JP2013006477A - 車両用乗員保護装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アクティブニーボルスター装置2のシリンダ10が駆動すると、ワイヤ17を介してテザー部9が引っ張られる。このとき、テザー部9は、一対のリンク部材11a,11bにおいて、奥側ロッド18,18を内側から押しながら、手前側ロッド16,16を滑ることにより、リンク部材11a,11bを立ち上がらせる。つまり、テザー部9が引っ張られると、一対のリンク部材11a,11bが閉じ方向に回動する動きをとる。これにより、テザー部9とともにアクティブニーパネル4が乗員側に移動する動きをとる。
【選択図】図2
Description
以下、本発明を具体化した車両用乗員保護装置の第1実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図2の実線や図3に示すように、アクティブニーボルスター装置2は、非作動時、リンク部材11a,11bが開き状態をとることによって、アクティブニーパネル4が奥に収納された収納位置をとっている。このため、アクティブニーパネル4が乗員側に飛び出しておらず、シートに着座した乗員の下肢にアクティブニーパネル4が接触してしまうことがないので、アクティブニーパネル4が邪魔になることはない。
(1)アクティブニーパネル4を押出位置に押し出すリンク機構8を回転支持のみで使用するので、シリンダ10のエネルギー効率がよくなる。よって、シリンダ10の小型化が可能となり、ひいてはアクティブニーボルスター装置2の装置体格を小型化することができる。また、シリンダ10を引き動作(引っ張り方向)で使用し、ワイヤ15でテザー部9を引く動作によってアクティブニーパネル4を収納位置から押出位置に切り換える。よって、シリンダ10はワイヤ15で繋がりが維持される箇所であれば、どこでも配置可能となるので、レイアウト性が向上する。このため、効率のよい部品配置が可能となるので、アクティブニーボルスター装置2の体格小型化に寄与する。また、テザー部9によってアクティブニーパネル4を裏面から押し出し支持するので、乗員の下肢がアクティブニーパネル4に衝突しても、このときの衝撃をテザー部9の張力で効果的に吸収することが可能となる。よって、アクティブニーパネル4に乗員の下肢が衝突したときに下肢にかかる衝撃を、好適な吸収力で受け止めることができる。
次に、第2実施形態を図8に従って説明する。なお、本例は、第1実施形態のパネル可動機構7を他の構造に変更した実施例であり、他の基本的な構成については第1実施形態と同様である。よって、第1実施形態と同一部分は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
(6)シリンダ10及びストッパブラケット23の部品群を、車体幅方向の端部に偏り配置することができる。よって、仮にインストルメントパネル3にコラムチューブ等が横断していても、これを避けるようにアクティブニーボルスター装置2を配置することができる。
・各実施形態において、図9に示すように、シリンダ10の配置向きを、駆動出力が車体幅方向に沿う向きとしてもよい。なお、図9(a)はリンク部材11a,11bが収納位置をとるときを示し、図9(b)はリンク部材11a,11bが押出位置をとるときを示す。この場合、テザー部9は、終端が第1リンク部材11aの手前側ロッド16に巻き付けられ、開放端が第2リンク部材11bの手前側ロッド16に外巻きされた後、ワイヤ15を介してシリンダ10に連結される。また、第1リンク部材11a及び第2リンク部材11bは、奥側ロッド18が省略されている。この場合、アクティブニーボルスター装置2を車体前後方向において薄型化することができる。
・各実施形態において、車両急減速の有無判定は、加速度センサ31からの検出信号を基に判断する方式をとることに限定されない。例えば、車両1に衝撃センサを搭載し、衝撃センサのセンサ出力にて衝撃有無を判断するなど、他の方式に適宜変更可能である。
・各実施形態において、アクティブニーパネル4は、表面が湾曲状を呈する形状をとることに限定されず、例えば真っ直ぐな平板等、適宜変更可能である。
・各実施形態において、アクティブニーパネル4のリンク部材11a,11bへの取付構造は、長孔部28及び係止部29を用いた構造に限らず、リンク部材11a,11bの回動をアクティブニーパネル4の直線移動に変換できる構造を有していれば、他の構造に変更可能である。
・各実施形態において、テザー部9は、帯状の布を使用したものであれば、形状や長さ等を適宜変更してもよい。
Claims (5)
- 下肢支持体を乗員側に移動させることにより、当該下肢支持体にて乗員の下肢を支持し、該乗員を衝撃から保護する車両用乗員保護装置において、
前記下肢支持体を裏面から支持する帯状のテザー部と、
前記テザー部を前記乗員側に可動させるリンク機構と、
駆動出力が引き動作をとり、当該引き動作によって前記テザー部を引っ張って保持するとき、収納位置に位置する前記下肢支持体を、前記テザー部が前記リンク機構の回動に伴って乗員側に押し出すことにより、当該下肢支持体を乗員側に飛び出した押出位置に位置させる駆動手段と
を備えたことを特徴とする車両用乗員保護装置。 - 前記下肢支持体が前記押出位置に位置するとき、当該下肢支持体に衝撃荷重が入力されると、前記下肢支持体を撓ませながら、前記テザー部の張力にて前記衝撃荷重を吸収する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用乗員保護装置。 - 前記リンク機構は、対称配置された一対のリンク部材を備え、
これら前記リンク部材は、前記テザー部が巻き付けられる第1ロッドと、前記テザー部が引っ張られたとき、当該テザー部にて前記リンク部材を立ち上げる第2ロッドとを備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用乗員保護装置。 - 一対の前記リンク部材は、前記収納位置のとき、開き方向に回動した位置状態をとり、
前記テザー部は、環状をなし、一対の前記リンク部材において、それぞれの前記第1ロッドに外巻きされるとともに、それぞれの前記第2ロッドに内巻きされた取り付け状態をとる
ことを特徴とする請求項3に記載の車両用乗員保護装置。 - 一対の前記リンク部材は、前記収納位置のとき、閉じ方向に回動した位置状態をとり、
前記テザー部は、2枚構造をなし、第1テザー部の一端が第1リンク部材の前記第2ロッドに巻き付けられ、他端が第2リンク部材の第1ロッドに巻き付けられ、第2テザー部の終端が折り返された状態で前記第1リンク部材の前記第1ロッドに巻き付けられ、開放端が前記第2リンク部材の前記第1ロッド及び第2ロッドに外巻きされつつ、この部分が前記駆動手段に連結されている
ことを特徴とする請求項3に記載の車両用乗員保護装置。
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