JP2005343345A - ニーボルスタ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 作動の確実性を高め得るようにする。
【解決手段】 車体側メンバ2に、衝撃吸収部6と、膝受部材移動部7とを介して、膝受部材3を取付けたニーボルスタ構造であって、膝受部材移動部7が、固定側アーム27および可動側アーム28と、操作レバー30とを備え、可動側アーム28と操作レバー30とが、長孔33と作用軸34とのスライド嵌合によって連結され、更に、作用軸34に発生する衝撃力を緩和する衝撃緩和機構50が設けられ、衝撃緩和機構50が、固定側アーム27と可動側アーム28との間に介装され、両者の開動作に伴って切断される被切断部材53であるものとしている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ニーボルスタ構造に関するものである。
自動車などの車両では、荷重入力時に前席乗員の膝を保護するために、車室内にニーボルスタ(或いは、ニープロテクタとも言う)を設置することが検討され、その開発が進められている(例えば、特許文献1参照)。
特開平05−221276号公報
しかしながら、上記ニーボルスタは、確実に作動されるようにする必要があり、或いは、可能な限り作動の確実性を高める必要がある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、車体側メンバに、前席乗員の膝入力エネルギを吸収する衝撃吸収部と、前席乗員の膝受位置へと移動させる膝受部材移動部とを介して、膝入力エネルギを受けるための膝受部材を取付けたニーボルスタ構造であって、前記膝受部材移動部が、上端間をヒンジで開閉自在に連結された固定側アームおよび可動側アームと、固定側アームに対して可動側アームを開かせる操作レバーとを備え、可動側アームと操作レバーとが、長孔と作用軸とのスライド嵌合によって連結され、更に、前記作用軸に発生する衝撃力を緩和する衝撃緩和機構が設けられ、該衝撃緩和機構が、固定側アームと可動側アームとの間に介装され、両者の開動作に伴って切断される被切断部材であるニーボルスタ構造を特徴としている。
請求項2に記載された発明では、前記被切断部材が、固定側アームと可動側アームとの間に折曲げた状態で収納されると共に、中間部に切断予定部を形成された帯状のプレートである請求項1記載のニーボルスタ構造を特徴としている。
請求項1の発明によれば、固定側アームに対してヒンジを中心に可動側アームが開く時に、固定側アームと可動側アームとの間に介装された被切断部材が切断されることにより、可動側アームが減速されて、作用軸に作用する衝撃力を減らすことができる。このように、衝撃緩和機構が作用軸に発生する衝撃力を緩和することにより、作用軸廻りの破損を防止して作動の確実性を高めることができる、或いは、作用軸をより小径として設計自由度を増すことができる。
請求項2の発明によれば、固定側アームと可動側アームとの間に折曲げた状態で収納された被切断部材としての帯状のプレートが、開動作の途中で伸ばされ中間部の切断予定部から切断される。このように、被切断部材を、折曲げ収納可能な帯状のプレートとしたことにより、構成をコンパクトにまとめることができると共に、板厚、幅、長さ、切断予定部の形状・構造などの多くのパラメータによって容易に衝撃緩和力を設定・調整することができる。
作動の確実性を高めるという目的を、固定側アームと可動側アームとの間に介装された被切断部材を切断させる、という手段で実現した。
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
図1〜図7は、この発明の実施例を示すものである。
まず、構成を説明すると、自動車などの車両には、図1に示すように、車室内の前部にインストルメントパネル1が設けられている。そして、このインストルメントパネル1の内部には、ステアリングサポートメンバなどの車体側メンバ2が設けられている。この車体側メンバ2は、車幅方向へ略水平に延びて、車体の左右のサイドフレーム間に連結される強度部材である。この車体側メンバ2の運転席側には、図示しないステアリングコラムが取付けられる。
