JP4901916B2 - 冷凍空調装置 - Google Patents
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Description
この冷凍サイクルの冷媒の流れは以下のようになる。まず、負荷側熱交換器から冷熱を供給する冷熱供給運転(冷房運転)の場合は、圧縮機において高温高圧のガスに圧縮され吐出された冷媒は、四方弁を経て超臨界状態で熱源側熱交換器にて冷却され温度が低下する。その後冷媒は四方弁、レシーバを経て膨張機に流入し、ここで冷媒は高圧から低圧まで膨張され、低圧の二相状態となる。その後冷媒は負荷側熱交換器に流入し、ここで蒸発ガス化するとともに、周囲より吸熱し冷房運転を実施する。その後冷媒は四方弁、アキュムレータを経て圧縮機に吸入される。
圧縮機、膨張機の形式としては往復動式、ロータリー式、スクロール式などの容積式が用いられることが多い。この場合、圧縮機と膨張機を同軸に連結した構成にあっては、圧縮機と膨張機とが常時同一回転数で駆動される。特許文献1の場合、冷凍空調装置を流れる冷媒の流量(質量流量)は圧縮機と膨張機で同一となる一方で、圧縮機、膨張機を通過する冷媒流量は
圧縮機流量=圧縮機流入冷媒密度×圧縮機内容積×回転数×圧縮機体積効率
膨張機流量=膨張機流入冷媒密度×膨張機内容積×回転数×膨張機体積効率
で規定され、圧縮機流量=膨張機流量となるので、前記相関より
膨張機流入冷媒密度/圧縮機流入冷媒密度=(圧縮機内容積×圧縮機体積効率)/(膨張機内容積×膨張機体積効率)
となる。この式の右辺の値は機器によって定まる定数となるので、膨張機流入冷媒密度/圧縮機流入冷媒密度の比である密度比が一定値となる運転が実施される。
そこで、冷房運転時にはバイパス回路に冷媒を流す運転を実施することになり、この量は圧縮機で搬送される冷媒流量の45%(=(8.2−4.5)/8.2)となる。即ち膨張機を流れる流量は圧縮機流量の1/2程度となり、同様に動力回収量も1/2程度となる。従って当初の狙いの膨張機による動力回収効果が十分に果たせない運転となる。
即ち、圧縮機と膨張機とを同軸で連結し、膨張機の動力を回収する冷凍空調装置の内部熱交換器の熱交換量を運転条件に対応して変化させることにより、膨張動力回収量の低減の少ない高効率な運転を可能とすること、または、運転条件に対応して高効率な運転を可能とすること、または、運転条件に対応して信頼性が高い運転を可能とすること等、従来の冷凍空調装置の運転特性を改善する冷凍空調装置を得ることを目的とする。
前記膨張機に流入する冷媒と、前記四方弁から前記圧縮機に吸入される冷媒とを熱交換する内部熱交換器と、制御装置と、を備え、
前記内部熱交換器が、該内部熱交換器をバイパスするバイパス回路と、前記内部熱交換器の冷媒流量を変化させる第1の流量制御弁と、前記バイパス回路に設けられ、該バイパス回路の冷媒流量を変化させる第2の流量制御弁と、を備え、
共に容積式である前記膨張機と少なくとも1台の前記圧縮機とを同軸で接続し、
前記制御装置が、冷凍空調装置の運転条件によって、前記四方弁を切換えることにより、前記負荷側熱交換器を蒸発器として作用させ冷熱を供給する冷熱供給運転及び前記負荷側熱交換器を放熱器もしくは凝縮器として作用させ温熱を供給する温熱供給運転とを行い、
前記冷熱供給運転における前記膨張機へ流入する冷媒密度と前記圧縮機へ流入する冷媒密度との密度比と、前記温熱供給運転における前記膨張機へ流入する冷媒密度と前記圧縮機へ流入する冷媒密度との密度比と、の差を縮小するように前記第1の流量制御弁及び前記第2の流量制御弁を制御するものである。
以下、本発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
図1は実施の形態1における冷凍空調装置の冷媒回路図を示したものである。この冷凍空調装置は空気と直接熱交換して冷房、暖房の各運転を実施できるヒートポンプ機であり、図1において、1は圧縮機、2a、2bは四方弁、3は熱源側熱交換器、4aは内部熱交換器である第1の内部熱交換器、5は膨張機、6は負荷側熱交換器である。
