そのため、除去された側の面上にIII族窒化物結晶を成長させると転位密度の低減できるIII族窒化物結晶が得られるので、下地基板に好適に用いられる。また、除去された面上に半導体層を形成することによって、たとえば発光ダイオード、レーザダイオードなどの発光素子、整流器、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ、HEMTなどの電子素子、温度センサ、圧力センサ、放射線センサ、可視−紫外光検出器などの半導体センサ、SAWデバイスなどの半導体デバイスに好適に用いられる。
本発明の実施の形態1におけるIII族窒化物結晶基板の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における成長工程を説明するための概略断面図である。 本発明の実施の形態1における除去工程を説明するための概略断面図である。 本発明の実施の形態2におけるIII族窒化物結晶基板の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2におけるIII族窒化物結晶基板の製造方法によって製造されるIII族窒化物結晶基板を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2におけるIII族窒化物結晶基板の製造方法によって製造される別のIII族窒化物結晶基板を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態3における半導体デバイスを示す概略断面図である。
符号の説明
10 被成長基板、11 下地基板、11a,12a,22a 面、12,21 III族窒化物結晶、20,22,23 III族窒化物結晶基板、20a,23a 除去された側の面、20b,23b 除去された側と反対側の面、30 LED、31 n型層、32,35 障壁層、33 活性層、34 バッファ層、36 p型層、37 p型電極、38 n型電極。

Claims (8)

  1. 下地基板を準備する準備工程と、
    前記下地基板上にIII族窒化物結晶を液相法により成長させて、前記下地基板と前記III族窒化物結晶とを有する被成長基板を得る成長工程と、
    前記下地基板側から少なくとも前記下地基板と前記III族窒化物結晶との界面を越える位置まで前記被成長基板を除去する除去工程とを備え、
    除去された側の面の転位密度が前記除去された側の面と反対側の面の転位密度よりも低いことを特徴とする、III族窒化物結晶基板の製造方法。
  2. 前記準備工程では、前記下地基板において前記III族窒化物結晶を成長させる面がIII族窒化物結晶よりなる前記下地基板を準備する、請求項1に記載のIII族窒化物結晶基板の製造方法。
  3. 前記成長工程では、フラックス法および高窒素圧溶液法の少なくとも一方の方法により前記III族窒化物結晶の成長が行なわれる、請求項1または2に記載のIII族窒化物結晶基板の製造方法。
  4. 前記成長工程では、初期の成長速度よりも後期の成長速度が高い、請求項1〜3のいずれかに記載のIII族窒化物結晶基板の製造方法。
  5. 前記初期の成長速度は0.1μm/h以上20μm/h以下である、請求項4に記載のIII族窒化物結晶基板の製造方法。
  6. 前記成長工程では、10μmを超えて300μm以下の厚みの前記III族窒化物結晶を成長させる、請求項1〜5のいずれかに記載のIII族窒化物結晶基板の製造方法。
  7. 前記除去工程では、前記下地基板と、前記III族窒化物結晶において前記下地基板上の面から10μm以上50μm以下の厚みの前記III族窒化物結晶とを除去する、請求項1〜6のいずれかに記載のIII族窒化物結晶基板の製造方法。
  8. 前記除去工程後の被成長基板の前記除去された側の面上にIII族窒化物結晶を成長させる工程をさらに備える、請求項1〜7のいずれかに記載のIII族窒化物結晶基板の製造方法。
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