この車体側メンバ2に、図1、図2に示すように、前席乗員の膝入力エネルギを受けるための膝受部材3(膝受パッド)を、後述するように取付ける。膝受部材3は、インストルメントパネル1下部における前席乗員の足元空間を構成する部分に、前下がりとなるよう傾斜配置される。この膝受部材3は、非使用時には足元空間を広く確保できるように退避位置に格納されており、使用時に膝受位置へと移動される。なお、この膝受部材3は、運転席側および助手席側の少なくとも一方または両方に設けられる。膝受部材3は、膝入力エネルギを広い面積で受けることができるように(前席乗員の両膝を同時に受けることができるように)略板状を呈している。
上記膝受部材3は、前席乗員の膝が当った時に生じる膝入力エネルギを吸収する衝撃吸収部6と、膝受部材3を退避位置から膝受位置へと移動させる膝受部材移動部7とを介して、車体側メンバ2に間接的に取付けられるようにする。この際、衝撃吸収部6と膝受部材移動部7とを上記したような機能別に構造分割し、しかも、衝撃吸収部6と膝受部材移動部7とが組合自在となるような構成を採用する。
より具体的には、先ず、衝撃吸収部6を、比較的大柄な体格の前席乗員の膝入力エネルギを吸収可能な上部衝撃吸収部11と、比較的小柄な体格の前席乗員の膝入力エネルギを吸収可能な下部衝撃吸収部12との2つに分けて上下に設置する。上部衝撃吸収部11は、主に膝受部材3の上部に対する膝入力エネルギを受け得るよう構成する。また、下部衝撃吸収部12は、主に膝受部材3の下部に対する膝入力エネルギを受け得るよう構成する。
そして、上部衝撃吸収部11の受け強度が強くなり、下部衝撃吸収部12の受け強度が弱くなるよう、両者に強度差を設ける。そのために、上部衝撃吸収部11の延べ寸法を相対的に短くし、下部衝撃吸収部12の延べ寸法を相対的に長くするなどして、両者の長さの差によって強度差を設定する。あるいは、上部衝撃吸収部11を厚肉にし、下部衝撃吸収部12を薄肉にするなどして、両者の肉厚差によって強度差を設定するようにしても良い。または、上部衝撃吸収部11の断面形状を大きくし、下部衝撃吸収部12の断面形状を小さくするなどして、両者の断面積の差によって強度差を設定するようにしても良い。更に、上記以外の手段を採用して強度差を設定するようにしても良い。あるいは、これらを組合せて強度差を設定しても良い。
上記上部衝撃吸収部11は、基端を車体側メンバ2の車両後部側(手前側)に接続されると共に、中間部に大柄な体格の前席乗員の膝入力エネルギを吸収可能とするための屈曲部13を1箇所有する、側面視略ヘ字状を呈している。また、下部衝撃吸収部12は、基端を車体側メンバ2の車両前部側(奥側)に接続されると共に、中間部に小柄な体格の前席乗員の膝入力エネルギを吸収可能とするための屈曲部14を複数箇所(図1では3箇所とされている)有する、側面視略レ字状を呈している。即ち、上部衝撃吸収部11と下部衝撃吸収部12とは、屈曲部13,14の数によって膝入力エネルギに対する反力を設定されている。そして、上部衝撃吸収部11の先端を、下部衝撃吸収部12の車両前方から車両後方へと取り回された先端近傍の裏面側(上面側)に接続する。
一方、膝受部材移動部7は、膝受部材3の下部を後方(乗員側)へ変位させて小柄な体格の前席乗員の膝入力エネルギをより速い時点で受けられるようにするものである。この膝受部材移動部7は、図3に示すように、移動機構21と、この移動機構21を作動させる作動機構22とを備えている。
移動機構21は、上端間をヒンジ26で連結され下端側を開閉自在とされた固定側アーム27と可動側アーム28とを備えている。作動機構22は、固定側アーム27に対して可動側アーム28を開かせる操作レバー30と、この操作レバー30を駆動するアーム駆動機構31とを備えている。
ここで、固定側アーム27は略下向きコ字状の断面形状を呈している。また、可動側アーム28は略上向きコ字状の断面形状を呈している。そして、可動側アーム28は固定側アーム27よりも一回り小さい断面形状を有して、固定側アーム27に内嵌・収容され得るようになっている。また、操作レバー30は、その中間部側面を固定側アーム27の中間部側面に支軸32を用いて軸支されると共に、その先端部側面を可動側アーム28の中間部から下端部にかけての側面に形成された長孔33に作用軸34を用いてスライド自在に軸支されている。この長孔33は、可動側アーム28の略長手方向に対し略直線状に比較的長く延設されている。なお、操作レバー30は、可動側アーム28よりも一回り小さい略下向きコ字状を呈しており、閉時に支軸32から作用軸34までの間の先端部分が可動側アーム28と固定側アーム27との内部に納まるよう構成されている。また、可動側アーム28は、上記ヒンジ26から支軸32までの距離より若干短い長さ寸法を有しており、閉時に可動側アーム28の下端部が支軸32に干渉せずに固定側アーム27内に収容可能とされている。