7は室外機であり、室外機7は、圧縮機1、四方弁2a、2b、熱源側熱交換器3、第1の内部熱交換器4a、膨張機5から構成される。8は室内機であり、室内機8内には負荷側熱交換器6が収納される。
圧縮機1、膨張機5は容積式であり、例えばスクロール式などの形態をとる。圧縮機1は軸をモータで駆動し圧縮するものであり、この軸が膨張機5に連結されている。膨張機5で冷媒を膨張することにより得られた膨張動力はこの連結軸に伝えられ、圧縮機1にて軸を駆動するモータ動力を低減させ、圧縮機入力を低減する。
冷媒としては、二酸化炭素が用いられている。この冷凍空調装置を運転制御するのは制御装置13が行う。制御装置13によって、圧縮機1の運転、回転周波数や各熱交換器の送風機風量、四方弁2a、2bの切換などを制御する。
まず、四方弁2a、2bの流路は図1の実線のように設定され、負荷側熱交換器6が蒸発器、熱源側熱交換器3が放熱器(凝縮器)として作用する。そして圧縮機1において高温高圧のガスに圧縮され吐出された冷媒は、四方弁2aを経て超臨界状態で熱源側熱交換器3にて外気と熱交換し、冷却され温度が低下する。その後、冷媒は第1の内部熱交換器4aで圧縮機1吸入の低圧の冷媒に熱を与え、さらに冷却され温度が低下した後で、四方弁2bを経て膨張機5に流入し、ここで冷媒は高圧から低圧まで膨張され、低圧の二相状態となる。その後冷媒は負荷側熱交換器6に流入し、ここで蒸発ガス化するとともに、室内空気より吸熱し冷房運転を実施する。その後冷媒は四方弁2aを経て第1の内部熱交換器4aで熱源側熱交換器3を出た冷媒から熱を受け取り加熱され、圧縮機1に吸入される。
即ち、本実施の形態では、熱源側熱交換器3と膨張機5間の冷媒と、四方弁2aから圧縮機1に吸入される冷媒とを熱交換する第1の内部熱交換器4aを備え、四方弁2aの切換によって冷熱供給運転(冷房運転)と温熱供給運転(暖房運転)とを実施するので、冷熱供給運転(冷房運転)での密度比を大きくでき、両運転の密度比を同じにできなくても密度比の格差を縮小でき、膨張機5での動力回収量低下の少ない高効率な運転を実現できる。
一方、冷房運転時に第1の内部熱交換器4aでの熱交換を行った場合、蒸発器(負荷側熱交換器6)流入前の冷媒が冷却され、エンタルピが低下するので、図3に示されるように蒸発器でのエンタルピ差がΔH1からΔH2に拡大し、それに伴って冷房能力を増加させることができる。第1の内部熱交換器4aでの熱交換量が大きくなるほどエンタルピ差の拡大量は大きくなり能力増加量も大きくなる。
この相関関係を冷房運転の条件で求めると図4に示すようになる。図にあるように第1の内部熱交換器4aでの熱交換量の増加による動力回収量の低下に伴う運転効率の低下と、蒸発器のエンタルピ差拡大による冷房能力増加にともなう運転効率の上昇は互いに同じ程度の量となり打ち消しあい、第1の内部熱交換器4aで熱交換を行った場合、熱交換量の多少によらず、第1の内部熱交換器4aが無い場合に膨張機5での動力回収により得られる運転効率と同程度の運転効率を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態2を図に基づいて説明する。
図8は実施の形態2における冷凍空調装置の冷媒回路図である。図8において、4aは内部熱交換器である第1の内部熱交換器、4bは内部熱交換器である第2の内部熱交換器である。なお図中のその他の記号は実施の形態1と同一であるので説明を省略する。
第1の内部熱交換器4aは実施の形態1と同じく、圧縮機1の吸入冷媒と熱源側熱交換器3と膨張機5の間の冷媒とを熱交換する。第2の内部熱交換器4bは圧縮機1の吸入冷媒と負荷側熱交換器6と膨張機5の間の冷媒とを熱交換する。
第1の内部熱交換器4a、第2の内部熱交換器4bは、共に二重管の形態をとり、流路形態は、第1の内部熱交換器4aは冷房運転時に対向流、第2の内部熱交換器4bは暖房運転時に対向流となる形態をとる。
