JP4900926B2 - 車両用シートのシートバック構造 - Google Patents

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Description

本発明は、後突の発生時に前方かつ上方に変位する可動のヘッドレストを備えてなる車両用シートのシートバック構造に関する。
たとえば、特開2001−26232号公報には、後突の発生時、その後突による着座者腰部等の後方慣性移動に伴って、ヘッドレストを乗員頭部に強制的に接近させ得る構成が開示されている。
前出の公報を見るとわかるように、この公知の構成においては、その下部を荷重受圧部として規定した、シートバックフレームとは別体の可動フレーム(サブフレーム)によって、ヘッドレストが支持されている。そして、サブフレームの下部を支持する回動自在な下部リンクの回動により、前方からの荷重による荷重受圧部の後方移動を、上方かつ前方へのヘッドレストの変位(上方変位)に変換するものとして、この公知の構成は具体化されている。
このような構成であれば、後突の発生時、乗員腰部の後方慣性移動の受圧のもとで、ヘッドレストが乗員頭部方向に接近するため、乗員頭部との間隙の幅狭化により、乗員頭部の急激な後傾が十分に抑制される。
ところで、公知の構成においては、サブフレームが、その下部リンクと上部ガイドとによって規定された単一の軌道上を移動するにすぎないため、高速での後突時等、ヘッドレストに過度の負荷が加わると、サブフレームが、その下方初期位置に、その負荷のもとで急激に戻される現象が起こり得る。そして、このようなサブフレーム、つまりヘッドレストの急激な戻りは、乗員頭部の急激な後傾や、位置復帰時の乗員頭部への衝撃の付与を伴いやすいため、このような、過度の負荷によるヘッドレストの急激な戻りの抑制が、乗員頭部をより適切に保護するための課題の一つとして挙げられている。
特開2001−26232号公報
解決しようとする問題点は、公知の構成であると、高速での後突時等のような過度の入力に対する保護性能に劣る可能性が否定できない点である。
本発明の請求項1に係る車両用シートのシートバック構造は、上部ガイドのガイド孔の設けられたシートバックフレーム側ブラケットの下部支持点を、回動支点となる枢支点として規定、形成するとともに、その上部支持点を、衝撃吸収の可能なダンパを介して、その後方移動を可能に連結、支持したことを、その最も主要な特徴としている。
また、この発明の請求項2は、サブフレームをヘッドレストの下方初期位置に付勢、保持する、引張コイルばねからなる付勢手段を、下部リンクに付勢力を付与可能に、シートバックフレームの所定箇所と、下部リンクとの間に架設、張設し、ヘッドレストの下方初期位置においては下部リンクのシートバックフレーム側枢支点の前方側に、また、ヘッドレストの上方変位位置ではその後方側に、その力線をそれぞれ移動させ得る位置に、この付勢手段を配置、設定することを、その最も主要な特徴としている。
本発明の請求項1に示す車両用シートのシートバック構造によれば、乗員頭部からの入力によるヘッドレストの後傾速度がダンパによって減衰されるため、ヘッドレスト、ひいては乗員頭部の急激な後傾が確実に防止できるという利点がある。
また、減速状態からの位置の戻りであるため、この請求項1によれば、ヘッドレストへの過度の負荷の入力による下方初期位置復帰時での衝撃発生が確実に抑制できるという利点も得られる。
そして、この発明の請求項2は、引張コイルばねの力線の位置によって、下部リンクへの付勢力の付与方向を変えるため、ヘッドレストの迅速な上方変位、および上方変位位置でのヘッドレストの保持が、構成の複雑化を伴うことなく得られるという利点がある。
後突時の過度の入力荷重によるヘッドレストの急激の戻りの抑制を、構成の複雑化等を伴うことなく実現可能とした。
図1、図2は、本発明の車両用シートのシートバック構造を示す、ヘッドレスト12の初期位置でのシートバック10の内部の概略縦断面図、およびその一部破断の概略分解斜視図であり、これら図示のように、この発明においては、ヘッドレスト12が、シートバックフレーム14とは別体の、可動のサブフレーム16に対して装着されている。