そして、アーム駆動機構31には、例えば、火薬の爆発力などによって伸長動される爆烈式シリンダなどのアクチュエータを用いる。このアーム駆動機構31としての爆烈式シリンダのロッド先端を操作レバー30の基端部側面に形成した長孔36に入力軸35を用いてスライド可能に連結する。この長孔36は、爆烈式シリンダのロッドの直線運動と、操作レバー30の回転運動との間の動きのズレを微調整するためのものであり、比較的短く形成される。
そして、固定側アーム27の可動側アーム28が内嵌される部分よりも下端側の略下向きコ字状の上面部分に切欠38を形成し、この切欠38の上方に取付ブラケット39を介して上記アーム駆動機構31を取付ける。取付ブラケット39は半割形状を呈しており、アーム駆動機構31を2つの半割片で挟着してボルトで締付固定する構造とされている。なお、操作レバー30は、支軸32から入力軸35までの間の基端部分が、切欠38から固定側アーム27の上方へ突出した状態に配置される。
更に、アーム駆動機構31には、爆烈式シリンダのロッドに対する戻り止めを行わせる保持機構23が取付けられる。この保持機構23は、例えば、ラチェット機構と同様の構造を備えている。
そして、構造分割された衝撃吸収部6と膝受部材移動部7とは、下部衝撃吸収部12の下面に固定側アーム27を取付けることにより連結する。下部衝撃吸収部12と固定側アーム27との取付けは、例えば、スポット溶接などとする(スポット溶接部42)。なお、膝受部材移動部7は、衝撃吸収部6よりも先に潰れることのない強度とする。
この実施例では、更に、移動機構21が作動した時に作用軸34に発生する衝撃力を緩和する衝撃緩和機構50を設ける。
衝撃緩和機構50として、例えば、作用軸34が長孔33の開側端部に到達する直前に、操作レバー30が当たって止まるようにしたストッパー部51を、固定側アーム27に対して設ける。より具体的には、ストッパー部51は、固定側アーム27中間部の切欠38の部分を適宜上方に延長し側方に屈曲するなどして形成する。
更に、衝撃緩和機構50を多段に設け・多段階に作動させるようにして、作動の確実性をより高められるようにする。この別の衝撃緩和機構50を、固定側アーム27と可動側アーム28との間に介装され、両者の開動作に伴って切断される被切断部材53によって構成する。この被切断部材53による衝撃緩和機構50は、減速機構55としても機能する。この被切断部材53を、固定側アーム27と可動側アーム28との間に折曲げた状態で収納する。そして、被切断部材53を、図6に示すように、中間部に切断予定部56を形成された帯状のプレート57とする。切断予定部56は、例えば、応力が集中し易いようにくびれ形状とする。そして、被切断部材53による衝撃緩和機能は、ストッパー部51に操作レバー30が当たる前に開始されて切断に至るように設定する。帯状のプレート57による衝撃緩和能力は、その板厚、幅、長さ、切断予定部56の形状・構造などを微調節することによって設定することができる。また、帯状のプレート57による衝撃緩和機能発生のタイミングは、真っ直ぐに伸びた時のプレート57の長さによって設定することができる。
なお、衝撃吸収部6および膝受部材移動部7は、膝受部材3に対し、前席乗員の膝に対応させて左右一対設けられる。よって、膝受部材3は、左右の膝受部材移動部7の可動側アーム28間を連結するように取付けられる。また、膝受部材3を運転席側に設ける場合には、ステアリングコラムなどとの干渉を回避するために、必要に応じてその中央部に略上下方向へ延びて車両後方へ凸形状となるコラム迂回部を形成しても良い。更に、膝受部材3の表面に対し、化粧部材などを取付けても良い。
次に、この実施例の作用について説明する。
図1〜図3に示すように、非作動時には、膝受部材移動部7における移動機構21の固定側アーム27と可動側アーム28とが閉じた状態となっている。
そして、荷重入力時に、アーム駆動機構31としての爆烈式シリンダが伸長動し、爆烈式シリンダのロッドが入力軸35を押すことにより、支軸32を中心として操作レバー30が回動される。これにより、図4、図5に示すように、操作レバー30先端の作用軸34が可動側アーム28に形成された長孔33に沿ってスライドし、ヒンジ26を中心として可動側アーム28および膝受部材3の下部が退避位置から後方の膝受位置へと変位され、固定側アーム27と可動側アーム28とが開いた状態となる。そして、アーム駆動機構31に設けた保持機構23が、爆烈式シリンダのロッドに対する戻り止めを行わせる。これにより、保持機構23による保持機能、または、戻り止め機能が発揮され、操作レバー30が突っ張って膝受部材3は戻らなくなる。