但し、第2の内部熱交換器4bの熱交換能力を第1の内部熱交換器4aの熱交換能力と同じに設定し、後述(実施の形態3に記載)のように、第2の内部熱交換器4bをバイパスするバイパス回路を設け、必要に応じて熱交換量を制御するようにしてもよい。
冷房運転(冷熱供給運転)の場合は、第2の内部熱交換器4bでは、膨張機5で減圧された低圧の二相冷媒と圧縮機1の吸入冷媒が熱交換されることになる。このような場合、実施の形態1での暖房運転時の第1の内部熱交換器4aの熱交換の状況と同じく、熱交換される冷媒間でほとんど温度差がつかない状態となり、従って第2の内部熱交換器4bでの熱交換量はほとんど無く、冷房運転の場合には第2の内部熱交換器4bは冷凍空調装置の運転に影響を与えない。
このような構成とすることで、冷房運転時には、膨張機5に吸入される冷媒と圧縮機1に吸入される冷媒との間の内部熱交換を第1の内部熱交換器4a、第3の内部熱交換器4cで実施し、暖房運転時には、有効な内部熱交換を第3の内部熱交換器4cでのみ実施することができる。従って、内部熱交換器での熱交換量は冷房運転の方が暖房運転よりも大きくなり、図8の冷媒回路の場合と同様の効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態3を図に基づき説明する。
図10は実施の形態3における冷凍空調装置の冷媒回路図である。なお、実施の形態1、2の冷媒回路図と同じ番号のものは同じものを示すので、説明を省略する。
図10において、4cは内部熱交換器である第3の内部熱交換器であり、四方弁2bと膨張機5の間に配置され、膨張機5の吸入側に設置される。第3の内部熱交換器4cは実施の形態2のものと同じであるが、本実施の形態では、単独で用いられており、またバイパス回路(バイパス回路9a)が付加されている。
9aは第3の内部熱交換器4cをバイパスするバイパス回路、10a、10bは流量制御弁であり、流量制御弁10aは第3の内部熱交換器4cに流入する流量を、流量制御弁10bはバイパス回路9に流入する冷媒流量を制御する。
制御装置13は温度センサ11a、11b、11c、圧力センサ12a、12bの検知情報、および圧縮機1の回転周波数など運転中の冷凍空調装置の情報に基づき、即ち、運転条件に対応して、冷凍空調装置の運転方法を決定し、流量制御弁10a、10bの開度制御や圧縮機1の運転、回転周波数や各熱交換器の送風機風量、四方弁2a、2bの切換などを制御する。
実施の形態3の構成では、第3の内部熱交換器4cは、四方弁2bと膨張機5の間に配置され、膨張機5の吸入側に設置されるので、冷暖いずれの運転(冷房運転(冷熱供給運転)及び暖房運転(温熱供給運転))モードでも膨張機5に流入する高圧の冷媒と、圧縮機1吸入の低圧の冷媒とを熱交換する。即ち、この第3の内部熱交換器4cは、熱源側熱交換器3及び負荷側熱交換器6のうち、いずれの熱交換器が放熱器になっても、放熱器となる熱交換器を出て膨張機5に流入する冷媒と、熱源側熱交換器3及び負荷側熱交換器6のうち蒸発器となる熱交換器を出て四方弁2aから圧縮機1に吸入される冷媒とを熱交換する内部熱交換器である。
暖房運転時には、流量制御弁10bを全開とし最大流量が流れる、あるいはその量に近い流量が流れるように制御するとともに、流量制御弁10aを全閉あるいは微少流量が流れるように制御する。
一般に、冷凍空調装置でヒートポンプ運転(冷暖房運転)を行う場合、空気条件(暖房運転の方が高低圧側とも空気温度が低い)により密度比は暖房運転の方が大きくなるが、本実施の形態のように第3の内部熱交換器4c、バイパス回路9aを構成することで、冷房運転での密度比を大きくでき、冷暖の各運転時の密度比の格差を縮小できる。従って、膨張機5での動力回収量低下の少ない高効率な運転を実現できる。
一方、膨張機5入口での冷媒密度は冷媒温度によって決定され、より低温であるほど冷媒密度は大きくなる。膨張機5入口の冷媒と圧縮機1吸入との冷媒との間で内部熱交換を行う場合、熱交換量が大きいと第3の内部熱交換器4cで膨張機5入口の冷媒はより冷却され、温度低下し、冷媒密度は増加する。従って、第3の内部熱交換器4cでの熱交換量を制御できる構成とした場合、熱交換量の制御により、膨張機5入口の冷媒温度を変化させ、膨張機5入口での冷媒密度を変化させることにより膨張機5の流動抵抗を制御することができる。