このサブフレーム16は、後突時における乗員上体、特に腰部の後方慣性移動を受ける荷重受圧部18を左右の側部フレーム16a間での架設、固定によりその下部に有した、たとえば正面略矩形状に組み立て形成され、その上部フレーム16bに設けられたステーホルダー20へのステー22の挿着により、ヘッドレスト12がサブフレームに対して装着されるものとなっている。
なお、このような、ヘッドレスト12の装着されるサブフレーム16、およびシートバック10の骨格をなすシートバックフレーム14の基本構成、およびその組み合わせ自体は、たとえば特開2001−26232号公報等に開示のように公知であり、この組み合わせ自体はこの発明の主旨でないため、これらに対する詳細な説明は、ここでは省略するものとする。
このサブフレーム16は、所定の上部ガイド24、および回動自在な下部リンク26により、シートバックフレーム14に対して可動に連結、支持されている。
下部リンク26は、たとえば枢支ピン28,30により、シートバックフレームの側部フレーム14aと、サブフレームの側部フレーム16aとの間に架設、枢着され、この下部リンクに対する付勢力の付与により、サブフレーム、つまりヘッドレストが、その下方初期位置に付勢、保持される。
ここで、この下部リンク16に付勢力を付与する付勢手段36として、この実施例においては、シートバックフレーム14の所定箇所、たとえば側部フレーム14aの係止孔38と、下部リンク26の係止片26aとの間に架設、張設された引張コイルばねが例示されている。そして、この実施例では、この引張コイルばね(付勢手段)36が、図1に示すヘッドレスト12の初期位置においては下部リンクのシートバックフレーム側枢支点、つまりシートバックフレーム側の枢支ピン28の前方側に、また、図3に示すヘッドレストの上方変位位置ではその後方側に、その中心線、つまりは力線36aをそれぞれ移動させ得る位置に配置、設定されている。
図1を見るとわかるように、サブフレーム16、つまりヘッドレスト12の下方初期位置においては、引張コイルばねの力線36aがシートバックフレーム側枢支点(枢支ピン)28の前方に位置しているため、この引張コイルばねの付勢力が、下部リンク26を図中時計方向に回動させようとする力として作用することで、サブフレーム、つまりヘッドレストはその初期位置に付勢、保持されることになる。
そして、後突時における乗員腰部等の後方慣性移動により、サブフレーム下部の荷重受圧部18がシートバック後方(図1中の右方)に押圧されると、サブフレーム16は、下部リンク26の回動を伴いながら、引張コイルばね36の付勢力に抗してヘッドレスト12を前方かつ上方に変位させるべく移動する。
このとき、図3に示すように、下部リンク26の回動に伴って、引張コイルばねの力線36aが下部リンクのシートバックフレーム側枢支点(枢支ピン)28を後方側に越えると、その付勢力は、下部リンク26を図中反時計方向に回動させる力、つまりヘッドレスト12を前方かつ上方に変位させようとする力として作用されるため、この引張コイルばね36の付勢力のもとで、ヘッドレストが下方初期位置より前方かつ上方の変位位置に付勢、保持されることになる。
なお、ヘッドレスト12の下方初期位置、上方変位位置は、たとえば、下部アーム26に係合可能な所定のストッパ(図示しない)によるこの下部アームの回動範囲の限定等により行われる。
また、サブフレーム16の上部を支持する上部ガイド24は、シートバックフレーム側ブラケット40に設けられた直線状のガイド孔40aと、サブフレームの側部フレーム16aに突設されたガイドピン42との組み合わせとしてなり、このガイド孔に沿ったガイドピンの摺動により、サブフレームの上昇軌道を規定可能に形成されている。
ここで、図1、図2に示すように、シートバックフレーム側ブラケット(以下、単にブラケットという)40は、その下部支持点、上部支持点を介してシートバックフレームの側部フレーム14aに連結、支持されるが、この発明においては、その下部支持点が、回動支点となる枢支点44として規定、形成されるとともに、その上部支持点46が、衝撃吸収の可能なダンパ48を介して、その後方移動を可能に連結、支持されている。