この際、膝受部材3の移動を短時間で素速く行わせるためにアーム駆動機構31に爆烈式シリンダを用いているので、固定側アーム27と可動側アーム28とが開いた時に作用軸34に強い衝撃力が発生され、破損のおそれが生じる。
そこで、この実施例では衝撃緩和機構50を設け、作用軸34に発生する衝撃力を緩和させることにより、作用軸34廻りの破損を防止して、作動の確実性を高めるようにしている、或いは、作用軸34をより小径として設計自由度を増すことができるようにしている。即ち、作用軸34は、可動側アーム28の側面に形成された比較的長い長孔33にスライド嵌合されているため、強度を確保し難い構造となっているが、衝撃緩和機構50を設けることにより、作用軸34廻りの補強をせずにほぼ確実に破損を防止することができる。また、爆烈式シリンダは、爆発力の微調整を行うことが困難であるが、衝撃緩和機構50を設けることにより、爆発力の微調整を行わずにほぼ確実に作用軸34の破損を防止することができる。
例えば、作用軸34が長孔33の開側端部に到達する直前に、操作レバー30が固定側アーム27に設けた衝撃緩和機構50としてのストッパー部51に当たって止まることにより、衝撃力をストッパー部51が受け止め、その分、作用軸34に作用する衝撃力を減らすことができる。即ち、ストッパー部51は、作用軸34が長孔33の開側端部に衝突する際の衝撃力を、作用軸34に代って受けるように機能する。
更に、別の衝撃緩和機構50を用意して多段に機能させることにより、より有効に衝撃緩和を行わせることができる。特に、異なる原理で衝撃緩和を行うものを用意するのは効果的である。
例えば、固定側アーム27に対してヒンジ26を中心に可動側アーム28が開いている途中で、図4、図5に示すように、固定側アーム27と可動側アーム28との間に介装された別の衝撃緩和機構50としての被切断部材53が伸ばされ、切断されることにより、可動側アーム28が開く際の力が吸収され可動側アーム28が減速される。この可動側アーム28の減速により、長孔33に沿ってスライド中の作用軸34に発生する衝撃力を減らすことができる。このように、衝撃緩和機構50が作用軸34に発生する衝撃力を緩和することにより、作用軸34廻りの破損を防止して作動の確実性を高めることができる、或いは、作用軸34をより小径として設計自由度を増すことができる。また、操作レバー30をストッパー部51が受け止める際の衝撃力や、作用軸34が長孔33の開側端部に衝突する際の衝撃力を、より小さくすることもできる。即ち、被切断部材53は、減速機構55と衝撃緩和機構50とを兼ねたものとして機能する。被切断部材53は、非常に簡単な構成のためコストがかからず、構造上の影響が少ない。また、被切断部材53を固定側アーム27と可動側アーム28との間に介装することにより、ヒンジ26を中心として円運動を行う可動側アーム28に対して、減速機能と衝撃緩和機能とをより有効に発揮させられるものとなる。
より具体的には、固定側アーム27と可動側アーム28との間に折曲げた状態で収納された被切断部材53としての帯状のプレート57が、図6(a)〜(c)に示すように、開動作の途中で伸ばされ、更に、中間部の切断予定部56から切断される。即ち、図7に示すように、被切断部材53が無い場合には、線イで示すように、可動側アーム28が急激に移動することとなるが、被切断部材53を設けることにより、線ロで示すように可動側アーム28の移動量を遅くすることができ、特に、途中の位置ハで被切断部材53を切断させることにより、可動側アーム28の移動を制御することができる。このように、被切断部材53を、折曲げ収納可能な帯状のプレート57としたことにより、構成をコンパクトにまとめることができると共に、板厚、幅、長さ、切断予定部56の形状・構造などの多くのパラメータによって容易に衝撃緩和力を設定・調整することができる。
しかも、多段に設けた衝撃緩和機構50を、タイミングをずらせて順次作動させる(多段階に発動)ことにより、各衝撃緩和機構50の機能をそれぞれ効果的に発揮させて最大限の効果を上げることができると共に、各衝撃緩和機構50に対する設計・設定を容易化することができる。
例えば、先ず、爆烈式シリンダの爆発力によって加速された可動側アーム28に対し、被切断部材53による衝撃緩和機能が開始されて可動側アーム28が減速され、その後、ストッパー部51に操作レバー30が当たり、最後に、作用軸34が長孔33の開側端部に到達するようにしたことにより、膝受部材3を素速く膝受位置へと移動させる機能と、膝受部材3を可能な限り柔らかく停止させて膝受部材移動部7の破損を防止する機能との背反する機能を、簡易且つ安価な構成で両立させることが可能となる。