そこで、膨張機5での流動抵抗に応じて、冷凍空調装置の冷凍サイクルは変化し、その状況は図11に示されるようになる。膨張機5での通過流量が多く、流動抵抗が小さい場合には、図1実線に示されるような冷凍サイクルの形態となり、膨張機5での通過流量が少なく、流動抵抗が大きい場合には、図11の点線に示されるような冷凍サイクルの形態となる。
図11に示されるに、膨張機5での流動抵抗が小さい場合には、流動抵抗が大きい場合に比べ、高圧は低く、低圧は高く、圧縮機1吸入での過熱度は小さく、圧縮機吐出温度は低い運転状況となる。
また、このサイクルを実現する制御目標としては、高圧、低圧、圧縮機1吐出温度、圧縮機1吸入の冷媒過熱度、膨張機5入口温度となる放熱器あるいは凝縮器での出口温度などがある。そこで、流量制御弁10a、10bを用いて膨張機5入口の冷媒密度を制御し、膨張機5の冷媒流量を制御することで、最適となる冷凍サイクルの状態を実現する。
図11に示されるように、膨張機5での流動抵抗が小さい場合には、流動抵抗が大きい場合に比べ、高圧は低くなるので、圧力センサ12aで検知される現状の冷凍サイクルの高圧が最適な冷凍サイクルの高圧より高い場合には、膨張機5での流動抵抗を小さく制御装置13で制御する。すなわち、流量制御弁10bに流れる冷媒流量を少なくし、流量制御弁10aに流れる冷媒流量を多くする。このように制御することで、第3の内部熱交換器4cでの熱交換量を増加させ、膨張機5入口の冷媒密度を大きくし、膨張機5での通過流量を多くすることで、膨張機5での流動抵抗を小さくする。
こうすることで、冷凍サイクルの高圧を低くし、運転効率最大となる高圧に近づけることで、より運転効率の高い冷凍空調装置とすることができる。
図11に示されるように、膨張機5での流動抵抗が小さい場合には、流動抵抗が大きい場合に比べ、過熱度は小さくなる。現状の冷凍サイクルでの圧縮機1吸入の過熱度を温度センサ11bの検知値、圧力センサ12bの検知値から制御装置13で演算し、演算された過熱度が最適な冷凍サイクルの過熱度より大きい場合には、膨張機5での流動抵抗を小さく制御装置13で制御する。即ち、流量制御弁10bに流れる冷媒流量を少なくし、流量制御弁10aに流れる冷媒流量を多くする。このように制御することで、第3の内部熱交換器4cでの熱交換量を増加させ、膨張機5入口の冷媒密度を大きくし、膨張機5での通過流量を多くすることで、膨張機5での流動抵抗を小さくする。
こうすることで、冷凍サイクルの過熱度を小さくし、運転効率最大となる過熱度に近づけることで、より運転効率の高い冷凍空調装置とすることができる。
図11に示されるように、膨張機5での流動抵抗が小さい場合には、流動抵抗が大きい場合に比べ、冷凍サイクルの高圧や圧縮機1吐出温度は低くなるので、圧力センサ12aや温度センサ11aで検知される現状の冷凍サイクルの高圧や吐出温度が許容最大値に近い場合には、膨張機5での流動抵抗を小さく制御装置13で制御する。
こうすることで、冷凍サイクルの高圧や圧縮機1吐出温度を低くし、許容最大値より低くすることで、圧縮機1の破損を回避し、より信頼性の高い冷凍空調装置とすることができる。
そこで、現状の冷凍サイクルで検知される過熱度≒0となったり、吐出温度が予め設定された温度よりも低くなり、液バック発生が検知される場合には、膨張機5での流動抵抗を大きく制御装置13で制御する。即ち、流量制御弁10bに流れる冷媒流量を多く、流量制御弁10aに流れる冷媒流量を少なくする。
このように制御することで、第3の内部熱交換器4cでの熱交換量を減少させ、膨張機5入口の冷媒密度を小さくし、膨張機5での通過流量を少なくすることで、膨張機5での流動抵抗を大きくする。こうすることで、冷凍サイクルの過熱度を大きくし、液バックを回避することで、液圧縮による圧縮機1の破損を回避し、より信頼性の高い冷凍空調装置とすることができる。