図3に示すヘッドレスト12の上方変位位置において、高速での後突等のような過度の荷重がヘッドレスト12に入力されると、サブフレーム16は、図4に示すように、下部リンクのサブフレーム側枢支点(枢支ピン)30を中心としてその後方に回動されるとともに、その際、ガイドピン42によるガイド孔周縁40aの後方への押圧により、ブラケット40は、その下部支持点44を支点として後方に回動される。このとき、ブラケット40の上部は、上部枢支点46により、ダンパ48を介して支持されているため、この、下部支持点44を支点としたブラケット40の回動により、サブフレーム16、つまりヘッドレスト12は、ダンパによって減速されながら後傾することになる。
つまり、乗員頭部からの入力荷重によるヘッドレスト12の後傾時においては、その入力荷重がダンパ48によって減衰されるため、ヘッドレストの後傾速度は確実に抑制される。従って、ヘッドレスト12の急激な後傾が抑制されることから、乗員頭部のより高い安全性が容易に確保可能となる。
また、減速しながらの後傾であるため、ヘッドレスト12への過度の負荷の入力による下方初期位置復帰時での衝撃発生が確実に抑制できる。つまり、ヘッドレスト12から乗員頭部に入力されるその反力が、ダンパ48による荷重の減衰により確実に低減されるため、この点においても、乗員頭部に対する保護性能が確実に向上される。
上述した実施例は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
一般的には、シートバックに対する脱着の可能なヘッドレストがその対象となるが、これに限定されず、たとえば脱着の不能なヘッドレストに、この発明を応用してもよい。
この発明に係る車両用シートのシートバック構造の、ヘッドレスト初期位置での概略縦断面図である。 車両用シートのシートバック構造の、その一部破断の概略分解斜視図である。 車両用シートのシートバック構造の、ヘッドレスト上方変位位置での概略縦断面図である。 車両用シートのシートバック構造の、ヘッドレスト後方移動位置での概略縦断面図である。
符号の説明
10 シートバック
12 ヘッドレスト
14 シートバックフレーム
16 サブフレーム
18 荷重受圧部
24 上部ガイド
26 下部リンク
36 引張コイルばね(付勢手段)
40 シートバックフレーム側ブラケット
48 ダンパ

Claims (2)

  1. 荷重受圧部をその下端に有してなる可動のサブフレームを、シートバックフレームとは別体に備え、下方初期位置方向への付勢力の付与された下部リンクと;シートバックフレーム側ブラケットに設けられた直線状のガイド孔、およびサブフレーム側のガイドピンの組み合わせとしてなる上部ガイドと;によるこのサブフレームの支持のもとで、後突等の発生時、サブフレーム上端のヘッドレストを、下部リンクと上部ガイドとによって規定された上方かつ前方に変位可能とした車両用シートのシートバック構造であり、
    上記ガイド孔の設けられたシートバックフレーム側ブラケットの下部支持点が、回動支点となる枢支点として規定、形成されるとともに、その上部支持点が、衝撃吸収の可能なダンパを介して、その後方移動を可能に連結、支持された車両用シートのシートバック構造。
  2. 前記サブフレームをヘッドレストの下方初期位置に付勢、保持する、引張コイルばねからなる付勢手段が、前記下部リンクに付勢力を付与可能に、シートバックフレームの所定箇所と、前記下部リンクとの間に架設、張設されるとともに、ヘッドレストの下方初期位置においては下部リンクのシートバックフレーム側枢支点の前方側に、また、ヘッドレストの上方変位位置ではその後方側に、その力線をそれぞれ移動させ得る位置に、上記付勢手段が配置、設定された請求項1記載の車両用シートのシートバック構造。
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