こうして膝受部材3が移動された後に、大柄な体格の前席乗員の膝は膝受部材3の上部に当接し、小柄な体格の前席乗員の膝は膝受部材3の下部に当接することとなる。この際、膝受部材3の下部が変移するので、小柄な体格の前席乗員の膝入力エネルギをより速い時点で受けることが可能となる。
その後は、衝撃吸収部6が機能し、大柄な体格の前席乗員の膝入力エネルギは、上部衝撃吸収部11が主に変形することによって吸収する。また、小柄な体格の前席乗員の膝入力エネルギは、下部衝撃吸収部12が主に変形することによって吸収する。
このように、上部衝撃吸収部11と下部衝撃吸収部12を2つに分けて上下に設置し、上部衝撃吸収部11の受け強度が強くなり、下部衝撃吸収部12の受け強度が弱くなるよう、両者に強度差を設定したことにより、上部衝撃吸収部11が大柄な体格の前席乗員の膝入力エネルギを適切に吸収し、下部衝撃吸収部12が小柄な体格の前席乗員の膝入力エネルギを適切に吸収するようになるので、大柄な体格の前席乗員と小柄な体格の前席乗員の体格差に応じて受け強度を変えることができるようになり、両者に対応した機能を持たせることが可能となる。
また、衝撃吸収部6と膝受部材移動部7とを機能別に構造分割して自在に組合せられるようにすることにより、何種類かの衝撃吸収部6や膝受部材移動部7を予め用意しておき、これらを組合せることで、多くの車種に対応させることが可能となる。あるいは、インストルメントパネル1廻りの規格が類似している車種などに対し、衝撃吸収部6と膝受部材移動部7のどちらか一方に共用部品を用い、他方に寸法関係などを若干変えた簡易修正部品を用いるようにすれば、部品の共用化を図ると共に容易に適合させることができる。よって、コスト削減や開発期間の短縮などを図ることが可能となる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。
本発明の実施例の閉じた状態の全体側面図である。 図1を車両前方から見た部分斜視図である。 図2の部分側面図である。 図3と同様の作動図である。 図4に続く作動図である。 被切断部材の作動図である。 被切断部材の作動の様子を示すグラフである。
符号の説明
2 車体側メンバ
3 膝受部材
6 衝撃吸収部
7 膝受部材移動部
26 ヒンジ
27 固定側アーム
28 可動側アーム
30 操作レバー
33 長孔
34 作用軸
30 衝撃緩和機構
50 衝撃緩和機構
51 ストッパー部
53 被切断部材
56 切断予定部
57 帯状のプレート

Claims (2)

  1. 車体側メンバに、前席乗員の膝入力エネルギを吸収する衝撃吸収部と、前席乗員の膝受位置へと移動させる膝受部材移動部とを介して、膝入力エネルギを受けるための膝受部材を取付けたニーボルスタ構造であって、
    前記膝受部材移動部が、上端間をヒンジで開閉自在に連結された固定側アームおよび可動側アームと、固定側アームに対して可動側アームを開かせる操作レバーとを備え、可動側アームと操作レバーとが、長孔と作用軸とのスライド嵌合によって連結され、
    更に、前記作用軸に発生する衝撃力を緩和する衝撃緩和機構が設けられ、該衝撃緩和機構が、固定側アームと可動側アームとの間に介装され、両者の開動作に伴って切断される被切断部材であることを特徴とするニーボルスタ構造。
  2. 前記被切断部材が、固定側アームと可動側アームとの間に折曲げた状態で収納されると共に、中間部に切断予定部を形成された帯状のプレートであることを特徴とする請求項1記載のニーボルスタ構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013006476A (ja) * 2011-06-23 2013-01-10 Aisin Seiki Co Ltd 車両用乗員保護装置
JP2013006477A (ja) * 2011-06-23 2013-01-10 Aisin Seiki Co Ltd 車両用乗員保護装置
JP2013203089A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Daihatsu Motor Co Ltd ニーボルスタ

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