なお、高低圧どちら側にバイパス回路を設けるかは、流量制御弁の特性によって決定してもよい。
即ち、高圧側に流量制御弁10を設けた場合、流入する冷媒の密度は低圧側流路に設けた場合よりも大きくなる。従って、同一流量を流す場合の流量制御弁の口径は高圧側に流量制御弁を設ける方が小さくでき、より小型の流量制御弁を適用でき、低コストな冷凍空調装置とすることができる。
そこで、図13に示すように第3の内部熱交換器4cのバイパス回路9aと膨張機5のバイパス回路9cを設け、それぞれの流量制御する流量制御弁10b、10eを設けてもよい。そして、第3の内部熱交換器4cの流量制御だけでは膨張機5の流動抵抗を制御しきれない場合には、まず第3の内部熱交換器4cの流量制御を可能な限り実施し、その後に膨張機5のバイパス回路9cの流量制御を実施する。
図14(a)は、冷房運転のみの冷媒回路、また図14(b)は、暖房運転のみの冷媒回路である。図の番号は、前記の実施の形態1、2、3に記載のものと同じである。
Claims (8)
- 1台もしくは複数台の圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器、減圧装置である膨張機、負荷側熱交換器を配管接続し、前記膨張機と少なくとも1台の前記圧縮機とを同軸で接続し、前記膨張機の膨張動力を回収する冷凍空調装置において、
前記膨張機に流入する冷媒と、前記四方弁から前記圧縮機に吸入される冷媒とを熱交換する内部熱交換器と、制御装置と、を備え、
前記内部熱交換器が、該内部熱交換器をバイパスするバイパス回路と、前記内部熱交換器の冷媒流量を変化させる第1の流量制御弁と、前記バイパス回路に設けられ、該バイパス回路の冷媒流量を変化させる第2の流量制御弁と、を備え、
共に容積式である前記膨張機と少なくとも1台の前記圧縮機とを同軸で接続し、
前記制御装置が、冷凍空調装置の運転条件によって、前記四方弁を切換えることにより、前記負荷側熱交換器を蒸発器として作用させ冷熱を供給する冷熱供給運転及び前記負荷側熱交換器を放熱器もしくは凝縮器として作用させ温熱を供給する温熱供給運転とを行い、
前記冷熱供給運転における前記膨張機へ流入する冷媒密度と前記圧縮機へ流入する冷媒密度との密度比と、前記温熱供給運転における前記膨張機へ流入する冷媒密度と前記圧縮機へ流入する冷媒密度との密度比と、の差を縮小するように前記第1の流量制御弁及び前記第2の流量制御弁を制御することを特徴とする冷凍空調装置。 - 前記圧縮機の吐出側から前記膨張機までの間の高圧側圧力を検知する吐出側圧力センサを備え、
前記制御装置は、
前記吐出側圧力センサの出力を予め定められた目標値と比較し、
前記吐出側圧力センサの出力が前記目標値より高い場合には前記第2の流量制御弁に流れる冷媒流量を少なくなるように前記第2の流量制御弁を制御し、前記第1の流量制御弁に流れる冷媒流量を多くなるように前記第1の流量制御弁を制御して、前記膨張機での流動抵抗を小さくし、
前記冷熱供給運転における前記膨張機へ流入する冷媒密度と前記圧縮機へ流入する冷媒密度との密度比と、前記温熱供給運転における前記膨張機へ流入する冷媒密度と前記圧縮機へ流入する冷媒密度との密度比と、の差を縮小することを特徴とする請求項1に記載の冷凍空調装置。 - 前記膨張機の入口温度を検知する膨張機入口温度センサを備え、
前記制御装置は、
前記膨張機入口温度センサの出力を予め定められた目標値と比較し、
前記膨張機入口温度センサの出力が前記目標値になるように前記第1の流量制御弁と前記第2の流量制御弁を制御し、
前記冷熱供給運転における前記膨張機へ流入する冷媒密度と前記圧縮機へ流入する冷媒密度との密度比と、前記温熱供給運転における前記膨張機へ流入する冷媒密度と前記圧縮機へ流入する冷媒密度との密度比と、の差を縮小することを特徴とする請求項1記載の冷凍空調装置。 - 前記圧縮機の吸入側温度を検知する圧縮機吸入側温度センサと、前記圧縮機の吸入側圧力を検知する圧縮機吸入側圧力センサとを備え、
前記制御装置は、
前記圧縮機吸入側温度センサの出力と前記圧縮機吸入側圧力センサの出力から算出される過熱度を予め定められた目標値と比較し、
前記算出される過熱度が前記目標値より大きい場合には、前記第2の流量制御弁に流れる冷媒流量を少なくなるように前記第2の流量制御弁を制御し、前記第1の流量制御弁に流れる冷媒流量を多くなるように前記第1の流量制御弁を制御して、前記膨張機での流動抵抗を小さくし、
前記冷熱供給運転における前記膨張機へ流入する冷媒密度と前記圧縮機へ流入する冷媒密度との密度比と、前記温熱供給運転における前記膨張機へ流入する冷媒密度と前記圧縮機へ流入する冷媒密度との密度比と、の差を縮小することを特徴とする請求項1記載の冷凍空調装置。 - 前記圧縮機の吐出側から前記膨張機までの間の高圧側圧力を検知する吐出側圧力センサと、前記圧縮機の吐出側温度を検知する圧縮機吐出側温度センサとを備え、
前記制御装置は、
前記圧縮機吐出側温度センサの出力を予め定められた第1の許容最大値と比較すると共に前記吐出側圧力センサの出力を予め定められた第2の許容最大値と比較し、
前記圧縮機吐出側温度センサの出力が前記第1の許容最大値に近づいた場合、または前記吐出側圧力センサの出力が前記第2の許容最大値に近づいた場合には、前記第2の流量制御弁に流れる冷媒流量を少なくなるように前記第2の流量制御弁を制御し、前記第1の流量制御弁に流れる冷媒流量を多くなるように前記第1の流量制御弁を制御し、
前記冷熱供給運転における前記膨張機へ流入する冷媒密度と前記圧縮機へ流入する冷媒密度との密度比と、前記温熱供給運転における前記膨張機へ流入する冷媒密度と前記圧縮機へ流入する冷媒密度との密度比と、の差を縮小することを特徴とする請求項1記載の冷凍空調装置。 - 前記圧縮機の吸入側温度を検知する圧縮機吸入側温度センサと、前記圧縮機の吸入側圧力を検知する圧縮機吸入側圧力センサとを備え、
前記制御装置は、
前記圧縮機吸入側温度センサの出力と前記圧縮機吸入側圧力センサの出力から算出される過熱度を予め定められた目標値と比較し、
前記算出される過熱度が前記目標値より小さい場合には、前記第1の流量制御弁に流れる冷媒流量を少なくなるように前記第1の流量制御弁を制御し、前記第2の流量制御弁に流れる冷媒流量を多くなるように前記第2の流量制御弁を制御して前記膨張機での流動抵抗を大きくし、
前記冷熱供給運転における前記膨張機へ流入する冷媒密度と前記圧縮機へ流入する冷媒密度との密度比と、前記温熱供給運転における前記膨張機へ流入する冷媒密度と前記圧縮機へ流入する冷媒密度との密度比と、の差を縮小することを特徴とする請求項1記載の冷凍空調装置。 - 前記圧縮機の吐出側から前記膨張機までの間の高圧側圧力を検知する吐出側圧力センサを備え、
前記制御装置は、
前記吐出側圧力センサの出力を予め定められた目標値と比較し、
前記吐出側圧力センサの出力が前記目標値になるように前記第1の流量制御弁と前記第2の流量制御弁を制御し、
前記冷熱供給運転における前記膨張機へ流入する冷媒密度と前記圧縮機へ流入する冷媒密度との密度比と、前記温熱供給運転における前記膨張機へ流入する冷媒密度と前記圧縮機へ流入する冷媒密度との密度比と、の差を縮小することを特徴とする請求項1記載の冷凍空調装置。 - 前記圧縮機の吸入側温度を検知する圧縮機吸入側温度センサと、前記圧縮機の吸入側圧力を検知する圧縮機吸入側圧力センサとを備え、
前記制御装置は、
前記圧縮機吸入側温度センサの出力と前記圧縮機吸入側圧力センサの出力から算出される過熱度を予め定められた目標値と比較し、
前記算出される過熱度が前記目標値になるように前記第1の流量制御弁と前記第2の流量制御弁を制御し、
前記冷熱供給運転における前記膨張機へ流入する冷媒密度と前記圧縮機へ流入する冷媒密度との密度比と、前記温熱供給運転における前記膨張機へ流入する冷媒密度と前記圧縮機へ流入する冷媒密度との密度比と、の差を縮小することを特徴とする請求項1記載の冷凍空調装置。
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